06/10/25 17:10:26
>179
>全面核攻撃
少なくともパトリックはそれを躊躇するロマンチストではない罠。
中長期的にそれに匹敵する効果のあるNJ散布を全地球規模で行い、止めには
ジェネシス第3射を地球本土に向ける事に躊躇いの無かった男だ。
>184
コロニーに住むのが同じというだけで生理的には「ナチュラル供」なのだから
連合ともどもナチュラル同士が疲弊してくれるなら重畳極まるという考え方で
さえ有り得る。
そしてギレンは占領政策ならともかく凡そ対等な「外交」が出来る性質で無い。
>185
現在でさえ核ミサイルの弾頭は成層圏から落ちてくる。ノープロブレムと考え
てよいだろう。NJを打ち込んだ技術力からすれば難なく可能と思われる。
201:51
06/10/25 19:07:12
投下します
202:51
06/10/25 19:08:48
C.E.0070年1月13日 L1宙域 世界樹
この日、月のプトレマイオス基地より宇宙攻撃軍司令ドズル・ザビ中将が指揮するジオン軍艦隊が
L1宙域に向けて出撃した。その戦力は戦艦4隻、巡洋艦78隻、各種武装艦艇34隻で更に後方には
22隻の輸送艦が付き従い、3000機近いMSと400機の航宙戦闘機を輸送した。
対する連合軍の戦力は、旗艦である宇宙母艦『メネラオス』以下、戦艦25隻、巡洋艦47隻、
掃海艇等の小型武装艦艇64隻、輸送艦及び補助艦45隻、という第8艦隊。これに同規模の艦隊
である第1、第2艦隊が合流し、ジオン艦隊の約3倍の戦力を有していた。特に第8艦隊は「知将」
ハルバートン提督が司令官を務める艦隊で、練度、士気ともに高く、連合宇宙軍において最強と
言われている艦隊である。
戦力差は1:3―この数字に、誰もが連合の勝利を信じて疑わなかった。
―そしてC.E.0070年1月15日2240時、後に世界樹戦役と呼ばれる戦いの幕が上がる。
序盤は連合艦隊がその圧倒的な火力をもってジオン艦隊に艦砲射撃を行い優位な立場に立った。
これは多数の戦艦を有している連合に、対抗できる艦はムサイ級巡洋艦が有効射程距離に達する
までグワジン級戦艦4隻しかないためである。そうでなくても戦力差は大きい。この時にジオン
艦隊が受けた被害は甚大であった。
203:51
06/10/25 19:10:37
―第2艦隊 宇宙母艦ルーズベルト 艦橋―
サザーランドは戦況を確認すると安堵の表情を浮かべた。
「ジオンも所詮はこの程度か……」
連合軍上層部のジオンに対する認識は低い。それはサザーランドも同様であったが彼にはひとつ
だけ気がかりなことがあった。それはジオンにいるコーディネイターである。
ジオン公国はダイクンの思想によりコーディネイター至上主義ではない。だからといってコーディ
ネイターを締め出していることもなかった。その為にダイクンが共和国を建国した頃、彼の思想に
共感した一部のコーディネイター達がジオンに亡命していたのである。ダイクンは元ブルーコスモス
であったが、あくまで自然にナチュラルへ回帰してくれればよいという考えであり、コーディネイターの
殲滅は考えていなかった。
亡命してきた人々の多くは地球、プラント双方から差別されていたコーディネイターとナチュラルの
カップルやハーフコーディネイター達であった。その為にジオンは他の国家に比べるとハーフもしくは
クオーターが多く住んでいる。ハーフとは言ってもその能力はナチュラルと比べれば十分に優秀である。
サザーランドは彼らがジオン軍に所属するとなると苦戦は免れないと考えていたのだ。
「杞憂だったか……?」
「艦長! 艦隊後方より接近する機影があります。これは……ジオンのMSです」
「何だと!!」
数に勝る連合に真正面から戦うのはジオンにとって不利である。この事態にドズル中将は腕の立つ
パイロットを集め特別機動大隊を編成したのだ。この部隊は月を迂回し奇襲を成功させた。
サザーランドは即座にメビウスを迎撃に向かわせるが、MS『ザクⅡ』によって突破を許してしまう。
しかもジオン艦隊がミノフスキー粒子を散布すると戦況はさらに動く。突如連合のレーダー、センサー類
の多くが使用不能となり、誘導兵器の類が使えなくなる。また通信システムにも障害が発生し連合艦隊は
大混乱に陥ったのだ。
この混乱に生じてジオン艦隊からも多数のMSが発進するのだった。
204:51
06/10/25 19:12:32
―第8艦隊旗艦メネラオス 艦橋―
前線を突破されてしまった連合は、既に戦力の50%以上を喪失していた。
「ロー轟沈!!」
「バーナード沈没!!」
そして決定的な破局が訪れる。
「提督! 『アガメムノン』が……撃沈しました」
「なっ!!」
その時ハルバートンは戦慄した。連合艦隊総旗艦である『アガメムノン』が突撃機動軍に所属した
ランバ・ラル小隊こと「青い巨星」によって撃沈されてしまったのである。クルー達に動揺がはしる。
「……ここまでだな」
連合艦隊は戦力の50%以上を失い艦隊旗艦も撃沈され、ハルバートンはこれ以上の戦闘継続は
無意味と判断、統制を失い壊乱しつつあった残存艦艇の撤退を決断した。この際ハルバートンは
艦艇を地球、L4、アルテミスの3方向に分けて撤退させた。これはジオン軍の艦艇数が少ないことを
利用して、仮に分散させた艦隊の一つが追撃されても他の二つの艦隊は逃げおおせられると判断した
上での撤退作戦であった。
この目論みは成功したものの、その意図を察知したドズル中将は全艦隊の撃滅を諦め、撃滅する
一艦隊を素早く絞り込んだ。その目標とされたのは地球方面に逃走した第8艦隊であり、その中には
ハルバートンの乗艦であるメネラオスの姿もあった。
0455時、ハルバートン提督は殺到するジオン艦隊へ向けてメネラオスを反転させた。彼は自らを
撤退する味方艦隊の盾としたのである。メネラオスは主砲が熱で融解するまでビームを乱射させ、
その鬼気迫る抵抗によりムサイ級巡洋艦を3隻撃破する。しかし0514時、メネラオスの主砲および
対空火器は破壊され、戦闘能力を失いジオン軍に拿捕されてしまう。結局ハルバートン提督は捕虜
となってしまうのだった。ちなみにハルバートンを捕まえたのはエンデュミオン・クレーターでの
戦いで名声を上げていた黒い三連星である。
こうして世界樹戦役は連合の敗北をもって終結したのだった。
205:51
06/10/25 19:14:10
1月20日、世界樹での戦いにおいて連合宇宙軍はその戦力を30%以下にまで低下してしまった。
この事態に焦った軍上層部は、禁じられた最終兵器ともいえる『核ミサイル』の使用を決定する。
温存していた第6、第7艦隊によってジオン本国を破壊しようと試みたのだ。しかし、この艦隊は
キシリア少将指揮する突撃機動軍艦隊によって阻止されてしまう。
さらに一週間後の1月27日、ジオン軍はL4宙域にある東アジア共和国管理下の資源衛星「新星」を
占領。この衛星を宇宙での最前線基地、宇宙要塞ソロモンに改装することとなる。
もはや、連合の宇宙における戦力は微々たるものであった。
=============================================
C.E.0070年2月7日 ジオン公国 公王府
世界樹におけるジオンの勝利は、未だに民衆を酔いしれさせていた。そんな中、公王府ではデギン
公王にギレンが驚くべき提案をしていた。
「お前は本気で言っているのかっ!」
「もちろんです父上」
「プラントに毒ガスを使用するなど……」
世界樹での勝利によって、連合を含む多くの勢力がジオン公国への認識を変えることとなる。
その中でも開戦前から同盟の打診を受けていたプラントは即座に親ジオンを名乗り同盟を宣言した。
しかし勝ち馬に乗ろうとするプラントの行為はギレンを不愉快にさせていた。
「本来使用するコロニーをメンデルからユニオスセブンに変更しただけです。問題ありません」
「ギレンよ、そんなことをすればどうなるか分かっているだろう」
「プラントは一滴の血も流しておりません―」
ギレンの頭の中では、世界樹戦役はジオンとザフトの同盟軍が行なうはずであった。しかし、
プラント側が回答を保留にしたのだ。おかげでジオン艦隊は予想よりも大きな被害を被ることに
なったのである。
「奴らはジオン国民を犠牲にし、独立を果たそうとしています」
「しかし……これではコーディネイター達の反感を買うぞ」
「これはこれはっ! ブルーコスモスで手腕を発揮していた父上の言葉とは思えませんな」
「……言葉が過ぎるぞ」
206:51
06/10/25 19:16:13
「待ってくれ! プラントを攻めるのは構わないが、兵達は度重なる連戦で疲れている」
「私としては従来のブリテッシュ作戦を決行するべきと思いますが……」
ドズルにキシリアも意見を述べるが、議論はまとまらない。収集が付かないとみたデギンは、
今まで一言も話さなかったガルマに声をかけた。
「わ、私がですか……」
「構わん。お前の考えを聞かせてくれ」
突然の指名にガルマ・ザビは驚いたが、深呼吸するとゆっくりと口を開いた。
「……私はプラントへの攻撃に反対します」
「何故だ?」
「それは……大儀がないからです」
「大儀だと?」
「ジオンはスペースノイドの独立を掲げて今日まで戦ってきました。その我々が親ジオンを名乗り
同盟を受け入れたプラントを攻撃すれば大儀を失います」
ガルマはこれに加えナチュラル、コーディネイター、ハーフおよびクオーターといった民衆も
その共通の目的のために団結してきたことを主張した。
「つまり大儀があればプラント攻撃に賛成なのだな」
「は、はい!」
「兄上、何かお考えが?」
「大西洋からおもしろい情報を得ていてな……」
ギレンは不敵な笑みを浮かべ席を立った。
―そしてこの日の会合から一週間後の2月14日、その悲劇は起こる。
207:51
06/10/25 19:18:42
終了
208:通常の名無しさんの3倍
06/10/25 19:39:14
乙・ジオン!
209:通常の名無しさんの3倍
06/10/25 19:50:13
GJ!
次回は血のバレンタインか…どういう形で大儀を得るのだろう?
210:通常の名無しさんの3倍
06/10/25 19:52:20
乙グゥレイト!
ギレンは一体何をするつもりだ!?
2/14って「血のバレンタイン」か?
どうやってプラントへの攻撃を正当化するんだろう?
むぅ、わからん!
次回をお待ちします。
211:通常の名無しさんの3倍
06/10/25 19:53:11
GJ!
ザビ家四兄弟の中が良ければ、ジオンは勝っていたかもしれないと言われているけど、
この話だとどうなんだろう。続きが気になるぜ。
212:通常の名無しさんの3倍
06/10/25 19:59:40
>205
>勝ち馬に乗ろうとするプラントの行為はギレンを不愉快にさせていた
不愉快までは宜しい。だが、人間世界において当然のあり方であり、いちいちそれ
に反応し、実際にそれに基づく作戦行動を企図する時点でギレンのそういう政略面
以上における無能ぶりは変わっていないな。ある意味で一安心というべきだろう。
213:通常の名無しさんの3倍
06/10/25 20:05:51
ん、この場合はあらかじめ大西洋からの情報を得ていて、
それでプラント攻撃が戦略的に有効だと考えていたから立案されたんだと思ったんだけど。
そんな事を考えてしまう自分は、ギレンを買いかぶりすぎなのかな。
214:通常の名無しさんの3倍
06/10/25 20:40:51
>213
もともとギレンは軍事戦略以下しか見えておらず、一般的に買いかぶりの傾向
が甚だしいキャラではあるゾ。
政略以上の面では地球連邦軍首脳部(それこそゴップやコリニーやワイアット
といった面々だろうが)に比べ大幅に劣る。ヂヲン以外全てのコロニーを作戦
上の理由のみで敵に回している(サイド6のみ具体的な敵対行動にはいたらな
かったが、たまたま連邦軍が奮闘しただけで、ヂヲンのアクション自体は生起
している。ドイツ第二帝国の如く史上こういう馬鹿は必敗である。)。
更に言えば、資源地帯確保という命題があるにせよ、地球全土に灰神楽の舞い
立つ如く寡少の兵力をばら撒きそれに対し安定した補給線を構築できずに各個
撃破で掃討されていったヂヲン地上軍の惨めさは大日本帝国陸軍に匹敵する。
よって軍事戦略レベルでも全面的に有能とは思えないけどね。
215:通常の名無しさんの3倍
06/10/25 21:34:02
>>214
ゴップは外交や政務など軍政においては、有能だぞ。
ワイアットにしても、MSの効率的な運用を分かっていたみたいだし、
普通に艦隊指揮艦としては有能だった方だと思う。
それに裏取引で穏便に事を済ます狡猾さは、ある程度上層部には必要な要素だ。
ゲームの影響かもしれないが、一方的にモノをみるのはどうかと思う。
又、人的要因から軍事と政治両方を取り仕切らねばならなかったギレンと比べるのは間違ってる。
地球降下作戦にしても、第一次はオデッサの資源地確保を第一にして、それから漸次的にやってる。
北米は経済の中心地として抑える必要があったし、南アフリカの希少鉱石地帯も欲しかった。
そういった意味で、降下作戦は長期に戦おうとした場合、やらなければならなかったと思う。
また、ジオンにしてみれば一週間戦争での講和を目標としてたわけで、長期化自体誤算だったんだぞ?
