【CCA後・ここだけの話】シャアとアムロの隠居生活at X3
【CCA後・ここだけの話】シャアとアムロの隠居生活 - 暇つぶし2ch500:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 21:28:50
Σ(▼Д▼)今だ、五百式出るッ!

501:絵馬
06/05/29 21:30:32
tu-ka、Zうろ覚えてというか、ほとんど記憶消えかかってるから
アレなんだけど,彼女と一緒に旅行してたのって・・・w

502:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 21:35:26
アムロと彼女は車中泊だったのだろうか?

503:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 21:38:11
>>401

    _, ,_ アノタコアニキ マダコンナコトシテンノカヨ  
  /ゝ‘д‘)ゝ y-~~~
    

504:503
06/05/29 21:39:32
アンカーかけ違えた
>>461
だったorz


505:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 21:52:59
>>500
大佐GJ!!!

506:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 22:15:54
やっと間にあったか大佐w

507:98
06/05/29 23:07:18
大佐、ぼかぁ嬉しいよ。
大佐のAA見ると、シャア版に居るんだなーと実感出来る。
五百式出撃乙カレー様でございました!(‐ゝ‐)ゞ

508:464
06/05/29 23:42:54
皆さん感想どうもです。
書き上げてアップして夕飯食べたらとたんに眠くなって、起きたらこんな時間です。
これから二度寝しますw

エマさんに関しても記述はあったんですが、
1アーティクルに文章が収まりきらないかもしれないと思って
カットしてたんです。

ネタ元は15年ほど前に刊行されていた
サイバーコミックスかガンダムジェネレーション掲載の
そうま竜也氏の作品です。題名は忘れました。
やっぱり同じようにランチアラリー037が出てくる話です。
思い出せなくて気持ち悪いので誰か教えてください…

でも本当のネタは「コロニー内を車で走るとどんな物理現象が起きるか」
って一人で考えてたからです。
妄想って本当に楽しいものですね。
ヨタハチはお好きにお使いください。

509:通常の名無しさんの3倍
06/05/30 07:11:07
車の解説がカーグラっぽくてワロタ

510:通常の名無しさんの3倍
06/05/30 11:20:32
ホストなシャアの件。

一日だけホストしたことあるって人に話し聞いたら
「とにかくテンションアゲまくらなくちゃならないんですよぉ~」
とか言ってたの思い出した。

シャアがドンペリのボトル持って
「はい!こちらのお客様ドンぺリ1本はいりまぁ~す!!それ!
♪ドンペリドンペリドンドンドン!!!」
ってハイテンションでやってる姿って・・・想像に苦しむ(--;;

まぁ、そんな店ばっかじゃなくホストクラブにも、もっと落ち着いた
雰囲気の店ってのもあるのかもしれませんが・・・・

511:通常の名無しさんの3倍
06/05/30 15:10:46
 日頃の忙しさにかまけていると気付かないが、ポッカリと仕事の捌けたこんな
午後は、つい考えてしまう事がある。

「今ここにこうして生きている俺の存在意義とはなんだろう?」

 シャア率いるネオジオンによる、地球圏への質量爆弾……つまり衛星落としと
いう暴挙を阻止して数ヶ月。あそこで死んでいても悔いはなかった。いやむしろ
自分は死んでいるべき人間だったはずだ。しかしこうして生きている以上、日々
生きていくための糧を得るため、目的もないままに日銭を得ている。

「兄さんの敵はザビ家ではなかったの?」
「ザビ家打倒なぞもうついでの事なのだ、アルテイシア。ジオン無きあとは
ニュータイプの時代だ。アムロ君がこの私の言うことがわかるのなら、私の同志
になれ、ララァも喜ぶ」

 頭の中で、あの頃のシャアの台詞がリフレインする。結局ニュータイプの時代
とやらは来なかったし、グリプス戦役のとき同志になってみたところでララァが
喜んだ事もなかった。
 俺とシャアの間柄は、友達なんて甘いものじゃない。しかし赤の他人ではすで
にない。ましてウホな関係では断じてない。敵と断定するには近すぎる。そもそ
も奴と出会ってからの時期は、すでに俺の人生の半分を占めている。しかしこう
して一緒に行動した事が今までにあったかと言うと、実はほとんどない。アウド
ムラとニューホンコンでの数日間だけだ。
 それならシャアにとって俺はなんだ?俺にとってシャアはなんだ?

 アクシズの戦闘が終わって奇跡的に生き残った後、シャアはやれギャンブル
だ、やれ株や相場だとあぶく銭を稼いでは飲んでしまう。その行為はあまりに刹
那的だ。

「ララァが死んだ時のあの苦しみ、存分に思い出せ」
「情けない奴」
「何が!貴様こそ、その力を無駄に消耗していると、なんで気がつかん?」

 以前シャアに俺が才能を浪費していることを指摘された事があるが、俺に言わ
せれば今のシャアがまさにそれだ。情けない奴。
 だがそれは自分にも言える。神様とやらが俺の命をこの世に留め置いた理由と
は、なんだ?そしてシャアの理由とは、なんだ?

 俺とシャアという二人の抜け殻に、神様は何をやらせたいんだ?
 いずれシャアがやるべき事を見いだしたものが間違っている場合には、俺は抑
止力とならなければいけない。そのためにシャアは監視下に置かなければいけな
い。
 しかしそれだけなら連邦のマハにでも引き渡して、俺は原隊に復帰すれば話は
早い。
 なぜ俺はそれをしない? ああララァ、教えてくれ。


パチッ、チカチカ、パッ。

(▼Д▼) ……アムロ、暗い部屋で白目を剥いて体育座りするのはやめてくれ。気味が悪いぞ。


512:98
06/05/30 16:23:39
話も上手いし興味深く読ませてもらったが、
最後おのオチが堪らんな。
ジークジオン!!!!

つか、各員の連日のGJぶりはすげえ。
「諸君らの働きを見て、感動している」
再びジーク・ジオンだ511氏

513:通常の名無しさんの3倍
06/05/31 00:06:56
>>511
アムロってこういう問題でクヨクヨ悩んでたりするのが似合うよね。
しかし本当に「行きがかり上仕方なく」っていう理由以外、
二人が一緒に行動している理由ってなんだろうね?
いや、ネタスレでのいじられキャラだから一緒に行動してるんだが。

514:通常の名無しさんの3倍
06/05/31 00:26:44
アムロはシャアが好きだから
アムロは何があっても現状に適応して生きていけそうだが
シャアは生きる目的失ったら野垂れ死にしそう
アムロはシャアより先には死ねないな

515:通常の名無しさんの3倍
06/05/31 02:10:21
ランニングに縞パンで爪噛みながら体育座りしているのが容易に想像がつく…
まさに「三つ子の魂百まで」だな、
おっと「百」なんて言うとグラサンが飛んできそうだ。

516:通常の名無しさんの3倍
06/05/31 02:17:50

|⌒⌒'
|メ""ミ )
|∀▼ノ 呼んだかね?
|

517:通常の名無しさんの3倍
06/05/31 03:45:58
>>511
1stでのシャアなんて、変なお面を被ると毎回白目になっているじゃないの

518:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 11:59:12
>>517
あれ白目だったのかw


最近単発アホネタ来ないなぁ、好きなのにw
シリアスも大歓迎だが

519:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 12:25:02
>>518
それならもっと単発アホネタの援護カキコ汁

520:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 12:52:54
激くだらなくてもいいなら一つ

「なぁ、アムロ。ララアの乗っていたエルメスは訴えられてガンプラでは
『ララア専用モビルアーマー』になったんだよな?」
「ああ、そうだが何か?」
「なら何故サザビーリーグ社はイギリスのサザビーズ社に訴えられて社名変更
までさせられたのに私のサザビーはスルーだったんだろうな?」
「さぁ、単に相手にされなかったんだろ・・・」
「私のサザビーはララア以下なのか・・・(刻の涙)」

521:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 13:12:43
>>520
アムロ「今ララァが言った!SAZABYのYをIにしてSAZABIにしたから大丈夫だった
    のよって!」
シャア「ララァ…!」

522:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 14:05:21
というより「サザビー」でググってたらヒットした
「サザビー村のセールスマン」
という推理小説が気になってしょうがない。なんだこのタイトルのインパクトは

で、思ったんだがシャアって営業に向いてね?
「シャアだ!赤い彗星(営業車)のシャアだ!」
「ルゥムでは奴一人に5棟のマンションの主婦達が落とされた…」
シャア「見せてもらおうか…連邦の主婦のヘソクリとやらを!」

523:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 14:10:04
「ならばエルメスもHERMESからスペルをかえてやれば私の母になってくれたかも」
「心配しなくてもそれは絶対無いから・・・」
「電車男のエルメスはスルーだったな。やはりララアが不憫だ」
「あれは商品名でなくニックネームだから」

524:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 20:54:32
            _
             _//
        _,///
   ヽ[:;]|/、////
  _(゚∀゚ El ロロ_
  lヽ.〈=El≡l〆/l
 . 'G l_l:;:/_〉l`-'l
   〈 /l l^l.l.〆l
   /=/ l = `l-l
    ̄ . ̄

νガンダム
可愛かったので空気を読まずに転載してみた
いまでも反省はしていない
後ろからの赤いプレッシャ-なんて感じない

525:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 21:02:56

|⌒⌒'
|メ""ミ )
|∀▼ノ

あかいすいせいが自分の乗機が欲しそうにこちらをみている
なかまにしますか?

 はい
→いいえ

526:98
06/06/01 21:28:40
ν最高!
モチカエッテモ イイ?
モチカエリマス。

527:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 22:13:44
>>517=アムロ

528:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 22:15:08
>>517=アムロ

529:江馬・シーン中尉
06/06/01 23:23:35
ただいま順調に煮詰まり中。
資料探す為にググったハズが、youtubueで知る人ぞ知るアルヤンビック
先生にとっつかまったりしている・゚・(つД`)・゚・

バイク大好きなのに事故が原因で暗黙の「バイク禁止令」が発令さている
私には大佐の辛さがなんとなく判るよ。

もう10年ほど前に買ったナン・カイの赤いナイロンライダースジャケット
を未練たらたらで未だに処分できないでいる自分とアムロのいけずで自分
の愛機が貰えないシャア・・・嫌だけどささやかな共通点♪

530:江馬・シーン中尉
06/06/01 23:24:30
アルヤンビック=アルヤンコビック

531:98
06/06/01 23:51:38
ナン・カイの赤いナイロンライダーじゃけっつーー?!
江馬中尉渋すぎだな。
それでヘンケンと毎週ツーリングか。
いいなあ。事故か。体に気ぃつけてなあ。

映像といえば、これが衝撃だった。シャアめ。やつはマジだったんか?
URLリンク(www.youtube.com)

532:464
06/06/02 00:29:37
「バイクなぁ。私は乗ったことがないが、気持ちのいいものなのか?」
「実は俺も乗ったことがないんだ。でもここにヨタハチに使えなかった、最高
24,000rpmのブラック狼モーターがある。これでバイクを作ってみるか」
「ああ、もうすぐ夏だしな。きっと風を切って失踪するのは楽しいに違いない」
「疾走だろ」

トンテンカン

「やはりバイク乗りたるもの、形から入らなければな。Agipのヘルメットと
Yellowconesのジャケットを買ってきたぞ」
「お帰りシャア。ちょうどよかった、いま出来上がったところだ」
「どれど……うっ」
「ジャンク屋で買い叩いてきたバイクに乗せてみたんだけど、ちょっとバランス
が悪いかな」
「これは……チョイノリと書いてあるが……」
「まあ試運転にでもいってきなよ。リアショックがないから衝撃が大きいと思う
から、気をつけてな」
「……無理難題をおっしゃる……」

ウィンウィン……ガギャギャギャ…………

「楽しそうだな、よし、俺の分のアプリリアもタミヤのトルクチューンを組んで
仕上げるか」


533:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 08:12:22
>>531
そりゃアムロもガンダムで押し返そうとするわなこりゃ。
反面何となくシャアの心理も少し分かった気する。
同意している訳じゃないが。

534:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 09:46:04
>420もう見れない

535:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 14:39:09
「シャア、いくぞ」「あぁ」
トテトテトテ
「アムロ君50ccで法定速度守って楽しいかね?」
「よく聞こえない、次は2段階右折だぞ」「了解した」

536:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 18:24:53
アムロスレまとめサイトにこのスレが追加されてる(゚∀゚)!

537:98
06/06/02 21:17:52 /UUoO7nA
マジで?!
つか確認してきた!!!
管理人さん有難う!!!!
そしてお疲れwww

538:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 21:21:42
>>536
それ何処にあるサイト?
メーワクでなかったら教えて!
おしえて君でごめん!!

539:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 21:24:52
>>538
つ「ぐぐれ」

540:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 21:38:23
>>539
見つけたよ

541:98
06/06/02 21:40:59
URLリンク(aaasym.hp.infoseek.co.jp)

542:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 22:15:01
>>98
㌧クス!

543:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 22:58:57 rC9KAhzq
とてつもない駄ネタを一つ

ある日の朝食のこと・・・

シャア「アムロ、なぜ目玉焼きにソースをかけている!」
アムロ「別に人の勝手だろ。それより、お前こそ、目玉焼きにケチャップをかけているじゃないか。
そんなに赤が好きか?」
シャア「その馬鹿にした態度、気に入らんな。ソースより、ケチャップのほうが
健康にいいと、分からないのか!?」
アムロ「考えが吹っ飛ぶにもほどがあるぞ!」
シャア「ソースなんか使っているから、ゴップみたいなデブを生み出してきたと、
分からんのか!?」
アムロ「人の考えを認めないのは悪い癖だな、シャア!」
シャア「貴様こそ、自分が不利になると、いつもララァの事を持ち出して・・・」
アムロ「貴様だって、人のことは言えないだろ!」

いつも些細なことで、地球の将来とか、ララァのことで喧嘩になりそうだな。


544:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 23:55:56
    _, ,_ 
  /ゝ‘д‘)ゝ y-~~~
 >>543 塩に決まっててよ

545:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 23:57:32
∀スレにて
777:通常の名無しさんの3倍 :2006/06/02(金) 23:51:03 ID:??? [sage]
(▼∀▼)


なにやってんですか大佐w

546:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 00:05:06
>>543確かにその二人風呂の温度くらいでもそんな事言ってそうだなw

>>545
アクシズ吹いたwwww

547:464
06/06/03 04:06:48
みなさんおはようございます。俺は徹夜です。なんだか頭がぼーっとします。

>>98さんの >>480の書き込み
> あれだ。囮役でアムロが必ずエレベータで倒れていて、警備のヤクザが近寄る隙に
> 後ろからシャア後頭部殴って悪い輩を気絶させるというパターンだな。

ってのに触発されて一気に書きました。校正してませんが、許してください。
オーシャンズ11は見たことないのでかなり違うと思いますが、許してください。
あと、描写がくどいのは自分でも自覚してるんですけど、許してください。
つーか、ちっとも話がガンダムしてないあたり、許してください。

548:ジオンの亡霊 1
06/06/03 04:07:48
 コロニー「フランチェスカ」。サイド6に存在するこのコロニーは、上質のホ
スピタリティを提供する特上級のリゾートコロニーとして昔から有名だ。特徴
は、採光窓をまるまる一つ海とした3km×30km×5mの遠浅のビーチ。そして
旧世紀から続く老舗ホテルチェーンや小さいが趣味のいいリゾートホテルが林立
するビーチブロック。そして、採光窓を一つ海にしたおかげでろくに日の光を得
られない、トワイライト・ブロックの存在。リゾート目当ての観光客と、観光客
目当ての華やかで後ろ暗い商売、そして成金にこき使われる貧乏人の姿が、この
コロニーの全てだった。ああ、麗しのフランチェスカ、哀愁のフランチェスカ。

「というわけで、ヨタハチを借りるぞ」
「またか、シャア。いいかげんにギャンブル狂いはよせと言ったはずだ」
「そうカリカリしていると、禿げるぞ」

 シャアは相変わらずギャンブル三昧、そしてアムロはトワイライト・ブロック
にある汚いアパートで引きこもり三昧だった。いや引きこもりというのは一面で
正しくもある一面で正しくない。彼は端末からネット経由で情報を呼び出して、
この地域の連邦政府捜査当局の動きを追っていたのだ。情報によるとこのフラン
チェスカには現在捜査官が集中しつつある。自分たち二人を追ってきているわけ
ではなさそうだが用心は必要だな、とアムロは思った。
 ここフランチェスカは南欧、特にニース周辺をモデルにしているようだが、そ
れそのものではなく、いわばラテン・ヨーロッパ全体のイメージで形作られてい
た。それは本来無機質なドッキング・ベイ周辺さえもヨットハーバー風のインテ
リアで揃えるなど、終始徹底していた。
 そんなこだわりようだから、もちろんこのコロニーを走っている車もどれもク
ラシックな佇まいのエレカばかりで、だからこそヨタハチのどこかノスタルジッ
クなボディは、この街に非常に馴染み溶け込んでいた。
 このコロニーに限らずほとんどのコロニーは地球の北半球と季節をあわせてい
るため、この時期は初夏である。半分だけ開けた三角窓から感じる空気は、すで
に心躍る夏の香りだ。潮風と夕凪に映える日の光の中を、シャアはゆっくりと味
わうようにヨタハチを運転していた。

549:ジオンの亡霊 2
06/06/03 04:08:48
 シャアはどんなギャンブルでも人間相手のものならそこそこ強かったが、最も
強かったのはポーカーだった。引きの強さは人並みではあるが、相手の手が透け
て見えているのではないかと言われるほどの読みと生来のポーカーフェイス、そ
して駆け引きの上手さが武器だった。今日もシャアは大勝ちしすぎない程度に
チップを獲得し、男好きそうなマダムとはぐらかしあうような会話を楽しみ、女
性バーテンダーをからかい、チップを換金して潜伏先へ戻った。しかし……

「おいシャア、これって……」
「ああ、私としたことが、やられたよ」
「まさかこの札束全部が偽札とはな……」
「ええい、人を小馬鹿にするにも程がある。私を敵に回すとどういうことになる
か、身をもって教えてやらねばいかんな」
「ちょっと待て、騒ぎを起こすのはまずいぞ。お尋ね者という自覚を持たないと
いけない」
「ならば泣き寝入りをしろというのか、アムロ!」
「そうじゃない、これを見ろ」

 アムロは端末のモニターをシャアに向けた。そのモニターには昼間アムロが調
べた、警察の捜査官が続々と集まっていることを示す証拠が写っていた。その数
ゆうに20人はかたい。

「むう……」
「見ろ、この数の捜査官がいるのでは、カジノに意趣返しをするどころか外出さ
え危険だ」
「……いや、チャンスかもしれないな」
「え?」

 ニヤリ。シャアは口の端をつり上げて不敵に笑った。若くして大佐まで登り詰
めた当世一代の戦略家の目が輝いたのを、アムロは見逃さなかった。

550:ジオンの亡霊 3
06/06/03 04:09:48
「ふふ、軍人でさえなくなってから、特殊工作員の真似事をするはめになるとは
な」

 次の日からシャアはぱったりとカジノ通いをやめ、地道に張り込んでカジノに
出入りする車をチェックした。もっとも捜査官が増員中という状況では、能天気
にカジノに遊びに行っていられる身分ではないという理由もあったのだが。
 シャアが張り込んで三日ほど経ったある日、彼はついに気がついた。現金輸送
車のトラックには必ず小銃で武装したSAが同乗している一方、カジノから出て
くる時とカジノへ入る時ではサスペンションの前後の沈み方が微妙に違っていた
のだ。輸送車に積む荷物の位置関係で、前後のサスペンションの具合が違ってい
るらしい。恐らく出て行く札束は一度でも使用したものばかりでも、入っていく
時は全てピン札、ことによるとロール紙の可能性もあった。裏方の作業員を尾行
して、飲み屋でひそかに後の席に座った時も、かすかに漂っていたインクの香り
を感じていた。

「やれやれ、俺も奴の悪事の片棒を担ぐとは……」

 一方アムロはその間、シャアほど目立たない容姿であることを利用して、ネッ
トや街の図書館や近隣の住民相手に調査を重ねていた。そしてシャアが前記のこ
とを発見する頃には、独力でコロニー全体の詳細なマップを作り上げていた。そ
れによると例のカジノの敷地内にはコロニーのメンテナンス・ハッチが8つあ
り、そのメンテナンス・ハッチから通じる1ブロックの情報がどうしても得られ
なかったのである。つまり誰かが意図的に隠蔽している、ということだ。
 総合すると、カジノの地下、コロニー隔壁部にはニセ札工場が存在するかもし
れないという結果を得た。
 次の日シャアは、そのカジノとライバル関係にあるカジノに匿名でファックス
し、マスコミにもタレコんでいた。どれか一つでも動けばもうけもののつもりら
しい。

551:ジオンの亡霊 4
06/06/03 04:10:48
「旧ジオン軍M73-mkIIレプリカのモスグリーン2着と揃いのヘルメット、イン
ナースーツ、各種装備品ね。毎度あり」

 シャアとアムロは、ガード下にある軍払い下げグッズ専門店にいた。そこは現
行モデルこそないが、昔の軍用装備品が一通り揃うような店だった。この時代、
軍服マニアには一年戦争の頃のコスチュームが人気で、それ以外の軍服、特に
ティターンズの流出品制服などは人気がなく、一時期の東ドイツ軍服のように安
値で叩き売られていた。閑話休題。
 外で買い物をするにあたって、シャアもアムロも素性を隠すことに念を入れる
ため、いつもとはファッションを変えていた。
 シャアはこのようないでたちだった。

●野球帽
●口の中に入れた含み綿
●ブルース・ブラザーズ・レプリカのサングラス(お揃い)
●ブラック地に半裸の少女のイラストをあしらったスカジャン
●モスグリーンのカーゴパンツ

 一方アムロはこのような格好である。

●水性ポマードをふんだんに使ったリーゼント
●シルバーの派手なピアス(穴はあけてないのでイミテーション)
●ブルース・ブラザーズ・レプリカのサングラス(お揃い)
●このコロニーに着いてから剃っていない無精ひげ
●ファンキーなアフロメンのバックプリントがされたダークブラウンのライダー
 スジャケット
●いつものビンテージジーンズ

 ちょいワルオヤジどころではない、明らかにカタギに見えない格好だ。
 必要な道具・機材などを買い込み終わったヨタハチの車内で、やっと準備が終
わったというような安堵の顔を見せながらアムロはシャアに話しかける。

「さて、どうするシャア?おそらくメンテナンス・ハッチには見張りがいるぞ」
「どうもこうもないさ、行ってみなければわからん」

 そういって助手席のシャアはシートを倒して腕を組んだ。

552:ジオンの亡霊 5
06/06/03 04:15:48
 さて、ここはカジノとは全く関係のなさそうな別の場所。強いて言えば海岸通
りを真っすぐ来れば着くかな、程度にしか関連のない場所。そこはビーチリゾー
トというよりはウインドサーフィンやヨットなどで楽しむエリアだった。夜も更
けて、良い子は寝る時間だった。

「調査によるとこの店はつい先日潰れたばかりだ。金目のものはすでに盗まれた
後だが、建物自体にガタはきていない」

 その外観はオーナーの趣味なのか、旧世紀の80年代に流行したサーファーズ
ショップのような、赤い屋根と白いペンキ壁、不必要なまでにポップな立て看板
と打ち捨てられたオンボロトラック、そして壊れたサーフィン・ボードが印象的
な場所だった。

「しかし、これはずいぶんだな」
「ああ、シャイアンで暇つぶしに眺めた、エイジン・スズキの画集に出てきそう
な店だ」
「そうか?古いハリウッド映画に出てもきた気がする」

 中は白いペンキ塗りのフローリングと、ミントグリーンの壁、採光窓から入る
星の光に照らされたパームツリーのざわついた影だけが往時の面影を残している
が、確かに金目のものは綺麗サッパリない。

「ここの厨房の床下にコロニーのメンテナンス・ハッチがあるのだな、アムロ」
「ああ、そうだ。このコロニーを作ったって自慢してた爺さんに聞いた話だけど
な。だけどあまりに古い時代のものらしいから、今のメンテナンス通路に繋がっ
ている確証はないぞ」
「まあ、ここが駄目でも他があるさ。どれ、ライトとレーザートーチを貸してく
れ」

 6時間に及ぶこじ開け作業によって、メンテナンス・ハッチだったものはなん
とか開いた。二人はそこから通路に降りて、探索の末コロニーの外に出るエア・
ロックを発見し、ひとまずその日の作業を終えた。すでに年寄りが起き出す時間
になっていた。

553:ジオンの亡霊 6
06/06/03 04:18:48
「さて準備もできた。行くぞアムロ」
「了解」

 早朝の探索から戻って仮眠を取った後、再び良い子の寝る時間。二人はガード
下で買ったノーマルスーツに着替え、あらかじめセンサーを壊しておいたエア
ロックから宇宙に出た。凝視していたら酔いそうなほどに、星がものすごいス
ピードで回っていた。
 コロニーと一緒に回っている以上、宇宙空間でも遠心力は健在だ。だからコロ
ニー外殻には各エアロックへ通じるレールが必ず存在していて、コロニーメンテ
ナンス要員はそこにモーター滑車付きのアタッチメントを取り付けてブランコに
し、それに乗って移動する。二人も同じものを用意していた。
 1時間ほどすると目的地の真下から少し外れたエアロックに着いた。もちろん
アムロの手によって調査済みだ。エントリーキーのセンサーをごまかし、中に
入っていった。

「うむ、やはり見張りがいるな」
「どうするんだ、シャア」
「いい質問だ。まずノーマルスーツを脱ぐのだな」
「え? あ、ああ……」
「そして、こうするッ!」

 いいざまアムロの顔面にシャアの右フックが決まる。続いて左アッパー、打ち
降ろしのチョッピングライト。そして倒れ込んだアムロの腹にトゥキックが4~
5発入る。

「ぶ、ぶったね……」
「うむ、これで立派なやられキャラだ。右の通路から見張りに近寄るのだ。私は
天井を伝って行って、見張りを背後から倒す。ほれ、さっさと行くんだな。今の
物音で見張りが来るぞ」
「こいつのやり口は……恐い……」

 シャアに言われた通り、アムロはよたよたと見張りの前に出た。そしてそれを
見た見張りが、シャアの読み通り駆けつけてきた。1.2m幅程度の暗い通路だか
らこそできる天井伝いで、シャアはまんまと見張り2人の背後に回り、後頭部へ
の手刀1発ずつで昏倒させていた。実に鮮やかな手際だ。

「ふん、サイド7もジャブローもグリプスさえも、潜入し脱出したのだ。このよ
うなことは造作もない」

 その後見張りが出現するたびに、シャアは同じ手で片付けていった。その度ご
とにノーマルスーツを脱がされて殴られるアムロは、7回目から先は覚えていな
い。ただ刻の涙が見えるばかりだった。

