リリカルなのはのクロスSSスレその7at ANICHARA
リリカルなのはのクロスSSスレその7 - 暇つぶし2ch190:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 17:59:33 CQxmtKqw
ネオデビルマンって言うデビルマンアンソロジーで
永井豪先生が直接描かれたデビルマンレディーの外伝的な位置付けの話で、
レディー本編に登場した薬漬けにされた挙句にビースト化して、
レディーが何とか助けようとするのにも空しくデビルマンライガー(だっけ?)に
惨殺された女子高生が、死後地獄に落ちて、そこで初代デビルマンこと不動明と出会う
って言うお話がありまして、そこでレディー本編で描かれた地獄とはまた違った
地獄が描かれていたんですよ。(地獄に街があって、そこで人が生活してるとか)
このお話はそれとのクロスなんですけど、その本の現物が無くて以前読んだ記憶に頼ったうろ覚えで
書いた物ですから、本家とかなり違ってると言う以前に自分なりにかなり
アレンジしてる所とかありますけどその辺はご了承してくれたら嬉しいです。

191:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 18:18:56 hqEARBoY
>>136
strikersと仮面ライダー達の競演。とても楽しみです。
ストロンガーが出ているのでぜひカブトと絡んでほしいですね。
天の道を往く男の登場はあるのですか?

>>182
なっなんだってー!




192:83な人 ◆brRU.h37Jw
07/07/16 18:20:39 /biN8hCP
ナノシングで気づいた事
ロンドン死闘編はやばい事に

クリステラソングスクールチャリティコンサートで吸血鬼たちを殲滅する恭也に美由紀
楽しみの休暇をぶっ潰されて魔王モードで暴れるなのは
吸血鬼を斬艦刀でぶった切るフェイト
広域殲滅魔法で吸血鬼を屠殺するはやて
とらハ勢が参加して洒落にならない事態に

やっぱミッドチルダ死闘編のほうがよさそう?


193:リリカルエスパニアン ◆brRU.h37Jw
07/07/16 18:23:57 /biN8hCP
名前修正今後これに統一

194:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 18:48:30 l5W4xV41
しかしデモベでもアイオーンでもなくシュブあたりを呼ぶのがタティアナクォリティww

千年前に焚書にされたってことはミカエル主教がやった奴かな。
ギリシャ語版……古い方ですか、やべえ。
個人的にはロードビヤーキーかサイクラノーシュ使って欲しかった。

195:リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY
07/07/16 19:42:03 xtPRcG0V
一応そういった恐るべき事態にする予定は今のところありません…

というか、そんな事したら最後の大隊とイスカリオテがもの凄くかわいそうになりますしorz

196:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 19:47:54 sK1sxup1
>>リリカル龍騎氏
対抗できるの、大尉と神父あとウォルター位でしょうね……。
あと、貴方の作品読んでてヘルシング世界から帰還したあと(原作未刊だけど)ティアナとスバルが暴れまくるっていう妄想が。
ヘルシングの台詞引用してるだけだし、文章にする技量もないけどorz

197:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 20:48:05 wLSIBGI3
>194
むしろティアナ自身がシェブ
と、どっかの漫画みたいな事言ってみる。

198:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 20:51:14 UWdwBzOX
>>177
数値測定可能なリンカーコアという存在からの魔力でスタンドが発現するというのはなあ…
スタンド能力はスタンド能力という一つの能力でいいじゃん、無理に魔法にしなくても。

199:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 20:58:30 jT6ZbhmJ
>>191
僕の書いた駄文なんか楽しみにしてくださってありがとうございます。
ライダーは真、龍騎、電王以外のライダーは全て出す予定で居ます。(THE FIRSTは続編で出す予定ですが)
とりあえず書く前に皆さんに必要な情報を伝達しなければならないので本編のほうは少しお待ちを…

あと登場人物紹介2が出来たので投下してよろしいでしょうか?

200:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 20:59:43 3VHt76d9
>>190
すばらしい!
実にすばらしい!!

そのまま地獄管理局を設立し地獄の番人にw

201:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/16 21:00:41 BKM0rnVV
>>199もち投下おっけーですよ。
俺としてはZOとJ出してくれたのが嬉しいです。

202:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 21:04:09 3VHt76d9
>>197
健太郎版神話漫画だな!
てことはヴァイス兄貴はナイアルラトテップ(『無数』に存在する一つの貌。一説では全ての人間はナイが演じているらしい)なのか!?


すっごくいいかもしんないw

203:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/16 21:05:26 jT6ZbhmJ
登場人物紹介2

南光太郎・仮面ライダーBLACKRX
皆既日食の日に生まれ、十九歳の誕生日に悪の秘密結社ゴルゴムに捕らえられ、親友である秋月信彦と共に腹部に神秘の石「キングストーン」を埋め込まれ、ゴルゴムの世紀王・ブラックサンとなった男。
脳改造寸前に脱出した彼は仮面ライダーBLACKと名乗り、ゴルゴムに反旗を翻す。
性格は明るい好青年だが、戦いの中で親友・秋月信彦が悪の世紀王・シャドームーンとして復活し、彼に挑んだ時は苦悩する姿も垣間見せた。
シャドームーンとゴルゴム創生王を倒した後はヘリパイロットとして生活していたが、突如現れた悪の帝国・クライシス帝国に捕らえられ、地球侵略の誘いを断ったため、大気圏に落とされてしまう。
だがその時奇跡が起こり、太陽のエネルギーを吸収して仮面ライダーBLACKRXにパワーアップし、クライシスと戦いを繰り広げた。
戦いの中でロボライダー・バイオライダーに変身する能力も身につけ、さらにパワーアップする。
「奴」との戦いの時はクライシスの大攻勢の時、共に戦った先輩の10人ライダーと共にミッドに行こうとしたが本郷に「お前は麻生や瀬川達と共に地球を守れ」と言われ、地球に残った。
現在世界中を旅しており、消息不明。
だが、なにやら謎の敵と戦っている様子…

佐原茂
かつて光太郎と共に暮らしていた佐原家の長男。
大学卒業後にリンディとレティの勧めで局入りし、時元探査員となる。
本来は宇宙飛行士志望だったが、本人は「宇宙飛行士のような仕事ができて良かった」と語る。
宏とは大学の先輩後輩の間柄。

霞のジョー
かつて光太郎と共にクライシスと戦った男。
記憶捜しの旅をしていたが現在は光太郎と合流し、光太郎と共に謎の敵と戦っている。

麻生勝・仮面ライダーZO
元は遺伝子工学の権威、望月博士の助手であったが、狂気に駆られた望月の手により、バッタの遺伝子を埋め込んだネオ生命体のプロトタイプに改造されてしまう。
望月の元を脱出した後、落雷に打たれ四年間昏睡状態にあったが、謎の声(後に地空人の物と判明)を聞き、望月博士の息子である望月宏をネオ生命体・ドラスから守るために戦った。
数年後にドラスが復活した際には仮面ライダーJや先輩ライダー達と共にドラスを倒した。
現在アメリカで次世代戦闘用改造人間プロジェクトの候補生を教育中。

望月宏…ネオ生命体・ドラスを作り出した今は亡き遺伝子工学の権威、望月博士の息子。
ZOに助けられた事をきっかけに自分も遺伝子工学を学び、現在は世界でも五本の指に入る天才科学者の一人である。
父の形見であるオルゴール付きの時計は今も大事に持っている。
次世代戦闘用改造人間プロジェクトの最高責任者。

瀬川耕二・仮面ライダーJ
職業はフリーカメラマンで、環境破壊の現状を世間に伝えるため、取材の旅をしていたが、突如現れた悪の軍団・フォッグに殺され、取材先で知り合った少女・木村加那を誘拐されてしまう。
だが、大地の精霊である地空人に蘇生手術を受け、仮面ライダーJとなり復活し、フォッグと戦い、彼らの母であるフォッグ・マザーを倒した。
ドラス復活の際にはZOの代わりとしてドラスに吸収されてしまうが、ZOや先輩ライダーに助けられ、ドラスと戦った。
Jの最大の特徴は大地の精霊の力を吸収し、巨大化が可能なことである。
なお、これは精霊達の協力を得なければならないため、自身で行うことは出来ない。
現在は麻生勝と共に次世代戦闘用改造人間プロジェクトの候補生を教育中。

木村加那
かつてフォッグに生贄として誘拐され、Jに助けられた少女。
成長した現在は自然保護官になり、次世代戦闘用改造人間プロジェクトの候補生達のメンタルトレーニングも行っている。


204:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/16 21:10:14 jT6ZbhmJ
投下終了ッス。

>スクリームさん
あの二人は忘れてはいけないと思いましたので出しました。
よく黒歴史三部作のうちの二つと言われてしまいますがこの二つは絶対に黒歴史にしたら駄目ですよね。
真は…まぁちょっとあれですけど…

次に登場人物紹介3(平成ライダー関係)を書いたら本編に戻ろうと思います。

205:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 21:20:32 wLSIBGI3
>202
よし、これで実はランスター家には深き者どもの血が混じっていて兄の殉職は嘘で実は海に、
ティアナもそのうちインスマウス面になるというのは避けられたかもしれない。

206:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 21:30:18 exhDxY/y
劇場版ミュウツーVS時空管理局

管理局の面々のクローン作られそうだな・・・

当時小5の俺は話の内容が全然理解できなかった
今見たらすごい作品だよな・・・

207:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 21:56:48 jTQuNCKe
アレを超えるポケモン映画は存在しませぬ事よ?


ミュウツーはこの解らずや!とフェイトに怒鳴られるそうだw

208:通常の名無しさんの3倍
07/07/16 22:04:47 TaeVzkJ+
最後は管理局の面々のクローンと空を飛んで行くんだな・・・。

209:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 22:04:52 U5z3ujuK
>>147
亀レスですが、白い悪魔同士「シモ・ヘイヘ」や同じ悪魔と呼ばれた「エーリッヒ・ハルトマン」
と組ませられれば・・・

210:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 22:07:44 z78Ffx6q
シモ・ヘイヘの名言
Q.「どうしてあのような戦果を上げれたのか?」
A.「練習したから」

211:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 22:09:57 CQxmtKqw
肉体は同型でも魂が別物だから…って言う展開は無し?

212:なのはStS×デモベ
07/07/16 22:26:58 anB/WRHP
たくさんのGJマジありがとう!
励みになります。

>>171
GJサンキュー!
今回の話はキャラ壊しすぎとか言われないか、ひやひやしながらの投稿だったのですよ。

節制の14氏
ティーダさんは銀の鍵使ってませんよ?
ただ……ん、なんだ?
嗚呼ッ! 窓の外に! 窓の外に!

>>177
ご期待に沿えず申し訳ないです。
ベルゼビュートやレガシー・オブ・ゴールドにティアナさんは乗りませんのでorz

>>178
アルではないんです。ごめんなさい。

>>179
しまった、風の(ティアナ)ランスターの手があったのか! 不覚っ!

>>180
破壊ロボはドクターの専売特許ですよー!?

リリカルスクライド//G.U. 氏
あの魔導書は結構な代物なんですよ。
……なんてこった! 改行がぐっちゃぐちゃになってる……。
ご指摘サンクスです。以後気をつけますorz

リリカル龍騎氏
タティアナさんがジョースター卿の格言を知っているのは、邪神の謀略とお考えくださ(ry
ナイアさんはとんでもない物を渡していきました。それは……。

>>194
ば、ばれてーら!
そして、ご期待に沿えず誠に申し訳ございませぬorz


俺の書いた駄文を読んでくださってありがとうございます!
皆様に千の感謝を!

213:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 22:35:34 eS6DFgVp
>>204
おぉ~!歴代ライダー勢ぞろいですな。
しかもリンディ提督が彼らと面識があったとは…。
所で一つお聞きしたいんですが…。
本郷達の言う「奴」と言うのは…もしや邪眼の事ではありませんか?

214:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 22:43:37 anB/WRHP
>>190
GJ!!
そのきれいな顔を吹っ飛ばしてやる!
に吹いたwww

215:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 22:43:51 3p5VwV06
>>19
GJ!この展開だとなのは達とバトルかな?この悟飯には幸せになってほしいです。
>>リリカルパニック氏
GJ!着々と話が進んできてますね。かなめは出てくるのでしょうか?
>>リリカルなのはGE氏
GJ!ヴィータが?どういう展開になるのか楽しみです。
>>魔装機神氏
GJ!さすがのなのはでもグランゾンはきついのか……。楽しみです。
リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
GJ!昭和ライダー達も結構、いい歳になってるのかな?おやっさんも亡くなってるとは。
J、ZOあたりは殆ど知らないので期待してます。
>>147、155
予告GJ!ザ・グレイトバトル懐かしい。全シリーズやりました。
>>なのはStS×デモベ氏
GJ!細やかで上手いと思います。是非、見習いたい。これからティアナがどうなるのか。
>>リリカルスクライド//G.U氏
エイジは大好きなので見てみたいです。ノドスは強すぎだけどスケールダウンはして欲しくないかも。
今期のアニメならDARKER THAN BLACKがやってみたいなぁ。クロノかユーノあたり主役で地味に。
>>190
GJ!その綺麗な顔を~に思わず吹いたwシリアスかと思ってたので特に。
原作デビルマンのラストはちょっとトラウマです。

さっき帰ってもう寝なくちゃ。MEIOUは原作も絡ませて広げてみたいので、しばらくStrikerSの推移を見守ろうかと。
最新回の色々とか。来週も衝撃の展開みたいですし。


216:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/16 22:45:15 jT6ZbhmJ
>>213
邪眼ではないのですよ…もっと恐ろしいものです。
それに邪眼なら10人ライダーを無視してでも光太郎を狙いますし。
でもヒントをお与えします、「奴」というのは仮面ライダー達が長い間戦い続けた者です。
これだけでも大ヒントかもしれませんが…

217:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 22:48:45 fPcDFbFX
にしても、このスレの進行速度は・・・

どうも、前スレで「メ○○ットクロス書きます」とか言ってた者です
とりあえず触りだけ形になったので投下していいですか?

218:通常の名無しさんの3倍
07/07/16 22:53:10 TaeVzkJ+
『投下する』と思ったときにはッ!!もうすでに投下してなきゃ駄目なんだッ!!
『投下した』なら使っていいッ!!

219:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 23:00:01 UWdwBzOX
祝福する。

220:217
07/07/16 23:01:01 fPcDFbFX
押忍!分かりました!
新参なもんでまだまだ心構えが足りなかったようです・・・
それでは、「投下した(約数分後に)」

リリカル魂(仮) プロローグ

メダロット。それは、テクノロジーが生み出した全く新しいロボットである。
ティンペットと呼ばれる基本フレームに人工知能メダルを搭載、
さらに多種にわたるパーツを組み合わせることによって、
無限の能力を引き出すことができるのだ!

おみくじ町のとある公園、子供たちの声と射撃音が聞こえる。

「メタビー、サブマシンガン!!」
ズガガガガガガガガッ!

『頭部パーツ、ダメージ100。機能停止』
腕時計から発せられる電子的な音声とともに、シアンドッグは糸が切れたように
ばたりと倒れる。
と同時に、背中から『キュピンッ』と音を立てて何か光るものが飛び出した。
「あぁっ、シアンドッグ!」
少年がボロボロになった相棒へ急いで駆け寄る。心底心配そうな面持ちだ。
「いよっしゃあ!! またオレたちの勝ちだな」
「ってかイワノイ、お前もパーツの組み合わせ考えろよな。
サルメダルと射撃パーツは相性が悪いってのに」
腰に手をあてて満足げに勝ち誇っているのはメタビー。
ボディは全体的に明銅色で、右腕には単装の、左には二連装の銃身を装備している。
そして頭部には一対の大型バレルを備えたツノ。
一見するとカブトムシを思わせるフォルムだ。
そして、呆れ顔でアドバイスをしているのはイッキ。
頭のチョンマゲが特徴的な、メダロット大好き少年(小3)である。

「うるさいっ! 誰に何と言われようと、パーツを換えるつもりはないね。
俺はこのシアンドッグが好きなんだ!」
シアンドッグのメンテをしていたイワノイは、説教をタレるイッキに言い返した。
髪をデー○ン閣下よろしくカッチリ立てたヘアスタイルの、ややツリ目な少年だ。
いったい何を使えばそこまでソリッドに立ち上がるのか、作者に問いただしたい。
「まぁ、前よりは射撃の精度も上がってきてはいるけどな。
回避のタイミングとマスターの指示がまだまだってとこだな~」
メタビーのダメ出しにイワノイは反論しようとしたが、
言われたことはほぼ的を得ているため、歯軋りをするしかない。

221:217
07/07/16 23:02:22 fPcDFbFX
「ほい、お前のメダル。確かにパーツ自体は性能良いけどさぁ、
負けてばかりじゃお前の相棒もいつかグレちまうぜ?」
イッキは落ちていたサルメダルを拾って手渡す。
「へん!余計なお世話だ」とか言いながらイワノイは乱暴に受け取った。そこへ―

「あ、いたいた。ふーん、この様子だといつもどおりみたいね」
「イワノイ、また負けたのかい!? 情けないね~まったく!」
声がする方向へ振り向くと、
そこに2人の少女と1人の少年が近づいてくるところだった。
「あらら~、シアンドッグもボロボロじゃない!イッキ、手加減してやんなかったの?」
「ロボトルに手加減などない!
メダロッターなら知恵と勇気で勝負ってもんだろアリカ」
「何よそれ?ワケわかんないわ・・・・」
 目を炎にしながら熱く語るイッキをジト目で見るのは、
今どき珍しいオーバーオールを着ている少女、アリカ。
イッキとは幼馴染&お隣さんであり、幼少時代からの腐れ縁である。
「イワノイ。あんた、また今度負けでもしたら本気でスクリューズから除名するよ!!」
「ひぇええ~、オヤビンそれだけはー!」
 あちらでイワノイに激を飛ばしているのはキクヒメ。
ウェーブのかかった茶髪、首元に下げたサングラス、
パンツルックの服装・・・・と、男っぽい格好をした女の子である。
その横でキクヒメの付き添いのように居るのはカガミヤマ。
少々ポッチャリしている少年で、どうやら物言いは少ないようだ。
ちなみにスクリューズとは、キクヒメを頭にイワノイ・カガミヤマの3人で構成された
悪ガキグループである。
名前の由来はお酒の『スクリュードライバー』から来ているとか何とか・・・・

「まぁいい、かわいい子分の仇討ちだ。あたしとも勝負しなイッキ!」
さすがはリーダーとでも言うべきか、キクヒメがリベンジを申し出る。
「お、オヤビン・・・・一生ついて行きやす!!」
キラキラした目で自分のリーダーを崇めているイワノイ。
連戦はちょっとキツイんだけどな~とかイッキは考えていたが、
「上等だ、連戦連勝で返り討ちにしてやるぜ!」
とかメタビーがヤル気満々で言い返したもんだから、もう取り返しがつかない。
「ま、いいか。相手になるぜ」
「いい気になってんじゃないよ!メダロット、転送!!」
キクヒメの腕時計・メダロッチから閃光が走り、メダロットが転送される。
赤いボディに愛くるしい大きな目、特徴的な耳と尻尾のあるネコ型メダロットだ。

222:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/16 23:03:38 BKM0rnVV
支援。
関係ないけどワイルドハリーとガンデスべラードは同じ銃型メダロットに見えてモチーフが
リボルバーとオートマチックという違いがある。

223:217
07/07/16 23:06:06 fPcDFbFX
『合意と見てよろしいですね?』

どこからともなく声が聞こえる。メダロッターなら必ず聞き覚えのある、あの声。
ズバーーーーーッ!!!
地中から土を舞い上げ、現れたアノ人とは・・・・

『Mr.うるち!!?』
「暖かいご歓迎ありがとうございます!
只今この戦いは真剣ロボトルと認定されました。よってこのMr.うるちが
レフェリーを務めさせていただきます!」
「誰も歓迎なんてしてないわよ・・・?」
うるちにさりげなく突っ込みを入れるアリカ。
なるほど鋭いな、さすがは未来のジャーナリスト。
「こ、細かいことはどうでもよろしいのです!
ルールは簡単、互いのメダロットを戦わせ、先に機能停止させた方が勝ちです。
よろしいですか~?」
「おうっ!!」
「いつでもかかってきな!」
「それでは、ロボトルぅ~~・・・フ ァ イ ト ぉ ! ! !」
 カンッ!
ゴングが鳴り響いた。誰が鳴らしたのかは突っ込まないで頂けると幸いである。

「ペッパーキャット、速攻で勝負をつけるよ!」
「了解ですおやびん!」
戦闘開始と同時に、ペッパーキャットは持ち前のスピードでメタビーに迫る。
「メタビー、相手の足元を狙え!動きを止めるんだ!」
「分かった!」
狙いを定めてサブマシンガンを連射する。が、
ペッパーキャットはネコ並みの俊敏性で弾幕をジグザグにすり抜ける。
「懐に飛び込んでライトジャブ!」
「はい!」
右腕パーツ・ライトジャブに紫電をまとわせ、メダビーに飛びかかった。
「バックステップでかわせ!!」
間一髪で後ろに飛び退き、電撃を回避するメタビー。
しかし、接近戦においては格闘型の相手のほうが上手だった。
「次!ライトブローだよ!」
先ほどより一回り大きな電撃がキャットの左手から発生する。
左腕パーツ・ライトブロー。威力が大きい分、右より攻撃スピードは劣るが
バックステップから体勢を立て直せていないメタビーに当てるには十分だった。
バ チ チ チ チ チ ッ !
「ぐわあぁぁあっ!」
「メタビー!!」
横殴り気味のブローはメタビーの頭にヒット、そのままの勢いでぶっ飛ばされる。
『頭部パーツ、ダメージ52』
「っく、痛って~・・・・」
どこかの回路が軽くショートしたのか、視界に砂嵐が混じっては消える。
「さすがオヤビン、その調子!」
イワノイが歓声を上げ、カガミヤマも『うんうん』と頷いている。
「おい大丈夫か!?」
「あぁ・・・・ちょっと油断しちまったな」
心配するイッキに、かろうじて余裕を含めた返事をするメタビー。
本当はモニターの調子が思わしくないのだが、そのことはあえて言わなかった。
一応の安心をした後、イッキはこの後どうするかを思案する。
(あの機動性じゃ、おそらくリボルバーもそう当たらないはず。
せめて動きを鈍らせられれば・・・・そうだ!)


224:217
07/07/16 23:07:46 fPcDFbFX
「メタビー、反応弾だ!」
「何ぃ?アレが当たると思ってんのか!?」
「いいから!発射機能はまだ大丈夫なんだろ?」
『反応弾』。メタビーの必殺武器とも言える大火力の武装。
確かに当てればほぼ一撃だろうが、問題はその『当たるかどうか』なのだ。
しかし、イッキの顔は何か自信と確信に満ちている。
イッキの様子に訝しがりながらも、メタビーはペッパーキャットに照準を合わせ、
「いっけぇ!」
「ハンノウダン!!」 ドシュゥッ!
大型バレルから2発のミサイルが黒煙をまとって飛び出し、
真っすぐにペッパーキャットへ突き進んでいく。
「ほーぅ、お得意の反応弾かい?ま、当たるつもりはないけどねぇ」
目前1メートルまで迫った刹那、キャットは垂直に跳び反応弾を回避。
いかに火力がある武器といえども、避けられてしまっては意味はない。
「残念だったねぇ~。さて、そろそろ仕留めるよ!」
「はいっおやび/ドゴォォォン!!」

突如、爆炎が立ち上った。背後からの爆風で吹き飛ぶペッパーキャット。
そこに、
「メタビー、リボルバー連射!」
「もらった!!」
ガッチリと右腕を構えたメタビーは照準を合わせ、連撃を放った。
「あ痛っ!」
「ペッパーキャット!!」
『脚部パーツ、ダメージ53』
脚部にダメージを受け、思わず膝をつくペッパーキャット。
「いよっしゃぁー!!」
「なーるほど、考えたじゃねぇかよ」

わざと相手の背後付近に着弾させて爆風を起こし、バランスを崩した隙に攻撃する。
―イッキの考えたアイデアは見事に成功した。
「へぇー、やるじゃないイッキ」
観戦していたアリカも、イッキの戦法に少し感心する。
「やってくれるねぇ。次はこうはいかないよ」
「ああ、ここからが本当の勝負だぜ!」
互いに向き直り、改めて攻撃タイミングを見測るキクヒメとイッキ。


225:217
07/07/16 23:09:25 fPcDFbFX
先に動いたのはキクヒメだった。
「反応弾はもう当たらないよ。いいね?ペッパーキャット!」
「了解おやびん!油断はナシです」
ステップを利かせてメタビーに迫る。照準を絞らせないつもりだ。
しかし、相手の動きを見てイッキは何かに気付いた。
(脚部パーツにダメージがあるからか?さっきよりもスピードが少し落ちてる)
よくよく見ると、若干だがキャットの動きにスキが生じている。
「脚が弱ってるなら、こっちの攻撃も当たりやすくなってるはず。メタビー!」
イッキの呼びかけに、
「分かってるさ。オレ様の射撃の腕をなめんなよ」
威勢よく左手のサブマシンガンを構えるメタビー。
その間にも、右に左に動きながらペッパーキャットは距離を詰めてくる。
と、やはり脚部の異常か、一瞬だけステップにブレが生じた。そこを見逃さないイッキ。
「今だ!」
「くらえっ・・・・う!?」
まさに決定打を撃とうとした矢先、メタビーのモニターが再び砂嵐に襲われる。
視界の定まらない中で闇雲に撃ったマシンガンは、相手に当たることはなく・・・・
ガガガガッ―ドバァー!!
「んな?何やってんだお前ー!?」
公園の中心にある噴水の土台に命中。生じた亀裂から、大量の水が噴き出す。
そしてその水は、
「うわぁっ冷てー!!」
「な ん で 俺 ま で ~ ! ?」
噴水を破壊したメタビーと、すぐ隣にいたイッキへと降り注いだ。

「何やってるんでしょう?メタビー達」
突然の相手の自滅に、唖然とするペッパーキャット。
「あ~・・・・よく分からんが、とにかくチャンスだ!ライトジャブ!」
「はい!」
キクヒメも同様に呆れていたが、これ見よがしと攻勢に出る。
「げぇ~、びしょびしょだ・・・」
濡れそぼった服の感触にぼやくイッキ。と、
「おいイッキ!ボヤボヤしてんな!」
キャットの接近にいち早く気付いたメタビーが警告を発する。
「や、やばいぞ!こんなに濡れてるときに電撃なんか食らったら・・・・」
なんて考えている間に、目前まで迫る赤い猫。右手には紫電をまとっている。
「とにかく回避だ、走れメタビー!!」
「よしっ・・・・っておわぁー!」 べちゃっ
大量の水でぬかるんだ地面に脚を取られ、盛大にコケるメタビー。
「決まりだねぇ。とどめだよ!」
キクヒメの勝利宣言と同時、ライトジャブがメタビーを捉えた。


226:217
07/07/16 23:10:40 fPcDFbFX
ちょっと待てよ?
大量の水でメタビーとイッキはびしょ濡れ。しかも地面も水浸し。
ということは―
「「あぎゃぁぁぁぁあ!!」」 バリビリビリ!!
二人そろって感電していたりするわけで。
「えっ?ちょ、イッキ!?」
アリカが思わず叫ぶ。と、
ド ガ ァ ァ ァ ン ! ! !
何故か派手な爆発が起き、辺りは爆煙に包まれる。
やがて煙が晴れ、黒コゲになったペッパーキャット、そしてイッキとメタビーが―

イッキとメタビーが、いなかった。

『え・・・・?』
その場の一同は、ただただ呆然とするだけだった。
「・・・・とりあえず、この試合は没収試合とさせていただきま~す~」


 所変わって、ここは海鳴町。とある民家の子ども部屋。
「んーっ、宿題終わり~!」
週末用に出された宿題をやっつけ、なのはは大きく伸びをした。
『Good job. Master(お疲れ様です。マスター)』
机の上に置いてある赤い宝玉が労いの言葉をかける。
「ありがと、レイジングハート。さてとっ、夕飯まで何しようかな~」
現在時刻は午後4時30分ほど。涼しい時間帯を使って宿題を終わらせたなのはだが、
これから特に何をするという用事はなかった。すると、
『How will be a walk? It is good a change after study.
(散歩はいかがでしょう。勉強後の良い気分転換になると思います)』
と、レイジングハートが提案する。
「ん、そうだね。さっきの問題解くのにけっこー頭使っちゃったし」
パートナーを首にさげて、なのはは家を出た。


227:217
07/07/16 23:12:18 fPcDFbFX
 またまた所変わって、ここは時空管理局所属の巡航艦、アースラ内ブリッジ。
艦長のリンディ・ハラオウンは、キャプテンシートに座っていた。
「ここのところ大きな異常はなし。いいことねぇ~」
と言って、日本茶の淹れてある湯飲みに手を伸ばす。
そのまま飲むのかと思いきや。角砂糖を2個、さらにミルクをたっぷり注いだ。
そしてよくかき混ぜ、一口。
「うん、美味しい」
『本当に美味しいのか?』と突っ込みたくなるが、そこは暗黙の了解というやつで。


「あ、艦長!お疲れさまですっ」
「あら、エイミィ早いわね。もっとゆっくりしてても良かったのよ?」
ブリッジのドアが開き、入ってきたのはエイミィ・リミエッタ。
ショートカットに1本ハネた癖っ毛(?)、活発そうな顔立ちの少女だ。
「ご心配なく!ちゃーんと休憩はしてきましたから。それに・・・・」
と、彼女はそこで言葉を切って顔を引き締めた。
「それに?」
急に真面目な表情になったエイミィに、リンディは疑問符を浮かべる。
「何だか落ち着かないんですよ。オペレータとしての勘っていうか―」
優秀な管制官である彼女の経験と勘が、何かを訴えていた。
「こういう『異常なし』って日が続いてると、『唐突に何かが起こる』って」
「ぇ・・・・」
一時の静寂がブリッジを包んだ。
「―なーんちゃって!やだなぁ艦長、冗談ですよジョーダン!」
自分の言葉を間に受けてしまったらしい艦長に、
エイミィは『あははは』と苦笑いながら前言を撤回。したつもりだったが、

ヴィー!! ヴィー!!

