【CCA後・ここだけの話】シャアとアムロの隠居生活at X3
【CCA後・ここだけの話】シャアとアムロの隠居生活 - 暇つぶし2ch700:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 21:27:32
七百式は頂く!

    r'⌒⌒^'、/⌒⌒ヽ        流石ですね♪
   ( rνyy'ソ| Wツ^ヾ)
    ヾ ゚ー゚ノ.|リ ‘ー‘ノ
    / ]¶[ \  ]¶[ ノ
   /    / ̄ ̄ ̄ ̄/
 __(__ニつ/ 輪舞鈴 /____
     \/____/

701:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 21:28:49
(▼∀▼)よし七百式は貰っていくぞ

702:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 21:33:56
Σ(((▼Д▼)))ま、まさに外道!

(▼Д⊂)おのれアムロ覚えてろよ!


703:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 21:40:11
すげー・・。
AAでアムロとシャアのリアルな戦いを見れるとは

704:464
06/06/08 22:07:55
>>699
実は俺も大気圏突入ネタをひっそりこっそり暖めてたりするw
ま、MSでじゃないから、まずかぶらないだろうけど。

705:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 22:10:58
あんまり書き手が馴れ合ってると新規の人が入りにくいんじゃねーでしょうか
ま、ほどほどにな

706:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 22:26:25
>>705
何様‥!?

707:98
06/06/08 22:26:35
>>705
そうかなー。
最初の内は馴れ合いのなさの所為で、余計に新規のヒトが入りく
そうな雰囲気だったような気もするが…。
気をつけよう。
つかね、実際問題、いろいろとお互いに意見交換したり刺激し合わないと完成しないネタ
ってないか?
書き手同士が馴れ合いを怖がって、ワンマンプレーなSSを書き続けるより
良い気はしていたのだがな。
まあそういう自分も馴れ合いって苦手ではあるんだけどね、ある所で。

708:698
06/06/08 22:38:49
>>699
 おわ、何だかわざわざすみません。そちらも、気にせずに投下してくだされ。
 ワクドキしながら読まさせていただいていますので。
 こっちはもうちょっとネタを暖めて…いや、萌やしてきますww
 どっちらかというと、コウネタの方重視ですが。

>>707
 禿同させていただきます。特に後半部分に。

709:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 22:43:46
まぁテキトーで良いんじゃないか?
>>705の言いたい事も分からんでは無いが
この位なら良いような気がする


710:江馬・シーン
06/06/08 22:43:49
98さん
Goooodjooob!!
カイが出てきたのも個人的に萌えですなw
>>705
いや、むしろここは馴れ合い故、ご新規さんでも投稿しやすいと
思うんですが・・・私も最初は抵抗ありましたが、ここの住人さんは
モラルある方が多いんで暖かく受け入れてくれると思いますよ。
何かいいネタあったら投稿してください。で、お互い刺激というか
アイデアにインスピレーションを感じながら色々なパターンのSSが
出てくれば多くの人が楽しめるスレになるでしょうしね。
偉そうなこと言ってスイマセンm(_ _)m

ちょっと98氏の話をぶったぎる形になっちゃいますが、新作晒します。
98氏の続きUPまでの場つなぎ話と軽く読み流してくださいまし。

711:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 22:46:00
もうちょい板の空気読んでくれればいいな、とは思うな

712:バーチャルと現実 1
06/06/08 22:46:33
第二次ネオジオン動乱後、ネットワーク界では奇妙なゲームが
流行していた。その名も「$$$An axis crash!!!$$$」

そのゲームは第二次ネオジオン動乱後まもなくフリーゲームとして
どこからか配布され、ダウンロード後、アクシズ落としを成功させれ
ばクリアとなる「ネオジオンモード」とアクシズ落としを阻止できれば
クリアとなる「連邦モード」の両方が存在する、実にマニアックで凝った
システムのゲームであった。

このゲームの登場後、初めはゲームマニア内のブログや掲示板
で話題になっていたのだが、話題が話題を呼びどんどんネット
ワーク界に広まり、ニュースでは連日このゲームについての話題が
取り上げられるほど一種のの社会現象とも呼べるほどの状況になっていた。

ゲームの内容が不謹慎且つ反政治的という為、このゲームを見つけ次第、
サーバー管理会社は速攻に削除をしているのだがP2Pなどの媒体を通して
ネット上に急速に広がっていた。

「アクシズ落しをゲーム等という遊びにするとは、全く許し難いことだ!!」
シャアは持っていたコーヒーカップをドン!と力強くテーブルに
叩き付けるように置きながらTVニュースに怒りをぶつける。
「確かに不謹慎だがバーチャルな世界の話だろ?それを3次元の世界
で現実にやろうとしたのは何処の誰なんだ?」
キッチンで今夜の夕食の支度をしながらそっけなくアムロは返事を返す。
「飯出来たからテーブルを片付けてくれ。こんなゲーム、麻疹みたいな
もんだよ。少しすればみんなすぐ飽きて忘れてしまうだろう。」

「私がアクシズを地球へ落とそうとしたのは地球に対しての贖罪と
宇宙(そら)に出た人類の革新を思う故の行為だった。その私の
意思を歪めてゲームなどという、ただ点数を稼ぐこととクリアすることの
みを目指すだけのお遊びにされてはたまらんというのだ」
「お前がどんな崇高な意思を持って行った行動だといくら言っても、また、
どんな崇高な理想論を並べ立てて演説したとしても、ある種の貴様とは
違う意味で歪んだ連中から見れば、残念ながら格好の『面白おかしいネタの種』
でしかないんだよ。諦めろ。」

713:バーチャルと現実 2
06/06/08 22:49:14
貴様はこんな馬鹿げたものを作り、それで遊んで喜んでいる人間を見ても
人類に絶望してないなどと言い切れるのか?」
「それを作ったのお前が憎み、粛清しようとしたアースノイドとは限らない
んだぞ?貴様は何かと言うと全て地球に居続ける人々のせいにするが、コロニ
ー圏や月面都市にだって個々に見ていけば危うい奴は山ほどいるんだ。
現にこのゲームはコロニーや月面都市の若い連中の間でもかなりはやってる
らしいじゃないか。貴様が気に食わないのはこのゲームに『ネオジオンモード』
だけでなく、『連邦モード』があることなんじゃないのか?案外このゲーム
を作ったのは貴様のシンパかもしれないぞ。」
「私はスィートウォーターや他の多くの貧しい宇宙移民難民たちの未来の
為であり、彼らを救う為にしたことだ。私を真に慕ってくれた者ならこの
ような下品なゲームを作るなど考えられんし信じられん。」
「さっきも言ったがその『下品なこと』を3次元でやろうとした貴様に
このゲームのことをとやかく言う資格は無いんじゃないのか?」
「くっ・・出来ることならこのゲームを作った奴をとっ捕まえて
小1時間ほど問い詰めてやりたい所だが・・・」

「しょせん逃亡中の俺たちにどう出来ることでもないんだ。さっさと食っち
まおうぜ、メシがさめちまう。。イカレた奴が作ったバーチャルゲームの事
にこだわってるよりもメシを食ったり食う為の仕事をさがしたり、身を隠す
場所を探したり・・・お尋ね者の貴様には、そういう現実的な事を心配する
ほうが大切なんじゃないのか?」

その頃、月面都市にあるB社という玩具メーカーの企画室では会議が
開かれていた。
「例のゲーム。テストパターンとしてネット上にβ版を放流してみたの
ですが、食いつきの方はかなりいいようですね」
「P2Pにもわざと放流しておいたのだがかなりの検索件数がある。
よし、『起動戦士νガンダム-アクシズ攻防戦-』本格開発にゴーサイン
を出す。もっとコマンドやイベントを増やし設定を細かくすればかなり
売れるだろう」

どこへ逃亡しても、シャアとアムロはB社の魔の手からは逃れることが
出来ないようだ。

714:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 22:50:29
>>711
私のことでしょうか?
だとしたらすいません、以後気をつけます

715:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 23:04:23
>>710
GJ!つーかB社こええええーーー!

716:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 23:09:29
じゃあ
>>705>>711さんは
どんな板の雰囲気や、ルールをお望みなの?
ごめんね、これは喧嘩売ってるんじゃないんだよ。ただ気になるだけ。
各スレ一つ一つ、必ずって言うほどそう言う人がいるから。
なんだかはっきりしない一文だけ書いて消えるなんて、ここの職人さん達が
気を使うだけだし、そこまで言うならもっとはっきり言った方が。
職人さんだって、きっと文章書くだけで精神力使うのに、そんな事まで
気にさせたら可哀想だと思うよ。

と、いち読者の疑問。

江馬さんGJ!!
アムロ、完全にシャアを捕らえてますね。

717:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 23:13:13
職人さんって言っても好きで書いてるんじゃないか?
なんでもいいけど、無駄にスレ荒れさせるなよ。

718:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 23:21:30
>職人さんって言っても好きで書いてるんじゃないか?

これはいっちゃいかん言葉だ。
職人を侮辱しかねん。
皆陰で苦労してるんだよ。仕事じゃねーんだから。
このスレは職人のCCA後好きだパワーで支えられてるんだぞ。
お前が無駄にスレを荒らさせる。
何も職人ばかりを擁護するわけじゃないが、言っていいことと悪いことがある

719:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 23:24:09
いや、自分も書き手なんだが…
好きでやってることの苦労を分かってもらおうとは思わないし

720:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 23:26:53
このスレただのネタスレだろう。
そんなにまじになってカリカリしなくてもいいじゃないか。

721:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 23:43:10
▼A▼ < 私が七百式を取れなかったばっかりに…スレを荒れさせてしまった
ララァ、私はいいからスレを導いてくれ

722:98
06/06/08 23:45:17
スレの回転が速いと思ったら
>>710
江馬中尉ベリーGJ!いいね。
シャアは渋々であるにはあるが、なんだか
かぁーいいな。一緒に晩酌して慰めてあげたくなるジャナイカ。
>>721
大佐は最高です

723:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 23:53:01

だが俺は謝らん!貴様程百式にこだわりもしなければ
この流れに絶望もしちゃいない!
    r'⌒⌒^'、/⌒⌒ヽ
   ( rνyy'ソ| Wツ^ヾ)      さ、流石すぎですよ大尉!
    ヾ ゚Д゚ノ.|リ ‘Д‘ノ        
    / ]¶[ \  ]¶[ ノ 
   /    / ̄ ̄ ̄ ̄/
 __(__ニつ/ 輪舞鈴 /____
     \/____/

724:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 23:54:33
みなさんの作品、またまた楽しませてもらいました。
職人同士で交流できるスレって羨ましいくらいです。
また楽しみにしてます。

725:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 23:59:38
ここの職人さんの作品は短編だから、新規参入したければ
一つの作品が一区切りした時にちょっと断り入れればOKでしょ
難しく考えることはないと思うよ

726:464
06/06/09 02:06:57
びっくりしたよ、未読が30以上あるんだもんw

皆さん擁護してくれてるけど(俺のためじゃないにしろ)、
荒れかけさせるほどの言葉じゃないよ。みんなもちつけ。
2ちゃんねるにいるんだから・・・あとは言わなくてもわかるよね。

727:464
06/06/09 02:10:07
>>710
江馬さんグッジョブっすよ。
確かに他人から見て違わないことでも、
本人にとっては大事な部分ってあるよね、大佐。
問題はどっちにしろ「危ない奴」なことだw

728:通常の名無しさんの3倍
06/06/09 02:34:06
2ちゃんねるってのは、もっと殺伐としてるべきなんだよ
煽られるか釣られるか、その空気がいいんじゃねえか
女子供は、すっこんでろ


ってやつですか

729:無題
06/06/09 03:22:06
 アムロ・レイ大尉の捜索が先日打ち切られたっていう噂だ。これで奴さんもよ
うやくニュータイプという言葉の呪縛から逃れられることだろう。まあ馴れ馴れ
しく言ってはいるが、俺と面識は全く無いんだがな。
 だけど俺の「目標」の捜索は、一向に打ち切られる気配がない。こうも見つか
らないと愚痴の一つも言いたくなるが、このおかげでメシが食えているのも事実
だ。いっそ見つからないでずっと探せていれた方が食いっぱぐれはないのだが
ね。おっと失言。
 ネオジオンの残党とおぼしきクライアント(としか思いようがないじゃない
か)の依頼で、俺と同じく「目標」を探している連中は結構いる。少なくとも俺
が出会った中で今まで2人いた。俺たちみたいな商売はゴキブリと一緒で、一匹
見つけたら100匹いると思えなんて言われる業種だ。2人と会ったんだから200
人は確実に動いてる。噂では連邦がらみの機関から依頼されてる連中もいるらし
いから、その倍だ。はは、「圧倒的ではないか、我が軍は」ってか。
 それでもこの2年、誰も足取りさえ掴めてない。いや、正確には足取りは掴め
ているんだろうが、あまりにもガセネタが多すぎて絞りきれない。これをわざと
やっているなら奴は逃げ足の天才だな。もっとも目標の特徴が「ブロンドヘアー
で額に傷の男性、性格は横柄」だから、ガセネタが続々出るのもうなずける。そ
んなのどこにだっているじゃないか。アムロ・レイと連れ立って街を歩いてたっ
て噂もあるくらいさ。まあそもそもテレビ局のバラエティー番組が率先してそん
なことをしてるんだから、たまらんよ。
 それにネオジオン残党の連中があちこちで騒ぎを起こすもんだから、情報に余
計なノイズが入るんだ。まったく、自分たちで足を引っ張っているんじゃない
か。こういうのは、猟師や潜水艦乗りと一緒なんだよな。じっと耳を澄ませて
入ってくる情報を様々なフィルターにかけて洗い出す。そしてその情報を蓄積し
てアタリをつける。それで初めて獲物の位置がわかるんだ。それをなんだい、
「ジークジオン! ドカーン!」。はは、やってらんねえよ。下手くそなCGで
演説を捏造してネットにばらまいても、合成で作りましたってアラが見え見えで
すよ、っての。今や連邦だって相手にしちゃいないさ。
 だから一週間に一度の経過報告書提出には、俺は正直にこう書くのさ。「目撃
情報などはかなり多いものの、同時刻に別の場所での目撃情報が重なっているな
ど信用に足らない噂ばかりが先行していて、かつ彼らを援護しているとおぼしき
団体による陽動の破壊活動などによって、情報は錯綜している」ってね。もう
ちょっとおとなしくなってくれないのかな、あの連中は。
 さてと、捜索ついでに飲みに行くか。今日はアミーとキャシーって新入りの
入ったゲイバーにでも行くかな。


730:464
06/06/09 03:24:22
と、ちょいと書いてみた。
>>728
まあ、そこまでは言わないけどさ。
俺が言いたいのは落ちついてジェントルに行こうぜみんな、ってこと。

731:464
06/06/09 03:27:56
なんか今日の俺の発言は誤解を呼びそうだな…
ちと自粛します。疲れてるのかな。

732:通常の名無しさんの3倍
06/06/09 05:14:16
>>728は吉野屋コピペの改変だと思う

733:通常の名無しさんの3倍
06/06/09 05:51:21
確かに余裕無くなってる感じはあるなあ。
きっかけになった>>705にだって「貴様ほどの男が、なんて器量の小さい!」とでも言って流せば良かっただろうに。
ネタ雑談カテゴリの旧シャア板でネタをやる余裕を失ったらお終いですぜ。

734:98
06/06/09 07:41:04
おいおい、みんな朝からお盛んだな。
そのエネルギーを無駄に浪費してると何故分からん?!