554:ジオンの亡霊 7
06/06/03 04:20:48
「ぬう、やはり。ニセ札工場………」
「早く帰りたい……」

 二人の目の前には、印刷機がずらりと並んでいた。印刷機の近くのヤレ籠に
は、明らかにニセ札を印刷して出たと思われるミスプリントの紙が無造作に捨て
てあった。
 二人は印刷機のそばにあった紙、アルコール、洗浄油を手早く床にぶちまけ、
ライターで火をつけていった。

「天誅ー!ほれアムロ、叫べ!」
「あ、ああ、ジークジオン!」
「ジオン公国に栄光あれー!」
「やけくそだコンチクショー」

 非常ベルが鳴り、スプリンクラーが動き、拳銃を手に駆けつけた男達は炎の勢
いに押されてひるんでいた。消火器を片手に炎に突っ込むものもいたが、引火し
た有機溶剤はそう簡単には鎮火しない。しかも紙という可燃物がそこらじゅうに
あるのだ。印刷機の並ぶ部屋は、あっというまに黒煙と猛火と怒号と悲鳴のるつ
ぼとなった。
 シャアとアムロは充分に自分たちの姿を男達に見せつけると、隠れざま急いで
ノーマルスーツを脱いで火にくべ、壁際の炎の薄いところから出口へと向かっ
た。シャアはわざとらしくも、負傷したアムロに肩を貸していた。

「おい、賊は!?」
「あっち側の通路から逃げようとしているのは見た。ちくしょう、死ぬなよ!」

 シャアは普段とは口調さえも変えていた。ああ、わざとらしい。しかしそれに
気付く冷静な人間は、ここにはいなかった。

555:ジオンの亡霊 8
06/06/03 04:21:48
 裏方の混乱は、徐々にカジノの表舞台にも伝染して行った。最初は用心棒が血
相を変えていなくなり、続いて総支配人がうろたえた様子で裏に引っ込んだ。そ
れと同時にマネージャークラスとおぼしき連中が続いて行き、カジノのフロアは
アルバイトの給仕や流れのディーラーばかりが残ることとなった。

「……何の騒ぎですかな、これは」
「ん、こげくさいザマスわね……」
「あれ見て!窓の外!」
「ひ、火だ!か火事だー!」
「わああ、逃げろー!」

 カジノは大混乱に陥った。私服で潜入していた捜査官が拳銃とIDカードで群
衆を抑えようとしたが、はっきり言って無駄な努力だった。カジノの客は我先に
逃げ出そうとし、そんな中バーのレジに入っている現金を奪おうとする不届きも
のがいたり、壁にかかっている高級そうな絵画をガメようとする者がいたり、そ
れを押さえようと警官隊が踏み込んだり。お祭り騒ぎもかくやの大混乱であっ
た。それは一例を挙げれば、シャアとアムロがカジノの裏のトイレで、ちょいワ
ルオヤジルックの下に着込んでいたYシャツとスラックス姿に着替えたことに気
付いた客や従業員は誰一人いなかったくらいだ。アムロの水性ポマードもスプリ
ンクラーの水で溶けて、ただの濡れ髪になっていた。火はカジノにも回り始め、
混乱に拍車をかけていた。
 カジノの車寄せにはヨタハチが止まっていた。ハロの人工知能を使って制御し
ているヨタハチは、ドライバーがいなくても自律運転でどこにでも行けるのだ。
アムロはあらかじめこの時間にこの場所に来るようにヨタハチに言い聞かせてい
た。そしてアムロを助手席に押し込めて急発進するシャア。火事で大騒ぎのカジ
ノは、リアウインドウの向こうにどんどん小さくなって行った。途中消防車やパ
トカーとすれ違ったが、とがめられることなく通過できた。

「ああ、ララァ……なんてバーチャル……こんなに嬉しいことはない……いつで
も遊べるから……」

 顔を通常の三倍に腫れ上がらせながらうわごとのようにつぶやくアムロを、
シャアはただ放置していた。口の端に悪魔の笑みを見せながら。

556:ジオンの亡霊 9
06/06/03 04:22:48
 次の日の新聞の一面には、「ジオンの亡霊再び!カジノ直営のニセ札工場に放
火、逃走!」とデカデカと掲載されていた。ここは先日コロニーのメンテナン
ス・ハッチを見つけるために潜入した、渚のカフェの廃屋。あれからアムロは三
日三晩うなされてようやく目覚めた。その間シャアの手当もあったのだが、目覚
めたアムロには何も言わなかった。現在シャアは呑気にも白いシャツと白いス
ラックスで白いビーチチェアに腰掛け、朝食の目玉焼きを食べながら新聞を読ん
でいた。

「……死者・行方不明者は犯行の二人、けが人63名、カジノ運営者緊急逮捕…
…ふん、私をたばかるからこうなるのだ。それはそうとアムロ。まだ作業は終わ
らないのか」
「無茶を言う!そんなに簡単に物事が運ぶか!」

 アムロはヨタハチをパーツ単位でバラして、エアロックで組み立て直してい
た。カジノが一軒丸焼けになり、ニセ札造りが表沙汰になって街はいまだに混乱
を来していた。犯行の二人組も発見できていない現状では、警察当局もマスコミ
も血眼になって犯人の行方を追っており、当然コロニーの外への渡航には非常に
厳しい検問が張られていた。
 そんな中を脱出するには宇宙の航行も可能なヨタハチで行くしかないのだが、
いかんせんメンテナンス・ハッチはおとな一人がようやく出入りできる大きさで
しかなかった。アムロがヨタハチをバラしてエアロックで組み立て直している事
情は、そんなことが理由だった。

「ふむ、今度は月がいいかな、それともまたどこかの観光コロニーに行くかな」
「もう勘弁してくれ!」

 そして彼らはこのコロニーを去った。今彼らがどこにいるのか、それを知るも
のはいない。

557:464
06/06/03 04:28:47 gJ8BGQeu
連投規制にひっかかっちゃいました。ウザいねこれ。
お目汚しです。

558:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 06:28:55
>>548-556
お疲れさん
シャアは恨みを晴らす以外の役得を大量に手に入れてるなw
ニヤニヤしっぱなしで読みましたぉ

559:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 10:39:09
464殿乙!
オーシャンズというより仕置き人みたいになってるなw

しかしシャアヒドス…DV男みたいだよ、アムロ別れた方がいいよw

560:江馬・シーン
06/06/03 11:19:38
464さん乙です
新作GJ!!

なんか私が書きかけた観光コロニーネタと微妙に被ってる所があるので
また何か新しいアイデア考えねば・・・


561:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 11:51:28

             ,r‐―‐-、
           /      \
          /   ,ィ       ヽ
         i'   _.j_,j,rj_j,:、_ 、 l
         iト、._j'ji !! ァ-、 !j !;l! トヽ,    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ( .`t.!!/ _!.ヽ='イi ,'  )     |  エマ中尉
          ヽヽ,j   ,--、  j r ィ~\   |  申し訳ないが私には
           )ヽヽ. ゙=' /l  )ーi l <.   君の心変わりが信じられない
           ゙t j `ー‐'  」  iト-'~i !.   |  2チャーンズといえば
           l  フ┬┬i'~二'iノ二ソノ  .|  酷いインターネットだからな
           liブ ,i i !└┘!__//_   \____________
        _,.:ヴー、j__j__jr-‐‐'''ー----`エー、_
      _/ /   i' i' i'        /  \ ヽ
     / ト-'"   ,i' i' i'       /    ヽ. )
     i'  l!     !  ! !       j ,il   ,.r'~ヽ
    ,ト、 l     !  ! ,!       / i  / i  ノ
    ! ヽ,!     ! ! ゙i      ,i  レ'   ヽ ヽ
   ( j  '!     ! !  !       j   ,「  ,.:='',T゙イ
     エー-i、    j ,!  i!     l  /∧,/  ヽ. !
    .i!    \   ! !  !      ! ,i i ヽ   \!
    .i     k'   ! !  i.     j j i'  !    ヽ.
    !    ,ネ、  j 十==)j   ,ノ ! j   \    )
    ノj __, ,八  く__」_,.='子‐-ァ、」 //     ゙v'__!
   //   ,!  ] ̄く  く ̄ ̄~「「>'^Y      / ____)
  _凡、_  _ノ j_,.-‐'t‐‐'ナーt‐‐「j  l      レ'"    i
 l/~`ーニニj /   ,!ー十'"`T"~~^TT゙i     l     l




562:98
06/06/03 12:00:52
面白かった!乙乙乙!
科白がいいな。二人とも楽しげにやっとるじゃないか。
アムロにジーク・ジオンと言わせるとはすげえよ、シャア!見直したぜ元総帥

>右フックが決まる。続いて左アッパー、打ち
>降ろしのチョッピングライト。そして倒れ込んだアムロの腹にトゥキックが4~
>5発入る。
こんなに食らっといて「ぶ、ぶったね」としか洩らさないアムロは丈夫だ。ワロタ


563:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 14:54:49 EkHtT9Qa BE:325637069-
ジュドーの所に逃げればいいじゃん

564:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 16:43:13
アムロ「実家に帰らせて頂きます」

565:464
06/06/03 18:43:35
さきほど起きて色々仕事した後ここを見たら、
感想がいくつか上がっているのを知りました。
みなさん感想をありがとうございます。

前作のジゴロとオタクではアムロに活躍させたので、
今回はシャアに活躍させました。
でもどちらかというと俺自信アムロ寄りの傾向(オタ好み)を持っているので、
感情移入できないぶんシャアの描写はちと極端に過ぎたかもしれません。
>>560 ネタ奪ってすいません^^;

補足。
>>556 シャアの食べている目玉焼きはケチャップまみれ。単純に書き忘れ。


566:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 21:26:32
  ( ゚д゚)  
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/    /
     ̄ ̄ ̄

クワトロ大尉、私は2チャーンズの酷さを忘れていました。
たとえMk-Ⅱが大破しましても逝ける所まで逝ってきます


567:98
06/06/03 22:02:21
>>564
アムロ実家にって、テムんちにでも戻るのか?単純に疑問w
そりゃ父ちゃんびっくりすっぜ。
アムロ大尉 対 テム もみモノだな。
シャア、頭下げてちゃんと迎えに行ってやれよ。
シャア 対 テムもまたカオスだ。

568:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 22:06:12
>シャア 対 テム

会話成り立んか?
かたや電波級テロリストでかたや酸素欠乏症

569:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 22:17:24
カオス過ぎて、うっかり邂逅しないようにな>対テム戦

実家は実家でもシャアの実家(つまりセイラさんとこ)に向かったアムロ
こちらだと対セイラさん戦R

570:98
06/06/03 22:51:14
>>569
あ、いいなそれ。
しかし対セイラさん戦は、こりゃキツイ。
セイラさんはアムロをシャアに簡単には渡さなさそうだ。あの手この手で兄を恐怖の淵へ落そうとするだろう。
おっとアムロの意思を尊重するのを忘れていたな。
どうすんだよアムロ。ダイクンの血統にモテモテだな。

571:江馬・シーン
06/06/03 23:02:56
暴れまわるセイラって創作意欲かきたてられるなw
ただ、外伝のタバコもそうだったけど必要以上にイメージ壊すと
バッシングが怖いからな((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

572:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 02:35:16
実家に帰りました~テム宅編~

アムロ「あの野郎、散々殴り倒しやがってもう頭にきた…って父さん聞いてる!?」
テム「アムロ、飯はまだかい?」
アムロ「ついさっき食っただろ!…つーかさ、何で俺があのギャンブル狂いに
    振り回されて…」
テム「アムロ、この回路をガンダムに付けろ!通常の3倍きれいにモザイクが消える!」
アムロ「はいはい、すごいねー。いいからそれはビデオデッキに繋げとこうね…
    でさ、聞いてる?人の話」
テム「連邦ばんざーい!見ろ!さすが私の息子だ!もうあんなに上手くガンダム
    を操っている!」
アムロ「すごいなぁ。俺いつからボウ○ンジャーになったんだろ。あぁ、そうだ父さん。
    なんか赤いの来たら追い出してね」
テム「チーフが来るのか?」
アムロ「いや、チーフじゃないよ」
シャア「アムロ!私が悪かった!帰ってきてくれ!」
アムロ「遅いんだよ謝るのがよ!つーかもううんざりだ!二度と帰るか!」
テム「愚息のアムロがお世話になっておりますチーフ殿」
シャア「チーフ…?いや、まぁ、ご丁寧にどうも…」
アムロ「チーフじゃない!というか馴染むな!世話してやってんのはこっちだ馬鹿!」
テム「あぁ!親に向かってそんな口のきき方…なんて情けない子だろぉー!」
シャア「そうだぞアムロ!さぁ、涙を拭いて、お父さん…」
アムロ「俺が悪いのか!?」


573:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 04:37:46 EMj++lwS
とある小さな山村。
そこにある診療所には、近隣の人々もやってくるため、普段は足の踏み場もないくらいだった。
しかし、しばらく降り続く雨の影響か、ここ数日は、人の行き交いは少ない。
いつもより早めに診療を終え、医師は自分の机に寄りかかり、すっかり暗くなった空を見上げていた。
雨は相変わらず降り続いていたが、月だけがぽっかりと顔を出している不思議な夜だった。
かつて、共に戦った男が落とそうとした隕石は見る影もなく、降り注ぐ雨は彼に対する宇宙の涙のようにも見えた。
グリプス戦役のあの時、自分にもっと力があれば、あの人は隕石落としなどしなかったかもしれない。
あの人が今回の事件を引き起こした原因は自分かもしれない…。
そんな考えばかりが浮かび、カミーユは眉をひそめた。
事実、シャア=アズナブルはグリプス戦役後姿を消し、
第二次ネオジオン戦争を引き起こすキッカケとなった一つが、カミーユ=ビタンであったのは間違いなかった。
彼はカミーユに希望を、人類の夢を重ねていた。あの日、シロッコにより精神崩壊したカミーユを見て、地球に住む人々の粛正を決意させる一つの帰路になったのである。

574:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 04:56:31 EMj++lwS
カミーユがもの思いにふけっていると、辺りはすっかり暗くなっていた。
そのとき、酷く懐かしい感覚がカミーユの思考を止めた。
(この感覚、大尉なのか?)
診療所の前に山村には似合わないエキゾーストを上げながらとまる車
振り返ったカミーユの目に飛び込んだのは、ずぶ濡れの二人連れの男たちだった。身なりはみすぼらしく、帽子を深く被っていたが、彼らが誰なのかは、すぐにわかった。
「お久しぶりです…大尉、生きてらっしゃったんですね」
その言葉に男たちは帽子とカツラを取り、かつての英雄の姿が現れた。
「久しぶりだな、カミーユ…」
相変わらずの態度のシャアにカミーユは少し皮肉を込めていった。
「お尋ねものの亡霊が、ここに何のようなんです?」
あの頃と同じように自分に突っかかるカミーユにシャアは少し笑みを見せた。
「宇宙にあがる、力を貸してくれないか?カミーユ」
「!?」」
アムロの言葉にカミーユは少し驚いて見せた。

575:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 05:08:49 EMj++lwS
今更、また宇宙にあがる等となにを考えているのだろうか?
特にシャアは第一級戦犯者で、見つかればどう考えても銃殺刑である。
「なにを考えているんですか!二人とも!見つかれば只じゃすまない!それに俺に手伝えだなんて!」
余りに無謀な話を持ちかけてくる二人にカミーユは怒りを露わにした。
二人が生きていたことは嬉しい限りだが、この行動はナンセンスだ。
辺りはまだ混乱しているとはいえ、連邦もネオジオンも血眼で二人を探しているのだ。以前カミーユの所にも連邦軍が訪ねてきていた。
それなのに、一番検問の厳しい宇宙ステーションに忍び込むというのだ。
「俺たちには、時間がない、早く宇宙に上がらなくてはならないんだ。」

576:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 05:20:48 EMj++lwS
そういうと、アムロはどこからか取り出した一枚の図面を机に広げた。
「こ…これは!?」
カミーユは目を大きく見開き、息を飲んだ。
「我々はコイツを破壊しなければならんのだ」
そこにあったのは、連邦軍が極秘で進めていた小型コロニーレーザーの設計図であった。
ネオジオン戦争後、コロニーの反抗に恐れを感じた連邦軍は、凍結されていた計画を実行にうつしたのだった。
「天使の揺りかご」と名付けられた衛星軌道上に作られた移動要塞。
小型化されたコロニーレーザーにより、点在するコロニーを全て有効射程圏に収めた、最悪の兵器である。

577:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 05:32:56 EMj++lwS
「なんてものを!?…こんな事許されるわけがない!」
カミーユは怒りを露わにしていた。自分たちの保身の為に、こんな事を平然と行う連邦には、吐き気すら伴うほどの嫌悪感を抱いた。
「しかし…、こんなものを二人でどうするつもりなんです!?いくらあなた達でも!」
いきり立つカミーユにシャアはポンと肩を叩き
「だからこそ、我々二人が行くのだよ。亡霊である我々がね」
確かに、二人は社会的には死亡したとされてはいる。
この二人が仮に移動要塞を破壊しても、コロニー側に飛び火は起こらないかもしれない。
「…どうすればいいんです?」
カミーユにはこう答えるしか選択肢は無かった。

578:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 05:44:02 EMj++lwS
「この金を使ってある人物と連絡をとって欲しい。」
そういうとアムロはセイラから譲り受けていた金を取り出した。
「鈴をならせと言えば解るはずだ。」
二人はそういい残すと診療所を出ていった。
辺りはうっすらと白み始めていた。雨もいつの間にか止み、幾日かぶりの太陽が顔をのぞかせていた。
グッスリ眠っているファと子供たちを見つめながら、カミーユは一時目を閉じた。

579:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 05:46:32 EMj++lwS
駄文、長文すみませんです。
ここのスレおもしろかったので、つい自分も…と書き込んでしまいました。
いやー、皆さんみたいにはいかないですね

580:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 05:53:04 EMj++lwS
[sage]

581:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 07:41:55 jyO3wcHN
長編の予感

582:98
06/06/04 08:59:51
>>572
和む!!願いを聞き届けてくれた気がして嬉しいよぼかあ。
テム最高。自分用にメモ張にコピペまでした!!!いつでも読めるw
>>573-578
おお~いいな。ハードヴォイルドアドヴェンチャーだ。
そしてちょこちょこっと、今までのSSで出てきた設定を使ってくれているんだね?
続きが気になるな。
GJ!!


583:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 11:22:08 EMj++lwS
[sage]
レスありです。駄文ですが、ちょこちょこ書いてみます。

グリプス戦役後、カミーユはブライト大佐の用意してくれた診療所で開業医をしながら暮らしていた。
お世辞にも立派とはいえないが、ここには戦場のような殺伐とした空気はなく、ゆったりとした時間が流れている。
カミーユにとってそれは救いであった。
連邦軍の目は多少なりと気にはなるが、かつてアムロが体験した幽閉のようなものではなかったし、なおかつここにはファと子供たちがいる。
物資なども、ブライト大佐の妻のミライさんやフラウさんの手助けで特に困ることはなかった。
だが、ただ一度だけその平穏とした日々を覆す事件があった。
シャアが5thルナ落としを行うひと月ほど前のことだった。
深夜遅くに突然診療所のドアをノックする音が聞こえた。
急患かとドアを急いで開けたファはカミーユの方を振り返って黙り込んでいた。
月夜に照らされた20才位の黒髪の青年が立っていた。
切れ長の目をした青年は軍服を着ており、自分がシャアの使いであることを告げた。
突然の来訪者にファは不安げ表情をしていた。
その使者の目的はカミーユにネオジオンとして、戦争に参加を求めるものだった。


584:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 11:36:33
駄文と言うな
あと他の人がどこにsageを書いてるかよく見ること

585:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 11:52:28 EMj++lwS
[sage]
カミーユは、手紙の指示にあった人物とあうためにバイクにまたがりながら、そんなことを考えていた。
だが、今更言った所で仕方がないことでもあるし、
守るべきものが出来た自分はどの道を進んだとしても、参加はしなかっただろう。
過去を思い返す自分に対して、自分も大人になったものだと少し苦笑しながら、カミーユはバイクのアクセルを思い切り吹かした。


586:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 12:01:47
自ら「駄文ですが~」等と前置きする人は厨認定されかねんからやめておきなされ
あとsageはメール欄にな

587:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 12:02:40
期待age

588:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 12:06:47
解りました。皆さんのお気遣いありがとうございます。
586さん、教えていただきありがとうございます。
これでsageれてるかな?

589:アムロ大尉
06/06/04 12:17:22
ばっちりサジれてるぞ。
>>588氏が折角書いてくれた大事な文章じゃないか。駄文なんていわず堂々としとけという事さ。
皆が言いたかったのは。
お互いまったり行こうな。

590:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 12:36:04
バイクで合流の予定地へ向かう道のりで、あのネオジオンの使者としてきた青年の言っていた言葉が頭の中をグルグル回っていた。

青年からは、あの時救えなかった少女達と同じようなものを感じていた。
ネオジオンの信念を熱く語りながら自分を説得していた青年。
黒髪で切れ長の凛とした瞳の彼は今どうしているのだろう。
NTの力を戦争に使う事を否定した自分に少し寂しげに笑みを浮かべ青年は
「総帥もあなたならそういって断るだろうとおっしゃっていました。
最後に穏やかな表情で"後のことは頼む"とも」
青年はハイザックに乗り込みながら最後にこう伝え、去っていった。

あの一言が、今自分が今回の事を引き受けた理由の一つでもあったからだ。

間もなく、予定地にたどり着く。おそらくはもう感じることのない彼の魂を探すようにカミーユは宇宙を見上げた。

591:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 13:43:58
589氏、ありがとうございます。のんびり楽しんでもらえるよう頑張ります。

592:464
06/06/04 15:33:13
>>573
なかなかいい雰囲気出してますね。グッジョブです。
天使の揺りかごかあ、これのうち一基が残ってカイラス・ギリーにでもなるのかな。
頑張って続き書いてね。

593:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 16:03:20
いやもう眼福、眼福w
GJ!

594:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 17:19:27
丘陵地帯の一角に、第一次ネオジオン戦争のおりに捨てられた廃墟とかした街がある。
多くの建物がビームによる熱で融解したり、砲弾によって瓦礫の山となっていた。
比較的マトモな状態の建物(といってもいつ崩れるか解ったものではないが)も中にはあるが、
それでも不気味に静まり返ったこの街を訪れるものはまずいなかった。
そんな街中に一つだけ物音のする建物があった。
街の真ん中に旧世紀時代の宗教を信仰する教会がある。奇跡的に原型は留めていたが、一度燃やされたのだろう、アチコチにススや燃えカスが散らばっている。
そこには十字架に貼り付けられた男の像がまつられているが、熱によって金属が溶けてまるで泣いているかのようだった。
その像の下の暗闇で何か作業をする男の姿があった。
時折、ペンライトで自らの手元を照らしながら、ガチャガチャと機械的な音をさせていた。
苛立つ気持ちを抑えつけるように作業を進めていたが、上手く進まない。
「クソっ!!」
男のイライラはピークに達し、愚痴をこぼした。
それと同時にくわえていたペンライトを落としてしまった。
頭を書きながらペンライトの転がった先を見つめると、そこには一枚の封筒がペンライトによって照らされていた。


595:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 17:43:12
セイラから渡されたカバンに入っていたこの封筒が事の発端であった。
中には一通の手紙とマイクロチップが入っていた。
「おたく等が死ぬとは到底思えないし、生きていたらまずセイラさんの所にくるだろうからコイツを残すことにした。
まぁ、詳しい事はマイクロチップを観れば大体解るだろうから、ここには書かないが、とりあえずマズい事になった。
総帥さんが観たら、また戦争でもおこしかねん代物だが、すでに"亡霊"のおたく等なら何とかできると思ってな。
俺もヤバい状態だが、出来る限りのバックアップはしてみる。

頼む。」
相変わらずなカイが残した手紙を見つめながらアムロはアクシズでシャアが言っていた言葉を思い出していた。

あの時、アクシズを押し戻した光の力は何の意味も持たなかったのだろうか?
あの光の中でアムロは人が変わっていけるものだと確信していたことは、所詮幻だったのだろうか?



その時、聞き覚えのある車の停車音が聞こえた。


596:江馬・シーン
06/06/04 17:47:53
なんかどんどんいいネタが増えてますね
みなさんGJ!!
私もセイラさんネタですが、セイラさんのきわどい部分を1.5~3ゲインほど
増強してあるのでセイラさんに夢のある方はスルー願います^^

597:ダイクンの血 1
06/06/04 17:49:10
アムロは小高い丘の上に建った物置風の小屋に潜んでいた。
隕石騒動後、アムロは自分自身とシャアの身の保身の相談の為にセイラに
会いに来たはずだったのだが、何を思ったのかセイラは自宅兼診療所の裏山に
アムロを連れ込んだのだ。そして、アムロにしばらく待つように伝えて小屋を
出て行ってからもう30分ほど経っていた。
「セイラさん、俺をこんな小屋に連れ込んでおいて何処へ言ったんだ?」

そこへ迷彩服にカーゴパンツ。タクティカルブーツという旧世紀
の海兵隊のようなスタイルに何故かドロだらけのセイラが帰ってきた。
「!?セイラさん、その格好は一体何なんだ?」
「身の保身の相談をしてきたのはアムロ、あなたでなくて?」
「確かに身の保身の相談には来たが、俺一人ではなくシャアも居ると
言っただろう?ヤツは診療所の近くに止めた車の中で一人隠れて待ってい
るんだ!!」セイラは無表情で答える。
「大丈夫、必ず兄さんはここへやってくるから・・・」
そう答えて物置の棚の上に掛けられていたズタ袋のような布を取り去ると
そこには5台ほどの監視モニターが隠されていた。

シャアは車の中でじっと息を潜めて待っていた。
「アムロがアルテイシアの所へ出かけてからもう1時間以上か・・・
少し時間がかかり過ぎているような気がする。まさか、アムロのやつ
抜け駆けしたのではないだろうな・・・」

「本当はアルテイシアとは顔をあわせたく無かったのだが・・・」
しびれを切らしたシャアは辺りを窺いながら車から降り、そっと診療所
に近づき、部屋の窓から中を覗き込む。
「・・・留守のようだな。アムロのやつ、自分だけ逃げたのか?」

598:ダイクンの血 2
06/06/04 17:50:52
シャアが裏口の方に回ったとき、丘の上の小屋とそこへつづく獣道
を見つける。
「おそらくあそこに身を隠しているのだな・・・しかしアムロのやつ、
アルテイシアに話をつけてやるからと自分からここに私を連れて
来ておいて・・・まさか裏切られたとは思いたくないが・・・」
もし、本当に裏切られたのならシャアは自分ひとりで車で何処かへ逃げた方
が良いのかも・・・とも思った。ここがコロニー圏であれば自分一人の力だけ
でもなんとでもなるろう。しかし、地球圏にいる限りは誰かの協力を得なけれ
ば逃げることすらままならないというのが実情だった。

「一か八か、あの小屋へ行ってみるか・・・もし、アムロが私を裏切ったの
であればその理由を知りたいものだし、ただの空き小屋であれば、しばら
く身を隠して時間稼ぎが出来る」
シャアは小屋へと続く獣道へと足を踏み入れる。

