07/07/14 15:16:02 N04g9iVx
>>1
スレ立て乙です!
3:なのはVSボウケン
07/07/14 15:51:12 auw8ujNh
GJ!>>1こそまさに冒険者!
まだ前スレでも大丈夫かもしれませんが、その辺いま一つ掴めないのでこちらで。かなり趣味に走った読切を投下したいと思います。
色々突っ込み所はあるかと思いますが、「熱いハートを叩きつければそれがSS」ということで。皆さんへの感想は前スレで。
4:なのはVSボウケン
07/07/14 15:52:15 auw8ujNh
「皆さんこんにちは!!今夜の『MID HIT CHART』大スペシャルに先駆けまして、これから生放送で街行く人にFIRE BOMBERの魅力を聞いてみたいと思います!」
ちょうど歌番組が始まったところだった。
『LET'S FIRE!!』とテロップが流れ、女性レポーターは軽快な調子で捲くし立てる。
彼女の背後には大規模な野外ステージが映っていた。ステージには続々と機材が運び込まれ、所狭しとスタッフが走り回っている。
「今夜、この特設ライブステージにてFIRE BOMBER のライブが行われます。このミッドチルダに、新星の如く現れた謎のロックバンド『FIRE BOMBER』。
彼らの魅力とは何か、その答えに今日は迫ります!」
大仰な振りでテンションを上げながら走り出す彼女をカメラが追う。
「それではまず、最初に彼女達に聞いてみましょう。こんにちは~」
彼女が最初に選んだのは、凛々しそうな長身の女性と、対照的に優しげな金髪の女性。そして少女の三人組だった。
「何か……?」
長身の女性に訝しげな視線を向けられる。
長身の女性と少女が着ているのは時空管理局の制服だ。何故、子供がそんなものを着ているのか―こっちが聞きたいくらいだ。
だが、彼女はそれを気にしないことにしたようだ。すぐに得意の営業スマイルを作る。
「あの~、突然ですがFIRE BOMBER ってご存知ですか?」
彼女達は顔を見合わせて頷く。
「それじゃあ、好きなメンバーはいますか?やっぱり若い女性なら……」
「いや、好きというわけではないが、あのビヒーダというドラマーにはどこか近いものを感じる。あのスティックから感じる気迫はなかなかのものだ」
長身の女性が答える。ジョークかと思ったが、顔から察するにどうやらジョークではない。
「はぁ……」
としか答えようがないだろう。
さすがの彼女も、これには呆気に取られてしまった。
「それではこちらの……あなたはどうですか?」
金髪の女性に素早くターゲットを切り替えた。その辺は流石プロである。
「私ですか?私は……レイさんは渋いなぁ、と思いますね~」
金髪の女性はおっとりとした口調で答える。
「お~っと、レイさんとはなかなか渋い趣味をお持ちですね~」
この女性からはなんとか期待通りの答えが返ってきたことに、彼女は、ほっと胸を撫で下ろした。
「最後に……」
ちらりと子供の方を見る。
5:MACROSSリリカル7
07/07/14 15:53:18 auw8ujNh
―この子にはどう接すればいいのだろう?可愛い外見なのに、目つきは鋭いし……。
その目はそう物語っていた。そもそもFIRE BOMBERを知っているのかも怪しい。
彼女は戸惑っていたが、やがて意を決しインタビューを行う。
「あなたは―」
「あたしが好きなのは『SEVENTH MOON』だな!」
彼女が言い終わるよりも早く少女は答えた。しかも、やたら自信あり気に。
ひょっとして聞いてほしかったのだろうか?
「そ……そうなんだぁ~。まだ子供なのにFIRE BOMBERが好きなんてすごいね~」
少女は少し眉をひそめていたが、どうやら滑り出しは上手くいった―かに見えた。
背後の長身の女性が口を開くまでは。
「ヴィータ。お前は前に『SWEET FANTASY』という曲 が好きだと言っていなかったか?」
瞬間、空気が凍った。
徐々に少女の顔は真っ赤に染まる。それはもう、誰が見ても解るくらいに耳まで赤くなって。
「なななな、何言ってんだよ、シグナム!」
少女が赤くなった顔を長身の女性へと向けた。声は怒りか羞恥か解らないが震えていることだけは確かだ。
「まぁまぁ……やっぱり女の子だもんね?ミレーヌ可愛いもんね~」
彼女がなんとか空気を変えようと放った一言も逆効果。
「お前もあんまりあたしを子供子供って言うんじゃねー!」
少女の怒りの矛先は彼女に向けられた。
手足をバタバタさせて暴れる少女を、他の二人はなんとか宥めようとしている。
「ご、ご協力ありがとうございましたーー!!」
彼女は逃げるように、その場を離れた。というか完全に逃げ出した。
「それでは、次はあの子達に聞いてみましょう!こんにちは~!」
「あ、はい。こんにちは」
彼女が次に選んだのは15,6の少女二人と、更に小さい10歳くらいの男の子と女の子の四人組だ。
「突然ですが、FIRE BOMBER って知ってますか~?」
「FIRE BOMBER!?私、大ファンです!」
青いショートヘアの少女が目を輝かせて答えた。
「そうなんですか~。それじゃあ好きな曲を教えてもらえますか?」
「はい!『DYNAMITE EXPLOSION』と『1.2.3.4.5.6.7NIGHTS』です!」
「やっぱり元気な娘には元気な曲ですね~。それじゃあ次は、ちっちゃな二人に聞いてみようかな?」
6:MACROSSリリカル7
07/07/14 15:54:26 auw8ujNh
彼女は子供二人にマイクを向けた。
「は、はい。僕は『NEW FROTIER』と『PARADE』が……」
「私は……ミレーヌさんの『MY FRIENDS』と『LIGHT THE LIGHT』が好きです……」
二人ともカメラに戸惑っているようだったが、緊張しながらも質問に答える。
その仕種は何だか微笑ましい。
「それでは最後に―そっちの娘はどうですか?」
次はツインテールの少女。しかし、これまでの感触からさっきのようにはならないだろう。
彼女もきっとそう思っていただろうに。
「私は……敢えて上げるなら『ANGEL BOICE』かな」
少女は素っ気無くそう答えた。
最後は盛り上がらなかったが、まぁ、こんなものだろう。
「ありがとう―」
彼女がそう言いながら去ろうとした直前に、
「ティアはあれがお気に入りだよね~。なんせ昨日も夜中に聞きながら歌ってたくらい―」
青髪の娘が言い終わらぬうちに、ツインテールの少女はその口を凄まじい速さで塞いだ。
「あんた、起きてたの!?」
少女の表情は耳まで赤い。
「もごもごもご……(だって結構大きな声だったから……)。ぷはっ……!窓開いてたからたぶん外まで……」
塞がれた口をようやく外して青髪の少女は答えた。
「ええーーーー!!」
少女は頭を抱えて悶えだした。
青髪の少女はきょとんとしており、子供達は少女を気の毒そうに慰めている。
彼女はその光景に、どこか既視感を感じつつも慌ててその場を立ち去った。
「そ、それではご協力ありがとうございましたー」
未だ頭を抱えて身を捩る少女を少し可哀想に思いつつ―。
「ふうっ。なんか変な番組……」
ピンク色の髪をした少女はそう呟いてモニターを切った。
「まぁ歌番組なんてどこの世界でもあんなもんさ。それよりミレーヌ、練習を再開しよう。最後の仕上げだ」
FIRE BONBERのベースであり、ヴォーカルでもあるミレーヌは、同じくキーボード担当であるレイの言葉に反発した。
「でもでもっ!レイは私達のスペシャルライブを、異世界のミッドチルダの人達がどう捉えているのか気にならないの?」
7:MACROSSリリカル7
07/07/14 15:55:31 auw8ujNh
「そりゃあ気になるさ。だからこそライブをいいものにしないとな」
そんなことはミレーヌだって解っている。
レイは色黒の肌と口髭のせいで厳つい印象を受けるが、実はメンバーの誰よりも細かいところに気が付いて面倒見がいいのだ。
「……」
ドラム担当のビヒーダは、相変わらず黙々と大柄な身体を震わせてドラムを叩いている。
「もうっ!大体こんなところに来ちゃったのは誰のせいなのよ!」
―あの時、プロトカルチャーの遺跡でアイツが勝手に歌わなければこんなところに来ることもなかっただろうに。
そう思うと、ミレーヌは張本人に思い切り怒鳴りたくなった。
だが、練習場には張本人の姿はどこにもない。
ぷぅっと頬を膨らませるミレーヌに、「いつものことだ」と肩を竦ませるレイ。全く反応せずにドラムを叩き続けるビヒーダ。
やり場のない怒りに彼女は叫ぶ。
「ライブ前だってのに……アイツはどこに行っちゃったのよーー!」
久し振りに、そして偶然に予定が合い、食堂には六課メンバーの全員が集まっていた。
「ふぅーん。そんなことがあったんだ……」
「まぁ……ヴィータもあんまり恥ずかしがらんでもええんよ?」
「ティアも……。なんていうか……災難だったね」
隊長陣がランチを取りながら、それぞれの感想を口にする。
なのはも、流石にティアナに掛ける言葉に困った。
恥ずかしい秘密を電波に流されたヴィータとティアナは食欲が無いのかぐったりとテーブルに突っ伏している。
「そうそう、FIRE BOMBERって最近凄い人気だよね」
フェイトが二人を気遣って話題を逸らそうとするが、あまり逸れていない。
「うちは『HOLY LONELY LIGHT』とか『WILD LIFE』とか好きなんやけど―フェイトちゃんは?」
「私は……『SUBMARINE STREET』と……『MY SOUL FOR YOU』。後は『REMENBER16』かな?」
なるほど。どちらも彼女達らしい曲かもしれない。
今、機動六課で―否、陸上本局でFIRE BOMBERを知らない者はいない。
なのはは、ぼーっと二人の会話を聞きながら少し前のことを思い出していた。それは、なのはを含む六課全てが彼を覚えた時のこと―。
8:MACROSSリリカル7
07/07/14 15:56:44 auw8ujNh
レリックを追って入り込んだ廃棄都市区画。
現れたのは、いつものガジェットドローン。そして謎の少女と、彼女に協力する数字の名を持つ女達。
空のガジェットを落とす為に、フェイトとなのはは空へ。新人達は地上でナンバーズの相手にする状況だった。
新人達に聞いた話では強力な敵でかなり苦戦したことは確かなようだ。
敵は高機動の戦闘機型ガジェット。数こそ多かったが、なのはとフェイトにとってはさして苦も無く撃墜できる相手だった。
「(フェイト隊長。そっちはどう?)」
少し離れた場所で戦うフェイトに念話で語りかける。
「(こっちはもう大体終わりかな。…………ちょっと待って!)」
その声は急に切羽詰ったものへと変わった。
「(新手が接近中。でも……何か追ってるみたい……。あれは……戦闘機!?)