735:98
06/06/09 07:45:09
アルテイシア…!!私は昨日酒の飲みすぎで上書き保存せずに、話の半分を
オジャンにしてしまった…!!
くッ…この苦しみどうしてくれようか
腹いせにアクシズを落してくれるわ。

アムロ!近くに居るのなら今直ぐ話の続きを住人どもに授けて見せろォーー。

736:通常の名無しさんの3倍
06/06/09 11:36:51
江馬です
感想ありがとうございます。

みなさんマターリ逝きましょう

494さん、新作乙です。これ位の短編っていうのもさくっと読めて
いいですね、GJです。

98さん
私もフロッピーでデータ持ち出して、出先のPCで作業したら、
何故かフロッピーまっさらになって30分ほどの作業がパーに
なったことあります'`,、('∀`)'`,、

737:通常の名無しさんの3倍
06/06/09 11:38:26
494=464
間違えてました、激すいませんm(_ _)m

738:通常の名無しさんの3倍
06/06/09 11:38:41
>アクシズ落し
マジやめといた方がいいらしいぞwww
アムロ大尉にアクシズ表面に押し付けられるという折檻をくらうらしいと、
このシャア版ではもっぱらの噂だかんなw

739:通常の名無しさんの3倍
06/06/09 11:39:51
×版(ばん)
〇板(いた)

740:通常の名無しさんの3倍
06/06/09 11:40:45
>>739
スーパー秘書ナナイかおまいw

741:通常の名無しさんの3倍
06/06/09 16:20:11
このスレももうそろそろ800を迎えるのか・・・。
感慨深いもんがある。

742:通常の名無しさんの3倍
06/06/09 18:01:41 h/eub6zi
誰かアミーとキャシーにつっこんでやれw

743:sage
06/06/09 18:02:45 h/eub6zi
ぎゃあ、sage忘れ

744:通常の名無しさんの3倍
06/06/09 18:04:00
こっちだよ…

745:クェス
06/06/09 18:59:43
>>701大佐ってもう八百式もとれないんじゃない?

746:464
06/06/09 19:16:35
前半をうpしますー。
連続投稿規制にひっかかるから、後半はまたあとで。

747:ウェーブ・ライダーズ 1
06/06/09 19:18:32
 コロニーは密閉された閉鎖空間ではあるがほぼ地球上と同じ環境が提供され
る。コロニーでは遠心力によって1Gの重力を作り出しているが、中の大気もま
た遠心力で地表付近に集中するため、地球上と同じく高度が上がれば気圧も気温
も下がるのである。このような構造から、コロニー内には雲もできるし雨も降
る。
 それでは地球の空とコロニーの空ではどう環境が違うかと言えば、それは重力
と遠心力の違いである。コロニー内環境では回転軸付近はほぼ無重力であり、コ
ロニーの回転と同調した回転の場合高度によって重力が変わり、徐々に増えなが
ら地表で1Gとなる。しかし地表のごく近くの空中であろうとも、コロニーの回
転方向と逆方向にコロニーの回転速度と同じ速度の616.6km/h(半径
3,000m、1分50秒に1回転の場合)で移動すると、遠心力は相殺されてほぼ無
重力となる。このように場所や環境によって重力が変化する点が違うといえる。
 例えば、中心軸近くから地表に落下する物体は、風に煽られて徐々にコロニー
回転速度と同調していき、風から受ける加速度に応じた遠心力で地表へ落下する
であろう。空気抵抗の非常に少ない形状であれば、地表のごく近くまでは風から
受ける加速度も大きくないので遠心力も小さいまま到達できるかもしれない。た
だしどちらの場合も、616.6km/hで回転する地表との激突は、例えば人間なら
軽く死に至るエネルギーとなる。
 このような事故を防ぐため、コロニー中心軸の空中は立ち入り禁止区域であ
る。

 だがしかし、世の中には必ず天の邪鬼がいるものである。このような危険な場
所に敢えて立ち入り、それを趣味としている人たちがいた。彼らはエア・ボード
と呼ばれる5m×70cmほどの板を使って空気に乗る、ウェーブ・ライダーと呼
ばれていた。
 対地速度が高く遠心力が小さい状態では、わずかな風圧によってでも浮力を得
て落下を食い止めることができる。対地速度が低く遠心力が大きい状態では、よ
り風圧の強い高度まで下がれば浮力を得ることができる。いかに地表近くまで降
りれるかというのは、ウェーブ・ライダー仲間での勇気の証明だった。もちろん
勇気が過ぎて地面に激突し、死亡する例も年間何例かは確実にあった。本人に
とっても周りにとっても極めて危険なこのスポーツは、どのコロニーでも禁止さ
れていた。

748:ウェーブ・ライダーズ 2
06/06/09 19:20:01
「なあシャア、あれはなんだ?」

 高い高いコロニーの空を見上げながら、アムロは傍らの男にそう尋ねた。二人
は愛車ヨタハチのキャンバス・トップを開け放ってルーフに座りながら、4~5
人のゴマ粒のような人影が空中に遊ぶのを見ていた。アムロはお気に入りのマグ
カップに入ったコーヒーをすすりながらも、その様子に目が離せないでいるよう
だ。シャアもまた右手に挟んだラッキーストライクから時たま紫煙を吸い込みな
がら、その様子を懐かしそうな顔で見ていた。

「ああ、あれはウェーブ・ライドだ。コロニーの低重力を利用して空気に乗る遊
びだ」
「そんな遊びがあるのか、知らなかった」
「そうか、アムロは地球育ちだったな。子供の頃に友人の半分は経験していた
ぞ」
「サーフィンみたいなもんだな」
「ああ、元はサーフィンだ。風を波に見立てた『波乗り』だからな」
「見るだけでハラハラする……風に乗れる理屈はわかるが、好き好んでやろうと
は思わないな」
「意外と面白いものなのだぞ?」

 その台詞の部分だけアムロに向き直って真顔になるシャア。しかしアムロは
ふっと微笑を浮かべ目を伏せる。

「空は……あの感覚は恐い」
「ふん、よくよく『ソラ』にいい思いがないらしいな」
「ああ。お前のせいでな」
「なに、私の?」
「そうさ。あんなのを見ると、頼りない揚力に命をかけざるを得なかったあの時
の記憶が蘇るのさ。一年 戦争の頃、お前は大気圏突入時のホワイトベースをザ
クで襲ったよな。俺はお前の部隊のザクに足止めされて地球に落ちた。ガンダム
のシールドの揚力なんてものを当てにしながら、ゆっくりゆっくりと摩擦熱であ
ぶり焼きになる恐怖がわかるか。あんな思いをすれば、誰だってもうあんな真似
は二度と御免だろうさ」
「ははん、あの時のことか。よくあんな些細なことをいちいち覚えているものだ
な。感心したよ」
「こいつ……」

749:ウェーブ・ライダーズ 3
06/06/09 19:20:59
「だがあのウェーブ・ライド愛好者の究極の目標は、地球で波に乗ることなの
さ」
「……?地球で波に乗る?サーフィンならいくらでもできるだろう」
「そうじゃない。波というのは大気のことさ。自分の身体とボードと冷却ガスを
たよりに、人工衛星軌道に乗って大気上層でエアブレーキと揚力をコントロー
ル、ジャイロも航法コンピューターもなしに、三半規管と自分の脳みそと運動神
経だけで大気圏突入をやらかそうってことさ」
「馬鹿な!そんなことができるはずがない!」
「だが旧世紀、飛ぶはずがないと言われた人力飛行機は技術を積み重ねて何十キ
ロも飛行ができるほどになったぞ。要は失敗した先人の教訓を生かして問題点を
潰して行けば、理論上はできるのだ」
「なんてことだ……完全にクレイジーだな」
「ああ、私もそう思う。余談だがZガンダムの開発者はそのウェーブ・ライド愛
好者だったらしいぞ」
「それでウェーブ・ライダー形態なんて言っていたのか」
「そうだ。しかし生身の大気圏突入なんて真似をしようとする奴は、ここ数年い
ない。私に言わせれば、コロニー内で遊んでいる程度が一番楽しい」
「そうだな、それにくらべればあの連中は可愛く見えるよ」

 シャアとアムロが見上げていると、その遊んでいたゴマ粒のうち1つが、2つ
に別れた。

「ん、なんか取れた」
「いかんな」

 そのうちの1つの影は急に軌道を変えて高高度の山の上に降り立って行った。
しかしもう1つの影はひらひらと舞いながらコロニーの空を回り出した。その回
転が徐々に地表の回転と同期し、遠心力によって地表へと落ちてきた。

 ドカン!

 それはウェーブ・ライドのボードだった。ヨタハチからさほど離れていない草
むらに落ちて、地面を1mえぐってバウンドし、ヨタハチを飛び越えて転がっ
た。あわててヨタハチから離れて地面に伏せたアムロは、ボードが飛び散らせた
土をかぶっていた。一方シャアはあわてず騒がずヨタハチのキャンバストップを
閉めて、車内でゆうゆうとしていた。

「うろうろ逃げるより当たらんものだ。私が保証する」
「やっぱり可愛くない。このスポーツは危険だ……」

750:通常の名無しさんの3倍
06/06/09 19:21:43
野暮な突っ込みかもしれんが、ホモアビスは無しなのか?
あのカミーユが優勝したかなんかしたやつ。

751:ウェーブ・ライダーズ 4
06/06/09 19:21:59
「アムロ、シャア、ケイホウ。アムロ、シャア、ケイホウ」

 ヨタハチは二人に警報を発した。突然の警報に二人は急いで車内に乗り込む
と、助手席のグローブボックスを開けてモニターの表示を一瞥した。そこには以
前見かけて骨格と顔をデータベースに入力しておいた、捜査エージェントが二人
表示されていた。どうやらヨタハチのルーフに仕込んである全方位カメラがその
人影を捕らえたらしい。改造によってハロの人工知能を仕込まれたヨタハチに
は、七つの隠し機能があった。そのうちの一つがこの全方位スキャン警報システ
ムである。目標の距離は40秒前の時点で約1km。今逃げれば気付かれる前に振
り切れるだろう。

「しかし何年たっても、しつこいことだ。アムロ、出してくれ」
「あっちも商売だからな。さて、まくるぞ」

 改造モーター特有の金属音を後に残して、ヨタハチはその場から走り去った。
15分後、ヨタハチの車内モニターに表示された二人がこの場所をおとずれ、あ
たりを探索し始めた。ウェーブ・ライディング・ボードを取りにきた少年がその
二人を見たのは、それから30分後のことだった。

「君、このあたりにこのような人物がいなかったかね」
「俺、ずっと空にいたからわかんないよ。ボードを落としちゃったから取りにき
ただけなんだ」
「ウェーブ・ライドか。確かに上空からでは人の顔まではわからんな」
「でも、ここにいた車がボードが落ちた後逃げて行ったのは見たよ」
「ほう、詳しく聞かせてもらえないか。実は我々は連邦政府直轄組織の捜査員で
ね……」

「シャア、さっき話していた地球での波乗りについてもうちょっと教えてくれな
いか」
「ん?ああ、それは構わないが、どうした風の吹き回しだ」
「いざって時のために用心として、ね」
「ふん、いざという時にでも、生身で大気圏突入など御免だぞ。まあいいか。ま
ず……」

 アムロがどこからかロング・ボードを仕入れてきたのは三日後の事だった。

752:464
06/06/09 19:24:16
>>750
ホモアビスは安全な遊びで、こっちは危険な遊びってことで。

753:通常の名無しさんの3倍
06/06/09 19:26:07
>>752
詳しく知らんのだけど、安全なんだ。
カミーユは男らしさを求めてあれやってたから、てっきりそれなりに危険なものかと
思ってたw

754:464
06/06/09 19:36:59
>>753
カツが地球で使えるくらいだから安全じゃなかろうかと。
ていうのは建前で、エウレカセブン見てて思いついたのは秘密だw。

ところで間にレスしてくれたおかげで連続投稿にならずに済むみたいなので、
後半もあげます。

755:星になる者 1
06/06/09 19:38:01
「ちいい、このような場所にいる時に!」
「どうするんだシャア。このままではいずれ捕まるぞ」

 ここは地球の衛星軌道上であった。二人はヨタハチで移動中であったが、地球
連邦衛星軌道管理局のサラミス級巡視船(軍払い下げ品)に発見されてしまった
のだ。運の悪いことに、ちょうどその時の軌道は大気圏に落ちるコースであっ
た。この距離とこのタイミングでは逃げ切れない。とっさにそう判断した二人
は、救難信号の発信と同時に、機体故障のため軌道修正ができないとうそを並べ
ていた。サラミスからの光学望遠ではただの点にしか見えない距離であったの
が、せめてもの不幸中の幸いであった。

