【CCA後・ここだけの話】シャアとアムロの隠居生活at X3
【CCA後・ここだけの話】シャアとアムロの隠居生活 - 暇つぶし2ch400:蛇足
06/05/24 15:51:47
某日-白の宮殿にて-

ロラン「ディアナ様こ、これも黒歴史の一部なのでしょうか…」
ディアナ「ロラン…よしなにw」

          -完-

なんかすみませんこれで終わりだお

401:通常の名無しさんの3倍
06/05/24 17:03:56
>>388
マネロンまでしてるのか?シャア!
つーか、妹さんの株式投資はまっとうだったんだろうか?
アナハイム株買って、兄貴の暴走で儲けてたとしたら・・・

そんなセイラさん、嫌だ~
頼むからお医者しててくれ~

402:390
06/05/24 18:02:03
>アナハイム株買って、兄貴の暴走で儲けてたとしたら・・・
ちょwwつまり逆シャアの裏で?黒い、黒すぎるよセイラさん?!
純粋に爆笑してしまたよ。

>>398-399
ガンダムAA系ネタ大好なんだ!!
蛇足の落とし方もフェイントだったな。実はシャア大佐の四百式を何気に
待っていたが、見事決めてくれたね。

403:通常の名無しさんの3倍
06/05/24 19:31:51
姉妹スレ
スレリンク(x3板)l50
チョトワラッタ

404:通常の名無しさんの3倍
06/05/24 21:42:52
不用意な自爆によりMk-Ⅱは大破しましたが、エマ・シーン無事帰艦しますた

>>401
以前他のネタ系ガンダムサイトに投稿したのをアレンジして、
夕方の空いた時間に、何げに爆撃してみた小ネタだが・・・

その黒いセイラを書いて見たい気がするが、ギョーカイ用語
が増える上に微妙にヤバい話になってしまいそうなので、
とりあえずは控えますw

405:通常の名無しさんの3倍
06/05/24 21:56:05
>>402
ナナイになるのは難しいが、年を重ねると女性は嫌がうえでも
シーマ的になっていくようですΣ(゚Д゚)

エマはまだ若かったから真っ直ぐ真面目だったんだろうな。
もし、生き延びて年を重ねたら少々の毒っけは出てきたと思う。

ま、すべての女性がという訳でないから夢はなくさないでねw

自分で言うのもなんだが、「優等生」「エリート」という面を除けばw
自分の性格はエマ的だと我ながら思うよ(かいかぶりすぎか!!!)

スレリンク(x3板)l50
衝動的に立てたスレなんだが、20位で落ちると思ってたら
意外と長生きしてる。

いっそ100目指そうと思ってるから、暇な人は何か書いてってね

406:通常の名無しさんの3倍
06/05/24 22:28:29
>397
ヘンケンとラブラブにできちゃった上で
レコアの意見に「男ってそうだけど、でも…」と同意できてしまう
しなやかさとしたたかさの増した新訳のエマさんならあるいは

407:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 10:40:09
そろそろシリアスネタが読みたいなーと思いつつ


シャア「何を見てるんだ?」
アムロ「クェスが忘れていった雑誌・・・あんた何座?」
シャア「さそり座だが」
アムロ「『今月のさそり座!運勢が急激に落ちてしまいそう。細かい事に拘って
    恋愛・対人関係が上手くいかない相有り。落とし物にも注意して!』
    うわ、最下位だよさそり座!カワイソー!」
シャア「・・・・」
アムロ「なんだよ、たかが占いだろ?気にすんなって。最下位だけどさぁ!」
シャア「・・・いや、確かお前もさそり座じゃなかったか?」
アムロ「Σ(゚д゚)」



クェスの誕生日を調べてたはずなんだが・・・
4月1日って見かけたが本当?

408:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 13:09:16
ほら。本人に聞いて来てやったぞw

スレリンク(x3板)l50

409:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 17:01:18
おまwスリーサイズは余分だろ

410:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 17:23:58
Σ(▼Д▼)おのれ、他板に出張中に四百式までやられるとは!

職人さん乙だが私はまだ諦めんよ!

411:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 17:42:56
なんかいいネタないかな~

412:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 21:54:20
何で書き込めない?

413:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 21:56:58
あ、やっと出来た。

>>410
待ってたぜ大佐w

ネタか。何か作ってみようかな。

414:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 22:32:18
>>413
(▼∀▼)Wktkしながら待ってるぞ

(▼Α▼)私の中の人も何か書きたいらしいが他スレで手一杯だとさ

(▼ω▼)所詮愚民だな

(▼Д▼)δ取り合えず各百式は頂く!アムロ、近くにいるなら私を妨害してみせろ!

415:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 23:10:27
流石ですね、大尉♪

    r'⌒⌒^'、/⌒⌒ヽ        貴様をやってからそうさせて貰う!……と。
   ( rνyy'ソ| Wツ^ヾ)
    ヾ ゚ー゚ノ.|リ ‘ー‘ノ
    / ]¶[ \  ]¶[ ノ
   /    / ̄ ̄ ̄ ̄/
 __(__ニつ/ 輪舞鈴 /____
     \/____/

416:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 23:23:50
「アムロ、いくら仕事がらみとはいえパソコンばかりいじってるのもどう
かと思うが」

「履歴たどってみたら、株や先物に手を出してるようだな。今の状況で
目立つ動向はやめたほうがいいと思うが」

「私はアルテイシアの売り買いした商品と逆立てしてあいつに楽させてやりた
いだけなんだが。私は色んな手で金塊の1つや2つ調達できるから、アルテイシアの
為ならば、それ位の投資はどうってことない」

「そーいう歪んだ愛情表現やめろよ、シャア・・・いい加減まっとうな
仕事につけよ」

417:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 23:31:59

そ、そんな大尉、私はいらない子ですか………?

    r'⌒⌒^'、/⌒⌒ヽ
   ( rνyy'ソ| Wツ^ヾ)      し、しまった。このスレ的には横のチェーンは居ないや!
    ヾ ゚Д゚ノ.|リ ‘Д‘ノ        
    / ]¶[ \  ]¶[ ノ 
   /    / ̄ ̄ ̄ ̄/
 __(__ニつ/ 輪舞鈴 /____
     \/____/

418:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 23:37:28
>>916
ワラタwどこから金塊仕入れてるんだシャアw

419:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 23:39:40
>>916に期待……じゃなくて>>416でしたorz

アクシズ押し返してながら摩擦熱とオーバーロードで自爆してくるノシ

420:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 01:54:05
>>360
 まあ、なんだ。
 ぼちぼち書いてはいたのだが、無性にオールスターしたくなって
 しまってな。マジですまんな!無意味なアホネタだ。
 こっぱ恥ずかしいので、urlだ。
 尚数日後には自動消滅する。
 各員の健闘を祈る。では。

 URLリンク(jedislineage.holy.jp)

421:GッJJJJ━━!!!
06/05/26 03:24:39
なんですかこの細かく散りばめられた笑いの地雷は。濃い、濃いよ。
アムロ大尉ドS!なのに皆の抑止力になってるwwwwちょっとキュンv

422:420
06/05/26 08:06:40
おお
>>421が反応してくれとる!
取りあえず、「アドリア海」が書きたかったんだよおれは。
そのためにだらだら駄弁らしちゃったんだよおれは。
そこで笑えなければ多分他のどこでも笑いえんだろうという…。
「ギャグ薄いよ!何やってんの!」


アムロ、出勤しまーす!

423:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 09:17:31
おお、起きてみたら何やら華やかに
もうみんなGJだよこんちくしょう!

424:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 09:39:10
>>420
セイラさん…。
 再うpキボン(T_T)
>>416
 期待!

425:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 10:59:21
>>420
数日後ってもう消えとるやんけ!。゚・(ノД`)・゚。
再うp頼む!

426:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 11:17:23
>>416

>>401でネタフリしちゃった手前、出来るだけライトな路線でってことで
作ってみたんですが・・・

私の知ってるその関係の情報はかなり古いものですし・・・

でも、ご要望があるようでしたらがんがってみます、はい

では、失礼しま~す



427:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 11:18:33
>>420
復活ぎぼん

428:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 12:59:36
>>423-427
>数日後ってもう消えとるやんけ!

「言ったな!父親にも言われた事ないのにっ!」
あ、本当だな。ついうっかりw。
今日は昼上がりだから帰宅したら再アゲしとくっぽ。
ユ・ル・セ。

429:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 13:00:35
>>426
期待してるぜ♪
でも無理はするなよ

430:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 15:00:54
426です
空き時間にちょっとお邪魔します(-_ヾ)

>>416関係の話についてなんですが、お好みの路線は
・お笑いショート
・シリアス路線
・無関係。兎に角シャア(あるいはセイラ)と金塊でてくりゃいいw

いずれでしょうか?

アドバイスがあればネタ仕込みやすくなるんですが・・・
(アドバイス頂いても必ず出来るという保障はございませんが^^;;)


431:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 15:20:00
・エロ

432:420
06/05/26 15:32:27
>>430
三番目かな。
430さんらしさが出ていれば何でもオケだと思う。
>>431
 吹いた。

再うpしたぞ。
色分けもしといたから幾分見やすい筈だ。
くれぐれも言っておくが、アドリア海で笑えるか笑えんかが最大のポイントとなる。
「という事は艦隊攻撃しか無いという事だ…」

433:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 15:34:46
・ウホ


冗談だ。シリアスがいいな

434:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 18:02:16
>>432
再うp乙。
アムロ>>>>>越えられない若者からの信用の壁>>>>>シャア
なパワーバランスがイイ!
しかし・・・的は得るんじゃない、射るんだ。

>>433
「う~ガンダムガンダム」
 今νガンダムを求めて全力疾走している僕は、連邦軍に所属するごく一般的なNT。
強いて違うところをあげるとすれば、サイコミュの感度に不満があるってことかナ―。
名前はアムロ・レイ。
そんなわけで、アナハイムのフォン・ブラウン工場にやってきたのだ。
ふと見ると、工場の隅に怪しげなT字型の物体が落ちていた。
ウホッ!いいサイコフレーム・・・。
そう思っていると、突然怪しげなオールバックの男が
僕の見ている目の前でこれまた怪しげなサングラスをはずしはじめたのだ!

「一緒に隕石落とし  や ら な い か 」

 / ̄ ̄/_7_7 __/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7
..  ̄ .フ ./  /__  __  / ./__  __  / ./__  __  /  /__  __  / /__  __  /
 __/  (_ _./  //  /  ._./  //  /  _./  //  /   _./  //  / . _./  //  /
/__.ノゝ_/ |_ノ |_/.    |_ノ |_/  . |_ノ |_/   |_ノ |_/   . |_ノ |_/
             \\\              //
             \ \ \\\  r'⌒⌒ヽ    ///  //
              \ \  (⌒\ ( rνyy'ソ⌒レm)/// フザケンナ!
             \\ (mJ \ ヽヽヾ#゚Д゚ノ/ レm)レm)/
             \\ \\(mJ(mJ∩]¶[ イレm)レm)レm)/
           (´⌒;; \\ (mJ(mJ(mJ| .|/ノハλ) //レm)/;;⌒`)   ;;⌒`)
 (´⌒;;   (´⌒;;(´⌒;;(´⌒;;(´⌒;;/(mJ(mJ#Д▼||l レm)/;;⌒`);;⌒`) ;;⌒`)  ララアも喜くぁwせdrftgyふじこ
  (´⌒;; (´⌒;; \从从从从从(___へ_ノ ゝ__ノ从从从从从//;;⌒`);;⌒`);;⌒`)


アムロ「・・・ということがあったのさ」
クェス「あたし、みんな知っていたな」

435:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 20:28:32
イボルブアムロ「余りシャアを苛めないでやってくれよ。彼も哀れな人なんだ」
シャア「…一体どうした。気でも触れたか?」
イボルブアムロ「シャアがチャーミングすぎるからさ」
シャア「ア、アムロ!」

ガシ!!(親愛の抱擁)


ヨカータねシャア。
有り得なくても、たまには幸せにして上げたくなったのさ。

436:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 20:29:41
>しかし・・・的は得るんじゃない、射るんだ。

ぬえい!完璧な文にはならんとは!㌧

437:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 20:35:03
オチ。

ナナイ「大佐!私たちを見捨てるおつもりなんですか?!」
シャア「ナナイ!男同士の間に入るな!」

その後アクシズ、多分進路変更。

めでたしめでたし。

438:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 21:07:52
*和む*

439:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 21:57:01
>>432
セイラさん有難う!

440:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 22:21:47
>>420
 これは、分からん奴には分からんネタがストレートに入りすぎとるぞw
 俺はこういうの好きだけどな。
 乙!!
 tukaこれアムロのν愛VSシャアのサザビー愛だろww

441:通常の名無しさんの3倍
06/05/27 01:03:17
>>439
セイラ「気にしなくってよ」
>>440
バレてしまったか。
最初は普通に、若造NTがアムロとシャアの家を溜まり場にし取る
つー感じだったが、どうもな…彼らが私服で卓袱台囲ってるシーンが
異様でな。戦艦にしたよ流石に。

442:通常の名無しさんの3倍
06/05/27 12:53:28
>>420
再upしてくださいおながいします

443:通常の名無しさんの3倍
06/05/27 22:36:01
>>442ドゾ。

444:通常の名無しさんの3倍
06/05/27 23:44:29
>>443
まさか聞き届けてもらえるとは!!
ありがとう!!100回保存した!!!!