フェイトが見たのはガジェットに追われる戦闘機の姿だった。ガジェットの数は10数機。ロングアーチからの通信よりも目視が早かった。
追われているといっても、その速さはガジェットを上回っており、徐々に距離を開き始めている。
機銃を回避しながら、それはフェイトへとぐんぐん迫っていた。
それは追われているのではなく、振り切ろうとしている訳でもない。おそらくは気にも留めていない。
もっと遠くの目的地へとひたすらに急いでいる。そんな印象を受けた。
「(とりあえずガジェット撃墜と戦闘機の護衛を優先する!)」
念話を終了した時、既に戦闘機はほぼ目前まで迫っていた。それはガジェットよりも、洗練されたシャープなフォルム。流線型の機体は抵抗を減らす効率的なデザイン。
そして炎を思わせる真赤なカラーリング。
速度を緩めることなく、戦闘機は加速する。ガジェットとの距離は更に離れ、じきに振り切るだろう。
しかし、フェイトが構えたと同時にガジェットから戦闘機を狙った誘導弾が発射された。それは光の尾を引き、複雑な軌道を描きながら戦闘機を捉える。
ミサイルは全てを撃ち尽くしたのか、数えられないほどに空を埋めていく。
「させない!」
雷の矢を飛ばしミサイルを撃ち落とすが、それでも残った半分は絡み合うように動き、戦闘機を執拗に追う。
上空へと伸び上がる戦闘機と尾を引きながら迫るミサイル。戦闘機は更に加速するも、ぐんぐんと距離は縮まる。
9:MACROSSリリカル7
07/07/14 15:57:50 auw8ujNh
「はぁっ!」
再度放たれた雷の矢は、最後尾を追うミサイルを幾つか爆発させる。
とても射撃魔法では全てを撃墜することはできない。とはいえ範囲攻撃ならば一掃することも可能だが、戦闘機にも被害を及ぼすだろう。
ついにミサイルが逃げる獲物に届こうかという瞬間―。
戦闘機は機体を左右に何度もロールさせた。
翼を掠めるくらいに、ミサイルは戦闘機を追い越していく。
互いにぶつかり合い、爆発し、爆煙がたちこめる。
「なっ!?」
黒煙の中からほぼ無傷の戦闘機が飛び出した。数発のミサイルはまだ残っている。
フェイトでも、もう追いつくことは出来ない。
風を切り、機体を限界まで振り回しながらそれは飛び去っていった。
なのはが目視で確認した時、既にミサイルは確認できなかった。
すれ違う一瞬、先の尖ったコクピットに見えたのは髪を箒の様に逆立てた男。小さな眼鏡を掛けている。
だが、それらは実際は"見えたかもしれない"程度のことだ。それも突風のせいだけではないだろう。
なのはの視線を奪っていたのは、男が"両手"でしっかりと握っているギターだった。
ナンバーズ―数字で呼ばれる彼女達を、この時点では機動六課の面々は何も知らない。
廃墟の街を舞台に、レリックを巡って戦う六課の新人達とナンバーズ。特殊な能力を操る彼女達は三人でも新人達を圧倒するだけの力を持っていた。
トーレを先頭に、クアットロがそれをサポートする布陣。ディエチが後方から狙っている為、立ち止まることもできない。
ヴィータ、シグナム等とも分断された新人フォワードは街中を逃げ回る防戦一方だ。
特に前衛の疲労は深刻だった。トーレと正面から打ち合うスバル、ライドインパルスに唯一対抗できるエリオはダメージも多く、徐々に押されるようになり魔力も減少していく。
「スバル!私が援護するから後退するわよ!このままじゃ手に入れたレリックも……」
ティアナの手には紅く光る宝石が握られていた。
スバルも彼女に頷き後退する。スバルが跳び退った跡をティアナの射撃が穿つ。
エリオがその隙にソニックムーブでトーレを牽制。一瞬の攻防に競り勝ちストラーダの柄でトーレの腹を突き、素早く自分も後退する。
なんとか撤退できそうだ―。新人達は安堵の息を漏らす。
それが誤りであり、彼等の戦闘経験の少なさを表していた。
目の前に転移してくる少女―薄紫の髪、額の紋様。歳はエリオやキャロに近いはずなのに、彼女の瞳はとても冷たいものに感じられた。
彼女に付き従うガリューが拳を振りかぶる―。
10:MACROSSリリカル7
07/07/14 15:58:53 auw8ujNh
「っ!」
防御姿勢を取るスバル達だったが、その拳は構えられたまま止まっていた。
少女は空を不思議そうに見上げている。感情の殆ど見られない瞳が僅かに動いた。
釣られてスバル達も空を見る。この時、スバル達は気付かなかったが、ナンバーズも同様に空を見上げていた。
空に浮かんでいるのは巨大な赤い影―。
肩等の一部を除く全身が燃えるように赤く塗られたロボットは、右手に握った銃まで赤い。
―VF19改ファイアーバルキリー。といってもこの時点では、やはり誰もその名を知らないが。
「きゃぁぁ!」
ドドドドと轟音がこだまし、全員が衝撃に顔を覆う。
煙が晴れると、周囲の地面やビルに何かが埋め込まれていた。
「これは……?」
スバルが呟く。こんなものが何故?おそらくロボットの銃から撃ち出されたのだろうが、スバルには信じ難かった。何故なら、こんなものがここにあるなど有り得ないからだ。ましてやロボットの銃から発射されるなど。
「スピーカー?」
全員を代弁したティアナの言葉を最後に。
"戦場"は"会場"に。"戦士"は"観客"へと変わる―。
「ここがどこだろうと関係ねぇ!皆まとめて……俺の歌を聴けぇ!!」
「やはり……来ると思っていたよ……」
モニターの向こうの薄暗い部屋で科学者は不気味な笑いを浮かべていた。
「君の歌を聴かせたい女の子がいるんだ」
あの時、彼の前に現れた自分はたしかそんな意味のことを言った。
胡散臭い科学者に突然話しかけられた彼は、
「誰だ、お前?」
と言った。まあ当然の反応だろう。
そしてこうも言った。
「俺の歌を聴きたけりゃライブに来い。ライブじゃなきゃ本物のサウンドは伝わらねぇんだよ!」
「残念だが、彼女は人前には姿を見せないんだ。彼女が現れるのは戦場だけ……。いや、彼女がそこを戦場にしてでも得ようとしているものの為……かな」
彼は黙ったまま、ギターをポロンと鳴らす。
11:MACROSSリリカル7
07/07/14 15:59:59 auw8ujNh
「やはり君でも無理なのかな?おそらく彼女は君の歌でも心を震わすことはない。たとえ君でも……彼女を笑顔にするのは不可能なのだろうね」
あまりにも見え透いた挑発であることは解っているはず。それでも彼は何も言わない。
「一度でいいから彼女に会ってみてくれたまえ。その時は私の玩具が案内するだろう……」
去り際に聞こえたのは、彼が喧しくギターを掻き鳴らす音。そして口の端を持ち上げ、歯を見せる彼の顔。
―面白そうだ。その顔はそう物語っていた。
「玩具達の歓迎を潜り抜け、そうまでして来るとはね……」
彼は見込みどおりの馬鹿者だと改めて嬉しくなってくる。
科学者―ジェイル・スカリエッティはモニターの前で歓迎するように両手を大きく広げた。
「さあ、聴かせてくれ!熱気バサラ!!」
「たった一曲のロックンロール―」
スピーカーから聞こえてくるのは、深く遠く響く歌声。
その声を聞いたその場の誰もが動きを止めた。全ての音が止み、聞こえるのは歌声だけ。
「朝焼けの彼方へ―」
何故か解った。この歌はあのロボットから出ているのだと。
「お前をさえぎるものは―」
声の後ろで静かに旋律を奏でるのはギターの音。
「何も無い―!」
そこまで歌ったところで、これまで静かだった演奏が一気に賑やかなものへと爆発した。
「この歌は……」
スバルは歌自体に聞き覚えは無いが、歌声には覚えがあった。
それは少し前の休みに、ティアと一緒に街へ出た時。その時は何となく聞き流しただけだったのだが―。
今は違う。歌詞の一言一言が。音の一つ一つが。
確かな衝動となって胸へと飛び込んでくる。
「FLY AWAY―FLY AWAY昇ってゆこう―」
エリオとキャロも胸の鼓動に戸惑っていた。動悸が激しくなっていくのは疲れのせいではない。
「TRY AGAIN―TRY AGAIN 昨日に手を振って―」
ティアナも自然にリズムを取っていた。拳はいつの間に握っていたのか。
「FLY AWAY―FLY AWAY 信じる限り―」
12:MACROSSリリカル7
07/07/14 16:01:01 auw8ujNh
興奮、昂揚、熱狂。どの言葉も正しく、どの言葉も相応しくない。
唯一つ言えるのは、それが強烈なサウンドであること。周囲一帯を彼のライブ会場に変えるに足るパワーを持っているということ。
身体がウズウズしてくる。思うがままに拳を突き上げ、無性に叫びだしたくなる。
「魔力が湧いてくるみたい……」
それは錯覚ではないことを、スバルは後に知ることになる。彼の歌に心を、魂を震わせる者なら誰しもがそうなのだ、と。
反対にナンバーズ達は、胸を押さえる者、耳を塞ぐ者と様々な反応を見せる。それでも頬が紅潮しているのは、感じるものは同じということなのだろうか?
「こんなもの……認めない!」
今まで沈黙していたディエチが、手に持っていたヘヴィバレルを構えのんきに宙を飛び回るロボットに狙いを付ける。
狙撃に気付いたのか?ロボットの頭部が180°回転し、身体が折れ曲がる。
突き出た胸がスライドし、ロボットは戦闘機に手足を生やした状態となる。それでも歌うのを止めなかった。
「くっ……!」
照準がぶれてしまう。音が―快感が身体を蝕んでいく。
「その歌を……止めろぉー!」
ディエチの発射と、ロボットが手足を折り畳み急発進するのは同時だった。
戦闘機は真上に向かって伸びる砲撃を掠め、螺旋を描きながら空へと上っていき、再びロボットへと変形した。
「TRY AGAIN―TRY AGAIN―明日を愛せるさ―」
ロボットの視線と少女の視線がぶつかる。純粋な瞳同士が交差する。
これまで全く反応の無かった少女の瞳は驚きに見開かれ、頬も紅潮していた。
「『TRY AGAIN』……何度だってやりなおせる……」
誰に対しての言葉なのか、少女はそう言い残し姿を消す。そして歌に耐えられなくなったのか、ナンバーズ達も。
残ったのは歌い続けるロボットと拳を振り上げる機動六課のメンバーだけだった。
いつもの訓練やデスクワークをこなし、自室に戻ったなのはは、窓を開けて夜の街を見ていた。
殆どの明かりが消えているにも関わらず、一箇所だけ煌々と明かりが灯っている。
静かで冷たい夜の中でそこだけが熱く燃え、歓声が轟いている。
「あれって……FIRE BOMBERのライブだよね……?」
後ろからフェイトが顔を見せる。彼女も寝巻き姿に着替えていた。
13:MACROSSリリカル7
07/07/14 16:02:03 auw8ujNh
「うん。そうみたい……」
それっきり二人とも黙って、今まさに始まろうとしているライブの歓声に耳を傾けていた。
「ねえ……あれってやっぱり魔法なのかな……?」
あれから何度も、レリックを追うガジェットやナンバーズとの戦いに熱気バサラは現れた。―そして謎の少女も。
彼の歌には何かある。少なくとも、魔力を回復させる作用は確認された。
管理局は、歌の調査依頼と厳重注意の為、局員が何度も廃棄都市区画のスラムのような地区に足を運んだのだが、彼の返事はいつも同じだった。
「俺の歌を聴きたけりゃライブに来な」と。
今日もシャーリーが調査に行っているが、おそらくいい結果は得られないだろう。そもそも何をどう調べていいのか解らない。
まあ、それでも彼女は経費でライブに行けると小躍りしていたが。
「解らないよ。けど……」
「けど……?」
FIRE BOMBERがステージに登場したのか、虹のようにカラフルに多くのライトが瞬き、歓声は一際勢いを増した。
「ただの歌……だと思う」
ただの歌―それでも彼はそれに己の全てを懸けている。
歌こそが、彼の力―彼の夢。
溢れるその想いを歌に、そして流線型の機体に乗せて身体ごとぶつかっていく―。
「それってなのはの好きなあの2曲の……?」
「うん……」
涼しい夜風に当たりながら、二人はステージへと目をやる。
夜を切り裂いて声が響いた。
「行くぜぇ!『PLANET DANCE』!!」
今頃、スバル達は屋上に駆け上がっているだろうか?今日という日に休みが取れないことを心底悔しがっていたから。
「バサラが……歌ってる……」
彼が雄叫びを上げることで、歓声は最高潮まで高まる―。
「FIRE!!」
14:なのはVSボウケン
07/07/14 16:03:05 auw8ujNh
第一話っぽくなってしまいましたが、以上です。クロス元及び、作中に出てくる歌は全てアニメ『マクロス7』より引用しました。
本当は一部でもまずいのでしょうが、そこは「熱い(ry」でどうか一つ。
好きな歌予想は全て作者の偏見です。なのはさんの好きな2曲も知ってる人ならすぐに解るかと。
改めてバサラって目的が単純ゆえに動かす理由が難しいです。思い通り動かない奴。
ボウケンジャーの3話も上手くいけばこの土日に。いかなければもうお盆までお休みが無いので最悪それくらい。
15:リリカルスクライド//G.U.
07/07/14 18:59:56 N04g9iVx
GJっす!
熱気バサラが来るとは想定外!
SRWα3でハマってレンタルしたよぉ!
音楽も聞きまくったから、読みながら思い出しました(笑
16:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/14 19:37:19 zeknsZyP
GJ!
バサラ達にはサルファじゃ世話になったなあ。
それと前スレの
リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
GJ!
俺の中では神作品のZOとJきたああああああ!
本編に登場するのを心待ちにしてます。
17:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/14 19:40:58 zeknsZyP
欲を言わせて頂くとドラスは死んだって事になってるようですが
出来れば出して欲しいなあ…
あの問答無用の悪役デザインと一度見聞きしたら忘れられない
本体のグロテスクな姿と声は不気味さだけならライダーシリーズでもトップだと思う。
18:なのはStS+φ’s正伝
07/07/14 20:04:48 GvSNvjKG
暗闇の中に浮かぶ光のラインは、闇を切り裂く赤き閃光―Magical Flower 555 in a Flash!
すいませんマスカレードさん、ジャンクションの真似しちゃいました…ダメなら止めます
5~10分後には投下するってことでいいですか?
19:清掃員と2人の眼鏡(なのはStS+φ’s正伝)
07/07/14 20:22:29 GvSNvjKG
リニアレール車両内のレリック回収後――時空管理局 遺失物対策部隊 機動六課隊舎
「あーくそ面倒だな……なんで俺はこんなことやってるんだっけ」
乾巧は共同宿舎(簡単に言えば寮)内の掃除をしていた……丁寧に清掃服まで着用して
聞いた話では巧は傷が深すぎてかなり危ない状況、というよりは常人なら死んでいるはずだったらしい
生きていることがありえないと言われたのが少しだけ癇に触ったがまあ仕方ないと思ったが……
(普通じゃないのはわかってるからいちいち言うなってんだよ、あー苛つく!)