「ええい、八方ふさがりか」
「こんなこともあろうかと、ウェーブ・ライディング・ボードを用意していた」
「なに、一体どこに積んでいたというのだ」
「車体の下さ。ずいぶん前にお前にウェーブ・ライドのことを聞いたことがあっ
たろう?あの後に用意しておいたんだ。整流板代わりになって燃費も向上してい
たんだけど、非常時だから仕方がない」
「またお前は私に黙ってヨタハチをいじったのか、アムロ!……しかしこれで、
わずかだが生き残る目が出てきたな」
「そういうことだ。一応ウェーブ・ライドの知識は頭に叩き込んであるけど、マ
ニューバは頼んだぞ」
「言っておくが、私はウェーブ・ライドは20年ぶりだ。しかもロングボードで
タンデムするなど初めてだ。余裕はないからそのつもりでいるのだな」
「やったことのない俺よりはマシさ」

 ウェーブ・ライディングによる大気圏突入のメリットは、なによりもその察知
のし辛さである。かつて軍事技術研究所でもウェーブ・ライディングによる地球
周回軌道からの降下作戦が研究されたことがあったが、よほどの集団で降下しな
い限りその察知は不可能であると結論づけられた。人間程度の大きさのデブリが
大気圏に突入するなどということは、日常茶飯事であったからだ。全てを監視す
ることなど誰にも出来はしない。
 そしてデメリットは、当たり前だがその危険性に尽きた。成功率はノウハウが
確立した後でも10%よりも良くなることはなく、誰でも訓練次第で利用可能な
技術であるとは言えなかった。そもそも、生身で大気圏に突入するなど正気の沙
汰ではない。そしてこの技術は軍事技術からは外され、アンダーグラウンドな
ルートで若者に伝わって行ったのが歴史である。

 二人はノーマルスーツを着込んで宇宙空間に出ると、ヨタハチのボディの下か
らウェーブ・ライドのボードを降ろした。すでにブースターやビンディングなど
は調整済みで、ノーマルスーツの足に装着してリーシュコードをセットすれば準
備は完了だ。心の準備を除けば。

756:星になる者 2
06/06/09 19:39:00
 ヨタハチの車外温度計がどんどん上昇して行った。当然ノーマルスーツの温度
も上昇して行くので、徐々に焦げ臭いような匂いが鼻についてきた。例えれば、
そう、雪の日に外で遊んでびしょびしょにしてしまった靴下を、学校のストーブ
で乾かしている時に感じるような、あの形容しがたい匂いだ。ノーマルスーツは
保つのかな、敢えて口に出さなかった心配事を、二人は同時に考えていた。

「改めて見ると、恐いものだな」
「ふふふ、20年ぶりのライドがアース・ライドとはな。よくよく私は星回りが
悪いらしい。それアムロ、覚悟はいいか」
「ああ、行くぞ」
「グッドラック」
「グッドラック」

 ロングボードには、一般的に加速用の固体燃料ブースターが一基取り付けてあ
る。これはアース・ライドを行ってタッチダウン(コロニー環境とは違いテイク
オフとは言わない)を失敗した場合のため、地球周回速度を増速して軌道高度を
上げるためのものである。
 ヨタハチにはこのまま一切の軌道修正をさせず、大気圏に突入するように電源
を切ってある。乗員が事故死したという偽装のためだった。データや貴重品はす
でにハロの口の中に移し、衛星軌道を延々と回るような速度で射出している。
 ヨタハチのまわりの大気が暗い赤色に染まり、キャンバストップとシートの布
地がまず燃え落ちた。これほど近距離にいると危険だが、かといってブースター
を使って離脱すれば、追っ手に乗員が逃亡したという疑惑を与える事になる。ヨ
タハチの部品が乱れ飛ぶ場所で、とにかく我慢するしかなかった。

「ヨタハチ、もったいないが成物(じょうぶつ)してくれよ……」
「アムロ、余計な事を考えるな!集中しろ!」

 地球に近づくにつれ、ボード全体がオレンジ色に発光してきた。現在のボード
表面の温度はおそらく約2,000度。ノーマルスーツの足を固定しているビンディ
ングは30cmほどの下駄になっていて、その間に冷却ガス供給装置がついてい
た。それは0070年代に開発された軍事技術の民生転用だった。アムロにとって
このガスのお世話になるのは、これで二度目である。しかし冷却ガスの力を持っ
てしても、熱いものは熱い。特に足や腕の末端部分は焼けるようだ。実際火傷を
負っているのだが、そんなことに構っていられる状況ではなかった。

757:星になる者 3
06/06/09 19:40:00
「月の位置はあそこだから、タッチダウンポイントはまずハイタイド(満潮)、
1周目はだいたい4分ごとにローとハイが入れ替わる。2周目からは何分ごとかま
ではわからん。ロータイドとハイタイドでは同じ高度でも大気密度が違う。空気
抵抗によって減速ショックもあるし、揚力によって高度も変わるぞ」
「わかってる。ヨタハチの中でのネットサーフィンは伊達じゃない。貴様こそ不
用意に手を広げてチューブ(衝撃波の壁)に触るんじゃないぞ」
「ふん、結構だ。それ、タッチダウンだ。構えろ!」

 ドカン!それは決して空気の壁による衝撃ではない。気圧の上昇に伴う衝撃
だ。つまりそれに対して衝撃波を発する程度に気圧が高い高度まで、音速を超え
た物体が降りたことを意味する。
 二人はその衝撃波に翻弄されるボードを、ぴったりと一致した荷重移動で制し
ていた。それはまるでワルツでも踊っているかのような、息のあった動きだっ
た。ちなみに二人は、この時点で会話などしていない。会話などできようはずも
ない。
 その衝撃は2分ほどでおさまり、8分後にまた衝撃が来た。ボードは大気上層
にできる潮汐力による谷をジャンプしていたのだ。昼と夜とが目まぐるしく過ぎ
て行った。これを何度か繰り返し、やがて衝撃波が間断なく襲ってくるように
なった。
 ボードは空気との激突によって衝撃波を発しつつもその速度を徐々に落とし、
滑走するというよりは落ちるという形容が似合う角度で地球へ向かっていた。こ
の状況になってしまえば、はっきりいって運を天に任せる以外に手の打ちようは
ない。ボードは強く加熱され白く輝き、プラズマが尾をひいていた。襲ってくる
衝撃波に対しての荷重移動は、すでに無意識で行われていた。

「ララァ」
「ララァ」

 どちらがどちらのものともとれない思念が飛ぶ。ちっぽけな二つの有機体に
とって、母なる地球の暴力的な洗礼は厳しすぎたのか、彼らには今や視覚も、聴
覚も、味覚も嗅覚も触覚もなく、ただ第六感だけが研ぎすまされていた。あるい
は彼らは夢を見ていたのかもしれない。あたたかな母の胸に抱かれる夢を。ある
いは彼らは、この瞬間だけ真のニュータイプ体験をしていたのかもしれない。だ
が事の真相は、本人達にさえわからなかった。そう、ウェーブ・ライダーにとっ
てこの瞬間は「サトリ・タイム」と呼ばれる神聖な時間であった。

758:星になる者 4
06/06/09 19:41:00
 速度が音速以下に収まると、耳にうるさいほどの風切り音が聞こえてきている
にも関わらず、急に静かになった気がするのは不思議なものだ。熱でろくに動か
ない指で苦労しながら、焼けただれたヘルメット・バイザーのシールドを破り捨
てると、空は青く、雲ははるか足下にたなびいていた。夕日が雲の向こうに沈も
うとしていた。

「やはり地球は美しいな」
「ああ、俺たちの惑星だ」

 ヘルメット同士をくっつけあわせて話す二人の目は、極度の疲労と安堵とやす
らぎが混在していた。

「ここはどのへんだ?」
「厚い雲で見えないが、渦巻きがいくつも見えるな。ときどき見える海と島の様
子から……太平洋のどこかだろう」
「赤道近くか。この後どうするんだ?」
「そうだな、せめて落ちる先が海であることを祈ってくれ。陸地に落ちると助か
らんからな」

 彼らは、なんとか小さな島の近海に降り立った。火傷の影響でパラシュートを
作動させることも怪しい状態ではあったが、彼らは高度1,000mほどでパラ
シュートを開く事ができた。そのまま着水寸前にパラシュートを捨て、軌道離脱
用の固体燃料ブースターを点火した。発見の危険性はあったが、これは仕方のな
い行動だった。
 水平方向のベクトルを得たボードは速度によって浮力を得る事ができ、見えて
いた手近な島に多少でも近づくことができた。二人はもうもうと湯気をあげる
ボードを操って波に乗り、満天の星空に照らされたビーチへ流れ着いた。波打ち
際にグリプス戦争時の試作モビルスーツ、ギャプランが擱座している場所だっ
た。
 その後の彼らの物語は、また別の機会となるであろう。

759:464
06/06/09 19:44:30
物語がもっと進んでから、再び地球に降り立った二人を書いてみました。
こんな話があってもいいかな、と。

760:通常の名無しさんの3倍
06/06/09 19:50:48
リアルタイムで見た乙だぜ!!

761: ◆WORLDCUPp2
06/06/09 20:18:23
マニアックでありますな

762:通常の名無しさんの3倍
06/06/09 20:26:03
>「ララァ」
>「ララァ」
インドカレー吹いた

二人とも燃え尽きないで良かったな!
ひと時の壮大な波乗り体験を体感出来た。乙です!

763:464
06/06/09 21:52:36
>>761
>マニアックでありますな

やっぱそう思う?
あげなきゃよかったかなぁ。荒唐無稽にすぎる気もするし

764:通常の名無しさんの3倍
06/06/09 21:56:16
同じく吹いたw
生身で大気圏突破という一つ間違えれば破綻する可能性大なネタを
こうまで破天候かつ精緻に描ききった職人様にGJ

765:通常の名無しさんの3倍
06/06/09 21:59:49
あと「サトリ・タイム」はマジ秀逸

766:通常の名無しさんの3倍
06/06/10 01:00:46
荒唐無稽でもGJ!
他の誰でもなくこの二人だからこその
奇跡の可能性。スピード感に酔わせていただきました。

767:通常の名無しさんの3倍
06/06/10 01:56:51
個室スレが悟りかよw

768:通常の名無しさんの3倍
06/06/10 11:57:25
>>735
ワクテカしてたのに…_| ̄|○

769:98
06/06/10 13:41:22
>>768
認めたくないものだな。自分の酒癖の悪さからくる過ちとは…。
すまん事をした。
私もショックだ。腹いせに隕石落しを決行したが、まんまと
アクシズ表面に押し付けられてしまってね。
なかなかゴツゴツしてて痛かったが、なにに恐怖は感じなかった。
寧ろ温かくて。

つまりだ。


まだだ!まだ終わらんよ!!!

770:98
06/06/10 13:42:25
なにに×
なのに◎

771:スレッガー
06/06/10 16:13:29
悲しいけど、続き、消えちゃったのよねぇ?
いつまでも待ってるよ、98ちゃんw

772:通常の名無しさんの3倍
06/06/10 22:11:10
>>691-684の続きが>>755-758かと思ってかなりびっくりした
でも両方ともGJ!
その後を楽しみにしてます

773:江馬・シーン
06/06/10 22:48:09
464さんGJ!
創作のアイデアがどんどん湧き出してくるようでうらやましいス。

大気圏突入ですか、よく緻密に計算できますね。98さんもそうなんですが、
んな緻密に計算する根気の無い私としてはマジで尊敬します。(一応時代考証
とかの裏調べ位はしますが。それでもちゃっかり間違るんですよね・・・)

只今こちらは順調にネタづまりの煮詰まり中。

何か面白いアイデアはないもんかなぁとオリジン読み返したり、
古い設定集数やらを引きずりだしてみたりしてます。

個人的にはダイクン兄妹ネタ(特にZZ以降が謎な妹さん)ってのが突っ込み
どころや妄想のしどころ満載で書きやすいし、カイもZ以降が謎だから何でも
アリって感じで妄想しやすいんだけど、微妙にスレ違いになっちゃうんで、
どうCCA後のアムロとシャアを絡めていくかってのがむつかしいんですよね・゚・(つД`)・゚・

ヘンケン艦長(ドズル、スレッガーでもこの際可)、私に知恵を・・・

774:通常の名無しさんの3倍
06/06/10 23:53:32
>>773
そんな貴女に >>608

ついでにこんなのをプレゼント

ZAKU PAGE/宇宙世紀史学
URLリンク(members.jcom.home.ne.jp)

775:通常の名無しさんの3倍
06/06/11 10:34:00
ありがとう!!!

