07/07/17 22:15:32 eL8LOCcu
GJです
>>リリカルスクライド//G.U.氏
個人的には無常が誰がボコられるか楽しみです
ところで、次はアルター少女リリカルかなみが大活躍ですか?
なにはともあれ次回も楽しみにしいます
>>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
クウガが大好きな自分としてはいきなりクウガでてきてうれしい限りです
クウガは次いつ出るか楽しみにしてます
スバルとティアナが翔一相手にどう戦うか楽しみです
291:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/17 22:36:55 3vTK7HhV
>>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
GJ!
アギトのトリニティフォームってシャイニングとバーニング除けば
一番強いフォームでは?ティアナとスバルがどう戦うか楽しみです。
292:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 22:41:26 dkkDAl0W
>>279
おぉ、大幹部や怪人は出ますか!
で…戦闘員の方は?
293:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 22:48:36 4oZR3ab7
GJです! ひょえーライダーが多いなあ……大変そうですが頑張ってください
たった2回しか出てない上にPがあまり好感持ってなかったフォームがどう戦うのか
294:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/17 23:10:54 DXM2Nhd1
>マスカレードさん、リリカル龍騎さん、スクリームさん
三人ともありがとうございます。
トリニティはねぇ、ほんともったいないと思っていたんですよ。
あんなにかっこいいのに二話しか出番が無いんですから。
なのでBパートでは久々に活躍させようと思っていますのでお楽しみに。
>>290
とりあえずクウガは管理局に所属しているわけではないし、本人ももう血を流す戦いに参加するつもりは毛頭無いという感じなので出番は遅くなると思います。
でももしかしたらナンバースの本局襲撃の時にはビートチェイサーの爆音が聞こえてくるかも…
>>292
戦闘員はちょい無理ッス。
すみません…
>>293
おそらくデルザーの改造魔人の如く空気多数になる可能性は高いッス…
しかし、やるだけやってみますのでどうか見守ってくださいッス…
295:魔法少女刑事 1
07/07/17 23:17:34 qbZLCE1x
東京都葛飾区亀有公園前派出所に両津勘吉と言う名の名物お巡りさんが勤務している。
「両津! また勤務中にプラモを作りおってぇ!」
「部長~!」
そんな彼は今日も勤務をサボっている所を上司の大原部長に見付かって雷を落とされていた。
しかし、そこからが少し何時もと違っていた。
「ま…まあそれは一まず置いておくとして…また特殊刑事課から新しい特殊刑事が来るらしい…。」
「ま…またですか!?」
「特殊刑事課」
警視庁の誇るエリート刑事集団…と聞けば聞こえは良いが、その実態はただの変態刑事集団である。
一年中海パン一丁の海パン刑事や、ティーガー戦車に乗ったタイガー刑事など、
本当にこんな刑事がいて良いのか分からない様な変態刑事ばっかりが所属している。
彼等には両津も度々酷い目にあわされ、苦手としていた。
「…で…今度はどんな刑事が来るんですか? 部長…。」
「う…うむ…。それなのだが…。」
特殊刑事課の特殊さは大原部長も理解している為、口調も気まずくなる。
「今度来る特殊刑事は…何でも魔法少女刑事と言うらしい…。」
「魔法少女刑事!? あの…部長…以前来た美少女刑事みたいに
魔法少女のコスプレをしただけの男だったりしませんよね!?」
特殊刑事課には既にその様なパターンがあった。両津の口から出た美少女刑事は
バレリーナの格好をした男であるし、某セーラー戦士みたいな格好をした
月光刑事と美茄子刑事(勿論男)なんてのもいる。
この傾向からして、その魔法少女刑事もただ魔法少女のコスプレをしただけの
男なんじゃないかと両津は考えていた。
「いや…報告によるとちゃんとした女性らしい。」
「へ~…連中にしては珍しい事もあるもんですね?」
しかし、特殊刑事課の刑事であるからして何が飛び出してくるか分からない。
そうやって両津も大原部長も自然と身構えていたのだが…そんな時だった。
296:魔法少女刑事 2
07/07/17 23:19:11 qbZLCE1x
「あの~済みません…。亀有公園前派出所はここですか?」
「はいここですけど…って…。」
亀有公園前派出所の正面入り口の前に白い変な服を着た一人の女性が立っていた。
「ま…まさか…。」
両津と大原部長に戦慄が走った。そして…そのまさかであった。
「特殊刑事課から来ました魔法少女刑事こと高町なのはと申します。」
「…………!!」
驚愕の余り両津と大原部長は声が出ない。そして10秒間位の沈黙の後、両津がやっと口を開いた。
「と…所でお前…何歳だ?」
「19です。」
「じゅ…19で魔法少女は無いだろ?」
「ハイ…私もそう思います。」
「自覚してたのか…。」
19歳なのに何故か魔法「少女」な変な特殊刑事に両津は呆れてまた声が出なくなった。
しかし…やはり変でなければ特殊刑事では無いのであろう。
「ま…まあ百歩譲ってお前が魔法少女として…当然魔法が使えるんだよな?」
「ハイ使えますよ。」
魔法少女刑事は即答するが、それに対して両津は一つの空き缶を机の上に置いた。
「それじゃあこの空き缶を魔法でダイアモンドに変えてみろ。それが出来たら認めてやる。」
「あ…あの~…済みません…。私は物質変換の魔法は使えないんです…。」
「何だ!? 大した事無いな~!」
両津は他にも魔法を使える連中を知っている。それで両津自身が魔法でトキに変えられて
しまったりなど、大変な目にあったのだが、それと比べて魔法少女刑事が
大した事無く感じてしまうのは仕方の無い事だった。
それ故両津も大原部長もすっかり冷めてしまっていたが、そんな時に突如電話がなった。
「はいこちら亀有公園前派出所…何!? 銀行強盗!?」
その電話によると、近所の銀行に武装した銀行強盗が襲撃し、大金を強奪して車で逃走中との事。
当然両津達も出動する事になるのだが、その時に魔法少女刑事の目の色が変わった。
「私も行きます!」
「え!? ってわっ! 飛んだ!」
魔法少女刑事は物凄い速度で飛び上がり、そのまま飛んで行ってしまった。
297:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/17 23:20:45 3vTK7HhV
支援
298:魔法少女刑事 3
07/07/17 23:20:45 qbZLCE1x
その頃銀行強盗が乗った車が高速道路を逃走していた。
拳銃や機関銃で武装した銀行強盗は追跡しているパトカーを撃つ。
まさにやりたい放題だったのだがその時、銀行強盗の車の正面に魔法少女刑事が現れた。
「な!? 何だ!?」
「レイジングハート! アクセルシューター!」
「うわぁぁぁ!!」
魔法少女刑事の握る杖からエネルギー弾が発射され、銀行強盗の車のタイヤを撃ち抜いた。
忽ち車はスピンして引っくり返る。そしてそれに魔法少女刑事が近寄った。
「どうしてそんな事するのかな…。貴方のお母さんも悲しむよ?」
「うるせぇこのガキ!」
車から這い出た銀行強盗が魔法少女刑事に対し発砲する。
しかし、魔法少女刑事の正面空間に魔法陣の様な物が現れ、弾丸が止められてしまった。
「え!?」
意味が分からず立ち尽くす事しか出来ない銀行強盗に対し、魔法少女刑事は指差した。
「少し…頭冷やそうか…。」
「ヒ!」
魔法少女刑事の指先からビームの様な物が発射され、銀行強盗を飲み込んだ。
とはいえ力を加減していたのか、銀行強盗は気絶するだけで怪我は無かった。
「なるほど…あいつは戦いに関する魔法専門なんだ…。
これじゃあ魔法少女刑事じゃなくて魔砲少女刑事だな…。」
やっと駆け付けて来た両津もそう言うしか無かった。
数日後、特殊刑事の一人海パン刑事が亀有公園前派出所にやって来た。
「やあ両津。久し振りだな。」
「ゲゲ! 海パン刑事。」
年がら年中海パン一丁の海パン刑事の異様に両津もついつい後に下がっていたのだが、
そこでふとこの間の魔法少女刑事の事を思い出して訪ねてみた。
「そういえば…この間ここに来たあいつはどうなったんだ?」
「ああ…魔法少女刑事の事か。彼女ならやめたよ。」
「え!? やめたのか!?」
「やめたって言うのは言い方が悪かったが…彼女は元々別の場所から出向して
来た人だからね。出向期間を終えて元の勤務先に戻ったんだよ。」
「そ…その元の勤務先ってのは?」
「さあ…それは私にも分からない。」
「分からない!? お前も分からないのか!?」
「うむ。おっと! 栄養補給の時間じゃないか。」
海パン刑事は履いている海パンの中からバナナを取り出し、食べ始めた。
それには思わず両津も退いていた。
「うわっ! 前も言ったがそんな所にバナナ入れとくなよ!
しかし…アイツは結局何者だったんだろうな~…。」
299:魔法少女刑事 4
07/07/17 23:21:58 qbZLCE1x
「出向先から帰って来てからなのはさんが何か変なんです。」
「そうです。訓練が終わった後も一人訓練場に残って空き缶相手に何かやってるんです。」
「え?」
ミッドチルダの時空管理局にて、なのはの教え子であるスバルとティアナに言われて
フェイトがなのはの身に起こった異変と言うのを確認しに行く事になった。
「なのは、何やってるの?」
「空き缶よダイアモンドになれ! 空き缶よダイアモンドになれ!」
「何…やってるの…。」
両津に言われた事を未だに気にしていたなのはは物質変換魔法を身に付けようと
闇雲に空き缶相手にその様な事を延々とブツブツ言い続け、その異様には
フェイトも退いてしまう程だった。
おわり
300:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 23:25:58 qbZLCE1x
何となく思い付いたこち亀とのクロスを勢いで書き上げましたスマソ
なのはを特殊刑事課の刑事として登場させたのは、
特殊刑事課なら、例え魔法を使っても「ああそんな刑事なんだな」
位にしか皆は思わないからとかそんな感じでお願いします。
他にもこち亀世界には魔法使いとかいますし。
301:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 23:44:42 JxFUACOA
>>300
そういやあの世界って天国も地獄もあれば神様だって居るんだよな……
302:節制の14 ◆6EgzPvYAOI
07/07/17 23:46:27 QWOhjJmo
>266
人数多いよwww富士鷹ジュピロ先生の二の舞はwwwww
>287
色々楽しみです!
ライダーのクロスオーバーは昔やってた事が……
一条薫専用G-3改を作る前にまず(31)を縛り上げた上で、
ブレードアンテナを付け、赤くリペイントとか。
で、そちらのG-3は誰なんでしょうか?
>300
大丈夫!心が輝いていれば!!
303:19
07/07/17 23:55:59 eL8LOCcu
GJ
こち亀とのクロスとは
まぁあの世界じゃ魔法もあればタイムマシンもありますしね
304:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 00:03:45 2wVS/sMs
こち亀のクロスはいいですな。
両さんが時空を行き来できると知ったら、人がいない世界に行ってダイヤや金を手に入れたり
するんだろうなあ。
最後は時空管理局に追われるだろうけど。
305:魔装機神
07/07/18 00:17:31 pbgpXhpo
乙!
まさか両さんとのコラボだなんて……しかも異様にあってるし
306:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 00:29:29 kIqr+LTF
>>304
はやて、なのは、フェイト、シグナム、ヴィータ、シャマル、リィンフォースⅡ「両津の馬鹿はどこにおるんや(いる、いるの、いるんだ、いるんですか)!!」
キャロ、エリオ、スバル、ティア「管理世界30週旅行に出かけました!」
こうですか?わかりm(ry
307:節制の14 ◆6EgzPvYAOI
07/07/18 00:35:51 hwbZKRAr
>305
ジャンプ漫画は三つに分けられる!
ジャンプらしい漫画、らしくない漫画、こち亀、ジョジョ。
しまった四つだ、撤収ー!?
308:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 01:09:37 FmGkZvic
こちかめワロタ
309:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 01:23:18 gHdgF2HA
>>281-286
GJです
新人達はかなり苦戦するでしょうね・・・
兄貴が出てくれたのは嬉しいですが、カブトさんの参戦はいつでしょうか?