216:通常の名無しさんの3倍
06/10/25 21:57:59
>214
むしろギレンは第1次世界大戦当時のドイツ軍参謀本部によく似ているとおもう
あいつらは占領地を保持する事にこだわって外交を束縛し。
勝てる戦争を勝てなくして国を滅茶苦茶にしたからなあ。
217:214
06/10/25 22:36:56
>215
うむ。
だから漏れは彼らはかなり有能だと思うよ。一年戦争は連邦が絶対的国力で勝り
ソレを生かしての体力勝負で貧乏なヂヲンを磨り潰しただけとは言えるが、それ
をやりおおせるだけで充分水準以上だし、しかも期間はたったの一年でしかない。
損害はでかかったがそれはギレンが基地害だったからで、全般的な軍事戦略面の
手腕はヂヲンの愚劣さから比べれば比べるのも失礼なレベルと考えている。
>人的要因
というよりは、「ザビ家」の「ギレン総帥」に全ての権限が一元化されてしまう
ヂヲンという成り上がり国家自体の限界なのだろう。
確かに統治機構が成熟してない中学生国家で強権による専制は有益だが、せめて
そこから抜け出してから、バランス感覚を要する戦争などという行為は行うべき
なのだ。明治の我が帝国の如く。そうでなければ権限者の主観のみが国家の意志
に成り上がって遊離する事態がこのギレンの如く生じてしまう。
>長期化自体誤算
これがそもそも甘い。ジャブローにあるのは連邦軍本部であって、連邦政府では
ない。ブリティッシュ作戦自体がジャブローをつぶせば上司たる連邦政府が手を
上げてくれるという希望的観測に則っており、その通りになる保証なぞどこにも
無かったのだからそもそも論的にギレンの考えが甘い。正規軍や首都を失っても
政府なり国民なりが手を上げない例はいくらでもあったのだから。総力戦思想の
時代を経た後に短期決戦思想の誘惑に負けた愚者という以上の者ではなかろう。
>216
然り。だから政略面ではドイツ第二帝国を例にひいた。
作戦上の要求のみでシュリーフェンプランを実施して英仏を敵とし、無制限
潜水艦作戦とメキシコへの要らぬ策謀で米国をも敵とし、機動戦思想の卸元
のくせに不動産を手放すのを惜しみ講和を蹴った挙句にカイザーシュラハト
に失敗するやその不動産も何も手放し自ら性急に敗戦国の体を取った愚劣さ
加減は、作戦上の要求のみで1週間戦争での大虐殺を実行したギレンにクリ
ソツである。
218:通常の名無しさんの3倍
06/10/25 22:43:05
>217
こっちはむしろジオンは連邦政府をサイドの大量虐殺と
コロニー落としの混乱で崩壊させて、その隙に地球圏を制圧
する作戦だとおもうんだが。
ジャブローを攻撃したのは自己完結能力を持ち、連邦政府亡き後に
台頭してくるであろう連邦軍を初っ端から叩いておこうというわけで。
たとえるならソ連が先制核攻撃を仕掛けてアメリカとヨーロッパを崩壊させた上で
全世界を赤化しようとするものだとおもう。
どっちみっち種の連中とは比べ物にならないほどいかれているなあ。
219:通常の名無しさんの3倍
06/10/25 22:49:15
とりあえずクソミリオタは放置しようぜ。ミリオタは軍事板のガンダムすれで好きなだけ語れ
220:通常の名無しさんの3倍
06/10/25 23:32:55
>>219
激しく同意だ。
スルー汁の方向で。
221:通常の名無しさんの3倍
06/10/27 07:39:24
214はコテつけてくれんかな。そしたらあぼーんできるんで。
222:51
06/10/27 21:06:34
51です
U.C、C.Eの元の設定を変えるか否かで悩んでおります。
変更するといってもほんのちょっとです。
例を挙げるとU.Cの連邦軍人が連合に居たりとか・・・
某キャラがコーディだったりとか・・・
メカ関係とか・・・
どなたか意見をお願いします。
それとなにかいいタイトルありませんかね?
223:通常の名無しさんの3倍
06/10/27 21:29:53
「地球連邦軍」スキーとしては頼りない「連合」の梃入れに出て欲しい
人は何人かいるな。
ニュータイプやエースでなく、まともな判断の出来る高級職業軍人が。
具体的にはテアンム、ワッケイン、ライヤー、コーウェンといった辺り。
「連合」には人材らしいのが問題含みでサザーランドしかいない。盟主王
は見た目が改善されたギンドロ・ジンムでしかないし、、。
224:通常の名無しさんの3倍
06/10/27 22:50:34
>>223
むしろ盟主王を教育しては・・・
俺は>>223の意見に賛成。
ライヤーが入ってるのがツボに入った。
「・・・まにあうものか」
225:通常の名無しさんの3倍
06/10/28 15:00:59
アムロはさすがにスレ違いだろ。
226:通常の名無しさんの3倍
06/10/28 20:52:43
MSパイロットは種本編以外の媒体にそこそこ出てるしUCから引っ張ってこなくても大丈夫じゃないかな?
基地司令や艦長職の出来そうな佐官クラスを引っ張ってくるのはありだと思う。
227:通常の名無しさんの3倍
06/10/28 21:25:45
そこでジャマイカン召喚ですよ
228:通常の名無しさんの3倍
06/10/28 21:40:14
ちょwジャマイカンってww。
1年戦争時代の佐官っていうと、ヴォルフガング・ワッケイン、デン・バザーク、アントニオ・カラス、
イーサン・ライヤー、バスク・オム、エイパー・シナプス、ジャミトフ・ハイマン、ブレックス・フォーラ、
ガディ・キンゼー、オットー・ペデルセン、ヘンケン・ベッケナー……etc.
かなりいるな。
229:通常の名無しさんの3倍
06/10/28 22:00:00
ナカッハ・ナカトは?
230:通常の名無しさんの3倍
06/10/28 22:53:18
>>229
ありゃ小心者すぎて盟主王と同程度だから・・・
ガイシュツすぎるけど智将と呼ばれるハルバートンですら射程内の空母艦隊相手に砲撃戦しないで
絶対不利と判ってる航空戦を選択する程度だからなぁ。
マトモな艦隊指揮官が一人いればルウムレベルの敗北がない連合なら十分制宙権取れるでしょ。
となると、イーサン・ライヤーかな? 兵士を使い捨てにするからラクシズの反発確実だけど。
231:通常の名無しさんの3倍
06/10/28 23:18:25
>>230
コジマ少佐とコンビ組ませたら面白そう
232:通常の名無しさんの3倍
06/10/28 23:26:15
>>230
ライヤーは陸上で戦わせる方が輝くキャラだと思う。
233:通常の名無しさんの3倍
06/10/28 23:28:53
>>185
ディビニダド
234:通常の名無しさんの3倍
06/10/29 19:36:07
無印の時代だと連合側に陸上戦艦無いっぽいなぁ・・・
種死のを前倒しにするかビッグ・トレーの種verと指揮官をセットで出すのありかも
235:通常の名無しさんの3倍
06/10/30 09:38:51
>1年戦争時代の佐官
一応設定上佐官だけどライヤーのやっていた事は将官の仕事だわな。
明らかに一軍の司令官だし、設定上雲の上の階級になる筈のレビル
をタメ口の呼び捨てだし、自分用ビッグトレーに乗ってたし。
>230
別に使い捨てにしていた訳ではないべ。
核で穴掘ろうって案も搭乗員ごと自爆させる必要がある訳ではなし、
ギニアスに先に撃たれて「先手をとられた」って辺りも駆け引きに
すぎないし、将官の仕事ならそういう腹芸は当たり前の事だろう。
「使い捨て」はジオンの方が甚だしい。ラル、シーマ、サイクロプス
の各隊は文字通り使い捨てにされたし、ギニアスも明らかに兵科将校
でない所謂技術馬鹿といえああいうヤツだし、親分のギレンからして
味方撃ちを厭わぬ香具師で、もうジオンの体質だろうこりゃ。
236:通常の名無しさんの3倍
06/10/30 14:20:04
ジーク・ジオン
237:通常の名無しさんの3倍
06/10/30 23:57:18
>>231
コジマ隊長は大尉じゃなかったか?
あと、1年戦争時の佐官として、サラブレット隊のキルスティン・ロンバート中佐
にホワイトディンゴのスタンリー・ホーキンス大佐、
パイロット限定だが、「黒い死神」リド・ウォルフもいるな。
238:通常の名無しさんの3倍
06/10/31 02:29:17
>>237
パイロットならテネス・A・ユングとフランクリン・ノボトニーを忘れちゃいかんだろう。
マイーア・パゾク中佐って、0080本編に出てたっけ?
239:通常の名無しさんの3倍
06/10/31 02:31:18
パオロ艦長~
240:51
06/10/31 16:04:00
1.
C.E.0070年2月14日、農業プラントのユニウスセブンが何者かによって核攻撃をうけた。
血のバレンタインと名付けられたこの殺戮劇は24万3721人もの人々が犠牲となった。
この事件に対し大西洋連合はジオン公国の仕業と主張。
これにジオン側は、連合のMAが核ミサイルを発射する瞬間の写真を提出し否定した。
そしてギレンはプラント及び地球圏全域に向けて以下の演説を行なったのである。
『罪なきプラント市民の死に涙するものはいるか!? 当然だ!!
哀れみ深い我がジオン国民は彼らの為に泣き、彼らの為に祈るだろう!
同時に我が国民は満腔の怒りを邪悪な地球連合に向けなければならないっ!!
プラント最高評議会をそそのかし、我々を敵対させようとした連合こそが真の敵なのであるっ!!』
この演説は市民の間で話題となり、プラントはいっそう親ジオンとなる。
それは評議会議員達も同様で、彼らはギレンの行う行為に何の疑問も持たなかった。
2月22日、ジオンとプラントのトップ会談において、ギレンはプラント側に対し核攻撃をうけた
ユニウスセブンを譲渡するよう要求した。使い道のないコロニーをどうするか聞いてもジオン側は
ユニウスセブンを渡せと言うだけであった。
この時、プラント評議会議長であるシーゲル・クラインもギレンに全幅の信頼をよせていた。
その為あっさりとユニウスセブンを引き渡してしまう。
しかしシーゲルの信頼は最悪の形で裏切られてしまうのだった。
241:51
06/10/31 16:05:22
2.
『これは愚劣なる地球市民に対する裁きの鉄槌である。
神の放ったメギドの火に、必ずや彼らは屈するであろう!!』
C.E.0070年3月1日、ジオン公国は空前絶後の作戦を実行にうつした。
ユニウスセブンを巨大な弾頭に見立て、地上に落下させようというのだ。
目標は、北アメリカ大陸北西部にある地球連合軍本部アラスカ基地。
落下軌道をとるユニウスセブンに対して、連合軍は残っていた全ての艦艇と
地上からの核ミサイルによってアラスカへの直撃だけは阻止することに成功した。
翌3月2日、ユニウスセブンは軌道を外れ南アメリカ大陸に墜落した。
これによって南アメリカ大陸の26%が消滅し、無数の破片は地球全土に降り注いだ。
そして二次被害として衝撃波や津波、気象変動などが発生し、長年にわたって悪影響を及ぼし続けた。
その瞬間を地上から見上げた者は「空が落ちてくる」と表現し、地上の住人にとって畏怖対象となった。
=============================================
C.E.0070年3月4日 プラント
この事件によりプラントでは数多くの意見が飛び交うこととなる。
ナチュラルを殲滅したジオンを支持する者、大量虐殺だと主張し非難する者、またナチュラルは
どうなっても良いが地球を破壊することに懸念を表する者、そして―
「どういうつもりだシーゲルッ!!」
「パトリック落ち着け!」
ギレンの行為に怒りを表にした男がいた。プラント国防委員長のパトリック・ザラである。
「待ってくれ! 今回の出来事は私にも想定外……」
「ふざけるなっ!! ジオン側はお前の同意を得たと言っているぞ!!」
「そんなバカな……私は同意などしていない! 誤解だ!」
242:51
06/10/31 16:06:35
パトリックはナチュラルに関していい考えを持っていない強硬派でシーゲルの政敵である。今回の出来事は
彼にとって都合のいい事件であったが、ユニウスセブンの落下は彼にとって到底許せる出来事ではなかった。
「レノアが眠る地をっ! レノアの墓標をっ!!」
「冷静になれパトリック!!
レノアさんの眠るユニウスセブンを落下させる作戦などに、私が同意をすると本気で思っているのか!?」
彼は血のバレンタインにおいて愛妻のレノア・ザラを失っていたのである。ザラ夫妻は、ナチュラルに
関する意見ですれ違いが生じるようになっていた。しかし血のバレンタインによってレノアを失ったことと、
彼女の眠るユニウスセブン落下が合わさって、パトリックは妻への愛情を再確認する結果となる。そして
それはジオンに対する怒りとなった。
「破棄だ! ジオンとの同盟を即刻破棄しろ!!」
「ま、待て、そんな個人的な感情に……」
「個人的だとっ!?」
胸倉を掴み言葉を続ける。
「市民の多くはこの事件に否定的だぞ!! それでもお前は個人的と言うつもりか!!!」
「そ、それは……」
「これを見ろ!」
パトリックは徐にテレビをつけると、画面には桃色の髪をなびかせた娘がジオンを批判していた。
「お前の娘も許せないそうだ!」
画面に映っている娘はラクス・クライン、シーゲルの娘でありプラントで絶大な人気の歌姫である。
「ラ、ラクス……」
親友と愛娘の追求にシーゲルは頷くしかなかった。
結局プラントは、同盟をたった1ヶ月で破棄すると同時にジオンへ宣戦を布告するのであった。
243:51
06/10/31 16:08:14
3.