「あいつファイズのミッションメモリーに妙なことしてねえだろうな……?」
前に啓太郎から店の周辺や中は常に綺麗にするように言われていたので清掃は手馴れている
それ以前にバイトを多くこなしているうちに自然に身についていた技能だった。
心の中で愚痴を少しずつ溢しながら通路をすべて磨き終え一息ついた、その数時間前……
つまり朝、医療室のベッドで眠りから覚めた時はあの時の戦いからすでに2日が経っていたらしい。
一度は外に出ようとしたがなぜか服は大半が脱がされていたため迂闊に動けなかった。
やることもないのでしばらく寝ていたら突然誰かが入ってきたので身を起こしてみたら……
「あっ、目覚めていたのですか……?」
「いやまだ寝るとこ」
「も、申し訳ありません騎士ファイズ!」
「いや別に謝ることじゃねえだろ……なんだよ騎士って」
礼儀正しくて堅苦しそうな眼鏡男がその手には袋に包まれた服を握られていた。
後ろにいたもう一人も眼鏡だ……しかも女でロングヘアー、こっちも服を持っている。
息が詰まりそうな顔をしている男とは違って幾許か話し易い雰囲気がある。
かといって巧が自分から話しかけることがあるのかと言われると……答え辛い。
「お初にお目にかかります、騎士ファイズ。私は時空管理局本局古代遺失物管理部
機動六課所属ロングアーチ、グリフィス・ロウラン準陸尉です」
「おいちょっと待てなんだ今の早口言葉は」
20:清掃員と2人の眼鏡(なのはStS+φ’s正伝)
07/07/14 20:33:54 GvSNvjKG
「はい、私は時空管理」
「誰が繰り返せって言ったんだよ、え?」
怒る気など始めからなかったのにしつこい眼鏡の青年につい怒気を含んだ声を発してしまう
自分の対応の拙さに苛立ちを覚えながらも目の前で頭を下げる青年に話しかけた
「申し訳ありません!」
「だから謝ることじゃねえって、息苦しいやつだな……で、そっちは誰だよ?」
巧の荒唐無稽な言動と突っ込みを受けても真面目に返答してばかりの眼鏡の男。
ほんの少しだけ木場勇治に似たものを感じたが今は考えないことにする
そして横に立っていた眼鏡の女……こちらは長田結花に似ていたが全然違う。
(それ以前にまずあいつは言葉すら喋れなかったみたいだからな)
「おはようございます騎士ファイズ。私は時空」
「いい、その辺りは飛ばせ」
巧の意見を組んで省略する眼鏡の少女はいたって表情を崩さずに明るい顔で続けた。
「執務官の補佐を務めていますシャリオ・フィニーノ一等陸士です、気軽にシャーリーって呼んでください」
「わかったシャーリー」
「わぁー、順応が早いですね」
「じゃあやめるぞ眼鏡2号」
「いえいえちょっと待ってください! その反応とあだ名は有り得ませんから!」
しかもノリがいい、ちょっとうるさそうだがこんな場所ではそれが憂鬱な気分を飛ばしてくれる。
そしてこの雰囲気についていけない眼鏡1号を眺めるのが少しだけ面白かったがさすがに悪いと思い
巧は慣れない助け船を出すことにした、他人のフォローに回る巧など聞いたことはないが……
「眼鏡2号はシャーリーでいいとして……おい眼鏡1号、おまえはなんて呼べばいいんだ?」
「あなたの呼びかたに合わせます。できればその呼び名は遠慮したいのですが・・・」
「じゃあロウランって呼ぶよ。あと俺には敬語を使わなくていい、こっちが疲れる。」
「ですが聖王教会騎士団でも有数の力を持つと言われる騎士ファイズに」
「それだよ! なんで俺が騎士ってことになってるんだ!?」
そこでで眼鏡1号もといロウランから詳しい説明が入ったが細かく話すのが有り難くもあり……
簡単に纏めるとカリムとシャッハが手を回して一先ずそういう扱いにしていたらしい。
巧にはそういうことにしておかなければいろいろと面倒になるということしかわからなかったが
21:清掃員と2人の眼鏡(なのはStS+φ’s正伝)
07/07/14 20:45:09 GvSNvjKG
機動六課の隊舎を案内してもらっている間に大抵の説明は聞いた。
見回っている最中に何人かの人間とすれ違ったが皆脅えを含んだ目で巧を見ていた。
もう慣れきっている巧は我関せずでもういつもどおりに他人に関わらないことにする。
しかし両隣を歩いているシャーリーとロウランは別のことが気になるらしい。
「あのーところでファイズ君? なんでよりによってその服着てるの?」
「普通に私が持ってきた制服を着てくれれば…」
「冗談じゃねえ! こんなくそ暑い時期にあんな暑苦しいもん着てられっか!」
「私達は着てるけど? 隊舎内じゃ空調が聞いてるのに」
「通気性は良いはずなのですが……」
「見た目が暑いんだよ!」
聖王教会の騎士が無愛想かつぶっきらぼうに言い放つ姿を見てさぞかし滑稽に見えただろう
しかも着てる服がロウランの持ってた制服ではなくシャーリーが持ってた作業着でしかも清掃服……
「騎士にそんな格好をさせるなんて」とロウランは口にしていたが
「いいの、ファイズ君って全然騎士っぽくないから」とあっさり流したシャーリー
「グリフィス君だって思ってるよね? この人が騎士っぽくないって」
「いやそんなことは・・・」
「正直に言っていいぜ、別にわかってるから」
「……はい、正直に言えば全然」
それは当たり前だろう、実際に自分は騎士でもなんでもないのだから。
無理にでっちあげたカリムとシャッハのやり方に無理があると言わざるを得ない。
もし話す機会があればきっちりと問い詰めてやろうと思いながら
……2人は服のことを突っ込んでいたがそれはきっと気遣われていたのだろう。
この世界に来てから1ヶ月・・・既に巧は理解している、自分はここでも異物なのだと。
それはいつものことなのでもう完全に慣れてしまっていた。
しかし誰かに会う度に嫌な顔を見せられたらこっちも気分を害する
だから掃除をするとロウランとシャーリーに言い出したのだ。
(いちいち知らない奴に避けられるよりかこっちのほうがマシだ)
知らない人間と関りを持つのは苦痛でしかないはずのそんな巧の心を解してくれたのは
ロウランの過剰なほどの礼儀正しさとシャーリーの人懐っこさのせいだろうか?
(掃除は自分から言ったんだったな……にしてもあの眼鏡コンビ、やけに仲がよかったが)
巧は他人の恋愛話に関して非常に興味が深い。自分ができないからというのもあるかもしれないが
今日は案内と相手してくれたお礼にいつかは助けてやろうと思ったりもするのである。
……あの2人がそういう関係という前提の話ではあったが。掃除が終わった巧は
自販機で飲み物を買い宛がわれた部屋に帰ろうとしたが途中で部屋に続くドアから話し声が聞こえる
22:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/14 20:53:08 PXT1dl5Z
規制食らってる?
23:通常の名無しさんの3倍
07/07/14 20:55:48 lnC3Ddoy
不味い・・支援しなければ!
24:清掃員と2人の眼鏡(なのはStS+φ’s正伝)
07/07/14 20:56:01 GvSNvjKG
「はいティア、いつものドリンク。」
「ありがと。あれ? あんたは飲まないの?」
「そんなに喉乾いてないからいいよ。」
「水分補給は欠かさない、忘れたの? しょうがないわね……」
どうやら声の主は列車の上で出会った二人らしく飲み物のことで話をしていたらしい
巧が手に持っているドリンクは自販機の当たりで手に入れたものを含め2つ
ちょっと考えたがどうせ2本も飲まないからと思いドアの前に立つ。
一先ず被っていた帽子を目深く被り顔を見せないようにするのを忘れない。
「はーい・・あれ? その服って清掃員さん……って」
「差し入れだ、受け取れ」
自動的にドアが開け放たれた瞬間にでてくる青髪の少女が一瞬で感づく。
顔を見られる前に巧は左手に持ってたスポーツドリンクを放り投げる。
一瞬驚いた顔をしたがすぐに反応して動き、ドリンクをキャッチ。反応速度はかなりいいらしい。
「わわわ……っ!」
「ナイスキャッチだ、じゃあな。」
「え? あ、ちょっと!」
呆然としたまま固まるティアナと貰ったことを素直に喜びながらも追い掛けようとしたスバル。
2人の表情は既にドアの前から離れていった巧の目には写るわけがなく……
別に逃げる必要などなかったのだがただでさえ疲れている奴をさらに追い込むことはないだろう。
そして宛がわれた部屋に戻った巧は無造作に服を脱ぎ投げ散らかして地面に倒れ込む。
ロウラン曰く『私物は部屋に置いておきました』だが巧の私物はアタッシュケースに詰められるほどしかない
例外はいつものようにベッドの下に置かれてあったギターだがこれも持ち歩けないわけではなく
(風呂にはまだ入れねえな…それにそんなに汗はかいてねえし……)
全身の傷は治ったと言われていたが両頬の怪我はまだ治ってないため染みる可能性もある。
……それに古傷に何の影響があるかまだわからないため風呂はやめておくことにした。
こうして巧の夜は、意識のある中で初めて過ごした機動六課の夜は普通に過ぎていく……
25:清掃員と2人の眼鏡(なのはStS+φ’s正伝)
07/07/14 21:00:37 GvSNvjKG
「これが生きて動いているプロジェクトFの残滓さ…どうだね? 素晴らしいだろう?」
「嬉しそう・・・いつになっても考える事は変わらないんだね、ドクター?」
「それは君も同じさ。違うのは求めるもの、私は研究資料で君は自分だけの家……それだけさ」
不気味なほどに広い部屋、周囲に設置されているカプセルの奥で機動六課の戦いが映し出されている
ドクターと呼ばれた長髪の男と共にモニターに写る映像を脅えた様子で見守る一人の青年。
心から漏れ出しそうなほどの笑顔で語っている長髪の男から放たれる気に押されているのだろう。
黙りこんだまま動かなくなった青年をモニター越しで見ていた女性が喋り始める
「あなたに朗報よ、ゼストとルーテシアが再び動こうとしているわ。」
「え……ルーテシアにゼストさんが?」
「またあなたに来てほしい、そう伝えてくれと言われたの。」
一瞬驚いた顔をしたがすぐに笑顔になる青年を見て笑みを浮かべる長髪の男
表情を崩さない女性は移ろい易い青年の感情に一瞬不安を覚えたが構わずにドクターが喋る。
「彼らがまた動くのか……うむ、君としては向こうにいたほうがいいだろう?」
「うん……ここにいたらクアットロに苛められちゃうからさ」
「いけない子だなぁ、あとで注意しておくよ」
「助かるよ。それじゃ準備をしてくるね」
その場から離れようとする青年だったが女性がそれを止めて不安の種となっている要因を尋ねた。
「大丈夫なの? あなたのIS【デモンズストレート】はまだ制御が……」
「それがなくても俺には別の力もあるから大丈夫だよ。」
「おやおや、随分と嬉しそうだねぇ?」
「あそこも家みたいなものだから……家に帰れるのは嬉しいし」
嬉しさを押さえ切れないのかドクターから次第に離れていく青年のスピードは速い。
長く一緒に居たくなかったせいもあって即座に離れ数分で支度を整えたところに頭の中に声が聞こえてくる。
昔とまるで変わらない懐かしい声に青年の心は沸き上がった。
〔シュウジ? 聞こえる? 久しぶり……〕
〔ルーテシア! ゼストさんやアギトちゃんはいるの?〕
〔うん。今から道を繋ぐから転送用意ができたら〕
〔大丈夫! いいよ、デバイスも持ったから〕
〔わかった、行くよ〕
銃の握り手を思わせる銀色のデバイスを持った青年は紫色の魔法陣に包まれ自分の家に帰っていく
昔と変化のない感覚だが光が眩しくてつい両目を閉じてしまう。そして光は不意に闇へと変わった
目を開けた彼を迎えたのは、屈強な体つきをした大柄な男に赤い髪をした妖精の少女
そして額に何かのマークを刻んだ紫髪の幼き少女…かつて行動を共にしていた仲間たち。
彼は再び帰ってきた、愛すべき仲間がいる場所。自分の家族がいる暖かい家に……
26:通常の名無しさんの3倍
07/07/14 21:05:10 lnC3Ddoy
支援すべきか?
27:清掃員と2人の眼鏡(なのはStS+φ’s正伝)
07/07/14 21:08:13 GvSNvjKG
〔ねえねえティア、いったい何の話かな? ひょっとしてもうリミッター解除だったりして〕
〔いやまだ早すぎるから。このデバイス受けとってまだ3日も経ってないのよ?〕
〔そういえばシャーリーさんから要望を出すって珍しいですね〕
〔普段は訓練を見学しにきてその後にデバイスを改良してるのに……〕
「はーい! みんなちょっと聞いてくれるかな?」
4人が念話でそれぞれの意見を出し合っている間に話が纏まったらしくなのはが声を出す。
訓練開始から1ヶ月ということもあってやや慣れてきたそれに4人は返事をして横一列に整列。
「皆も知ってると思うけど、明日から個人スキルに入るからね?」
「それで最後のシュートイベ―ションで皆の実力を確認するはずだったんだけど……」
「シャーリーが『デバイスのデータを採るためにどうしても戦ってほしい相手がいる』って」
『なのはさん、フェイトさん。そこからは私が説明します』
なのはとフェイトの話を遮って空間モニターで割り込んでくるシャーリー。
新人フォワードの4人も少し驚いたが姿勢は揺るがない。
『実はと言うと……4人のデバイスはまだ接近戦主体の相手とのデータがとれてないんです
クロスミラージュやケリュケイオンは遠距離や支援主体だからあまり重要視されないんですが……』
『アームドデバイスであるストラーダやリボルバーナックルの動作にも影響して
なおかつシューティングアーツを使用するスバルのマッハキャリバーはそうもいかないから』
「確かになのはさんは中~遠距離の砲撃戦が主体だから接近戦の訓練はあまり……」
シャーリーの言葉にスバルが呟く、遠くからの攻撃が強力ななのは相手にいつもリボルバーナックルで
殴りかかるのだがその度に防御魔法で弾き返され距離を離されてしまう。
それはストラーダに関しても同様で接近戦同士の戦いはまるでやったことがない。
「ごめんねみんな、私も訓練に参加できてればこんなことには……」
「それはフェイトさんのせいじゃないですよ!」
「それより大丈夫ですか? 事件の捜査で忙しいんじゃ……」
「ふふふ、ありがとうエリオにキャロ。」
年下の2人に気を使わせることを軽く恥ながらも素直に例を言うフェイト。
他人を気遣えるようになった2人を見て内心驚くとともに嬉しい気持ちになったのは秘密
……のはずなのだが表情は隠そうとしていない、フェイトは生粋の親ばかなのだ。
「ところでシャーリーさん、相手は誰なんですか? ヴィータ副隊長やシグナム副隊長はいませんし……」
『ああうん、そうだね。その人は私の近くにいるから……皆、準備はいいかな?』
ティアナの質問にシャーリーが答え、その問いに4人全員が頷く……準備完了の合図だった。
28:通常の名無しさんの3倍
07/07/14 21:10:08 lnC3Ddoy
支援する
29:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/14 21:10:09 PXT1dl5Z
模擬戦wktk支援
30:清掃員と2人の眼鏡(なのはStS+φ’s正伝)
07/07/14 21:11:53 GvSNvjKG
すみません……ミスっちゃいました >>27の最初の文にこれを付け加えてください
翌日、機動六課自慢の訓練場でいつものように訓練をする機動六課新人フォワード4人。
いつもなら戦技教導官でありスターズ隊長でもある高町なのはだけが指導しているのだが
今回は執務官でありライトニング隊長のフェイト・T・ハラオウンも立ち合っている。
午前の訓練がラスト一本で終わるその前に突如デバイスマスターのシャーリーから通信が入る。
いきなりのことで虚を付かれたなのはだがすぐにフェイトと共に話の内容を聞き始めた
31:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/14 21:17:45 zeknsZyP
GJ!
三原が敵に回るとは…。
32:清掃員と2人の眼鏡(なのはStS+φ’s正伝)
07/07/14 21:25:04 GvSNvjKG
『これで準備完了……それじゃあ見せてもらうよ、キミの実力をすべてをね。』
『いきなり呼び出されたと思ったらこれかよ』
『まぁまぁ愚痴らない愚痴らない、データがとれたらそのデバイスもメンテナンスしてあげるから』
『余計なことするのが好きな奴だな』
(男の人の声? この声、どこかで聞いたような……まさか?)