310:マスカレード
07/07/18 03:00:07 eYt8bl5A
これよりリリカルBLADE第3話を投下します
許可を……
って誰もいないか(笑)
10分後ぐらいに投下します
311:マスカレード
07/07/18 03:07:58 eYt8bl5A
敵から予想外の攻撃を受け、倒れたなのははまだ眠っていた。
すでに検査は終わっている。後は目が覚めるのを待つだけだという。
エイミィはリンディと二人で本局の廊下を歩きながら、なのはの容態を報告する。
「検査の結果、怪我はたいしたこと無いそうです。」
「そう……。」
エイミィの報告に、リンディは一言だけ返事を返す。
「ただ……魔導師の魔力の源、『リンカーコア』が極端に小さくなってるんです」
「……じゃあやっぱり、一連の事件と同じ流れね」
「はい。間違いないみたいです。」
最近立て続けに発生していた「魔導師襲撃事件」。
リンカーコアが小さくなるという症状は、その被害者に共通していた。
「休暇は延期ですかね。流れ的に、うちの担当になっちゃいそうだし」
「仕方ないわ。そういうお仕事だもの」
二人はそう言い、ツカツカと歩きながら苦笑する。
「……さて。後はもう一つの問題ね……」
リンディは目的地である部屋のドア前で立ち止まった。
「テッカマン……ですか。」
リンディは一言「ええ……」と返事をし、ドアを開ける。
部屋の中にいるのは管理局から借りた服を着て、ぽつんと座っている男だ。
「気分はどう?Dボゥイ」
「…………。」
第3話「お引越し、そして理由無き敵前逃亡」
「ん……」
医務室で目を覚ますなのは。
ゆっくりと横を見ると、暗い表情をしたフェイトが座っていた。
手には包帯を巻いている。シグナムにやられた傷だろう。
「あの……ごめんね。せっかくの再会が、こんなで……怪我、大丈夫?」
自分のせいでは無いのに謝罪するなのは。
「ううん。こんなの、全然。それより……なのはは?」
「私も平気。フェイトちゃん達のおかげだよ!」
なのはは「元気元気!」と笑いながら腕を動かして元気さをアピール。
二人はしばらくお喋りし、しだいに気まずい雰囲気も無くなっていった。
「ところでフェイトちゃん」
「何?なのは」
少し真剣な表情になるなのは。フェイトは「何だろう?」と聞き返す。
「私を助けてくれたあの……テッカマンさん?のことなんだけど……」
フェイトは「やっぱりその話題か」という顔をする。
「それが、まだよくわかって無いんだ。今リンディさんが取り調べしてるらしいけど……」
「そっかぁ。味方……だよね?」
「うん……多分……」
恐る恐る聞くなのはに答えるフェイト。だがやはり自信は無く、「多分」としか言えなかった。
「もう一度聞くわ。あなたは記憶喪失なのよね?」
「そうだ。何度も聞くな」
取調室でDボゥイに尋問するリンディ。
「なら、ラダムって何なの?貴方が頻繁に口にしていたらしいけど……」
ちなみにこれはフェイトからの情報だ。
「俺が倒すべき敵だ。」
「記憶喪失なのにそれは覚えてるのね。ちょっとおかしく無いかしら?」
「俺が覚えているのは、クリスタルを使ってテッカマンに変身できる事と、ラダムを滅ぼさなければならないという事だけだ」
Dボゥイの話を聞き、「はぁ」と溜め息をつくリンディ。
312:マスカレード
07/07/18 03:15:31 eYt8bl5A
「……わかりました。それは信じます」
「…………。」
これ以上尋問しても埒が明かない。リンディは諦めて次の話へと進むことにした。
「じゃあ、ここからは貴方へのお願いなんだけど……いいかしら?」
「お願いだと?」
聞き返すDボゥイ。
「ええ。聞いてくれるかしら?」
同時にエイミィが二人にお茶を出す。しかもDボゥイの分までミルクと砂糖をいれ始めるリンディ。
「あ、ああ……」
Dボゥイはこの異様な飲み物を凝視しながら返事を返す。
「ふふ……よかった。まぁ、まずはお茶でも」
そう言いこの緑茶に砂糖とミルクを入れた異様な液体を飲み始めるリンディ。
「…………(ゴクッ)。」
リンディを見たDボゥイも、ソレを恐る恐る口に運ぶ。しかし……
「ん?……なかなか……いけるな。」
「そうでしょ~?この味がわかってくれて嬉しいわ」
Dボゥイの反応に喜ぶリンディ。
横でエイミィが「マジかよコイツ……」というような青ざめた顔でDボゥイを見つめているが、そこは割愛しよう。
「で、Dボゥイ。私達に協力して欲しいんだけど……」
本題に入るリンディ。
「協力だと?」
「ええ。今回の『魔導師襲撃事件』の解決に手を貸して欲しいの。」
そして魔導師襲撃事件の全容を説明するリンディ。
「あの赤いテッカマンもこの事件に関わっているみたいなの。どうかしら?」
しばらく考えるDボゥイ。本来ならこんな組織に協力してやる義理は無いが
確かにエビルと決着をつけるにはその方がいいかもしれない。
しかも協力するならば当面の住居まで用意してくれるらしい。リンディは巧みな話術でDボゥイを引き込む。
「……いいだろう。協力してやる。」
「本当?感謝するわ!じゃあ、これから……」
「ただし!」
「……え?」
リンディはDボゥイの返答に「よろしく」と言おうとするが、大きな声で遮られてしまう。
「ラダムが現れた時はそっちを優先させてもらう!」
「…………。」
再び真剣な表情に戻るリンディ。そして……
「わかりました。どうやらそれが貴方の目的みたいだしね……」
リンディは少し考えたが、その条件を飲む事にした。
ちなみにラダムについても「倒すべき敵」としか教えてもらえなかったという。
ラダムを放っておけば大勢の人間が死に、地球は死の星になる……と。にわかには信じ難いが、まぁ信じるとしよう。
「バルディッシュ……。ごめんね、私の力不足で……」
「いっぱい頑張ってくれて、ありがとう。レイジングハート……今はゆっくり休んでてね……」
傷だらけになったデバイスを眺めるなのはとフェイト。
そしてユーノとクロノが、二人のデバイスの状態と今回の敵が使ってきた魔法の説明をする。
あれは「ベルカ式」というらしく、魔力を込めた弾丸で一時的にパワーを跳ね上げる物だという。
「そういえば……ベルカの騎士って……」
フェイトもシグナムの言葉を思い出し……。
313:マスカレード
07/07/18 03:21:03 eYt8bl5A
同刻、八神家
「じゃあ、お先にお風呂入らせてもらうわ」
シャマル・ヴィータ・はやての三人は浴室へと向かう。もちろんはやてはシャマルに抱き抱えられながらだ。
「シンヤはいいとして……シグナムは入らないのかよ?お風呂好きが珍しいな」
まるでホストのようにソファに座って足を組んでいるシンヤをちらっと見て、シグナムに質問するヴィータ。
「ああ。明日の朝入らせてもらう。」
その言葉を聞き、三人は浴室へと入っていった。
「……今日の戦闘かい?」
三人が風呂に入ったのを見計らって、おもむろに口を開くシンヤ。
「敏いな。その通りだ」
シグナムは服を上げる。
すると、腹辺りにできた傷が目につく。フェイトの斬撃がかすっていたのだ。
「まさかシグナムの装甲を撃ち抜くとはね……」
「良い師に学んだのだろう。それよりも……」
シンヤを睨むシグナム。
「お前が兄さんと呼んでいた、あの白いテッカマンは何だ?」
「ふふ……聞いての通り、僕の兄さんさ。しかも双子のね」
さらっと答えるシンヤ。
「……いいのか?我らに協力したために実の兄と戦う事になっても。」
「もちろんさ。兄さんは俺以外には殺せない……いや、俺以外には殺させない……。」
ニヤッと不敵に笑うシンヤ。シグナムは黙ってシンヤの話を聞いていた。
数日後、海鳴市。
「ここが俺の家……か。」
なかなか豪勢なマンションを見てぽつりと呟いたDボゥイ。
「そうよ、Dボゥイ。もう貴方は家族も同然なんだから、もっと堂々としなさい」
リンディも笑顔で言う。
「そういう訳だ、Dボゥイ。この荷物運ぶの手伝ってくれ」
「ああ、わかった。」
そこへ大きな荷物を持ったクロノが現れ、Dボゥイに手伝うように言う。Dボゥイは仕方ないと思い、それを手伝う。
なのはとフェイトは二人でマンションの玄関から外を眺めてお喋りしている。本当に楽しそうだ。
数分たって、Dボゥイが荷物を運び終えると、リビングに赤い子犬とフェレットが立っているのが目に入る。
赤い犬の方にはどこか見覚えがあるが……
「新形態、子犬フォーム!」
子犬はどこか聞き覚えのある声でそう言った。
「お前……アルフか!?」
「そうだよ、Dボゥイ!」
Dボゥイは軽く驚く。まさか子犬にも変身できるとは……
「なのはやフェイトの友達の前では、この姿でなくちゃならないんだ」
今度は頭を掻きながらフェレットが口を開く。
「……お前は?」
「僕だよ、ユーノ・スクライア!」
「(そういえば居たな……そんな奴)」
思ったが口には出さない。この雰囲気で存在自体忘れていたなんて流石のDボゥイにも言える訳が無い。
「……お前らも、大変なんだな。」
Dボゥイは少し同情しながら言った。
「うわぁ~!アルフ小さい!」
「ユーノ君、久しぶり~!」
そこへなのはとフェイトが入ってくる。二人はすぐにアルフとユーノを抱き抱える。
微笑ましい光景だ。こんな平和な日常、Dボゥイのいた世界では有り得なかっただろう
314:マスカレード
07/07/18 03:28:31 eYt8bl5A
「なのは、フェイト。友達だよ」
今度はクロノがリビングに戻ってきて、笑顔でそう伝える。
「こんにちわ~」
「きたよ~」
さらにその直後、リビングにアリサとすずかが現れる。二人共満面の笑みだ。
そしてリンディの申し出でなのは達はなのはの家族が経営している喫茶翠屋に行く事になった。
クロノとエイミィ、そしてDボゥイは留守番だ。
「ロストロギア……闇の書の最大の特徴はそのエネルギー源にある。」
皆がいなくなった後、リビングに闇の書の画像を表示しながら説明を始めるクロノ。
「闇の書は魔導師の魔力と、魔法資質を奪うために、リンカーコアを喰うんだ。」
「なのはちゃんのリンカーコアも、その被害に……?」
質問するエイミィ。
「ああ、間違いない。リンカーコアは魔力を喰う事でそのページを増やしていく。
そして、最終ページまで全て埋めることで、闇の書は完成する……」
「もし完成したら、どうなるんだ?」
今度はDボゥイが質問する。
「少なくともろくな事にはならない……。」
「そうか……。そんなことにエビルは協力しているのか……」
エビルは一体何のためにそんなことに協力しているのだろうか?
いや……そんなことはどうでもいい。エビルは倒せばいいだけだ。目的など知った事では無い。
「……エビル?あの赤いテッカマンか……?」
Dボゥイの一言を聞き逃さなかったクロノ。
「ああ。奴は俺がこの手で倒す……!」
「…………。」
言いながら拳を握りしめるDボゥイ。クロノは何も言わずに黙ってそれを見つめていた。
まさかこの時「倒す」=「殺す」などとは思っていなかったのだから……。
数時間後、ハラオウン家。
「フェイトか。」
「あ……おかえり、Dボゥイ」
空も暗くなり始め、Dボゥイが海鳴市の散策から帰ってくる。まぁ散策といってもただの散歩だが。
「提督とクロノは?」
テレビを見ているフェイト以外の人影が無い事に気付いたDボゥイ。
「さっき本局へ行ったよ。今日は遅くなるって……」
Dボゥイは一言、「そうか。」と返す。
「それにしても……この世界は本当に平和なんだな。」
「え……?」
突然の言葉に反応するフェイト。
「いや、ラダム樹が一本も生えていなかったからな。」
「……ラダム樹?」
聞き慣れない単語だ。
「いや、何でも無い。気にしないでくれ」
「う、うん……。」
Dボゥイもうっかり口を滑らしそうになったことに気付く。油断は禁物だ。
同刻、海鳴市。とあるビルの屋上。
屋上の扉を開け、ヴィータが走ってくる。
それを見たシグナムが「来たか。」と呟く。
「うん。今、何ページまで来てるっけ?」
「370ページ。この間の白い服の子で、だいぶ稼いだわ」
ヴィータの質問に闇の書をパラパラとめくりながら答えるシャマル。
「おし、半分は越えたんだな!ズバッと集めて、早く完成させよう!それで、はやてとずっと一緒に、静かに暮らすんだ!」
一同は再び決意を固め、ヴィータの顔を見る。
「そろそろ行こうか。もう時間もあまり無い」
そこでシンヤが言う。それを聞いた一同は頷き、シグナムとヴィータはネックレスを、シャマルは指輪を掲げる。
315:マスカレード
07/07/18 03:34:48 eYt8bl5A
「ゆくぞ、レヴァンティン!」
シグナムの体を騎士甲冑が包んでいく……。
「クラールヴィント!」
「グラーフアイゼン!」
それに続き、シャマルとヴィータもデバイスを起動。三人の体を光が包み、次の瞬間には変身が完了していた。
そして……
「テックセッタァーッ!!」
それに続いてシンヤも赤いクリスタルを掲げる。同時に赤い装甲を身に纏い、テッカマンエビルへと変貌する。
「それじゃあ、夜明け前にまたここで!」
「ヴィータ、あまり熱くなるなよ」
「わかってるよ!」
次の瞬間、ヴォルケンリッターとエビルの5人は光の如き速度でその場から飛び去っていた。
一方、アースラ。
エイミィは本局メンテナンススタッフであるマリーからの通信を受けていた。何やらデバイスの様子がおかしいらしいが……
『部品交換と修理は終わったんですけど、エラーコードが消えなくって……』
モニター越しに困った表情で相談するマリー。
「エラーって……何系の?」
『必要な部品が足りないって……今データ送りますね』
マリーが送信ボタンを押すと、すぐにデータの一覧が届く。
「お、きたきた……ってこれ!?」
エイミィも届いたデータを見て驚く。
「エラー解決のための部品
CVK-792を含む
システムを組み込んで下さい」
『2機共、このメッセージのまま、コマンドを受け付けないんです』
エイミィは驚いた顔でパネルを叩く。
「(レイジングハート、バルディッシュ……本気なの?