「予想通りの反応だな」
ギレンは自分の執務室で報告書を読み終えると呟いた。
「これが閣下のお考えになっていた事ですか」
ギレンの言葉に秘書のセシリアが声をかける。
「そうだ。コーディネイターは感情的になりやすいからな」
実はユニウスセブンに向けて核ミサイルを発射することをギレンは知っていた。
大西洋連合は相次ぐ敗退をうけて何か打開策はないかとブルーコスモス盟主ムルタ・アズラエル
に助言を求めたのだ。そして彼はプラントを核攻撃しジオンと潰し合う案を提示したのだった。
ギレンはこの詳細をブルーコスモスにいる穏健派から得ていたのである。
この核攻撃を黙認し、証拠の写真を撮ることでプラントを信用させた。そして友好と言いながら
ユニウスセブンを譲り受け、それを地上に落下させる。ギレンはコロニー落としによりプラントが
必ず宣戦布告をしてくると確信していた。
「それにユニウスセブンにはパトリック・ザラの妻がいたからな」
これによりギレンのパズルは完成した。
「プラント側から攻撃を受ければ大義はできる……ガルマも良い所に気が付いたものだ」
ジオンが大儀を失わずにすんだことに、ギレンは弟ガルマに対する認識を改めるのだった。
「さて、次は連合との休戦協定か……」
244:51
06/10/31 16:09:56
つづく・・・
なんか強引な展開です。
245:通常の名無しさんの3倍
06/10/31 16:15:41
スゲー展開だ!
246:通常の名無しさんの3倍
06/10/31 16:28:22
なるへそ!
どうもギレンは最初からプラントの排斥を考えてた節があるみたいですね。
連合にしても、関係が完全に切れているわけではなくブルコスにつなぎを持ってるわけですな。
この策によりプラント側の政治的な信用は失墜し、ジオンは大義を得るわけだ。
と考えるとコレのメリットって結構でかいかも。
プラントは、一手間違えると滅びの道を歩みかねませんね。
核を無効化できる技術を持っていたとしても、ガスは防げんからなぁ。
今回一押しのセリフ
>「そうだ。コーディネイターは感情的になりやすいからな」
ギレン・・・GJ!
247:51
06/10/31 23:17:50
つづき
ポイントは『真紅』です。
248:51
06/10/31 23:19:19
1.
ジオン公国は地球連合に休戦を持ちかけた。
その内容は事実上の降伏勧告であったが、世界樹戦役の大敗とユニウスセブンの落下により
連合にはこれ以上の抗戦を行う戦力が残っておらず、条約をのむしかないと思われた。
その最中、L4宙域で改装中の資源衛星「新星」こと宇宙要塞ソロモンにひとつの艦隊が
接近しつつあった。
―ザフトである。
249:51
06/10/31 23:20:44
2.
一体の白いMSがザクのコックピットを重斬刀で貫く。
「こんなものかね!? ジオンのMSとやらはっ!!」
別のザクが隙をみてそのMS『ジン』に斬りかかる。
普通の相手ならばこの一撃で終わっているがこのザクの相手は普通の相手ではなかった。
「甘いのだよ!!!」
その一撃を往なすと、先程と同様にコックピットを貫く。
刀を持ち直すとパイロットのラウ・ル・クルーゼは次の獲物を探す。
「次はお前かっ!」
自分に向かってマシンガンを乱射しているザクに目をつけると何なく回避する。
御返しとばかりにクルーゼも突撃機銃を放つがザクの装甲が銃弾を跳ね返す。
「やはり76mmではダメか……」
通常、兵器は自機の装備を防げるように造られている。ザクのマシンガンは120mmであり、
ジンが持つ76mm重突撃機銃では然したるダメージを与えることはできない。
おかげでクルーゼは重斬刀中心の戦いをするしかない。それでも彼は、MS5機、巡洋艦2隻を
落としている。
「これならばどうだ!」
先程貫いたザクを投げつけると、相手が怯んだ隙に間合いをつめ斬りかかる。しかし―
「終わりに……むっ!!」
横槍が入る。クルーゼの邪魔をしたその機体は真紅に塗装されていた。
「なるほど、噂の……」
真紅のザクは友軍を引かせるとクルーゼに向き合った。
「いいだろう、噂を確かめてやる!!」
クルーゼは牽制だというように突撃機銃を放つ、勿論真紅のザクはそれを避けてマシンガンを撃つ。
その正確な射撃にクルーゼは一つの確信を得た。
「やはり奴はコーディネイターか!」
世界樹で5隻の戦艦を沈めた男の強さに納得したクルーゼは重斬刀を抜きザクに斬りかかった。
250:51
06/10/31 23:21:50
3.
L4では、ソロモンの防衛を指揮しているキシリアの突撃機動軍艦隊とザフト艦隊が戦いを繰り
広げていた。元々ソロモンはドズルの支配下に置かれるはずなのだが、緒戦から戦い続けていた為に
疲労も大きく、今は本国へ引いていた。
「このタイミングで攻めてくるとはな」
「以外でした。しかし敵艦隊の規模それほど大きくはありません」
「だが先遣隊はどうなった?」
報告されたザフト艦隊の数の少なかったが、迎撃に当たらせた先遣隊は敗退していた。
生き残った者の話を聞くと、突如としてMSが動作不能になったらしい。
艦艇数からザフトが本気で攻めていないことは分かっていたが、この報告はキシリアにとって
気になるものであった。
「奴らは先遣隊に何かしたのか」
キシリアは言い様のない不安を感じていた。
=============================================
同じ頃、南極ではジオンと連合の条約締結のための会合が開かれていた。
ジオン側の代表はジオン一と言われる地球通のマ・クベ中将で、彼は会合を終始コントロールした。
連合側は何とか譲歩できないかと様々な案を提示していたがマ・クベは全て拒絶する。
いよいよ全面降伏しか道は無いと高官達があきらめたまさにその時、奇跡は起こったのである。
『私はこの目で、ジオンの内情をつぶさに見てきた。
我が軍以上にジオンも疲れている。
月での戦い、世界樹での戦い、そしてコロニー落とし……
すべてジオンにとってはギリギリの勝利でしかなかったのだ。
我々も苦しいが、ジオンも苦しい。
彼らに残された兵はあまりにも少ない』
ハルバートン提督がジオン本国からの脱出に成功し、全地球規模の演説を行なったのだ。
演説の内容は連合以上にジオン軍も疲弊していることであった。
結局、この「ジオンに兵無し」演説により連合軍首脳部は抗戦継続を決意する。
251:51
06/10/31 23:26:18
4.
南極での会合が終わりを迎える中、ソロモンでの戦いも終局に向かいつつあった。
「くっ! パワー負けだとっ!!」
クルーゼは重斬刀とザクとの鍔迫り合いによって、ザクの出力がジンを上回っているのを感じた。
先程から押し切ろうとしても押し返せないのだ。
元々ジンとザクは同スペックと思われていたのだが、実際には火力も装甲も出力さえもジンを
上回っている。クルーゼは持ち前の技量の高さで難なくザクを撃墜していたが他のパイロット達
は苦戦を強いられていた。そして自身も目の前の真紅のザクに押されている。
「しまった!!」
一瞬の隙を見逃さなかった真紅の機体がジンをはじき返すと、そのまま体当たりを行なう。
ザクの肩にはタックルの為のショルダーアーマーが付いているためジンへのダメージは計り知れない。
クルーゼは必死で体勢を立て直すが時すでに遅く、目の前にはザクが銃口を突きつけていた。
(バカな……私がこんな所で……望みもかなえられぬまま死ぬというのか……)
信じられないという疑念と絶望の中クルーゼは死を覚悟した。その刹那、ザフト艦隊から
信号弾が上がる。それは撤退の合図であった。だが、クルーゼには関係なかった。自分はこれから
撃たれるのだ。思っていたその時―
『聞こえるかザフトのパイロット』
真紅のザクが通信を入れてきたのだ。
『さっさと行きな』
252:51
06/10/31 23:27:36
信じられない言葉にクルーゼは思わず答える。
「見逃すというのか!?」
『そっちが撤退信号が出したってことは俺達の勝ちだ』
たしかにソロモンを攻めきれていない以上ジオンの勝利である。
『大尉ッ!』
『おう、今行く……じゃ、そういうことだから』
言うと、真紅のザクは銃を下げ身を翻してソロモンのある方向へ去ってしまう。
クルーゼはその光景を唖然と見ていたが、次第に怒りがこみ上げてきた。
(殺す価値すらないというのか……)
屈辱に身を震わせ真紅のMSが去っていった方向を見る。
(赤い彗星……私を生かしたことを後悔させてやる)
こうして「ソロモン攻防戦」はザフトの敗退で幕を閉じた。
だがこの戦闘でジオンは、ザフトの脅威の科学力を知ることになる。
253:51
06/10/31 23:28:40
5.
ギレンは報告書に目を通し終えると独り考え込んだ。何故なら、この日はジオンにとっては
厄日とも言えたのだから。
「ハルバートンのことはいい、奴が戻ったところで大勢は変わらん」
ハルバートンの脱走は想定外だったが、MSがあるジオンの有利は変わらない。むしろ、
以前計画していた地球侵攻作戦を実行にうつし、徹底的に連合を叩いてやろうと考えたのだ。
しかしソロモン攻防戦での報告書を読むと、作戦を根本から練り直さなければならなくなる。
―ニュートロンジャマー
この装置は、全ての核分裂を抑制させてしまう。つまり核ミサイルをはじめとする核兵器、
核分裂炉などは使用不可能となってしまうのだ。ザフトはこの装置を、先の攻防戦で使用した。
先遣隊のザクの動力源である核分裂炉が使用不能となってしまったのである。
ジオン公国のMSは全て核分裂炉を動力源としている。今回は試験的に投入したのだろうが、
もしザフトが本格的に使用するとジオンのMSは只の鉄くずになってしまう。
「致し方あるまい……」
ギレンは現状のMSを分裂炉からバッテリー駆動への変更を決断をした。之により侵攻作戦は
1ヶ月近くも遅れてしまうことになる。
ジオンがMSの改良に躍起になってる間に、ザフトは「オペレーション・ウロボロス」を決行。
地球上にニュートロンジャマーの散布を行なった。これは後に「エイプリル・フール・クライシス」
と呼ばれ、多数の餓死者、凍死者を出す事態となる。
そしてC.E.0070年4月2日、前日のエイプリル・フール・クライシスの混乱に乗じ、オーストラリア
地区のカーペンタリア湾を占領、48時間でカーペンタリア基地を建設し地球侵攻の足がかりとする。
ジオンも4月27日に月面からのマスドライバーでオデッサ基地の対空防衛を弱体化し、5月4日に
資源発掘隊を天然資源の多いカスピ海及び黒海沿岸部、コーカサス地方のオデッサに降下し占領する。
その後はロシア全域と中東へ侵攻し占領する。更にアフリカ大陸へと進むがそこは既にザフトの
領域であった。結局アフリカ北部において、地球方面軍司令ガルマ・ザビ大佐率いる機動部隊と
「砂漠の虎」の異名を持つザフト軍北アフリカ駐留軍司令官アンドリュー・バルトフェルドのバクゥ部隊
が睨み合う形となる。
この三つ巴の戦いは開戦から1年が経っても決着は付くことはなかった。
254:51
06/10/31 23:34:16
つづく・・・
設定変更、ザクの動力を変えました。
ちなみにジオンで融合炉自体は出来てます。
ただ小型化が出来てません。
それと地球侵攻作戦が遅れた為に、オデッサ制圧段階でザクJ型が出来上がってます。
一部のエースにはグフ(先行量産型)も与えられています。
そうなるとヘリオポリス崩壊の段階では・・・
ではまた。
255:通常の名無しさんの3倍
06/10/31 23:47:36
プラント落しの被害から日が浅いのに、ザフトはNJ投下やっちまいやがったか…
原作以上に死者が出るな、南米はもう人口は10分の一以下になっちまっただろう。
NJによる無線通信の麻痺で、経済も運輸も大混乱。
256:通常の名無しさんの3倍
06/10/31 23:50:03
乙・ジオン!
ハルバートンをレビルにしたのか・・・
停戦条約はつぶれたみたいだけど、ジオンと連合の間に交戦規定くらいは結ばれたと考えていいのかな?
プラントがこの段階でNJ投下か。
コレは拙い手だろう。
ジオンの攻撃を受けて、弱ってる所にさらに攻撃を仕掛けて連合の恨みを買い
ジオンとの同盟を周りから見れば理不尽極まりない理由で破棄し、攻撃を仕掛けてジオンの恨みを買う。
下手すると恨みは全部プラントに向きかねん。
ジオンが連合と和解する、もしくは停戦・一時共闘する確率って実はありそうなんだよね。
破滅への道の一歩かな・・・
もしかして、赤い人がコーディ?
ちょっと口調が違ったみたいだが、赤い人じゃなくてジョニー・ライデン?
クルーゼがまともに生きそうなフラグが立ったように思えるのは俺だけか。
今回一押し
>ザフトの脅威の科学力
ギャグですなwww
257:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 00:10:29
キシリア…真紅の稲妻
ドズル…赤い彗星
クルーゼ見間違えてる
258:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 00:31:15
>>256
感情によって、たった一ヶ月で一方的にジオンとの同盟破棄してジオンに宣戦布告、
ユニウス7落しの被害が覚めやらぬこの時期のNJ無差別投下、
これではプラントがユニウス7落しの黒幕だと思われても仕方がないぞ。
259:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 07:51:18
下手なコロニーへの攻撃はその残骸によるコロニー落しを誘発する
この考えが根付けばコロニーそのものへ攻撃することに対する抑止になりそうだね
前例があるわけだしNJの投下なんぞよりも有効なプランだと思う
防御の時にのみ使い攻撃する時には停止して核使い放題、ミノ粉との差別のためにもこんなNJの使い方はどうだろう?
260:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 19:50:15
>>254今回も乙
ザクの動力は核分裂炉に変えましたか(私もその方が良いと思います)。
後にザフトは自ら核分裂の封印を解くことになるのだろうけど、そのときギレンはどういう感想をもつだろうかな。
ところでクルーゼ君、そいつは人違い。
まあ、彼は間違われるのになれてるはずだが。
261:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 20:17:28
「地球の肺」たる、南米の大森林を消失させるって、地球生命の寿命を縮めてると思うんですがんですが(汗
ガンダム本編より、地球環境に対して大打撃じゃないですか!?(滝汗
普通にブルコス穏健派も敵に回したんじゃないでしょうか?
262:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 21:14:11
ガルマVSバルドフェルドの戦いか。無能同士が指揮官というのがなんともいえんな。
263:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 21:26:25
だからこそ、睨み合いが成立するんだな。
だが無能の度合いで言うと、虎の方に軍配が上がりそうだ。
なにせ戦争は、殲滅戦争以外存在しないと考えてる奴だから。
264:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 21:47:56
無能無能言うけど一応ガルマは士官学校主席なんだぞ…多分
265:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 21:53:19
ガルマは無能ではないぞ。相手がアムロが乗ったガンダム、それも敵の情報はほとんど無い状態だったから
あれだけ酷く負けたわけで、特段に無能扱いされるようなことはない。
自分の失敗を正面から受け止め、忠告を素直に聞くことが出来る、種世界にはいない男だ。
266:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 21:56:53
>265
あとホワイトベースに不意打ちを食らったのは
シャアのせいだしなあ。
オリジンだとガウがキルゾーンに飛び込んできてブライトが慌てて
攻撃目標を変更するシーンもあるし。
267:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 22:21:45
つまり、戦況が膠着してるということは、ガルマが学習し成長していることの証拠か。
考えてみりゃ砂漠でバクゥにザクやグフで戦うのは辛すぎる。ドムがいれば楽勝だろうが……
268:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 22:33:44
種世界のキャラは一律補正かけないと話にならんぞ。
種世界では名将といわれてる春や虎があのていたらくだし。
269:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 22:35:14
トラが勝ってたのはバクゥの性能のお陰じゃね?
270:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 23:34:58
>ザフトの脅威の科学力
言い回しはまあギャグだが、まともに考えたら技術水準は
ザフト>「地球連合」>ジオン>「地球連邦」
だろうCE世界のMSは、電池駆動で大電力を要するビーム兵器を景気良く
使いまくる事から、機器の小型化省力化省電力化という方向に対しての格段
のアドバンテージがあると考えられ、最後の最後まで有効な戦力としてMS
にビーム砲を装備できなかったジオンとの差はかなり大きい(MS14系は
機体のハード面はともかく、搭乗員の練成がおいつかずソフト面が駄目だ)
俄かに電池駆動にしても、MSの使用機器が核動力前提の「大食い」なのが
変わらないのだから(電気技術なんてのは、基礎的な技術力工業力が端的に
出るからギレンの決定一つで一朝一夕にどうこうなるレベルの問題ではない)
すぐに腹をすかせるジオンのMSはUC世界でのそれ程のアドバンテージは
なくなる。何より貧乏国家のジオンにはすぐに腹が減るMSへの補給維持
がすぐにも戦略レベルで耐え難いレベルの兵站への負担になってくる筈だ。
一方連合は技術の基礎的な水準は高く戦力化のテンポが少し遅いだけでミラ
コロや光波防御システムなど有益かつUC世界にない独自技術も多い。
これらはザフトもコピったりしたが、戦時に早急にコピーを作りあまつさえ
独自改良まで加えるのは、それだけの技術力だけでなく「製品」にできる
大工業力が必要でこの点ではザフトも決して弱い訳ではない事を実証して
いる(例えばWW2において米のB29をソ連ががコピって戦後すぐ実戦
配備した例があるが、技術力はともかく工業力の弱い日本では到底同じ事
はできなかった)。
だからこそNJ、NJC、ジェネシス、Nスタンピーダーとともかく使える
「超兵器」を次々と連合の先手をうって投入できたのだろうが。
271:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 23:36:19
ガルマの敗因は信頼する最も信頼する軍師の裏切り。
学生時代から素性隠して接近されたらいつでも落とされますよ…
272:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 23:37:13
ジンレベルのバッテリーは一般レベルで流通だろ。
273:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 23:38:06
独自改良なんてあったか?
274:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 23:40:58
アクタイオン社はどこへでも売ってくれるぞ。
275:通常の名無しさんの3倍
06/11/01 23:46:24
スルー汁!
276:通常の名無しさんの3倍
06/11/02 04:08:17
ガルマは才能はあったと思うぞ。
士官学校でも次席だったわけだし(主席はシャアだが、ワザとガルマに主席を譲った)。
ドズルみたいな実力主義者が可愛がっていたことから見ても、
親類の情を差し引いても将来性があったんだろう。
大体シャアが凄すぎるから忘れられてるが、シャアもガルマも若干20歳だぞ?
これから経験を積む事が必要な段階で、いきなり指揮官として活躍できるわけないだろう。
お坊ちゃん育ち故の甘ささえ取れれば、かなりいい将軍になりそうだ。
277:通常の名無しさんの3倍
06/11/02 09:50:12
ガルマの本質は才能うんぬんより、あの人の良さだと思われ。
才能、実力があっても兵がついてこなければ将軍として失格だが、
ガルマなら性格的に悪くはないし、兵を無駄にいじめないので兵に好かれるだろう。
実力不足のところは、優秀な参謀、現場指揮官を部下に与えてやって、
彼らに実務をとらせ、最終的な裁量と責任のみをとらせる形の将軍を目指せばガルマはかなりやれるんじゃない?
278:通常の名無しさんの3倍
06/11/02 09:54:55
「あいつこそは俺をも使いこなす将軍となれたであろうものを…」
ってドズル中将も言ってたしね
279:通常の名無しさんの3倍
06/11/02 10:00:08
デギン→隠居
ギレン→国家元首(軍事には関わらず)
ドズル→現場司令官
キシリア→軍政家
ガルマ→軍総司令官
になったらジオン軍はかなりいけるんじゃね?
30倍の国力の差なんてなんのその!・・・・は無理としても。
280:通常の名無しさんの3倍
06/11/02 11:22:10
>>279
全員が団結できたら、という仮定の条件が付くが。
281:通常の名無しさんの3倍
06/11/02 11:44:19
ドズルとガルマは問題ないんだが、ギレンとキシリアに問題有りだな。
デギンをやらなきゃキシリアも、最終手段に訴えんだろうが・・・
282:通常の名無しさんの3倍
06/11/02 12:39:32
≫279
いやいや、ジオンの場合は上の対立が収まってもその下の取り巻き連中(マ・クベやガルシアあたり)のいがみ合いは継続するんじゃないか?
283:通常の名無しさんの3倍
06/11/02 16:05:24
マクベが折角の兵糧を確保しても、
サビ家の内ゲバで敗戦じゃトホホだな。
ネオジオンもグレミーが反乱起こしたり散々だ。
連合が立ち上がれなくなってから、政権潰しに動いラクスのが賢い。
284:51
06/11/03 20:56:54
とりあえず第1話・・・
285:51
06/11/03 20:58:01
1.
「大尉ー!」
MSのコックピットから呼びかけられ、マリュー・ラミアスは振り返る。テストパイロットである
友人が長い髪をなびかせ怒鳴っている。
「X303のOSチェック行ないますー!」
「お願いね!」
周囲が騒がしいのでマリューも怒鳴った。
ここは“ヘリオポリス”。地球の衛星軌道上、L3宙域にあるスペースコロニーである。
ヘリオポリスはオーブ首長国に属している。この国は連合、プラント、ジオンの三つ巴の戦争に
一切関わらないと中立宣言をした国家だ。
「X105の方はどうしますー!」
「時間がないから搬出後にやるわー!」
このヘリオポリスでは連合が極秘裏に行なっている“G”計画が実行されていた。この計画は
相次ぐ敗戦に危機感を持ったハルバートン提督が責任者となったものである。
その内容はジオンおよびプラントのMSに対抗できるMSとそれを運用する新造艦の開発、製造
であった。この新型兵器は“G”と呼ばれ、これからの戦局において重要な価値を持つものである。
その“G”が完成し、搬出も目の前という段階でマリューは安堵していた。しかし彼女はそれが
まだ早すぎることを知らなかった。
286:51
06/11/03 20:58:56
2.
「状況は?」
「強力な電波干渉がザフト艦から発信されています」
パオロ・カシアス中佐はその報告に眉をひそめた。その言葉を意味するのは戦闘行為であることが
明らかな為である。
「中立コロニーに攻め込むとはな……」
「外には護衛の巡洋艦がいます。そう簡単には入れないでしょう」
重苦しい空気の中ナタル・バジルール少尉が言葉を発するがそれは単なる気休めにすぎない。
「アークエンジェルの発進準備に取り掛かれ! “G”の搬入を急がせろ!!」
「了解しました!」
「それから、逃げ遅れた住民がいれば収容するように」
「それはオーブ側がすべきでは?」
パオロの命令にナタルが疑問を投げかける。通常、コロニーには退避シェルターがある。
何かあった場合は住民はそこに避難するはずだからだ。
「それにこの艦は軍の機密……」
「民間人を見殺しにするわけにはいかん」
「……」
「あくまで事情が許すかぎりだよ」
その直後、爆発が起きその爆風によりナタルは吹き飛ばされてしまう。
「少尉ーっ!!」
パオロの叫び声を最後にナタルは意識を失った。
287:51
06/11/03 20:59:50
3.
工場区では激しい戦闘が繰り広げられていた。連合軍は応戦しているがザフトのジンによって
潰されていく。この間にザフトはある部隊を潜入させていた。搬出口に近づくと三台のトレーラーが
止まっている。荷台にはそれぞれ1体ずつ、MSとわかる機体が積まれている。
「運べない部品と工場施設は全て破壊だ! 報告では5機あるはずだが、あとの2機はまだ中か?」
「俺とラスティの班で行く。イザーク達はそっちの3機を先に!」
潜入部隊のひとりアスラン・ザラが叫び、ラスティ達に合図する。
「任せよう。各自搭乗したら、すぐに自爆装置を解除!」
イザーク達は、それぞれコックピットに入る。アスランはそれを確認すると工場の搬出口を目指した。
=============================================
4.
同じ時間、ヘリオポリスの住人キラ・ヤマトは金髪の少女と共に格納庫のような空間にたどり着いた。
階下では銃撃戦を繰り広げているようだが、二人はそれよりも目の前にあるものに気をとられていた。
「これ……って……」
巨大な人型のロボット。一目でそれがMSであると分かった。しかしそのMSはジオンやザフトの
MSとは明らかに違う形状である。
「やっぱり地球軍の新型機動兵器……お父様の裏切り者ー!」
隣で少女がなにやら叫んでいたが、キラは退避シェルターを探すことに意識を向けていた。
なんとかシェルターの入り口にたどり着く。
<まだ誰かいるのか?>
「はい。僕と友達もお願いします。開けて下さい」
<二人!?>
「はい」
<もうここはいっぱいなんだ! 左ブロックに37シェルターがあるからそこまでは行けんか?>
キラは左ブロックを見る。そこは銃撃戦の真っ只中であった。しかし考えているヒマはない。
「なら一人だけでもお願いします、女の子なんです」
<分かった。すまん>
「なにを!? 私は!」
「いいから入れ! 僕は向こうへ行く。大丈夫だから。早く!」
キラは少女を無理やりシェルターに入れると扉を閉めた。
288:51
06/11/03 21:00:59
5.
「クリス! X303を起動させて!」
キラはその声を聞き階下に目をやると、MSの陰に身を隠しながらライフルを撃つ女性に気づく。
そしてザフト兵が彼女を背後から狙っていることも―
「あ!? 危ない後ろ!」
その声に反応して彼女―マリューは敵兵を撃ち殺す。彼女はキラを見ると目を見開き怒鳴った。
「来い!」
「左ブロックのシェルターに行きます! おかまいなく!」
「あそこはもうドアしかない!」
その言葉に足を止めると、キラはキャットウォークから飛び降りてマリューに駆け寄った。
キラの行動に驚く彼女の背後で連合の兵士がザフト兵を打ち倒す。
「ラスティー! うおおおお!!」
もう一人のザフト兵は叫ぶと、仲間を撃った兵士を撃つ。
「ハマナ!」
マリューがその名を叫んだ瞬間、ザフト兵は振り向きざまに彼女を撃つ。銃弾が彼女の肩に当たった。
ザフト兵はさらに撃とうとするが弾詰まりを起こす。仕方なくナイフを抜き彼女に駆け寄ったその時―
「キラ?」
ザフト兵は思わず声を上げた。キラは驚いてその顔を見る。
「……アスラン?」
それはかつて月で別れた親友のアスラン・ザラであった。
289:51
06/11/03 21:02:58
ここまでです
風邪のおかげでシャア登場まで書けなかった・・・
290:通常の名無しさんの3倍
06/11/03 21:30:41
乙!