昔ではない最近知ったような声を聞いてフェイトは考え出すがそれに構わず
話し声が途切れると同時に空間シミュレーターで出来た廃墟ビルの屋上から飛び降りる人影。
地面に着地した瞬間、男の周囲に強風が舞い上がり4人の新人フォワードだけでなく
見守っていたなのはとフェイトも飛ばされないように踏ん張っている。
「うわっ……いったいなんなのよ、この風……!」
「くっ…大丈夫キャロ?」
「う、うん! ……スバルさん? どうしたんですか?」
「……この感じは」
「ちょっとスバル! どうしたの!?」
「わかる、あの人だ……!」
「スバルさん!?」
身を守るのが精一杯なライトニング2人とスバルを気遣うティアナ。
そして風をその身に受けながら感じた気配をティアナにそのまま伝える。
スバルの説明を聞いてティアナは真面目な顔をして全員に伝える
「気をつけてみんな……今から私達が戦う相手は、ここにいる全員より遥かに強いわ」
風が収まりその姿が現れる、昨日突然部屋の中に現れドリンクを投げ渡した青年
3日前のレリック回収任務に先行して空のガジェットを多数撃墜。
ツインブーストの力を得て破った大型ガジェットを瀕死の状態で撃破した男
降り立った青年は、教会騎士団有数の実力を持つ恐るべき青年…
という完全な嘘の認識が刷り込まれていることも知らずに協力している乾巧だった。
巧を確認したなのはとフェイトは心の中で同じことを考えていた。
きっとこの模擬戦は、普通に終わることは絶対にないだろうなぁ……と。
33:リリカルスクライド//G.U.
07/07/14 21:25:33 N04g9iVx
GJ!
あの三原が……考えてみたら、本編で一番幸せだったような
ファイズVS機動六課新人ズの模擬戦が楽しみ!
34:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/14 21:31:25 drRoIC87
私怨
35:なのはStS+φ’s正伝
07/07/14 21:37:56 GvSNvjKG
投下終了、そして支援感謝……いやーなんだかもう状況がよくわかりませんね
そんなこんなで次回は巧vs新人フォワードです、1対4じゃちょっと辛いと思いますが・・・
なるべく日常生活もいれていきたいとは思うんですけどね
いきなり現れた異物である巧を受け入れてくれる人っているのかな
って思ってたんですがシャーリーは人懐っこいという設定があったのでこんな感じになりました
グリフィス君は本編であまり目立ちませんが・・・まあ趣味ということで、幼なじみだし
さてルーテシアとゼストに同行する謎の青年・・・正体はわかりやすいですね
彼は⊿ごと正伝では出てこないのですが今のままだと機動六課が有利過ぎますので
パワーバランスをとる為に、あまり弱くはしない気で居ますのでご安心を
それにああいう人物は個人的に大好きなんで活躍を楽しみにしてください
実は別の人にするかけっこう悩んだんですけど
その人の活躍はまた別の話で……機会があればの話ですけど
仮面ライダークロスの人もたくさん出てきましたので負けられない!
と思いつつ今日はここまでです。そして皆さんにGJ!
36:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/14 21:39:08 E6ow2WJD
模擬戦開始直後にアクセルフォーム発動で新人達が瞬殺・・・支援
37:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/14 21:53:05 PXT1dl5Z
GJです!
しかし三原・・・どうしても足を引っ張る場面しか思いつかないw
デルタ自体の性能は凄いはずなんだけどなぁ・・・
38:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/14 21:55:13 YwEdMJIG
OG2やってると、なのは達がインスペクターのように見えてしまうな
力で圧倒するスタイル
39:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/14 22:29:13 IB3oOzxt
GJ!
三原ってザ・ヘタレの三原ですかーwwここで三原伝説まとめだ!
・ヘタれて脚が動かない
・仲間がみんな悲しんでるのに『俺バイトあるから...』
・デルタに変身してやってみると決意したのに「もうやってらんねぇ!」とベルト投げ捨てる
・最強のベルトなのに最弱化
・彼女があまりの三原の情けなさにベルトを奪って代わりに変身しようとした
・ジェットスライガー呼んだ途端薔薇社長にデルタセット奪われる
・海道に頼まれて養父の誘い断って助っ人に行ってやったのに『乾を呼べぇ!』とか言われる
・巧の初オルフェノク化に敵も味方も(あの草加でさえも)動けなくなってたのに一人だけファイティングポーズで構える
・照夫が王だと気づいて情けかけずに即座に連射。しかも何銃なのに飛びながら近づいて連射して吹き飛ばされる
・特に役に立ってないのに『結局は人間の心次第じゃないのかな』と作品のテーマ語り出す
どうすんだよwww
40:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/14 22:30:30 c8dKR17S
超星神シリーズでなのはと最も相性が良いのはどれだろう・・・
41:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/14 22:34:10 IB3oOzxt
>>40
伝通院先生ですよ。
「しまった!」
42:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/14 22:53:59 zeknsZyP
自分も投下して構わないでしょうか?
43:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/14 22:55:50 +a8kOlwS
さあこい
44:魔法少女リリカルスクリーム十六話
07/07/14 23:05:31 zeknsZyP
「なっ…!?」
「AMX‐102かいこいつは!?」
「むしろ“山”ではないのか?」
「どっでもいいよ。下らないこといってる場合か!」
「うがああああ!」
轟音をたてて三人に弾幕がせまりくる。
「うわあ!」
パンツァーガイストをはじめとする各々の防御魔法を発動させて
しのごうとした三人だったがそれでも無数のミサイルはヴィータ達に
少なからずダメージを与え爆発音が辺りに響き渡った。その頃…。ちゃららら~らっ!(何の効果音だ。)
忍とすずか、ファリンとノエルの姉妹と成り行きで同行した恭也はノエルの
運転する車で近くまで乗り付けようとしていた。
「デストロンの反応をキャッチしたブーン。」
「やっぱりあそこに居るのはあなたの仲間なの?」
「仲間ぁ~?僕ちゃんもうデストロンは抜けたんだぶーん。LOVE&PEACEなんだぶ~ん。」
「なんだかよく解らないが…そのデストロンというのが悪玉なんだな?で、サイバトロンというのが善玉なんだな?」
ワスピーターと忍が交わす緊迫感の無い会話に恭也は適当に応対していた。
彼はワスピーターの言う事を信じていなかった。否、彼でなくてもほとんどの人間は信じなかったろう。
勿論彼とてこれまで妖狐や退魔師、吸血鬼、超能力者、さらにはいつのまにか魔導師になっていた
妹とその親友の少女など人外の存在との遭遇にはことかかない。
だがこの素性の知れないハチロボットと言い彼の話すロボットアニメそこのけの
物語といいあまりにも飛躍しすぎるではないか。どうせ出来のいい電子ペットか
なにかだろう。今は適当に相手をしておいて後で事情を飲み込んでしょげかえる
忍とすずかをどうやって慰めるか今から考えておこうか。とさえ考えた。
だがその考えは次の瞬間起こった出来事によって忘却の彼方へと吹っ飛ぶことになる。
「な、なにあれ…?」
「戦闘機のようですが…。様子がどうも変です。」
ノエルが車を止めて頭上を飛行している戦闘機を凝視した。しかしその戦闘機の
飛び方はどうも様子が変だ。突然ジンギング(ジグザグ)飛行したり変に遅く飛んでいたり
その飛び方はまるで戦闘機というよりはUFOを思わせるものがあった。さらに…
「へ、変形したよお姉ちゃん。」
その戦闘機は目の前で人型に変形したのだ。
きわめつけは忍達が乗っている車のほんの10メートル程上を空を切り裂いて飛んでいった
小型ミサイルだ。彼らは知るよしもないがサンダーガイストが乱発した内の一発である。
「な…なんなんだアレは…!?」
恭也は一瞬にして自分達が足を踏み入れた状況を理解しつつも呻くように言った。
45:魔法少女リリカルスクリーム十六話
07/07/14 23:10:57 zeknsZyP
「ぶ~ん。ここに居たら危ないぶ~ん。は…早く逃げないと…ぶん。」
「それが今飛んできたミサイルで道路が通れなくなってしまいました。」
焦るワスピーターの横でノエルがさらりと言った。
「少しは焦るべきだと思うがな…。逃げないと巻き込まれるぞ忍。車から降りよう。」
「そうだよ!逃げようお姉ちゃん!」
車から逃げ出そうとする恭也達だったが彼らの前になのは達から逃げてきたアルカディスが
立ちはだかった。
「む、なぜこんなところに人間が…?まあいい…絶好のチャンスだ。
貴様らには人質になってもらうぞ。」
「と…鳥のロボット…?」
「ノエルさん!忍を頼みます!」
「はい!…支援の必要は?」
「ノエルさんが必要と判断した時にお願いします!」
「了解しました。」
「君達がトランスフォーマーと戦うなんて無理だよ~馬鹿なことはよしたほうがいいぶん…」
「…安心しろ。」
ワスピーターの弱音に恭也は内心の不安を悟られぬよう力強く答え
ノエルは一礼するとすずかや忍を伴って物陰へと退避していった。
「俺に逆らう気か地球人?だが…何が出来ると言うんだ?」
アルカディスは嘲るように言った。しかしその二人のやり取りを少し離れたところから監視している者が居た。
「なあ俺達は何もしなくていいのかいサウンドブラスター?」
「地球人の手並みを見ル…。」
「あらゆるデータをどう検討してもあの地球人がトランスフォーマーに
太刀打ちできるとは思いませんが?」
「どういう考えだよサウンドブラスター?あの上で戦ってる奴らと協力して
スタースクリームについた裏切り者と戦うんじゃないのか?」
「ランブル。サウンドブラスターには何か考えがあるのだ。」
「まだその頃合じゃナイ…だがあと数分と行ったところだろう。
いつでも出れるよう準備はしておけ。フレンジー、ランブル、フリップサイズ…。」
それぞれ薄紫色、紅色と黒に塗り分けられた身長2メートル程の
小さめのトランスフォーマーが2体…フレンジー、ランブルと白と小豆色に
塗り分けられた他の2体よりもスリムで女性的な形状をしたトランスフォーマー…フリップサイズ
さらに全身が黒ずくめに塗装された強いエフェクトのかかった声で喋る
ノーマルサイズのトランスフォーマー…サウンドブラスターが
工場の施設の脇にたたずんでいた。
「はあああっ!」
「痛ウッ!な…何をした…!?」
不用意に手を伸ばしてきたアルカディスの手の甲を恭也が小太刀で打ち付けた。
小太刀二刀御神流の奥義の一つである徹と呼ばれる相手の防御の上から
内部に直接打撃を与える技術を応用した一撃に反撃など想定していなかった
アルカディスは思わず怯む。
「相手の防御の上からでも内部を直接攻撃出来る「徹」…お前が何者かも…
そしてどれほどの実力を持っているかも知らないがただでやられると思うな!」
「調子に乗るなっ!」
アルカディスは言うが早いか急上昇。翼の両端に装備された多目的ビーム砲
「ウイングガントレッド」を乱射してきた。なのは達への人質にしようという
目的の手前当てるつもりはなかったがその爆風は容赦なく恭也に襲い掛かった!
46:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/14 23:16:27 zeknsZyP
今日はここまで。
やっぱ文間で改行しないと読みにくいかな…。
サウンドブラスターは政宗一成ボイスのあの人です。
フレンジーとランブルは知名度高いのでいいとしてフリップサイズというのは
URLリンク(www.geocities.jp)
↑こんな奴です。
設定上のみのキャラなのでアニメには一度も出てきてない…。
47:白き異界の魔王
07/07/14 23:39:43 36hh1Mtw
ありがたいことに続きを読みたいという方がおられたので続きを書いてみました。
投下してよろしいでしょうか。
48:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/14 23:43:09 IB3oOzxt
投下すると思ったその時に投下は終わってるんだ!
49:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/14 23:44:17 +a8kOlwS
いいよ
>>46
GJ!
爆風もなんのそのの恭也が次回暴れることに期待
50:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/14 23:44:24 0A71IhvU
「投下した」なら使ってもいいッ!
後、柊蓮司とグィード・ボルジアの扱いに期待。
51:白き異界の魔王
07/07/14 23:45:03 36hh1Mtw
月匣内:キャロ・ル・ルシエ
羽を寄せキャロとエリオを乗せたフリードが高速で飛ぶ。
すでに何度も攻撃魔法を唱え魔王を名乗る少女、ベール・ゼファーに直撃させている。
だが、全て避けられ、弾かれ、止められている。
ベール・ゼファーの投げた黒い球がフリードを追い、徐々に差を詰める。
キャロは肩越しに黒い球を見つめる。
ギリギリまで引きつけて羽を広げ急旋回。
黒い球は結界の堺にぶつかり消滅した。
「あら、なかなかいい竜ね。よく見せて」
前にベール・ゼファーがいた。
「フリード!」
フリードは首をひねり、ベール・ゼファーと距離を取る。
「そんなに逃げなくてもいいじゃない」
ベール・ゼファー手のひらをフリードにそっと向ける。
「アポート」
開いた手を握りながら返す。
フリードの目の前にベルがいた。
「そんな、こんなに速く・・・」
周りを見回していたエリオが叫ぶ。
「ちがう!引き寄せられたんだ」
「当たり。周りにある物を引き寄せるのがこの魔法よ」
ベール・ゼファーはフリードの下あごを踏みつけ、上あごを持ち上げた。
「フリード、逃げて!」
口を開くことも、閉じることもできない。
ベール・ゼファーの手をふりほどくこともできずフリードはもがく。
「大切に育てられているのね。それでいて甘やかされているわけでもない。いい飼い主なのね。でも・・・」
かざしたベールゼファーの手の上に黒い球体が大きくなっていく。
「私と戦うのは100年は生きてからにした方がよかったわね」
エリオがフリードの背で動いた。
「Sonic Move」
球体が放たれる寸前に、ストラーダがベール・ゼファーの目の前を走る。
ベール・ゼファーはフリードをはなし、一歩下がる。
宙を斬るストラーダを持ったエリオが落ちていく。
「エリオ君」
キャロの心を感じたフリードがエリオを追う。
「高速移動はいいけど、空を飛べないんじゃ無謀よ」
空を踏み、エリオに追いつこうとするベール・ゼファーの周囲に雷が走った。
52:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/14 23:45:51 IB3oOzxt
ベル様支援します!