776:通常の名無しさんの3倍
06/06/11 13:09:41
あらためて >>14 で紹介されている論文を読んでみた。
そしてスレがここまで進んで職人さんの作品を見ていて、思ったことがある。

シャアという男が(まあこのスレの中だけでだが)
アムロと行動を共にしているというのは一見和解したようにも見えるが、
シャアにとっては、アムロにアクシズで完敗したという意識があり、
それによって「ザビ家の否定」という自分の中の命題に決着を付け、
さらに >>98 のSSによって命を助けられたことによって、
シャアの中でそれは「負い目」として変わったのではなかろうか、と。
自分の生き様を自分自身で全否定してしまったのではとも思った。

とにかく>>14の論文で言う「少年の心」を捨てたことに気がついたときは、
シャア自身結構へこんだんだろうな、と思った。
リストカットしかねないくらいに。

777:98
06/06/11 15:23:01
こういう話自分は好きだな。
>>776の言いたい事は分かる気がしている。
自分も同じ風に考えた事があった。シャアやアムロの心理は考えれば考える程
面白いつーか泥沼に嵌るよな。
そこが長年に渡ってファンを弾き付けているんだろうけど。
ベルチルではちょっと違うと思うんだが、サイコフレームが活躍するハイスト
特に劇場版の話だと、
アクシズを軌道に押し戻せた奇跡って、チェーンのT字とアムロのとった行動が切欠なって
皆の意識が団結してすげーパワーを生んだんだよな。
なんだけど、

最終的に

アクシズをマジのモロホンで軌道を変えちまったのは

シャアだったような…。DVDから見るとそう思えなくも、ない。
って違うの?これは自分の深読みか原作を分かっていないからだな。
ここら辺は偉い人のみぞ知るだ。
もう生き延びちまった時点でな、お互い自分自身を全否定するしか無い気もする。
シャアだけじゃなくってアムロもね。

これいったら世話ないが、原作で二人は死ぬが、自分的にあれはベストだった。

778:通常の名無しさんの3倍
06/06/11 15:37:08
CCA後のアムロは二度とMSに乗らない希ガス

779:通常の名無しさんの3倍
06/06/11 15:47:26
言えてるね。パイロットは引退してMSの教官でもやるか
退役してエンジニアになるかのどっちかだと思うな

780:98
06/06/11 16:02:04 Kngj3vPr
>二度とMSに乗らない
同意。

エンジニアの知識生かして絶叫マシーンとか案外作ってるかもな。
アムロの作る絶叫マシーンは生温いか過激かで分かれそうだ。
シャア乗せてテスト。
全く指標にならない。

781:通常の名無しさんの3倍
06/06/11 16:31:56
アムロもシャアも神掛かってるからな。
思い切って牧師とかどうだ?

普通に退役したなら、年金で悠々自適な生活なんだろうけど。

782:通常の名無しさんの3倍
06/06/11 16:37:09
>>781
喧嘩しそうだな

シャア「ええい!キリスト教よりイスラム教のほうがいいとなんで気がつかん!!」
アムロ「エゴだよ!それは!!」

783:通常の名無しさんの3倍
06/06/11 16:40:58
>>777
>アクシズをマジのモロホンで軌道を変えちまったのはシャアだったような…。

残念ながらシャアがあの場面で自分の過ちを認めてアクシズ押し返すような
度量のある男なら「情けない奴」とは言われなかったでしょう。
少なくともサイコフレームが発した光は明らかにアムロの意志に呼応してます。
例えるならシャアが自軍ゴール前からクリアのつもりで蹴リ出したボールが
敵(アムロ)へのアシストになってしまったようなものかと。

784:98
06/06/11 17:06:53
>例えるならシャアが自軍ゴール前からクリアのつもりで蹴リ出したボールが
敵(アムロ)へのアシストになってしまったようなものかと。

ああなるほど。かなり分かりやすくイイ表現だ。
㌧㌧。


785:通常の名無しさんの3倍
06/06/11 17:07:08
俺はシャアの意志もプラスしてた派
ハイストの話ではあるけどシャアはアクシズ落としに罪悪感を感じてた
それで「アムロに賭けるような真似をした」って台詞がある事から見るに、
総帥の立場では作戦を完遂しなければならず、シャア個人としてはずっと迷ってたんだと思う。
どっちを取るか最後まで悩んでて、あのサイフレが光った瞬間にフラフラしてた
メーターの針が振り切ったって印象。

786:通常の名無しさんの3倍
06/06/11 21:03:03
あの場面でシャアの意思も入ってるのを否定する人はあまりいないだろうが
シャアの振り切る瞬間があったのかは謎なんだよなあ。
メーターがぐんぐん上がってるのは映すのに瞬間一歩手前で
一気にカメラがロングに退いた感じ。
映像を繰り返し見てると、作り手の意図が無いシーンは無いってぐらい
構図や効果なんか一つ一つアムロ・シャアと呼応して描いてるわりに
そこの瞬間だけカメラが退く。わざとなんだろうが視聴者泣かせだ。

俺ずっと逆シャアはアムロとシャアの死そのものだと思っていたが
最近は別に生きててもいいんだとも思う。
禿に30代の映画と言わせたCCAは、視る年齢によって変わるんだろうが
ラストでシャアのメータが振り切ったのかも視る側によるんだろうな。

787:通常の名無しさんの3倍
06/06/11 21:24:23
本音は生きてて欲しいっつーか続編が見たいw
あれで終わった事は頭で理解していてもやはりもう一度帰ってきて欲しい
と思ってしまうのは仕方がない。俺にとってのガンダムはやっぱアムロとシャアあってなんだ

だからこのスレ好きだw職人さん、俺に夢を見させてくれてありがとう

788:通常の名無しさんの3倍:
06/06/11 22:32:13
Z,ZZには正直何か抵抗があってスルー気味(内容などは小説斜め読みや
資料集、各ホムペやゲームで大体理解してるが)だったが、CCAはシャアと
アムロの話ってことで見た。

どっちかって言うとファースト厨な自分にとってはなんだかなぁという
所が無かったわけでもなかったが、シャアとアムロの話ってのはやっぱ
いいよね。

正直、ファーストが富野メモ通りになってたら、こんなややこしい世界観
はおそらく生まれなかったワケで・・・それがいいことなのか悪いことなのかは
自分には判らないが生死不明っていう中途半端さは確かに消化不良なエンディ
ングですよね。

あとゼータク言えばミライさん以外のWB生存キャラ(カイ、セイラ、フラウ
など)の描写が欲しかった(小説版ラストではシャアはセイラの写真の入った
ロケット見て云々かんぬんってのがあったけど)

あと、余談だがイラストレーション集の北爪氏のイラストにCCAのシャア、
アムロ&クリスの描写が1つ2つあったように思うが、あれは何か意図が
あって書いたんでしょうかね?νガンの開発にクリスがかかわってるとも
思えないし・・・北爪氏のただの趣味かな?





789:98
06/06/11 22:43:50
マターリ語れていいなあ。
自分もね、アムロとシャアは特別だな。もの心ついた時から彼らが夢だったし。
自分の魂を未だに燃やさせるよ。もう五年も昔になるが、
同僚とたまたま逆シャアの話になって、ぽろっと
「アムロとシャアって最後死んだよね」ってマジで例のスレタイのまま聞いちまったの。
当時自分も一応二人は没したと思っていたからな。
したら、そいつは別にガノタって訳じゃないんだが、マジな顔して
「アムロとシャアは生きてるよ!だってアムロとシャアだよ!死ぬ訳ないじゃん!」
って言ってたよ。かなり本気だったよやつは。
もうね、やつの目見ちまったら最後。その目の中にはアムロとシャアがマジで生きてるんだよな。
素直に、ああ確かにあの二人なら生き延びられるかもなと思えた事に吃驚したというより何より
三十路前の男にそこまで言わせたシャアとアムロはやっぱりすげえと感動した。
まあ、世代にもよるんだけどな。
自分がこのスレの住人になれたのもやつの御蔭だ。
と余談すまん。
>>788
ZZは自分も小説の方しか知らないな。ただ、富野氏が、ジュドーは
シャアの別の可能性だったと語った時はかなり衝撃を受けた。

790:通常の名無しさんの3倍
06/06/11 22:46:11
>>788
趣味もそうだけどサービスじゃない?ほぼ同時期の作品だし。

描写に関しては、放っておいてくれたからこそ現在好きに遊べる、と
好意的に解釈しちゃいましょう。

791:通常の名無しさんの3倍
06/06/11 22:50:30
ところで今度こそ八百式狙いの大佐が ワクテカ してますな

792:通常の名無しさんの3倍:
06/06/12 09:31:12
>>788
北爪じゃなかった美樹本だったorz

793:通常の名無しさんの3倍
06/06/12 10:31:53
それクリスじゃなくてベルトーチカだと思う
ベルチルの挿絵は美樹本氏

794:通常の名無しさんの3倍
06/06/12 11:42:39
閃ハサもそうだな

795:通常の名無しさんの3倍
06/06/12 12:33:58
ベルトーチカ・・・あんな顔だったっけか?
今出先で資料見れないからアレだけど、あの顔は
クリスだったような気が・・・
帰宅したら、も一度確認するよ

796:通常の名無しさんの3倍
06/06/12 12:50:33
ところで573タン、>>640の続きマダー?

797:通常の名無しさんの3倍:
06/06/12 16:36:18
>>795
確認しました。
赤毛のロン毛、間違いなくクリスです。
やっぱりファンサービスってことでしょうかね。

798:クェス
06/06/12 17:43:54
期待してるよ大佐☆

799:ララァ
06/06/12 18:04:52
ああ、瞬間がみえる!

800:アムロ
06/06/12 18:16:12
見える!!

801:通常の名無しさんの3倍
06/06/12 19:30:33
!     , ‐'´ヽ、.__..>---┴---‐┴-<..._`ヽ.  i.      /
 ヽ   ,.ヘ  _,.‐'´.イ'´ト、\、..____,,.. -─-、ヽ, ヽ_!__./ _
.  `‐、 :  `,イ r(( 、ヽ ` ‐-ゝ _,.. -─ _){__│|   ||
     :` ー-{ { 、ゝ、.._ ヽ、 ヾー''ニ=-‐rッー;'' `ゝ{ │|   ||
      :    `rゝィ-ーfォ!  '"´   ̄ ̄ ``:  }.!_ |│   ||
     :     .| イ}  ̄ノ            : ( 「´│|   ||
.     :    │{│ ノ''           :  ル{.._│|   ||
     :     | ノ}l └-            :  ´.{   | |   ||
      :     .|.  l.  ヾニ二'>      :  _,L.__ | |   ||_
       :    |   i    __     _;.r‐´ z-‐''"´    .| r‐
      ,: ‐''"~´ ̄ ̄ ̄~``ヽ._.∠ニ-‐''"´        | ゝ:'
.      |   r-─┐    :|:::              -‐7 ̄
      |    ̄ ̄ ̄     |::

ええい、アムロ何をしている!そこをどけっ!

802:通常の名無しさんの3倍
06/06/12 21:34:55
また取れなかったのか大佐…w

803:アムロ
06/06/12 21:37:45
>>801
情けないやつ!

804:通常の名無しさんの3倍
06/06/12 22:14:41
(▼Д▼)い、いやこれはアムロのヤツに800式を譲ってやったのだ
情けないアムロと闘って勝つ意味は無いからな

805:通常の名無しさんの3倍
06/06/12 22:20:56
m9(▼Д▼)しかし次は本気を出す!もはや迷いなぞ無い!!!
Σ(▼Д▼)パワーダウンだと!?

806:通常の名無しさんの3倍
06/06/12 22:22:13
>>804
なかなか上手い事言うじゃないか大佐
>>798
大佐なんか気にすんなって。
おれは大佐以上に働けるんだ

807:通常の名無しさんの3倍
06/06/12 22:29:54
>>806
ギュネイ乙

808:573
06/06/12 23:42:29
>>630

あの戦争が嘘のように活気付いた街。アクシズの落下予定ポイントであったこの街は
終戦後、その恐怖からの開放のためか、人々の顔は明るく、また夜が来て朝が来る喜
びに浸っていた。あのアクシズの接近の影響のためか、大雨が降り続く中、それでも
人々の笑い声は絶えなかった。
そんな街を少し離れた街道沿いに、小さなBARが寂しげにネオンを輝かせていた。街の店は
大勢の客が笑い声を上げているのとは対照的に、その店にいるのはだるそうに煙草を
吹かす50代の女店主とその愛猫、そして、誰を待っているのか一人の青年がすっかり
氷の溶けたバーボンのグラスを片手に外を眺めているだけだった。
「お兄さん、待ち人きたらずさねー、・・・女かい?」
ふー・・っと煙草の煙を吐きながら女店主は青年に話しかけた。青年はふっと笑顔を
見せ、バーボンを少し流し込んだ。
「・・・だったらいいんですけどね。」

5日前、予定地についたカミーユを待っていたのは、ブルーの髪が印象的な
女の子だった。女の子は初対面の自分に一通りの挨拶をして、すぐアムロと
シャアに対する質問攻めをしてきた。
「アムロと大佐はどこにいんのさ?何で一緒に来なかったの?今、二人は何を
してんのさ?etc、etc」
そんな女の子に軽くめまいを感じながらカミーユは女の子を軽くたしなめ話を
進めた。
「・・・だから若い男は嫌いなんだ!・・・この地図の場所に行けば、”Song'
s Of Libatly”てBARがあるからそこで待ってなよ。そこにつれてくるから
さ!」
ムッとした表情を浮かべながら少女はカミーユに地図を手渡した。
「そんときは、二人を連れてきなよね!」
そういって車で走り出す少女を見送りながら、無茶を言う少女に軽く手を振
った。
「・・・”自由の詩”か」

少女と別れ、この街について3日、少女からの連絡を待ったが、一向にやって
くる気配はない。そういえば、手紙の主も危険が迫っているといっていた、も
しかしたら現れないかもしれない。あの少女にも何かあったのか?不安がカミ
ーユの頭をよぎる。時計が深夜2時を回り、店主が片づけをはじめていた。

”今日も待ち人着たらずか・・・。”
カミーユが席を立とうとした瞬間、鈴がなった・・・

・・・カラン、コロン・・・


809:通常の名無しさんの3倍
06/06/13 00:11:31
>>808 お、続きだね。ご苦労サン
ところでこのスレで完結するの?