CVK-792……ベルカ式カートリッジシステム……!)」
モニターに表示された『お願いします』という文字。エイミィはその文字を見つめる……。
「もう3時か……」
闇の書とテッカマンブレードの出現によりクロノ達はさらに仕事が増え、今日も遅くまで残業だ。
魔導師襲撃事件は正式にアースラメンバーが対応することとなった為、
執務官のクロノと提督兼艦長のリンディの多忙さはさらに加速している。
「もうフェイトも寝てるだろうな。」
コンピュータのパネルをカタカタと叩きながら呟く。クロノも兄として妹を心配しているのだ。
その時……
ピピピピピピッ
通信が入る。誰かと思いながらモニターに回すクロノ。
『クロノ!』
「か、艦長?どうしたんですか?」
相手はリンディだ。たとえ母親といえど仕事中は敬語で話す。
『辺境の世界に、テッカマンと思しき反応が確認されました』
「何だって!?」
『クロノ。わかってると思うけど、フェイトちゃんもなのはちゃんも今は戦えません。行ってくれるわね?』
レイジングハート・バルディッシュは修理中、さらに持ち主は睡眠中と来た。ならば今動けるのはクロノのみ。
「わかりました。すぐに向かいます。」
そう言い、通信を切ったクロノはS2Uを手に立ち上がろうとするが……
ピピピピピピッ
再び鳴り響く通信。
「くそ、誰だこんな時に!」
クロノは苛立ちながらも通信に出る。
316:マスカレード
07/07/18 03:42:41 eYt8bl5A
しかしモニターには何も表示されない。つまり音声のみということか。
「はい、もしもし!」
『クロノか。俺だ』
「Dボゥイか!?」
『ラダムのテッカマンが現れた。すぐに出動させてくれ!』
「ああ、わかってるよ!僕も今から行くところだ」
こうしてクロノとDボゥイは二人でテッカマンが現れたという辺境の世界へと向かうのだった。
「ふん……テックランサァーーーー!!」
見渡す限り何も無い世界。
エビルは巨大な龍のような敵にテックランサーを突き刺し、切り刻む。
龍の血が飛び散り、体の中身はえぐられ、肉が飛び出す。
龍は悲痛な叫び声をあげる。もう助からないだろう。かなりグロテスクな光景だ。
「もういいわ!止めてシンヤくん!収集できなくなっちゃう!」
そこでシャマルが叫び、エビルの攻撃をストップさせる。
ストップさせた理由の一つとして、これ以上こんな酷い光景を見たくは無いというのもあるが……
シャマルは動けなくなった龍のリンカーコアの収集を開始する。
「フン……毎度ながら敵にトドメを刺せないのはつまらないね……」
「そう言わないの。シンヤ君はいつもやり過ぎなのよ。私達の目的は殺す事じゃ無いのよ?」
残酷なエビルに戒めるように言うシャマル。
「……そんなことはわかっている。ただ、殺せないのはつまらないと言っただけだよ」
「シンヤくん……。」
シャマルは溜め息をつきながらエビルを見る。元々残酷な性格なのだろう。何を言っても無駄だ。
『ブレイズキャノン』
「……な!?」
次の瞬間、彼方から飛んでくる光に気付いたシャマルは咄嗟に飛びのく。
「シンヤくん!?」
だがエビルは微動だにせず、ブレイズキャノンの直撃を喰らう。
そして光が晴れ……
「ククク……やっぱり来てくれたね?兄さぁん!!」
エビルは全くの無傷だ。シャマルも「ぎょっ」とする。
それもそのはず。いかに魔導師であれ人間が放った、しかも「非殺傷設定」付きの
魔法に当たった程度では、核爆発にも堪えるテッカマンの装甲を傷付けるのは不可能だろう。
「シンヤくん……大丈夫なの?」
「当たり前だ。最強のテッカマンであるこの俺がたかが虫けらの技に当たった程度で死ぬ訳が無い」
シャマルはエビルがさらっと言った「虫けら」という言葉に対し少し暗い顔をする。
戦闘になると態度や言葉遣いなど……いろいろと残酷になるのは今に始まった事では無い。
エビル。この男だけは敵に回したくは無い。シャマルはそう思った。
「シャマル。お前は先にこの場所から離れろ。奴らは俺が片付ける」
「う……うん。わかったけど、くれぐれも殺さないでね?」
「ああ。極力ね」
「……じゃあ、ここは任せるわね。」
はやての未来を血で染めたくは無い。だから「殺さないように」と念を押し、シャマルは戦線を離脱した。
317:マスカレード
07/07/18 03:48:17 eYt8bl5A
「……片方には逃げられたか。」
遠くでシャマルが離脱したのを見て、クロノが言う。
「……エビルッ!」
だがもうそんなことは眼中に無く、Dボゥイの頭は目の前のエビルでいっぱいだった。
そんなDボゥイの目の前にスラスターを一気に噴射させ飛んでくるエビル。
「また会えたね?タカヤ兄さん」
「シンヤ……いや!テッカマンエビルッ!!」
エビルは人間の姿に戻り、ゆっくりと歩いてくる。
「嬉しいよ。また兄さんと戦えるなんて」
「……ああ、俺も嬉しいさ。お前をこの手で殺せるんだからな!」
二人の距離はわずか1m程にまで縮まっている。クロノはすぐ側でそれを見ているが……
次の瞬間、二人は一気にジャンプし、10mほど距離をとった。お互いの手に輝くのは緑と赤のクリスタル。
そして……
「「テェックセッタァーーーーーーーーーッ!!!」」
二人の体を赤と緑の光が包み……
「テッカマンブレードッ!」
「テッカマンエビルッ!」
二人はそう名乗った。クロノは変身したエビルにS2Uを構えるが、エビルの姿はすぐに消える。
「なに!?」
空を見上げれば、緑と赤の閃光が凄まじい速度でぶつかり合っている。
あまりに速過ぎる動きのせいで、スラスターの光がそう見えるのだ。
「クソ……これじゃ照準が定まらない……砲撃も、バインドも……!」
クロノは空で戦う二人を見て、何もできない自分に苛立ちを感じる。
Dボゥイ……いや、ブレードがエビルを弱らせた所をバインドで拘束、本局へ連れ帰るしかない。
「Dボゥイ……!」
クロノは悔しい表情をしながらDボゥイの名前を呼ぶ。
「うおおおおッ!!」
テックランサーを分割し、両手に持ったランサーでエビルを攻撃する。
「甘いよ兄さんッ!!」
エビルはテックランサーで片方のランサーを弾き、もう片方のランサーをラムショルダーで受ける。
そして二人はその場所から再び距離をとる。
「くらえッ!」
エビルは短剣の嵐をブレードに見舞う。
「そんなもの!」
だがブレードはそれをダブルランサーで弾いて弾いて弾きまくる。そうしながら距離をつめ……
「うおおおおおッ!!」
再びダブルランサーを一本のテックランサーに合体させ、振り回しながら突進。
「チッ!」
それを自分のテックランサーで受け止めるエビル。
お互いのテックランサーは激しい火花を散らしながらぶつかり合い、睨み合うエビルとブレード。
二人はまた離れ、再びテックランサーでの突進でぶつかり合う。それがしばらく繰り返される。
「……これならどうだ!」
埒が明かないと踏んだブレードは自分の装甲を変形させる。足や肩、手などといったあらゆる装甲がスリムになってゆく。
「クラッシュイン……トルゥーーーーーードッ!!!」
次の瞬間ブレードはさらに速い、まさに光のような速度に達していた。
318:マスカレード
07/07/18 03:54:30 eYt8bl5A
それは凄まじい速度で空を駆ける。ブレードが通った後は、まるで空に緑色の絵を描いたかのように輝く。
「うおおおおおッッ!!!」
「く……ぐぁッ!」
右から、左から、あらゆる方向から飛んでくる閃光に翻弄されるエビル。360゚からの攻撃にさらされ、エビルの装甲に傷が入っていく。
「……調子に乗るなァッ!」
だが、流石にエビル相手にずっと同じ攻撃が通用する訳も無く、ついにテックランサーで受け止められる。
ブレードはすぐに変形を解除、テックランサーでエビルを斬ろうとするが……
「死ね!ブレェーーードォッ!!」
エビルは一瞬できた隙を突いてブレードの胸にテックランサーを突き刺す。
「ぐぁあああッ!」
その衝撃でブレードはこれまた凄まじい速度で地面に落下。近くにいたクロノはそれにより生じた砂埃にむせる。
「おい……クロノ……!」
ブレードは自分が地面に落下・激突することでできたクレーターからはい出るように立ち上がる。
「なんだDボゥイ?」
「俺がテックセットしてから……何分たった……?」
「え?……多分、もうすぐ30分くらいだ。それがどうかしたのか……?」
「そうか……!」
ブレードは再び凄まじい速度で空へと飛び上がった。
「(そろそろ決着をつけないと……俺は……!)」
ブレードはエビルと同じ高度で静止。エビルとの距離は……だいたい100mくらいか。
そしてブレードの両肩の装甲が開き、中から巨大なレンズのような物が飛び出す。
「……なんだ?何をする気なんだ、Dボゥイは……!」
クロノは地上で目を見開く。
「エビルゥーッ!!」
ブレードは叫びながら両腕を広げる。まるで何かを発射するような体制だ。
そして両肩のレンズ状の物体が光りを吸い込み輝き出し……
「ハハハハハッ!滑稽だね、兄さん!」
それを見たエビルは高らかに笑い始める。
「まさか俺のPSYボルテッカの効果を忘れた訳じゃ無いだろう!えぇ!?兄さぁんッ!!」
エビルも笑いながら、ブレードと同じように両腕を広げる。同時に胸のボタンのような物が光を吸い込み、輝き始める。
「これで終わりだ、エビルゥーーーッ!!」
「これで最期だ、ブレェーーードォッ!!」
そして……
「ヴォォルテッカァァァーーーーーッッ!!!」
「PSYボォルテッカァーーーーーーーーッッ!!!」
刹那、二人の体から放たれた光が衝突する。凄まじい衝撃に、周囲の物全てが吹き飛びそうになる。
「な……なんて威力だ……!これは……スターライトブレイカーなんかの比じゃないぞ……!」
『プロテクション』
クロノも衝撃だけで吹き飛びそうになり、S2Uで障壁を張る。まさか、直接攻撃された訳でも無いのに、
ましてや味方の放った攻撃の衝撃に堪えるために障壁を張るなんて初めてだ。
「クソ……障壁が……!」
だが例え障壁を張ろうが、反物質粒子の塊であるダブルボルテッカに堪えるのは少しばかりきつい。
319:マスカレード
07/07/18 03:59:12 eYt8bl5A
だんだんとS2Uの障壁は脆くなってゆき、今にも吹き飛ばされそうだ。
何度も言うが、これはあくまで衝撃に過ぎず、攻撃された訳では無い。
「「うおおおおおおおおッッ!!!」」
二人は叫びながらお互いのボルテッカをぶつけるが、ブレードが放った緑のボルテッカは次第に威力を失っていく。
そして代わりにエビルの発した赤いボルテッカは威力を増していき……
「終わりだね……兄さん!」
「……!?」
エビルのPSYボルテッカはブレードのボルテッカを吸収・無効化し、そのままブレードに直撃する。
「ぐぁああああああああああああッッ!!!」
大きな叫び声と共に再び地面に落下するブレード。
クロノはすぐにブレードに駆け付ける。
「大丈夫か、Dボゥイ!?」
「う……ぅ……」
ブレードはフラフラと立ち上がる。
「まだ戦えるよな?兄さん。威力は絞ったはずだぞ?」
エビルが挑発的に言う。ブレードとクロノはそんなエビルを睨み付ける。
「まだ……戦える!」
「Dボゥイ……!」
ブレードは再び飛ぼうとしたが、そうは行かなかった。
「う……ぐぁあああ!」
突然頭を抱えて苦しみ出したのだ。
「ふふ……タイムアウトだよ、兄さん」
「……ッ!!」
ブレードは最後に一瞬、エビルを睨み付け、そのままスラスター全開で立ち去った。それもクロノを置きざりにして。
「Dボゥイッ!?」
「ハハハハハッ!お前はブレードに見捨てられたのさ!」
エビルはクロノを見てまた高らかに笑い出した。
「(そんな……Dボゥイ……!)」
クロノは悔しい表情で笑いながら立ち去っていくエビルを見るしかできない。
理由無き、敵前逃亡……。
320:マスカレード
07/07/18 04:02:15 eYt8bl5A
投下完了~
もうなんていうか……
クロノ君、役に立たせてあげられなくてごめんなさいorz
7月中になんとか6話くらいまで進めたいですね~
321:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 05:44:22 ze7e47qG
イロイロキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
皆さんGJです!!
起き掛けに、こち亀クロスが読めるとは良い時代になった!
あいかわらずのなのはさんと海パン刑事に爆笑してしまったw
322:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 07:41:32 B2dBNPTA
脅威のマイク破壊兵器キター!
クロノ、普通のボルテッカでビビってたらブラスター・ボルテッカ見た時にはどうなっちまうんだw
323:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 11:25:15 j6IHTfCX
投下乙です。
シンヤも戦闘時以外は結構普通っぽい?
本来は結構礼儀正しく優しいタイプみたいだったから、はやても懐いてるかもなぁ。
しかしクロノってホント苦労人だよなぁ(汗
次回はクロノvsエビル…がんばれクロノ(汗
324:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 12:39:35 SPKxACcJ
そりゃ超音速戦闘が基本のテッカマンについて行けるわけねよなw
ブラスター化マダー?
325:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 15:14:45 BuoRj965
つかブラスターはやばくね?
非殺傷なんて便利な機能は無いんだから、最悪海鳴ごと消滅するぞ
しかもブラスター化の後遺症で状況を考えずに撃っちまう可能性あるし
326:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 15:44:46 SPKxACcJ
>>325
テッカマンは侵略兵器だし、反物質撃ってんのに非殺傷なんて無理だなw
そしてブラスターテッカマンの雄姿。
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
垂直に大気圏離脱してるから軽くマッハ25以上の速度は出てるな、衝撃波だけで死ねる。
327:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 16:41:03 tR48ZLVh
GJ!!
