06/09/04 20:27:44
旧クライン派をまとめるラクスが、某かに狙われることはそう不思議ではない。
キラはアクセルを踏みつけ、必死の形相で車をMSドックへと走らせた。
「僕はフリーダムで撃退する!ガロードはどうする!?」
「聞かれるまでもねぇ…館にはティファもいるんだ!俺も出る!」
車を飛び下り、ドックへ全力疾走する。
足がもつれる。
銃声が耳をつんざく。
そして、コックピットに座り、OSを立ち上げ、敵に目を据え叫ぶ。
「フリーダム行きます!」
「DX、出るぜ!」
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そこからは圧倒的だった。
要因の一つは、敵は隠密行動が主体のMSゆえ、ドッグファイトには向いていない。
そして一番の要因はパイロットの練度。
前大戦で英雄と称賛されたキラ。常に戦場に身を起き、強敵と戦ってきたガロード。
せせこましいスパイに負ける要因は無い。
MSを降り、皆がいると思われるシェルターへと走った。
そこには悲壮な空気が流れていた。それを払拭するかのようにキラが問いただす。
「皆、無事ですか…?」
バルトフェルドはうつ向いたままだ。
「バルトフェルドさん!!」
キラがバルトフェルドの肩を掴み、更に問いただす。
「落ち着いて聞け……ラクスが撃たれた……重体だ…
今、マリューが病院に連れていく準備をしている」
「…」
キラは困惑した。バルトフェルドが何を言っているのか理解出来なかった。理解したくもなかった。
~つづく~