810:573
06/06/13 00:40:24
>>808

「・・・もう店じまいの時間なんだけどねぇ・・・」
いぶかしげに女主人が入ってきた男に話しかけた。
「すまんね、おかみさん、ロックもらえるかい?」
少し線の細く、眼光の鋭い男が女店主に文句を言われながら自分の前にやっ
てきた。
「あんたが、カミーユ君かい?」
”カイ”と名乗るその男は今まで自分を待たせたことを謝罪し、煙草に火を
つけた。
「すぐにこれなくて悪かったね、あんたに尾行がついていないか2,3日調
べさせてもらったんだが、大丈夫みたいだな。まぁ、俺も尾行をまくのに時
間がかかっちまったんだが。」
「・・・いえ、いいですよ。それより、あの子は無事なんですか?」
カミーユの質問にカイは頭を掻きながら、ため息をついて
「お姫さんなら、あいつらがいないことに腹立てて車で寝てるよ。そんなこ
とより本題なんだが・・・」
カイのその態度から、あの少女が相当癇癪を起こしたのが目に浮かんだ。カ
イとその少女は、あの二人の行方を追っているときに偶然出会ったらしい。
それ以降、あの少女が一方的にカイについてきたようだ。カイも彼女の持つ
NTの感性が役に立つと考えていたらしい。捜査の傍らで難民用コロニーの取
材をしていた時に、彼女が違和感をカイに伝えたのがことの始まりだった。
「奴さん達も今回の事件がかなりショックだったらしい。まさか、こんなも
のを作るとわな。」
「こんなものはこの世にあってはいけないんです。」
怒りの感情を込めた言葉にカイは少し間をおいて話を続けた。
「・・・で、カムランさんに協力してもらってブライトさんに連絡は取れた。
後は、宇宙にあの二人を上げるだけなんだが・・・。問題はそこだ」
カイはゆっくりと煙草を深く吸い込み、ゆっくりと吐くと言葉を続けた。
「・・・あの二人は表上は死亡扱いされているが、連邦内では危険人物として
捜査は続いている。特にあのド派手な総帥さんは目立ちすぎるからな。正攻法
はまず利かないだろう。・・・そこでこれを使う」
カイの出した提案にカミーユは目を丸くして驚いた。
「な・・・何を考えてるんですか!?あなたは!」



811:通常の名無しさんの3倍
06/06/13 00:42:24
それは次スレをどうするかってことか?
それとも>>808氏のSSが、という事?

>>808乙!!!
クェスが堪らん…ww
自分は嬉しいぞ

812:通常の名無しさんの3倍
06/06/13 00:55:39
キャシー&アミーか

813:573
06/06/13 01:07:39
>>809さん
どもです。一応自分の中では話はまとまってるんで、一応あとちょっとですね。
というか、シャアとアムロというよりカミーユのその後になってますね・・・orz
実際もう少し短くできると思ったんですけど、98さんたちみたいにうまくまとめれず
長くなっちゃいました。しかし、皆さんの書いたSSすごく面白くまとまっててすごい
なって、いつも感心してます。

このスレの皆さんの語りは見ててすごい楽しいです。皆さん本当にアムロとシャアが
好きなんだなと思います。自分はまだ、ベルチルやハイストは読んだことがないので
(とゆうか、ハイストがあるの知りませんでした;;)今度の休暇にでも本屋さんで
買ってこようと思います。(まだ売ってるのかな?)仕事の関係でほとんど休みが無
いんですけど、ゆっくり読んでみたいなとおもいます。

九百式はがんばって下さいね、大佐。応援してます。

814:98
06/06/13 01:29:42
>>813
これは自分のに言えることだが、まとめ過ぎようとして、肝心な
箇所の描写を等閑にしちゃってるんだなこれが。
まあネタだからいいけど。
本当のSS職人さんからしたら、自分のはぼろ糞に批判されるね確実に。
だから長いから、完成度が落ちるなんて事ないぞw
面白かった!御蔭で気分がハイだ。なんたってクェスに会えたからな
>>798
大佐とギュネイなんか気すんなって。
オレは大佐とギュネイ以上に働けるんだ


エンドレスだな

815:809
06/06/13 01:29:54
>>811 そそ、SSの話。
いや、だいぶ長くなりそうな予感がしたんで、
大丈夫かなーと余計な心配してみたり。

>>813 いんじゃない?
シャアとアムロをストレートに書かないアプローチは楽しいよ。乙。

816:通常の名無しさんの3倍
06/06/13 02:01:28
>>798
大佐とギュネイも98も気にすんなって。
俺は大佐とギュネイと98以上に働けるんだ
>>808
乙!

817:464
06/06/13 02:22:24
>>814
>自分のはぼろ糞に批判されるね確実に。

そんな事言わないでよ、誰もここで書けなくなるよ。俺含めて。
98さんのSS第一号がこのスレの方向性を決めた自信を持ってよ。
俺のSSなんて、情景描写がくどい、人物像の掘り下げも足りない、
読者を裏切るギミックの煮詰めも足りないってもんだから、
いつ誰に叩かれるかヒヤヒヤしてる。
でも>>486>>589みたいなみんなの一言のおかげで書けてる。
批評はあっても批判はないと思うよ。
だからみんな自信を持って自分の作品を堂々と投稿すべき。
と自分にも言い聞かせる。
長文&チラシの裏スマ


[用法]批評・批判―「映画の批評(批判)をする」のように、事物の価値を判
断し論じることでは、両語とも用いられる。◇「批評」は良い点も悪い点も同じ
ように指摘し、客観的に論じること。「習作を友人に批評してもらう」「文芸批
評」「批評眼」◇「批判」は本来、検討してよしあしを判定することで「識者の
批判を仰ぎたい」のように用いるが、現在では、よくないと思う点をとりあげて
否定的な評価をする際に使われることが多い。「徹底的に批判し、追及する」
「批判の的となる」「自己批判」
──Yahoo辞書 大辞林より抜粋
URLリンク(dic.yahoo.co.jp)

818:464
06/06/13 04:16:47
このスレ冒頭で>>103の書いた一言を元に妄想。
初めてモビルスーツ・アクションを書いてみた。
活劇ありきの作品なので、考証としてはスルー推奨。
0098年の話を想定しているので、
中年のシャアは認めない向きもスルー推奨。
それ以外の心の広い方だけご覧ください。

819:安息の終焉 1
06/06/13 04:19:47
 漆黒の宇宙を、音もなく移動する物体があった。それは人のようにも見えた
が、大きさは人の10倍もあろうかというものだった。
 モビルスーツ。もはや珍しくも何ともない兵器ではあるが、その攻撃力と威圧
感は従来の兵器とは一線を画している。モビルスーツが動いているというだけで
人は戦乱の匂いを感じ、恐れおののくものなのだ。そんな兵器が、3機の編隊を
組んでその月面都市のエアロックを不法に開扉し、内部に侵入した。通常このよ
うな事件が起きればけたたましい警報が鳴るはずなのだが、波風は全く立たな
かった。どうやら内部に協力者がいるらしいことは、その光景を見ていた人間に
は理解できたことだろう。しかし運の悪いことに、その光景を目撃した人間は誰
一人としていなかった。何故なら、その光景を目撃するはずだった人間はもっと
運の悪い目にあっていたからだ。

 ジャンク・アンド・カスタムショップ・ダイクン。その店はその月面都市の最
下層に、ひっそりと存在していた。この時代ダイクンの名前を聞いても「ああ、
名前にあやかったんだね」程度にしか人は思わないだろうが、その実この店を経
営しているのは本物のダイクンである、ジオン・ズム・ダイクンの遺児、キャス
バル・レム・ダイクンであった。もっとも偽名を使っているのでそうそうばれは
しない。
 その店のもう一人の経営者である工場長のアムロ・レイは、相棒の取締役兼営
業部長のことをシャア・アズナブルと呼んでいた。そう、赤い彗星のシャアその
人である。シャアもようやく不惑を迎え、やっと老成した人物像に実年齢が追い
ついていた。いまや長く伸ばした髪の毛にストレートパーマ処理をし、口ひげと
あごひげを生やしサングラスをかけたその姿に、貴公子然たる以前の面影はな
い。
 その日も営業担当のシャアが仕事を見つけてきたらしい。事務所で昼食のイン
スタント・ヌードルをすすっているアムロに、茶封筒を片手に歩み寄っていた。
アムロ・レイもまた三十路の半ばを過ぎ、職人肌の男ぶりが上がっていた。こち
らはそれほど外見に違いはない。ただ笑うと目尻に深いしわが現れるようになっ
たのは、経年劣化として仕方のないことだろう。

「おいアムロ、仕事が入ったぞ」
「今度はなんだいシャア」
「プチモビのSDガンダム化改造とSDザク化改造が1件ずつだ」
「この前も似たような仕事が入ってきたよな。流行ってるのかな」
「確かに流行っているとも言えるな。コロニー技術者やジャンク回収業者たちの
職場は、今やずいぶん華やかだ。連中の宇宙船など、旧世紀に東洋で流行したト
ラック野郎のようだからな」
「それは景気のいい話だな」
「おいアムロ、今度の仕事は魔改造をしないでくれよ」
「俺は自分の納得のいく仕事をしているだけさ」
「ええい、わからんのか。客からクレームが来ているのだ。パワーを上げ過ぎ
だ」
「それをなんとか説明するのが営業のお前の仕事だろう」
「ちい、ああ言えばこう言う……まあいい、頼んだぞ」

820:安息の終焉 2
06/06/13 04:20:47
「そういえばあと三ヶ月だな」

 机に腰掛けたシャアが、アムロに話しかけた。スーツの上着も脱いで、ネクタ
イも緩めている。右手にはラッキーストライクが挟まれていて、ゆっくりと吐き
出される紫煙は事務所のある一定の高度にたゆたって、まるで雲のようだった。
新聞の地方欄を見ていたアムロが、目は新聞に固定したまま呑気な口調で答え
る。

「なにがだ?」
「9月14日」
「その日に何かあるのか?」
「ああ、きっと事件がな」
「?」

 アムロはシャアに初めて視線を向けた。シャアは哀しげな目をして続けた。

「ジオンの建国40周年さ。きっとジオンの過激派は、何かをやらかす。良くも
悪くも節目だからな、私にはわかる」
「そうか、また戦争まがいの混乱があるのか」
「まあ、誰にだってその日に何かあることは予測できている。30周年の年にも
ハマーンとグレミーのネオジオンが戦争を起こした。20周年の年にはご存知の
一年戦争だ。ギレン・ザビは本当は0078年に戦争を始めたかったらしいが、ず
れこんで年が変わってしまったがな。10周年には……私の父の暗殺事件があっ
た」
「……」
「だから今回も何かあると、誰でも思うのだな。ジオン過激派の連中も40周年
だという理由で、例え警戒が厳しくても敢えてやらざるを得ないのさ」
「お前が表舞台に出てやめろと号令すれば、過激派の連中もなにもしなくなる
ぞ」
「ふん、そんなことはわかっている。だがそうできない事情もあるのだ」
「そうだな、それができればこんなに何年も隠居のような真似をしているはずが
ないものな。……昼休みが終わったな、工場に行ってる」
「ああ」

 事務所の外は人工照明で照らされたジャンクの山がそびえていた。それを見な
がら、シャアは考えを敢えて口に出してみた。

「今の私はシャア・アズナブルでもないしキャスバル・レム・ダイクンでもな
い。ジャンク屋のオヤジ。それ以上でも以下でもない」

 シャアは口に出して言ってみた後、言ったことそのものに後悔し、一人ため息
をついた。

821:安息の終焉 3
06/06/13 04:22:47
 そんなのどかな午後の就業時間は、突然の来訪者によって打ち砕かれた。どこ
から入ってきたものかモビルスーツが計九機、この月面都市の最下層に出現して
いた。機種は一方は地球連邦軍駐留部隊のジェガンが六機。そしてもう一方がい
ずれも赤く塗装されたゲルググタイプが三機だが、どれもノーマルのゲルググと
は少し違っていた。うち二機は赤い塗装がされた量産型サザビー、そしてもう一
機は赤いリゲルグだった。誰がどう見ても、ネオジオン残党であることは間違い
ようがなかった。
 普通に考えれば数の多い方が有利なはずだし、ネオジオン側の三機ともかすり
傷ではあるがすでに被弾していた。しかしそのモビルスーツらが戦う前から、
シャアもアムロも、赤い塗装のネオジオン側が圧勝することが瞬間のうちに確信
できた。

「よせ!」

 ジェガン部隊が動き出した時、工場から出て庭でその対峙を見ていたアムロが
我知らず叫んでいた。ジェガン部隊の動きはロンド・ベル隊のジェガンと較べて
あまりにも悪く、一方でネオジオン側は無駄がなくスピーディだ。中でも旧型と
思って侮りがちな赤いリゲルグが一番強い。アムロはそう感じた。

「アムロ、ここは危険だ」
「わかってる。くそっ、しょうがねえな!」
「一旦ここは地下に引くぞ」

 地下に移動した二人だったが、たかが民間企業が持てる地下室など、モビル
スーツ戦の流れ弾が飛んできたらひとたまりもない。二人は隠してあった地下の
モビルスーツ倉庫に避難していた。外の状況を知るため、モビルスーツをアイド
リング状態にまで起動しておくのも忘れなかった。コクピットに座ったシャアが
アムロにもモニターを見せる。
 案の定ジェガン部隊は翻弄されていたが、それ以上にジェガン部隊は練度が低
く、最下層とはいえ月面都市のドーム内でビームライフルを発砲していた。かた
やネオジオン側は心得たもので、基本的にサーベルとバルカンと組み伏せだけで
ジェガンを片付けていった。だからこそ残ったジェガンはパニックを起こし施設
内でビームを閃かせた。撤退するという選択肢が頭から抜け落ちるほど恐慌を来
していることは、軍の通信を傍受せずとも充分わかった。
 各地にあるクズ山はビームの着弾による高温で水蒸気爆発をし、メガ粒子と溶
けた鉄を周囲に振りまいた。逃げ惑う同業他社の従業員で、ジェガンに踏みつぶ
された者もおそらく二~三名ではきくまい。

「ええい、連邦のモビルスーツはアホどもか!」
「なんでこんなところで発砲する?これでは、クズ山が崩れて商売ができなくな
る。おまんま食い上げだぞ!」
「それにしても、相手のモビルスーツ、サザビーとはな。それにあのリゲルグ
は、確か……」

822:安息の終焉 4
06/06/13 04:23:47
 連邦のジェガン部隊が全滅する寸前、それまで静観していたシャアはついに口
を開いた。

「もう耐えられん。アムロ、出るぞ」
「よせ、こらえるんだ。俺たちが出れば戦闘は必至だ。また流れ者の生活になる
ぞ」
「天井が持たん時が来ているのだ」
「え?」

 地下のモビルスーツ倉庫には、天井に観音開きのドアが付いていたが、その上
は駐車場になっており、先ほどからモビルスーツに踏まれ、銃撃に晒され、ロッ
クにかなりの負担がかかっていた。これが弾け飛ぶのも時間の問題であろう。ぱ
らぱらと何かの破片が落ちてきていた。