小屋の中のモニターの一台が小屋へと続く獣道へと歩き出したシャアを
映し出す。
「・・・シャアがこちらへ向かって来ているのか?」
「だから言ったでしょ、兄さんは必ずここに来るって・・・」
丘への入り口から獣道伝いに小屋までは歩いて10分ほどの距離だ。
月明かりを頼りにシャアが歩き始めてから3分ほど、「!?」
シャアは何かに躓く、と同時に木の陰から石が飛んできた。
反射的に身をかわしてそれを避けるシャア。
「ブービートラップ!?なんでこんなものが掛けられているんだ?
まさかアムロが・・・いや、やつはMS戦術に長けてはいるが、こんな
白兵のトラップの知識を持ち合わせているとは思えん・・・」
シャアは立ち止まり、用心深く辺りを見渡す。人の気配は無いようだ。
(まだトラップが有るかもしれないな。しかし、誰が何のために掛けた
トラップなんだ?)
ポケットから緊急用のナイフを取り出し、一歩一歩、あたりを窺いながら
慎重に歩き出す。そこには数メートル感覚でピアノ線を利用したトラップが
掛けられていた。その一つ一つを慎重に解除しながらシャアは小屋へと
向かう。小屋のモニターにはその様子が映し出されている。
「トラップ?さっき俺たちが上がってきたときはあんな物はなかったのに・・・
まさか、セイラさん・・・?」
無言でモニターを見つめながらセイラはポケットからスイッチ状のボックスを
取り出し、カチッとスイッチを入れる。
丘の中腹まで来ていたシャアは無数のトラップ攻勢に少々疲れ気味のようだ。
(これはアムロの仕業ではない。もっと白兵戦に長けたプロの仕業だ!
だが、一体こんな辺鄙な所に何のためにこんなトラップが掛けられて
いるんだ?まさか私がこの土地のこんな山奥に来るなどと予想出来る人間
など居るはずが無い・・・)
一瞬の気の緩みが災いしたようだ。足元低くに仕掛けられたピアノ線を
不覚にも踏んでしまったシャアの右横で爆発が起きる。
火薬の量が少なかったことと、咄嗟に左側にシャアが身をかわしたことで
大事には至らなかった。

599:ダイクンの血 3
06/06/04 17:53:22
「セイラさん!あんたシャアを殺すつもりなのか?」
「・・・」
「やめろ!セイラさんがシャアと戦おうなんて幾らなんでも無茶すぎる!」
「・・・私は父さんの考えを歪めて人類に粛清なんて馬鹿げたことをした
兄さんに、父さんの変わりに少し罰をあたえたいだけ・・・ただそれだけ。
たとえ兄妹でもダイクンの名を汚すものを私は許せないだけなの」
「だからってたった2人の兄妹が殺しあう理由になんかならないじゃないか!!
それこそあんたたちの父さんが悲しむんじゃないのか!?」
「・・・」
シャアはもう小屋の入り口付近まで来ている。銃を取り出して小屋の方を
警戒しながら近づいてきている。セイラはライフルを構える。
「やめろ!セイラさん!奴を殺すな!」
シャアがドアの方へ近づくタイミングを計ってライフルで足元に威嚇射撃
をする。それを読みきったように身をかわしながら小屋に発砲するシャア。
ドスッ!!
「え!?」
入り口の脇に掘られていた深さ5メートルほどの落とし穴にシャアは
はまっていた。

「あの状況で発砲されたらあそこに身を交わすしかないから・・・」
「少し罰をあたえるって・・・」
「これで少しは気が済んだから・・・。ここの地質は柔らかいから
きっとたいした怪我はしていないはずよ。あとアムロ、これ持っていきなさい」
アムロは渡されたカバンを空ける。
中身は縄梯子と金貨の入った財布。そして一通の手紙。
「その手紙を連邦議員のロバート・ヘトソンの所に持っていきなさい。
彼は私に大きな『貸し』があるからあなたた2人を何とか逃がす手立てを
とってくれるでしょう」
「信用できる相手なのか?」
「もし裏切るような真似をすれば彼自身の命があぶないから、少々無茶な
注文でも確実に聞いてくれる相手よ。心配しないで」
それだけを言い残すと、シャアの落ちた穴をのぞくことも無く、丘を降りて
いった。

「シャア!大丈夫か?」
「大丈夫か?じゃない!!アムロ!!一体これはどいういことなんだ!」
「説明すると長くなる。とりあえずこれで上がってこい!」
そういいながらアムロは縄梯子をシャアの所へ下ろした。

その頃セイラはやはり旧世紀の海兵隊スタイルの体格のよい日系人と一緒に居た。
「トラップを掛け終わるまでの時間。狙撃射撃のタイミングと発砲場所。
どちらも申し分無かったな。半年間のテロに対する護身術及び対策レクチ
ャーの卒業試験は合格だ」
「教官。ご無理を言って申し訳ありませんでした」
「ただ、本当にあの男を逃がして大丈夫なんですか?ダイクンさん。
おそらくあの男のデータは連邦軍部やインターポールに登録されて
いることでしょう。いくら兄妹とはいえ、もし逃がしたことがバレたら
あんたも捕まる可能性があるんですよ?」
「おそらく『もう1人の男』が一緒に行動していてくれる間は
大丈夫だと思うんです。もしも何かあったらその時はその時。
今回のあなたのレクチャーが役に立つと思います。」
「あんまり乗り気のしない仕事だったが・・・あんたは優秀な生徒
だったよ。領収書はあとから回すからレクチャー料金はネオCMAへ
振り込んでおいてくれ」

それだけ言い残すとその日系人は小さな山間の町を出て行った。


600:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 17:54:14
ララァが生きてたら、やはり3Pでしょうか。

601:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 17:54:43
以上です。
問題はこのオチがわかる方が、このスレに何人いるかってこと
でしょうか・・・

602:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 18:22:12
GJ!
ちょっと危険な女なセイラさんイイ!!!
あの人はジェド・豪士?

603:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 18:23:14
ジェド・豪士キターーーww

アムロはCCAで白兵戦のトラップ使ってたけどな

604:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 18:26:40
みなさん良作乙です

なんだか急にパイナップルが食べたくなりましたw

605:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 18:43:08
(▼Д▼)し、しまった。六百式が…orz

606:464
06/06/04 19:53:03
>>596
GJ、お疲れさんです。
いいっすねいいっすね、こういうの。
面白いのもそうですが、
3アーティクルで話を収める技、俺も見習わないと。

607:クェス
06/06/04 20:02:39
七百式に期待してるよ大佐☆

608:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 20:21:53
■参考資料集
Touka's file / 機動戦士ガンダム、逆襲のシャア 全台詞集
URLリンク(www.geocities.co.jp)
しげログ mk-II / 機動戦士Ζガンダム 全台詞集
URLリンク(scixx.blog27.fc2.com)
Infinity-G / 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 全台詞集
URLリンク(homepage3.nifty.com)
機動戦士ガンダム 名場面集
URLリンク(kor-kobo.web.infoseek.co.jp)
昔は世界一詳しかったガンダムFAQ
URLリンク(akanemoe.bashi.org)
にくちゃんねる 過去ログ墓場 # ネタ雑談
URLリンク(makimo.to)
アムロ関係スレまとめサイト / 2ch過去ログ保存庫
URLリンク(aaasym.hp.infoseek.co.jp)
3X歳にもなって結婚してないシャアはダメ男
URLリンク(axis2000.hp.infoseek.co.jp)
やる気のないログペ
URLリンク(mp3union.hp.infoseek.co.jp)


609:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 20:53:14
>608
おまえ神!マジ神!!

610:98
06/06/04 20:56:27
>>607
クェスーーーーー!!
会いたかったぞーーー!

最初のうちはひっそりとこつこつスレが動いていたが、まじで最近は
プロ級の職人に恵まれて、ネタも尽きないようだ。
良かった。

クェス、僕だけは君を忘れないからねーーーー!

611:464
06/06/04 21:15:16
>>610
たぶん、その前半のネタ集めが功を奏したのかと。
前半は俺設定満載のSSを書ける雰囲気じゃなかったし

612:464
06/06/04 21:18:00
>>608
こりゃ助かります。俺的にはここも好き。使えるネタ少ないけど。
URLリンク(www.geocities.jp)

613:江馬・シーン
06/06/04 21:25:39
感想ありがとうございます
日系人はおそらくジェド・豪士8世位だと思うわれですw
>>603
逆シャアちょっと見てないんで細かい辺りはすっぽり記憶ぬけてますねw
家のどこかに伸びきったテープがまだあるかもしれないので
暇があったら発掘してみたいと思います。
>>604
是非パイナップル食べてくださいw

614:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 21:36:26
ss増えてきて、どの話がどの話なのかごっちゃになりやすく
なってるような気がしてるのは漏れだけ?
タイトルは無理でも名前欄に番号入れるとかした方が
どのssがどのssの続きか判りやすくなるように思うのですが・・・

注文スマソ

615:98 ◆kCDJ2IHO/c
06/06/04 22:11:41
>>614
つまりこういう事かい?
って違うか。兎に角ぱっと見でなんのシリーズなのか分かる様に明記しとけ
という事だね。
いい提案だ。了解した。

616:江馬・シーン ◆qtYPAH0k/Y
06/06/04 22:42:11
確かにSS増えてきて複雑化してますね
>>615
トラップまで掛ける必要あるかどうかは疑問ですけど・・・

とりあえず、どの話がどの話の続きかをわかりやすくするっていうのは
新しいお客さんが来てもわかり易いだろうし、いいことだとは
思います。

617:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 23:33:27
>>573-578
>>583
>>585
>>590
>>594-595
こんな感じで大丈夫ですか?


618:ピンクのマザコン
06/06/05 00:45:33
(▼∀▼) 私も異名を付けて出演するか「赤の総帥」とか

?(▼ω▼) 何だか妙なプレッシャーを感じるな

Σ(▼Д▼)だ、誰だ私の名前をピンクのマザコンなぞにしたのは!

!(▼Α▼)さてはアムロか、流石は私のライバルだ!

(#▼д▼)しかし今日と言う今日こそ決着をつけてやるぞアムゥゥゥロぉぉぉ


やかましい、仕事中だ!
  r'⌒⌒^'、 パーン!
 ( r'νyyソ r'⌒⌒^ヽ
  ヾ# ゜д゜)(ミ""メ""ミ)
  / ⊂彡☆))∀▼ノ アウチ!



619:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 00:51:25
?(▼д▼)結局誰なんだ犯人は?

    _, ,_ 
  /ゝ‘д‘)ゝ y-~~~ ←


((▼д▼))き、きっとギュネイがやったんだな。後で強化しておかねばな



お目汚しすみません、つい電波が…orz

620:サンライズ・グラフより抜粋 1
06/06/05 01:24:48
特集!ネオジオンの今後 ~ 編集部による動乱から半年の経過レポート

 ネオジオンを名乗るテロ組織グループが、5thルナに続いて資源衛星アクシズ
を地球圏へ落下させようとして失敗した「第二次ネオジオン動乱」からもはや半
年。世間の話題はすでに「次期地球連邦政府大統領選挙」へと移っている。しか
しネオジオンやジオン公国を名乗るテロリストグループが未だにあちこちで活動
しているのもまた事実だ。ここでは編集部が総力を挙げて取材した「シャア・ア
ズナブル」なる者の真実について特集しよう。

■ネオジオンはその後どうなったのか
 まずシャア・アズナブルが所属していたネオジオンについて語ろう。今月に
入ってからも、オセアニア自治区オーストラリア合衆国アデレードで1件、コロ
ニー「フランチェスカ」で1件のネオジオン系テロリスト・グループによる破壊
活動が報道された。細かいものを入れると「第二次ネオジオン動乱」以降すでに
30件にも及ぶテロ行為が発生しているが、これらは果たして本当にネオジオン
によるものなのか。我々編集部が独自に入手した情報によると、このうち半数は
いわゆる模倣犯、もしくはネオジオンのネームバリューを利用しただけの犯行と
している。
 なぜネオジオンは地球連邦政府に向かってこのようにテロ行為を繰り返すの
か、そしてネオジオンに所属していないにも拘らずネオジオンの活動を支援する
かのような人間がなぜ出てくるのか。「それは『体制に反抗するアンチ・ヒー
ロー』という虚像に民衆がカタルシスを覚えているからに他ならない」とオーガ
スタ大学社会情勢学教授のサンマロ助教授は語る。民衆にとってネオジオンと
は、ある意味で判官源義経の軍勢であり、アドルフ・ヒットラー率いるナチスで
あり、共産主義者の過激派である。ことの善悪はともかく体制に反抗するという
姿勢が民衆、特に若者に魅力的に映るのである。特にネオジオンのテロリストは
詩的であり自己抑制的であり、しかも戦えば強い。彼らは憧れるべきサムライと
して捉えられてしまうほどに魅力的なのも、無理からぬことなのである。
 しかしネオジオンという組織自体は、すでに解散している。ネオジオン総帥
シャア・アズナブルが行方不明であったので、ホルスト・ハーネス、カイザス・
バイヤーなどのA級戦犯が尋問の上裁判所で裁かれすでに銃殺刑になっているう
え、B級までの戦犯も拘束されている状態なので、指揮系統を維持できるはずも
ない。なので現在ネオジオンを名乗っている団体は、シャア・アズナブルが指揮
していたものとは違うものとなりつつあると思われる。