53:白き異界の魔王
07/07/14 23:46:45 36hh1Mtw
月匣内:フェイト・T・ハラオウン
「疾風、迅雷!」
高速移動でベール・ゼファーの行く手を遮るのはザンバーフォームのバルディッシュを握り、ソニックフォームのバリアジャケットをまとうフェイト。
「スプライト」
巨大な金の刃が輝きを増す。
「ザンバーーッ!」
切っ先で結界の境を削りながらベール・ゼファーに振り下ろす。
衝撃。
「すごいわね」
ザンバーはベール・ゼファーの手の中にあった。
金色の刃も、はじける雷も傷一つつけられない。
「でも・・・ここまでね」
ベール・ゼファーの手からザンバーにヒビが走る。
実体化するほどの高密度の魔力が少女の手によりへし折られた。
「そん・・・な」
衝撃で飛ばされる
結界の境が目に入った。
「キャロ!エリオ!あそこに飛んで」
ベルディシュが削った結界の境の一点に、穴ができていた。
フリードが穴めがけて飛ぶのが見えた。
フェイトも穴に向かって飛ぶ。
「待ちなさい!」
黒い球を背中に感じながらフェイトは急旋回を繰り返す。
フリードが結界の外に出る。
フェイトも結界の外に片手がかかった。
「あの速さに狙いをつけるのは面倒ね」
ベール・ゼファーの手の間に光がともる。
光は、周りの光を吸い込みながら徐々に大きくなっていく。
フェイトは今までとは違う魔力を感じ、振り返る。
「収束魔法!?」
ベール・ゼファーの手の間の光が臨界に達する。
「リブレイド」
光の帯がフェイトを遅う。
フェイトは結界の外に飛び出し旋回を繰り返すが、光は屈折を繰り返しついにはフェイトを直撃した。
「きゃああぁあああああああっ」
「フェイトさん」
放物線を描き、落ちるフェイトをフリードが追う。
54:白き異界の魔王
07/07/14 23:48:28 36hh1Mtw
月匣内:ベール・ゼファー
もはや壊れた月光に意味はない。
赤い月は消え、周囲の星空は正常に戻る。
「これでおわりね」
フェイトとは少し離れてしまった。
魔法が届かなければ意味がない。
少し飛ぶことにした。
「え?なに?」
ベール・ゼファーが少し前に拾ったインテリジェンスデバイス、オッドに顔を向ける。
オッドの声は持ち主にしか聞こえない。
「それはそうだけど、少し待ちなさい。とどめを刺す時間くらいあるでしょ?」
オッドは激しく明滅をはじめる。
「しょうがないわね。約束だものね。でも、それならあなたの眷属を貸しなさい」
オッドにつけられているステラからいくつかの緑色の粒が落ちていく。
粒は徐々に大きさを増していき、その形をはっきりしていく。
それは緑色のイナゴだった。
その中の一匹は人より大きいどころではない。
バスほどの大きさになり、他の小さいイナゴを引きつれフェイトが落ちる方向へ飛んだ。
空:フェイト・T・ハラオウン
少し物理の復習をしてみよう。
落下する物体を考える際には、速度を下方向と横方向の二つの速度ベクトルに分解して考えるというのをやったことのある人も多いだろう。
では、下方向の速度ベクトルが突如「下がったら」どうなるか。
物体はより水平に近い軌道で落ちていくことになる。
気を失ったフェイトに起こったことはつまりはそういうことだ。
フェイトは魔法を使っていないにもかかわらず地球の重力加速度ではあり得ない軌道でゆっくり落下をしていった。
秋葉原のマンション:柊蓮司
その日の柊連司はまさに絶好調だった。
姉と食べた晩ご飯もうまかった。
かつてないほどに上機嫌の姉が作ったのだが、これまたかつてないほどうまかった。
両親は居なかったがまあ、これはいつものことだ。
なぜなら設定がないからである(マジで)。
食事の後は宿題をした。
頭の冴えは素晴らしく、あらゆる問いに正解を出していった。
今日はなんて素晴らしい日なんだろう。
明日はこの半分でいいから良い日であるといいな。
そんなことを考えながら柊蓮司はベッドに潜り込んで目を閉じた。
だが、柊蓮司は知らなかった。
彼の夜はまだ終わっていないことを。
彼の部屋の窓をめがけて金色と黒色の物体がそりゃもう、すごい勢いで突進してきていることを。
55:白き異界の魔王
07/07/14 23:50:21 36hh1Mtw
今回はここまでです。
今回からはフェイトサイドの話しに移ります。
ところで、ベル様は虚属性と共に天属性まで使えるんですよね。
なんて怖い組み合わせなんだ。
56:白き異界の魔王
07/07/14 23:53:25 36hh1Mtw
書き忘れ。
柊は出ること確実ですが、グィードは出るかどうか・・・・
出したいんですけど、キャラが出過ぎると書けないんですよ。
57:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/14 23:54:18 IB3oOzxt
GJ!
さすがベル様!かっこよかったです!
58:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/14 23:55:02 0A71IhvU
柊ktkr……って早速不幸になりそうな展開。
天然フラグメイカーは、果たしてどんなトラブルに巻き込まれるのか。
そして今度は何が下がるのか。
学年とレベルは下がったから……年齢(と書いてショタ化と読む)?
59:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/14 23:57:15 vyz14/gB
作者の皆様乙です。
マクロス7は丁度思いついたばかりだったので、ちと悔しかったです。
60:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 00:37:29 22Bcj/Du
なんて柊フラグ!
61:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 00:43:09 hc2ML+qn
>>60
GJとsageを忘れてるぜ
62:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 01:32:52 /VZbQ5fZ
>>59
書けばいいじゃない。マクロスなら俺は何だろうと支持する。
63:59
07/07/15 12:17:38 E8lrhAYS
>62
いや、その前に木曜洋画劇場風『魔法中年アヴェンジャるでる』予告編が。
スペースレンジャー・バズ・ライトイヤーわかる人?
思いついて2秒で、
『スペースレンジャー・リリカルなのは 逆襲のマモー』
になったけど。
【タイトルだけでお腹いっぱい】
64:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 13:25:07 nPbtH/WG
……そのキャラは危ないと思うんだ、著作権的に。
65:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 13:39:44 j89UllZP
あれですか
トイストーリーの
・・・・ネ○ミーが著作権持ってるな、危な
66:59
07/07/15 13:42:50 E8lrhAYS
じゃあ完全に没だ。
その後は地下スレでオリキャラとユーノの対話物かな。
67:リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY
07/07/15 14:14:53 XEZsLJxY
職人の皆様GJです
>>なのはVSボウケン氏
ヴィータとタティアナさんが可哀想な事に…w
やっぱりバサラはこっちでも戦場で歌ってるんですね… そ れ で こ そ で す
>>なのはStS+φ’s正伝氏
ちょっ!?三原が敵として登場ですか…
…ナンバーズの足を物凄い勢いで引っ張りそうですね…
>>リリカルスクリーム氏
何でズサとかバーストン知ってるんだろう…ってサンダーガイストSUGEEEEEE(ry
…言われてみればいろんな人外と遭遇してましたね恭也…
>>白き異界の魔王氏
ライトニングをこれほど圧倒するとは…ベール・ゼファー強…
柊…(´・ω・)
68:19
07/07/15 16:43:40 KiObdDz4
できたので投下してみる
俺がこの世界に来て数ヶ月が過ぎた
本当にここの世界は平和だ
笑いあってって生活ができる
いいことだ
「おはよう。はやて。」
「おはよう。悟飯。あいかわらず早いなぁ。」
「そうかな?」
「そうやで。」
「朝ご飯作るんだろ。手伝うよ。」
「いつもありがとな。」
「いいって。今日のメニューは?」
「和食にしようと思っとるんや。」
「和食か。それじゃ魚は俺が焼くよ。」
「うん。よろしくな。」
こういった朝の風景も
「あ、悟飯君。」
「シャマルさん。何か用ですか?」
「これ、食べてみてくれる?」
「なんですか?これ。」
「テレビで簡単料理っていうのやってたから作ってみたの。」
「そうなんですか。」
「どう、食べてくれる?」
「それじゃ、いたただきます。」
「どうぞ、召し上がれ。」
「…………。」
「どう?」
「…………。」
「悟飯君?」
69:19
07/07/15 16:45:41 KiObdDz4
「こう…甘くて苦くて辛くて酸っぱくて…こ…個性的な…味…です…ね…。」
「あら?悟飯君?」
こういったハプニングも
「ごーはーんー。」
「ヴィータ。どうした?」
「一緒に出かけねーか。」
「……アイスでもほしいの?」
「な!べ…別にいーだろ!!」
「わかったよ。アイス、買いにいこっか。」
「やった!」
「わ、わ、コラ、引っ張るなって。」
「いーから、いーから。早く行こうぜ!!」
「わかったって。」
こういった日常も
「おまえも不思議な奴だな。孫。」
「何がですか?シグナムさん。」
「我等と普通に話せることだ。」
「?」
「聞いてるとは思うが我等は魔道生命体。人間ではない。
主はやてもそうだがよくこう普通に接することができると思ってな。」
「うーん、でもあなた達は俺達少し生まれ方が少し違うだけでしょ。」
「どういうことだ?」
「つまり生まれ方が少し違うだけで他は何も変わらないってことですよ。」
「何も変わらない?」
「そうですよ。一緒に話したり笑ったり泣いたり怒ったり。
なにも変わらないですよ。」
「そう…なのか?」
70:19
07/07/15 16:46:47 KiObdDz4
「そうですよ。少なくとも俺とはやてはそう思ってますよ。」
「そうか。…すまなかったな。変なことを聞いて。」
「いえ、いいですよ。」
こんな会話も
「いい夜空ですね。」
「…そうだな。」
「どうしたんですか、ザフィーラさん?」
「今までの主は我等を道具としてしか見ていなかったからな。
今の主はそんなことはしない。そのことを不思議に感じていてな。」
「でも、いやな感じはしないでしょ。」
「ああ。」
「ならいいじゃないですか。それは今を幸せに感じてる証拠ですよ。」
「…そうだな。」
「さて、結構遅い時間ですから戻りましょうか。」
「そうだな。」
こういった一日の終わり方も
この世界に来てからこういった生活がとても穏やかだと感じられる
ずっと忘れてた感覚だ
勿論平和ボケしないように修行は毎日している
自分の戦闘力を落とす訳にはいかないしね
むしろ上げなければならない
そう思っているけど
ただ
こんな日常がずっと続けばいい
こんな穏やかな日々がずっと続けばいい
こうも思っている
71:19
07/07/15 16:47:59 KiObdDz4
庭先で修行していたらはやて達が帰ってきたみたいだ
ただ、はやて以外のみんなの顔色が良くなかった
どうしたのかと聞いてみれば
「なんでもない。気にするな。」
と言うだけだった
はやての前じゃ顔色は戻っていたから深くは追求しなかった
だけどやはり違和感は感じる
何も起こらなければいいけど…
夜中、みんなが寝静まったころ
この家から離れていく気を四つ感じた
多分、シャマルさん、ヴィータ、シグナムさん、ザフィーラさんの四人だ
確証はないが当ってるはずだ
どうも気と魔力は別物らしく
気と同じ要領では魔力を感じることができない
かといって魔力を感じる方法もわからない
だけどみんなからまったく気を感じないというわけでもない
ただ、みんな…というより一般人の気を探るにしてもかなり集中して探さなければ見つからない
みんなが帰ってきた時の様子に不安を感じてずっと集中しておいたので
見逃さずにすんだみたいだ
悪いとは思うが気を消して付けさせてもらおう
……どうも悪い話のようだ
はやての命がこのままでは危険だということだ
くわしいことはわからなかったが
蒐集ということをして闇の書を完成させなければはやての命はない
というものだった
ならば俺のやることは決まっている
「俺にも手伝わせてくれ。」
そう言って俺はみんなの前に姿を現した
72:19
07/07/15 16:49:05 KiObdDz4
「え!?ご、悟飯君!?ど…どうしてここに!?」
「今日のみんなの様子がおかしかったので
悪いとは思いましたが付けさせてもらいました。」
みんな驚いた顔してるな
俺に付けられてるとは思わなかったんだろう
「な、なぁ悟飯、い…今の話聞いてたのか!?」
「ああ、くわしいことはわからないが
蒐集ということをして闇の書を完成させないとはやてがやばいんだろ。
だったら数は多いほうがいいだろ。」
ヴィータも焦った顔してるな
「…孫。」
「なんですか、シグナムさん?」
「おまえの申し出はうれしい。
だが、おまえの実力では我等の足手まといになりかねん。」
「そう…ですか、なら。」
抑えていた気を開放し
超高速移動でシグナムさんの後ろに回りこみ腕を掴む
無論腕を動かせないくらいに力を込めて
「これでも実力、足りませんか?」
「「「「な!?」」」」
この状態が数秒続いた
「…孫。」
「なんですか?」
そういって腕を開放する
「おまえの実力はわかった。だが一つ聞かせてくれ。」
「なにをです?」
「なぜ我等に協力しようと思ったのかを。」
「はやてを死なせたくないというのもあります。
けど、わかるから。」
「何をだ?」
「大切な人を何が何でも助けたいって気持ちを。」
73:19
07/07/15 16:50:16 KiObdDz4
ふと、お父さん顔が頭を過ぎった
「そして知ってるから。その大切な人を死なせてしまった時の
虚しさを、つらさを、悲しさを。」
あの時
お父さんが体調を崩したあの時
お医者さんがただの風邪だと言って
俺はその日お父さんがいつもしていることを
木材を運んだり、魚を獲ってきたり、薬草を集めたりすることをした
少しお父さんに近づけた感じがしてうれしかった
その後お父さんは元気になったけど
それから体調を崩しがちになった
そして、それからしばらくたったある日お父さんは倒れた
その時お母さんが教えてくれた
お父さんは心臓病だって
それを聞いたとたん俺はすぐに家を飛び出した
ブルマさん家に向かいドラゴンレーダーを貸してもらい
ドラゴンボールを集めにいった
そして数日後
ドラゴンボールを全て集めることができた
『いでよ、神龍!!そして願いを叶えたまえ!!』
空が暗くなって神龍が現れた
やった、これでお父さんの病気は治る
『さぁ、願い事を言え。どんな願い事でも一つだけ叶えてやろう。』
『あの、お父さんの病気を治してください。』
『残念だが、それはできない。』
え?
