07/07/20 09:05:11 Prcd/I+H
あくる日、なのはとユーノの二人にクロノから召集がかかった。
「実はなのは、君の世界でロストロギアが発見されたのだが…その回収に行って欲しい。
あと…ついでにそこのフェレットもどきもな。」
「誰がフェレットもどきだよ…。」
相変わらずフェレットもどき呼ばわりするクロノにユーノも機嫌良く無かったが、
気を取り直してなのはは訪ねた。
「で…一体何処に行けばいいの?」
「地球の日本国北海道…そこの大量の粗大ゴミが不法投棄されている地域あるのだが、
そこにあるこれを回収して来て欲しいんだ。」
クロノがそう言いいながら一枚の写真を渡す。その写真には小さな小瓶の中に入った
可愛いコックさん人形が写っていた。
「小瓶の中の…可愛いコックさん人形…。」
「これはひょっとしてギャグで言っているのか…。」
なのはもユーノも呆れてしまうが、クロノは真剣だった。
「確かに一見するだけならこれはただの小瓶の中に入った可愛いコックさん人形だが…
侮ってはいけない。何故ならこの可愛いコックさん人形の中にはその昔、
破壊の限りを尽くしたと言う恐ろしいアストラル生命体が封印されているんだ。」
「アストラル生命体!?」
「このアストラル生命体がどの様にしてかつて破壊の限りを尽くしたと言うのかは
定かでは無いが…これの封印が再び解かれる様な事があれば君の世界だけの問題では無い。
いずれは次元世界全体に関わる大事になるのは必至だ。だから早急に回収して来て欲しい。」
「うん分かったの。」
「そこのフェレットもどきもちゃんとなのはを補佐しろよ。」
「だからフェレットもどきはやめろって…。」
地球は日本国北海道にて、大量の粗大ゴミが不法投棄されている地域があった。
周囲をゴミに囲まれた場所に一つの掘っ立て小屋が建っていた。
その掘っ立て小屋の主の名は「ドクター剛」。知っている者は良く知っているし、
知らない者は全く知らない悪の科学者である。彼はかつて自身の作り上げたサイボーグ猫軍団
「ニャンニャンアーミー」による世界征服を企んでいたが…諸所の事情に
よってことごとく失敗に終わり、今ではすっかりその野望を諦めてしまい、
サイボーグ猫の最初期型にして彼の下に唯一残った「ミーくん」と
共にのんびり暮らしていた。そしてそんな彼等の平穏を脅かす存在が
今日もまたやってくるのである。