突如としてアースラの管制システムが異常を感知した。
「ありゃ、当たっちゃった?」
タラ~ッと、エイミィの頬に一筋の汗が流れた。

228:217
07/07/16 23:15:46 fPcDFbFX
改めて「投下した!」、というか投下完了です
色々と設定が甘いとこもあるんで「ん?」と思うところも・・・
文章は何回か見直したのですが、指摘でも頂ければ幸いです

229:通常の名無しさんの3倍
07/07/16 23:20:03 TaeVzkJ+
GJ!!
メタビーはデバイス化するのかな?ありえないが質量兵器だらけで全身凶器だったら
なのは達が引きそうだなぁ。

230:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 23:24:05 UWdwBzOX
メタビーはビームじゃないあれが「いい」んだよ!
そのままでGO!

231:通常の名無しさんの3倍
07/07/16 23:27:02 TaeVzkJ+
質量兵器云々で文句を言うクロノにメタビーが「でっかく生きろよ男ならー・・・」
とコンプレックスジャブを打つな。

232:19
07/07/16 23:35:24 IOIJNd4i
皆様GJです

>>なのはStS×デモベ氏
ティアナが悩んでますね
魔導書がどう繋がるか楽しみです
俺だけかもしれないけど何もなければいいとぼやくと
けっこうな確率で何かあるから困る

>>地獄に落ちた高町なのは氏
デビルマンとか懐かしいですね
レディの方では明地獄にいるんでしたよね
ネオデビルマンは見たことないので
探して見てみたいです

>>217
リボルバーにサブマシンガンがあるからこのメタビーのパーツはメタルビートルですね
イッキとメタビーの扱いがどうなるか楽しみです
余談ですが、俺はメダチェンジあまりしない派だから
3でサイカチスになった時装甲落ちてて泣いた

233:217
07/07/16 23:38:37 fPcDFbFX
初GJに感謝いたします!

う、確かに質量兵器やら実弾てんこ盛りですねメタビーはw
まぁ戦闘モノを書くのは得意ではないのでホノボノ日常でも(逃げ
クロノとの会話が意外に苦戦してます・・・

234:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 23:47:22 tVyMgeWw
管理局に属さなければ質量云々関係なくね?
民間協力者にしとけばいいじゃない

235:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/16 23:50:55 jT6ZbhmJ
>>233
メダロットは玩具だから質量兵器ではないのでは?(グレイン・パーティクル除く)
アニメみるかぎり実弾だからって人間が喰らっても死にはしませんし、メダロット三原則だってありますし。(アニメではこの三原則存在してませんでしたが)

236:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/16 23:59:26 eLiDRBNT
魔法で岩飛ばすのはOKなんだからメダロットや実弾系パーツもOKだろ。

237:マスカレード
07/07/17 00:03:20 WyiZYDzr
久々に来てみれば次スレが立っているとは……
さらに色んな作品が投下されていて、軽く浦島太郎気分ですねw


>>228
GJですよー!
メダロットシリーズ大好きな自分的にはかなり嬉しいクロスです!
次回、メタビーと管理局の邂逅ですかね……
とにかく楽しみにしてます!


さて、投下しようと思っていたのですが、しばらくは>>217さんの感想レスが優先だと思うので、しばらくたってから頃合いを見て投下しますね

238:217
07/07/17 00:12:49 DXw6a+oK
>>マスカレード氏
 GJありがとうございます。
 新参のことは気にせずどうぞ投下を!
 
にしてもメダ世代がこんなにいたとは・・・!

239:リリカルスクライド//G.U.
07/07/17 00:13:41 OsRPAG9o
>>217
GJ!メダロットリアルタイムで見てたから覚えてるw
メタビーがデバイス化して質量兵器や実弾だったとしても、
ヴィータが既に質量兵器使ってますw

今現在舞Hime視聴中……あれ?ティアナ主人公ジャン!
なのは以上の主人公補正!アリッサ死んじゃった(;ω;)
ミドリちゃん……あれ?声が魔王さま

>>215
たしかに、エイジの設定変更じゃなくてベルクロスの力加減を(ry

240:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/17 00:14:37 DXM2Nhd1
>マスカレードさん
僕もいつでもいいので投下よろしくお願いします、先輩♪

241:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 00:21:11 6775nRz3
>>237
感想は俺が止めた…00:13:41の時点でな。

242:マスカレード
07/07/17 00:27:42 WyiZYDzr
それは、小さな願いでした。
望んだのは静かな日々。待っていたのは遠く離れた大切な友達との再開。

……だけど、訪れたのは突然の襲撃者。
出会い、戦い、大きな力……。
運命が、今静かに動き初めて
嵐の中での、心を繋げた絆を信じて……

宇宙の騎士リリカルなのはBLADE……
始まります。

243:マスカレード
07/07/17 00:35:28 WyiZYDzr
いつも通りの静かな夜だった。
美しい月を映す水面は、優しい風に吹かれて静かに波を立てる。そんな静かな夜の出来事……
「あはは、そっか……そうだったんだぁ」
ここはバニングス邸。
家の中から少女の声が聞こえる。
声の主はアリサ・バニングス。今は友達のすずかと電話中だ。
「……でも、フェイトに会えるのちょっと楽しみよね」
『でも私達でもこんなに楽しみなんだから、フェイトちゃんとの思い出が
たくさんあるなのはちゃんは、もっともっと楽しみなんだろうね』
電話の相手、すずかもうんと頷きながら言う。
「フェイトがこっちに来るって聞いて、なのは本当に嬉しそうだったもんね~」
アリサは言いながら、机に並べたフェイトや自分達の写真を眺める。
「フェイトのお迎えイベント、今のうちから考えておこうか!」
そこでアリサは「いいこと思い付いた!」といった感じに立ち上がる。
『いいね~』
「うん。パーっとやろ~」
『誰のお家でやる?』
「喫茶翠屋とか♪」
アリサは笑いながら提案した。


第2話 「赤い戦慄エビル」


「民間人への魔法攻撃……軽犯罪では済まない罪だ」
「何だテメェ?管理局の魔導師か?」
バルディッシュを向けられたヴィータが、フェイトに質問する。
「時空管理局嘱託魔導師……フェイト・テスタロッサ。」
フェイトはヴィータのそばにいる白い魔神……ブレードを気にしながらも名乗る。
「抵抗しなければ、弁護の機会がキミにはある。同意するなら、武装を解除して……」
「誰がするかよっ!」
だがフェイトの説明を聞かずに一気に後退し、ビルから飛び出すヴィータ。
「逃がすか!」
それを見たブレードはすぐに後を追うようにビルを飛び出す。
「あ……ちょっと!」
フェイトは飛び出していったブレードに声を掛けようとするが、凄まじい速度で飛んでいったためにそれを断念。
そこでフェイトは一瞬なのはを見て……
「ユーノ、なのはを頼むよ!」
「うん!」
フェイトもブレードの後に続くため、ビルから飛び出した。

「ユーノくん……」
「うん。」
ユーノはなのはに右手を当て、治療しながらこれまでの経緯を説明する。
フェイトの裁判が終わり、なのはに連絡をとろうとするも失敗。さらに海鳴市に張られた結界を観測し、今に至る、と。
「そっか。……ごめんね。ありがとう……」
「あれは誰?なんでなのはを?」
礼を言うなのはに、今一番の謎を聞くため核心に迫るユーノ。
「わかんない……急に襲ってきたの……」
なのはも少し暗い表情で呟く。いきなり襲われる覚えなど無いというのに……
「……でも、もう大丈夫。フェイトもいるし、アルフもいるから」
「……あの、白いテッカマンは……?」
大丈夫と告げるユーノに聞き返すなのは。『テッカマン』……さっきヴィータが呼んでいた名称だ。
ユーノにもテッカマンなど心当たりは無い。
「それが……僕たちにもよくわからないんだ……」
「そうなの……」
「でも、多分……」
ユーノは「多分」と言い、ビルから外を見上げた……。

244:マスカレード
07/07/17 00:42:30 WyiZYDzr

「くっ!」
ガキィン!
鋭い音をたてて、ヴィータのグラーフアイゼンとブレードのテックランサーがぶつかり合う。
「なんなんだテメェは!」
「お前はラダムか!?」
ヴィータはブレードに向かって叫ぶが、ブレードがその質問に答える事は無い。
「何訳わかんねぇこと言ってんだ!」
ヴィータはグラーフアイゼンでブレードを弾き、距離を取る。
「グラーフアイゼン!」
『シュワルベフリーゲン』
そして4つの小さな鉄球をグラーフアイゼンで叩き、ブレードへと飛ばす。
ヴィータの中距離誘導型射撃魔法だ。
シュワルベフリーゲンはブレードに向かって飛んでいくが……
「ふん!」
ブレードは飛んで来た4つの鉄球すべてをたたき落とし、そのまま突っ込んで来る。
「……な!?障壁!」
『パンツァーヒンダネス』
シュワルベフリーゲンをたたき落とされた事に驚きながらも障壁を張る。
次の瞬間、ブレードのテックランサーがヴィータの障壁に衝突。
「うおぉぉおおお!!」
「(な……なんて威力だ……!このままじゃ破られちまう……!)」
明らかに押されているのはヴィータだ。テッカマンの力が予想以上に強かった。

そこへ……
「バリアァ……ブレェェェイクッ!!!」
「なに……!?」
下方向からの攻撃。アルフの放ったパンチ……バリアブレイクが、ヴィータを守る障壁に直撃。
ただでさえブレードの斬撃で破られかけていた障壁に亀裂が生じ……
障壁は大きな音をたてて破られ、消滅。

「……ンのやろぉーッ!」
怒ったヴィータはアルフの目前まで急降下、グラーフアイゼンを振り下ろす。
「ふんっ!」
「あぁっ!」
咄嗟にアルフも防御魔法を発動するが、たやすく破られ地面へと落下するアルフ。

「……!?」
アルフに攻撃し、一瞬動きが止まったヴィータ。だがすぐに右方向から飛んできた攻撃に気付く。
ヴィータは飛んできた何かを咄嗟にかわす。
「これは……テックランサーか!?」
ヴィータの横を掠めていったのはブレードが投げたテックランサーだ。
ブレードは接近しながらテックランサーを投げ、すぐにワイヤーで回収、そして再びヴィータに切り掛かった。
「答えろ!お前はラダムの手先なのか!」
「ンなこた知るかよッ!」
言いながらブレードの攻撃をかわすヴィータ。この相手の攻撃を正面から受けるのは危険だ。
それはさっきの接触で証明されている。悔しいが今はかわすしかない。


一方、アースラ。

スタッフ一同は、アースラの整備を後回しにして海鳴市の広域結界を解こうとしていた。
もちろんモニターは何も表示しようとはしない。
「(無事でいて……なのはちゃん、Dボゥイ……!)」
リンディは砂嵐を映すだけのモニターを見て冷や汗を流す。
「術式が違う……ミッドチルダ式の結界じゃないな」
「そうなんだよ……どこの魔法なんだろ?コレ……」
結界の解析完了まであと少し。
クロノとエイミィはこの「ミッドチルダ式では無い術式」に不安を感じていた……

245:マスカレード
07/07/17 00:49:32 WyiZYDzr


「……ッ!?」
一方、ヴィータはアルフのバインドにより自由を奪われていた。
「終わりだね。名前と、出身世界……目的を教えてもらうよ」
フェイトはバルディッシュをつきつけながら言う。
ブレードはそんなヴィータを黙って見つめる。
「(奴はラダムとは関係無いのか……?いや……)」
近付いてくる何かの気配に気付いたブレードは、再び力強くテックランサーを握りしめた。
そしてブレードの予感は的中する……
「……なんかヤバいよ!フェイト!」
アルフもまた何かに気付き、警告するが……
「……!!」
時すでに遅し。突如現れた女がフェイトに斬り掛かってきたのだ。
咄嗟にバルディッシュで受けるが弾き飛ばされるフェイト。
ヴィータは自由を奪われながらも「……シグナム?」と女の名を口にした。
「レヴァンティン、カートリッジロード。」
シグナムと呼ばれた女は剣状のデバイス『レヴァンティン』に命令し、剣の柄から「カートリッジ」を排出させる。
そしてレヴァンティンは炎を纏い……
「紫電一閃ッ!」
『Jar』
フェイトに向かって急降下、そのままレヴァンティンを振り下ろした。
「なっ!?」
バルディッシュで受けるが、レヴァンティンの圧力に堪えられずに切断される。
そしてシグナムは再び剣を振り下ろすが……
『ディフェンサー』
切断されたバルディッシュが咄嗟に防御魔法を展開。致命傷は避けることができたが、それでも吹っ飛ぶフェイト。
そしてフェイトはユーノの付近に落下し、激しい轟音と共にビルの壁を突き破った。