どうして?
『どうしてですか!?』
74:19
07/07/15 16:51:33 KiObdDz4
『おまえの父親、孫悟空は既に死んでいるからだ。』
『え?』
お父さんが死んだ?
『嘘だ。』
僕はそのまま駆け出した
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ
『嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。』
お父さんがお父さんが死んだだなんて
『嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。』
あの強いお父さんが
あの優しいお父さんが
死んだだなんて
『嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。嘘だ!!』
さらにスピードを上げた
お父さんが死ぬはずがない
フリーザにだって勝ったんだ
『そうだ!!死ぬはずがないんだ!!』
フリーザとフリーザ父親が地球に来たときだって
お父さんは瞬間移動で現れて
超サイヤ人になって
フリーザとフリーザの父親を倒したじゃないか
その後僕やみんなに笑顔で
『みんな、ただいま!元気だったか?』
って言ってくれたじゃないか
その後僕を抱っこして
『大きくなったなぁ、悟飯。』
って言ってくれたじゃないか
そんなお父さんが死んだだなんて
『嘘だ!!』
またさらにスピードを上げた
75:19
07/07/15 16:52:43 KiObdDz4
やっと家が見えてきた
家の方を見ると
ピッコロさん、クリリンさん、ヤムチャさん、天津飯さん、餃子さん、ヤジロべーさん
ベジータさん、ブルマさん、トランクス、ウーロンさん、プーアルさん
みんながいた
『悟飯!!』
『早く早く!!』
クリリンさんとウーロンさんが叫んでいた
どうしてみんな悲しそうな顔してるの
なんで、涙を流しているの
まさか…
嘘だ嘘だ嘘だ
ドアを開ければお父さんとお母さんがいつもみたいに笑顔で
『お帰り、悟飯。』
って言ってくれるはずだ
そう思ってドアを開けた
『悟飯!!』
お母さんが涙目で僕の名前を呼んだ
なんで泣いてるの
そうだお父さんは
お父さんの呼吸音が聞こえない
お父さんの胸が上下していない
お父さんの気が…感じ…られな…い
『お……お父…さ…ん…。』
涙で…視界が……歪んだ
「俺は、そんな想いをみんなにしてほしくないから。」
「そう…か。」
そう言ってシグナムさんは俺の涙を拭いてくれた
いつのまにか涙を流していたいたようだ
「孫。いや、孫悟飯。おまえの力我等に貸してくれるか?」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
こうして俺は蒐集活動を手伝うことになった
76:19
07/07/15 16:54:55 KiObdDz4
投下完了
他の作家さんGJでうらやましいぜ
もうちょい俺もうまく書けるようがんばりたいぜ
77:通常の名無しさんの3倍
07/07/15 16:58:15 UlFcrGnx
GJ!!
悟飯のかめはめ波となのはの全力全開のスターライトブレイカーのぶつけあいが
見たいです。
78:リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY
07/07/15 17:12:44 XEZsLJxY
GJです
甘くて苦くて辛くて酸っぱいって…どんな味付けしたんですかシャマル…
悟飯が蒐集参加となると…どうしよう、悟飯が蒐集対象を圧倒する所しか浮かばない…orz
79:リリカルスクライド//G.U.
07/07/15 18:30:27 UKn0kAmY
GJでっす。
悟飯の蒐集参加で管理局魔導師たち涙目
80:通常の名無しさんの3倍
07/07/15 18:54:32 UlFcrGnx
管理局魔導師の集団にはクリリン直伝の拡散エネルギー波、ユーノには気円斬で対抗だッ!!
81:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 19:04:29 hc2ML+qn
クロノはどうするんだ?
82:通常の名無しさんの3倍
07/07/15 19:10:35 UlFcrGnx
クロノにはアクマイト光線かナッパの指をクイってやるヤツ。
83:リリカル・パニック
07/07/15 21:20:22 AgsuAB4C
投下していいでしょうか?
84:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 21:21:44 RmZ0jUpl
おねがいします
85:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 21:21:51 9xM2M6Kr
魔導師Bランクあたりでチャパ王といい勝負あたりだろうから
ナッパとか無理だろ
86:リリカル・パニック
07/07/15 21:23:35 AgsuAB4C
では・・・
第七話「追うものと追われるもの」
12月9日 0834時
海鳴市 八神家が見えるどこか
情報部員として監視を始めてから今日で10日になる。
冬場の冷たい雨が降る中、『闇の書』の主とその守護騎士の監視するのはなかなか堪える。
話は変わるが日本での冬という季節は梅雨並みに雨の降る回数が多いそうだ。
これではM9に搭載されているECSもあまり使えない。
「今日も異常なし・・・」
退屈である。自分達にとってあの日まで何も起きないほうがいいのだが
流石にこうも何も無いと飽き飽きする。
別のところから監視している作戦部の連中に通信でも入れて
暇つぶしでもしようかとも思ったが、流石に思いとどまった。
私が表に出ることはなるべく避けたほうがいい。それが情報部員のセオリーでもあり
自分の存在を管理局に知られないようにする一番の安全策だ。
「とは分かってはいるもののやっぱり暇ね~。」
しょうがないので最近買った携帯ゲーム機で時間を潰すことにした。
しかし、あと2~3時間で監視対象が買い物に行く時間だ。
そうすれば少しはこの暇な状況もどうにかなるだろう。
「戦場はつかの間の平和を満喫しているか・・・。」
シューティングゲームを3週したところで監視対象が出てきた。
予想通り買い物に行くようだ。シグナム、シャマル、ヴィータを連れている。
この何も知らない無垢な少女が最悪の特定遺失物である『闇の書』の主だと誰も思わないだろう。
いや、本人の意思に関係なくあれは不幸を撒き散らす。
関わってきた人間の生き血を啜り、心の闇を喰らいあらゆるものを侵食する。
それが例え自らの主だとしても・・・・
87:リリカル・パニック
07/07/15 21:26:18 AgsuAB4C
12月9日 1015時
海鳴市 スーパーマーケット
ぱらぱらと雨の降る中の買い物は、やはり大変であるのだが
お天気キャスターの天然パーマのお兄さんが言うにはこれから数日間雨が降る予定らしい。
とりあえず今日の内に食料を買い占めておいたほうがよさそうだという結論に至り
はやてはシャマルとシグナム、ヴィータを引き連れて贔屓にしているスーパーマーケットにやって来た。
「うーん、数日分の献立考えるのはやっぱり大変やな」
八神家の主兼コック長であるはやてでも数日分の献立を考えるのは大変なことなのだ。
「じゃあ、食品を見ながら考えましょうか。」
「そやな。」
「ねえねえ、はやてはやてアイス買っていい?」
「ヴィータがきちんと手伝いしてくれたらな~」
数日分の食料はそれはそれは多くなる。運び手は多いほうがいいのである。
本当ならシグナムとシャマルで足りるのだがヴィータがついて行くと言って聞かなかったので
連れて来たが、どうやら目的はアイスだったようだ。
「うおー!やったー!」
小躍りを始めるヴィータは果然やる気が出てきたらしく目がキラキラ輝きだした。
そうこう言ってる間に食品コーナーに着き、はやてとシャマルは物色を始める。
「そういえばシャマル。ちょっと聞きたいことあるんやけど。」
「なんですか?はやてちゃん」
「この前シグナムがカフェで話してた相手って誰なん?」
88:リリカル・パニック
07/07/15 21:30:40 AgsuAB4C
図書館に行ったあの日シグナムはカフェで若い男2人と何やら話していた。あのシグナムが、である。
遠くからだったので何を話していたか分からなかったし、シグナムにあれこれ聞くのは
野暮だとは思ったが、そこはまだ9歳の女の子である。
恋仲やったらどないしよう?赤飯でも炊いてお祝いするべきなんやろか?
などということが。はやての頭の中を駆け巡っていた。
「ええと、その、街で偶然知り合った人らしいですよ?」
「やっぱりええ関係なんかな?」
「ええ!?それは、そのう・・・シグナムに直接聞てください。」
主の頭の中で自分達と監視者の関係について凄まじい超展開が
起きていることに驚き、フォローを諦めシグナムにバトンを強制的に渡す。
別の場所でヴィータとジャガイモ論争をしているシグナムをちらりと見るはやて。
何やら男爵とメークインのどちらが優れているかで揉めているらしい。
「本人だと、やっぱり聞き辛いやん?そういえば名前はなんて言うん?」
「確か、サガラソウスケさんとクルツ・ウェーバーさんていう方です。」
「何されてる人達なんやろか?」
シャマルは答えを窮した。なんと言えばいいのだろうか?
シグナムの話ではこの世界の組織から自分達を守る為に来たということらしい。
それが本当かどうかは自分には判断しきれないが、自分達のリーダーの目を信用することにしている。
「すいません。そこまでは聞いてません。」
仕方ないのでシャマルは素直に分からないと答えることにした。
それにザフィーラが言うには昨日からあの刺激臭がしなくなったそうだ。
もしかすると護衛任務が終了して撤収してしまったのかもしれない。
元から彼らの戦力は当てにはしていなかったし自分達の主敵は管理局だ。
この前の女の子を蒐集したおかげでかなりのページが埋まった。
あと133ページ、管理局の妨害もあるだろうがやるしかない。
はやてはシャマルの言葉にそうか~と残念そうに頷き、ジャガイモの山の前で
もはや喧嘩腰になるつつあるシグナムとヴィータを止めに行ってしまった。
余談だが、この喧嘩のせいでヴィータはアイスを食べ損ねてしまった。
89:リリカル・パニック
07/07/15 21:34:23 AgsuAB4C
12月11日 1540時
海鳴市 闇の書事件対策本部
今日はアースラの主要メンバーを集めての会議があった。
もちろん民間協力者としてなのはとフェイト、ユーノ、アルフも参加している。
会議はまず最初にランディが闇の書関連についての報告を始める。
「前回の襲撃からまだ遭遇はしていませんが被害は拡大しています。
魔導師が2人、大型動物が65頭が襲われリンカーコアが蒐集されています。」
「大型動物?」
「どうも蒐集相手は人間じゃなくてもいいようです。それに魔導師を避けてる傾向があります。」
「では、我々捜索隊の探索範囲も限定されてきますな。」
アースラ捜索隊の責任者のギャレットは、エイミィ達オペレーターがまとめた行動パターンの
資料を見ながら頭の中で今後の重点的に探索範囲を勘案していた。
「恐らく、魔導師相手より獣相手のほうが楽だと踏んだのでしょう。
人間の天敵は常に人間ですから」
ランディがそう言って報告を終える。
「クロノ執務官はなにかありますか?」
「守護騎士達の目的が『闇の書』の完成だということにもはや疑いは無いと思います。
過去のどの例も暴走し現れた土地も甚大な被害を受けました。
問題は、そんな危険物をこの世界の人間までもが狙ってるということにあります。
どこで『闇の書』のことを知ったのか分かりませんが、これは危険なことです。」
「でもクロノ、『闇の書』は主にしか使えないんでしょ?」
90:リリカル・パニック
07/07/15 21:36:01 AgsuAB4C
「そのことを知らないのか、もしくは完成前に主を捕え洗脳しようとしているのかもしれない。」
「その前にあたし達が『闇の書』の主を拘束すれば全てが解決するわけだ。」
「そうだ。我々の第一目標は『闇の書』だ。現地組織については後からでも調べることが出来る。」
「分かりやすくていいね。」
フェイト、アルフがクロノに質問し今後の方針の形が整う。
そう、自分達の任務は乱入者の相手ではなくロストロギアの回収である。
もちろん、ふりかかる火の粉は払うことになるが・・・
「武装隊の一個中隊が来てるとはいえ凄腕揃いの守護騎士を相手にするのはちょっと無理があるよ。」
管理局の一個中隊はおよそ150人であるが個人転送が出来る範囲に戦力を分散しており
彼らの相手はかなり難しい。足止め程度は出来るだろうが決定打に欠けるのだ。
今のところクロノとアルフは出撃可能ではあるのだが・・・最悪5対2の状況もありうる。
現在なのはの魔力はほぼ回復しており、デバイスも例の部品を積み込めば修理も完了だ。
あとは医師のお墨付きが出れば出撃可能だ。
ただ、不安もある。あの部品を積み込めば守護騎士達に対抗できるようになるのだろうが安全性の問題がある。
本局の研究班の馬鹿共はあのシステムを使うAAAランク魔導師の実戦データが取れると喜んでるらしい。
本来なら反対する所だが、それがあの子たちの願いでもあった。
もう負けたくないと、あんな思いはもうしたくないと、頑なに訴えるあの子たちを説得するのは無理だった。
「まあ確かにそうだが、数日後には戦力は回復する。心配するほどのことでも無いだろう。
問題があるようなら僕達が全力でフォローすればいい。」
「それはそうかもしれないけど・・・」
「大丈夫ですよエイミィさん、『闇の書』が完成したら大変なことになるんですよね?
だったら迷うことなんて無いです。」
協力者であるなのは本人の言葉を聞いてエイミィの心も固まった。
この子達なら大丈夫、きっと何とかしてくれる。そう信じることにした。
91:リリカル・パニック
07/07/15 21:38:34 AgsuAB4C
投下終了
次回こそ第二回戦に突入・・・
あ、あと武装隊一個中隊が150人というのは適当です
現実世界の中隊もこれくらいの人数だそうで・・・・
92:リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY
07/07/15 22:00:43 XEZsLJxY
GJです
前々回のあれで誤解されるとは…シグナムの反応が楽しみに(ry
イモ論争から喧嘩になりかけるって…どれだけ沸点低いんでしょう、この二人…
93:リリカルなのはGE
07/07/15 22:06:28 2BTI0Osl
今回ははっきり言って・・・どうだったか・・・自信がない・・・
話の繋ぎにすらどうかと思うがどうしようもない・・・
だが、『投下する』!!
94:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 22:07:25 /OVXiYm1
ぶっちゃけ悟飯がいればハヤテのことなんかすぐ解決だろうな
闇の書とかもピッコロ大魔王で倒せそうだし
95:リリカルなのはGE
07/07/15 22:07:39 2BTI0Osl
「それでは、フェイトちゃんの嘱託魔導師試験合格を記念して・・・」
「乾杯!」
アースラ艦内では、本局で試験を終えたフェイトのささやかな祝賀会が開かれていた。最低限のオペレーター以外は食堂に集合し、そ
の主役のフェイトはその中で恥ずかしそうにしつつ、皆に持ち上げられていた。
「あ・・・ありがとございま」
「飲めー!歌えー!騒げー!デストローイ!!!」
「ハイ、ハイ、ハイハイハイハイリンディ提督のちょっといいトコみてみたーい!!!」
「YEAAAAAAAAAAAAAAAAAAHUUUUUUUUUUUUUUUU!!!!」
ささやかと言うには騒ぎ過ぎである。この艦の理性でもあったクロノ・ハラオウンがいないと言う事はこれほどまでに混沌を呼ぶのか。
「どーしたのー?フェイトちゃんの為の宴なのに~」
「リンディ提督、いえ、その・・・うわ、酒臭」
「ぶふ~ん、リンディママに全部話して御覧なさ~い、っていうかなのはちゃんでしょ~?」
「・・・はい」
その時、通信音が響き、ヘッドセットをつけっぱなしのエイミィが出た。
「はいはい~ああ、クロノ君?」
通信に応対するエイミィのさりげない言葉に戦慄が走り、全員が一瞬で凍りつく。
「うん、今フェイトちゃんの試験終わって・・・え?組織の人と連絡取りたい?わかった・・・最寄の電話ボックスと組織の人を繋ぐから」
「組織・・・?」
フェイトがリンディに怪訝な顔をして尋ねる。リンディは少々顔を引き締める。
「ええ・・・クロノとなのはちゃんには今、捜査の依頼が来ていたからそちらに向かってもらっていたの、後数時間で定期連絡が来るだろう
し、その時に一度戻ってもらうように言っておきましょうか?」
「いえ・・・大丈夫です、ですが」
フェイトは真っ直ぐにリンディを見つめ、言った。
「私の方から会いにいきます」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ネアポリス市内のケーブルカー
車掌の笛の音が響く。
「ふぇぇー!!待ってぇ!待ってください!」
ドアが閉まりきる前に間一髪滑り込んだなのは、周りの乗客の注目の的となり、軽く誤魔化し笑い。
「危なかったぁ・・・」
「もう少し待ってくれてもいいよね・・・外国の交通はしんどいよ・・・」
席を探すなのはとユーノだがその最中とんでもない人物を見つけてしまった。
「あ」
「あ」
「あ」
先程空港で自分達を騙した人物・・・ジョルノ・ジョバーナと聞いた彼がボックス席にいた。
「えと・・・座ってもいいですか?」
「え?いや、ああ、どうぞ・・・」
ジョルノと向かい合って座るなのは、荷物は通路側に置く。なのはの横の座席にユーノがちょこんと座る。
「君は・・・いや、覚えてないのか・・・?」
「さっき、空港で会った、ジョルノ・ジョバーナさんですよね?」
「・・・ああ、そうだけど・・・」
「荷物・・・無いんですか・・・」
若干落胆した顔を見せるなのは、ジョルノはそこで話を切り出す。
「その・・・さ、こう言うのは何だけど君は危機感が足りないように思えるんだ、僕が泥棒まがいの事をしていると知っているならわざわざ近寄ったりしないと思うし、荷物だって抱えて持つほうが安全じゃないか?」
「じゃあ、また盗むんですか?」
96:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 22:09:02 2BTI0Osl
流石のジョルノも頭痛を覚えた。
「出来るなら今やってみてください」
「(なのは・・・ちょっと怒ってる・・・?)」
「(うん)」
念話での会話すら・・・いや、念話だからこそなのはの静かな怒りが伝わってきた。元よりなのはは曲がった事が嫌いであった、如何なる
理由があっても、どんな境遇であろうと、犯罪に手を染める事を許せない、頑固で真っ直ぐな性格であった。
「出来るのなら今すぐに、盗んでみてください」
「・・・なら、遠慮無く」
ジョルノは即座になのはの荷物を掴む、だが、そこまでだった。
「これは!?重い・・・!!」
出発前
「はいこれ、なのはちゃんは女の子だから色々入れなきゃいけないでしょ?盗まれたりするかもしれないし、特性のスーツケースを用意したのよ」
「なのはちゃんの魔力波動を登録すれば他の人には開けるどころか持つ事すら出来ないようにしてみたよ、開けっ放しには注意してね」
「ありがとうございます、エイミィさん、リンディさん」
「提督・・・僕には・・・」
「それじゃあいってらっしゃい」
「・・・はい・・・」
ジョルノは自分の判断が間違っていた事に気付いた。
この少女は・・・危機感が無いのではない。
危機感を持って、あえてこの場所にいるのだ・・・と
「そうか、お前がジョルノ・ジョバーナか・・・」
そんな中、唐突に話しかけてくる男がいた。ケーブルカーの上の方からゆっくりと歩いてくる、おかっぱ頭の男。
「・・・あんた、誰です?」
「あ、すみません、今ちょっと取り込み中なのでお話なら後にして・・・」
なのはの言葉が途切れる、そばで見ていたユーノは男がなのはに向かって手を突き出したのを見た。
「すまないが・・・ちょっと話したい事があってね、少し時間をもらうよ」
男がすぐに手を離した、にも拘らずなのはは口を塞がれたかの様に呻いている。
「むぐッ!?むぐう!!?」
『ジッパー』がなのはの口に縫い付けられている所為で喋れないのだ。
「ば、馬鹿な!?こんな事が・・・」
「ジョルノ・ジョバーナ、率直に聞きたい・・・このような能力を使う者を見た事は無いか?」
「この様な・・・他にも能力を持つ者がッ!!」
殴った。振り下ろすような拳がジョルノの顔を打ち抜く。
「質問はいらない、ただ答えればいい・・・ここ数日ギャングの中で腕に心得のあるやつが連続して狙われている・・・俺の仲間もその襲撃にあっている、それはどうやら特異な能力を持った奴らが、何らかの目的で集中してここ一帯を狙っている・・・という事なんだ・・・」
「・・・」
「お前が空港周辺で稼いでいるのは知っている・・・だから、妙な奴が来たなら一番お前が詳しいと思ってな・・・」
「・・・魔術士連続襲撃事件か」
「(ゆ、ユーノ君!)」
男が声の方向に向き直る、しかしフェレットであるユーノを当然無視してなのはへと。
「今のは君の声かい?オカシイ、な?口を閉じているのに喋るなんて・・・それに何やら・・・連続襲撃事件と聞こえたが気の所為かい・・・?」
「(ごめんなのは・・・!!)」
「・・・」
なのはは何も言わずじっと堪えた。男はそれを恐怖で緊張していると感じ取ったのか、少し優しい口調で
「じゃあ一つだけ答えてくれないかな・・・?俺の言ったギャングが連続して狙われている事件について、君は心当たりがある・・・イエスかノーか首を動かして答えてくれ」
97:リリカルなのはGE
07/07/15 22:10:16 2BTI0Osl
イエスと応じれば、当然更なる追及を受けるだろう。
ノーと応じれば・・・解放してはくれないだろう、解放してくれたとしても背後関係を洗われる。
どちらも選べない状況で逡巡するなのは、顔に一筋流れる汗を
ベロンッ!
男が舐め取った。
「!!??!?!?」
「(こいつ・・・!!)」
「・・・」
「俺ね・・・人が嘘をついてるかどうか汗の味で解るんだ・・・この味は答える事に嘘・・・つまり答える事を隠したい・・・って事」
今度はなのはの肩口から二の腕の辺りまでがジッパーで大きく開かれた。
「ムゥー!!ムグゥー!!」
なのははすっかり気が動転していた。無理も無い、こんな身の危機では成人男性ですら悲鳴を上げて逃げ出す程だ。
「もう少し、話を聞く必要があるようだな・・・俺の名はブローノ・ブチャラティ・・・あまりにだんまりが続くようなら質問を『拷問』に変える必要があるぜ・・・」
「(なのは!!目くらましと解呪をセットでぶつける!!この場は脱出だ!)」
念話の声に理性を取り戻すと同時に、閃光弾の様な光が炸裂した。
「ぐぅっ!!?」
「うああッ!!」
ジョルノとブチャラティが目を押さえて仰け反る。
解呪によって身体のジッパーが無効化した事を確認すると、脱出経路を探そうと目を走らせた刹那、なのはに見えた。
『Protection』
窓の外で鉄槌を振りかぶる少女の姿が
「おらあああぁぁぁ!!!!」
窓ガラスを突き破って来た少女の鉄槌がなのはのプロテクションに食い込み・・・ぶち破った。
衝撃でそのまま反対側の壁まで吹っ飛ばされるなのは
「っかはっ・・・」
瞬時にバリアジャケットを展開していなかったら壁に叩きつけられて気絶していただろう・・・同時にレイジングハートを展開し、対峙するなのは。
「誰なの!?」
「命はもらわねぇ・・・おとなしくやられてくれ」
to be continue・・・
98:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 22:14:01 2BTI0Osl
ごめんなさあああああい・・・
ありのままに今起こった事を話すぜ・・・
『ジョジョの台詞を入れようと思うと、なのはとの設定が繋がらない』
何を言ってるのかわからねーと思うが
設定ミスとか題材が違いすぎるとかそんなレベルじゃねえ・・・
もっと大元の・・・文才が無いという事に今気付いたぜ・・・
ブラック・サバス戦までは土台を錬ると考えた方がいいかもしれん・・・ジョルノもチームに腰落ち着けるし・・・
デュワ
99:通常の名無しさんの3倍
07/07/15 22:14:03 UlFcrGnx
GJ!!
拷問の対象がなのはに変わるなんて思わなかったぜ。
スタンド使いが蒐集されたらリインフォースはスタンドが使えるようになるのかな?
100:リリカル・パニック
07/07/15 22:14:50 AgsuAB4C
GJ!
>ハイ、ハイ、ハイハイハイハイリンディ提督のちょっといいトコみてみたーい!!!
これうちの部活の応援メニューの一つだ。ジョジョが元ネタだったのか・・・・
101:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 22:16:25 2BTI0Osl
一応最後だけは考えてあるんだよね・・・
ヒントは『転生システム』と『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』
答えだなコレ・・・
ジョジョって案外一般的に見るとグロめな表現多いんだよね・・・カビとか老化とか・・・
爺さん婆さんになったなのは達なんて見たくねえよォォォ~~~!
102:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 22:17:29 2BTI0Osl
>>100
ジョジョじゃない・・・ごめん
多分H×Hの爆弾魔が漫画に初出
それ以前は何かのテレビ番組だった気がする・・・
103:魔装機神
07/07/15 22:19:23 N7XkrUXU
さっきまで約1週間くらい人大杉って出てたけど、そんなに長期間なる事ってあるんだ……
っつーわけで、とりあえず帰還直後の投下おk?(また多すぎってなる可能性も捨てきれないけど)
104:リリカル・パニック
07/07/15 22:20:42 AgsuAB4C
さあ、来い
105:魔装機神
07/07/15 22:23:57 N7XkrUXU
スーパーリリカル大戦(!?)外伝 魔装機神 THE BELKA OF MAZIKAL 地上編2話 捜索
「いらっしゃいませー!」
今日も喫茶翠屋はお昼時にはOLや学生で大繁盛であった。
その中、新しいウェイトレスが加わった。
金色の髪を偏り少し下まで伸ばし、少し落ち着いた感じの女性。
「ご注文のシュークリームとブラックです」
パイ・エンダー、本名リィンフォースはこんなに生活が充実している時間はないと思った。
地下世界での生活もよかったが、こうやって普通に働いて、お金をもらっての生活もいいものだと思う。
これも自分にある程度の生活能力を教えてくれたプレシアのおかげだ。
(私は、物を教えてもらうのは子供ばかりだな……)
と苦笑する。
ふとここである疑問が……
(マサキはバイトするといったが、なにをするつもりだったのだ?)
マサキは、あまりこういうのは苦手なはずだ。
まあ、アルバイトといっても様々な種類がある。こういう接客業だけがバイトではない。
夜にでも何をするつもりだったのだろうか聞いてみようとリィンフォースは思っていた。
一方、桃子たちも彼女のは働きに素直に感心した。
なんというか、本当にこの仕事を楽しんでいるように見えて、何か自分達もうれしくなるがする。
言葉に例えると「初めてのことでとてもうきうきしている」と言った感じだろうか。
なにか、見た目は大人びて見えるが、こういうところを見ると10代末くらいの女性に見える。
「パイさん、一旦休憩しましょ。夕方頃からまた忙しくなるから」
客もまばらになり、翠屋のメンバーは一端の休憩に入った。
少しお添えの昼食を取る店員達。
昼食を食べているなか、今日のことなどを話したりしていた。
「ところでパイさん」
桃子は昼食を食べているパイに、尋ねたい事があった。
「差し出がましいとは思うんですけど、あなたと正樹さん、どうして旅なんか」
なかなか男女二人と猫ニ匹で旅、何て話は聞いたことがない。
桃子に聞かれ、リィンフォースは少し考えてから話す。
「ちょっと、人探しをしてまして。彼も人を探していて、出会ってからは、協力し合おうという事になって、今に至っています」
あまり嘘をつくのは尺に騒ぐが、仕方がない(人探しはあたっているが)
リィンフォースの言葉に、そうなんですかとはなしをきく桃子。
「早く見つかるといいですね」
桃子の言葉に、そうですねといってリィンは紅茶を飲む。
そうだ、早く見つけなければ…早く見つけなければこの世界が大変な事になるかもしれない。
106:魔装機神
07/07/15 22:25:09 N7XkrUXU
「クロ、シロ。どうだ?」
マサキは周囲を探りながらクロとシロに尋ねる。
今マサキはシュウを探すためにレーダーで探しているのだが、なかなか見つからないでいる。
「だめにゃ、精霊レーダーにも反応はニャいニャ…そもそも、グランゾンには精霊シールドがかかっててもおかしくニャいし……」
クロノ言葉に悩むマサキ。
精霊レーダーとは、精霊が派する波などを利用したレーダーで非常に高性能なのだが、精霊の数によって索敵範囲が限られるのが痛いところ。
精霊シールドは、精霊の干渉を受けず、精霊レーダーに反応市内と言う特製もある。
マサキのサイバスターをはじめ、魔装機神にも精霊シールドはついている。
「リィンフォースからも連絡はニャいってことは、シュウはまだグランゾンを使ってニャいっていう可能性もあるニャよ」
魔力反応なら、精霊シールドは関係ないとリィンフォースが言っていて、リィンフォースはあれほどの魔力は忘れるはずないから魔力が発動すれば探し当てる事ができるといっていた。
最も、サイバスターも魔力での捜索もできるのだが、あまり使えない。
その理由は時空管理局だ。
魔力で捜索する場合、勿論魔力反応を出す。
それを管理局に察知されるといろいろまずい。
だから魔力捜索はあまり行わないようにしている。
最も、向こうもサイバスターの反応は確認しているだろうが……
(マサキ、一応ここで切り上げニャいと、管理局に感づかれるニャよ)
(わーってるよ)
そういってマサキは人気の少ないところに降り、魔装化を解除。
「ち、こうも手がかりがないとな……」
マサキはなかなかシュウが見つからないことに悪態をつく。
(やっぱり、シュウがニャにか行動をおこさニャいと探すのは難しいんじゃないかニャ?)