大体本編どおりの展開ですな。
ここにシャアが絡んだら・・・
GTXシリーズをザフトごと破壊しかねんぞ。
291:通常の名無しさんの3倍
06/11/03 21:41:57
おお、パオロ艦長きましたか
あの名台詞の出番があるのなら種世界の即死じゃなければ死なないの法則で生き残るのか?w
何気にクリスって名前も気になるなぁ
292:通常の名無しさんの3倍
06/11/03 21:45:14
マッケンジー繋がり
293:通常の名無しさんの3倍
06/11/03 22:04:21
これで漫画版ガンダムの展開になったら神
294:通常の名無しさんの3倍
06/11/03 23:31:01
オリジン降臨か!
295:通常の名無しさんの3倍
06/11/03 23:32:39
職人、乙。お体をお大事に。
シャアが来る!なら勘違いしてるクルーゼが目の敵にすると思われ…どうなってしまうのか!(ガチンコ風)w
296:通常の名無しさんの3倍
06/11/03 23:41:56
>>294
ヘリオポリスにミサイル発射
シャア「ヘリオポリスの最後だ!」
297:通常の名無しさんの3倍
06/11/04 03:24:43
>>296
アムロ「くそっ!しようがねぇな!!」
298:通常の名無しさんの3倍
06/11/04 18:36:50
「我々にはZAFTと正面から戦って勝つだけの戦力は無い。ならば正面から戦わずにいれば良い」
地球方面軍指令である、ガルマ・ザビの考えは明快である。
本来、ジオン公国が戦うべき相手は連合であり、プラントは横槍を入れてきただけの相手である。
互いに独立を望むスペースノイド同士が殺しあうことほど馬鹿げたことは無い、と
ガルマは考えていたのであった。
しかしながら、実際に武器を構えて対峙している以上、そんな理想論が通ると思うほど
ガルマは楽天的ではなかった。何より、彼は地球に降下したジオン軍人の命を預かる立場である。
己の理想にこだわり、いたずらに兵を殺すこともまたガルマの望むところではなかった。
それにしても、とガルマは思う。
かつてジオン・ダイクンが唱えたジオニズムは、同じく宇宙に出た人類であるコーディネイターにも
当てはまるのだろう。彼らもまた、宇宙に上がったことで得たものがあるはずだ。
だが、今やジオン公国とプラントは不幸なことに戦いを始めてしまっている。
彼もまたブリティッシュ作戦に関わった者として、戦争の勃発と無関係ではない。
ガルマにとって―と言うよりもジオン国民にとって―、ユニウス7を地球に落としたことにより、
プラントの市民があれほど激昂するとは思っていなかった。
ジオンでは、死者は宇宙葬されるのが普通であり、血のバレンタインの犠牲者もまた、
宇宙葬にふされたと考えられていた。
破壊されたコロニーを墓標に見立てるような行為など、思いもよらなかったことなのである。
「……やはり、互いを理解しあうというのは難しいことなのだろうな」
そう考えたところでガルマは思索を打ち切り、今後の戦略を考えることにした。
今の時点では戦い、殺しあうしか互いを理解する手段がないことが、皮肉に思えてならなかった。
勝手に書いてみた。黙殺してくれてかまわない。
299:通常の名無しさんの3倍
06/11/04 20:33:30
これはこれで!
乙だ。
300:通常の名無しさんの3倍
06/11/04 21:44:07
>298‥GJです
そこで虎とは阿吽の呼吸で睨み合い。
とかだとガルマ大物‥。
301:また書いてみた
06/11/04 22:53:22
現在、ユーラシア方面軍は順調に侵攻を続けている。
皮肉なことに、ZAFTの投下したニュートロンジャマーがジオンの侵攻を容易なものとしたのである。
予定よりも少ない被害と短い時間で、ジオン軍はユーラシア大陸北部を占拠しつつあった。
長大な補給線を維持しなければならないが、これについては当面宇宙からの投下で補うしかない。
幸い、穀倉地帯であるウクライナを押さえたことで食料については不安は無くなり、
レアメタル等の金属資源についても、オデッサの鉱山からの採掘は安定している。
「問題はエネルギーか」
大都市ならば核融合発電所を建設すれば事足りる。だが、今必要なのはそれとは比較にならない
小型の(小型とはいえAD世紀の原子力発電所並みの発電量が必要だが)もの、それも多数である。
「それなら、火力発電所を建設すればよろしいでしょう」
ガルマに相談を受けたマ・クベはそう答えた。キシリアがガルマの補佐として送り込んだ男である。
もともとシベリアやウクライナは石炭や石油、天然ガスが豊富である。
石油資源こそ枯渇したが、石炭資源はまだ十分な量が埋蔵されているはずであった。
だが、コロニー国家であるジオンは火力発電所の建造技術のノウハウを持たない。
占領した地域から技術者を徴用して建設するにしろ、公害が発生することは明らかだった。
そんな発電所を大量に建設しなければならないのだ。
「背に腹は変えられないとはいえ、地球をまた痛めつけることになるな」
「ジオンの勝利のためです。致し方ありますまい。
MSのバッテリーの補給だけを目的になさるのでしたら、宇宙から投下すれば十分ですが…」
「その案は却下すると前に言った。それでは占領地の住民にエネルギーを供給できない」
シベリアの冬は過酷だと聞いている。放っておけば多くの住民が凍死してしまうことは明白であり、
それを見過ごすことなど、ガルマには出来なかった。
マ・クベに言わせれば甘い考えではあったが、結局は彼もガルマの考えに賛成した。
もっとも、それはガルマのように人道からではなく、冷徹な思考の道筋の帰結である。
ジオン公国の兵士の数はプラントよりは多いが、連合に比較すれば遥かに少ない。
発電所の建設とエネルギーの供給によって親ジオン住民を増やすことで、
マンパワーをある程度増強できると、彼は踏んだのだ。
いずれにせよ、こうして建設された発電所は、多くの住民の命を救うことになったのである。
302:また書いてみた
06/11/04 23:11:42
あー、全然虎相手の話にならないよー。
次はアフリカが舞台になるとは思うけど、やっぱり虎は出ないかと…
303:51
06/11/05 00:40:36
この前は第1話前編
今回は中編・・・
304:51
06/11/05 00:42:33
1.
『―父はたぶん、深刻に考えすぎなんだと思う』
『プラントと地球で、戦争になんてならないよ』
『でも、避難しろと言われたら、行かないわけにはいかないし』
『キラもそのうちプラントに来るんだろ?』
―きっとまた会える。そう信じて分かれた二人は思ってもみなかった形で再会した。
言葉もなく立ちつくす二人の隙を突いて、マリューが銃を構える。それに気づいたアスランは
飛びのき、間一髪のところで弾丸を避けた。驚いて振り向いたキラはマリューに体当たりされ、
MSのコックピットに転げ落ちる。
「シートの後ろに!」
言うとシステムを立ち上げる。
「私にだって、動かすぐらい」
キラの意識は外にいるアスランに向けられていた。
(アスラン……いや、そんなまさか)
呆然とするキラを尻目に、マリューはシステムを起動させた。目の前のモニターには文字列が浮かび上がる。
―General
―Unilateral
―Neuro-Link
―Dispersive
―Autonomic
―Maneuver
とっさにキラはその頭文字を拾い上げていた。
「ガ……ン・ダ・ム……?」
305:51
06/11/05 00:44:16
2.
シャフトの中でナタルは意識を取り戻した。あたりには血まみれの死体が浮んでいる。ナタルは
何とか冷静さを取り戻すと周囲に注意を払うと自分の後ろに誰かいることに気がつく。振り向くと
彼女の目に写ったのはパオロ艦長であった。
「艦長!」
腕を取り脈を計る。何とか生きているようだが全身を強打しているようだ。
「私を庇ったのか……くっ!!」
パオロを抱きかかえるとナタルは辺りを見回す。
「艦はどうなったんだ……アークエンジェルは!?」
散らばる瓦礫の中に兵士や士官の死体が見える。
「バジルール少尉!?」
ふいに声が上がりナタルは振り向くと数人の兵士がブースを覗き込んでいた。
「ノイマン曹長! 無事だったか!!」
「はい……艦長!!」
「まだ生きている。誰か衛生兵を呼べ。それから艦内に生き残っている者を探し出すんだ」
とにかく今は人手が必要だ。テキパキと兵に指示を出し始めるとパオロが目を開ける。
「艦長!」
「少尉……無事だったか」
「何故……」
私を庇ったのか、ナタルは不思議に思っていた。この艦に配属されて始めて会ったというのに。
「君に何かあったらお父上に申し訳が立たんからな……」
「父が!?」
亡き父のことをパオロが口にしナタルは驚いた。
「それより、艦はどうなった?」
ノイマンの方を振り向くと、彼はスクリーンが起動するのを確認する。
「さすがアークエンジェルだ。これしきのことでは沈まんか」
「しかし港口側の隔壁周辺には瓦礫が密集しています」
完全に閉じ込められた状況にナタルは暗然たる気分になった。
306:51
06/11/05 00:45:14
3.
アスランは混乱していた。月で別れた幼なじみが目の前にいたのだ。
(キラ・ヤマト……)
そんなはずはない―首を振りその可能性を振り払おうとした。まさか彼が連合の新型兵器
に関わっているはずがない。
アスランはX303と呼ばれた機体に走り出そうとするが味方のジンから通信が入る。
<アスラン無事か!?>
「ああ、これから機体を奪取する」
<いや、作戦は中止だ!!>
「なんだって!?」
そしてアスランは次の言葉に耳を疑った。
<ザクだ! ジオンのザクが現れたんだ!!>
307:51
06/11/05 00:46:16
4.
工場区ではジンとは別のMSがマシンガンを至るところに乱射していた。それはジオン公国の
次期主力機であるMS-06FZ、通称“ザク改”である。
「ジーン退がれ! 強行偵察の限度だ!! これ以上損耗するわけにはいかん!」
そのザク改のパイロットであるデニム曹長は焦っていた。部下のジーン兵長が功を焦り暴走したのだ。
「シャア少佐だって戦場で手柄をたてて出世したんだ!」
「貴様、命令を無視するのか!!」
「敵を叩くには早いほどいいってね!」
言ってジンに銃口を向け発砲する。
「ザフトが何だってんだ!! 手柄立ててやる! あの女を見下してやる!!」
「おい! 少尉に対してその言いようは何だ!」
「なにが少尉だ! 大方少佐に取り入ったんだろうよ!」
「貴様なんてことを……」
やり取りの間もジーンのザク改はジン目掛けて撃ちつづける。しかしどんなに撃っても90mmの
弾丸はそのジンを捕らえることができない。
「畜生! 何で当たらねえ!!」
このジンのパイロットこそ“黄昏の魔弾”の名で知られるミゲル・アイマンであるのを
ジーンは知らなかった。
308:51
06/11/05 00:47:19
5.
「ちっ! 新兵か!?」
ミゲルはそのザク改のパイロットは戦いなれていないことに気づいていた。ミゲルにとってその
戦い方は不愉快であり早々に片をつけたかったが、アスランが脱出する時間を稼がなくてはならない。
「こいつは問題ないが向こうにいるもう一機は厄介だな」
デニムの乗る機体は無駄弾を撃たずに狙いを定めて撃ってきている。ナチュラルではあるが熟練兵で
あるのは一目瞭然だ。
そもそもザクとジンでは機体性能に大きな差がある。Nジャマーのおかげでザクの出力はジンと
同レベルにまで落ちたが火力と装甲においてはザクのほうが幾分か上だ。ジンにはコーディネイター
が乗ることで性能差は埋められているのが現状である。その為、ザクのパイロットがコーディネイター
だったり、熟練兵になると厄介な相手になってしまう。
ミゲルはザクとの距離を取ってアスランへ呼びかける。
「まだかアスラン!」
<もう少し……よし! 工場を出た>
「待たせやがって……それじゃあ遠慮はいらんな!!」
ミゲルは重斬刀を抜くと、スロットルを全開にして不愉快なザク改に接近する。ジーンは敵機がいきなり
攻勢に回ったことに動揺した。
「うわあ!」
闇雲にマシンガンを発砲するがそれが当たるはずもなく、ザク改は頭部を重斬刀で斬られてしまう。
メインカメラをやられパニックを起こしたジーンは恥も外聞もなくデニムに助けを求めていた。
「曹長殿! 曹長殿ぉ!!」
「目障りだ!」
重斬刀を引き抜き、ミゲルはそのままザクの胴体を横に斬った。パイロットを失ったザクは動きを止め
そのまま地面に倒れこみ二度と動くことは無かった。
「よくもジーンを!!」
部下の死に激昂したデニムは今にもジンに飛び掛ろうとするその時、そのMSは現れた。
309:51
06/11/05 00:50:25
つづく・・・
一応開戦から1年以上経ってるので統合整備計画は実行済みです。
310:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 03:19:01
となるともうザクはザク改がほとんどでもうゲルググもでてくる直前くらい?
……連合やばいよ連合、ゲルググ=ガンダムくらいの性能だし
311:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 03:32:01
というか、原作と一番の違いはジオン、ザフト共に対MS戦に慣れているってことだと思う。
連邦にしても、連合にしても、対MS戦に不慣れな敵をMSの性能で駆逐していたから、
MS導入と運用ノウハウの遅れは非常に不利な状況だろうな。
312:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 03:35:11
つか、統合整備計画はゲルググの初期型が完成した後に始まってるから
どう考えてもすでにゲルググは量産されてるぞ、下手すりゃマリーネや高機動型もな
適応されてるMSは俺の知ってる限りだと
ザク改
リック・ドムⅡ
ゲルググイェーガー
ハイゴッグ
ズゴックエクスペリメント
くらいだったと思う
で、一般兵がもうザク改に乗ってるってことは、連合とザフト束になっても勝てない気が……
資料によっても違うけどだいたいゲルググ≧ガンダムなわけだし
313:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 03:43:53
>ゲルググ≧ガンダム
マジで!?
314:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 03:50:35
うん、マジで
若干上回る程度だったらしいけどね
ちっと調べてみたら統合整備計画はゲルググ量産後っぽいな
ゲルググイェーガーってベースがゲルググAタイプだし
315:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 03:51:37
高機動ザクⅡに連なる内部機構と、ドムを参考にした分厚い装甲を持つゲルググは存外高い性能を持っている。
運動性は機体構造が流体パルス構造なんで、連邦のフィールドモーター構造に多少遅れを取っていたかもしれないが、
総合整備計画の実施により、フィールドモーターが取り入れられているかもしれない。実際ギャンの時点で導入されていたし。
装甲材の影響で頑強さこそガンダムに劣るものの、あの性能を維持しつつ量産が出来たのは、ジオンのMS技術が優れていた為。
316:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 03:55:29
連合とザフト御愁傷様
ゲルググ量産後ならPS装甲のアドバンテージなんてないし
むしろタダのデッドウェイトでしかないし
317:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 04:02:41
>>312
ザク改って、稼働時間は短いけど確かゲルググ並の性能を持ってるんだよね?
ザク改に稼動時間延長用のプロペラントタンクを増設し、ビーム兵器使用可能にした
ザク・ハイマニューバとか、リック・ドムⅡに対艦用ビームバズーカくっつけて、
ビームサーベル装備させたリック・ドムⅢとかがあったりしたらと妄想が膨らむ。
318:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 04:04:50
GJ!!
なんて続きが気になる終わり方ですかもう
統合整備計画後ってことはしばらくしたらガルバルディαが控えてるじゃないですか
あのゲルググ+ギャンのいいとこ取りのMSがでてくるかもしれないなんて連合ザフトにとっては悪夢ですね
319:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 04:14:01
>>317
そんなことしなくてもゲルググだけで事足りるぞ
>>318が書いてるようにまだガルバルディαがいるしな
あれまだ一年戦争中なのにNT-1がベースになったジムカスタム並みの性能あるし
320:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 04:19:20
まちがえたジムクウェルだっけ
軽量化してリニアシート加えただけの改修機ガルバルディβが
Zの時代でもかなりの高性能機だったことを考えると、GPシリーズなみのオーパーツな性能を持ってるともいえるな
321:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 04:27:30
ガルバルディはそこまでオーパーツって訳じゃないと思うぞ。
ぶっちゃけギャンにゲルググの装備持たせて調節したのがガルバルディなわけだし。
ガルバルディの最大の功績だったものは、
フィールド・モーター駆動、セミ・モノコック構造、チタン系装甲、学習型コンピュータ搭載だったこと。
連邦の規格に変えるのに対した改修を必要とせず、それ故ガルバルディβとして採用されてた。
そういった意味で、ガルバルディはジオン版ジムと言える。
322:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 04:28:22
>>315
ゲルググはまだ流体パルス構造だよ
ザクの動力パイプが格闘戦時に破壊されることが多かったんで内装式にしたってだけ
フィールドモーター構造なのはギャンでこの2機の技術のいいとこ取りをしたのが、上で書いてあるガルバルディα
323:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 04:31:31
>>321
>フィールド・モーター駆動、セミ・モノコック構造、チタン系装甲、学習型コンピュータ搭載
……とんでもない気がするんだが
ジムどころかそれらを採用してないゲルググと同格なガンダムじゃ足元にも及ばないような
324:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 04:33:40
まぁ、一言で言うならジオン脅威の科学力ってこった
325:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 04:36:24
>>323
まあ、それら全てをジムは持ってるんだがな。
326:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 04:48:31
>>307
「女で少尉」て娼婦から転職したと言われる
アノ女(ひと)ですね?
327:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 05:05:55
ここは敢えてカジノ詐欺の片棒からの転職といってみる。
328:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 07:42:33
ドムやリックドム、推進器に熱核ジェットエンジンに熱核ロケットエンジン積んでるんだよな
動作原理からすると両足に1機ずつ動力炉よりさらに小型の核エンジンを積んでることになるんだろうか?
329:51
06/11/05 10:18:23
現段階での設定みたいなの書いたほうがいいかな?
MS設定だけだが・・・
330:51
06/11/05 10:45:19
今日投下できんかもしれない
スルーしてもいいですので・・・
ザフト
地上では優勢、宇宙では劣勢
ジン
ザク以下の性能
コーディが乗って性能差を何とかしてる。
シグー
ザクの一歩先をいく機体
装備はジンと変わりないが機動力はザクを大きく上回る
バグゥ
陸戦の鬼。グフでもコイツに勝つは難しい
ディン
どうやって飛んでるんだ?
ともあれ空戦の主力。最近、ガルマのドップに撃ち落されて・・・
331:51
06/11/05 10:47:51
ジオン
宇宙では優勢、地上ではザフト相手に攻めあぐねてる
旧ザク
ジオンで始めて造られたMS。核分裂炉が動力。出力だけなら自由なみ
ザクC
旧ザクの改良型で核分裂炉が動力。エースなら正義とそこそこ格闘戦ができる(あくまでそこそこ)
ザクF
ジオンの主力!
バッテリー駆動方式で後はC型と変わらず
ザクJ
陸戦型でオデッサ制圧時に投入された
ザク改
統合整備計画によって製造された
配備はまだ一部の部隊のみ
グフ
地上の主力
グフ・カスタム
指揮官機
イフリート
グフとのコンペに敗れる・・・
それでも史実より配備されてます
ドム
開発不可能!!
Nジャマーの所為で熱核ジェットエンジン使用不能!
融合炉ができれば造れるかもしれんが・・・
ゲルググ
現在開発中
ゴック
初の水陸両用MS
こいつのおかげで黒海、地中海の制海権をとれた
アッガイ
偵察・隠密などなど
ズゴック&ハイゴック
開発中
ジオニック社は儲かってます
ツィマッド社はちょっとヤバイです。
332:51
06/11/05 10:53:01
水中MSに関しては太平洋に進出してないので開発が遅れてます。
とりあえずこれだけです。皆さんご意見ご感想を!!
333:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 10:53:17
種世界には電磁推進があるじゃないか。
334:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 11:53:11
統合整備計画が実施されている、ということはだ。
―もういるわけですな、「あの」ザク頭が。
戦場が限定されているから、アフリカ~ユーラシア戦線にはジオンの名だたるエースが揃っているわけですな。
宇宙ではジオン海兵隊が……
335:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 12:57:23
ドムが開発不可能だってぇー!?
ジオンは早急に融合炉の小型化を進めるべきだな。
ドムさえいればバクゥなんぞにでかい顔させずに済むのに・・・
ディンは「羽があるから飛べる推進」というシステムで飛行しています。
ディンに限らず大抵の種MSは羽があれば飛べます。
おそらく邪神の加護でしょう。
336:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 13:01:28
アプサラスを開発し、焼き払えばいいんです!
337:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 13:17:38
Wikiの情報どこまで信用して良いのか分からないけど
ジンの本体重量、78.5tもあるってことはC型のザクⅡよりも重いんだね・・・
空飛ぶディンは37.33t、飛ぶために何を削ってるのか想像したくも無い
338:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 13:19:29
GにはまともなOSが積まれているのかな?
連合に鹵獲されたジオンMSもあるだろうし、まともなOSが出来てても不思議じゃないな。
339:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 13:20:16
>>337
装甲削って、フレームも肉抜きして…あー、ミニ四駆のホネシャーシ思い出しちまった。
格闘戦をまったく考慮していないのは確実だな。合理的な発想だけど。
あー、でも劇中MSをぶら下げて飛行してたような気がするんだが……
340:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 13:32:26
あ~、達磨になったデュエルを持って飛んでたりもしてたね
アレだけでも何tあるかスタッフは考えて無かったな
341:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 13:37:52
ツィマッド社の主力商品って
ドムとゴック以外無いよね?
ギャンとヅタと言う
強力なネタはあるけど。
342:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 13:46:28
ゴックの推進器に使われている熱核水流ジェットって同じツィマッド社製なだけに
ドムの熱核ジェットエンジンの転用らしいので元の設定だと拙いかも
もともと推進装置の開発が得意な会社みたいだしジオン脅威の科学力で頑張って欲しいところです
ちなみに他の水陸両用型MSも熱核ロケットや熱核ジェット、熱核水流ジェットを使ってるみたい
343:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 14:08:19
ミノフスキー物理学を使った推進機関って一部の例外にしか使われていないし
戦前の民生技術は大差ないだろうから一般的な推進器はCEのものと一緒と考えても良いんじゃないかな?
344:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 16:51:19
しかし、改めて解かることだがCE 以外のMSがものすごく核融合に頼ってたわけか
やっぱり小型融合炉を早めに開発したほうが
345:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 18:14:36
ここでザクスピードを。
346:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 18:56:15
>>344
と言うよりは、あって当然のレベルまで普及してたっつーわけでそ。
347:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 20:20:24
下がり杉
348:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 21:57:57
上げるな!
349:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 22:39:01
「さて、次は北アフリカのZAFTか。目だった動きは無いが、最近小規模な攻撃が頻発しているな。
あちらも、こちらとの大規模な会戦は避けるつもりではあるようだが……解せんな」
「それについては、挑発の意図は無いと見てよろしいかと」
プラントにとっても、まず叩くべきは連合である。
感情的な反発から開戦に至ったものの、プラントの立場はジオン公国に近い。
また、経済的に自立しているジオン公国が、ある程度妥協して連合と手打ちを行えるのとは対照的に、
連合の経済植民地から脱却するためには、連合を完膚無きまでに討っておかなければならないのだ。
中途半端な勝利では、条件無しでの完全な独立を果たすことが不可能だからである。
「ガルマ様同様、アンドリュー・バルトフェルドはそれが見えている男です。
しかし、ガルマ様ほど彼の権限は大きくは無い。それが彼の不幸でしょう。
彼はラウ・ル・クルーゼとは違い、プラントの中枢からは疎まれておりますからな」
「よせ、そう人を持ち上げるものではない。だが、それならばここ最近のZAFTの動きに説明はつくな」
ガルマやマ・クベには信じられないことだが、プラント上層部は連合とジオン相手の二正面作戦を
勝利するつもりでいるとしか思えないのである。
おそらく、バルトフェルドも後ろから突付かれ、形ばかりの攻撃を仕掛けている、といった
ところなのだろう。とは言え、砂漠の虎の二つ名を持つバルトフェルドの攻撃による被害は、
決して無視できるものではなかった。
「バクゥ相手に奇襲されては、グフでも厳しいからな。とはいえ、ルッグンやフリッパーで
戦線全体をカバーするというわけにも行くまい」
正面から戦えば、ジオンの混成部隊とてザフトに劣るものではない。
バクゥは確かに陸の王者だが、濃密な空爆に耐えられるわけではない。
ドップとルッグン、そしてザクの乗ったドダイによってディンを駆逐し、
その後遠距離からの砲撃で足止めされたバクゥをドダイやガウ攻撃空母で破壊する、という
戦闘教義は、実際に勝利を収めていた。虎が正面からの戦闘を回避する理由は、ここにもあった。
「ここは干戈を交えずして、相手に勝つことが上策でしょうな」
「ふむ。何か策があるようだな」
ガルマは、マ・クベを信頼している。彼の忠誠が自分ではなく、その先のキシリアに向けられた
ものであることは十分承知しているが、彼の忠告や提案はどれも傾聴に値した。
己と全く異なる思考法をする、有能な人物は貴重な存在でなのである。
「彼らの補給を切り崩すのです。カーペンタリアは北アフリカからあまりにも遠い。
彼らはアフリカ連合を通して補給を受けていると見て間違いありますまい」
ならば、アフリカ連合を味方につけ、逆にサボタージュさせれば良い。
そうすれば、さしもの砂漠の虎も音を上げることになるだろう。それがマ・クベの案だった。
「なるほど、面白いな。早速実行してくれ。すでにアフリカ連合とパイプを作っているのだろう?」
「ご存知だったのですか」
ガルマの答えにマ・クベは驚いた。
自分の行動は腹心のウラガン以外には知られていないと思っていたからである。
「私も兄上だけでなく、姉上から学ぶこともある。問題が無いから放置した、それでは不十分かな?」
「いえ…敬服いたしました」
本心からの台詞である。虎という名将との戦いが、ガルマを成長させたのであろうか。
キシリア、ドズルという相反する2人の将が、彼の将来を嘱望する理由を垣間見たマ・クベであった。
「それでは、すぐに工作を始めることに致します。吉報をお待ちください」
「少し待ってくれ。さっきの提案に加えて、もう一つ策がある。骨を折ってもらえないだろうか」
執務室から退出しようとするところを呼び止め、指示を与える。
この指示が後に与える小さな、だが重要な影響について、まだ誰も知ることは無かった。
350:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 23:25:14
ここのガルマ、士官学校主席卒業は伊達じゃないですな
351:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 23:28:05
乙!
ガルマ編も面白いな。
マ・クベも有能だ。(塩沢ボイスが蘇ってくるぜ)
テキストかなんかに溜めて、纏めて投下してもらえるとボリュームがあって良いです。
352:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 23:31:41
オーベルシュタインを思い出した。
353:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 23:42:52
テキストでまとめて書こうとすると、51さんの設定と齟齬が出るのです。
ドップはディンに勝てるとわかったから上の話ができたわけでして……
あと、上で書いた作戦は、数がジオン>ZAFTでないと実行できないので、
虎さんが本気で全戦力かき集めてやってきたらとても実行できない…という脳内妄想で書いてます。
(だからジオン側も攻めあぐねてる、と)
354:353
06/11/05 23:48:27
ちなみに、ガルマのイメージはこのガルマのイメージです。
URLリンク(www.youtube.com)
355:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 23:53:34
>>353
了解!