「フェイトーーーッ!」
アルフは墜落したフェイトに駆け寄ろうとするが、銀髪の男に阻まれそれを断念する。
一方、シグナムもヴィータを捕縛していたバインドを破壊。
「あまり無茶はするな。我らが主が心配する」
「わぁってるよ!」
優しい口調で言うシグナムに、少し不機嫌気味に答えるヴィータ。
「それから、落とし物だ。破損は直しておいたぞ」
「……ありがと。」
シグナムはヴィータの帽子を手渡し、ヴィータもボソッと礼を言いながら受け取る。
そしてぶつかり合うアルフとザフィーラを眺めながら状況をまとめるシグナム。
「状況は……3対4。いや……」
「4対4だな!」
シグナムに割り込んでヴィータが言う。
フェイト・なのは・アルフ・ブレードvsシグナム・ヴィータ・ザフィーラ……
これならば4対3のはずだが……?
「ああ、そうだな。一対一なら、我らベルカの騎士に……」
「ふふ…」と笑いながら言うシグナム。そして……
「負けはねぇッ!!」
シグナムに続けてヴィータが言い、二人は再び戦場へと赴く。

246:マスカレード
07/07/17 00:54:27 WyiZYDzr
「状況は4対4」。その意味とは……。


「(……俺が感じた気配はあの女達の物では無い。ならば……)」
シグナムもザフィーラもさっきブレードが感じた気配とは違っていた……。
つまり、まだ誰かが来るということだろう。そして……
「……ッ!!」
上空から突如として飛んできた短剣。ブレードは咄嗟にそれを弾く。
「ラムショルダー……だと?」
そしてこの武器の持ち主には心当たりがある。ブレードは「まさか……!」とラムショルダーが飛んできた方向を見上げる。
そこにいたのは、赤いテッカマン。
「久しぶりだね、兄さん……」
「エビルッ……!」
しばらく睨み合う二人。相手は赤い悪魔、『テッカマンエビル』だ。
「やはり生きていたか、エビルッ!」
「当たり前さ。兄さんとの決着をつけるまでは、死ねないよ」
嘲笑うかのように言うエビル。
「……俺もお前達を滅ぼすまでは、死なないッ!」
刹那、ブレードはエビルに急接近。二人のテックランサーがぶつかり合い、火花を散らす。
「はっきり言ってくれるじゃないか?兄さぁんッ!!」
「……っ!」
次の瞬間、ブレードはエビルのテックランサーに弾き飛ばされていた。


「……なるべく急いで帰りますから。……はい、それじゃあ。」
シャマルはシグナム達の戦闘を眺めながら主であるはやてに通信を入れる。
あまり遅くなって心配されるのもまずいのだ。
「……そう。なるべく急いで、確実に済ませます。」
シャマルはぽつりと呟き……
「クラールヴィント、導いてね」
言うが早いかシャマルの指輪……『クラールヴィント』のクリスタル部分が宙に浮く。


一方フェイトは切断されたバルディッシュをリカバリーし、再びシグナムとぶつかり合っていた。
『フォトンランサー』
バルディッシュの機械音声が術名を告げる。
「……レヴァンティン。私の甲冑を。」
『パンツァーガイスト』
フェイトの狙いに気付いたシグナムは防御魔法を発動。シグナムの体をピンクの光が包む。
実に冷静な対応だ。
「打ち抜け……ファイアッ!!」
そしてフェイトは4つの光り輝くスフィアをシグナムへと発射。
だがシグナムは全く動じない。間違いなく直撃ルートだ。しかし……
「……な!?」
「魔導師にしては悪くないセンスだ。だがベルカの騎士に一対一を挑むには……まだ足りん!」
シグナムは防御魔法、パンツァーガイストでフェイトの放ったフォトンランサーを全て弾き、再びフェイトに斬り掛かる。
カートリッジをロードし、渦巻く炎を身に纏ったレヴァンティンでだ。
「レヴァンティン!叩き斬れッ!!」
「……ッ!!」
再びフェイトは弾き飛ばされ、ビルの壁を突き破った。ビルの持ち主からすればこの上無く迷惑な話だ。

247:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 00:55:34 jf2NhrJZ
乱れバック突きFSEX支援

248:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 00:57:36 jf2NhrJZ
なんつう誤爆をしちまったんだ…アタイは

249:マスカレード
07/07/17 00:59:01 WyiZYDzr

「フェイトちゃん!」
なのははユーノが張った回復・防御を兼ね備えた結界の中で叫んだ。
悔しいが今のなのはには何もできない。
ふと、別の方向を見上げると白と赤の閃光がぶつかり合っているのが目に入る。
「あれは……テッカマン?」


「俺達は双子だよなぁ!?兄さんの好きな兄弟愛はどうしたんだい!?」
言いながら突き刺すようにテックランサーを振るうエビル。
「なんの話だッ……!」
攻撃を受け、フェイトと同じようにビルの壁を突き破るブレード。
そしてエビルは追撃のために接近する。
「俺にあるのは……ラダムへの怒りと憎しみだけだッ!」
エビルがブレードのレンジに入った瞬間、背中のスラスターを噴射。エビルを蹴り飛ばす。
「……くっ!」
「うぉおおおおッ!!」
さらにエビルを追撃するブレード。お互いのテックランサーが火花を散らしながら上空へと昇っていく。


「(シンヤ……)」
シグナムはレヴァンティンにカートリッジロードさせながら一瞬エビルを見るが、再びフェイトへと目線を戻す。
「(あれだ……あの弾丸みたいなの……)」
フェイトもこの力量の差の秘密の一つがカートリッジであろうことに気付く。
「終わりか?抵抗しなければ命までは取らん」
「誰がッ……!」
シグナムの挑発に反応し、フェイトは再び立ち上がる。
「いい気迫だ。私はベルカの騎士、ヴォルケンリッターの将、シグナムだ。そして炎の魔剣、レヴァンティン……お前は?」
シグナムは興味のある相手の名前しか知ろうとはしない。そのシグナムから
名前を聞かれたということは、それなりに認められているのだろう。
「ミッドチルダの魔導師。時空管理局嘱託魔導師……フェイト・テスタロッサ。この子はバルディッシュ……」
フェイトもシグナムと同じ高度まで上昇し、自分の名を名乗る。
「テスタロッサ……それにバルディッシュか……」
シグナムはどこか気持ちの良さそうな顔で「ふふっ」と笑いながら復唱した。


「そんなものなのかい?えぇ!?兄さぁんッ!!!」
「ぐぁッ……!」
エビルはテックランサーでブレードのテックランサーを弾き、もう片方の腕に装着したラムショルダーで
ブレードの装甲を切り裂いた。それにより地面に落下するブレード。
それと同時に、ザフィーラの攻撃を受けたアルフもブレードのそばに墜落する。

「く……エビルゥッ!」
「その声……アンタまさか、Dボゥイかい!?」
エビルを見上げ唸るブレードに、犬の姿をしたアルフが問い掛ける。

250:マスカレード
07/07/17 01:02:50 WyiZYDzr
「……そう言うアンタは……?」
「アルフだよ、フェイトの使い魔の……!」
お互いに相手を認識する。
「Dボゥイ、ここは一つ連携といかないかい?」
アルフはブレードに提案するが……
「断る!……奴は俺一人で倒すッ!」
「ちょ、ちょっとDボゥイ!」
ブレードはアルフの提案を拒否。再び背中のスラスターを噴射し、エビルに向かって突撃していった。
「何なんだい……まったく!」
「話は済んだようだな。」
「チッ……!」
愚痴るアルフに再び牙を剥くザフィーラ。アルフは飛び上がりそれを回避する。


なのはは結界の中でこの戦闘を見ている。
ユーノvsヴィータ。
シグナムvsフェイト。
アルフvsザフィーラ。
そして、赤と白の二人のテッカマン。
様々な色の閃光が驚異的な速度でぶつかっては離れ、ぶつかっては離れを繰り返している。
「助けなきゃ……私が皆を、助けなきゃ……」
なのははフラフラと歩き始める。すると、突然レイジングハートから桜色の翼が飛び出す。
「レイジングハート……」
『撃ってください。スターライトブレイカーを』
「そんな……無理だよ、そんな状態じゃ!」
スターライトブレイカーの発射を指示するレイジングハート。だがレイジングハートはヴィータの攻撃により
すでにボロボロで、コアには大量の亀裂まで入っている。こんな状態でスターライトブレイカーを撃つのは避けたいが……
『撃てます』
「あんな負担のかかる魔法……レイジングハートが壊れちゃうよ!」
『私はマスターを信じてます』
「…………。」
『だから私を信じてください』
なのはは考える。だが、答えはすぐに決した。
「……レイジングハートが私を信じてくれるなら……私はレイジングハートを信じるよ!」
なのははスターライトブレイカーの発射を決定し、他の皆に念話で伝える。
「フェイトちゃん、ユーノ君、アルフさん……それから、テッカマンさん!」
なのはに呼ばれたブレード以外の3人はなのはを見る。ブレードには聞こえていないのだろう。
「私が結界を壊すから、タイミングを合わせて転送を!」
なのはの正面に桜色の魔法陣が展開される。それを心配そうに見る一同。特にフェイトだが……
「なのは……大丈夫なのかい?」
「大丈夫……スターライトブレイカーで撃ち抜くから!!」
そして……
「レイジングハート!カウントを!」
『All light Count……Nine……Eight……』
レイジングハートのカウントが始まる。途中で音声が途切れそうになる。
だがそれでもレイジングハートは大丈夫だと言う。

251:マスカレード
07/07/17 01:13:22 WyiZYDzr

『……Seven……Six……』

「兄さぁぁぁぁぁんッ!!!」
「エビルゥゥゥゥッ!!」
二人は何度も激しくぶつかり合う。ブレードのテックランサーがエビルを切り裂き、エビルもまたブレードを切り裂く。

『……Five……Four……』

フェイトとシグナムもまたお互いのデバイスをぶつけ合う。
レヴァンティンとバルディッシュは鋭い効果音と共に弾け合い……

『……Three……Two……』

アルフはザフィーラに頭突き攻撃。それにより吹っ飛ぶザフィーラ。
お互いに動物形態になり、二匹の獣が激しくぶつかり合う。

『……One……Zero……』
「……ッ!?」
次の瞬間、なのはの勢いは静止した。
胸から何者かの腕が伸びているのだ。愕然とする一同。もちろんなのはも含めて。
その腕は小さな桜色の光を掴んでいる。
苦しむなのはに比例し、光も小さくなっていくが……
『Count……Zero』
「……スターライト……ブレイカー……!」
それでもなのははスターライトブレイカーを発射。凄まじい威力の桜色の閃光が、
「ドゴォン!」というこれまた凄まじい轟音を響かせながら空を目掛けて駆け抜け、協力な結界をブチ破った。
まったくもって凄まじい威力だ。味方さえも恐怖を抱くという……


「結界、破れました!映像、来ます!」
アースラのモニターに映し出されるのは4人のヴォルケンリッターと、二人のテッカマン。
「何これ!?どういう状況!?」
慌てるエイミィ。
「これは……こいつら……」
続けてぽつりと呟くクロノ。
「あれは……?」
そしてリンディの目に映るのは白い魔神『テッカマンブレード』。


「結界が抜かれた……!?皆、一度散って、いつもの場所で集合!」
シャマルの声に反応し、散り始めるヴォルケンリッター。

「チッ……いいところで……!」
エビルも不服だがシャマルに従い、このエリアから離れることにする。
「待てエビル!逃げるのか!?」
ブレードは逃げようとするエビルを追撃しようと追い掛ける。
「フン……今回は見逃してやるよ。命拾いしたね、兄さん……」
「何だと……!」
「ふふ……それに、もうすぐテックセットしてから30分たつんじゃないのかい?兄さん?」
「……くっ!」
「だから今回は見逃してやるよ。……次会った時、兄さんに確実にトドメを刺してやるからさぁ……!」
エビルはそう言いながら立ち去ってゆく……。


「……あれは!?」
一方、クロノはモニターに映る映像を見て愕然とした。
それはシャマルが持っている黒い本……。
そして、それはクロノ……いや、ハラオウンの者にとって少しばかり嫌な因縁を持っていた。

252:マスカレード
07/07/17 01:17:09 WyiZYDzr
投下終了!

今回はちょっとグダグダしてるかも……orz
実は途中でストーリー上重大なミスに気付きまして……最終話までのストーリーを大幅に改変したんですよ。
で、当初の予定では全9話構成でしたが全13話に伸びました
7月中にどこまで進められるか……

253:節制の14 ◆6EgzPvYAOI
07/07/17 01:23:52 QWOhjJmo
>190
永井顔のなのは……訳わかンねーっ!?
>197
そのネタは僕が出したネタだ。

地下で。(マテ
>209
お任せします。
僕の愛はA-10に向いてるんであって、当時の軍人にはそれ程……

でも、イワン・タワノビッチやバカラシン・イイノデビッチ・ゾルなら……
>212
持ってるだけでも意味がある(byアニメ店長)逸品ですよ?
>228
メダロットはよくわかりませんが、某落書き道場で幾つか見た気が。
>252
リアルタイムで読みました、乙!
全13話なら第12話でのスーパークロノタイムでテッカマンの一人や二人倒してくれるか!

254:19
07/07/17 01:24:28 eL8LOCcu
GJ!!
バトルがかなり燃えました!!
Dボゥイの今後とかも楽しみです

255:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 01:28:50 pQquGPTL
>>253
>全13話なら第12話でのスーパークロノタイムでテッカマンの一人や二人倒してくれるか!
確実に無理だろww

256:リリカルスクライド//G.U.
07/07/17 02:00:08 OsRPAG9o
>>マスカレード氏
GJです。
ブレードの憎悪が痛々しい……これも家族愛
なのは達との生活で人間らしい性格になればいいが……
ベガスはデバイスで登場かな?


257:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 02:41:31 SFlQhycm
「超時空大決戦! リリカルなのはvs平成愚連艦隊」

このスレの住人ならもう知ってるかな?
7割がた愚連艦隊になってるけどあげとく
時空を駆ける魔王大官寺重蔵率いる愚連艦隊と白い悪魔が所属する管理局の共同作戦
同人だけどお勧めしておく

258:リリカル犬狼伝説
07/07/17 05:48:18 waHL5U9z
>>257
ちょwwwwwwwwwwww
それはwwwwwwwwwwwwwwwww
ヤヴァイ!
管理局が!


