06/08/23 19:23:53
「どうした、オカマ野郎? 白兵戦最強の、アスラン・ザラはどこ行った?
やっぱり愛しいキラちゃんのため、本当はオーブに戻りたいんじゃないのか?」
「おい、それぐらいにしとけよ!」
ガロードが割って入る。しかしハイネは、皮肉な笑みのままアスランを見下ろしていた
「ハッ! ガロード。気をつけな。このオカマ野郎はまた裏切るぞ
キラがそばにいなきゃなんにもできないヤツだからな」
「黙れ・・・! ハイネ・・・・! キラがいなければなにもできないだと・・・!?
俺がキラにどんな想いをさせられたのか・・・・・!」
「じゃあ、なんで戦う前から白旗あげてるんだよ」
「え・・・・・」
ハイネの言葉を受け、アスランは固まる
「もう一回言うぞ。フリーダムとジャスティスは、並び称された名前なんだ
アスラン、おまえはキラと戦って、負けたのか? もう戦うことはできないのか?」
「・・・・・・・・・・」
「MSが足りない? 国を盗られた? 結構じゃないか!
おまえ、自分が前大戦でなにをやったのか忘れたのか?
極少数のMSで、圧倒的に多数のザフトと連合の戦いに介入して、戦争を終わらせたんだぞ?
あんな無茶はもうやらないのか?」
「・・・・・・・・・まさか、ハイネ」
「・・・・おまえが負け犬のタマ無し野郎なら、死ぬまでそこで這いつくばっていればいいさ」
ハイネはそれだけを言うと、アスランの部屋から出て行った
彼は励ましに来たのだと、ガロードは思った
「・・・・・・・・ガロード」
「なんだよ、アスラン?」
「ハイネはなにを言いたかったんだと思う?」
「だいたい、わかるぜ」
「・・・・・・・・」
ハイネは言外の意味を、言葉にこめている。しかしそれは危険なことだ
つまり、シンやルナマリアといった人間を軍から脱走させて、
独自の勢力を組織しろと、言っているのだった
==========================