06/04/23 16:25:52
ベルトーチカ「質問していいかしら…敵を撃墜するって、どんな感じ?」
アムロ「初めて撃墜した時は、頭の中が空白になってなにも考えられなくて…
しばらくすると自分のやっていることが恐ろしくなって…それを過ぎると…」
ベルトーチカ「過ぎると?」
アムロ「たまらなく面白くなる」
ベルトーチカ「! それは…殺しの快感、と言っていいものなのかしら…?」
アムロ「相手を殺すことによって自分が生き延びる快感…
といったほうが正確だと思う。」
半径数キロ、高度差数千メートルにおよぶ真空の闘技場(コロッセウム)で、
上、下、旋回の加重に眼球すら飛び出しそうになりながら、
それでもなおスロットルを引き、
発射ボタンを押し、
フットバーをける…
正面モニターに写る、オレンジ色の輪(ループ)に敵を捕えたら、
撃ち殺せ!!
ためらえば、自らの死。
アムロ「敵の屍の上にしか成り立たない己の命…それが戦場…だ。
今日を生きたことが嬉しく…今日死ねなかったことが哀しく…
罪を背負った分だけ命の重さも感じる。
俺が戦場で共に戦った男たちは全て勇敢だった…
たった一つ…
最初に殺人を犯すときに、自らの命を断つだけの勇気を持てなかったのか…
ということを除いて…」