シャマルよ、エビルにブレードを殺すなってそりゃ、無理だwwww
最後はやっぱり両者ブラスター化して一騎打ちかな?周囲の被害が酷くなりそうだから宇宙空間で。
328:節制の14 ◆6EgzPvYAOI
07/07/18 17:10:30 hwbZKRAr
流れを読まずに小ネタ。
後、スーパークロノタイムなんて生意気言ってごめんなさい。
「なのはよ……戦う前に一つ言っておく事がある。
お前は、ジュエルシードによってこの死神博士がイカデビルになったと思っているようだが……
別に無くても変身出来る」
「ふ、上等よ……
私も一つ言っておく事がある。
貴方は生け捕りにしなきゃいけないと思っていたが、どうやら気のせいだったようね!」
「そうか」
「ウオォォォいくぞォォォ!」
「さあ来いなのは!」
リリカルマスターなのは、完
……いや、死神博士は今でも、スペインにいるのです。
329:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 17:28:57 UBKoaRI8
GJ!
ダブルボルテッカキター!!!
理由なき敵前逃亡ですか・・・
確かに30分以上戦い続ければ今度はクロノがピンチになりますからねw
クロノがこのブラザーコンビを相手にしたんじゃ間違いなく死ぬwww
330:リリカルスクライド//G.U.
07/07/18 17:43:00 pfrbvcYA
>>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
GJです。
クウガとキックホッパーが登場するとは!
二人の試験にアギドが壁になるとは・・・手加減しますよね?w
>>魔法少女刑事
うわぁ~違和感がないw
最後のなのはさんの暴走が(笑)
>>マスカレード氏
とうとう暴走しちゃったか……元に戻れるかなぁ
テッカマン相手にするには、人外の力が無いと太刀打ち出来ないから
クロノは、頑張った方ですね(つー;)
331:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/18 18:05:44 /WsZgGx8
>>マスカレード氏
GJ!
テッカマン見てないんであまり詳しくすけど…TUEEEEEEEE!
332:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 19:16:07 O4kAU3B/
GJ!
ここはやはりテッカマンブレードらしく鬱展開へ突入するのを期待します!!
ミッシングリンクの鬱っぷりはガチ。
テッカマンは光=物質変換機能の応用でホワイトホールを作って、
太陽系を消滅させる規模の赤色星を召喚できるとかマジスゴス。
333:マスカレード
07/07/18 19:23:51 eYt8bl5A
皆さん感想ありがとうございます!
え~と、テッカマン見てなかった人のために「ボルテッカ」の説明をしますね
「ボルテッカ」とは、ラダムの地球侵略用の生体兵器である「テッカマン」に
標準装備されている反物質ビーム砲、まぁ簡単にいえば必殺技です。
その原理は体内に蓄積された反物質粒子「フェルミオン」を加速して放出するというものです。
反物質粒子フェルミオンは、「物質と衝突した場合互いに破壊し合う」
という特性があるため、並大抵の物質は直撃すれば消滅してしまいます。
そのフェルミオンを高速で放つボルテッカはまさにテッカマンの必殺技と呼ぶに違わぬ威力があります。
またテッカマンに変身前の人間の個体能力が反映されるように、ボルテッカにも反映されます。
例えば、パワーファイターである「テッカマンアックス」のボルテッカは
弾速と射程が劣る代わりに威力(フェルミオンの密度)が上がっている、等が挙げられます。
ボルテッカの派生武器として「PSYボルテッカ」「ハイコートボルテッカ」「ブラスターボルテッカ」「リアクターボルテッカ」
等が存在しますが、これらは本編が進むにつれて説明していこうと思います。
ボルテッカによりフェルミオン化された物質が再び物質に還元されることは不可能な為、
命中すればどんな物質でも完全に消滅させてしまう、理論上最強の兵器です。
ですが、そんなボルテッカにも弱点があります。
1、「連射不可能」
2、「発射までに時間がかかる」
3、「体力の消耗が凄まじい」
以上三つが挙げられます。
更に「一度の変身につき一発しか撃てない」ことが挙げられますが、これはブレードのみに
明かされた設定であり、他のテッカマンは不明となっています。
フェルミオンを使用した武器は他に「コスモボウガン」や「フェルミオン砲」等がありますが
今回はあくまでボルテッカ限定の説明なので名前だけの紹介とします。
334:通常の名無しさんの3倍
07/07/18 19:46:33 yL3F5Y9L
闇の書の暴走プログラムも部屋の隅で震える威力だなぁ。
最後はアルカンシェルと兄弟合体攻撃ダブルボルテッカで消え去りそうだ。
335:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 19:49:43 O4kAU3B/
>>333
まあ、ボルテッカが時間がかかるといっても数秒、ブラスターボルテッカでも10秒程度だけどな。
336:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 19:56:23 UBKoaRI8
>>マスカレード氏
ボルテッカについてはわかった。わかりやすい説明㌧
>>335
超音速での戦いにおいてその数秒はデカいんざね?
俺はブラスターボルテッカでも長く感じるよ
337:なのはStS×デモベ
07/07/18 19:57:26 xo9+tKhI
マスカレード氏GJでありますよ!
反物質はやばいですよね……。
クロノ頑張れ、どうしようもないけど頑張れ。
338:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 19:59:24 Qz0CS1tq
反物質はマジヤバイ、あれは最強だ。
一グラムの質量がエネルギーに変換されただけで五大湖の水が全部干上がる威力だし
339:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 20:21:06 RkdcinQ9
>>336
僕らのテッカマンダガー様のボルテッカは溜め時間なしで即発射が可能だぜ!噛ませ犬だけどな!
340:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 20:23:47 RkdcinQ9
>>339
あ、ダガーじゃなくてランスだった。
341:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 20:32:43 afgrBk47
正直、ダガー・ランス・ソードは、なのは達でも普通に瞬殺できそうだから困る
342:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 20:44:32 k3+YZAOu
ボルテッカって、水中だと撃てなかった記憶がある。
水と反応して、自爆するような形になる……だったかな。
343:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 20:45:38 KzCjK8Kl
>>341
そう思えるのはブレードが強かったかのと彼らのやられる場面だけが印象に残っているからだろう、
実際はなのは達でも無理の領域。
テッカマンどもはスピードだけじゃなく反応速度も違いすぎる、攻撃を当てられるかどうか…
バルザックがソードに勝てたのは執念と捨て身が起こした奇跡のようなもんだし。
344:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/18 20:46:06 /WsZgGx8
まあトランスフォーマーでも
デバスターは合体中に床をハンマーアームで揺らされただけで
バラバラになってたしブルーティカスはガーディアンのただの一発でバラバラになってたし
インフェルノとかクイックストライクは猿人にボコボコにされてたし。
345:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 20:50:37 tR48ZLVh
>>336
普通のボルテッカについては忘れたが、ブラスターボルテッカのため中は自分の周囲にシールドが発生したはず。
あと普通のと違ってブラスターの時って確か全範囲型のぶきだったよね?
346:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 20:53:55 9im6iUe4
全範囲と正面集中(対エビルのとき)の2パターンに撃ち分けられるようだ
他にも通常ボルテッカ並の威力のビームみたいなのをランサーから出したりできるしな
347:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 20:55:09 tR48ZLVh
連続でレスしてすまんが最強スレのテンプレ見つけたから張ってみる。
【共通設定・世界観】
テッカマン:寄生生命体「ラダム」が寄生するために遺伝子レベルで改造された人。
個体差はあるが能力はほぼ同じで
・超音速で飛行可能。設定上最高速度は制限なし(<c)。
・反応弾(核兵器)の直撃を受けてほぼ無傷
・あらゆる環境で生活可能
・単独で大気圏突入可能
・通常兵器は一切通用しない装甲を持つ
【名前】テッカマンブレード
【属性】生体兵器
【大きさ】2.32m
【攻撃力】テックランサー:テッカマンの装甲を貫く威力の両刃の槍。二つに分けることが可能
クラッシュイントルード:高速飛行形態。普段の数倍の飛行速度で突撃、ラダム獣を粉砕できる威力を持つ。
ボルテッカ:反物質砲。発射のタメは一秒未満。直撃すればテッカマンを消滅させるほどの威力。
射程は数km程度。速度は宇宙に向けて発射されて点程度にしか見えなくなったミサイルを
地上から打ち落とせる程度。設定上一回しか使えない。
【防御力】【素早さ】共通設定参照
【特殊能力】ブラスター化:肉体を進化させ、機能を極限まで高める。タメに数秒必要。ブラスター化した後の能力は
・至近距離からのボルテッカの直撃に全くの無傷。
・基礎能力が自分より30%上のエビルを圧倒
・テックランサーの先端から通常のボルテッカと同等の威力のビームを発射可能
・ボルテッカの威力が数倍に上昇。発射のタメが数秒できるがタメの間はラダム獣が粉砕されるほどの力場が
ブレードを中心に数百m程発生。
・一方向に向けて放つことしか出来なかったボルテッカが全方位に向けて放つことが可能になった
・単独で大気圏離脱可能
・十数分で地球一周できる速度で飛行可能
【長所】全体的に高い能力を誇る
【短所】30分以上戦うと暴走、考えて行動できなくなる
ついでにラダム獣に通常兵器はまともに効かん。
348:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 20:55:16 UBKoaRI8
>>345
ブラスターボルテッカは通常の収束型と全範囲型で使い分けれる。
さらにサイボルテッカと同じように曲げたりもできる
349:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 21:02:11 E+DPYNVZ
>>348
ボルテッカのフェルミオン粒子は元々精神波でコントロールできる性質があるからな
それにしてもテッカマンキャラにとっての倒す=殺すなところがこれからどう影響するかだな。
350:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 21:05:03 yL3F5Y9L
俺を倒せたら止めてやる(殺すのを)って言われたら悪夢だ・・・。
351:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 21:07:15 tR48ZLVh
>>350
管理局の全戦力導入しても不可能です、本当にありがとうございました。
352:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 21:09:46 9im6iUe4
正気に戻るにはラダム虫が宿主から離れなきゃならんが条件は瀕死になることだしな
ところでブラスターブレードの短所に脳神経核の破壊による記憶障害がないな
353:節制の14 ◆6EgzPvYAOI
07/07/18 21:09:51 hwbZKRAr
>351
両さんなら……両津勘吉ならあるいは……
などと思ってしまった。
さすがにねぇ。
354:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 21:13:51 UBKoaRI8
>>351
まぁこれは公式じゃないただのSSなんだから多少無茶があってもいいんじゃないか?
例えばなのは達がみんなで力を合わせてテッカマンを一人くらい倒すとか。
SSでくらいそんな奇跡が起きてもいいと思う
マスカレード氏のSSに他のテッカマンが出るかわかんないけど
355:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 21:18:29 yL3F5Y9L
パワーキャラが炸裂した後は、頭脳戦が見たくなる。
何が言いたいかというとGEや愚者の書、なのはだけジョジョ風味のジョジョクロス系が読みたいよぅ。
言ってもしょおぉがねーですが。
356:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 21:31:06 E+DPYNVZ
ラダムの連中も何気に技術凄いからなあ。
ブラックホールを形成して地球をぶっ壊す重力レールガンがあったり、
太陽系そのものを閉鎖できちゃうそうだから、アルカンシェルどころの話じゃねーぞ!
ボルテッカはそのブラックホールすら消滅させちゃうんだけど。
>>352
最強スレ的には戦闘に関係ないからだろう。
357:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/18 21:48:34 /WsZgGx8
テッカマンブレードとユニクロンだったらどっちが強いですかね?
大きさ違いすぎて戦えないか。
358:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 21:51:10 wMPZG94n
そういや反物質って空気中の原始に触れても対消滅して莫大なエネルギーを発生するんだけど、
ボルテッカとかローエングリンとかポジトロンライフルとかの反物質ビームはその問題点をどうやって
克服しているんだろう……?
359:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 21:51:13 UBKoaRI8
>>357
まぁマスカレード氏の説明でも解るように
ボルテッカは質量に関係なく触れた物を消滅させるからなぁ・・・
スパロボとかになったらわかんないけど
360:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 22:01:49 j6IHTfCX
PSYボルテッカの例もあるからある程度精神力で何とか…?
まあぶっ放す量が量だから、量と勢いで空気とかもお構いなしで巻き込んでいってるんじゃないかしら?
361:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/18 22:03:35 /WsZgGx8
>>359まあ確かに反物質なんて持ち出されたら大抵の奴じゃ相手になりませんよね。
…殆どの人が知らないか忘れてる(自分もこないだ知りました)設定なんですけど
初代メガトロン様の右腕に付いてるあのキャノン砲は反物質兵器なんすよね。
ブラックホール生成能力に関してもあると明記されてます。
アニメじゃ全然出てこなかったけど。
362:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 22:04:04 E+DPYNVZ
>>358
ボルテッカのフェルミオン粒子を精神波で操作して、特別な力場を形成してまとわせているんだろう。
ブラスターボルテッカを撃つ時周囲に展開されている強力な力場はそれが強化拡大したものだと思う。
ラダムはブレードでも破れないフィールドを張れてたし。
363:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 22:04:57 yJolsHPw
>359
スパロボだと幼女に瞬殺されたり。
ガウルンに喧嘩を売って瀕死になるからなあ。
時空を越えてふえるワカメ並のレベル。
364:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 22:07:03 PYXCXQqY
>>358
>ローエングリン
種のなら、監督のこんな台詞がある。
「え? 陽電子砲ってすごいビーム砲じゃないんですか?」
陽電子砲を防ぐのは物理的に不可能だ、って突っ込まれた時の台詞ね。
>ポジトロンライフル
エヴァのなら力技。関西を停電させて出力稼いでる。
あとATフィールドじゃね?
365:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 22:10:06 E+DPYNVZ
>>364
種世界の陽電子砲は陽・電子さんが発明したものというのが新シャアじゃ定説w
366:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 22:12:47 PYXCXQqY
>>365
あとレールガンはレー・ルガン博士開発のビーム兵器なんだっけ?