621:サンライズ・グラフより抜粋 2
06/06/05 01:25:48
■シャア・アズナブルの行方
 それではネオジオン総帥シャア・アズナブルはどうなったのか。彼は0087年
に連邦制府議会に乱入し、議場ジャックを行った上で自らの出自を「ジオン・ズ
ム・ダイクンの子キャスバル・レム・ダイクン」であると全世界へ向けて語って
いる。もちろんその証明は取れていないが、その説を信じている人が多いことも
また事実である。
 彼は公式には今回の動乱で行方不明となっているが、ジャーナリストで軍事ア
ナリストのミケル・ニノリッチ氏はこう語る。
「大気圏突入寸前のアクシズ宙域で地球連邦軍のガンダムタイプ・モビルスーツ
(RX-93 νガンダム)とゲルググタイプ・モビルスーツ(MSN-04 サザビー)
の交戦が確認されている。シャア・アズナブルはその後のネオジオン旗艦レウ
ルーラ乗組員の証言によって、自らモビルスーツで出撃しており帰還した記録は
ないと語られている。つまりアクシズ後部と共に大気圏突入をして摩擦熱のため
に燃え尽きたか、そこから逃げられたとしてもアクシズ後部の中に逃げ込み、隠
れるくらいしか出来ることはないと断定できる」
 ガンダムタイプもゲルググタイプも機体の破片や救難信号の受信は見つかって
おらず、撃破・死亡の確認が取れていないだけで実際には死亡したと判断されて
いる。現にガンダムタイプ・モビルスーツのパイロットであるアムロ・レイ大尉
(一年戦争時の伝説的ニュータイプの彼である)は戦後死亡とされ、殉職による
二階級特進で中佐となっている。
 しかしネオジオン残党やネオジオンに同情的な市民の中には今でもシャア・ア
ズナブル生存説が根強く、我々編集部による電話アンケートの結果でも「シャ
ア・アズナブルは生きていて、いつの日かまた再起するだろう」という意見が
30%を超えている。
 電話での取材には、連邦政府警察は「特別の捜索は行っていない」という回答
をしたが、現場の捜査官レベルでは未だに「シャア・アズナブルを見た」という
通報に頭を悩ませており、すでに都市伝説のようなものとなっている。しかし現
在までにシャア・アズナブルと容姿が酷似した男性が別件逮捕で拘束された例は
24件にのぼっていて、連邦政府警察の「特別の捜索は行っていない」とする回
答は果たして本当なのか疑惑を持たざるを得ない状況となっている。

622:サンライズ・グラフより抜粋 3
06/06/05 01:26:49
■資源衛星アクシズの行方
 さて、動乱時の地球への衛星落としを阻止するため地球連邦軍所属のロンド・
ベル隊の破壊活動によって前部と後部に分断されたアクシズであるが、後部が破
壊活動の爆発によってブレーキをかけられ、地球の落下軌道へ移ったが、その後
怪しい光がアクシズを覆って落下軌道から脱出軌道へアクシズを変針させた話
は、かなり大々的に報道されたので覚えている方も多いことだろう。
 これは当時ガンダムタイプ・モビルスーツに搭載されたサイコミュ機器の作動
によってアクシズ周辺のミノフスキー粒子に反応して、大気圏突入時の熱エネル
ギーとの相乗効果で一時的なミノフスキー・クラフト効果が発揮されたものだと
する論評が各紙に掲載された。
 その後の各地天文台の追跡観測により、アクシズ前部と後部は太陽の重力に
引っ張られて行く軌道をとることが確認された。しかし観測に誤差があったの
か、今月になってアクシズ後部は太陽をスイング・バイする軌道をとっているこ
とが判明し、太陽の重力を利用することで地球圏を超えて最高到達点でちょうど
木星とランデブーを行う軌道をとっていることが判明した。
 この報道を受けて、先日モスクワ科学アカデミーによってアクシズ観測機の提
案がされたのは記憶に新しい。前項のシャア・アズナブル生存説と重ねあわせる
と、いかにも不気味な想像がわくことを禁じ得ないが、ちょうど今頃はアクシズ
後部は水星軌道の内側を通っているはずで、太陽のコロナ部に近づいているころ
である。温度調整が効いていなければ内部は4,000度の高温になると考えられて
おり、たとえ生存者がいたとしても太陽との最接近状況下では生存はほぼ絶望的
と考えられている。

■結論:ネオジオンはどうなるのか
 ここまで述べたように、ネオジオンという団体にとって現状は壊滅的である。
大きなカリスマ、シャア・アズナブルを無くし、ブレインである参謀や高官を戦
後の軍事裁判で処刑されており、以後は小規模なテロ組織として散発的な抵抗を
見せることが関の山であろうと思われる。
 しかしコロニーを中心に今だ根強いネオジオンのシンパが潜伏していることも
あり、連邦政府は新たに警察機構に新たな部局を設置することを発表している。
地球連邦軍内部の組織として同様の任務を負っていたティターンズの名が記憶に
新しいが、連邦政府スポークスマンは、この組織が独走した結果内部抗争を起こ
してしまった教訓をふまえた人事にすると発表している。
 ほぼ壊滅的なネオジオンを母体としたテロ組織にとって、衝撃的な事態である
ことは想像に難くない。
(了)

623:464
06/06/05 01:27:47
今回は「サンライズ・グラフより抜粋」という題名で、
週刊の情報誌に掲載された記事を想定して書いてみました。
ところどころ連邦政府による偏向報道がされているように書いたつもりですが、
どんなもんでしょ。こういうのって難しいです。

624:訂正
06/06/05 01:38:56
>>620
○ 社会情勢学教授のサンマロ助教授
× 社会情勢学所属のサンマロ助教授
>>621
○ 連邦制府議会
× 連邦政府議会

しかも「次期地球連邦政府大統領選挙」の関連での人気取り法案っていう
伏線を張っていたのに書き忘れるなんて……orz


625:464
06/06/05 01:43:12
>>624
しかも○と×を間違えてるし……
吊ってきます

626:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 02:17:56
フフ、いいですねぇ
個人的にはこういったモジュール的なコンテンツ、大好きですw

バンダイも商品化毎の設定改修に勤しむくらいなら
こういった世界構築に力を入れて欲しいんだけど……
でもそのおかげで自由な世界が広がるのなら、それも良いかな


627:98
06/06/05 07:47:46
>>617氏も>>464氏も本当に乙。
>>620-622これ大変だったろう。
よって二階級特進だ!

628:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 10:20:38
アクシズの片割れには別世界のシャアとアムロ達が乗っているわけだな

629:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 12:12:35
最近はこのスレと「アムロがマーク2テストパイロット」スレが
漏れ内の2大読み物スレとして楽しく読ませてもらってる
職人さんたち応援してます!

630:464
06/06/05 20:03:08
感想どうもです。
>>626
俺も、こういうモジュール的なの結構好きですw
というか、どの話も特に時系列が繋がっているわけではないので
全てがモジュール的であるとも言えるんだけど。
だからこそこういった世界観を確立するような話もあっていいかなと思ってます。
でも皆さんの想像力を制限するつもりで書いたんじゃないので、適度にスルーヨロ。
>>627
二階級特進で兵長、拝命します。
>>628
あっちのスレにあげても遜色ないものを心掛けて書いてみました。

631:江馬・シーン
06/06/05 23:04:14
サンライズ・グラフより抜粋からインスピレーションを受けた
文章が出来ましたので晒しておきます。

今回はシャアとアムロは直接登場しませんが、たまにはこんな
目線も面白いかなと思って書いたものです。

シャアとアムロのどたばた希望の方はスルー推奨です

632:塀の中からの手紙 1
06/06/05 23:05:54
Dear ジェニー

僕は今、連邦軍の収容所からこの手紙を書いています。
僕はあなたにとても辛いことを伝えなければなりません。
あなたのフィアンセであり、僕の親友であったブライアン
が行方不明になったまま、見つからないということです。

シャア総帥の革命は、、旧世のHipHopミュージックのギャング
スター達がリリックとして語り続けていたような、危険なスラム街のごと
くなおかつ貧しい、ゴミ溜めのようなコロニー郡にに生まれ育った僕達にとっ
て、きっとあの方はいつか、コロニー郡にスペースノイドの為のシオン(ザイ
オン)を築いてくれると信じ、彼の活動に参加することを決心したという話を
ブライアンはあなたに話したことがあるでしょうか?

僕達は命がけでこの宇宙(そら)に溢れかえる、たくさんのコロニー
の中で貧困と差別に苦しめつづけられている人々を助けるべく、危険を
省みずに旧世の十字軍のような意思をもってネオ・ジオンに参加したのです。

僕とブライアンはシャア総帥に心酔し、自ら今回の作戦の最前線である、モビ
ルスーツ部隊に志願し、今回の作戦に参加しました。
僕とブライアンは下っ端だから、むつかしいミッションに参加させては
頂けませんでしたが、縁の下の露払い的なささやかなミッションを引き受け
、少しでも総帥の作戦の手伝いをしたいと必死でした。

アクシズがどんどんと地球に向かって落ち始めたとき、ブライアンは僕が
考えもしなかった行動をとったのです。
彼は本来のミッションを破り、他の重要任務につく兵士や、仕官たちの乗っている
ものより低スペックで大した装甲もついていない一般兵用の量産型のギラ・
ドーガというモビルスーツでアクシズの墜落の阻止をするべく大気圏すれすれ
まで落ちかかったアクシズの壁面に取り付いて、数人の同士たちと共に墜落の
阻止を始めたのです。

僕は無線でブライアンに問いかけました。
「この作戦が成功すれば忌まわしい連邦政府の弱体化が可能になる。
それに総帥の夢である唯一の美しき星、地球に寒冷化をおこす事によって、
ただ金と地位があるということだけで地球に張り付き、この先この星が
どうなるかも考えることなく環境の汚染し続ける愚かな愚民どもに制裁を
与え、総帥と共にコロニー圏に「楽園」を作り上げることが僕達の
夢であり、目標であったんじゃないのか?」と。

ブライアンは摩擦熱で装甲が危なくなりかけているギラ・ドーガから僕に
『遺言』を残してくれました。

633:塀の中からの手紙 2
06/06/05 23:06:44
「確かに俺たちの夢は地球圏でコロニー住民から税金を巻き上げ、スラム
にまで落としめられたコロニーに住む連中のためのユートピアを総帥と作り
上げることが夢だったよ。だが、宇宙(そら)から見る地球ってのは実に
青くて美しくてね。あの青い星の中に(ノイズ)たちと同じように生活を
営む様々なニン(ノイズ)いるのかと思うとなんだか『壊しちゃならない
ような』俺らしくも無い一種の宗教(ノイズ)うなものに取り付かれちま
ったようなんだ。あの青い星を見てるとさ、なんか(ノイズ)間は本当に
どうしようもなくなるまでこの星をほうっておくほど馬鹿じゃないような気が
・・(以下、ノイズで聞き取り不能)」

以上のように、ノイズが多くて彼の『遺言』のすべては正確には聞き取れませ
んでした。無念です。

あの日以来、僕は何か大きな十字架を背負わされたような気がしてならないの
です。僕ははたして今のように総帥に忠義をつくすことが正しいことなのか、
それとも、あの星に住む多くの人間を救うべく為、ブライアンと共に最後まで
アクシズにしがみ付き、共に蒸発した方が結果的に人道的に正しいことだった
のだろうか?誰か僕に教え、導いてくれる者はいないのだろうか?

僕は上級の戦犯ではなく、ただの下級兵士なので、もう暫く辛抱すれば保護観
察付きで釈放されるのではないかと看守が教えてくれました。

ただ、この手紙については間違いなく検閲が入るでしょうから本当に
あなたの元に届くかどうかは判りません。

ブライアンの最期の行動と遺言を見届けてしまった今、僕はもうネオ・ジオン
として行動する気持ちにはなれそうもありません。

コロニーがユートピアになる日・・・それは地球圏に住む者と。僕達コロニー
に住むものがバイオロジー的に同じ人間だということに気づいたとき・・・
その日が来たとき初めて真の和解が出来るのではないかと今は信じています。

地球に住む者たちが僕達コロニーと住むものと同じように子供たちを愛し、
その将来の為にお互い歩みよえる日が来ることを切に願います。

ゴードン・サムナー

634:塀の中からの手紙
06/06/05 23:08:41
私の作品の殆どにはマニアックなアーティスト名の一部が
仕込まれているのですが、ゴードン・サムナー はある大物シンガー
の本名ですのでわかった方はかなりの洋楽通ですw

635:464
06/06/05 23:50:06
>>631
俺のアーティクルにインスピレーションを感じていただいたとは光栄です。
内容もなんだかいい感じ。GJっす。
なんかこう、英文を翻訳したような文体がかえってホロリとさせますね。
でも俺に洋楽の知識がないのが残念っす。

俺も書こうかな、投獄されたシャアのそっくりさんの悲劇でも。

636:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 23:54:45
>>634
乙です
楽しめました

>ゴードン・サムナー
ヤザンのモデルといわれてるお人かな

アクシズ落しを世界がどう観てたのか
というのに触れられるというのも
ここの皆さんの話を読んでて楽しい事の一つです

637:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 23:57:08
>>259

638:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 23:59:29
あ、世界というか、主要キャラ以外の目線ということですね
カーラジオの中継もイノセンスで好きだったシーンの一つでした

639:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 00:11:27
>>632-633
実際のところ、スウィートウォーターは最貧コロニーなんだよな。
スペースノイドの大部分が自分達より遥かに良い暮らししてることを
この話の主人公が知ったらショックだろうなとちょっと切なくなった。