445:通常の名無しさんの3倍
06/05/27 23:51:55
>>444
セイラ「おほほ。よろしくってよ。そして貴方、何気にぞろ目よw」

446:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 01:31:26
CCA これはすげー格好いい編集。
URLリンク(www.youtube.com)

シャアが来る…懐かしいというか笑える
URLリンク(www.youtube.com)

その中でも最強がこれだと思う。
URLリンク(www.youtube.com)

447:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 03:22:16
これは良いものだ



最強最高w

448:仲良くいこう
06/05/28 14:05:17

  シャア、コレイイカモ     r'⌒⌒⌒'、
         r'⌒⌒^、(ミ"""メ""ミ)
        ( rνyy'ソ,ヽ▼∀▼ノ  アア。モチキン スベテタタキコメ。
          ヾ ゚∀゚ノ E. ¥ ⌒ヨ
          / ]¶[ \/  ┃ | |
         /    / ̄ ̄ ̄ ̄/. |
_______(__ニつ /アムロ専用/_| |____
          \/____/ (u ⊃

449:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 15:43:23
>最強映像

あれ素人がつくってんのかな。
すげーー。

450:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 17:23:00
416です
相場ネタで書いてみたんですが、正直マニアックな内容ですw
経済ネタ苦手な方、数字の苦手な方はスルーしたほうがいいかもしれません。

逆に相場を専門にやっている方にとってはアラだらけでしょうが
ほんのお遊びのSSですので多めに見てやってくださいw

451:キツネと彗星 1
06/05/28 17:24:09
ある月面都市の郊外にあるコンクリート打ちっぱなしの
半地下室にシャアとアムロの二人は潜んでいた。

身を寄せているのは、人のよい昔かたぎの親父が一人で切り盛りしている
シャンク屋の倉庫の一部屋で、そこからかき集めた部品でアムロが自作した
パソコンにそのジャンク屋の好意で借りた回線でネットが出来る状況にな
っている。

隠遁生活という身の上故、今自分たちがどのような状況に
あるかを探る為にはネットは必要な道具だった。
それに、アムロはジャンク屋の手伝いをする傍ら何やらネット
経由で設計補助関係の内職を見つけて男二人が食う為の資金を
工面してくれている。

「アムロ!いないのか?」

自分の身の上を隠して出来るまともな仕事を今日も見つけられずに、
湿っぽい匂いのする半地下室に帰ってきたシャアは、立ち上げっぱなしの
コンピューターの前に座ると、特に何を見るというわけでなくネット
サーフィンを始めた。エンタメ、スポーツ・・・自分に関するニュース
にも少々うんざりし始めていたシャアは、一連の抗争のことばかりに
時間を割き、それ故俗世間の世事に疎くなっていた為、隠遁生活に入り、
長い休養が続く中でそんな俗な話題を追ってみたくなっていた。

452:キツネと彗星 2
06/05/28 17:24:58
芸能やスポーツはやはり彼にとっては退屈な話題のようだ。さらっと目を
通すだけに終始した。だが経済ニュースは今食う為の金が必要な為か、何と
なく興味が向いた。

大手ポータルサイトから巡り巡ってさまざまなサイトを追っていくうちに
ある経済アナリストのサイトが彼の目を釘付けにした。


○月×日
「Evil spirit SilverFox」が金の現物(インゴット)と先物の買い
を着々と進めているようだ。また軍需関係株、医療関係の株式を多く
買い始めている。

過去のグリスプ戦役の際には誰よりも早く軍需産業株と今回と同じく金の
買占めを誰よりも早く始めたキツネのこの動向は見逃せるものではない。
キツネの嗅覚は人並みはずれて敏感だ。

○月×日
ネオ・ジオンが地球環境の為という名目で、粛清を与えるという旨の演説
がコロニー圏で放送された。

キツネは一体どこでこの情報を嗅ぎ付けたのだろう?
やはり只者ではない。ただ、今回の演説を受けて、多くの投資家が
食物関係と暖房用燃料関連の相場の買い行為を初めたのに対し、銀狐は
動かない。

軍需産業と医療関係、そしてインゴットの収集と、金の買い注文が増え
たことに反発してか、今度は売り立ちを始めたようだ。
キツネは今回の騒動では地球圏の環境変化が起こらないと読んでいるの
だろうか?

○月×日
ネオ・ジオンによる地球寒冷化計画は失敗に終わったようだ。
多くの投資家があてを外したなか、またしてもキツネの読みは見事
に当たった。Evil spirit SilverFox 恐るべし。

経済アナリストである私がいくら資料をかき集め、展望をしてみた所で
キツネの嗅覚にはとうてい適わない。やはりこれは「天賦の才」のなせる
技なのだろうか?

シャアはEvil spirit SilverFox-悪魔の銀狐-の異名を持つ投資家に
隠遁生活の中で忘れかけていた何かを刺激された。

453:キツネと彗星 3
06/05/28 17:28:10
「かつて『赤い彗星』と恐れられた私としては、是非この『悪魔の銀狐』と
やらと勝負したいものだな・・・だが、身を隠している立場ゆえ、実際に市場
に参加するのは無理があるか・・・」

そんな彼の目に他よりも一段と派手なバナー広告が目に入った

-バーチャルトレード参加無料!!上位入賞者には豪華商品プレゼント!!-

「これだ!」
シャアは偽名と偽住所というお得意の裏工作でフリーのメールアドレスを
取得すると、さっそくその経済アナリスト氏にメールを送った。

『ホームページ拝見した。私は現在投資市場について勉強中の者だ。
貴方のページのEvil spirit SilverFoxについての記事を読み、
勉強のためにそのキツネ氏と直接対決をしてみたくなった。是非仲介役
になってくれないだろうか?』

「名前、名前、赤い・・・はマズイな、赤くて強そうなの・・イデ・・
それは私のプライドが許さん!そうだ!フェラーリ!!あれは赤が多くて
カッコイイ!!だがフェラーリではあまりにもそのまんまだな・・・
フェラーリの・・そうだ!テスタロッサ(赤い頭)!!これなら名前自体が赤い
し響きも悪くない!」シャアは『テスタロッサより』と恥ずかしげも無く署名
を入れ、メールを送信した。

この高圧的かつ奇妙なメールに対し、奇特なことにアナリスト氏は返事を
よこしてくれた。

『メール拝見しました。Evil spirit Silver Foxは一部投資家の仲間うちの
隠語であるうえに、私はキツネ氏とは相性が良くなく、直接連絡は取りたくな
い。だが、メールアドレスはかろうじて知っているので直接あなたからコンタ
クトをとってください。しかし、あなたにどれだけの投資のスキルがあるか存
じませんが、勉強の為とはいえ直接対決など無謀なことはおやめになったほう
が身のためだと思います』

そう言われるとますます勝負したくなるのがこの男だ。
シャアはさっそくキツネ宛にメールを送った
『私は現在投資市場について勉強中の者だ。ある所で貴方の噂を耳にした
のだが、是非一度α社のバーチャルトレードを利用して勝負して頂きたい。
取引する商品は金で如何だろうか?そして一つ提案だが、タダでは面白く
ないだろうから金貨10枚で賭けをしないか?良い返事を期待している
---テスタロッサ』

誰かも判らぬ相手に相変わらず一方的で高圧的なメールを送信する。

アムロから就職準備金に貰った金で密かに闇ポーカーに通い、コツコツと
貯めたヘソクリがシャアにはあった。なんとか金貨の10枚位は用意でき
そうだし、ニュータイプである私が地球の重力に魂を引かれ、戦争を利用して
まで暴利を貪る様な俗物に負けるわけが無い!!という、わが身を省みない
妙な自信がシャアにはあった。

454:キツネと彗星 4
06/05/28 17:29:42
ほどなくキツネからメールが届く
『テスタロッサ様。メール拝見しました。面白いお話ですね、その賭けのお
話お受けしましょう。ただ、先物は長期戦になる可能性がある上にシステム
が複雑なのは当然ご存知ですよね?そこで提案なのですが、もっとシンプル
なルールのゲームにしませんか?
本日から3日後の午前10時をスタートとしてそこから7日以内に10枚だけの
建玉(たちぎょく=大雑把に言えば先物で商品を売ったり買ったりすること
【但し決済の為の注文は除く】枚は玉を数える単位。ここに限ってはゲーム
の駒のようなものだと考えてもらえばいいです)及び10枚すべてを決済して、
証拠金の残高が多かった方が勝ちということにしませんか?金の証拠金は10枚
ですと現在600,000。その残高が多い方が勝ちというルールです。
これなら勝負は1週間でつきますし、シンプルゆえ勉強中のあなたにも勝ち目
が出てくるので面白いと思うのですが。そちらがテスタロッサでしたらこちら
は『ブルーメルセデス』というIDを使わせて頂きます。』
※証拠金=これも大雑把な解説ですが先物では玉一枚あたり何円という所定
の金額を収めて参加するというルールになっています。金額はそのときの
相場の幅で変わりますが、現在の金の証拠金は1枚あたり60,000だそうです
ので、それを応用させて頂きます。

3日か・・・3日あれば相場の基礎位はなんとか覚えられるだろう。
それに私はかつて「先読みのシャア」とよばれた男だ。この勝負に
私の勝ち目は十分あるだろう。

その条件を飲むゆえのメールを返信すると早速シャアは先物関係のホーム
ページをかたっぱしから読み漁りはじめた。

そこへアムロがやってきた。
「バーチャルトレーディング?そんなことやってる暇があったらもっと真面目
に仕事探しでもしたらどうなんだ?それに設計図の納期がせまっている。いい
加減パソコンを貸してくれないか?」
「悪いがアムロ。10日ほどジャンク屋の親父のパソコンを借りて仕事をしてく
れないか?これは私にとって大切な勝負なんだ」
「勝負だと?貴様、また何をたくらんでいるんだ?目立つ動向は命取りだと
判っているんだろうな?」
「それなら心配するな。私はそんなミスはしない。ほんのゲームにすぎんよ」
「(はぁ・・・)どうせ何を言ってもお前は聞く耳もたないんだろう。
くれぐれも目立つ行為だけはつつしんでくれよ・・・」
アムロは愛想をつかした様子でそう言い残すと、設計データの入ったチップを
もって、ジャンク屋の親父の事務所へと出て行った。

455:キツネと彗星 5
06/05/28 17:31:32
約束の日がやってきた。コーヒーをすすりつつ、チャートを睨むシャア。
「7日か・・・7日でも相場というものは結構動くものなのだな。
見た所、今の金価格は底値に近いものだろう。思い切って10枚買って
おくとするか・・・」

3日後---「予想通り上がってきたな、今の値上がり幅は15・・・5枚ほど
仕切ってもう5枚はしばらく様子を見るとするか・・・しかし、キツネの
動きが読めんというのはもどかしいものだな・・・」

5日後---「よし!また上がってくれたか。残り5枚の値上がり幅は20、
相場の世界では『まだはもうなり』とかいう言葉かあるらしい・・・
あまり深追いせずここで思い切ってすべて決算するか。」

「そうすると、私の利益は最初の5枚の値上がり幅が15,15×1000倍×5
で、最初の粗利益は75,000。今回の値上がり幅は20,20×1000倍×5で
粗利益は10,000だから合計で175,000か。
手数料が片道59,000、往復で11,800×10だから118,000を引かなくては
ならないな・・・175,000-118,000=57,000。証拠金と合計すると657,000
ということになるな・・・。さて、キツネはどう出てくるのだろうか?」

シャアは自分の取引結果にまんざらでもない様子だった。

そして7日が過ぎ、双方の取引結果をメールで送信する。

「来たな・・・キツネは・・・6日目に10枚立ててその日のうちに10枚
仕切ったのだな。値上がり幅は・・・15!!」
勝った!!シャアは一瞬そう思ったが、最終証拠金を見て青ざめた。

「691,000、何故私より少ない上げ幅で仕切っているのに証拠金残高が
多いんだ!?」

モニターにかじりつく様に最終決算表を睨み続ける。

「・・・キツネは手数料が・・・半額?どういうことだ?」
α社のホームページをの手数料の項目を開く。
『金の手数料-片道59,000(往復118,000)但し日計りは半額』

こんどは用語集のページを開く
『日計り---1日のうちに新規に建玉したものを手仕舞う売買のこと』
要するに、その日のうちに立てた商品をそう日のうちに決済すれば
手数料は半額ですむということなのだ。

シャアは力が抜け切ったように椅子の背もたれに倒れこんだ
「この私が・・・キツネに・・・つままれた・・・のか?」
そこへメールが届く。

『テスタロッサ様、結果拝見しました。この賭けはわたしの勝ちですね。
最初に15上がった所ですべて仕切らず、5枚残して様子を見るあたり、貴方
は相場に関するセンスはあるようですが、それにともなうだけのテクニック
がまだおありにならないようですね。しばらくは相場は趣味程度にしてまと
もなお仕事をされた方が賢明かと存じます。あと、金貨ですがおそらく『なけ
なし』の財産なのでしょう?送金は結構ですので、5枚だけ私名義で慈善事業団
体に寄付しておいてください。あと、おそらく一緒にいらっしゃるであろう
「もう一人のテスタロッサ(赤い頭)」氏に迷惑をかけないことを願います
ブルーメルセデス---セイラ・マス』

「あ・・・アルテイシアに私はやられたのか・・・はは・・・」

シャアはうれしい様な、悔しいような複雑な心境でモニターを呆然と
眺め続けていた

456:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 17:32:28
えらく長ったらしくなってしまった
スマン

457:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 18:02:59
こういういわゆる実際の戦争とかが出てこないネタもいいね。

またお願い。

458:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 18:28:41
セイラさんスゲー!
正直経済についてはサッパリだが面白かった
妹に何か教わるってのはシャアは初めてだろうから嬉しいのもあるだろうな

ともかくGJ!