356:通常の名無しさんの3倍
06/11/05 23:59:44
誰だ こんなところでラインハルトとオーベルシュタインの会話を書いているやつは
いや本当にそのうち ガルマがマ・クベに対して「卿」と呼びそうなところが怖い・・・
357:通常の名無しさんの3倍
06/11/06 11:48:57
結局、赤いのは彗星の人なのか?
それともわざと目立って撃墜されようとする人なのか?
前者なら父親がブルコスなんだからコーディーなのはおかしいような気がするけど
358:51
06/11/06 20:49:27
1.
「ご無事ですか大尉!」
X303“イージス”に乗ったクリスチーナ・マッケンジー中尉から通信が入る。
「ええ……クリス、ストライクは戦闘ができないわ。そっちは?」
「OSはインストール済みです。いけます」
ヨタヨタとぎこちない動きをするX105“ストライク”に比べ、紅いMSはスムーズに動いていた。
そんな2機を遠くからみていたデニムは冷静さを取り戻し考える。
(単機ではジンと連合の新型2機を相手にするのは無理だ。それに本来の目的は偵察であり戦果ではない)
デニムはザクの残骸をチラリと見ると―
「すまん、ジーン」
ヘリオポリスから脱出すべく自機を動かした。
一方のミゲルは自分の腕に自信があるのか、単機での捕獲を試みる。
「アレが残りの機体か……おもしろい!」
「く、来る!」
ジンは突撃機銃を発砲し、放たれた76mm弾がイージスを襲う。
「……アウッ!!」
「所詮テストパイロットか!」
重斬刀がイージスに振り下ろされた。
そんな光景を見ていたキラは、たまらずマリューに噛み付く。
「何してるんですか、やられちゃいますよ!」
「大丈夫、ジンのサーベルなどXナンバーには通用しない!」
XナンバーであるイージスとストライクにはPS(フェイズシフト)装甲が導入されている。
この装甲は一定の電流を流して位相転移を起こすことによってあらゆる物理攻撃を無効化するものである。
実際にイージスのPS装甲は重斬刀を弾き返しているが、事情を知らないキラは気が気ではない。
「こんなものに乗ってるんだったら何とかして下さいよ!」
「この機体はまだOSが出来てないの! 仕方ないでしょう!」
キラはマリューの言葉に頭に来たが、モニターに目をやると深呼吸をし決断した。
「……どいてください! はやく!!」
359:51
06/11/06 20:50:13
2.
二人が口論している間も戦闘は続く。
クリスは初の実戦で最初は焦ったが、今は冷静にジンの動きを追っていた。
(焦っちゃダメ。落ち着くのよクリス)
イージスの武装は75mm対空自動バルカン砲「イーゲルシュテルン」とビームサーベルしかない。
本来は60mm高エネルギービームライフルを装備しているはずなのだが搬入作業のため取り外されていたのだ。
そうなるとビームサーベルで勝負を決めなければならない。
「一撃で決めなきゃ……」
相手は経験豊富なコーディネイターである。
初めて実戦を経験するナチュラルのクリスでは困難な戦いだ。
クリスは防御に徹し、相手が隙を見せるのを待った。そして―
「いい加減に落ちろっ」
「いま!!」
苛立ちはじめたミゲルの一瞬の隙を狙って、ビームサーベルを抜き放つ。
その一撃はジンを捕らえたはずだった。
「はずした!?」
その瞬間、ミゲルは反射的に重斬刀を構えビームサーベルを受け止めようとしたのだ。
もちろん重斬刀は切断されてしまうが、その所為でビームサーベルがジンに届くのにコンマ数秒遅れた。
それは超人的な反射神経を持つコーディネイターが機体を動かすには十分な時間だった。
「貴様ー! ナチュラルの分際でっ!!」
激昂したミゲルはイージスを踏みつけ、至近距離で突撃機銃を乱射する。
「キャァッ!! こ、このままじゃ!!」
PS装甲があるとはいえ、エネルギーは永久ではない。
数十発の弾丸をうけたイージスは装甲から色が抜け落ち、みるみる暗い鋼の色になってしまう。
「死ねぇ!!」
止めを刺されるまさにその時、もう一つの新型MSストライクがジンに迫った。
「やめろおぉぉっ!」
「なに!? さっきと動きが!!」
勝負は一瞬で決まった。
キラが操るストライクはアーマーシュナイダーをジンに突き刺した。
機能を停止させたジンは糸を切られた人形の様に地面に倒れこんだ。
360:51
06/11/06 20:53:20
3.
「デニム曹長が突出した?」
『はい! コロニー内部にジンが侵入し、破壊活動を始めたのです』
ヘリオポリスからほど近い宙域にある小惑星の陰に1隻の軍艦がその身を隠していた。
ジオン公国のムサイ級巡洋艦“ファルメル”である。
『その後ジンと抗戦になり、非常事態とみて自分は脱出したのであります』
「よくやった、スレンダー伍長」
仮面で顔を隠した長身の男。
彼こそが、全世界にその名をとどろかせている赤い彗星ことシャア・アズナブルである。
「連合軍の新型MSは存在するのだな?」
『ハッ!』
「もういい、帰還しろ! 詳しい報告は後で聞く!」
通信を切ると副官のドレン中尉が言う。
「意外でしたな、デニムに兵が押さえられんとは……」
重苦しい空気が漂う。
そんな中、一人の女性士官がブリッジに入ってきた。
「少佐、私の言った通りになりましたね」
シャアに話しかけた女性は、まだ少女のようなあどけなさを残していた。
「あの二人には新型を与えたのだがな」
「あの人は腕が悪かったから」
「手厳しいな、ララァは……」
「でも曹長は生き残りました。少佐のおかげです」
シャアは笑うと、スクリーンに映ったヘリオポリスを眺めた。
「若さゆえのあやまち……か……」
361:51
06/11/06 20:55:01
つづく・・・
すみません、3連休中に投下しようと思っていたのに時間がかかりました。
ちょいと補足説明
クリスについて
初めはリュウでした。
でも連邦軍人がパオロにリュウじゃ、死亡キャラを選んでるみたいだったので変更しました。
テストパイロットだし、コンピュータの調整もできるし、バーニィ出したいし・・・
ララァについて
何度も書きますが戦争は1年以上経過しているので・・・
362:通常の名無しさんの3倍
06/11/06 20:59:29
>>361
お疲れ様です。
勝手にガルマネタを書いている者ですが、1年以上戦闘が継続しているということは、
ペズンのMSやEXAM、アプサラスやアシュタロスについてもある程度完成しているということでしょうか?
その他、書いた内容におかしな内容はあるでしょうか。
勝手に三次創作している立場で申し訳ないんですが、教えていただけると幸いです。
363:通常の名無しさんの3倍
06/11/06 21:05:26
GJ!
ララァがこの段階で出てくるとは・・・
しかも、結構毒舌ですな。
AAはイージス・ストライクを守りきりましたか。
戦力に少し余裕が出来た、と思いたいところですが、ザフトはともかくシャア・ララァがいるからなぁ。
やばい気がする。
アーマーシュナイダーがジンの何処に突き刺さったのかが、ちょっとわかりません。
ミゲルが脱出した描写もありませんし、コクピットと解釈してもいいんですかね?
それにしてもミゲル・・・
>「貴様ー! ナチュラルの分際でっ!!」
そんなに簡単に頭に血が上っちゃ底が知れたもんだな。
ジーン二号だな。
364:通常の名無しさんの3倍
06/11/06 21:53:52
投下乙っ!
イージスが残った。
このイージスはまともなOSなのか、クリスだからスムーズに動くのか。
単にストライクが調整未了の様にも読めるけど。
365:51
06/11/06 22:50:11
>>362
ありがとうございます。ぜひ続けてください。
ただガルマとアンディは殺さんでください。
設定について考えついたものですが、
イージスについて
ストライクだけではシャアに対抗できないと思いました。
イージスいてもできるとは思えないけど・・・
ペズン計画
劣勢じゃないので提案すらされていない。
マグネット・コーティング技術は無いし、ギャンは出来てないし、ドムは開発不可だし・・・
アプサラス
同上
EXAM、アシュタロスなど
両方ともゲームですよね。
ブルーはやりましたが、コロニーはやってないんですよ。
だからゲーム関係はあまり考えてません・・・
ガルマ関係
まず最初に、ディン>ドタイ+MS>ドップ、です。
だからドップでディンを落したのは凄いことなんですよ!
ちなみにこのディンは捕獲してます。
そのため、とあるグフの発展型に影響を与えてまして・・・(ここまで書けば分かるでしょう?)
ガルマとアンディの戦い
1)ガルマ率いるマゼラアタック大隊とダコスタ率いるザウート部隊がリビア砂漠で戦闘。
2)ザウートは火力はあるが機動性が低いためマゼラアタック大隊の的にされてしまう。
3)アンディのバクゥ部隊到着。機動力を生かした戦術にマゼラアタックはおろかザクでも対抗できず。
4)ジオン軍後退。ザフト軍は追撃するがノイエン・ビッター、ランバ・ラル、デザート・ロンメルらがゲリラ戦を展開し足止めをする。
5)ガルマ本隊はカイロまで後退。リビア砂漠をはさんで膠着状態。
こんな流れですが、バナディーヤが何処なのか分からないので変わるかも・・・
ちなみにラルは毒ガス(オリジン設定)使ってないので普通にいます。
こんなところですね。
366:通常の名無しさんの3倍
06/11/06 22:58:23
あー、するとアッザムやザメルは無いのですな。
デザートザクやザクキャノンはあっていいようですね。
367:通常の名無しさんの3倍
06/11/06 23:10:11
>>366
アッザムは存在するんじゃないか?
あれは元々空中要塞で、
ミノクラで浮いているわけだから。
ミノクラは普通に使っているっしょ?
368:通常の名無しさんの3倍
06/11/06 23:12:47
ディン捕獲できてるなら、それを元にドム作れないかな?
MSを浮かせる浮力が得られるんだから、それを簡略化してホバーにすればいいんだし。
369:通常の名無しさんの3倍
06/11/06 23:26:36
グフフライトタイプかー。
イフリート改も存在してたりして……
370:通常の名無しさんの3倍
06/11/06 23:27:46
ジオンにだってコーディいるしな。
371:通常の名無しさんの3倍
06/11/06 23:54:08
ミノクラはエネルギー(たぶん電力)とかの消費はどんな感じだろう。
消費が大きいとしても、大きい融合炉がアッザムに積めるなら問題ないけどね。
(まあ、逆にアッザムが融合炉を積むサイズで作れれば良いって発想もあり)
これをさらに妄想すると空中給油的発想でアッザムからコード引っ張って電源供給で例のグフが……
372:通常の名無しさんの3倍
06/11/07 00:30:13
> 「所詮テストパイロットか!」
テストパイロットとはペズン教導団と並ぶパイロットのトップエリート集団なんだけど・・・
何故かでは二次創作では訓練兵として扱われる事が多い。 他にはナデシコとか。
まぁガンダムでクリスやコウ、キースなんかの新兵が所属してるからそう思われるんだろうけどね。
373:通常の名無しさんの3倍
06/11/07 00:43:38
テストパイロットってのは試作機の不良部分を事細かに洗い出すのが仕事だから、ベテランの腕利きが選ばれる。
又、試作機は総じて扱い難いんで、そういった意味でも操縦に慣れていないと無理。
>まぁガンダムでクリスやコウ、キースなんかの新兵が所属してるからそう思われるんだろうけどね。
クリスは正確には、テストパイロットではなくMS操縦ができる技術者に過ぎない。開発後間もないMSに基本動作を仕込むのが仕事。
ガンダムNT-1のテストパイロットをやっていたのは、人手不足等による飽くまでも緊急の措置。
コウやキースにしても、実際にテスト機に乗っていたのはバニングやアレンであって、彼ら2人はザクに乗って模擬敵の役目をするのが仕事。
もし、ガトーの襲撃が無くそのままテストが続けられていたらアレン辺りがGP-01に乗っていたと思われる。
374:通常の名無しさんの3倍
06/11/07 01:04:41
実戦でのテストパイロット部隊は外伝のブルーディスティニーを参考にして頂きたい
ユウの部隊はモルモット部隊と言われ損耗率がエラい事になっていた
375:通常の名無しさんの3倍
06/11/07 01:30:43
>ノイエン・ビッター、ランバ・ラル、デザート・ロンメルらがゲリラ戦を展開し足止めをする。
うあああああ想像するだけで無茶苦茶燃えるぅぅぅぅぅぅぅ!
>>362氏書いてくれませんか? 自分で書ければいいんだけど、ちょいと荷が重い……
>>368
そ れ だ !
376:通常の名無しさんの3倍
06/11/07 01:49:06
監督繋がりでいうと、サイバーフォーミュラSINの凰呀はテストドライバーが2名死亡している。
試作機を操縦するってのはこういう事が有りえるので熟練者がテストするんだよね。
ブルーのパイロットもEXAMシステムが起動して生きてるのはユウだけだし。
377:通常の名無しさんの3倍
06/11/07 03:45:16
試作機というより実験機というべきではないかと・・・・
378:通常の名無しさんの3倍
06/11/07 05:29:30
EXAMに関しては、あれは逆に熟練者っていうより使い捨てのコマ探しだからなあ……。
379:通常の名無しさんの3倍
06/11/07 08:43:06
俺が思い浮かぶテストパイロットってセンチネルの教導団、AOZのマーフィー小隊、ザクシリーズのレムおじさんくらいかな
380:51
06/11/07 20:25:50
テストパイロットに関しては認識不足でした。
一応、
>前線で戦うミゲルは後方の安全な所でMSを動かしている奴らが嫌い
と考えてみた。
381:51
06/11/07 20:27:32
1.