……何の脈絡もなくシグルイクロスとか思い付く自分はどうかしてる
367:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 22:18:40 E+DPYNVZ
>>366
高町なのはが心の平衡を失ったのはいつの頃からであろう。
こうですか?わかりません!
368:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 22:36:18 weavp4P0
虎眼→なのはさん
牛股→フェイトorはやて
先輩s→ヴォルケンズ
源之助→スバル
伊良子→ティア
涼→エリオ
……嫌な構図だなあ……
369:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 22:44:48 qgbv2Fja
__.. -―─ 、__
/` 三ミー ヘ、_
ゝ' ;; ,, , ,, ミミ , il ゙Z,
_〉,.. ////, ,彡ffッィ彡从j彡
〉,ィiiif , ,, 'ノ川jノ川; :.`フ公)了
\.:.:.:i=珍/二''=く、 !ノ一ヾ゙;.;.;) なに?クロノだとテッカマンエビルに勝てないどころか殺されちゃう?
く:.:.:.:lムjイ rfモテ〉゙} ijィtケ 1イ'´
〕:.:.|,Y!:!、 ニ '、 ; |`ニ イj' 逆に考えるんだ
{:.:.:j {: :} ` 、_{__} /ノ
〉イ 、゙! ,ィ__三ー、 j′ 「クロノはアーキタイプ・オーガンと戦えばいいさ」
,{ \ ミ \ ゝ' ェェ' `' /
-‐' \ \ ヽ\ 彡 イ-、 と考えるんだ
\ \.ヽゝ‐‐‐升 ト、 ヽ、__
\ ヽ- 、.// j!:.} ` ー 、
ヽ\ 厶_r__ハ/!:.{
´ / !
370:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 22:51:24 yL3F5Y9L
卿・・・逆に考えても目の前のエビルは消えてくれません。
371:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 23:09:14 9im6iUe4
というかアーキタイプ・オーガンにも勝てる気がしません・・・
372:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 23:26:29 3R0kkEOJ
>クロノは悔しい表情で笑いながら立ち去っていくエビルを見るしかできない。
ってあるから、見逃してもらえたんでない?
373:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 23:27:23 PYXCXQqY
>>368
いく→フェイトで
……最悪だな、ティアナの末路が
374:217
07/07/18 23:44:46 OswO+642
遅ればせながら。マスカレード氏GJ!
自分はテッカマンについてはスパロボ程度の知識しか・・・
置き去りにされたクロノの今後が気になってしょうがないです
375:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 23:45:59 ltOjcuG/
>>372
スーパーエビルタイムで大量出血するクロノが見れそうだったのに残念。
376:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 00:04:18 j6IHTfCX
まあテッカマンはテッカマン同士戦闘するから、双方戦力が相殺される・・・よね?
クロノの戦いに期待しつつ…何故か目から心の汗が
377:リリカルスクライド//G.U.
07/07/19 00:08:33 00YrZjdq
すごい討論になってますねぇ
今現在戦闘パート考えてるんですが……
サラリーマンの行動パターンがテラ難しい(;・ω・)
てか、劉鳳&フェイトでも勝てるのかってぐらい戦闘経験差があって
文章に書きだすのが一苦労~
来週の初めには投下予定
378:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/19 00:13:57 tuEasRz5
Bパート仕上がったんですけど。
投下おkですか?
379:マスカレード
07/07/19 00:20:45 bFCOZX/r
おっけーですw
380:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/19 00:23:24 tuEasRz5
一話「空への翼」Bパート
ティア「クロスファイヤアァァァァア!!」
スバル「リボルバアァァァァァア!!」
スバル・ティアナ「シュウゥゥゥゥゥト!!!!」
二人の合体攻撃が攻撃用スフィアのみを全て破壊する。
残りはターゲットのみとなり、スバルはそれを丁寧に破壊していく。
スバル「イェ~イ!ナイスだよティア!一発で決まったね!」
ティア「ま、あれだけ時間があればね。」
スバル「普段はマルチショットの命中率、あんま高くないのに、ティアはやっぱ本番に強いなぁ~」
ティアナ「うっさい!さっさとラストターゲットの破壊に向かうわよ!」
【ヘリ内部】
フェイト「なるほど…これは確かに伸びが良さそうだね。」
はやて「そやろ~」
フェイト「残るは…最終関門だけだね。」
はやて「よっしゃ。」
はやては通信機を使い、翔一に連絡を入れた。
はやて「津上さん、準備は?」
アギト「とっくにオッケー!後は台詞を考えるだけかな。」
はやて「台詞?」
アギト「そうそう!何か言ったほうが雰囲気あって、良いでしょ?うーん…何が良いかなぁ…」
はやて「何でもええけど、油断して攻撃を受けたらあかんよ。」
アギト「大丈夫大丈夫、氷川さんじゃないんだから。」
【地球 焼肉屋】
氷川「ハックション!」
尾室「どうしたんですか氷川さん?」
小沢「風邪でも引いた?」
氷川「いえ、何でもありません。」
氷川はハンカチで自分の手を拭く。
小沢「それにしても、津上君ももったいないわよね。せっかく開店したお店を友達に任せて、変な世界へ行っちゃうなんて。」
小沢はビールを口に含む。
氷川「津上さんは津上さんでやることがあるんですよ。それに、今度の休みに一度帰ってくると、連絡をくれたようですし。」
尾室「ようだって、氷川さんが直接連絡もらった訳じゃないんですか?」
氷川「ええ、津上さんが「葦原さんに」連絡を入れたみたいなんですよ、それで、僕がこの前「偶然葦原さんに会って」、津上さんが帰ってくるって事を教えてもらいました。」
小沢「…」
尾室「…」
氷川「どうしたんです?そんな哀れみをこめた目で僕を見て?」
小沢「!?…いえ!なんでもないわ!?」
尾室「あ!肉、焼けたみたいですよ!?氷川さん、食べてくださいよ!G5ユニットの訓練も午後からあるんですから、体力付けないと持ちませんよ!」
尾室は氷川の皿に大量のカルビをのせる。
氷川「?」
なにがなんだか分からぬまま、氷川はカルビを口に運んだ。
381:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/19 00:24:57 tuEasRz5
【ミッドチルダ 試験場】
スバルとティアナはラストターゲットの位置の確認を終え、破壊に向かっていた。
スバル「ほんとにこの建物の中に、ラストターゲットがあるのかな?」
ティア「間違いないわ、さっさと破壊して、ゴールを目指すわよ。」
スバル「ティア、試験官は一発当てれば良いって言ってたじゃん。」
ティア「うっさい。」
話している間に二人はポイントに到着した。
そこは真っ暗で何も見えなかった。
ティア「ここに…ラストターゲットが?」
スバル「真っ暗で何も見えな…」
?「よく来たな…」
スバル・ティア「!?」
?「ここまでこれたことは褒めてやる、だが、ここが貴様らの墓場だ!」
台詞が終わると同時に一斉に証明が着く。
そしてそこには…
ティア「嘘…」
スバル「仮面…ライダー?」
疾風の槍・ストームハルバード、炎の剣・フレイムセイバーの二つを構えた、別名(三位一体の戦士)仮面ライダーアギト・トリニティフォームがそこに居た。
アギト「うーん…ねぇ、そこの二人!」
スバル・ティア「!」
二人は身構えるが…
アギト「今の台詞、どうだった?」
ティア「は?」
アギト「悪役っぽくて、結構、良かったでしょ?君らが来るまで結構練習したんだよねぇ…」
ティア「は、はぁ…」
スバル「ねぇ仮面ライダー、あなたが最終関門なの?」
アギト「そうだよ、だから早くかかってきてよ。時間、無くなっちゃうよ?」
二人は思い切りアギトにペースを狂わされていた。
スバル「…ティアから行ってよ。」
ティア「何でよ?あんたから行きなさいよ。」
スバル「じゃあ、コインで決めよ。表が出たらあたしからね。」
ティア「うん…分かった。」
スバルはコインを用意し、宙に向けて弾く。
そして落ちてきたコインを右手でキャッチする。
コインは裏だった。
スバル「ヤタ!」
ティア「何喜んでるのよ…まぁ良いわ、大分落ち着いてきたし…」
ティアナはアンカーガンの照準をアギトに向ける。
ティア「さっさと一発当てて、ゴールに向かわせてもらうわ!」
ティアナは無数の弾丸をアギトに向けて放つ。だが…
382:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/19 00:26:13 tuEasRz5
アギト「ハ!ハァ!ハァ…ハァ!!」
アギトは弾丸をフレイムセイバー、ストームハルバードの両方を巧に扱い、全て叩き落す。
アギト「ま、こんなもんかな♪」
ティア「嘘!あれだけの弾丸を!」
スバル「まだまだあぁぁぁぁぁあ!!」
スバルはスピードを加速させ一気に間合いを詰める。
スバル「うおぉりゃあぁぁぁぁぁあ!!!!」
スバルはパンチやキックを連続でアギトに打ち込む。
だがアギトはスバルの攻撃をものともせず、一発一発を綺麗に受け流していく。
スバル「ウソ!?こんなに打ってるのに何で当たらないの!?」
アギト「成程…確かに腕も悪くないし、はやてちゃんが欲しがる理由も分かる…けど!」
アギトはスバルの拳を武器で振り払い、懐に飛び込む。
スバル「!?」
アギト「相手が悪かったかな!?」
そしてスバルの腹部にフレイムフォームの力を宿した右腕で拳を叩き込んだ。
スバル「がっ…」
スバルは数メートル吹き飛ばされ、壁に激突する。
アギト「ちょっと…力入れすぎたかな?」
ティア「スバル!」
ティアナはスバルの所へ大急ぎで向かい、スバルを抱き起こした
ティア「スバル!大丈夫!?」
スバル「だ…大丈夫、まだ戦えるよ…」
ティア「なら良いけど…一人づつかかっていっても勝てないわ、同時攻撃で攻めるわよ!」
スバル「うん!じゃあ、あたしがあいつの後ろに回るよ!」
スバルは高速でアギトの後ろに回り、リボルバーナックルにカートリッジをロードさせる。
一方のティアナはアギトの正面に立ち、クロスファイヤーシュートの体制に入る。
アギト「ん?」
ティア「クロスファイヤアァァァァア!!」
スバル「リボルバアァァァァァア!!」
スバル・ティアナ「シュウゥゥゥゥゥト!!!!」
二人は先程大量のスフィアを瞬殺した連携技を繰り出す。
もちろん、撃つ弾数はさっきの二倍近くに増やしてある。
ティア「流石の仮面ライダーと言えど、これを避けられる訳が無いわ!」
スバル「これで、あたし達の勝ちだ!」
ティアナとスバルは勝利を確信していた。
「下手な鉄砲でも数を撃てば当たる」
多少ヤケクソな答えではあるが、ある意味効果的な答えであろう。
アギト「結構な数だな…俺が氷川さんだったら当たってあげるんだけど、俺は氷川さんじゃないから…」
383:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/19 00:28:13 tuEasRz5
アギトのクロスホーンが展開する。
アギト「当たって…あげられないんだよね!!」
アギトはリボルバーショットの方角にフレイムセイバーを、クロスファイヤーシュートの方角にストームハルバードを振るう。
そしてその軌跡から炎の刃と疾風の刃が発射され、二人の攻撃を相殺する。
その余波は土埃をあげ、スバルとティアナに容赦なく襲い掛かった。
スバル「うわあぁぁぁぁぁあ!!」
ティア「きゃあぁぁぁぁあ!!」
二人は土埃の中に消える。
そしてその凄まじい衝撃は、監視用のサーチャーまで破壊してしまった。
アギト「逃げたか…それにしてもサーチャー壊しちゃったよ…ちょっと、やりすぎたかな?」
【ヘリ内部】
はやて「?、なんや?」
フェイト「サーチャーの故障かな?」
【調整室】
なのは「もう…津上さんったら…サーチャーまで壊せなんて言ってないよ…リィン、外に言って様子を見てくる。」
リィン「はい、お願いします。」
RH「Am I set up ?(私もセットアップしますか?)」
なのは「そうだね。念のため、お願い」
RH「All right. Barrier Jacket standing up.」
なのははバリアジャケットを装着し、現場に向かった。
一方、ビルから脱出したスバルとティアナは…
スバル「ティア!大丈夫?」
ティア「なんとか…でも、走るのは無理そうね…さっきので、足をやられたわ。」
スバル「そんな!?」
ティア「私が離れた位置からサポートするわ。そしたら、あんた一人ならゴールできる」
スバル「ティア!!」
ティア「うっさい!!次の受験の時は、私一人で受けるっつってんのよ!」
スバル「次って…半年後だよ?」
ティア「迷惑な足手まといがいなくなれば、私はそのほうが気楽なのよ!」
スバル「ティア…私、前に言ったよね?弱くて、情けなくて、誰かに助けられっぱなしの自分が嫌だったから、管理局の陸士部隊に入った。魔道士を目指して、魔法とシューティングアーツを習って、人助けの仕事についた」
ティア「知ってるわよ。聞きたくもないのに、何度も聞かされたから」
スバル「ティアとはずっとコンビだったから、ティアがどんな夢を見てるか、魔道士ランクのアップと昇進にどれくらい一生懸命かもよく知ってる。だから!こんなとこで!私の目の前で!ティアの夢をちょっとでも躓かせるのなんて嫌だ!!一人で行くのなんて、絶対嫌だ!!」
ティア「じゃあどうすんのよ!?走れないバックスを抱えて、あのライダーを倒して、残りちょっとの時間で、どうやってゴールすんのよ!?」
スバル「裏技…反則、取られちゃうかもしれないし、ちゃんとできるかも、分からない…でも、上手くいけば二人でゴールできる!」
384:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/19 00:31:09 tuEasRz5
ティア「…本当?」
スバル「うぅ…ちょっと難しいかもなんだけど…ティアにもちょっと、無理してもらうことになるし…
よく考えると…やっぱ無茶っぽくはあるんだけど…あの、なんて言うか、ティアがもし良ければって…」
スバルの優柔不断な態度にティアナはだんだんイライラしてきた…
そしてついに堪忍袋の緒が切れた。
ティア「あー!!イライラする!!グチグチ言っても、どうせあんたは自分のわがままを通すんでしょ!?どうせ私はあんたのわがままに付き合わされるんでしょ!?だったら、はっきり言いなさいよ」
スバル「あ…二人でやれば、きっとできる。信じて、ティア。」
二人の決意は、今ここに固まった。
ティアナ「…残り時間、三分四十秒…プランは?」
スバル「!?…うん!」
【建物内】
そしてその頃…
アギト「うーん…」
建物内ではアギトが退屈そうにしていた。
逃がした二人が中々戻ってこないのだ。
アギト「どうしたのかなぁ…あの二人…まさかこのまま棄権しちゃうのかなぁ…ん?」
アギトは何者かが階段を上がる気配を感じた。
アギト「戻ってきたな…よおし…」
アギトは両手に再び武器を持ち、身構える。
そして入り口にティアナが立った瞬間、一足飛びで彼女に間合いを詰める。
アギト「痛いだろうけど、我慢してね!ハアァァァア!!」
アギトは二つの武器を振るい、彼女に攻撃を当てた。
【ヘリ内部】
一方、フェイトとはやては回復したサーチャーで対アギト戦を視聴していた。
はやて「あ!?直撃!?」
フェイト「違う…」
【建物内】
アギトの攻撃は確かにティアナに直撃した
だが、攻撃が当たったティアナは幻のように消滅したのだ。
アギト「何?…!?」
385:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/19 00:32:11 tuEasRz5
気がつくとアギトの回りには沢山のティアナが出現し、アギトを包囲していた。
アギト「これは…?」
出現した沢山のティアナは一斉にアギトに襲い掛かる。
アギト「なんだか分からないけど、とにかく戦う!」
そしてアギトはティアナたちに応戦し、次々と幻を破壊していった。
【建物外】
建物の外ではティアナが瓦礫に隠れ、幻術魔法「フェイクシルエット」を使用していた。
これが「大量のティアナ」のからくりの正体である。
幻がある程度アギトに破壊された後、ティアナはスバルに思念通話を送った。
ティア「フェイクシルエット…これ、滅茶苦茶魔力喰うのよ…長く持たないんだから…一撃で決めなさいよ!じゃないと、二人揃って落第なんだから!」
スバル「…うん!」
ティアナはそこで思念通話を切る。
スバル「あたしは空も飛べないし、ティアみたいに器用じゃない…遠くまで届く攻撃も無い…できるのは、全力で走ることと、クロスレンジの一発だけ…
だけど、決めたんだ!あの人とあのライダーのように、強く優しくなるんだって!