って、同人ですか!?

259:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/17 08:51:30 DXM2Nhd1
>マスカレードさん
流石は先輩、纏まった文章で羨ましいです…
これからも頑張ってください。

>節制の14さん
>イワン・タワノビッチやバカラシン・イイノデビッチ・ゾル

ちょw大幹部w

260:リリカルスクライド//G.U.
07/07/17 09:42:12 OsRPAG9o
はぁ・・・・・・単位欲しくても入院で出席日数OUT
大学\(^o^)/

そんでは、投下開始します。

261:リリカルスクライド//G.U.
07/07/17 09:43:29 OsRPAG9o
リリカルスクライド//G.U.
スクライドの世界に派遣される魔法少女達の冒険

最終話「優しく君は微笑んでいた」

 次元世界の狭間に存在すると語り継がれてきた大地『アルハザード』。
 その地に眠る秘術は、人の命さへ蘇らせるとも語られている。

 ある一人の女性が『アルハザード』へ関心を持ちました。
 その女性は、亡くなった自分の娘を生き返らせるため違法行為に手を染めていました。
 一つは亡くなった娘の遺伝子から生み出した人造生命体。
 だが、その生命は亡くなった娘本人を蘇らせることには成らなかった……当然であった。
 無くなった魂が、新たに生み出された身に宿ることは無いのだから。
 彼女が過去に携わっていたプロジェクトから、その出来損ないを『フェイト』と呼んだ。
 娘の名前を出来損ないに渡すなど、彼女の心が許さなかったのだ……そう、彼女の精神は壊れていた。
 そして彼女は願いの叶う小さき宝石を集め始めた。
 だが、自分が作った出来損ないと管理局の介入により娘の遺体と共に虚数空間へ落ちて行った。

 管理局では虚数空間に落ちた事による死亡と報告書が提出されている。
 しかし実際は違った……彼女『プレシア・テスタロッサ』は生きていた……否、生かされていた。
 虚数空間へ落とされたプレシアは魔法も使えず、遺体である娘『アリシア・テスタロッサ』の待つ死へと向かっていたはずだった。
 そこに……虚数空間に現れた黒い泡が彼女たちを飲み込んだことで、新たな物語が語り始めたのだ。

 金髪の少女が目の前で緑色に光る培養液が入ったカプセルを見つめている。
 カプセルの中では紫色の長髪をした裸体の女性が浸かっていた。
 この女性は、自分を全力で愛した母だ。
 自分が死ぬ前まであった記憶にある優しい笑顔は、そこには無い……あるのは瞳を閉じたままの冷たい顔だけ。
 ふと右手をカプセルに触る……冷たい感触が返ってくる。
 母の目覚めが無いと悟った少女は薄暗い研究施設から離れて行く。

 赤い絨毯が敷かれた通路を歩く少女アリシアの瞳には生気が感じられない。
“私は……このままで良いのかな。このまま彼らに力を貸して母さんを蘇らせることが出来るのかな”
 心の中で葛藤を続けるアリシアの精神は、すでに限界に達していた。
 俯きながら歩いていると、目の前に立体モニターが表示されたことに気づき立ち止まる。
 そのモニターに映っていたのは緑色のサングラスをした男。無常矜侍の顔が映されていた。
『やぁ、アリシア。ご機嫌斜めのようだけど、緊急事態です』
 そう言い終えると彼の映っているモニターの横に新たに表示されたモニターに映し出される巨大な亀のような物。
「これは?」
『彼らが来たのです。そう、ロストグラウンドの悪魔たちと、時空管理局の者たちが』
 その言葉に一瞬チラつく妹の横顔。
“母さんは妹じゃ無いって言ってたけど、フェイトは……”
『ん、何を呆けているのですか?アリシア』
「いえ、それで私は何をすれば」
『オーヴァンのいる部屋への門番をしてもらいたいのです』
「それだけですか?私を戦場へ向かわせるつもりだったのではないのですか?無常さん」
 アリシアの疑問に「うふ」と不気味な笑顔を見せる無常は、口元に手袋をはめた右手の人差し指を置く。
『秘密です』
 その顔にムッとするアリシアであった。


262:リリカルスクライド//G.U.
07/07/17 09:44:46 OsRPAG9o

 モニターのスイッチを切り椅子から立ち上がり後ろに振り向く無常矜侍。
「さぁ!あなた達には存分に働いてもらいますよぉ~私を消したあの男への復讐と、我々の未来を潰そうとする者たちへ粛清を!」
 狂気に満ちた顔をした無常の掛け声とともに暗闇から現れる多数の人影。
 現れた者たちの姿は異質なオーラを醸し出していた。
 その者たちの姿は16歳前後の野性児風の少年、ギリシャ神話に出てくるような姿をした巨漢な男性、サラリーマン風の男性、
全身を黒き装甲で覆った竜のような頭部を持った竜人、そして小学生程の身長しかない黒いローブに包まれた者。
 見た目だけなら、変わった集団と思われても仕方がない者たちだが実力は人外と呼ばれる程の実力者たちだ。
 無常の命に従い転送魔法陣へと歩み寄っていく5人。
 ふとサラリーマン風の男が立ち止まり無常に問う。
「あぁ、無常さん。我々は独自の行動で動きますので」
「な……何を言っているのですか!私の命令に絶対服従のはずだ。違うのですかぁ?」
 彼らはアルハザードの秘術とAIDAによって生み出された魔法生命体で、無常への服従因子が埋め込まれているはずなのだ。
 それなの、無常の命令を無視して独断で動くなどあっては成らないことなのだ。
「いやいや、驚かせてすいません。ただ、戦う相手を殺してしまうのはどうかと思いましてね。私は悪人以外殺す事には躊躇してしまうもので」
「ふん、殺さなくても良いですが戦闘不能状態までにはして置いてください。彼らもAIDAの先兵とします」
「わかりました。それでは行ってきますよ」
 ソフト帽を取り無常へ挨拶した男は、待機している者たちと共に転送魔法陣へ乗り転送されていった。

 少女が一人椅子に座っている。
 椅子のある白い床にはトライアングル状の赤いサインが描かれている。
 周囲には多数の本が散乱していた。
 この場所の名は『神造の部屋』。女神が造り出された部屋ということで、その名称で呼ばれている。
 そんな場所に一人佇む少女の瞳には生気がまったく無かった……肌も白く死人のようだ。
 生きた屍と化した少女を微笑みながら見つめる左腕を装甲で覆った男性。
「もうすぐ君を目覚めさせる旋律が奏でられるよ……アイナ」
 眠り姫と化した少女を目覚めさせる時が刻一刻と近づいている。

 


263:リリカルスクライド//G.U.
07/07/17 09:46:32 OsRPAG9o
 
 大地に赤く光る三角状のサインから現れる巨大な艦船タルタルガー。
 その巨大な亀のような形状から予想出来ないほどの機動性を持ち直ぐに、地上から数百メートル上空へと浮き上がる。
 タルタルガーのブリッジのモニターに映る『アルハザード』の光景。
 木々が生い茂り、塔などにツタが巻き付いているなど、見た目から既に人が数百年以上住んでいないことが見て取れる。
 未知の大地に目を食い入るように見つめる者たちの中で一人、この大地に一番の深い入れがあるフェイトは待機状態のバルディッシュを握り締める。
“ついに来た……この大地のどこかにプレシア母さんと、アリシア姉さんが居るはず……会って話がしたい。
生きているなら、もう一度家族で暮らしたい”
「フェイトちゃん、大丈夫?」
 なのはに声をかけられハッとするフェイト。
「あ、私そんなに深刻そうな顔してたかな?」
「大丈夫だよ。もし、お母さんに出会えたら今度こそお話聞いてもらおう。無理矢理でもね」
 ニッコリとほほ笑みながらフェイトに元気に成ってもらおうとする彼女の心遣いに感謝するフェイト。
 欅はタルタルガーのメインシステムにアクセスし、ブリッジ後方にある転送システムを起動する。
「さぁ、準備は整いました。戦闘部隊の方々が先行し、調査部隊は先行部隊が道を切り開いたのち移動を開始します」
 
 欅の号令と共に次々に転送システムの陣の上へ乗り、転送されていく機動六課のメンバーたちと、プロジェクトG.U.のメンバーたち。
 カズマ達も陣に乗ろうとした時、二人の女性に呼び止められる。

「カズくん……これ、持って行って」
「ん?何だよ、かなみ……これは」
 かなみから渡された物を受け取ったカズマは驚いていた。
渡された物が、昔彼女が髪を束ねる時に使っていたバンダナ……今は、首に巻いている物を彼に渡したのだ。
「かなみ、良いのか?これ昔から大切にしてた物じゃ」
「良いんだよ。カズくんが無事に戻って来てくれるようにお願いしたから。お守り代わりに持って行って」
「わかった。そんじゃ、行ってくる」
「行ってらっしゃい」
 かなみのバンダナを左腕に巻き、気持ちを新たに戦場へ向かうカズマ。

「劉鳳。気をつけて……」
「あぁ、水守……君も気をつけてくれ。戦場がどこに移るのか想定できない……橘!二人を頼むぞ」
「分かっていますよ!僕のエタニティ・エイトで全力を持ってお二人を守ります」
 胸を叩いて「任せて下さい」と言い切る橘に若干嫌な予感がよぎる劉鳳だったが、今は彼に頼るしかないと思い嫌な考えを振り払う。
“今はただ、悪を断罪するのみ”
 
 クーガーも陣へ歩み寄って行こうとした時、後ろから呼び止められる。
「クーガーさん。少し待って下さい」
「ん?なんだ、少年。俺は何事にも迅速かつ最速を信条に動いている男だぜ。俺を止められる者は、誰もいなぁぁぁい!」
「あはは。そう言っていれないでしょう?クーガーさんの両足は治って無いんですから」
 欅の言い分に言葉が詰まるクーガー。
 そう、彼の足は元々限界を超えてしまっていてボロボロなのだ。立っているだけでも奇跡と言っても良い程傷ついている。
「なので、一時的ですが」
 欅はクーガーの足に手を翳すと水色の魔力光を当て始める。
「これは……なにぃぃぃ!?足の痛みが無くなったぁぁぁ?」
「一時的に、ですが回復と肉体強化の同時効果を及ぼす回復魔法を施しました。効果時間はジャスト4時間……
それが過ぎると痛みがぶり返してきます。しっかりと彼女たちを守ってくださいね」
 クーガーが組まされているチームには、スバルたち機動六課新人たちがいる。
 彼には彼女たちの護衛を頼んでいるのだ。
「了解した。彼女たちの護衛は、ラディカルグッドスピードを持つ最速のアルター使い『ストレイト・クーガー』が紳士的にやらせてもらうよ」
「はい。よろしくお願いします」


264:リリカルスクライド//G.U.
07/07/17 09:48:14 OsRPAG9o

 そして、カズマたちが転送されていったのを見届けた欅とカエデ、そして橘と水守とかなみ。
「それでは、僕らは三蒼騎士たちの修復が終わったら彼らを従えて先行部隊の後を追いましょう。解析機材などは、
先ほど桐生水守さんにお渡ししたトランクに入っています。あ、それと由詫かなみさん。先ほどの説明で使い方は分りましたか?」
「は、はい。私のアルターを、このデバイスが強化して皆に声を届けられるんですよね」
「そうです。あなた自体に魔力資質があるとは想定外でしたけどね」
 そうなのだ。かなみに魔力資質があることが判明したのは、このインテリジェントデバイス『シャイニングハーツ』を持った時だった。
 このデバイスはレイジングハートと同型のデバイスだ。
 かなみの能力を解析したデータを入力した特別型のデバイスで、カートリッジシステムは未実装だが扱いやすい。
『Let's do our best. My master(頑張りましょう。私のマスター)』
「うん。がんばろうね。シャイニングハーツ」
 

 転送されたプロジェクトG.U.と機動六課とアルターズは、目の前にある巨大な城を見上げている。
「この中にオーヴァンが居るのか……よし、行こう」
 居てもたっても居られなかったハセヲが、すぐに扉へ手をかけようとしたのを見た八咫は彼を止める。
「まて、ハセヲ。調べもせずに扉に触るな」
「くっ、何故止める?」
「頭を冷やせ。オーヴァンが、こうも簡単に通せるように扉に仕掛けの一つも掛けずにいると思うかね?」
 そう言うと周囲に空間モニターを多数表示させた八咫は、周囲のサーチを始める。
「……やはりな。この扉には多重の魔法結界が張り巡らされている。並大抵の攻撃では傷さへ付かないだろう」
「なら、ぶち壊すだけだぁ!」
 そう言い放ったハセヲは、アームドデバイス『ジラード』を抜き出す。
 ジラードは、Xthフォーム記念に欅から譲ってもらった大剣型のデバイスだ。
 魔力を増幅させる効果と、防御の際には対魔力能力を発揮する高性能なデバイス。
 大剣を構え魔力を集中するハセヲは、己の持つ技を扉に向かって放つ。
「奥義・甲冑割!」
 魔法壁で守られた扉を大剣の刃で貫いて切り上げ粉砕した。
 ハセヲの持つアーツであるこの技は、防御などに優れた相手に対して絶大な効果を及ぼす奥義なのだ。
「さぁ、行くぜ」
 
 合計24人と2匹の大所帯が名も無き城へ無許可に上がり込み赤い絨毯の上を歩く。
 廊下を歩いて行くと壁には朽ち果てた壁画や、大理石によく似た物質で作られたと思われる崩れた彫刻などが目に映る。
 金目の物があればと思い壊れた花瓶などを手に取るカズマを「時間が無いから後で」と言い、引きずって行く高町教導官。
 更に進んでいくと大きな扉が一つあり、それ以外の道が無かったことから扉を開き先へ進むことになった。
「この扉の先に何が待ってるんだろう」
「無常の野郎が何か企んでるんなら、ムカつくお出迎えをしてるかもな」
 なのはの問いに答えてやるカズマの心境は、以前無常にかなみを誘拐されセントラルピラーでの激戦を思い出させていた。
“ちっ、思い出しちまった……まぁ忘れる気はねぇよ。あぁ、あいつらの死に様はハッキリ覚えてる……だから奴をボコす”
 そう考えている内に扉が開かれた。


