06/10/10 03:09:00
第七十三話 『不可能を可能に』
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テンメイアカツキの前にDインパルスがやってきて、ビームシールドを広げた
ムラサメからの、ビームライフルの攻撃を受け止めている
「クッ・・・・ルナ! 別にビームから守らなくていいぞ!」
『うッるさいわねッ! あんたは余計なこと考えずに、早くしなさい! 討つか、話すか!』
「討つか、話すか・・・・!」
『どっちにしろあんまりもたないわよ!』
「マガタマ起動・・・・これで少しは!」
アカツキの背からドラグーンが飛び出し、自機とDインパルス、ガイアの周囲を防御フィールドで覆う
その周囲をムラサメやクラウダが取り囲んでくる。まだ本格的な攻撃ではない
威嚇をしているのだろう。あちらはヤタガラスと戦う理由がないし、意味も無い
『もうやめてください、シン・アスカ。わたくしたちが戦うことに意味はありません』
「だったら軍を退いてくれ、ラクス・クライン! でなきゃ、あんたはここで死ぬぞ!」
アークエンジェルから、ラクスの声が聞こえてくる。先ほどからすでに水掛け論が続いていた
やはりラクスは脅しなどに屈することは無い。こうなれば彼女を殺してしまうしかないのか
殺す場合、手は二つ。アカツキが防護フィールドを形成しながら、アークエンジェルに突撃
あるいは、ヤタガラスからのローエングリン狙撃
だがそれでいいのか。ここでラクスを殺すなら、最初に出会った時に殺している
ラクスを安易に殺すのは危険だと判断したからこそ、自分はここにいる
しかし話し合い、というものができない歌姫にどう言葉を届かせればいいのか