誰かを守れる自分になるんだって!!」
スバルは覚悟を決め、拳を地面に叩き込む。
スバル「ウイング…ロオォォォォォォド!!」
スバルの拳から青く光る「道」が召還され、その「道」はアギトが居るフロアに直結される。
【建物内】
アギト「!?」
幻を全滅させたアギトは自分に向かい、大きな何かが迫ってくることに気付く。
だが、彼は逃げず、大きな気配がする方向へ向け、トリニティフォーム必殺技「ライダーシュート」の体制をとる。
アギト「覚悟を決めたのか…なら、逃げちゃダメだよね!」
再びアギトのクロスホーンが展開し、足元に紋章が浮かび上がる。
386:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/19 00:33:30 tuEasRz5
アギト「さぁ…来い!」
【アギトVSスバル】
スバル「いっくぞおぉぉぉぉぉお!!!!!」
スバルはスピードを最大限に加速させ、ウイングロードを突き進む。
スバル「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!!」
さらにビルの外壁を拳で打ち破り、アギトに向かい突進する。
アギト「はぁぁぁぁあ…」
一方のアギトは必要最低限のオルタフォースを足に集中させ、宙に飛ぶ。
そして両足で蹴りこむタイプのキックポーズを取り、トリニティフォーム必殺・ライダーシュートを繰り出した。
アギト「ハアァァァァァァァァア!!!!!」
スバルの拳とアギトのキックは激しく激突し、火花を散らす。
スバル「(すごい力…腕が…今にも砕け散りそう…)」
アギト「(この娘…まだこんな力を残していたなんて…)」
スバル「(でも…あたしは負けるわけには行かないんだ!ティアが作ってくれたチャンス、潰すわけには行かない!!)」
スバルは砕け散りそうな腕に更に力を込める。
スバル「うりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」
アギト「!?」
スバルの拳は更に強く、強く突き進み、ついにライダーシュートを弾き返した。
アギト「(そんな!?いくら威力は抑えてるからって、あの技を!?)」
アギトは吹き飛ばされ、壁に激突する。
だが、スバルの攻撃はまだ終わっては居なかった。
スバル「まだまだあぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」
アギト「え!?ちょっと!?もう良いんだ…」
だがアギトの言葉はスバルには聞こえず、既にリボルバーナックルがカートリッジをロードしていた。
スバル「一撃必倒!!」
アギト「ヒッ!?」
スバル「ディバイィィィィィィイン!!!バスタアァァァァァァア!!!!!」
スバルの右腕から放たれた極太の青い光がアギトに襲い掛かる。
アギト「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」
直撃を受けたアギトは壁を貫通し、空の彼方に飛んでいった…
スバル「はぁ…はぁ…」
疲労困憊しているスバルにティアナから思念通話が入る。
ティア「やった!?」
スバル「うん…なんとか…」
ティア「残り時間…後一分ちょい!スバル!!」
スバル「うん!」
387:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/19 00:34:57 tuEasRz5
【ゴール地点】
ゴール地点ではリィン、シャマル、矢車の三人がスバルとティアナを待っていた。
残り時間は既に一分を切っている。
リィン「もう…なんでシャマルと矢車さんまで来るんですか!リィン一人で十分なのに!」
シャマル「だって、リィンちゃん試験官なんて初めてでしょ?はやてちゃんは良いって言っていたけど、私は、どうも心配で…」
矢車「同感だな…子供に出来るほど試験官って仕事は甘くは無い。」
リィン「リィンは子供じゃないです!!」
矢車「…来たぞ。」
リィン「ふぇ?」
矢車の言った通り、地平線の向こうにティアナを背負ったスバルが見えてきていた。
リィン「あ?ほんとに来たです!」
スバル「あと何秒!?」
ティア「十六秒!」
スバル「よぉし、魔力、全開!」
スバルは残った魔力を全てローラーに注ぎ込み、ラストスパートをかける。
そのスピードは凄まじく、ゴールまで一直線に進んでいく。
ティア「ちょ!スバル!止まる時のこと考えてるんでしょうね!?」
スバル「ふぇ!?」
ティア「ウソォ!?」
矢車「…やばそうだな。」
リィン「うん…やばそうです…」
シャマル「あのスピードじゃ、邯鄲には止まらないわね…想さん、お願いできる?私は「クッション」張っておくから。」
矢車「はぁ…」
矢車はホッパーゼクターを呼び寄せ、腰のゼクトバックルにセットする。
矢車「変身…」「HENSINN! Change!Kick hopper!」
矢車はキックホッパーに変身し、ゴール地点の数メートル先に立つ。
ティア「!?また新しい仮面ライダー!?」
スバル「そこどいてえぇぇぇぇぇぇえ!!」
388:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/19 00:36:18 tuEasRz5
二人はゴールを通過するが勢いは止まらず、キックホッパーに向かい突撃していく。
キックホッパー「ライダージャンプ…」「Rider jump!」
対するキックホッパーはゼクターレバーを操作し、左足にタキオン粒子をチャージし、ジャンプする。
スバル「へ?」
キックホッパー「ライダーキック!」「Rider kick!」
キックホッパーは突進してくるスバルに向け、ライダーキックを決める。
スバル・ティア「うわあぁぁぁぁぁぁあ!?」
キックホッパーに蹴り飛ばされたスバルとティアナは後方でシャマルが仕掛けた「魔力のクッション」に激突した。
スバル「イタタ…」
ティアナ「うう…」
リィン「二人とも!」
満身創痍の状態の二人にリィンが追い討ちをかけるように怒声をかける。
リィン「棄権行為で減点です!頑張るのは良いですが!怪我をしたら元も子もないですよぉ!!そんなんじゃ、魔導士としてはダメダメです!!」
スバル「うわぁ…」
ティア「ちっさ…」
キックホッパー「おいチビ、それくらいにしとけ、お前の声は五月蝿くてかなわん…」
リィン「チビじゃないです!まったくもう…これだから元ホームレスは…」
?「あはは…まぁまぁ」
リィン「?」
スバル・ティア「?」
三人は上空から聞こえた声に驚き、空を見上げる。
なのは「ちょっとびっくりしたけど…無事でよかった…」
声の主は管理局の「エース・オブ・エース」であり、そしてスバルの命の恩人の一人である高町なのはの物であった。
なのは「とりあえずこれで試験は終了ね…お疲れ様。」
スバル「!?」
なのは「リィンもお疲れ様、ちゃんと試験官できてたよ。」
リィン「うわぁ~い!ありがとうございます!なのはさん!」
なのは「矢車さんとシャマルさんもありがとね。」
キックホッパー「ふん…」
シャマル「どういたしまして。」
なのははバリアジャケットの装着を解除する。
なのは「まあ…細かいことは後回しにして…ランスター二等陸士。」
ティア「!?…はい!?」
なのは「ごめんね、家のコックが迷惑かけちゃって。足、怪我してるんでしょ?
治療するから、ブーツ脱いで。」
ティア「は、ハイ!(コックって…誰のことかしら?)」
シャマル「じゃあ、足の治療は私が…」
なのは「お願いしますね。それから…」
なのははスバルに視線を合わせる。
389:通常の名無しさんの3倍
07/07/19 00:37:51 Zl2t13aO
支援する
390:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/19 01:00:07 tuEasRz5
スバル「なのは…さん?」
なのは「うん…」
スバル「あ、いえ!高町教導官一等空尉!!」
スバルは立ち上がり、なのはに敬礼する。
なのは「なのはさんでいいよ。皆そう呼ぶから。四年ぶりかな。背、伸びたね、スバル」
スバル「!?…えっと、あの、その…」
なのは「また会えて嬉しいよ」
スバル「!?」
スバルの目には少しずつ涙が溜まっていく。
憧れの人にまた会えた喜びと覚えてもらえていたという喜びがスバルの心を打った証拠であった。
スバル「…ウッ…ヒック…ウゥ…」
スバルの目から沢山の涙が零れ落ちる。
そんなスバルをなのはは優しく抱きしめるのであった。
そしてまた上空では…
はやて「さて、なのはちゃん的に二人はどやろ?合格かな?」
フェイト「ふふっ。どうだろうね?」
391:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 01:01:40 ZfYEoBtd
規制かな。支援
392:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/19 01:02:14 tuEasRz5
【地球 東南アジア】
一方その頃、地球の東南アジアでは、仮面ライダーBLACKRXが、怪人蟷螂男と戦っていた。
蟷螂男「おのれ…RXめ!」
RX「リボルケイン!」
RXはベルトのサンバイザーから必殺剣・リボルケインを引き抜き、構える。
そして空高くジャンプし、急降下しながら剣を蟷螂男の腹部に突き刺した。
蟷螂男「ギャアァァァァァァア!!」
そしてRXは蟷螂男の体からリボルケインを引き抜き、特有のポーズを決める。
これがRXの必殺技・リボルクラッシュである。
蟷螂男はその凄まじい攻撃力に耐えることが出来ず、爆発した。
RX「ハァ…ハァ…今日で、三体目か…」
RXは地面に方膝を着く。
RX「先輩…任せてください…貴方達が居ない分、僕が責任もってこの地球を守ります!
それが…地球に残った僕の使命です!」
RXはそう独り言を言うと、彼のマシン・アクロバッターに乗り、颯爽と走っていった…
393:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/19 01:04:01 tuEasRz5
投下終了…
いやぁ、途中酷い目に会いました…
遅くなってしまってすみません。
394:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 01:04:56 pQcyq2Y+
RXがんばれーw
395:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 01:08:37 lWiN2kvY
GJ!RXktkr
396:マスカレード
07/07/19 01:10:38 bFCOZX/r
GJです
氷川さんの扱いが……w
翔一もらしさが出てていいですね~
そしてまさか矢車さんのライダーキックに堪えるとは……w
RXも出ましたし、次回に期待してます。
ふと思ったんですか、ザビーは出るんでしょうか?
397:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 01:16:38 dByR9jyR
GJ!