「なんてことだ……しかたない、内部電源は五分だけだぞ」
「充分だ。貴様は後部座席に移れ」
「了解」

 金属疲労のため破断点を突破したロックが弾け飛び、1/6Gしかない重力に
よってゆっくりと開いていく天井のドアが全部開ききらないうちに、シャアのモ
ビルスーツは地面を蹴り表に出ていた。
リゲルグと量産型サザビーが向き直ると、そこには彼らにとって非常に見覚えの
ある機体が目に入った。

「MS-06ザクII。ジオニック社によって作られたこのモビルスーツは、一年戦争
当時で最も生産台数が多く、その後のいかなるMSの生産台数も、このザクに及
ぶものはない。万人に扱いやすいその性能はトルクフルで、流体パルスモーター
駆動の関節駆動は独特の味わいを持つ、現在でも多くのファンを持つ傑作機であ
る。
 現在では補修部品の入手はとても困難なため、中身のほとんどはAMS-119 ギ
ラ・ドーガの部品で構成されているが、エクステリアは一年戦争当時のフォルム
を可能な限り再現している。しかもサウンド・チューニングによって、稼働音は
一年戦争当時に活躍したザクIIそのものとなっている。職人のこだわりが形と
なった逸品といえよう」
「ええい、耳元で妙な解説をするな!いったい誰に語っているのだ」
「よし、相手の無線通話のチャンネルを取得した」
「いつのまに……まあいい。ネオジオン相手では私の声だと素性が知れる。会話
はアムロ、貴様がやれ」
「了解」

 ネオジオン側のチャンネルは盗聴のためだけに開いておき、アムロは外部ス
ピーカー用のマイクを手に三機のモビルスーツに語りかけた。

823:安息の終焉 5
06/06/13 04:48:51
『お前たち、職場を荒らすんじゃない!どこの所属か』

 量産型サザビーのうちの一機がそれに答えた。

『我々はネオジオン。貴様はこのジャンク屋のオヤジか』
『そうだ。商売の邪魔になるから他所でやってくれ』
『そうはいかん。スペースノイドの風上にもおけぬ、連邦に与し害悪ばかりを垂
れ流す軍需企業アナハイムのある、このフォン・ブラウンを爆破するにはこの場
所が必要なのだ』
『馬鹿な、30万人からの一般市民を犠牲にするつもりか!』
『我らの総帥シャア・アズナブルがご存命であったなら、こんなもので済むはず
がない。諦めて爆弾設置を見ているのだな』

「今の声はブラウン大尉か……馬鹿なことを。私の思想は兵たちを間違った方向
に導いたのか……」

『そんなことを許すわけにはいかない。止めさせてもらう』
『丸腰のザクIIごときで勝てると思うな』

 いいざま、三機のネオジオンMSは散開する。

「ふん」

 シャアはザクのスロットルを吹かすと、角なしサザビーとリゲルグの2機編隊
の方に向かった。

「モビルスーツの差が」

 リゲルグがビームナギナタを横にふるうが、ザクはナギナタの下をかいくぐ
り、振り抜いたリゲルグの右腕を強引に後ろに押して角なしサザビーの右腕を切
断した。リゲルグは機体を回転させられて姿勢が崩れたが、それを利用して左腕
の速射砲を向けて打った。しかしその時にはザクの姿はなく、角なしサザビーに
着弾していた。

「何っ、1機のこちらに来ると思っていたのに!」
「戦力の決定的差でないことを」

 ジャンプで速射砲をかわしたザクは、そのまま角なしサザビーの頭を蹴り飛ば
し、その反動を利用して角ありサザビーの方へ一直線に向かう。サザビーがビー
ムサーベルを構える間もなく、スパイクアーマーがメインカメラに突き刺さっ
た。後では体制を整えたリゲルグが速射砲を構える。

「くっ、まだまだ!」
「教えてやる」

 ザクは衝突の反動を利用して着地した後、即座に足払いをかけた。バランスを
崩す角ありサザビー。同時にザクはサザビーの後に隠れ、リゲルグの速射砲を角
ありサザビーのボディで受け止めた。

「ちい……強い……!」
「このシャア・アズナブル、そう簡単にやらせはせんよ」

 白煙を上げ、スパークを散らせる角ありサザビーの陰に隠れたザクと、左腕の
速射砲を構えたリゲルグの間に、緊張が走った。

824:安息の終焉 6
06/06/13 04:49:47
『どうする、まだやるのか』

 スピーカーからのアムロの声に、リゲルグは動きが止まった。今や無傷なのは
リゲルグのみで、二機のサザビーはリゲルグの速射砲の餌食となっていた。もっ
とも速射砲程度で機能停止するほどサザビーはヤワではないが、二機は戦意を喪
失していたようだった。リゲルグもまた外部スピーカーで話しかけてきた。女性
の声だ。

『何故ザク程度がそんなに速く動けるのだ』
『それほど特別なことはしちゃいないさ、一番重たいパーツを外しただけでね』
『核融合炉……か』
『で、どうするんだい?諦めて帰ってくれると嬉しいんだがね』
『どこの誰だか知らんが、そんな腕前のパイロットは、いつ我々の大義に立ちは
だかるか知れない。生かしておくわけにはいかない』

 そう言ってリゲルグは手持ちのビームライフルを角ありサザビーの裏のザクに
向けた。僚機もろとも狙撃する気か!?

『ええい、このスイッチだ!』
『なッ!?』

 刹那、轟音とともにリゲルグの足下にあったクズ山が崩れ、リゲルグは胸まで
瓦礫に挟まれて動けなくなった。アムロはリモコンスイッチで、クズ山の下の地
下倉庫への扉を開いていたのだ。

『ざまあみろ!』

 その瞬間、遠くの方から地盤を通して爆発の衝撃がかすかに伝わってきた。ど
うやら別働隊がいたらしい。つまり同時に爆破ができなかった以上、彼らの作戦
は失敗に終わったことになる。

「くそっ、ブラウン、リダ、撤退だ」
「……了解、パゾム中佐」

 サザビ-2機に引っ張られてようやくクズ山から脱出したリゲルグは、鮮やか
に身を翻して去っていった。

「おいシャア、ネオジオンの連中が逃げるぞ」
「いや、あれでいいんだ」
「シャア……」
「仮にも以前私の部下だったものだ。私のせいで間違った方向に導いてしまった
が、殺すには忍びない」
「そうか。そう思っているならいいが、ジェガン部隊の救出部隊が来るぞ。職務
質問と事情聴取が待っているな」
「ぬぅ……いっそ一緒に逃げた方が良かったかな」

 五年の沈黙を破り、ついにネオジオンは再び動き出した。彼らは再び地球圏を
戦乱の渦に巻き込むのか。暗澹たる思いでモビルスーツの逃げていった方向を見
つめるシャアとアムロであった。
(Fin)

825:464
06/06/13 04:52:17
以上、「安息の終焉」でした。
物語の第一話っぽい作りなのはわざとですが、続きはありませんw

また連続投稿規制に引っかかって、ブラウザ替えたりルータ再起動したりしてみた。
結局駄目で、違うスレに書き込んでみたら投稿できた。
SS作者泣かせだね、この規制。

826:通常の名無しさんの3倍
06/06/13 05:11:06
>>825
乙&GJ!

本当に偶然なんだが、>>103を書いたのは俺だw
リアルタイムで遭遇した上に自分のレスから話を膨らませたSSが見れるとは思わなんだ。
ところどころに入る小ネタも効いてて面白かったぞ!
続きはないと言われても読みたくなるなw


ちなみにジャンク屋ダイクンは↓のスレ

URLリンク(aaasym.hp.infoseek.co.jp)

>>134、156、214、226、227あたりが元ネタ。
物悲しくもあり妙に幸せそうでもあるシャアとアムロが印象に残ってたみたいだ。

827:通常の名無しさんの3倍
06/06/13 12:49:25
not found ・・・と、飛べなかったよ・・・orz

828:通常の名無しさんの3倍
06/06/13 12:50:33
あっと

みなさんGJです。
感謝。

829:通常の名無しさんの3倍
06/06/13 13:03:04
すまんこっちだ
URLリンク(aaasym.hp.infoseek.co.jp)

830:通常の名無しさんの3倍
06/06/13 23:20:11
何だこのちりばめられた冒険王ぶりw

831:通常の名無しさんの3倍
06/06/14 02:42:55
日本は逆転負けで韓国は逆転勝ち‥orz

832:通常の名無しさんの3倍
06/06/14 02:59:40
URLリンク(vista.xii.jp) 
気のせいだ

833:通常の名無しさんの3倍
06/06/14 03:07:37
えらいスレ違いなレスだな
誤爆?

834:通常の名無しさんの3倍
06/06/14 23:42:35
来週のトリビアにシャアが出演します。

835:通常の名無しさんの3倍
06/06/14 23:48:49
おう!サンクスw今週も出てたよな?

836:通常の名無しさんの3倍
06/06/14 23:56:12
副音声の出るTV持ってる人、羨ましい・・・。

837:通常の名無しさんの3倍
06/06/15 02:01:12
とたんにさびれたな

838:通常の名無しさんの3倍
06/06/15 02:08:54
誰のせいだと言うんだ

839:通常の名無しさんの3倍
06/06/15 08:23:22
さびれたと言うより初期の状態に近い気がする。
職人だって休憩が必要なのさ、きっと。
ここは職人だけのスレじゃないだろ?
その分語ればいい。

840:通常の名無しさんの3倍
06/06/15 08:27:13
>>838
お前何言ってんだ?
続きをせがむために雰囲気悪くなる事言うの止めようぜ

841:通常の名無しさんの3倍
06/06/15 09:38:30
煽ったのは>>837ですよ!

842:840
06/06/15 09:58:26
>>841
すまんw勘違いだったww

843:少女と黒猫 1/4
06/06/15 13:55:56
 その日、クライアントとの打ち合せから帰宅したアムロは、自宅のドアを開けた途端に耳に
飛び込んできた声に眉をしかめた。
 泣き声にも聞こえるヒステリックな大声は、クェスだ。時折低く返すシャアの困りきった声音
からするに、彼女がまた何やら厄介事を持ち込んだらしいのは直ぐに予想出来た。
 一つ、溜め息をついてからリビングに繋がるドアを開ける。そっと隙間から覗けば、成程、
腕を組んで仁王立ちするシャアの背中と、一生懸命身振り手振りを交えて何かを言い募っている
クェスの姿が見えた。
 「…ハロだけでも煩いというのに」
 「だって可哀想じゃない!…ねぇ、お願い大佐!ね?ね?」
 ついには顔の前で両手を合わせ、頭を下げるクェス。「また何かねだっているのか」と見当を
つけ、アムロは助け舟を出してやるつもりでリビングに入っていった。
 「何してるんだ?」
 「アムロ!」
 案の定、クェスは味方が来たとばかりにぱっと表情を明るくする。ぱたぱたと小走りに近寄って
きて、アムロの腕を取り無理矢理引っ張ってシャアの前まで連れていった。
 「アムロも何か言ってよ!大佐ったら冷たくってさ!」
 「今度は何だ?言っておくが、MSなんて駄目だぞ」
 「違うったら!」
 ぶぅ、と頬を膨らませるクェスと、不機嫌そうに眉間に皺を寄せたシャアが同時に指を差す。
 フローリングの上。二人が指差したそこには、よれよれのダンボール箱があった。
 中に蠢く黒い塊。
 「なーぅ」
 たっぷり十秒は固まっただろうアムロがぎこちなくクェスを振り向く。
 「…………猫?」
 「他の何に見える?」
 クェスはやはり、ぶすっとしたままぶっきらぼうにそう答えた。


844:少女と黒猫 2/4
06/06/15 13:57:24
 買い物帰りにクェスが拾ってきたという黒猫は、ダンボール箱の中で小さな体を丸めて眠っている。
 そしてリビングの真ん中では、大人二人を前にクェスが小さくなっていた。
 「実際、世話をする羽目になるのは俺達なんだぞ?」
 「だからお願いしてるんじゃない…」
 時たま遊びにやってきて、一週間程したら帰っていくクェスに猫の世話が出来るかといえば、
どだい無理な話だ。必然的に彼女が居ない間の世話はアムロ達の仕事となる。拾ってきた張本人
であるクェスよりも遥かに長時間だ。
 「拾ってきたはいいが世話はほとんど他人任せっていうのは、少しムシが良過ぎないか?」
 「う……」
 「俺もシャアも仕事がある。そうそう気を使ってはやれない」
 服に毛が付くのは困るしな、とシャアが呟く。ますます肩を竦めて縮こまるクェスは恨みがま
しく大人達をねめつけた。
 「だって……雨が降っててね、可哀想だったのよ。放っておけないじゃない」
 「気持ちは分かるが…」
 短くアムロが溜め息をつく。本日四度目、クェスと対峙してからは三度目だ。
 「生きものを飼うって事は、その命を任されるって事なんだ。守ってやる責任があるんだよ。
  この子の親になってやらなきゃいけないんだ」
 「…分かってるよ」
 「いや、分かってない」
 「なんでさ!」
 「クェスは自分の子供の世話を、他人に任せるのか?」
 「あ…」
 言われて、クェスは声を詰まらせた。
 「たかが猫、じゃないぞ。あの子はちゃんと、生きてるんだから」
 ソファに座るクェスからも、丸くなった子猫の腹が緩く上下しているのが見えた。
 息をして、生きている小さな命。誰かが守ってやらなければ直ぐにでも消えてしまうかもしれない、
それ程子猫は小さかった。
 しかし、クェスにはずっと傍に居てやる事は出来ない。
 「じゃあ、拾ってこなければよかったっていうの?それこそ可哀想じゃない!」
 自分に子猫を育てる覚悟も時間も無かったのだという事は、遅蒔きながらクェスにも理解出来た。
その責任をアムロ達に押しつけようとしている事も。だがこうして連れて帰ってきてしまった以上、
放り出すわけにはいかない。そこまで無責任にはなれないし、非情にもなれない。意地でも、
情に訴えてでもここに置いて貰うしかないのだ。
 立ち上がり、再び大声でがなり出したクェスを今度はアムロが見上げる。
 「そうは言ってない」
 「そういう事よ!あたしに世話をする力が無いから、見殺しにしろって、そういう…!」
 「違う、クェス」
 「違わないよ!アムロは違うって思ってたのに!他の大人とは違うって!」
 雨の中、くたびれた店先の軒下でか細く鳴いていた小さな猫。まるで何も見えていないかのように、
あるいはちらりと見下ろしだけでそのまま通り過ぎていく人の群れ。
 クェスはずっと見ていた。あんなに鳴いているのに、あんなに助けを求めているのに誰も見て
くれない。大人達は無関心に通り過ぎていくだけだ。「よくある事だ」と「またか」と、
うんざりした表情で。
 昔の自分を見ているようで辛くて痛くて、見捨てられなかった。
 「アムロはあたしを助けてくれたわ!大佐だってあたしに優しくしてくれたじゃない!
  どうしてこの子は駄目なのよ!」
 馬鹿な子供じみた事を言っているな、とクェスは自覚していたがもう止まらなかった。アムロは
困ってしまって、しかし何とかクェスを宥めようと口を開いた、その時だった。
 「おい」
 全く予想外の所から声が上がった。シャアだ。何時の間にかソファから離れ、ダンボール箱の
中身を覗き込んでいる。思わずクェスもアムロも、口論を中断してそちらに見入った。
 「様子がおかしい」