459:98
06/05/28 19:04:50
エマ中尉グッジョブ!!
面白かった。それになんかほのぼのした。
シャアは幸せそうで何より良かったよ。
アムロはなんだか頼りがいある親父か兄肌だ。


おつかれ~。

460:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 21:44:07
エマ・シーン中尉、Mk-Ⅱの修理依頼に参りましたw

読んで頂いた方、ありがとうございます。
経済さっぱりの方にも楽しんでいただけたというのはうれしいですね。
戦争ネタはもっとうまい方いらっしゃるので私は「外堀ネタ担当」に
徹しさせて頂きます

改めて読み直すと案の定、手数料の所バグってますねw

キツネと彗星 5
手数料が片道59,000、往復で11,800×10だから118,000を引かなくては
ならないな・・・175,000-118,000=57,000。
→片道5,900が正解

『金の手数料-片道59,000(往復118,000)但し日計りは半額』
→『金の手数料-片道5,900(往復11,800)但し日計りは半額』
が正解ですm(_ _)m

アムロが兄貴肌なのかシャアがふがいないのか・・・^^;

また何かアイデア浮かんだら懲りずに爆撃に来ますw




461:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 21:45:46
セイラさんカコイイ!
にしても、いまだに戦闘的な兄貴を見て彼女は何を思ったのかw
こういう直接ではないやり取りっていいなあ。

462:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 21:45:54
>>98さん
際UP、堪能させて頂きました。
ボチボチでいいのでまた何か書いてくださいね~。
楽しみにしてます

463:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 22:00:38
ヘンケン「エマ中尉!俺は上げるぞ!」

464:ジゴロとオタク1
06/05/29 01:47:26
 それはシャアとアムロが「コート・ダ・ジュール」というコロニーに潜伏して
いたときのことだった。

「シャア、ここのところ毎晩どこへ行っているんだ?」

 アムロは朝も明るくなってから帰宅するかつての好敵手、シャア・アズナブル
に問いかけた。シャアはサングラスを外すと一つあくびをし、ネクタイを緩めな
がらソファに腰掛けた。

「ああ、ちょっと小金を稼ぎにカジノへな」
「真っ当どころか商売ですらないな、そろそろ真っ当な商売をしたらどうなん
だ」
「何を言う。商売というものは真っ当ではないほど利率がいいものなのだよ」
「よく言うよ。いいか、俺たちは今やお尋ね者なんだ、目立つ行動は控えてくれ
よ」
「言われるまでもないさ、ほどほどにしている」
「わかったものじゃないな、まったく」

 口にくわえたラッキーストライクへおっくうそうに火をつけているシャアに向
かって、アムロは冷蔵庫からとってきたエビアンを放り投げた。

 アムロは行く先々の潜伏先で、いろいろな機械の設計・組み立て・修理など、
比較的真っ当な商売をして糊口をしのいでいた。商売は真っ当でもその生活は
真っ当とは言いがたく、いつもアムロは自分の仕事を進めては力つきてその場で
眠り、起きるとまた仕事を進め、食事も仕事をしながら、という有様である。一
週間シャワーひとつ浴びないことも珍しくはない。
 対して、シャアは時にギャンブル、時に株や相場、時に密輸の請負など、お世
辞にも真っ当とは言えないヤクザな真似をしていた。それでいてコンスタントに
プラス収支にもっていくので、結果アムロと同等の稼ぎをたたき出していた。も
ちろん普段の仕事が真っ当ではない以上生活も真っ当ではないあたりはアムロと
同じだ。しかし性格なのか商売上なのか、シャアは身なりや部屋を清潔に保って
いたのが若干のアドバンテージか。

 まさにジゴロとオタク。連邦とジオン双方のトップエースは、一皮むけばそん
な人間だった。

465:ジゴロとオタク2
06/05/29 01:48:33
 アムロが外出するのは、大抵食料の買い出しかジャンク屋巡りだった。今日の
外出は後者で、しかも一仕事終わって開放的であったのが災いしたのかもしれな
い。

「これは………」

 アムロはジャンク屋の親父が小屋の横に置いていたものに興味を持ち、頼み込
んでかぶせていたブルーシートをめくらせてもらった。そこには流麗なボディラ
インを持った車があった。

「旧世紀のトヨタじゃないか、どうしたんだこれ」
「ん?いやぁ、ずいぶん前にここに持ち込まれたもんなんだけどな、動かないん
だけどとんでもなく古いものだから、ひょっとしたら価値があるかもって思っ
て、潰さずにとっておいたんだよ。いい代物なのかい?」
「……トヨタ・スポーツ800。通称ヨタハチの名前で親しまれたこの車は、
1965年に量産が開始されたトヨタ黎明期を代表する2シーター・ライトウェイ
トカーである。そのスタイルは伝説のトヨタ2000GTの流麗さを受け継ぎ、空気
力学的にも非常に優れていて、なおかつ580kgという軽量さからレースにも大活
躍した……」
「詳しいね兄ちゃん。どうだい、安くしておくよ……」

「アムロ、これはどういうことだ!」
「すまないシャア、衝動買いしてしまった。シャアの手を煩わせるつもりはな
い」
「当たり前だ。しかしナンセンスだ、こんなポンコツをどうするつもりだ」
「ポンコツなんてひどいな、こいつは旧世紀を代表するスポーツカーだぞ。
007っていう映画の主人公が乗るボンド・カーにも使われたことがあるんだ」
「わかったわかった。レストアするあてはあるんだろうな」
「エンジンが動かないからエレカー仕様にして、ハロの人工知能を移植して制御
する」
「色は赤だぞ。それだけは覚えておくんだな」
「いや白だ。それだけは譲れない」
「ええい、聞き分けのない。それならどうだ、白いボディに赤いラインで手を打
て」
「くそっ、しょうがないな」

 そして数週間後、レストアは完了した。

「すまないシャア、調子に乗ってしまった」
「どう調子に乗ってしまったのだ?」
「ホバーエレカをベースに左ハンドル仕様にして、モーターを覇王ゴールドにし
た。最高回転数20000rpmはかたい。さらに電気推進システムと気密コクピッ
トを組み込んだ。理論上月まで行ける。他にもいろいろ……」
「………」
「シャア、ゲンキナイ、シャア、ノウハレベルテイカ」
「ヨタハチ、今日も元気だね」
「ええい、戯れ言はやめろ!」

466:ジゴロとオタク3
06/05/29 01:50:07
 数日後のことだった。その日もシャアはカジノへ行く様子で、シャワーを浴び
たこざっぱりとした格好で髪を整えていた。リビングでコーヒーを飲んでいたア
ムロへ、開け放したドア越しに話しかける。

「アムロ、ヨタハチを貸してくれ」
「ああ、かまわないよ。でもまだナラシ期間中だから回転数を8000rpmより上
げないでくれ」
「了解だ」

 薄いブラウンのダブルのスーツを小粋に着こなしたシャアは、その可愛らしい
ボディサイズの改造エレカに颯爽と乗り込んで出かけていった。改造モーターを
積んでいるおかげでヨタハチはなかなかにトルクフルなフィーリングを見せてい
た。流麗でノスタルジックなボディラインは、スーパーホワイト地にマルーン
レッドのストロボラインもあいまって、街を行く人々の目を引いた。

「やるな、アムロ。相変わらずいい仕事をしてくれる」

 ポンコツと蔑んでいた以前の自分を忘れ、徐々にこの車を気に入ってきている
自分に気がつくシャアであった。

「あなた、可愛い車に乗ってきているのね」

 カジノに併設しているバーでノンアルコールのカクテルを傾けていたシャア
に、胸を大きく開いたワンピースを着こなすレディーが近寄ってきた。

「年甲斐もなくお恥ずかしい車ですよ」
「あら、私は好きだわ、近頃にないカタチですもの。よかったら隣に乗せてくだ
さらない?」
「おやおや、よほどあの車が気に入ったようですな」
「うふふ、気に入ったのは車だけじゃなくてよ」
「それではちょっと遠くだが、いい夜景を楽しめるホテルがある。そこまでドラ
イブして飲み直すというのはいかがかな」
「あら、それはお誘い?」

 その日のシャアは、徹夜明けの朝帰りとは思えないさっぱり顔で帰宅し、アム
ロを怪訝な顔にさせた。しかしこの日ばかりは収支マイナスであったことは言う
までもない。

467:ジゴロとオタク
06/05/29 01:51:12
すいません、趣味だけで書きました。スルー推奨。
つづきのネタもちょっとあるけど、評判次第でまた今度。

468:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 07:37:52
個人的には凄い好きだ、こういうの…
カッコいいシャアがたまらん。

GJ、そして続きを頼む!

469:98
06/05/29 07:43:00
エビアン、コート・ダ・ジュール
おフランスですな!!
朝からいいもの拝読した。乙乙。
私服もアムロはジーパン系で、シャアがスーツっていうのも合ってていい。
CCAのCD表面にあるイラスト、だな。

続きモツノロンで希望だw

470:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 09:42:02
朝っぱらからエマですw

うぉ!新作!!
やはりシャアにマトモな仕事は似合わないねw

ホストとかの水商売系もめちゃ似合いそうだな


471:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 11:52:39
ここも腕のいい職人さんに見込まれたものだなぁ。
これもシャアとアムロの魅力だよな。
現在でSS職人さんは三人?になるのかな。
小ネタ職人もいい味出してるし。

気が早いかもしれんが、次スレ立てる際にはログサイトが欲しいよな。
だって勿体ねーじゃん。読めなくなっちまうなんて。
小ネタ、SS、全てそこにぶちこむと。

472:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 11:57:52
アムロに関連したスレをまとめてるサイトがあるから、そこの管理人氏に頼めばいいかもしれない

473:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 12:01:52
そこの愛用者なんだが、最近は忙しい模様で更新が止まっている
んだよな。
普通に考えて大変だとおもうよ、現行スレやらなんやら追い続けるのも。

474:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 13:23:51
或いは月光蝶氏にでも頼んでみるとか

ルパン車も真っ青なギミック搭載だな…
で、そんな目立つ車に乗る地球規模の指名手配犯。

あ、作品を貶してる訳じゃないですよ、素直に面白いです。

475:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 14:37:11
ボンド・カーになったのは2000GTじゃなかったっけ?ヨタハチだっけ?
俺も詳しいわけじゃないから分からんが

007とかルパンのパロディを見てみたくなったw

476:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 15:07:02
ルパン=シャア
銭形=アムロ

といった所か・・・。

477:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 15:09:56
アムロならマツダのRX-・・(ry

478:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 17:16:59
>>476
むしろアムロは不二子ちゃんでwwww

479:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 17:35:51
不二子は29アムロ大尉

クラリスは?(おい)

シャア「アムロ何を怒っているのだ?」
アムロ「貴様はまた、とんでもないものを盗んで来て…」
シャア「失敬な。私は可哀想な籠の中の鳥を助けただけだぞ?」
アムロ「娘さんの心だ!ぶわか!!」

って結局銭形かよ(笑)



480:98
06/05/29 17:58:51
チミ達のバイタリティー溢れる話題には毎度の事ながら感嘆するw
不二子がアムロという流れなら007はボンドガールがアムロかw
あれだ。囮役でアムロが必ずエレベータで倒れていて、警備のヤクザが近寄る隙に
後ろからシャア後頭部殴って悪い輩を気絶させるというパターンだな。
想像したら吹いたよ。腹痛い。

自分的にはオーシャンズ11のパロが嵌りそうだ。
CCA後出所したシャアが、連邦に未だ属してるアムロを掻っ攫いに行くため
ジャブロー基地内金庫破りを働く訳よ。何故金庫なのかは知らんがな。

ぷっ!
やべ。想像するだけで笑いがとまらん。片腹痛いわ!

481:98
06/05/29 18:02:06
エレベーター
シャアが後頭部を殴って・・・
近寄った隙に、だな。

すまんな。

482:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 18:16:28
毎回エレベーターで倒れてるアムロ想像したら吹いたwww

483:ジゴロとオタク
06/05/29 18:25:53
みなさんありがとうございます。なんだか好評をいただいたようで嬉しいです。
んで、よせばいいのに仕事中ずっと続きを書いていてしまいました(笑)

ちなみに>>475の指摘ですが、わざと間違えてます。
アムロの時代には正確な情報なんか伝わってないでしょうし。

んで続きなんですが、4から10まで書きました。
投棄していいっすか?

484:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 18:47:54
投棄せず投下してくれ

485:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 18:48:58
うぷしる

486:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 18:51:31
ここの職人さん全体に言えることだが、投下するのをいちいち断らなくていいよ

487:ジゴロとオタク4
06/05/29 18:56:08
 やけにさっぱりした顔つきでシャアが帰ってきた日から、幾日か経過した夕
方。シャアは再びカジノへと向かおうとしていた。

「アムロ、今日もヨタハチを借りるぞ」
「待ってくれ、今日は俺も行っていいかな」
「まあそれはかまわんが、ノーネクタイでは入場できないぞ」
「そうやって人を馬鹿にして……スーツくらい持っているよ」

 身支度を終えたアムロの運転で、二人はカジノへ到着した。アムロには縁遠い
ところではあるが、このコロニー「コート・ダ・ジュール」は旧世紀に存在した
モナコ公国とその周辺をモデルにしただけあって、大小あわせて30軒以上のカ
ジノが林立していた。アムロはカジノのボーイに車のキーを預け、二人揃ってロ
ビーに入っていった。
 中は典型的なカジノの光景が見られた。ルーレットに興じる恰幅のいい紳士、
スロットで一攫千金を夢見る中年男性、それらを見物しては「今の手は…」「い
や俺なら…」と無責任な論評に興じるさまざまな男女、そして遊び疲れた男女が
集うバー。葉巻と香水の香りと人いきれが印象的な、そんな場だった。
 カジノで遊ぶ前にバーで乾杯をしようと二人が向かうと、先客の一人の女性が
こちらを向いて艶やかな笑みを投げかけた。どうやらシャアとは顔見知りらし
い。

「ハイ。今日も来てたのね、貴方」
「ああ、今日は私の友人も連れてきているんだ」
「こんばんわ、綺麗なお嬢さん」
「よしてよ、そんなに歳は変わらないじゃない」

 三人は揃って杯を傾けた。

488:ジゴロとオタク5
06/05/29 18:57:09
 三人はカジノで大いに遊んだ。初心者のアムロは当然勝てなかったが、その分
を補填する程度にシャアは稼いでいた。そして遊び疲れた頃、三人は再びバーで
出会った。

「あの車って誰が作ったの?」
「俺さ。レストアついでにエレカ仕様にした」

 アムロとシャアは、女性を挟んで両側に立っていた。もちろんスタンディング
バーなので女性も立っている。アムロはバーボンをストレートでちびちびと舐
め、シャアは3杯目のマティーニを口に持っていったところだった。女性はシャ
アに勧められたスクリュードライバーを飲んでいた。

「こいつは手先が器用でな、機械関係ならこの男に任せておけば間違いない」
「ふーん……ねえ、あの可愛い車あたしに譲ってくださらない?」
「え、そりゃ駄目さ、結構金もかかってるんだ」
「あら、その分は払うわ」
「それでもあの車は思い入れが強くてね。ちょっと譲れないな」
「私も結構気に入ってきているのでな。他を当たってくれたまえ」
「それじゃこうしましょう、あたしの車と勝負して、勝ったら譲ってよ」
「ほほう、面白い」
「お、おい、ヨタハチは俺の車だぞ」
「それなら我々が勝ったら、何を譲ってくれるのかな?」
「そのときはすんなり諦めるわ」
「それじゃ賭けにならないじゃないか」
「これならどう?貴方が勝ったら一晩あたしを好きにしていいわ。アムロ・レイ
中佐殿」

 その名前が出た途端、三人のいたその場の空気がピンと張りつめた。

489:ジゴロとオタク6
06/05/29 18:58:07
「……あんた、何者だ?」
「あら、カマをかけたら本当だったのね」
「茶化すな」
「冷たいのね、昔はずいぶん優しくしてくれたじゃない」
「おい、アムロ」
「わかってる。すまないが俺にはあんたに覚えはない。事と次第によっては口を
塞がせてもらう」
「やだ恐い。わかったわ、貴方達が勝ったら絶対に口外しない。もし当局にばれ
たなら、あたしを疑ってくれていいわ。でもあたしが勝ったら、あの車をちょう
だい。ついでにお二人さんともあたしの家に来てもらうわ」
「なんだと」
「あたし気に入ったものは何でも手に入れる主義なの。車もオトコも、ね」

 ひどくいたずらな目で笑うその女性に、アムロは毒気を抜かれた表情で微笑ん
だ。

「……ふう、とんだじゃじゃ馬だったようだな、オーケー、要は俺たちが勝てば
いいんだ」
「あら見くびらないで。あたしの車も結構すごいわよ」
「おいアムロ、なぜ勝手に賭けに乗る」
「彼女が俺のヨタハチに勝てるなんて思ってるからさ。俺が一番ヨタハチを上手
く扱えるんだ……」
「馬鹿なことを。私は隣には乗らんぞ」
「ああ、構わないさ。それじゃ車をとってこよう。あんたも車を持って来なよ」

 アムロはそう言うと、プイとバーを出て行った。あとにはシャアと女性が残っ
たが、女性もまたスクリュードライバーを一気に煽ると出て行った。そして人知
れずほくそ笑むシャア。カジノに賭けレースの情報が伝わるのに、それほど時間
は必要なかった。

490:ジゴロとオタク7
06/05/29 18:59:08
「なんだよこれは。いつの間にわいたんだ」

 一人ヨタハチのコクピットに収まって彼女の車を待っていたアムロだったが、
時間を追うごとにポツリポツリとギャラリーが集まってきた。ここはカジノの前
にある駐車場。平日の深夜のためかそれほど車の見当たらない駐車場のはずれ
は、格好のコースとなった。スーツの上着をシャアに渡し、Yシャツの袖をまく
り上げながら、アムロはそうぼやいた。シャアはそれにいけしゃあしゃあと返答
する。

「まあ、みんなありきたりのギャンブルに飢えていたのではないかな」
「人ごとのように言うな、シャア。これでは俺たちは目立ち過ぎだ」
「おまたせ!」

 ギャラリーの人ごみがモーゼの十戒のように割れたかと思うと、そこから例の
彼女の声が聞こえてきた。水銀灯に照らされるその車体は深紅に照り映え、プ
レーンかつグラマラスなボディラインを見せつけていた。そして……ガソリンエ
ンジン独特の咆哮もおまけにつけて。

「な……ランチアラリー037!」
「知っているのか、アムロ。いい色の車だが」
「ラリー037。その名前は開発していたアバルト内でのコードネームに由来す
る。旧世紀1982年、それまでの主力マシンだったランチア・ストラトスのノウ
ハウを受け継いで誕生したその車は、翌年のWRCではメイクス・チャンピオン
に輝いている。当時のホモロゲーションであるグループBマシンの規約により
200台あまりが量産されたが、そのほとんどは過酷なレース活動に使われ、現存
する数はとても少ない」
「どお?あたしの車もなかなかいけるでしょ」
「あ、ああ、確かにね。だが中身は別物の最新鋭車と旧世紀の車では、パワーは
ともかく足回りに差があるさ」
「だと思って中身のチューブラーフレームはガンダリウム合金製なのよ。足回り
だってバッチリ」
「ふつう博物館行きの超プレミア車を改造するか!」

 常軌を逸した行いに、頭痛を抑えきれないアムロであった。

491:ジゴロとオタク8
06/05/29 19:00:13
「アムロ、勝てそうなのか?」
「だんだん自信がなくなってきたよ、シャア」
「情けないことを言うな。貴様の負けは私の負けでもあるのだぞ」
「ああ、頑張ってみるさ」
「それでこそ私のライバルだ」
「今それは関係ないと思う……」

 二台はカジノのボーイの誘導によってスタートラインに立った。ナラシの終
わったヨタハチ搭載の覇王ゴールドモーターは、電流計と回転計が直結したかの
ようなレスポンスを見せ、甲高いモーター音とブラシの焦げる匂いがやる気をそ
そった。しかし隣に並んでいるガソリン車からはただならぬオーラを感じた。恐
らくノーマルエンジンではないだろう、空ぶかしするたびにブースト圧の抜ける
音がした。

「それではいきますよ、レディ、セット」

 アムロは乾いてひり付いた口の中を感じながら、カジノのボーイが持つ白いナ
プキンを凝視した。

「ゴー!」

 ボーイの号令とともに二台の車はタイヤのスキール音を轟かせながら発進し
た。
 アムロはスタート前にすでにオートマチックシフトモードへ切り替えていた。
しかしアクセル開度とタイヤの滑り具合のバランスばかりは人間の感性の方が機
械よりも優れている。タイヤがグリップを失う寸前のぎりぎりのアクセル開度を
維持しながら、アムロはヨタハチを前へ進めた。しかし隣のラリー037も負けて
はおらず、タイヤの太さの差でグリップが優れている分、鼻差でリードしてい
た。

 しかしマニュアルシフトのラリー037を、ヨタハチはシフトチェンジのたびに
追いつめていた。300mを過ぎる頃にはほとんど並んでいたが、20cmほど届か
なかった。そして400mのゴール。二台の車のノーズはまったくの同時にゴール
ラインを通過していた。その様子を動画撮影していた奇特な御仁の写真判定を待
つしかなかった。

492:ジゴロとオタク9
06/05/29 19:01:11
 だが、アムロのヨタハチと女性のラリー037はもっか別の深刻な問題に直面し
ていた。コロニー外壁の相対速度は標準的なコロニー(半径3km、0.545rpm)
の場合616.6km/h(秒速171.27m)にもおよび、その遠心力によって1Gの重
力を発生している。しかし物体がその回転方向とは逆に高速移動すれば、当然遠
心力の影響が小さくなり重力が小さくなる。そのためタイヤの接地圧も小さくな
り、グリップが失われる。二台は駐車場の端、コロニーの川の部分へまっしぐら
に走っていった。

「これではやられる!ええい、このボタンだ!」

 アムロはとっさに黄色と黒の縁取りがしてあるボタンを押した。ヨタハチのサ
イドステップの部分がめくれ、そこからミサイルが2発飛び出した。
 轟音。あっけにとられるギャラリーを尻目に、二台の車は宙に舞っていた。そ
して落ちてこない。
 コロニー内では、たとえ一瞬でもコロニーの回転速度と同調すれば、遠心力に
よる擬似重力は消える。そこに上方向へのベクトルがかかれば、地上から見て宙
に浮くというわけだ。アムロはその条件をミサイルの爆風で作り出した。その後
普通はコロニー外壁と一緒に動いている猛烈な風圧に押し戻されて、すぐに地上
へと叩き付けられるのだが、ヨタハチを操るアムロは絶妙なスラスター噴射でラ
リ-037と共に浮いていた。二台はカジノの裏手にある山(つまりコロニーの
端)へと移動し、Gの少ない部分で接地した。

「負けたわ。レースの結果は微妙かもしれないけど、あたしの負けで結構よ」
「そりゃどうも。だけどなぜ俺の名前を知っていたんだい」
「忘れたの、嫌ね。ヒントは0084年、北米シャイアン、女学生のガソリン車旅
行」
「え、まさか……あの時の一人なのか?」
「ふふ、私は昨日の事のように覚えているわ。あの後あたしはすぐに家庭に入っ
たから、それ以上の想い出なんて作れなかったもの。あのあと調べたわ。一年戦
争のニュータイプ、カラバのZ部隊隊長、そしてロンド・ベルのエースで地球を
救った英雄。まさかこんなに冴えない男とは思わなかったけど、今の貴方は最高
にいかしてるわ」

 夜が明けてミラーの角度が微妙に変わり、眩しい太陽光がコロニー中に広がっ
た。二人の口づけは朝日を浴び、コロニーの山に長い影を落としていた。

493:ジゴロとオタク10
06/05/29 19:02:11
 アムロが潜伏先の部屋に戻ったのは昼も過ぎての事だった。一睡もしていな
かったのか目の下にはくっきりと隈があったが、やけに晴れ晴れとした顔つき
だった。部屋に入った物音でベッドから起きたらしいシャアは、拳銃の安全装置
をかけ直すとアムロによく冷えたエビアンを放って投げる。

「で、結局勝負はどっちが勝ったんだ」
「ああ、アムロ、君の勝ちだ。10cmほどのリードだったらしい」
「そうか。でもお互いの車がひどく傷ついてしまったな」
「まあそう落ち込むな。修理代はちゃんと稼いである」
「ん?なぜ稼げるんだ?」
「オッズは1:4.5だったぞ。まああの見てくれではヨタハチが負けるように見
えるのも当然だ」
「なんてことを……貴様、俺を賭けの対象にしたな」
「いいではないか、アムロは勝っていいひとときを満喫したし、私は大金を手に
した。ミサイルの爆発も隠蔽してきたし、コロニー自治軍にもどうやらバレてい
ないらしい。まあ彼女にとって良かったかどうかは知らんがな」
「ちぇ、お前と穴兄弟なんて……」
「私は気にしていないぞ。だが少々目立ち過ぎたな。このコロニーから離れるの
も丁度いい頃合いだ」
「そうだな、それじゃ荷物をヨタハチに積み込むか。シャア、手伝えよ」
「ああ、もちろんだ」

 そして彼らはこのコロニーを去った。今彼らがどこにいるのか、それを知るも
のはいない。

494:ジゴロとオタク
06/05/29 19:03:30
てなわけでお目汚し。
自分好みのネタのちりばめ方なので、見る人によってはウザいかも。

495:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 19:29:16
アムロスゲー!本当にボンド・カーみたいになってるw
レース燃えるなぁ…ちょっと溝落としを期待してたんだがw

496:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 20:19:16
ネタ元わからなくても楽しめたGJ!

497:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 21:10:01
>ええい、このボタンだ!
岡崎版アムロに吹いた。
しかし、まさかアムロ、その場でしたんじゃなかろうな・・・

498:絵馬
06/05/29 21:24:33
モビルスーツじゃなくて車ってのもいいアイデアですねGJ!!!!

しかし、女性にスクリュードライバー飲ませるとは・・・
プロだな、シャアw

なんかマジでホストなシャア書いてみたくなってきたが、そんな
豪勢な(w)遊びしたこと無いんでしばらく考えて見ます^^;

499:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 21:26:25
wktkしながら待ってます!

500:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 21:28:50
Σ(▼Д▼)今だ、五百式出るッ!

501:絵馬
06/05/29 21:30:32
tu-ka、Zうろ覚えてというか、ほとんど記憶消えかかってるから
アレなんだけど,彼女と一緒に旅行してたのって・・・w

502:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 21:35:26
アムロと彼女は車中泊だったのだろうか?

503:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 21:38:11
>>401

    _, ,_ アノタコアニキ マダコンナコトシテンノカヨ  
  /ゝ‘д‘)ゝ y-~~~
    

504:503
06/05/29 21:39:32
アンカーかけ違えた
>>461
だったorz


505:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 21:52:59
>>500
大佐GJ!!!

506:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 22:15:54
やっと間にあったか大佐w

507:98
06/05/29 23:07:18
大佐、ぼかぁ嬉しいよ。
大佐のAA見ると、シャア版に居るんだなーと実感出来る。
五百式出撃乙カレー様でございました!(‐ゝ‐)ゞ

508:464
06/05/29 23:42:54
皆さん感想どうもです。
書き上げてアップして夕飯食べたらとたんに眠くなって、起きたらこんな時間です。
これから二度寝しますw

エマさんに関しても記述はあったんですが、
1アーティクルに文章が収まりきらないかもしれないと思って
カットしてたんです。

ネタ元は15年ほど前に刊行されていた
サイバーコミックスかガンダムジェネレーション掲載の
そうま竜也氏の作品です。題名は忘れました。
やっぱり同じようにランチアラリー037が出てくる話です。
思い出せなくて気持ち悪いので誰か教えてください…

でも本当のネタは「コロニー内を車で走るとどんな物理現象が起きるか」
って一人で考えてたからです。
妄想って本当に楽しいものですね。
ヨタハチはお好きにお使いください。

509:通常の名無しさんの3倍
06/05/30 07:11:07
車の解説がカーグラっぽくてワロタ

510:通常の名無しさんの3倍
06/05/30 11:20:32
ホストなシャアの件。

一日だけホストしたことあるって人に話し聞いたら
「とにかくテンションアゲまくらなくちゃならないんですよぉ~」
とか言ってたの思い出した。

シャアがドンペリのボトル持って
「はい!こちらのお客様ドンぺリ1本はいりまぁ~す!!それ!
♪ドンペリドンペリドンドンドン!!!」
ってハイテンションでやってる姿って・・・想像に苦しむ(--;;

まぁ、そんな店ばっかじゃなくホストクラブにも、もっと落ち着いた
雰囲気の店ってのもあるのかもしれませんが・・・・

511:通常の名無しさんの3倍
06/05/30 15:10:46
 日頃の忙しさにかまけていると気付かないが、ポッカリと仕事の捌けたこんな
午後は、つい考えてしまう事がある。

「今ここにこうして生きている俺の存在意義とはなんだろう?」

 シャア率いるネオジオンによる、地球圏への質量爆弾……つまり衛星落としと
いう暴挙を阻止して数ヶ月。あそこで死んでいても悔いはなかった。いやむしろ
自分は死んでいるべき人間だったはずだ。しかしこうして生きている以上、日々
生きていくための糧を得るため、目的もないままに日銭を得ている。

「兄さんの敵はザビ家ではなかったの?」
「ザビ家打倒なぞもうついでの事なのだ、アルテイシア。ジオン無きあとは
ニュータイプの時代だ。アムロ君がこの私の言うことがわかるのなら、私の同志
になれ、ララァも喜ぶ」

 頭の中で、あの頃のシャアの台詞がリフレインする。結局ニュータイプの時代
とやらは来なかったし、グリプス戦役のとき同志になってみたところでララァが
喜んだ事もなかった。
 俺とシャアの間柄は、友達なんて甘いものじゃない。しかし赤の他人ではすで
にない。ましてウホな関係では断じてない。敵と断定するには近すぎる。そもそ
も奴と出会ってからの時期は、すでに俺の人生の半分を占めている。しかしこう
して一緒に行動した事が今までにあったかと言うと、実はほとんどない。アウド
ムラとニューホンコンでの数日間だけだ。
 それならシャアにとって俺はなんだ?俺にとってシャアはなんだ?

 アクシズの戦闘が終わって奇跡的に生き残った後、シャアはやれギャンブル
だ、やれ株や相場だとあぶく銭を稼いでは飲んでしまう。その行為はあまりに刹
那的だ。

「ララァが死んだ時のあの苦しみ、存分に思い出せ」
「情けない奴」
「何が!貴様こそ、その力を無駄に消耗していると、なんで気がつかん?」

 以前シャアに俺が才能を浪費していることを指摘された事があるが、俺に言わ
せれば今のシャアがまさにそれだ。情けない奴。
 だがそれは自分にも言える。神様とやらが俺の命をこの世に留め置いた理由と
は、なんだ?そしてシャアの理由とは、なんだ?

 俺とシャアという二人の抜け殻に、神様は何をやらせたいんだ?
 いずれシャアがやるべき事を見いだしたものが間違っている場合には、俺は抑
止力とならなければいけない。そのためにシャアは監視下に置かなければいけな
い。
 しかしそれだけなら連邦のマハにでも引き渡して、俺は原隊に復帰すれば話は
早い。
 なぜ俺はそれをしない? ああララァ、教えてくれ。


パチッ、チカチカ、パッ。

(▼Д▼) ……アムロ、暗い部屋で白目を剥いて体育座りするのはやめてくれ。気味が悪いぞ。


512:98
06/05/30 16:23:39
話も上手いし興味深く読ませてもらったが、
最後おのオチが堪らんな。
ジークジオン!!!!

つか、各員の連日のGJぶりはすげえ。
「諸君らの働きを見て、感動している」
再びジーク・ジオンだ511氏

513:通常の名無しさんの3倍
06/05/31 00:06:56
>>511
アムロってこういう問題でクヨクヨ悩んでたりするのが似合うよね。
しかし本当に「行きがかり上仕方なく」っていう理由以外、
二人が一緒に行動している理由ってなんだろうね?
いや、ネタスレでのいじられキャラだから一緒に行動してるんだが。

514:通常の名無しさんの3倍
06/05/31 00:26:44
アムロはシャアが好きだから
アムロは何があっても現状に適応して生きていけそうだが
シャアは生きる目的失ったら野垂れ死にしそう
アムロはシャアより先には死ねないな

515:通常の名無しさんの3倍
06/05/31 02:10:21
ランニングに縞パンで爪噛みながら体育座りしているのが容易に想像がつく…
まさに「三つ子の魂百まで」だな、
おっと「百」なんて言うとグラサンが飛んできそうだ。

516:通常の名無しさんの3倍
06/05/31 02:17:50

|⌒⌒'
|メ""ミ )
|∀▼ノ 呼んだかね?
|

517:通常の名無しさんの3倍
06/05/31 03:45:58
>>511
1stでのシャアなんて、変なお面を被ると毎回白目になっているじゃないの

518:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 11:59:12
>>517
あれ白目だったのかw


最近単発アホネタ来ないなぁ、好きなのにw
シリアスも大歓迎だが

519:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 12:25:02
>>518
それならもっと単発アホネタの援護カキコ汁

520:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 12:52:54
激くだらなくてもいいなら一つ

「なぁ、アムロ。ララアの乗っていたエルメスは訴えられてガンプラでは
『ララア専用モビルアーマー』になったんだよな?」
「ああ、そうだが何か?」
「なら何故サザビーリーグ社はイギリスのサザビーズ社に訴えられて社名変更
までさせられたのに私のサザビーはスルーだったんだろうな?」
「さぁ、単に相手にされなかったんだろ・・・」
「私のサザビーはララア以下なのか・・・(刻の涙)」

521:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 13:12:43
>>520
アムロ「今ララァが言った!SAZABYのYをIにしてSAZABIにしたから大丈夫だった
    のよって!」
シャア「ララァ…!」

522:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 14:05:21
というより「サザビー」でググってたらヒットした
「サザビー村のセールスマン」
という推理小説が気になってしょうがない。なんだこのタイトルのインパクトは

で、思ったんだがシャアって営業に向いてね?
「シャアだ!赤い彗星(営業車)のシャアだ!」
「ルゥムでは奴一人に5棟のマンションの主婦達が落とされた…」
シャア「見せてもらおうか…連邦の主婦のヘソクリとやらを!」

523:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 14:10:04
「ならばエルメスもHERMESからスペルをかえてやれば私の母になってくれたかも」
「心配しなくてもそれは絶対無いから・・・」
「電車男のエルメスはスルーだったな。やはりララアが不憫だ」
「あれは商品名でなくニックネームだから」

524:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 20:54:32
            _
             _//
        _,///
   ヽ[:;]|/、////
  _(゚∀゚ El ロロ_
  lヽ.〈=El≡l〆/l
 . 'G l_l:;:/_〉l`-'l
   〈 /l l^l.l.〆l
   /=/ l = `l-l
    ̄ . ̄

νガンダム
可愛かったので空気を読まずに転載してみた
いまでも反省はしていない
後ろからの赤いプレッシャ-なんて感じない

525:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 21:02:56

|⌒⌒'
|メ""ミ )
|∀▼ノ

あかいすいせいが自分の乗機が欲しそうにこちらをみている
なかまにしますか?

 はい
→いいえ

526:98
06/06/01 21:28:40
ν最高!
モチカエッテモ イイ?
モチカエリマス。

527:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 22:13:44
>>517=アムロ

528:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 22:15:08
>>517=アムロ

529:江馬・シーン中尉
06/06/01 23:23:35
ただいま順調に煮詰まり中。
資料探す為にググったハズが、youtubueで知る人ぞ知るアルヤンビック
先生にとっつかまったりしている・゚・(つД`)・゚・

バイク大好きなのに事故が原因で暗黙の「バイク禁止令」が発令さている
私には大佐の辛さがなんとなく判るよ。

もう10年ほど前に買ったナン・カイの赤いナイロンライダースジャケット
を未練たらたらで未だに処分できないでいる自分とアムロのいけずで自分
の愛機が貰えないシャア・・・嫌だけどささやかな共通点♪

530:江馬・シーン中尉
06/06/01 23:24:30
アルヤンビック=アルヤンコビック

531:98
06/06/01 23:51:38
ナン・カイの赤いナイロンライダーじゃけっつーー?!
江馬中尉渋すぎだな。
それでヘンケンと毎週ツーリングか。
いいなあ。事故か。体に気ぃつけてなあ。

映像といえば、これが衝撃だった。シャアめ。やつはマジだったんか?
URLリンク(www.youtube.com)

532:464
06/06/02 00:29:37
「バイクなぁ。私は乗ったことがないが、気持ちのいいものなのか?」
「実は俺も乗ったことがないんだ。でもここにヨタハチに使えなかった、最高
24,000rpmのブラック狼モーターがある。これでバイクを作ってみるか」
「ああ、もうすぐ夏だしな。きっと風を切って失踪するのは楽しいに違いない」
「疾走だろ」

トンテンカン

「やはりバイク乗りたるもの、形から入らなければな。Agipのヘルメットと
Yellowconesのジャケットを買ってきたぞ」
「お帰りシャア。ちょうどよかった、いま出来上がったところだ」
「どれど……うっ」
「ジャンク屋で買い叩いてきたバイクに乗せてみたんだけど、ちょっとバランス
が悪いかな」
「これは……チョイノリと書いてあるが……」
「まあ試運転にでもいってきなよ。リアショックがないから衝撃が大きいと思う
から、気をつけてな」
「……無理難題をおっしゃる……」

ウィンウィン……ガギャギャギャ…………

「楽しそうだな、よし、俺の分のアプリリアもタミヤのトルクチューンを組んで
仕上げるか」


533:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 08:12:22
>>531
そりゃアムロもガンダムで押し返そうとするわなこりゃ。
反面何となくシャアの心理も少し分かった気する。
同意している訳じゃないが。

534:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 09:46:04
>420もう見れない

535:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 14:39:09
「シャア、いくぞ」「あぁ」
トテトテトテ
「アムロ君50ccで法定速度守って楽しいかね?」
「よく聞こえない、次は2段階右折だぞ」「了解した」

536:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 18:24:53
アムロスレまとめサイトにこのスレが追加されてる(゚∀゚)!

537:98
06/06/02 21:17:52 /UUoO7nA
マジで?!
つか確認してきた!!!
管理人さん有難う!!!!
そしてお疲れwww

538:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 21:21:42
>>536
それ何処にあるサイト?
メーワクでなかったら教えて!
おしえて君でごめん!!

539:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 21:24:52
>>538
つ「ぐぐれ」

540:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 21:38:23
>>539
見つけたよ

541:98
06/06/02 21:40:59
URLリンク(aaasym.hp.infoseek.co.jp)

542:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 22:15:01
>>98
㌧クス!

543:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 22:58:57 rC9KAhzq
とてつもない駄ネタを一つ

ある日の朝食のこと・・・

シャア「アムロ、なぜ目玉焼きにソースをかけている!」
アムロ「別に人の勝手だろ。それより、お前こそ、目玉焼きにケチャップをかけているじゃないか。
そんなに赤が好きか?」
シャア「その馬鹿にした態度、気に入らんな。ソースより、ケチャップのほうが
健康にいいと、分からないのか!?」
アムロ「考えが吹っ飛ぶにもほどがあるぞ!」
シャア「ソースなんか使っているから、ゴップみたいなデブを生み出してきたと、
分からんのか!?」
アムロ「人の考えを認めないのは悪い癖だな、シャア!」
シャア「貴様こそ、自分が不利になると、いつもララァの事を持ち出して・・・」
アムロ「貴様だって、人のことは言えないだろ!」

いつも些細なことで、地球の将来とか、ララァのことで喧嘩になりそうだな。


544:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 23:55:56
    _, ,_ 
  /ゝ‘д‘)ゝ y-~~~
 >>543 塩に決まっててよ

545:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 23:57:32
∀スレにて
777:通常の名無しさんの3倍 :2006/06/02(金) 23:51:03 ID:??? [sage]
(▼∀▼)


なにやってんですか大佐w

546:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 00:05:06
>>543確かにその二人風呂の温度くらいでもそんな事言ってそうだなw

>>545
アクシズ吹いたwwww

547:464
06/06/03 04:06:48
みなさんおはようございます。俺は徹夜です。なんだか頭がぼーっとします。

>>98さんの >>480の書き込み
> あれだ。囮役でアムロが必ずエレベータで倒れていて、警備のヤクザが近寄る隙に
> 後ろからシャア後頭部殴って悪い輩を気絶させるというパターンだな。

ってのに触発されて一気に書きました。校正してませんが、許してください。
オーシャンズ11は見たことないのでかなり違うと思いますが、許してください。
あと、描写がくどいのは自分でも自覚してるんですけど、許してください。
つーか、ちっとも話がガンダムしてないあたり、許してください。

548:ジオンの亡霊 1
06/06/03 04:07:48
 コロニー「フランチェスカ」。サイド6に存在するこのコロニーは、上質のホ
スピタリティを提供する特上級のリゾートコロニーとして昔から有名だ。特徴
は、採光窓をまるまる一つ海とした3km×30km×5mの遠浅のビーチ。そして
旧世紀から続く老舗ホテルチェーンや小さいが趣味のいいリゾートホテルが林立
するビーチブロック。そして、採光窓を一つ海にしたおかげでろくに日の光を得
られない、トワイライト・ブロックの存在。リゾート目当ての観光客と、観光客
目当ての華やかで後ろ暗い商売、そして成金にこき使われる貧乏人の姿が、この
コロニーの全てだった。ああ、麗しのフランチェスカ、哀愁のフランチェスカ。

「というわけで、ヨタハチを借りるぞ」
「またか、シャア。いいかげんにギャンブル狂いはよせと言ったはずだ」
「そうカリカリしていると、禿げるぞ」

 シャアは相変わらずギャンブル三昧、そしてアムロはトワイライト・ブロック
にある汚いアパートで引きこもり三昧だった。いや引きこもりというのは一面で
正しくもある一面で正しくない。彼は端末からネット経由で情報を呼び出して、
この地域の連邦政府捜査当局の動きを追っていたのだ。情報によるとこのフラン
チェスカには現在捜査官が集中しつつある。自分たち二人を追ってきているわけ
ではなさそうだが用心は必要だな、とアムロは思った。
 ここフランチェスカは南欧、特にニース周辺をモデルにしているようだが、そ
れそのものではなく、いわばラテン・ヨーロッパ全体のイメージで形作られてい
た。それは本来無機質なドッキング・ベイ周辺さえもヨットハーバー風のインテ
リアで揃えるなど、終始徹底していた。
 そんなこだわりようだから、もちろんこのコロニーを走っている車もどれもク
ラシックな佇まいのエレカばかりで、だからこそヨタハチのどこかノスタルジッ
クなボディは、この街に非常に馴染み溶け込んでいた。
 このコロニーに限らずほとんどのコロニーは地球の北半球と季節をあわせてい
るため、この時期は初夏である。半分だけ開けた三角窓から感じる空気は、すで
に心躍る夏の香りだ。潮風と夕凪に映える日の光の中を、シャアはゆっくりと味
わうようにヨタハチを運転していた。

549:ジオンの亡霊 2
06/06/03 04:08:48
 シャアはどんなギャンブルでも人間相手のものならそこそこ強かったが、最も
強かったのはポーカーだった。引きの強さは人並みではあるが、相手の手が透け
て見えているのではないかと言われるほどの読みと生来のポーカーフェイス、そ
して駆け引きの上手さが武器だった。今日もシャアは大勝ちしすぎない程度に
チップを獲得し、男好きそうなマダムとはぐらかしあうような会話を楽しみ、女
性バーテンダーをからかい、チップを換金して潜伏先へ戻った。しかし……

「おいシャア、これって……」
「ああ、私としたことが、やられたよ」
「まさかこの札束全部が偽札とはな……」
「ええい、人を小馬鹿にするにも程がある。私を敵に回すとどういうことになる
か、身をもって教えてやらねばいかんな」
「ちょっと待て、騒ぎを起こすのはまずいぞ。お尋ね者という自覚を持たないと
いけない」
「ならば泣き寝入りをしろというのか、アムロ!」
「そうじゃない、これを見ろ」

 アムロは端末のモニターをシャアに向けた。そのモニターには昼間アムロが調
べた、警察の捜査官が続々と集まっていることを示す証拠が写っていた。その数
ゆうに20人はかたい。

「むう……」
「見ろ、この数の捜査官がいるのでは、カジノに意趣返しをするどころか外出さ
え危険だ」
「……いや、チャンスかもしれないな」
「え?」

 ニヤリ。シャアは口の端をつり上げて不敵に笑った。若くして大佐まで登り詰
めた当世一代の戦略家の目が輝いたのを、アムロは見逃さなかった。

550:ジオンの亡霊 3
06/06/03 04:09:48
「ふふ、軍人でさえなくなってから、特殊工作員の真似事をするはめになるとは
な」

 次の日からシャアはぱったりとカジノ通いをやめ、地道に張り込んでカジノに
出入りする車をチェックした。もっとも捜査官が増員中という状況では、能天気
にカジノに遊びに行っていられる身分ではないという理由もあったのだが。
 シャアが張り込んで三日ほど経ったある日、彼はついに気がついた。現金輸送
車のトラックには必ず小銃で武装したSAが同乗している一方、カジノから出て
くる時とカジノへ入る時ではサスペンションの前後の沈み方が微妙に違っていた
のだ。輸送車に積む荷物の位置関係で、前後のサスペンションの具合が違ってい
るらしい。恐らく出て行く札束は一度でも使用したものばかりでも、入っていく
時は全てピン札、ことによるとロール紙の可能性もあった。裏方の作業員を尾行
して、飲み屋でひそかに後の席に座った時も、かすかに漂っていたインクの香り
を感じていた。

「やれやれ、俺も奴の悪事の片棒を担ぐとは……」

 一方アムロはその間、シャアほど目立たない容姿であることを利用して、ネッ
トや街の図書館や近隣の住民相手に調査を重ねていた。そしてシャアが前記のこ
とを発見する頃には、独力でコロニー全体の詳細なマップを作り上げていた。そ
れによると例のカジノの敷地内にはコロニーのメンテナンス・ハッチが8つあ
り、そのメンテナンス・ハッチから通じる1ブロックの情報がどうしても得られ
なかったのである。つまり誰かが意図的に隠蔽している、ということだ。
 総合すると、カジノの地下、コロニー隔壁部にはニセ札工場が存在するかもし
れないという結果を得た。
 次の日シャアは、そのカジノとライバル関係にあるカジノに匿名でファックス
し、マスコミにもタレコんでいた。どれか一つでも動けばもうけもののつもりら
しい。

551:ジオンの亡霊 4
06/06/03 04:10:48
「旧ジオン軍M73-mkIIレプリカのモスグリーン2着と揃いのヘルメット、イン
ナースーツ、各種装備品ね。毎度あり」

 シャアとアムロは、ガード下にある軍払い下げグッズ専門店にいた。そこは現
行モデルこそないが、昔の軍用装備品が一通り揃うような店だった。この時代、
軍服マニアには一年戦争の頃のコスチュームが人気で、それ以外の軍服、特に
ティターンズの流出品制服などは人気がなく、一時期の東ドイツ軍服のように安
値で叩き売られていた。閑話休題。
 外で買い物をするにあたって、シャアもアムロも素性を隠すことに念を入れる
ため、いつもとはファッションを変えていた。
 シャアはこのようないでたちだった。

●野球帽
●口の中に入れた含み綿
●ブルース・ブラザーズ・レプリカのサングラス(お揃い)
●ブラック地に半裸の少女のイラストをあしらったスカジャン
●モスグリーンのカーゴパンツ

 一方アムロはこのような格好である。

●水性ポマードをふんだんに使ったリーゼント
●シルバーの派手なピアス(穴はあけてないのでイミテーション)
●ブルース・ブラザーズ・レプリカのサングラス(お揃い)
●このコロニーに着いてから剃っていない無精ひげ
●ファンキーなアフロメンのバックプリントがされたダークブラウンのライダー
 スジャケット
●いつものビンテージジーンズ

 ちょいワルオヤジどころではない、明らかにカタギに見えない格好だ。
 必要な道具・機材などを買い込み終わったヨタハチの車内で、やっと準備が終
わったというような安堵の顔を見せながらアムロはシャアに話しかける。

「さて、どうするシャア?おそらくメンテナンス・ハッチには見張りがいるぞ」
「どうもこうもないさ、行ってみなければわからん」

 そういって助手席のシャアはシートを倒して腕を組んだ。

552:ジオンの亡霊 5
06/06/03 04:15:48
 さて、ここはカジノとは全く関係のなさそうな別の場所。強いて言えば海岸通
りを真っすぐ来れば着くかな、程度にしか関連のない場所。そこはビーチリゾー
トというよりはウインドサーフィンやヨットなどで楽しむエリアだった。夜も更
けて、良い子は寝る時間だった。

「調査によるとこの店はつい先日潰れたばかりだ。金目のものはすでに盗まれた
後だが、建物自体にガタはきていない」

 その外観はオーナーの趣味なのか、旧世紀の80年代に流行したサーファーズ
ショップのような、赤い屋根と白いペンキ壁、不必要なまでにポップな立て看板
と打ち捨てられたオンボロトラック、そして壊れたサーフィン・ボードが印象的
な場所だった。

「しかし、これはずいぶんだな」
「ああ、シャイアンで暇つぶしに眺めた、エイジン・スズキの画集に出てきそう
な店だ」
「そうか?古いハリウッド映画に出てもきた気がする」

 中は白いペンキ塗りのフローリングと、ミントグリーンの壁、採光窓から入る
星の光に照らされたパームツリーのざわついた影だけが往時の面影を残している
が、確かに金目のものは綺麗サッパリない。

「ここの厨房の床下にコロニーのメンテナンス・ハッチがあるのだな、アムロ」
「ああ、そうだ。このコロニーを作ったって自慢してた爺さんに聞いた話だけど
な。だけどあまりに古い時代のものらしいから、今のメンテナンス通路に繋がっ
ている確証はないぞ」
「まあ、ここが駄目でも他があるさ。どれ、ライトとレーザートーチを貸してく
れ」

 6時間に及ぶこじ開け作業によって、メンテナンス・ハッチだったものはなん
とか開いた。二人はそこから通路に降りて、探索の末コロニーの外に出るエア・
ロックを発見し、ひとまずその日の作業を終えた。すでに年寄りが起き出す時間
になっていた。

553:ジオンの亡霊 6
06/06/03 04:18:48
「さて準備もできた。行くぞアムロ」
「了解」

 早朝の探索から戻って仮眠を取った後、再び良い子の寝る時間。二人はガード
下で買ったノーマルスーツに着替え、あらかじめセンサーを壊しておいたエア
ロックから宇宙に出た。凝視していたら酔いそうなほどに、星がものすごいス
ピードで回っていた。
 コロニーと一緒に回っている以上、宇宙空間でも遠心力は健在だ。だからコロ
ニー外殻には各エアロックへ通じるレールが必ず存在していて、コロニーメンテ
ナンス要員はそこにモーター滑車付きのアタッチメントを取り付けてブランコに
し、それに乗って移動する。二人も同じものを用意していた。
 1時間ほどすると目的地の真下から少し外れたエアロックに着いた。もちろん
アムロの手によって調査済みだ。エントリーキーのセンサーをごまかし、中に
入っていった。

「うむ、やはり見張りがいるな」
「どうするんだ、シャア」
「いい質問だ。まずノーマルスーツを脱ぐのだな」
「え? あ、ああ……」
「そして、こうするッ!」

 いいざまアムロの顔面にシャアの右フックが決まる。続いて左アッパー、打ち
降ろしのチョッピングライト。そして倒れ込んだアムロの腹にトゥキックが4~
5発入る。

「ぶ、ぶったね……」
「うむ、これで立派なやられキャラだ。右の通路から見張りに近寄るのだ。私は
天井を伝って行って、見張りを背後から倒す。ほれ、さっさと行くんだな。今の
物音で見張りが来るぞ」
「こいつのやり口は……恐い……」

 シャアに言われた通り、アムロはよたよたと見張りの前に出た。そしてそれを
見た見張りが、シャアの読み通り駆けつけてきた。1.2m幅程度の暗い通路だか
らこそできる天井伝いで、シャアはまんまと見張り2人の背後に回り、後頭部へ
の手刀1発ずつで昏倒させていた。実に鮮やかな手際だ。