640:573
06/06/06 00:51:49
>>617

「準備は整ったのだろうな、アムロ?」
「・・・もう少しだ。まさか、こんなものを作る羽目になるとわな。」
あの手紙を見て以来、シャアは同じ過ちを繰りかえそうとする連邦に苛立ちを
募らせるばかりであった。
あの時アムロと見た光の輝きは錯覚だったのではないのか?、結局人の業など
無くなるわけなど無かったのか?、疑問符のみが彼を襲い続ける。「貴様ほど
人類に絶 望しちゃいない!」そう自分に言ったアムロ、奴は今何を考えてい
るのだろうか?
シャアはアムロの上にたたずむ像を見上げ、あたかもこの螺旋を嘆くように涙
を流す像を見つめていた。





「・・・それで、カミーユから連絡はあったのか?」
どれくらいの沈黙があっただろうか、数分?それとも数時間?作業を終えたア
ムロができたばかりの2つの回路を片手にシャアに問いかけた。
「・・・いや、まだだ。・・・それが例のあれか?」
「ああ、昔親父が作っていたものと同じものだ」
アムロが手にしていたものは、以前酸素欠乏症にかかった父がRX-78用に作っ
た回路であった。RX-78にすべての情熱を向けていた父が最後に残した回路、
あの頃意味を成さなかったこの回路が、人類を救うかも知れない。そこにア
ムロは皮肉な運命を感じていた。
「こいつを”揺りかご”の第一管制室にあるマザーユニットと差し替えれば、
機能衝突を起こしてシステムダウンを起こすはずだ。システムが復旧するま
で数十秒だろうが、その瞬間にこのプログラムで”揺りかご”の周回軌道を
ずらせるはずだ。うまくいけば8基すべてのコロニーレーザーは地球の重力
に弾かれる。後は、この二つの管制基地から信号を送り続ければいい」
「・・・拠点制圧と管制操作を同時にか、骨が折れるな」
「表上はただの難民用コロニーの開発用になっているんだ。派手なことはでき
ない 。仕方ないだろう。」
「・・・うまくいっても地球圏外への二人旅ということか」
コロニーレーザーには万が一基地からの信号が途絶えたときのため自動的に
軌道修正を行うプログラムがある。その効力を打ち消すには信号を送り続け
るしかない。人の力の及ばないところまで運ぶにはこれしか方法が無かった。
MSによってすべてのコロニーレーザーを破壊する方法も考えたが、物理的に
もすべてを同時に破壊するのは不可能であったし、また、人でも足りない。
それが原因でコロニー側と地球側で緊張が高まっては意味が無い。この件は
静かに闇に葬るのが一番だった。



641:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 00:58:03
で離れていったアクシズで奴らと遭遇するのは別の話

642:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 10:07:37
江馬です
感想ありがとうございました

>>639
近藤ガンダム漫画だったかな?(0079ではないです)コロニーに
移住してるのはいわゆる中流階級層~上流階級層で、地球に住み続けてい
るのは、地球に執着のあるお偉い方と、コロニーに上がる金さえも工面でき
ない無い激貧乏人の両極端だって設定があったのは?

塀の中~を書いている時は、このことについてスッポリ忘れていて、
スウィートウォーターのような貧しいコロニーのことしか頭になかった
んですよね。わりあい裕福なコロニーで暮らす人たちの中でシャア
を支持する人たちは当然、彼らとはまた違う意味合になるのでしょうね。

643:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 14:51:09
ちょうどコロニーの話題があったのでVスレから転載

656 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/05(月) 01:01:48 ID:???
基本的にコロニーには強制移民のかたちがとられている
地球に居住可能なのは本来地球連邦政府が許可した人のみでむしろ貧しい人の方が
宇宙にむりやりあげられた、ってのが逆シャア辺りまで
F91~V辺りは宇宙が経済的にも独立しはじめ、コロニー側が地球環境に対して危機感が無くなってきた
って感じだった筈
間違ってたらスマソ


657 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/05(月) 01:21:57 ID:???
強制的に移民させられて費用は自分で莫大なローンを背負う訳です


658 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/05(月) 01:40:15 ID:???
そんな設定あったっけ?


659 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/05(月) 01:41:17 ID:???
ローンの額は、小説「密会」によると三世代にも渡るくらいだそうで・・・。
こりゃ地球に居座る特権階級の人間が憎くもなります。あとは不法居住者になるしか・・・。


644:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 15:00:48
661 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/05(月) 11:07:10 ID:???
しかも空気と電気代は税金以上に持っていかれます


669 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/05(月) 19:23:57 ID:???
ちなみにVの時代の地球連邦の高官の殆どは、月やコロニーに移住してると、昔のガンダムAに書いてありました。


672 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/05(月) 19:35:28 ID:???
>>669
っていうか、地球連邦本部自体が月に移動してる
そして人類の大多数が強制的にスペースコロニーに移住済
もちろん、その中にはかつてアースノイドと呼ばれていた者達が多数含まれる
地球に残ってるのは特別に居住許可を得た極一部の人間と不法居住者だけ
で、居住許可を得ている連中も昔のティターンズ高官みたいな特権階級というわけじゃなく一般人がメイン
よって地球に近ければ近いほど権力層に近いという不文律は存在せず、アースノイドという言葉が失われたのも当然の流れ
ザンスカールを始めコロニー国家の多くが目の仇にしてるのはアースノイドではなく腐敗した地球連邦政府
もはや1st~CCA時代のようなスペースノイド対アースノイドという“常識”は通用しないのだ


こうして見ると宇宙移民自体は間違って無くても地球連邦のやり方には疑問が残りますね
特権階級については閃ハサやF91(小説版)でも語られていますが



645:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 15:02:17
>>643
乙!&ウヘァ('A`)
そりゃアクシズ落としたくもなるわな…

646:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 16:46:05
>>643
コロニー移民に関する設定って結構複雑なんですね。

特権階級=地球
一般人=コロニー

ってイメージが強いのは1stの1話辺りでハヤトが「軍事関係」という特例的
な意味合いでコロニーに住んでいるアムロに対してよく思ってないという
描写や、海岸で休養中のシーンでカイが、母親に会いに行ったアムロに対し
て言った皮肉(奴もエリート云々)などのガンダムを見た初期に焼き付けら
れたイメージが強いからかな?

647:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 18:23:55
1stのコロニー住人て総中流って感じで
戦争難民はいても、殊更に貧乏してる人らはいないもんね
強制移民させられた不満とか、搾取されるなら独立したいってのはよくわかるけど
搾取された上の貧乏人が出てくるのは、なにげにZZからだよね

648:シャア
06/06/06 18:53:00
アクシズを落としはむしゃくしゃしてやった。反省はしてない。

649:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 21:29:44
>>647
サイド7・1バンチの連中はコロニー技術者なんかが大半だし(まあ後付け設定
だけどw)、サイド6では戦争特需で羽振りの良い(?)ベルガミノみたいなのしか
出てこなかったからなあ。

そういやコロニー税なんて税金もあったんだっけか。所得の5%も引かれるとか。

650:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 22:10:43
バーチャルな世界にちょっと現実的な要素を入れて妄想すると・・・

住民は税金、空気代、電気代、上下水道代、住居のローン、食費etc・・・
諸々の資金を払うための収入が必要なわけですから、各コロニーには住民が
働くべく何かしらの企業が入ってないと生活出来ないってことになりますよね?
移住した住民すべてがコロニー管理関係の仕事につけるとは思えないし、
食料生産、販売業、サービス業、ジャンク屋にも限界があるでしょうし。

社宅じゃないけど企業単位でコロニーに移転するとか、そんな感じなんでし
ょうか?

スレ違い気味の話題でスマン

>>636
遅ればせながら、ビンゴです


>>648

    _, ,_  ばぁーん☆
   /ゝ‘д‘)ゝy=ー((▼д▼))・∵




651:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 22:22:50
他に適当なスレ無いから小説繋がりでss系のこのスレに聞きに来たんですけど
アニメ雑誌「アニメディア」1985年11月号の付録「Zガンダムパーフェ
クトガイド」に掲載された短編小説「白い夜」に関する情報持ってる人いますか?





652:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 22:28:12
逆シャアでハサウェイが「コロニー公社に入れば、コロニーの修理でくいッぱぐれない」と言ってるから
メンテその他コロニー生活を維持していくための労働(とそれに伴う雇用)は
延々と発生してるんじゃないかな
一年戦争で人口半減+働き盛り徴兵でアボンがあるのもミソ

あと「ジオン訛り」みたいな地域性が発生してるから、
人種だか地域だか、ある程度の文化単位で移住してるんじゃないかねえ?

653:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 22:29:46
>>651
スレ立てるまでもない質問スレで聞いてくれば?

654:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 22:33:56
URLリンク(www.fukkan.com)
アニメ雑誌「アニメディア」1985年11月号の付録「Zガンダムパーフェクトガイド」に掲載された短編小説。
「機動戦士ガンダム」のサイドストーリーで、セイラ・マスの後日談ストーリーである。
これに掲載された作品は「序章」となっており、文章量的には少ないので、
できれば続きも加筆して頂いて読みたいです。
同じ作者で別冊アニメディア「機動戦士ガンダムZZ」に掲載されたセイラとリィナの話である
『Sensitive Eyes of Sisters 優しすぎた妹たち』も一緒に掲載してもらえると嬉しいです。

655:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 22:36:31
>>650
その通り
だからコロニーに移住できるのは税金を払うだけの収入があるか
しっかりした身元保証人がいる人だけ
金もコネも無い貧乏人が流れ着く先がスウィートウォーターで
そこからまともなコロニーに移住するのはほぼ不可能
ハイストのアリョーナは極めて幸運な例です

656:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 22:40:00
誰かアリョーナたんとアムロの再会書いて

657:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 22:47:58
>>653
そっち逝って来ます

>>654
その情報は知ってるんですが・・・
ありがとうございます

658:ザ・フェイク 1
06/06/06 23:00:42
「なんなんだ、私が一体何をやったって言うんだ……」

 男が一人、鉄格子の中で独り言を言っていた。この時代の拘置所内はそれほど
暗くなく、むしろ明るさに囲まれていた。中は角と言う角が全て取れた机、椅
子、ベッド、便器である。当然全て据え付けで、ご丁寧に部屋の角も丸くなって
いるので掃除がとても楽なように作ってある。ただし全体の印象はむしろコンク
リート打ちっぱなしの牢屋よりも無機質で冷たい印象を覚えた。さながら重度の
精神病患者が入れられる隔離病棟のように。このような企画の拘置所を提案した
人権派の連邦政府職員は、きっとより非人間的になってしまった自分の案を見て
愕然とするだろう。
 さて、ここで大事なのは拘置所の描写ではなく拘置されている男の描写であ
る。その男はおよそこのような冷たい場所には似つかわしくない美丈夫だった。
プラチナブロンドの髪、ほんの少し日に焼けた健康的な白い肌、すらっと伸びた
肢体。果たしてこれは俳優かモデルか男妾か、といったところだ。

「168番、出ろ」

 看守の声に話題の美男子が顔を上げた。目は悲嘆にくれているが、整った顔は
むしろより美しく見えた。強いて残念な点を上げれば、その眉間には古い大きな
傷があったというくらいだ。

「また取り調べですか…?」
「私語は慎め」

 看守の態度は尊大だが、よく見れば目が泳いでいた。その制帽を脱がせれば、
うっすらと額ににじむ汗さえも見ることが出来るだろう。

 美男子が連れて行かれたのは、普通の取調室では無かった。他の拘置されてい
る人間からは決して物音が聞こえないほど場所の離れた取調室だった。部屋は拘
置室と同じように角の丸い備品に囲まれた、正面の壁が全面鏡張りの部屋だっ
た。壁に埋め込まれたスピーカーから取調官の声が聞こえてきた。

659:ザ・フェイク 2
06/06/06 23:01:48
 その男は、3ヶ月ほど前にこのコロニーへ来たばかりだった。いわゆる流れ者
だった。住所はもちろん不定、当然無職。ついでに身分証明書のたぐいは一切
持っていなかった。何か特別な理由があるか、どこかで盗まれたかのどちらかな
のだろう。歳の頃は30代前半なのだろうが、その美しく整った顔は20代中盤と
言っても通用するほどだった。
 外見しか取り柄の無い男は、もちろん水商売くらいしかできなかった。幸運に
も住み込みで働けるホスト・クラブを見つけて、生きて行くためにひたすら女性
へ奉仕した。源氏名は「シャア」。すでに有名人だったシャア・アズナブルによ
く似ていた彼には、その名前はとてもよく似合った。
 彼はがむしゃらに頑張った。もともと俳優のような素質があったのだろうか、
店のオーナーに指導された接客態度と噂に聞くシャア・アズナブルの言動をミッ
クスさせた立ち居振る舞いが、受けに受けた。
 女性客の好みはほぼまっぷたつに割れていた。「あんな客を客とも見ていない
ような尊大なホストは御免」派と「あのニヒルさがたまらない」派だ。しかしそ
の店にホストは何人もいるので、好みの違いは大きな障害にはならない。またた
く間にその店のナンバー・ワンの座を射止めたのである。同伴出勤もほぼ毎日
で、店が終わると女性客に連れられて飲みに行っていた。勤めて2ヶ月で店の住
み込みをやめ、女性客に貢がれた瀟洒なマンションと深紅のスポーツカーを手に
していた。そしてその店は急激に売り上げを伸ばし、ついにはそのコロニーで1
位2位を争う人気店となった。
 しかしそこで店のオーナーが色気を出したのが、「シャア」の不運だろう。深
夜枠のテレビ・コマーシャルで大々的に「シャアのいる店」として売り出してし
まったのだ。それを見てどっと押し寄せる女性客。その中に連邦政府の女性捜査
員が紛れ込んでいたとしても、諜報の知識が無ければわからなくても無理はな
かった。