確かにクロの言うとおりだ。
何も手がかりがないのなら、待つほうが手っ取り早いかもしれない。
(けど、あいつをほうっておくと何をしでかすかわからねえんだ)
あいつが何か行動してから遅いとマサキは思っている。
だからこのようにしていろいろと調べている。
まあ、結果はご覧のとおりだが……
とりあえずマサキはいったんリィンフォースと合流するため、翠屋に行く事にした。
その頃、翠屋は学校帰りの学生でこの日一番の忙しさを迎えている。
リィンフォースもせっせと働いていた。
「いらっしゃいませー」
新しく入ってきたのは一組の男女だった。
リィンフォースはここで働く事になって数日が立つが、新しく入っていた客は見たこともない制服だった。
女性のほうは明るい分浮きをもっているが、男性のほうは口をへの字にしてやけにむっつりとした顔だった。
無理やりつれてこられたのだろうか、はたまた奢らされることになったのか……
後で桃子に聞くとわかったが、二人は陣代高校と言う学校の生徒らしい。
陣代高校は、ここからは遠いからあまり生徒は来ないという。
「ただいまあ」
元気のいい声とともに、なのはたちがやってきた。
桃子はお帰りなさいといって、なのははいつもどおり外で話をしていて、リィンフォースが飲み物やケーキを持っていった。
その後の物語は……皆さんの存知のとおりです。
107:魔装機神
07/07/15 22:27:15 N7XkrUXU
「エイミィ、またあの反応が出たのか?」
アースラのブリッジで、クロノ・ハラオウン執務官はモニターを見る。
モニターに写されているのは、最近になってたびたび出てくる反応だ。
魔法でもない何か。
検出されるものも全く未知のもので、それに関しての捜査も難航していた。
モニターに移そうと思っても、うまい具合に映像に移らない。
「あれが関連しているのか?」
そういってクロノはあれを、アンノウン01と02を思い出す。
なのはの友人、アリサの話で、問いのような白い機械、アンノウン01は女性とともにいきなりバニングス邸に現れ、すぐに去っていったという。
一体彼らは何なのか、この世界へやってきた炉夕は。謎が深まるばかりだった。
「手がかりはいまだ何もない、か……」
マサキは翠屋でリィンフォースに今日の結果を話す。
今日も収穫は何もなし。
相変らず手がかりは何もなく、手詰まり状態であった。
「正樹さん、人探しのほうはどうですか?」
飲み物を持ってきた桃子に「人探し?」と尋ねる。
(実は何故旅をしているのか聞かれてな……適当な理由を言っておいた)
(なるほど……)
マサキはリィンフォースから話しの内容を聞いて頷く。
ならば話をあわせたほうがいいだろうとマサキは思った。
「まだ手がかりも何もねえ。いったい、どこに行っちまったんだあいつ……」
ふと考えると、話をあわせる以前にそのままだという感じがしないでもないが。
早く見つかるといいですね、という桃子の言葉に、マサキはああと頷く。
「正樹君、そろそろ店を閉めるんだが手伝ってくれないかな?」
士郎の頼みに、あいよとマサキは頷く。
どうやら遅くまで時はなしていたみたいで、まあさっき飲み物もおごってもらったみたいだからこれくらいは、とマサキはカーテンを全部閉めて店を出る。
その帰り道、今度は二人で捜索する事にした。
ちょっとした手がかりだけでも手に入れるために。
次の日の昼頃、なのはたちもアースラで定例の会議をしていた。
勿論話題は例の奇妙な反応についてだ。
「最近、アースラの奇妙なものが確認されている」
そういってクロノはモニター起動させ、数日の間確認されている現在調査中の反応を出す。
映像に出そうにもその頃には既にその悔い息刃物家のからであった。
「これは今まで、管理局が設立されてから一度も観測されていないパターンだ」
ユーノに調べてもらったところ、このような反応は今まで一度もなかったといっていた。
前例がないだけに慎重に調査しなければならない。
「これだけでも厄介だというのに、アンノウン01と02の件もある」
クロノは深いため息を付きたくなってくる。
こうまで忙しいのも本当に久しぶりである。
久しぶりになかなかまとまった睡眠時間が取れない毎日が続きそうな気がしてくる。
これも執務官の性か……(いや、クロノが生真面目ゆえだからだろう)
こうして会議も終わり、なのはたちはちょっと話をしていた。
今の話題は八神家に新しく加わった家族のことについてだった。
108:魔装機神
07/07/15 22:28:36 N7XkrUXU
「はやてちゃん、リィンフォースちゃんはどうしてるの?」
リィンフォースとは、はやての融合型デバイスで、人格を持ち、人の体を持つ極めて珍しいデバイス(構造はヴォルケンリッターと同じ)
あのときの、リィンフォース1との約束を守り生まれた八神家の末っ子。
本名は、リィンフォースⅡ(ツヴァイ)
なのはの言葉に、はやては笑いながら言う。
「いまリィンはお昼ね中や。まだうまれて間がないから、いろいろと教えなあかんことも多いけど、とってもいい子や。
まだわたしら以外の人とはちょっと話しづらいところもあるから、もうちょっとしたら二人にも顔を合わせるな」
『はやてちゃーーん!!』
はやてが言葉を言おうとしたとき、会議室からなのはたちより幼い声が聞こえてくる。
そしてやってきたのは、本当に小さな、ファンタジー者などで出てくる妖精ほどの大きさの女の子がいた。
彼女こそ、先ほど話していたリィンフォースⅡだった。
リィンフォースⅡは思いっきりはやてに飛び込んできた。
「リィン、お昼寝しとったんとちゃうん?」
何故彼女がここにいるのかと思ったら、遅れる事十数秒、ぜえぜえ、と息を切らせながらヴィータがやってきた。
「こいつ、起きるなり「はやてはどこ?」ってきいてきて、おとなしく待ってろって言おうとしたらシャマルが面白そうにアースラにいるって言って……」
なるほど、それで勝手にここへやってきたのか。
甘えん坊やなあ、といいながらはやてはリィンフォースの頭をぽんぽんと軽く叩く。
「ヴィータもご苦労さん」
はやての言葉にうんとはやてが頷く。
リィンフォースⅡが来てから、自分がお姉ちゃんとなった事でヴィータも少しずつ変わってきている。
かなりはやてに甘えていたのだが、今はそれを我慢できるようになったし、彼女自身もリィンフォースにいろいろ世話をしていたりする。
はやてはこれをいいことだと思っている。
「へえ、この子が……」
リィンフォースは、見知らぬ二人組みの女の子の存在に気付く。
『はやてちゃん、この人たちは?』
リィンフォースは二人を見ながらおずおずとはやてに尋ねる。
「二人はなのはちゃんとフェイトちゃん。二人とも、私の大切な友達や」
「私は高町なのは、なのはだよ」
「私はフェイト・テスタロッサ」
二人は微笑みながら自己紹介をして、リィンフォースⅡは必死に名前を覚える。
「えっと……フェイトちゃんに……な…なぬはちゃん?」
名前を間違えられ、ガクッと肩をお落とすなのは。
やぱり外人には自分の名前は発音しにくいのだろうか。
しかし、フェイトは一発で覚えたのだが……まだ小さいからだろうか。
「なのはだよ、な・の・は」
もう一度、ゆっくりと名前を言うなのは。
もう一度、リィンⅡは必死で覚える。
「な…なのはちゃん」
「そう、なのはだよ」
その様子を見て、はやてたちは微笑む。
こうやって過ぎていく日々。
109:魔装機神
07/07/15 22:33:06 N7XkrUXU
しかし、南極にて起こった事件により、事件は急展開を迎える事になるとは、誰も知らなかった……
嘘だろ…とヴィータは動揺していた。
(あいつが…あいつがそう簡単にくたばるはずがねえ……)
ヴィータは目の前の現状を納得できないでいた。
夢なら覚めてくれ。
目の前にいるもう一人の少女。
名前は高町なのは。
もうすぐ11歳という幼い年齢ならがも管理局の若きエースといってもいいほどの実力を持つ。
しかし、そんな彼女は今血まみれになってゆっくりと倒れていく。
ヴィータ自身の体、騎士甲冑ともにぼろぼろである。
ヴィータはなのはを、そして自分をこんな目にした目の前にいるアンノウン02を睨む。
アンノウンはそんな二人をあざ笑うかのように見下すのだった。
すべてのことは少しさかのぼる事になる……
投下完了。そして久しぶり。
次回はグランゾンが大暴れします
110:リリカル・パニック
07/07/15 22:34:47 AgsuAB4C
GJですよ
>二人は陣代高校と言う学校の生徒らしい
ここであれがリンクするわけか!素晴らしい・・・
111:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 22:41:48 2BTI0Osl
専ブラ使わないのか?
SS投下するなら使った方がいいと思うんだけど・・・
112:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 22:56:45 lyUk5s+9
ジッパーを解呪?効くのはノートリアスB・I・Gぐらいじゃねーのか?
113:19
07/07/15 22:57:45 KiObdDz4
皆様GJです
>>リリカル・パニック氏
監視中にゲームか
俺だったらゲーム集中して監視対象見逃しそうだぜ
>>リリカルなのはGE氏
なのはは危うく拷問を受けるとこになりそうでしたね
けど、一難さってまた一難という状況ですね
>>魔装機神氏
次回はグランゾン登場ですか
楽しみにしてます
114:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 23:05:51 hc2ML+qn
皆GJです!!
>>98
フーゴのパープル・ヘイズとかどうなるんだ?
あれってスタンドすら崩壊させていく脅威の殺人ウィルス撒き散らすし、本人も完全に制御できてないから暴走するし
115:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 23:21:47 lyUk5s+9
>>114
荒木ですらこいつはいかん!と退場させた能力だからな。
116:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 23:25:28 hc2ML+qn
>>115
確実にシールドやバリアでは防げないだろ。
もし防げるんなら、あのバリアは通気性が限りなく低く、酸素の供給が不可能になってしまう
117:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 23:31:58 lyUk5s+9
ぶっちゃけ暗殺チームが全員まとめてかかってきたら終わる。
イルーゾォやばすぎ「デバイスは許可しないっ!」
118:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/15 23:33:48 7DjfOg58
>>114
それってトランスフォーマー2010に出てきた宇宙ペストとどっちがやばいですかね?
119:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 23:35:38 lyUk5s+9
>>118
パープル・ヘイズのウィルスはまだ成長するそうだからなあ。
120:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 23:37:33 hc2ML+qn
>>118
宇宙ペストがどういうものかわからないので、なんともいえないが。
パープル・ヘイズは原作の作画を見る限り、肉とか骨とかが崩壊していってたからなぁ
しかも短時間で。感染した人に触ってもすぐに感染し始めるし
121:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 23:42:04 2BTI0Osl
あーッと・・・作品内で言ったほうがいいのかもしれないけど
・スタンドは魔術
・スタンドが起こした現象の中でスタンドが制御できるものは魔術として扱う(ジッパーやエアロスミスの弾丸とか)
・スタンドが起こした現象の中でスタンドが制御できないものは自然現象として扱う(リゾットの金属とかウイルスとか)
というオリ設定を使っています・・・解りにくくてすいません・・・作品内で纏めてゆくので・・・
パープルは日光の中で殺菌されるので外である程度距離をとれば感染しない
空戦の本領になるかも
122:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 23:46:56 wkd2C9J3
イルーゾォは確かにやば過ぎ。原作読んでて「どうすんだよこれ」って思ったし
弱点にさえ気づけば、プロシュートが一番楽かもしれないな
123:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 23:49:25 lyUk5s+9
>>121
スタンドが魔術…凄い違和感が…なのは世界の魔法は数学的なだけになおさら。
それならせめて解呪で無効化は止めてほしかったな、これじゃ格下扱いじゃん。
ジョジョじゃスタンド能力を別のスタンド能力で相殺てのはあっても、スタンド能力そのものを無効化ってのはなかったし。
124:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/15 23:51:28 hc2ML+qn
>>122
ホワイトアルバムもやばくね?
空気すら凍らせることが出来るってどんだけw
125:リリカル・パニック
07/07/15 23:52:40 AgsuAB4C
>>121
魔術でもレアスキル扱いにすれば大丈夫じゃね?
126:リリカル・パニック
07/07/15 23:53:58 AgsuAB4C
あ、安価ミスりました
×>>121
○>>123
連投失礼
127:リリカルスクライド//G.U.
07/07/15 23:55:02 UKn0kAmY
いつの間に3つもSSが投下されておる……
GJ!
>>リリカル・パニック氏
ミスリルは、宗介たちはどう動くのか、管理局も動き出して
ヴォルケンたちは包囲されてしまうのか!
はやてから見たシグナムは女の子なのだね……(*・w・)
>>リリカルなのはGE氏
あぁ~あの有名な舌舐め!マンガの方はまだ読んでないから
身体が回復したら読んでみるか
>>魔装機神氏
まさか、あの高町なのは撃墜シーンを扱うとは……その勇気に敬礼
リィンも普通の生活に慣れ始めたけど、敵は平和を揺るがすものだ(;ω;)
フルメタ組みも着たりなど、どう話が進むか楽しみです。
それと、あまり作品の考査してると書き難くなる書き手が出てくるかもなので
この特殊能力は、なのはたちに効果あるとか書くと大変かもなのでほどほどにお願いします。