265:リリカルスクライド//G.U.
07/07/17 09:50:24 OsRPAG9o
 
 扉の先には、地球の格式のある劇場コンサートホールがそこにあった。
「劇場?何でこんな場所に」
 周囲を見渡すハセヲは、何故アルハザードに劇場のホールがあるのか疑問に思った。
 先ほどまで朽ち果てた芸術品らしき物を見てきたことから、このホールの真新しさには違和感がある。
「わぁ~すごいですよ、ハセヲさん。このホールってウィーンのアン・デア・ウィーン劇場に似てますよぉ」
「アトリ……何でそんなこと分かるんだ?」
「インターネットで劇場とかの内装を調べてたんですよ。学校の授業で興味を持っちゃって」
 ああ、そう。と、生返事をするハセヲだったが、急に周囲を照らしていた照明が消えたことで身構える。
 他のメンバーたちも既にバリアジャケットを着て戦闘態勢に移っていた。
 カズマたちも、ホールの一部の物質を分解しアルターを再構成していた。
 そして、暗闇の中でホールのお立ち台付近に現れる巨大な空間モニター。
 そこに映るのは白髪でオールバックに緑色のサングラスをかけた男。
『やぁ~お久しぶりです。劉鳳、カズマ。あの時以来ですね』
 カズマは、アルター化した右腕でモニターに映るクソ野郎を指さす。
「へっ!久しぶりじゃねぇか。俺の自慢の拳で消し飛んだ奴」
「相変わらずの悪そのものだな……無常」
 劉鳳も絶影に攻撃態勢を取らせ、自分自身も戦う態勢に入っていた。
『お二人ともお元気そうで結構。おや、ストレイト・クーガー。生きていらしたのですね』
「あぁ、お生憎さまだがピンピンしてるぜ。今回は手前ェの顔面に蹴りを叩き込んでやるから待ってろよぉ!」
『それは丁重にお断りさせてもらいます。あぁ、彼ら以外の方とは初対面でしたね』
 黒いスーツの襟を整えると、自己紹介を始める無常。
『初めまして。私の名は『無常矜侍』。そこの彼等と同じアルター能力者です。今はオーヴァンの配下として働いています。はい』
 ほくそ笑んでいる男の顔に悪寒を感じるプロジェクトG.U.と機動六課の隊員たち。
『おやおや、そんなに身構えないで欲しいですねぇ。まぁ、これから起こる地獄の体験を受ける前なら仕方ないですが』
 そう言うと、突如揺れ始める劇場コンサートホール。
『あなた方には、これからある者たちと戦ってもらいます。あぁ、強制なので拒否権などありません。はい』
 更に揺れが激しくなり、立って居られなくなる人々。
「くそぉぉぉ、何が起こるってんだぁぁぁ!?」
 床に手を着き倒れないように踏み止まるカズマの眼は、まっすぐに目の前のクソ野郎に向けている。
 徐々に周囲の空間が捩れ始め、強制転送が行われ始める。
「こ、これは!?」
 最初に転送されてしまったのは劉鳳だった。その近くに居たフェイトは彼の後追い、続いて八咫とパイも消えて行った。
「みんな!チームごとに固まって!バラバラにならないように―」
 瞬時にチームごとに固まったことで、転移されていくもバラけることは無かった。
 残ったのは無常の映るモニターと、観客のいない劇場のホールのみ。
『さぁ!ゲームの開始です。私の渇きを潤す戦いを見せて下さい。うふふ』


266:リリカルスクライド//G.U.
07/07/17 09:53:22 OsRPAG9o
投下完了~
人数多すぎなので分散させました(笑)
新たな敵5人……家にマンガと小説とアニメがある物から登場させちゃいました。
さて、最初はどのメンバーを戦わせるか悩む


267:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 10:02:11 UDSUQAQz
>>252
マスカレード氏、投下乙です。
いくらヴィータでも、テッカマンの逝かれた推進力での突進はやばいすぎですね(汗
そして共闘の申し出を断るDボゥイはやっぱりDボゥイでしたw

>>253
スーパークロノタイムが来ても相手のスペック(攻撃力・防御力・機動性)がイカレテルしなぁ(汗

>>266
投下乙です。
最終話だけに豪華キャストですねw

268:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 10:32:36 OobdWGCG
テンザン「ホ!俺の妹たちがいると聞いてきたぜ」

269:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 10:42:45 qbZLCE1x
なのは達がゲーセンで遊んでたらテンザンが乱入してくる展開か?

ホ! それ面白いっての!

270:257
07/07/17 11:40:32 Caw1ljfp
メロンブックスにて通販可能
¥1,575也

271:257
07/07/17 11:41:41 Caw1ljfp
申し訳ない
「リリカル犬狼伝」氏あてです。

272:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 11:42:07 3RvDe9rR
>>266
>合計24人と2匹

すごく・・・多いです・・・。
しかしGJ、この大人数を見事に捌ききるのは貴方しかいない!

273:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 11:47:21 xtxrQJRX
GJ!
しかし
>金目の物があればと思い壊れた花瓶などを手に取るカズマ
何やってんだカズマww
無常が呼び出した人間のうち、2名はアタリがついたんですが他はどうも。
リーマン……はヤバイよヤバすぎるよ。

でもこれだとまた無常は自分の力はたいしたことないまま終わりそうですね。
+蒼炎ぐらいじゃお話にならないし。また怪物化かなw

274:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/17 11:53:04 3vTK7HhV
>>228
GJ!
メダロットは3パーコレから入って無印3→4の順にやったけどどれも面白かったな。
4はカブトだったんだけどクワガタじゃないとグレインが手に入らないと知って
天を仰いだのを覚えてますよ。
パーティクルも好きだけどどっちが使えるかっつったらグレインだからなあ…。

275:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 12:25:45 3RvDe9rR
というか14日に立てたのにもう200k超えてるしw
ほんと早いな、ここw

276:リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY
07/07/17 19:35:16 240mbEbJ
職人の皆様方GJです

>>217氏
あの重装質量兵器の塊のメタビーがなのは世界に…
強烈な電流+爆発で無事に済むんでしょうか、イッキ…

>>マスカレード氏
地上最凶の兄弟喧嘩、第1ラウンド終了ですね…
全13話となると…最終話の1話前のスーパークロノタイムはありまs(ry

>>リリカルスクライド//G.U.氏
>「は、はい。私のアルターを、このデバイスが強化して皆に声を届けられるんですよね」
ま…魔法少女リリカルかなみ…ですか?
橘…なんて信用が無い…

リリカル龍騎の設定ではやて関連の大チョンボが…orz
幸い十話までの間の該当箇所直せば修正できそうなので、まとめの方で多少修正します…

277:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 20:46:52 dkkDAl0W
>>リリカルなのはStriker+仮面ライダー氏

登場する敵とかって、やっぱアレですか?
歴代組織の大幹部や怪人や戦闘員が…?

278:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 20:57:01 hU1DqVPE
>>リリカルスクライド//G.U.氏 、蝶Gjです!
やっぱりラストダンジョンでのパーティ分散による個別戦闘はロマンですよね。

279:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/17 21:38:24 DXM2Nhd1
>>277
もちろん大幹部達は出ますよ。(ゾル大佐も死神博士も大好きです(笑))
ただもうちょっと出るのは後ですね…
歴代怪人達は今光太郎が戦ってる「謎の敵」の尖兵達として出す予定で居ます。

とりあえず今書いているのはなのはやスバル達がライダー達と協力してガジェットやナンバースと戦っていく物なのです。(つまりはStrikerSの各話にライダーをぶち込んでるという単純なものですが(泣))
だからまだ大幹部達は顔見せくらいはあっても本格的には絡んできません。ごめんなさい。

しかも私は独断と偏見が強いせいか自分がStrikerSにて必要ないと判断した話(四話など)は切り捨てる可能性がありますのでそれもまたお許しを…
でも削られた話の変わりにリンディさんの思い出話(本郷猛、一文字隼人とのファーストコンタクトや歴代悪の組織との戦いの日々)等を書く予定で居ますのでお楽しみに。

ところで第一話「空への翼」のAパートが完成したんですけど、投下おkですか?

280:リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY
07/07/17 21:40:22 240mbEbJ
「投下した」なら(ry

281:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/17 21:46:03 DXM2Nhd1
一話「空への翼」Aパート
四年前…ロストロギアを原因とした火災がミッド臨海空港で発生。
その被害は空港一つ消失するほどの大惨事となった

時空管理局の陸士部隊は火災の消化の為に消火活動を行っていた。
しかし、人手と装備が足りず、消化は難航していた。

消防隊員1「うわあ!駄目だ駄目だ!こっちは駄目だ!!」
消防隊員2「この先に子供が取り残されているんだ!何とかならないのか!?」
消防隊員1「さっき本局の魔導士と協力者が突入した!救助は彼女がしてくれる!!」
消防隊員2「くっ…仕方ない、撤退だ!」

陸士部隊は本局の魔導師に全てを託し、撤退した。

その頃、エントランスホールにある空港のシンボルである女神像の傍で、一人の少女・スバル・ナカジマは泣いていた。

スバル「お父さん…お姉ちゃん…恐いよ…熱いよ…こんなの嫌だよ…帰りたいよぉ…誰か…助けて…」

スバルはただ泣く事しかできなかった…
爆炎の中でただ泣いて何かに助けを求めることしか出来なかったのだ。
そんな中、死の足音は確実に彼女に近づいていた。
シンボルである女神像の台座が砕け始めたのだ。

スバル「あ!?…!!」

スバルが気付いた時にはもう遅く、女神像は自分に向けて落ちてきた。
そしてスバルが何もかもあきらめたその時だった

?「うぉりゃあぁぁぁぁぁぁあ!!」

一筋の金色の閃光が走り、女神像は粉々に砕け散る。
スバルはその時の轟音に驚き、目を開ける。
そして目の前には白い服を着た魔導師の少女・高町なのはと鎧を纏ったバイク・ライジングビートゴウラムに乗った赤と金色の戦士・仮面ライダークウガが居た

クウガ「どう?なのはちゃん!久々の金のゴウラム合体ビートチェイサーボディアタック!」
なのは「すばらしい威力だけど、女神像を破壊してどうするのよ!」
クウガ「ごめんごめん!でも間に合いそうに無かったからつい…」
なのは「もう…でも良かった、大丈夫?助けに来たよ。」

なのははスバルの肩に手を置き、スバルの命が助かった事に安心する。

クウガ「よく頑張ったね、偉いよ!」

クウガはスバルに向かってサムズアップする。

スバル「仮面…ライダー?」

スバルはクウガをそう呼んだ。


282:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/17 21:48:18 DXM2Nhd1
クウガ「俺のこと知ってるんだ。良かったぁ…恐がられちゃったらどうしようかと思った…」
なのは「知らないわけ無いでしょ。今や仮面ライダーはミッドチルダの子供達に大人気なんだから。」
クウガ「そうだったんだ…冒険ばっかりしてて知らなかった…」
なのは「はぁ…まぁ良いわ、あたしはこの子を連れて脱出するから、五代さんはビートゴウラムで引き続き被害者がいないかどうか、確かめて頂戴。」
クウガ「了解!」

クウガはライジングビートゴウラムを走らせ、瓦礫を砕きながら別の場所に向かった。

なのは「さてと…もう大丈夫だからね、安全な場所まで、一直線だから!」

なのはは上空に自分の相棒である杖・レイジングハート・エクセリオンを構えた。

RH「Upward clearance confirmation.」

なのはの足元に魔方陣が展開される。

RH「A firing lock is cancelled.(ファイアリングロック、解除します)」
なのは「一撃で、地上までに抜くよ!!」
RH「All right. Load cartridge.」

レイジングハート・エクセリオンは二発のカートリッジをロードし、バスターモードに切り替わる。

RH「Buster set.」
なのは「ディバイィィィン!…バスタァァァァァア!!」

レイジングハート・エクセリオンからピンク色の光が放たれ、天井を派手に撃ち抜いた。
そしてなのははスバルを抱え、あけた穴から空を飛んで脱出した。

なのは「こちら教導隊01、エントランスホール内の要救助者、女の子一名を救助しました。」
通信士「ありがとうございます!流石は航空魔道士の「エース・オブ・エース」ですね!」
なのは「西側の救護隊に引き渡した後、すぐに救助活動を続行しますね。」
?「その必要は無い…」

なのはに別の人間から通信が入る。

なのは「矢車さん?」
キックホッパー「航空内の人間は、俺と相棒、そして四号のあいつが全て救助した。今、ドクターとシャマルが診ているが、全員命に別状は無いそうだ。それに、もうすぐはやてが消火に当たるそうだ。」
なのは「そう…でもごめんね、矢車さんと影山さんの本職はこんなことじゃないのに。」
キックホッパー「俺達は、光を求めて生きると…誓ったばかりだからな。」
なのは「…ほんの数ヶ月前の貴方達とは大違いね。」
キックホッパー「そんなことはどうでも良いから戻ってこい、あの五代って奴が、特性のコーヒーを入れて待ってるそうだ。」
なのは「了解!」

なのははそこで通信を切った。
そしてスバルを救急隊に預け、その場を飛び去った。

スバル「…」

スバルは思った。
「泣いてばかりいる自分はもう嫌だ、この人達のように強くなりたい。」と…


283:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/17 21:53:08 DXM2Nhd1
四年後…
0075年 四月二十日 ミッドチルダ
臨海第8空港近隣 廃棄都市街

スバル「フン!…シッ!シッ!ハッ!フン!!」

高町なのはと仮面ライダークウガに助け出されたスバルはその後、魔法と格闘技法「シューティングアーツ」を本格的に学び、魔導士を志した。
そして今日は魔導士Bランクの試験日であり、スバルは張り切っていた。

ティアナ「スバル、そんなに暴れてると、試験中にそのオンボロローラーが逝っちゃうわよ。」

彼女はティアナ・ランスター
スバルとは訓練校時代からの腐れ縁であり、長い間コンビを組んでいるパートナーだ。

スバル「もう…ティア、嫌なこと言わないで。ちゃんと油も注してきた。」
ティア「なら良いけど。」

ティアは自分の武器であるアンカーガンの調整を終え、時間を調べた。
試験はもうすぐである。
そして試験時間丁度、二人の目の前にモニターが浮かび上がる。
画面には一人の少女が映っていた。

