種・種死のキャラがX世界に来たらat SHAR
種・種死のキャラがX世界に来たら - 暇つぶし2ch913:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/11/24 00:50:08
今回の話はほぼノンストップでかけました~

第四十三話『完……敗…だ………。』(前編)

ダァンッ!!

前方で行われている戦闘に集中しているブリッジの面々の後ろで大きな音が鳴り響いた。皆はいっせいに音のなった方向に顔を向ける。
「…艦を出せ!」
見張りの男から奪い取ったライフルを見せびらかしながら、カトックはにんまりと笑った。

 フリーデンの前方でバリエント部隊と交戦していたシンたちはフリーデンが突然動き出したことに戸惑いを見せていた。
「な、なんだ!?」
『月が沈むまで、動かないんじゃなかったのか!?』
『シン! ガロード! フリーデンに戻れ!! 艦から離れるんじゃねぇぞ!!』
驚いて動きを止めるシンとガロードにウイッツは指示を出す。フリーデンの不可解な行動に頭をひねりながらシンは機体を操った。
「一体…、何があったって言うんだ?」


「参謀本部も厄介なものをまわしてくれたものだな。」
アイムザットは輸送機とは別に運ばれてきた巨大な物体を見上げる。黒系統の色で統一されたそれは全長38.7m、
背中に取り付けられた大口径のビーム砲の砲身の長さまで含めると50mを超える。
「ダブルエックスがあれば必要ないというのに…!」
参謀本部からの命令書では『試験運用をせよ』とされているが、ゾンダーエプタには今そんな事をしている余裕は無い。
「どうされるおつもりですか? こんな巨大なもの…。」
「軍参謀本部の命令は絶対だ…。試験運用をするしか有るまい。」
「しかし!」
「私とて、こんなハリボテなどに最初から期待していない!」
命令書を握りつぶしながら腹の底から怒りを吐き出す。彼にこのようなものを送りつけるということは参謀本部の面々が
彼のことを信用していないと言っているのと同じである。
「このデカ物は自立飛行をすることはできるのか?」
「送られてきたスペック表を見る限りではできるはずです。さらに可変することもできるようですし…。」
「だったら、遠隔操作であれを島の沖合1kmに配置! フリーデンが射程に入ったら降伏勧告!! 
連中が聞き入れない場合はあれを使って艦を沈める、という文を付け加えた上でな。」
「し、しかしそれでは今回の作戦の意味が…。」
「連中がそれを聞き入れるのであればそれでかまわん。それに、旧大戦時のガンダムを3機、さらに謎の1機も含めたら
こんなものを鉄屑に変えるには十分な戦力だ。攻撃に関しても威嚇程度に1,2発デカイ物を撃つ程度でかまわん。」
「そ、総括官はこれを破壊するおつもりなのですか!!?」
「言ったはずだ。ダブルエックスがあれば、こんなものは不要だと。」
アイムザットは背を向けて歩き出す。この通常のMSの3倍の大きさはあろうデカ物がダブルエックスを超える能力を
発揮するとは到底思えない。ヨーロッパで発見したものを遠路はるばる持ってきたのは良いが、こんなものに頼ろうとする参謀委員会の
考えが彼には理解できなかった。



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