兄貴最高です。スバルはもう仮面ライダーになれそうな気がします。
吹っ飛ばされたアギトは戻って来れるのかな・・・
398:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 02:44:30 FpyGYFdm
今人がいないようなので……投下します。
「どうあがいても絶望」っていうキャッチフレーズの某ホラーゲームのクロスです。
長いので続き物になる予定です。
399:398
07/07/19 02:45:44 FpyGYFdm
ミッドチルダ新暦75年8月1日 22時35分12秒
『第97管理外世界内の惑星・地球でレリックのものらしき反応あり』
突如機動六課に入った一報。
ロングアーチの面々がモニター越しに懸命に探索するも、すぐさまその反応は消滅する。
確認のため、すぐさまフォワードの部隊に出動命令が下る。
※※※※
ミッドチルダ新暦75年8月1日 22時41分19秒
ミッドチルダ某所/スカリエッティのアジト
レリックの反応を見つけたという事で、すぐさまこの陣営からも地球に向かう面々。
ルーテシアがすぐさま転移魔法を発動させる。
彼女と……トーレ、クアットロ、セイン、セッテのナンバーズの4人。
それに加えて、数十機のガジェットがみるみるうちに地球に転送されていく……。
400:398
07/07/19 02:47:09 FpyGYFdm
※※※※
ミッドチルダ新暦75年8月2日(日本で昭和78年8月2日)16時44分44秒
第97管理外世界/地球日本国/○○県海鳴市。
スターズのスバル、ティアナ。それにライトニングのエリオとキャロ。
反応は日本国内のどこかだという。
だが、一瞬で消滅したため、具体的な場所は不明。
とりあえず、東西南北を4手に分かれて探すことになった。
即座に各自は分散した。
※※※※
同日 23時45分49秒
第97管理外世界/地球日本国/某県三隅郡羽生蛇村付近
「すっかり遅くなっちゃったね……」
「キュア……」
キャロ・ル・ルシエは、使役竜のフリードにまたがりながら、森の上を低空飛行で流していた。
やや疲れたといった様子で、すっかり暗くなった空を見上げる。
星が瞬いているなんてことはなく、空にはただ暗雲が立ち込めている。
前方に目を移すと、そこにはただ鬱蒼とした森が広がるのみ。
わずかながら、人家のものらしき明かりが点在するだけ。
正直不気味だと思えた。
この辺で今日は切り上げて、引き返そうかと思ったとき……。
401:398
07/07/19 02:48:16 FpyGYFdm
―!
手にはめていたケリュケイオンが妙な反応を起こした。
「これって……あの時の!?」
かつて、ホテルアグスタの事件の時に見せたあの反応。
さらには……ガジェットの反応!?
思わず前方を向きなおすと……目の前にはガジェットの大群がこちらに向かっているのが見えた。
その背後には数人の人影が……恐らく、レリックを狙う戦闘機人!
今ここにいるのは、わたしとフリードだけ!
太刀打ちできそうに無い。
「フリード!引き返して!」
「キャウ!」
即座にキャロは手綱を引いて、旋回させようとした。
が……既に遅かった。
左手からいつのまにか、勢いよく飛んでくる人型の巨大な虫が、間近に迫っていた。
「ギャウウ!」
直後、虫はフリードの脇腹に勢いよくぶつかった。
大きく唸りをあげるフリード。
それと同時に口から猛烈な炎を、戦闘機人らの方に向けて放射した。
だが、虫がぶつかった衝撃でキャロがフリードの背から振り落とされ、そのまま森の中へと落ちていったのには気付かずに……。
402:398
07/07/19 02:49:17 FpyGYFdm
※※※※
キャロ・ル・ルシエ 蛇ノ首谷/折臥ノ森
同日/23時59分11秒
―ううっ……。
足が……思い切り痛いよ……。
ずきずきとした痛みをこらえながらも、わたしはゆっくりと目を開けた。
真っ暗。
真上には森の木々が空を隠すように覆っているのが微かに見える。
後ろには何かちくちくとした感覚。
ふとそちらに目をやると、椿の枝々が私の肌に触れていた。
どうやら、これがクッション代わりになったらしい。
ぼんやりした頭を無理矢理覚まして、フリードを呼ぼうとした……その時だった。
403:398
07/07/19 02:50:38 FpyGYFdm
ウォォォォォォン!!
静かな空気を引き裂くかのようなサイレンが何処からとも無く鳴り響いた。
一瞬、管理局で響くサイレンにも似ている気がしたが……どこか違う。
地の底から響くような……何かの甲高いうめき声のような不快な音。
わたしはただ……しばらく、サイレンが鳴り止むまで、その場に固まっていることしか出来なかった。
※※※※
これが……全ての始まり。
屈せずとも、立ち向かおうとも、信じ続けようとも、
ど う あ が い て も 絶 望 。
そんな世界の―。
―Lylycal Nanoha StrikerS × SIREN ~Welcome to Hanyuda vil~―
―to be continiued―
404:398
07/07/19 02:56:44 FpyGYFdm
本日はとりあえずここまでです。
なお、魔法とかの設定に関しては作中で追々示すという事で……。
また、年号とかに関しては元ネタに合わせた仕様にしています。
405:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 04:34:22 6zbpPZjP
(´゚ω゚):;*.':;ブッ
ちょwwwwwwwwwww
孤島のほうがまだ救いが……ねえな
ヽ(゚∀゚)ノ オワタ
406:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 06:24:39 SDl/SRPm
原作あまり知らないのだが、、、
管理外世界があるんだよな?
それじゃ、どっからどこまで管理してるんだ?
407:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 06:34:58 qmfFtBnH
あれ……1か2かわからんなった。
どっちだっけコレ。
いずれにせよ期待せざるを得ない
……ええもうホント、何も知らずにCM見ちゃった時はビビったのなんのw
408:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 06:46:46 SDl/SRPm
仮面ライダーで思い出したけど
電王はなんか普通に交通手段としてデンライナーがいろんな世界に路線引いてそうだなw
そして、ゼロライナーはロストロギア扱いか?
409:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 10:28:41 THeTGpMX
>>408
デンライナーは時間の列車だから世界は超えないんじゃないか・・・?自信無いが
ホラーで思い出したがF.E.A.R.って作品があって・・・
よくは知らんが心霊溢れる場所に最新鋭の装備の特殊部隊が出向くというシナリオだった気がする
新人四人だったらどうなるんだろう・・・とか・・・
だめぽ
410:通常の名無しさんの3倍
07/07/19 10:40:32 ZvFXUZTI
>>404
GJ!!
屍人より強力な闇人がいるのがどうなるか、救いはデバイスがあることかな?
原作の登場人物やナンバーズとの共同戦線があるのか楽しみです。
>>407
サイレン2ですね。
411:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 11:26:18 V+rdOswF
>>409
いや、劇中で消滅した時間や歴史改変が出てるから並行世界の壁を超えてるから大丈夫じゃないの。
412:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 11:59:07 wwLCuUco
>>398
初代の方だ。蛇ノ首谷は羽生蛇村。
果たしてどれだけの登場人物が生還できるか。
413:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 12:48:38 PlIOMetg
SIRENキター!
デバイスを無くし、最強鈍器ネイルハンマーで戦うヴィータとか……
あの難易度はトラウマですよw
初プレイで20秒で死んだ記憶が……
414:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 12:57:07 b54z607I
なんというSIREN…間違いなくこのSSはバッドエンド一直線。
415:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 14:43:55 xyTx8fmB
テッカマンブレードとのクロスがあるとは…。
テッカマンならなのは達とでもガチでやりあえますし、続きがすげぇ気になります。
416:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 14:47:57 e7u2cV0d
しかし、テッカマンの強さは洒落にならなかったりする
まあ、二次だからバランスとってもいいんだ
417:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 15:51:29 eweEnRkw
SIREN来たのか・・・・これは間違いなく全員無事ではすまない
これだけSSあると自分も書きたくなるから困る
418:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 17:26:15 PjyJyxoL
んー、まあバランスとらなくても、なのは達なら一斉に掛かれば
ダガー(スペックやや低い))、ランス("自称"完成されたテッカマン)、ソード(戦闘経験値低い)あたりなら
各個撃破で何とかなりそうではある。
無論、策は必要だろうけどソルテッカマンよりははるかに勝算はあると思う。
419:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 17:33:21 G1QDt3We
>>418
ソルテッカと比べりゃのましの話でなんとかならんだろ、言っておくがそいつらも無茶強いんだぞ。
なのは達って策で戦うタイプでもないっしょ。非殺傷設定も魔力関係ないテッカマンには意味ないし。
人間相手だと慢心してるところを不意で突くしかないだろう。
420:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 17:51:04 mV2e6fQH
つうかラダムテッカマンが来る=ラダム獣も一緒に大量に来るなわけで…
421:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 18:12:55 PjyJyxoL
一方を弱体化してバランスをとるよりは良いんじゃない?
策は…クロノあたりが追い込むなり何なりしてくれ…たら良いかな。
422:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 18:22:30 dAgbT6m5
かといって下手な弱体化をしたら……ねぇ?
というかマスカレード氏の作品中にはブレードとエビルしかでないっぽいから二人で戦わせておけばいいんでない?
嫌な言い方になるが、化け物は化け物同士で戦わせるのが一番いいだろ。
423:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 18:29:15 mV2e6fQH
ブラスターボルテッカ同士の激突キボン。
424:続・一発ネタ
07/07/19 19:07:09 wnESDFxm
その日、スバルとティアナは真っ当な休日の過ごし方として街に来ていた。
歳相応の女の子らしくウインドウショッピングを楽しむ二人。
何時もの如く、スバルがアイスを買おうとして立ち寄った店には、何故だか人だかりが出来ていて。
「原因はこれじゃないの?」
ティアナが指差す先には
『特大アイス五つ 30分以内に完食したら無料 20分以内で賞金進呈』
の文字。察するに、この人だかりは挑戦者を見に来た観客の皆さんだろう。
さてどんな人間が居るのやらと、首を伸ばして覗き込んで見れば、今まさに食い終わらんとするサングラスをかけた男の姿が見える。
「じゅ……18分34秒!?」
店主の読み上げる記録に周囲から歓声が沸き起こる。それをよそに、あくまでも淡々と賞金を受け取る挑戦者。
立ち上がったことで確認できる体つきは、多少筋肉質ではあるが意外にも普通だ。
尤も、スバル自身が痩せの大食いの体現者である以上、体型と胃の容量が無関係である事は証明済みだが。
と、そこでティアナが
「スバル。あの程度の量ならあンたも賞金狙えるんじゃないの?」
などとのたまった。その声がどうやら男の耳に届いたらしい。
「大食いをなめるんじゃねぇ────ッ!!」
いきなり怒鳴られた。そりゃあ自分が必死になって成し得た記録を、あの程度呼ばわりされて頭にくるのは理解できるが、
いきなり怒鳴るのも大人気ないんじゃあないだろうか、などと思っていたら、何やらスバルに妙なスイッチが入ったらしい。
「ティア……私、挑戦するよ」
半分冗談で言ったつもりなのだが、スバルは完全にやる気になっている。
こうなってしまえば止められない事を、長年の付き合いで学習しているティアナとしては見送る他なく。
そうして挑戦者の席に向かうスバル。途中、男と視線を交錯させて、
「名前を……聞いてもいいですか」
「……獅子戸錠二。ハンター錠二とも呼ばれている」
「じゃあ錠二さん……見てて下さい。これが私の……全力全開です!!」
これが、後に管理局員とフードファイター、二つの分野でストライカーと呼ばれるスバル・ナカジマの始まりの一歩となる。
////
続きません。クロス元・食いしん坊
425:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 19:15:36 VdjOVHSH
>>424
食いしん坊かよwww食キングも頼むw
426:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 19:33:21 PGAyna3k
>421
片方をパワーアップさせるのはどうだろう
ハイパーなのはとか、ローリングフェイトとか、パワードはやてとかで
427:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 19:34:36 e7u2cV0d
ラダムの技術を流用するんですね?
428:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 19:38:49 VdjOVHSH
つまりラダム樹に入って素体テッカマンになるわけですね。
だがテッカマンは変身するたびに寿命が縮む鬱仕様だぜ?
429:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 19:39:03 bGHVQLQF
スパロボ方式でいいよ
ちなみにスパロボクオリティのランスは、ロボットに乗った11歳の女の子に負けます
430:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 19:47:43 VdjOVHSH
>>429
スパ厨さんですか?
431:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 20:16:09 YuqVSeXX
>>428
だが、なのは世界の地球にはラダム樹が生えていない。
エビルを倒すためだけに地球にラダム樹を生やすのはリスクが高すぎないか?
432:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 20:20:40 jNnqqI9h
>>431
ニ、三本程度なら大丈夫じゃね?
ステエキ達新人をミッドチルダ製テッカマンにするフラグも立つ。
433:リリカル龍騎@携帯
07/07/19 20:57:49 3SwzIb2P
愚妹にPC持っていかれてwiki更新不可能orz
まとめwiki更新はしばしお待ちを・・・
それはそうと職人の皆様方GJです
数が多くて一つ一つ感想を言えないことをお詫びしますo...rz
434:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 21:02:22 YuqVSeXX
>>432
破壊衝動といったラダム寄生脳の弊害はどうするんだ?
ブレードとレイピアがそれに支配されなかったのはあくまで偶然だ
つか、肉体が崩壊していくやんw
435:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 21:03:25 g2JA2gIB
にしても前回マスカレード氏が投下してから
他の職人さんも投下してるのにまだその話題が続くとは・・・
恐るべしテッカマン人気だな
436:リリカル・パニック
07/07/19 21:05:25 FtRj3Gxk
>>433
管理人様マジでお疲れ様です!
サイレンとのクロスもマスカレード氏も食いしん坊とのクロスもGJであります!!
437:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 21:12:03 ZvFXUZTI
>>435
テッカマンはよく知らないけど、復讐もので主人公が時間制限アリの最強っぽいのが
いいなぁ。強いのに弱い。
438:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 21:13:21 jNnqqI9h
>>434
素体テッカマンから戦闘段階へのフォーマットでラダム式を使わなければいいだけ。
要するにブレードIIの地球製テッカマンと同じ方法で解決できる。
439:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 21:17:57 pQcyq2Y+
動きを止めさえすれば攻撃は通るんじゃね?
あと、わざわざテッカマンにするならなのはとのクロスの意味がないだろ。
すれ違い気味だしそろそろ自粛しようぜ
440:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 21:20:13 jNnqqI9h
全力全開のスターライトブレイカー+のゼロ距離発射なら通るんじゃね?