リィン「おはようございます!さて…魔導士試験の受験者二名、そろってますかぁ?」
スバル・ティア「ハイ!」
リィン「確認しますね…時空管理局陸士386部隊に所属の、スバル・ナカジマ二等陸士と…」
スバル「ハイ!」
リィン「ティアナ・ランスター二等陸士ですね?」
ティア「ハイ!」
リィン「所有しているランクは陸戦Cランク、本日受験するのは、陸戦Bランク、でよろしいですね?」
スバル・ティア「ハイ!」
リィン「ハイ、本日試験管を勤めますのは、私、リィンフォースⅡ(ツヴァイ)空曹長です!よろしくですよー!」

リィンが二人に敬礼するに合わせ、二人もリィンに敬礼する。

スバル・ティア「よろしくお願いします!」

そして上空では…

はやて「おお~早速始まってるなぁ~リィンもちやんと試験管しとる…」
フェイト「はやて、ドア全開にしてると、危ないよ、モニターでも、見られるんだから。」
はやて「はぁ~い。」

はやてはヘリのドアを閉め、フェイトの隣に座り、モニターの電源を付ける。
そしてモニターにはスバルとティアナのデータが表示された。


284:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/17 21:57:35 DXM2Nhd1
フェイト「この二人が、はやてが見つけた子達だね。」
はやて「うん…二人とも、中々伸びが良さそうなええ素材や。」
フェイト「今日の試験を受けて、いけそうだったら、このまま引き抜き?」
はやて「うん、直接の判断は、なのはちゃんにお任せしてるけどな。」
フェイト「そっか…」
はやて「部隊に入ったら、なのはちゃんの直接の部下で、教え子になるわけやからな。」
フェイト「でもあの二人…この試験を突破できるかな?」
はやて「うーん…今回はラスボスがラスボスやからなぁ…」

その頃…

RH「There is no life response within the range.
There is no dangerous object either.
(範囲内に生命反応、危険物の反応はありません)
Check of the course was finished.(コースチェック、終了です)。」
なのは「うん…ありがとう、レイジングハート。観察用のサーチャーと、障害用のオートスフイアも、設置完了」

なのはに別の人物から連絡が入る。

?「なのはちゃん、こっちも準備できたよ。」
なのは「調子はどう?津上さん。」

なのはに通信を送った人物は仮面ライダーアギト・津上翔一であった。

翔一「今日も快食快便、調子はバッチリだよ!」
なのは「そう…じゃあ今日はよろしくね。」
翔一「でも良いの?新人の受験者を俺なんかと戦わせちゃって。自慢じゃないけど、大型スフィア何かよりずっと難易度高いと
思うけど。」
なのは「今の私達には、確実に戦力になる人間が必要なの。せめてライダー一人と戦えるくらいの強さを持っていないと、意味
が無いのよ。」
翔一「分かったよ。」
なのは「バーニングフォームとシャイニングフォームは使わないでね。あたし達でも勝てるかどうか分からないフォームを
ぶつけるのは流石に可哀想だし。」
翔一「了解了解、任せてよ。」

翔一はそういって通信を切った

なのは「さて、レイジングハート、私達は、全体を見てようか。」
RH「Yes, my master」

そして再び外…

リィン「二人はここからスタートして、各所に設置されたターゲットを破壊、
あ!もちろん破壊しちゃダメなダミーターゲットもありますからね!
全てのターゲットを破壊した後、制限時間内にゴールを目指してくださいです!
ああ!それともう一つ、ラストターゲットに入れる攻撃は、一発だけ当てればOKですよ。」
スバル「ええ!?」
ティアナ「たった一撃!?」
リィン「でも、油断しないでくださいね。もしかしたら、一撃入れるのがとても厳しいと思いますので。」
スバル「は、はい…」
ティアナ「分かり…ました。」
リィン「何か他に質問は?」
ティアナ「ありません!」
スバル「ええっと…ありません!」
リィン「では、スタートまでもう少し、ゴール地点で会いましょう!ですよ!」

モニターからリィンが消え、カウントが開始される。
そしてカウントがゼロになった瞬間、二人は一斉にスタートした。

285:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/17 21:59:25 DXM2Nhd1
【ヘリ内部】
はやて「おお!始まった始まった。」
フェイト「お手並み拝見だね。」

【試験場】

ティアナはアンカーガンからワイヤーを射出し、ビルの壁に取り付ける。
そしてスバルと肩を組み、ワイヤーを戻しながら壁を登る。

スバル「中のターゲットは、あたしが潰してくる!」
ティア「手早くね!」
スバル「オッケー!!」

スバルはティアナから離れ、ビルの窓を突き破って突入した。
スバルが突入した瞬間、設置されていた三つのスフィアがスバルに攻撃を仕掛ける。
だがスバルはその攻撃を容易く回避し、スフィアに接近する。

スバル「ハアァァァァァア!!」

さらに間髪いれずに二つのオートスフィアに拳と蹴りを叩き込み、破壊する。
そして残り一つのスフィアに狙いを定めた。

スバル「ロードカートリッジ!」

スバルの右腕のリボルバーナックルはカートリッジを一発ロードする。

スバル「シュウゥゥゥゥゥゥゥト!!」

リボルバーナックルから発射された光弾・リボルバーショットがスフィアを破壊する。
これで三つのスフィア全てが破壊され、スバルは別のスフィアを探しに向かった。
そして外ではティアナが外部から内部のターゲットを狙っていた。
ターゲットの中にはダミーターゲットも含まれており、設置されている位置もかなり難しい位置にあり、狙いを定めるのはかなり難しかった。

ティア「落ち着いて…冷静に…」

心を落ち着け、狙いを正確に絞ったティアナは一気にターゲットを撃ち抜く。
少し危なかったが、ダミーターゲットは破壊せずにすんだ。
そして一定量のターゲットを破壊した二人は合流し、次の標的の破壊に向かった。

スバル「良いタイム!」
ティア「当然!」


286:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/17 22:00:24 DXM2Nhd1
そしてまた上空のヘリの内部では…

フェイト「うん…良いコンビだね。」
はやて「せやけど、難関はまだまだ続くよ…それに、今回は特別難しい試験やさかい、このまま無事には終わらへんよ…」
フェイト「今の二人のレベルだと…トリニティフォームが丁度良いかな。」
はやて「じゃあ、津上さんにはトリニティフォームでお願いって連絡入れなあかんな…この難関をどう切り抜けるか、知恵と勇気の見せ所や。」

そして再び試験場…
スバルとティアナは新たなターゲットを確認し、破壊へと向かっていた。

スバル「行っくぞぉ~!!」
ティアナ「スバル、うっさい!!」


287:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/17 22:03:54 DXM2Nhd1
Aパート投下終了ッス。
文才の無さは…どうかお慈悲を…
Bパート、後から仕上げて投下します。

288:マスカレード
07/07/17 22:08:00 WyiZYDzr
リアルタイムGJ!
早速3人も出ましたね~
翔一は記憶取り戻した後だからまたトリニティフォーム復活したんですね
スバル達とのバトルに期待してます!
あぁ……マスカレードも早いとこフレイムフォーム取得イベントやらなきゃな……

289:リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY
07/07/17 22:11:50 240mbEbJ
GJです
初っ端からクウガキタァ!さらにやさぐるまの兄貴キタァ!!
…Bランク試験でアギト(トリニティ)ですか…勝ち目あるんですかね?

290:19
07/07/17 22:15:32 eL8LOCcu
GJです

>>リリカルスクライド//G.U.氏
個人的には無常が誰がボコられるか楽しみです
ところで、次はアルター少女リリカルかなみが大活躍ですか?
なにはともあれ次回も楽しみにしいます

>>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
クウガが大好きな自分としてはいきなりクウガでてきてうれしい限りです
クウガは次いつ出るか楽しみにしてます
スバルとティアナが翔一相手にどう戦うか楽しみです

291:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/17 22:36:55 3vTK7HhV
>>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
GJ!
アギトのトリニティフォームってシャイニングとバーニング除けば
一番強いフォームでは?ティアナとスバルがどう戦うか楽しみです。

292:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 22:41:26 dkkDAl0W
>>279
おぉ、大幹部や怪人は出ますか!
で…戦闘員の方は?

293:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 22:48:36 4oZR3ab7
GJです! ひょえーライダーが多いなあ……大変そうですが頑張ってください
たった2回しか出てない上にPがあまり好感持ってなかったフォームがどう戦うのか

294:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/07/17 23:10:54 DXM2Nhd1
>マスカレードさん、リリカル龍騎さん、スクリームさん
三人ともありがとうございます。
トリニティはねぇ、ほんともったいないと思っていたんですよ。
あんなにかっこいいのに二話しか出番が無いんですから。
なのでBパートでは久々に活躍させようと思っていますのでお楽しみに。

>>290
とりあえずクウガは管理局に所属しているわけではないし、本人ももう血を流す戦いに参加するつもりは毛頭無いという感じなので出番は遅くなると思います。
でももしかしたらナンバースの本局襲撃の時にはビートチェイサーの爆音が聞こえてくるかも…

>>292
戦闘員はちょい無理ッス。
すみません…

>>293
おそらくデルザーの改造魔人の如く空気多数になる可能性は高いッス…
しかし、やるだけやってみますのでどうか見守ってくださいッス…

295:魔法少女刑事 1
07/07/17 23:17:34 qbZLCE1x
東京都葛飾区亀有公園前派出所に両津勘吉と言う名の名物お巡りさんが勤務している。
「両津! また勤務中にプラモを作りおってぇ!」
「部長~!」
そんな彼は今日も勤務をサボっている所を上司の大原部長に見付かって雷を落とされていた。
しかし、そこからが少し何時もと違っていた。
「ま…まあそれは一まず置いておくとして…また特殊刑事課から新しい特殊刑事が来るらしい…。」
「ま…またですか!?」

「特殊刑事課」
警視庁の誇るエリート刑事集団…と聞けば聞こえは良いが、その実態はただの変態刑事集団である。
一年中海パン一丁の海パン刑事や、ティーガー戦車に乗ったタイガー刑事など、
本当にこんな刑事がいて良いのか分からない様な変態刑事ばっかりが所属している。
彼等には両津も度々酷い目にあわされ、苦手としていた。

「…で…今度はどんな刑事が来るんですか? 部長…。」
「う…うむ…。それなのだが…。」
特殊刑事課の特殊さは大原部長も理解している為、口調も気まずくなる。
「今度来る特殊刑事は…何でも魔法少女刑事と言うらしい…。」
「魔法少女刑事!? あの…部長…以前来た美少女刑事みたいに
魔法少女のコスプレをしただけの男だったりしませんよね!?」
特殊刑事課には既にその様なパターンがあった。両津の口から出た美少女刑事は
バレリーナの格好をした男であるし、某セーラー戦士みたいな格好をした
月光刑事と美茄子刑事(勿論男)なんてのもいる。
この傾向からして、その魔法少女刑事もただ魔法少女のコスプレをしただけの
男なんじゃないかと両津は考えていた。
「いや…報告によるとちゃんとした女性らしい。」
「へ~…連中にしては珍しい事もあるもんですね?」
しかし、特殊刑事課の刑事であるからして何が飛び出してくるか分からない。
そうやって両津も大原部長も自然と身構えていたのだが…そんな時だった。

296:魔法少女刑事 2
07/07/17 23:19:11 qbZLCE1x
「あの~済みません…。亀有公園前派出所はここですか?」
「はいここですけど…って…。」
亀有公園前派出所の正面入り口の前に白い変な服を着た一人の女性が立っていた。
「ま…まさか…。」
両津と大原部長に戦慄が走った。そして…そのまさかであった。
「特殊刑事課から来ました魔法少女刑事こと高町なのはと申します。」
「…………!!」
驚愕の余り両津と大原部長は声が出ない。そして10秒間位の沈黙の後、両津がやっと口を開いた。
「と…所でお前…何歳だ?」
「19です。」
「じゅ…19で魔法少女は無いだろ?」
「ハイ…私もそう思います。」
「自覚してたのか…。」
19歳なのに何故か魔法「少女」な変な特殊刑事に両津は呆れてまた声が出なくなった。
しかし…やはり変でなければ特殊刑事では無いのであろう。
「ま…まあ百歩譲ってお前が魔法少女として…当然魔法が使えるんだよな?」
「ハイ使えますよ。」
魔法少女刑事は即答するが、それに対して両津は一つの空き缶を机の上に置いた。
「それじゃあこの空き缶を魔法でダイアモンドに変えてみろ。それが出来たら認めてやる。」
「あ…あの~…済みません…。私は物質変換の魔法は使えないんです…。」
「何だ!? 大した事無いな~!」
両津は他にも魔法を使える連中を知っている。それで両津自身が魔法でトキに変えられて
しまったりなど、大変な目にあったのだが、それと比べて魔法少女刑事が
大した事無く感じてしまうのは仕方の無い事だった。
それ故両津も大原部長もすっかり冷めてしまっていたが、そんな時に突如電話がなった。
「はいこちら亀有公園前派出所…何!? 銀行強盗!?」
その電話によると、近所の銀行に武装した銀行強盗が襲撃し、大金を強奪して車で逃走中との事。
当然両津達も出動する事になるのだが、その時に魔法少女刑事の目の色が変わった。
「私も行きます!」
「え!? ってわっ! 飛んだ!」
魔法少女刑事は物凄い速度で飛び上がり、そのまま飛んで行ってしまった。

297:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/17 23:20:45 3vTK7HhV
支援

298:魔法少女刑事 3
07/07/17 23:20:45 qbZLCE1x
その頃銀行強盗が乗った車が高速道路を逃走していた。
拳銃や機関銃で武装した銀行強盗は追跡しているパトカーを撃つ。
まさにやりたい放題だったのだがその時、銀行強盗の車の正面に魔法少女刑事が現れた。
「な!? 何だ!?」
「レイジングハート! アクセルシューター!」
「うわぁぁぁ!!」
魔法少女刑事の握る杖からエネルギー弾が発射され、銀行強盗の車のタイヤを撃ち抜いた。
忽ち車はスピンして引っくり返る。そしてそれに魔法少女刑事が近寄った。
「どうしてそんな事するのかな…。貴方のお母さんも悲しむよ?」
「うるせぇこのガキ!」
車から這い出た銀行強盗が魔法少女刑事に対し発砲する。
しかし、魔法少女刑事の正面空間に魔法陣の様な物が現れ、弾丸が止められてしまった。
「え!?」
意味が分からず立ち尽くす事しか出来ない銀行強盗に対し、魔法少女刑事は指差した。
「少し…頭冷やそうか…。」
「ヒ!」
魔法少女刑事の指先からビームの様な物が発射され、銀行強盗を飲み込んだ。
とはいえ力を加減していたのか、銀行強盗は気絶するだけで怪我は無かった。
「なるほど…あいつは戦いに関する魔法専門なんだ…。
これじゃあ魔法少女刑事じゃなくて魔砲少女刑事だな…。」
やっと駆け付けて来た両津もそう言うしか無かった。