「いらっしゃいませ」

 地面に片膝をついて来店をねぎらうシャア。ワインのマナーやカクテルの造詣
に深いシャア。身につけるものにワンポイントの赤を多用するシャア。暗い店内
でも滅多にサングラスを外さないシャア。単純にクールなのではなく、自分の中
の熱いものをどこか抑えたクールさが漂うシャア。いいものはいい、悪いものは
悪いとズバリと言うくせに、その言葉の端々に限りない包容力を匂わせるシャ
ア。そして自分の過去は一切話さないシャア。優しいシャア。
 その日のシャアはいつもの接客態度と全く同じものであったが、女性捜査員が
睨むのに充分なほどの疑惑を与えてしまったこともまた事実なのであった。もち
ろん捜査員だって女性、しかもこういったホスト遊びなどしたことのない実務の
女性であったので、慣れない男遊びに溺れたい欲求に抗うのに必死であった。

660:ザ・フェイク 3
06/06/06 23:02:49
 その日から週に1度は、シャアの出勤の同伴は女性捜査員の彼女だった。そし
て彼女は必ずシャアが見える席を希望し、時おりシャアの接待を受けた。そして
閉店までいるのだが、そのような女性客は彼女の他にも5人いた。つまり捜査官
の彼女は「追っかけ」の一員として見られていた。シャアの捜査をする上でこれ
以上無い隠れ蓑を、彼女は手に入れた。しかしシャアの魅力に引き込まれて行く
自分をも自覚していた。

 そんなある日のことだった。その日も女性捜査官はホスト・クラブに遊びに
行っていた。ちなみに当然ではあるがそのホストクラブの飲み代は、領収書を受
け取って調査費として計上していた。個人で払っていたならとっくに破産宣告
だ。そう、この店は値段も一流だった。
 いつものように隣に座るシャア。女性捜査官はさらなる証拠を得ようとして、
シャアのあがった後に二人っきりで飲みに行こうと誘った。難しいかと思えば
あっさりオーケーが出て、拍子抜けしたほどだ。
 閉店後、シャアの馴染みのバーでカクテルを乾杯する二人。酔った振りをして
シャアに誘いをかける女性。そしてまんざらでもないシャア。かくして二人はホ
テルをとってベッド・イン。

 しかしホテルを出る段になって、シャアは見た。彼女のバッグからこぼれ落ち
た、連邦政府警察のロゴの入ったIDカードと拳銃、そして手錠を。シャアは不
法滞在者だった。この女は不法滞在者の取り締まり官だ。とっさに思ったシャア
は、逃げた。そして捕まった。

「なぜ逃げたのよ、逃げなければ証拠不十分だったのに……」

 女性取締官は、すでにシャアに惹かれていた自分に、その時初めて気がつい
た。
(Fin.)

661:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 23:03:49
何かこのスレも人が増えて、初期のマターリ感が薄れてきたような気がするな。
それだけ職人さんが増えたのはうれしいことだけど初期のアホネタ系やらで
ぼちぼち盛り上がって、マターリやってた頃が少し懐かしいよ'`,、('∀`)'`,、

662:464
06/06/06 23:04:48
今回は>>635で言っていたシャアのそっくりさんの悲劇と、
>>655までの「貧乏人はスイートウォーター程度どまり」とそこからの脱出、
そして>>470, >>498のネタを取り合わせてみました。
でも俺だってホストなんて知らないから、なんとなくあり得そうな感じで捏造。

しかしどーでもいいけど、このスレが楽しくて
そのせいで他のことに手が回らん(笑)

663:464
06/06/06 23:06:57
>>661
まあ確かに。でもここの住人はこの先少々過疎っても、
順調にネタを生み出してくれる気がするなあ。

664:江馬・シーン
06/06/06 23:09:17
>>658
乙です、相変わらずGJですね
シャアに似た男、しかも源氏名にシャアを使うとは・・・
哀れですな・・・

665:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 23:11:10
コロニーの設定はF91の小説が詳しいのかな?
ブッホコンツェルンがジャンク屋から成り上がって廃棄コロニーを買い取ったり
海本父がコロニー関係の仕事についたり
しかし、廃棄コロニーが出るくらいに建設ラッシュって……
地球連邦がいくら出費したか想像もつかんな


666:通常の名無しさんの3倍
06/06/06 23:16:41
ギャー、小説あさってたら464氏の新作が!
スルーして下さいorz
そして464氏GJ!


667:通常の名無しさんの3倍
06/06/07 00:56:37
ハイストリーマーの1巻も、アムロが延々とコロニーの実態と政治とその改革について考えてるので
色々わかると思う


668:通常の名無しさんの3倍
06/06/07 19:11:02
シャア「雨だな」
アムロ「雨だ」
シャア「暇だな」
アムロ「ああ」
シャア「・・・・・・」
アムロ「・・・・・・」
シャア「んーー 2!」
アムロ「( ゚д゚)oδ 」
シャア「  δo(▼Д▼) 」
アムロ「ちっ・・・」
シャア「ふっ・・・」

669:通常の名無しさんの3倍
06/06/07 19:51:53
何その言い感じのグダグダっぷりw

670:通常の名無しさんの3倍
06/06/07 20:15:07
なつかしい!!

671:通常の名無しさんの3倍
06/06/07 21:31:10
個室スレっぽいw

672:通常の名無しさんの3倍
06/06/07 21:41:02
アムロ「メビウスの輪から抜け出せないんだけど」
シャア「うむ」
アムロ「このままずっと宇宙漂流するはめになるのか?」
シャア「二人っきりということか…」
アムロ「…」
シャア「こういう場合、釣り橋効果で我々の間に愛が芽生えたりするのかな?」
アムロ「……」
シャア「なあなあアムロ君」
アムロ「しゃべるな!」

シャア「…ぐすん。アムロ君が冷たい」
アムロ「ララァ」
シャア「ララァ」

673:通常の名無しさんの3倍
06/06/07 21:49:52
シャア、寂しがり屋さんめ

674:江馬・シーン
06/06/07 21:53:04
アムロ「俺はハウンドドッグの大友康平について許せないことがあるんだ」
シャア「何故だ?」
アムロ「奴は当時TMのヴォーカルだった宇都宮が自分のラジオ番組に
ゲストに出たとき、『今度ガンダムの映画の主題歌歌うんですよ』って
話題になったときに『ガンダムの主題歌って♪ゆけ~ガンダム~ロケット
パ~ンチって歌?』とか言いやがったんだ」
シャア「ロケットパンチか・・・確かに私のサザビーのことも同じように言
われたらそれは辛いな・・・・」
アムロ「大友康平は悪い奴じゃないし、フォルテシモは名曲だと思うが、
ロケットパンチはちょっとな・・・」
アムロ・シャア「ララァ・・・」

675:通常の名無しさんの3倍
06/06/07 23:23:29
ララァ「いや、「ララァ…」って言われてもw」

676:通常の名無しさんの3倍
06/06/07 23:35:20
そこは「人は分かりあえるからさっさと寝れ」じゃなきゃ!

677:通常の名無しさんの3倍
06/06/07 23:38:22
ネタモノのオチでしくじるとは・・・orz
も一回勉強しなおしてきます

678:通常の名無しさんの3倍
06/06/07 23:41:48
>>676
「寝れ」言われると他の意味に取ってしまいそうだ
ウホッ

679:通常の名無しさんの3倍
06/06/07 23:52:01
>>677
いやいや、すまん
個室スレでのララァの台詞が好きだったから書いただけなんだ
気にしないでくれ

680:通常の名無しさんの3倍
06/06/08 00:21:20
あ、そのララァの台詞俺も好きだった
なにげに真理な上に単純で良い

681:エンタリーインターフェイス・前(1/3)
06/06/08 05:57:46
大気圏突入開始時間(EI:Entry Interface)。
これは、宇宙船の高度が400,000フィート(121.9km)を切る地点で、大気圏突入のプロセスの基点となる(単位はセカンド)。

 二年近い捜索の末、UC00950312を持ってアムロ・レイの殉職が決まった。
 そしてアムロの亡骸も納められていない容だけの墓が、カナダケベックの軍墓地に設けられた。
 今ブライトが立っている軍墓地敷地内の芝生には他に、アムロと同じく引き取り手の無い、
身寄りの無かった数多の兵士の墓が列を成して造られていた。 
 ブライトはただ漠然と、英雄にしては酷く質素な、他の名も無き兵士達の墓となんら変わらない
アムロの墓を妻とともに見詰めていた。
 遠くから見詰める事しか出来なかったと言う方が正しい。
 アムロの墓を見舞う人間は、ブライトは自分と妻ミライと娘のチェーミン、過去のホワイトベースの
クルー数人くらいだと思っていた。
 しかし当日来て見ればどうだ。
 連邦宇宙軍に属している軍人、一平卒から仕官までが列をなし、アムロ・レイの墓に花を沿え、敬礼
して去って行く。
 戦争が終結し、アムロ・レイの捜索に連邦が全力を尽くして挑んでくれたのはいいが、それは『化け物』か
  武力としてのNTを確保したいというのが内情で、アクシズで魅せたアムロ・レイの奇跡は隠蔽され、
 あの不思議な現象については融通の利く科学的な論述を無理やり当て嵌めらた。
 結果、歴史上の英雄はアムロ・レイではなく、当時地球に引き篭もっていた地球連邦軍参謀の一人の名が残された。
 時期大統領有力候補の一人だ。
 しかし、事実を歪曲した所で、現場の兵士達の目は欺けなかった訳だ。
 彼らはアムロ・レイに敬意を払うべく、殉職が決まったその日から、E.F.S.Fに所属するMSパイロットの
 軍服はアムロ・レイの着用していたロンド・ベルの軍服の色に倣って全て青に統一したのだ。
 ブライトの視界は、連邦宇宙軍の軍服で青一色に染まっていた。
 アムロの墓を墓参し終わった兵士達は、離れた場所でこの光景を見守っている人物はあの歴戦の艦長
 ブライト・ノアと知って、ここを去る間際に再度敬礼した。
 ブライトは一人一人に同じく敬礼を返して、ある時帽子を深く被り直した。
 目頭が、熱かった。

 一年戦争時代の部下にして戦友、今やジャーナリストのカイ・シデンがブライトの前に姿を見せたのは、
 それから一時間程経ってからだった。
「来ると思ってたよ」
 墓参の青い列は、その時もまだ続いていた。

682:エントリーインターフェイス前(2/3)
06/06/08 05:59:08
地球連邦軍情報局捜査部、所属課 (空欄)
 ファイルナンバーPNTA2-00256
 調査員(空欄) 作成者 (空欄)
 
 この記録はUC0093・0312、カナダケベック州ケベックシティ市内のラ・ヴィ・エ・ベールカフェにて
 盗聴に成功した内容である。
 以下の記録は捜査部 (空欄)課マルセル・エルフェール課長以外の観覧を禁る。
 
 1123 カイ・シデン(※1)、ブライト・ノア(※2)に接触 のち カナダ・ケベック軍墓地を離れる。
 1132 シデンの借りたレンタカーで、ノア共に市内へ戻る
 1145 カフェ、ラ・ヴィ・エ・ベールに到着。コウ・ウラキ(※3)ニナ・ウラキ(※4)と合流す。

‐‐レコーダーによる盗聴内容‐‐1154より録音開始

カイ「二人を紹介しますよ、大佐。ウラキ夫妻です」
コウ「お会いできて光栄です。自分は四年前、北米オークリー基地赴任を最後に連邦軍を退役しました、
   コウ・ウラキであります」
ブライト「ご苦労だった」
ニナ「妻のニナ・ウラキです。私は三年程前に退社しましたアナハイム・エレクトロ二クスにてMS開発チーム
    の一人を務めていたものです。ブライト・ノア艦長のご噂は一年戦争の時から予予お聞きしておりました」
ブライト「それは、光栄です」
カイ「これはオフレコですが、こいつRX-78GP01のパイロットだったんですよ」
ブライト「RX?」
カイ「ガンダムですよ、ブライト大佐。連邦軍のお偉いさんに揉み消されちゃいましたけどね、いろいろと」
ブライト「パイロットなのか?」
コウ「あ、いえ。その…自分は・・・」
ニナ「この人にとってアムロ・レイは特別なんですよ」
ブライト「一端のパイロットならみんなそうでしょうが、同じガンダムのパイロットとして尚更でしょう」
カイ「早速ですけど、本題に入りますよ。どうぞ大佐、腰掛けて」
ブライト「ああ」
カイ「マスター、コーヒーセット三つね」
マスター「エスプレッソと本日のケーキ、ニンジンのシフォンケーキでよろしゅうございますね」
コウ「ニンジンはいらないよ」
マスター「では特別にティラミスで」
ニナ「いえお構いなく」
マスター「畏まりました」
  音1(ドサ!:書類ファイルをテーブル置いた音)
ブライト「…これは?」
カイ「俺たちの命の結晶ですよ」
ブライト「…なんの」
  音2(パラパラ、クシャクシャ:用紙らしきものを捲る音)
カイ「まずはこれを見てください」
  ‐‐‐三十秒間誰も発言せず‐‐‐   
ブライト「00930313…1417・・・」
コウ「93年三月十三日。日本の小笠原諸島観測場現地時間で午後二時一十七分。宇宙艦隊時間で
   三月十二日、ヒトフタヒトナナ。上空では当時、アクシズの針路変更が確認された時刻で、北緯13度
   50分、西経85度27分の高度380,000フィート上空を撮影した写真です」
ニナ「大佐。右隅に、赤く囲ってある豆粒程の明るい光が見えますでしょ?」
ブライト「ああ」
ニナ「その中を良く観察しまして?何か見えますでしょう?」
ブライト「ヒト?・・・・いや、モビルスーツか」
カイ「次のページ写真を捲って下さいよ」


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