「ふん、サイド7もジャブローもグリプスさえも、潜入し脱出したのだ。このよ
うなことは造作もない」

 その後見張りが出現するたびに、シャアは同じ手で片付けていった。その度ご
とにノーマルスーツを脱がされて殴られるアムロは、7回目から先は覚えていな
い。ただ刻の涙が見えるばかりだった。

554:ジオンの亡霊 7
06/06/03 04:20:48
「ぬう、やはり。ニセ札工場………」
「早く帰りたい……」

 二人の目の前には、印刷機がずらりと並んでいた。印刷機の近くのヤレ籠に
は、明らかにニセ札を印刷して出たと思われるミスプリントの紙が無造作に捨て
てあった。
 二人は印刷機のそばにあった紙、アルコール、洗浄油を手早く床にぶちまけ、
ライターで火をつけていった。

「天誅ー!ほれアムロ、叫べ!」
「あ、ああ、ジークジオン!」
「ジオン公国に栄光あれー!」
「やけくそだコンチクショー」

 非常ベルが鳴り、スプリンクラーが動き、拳銃を手に駆けつけた男達は炎の勢
いに押されてひるんでいた。消火器を片手に炎に突っ込むものもいたが、引火し
た有機溶剤はそう簡単には鎮火しない。しかも紙という可燃物がそこらじゅうに
あるのだ。印刷機の並ぶ部屋は、あっというまに黒煙と猛火と怒号と悲鳴のるつ
ぼとなった。
 シャアとアムロは充分に自分たちの姿を男達に見せつけると、隠れざま急いで
ノーマルスーツを脱いで火にくべ、壁際の炎の薄いところから出口へと向かっ
た。シャアはわざとらしくも、負傷したアムロに肩を貸していた。

「おい、賊は!?」
「あっち側の通路から逃げようとしているのは見た。ちくしょう、死ぬなよ!」

 シャアは普段とは口調さえも変えていた。ああ、わざとらしい。しかしそれに
気付く冷静な人間は、ここにはいなかった。

555:ジオンの亡霊 8
06/06/03 04:21:48
 裏方の混乱は、徐々にカジノの表舞台にも伝染して行った。最初は用心棒が血
相を変えていなくなり、続いて総支配人がうろたえた様子で裏に引っ込んだ。そ
れと同時にマネージャークラスとおぼしき連中が続いて行き、カジノのフロアは
アルバイトの給仕や流れのディーラーばかりが残ることとなった。

「……何の騒ぎですかな、これは」
「ん、こげくさいザマスわね……」
「あれ見て!窓の外!」
「ひ、火だ!か火事だー!」
「わああ、逃げろー!」

 カジノは大混乱に陥った。私服で潜入していた捜査官が拳銃とIDカードで群
衆を抑えようとしたが、はっきり言って無駄な努力だった。カジノの客は我先に
逃げ出そうとし、そんな中バーのレジに入っている現金を奪おうとする不届きも
のがいたり、壁にかかっている高級そうな絵画をガメようとする者がいたり、そ
れを押さえようと警官隊が踏み込んだり。お祭り騒ぎもかくやの大混乱であっ
た。それは一例を挙げれば、シャアとアムロがカジノの裏のトイレで、ちょいワ
ルオヤジルックの下に着込んでいたYシャツとスラックス姿に着替えたことに気
付いた客や従業員は誰一人いなかったくらいだ。アムロの水性ポマードもスプリ
ンクラーの水で溶けて、ただの濡れ髪になっていた。火はカジノにも回り始め、
混乱に拍車をかけていた。
 カジノの車寄せにはヨタハチが止まっていた。ハロの人工知能を使って制御し
ているヨタハチは、ドライバーがいなくても自律運転でどこにでも行けるのだ。
アムロはあらかじめこの時間にこの場所に来るようにヨタハチに言い聞かせてい
た。そしてアムロを助手席に押し込めて急発進するシャア。火事で大騒ぎのカジ
ノは、リアウインドウの向こうにどんどん小さくなって行った。途中消防車やパ
トカーとすれ違ったが、とがめられることなく通過できた。

「ああ、ララァ……なんてバーチャル……こんなに嬉しいことはない……いつで
も遊べるから……」

 顔を通常の三倍に腫れ上がらせながらうわごとのようにつぶやくアムロを、
シャアはただ放置していた。口の端に悪魔の笑みを見せながら。

556:ジオンの亡霊 9
06/06/03 04:22:48
 次の日の新聞の一面には、「ジオンの亡霊再び!カジノ直営のニセ札工場に放
火、逃走!」とデカデカと掲載されていた。ここは先日コロニーのメンテナン
ス・ハッチを見つけるために潜入した、渚のカフェの廃屋。あれからアムロは三
日三晩うなされてようやく目覚めた。その間シャアの手当もあったのだが、目覚
めたアムロには何も言わなかった。現在シャアは呑気にも白いシャツと白いス
ラックスで白いビーチチェアに腰掛け、朝食の目玉焼きを食べながら新聞を読ん
でいた。

「……死者・行方不明者は犯行の二人、けが人63名、カジノ運営者緊急逮捕…
…ふん、私をたばかるからこうなるのだ。それはそうとアムロ。まだ作業は終わ
らないのか」
「無茶を言う!そんなに簡単に物事が運ぶか!」

 アムロはヨタハチをパーツ単位でバラして、エアロックで組み立て直してい
た。カジノが一軒丸焼けになり、ニセ札造りが表沙汰になって街はいまだに混乱
を来していた。犯行の二人組も発見できていない現状では、警察当局もマスコミ
も血眼になって犯人の行方を追っており、当然コロニーの外への渡航には非常に
厳しい検問が張られていた。
 そんな中を脱出するには宇宙の航行も可能なヨタハチで行くしかないのだが、
いかんせんメンテナンス・ハッチはおとな一人がようやく出入りできる大きさで
しかなかった。アムロがヨタハチをバラしてエアロックで組み立て直している事
情は、そんなことが理由だった。

「ふむ、今度は月がいいかな、それともまたどこかの観光コロニーに行くかな」
「もう勘弁してくれ!」

 そして彼らはこのコロニーを去った。今彼らがどこにいるのか、それを知るも
のはいない。

557:464
06/06/03 04:28:47 gJ8BGQeu
連投規制にひっかかっちゃいました。ウザいねこれ。
お目汚しです。

558:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 06:28:55
>>548-556
お疲れさん
シャアは恨みを晴らす以外の役得を大量に手に入れてるなw
ニヤニヤしっぱなしで読みましたぉ

559:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 10:39:09
464殿乙!
オーシャンズというより仕置き人みたいになってるなw

しかしシャアヒドス…DV男みたいだよ、アムロ別れた方がいいよw

560:江馬・シーン
06/06/03 11:19:38
464さん乙です
新作GJ!!

なんか私が書きかけた観光コロニーネタと微妙に被ってる所があるので
また何か新しいアイデア考えねば・・・


561:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 11:51:28

             ,r‐―‐-、
           /      \
          /   ,ィ       ヽ
         i'   _.j_,j,rj_j,:、_ 、 l
         iト、._j'ji !! ァ-、 !j !;l! トヽ,    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ( .`t.!!/ _!.ヽ='イi ,'  )     |  エマ中尉
          ヽヽ,j   ,--、  j r ィ~\   |  申し訳ないが私には
           )ヽヽ. ゙=' /l  )ーi l <.   君の心変わりが信じられない
           ゙t j `ー‐'  」  iト-'~i !.   |  2チャーンズといえば
           l  フ┬┬i'~二'iノ二ソノ  .|  酷いインターネットだからな
           liブ ,i i !└┘!__//_   \____________
        _,.:ヴー、j__j__jr-‐‐'''ー----`エー、_
      _/ /   i' i' i'        /  \ ヽ
     / ト-'"   ,i' i' i'       /    ヽ. )
     i'  l!     !  ! !       j ,il   ,.r'~ヽ
    ,ト、 l     !  ! ,!       / i  / i  ノ
    ! ヽ,!     ! ! ゙i      ,i  レ'   ヽ ヽ
   ( j  '!     ! !  !       j   ,「  ,.:='',T゙イ
     エー-i、    j ,!  i!     l  /∧,/  ヽ. !
    .i!    \   ! !  !      ! ,i i ヽ   \!
    .i     k'   ! !  i.     j j i'  !    ヽ.
    !    ,ネ、  j 十==)j   ,ノ ! j   \    )
    ノj __, ,八  く__」_,.='子‐-ァ、」 //     ゙v'__!
   //   ,!  ] ̄く  く ̄ ̄~「「>'^Y      / ____)
  _凡、_  _ノ j_,.-‐'t‐‐'ナーt‐‐「j  l      レ'"    i
 l/~`ーニニj /   ,!ー十'"`T"~~^TT゙i     l     l




562:98
06/06/03 12:00:52
面白かった!乙乙乙!
科白がいいな。二人とも楽しげにやっとるじゃないか。
アムロにジーク・ジオンと言わせるとはすげえよ、シャア!見直したぜ元総帥

>右フックが決まる。続いて左アッパー、打ち
>降ろしのチョッピングライト。そして倒れ込んだアムロの腹にトゥキックが4~
>5発入る。
こんなに食らっといて「ぶ、ぶったね」としか洩らさないアムロは丈夫だ。ワロタ


563:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 14:54:49 EkHtT9Qa BE:325637069-
ジュドーの所に逃げればいいじゃん

564:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 16:43:13
アムロ「実家に帰らせて頂きます」

565:464
06/06/03 18:43:35
さきほど起きて色々仕事した後ここを見たら、
感想がいくつか上がっているのを知りました。
みなさん感想をありがとうございます。

前作のジゴロとオタクではアムロに活躍させたので、
今回はシャアに活躍させました。
でもどちらかというと俺自信アムロ寄りの傾向(オタ好み)を持っているので、
感情移入できないぶんシャアの描写はちと極端に過ぎたかもしれません。
>>560 ネタ奪ってすいません^^;

補足。
>>556 シャアの食べている目玉焼きはケチャップまみれ。単純に書き忘れ。


566:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 21:26:32
  ( ゚д゚)  
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/    /
     ̄ ̄ ̄

クワトロ大尉、私は2チャーンズの酷さを忘れていました。
たとえMk-Ⅱが大破しましても逝ける所まで逝ってきます


567:98
06/06/03 22:02:21
>>564
アムロ実家にって、テムんちにでも戻るのか?単純に疑問w
そりゃ父ちゃんびっくりすっぜ。
アムロ大尉 対 テム もみモノだな。
シャア、頭下げてちゃんと迎えに行ってやれよ。
シャア 対 テムもまたカオスだ。

568:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 22:06:12
>シャア 対 テム

会話成り立んか?
かたや電波級テロリストでかたや酸素欠乏症

569:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 22:17:24
カオス過ぎて、うっかり邂逅しないようにな>対テム戦

実家は実家でもシャアの実家(つまりセイラさんとこ)に向かったアムロ
こちらだと対セイラさん戦R

570:98
06/06/03 22:51:14
>>569
あ、いいなそれ。
しかし対セイラさん戦は、こりゃキツイ。
セイラさんはアムロをシャアに簡単には渡さなさそうだ。あの手この手で兄を恐怖の淵へ落そうとするだろう。
おっとアムロの意思を尊重するのを忘れていたな。
どうすんだよアムロ。ダイクンの血統にモテモテだな。

571:江馬・シーン
06/06/03 23:02:56
暴れまわるセイラって創作意欲かきたてられるなw
ただ、外伝のタバコもそうだったけど必要以上にイメージ壊すと
バッシングが怖いからな((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

572:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 02:35:16
実家に帰りました~テム宅編~

アムロ「あの野郎、散々殴り倒しやがってもう頭にきた…って父さん聞いてる!?」
テム「アムロ、飯はまだかい?」
アムロ「ついさっき食っただろ!…つーかさ、何で俺があのギャンブル狂いに
    振り回されて…」
テム「アムロ、この回路をガンダムに付けろ!通常の3倍きれいにモザイクが消える!」
アムロ「はいはい、すごいねー。いいからそれはビデオデッキに繋げとこうね…
    でさ、聞いてる?人の話」
テム「連邦ばんざーい!見ろ!さすが私の息子だ!もうあんなに上手くガンダム
    を操っている!」
アムロ「すごいなぁ。俺いつからボウ○ンジャーになったんだろ。あぁ、そうだ父さん。
    なんか赤いの来たら追い出してね」
テム「チーフが来るのか?」
アムロ「いや、チーフじゃないよ」
シャア「アムロ!私が悪かった!帰ってきてくれ!」
アムロ「遅いんだよ謝るのがよ!つーかもううんざりだ!二度と帰るか!」
テム「愚息のアムロがお世話になっておりますチーフ殿」
シャア「チーフ…?いや、まぁ、ご丁寧にどうも…」
アムロ「チーフじゃない!というか馴染むな!世話してやってんのはこっちだ馬鹿!」
テム「あぁ!親に向かってそんな口のきき方…なんて情けない子だろぉー!」
シャア「そうだぞアムロ!さぁ、涙を拭いて、お父さん…」
アムロ「俺が悪いのか!?」


573:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 04:37:46 EMj++lwS
とある小さな山村。
そこにある診療所には、近隣の人々もやってくるため、普段は足の踏み場もないくらいだった。
しかし、しばらく降り続く雨の影響か、ここ数日は、人の行き交いは少ない。
いつもより早めに診療を終え、医師は自分の机に寄りかかり、すっかり暗くなった空を見上げていた。
雨は相変わらず降り続いていたが、月だけがぽっかりと顔を出している不思議な夜だった。
かつて、共に戦った男が落とそうとした隕石は見る影もなく、降り注ぐ雨は彼に対する宇宙の涙のようにも見えた。
グリプス戦役のあの時、自分にもっと力があれば、あの人は隕石落としなどしなかったかもしれない。
あの人が今回の事件を引き起こした原因は自分かもしれない…。
そんな考えばかりが浮かび、カミーユは眉をひそめた。
事実、シャア=アズナブルはグリプス戦役後姿を消し、
第二次ネオジオン戦争を引き起こすキッカケとなった一つが、カミーユ=ビタンであったのは間違いなかった。
彼はカミーユに希望を、人類の夢を重ねていた。あの日、シロッコにより精神崩壊したカミーユを見て、地球に住む人々の粛正を決意させる一つの帰路になったのである。

574:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 04:56:31 EMj++lwS
カミーユがもの思いにふけっていると、辺りはすっかり暗くなっていた。
そのとき、酷く懐かしい感覚がカミーユの思考を止めた。
(この感覚、大尉なのか?)
診療所の前に山村には似合わないエキゾーストを上げながらとまる車
振り返ったカミーユの目に飛び込んだのは、ずぶ濡れの二人連れの男たちだった。身なりはみすぼらしく、帽子を深く被っていたが、彼らが誰なのかは、すぐにわかった。
「お久しぶりです…大尉、生きてらっしゃったんですね」
その言葉に男たちは帽子とカツラを取り、かつての英雄の姿が現れた。
「久しぶりだな、カミーユ…」
相変わらずの態度のシャアにカミーユは少し皮肉を込めていった。
「お尋ねものの亡霊が、ここに何のようなんです?」
あの頃と同じように自分に突っかかるカミーユにシャアは少し笑みを見せた。
「宇宙にあがる、力を貸してくれないか?カミーユ」
「!?」」
アムロの言葉にカミーユは少し驚いて見せた。

575:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 05:08:49 EMj++lwS
今更、また宇宙にあがる等となにを考えているのだろうか?
特にシャアは第一級戦犯者で、見つかればどう考えても銃殺刑である。
「なにを考えているんですか!二人とも!見つかれば只じゃすまない!それに俺に手伝えだなんて!」
余りに無謀な話を持ちかけてくる二人にカミーユは怒りを露わにした。
二人が生きていたことは嬉しい限りだが、この行動はナンセンスだ。
辺りはまだ混乱しているとはいえ、連邦もネオジオンも血眼で二人を探しているのだ。以前カミーユの所にも連邦軍が訪ねてきていた。
それなのに、一番検問の厳しい宇宙ステーションに忍び込むというのだ。
「俺たちには、時間がない、早く宇宙に上がらなくてはならないんだ。」

576:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 05:20:48 EMj++lwS
そういうと、アムロはどこからか取り出した一枚の図面を机に広げた。
「こ…これは!?」
カミーユは目を大きく見開き、息を飲んだ。
「我々はコイツを破壊しなければならんのだ」
そこにあったのは、連邦軍が極秘で進めていた小型コロニーレーザーの設計図であった。
ネオジオン戦争後、コロニーの反抗に恐れを感じた連邦軍は、凍結されていた計画を実行にうつしたのだった。
「天使の揺りかご」と名付けられた衛星軌道上に作られた移動要塞。
小型化されたコロニーレーザーにより、点在するコロニーを全て有効射程圏に収めた、最悪の兵器である。

577:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 05:32:56 EMj++lwS
「なんてものを!?…こんな事許されるわけがない!」
カミーユは怒りを露わにしていた。自分たちの保身の為に、こんな事を平然と行う連邦には、吐き気すら伴うほどの嫌悪感を抱いた。
「しかし…、こんなものを二人でどうするつもりなんです!?いくらあなた達でも!」
いきり立つカミーユにシャアはポンと肩を叩き
「だからこそ、我々二人が行くのだよ。亡霊である我々がね」
確かに、二人は社会的には死亡したとされてはいる。
この二人が仮に移動要塞を破壊しても、コロニー側に飛び火は起こらないかもしれない。
「…どうすればいいんです?」
カミーユにはこう答えるしか選択肢は無かった。

578:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 05:44:02 EMj++lwS
「この金を使ってある人物と連絡をとって欲しい。」
そういうとアムロはセイラから譲り受けていた金を取り出した。
「鈴をならせと言えば解るはずだ。」
二人はそういい残すと診療所を出ていった。
辺りはうっすらと白み始めていた。雨もいつの間にか止み、幾日かぶりの太陽が顔をのぞかせていた。
グッスリ眠っているファと子供たちを見つめながら、カミーユは一時目を閉じた。

579:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 05:46:32 EMj++lwS
駄文、長文すみませんです。
ここのスレおもしろかったので、つい自分も…と書き込んでしまいました。
いやー、皆さんみたいにはいかないですね

580:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 05:53:04 EMj++lwS
[sage]

581:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 07:41:55 jyO3wcHN
長編の予感

582:98
06/06/04 08:59:51
>>572
和む!!願いを聞き届けてくれた気がして嬉しいよぼかあ。
テム最高。自分用にメモ張にコピペまでした!!!いつでも読めるw
>>573-578
おお~いいな。ハードヴォイルドアドヴェンチャーだ。
そしてちょこちょこっと、今までのSSで出てきた設定を使ってくれているんだね?
続きが気になるな。
GJ!!


583:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 11:22:08 EMj++lwS
[sage]
レスありです。駄文ですが、ちょこちょこ書いてみます。

グリプス戦役後、カミーユはブライト大佐の用意してくれた診療所で開業医をしながら暮らしていた。
お世辞にも立派とはいえないが、ここには戦場のような殺伐とした空気はなく、ゆったりとした時間が流れている。
カミーユにとってそれは救いであった。
連邦軍の目は多少なりと気にはなるが、かつてアムロが体験した幽閉のようなものではなかったし、なおかつここにはファと子供たちがいる。
物資なども、ブライト大佐の妻のミライさんやフラウさんの手助けで特に困ることはなかった。
だが、ただ一度だけその平穏とした日々を覆す事件があった。
シャアが5thルナ落としを行うひと月ほど前のことだった。
深夜遅くに突然診療所のドアをノックする音が聞こえた。
急患かとドアを急いで開けたファはカミーユの方を振り返って黙り込んでいた。
月夜に照らされた20才位の黒髪の青年が立っていた。
切れ長の目をした青年は軍服を着ており、自分がシャアの使いであることを告げた。
突然の来訪者にファは不安げ表情をしていた。
その使者の目的はカミーユにネオジオンとして、戦争に参加を求めるものだった。


584:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 11:36:33
駄文と言うな
あと他の人がどこにsageを書いてるかよく見ること

585:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 11:52:28 EMj++lwS
[sage]
カミーユは、手紙の指示にあった人物とあうためにバイクにまたがりながら、そんなことを考えていた。
だが、今更言った所で仕方がないことでもあるし、
守るべきものが出来た自分はどの道を進んだとしても、参加はしなかっただろう。
過去を思い返す自分に対して、自分も大人になったものだと少し苦笑しながら、カミーユはバイクのアクセルを思い切り吹かした。


586:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 12:01:47
自ら「駄文ですが~」等と前置きする人は厨認定されかねんからやめておきなされ
あとsageはメール欄にな

587:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 12:02:40
期待age

588:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 12:06:47
解りました。皆さんのお気遣いありがとうございます。
586さん、教えていただきありがとうございます。
これでsageれてるかな?

589:アムロ大尉
06/06/04 12:17:22
ばっちりサジれてるぞ。
>>588氏が折角書いてくれた大事な文章じゃないか。駄文なんていわず堂々としとけという事さ。
皆が言いたかったのは。
お互いまったり行こうな。

590:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 12:36:04
バイクで合流の予定地へ向かう道のりで、あのネオジオンの使者としてきた青年の言っていた言葉が頭の中をグルグル回っていた。

青年からは、あの時救えなかった少女達と同じようなものを感じていた。
ネオジオンの信念を熱く語りながら自分を説得していた青年。
黒髪で切れ長の凛とした瞳の彼は今どうしているのだろう。
NTの力を戦争に使う事を否定した自分に少し寂しげに笑みを浮かべ青年は
「総帥もあなたならそういって断るだろうとおっしゃっていました。
最後に穏やかな表情で"後のことは頼む"とも」
青年はハイザックに乗り込みながら最後にこう伝え、去っていった。

あの一言が、今自分が今回の事を引き受けた理由の一つでもあったからだ。

間もなく、予定地にたどり着く。おそらくはもう感じることのない彼の魂を探すようにカミーユは宇宙を見上げた。

591:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 13:43:58
589氏、ありがとうございます。のんびり楽しんでもらえるよう頑張ります。

592:464
06/06/04 15:33:13
>>573
なかなかいい雰囲気出してますね。グッジョブです。
天使の揺りかごかあ、これのうち一基が残ってカイラス・ギリーにでもなるのかな。
頑張って続き書いてね。

593:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 16:03:20
いやもう眼福、眼福w
GJ!

594:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 17:19:27
丘陵地帯の一角に、第一次ネオジオン戦争のおりに捨てられた廃墟とかした街がある。
多くの建物がビームによる熱で融解したり、砲弾によって瓦礫の山となっていた。
比較的マトモな状態の建物(といってもいつ崩れるか解ったものではないが)も中にはあるが、
それでも不気味に静まり返ったこの街を訪れるものはまずいなかった。
そんな街中に一つだけ物音のする建物があった。
街の真ん中に旧世紀時代の宗教を信仰する教会がある。奇跡的に原型は留めていたが、一度燃やされたのだろう、アチコチにススや燃えカスが散らばっている。
そこには十字架に貼り付けられた男の像がまつられているが、熱によって金属が溶けてまるで泣いているかのようだった。
その像の下の暗闇で何か作業をする男の姿があった。
時折、ペンライトで自らの手元を照らしながら、ガチャガチャと機械的な音をさせていた。
苛立つ気持ちを抑えつけるように作業を進めていたが、上手く進まない。
「クソっ!!」
男のイライラはピークに達し、愚痴をこぼした。
それと同時にくわえていたペンライトを落としてしまった。
頭を書きながらペンライトの転がった先を見つめると、そこには一枚の封筒がペンライトによって照らされていた。


595:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 17:43:12
セイラから渡されたカバンに入っていたこの封筒が事の発端であった。
中には一通の手紙とマイクロチップが入っていた。
「おたく等が死ぬとは到底思えないし、生きていたらまずセイラさんの所にくるだろうからコイツを残すことにした。
まぁ、詳しい事はマイクロチップを観れば大体解るだろうから、ここには書かないが、とりあえずマズい事になった。
総帥さんが観たら、また戦争でもおこしかねん代物だが、すでに"亡霊"のおたく等なら何とかできると思ってな。
俺もヤバい状態だが、出来る限りのバックアップはしてみる。

頼む。」
相変わらずなカイが残した手紙を見つめながらアムロはアクシズでシャアが言っていた言葉を思い出していた。

あの時、アクシズを押し戻した光の力は何の意味も持たなかったのだろうか?
あの光の中でアムロは人が変わっていけるものだと確信していたことは、所詮幻だったのだろうか?



その時、聞き覚えのある車の停車音が聞こえた。


596:江馬・シーン
06/06/04 17:47:53
なんかどんどんいいネタが増えてますね
みなさんGJ!!
私もセイラさんネタですが、セイラさんのきわどい部分を1.5~3ゲインほど
増強してあるのでセイラさんに夢のある方はスルー願います^^

597:ダイクンの血 1
06/06/04 17:49:10
アムロは小高い丘の上に建った物置風の小屋に潜んでいた。
隕石騒動後、アムロは自分自身とシャアの身の保身の相談の為にセイラに
会いに来たはずだったのだが、何を思ったのかセイラは自宅兼診療所の裏山に
アムロを連れ込んだのだ。そして、アムロにしばらく待つように伝えて小屋を
出て行ってからもう30分ほど経っていた。
「セイラさん、俺をこんな小屋に連れ込んでおいて何処へ言ったんだ?」

そこへ迷彩服にカーゴパンツ。タクティカルブーツという旧世紀
の海兵隊のようなスタイルに何故かドロだらけのセイラが帰ってきた。
「!?セイラさん、その格好は一体何なんだ?」
「身の保身の相談をしてきたのはアムロ、あなたでなくて?」
「確かに身の保身の相談には来たが、俺一人ではなくシャアも居ると
言っただろう?ヤツは診療所の近くに止めた車の中で一人隠れて待ってい
るんだ!!」セイラは無表情で答える。
「大丈夫、必ず兄さんはここへやってくるから・・・」
そう答えて物置の棚の上に掛けられていたズタ袋のような布を取り去ると
そこには5台ほどの監視モニターが隠されていた。

シャアは車の中でじっと息を潜めて待っていた。
「アムロがアルテイシアの所へ出かけてからもう1時間以上か・・・
少し時間がかかり過ぎているような気がする。まさか、アムロのやつ
抜け駆けしたのではないだろうな・・・」

「本当はアルテイシアとは顔をあわせたく無かったのだが・・・」
しびれを切らしたシャアは辺りを窺いながら車から降り、そっと診療所
に近づき、部屋の窓から中を覗き込む。
「・・・留守のようだな。アムロのやつ、自分だけ逃げたのか?」


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