数日後、特殊刑事の一人海パン刑事が亀有公園前派出所にやって来た。
「やあ両津。久し振りだな。」
「ゲゲ! 海パン刑事。」
年がら年中海パン一丁の海パン刑事の異様に両津もついつい後に下がっていたのだが、
そこでふとこの間の魔法少女刑事の事を思い出して訪ねてみた。
「そういえば…この間ここに来たあいつはどうなったんだ?」
「ああ…魔法少女刑事の事か。彼女ならやめたよ。」
「え!? やめたのか!?」
「やめたって言うのは言い方が悪かったが…彼女は元々別の場所から出向して
来た人だからね。出向期間を終えて元の勤務先に戻ったんだよ。」
「そ…その元の勤務先ってのは?」
「さあ…それは私にも分からない。」
「分からない!? お前も分からないのか!?」
「うむ。おっと! 栄養補給の時間じゃないか。」
海パン刑事は履いている海パンの中からバナナを取り出し、食べ始めた。
それには思わず両津も退いていた。
「うわっ! 前も言ったがそんな所にバナナ入れとくなよ!
しかし…アイツは結局何者だったんだろうな~…。」

299:魔法少女刑事 4
07/07/17 23:21:58 qbZLCE1x
「出向先から帰って来てからなのはさんが何か変なんです。」
「そうです。訓練が終わった後も一人訓練場に残って空き缶相手に何かやってるんです。」
「え?」
ミッドチルダの時空管理局にて、なのはの教え子であるスバルとティアナに言われて
フェイトがなのはの身に起こった異変と言うのを確認しに行く事になった。
「なのは、何やってるの?」
「空き缶よダイアモンドになれ! 空き缶よダイアモンドになれ!」
「何…やってるの…。」
両津に言われた事を未だに気にしていたなのはは物質変換魔法を身に付けようと
闇雲に空き缶相手にその様な事を延々とブツブツ言い続け、その異様には
フェイトも退いてしまう程だった。
                  おわり

300:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 23:25:58 qbZLCE1x
何となく思い付いたこち亀とのクロスを勢いで書き上げましたスマソ
なのはを特殊刑事課の刑事として登場させたのは、
特殊刑事課なら、例え魔法を使っても「ああそんな刑事なんだな」
位にしか皆は思わないからとかそんな感じでお願いします。

他にもこち亀世界には魔法使いとかいますし。

301:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/17 23:44:42 JxFUACOA
>>300
そういやあの世界って天国も地獄もあれば神様だって居るんだよな……

302:節制の14 ◆6EgzPvYAOI
07/07/17 23:46:27 QWOhjJmo
>266
人数多いよwww富士鷹ジュピロ先生の二の舞はwwwww
>287
色々楽しみです!

ライダーのクロスオーバーは昔やってた事が……
一条薫専用G-3改を作る前にまず(31)を縛り上げた上で、
ブレードアンテナを付け、赤くリペイントとか。

で、そちらのG-3は誰なんでしょうか?
>300
大丈夫!心が輝いていれば!!

303:19
07/07/17 23:55:59 eL8LOCcu
GJ
こち亀とのクロスとは
まぁあの世界じゃ魔法もあればタイムマシンもありますしね

304:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 00:03:45 2wVS/sMs
こち亀のクロスはいいですな。
両さんが時空を行き来できると知ったら、人がいない世界に行ってダイヤや金を手に入れたり
するんだろうなあ。
最後は時空管理局に追われるだろうけど。


305:魔装機神
07/07/18 00:17:31 pbgpXhpo
乙!
まさか両さんとのコラボだなんて……しかも異様にあってるし

306:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 00:29:29 kIqr+LTF
>>304
はやて、なのは、フェイト、シグナム、ヴィータ、シャマル、リィンフォースⅡ「両津の馬鹿はどこにおるんや(いる、いるの、いるんだ、いるんですか)!!」
キャロ、エリオ、スバル、ティア「管理世界30週旅行に出かけました!」

こうですか?わかりm(ry

307:節制の14 ◆6EgzPvYAOI
07/07/18 00:35:51 hwbZKRAr
>305
ジャンプ漫画は三つに分けられる!
ジャンプらしい漫画、らしくない漫画、こち亀、ジョジョ。
しまった四つだ、撤収ー!?

308:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 01:09:37 FmGkZvic
こちかめワロタ

309:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/18 01:23:18 gHdgF2HA
>>281-286
GJです
新人達はかなり苦戦するでしょうね・・・
兄貴が出てくれたのは嬉しいですが、カブトさんの参戦はいつでしょうか?

310:マスカレード
07/07/18 03:00:07 eYt8bl5A
これよりリリカルBLADE第3話を投下します
許可を……
って誰もいないか(笑)
10分後ぐらいに投下します

311:マスカレード
07/07/18 03:07:58 eYt8bl5A
敵から予想外の攻撃を受け、倒れたなのははまだ眠っていた。
すでに検査は終わっている。後は目が覚めるのを待つだけだという。
エイミィはリンディと二人で本局の廊下を歩きながら、なのはの容態を報告する。
「検査の結果、怪我はたいしたこと無いそうです。」
「そう……。」
エイミィの報告に、リンディは一言だけ返事を返す。
「ただ……魔導師の魔力の源、『リンカーコア』が極端に小さくなってるんです」
「……じゃあやっぱり、一連の事件と同じ流れね」
「はい。間違いないみたいです。」
最近立て続けに発生していた「魔導師襲撃事件」。
リンカーコアが小さくなるという症状は、その被害者に共通していた。
「休暇は延期ですかね。流れ的に、うちの担当になっちゃいそうだし」
「仕方ないわ。そういうお仕事だもの」
二人はそう言い、ツカツカと歩きながら苦笑する。
「……さて。後はもう一つの問題ね……」
リンディは目的地である部屋のドア前で立ち止まった。
「テッカマン……ですか。」
リンディは一言「ええ……」と返事をし、ドアを開ける。
部屋の中にいるのは管理局から借りた服を着て、ぽつんと座っている男だ。
「気分はどう?Dボゥイ」
「…………。」


第3話「お引越し、そして理由無き敵前逃亡」


「ん……」
医務室で目を覚ますなのは。
ゆっくりと横を見ると、暗い表情をしたフェイトが座っていた。
手には包帯を巻いている。シグナムにやられた傷だろう。
「あの……ごめんね。せっかくの再会が、こんなで……怪我、大丈夫?」
自分のせいでは無いのに謝罪するなのは。
「ううん。こんなの、全然。それより……なのはは?」
「私も平気。フェイトちゃん達のおかげだよ!」
なのはは「元気元気!」と笑いながら腕を動かして元気さをアピール。
二人はしばらくお喋りし、しだいに気まずい雰囲気も無くなっていった。
「ところでフェイトちゃん」
「何?なのは」
少し真剣な表情になるなのは。フェイトは「何だろう?」と聞き返す。
「私を助けてくれたあの……テッカマンさん?のことなんだけど……」
フェイトは「やっぱりその話題か」という顔をする。
「それが、まだよくわかって無いんだ。今リンディさんが取り調べしてるらしいけど……」
「そっかぁ。味方……だよね?」
「うん……多分……」
恐る恐る聞くなのはに答えるフェイト。だがやはり自信は無く、「多分」としか言えなかった。


「もう一度聞くわ。あなたは記憶喪失なのよね?」
「そうだ。何度も聞くな」
取調室でDボゥイに尋問するリンディ。
「なら、ラダムって何なの?貴方が頻繁に口にしていたらしいけど……」
ちなみにこれはフェイトからの情報だ。
「俺が倒すべき敵だ。」
「記憶喪失なのにそれは覚えてるのね。ちょっとおかしく無いかしら?」
「俺が覚えているのは、クリスタルを使ってテッカマンに変身できる事と、ラダムを滅ぼさなければならないという事だけだ」
Dボゥイの話を聞き、「はぁ」と溜め息をつくリンディ。

312:マスカレード
07/07/18 03:15:31 eYt8bl5A

「……わかりました。それは信じます」
「…………。」
これ以上尋問しても埒が明かない。リンディは諦めて次の話へと進むことにした。
「じゃあ、ここからは貴方へのお願いなんだけど……いいかしら?」
「お願いだと?」
聞き返すDボゥイ。
「ええ。聞いてくれるかしら?」
同時にエイミィが二人にお茶を出す。しかもDボゥイの分までミルクと砂糖をいれ始めるリンディ。
「あ、ああ……」
Dボゥイはこの異様な飲み物を凝視しながら返事を返す。
「ふふ……よかった。まぁ、まずはお茶でも」
そう言いこの緑茶に砂糖とミルクを入れた異様な液体を飲み始めるリンディ。
「…………(ゴクッ)。」
リンディを見たDボゥイも、ソレを恐る恐る口に運ぶ。しかし……
「ん?……なかなか……いけるな。」
「そうでしょ~?この味がわかってくれて嬉しいわ」
Dボゥイの反応に喜ぶリンディ。
横でエイミィが「マジかよコイツ……」というような青ざめた顔でDボゥイを見つめているが、そこは割愛しよう。
「で、Dボゥイ。私達に協力して欲しいんだけど……」
本題に入るリンディ。
「協力だと?」
「ええ。今回の『魔導師襲撃事件』の解決に手を貸して欲しいの。」
そして魔導師襲撃事件の全容を説明するリンディ。
「あの赤いテッカマンもこの事件に関わっているみたいなの。どうかしら?」
しばらく考えるDボゥイ。本来ならこんな組織に協力してやる義理は無いが
確かにエビルと決着をつけるにはその方がいいかもしれない。
しかも協力するならば当面の住居まで用意してくれるらしい。リンディは巧みな話術でDボゥイを引き込む。
「……いいだろう。協力してやる。」
「本当?感謝するわ!じゃあ、これから……」
「ただし!」
「……え?」
リンディはDボゥイの返答に「よろしく」と言おうとするが、大きな声で遮られてしまう。
「ラダムが現れた時はそっちを優先させてもらう!」
「…………。」
再び真剣な表情に戻るリンディ。そして……
「わかりました。どうやらそれが貴方の目的みたいだしね……」
リンディは少し考えたが、その条件を飲む事にした。
ちなみにラダムについても「倒すべき敵」としか教えてもらえなかったという。
ラダムを放っておけば大勢の人間が死に、地球は死の星になる……と。にわかには信じ難いが、まぁ信じるとしよう。


「バルディッシュ……。ごめんね、私の力不足で……」
「いっぱい頑張ってくれて、ありがとう。レイジングハート……今はゆっくり休んでてね……」
傷だらけになったデバイスを眺めるなのはとフェイト。
そしてユーノとクロノが、二人のデバイスの状態と今回の敵が使ってきた魔法の説明をする。
あれは「ベルカ式」というらしく、魔力を込めた弾丸で一時的にパワーを跳ね上げる物だという。
「そういえば……ベルカの騎士って……」
フェイトもシグナムの言葉を思い出し……。

313:マスカレード
07/07/18 03:21:03 eYt8bl5A


同刻、八神家

「じゃあ、お先にお風呂入らせてもらうわ」
シャマル・ヴィータ・はやての三人は浴室へと向かう。もちろんはやてはシャマルに抱き抱えられながらだ。
「シンヤはいいとして……シグナムは入らないのかよ?お風呂好きが珍しいな」
まるでホストのようにソファに座って足を組んでいるシンヤをちらっと見て、シグナムに質問するヴィータ。
「ああ。明日の朝入らせてもらう。」
その言葉を聞き、三人は浴室へと入っていった。

「……今日の戦闘かい?」
三人が風呂に入ったのを見計らって、おもむろに口を開くシンヤ。
「敏いな。その通りだ」
シグナムは服を上げる。
すると、腹辺りにできた傷が目につく。フェイトの斬撃がかすっていたのだ。
「まさかシグナムの装甲を撃ち抜くとはね……」
「良い師に学んだのだろう。それよりも……」
シンヤを睨むシグナム。
「お前が兄さんと呼んでいた、あの白いテッカマンは何だ?」
「ふふ……聞いての通り、僕の兄さんさ。しかも双子のね」
さらっと答えるシンヤ。
「……いいのか?我らに協力したために実の兄と戦う事になっても。」
「もちろんさ。兄さんは俺以外には殺せない……いや、俺以外には殺させない……。」
ニヤッと不敵に笑うシンヤ。シグナムは黙ってシンヤの話を聞いていた。


数日後、海鳴市。

「ここが俺の家……か。」
なかなか豪勢なマンションを見てぽつりと呟いたDボゥイ。
「そうよ、Dボゥイ。もう貴方は家族も同然なんだから、もっと堂々としなさい」
リンディも笑顔で言う。
「そういう訳だ、Dボゥイ。この荷物運ぶの手伝ってくれ」
「ああ、わかった。」
そこへ大きな荷物を持ったクロノが現れ、Dボゥイに手伝うように言う。Dボゥイは仕方ないと思い、それを手伝う。

なのはとフェイトは二人でマンションの玄関から外を眺めてお喋りしている。本当に楽しそうだ。
数分たって、Dボゥイが荷物を運び終えると、リビングに赤い子犬とフェレットが立っているのが目に入る。
赤い犬の方にはどこか見覚えがあるが……
「新形態、子犬フォーム!」
子犬はどこか聞き覚えのある声でそう言った。
「お前……アルフか!?」
「そうだよ、Dボゥイ!」
Dボゥイは軽く驚く。まさか子犬にも変身できるとは……
「なのはやフェイトの友達の前では、この姿でなくちゃならないんだ」
今度は頭を掻きながらフェレットが口を開く。
「……お前は?」
「僕だよ、ユーノ・スクライア!」
「(そういえば居たな……そんな奴)」
思ったが口には出さない。この雰囲気で存在自体忘れていたなんて流石のDボゥイにも言える訳が無い。
「……お前らも、大変なんだな。」
Dボゥイは少し同情しながら言った。
「うわぁ~!アルフ小さい!」
「ユーノ君、久しぶり~!」
そこへなのはとフェイトが入ってくる。二人はすぐにアルフとユーノを抱き抱える。
微笑ましい光景だ。こんな平和な日常、Dボゥイのいた世界では有り得なかっただろう


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