441:続・一発ネタ
07/07/19 21:22:28 hfogAs1T
>>425
ミッドチルダのとある売れない飲食店に北方歳三登場。
「これより特訓を開始する! 質問は一切受け付けん!!」
「着いたぞ、目隠しを取っても構わん」 「こ……ここは!?」
果たして、主人が連れて来られた場所とは?
a・機動六課隊舎
b・スカリエッティのアジト
ぐらいしか思いつかんな。つーか、何の役に立つか解らないけど後になって
「そ……そうか。この為にあの作業が!」なんて特訓方法中々思いつきません。orz
////
強さ、設定関係の議論は荒れる原因になりやすいので、程々にしておいた方が良い様な気が……
442:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 21:26:47 VrdgiDF8
デバイスにテッカマンの解析データを流用するとか・・・
ワイルドライフの魔法少女リョリョカルでなんかクロスオーバーできんかな
443:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 21:27:27 jNnqqI9h
ブレードの救いのない展開はマジ衝撃的だったぜえ。
作画レベルも凄かったけどwキャベツなんてもんじゃなかったぜ!
444:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 21:28:30 PjyJyxoL
食キングきたー!?
「食すに値せず!」とか言われたりするんだろうか?w
445:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 21:30:15 pQcyq2Y+
大威力なら当たれば効く、それで良いじゃない。
たまには強者とガチバトルもきっと楽しいさ。
446:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 21:35:35 aXWOjDk1
二次創作で強さ議論なんて二の次だしな
話が面白ければ細かい設定なんて、作者の胸先三寸でOK
447:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 21:36:32 jNnqqI9h
いいこと思いついた。
結界魔法で防御固めた淫獣を亜光速で発射してぶちこめばよくね?
448:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 21:37:54 g2JA2gIB
テッカマンの装甲は核兵器でも傷つけられない。
まぁSSなんだしストーリー上なのは達の攻撃が通った方が面白いかもしれないけどね
449:まじかるしん
07/07/19 21:38:05 MTE6+k7V
フェイトの言葉に、なのはは静かに頷いてその場を後にした。
あのときの出来事をなのはは思い出す。
結局、自分達隊長陣だけが、この事を知らずにいた。
「私達も、みんなの事をもっと知ってなくちゃだめだね」
俯いたままなのはは言う。
その言葉に、うんとフェイトも頷く。
その時、今の気持ちを吹き飛ばすかのようにアラートが鳴り響き、なのはたちはヘリポートへと向かう。
「アズラエル……」
アズラエルはいきなりの通信に証書驚く。
通信相手はルーテシアからだ
「これはこれは、あなたから連絡をよこしてくるとは、どうしたのですか?」
「アズラエルのおもちゃがいっぱい来てるけど、レリックがあったの?」
ルーテシアはガジェットの反応を読み取り、どういうこと何かをアズラエルに尋ねたのだ。
「心配しなくてもいいですよ。今回はレリックは関係ありません。ちょっと実験に出しただけですよ」
実験?とルーテシアは首をかしげる。
「ちょっと、相手の出方を伺うんですよ、それで何かいいものが得られるかと思ってね」
だから、数もそこまで出していない。
おそらく向こうも気付くだろう。
だから、それを承知の上でどう戦っていくのかアズラエルは気になった。
「あの部隊、私達の計画の邪魔になる事は必須です。ですから、彼ら…いや、彼女らの戦い方というのを知っておく必要があります」
アズラエルの言葉に、わかったといって通信を切るルーテシア。
通信が終ると、やれやれと肩をすくめるアズラエル。
パーツのクセに妙なところで気が聞くやつらだ、と。
そう、アズラエルにとって彼女達はただのパーツに過ぎない。
(ま、せいぜい役に立ってはもらいますよ。一応は、高い金をかけてるんですからね。)
そういえば、と思い出す。
(彼ら、うまくやってるのでしょうか……)
まあ、あの人もいますし大丈夫だとおもいますがね、と一人でつぶやく。
なのはたちはヘリポートで敵の様子を見て不思議に思った。
今まで、ガジェットはレリックはロストロギアの反応を察知してからやってくる。
しかし、今回はただ海域をぐるぐると回っているだけ。
以上の点からわかる事は……
「やっぱり誘ってるね。私達の力を見定めようと…」
なぜこんな事をしているのかはわからないが、おそらくレリックを操っている者たちが自分達の力を見定めようとしてるのだろう。
ならば、全力をださず、今までどおりで戦ったほうがいいだろう。
遠慮区を出さす、いつもどおりの戦い方で。
「今回は空戦だから、私とフェイト隊長とヴィータ副隊長、そしてシンの4人で行って、残りのメンバーは待機」
なのはの言葉に了解、というメンバー。
あんな事があったから、シンはどうだろうと思ったが、いつもどおりでちょっとほっとしたあのは。
しかし、ティアナはなのはの方を見ようとはせず、何か後ろめたさを感じていた。
「今回、ティアナは出撃待機から外れておこうか」
「え!?」
昼間のことがあったから、なのははティアナはまだ本調子じゃないと思っての判断だった。
「そうほうがいいな…今日はそうしとけ」
450:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 21:38:37 SDl/SRPm
>>409
映画版だと平行世界から主人公を4人同じ世界に集めてるから超えられるだろ
451:リリカル・パニック
07/07/19 21:38:40 FtRj3Gxk
おお!?
452:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 21:39:37 jNnqqI9h
>>449
誤爆!誤爆!
453:まじかるしん
07/07/19 21:39:56 MTE6+k7V
投下ミス……すまん
454:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 21:41:58 g2JA2gIB
>>450
違う時代なんじゃないの?
ゼロライナーもあくまで元の時間の流れは同じなんだから今は違う世界でも過去に戻れば同じでしょ
455:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 22:00:59 jNnqqI9h
>>454
デンライナーならやってくれる!
456:触発された男
07/07/19 22:29:04 x2GYruN0
>>441
・機動六課食堂
ゴロー「うん。ここの食堂は正解だ。主食、副菜、お汁。どれをとっても上手い。どんどんご飯が進む。
うおォン、俺はまるで人間火力発電所だ」
ナンバーズ襲撃
・秘密のアジト
スカ「なんだおまえは?」
ゴロー「人の食べてる前で、あんなに襲撃しなくたっていいでしょう?
今日はものすごくお腹が減っているはずなのに、見てください。これしか喉を通らなかった!!
ものを食べる時はね誰にも邪魔されず、自由で、なんというか救われなきゃダメなんだ!」
上位存在「???理解できな、があああ!!!痛ッイイ!お…折れるう~~」
ルー「……やめて。それ以上いけない……」
ゴロー「ふう……なんだってこんな思いをしなけりゃいけないんだろう」
などという妄想が数秒で出来上がってしまった。
(ネタ元 孤独なグルメ)
457:456
07/07/19 22:30:40 x2GYruN0
あ、一部間違えたorz
ちなみに某スレこの大元のネタ文を載せたのはこのオレさ。
だから著作(略
458:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/19 22:38:02 4WPZRnfM
::| 从
::| 从从
::| 从从从
::|. / |.| ヽ.
::|. / |.| ヽ
::|-〈 __ || `l_
::||ヾ||〈  ̄`i ||r‐'''''i| |
::|.|:::|| `--イ |ゝ-イ:|/
::|.ヾ/.::. | ./
::| ';:::::┌===┐./<ここは私が最強ということで治めてくれたまえ。
::| _〉ヾ ヾ二ソ./
::| 。 ゝ::::::::`---´:ト。
::|:ヽ 。ヽ:::::::::::::::::ノ 。 `|:⌒`。
::|:::ヽ 。ヾ::::::/ 。 ノ:::i `。
::|:::::::| 。 |:::| 。 /:::::::|ヾ:::::::::)
::|::::::::| . 。 (●) 。 |:::::::::::|、 ::::〈
459:白き異界の魔王
07/07/19 23:09:04 PGAyna3k
短めですが投下します
460:白き異界の魔王
07/07/19 23:10:11 PGAyna3k
秋葉原のマンション:柊京子
マンションに激震が走った。
住人達は何事とかと飛び起き電灯をつけていく。
外に居れば一斉にマンション中の窓が光っていくのが見えただろう。
だが、住人達はその発信源が柊さん家であることを知ると、
「ああ、また柊蓮司か」
と興味をなくし思い思いにある者は活動したり、ある者は寝たりするのだった。
その中で1人だけ収まりのつかない人物がいた。
柊蓮司の姉、京子である。
至福のあんにゅいな一時を邪魔された柊京子は足音を弟の部屋まで鳴り響かせながら突き進み、ノブを回すと同時に遠心力をたっぷりつけた回し蹴りをドアに浴びせかけた。
「れぇええんじぃいいいっ、なにしてんのよっ」
怒鳴り声と共に弟の部屋に飛び込んだ柊京子は想像を超える物を発見した。
割れた窓、引き裂かれたカーテン、剥がれまくっている壁紙、焦げているフローリング、へしゃげているタンスに木っ端微塵の机。
これらは想定の範囲内である。
だが、そこに見た物はいくら何でも想像していなかった。
はっきり言ってばつが悪い。
だがまあ、一言行っておくべきだろう。
「あのね・・・若いんだから激しいのはわかるけどさぁ・・・もうちょっと、近所のことを考えた方がいいと思うよ。お姉ちゃんは」
弟がなにかを文句を言っているようだがとりあえず気にしないことにした。
「まあ・・・その・・・なんだ。後はごゆっくりね。あたし、これから出かけてくるから」
さらに弟がなにやら言っているが無視。
弟の部屋を出た柊京子は自分の部屋に戻り、サイフと小物入れを持って外に出た。
このまま家にいるのは野暮という物だろう。
かといって、こんな時間に友達の部屋に行くとか電話をかけるとさすがに怒られそうだ。
と言うわけで柊京子は行きつけのインターネット喫茶に足を向けた。
「そうそう、あたしの出番ここだけなんでサヨナラ~」
秋葉原のマンション:柊蓮司
姉がなにか不穏なことを言って出ていったが柊蓮司はそれどころではなかった。
寝付いたところに轟音、激震。
さらには何者かがいきなりボディプレスを仕掛けてきたのだ。
苦しいことこの上ない。
ようやく、顔を押しつぶしていた物を横にどけるとそれが金髪で黒い服を着た女性だとわかった。
ここで一般人なら着ている服に疑問を感じるのだが秋葉原ではこれが普通である(大嘘)。
とにかく行動の自由を取り戻した柊蓮司は自分の部屋を見回すとため息をつくしかなくなってしまった。
こういう事態に慣れている身としてはここであわててもしょうがないのは経験則でわかる。
とりあえず、ちゃぶ台を組み立てて台所からお茶を持ってくる。
あとは、この女性だ。
起こす事にした。
こういう非常識な訪問の仕方をするのはウィザードしか居ない。
ウィザードなら落下の衝撃で重傷という事は絶対にないなら、起こしてもかまわないだろう。
461:白き異界の魔王
07/07/19 23:12:15 PGAyna3k
秋葉原のマンション:フェイト・T・ハラオウン
ほどけていた意識が頬を軽く叩かれる衝撃でまとまっていった。
「おい、おい」
知らない声がする。
目を開けた。
まず、目に入ったのは知らない少年。
自分よりは年下だろう。
スバルかティアナくらいの年に見える。
次に目に入ったのはめちゃくちゃになっている部屋。
割れた窓、引き裂かれたカーテン、剥がれまくっている壁紙、焦げているフローリング、へしゃげているタンスに木っ端微塵の机。
そして、自分が座っているベッドだった物は真っ二つになっている。
ベール・ゼファーの攻撃魔法を受けた後の事は覚えていないが、この部屋の惨状から判断すると、ここにつっこんだのだという事は簡単に想像できた。
「あ・・・あの・・・」
目の前の少年にまずは謝罪をしなければならない。
「まあ、そこに座れ」
少年はフェイトの言葉を遮り、ちゃぶ台の端を指さす。
緑茶が注がれた湯飲みがフェイトの前に出される。
少年も自分の湯飲みに緑茶をついで、ぐいと一飲みした。
フェイトは砂糖が欲しかったが、とても少年に砂糖を頼める雰囲気ではない。
「あのな」
少年がちゃぶ台に湯飲みを置く。
「おれも、人が丸くなったと思うよ。リムジンでさらわれたり、檻に閉じこめられてヘリにつるされながらさらわれたり、下駄箱に引っ張り込まれたりして、よろしくお願いしますね、なんて頼まれたらそりゃー、人も丸くなるだろうよ」
「は、はぁ・・・」
なんの事かわからないが、かなり壮絶だという事はわかった。
「だから、あんたがどんな事を言っても手伝ってやってもいい。が・・・これはないだろこれは」
少年の声のトーンが上がる。
フェイトは怒られたアルフみたいに体をびくつかせた。
「どうせアンゼロットに言われたんだろ?俺のとこに行くんなら、こうやれって。だからって、それを真に受けることはないだろ?」
「あ、アンゼロット?」
「ああ、そうだよ。アンゼロットだよ。で、今度はなにをすれば良いんだ?隕石を壊しに行くのか?魔王を倒しに行くのか?異世界にでも行ってやるぞ」
轟音
「うごぁあああああああああああ」
エキサイトしている少年が叫び声を上げて目の前から消える。
今まで少年のいた場所にはキャロとエリオを乗せたフリードが居る。
「ど、どうしよう」
キャロはふっとんだ少年をみて、うろたえてる。
「大丈夫ですか?」
「いたた・・・」
かなり勢いよくぶつかったにもかかわらず少年はけっこう平気そうだった。
フェイトが少年に手を貸そうとすると音が聞こえてきた。
耳障りな羽音。
「フェイトさん、あれ!」
エリオが窓の外を見た。
そこには数えられないほどの虫がいた。
バッタ・・・いや、イナゴだ。
その向こうにはイナゴに覆い尽くされようとしている赤い月があった。