新造艦アークエンジェルのブリッジではナタルとノイマンが口論をしていた。
「艦を発進させるなど! この人員では無理です!」
「そんなことを言っている間に、やるにはどうしたらいいかを考えろ!
モルゲンレーテはまだ戦闘中かもしれんのだぞ!」
起動作業を行ないながらノイマンを叱責する。
「それをこのままここに籠もって、見過ごせとでも言うのか!」
そんな中トノムラ伍長が数名の人員を連れて戻ってきた。
「ご命令どおり、動ける者を連れて参りました!」
「シートに着け! コンピュータの指示通りにやればいい」
ナタルは手を止めると、横になっているパオロに駆け寄った。
「艦長。準備が整いました。次の指示を……」
「少尉……君が艦の指揮を執りたまえ……」
「私がですか!?」
「そうだ……君がやるのだ」
パオロの命令に戸惑うナタル。
「私は……満足に動けん……それに……」
苦しそうな表情で語りかける。
「君の操鑑実習の成績は優秀だ」
「で、ですが……」
「ナタル・バジルール少尉……艦長代行を命じる……」
「……了解しました」
敬礼で答えたナタルは、意を決して艦長席に腰を下ろした。
382:51
06/11/07 20:29:12
>「君の操鑑実習の成績は優秀だ」
「君の操艦実習の成績は優秀だ」
ミスった・・・
383:51
06/11/07 20:30:05
2.
ジンを倒してホッとしたのも束の間、凄まじい轟音が鳴り響く。
岩盤が崩れ落ちると、土煙の中から白く輝く戦艦アークエンジェルが姿を現す。
「戦艦……コロニーの中に……!?」
キラが戦艦に見とれているその頭上で、白いMS“シグー”がシャフトを破壊し降りてくる。
その後には連合のMA“メビウス・ゼロ”も続いた。
「私がお前を感じるように、お前も私を感じるのか? 不幸な宿縁だな。ムウ・ラ・フラガ」
「貴様! ラウ・ル・クルーゼ!」
ゼロはガンバレルを展開し、四方から発砲する。
シグーはかわしつつガンバレルを落とそうとするが、ムウはそれより早くガンバレルを収納させる。
一進一退の攻防とはこのことだろう。決着がつく気配がない。
「こっちはシャアを落とすために腕を高めてんだ! お前なんかに!!」
「シャア……だと?」
「シャア」という言葉に反応するクルーゼ。
「ふざけるな!! 奴は私の獲物だ!」
「なんだと!?」
「第一、そんなもの(メビウス・ゼロ)で奴を落とせると思うのか! 身の程知らずめ!!」
シャアに恨みでもあるのか、いきなり激昂したクルーゼを尻目にムウは切り返す。
「あいにくだな! こちとらMSに機種転換するんだ! だから―」
言いながらガンバレルを、
「―こんなこともできる!!」
そのままシグーにぶつけた。
「な、なに!?」
あまりに意表をついた攻撃をシグーはまともに食らってしまう。
その隙をついてゼロはリニアガンを放った。
それに気づいたシグーはあわてて避けようとするが弾は左腕を吹き飛ばす。
「ちっ……被弾した。帰投する」
クルーゼは自分の失態に腹が煮えくり返る思いだった。
384:51
06/11/07 20:36:46
3.
「つまり巻き込まれちゃったわけね」
場所を近くの公園に移し、キラはクリスに経緯を説明していた。
なぜクリスに話しているかというと、マリューが気絶してしまったのだ。
OSを変えたストライクの動きにより、強いGがかかったのである。
「事情は分かったわ。でもこの機体は軍の最重要機密なの。
申し訳ないけど、しばらくは私達と一緒に行動することになるわね」
「そんな……」
「大丈夫よ! 私が上に掛け合ってみるから、そんなに落ち込まない!」
クリスは、バシッ! とキラの背中を叩く。
「でもさっきのメビウスとシグーの戦闘見た? すごかったわねー! さすがエンデュミオンの鷹っ!!
私が乗ってたこの機体も彼が乗ることになるのよ! すごいでしょ!?」
「はぁ……」
元気付けようと、大げさに話すがキラは落ち込んだままだった。
ただキラは拘束されることに落ち込んでいるわけではない。
(アスラン、だったのかな? でも君が軍人になんて……)
アスランのことを気にしていたのだ。
そんなことを知らずにクリスは、
(ま、まずい! 気まずい……)
385:51
06/11/07 20:38:22
微妙な雰囲気の中、一台の車がこちらに近づいてくる。
「トラック?」
荷台には数人の人達が乗っている。
「やっぱりキラだよ!」
「おーい!」
「キラー!」
それはゼミの友人達だった。
「サイ!? トール! ミリアリア! カズィ!」
荷台から降りると皆がキラに駆け寄ってきた。
「よく生きてたな、このヤロー!」
「皆、どうして?」
「退避シェルターに入れなくてさ」
「困ってたところをあの人に拾われたんだ」
「あの人?」
振り向くと、トラックの運転席から女性が降りている。
美しい金髪を肩まで伸ばし、どこか気品の感じられる女性だ。
「お友達?」
「ええ、同じゼミに所属してるキラです」
「キ、キラ・ヤマトです」
突然紹介されたキラは照れながら言った。
「セイラ・マスよ」
386:51
06/11/07 20:40:10
第2話前編終了
WBクルーはセイラだけを考えてる
387:通常の名無しさんの3倍
06/11/07 21:05:06
>>380
安全に兵器を使えるのはテストパイロットたちのお陰なのに…
388:通常の名無しさんの3倍
06/11/07 21:16:49
おー、GJ
互いにシャア(クルーゼは誤解ぽいが)に因縁持つムウとクルーゼのこれからの戦いにwktk
そしてセイラさんキター!!
そうだよなぁ。シャアがいるんだからセイラさんもいるよなぁ。
389:通常の名無しさんの3倍
06/11/07 21:41:32
GJ!
セイラさんまで!・・・当然いるわな。
この分じゃアムロもいそうだな。
いないと、シャアがかわいそうだ・・・
390:通常の名無しさんの3倍
06/11/07 21:51:33
投下乙。
セイラさんご登場、そしてイージスはフラガの乗機と判明、と。
変形機体だし、たしかにメビウスになれてるフラガ向きかもしれぬ。
391:今度は日常編
06/11/07 22:28:37
マ・クベに指示を出した後も、ガルマの仕事は終わらない。
運ばれる書類に目を通し、指示を与え、説明を求める。軍隊とは巨大な官僚機構である。
無論、最終決裁権者のガルマまで上がってくる案件は限られたものではあるが、
逆に言えばそれは全て今後を左右するものばかりである。
「ヒルドルブ……ほう、これはいい。バクゥよりも速いのか」
試作モビルタンク、ヒルドルブ。最高走行速度110km、最大射程32kmの30サンチ砲を備えた
巨大戦車である。地球降下作戦前にザクとのコンペに敗れたが、プラントの参戦に伴う情勢の変化から
再度性能試験が―地球で―行われることになった兵器であり、
ZAFTのザウート同様可変機構を持ち(こちらは戦車から半MS形体への変形だが)、
ザクやグフの装備も同時に使用できることも強みであった。
「これがあれば、あの大敗も無かったかもしれないな」
砂漠の虎に挑み、返り討ちにあった記憶が脳裏に蘇る。
積極的に戦いを挑む気は無いが、次に戦う時は負けはしない。
ガルマは知らず拳を握り、決意を新たにした。
「さて、これで今日の予定も終わりか。ようやく一息つけるな」
仕事が終われば、司令官の顔から、少し疲れが目立つものの、年相応の顔に戻る。
彼は地球方面軍の司令官ではあるが、同時に弱冠20歳の青年にすぎない。
だが、最上位者であるガルマには私的な話をする相手すらいないのだ。
そこからくる重圧は、並みのものではなかった。
「せめて、シャアがいてくれればな」
ため息とともに、今は宇宙にいるだろう親友を思い浮かべた。
ただ一人、ザビ家の御曹司であるガルマと対等に付き合ってくれたシャアがいれば、
公私共に頼りになることには疑いは無かった。
しかし、「話し相手が欲しい」といった理由で派遣を要請することが出来るはずも無い。
「話し相手か……イセリナはどうしているだろう」
イセリナ・エッシェンバッハは大西洋連合の大都市、ニューヤーク市長の娘であり、
数年前にオーブで開かれたパーティーで出会って以来、ガルマとは恋中であった。
地球とジオン公国は遠いため、お互い家族に隠れて、
ビデオメールのやり取りを交わす程度の間柄ではあったが……
(もっとも、キシリアはそのことを知っていて、逆に便宜を図っていたのであるが)
戦争が終われば、また会える。だが戦争終結のためには連合の中核、大西洋連合を落とす必要がある。
身勝手な考えとは自覚しているが、彼女がいるニューヤークを火の海にすることはしたくなかった。
「そういえば、あの少女は元気だろうか」
カガリ・ユラ・アスハ。彼女のおせっかいな空回りが無ければ、
自分はイセリナと恋仲どころか、話しかけることすら出来なかったのではないか。
戦火と関わりが無くとも、コロニー落としとニュートロンジャマー投下は
オーブにも様々な影響を与えているだろう。せめて息災でいるといいが……
そう思っている相手が、まさか自分のすぐ近くにいるとは、ガルマの考えの及ばないところであった。
392:通常の名無しさんの3倍
06/11/07 22:51:53
乙!
キシリア・・・ガルマに甘すぎだろ!?
不覚にも萌えてしまったじゃないか・・・
393:通常の名無しさんの3倍
06/11/08 00:13:38
ヒルドルブ!ヒルドルブ!
もしかして、ソンネンとゲリラ屋オッサンズ夢の共演が・・・!ワクワクテカテカ
394:通常の名無しさんの3倍
06/11/08 00:18:46
確かに、こいつならバクゥにも勝てる…つーかザメルの最高時速220km/hかよ。速すぎるぞ。
しかし、バクゥの最高時速っていくらだっけ?110km/hなら出せそうな気もするんだが。
395:今度は日常編
06/11/08 00:32:50
ちなみに、ヒルドルブ → ザメルでなく、ヒルドルブ → ライノサラスになります。
問題はバストライナー砲の代わりが見つからんことです。
あー、でも完成する頃はガルマもバルトフェルドも死んじゃうのかー。
396:通常の名無しさんの3倍
06/11/08 08:16:11
>>395
>バストライナー砲の代わり
ローエングリンとか
397:通常の名無しさんの3倍
06/11/08 08:32:12
>>394
あれ、ドムって300km/h位出なかったけ?
あれ~? 記憶があやふやだから間違ってたらごめん。
398:通常の名無しさんの3倍
06/11/08 09:51:56
>>397
この話の中ではドムは技術的な問題で作られて無いんだよ
399:通常の名無しさんの3倍
06/11/08 13:37:02
熱核ホバーが今のところは駄目だしね
400:通常の名無しさんの3倍
06/11/08 14:16:59
あのグフがモノになるのであれば装甲はともかく機動性ならドム以上の機体に仕上がりそう
宇宙用なら推進器いろいろありそうだしGジェネに出てきた足無しのドム作ってみるとかw
401:通常の名無しさんの3倍
06/11/08 18:50:33
これってアムロは出ないのかな?
コーディネイターとは別にニュータイプがいるというのがここのジオンの思想だが、そうなら元祖ニュータイプのアムロは必要な気もする
でもそうするとアムロvsシャアに他のキャラが呑み込まれて目立たなくなりそうな悪寒
402:通常の名無しさんの3倍
06/11/08 21:02:16
>>401
何をいう。元祖ニュータイプはシャリア=ブルだ。
403:51
06/11/08 21:31:31
1.
「ミゲルとの交信が途絶えた!?」
その報告を受けたアデスは、思わず聞き返した。
「間違いないのか!?」
彼はザフトのナスカ級高速戦闘艦“ヴェサリウス”の艦長である。
ヴェサリウスとローラシア級MS搭載艦“ガモフ”の2隻がヘリオポリスを襲撃したのだ。
「“黄昏の魔弾”を失うとはな……」
アデスは俯きながらつぶやいた。
クルーゼ隊には赤服と呼ばれる優秀なパイロットがそろっている。
しかし彼らはいずれもアカデミーを出たばかりで実戦経験に乏しかった。
ミゲルは赤服ではないが、戦場で武勲を立て、パーソナルカラーを許された歴戦の戦士である。
彼を失った意味は大きい。
<アデス聞こえるか>
帰還途中のクルーゼから通信が入る。
<全MSにD装備をさせろ>
「D装備ですか?」
アデスは驚いた。D装備は要塞攻略用の最重装備だからだ。
クルーゼの命令に不満を擁きながらも、彼は部下に命令する。
「分かりました。すぐにジンへD装備を!」
「フレドリック艦長」
その時、ブリッジにアスランが入ってくる。
「自分を出撃させてください」
「なんだと? しかし、機体が無いだろう」
「ミゲルのシグーを使わせてください!
自分が“G”が奪取していれば彼は死ななかったかもしれません。仇をとらせてください」
アデスは一瞬迷ったが、アスランの赤服を見て承諾した。
「分かった。許可しよう」
「ありがとうございます」
言うなりブリッジを飛び出す。
(あれは……キラなのか?)