845:少女と黒猫 3/4
06/06/15 14:00:57
 シャアが箱から取り出した子猫は、ぷるぷると小刻みに震え、心無しかぐったりしているように
見える。ぱっと駆け寄ったクェスがその顔を覗き込むと、拾い上げた直後よりもずっと呼吸が
弱々しく、閉じた目蓋が苦しそうにぴくぴくと痙攣していた。
 「どうしよう!病気!?」
 「困ったな…この近くに動物病院なんて無いぞ」
 「アムロ!どうしよう!」
 「機械なら直せるけど、こればっかりは…」
 小さな子猫を前にして今にも泣き出しそうなクェスと、首を捻るアムロ。猫はおろか生きものすら
飼った事の無い二人にはどうにも勝手が分からないのだ。
 真っ先に行動を起こしたのは、意外にもシャアだった。子猫を腕に抱え、部屋の隅にあった洗濯籠
を持って戻ってくると、ソファにあったクッションを籠の底に詰める。
 「アムロ。物置にヒーターがあったな?」
 「え?あぁ…」
 唖然としてシャアの動きを見送っていたアムロは、突然問われたそれに生返事をして、一瞬
置いてから意味を解したのか「持ってくる!」と慌ててリビングを飛び出した。
 「クェスはタオルを何枚か持ってきなさい。膝掛けのようなものがあれば、それも」
 「は、はい!」
 今度はクェスが飛んで行った。ばたばたと騒がしい二人分の足音が遠ざかる中、シャアは一人、
早くも毛だらけになった自分のシャツを目にして溜め息をついた。

 「大佐、この子、大丈夫かな?」
 クッションとタオルでふかふかになった洗濯籠にぴったりと寄り添い、クェスが不安気に
シャアを見上げる。
 アムロが持ってきたヒーターは少し離れた場所で赤々と光り、緩やかな熱を送っていた。
 ただでさえ体力の無い幼い子猫が長い間雨に濡れていたというのだから、風邪をひいたとし
てもおかしくはない。しかし急激に暖めるのも危険だ。
「ゆっくり暖めてやるしかない。一晩ついて居てやらなければな。出来るか?」
 もし吐いたらその嘔吐物を掻き出してやる必要もある。喉に詰まって呼吸が出来なくなる
からだ。水も定期的に与えてやらないと脱水症状を起こしかねない。
 淡々と説明するシャアの低い声が「私は一切、手を貸さない」とでも言いたげで、クェスの
胸をちくりと刺す。しかし、諦めるわけにはいかない。
 あたしがこの子を助けるんだ。
 「うん。出来る。あたしが見てる」
 クェスははっきりと頷いた。
 重ねたタオルの布団から顔だけ出して、だがまだ寒そうに震える子猫をタオルの上からそっと
撫でてやる。
 「あたしの責任、なんだもんね」

 夜中の二時を回った頃、アムロが起き出してきた。うつらうつらと舟を漕ぐクェスの肩から
落ちた毛布を掛け直してやる。
 はっとクェスが顔を上げた。
 「クェス、俺が代わるよ」
 「ううん。あたしが見てる。拾ってきたの、あたしだもん」
 それくらいはしないとね、と目を擦りながらもクェスは笑った。
 子猫の震えは大分治まったように見えるが、幼い分いつ何時容体が急変するか分からない。
まだ楽観視は出来ないだろう。
 意地でもここを動かないつもりだろうクェスにアムロは諦めて引き下がる事にした。
 「何かあったら、直ぐ呼ぶんだぞ?」
 「うん。アムロ、明日も仕事でしょ?早く寝なよ」
 「分かったよ」
 両手を上げた降参のポーズでアムロはリビングを出ていった。


846:少女と黒猫 4/4
06/06/15 14:02:48
 廊下を歩きながら欠伸を噛み殺す。クェスの言うように明日も引き続きクライアントとの
打ち合せがあった。朝も早い。
 ふと顔を上げたアムロは廊下の壁にもたれて立つ男に気付き、ふんと鼻を鳴らした。
 「あんたも追い出されたクチかい?」
 「…いや。今目が覚めたところだ。もう寝るよ」
 言うなりシャアはくるりと背を向けて、そのまま自分の部屋に戻っていった。アムロが
「やれやれ」と肩を竦める。
 「素直じゃないねぇ…」
 一度振り返り、リビングのドアから漏れ出る明かりを見遣ってから、アムロは今度こそ立ち
止まる事無く部屋に帰った。


 「アムロ!この子、元気になったよ!」
 「にゃー」
 朝、リビングに入ったアムロを出迎えたのは黒猫のドアップだった。思わず一歩後ずさる。
 嬉しそうに、少し誇らしげに子猫を掲げ持つクェスの目の下にはクマが出来ていたが、それは
見ない振りをしてアムロはその水色の頭を撫でてやった。ぷらぷらと黒い尻尾を揺らす子猫は昨晩
とは打って変わってしきりに顔を洗ったり、かりかりクェスの手を引っ掻いている。本当に
元気になったようだ。
 「よく頑張ったな、クェス」
 「うん!」
 子猫を抱き締めて鼻歌混じりにソファに座ったクェスの向かいには、無言で新聞を読み耽る
シャアの姿があった。仕事の無い日は割りと遅く起きてくるくせに、本当に素直じゃない男だ。
 「名前、決めないとな」
 すでに落ちきっていたコーヒーをマグカップに移しながら、背後のクェスに聞こえるよう
に独りごちる。ぽん、と花が咲くように彼女の意識が明るくなるのを感じた。
 「それって…この子、飼っていいってこと!?」
 「クェスが出来る限り世話をするならね。それなら、きみが留守の間は俺達が面倒見るよ」
 「やった!ありがとうアムロ!」
 シャアから反論は出ないので、了承したと解釈する事にする。
 クェスはソファの上であぐらをかいて、子猫を揺すりながらあれやこれやと名前を考えていた。
 「何がいいかな…ジジとか?アムロは何か思い付かない?」
 「うーん…アルテミ…いや、なんでもない」
 「何それ?」
 「ルシファ」
 「え?」と二人同時に振り返る。新聞に視線を落としたまま、シャアはこちらを見向きも
しないが、確かに聞こえた。おそらくは子猫の名前候補だろう。クェスとアムロは顔を見合わせ
て小さく笑い合った。
 「ルシファ…ルシファ。うん、いい名前。決めた!おまえの名前はルシファ!」
 「なーぅ」
 再び高い高いをするように子猫―改めルシファを持ち上げる。相変わらずじたばたと
落ち着きの無い子猫は「なーなー」と可愛らしい鳴き声を上げてクェスの手を引っ掻いたが、
クェスは満足気に何度も頷いて終始上機嫌だった。


 後で判明したのだが、「ルシファ」というのは昔ダイクン家で飼われていた猫の名前だった
らしい。それを教えてくれたセイラ女史は「同じ黒猫だから、それしか思い付かなかったんで
しょうね」と可笑しそうに笑っていた。

 結局、昔取った杵柄なのか猫の扱いが思いの外巧いシャアにルシファは一番懐き、クェスを
やきもきさせる事になるのだが、それはもう少し先の事だ。

847:↑
06/06/15 14:05:00
職人さん達が忙しそうなので今の内に投下。
クェスが書きたかったのでクェス萌えじゃない人にはつまらんだろうが、
軽く流してくれるとありがたい。

フルハウスみたいなノリを目指してたんだが何か違う…アルェー?


848:通常の名無しさんの3倍
06/06/15 14:06:03
リアル GJ!

849:通常の名無しさんの3倍
06/06/15 14:08:00
ルシファ・・・黒い天使ww


クエスもヌコもカワユス

850:通常の名無しさんの3倍
06/06/15 14:22:22
>>834
アムロ、座を奪われたな

851:通常の名無しさんの3倍
06/06/15 14:49:50
ルシファ、キタ~
GJです!!

しかし、猫にルシファと名付けちゃうあたりにダイクン家の歪みってのが
うかがえますな・・・。

852:通常の名無しさんの3倍
06/06/15 19:07:40
アルテミスに突っ込みたい(w
乙です

853:98
06/06/15 20:00:23
仕事から疲れて帰ってきた自分を待っていたのは
ガリガリくんと、クェス(゚∀゚)!!!
癒された。GJ&乙!おねだりクェスかーえー。
猫の名前もセンスイイ。自分は読んでる途中、ジジかネコ目の黒繋がりで『ギュネイ』
しか思いつかなかったよ…。

854:通常の名無しさんの3倍
06/06/15 20:14:46
GJ! 面白かったよ

855:通常の名無しさんの3倍
06/06/15 21:16:23
ルナ

856:847
06/06/15 21:46:06
黒猫はアルテミスじゃなくてルナだったな…申し訳ない…_| ̄|○
あと、ルシファの元ネタはオリジンですよ念の為。

GJ貰えて光栄です。ありがとう。
それでは職人さん達の帰還を祈りつつ名無しに戻ります。ノシ

857:98
06/06/15 22:38:09
オリジンか。
1stの劇場版三部作を未だVHSのみで通している自分にとって
安彦さん大ッ好きだが、オリジンには未だ手を出せてない。
イメージが崩れるのがなんか怖くって。チキンな自分。
やはり読むべきなのか?!
シャアが結構渋いらしいね。
ワルさも三割り増しだとか

858:通常の名無しさんの3倍
06/06/15 22:51:15
好きにすればいい
まあオリジンはオリジンだ、としか言い様がないな
安彦ガンダムだな

859:通常の名無しさんの3倍:
06/06/15 23:16:43
オリジン。個人的には好きだな。
ただ、テレビ版や劇場版に思い入れが強い人には向かないかも
しれない。

860:通常の名無しさんの3倍
06/06/15 23:38:37
>>858-859
㌧!!

861:573
06/06/16 02:32:59
>>810

夜が開け、雲間の切れ間に何日ぶりかの太陽が顔を覗かしていた。朝焼けの中一台の
オープンカーが湾岸を疾走していた。運転席と助手席には男が二人、後部座席には不
機嫌そうな顔をした少女が乗っていた。車はゆっくりと軍の施設がある港に入ってい
った。
「通行許可証を」
連邦の若い兵士が声をかける。カイはハイハイと覇気の無い返事をして許可証を渡す。
「そちらの二人は?」
「ん?ああ・・・俺の助手と姪だよ。つれてけってうるさくてね」
うんざりとしたような表情で兵士の相手をするカイ。背中に冷や汗を感じながらあくま
でもクールに装う。いくら変装しているとはいえカミーユと自分が一緒にいることがば
れれば怪しまれる。そうなれば今回の計画は無に帰すかもしれない。それだけでなく、
すでに潜入しているだろうあの二人を危険にさらす可能性がたかい。
「どこかで見た気が・・・」
じろじろ3人を凝視する兵士にカイとカミーユは背中が少しこわばった。
「そりゃそうよ、カイおじさんは元WBクルーなんだから♪早くブライト大佐に会いに行こうよ♪」
少女の明るい声に連邦兵士は曇らせた顔がふっと明るくなり、
「ああ、あなたがあの伝説の・・・どうぞ、おとうり下さい」
そういってあっさり信用した兵士を尻目にゲートを通り過ぎた車で二人はホっと胸をなでおろした。
「助かったぜ、クエス」
「フン!」
そういうと少女はまた不機嫌そうな顔をして後部座席に横になった。
「・・・ぶぅ」
今回こそはあの二人に会える・・・そう確信していたクエスは見事に裏切られた
思いだった。カイからあの二人が生きていることを知らされたときは天にも昇る
思いだった。あの二人に会いたくてあんな田舎まで一人で行ったし、カイを押し
倒す勢いで無理やりついてきた。なのにあの時も、BARに現れたのはカミーユと
いう男だけだった。しかも、今回の作戦中にあの二人に直接会わないと先ほど
カイに告げられたからだ。
「・・・NTなら誰でも良いってわけじゃない。」
後部座席で自分に向けられる視線を感じながらもカミーユは窓の外に一列に
整列する戦艦を眺めていた。グリプス戦役以後、軍施設に近づかないように
していた。意識はしていなかったが、そこに近づくことを避けていた。あの
人の魂が消える時に自分を通り過ぎる感覚はもう感じたくは無かった。
「おい、大丈夫か!?」
「・・・え?ええ、大丈夫です」
軍艦に近づくにつれ表情の優れなくなるカミーユを気遣うようにカイが声をかけた。
この青年も戦争で自分と同じように大きな傷を負ったのかもしれない、俺は自分の
エゴでこの青年の心の傷をナイフでえぐり返しているのかもしれない。少し自己嫌
悪に陥りながらアクセルを踏む足に力を入れた。
「ちょっとー、急にアクセ・・・!?」
急にスピードを上げたカイに文句の一つでも言ってやろうと席を立ち上がろうとした
瞬間、クエスは懐かしい感覚に襲われた。
「大佐!?アムロも!?」
思わず大声を上げて車から体を乗り出したクエスにカイとカミーユはギョッとして後ろを振り返った。
「あっ・・・」
しまった・・・そう思ったときには後の祭りであった。ここは連邦軍の軍事施設で
その二人の名前は連邦軍の連中が血眼になって探している人間の名前。その声を
聞いた連邦兵士たちの視線が集中した。


862:江馬・シーン
06/06/16 14:55:43
お久しぶりです。
連日の皆さんのGJには関心しております。

このスレもだいぶ伸びてきまして・・・
>>247-248
の外伝が尻きれ状態になっているのが気がかりだったんで、
その後の257・270は勝手ながら無かったことにして、こちらを
とりあえず「外伝」の今の所のまとめとさせて頂きます。

863:光と闇 1
06/06/16 14:58:38
宇宙に上がるのはリィナを兄であるジュドーに引き合わせる為に
上がって以来だった。

「ねぇ、セイラ。あの下の方に見えるのが月面都市ってやつ?それに
あっちの方に見えるのがコロニー郡だね。ネットやTVなんかで見た事ある
けど実物って迫力あるっていうのか、あんなものが宇宙空間に浮かんでる
なんて神秘的で迫力が全然違うね!」
「今回の目的はあくまで公用です、グラフィン秘書官。公私混同を
なさらないように」
初めての宇宙(そら)への旅に、まるで子供のように窓際に張り付いてはし
ゃぐグラフィンにピシャリとセイラは言い放つ。
「そ・・・そうでしたね理事長。」
(公私混同するなって・・・だったら学者畑の俺よりも経理事務長の
コートニーでも連れてくりゃよかったのに・・・)
グラフィンはバツが悪そうに咳払いを1つすると窓にうつる姿を鏡代わりに
ネクタイを締めなおし、ワイシャツのポケットからコームを取り出し髪型を
整えなおし、コームと入れ替えにスーツの内ポケットから端末を取り出す。

「セント・ジョセフへ到着後のスケジュールの件ですが到着後、まずネット
で予約しておいたリサイクル・ショップへ立ち寄って、それから・・・セント
・ジョセフ市議のデクスター・アキヤマ氏と打ち合わせ。その後エアーズ市へ
移動してオールド・ロック・カフェで打ち合わせ・・・相手の名前は入ってま
せんね。打ち合わせ終了後深夜便のシャトルでまた地球へトンボ帰り・・・ハード
スケジュールですね。これで間違いないでしょうか?理事長殿」
「問題ありません、グラフィン秘書官」
なかばうわの空で答えながらセイラはシャトルの前面に流れる電子ニュース
に見入っていた。
【第2次ネオジオン紛争において、戦闘中に行方不明となった連邦軍の英雄、
アムロ・レイ大尉の捜索打ち切り。なお、シャア・アズナブルの消息について
は今後も継続との連邦国防総省の発表】

864:光と闇 2
06/06/16 15:01:00
「ネットでオーダーされた商品はすべて揃っております。例の品のメンテナン
スも完璧に行っておきましたので問題なく使用できます。お約束どおり各月面
都市での携帯許可証と地球圏への持ち出し許可証も付けておきましたのでご安心
ください」
セント・ジョセフへ到着した2人は予定通り裏通りにあるあやしげな”自称”
リサイクルショップへ立ちより、小型スーツケースに詰められた荷物を受け取る。
「理事長に骨董の趣味があるなんて知りませんでしたが、一体中身は何なんです?
北宋の壷とかですか?」
無言でスーツケースを開けるセイラ。中身はS&W M36LS(Lady Smith)及びホル
スター一点。防弾チョッキ一点。特殊警防一点。全身~特に両腕部分に鋲
(トゲトゲ)がびっちり打ち込まれたライダースジャケット、旧世紀のクラッシ
ュビンテージジーンズ、超薄型ヘッドギアおよびニットキャップ。POLICEのサ
ングラス、ドクターマーチンのエンジニアブーツ各一点。以上である。

「骨董品って大事な打ち合わせ前にこんなワケのわからないものばかりを集め
てどうするんですか?理事長」
ジャケットを脱ぎ、ホルスターを掛け、M36LSをそこへ収めながら
「グラフィン秘書官。あなたは先にエアーズ市へ入って。夕食を取ってか
らどこか適当な場所でこれに着替えて。あとベイで返却可能なレンタカーをと
っておいて」

セイラはオールド・ロック・カフェの店内と近郊の地図をとりだす。
「店の場所はスラム寄りの裏通り。レンタカーはそこから1本向こうの
表通りの前払い制のパーキングに止めておいて。それから約束の時間の
21時にはあなたは店内入り口付近の窓際のカウンター席に座っておいて。
飲酒運転はまずいから打ち合わせ中はそれ以外なんでも好きなものでも
飲んで時間つぶしをしていて」
「はぁ、では自分はアキヤマ氏との打ち合わせには同席しなくても良いと・・」
「アキヤマ氏は信頼のおける人物ですから一人で大丈夫です。それよりも
エアーズ市での”打ち合わせ”の方が厄介なことになりそうですから、よろしく
頼みます。グラフィン秘書官」

(鋲ジャンにクラッシュジーンズって・・・いくら俺のご先祖にパンクロッカ
ーがいたからって学者でありドクターである俺にこれは無いだろ。しかも防弾
チョッキと特殊警防付きって・・"また"なにかやらかす気だな)
彼女の言い出したら聞かない性格を嫌というほど知っているグラフィンは、
半ば諦め気味にスーツケースを抱えて一人エアーズ市へとむかっていった。

865:光と闇 3
06/06/16 15:04:04
一方セイラはデクスター・アキヤマ氏の事務所の応接室にいた。
「アキヤマ・コンッエルンは貴方がたが今地球で行っている難民
救済及びNPO医療事業に貢献出来ることを名誉に思っております」
「こちらこそ。いつも膨大な援助をして頂いて、感謝の言葉もありません」
「まぁ、お時間の都合もあるでしょうし前置きは短めにして本題に入り
ますが、Ms.マス女史。あなたこのセント・ジョセフで市会議員になる
お気持ちはありませんか?」
「市会議員?また何故そのようなお考えをお持ちになられたのです?」
「私の父はかつてのダイクン派のラル家との繋がりのある家系でした」
「・・・」
「誠にお恥ずかしい話なのですが、あなたがたを救う為に忠義を尽くし
たラル家とは違い、わたしの父は嫌な意味で生きるのがうまい男でした。
ダイクン様の訃報を聞くや否や身の保身の為、当時カレッジに上がったば
かりの私を即中退させ、ザビ家のキシリア機関に入隊させ、自分自身も当
時のサイド6のランク政権とのパイプを利用し、ジオン寄りの密約を交わす
ことへ尽力することでザビ家への恭順の意をしめしたのです。」
「それはもう10年以上も前の話です。そのことと今回私が市議になることと、
どのようなご関係がおありなんでしょうか?」

866:光と闇 4
06/06/16 15:07:01
ポケットからパーラメントを取り出し、火をつけながら訊く。
「あなたがたが地球に渡り、マス家の養子になったという話までは父が
弁護士に託した遺書の中に書かれていました。私は若い頃から父のやり方
が大嫌いでしが、あの男なりにダイクン家に忠義を欠いたことに何かしらの
負い目があったのでしょう。私は終戦後、3年間の連邦軍収容所生活を経てフォ
ン・ブラウンにわたり、父の遺産を元に死に物狂いで働いて中立都市である
セント・ジョセフへ移住し、今の地位を得ることが出来ました。貴方の兄上で
あるシャア・・・キャスバル閣下の革命は私にとっては残念ながら加担する気
にはなれませんでした。何故なら今世の中の多くが望んでいるのは『過激な革
命』ではなく『中間』だからだと私自身が信じているからなのです。」
「中間?」
「はい。すべての中間に立てる人間こそ、これからますますきびしくなる世の
中に必要だと思うのです。あなたは現在の連邦政府のやり方に納得なさって
いるわけでない。かといってお兄様の革命のような過激な進化論にも同意でき
ない。今地球で行なっている貧困層の救済および医療援助という形で多くの良
識ある上流層企業との橋渡しを行なっている。要するに、あらゆることの中間
にあなたは立っていらっしゃる。そういう方こそこれから必要になると思うの
です。」
「要するにあなたはご自身の意思のために私を担ぎ上げようとなさってる
、と解釈してよろしいのかしら?」
「担ぎ上げる?あなたは担ぎ上げられるような器では無いでしょう。
もし、担ぎ上げるのならもっと軽い神輿を選びますよ。たとえば行方不明
になったミネバ・ラオ・ザビでも探し出しますとかね。それに私はあなたに
ダイクンを名乗れなどと言う気は毛頭ございません。」
「残念ながら兄と違い、私は政治には関心はありませんから」
「あなたに市会議員になることを私がおすすめするのは何より今、
あなたが行なっている慈善事業を無にしない為でもあるんですよ。

今後連邦政府は今以上に不法滞在者の取締りを強化させていくでしょう。
そうなると、今あなたが地球で行なっている貧困層の救済事業を個人事業と
して行なうことに限界が出てきます。もうあなたは十分地球圏にNPO事業
の種を撒いてきました。あなた自身がいなくても、団体は十分活動していけ
るでしょう。あなたはこのセント・ジョセフに移り住み、まず市会議員
になって、そこからゆくゆくは連邦議会の議員を目指し、政治的な立場から
貧困層の救済を行なう必要性が必ず出てくると私は思うのです」
「確かに連邦政府は今後ますます不法滞在を余儀なくされている貧困層
に厳しくなっていくでしょう。しかし、私が政治的な立場に立ったとしても、
その様な方々の救済が行なえるとも思えないのです。」
「セント・ジョセフ市議会に関しては私は強いパイプを持っています。
あなたさえその気になって頂けるのなら全面的にバックアップさせて
頂く用意はすぐ出来ます」
「ではあなた自身が市議になられれば良いのでは無いでしょうか?」
「残念ながら。私はあなたほど『中間』に立てる器ではありませんから」
セイラは灰皿でタバコを消しながら答える。
「申し訳ありませんが今回のお話は保留とさせていただけませんか?」
「今の事業を進めていく間にきっと私の今回のお話の真意が判って
いただける時が来ると信じております。何年でもお待ちしますよ」

867:光と闇 5
06/06/16 15:09:57
21時5分前、エアーズ市オールド・ロック・カフェ---

ジンジャーエールとハンバーガーをオーダーすると約束どおり、入り口付近の
席にグラフィンは陣取った。するとそこへダークなダブル・スーツに身を包んだ
、店の雰囲気に不似合いな男が入店する。グラフィンはその胸元のバッチを
見て飲みかけていたジンジャーエールでむせかえる。
(げほっ・・・あのバッチ、暗殺を含むマンハンティング上等の武闘派
マフィア、キュリオ一家のじゃねーか)窓から外を窺うと、同じバッジを
つけた輩が3人ほどいる。そこへセイラが来店。嫌な予感は的中し、マフィア
と同じテーブルに着く。(俺、ワケわからないまんま死ぬのヤだよ・・・)

「セイラ・マス女史。慈善事業で有名なあなたがこのようなにぎやかな場所
で、私のようなヤクザものとご対談をご希望とは、余程の御用なんでしょうな」
「ええ。お忙しい中お呼び立てして申し訳ありません。」
答えながらセイラは懐からM36LSをコーヒーカップの右横に置く。
「ほぅ、骨董銃ですな。スミス&ウエッソンM36レディ・スミス。
旧世紀のご婦人の護身用銃として名高い名品ですな」
「古いものでも弾はちゃんと出ます。実に貴重な骨董品ですわ」
「・・・何のはったりか存じませんが。ご用件はなんでしょう?」

オールド・ロック・カフェには相当数の客がいたが、皆他の客には
無関心な輩ばかりで3D映像のライブ画像に釘付けだったり、仲間内
で騒ぎまくっていたり・・・誰もこの店に不釣合いな2人の客に目を
向けるものはいない。

868:光と闇 6
06/06/16 15:11:51
「シャア・アズナブルの首に対し、連邦政府は一体あなた方にいくら出すと
言っているのです?」
「シャア・アズナブル?ああ、あの革命のシャアですか。あれは連邦軍部
のお尋ね者でしょう。何を根拠に連邦政府が我々マフィアに依頼をしたと
お察しになるのですか?それに何故あなたがシャアの身柄を気にするのです?」
「確かに連邦軍部はシャアの捜索に必死です。しかし、連邦政府の一部には
もし、彼が見つかってしまった場合、裁判の末銃殺刑に処すればコロニー移民
の叛意が高まると考え、今回のアクシズ騒動で死亡、もしくは完全な行方不明
ということにして、もしシャアが生きていた場合、秘密裏に消してしまったほ
うが民衆を刺激せずに済むと裏工作をしている可能性も無いとはいえないと思
いましてね。シャアの身柄については『個人的な事情』とだけ申しておきます」
「面白い憶測ですな、証拠は何かおありで?」
「いえ、この件の証拠はございませんがあなたがたと、とある連邦議員
との間での武器の裏取引の証拠書類でしたらご用意出来てますが」
セイラはマイクロチップを取り出す。
「これがあなたがたと連邦議員とのつながりを示す証拠になりえると
お思いになりません?」
「・・・あんたはウチの組織が何を得意としているかご存知の上でお話
ですか?」
「暗殺・・でしょう?」
「シャア・アズナブルの首へかけられた賞金はコロニー圏で税金未払い
の連中からの取りたて業務の委託と今後、大規模に行なわれる地球圏での
不法滞在者取り締まりに関する委託。1人頭幾らってやつです。もし、
シャアの首を取れば我々の組織は安定した"仕事"が政府から頂けて安泰と
いうことですよ。あなたにそれ以上の報酬が払えるんですか?」


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