種・種死のキャラがX世界に来たらat SHAR
種・種死のキャラがX世界に来たら - 暇つぶし2ch744:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/10/12 23:20:25
トリ付けるの忘れてた…orz >>743も私です・・・・・・

第三十八話『あれも”狂戦士”か……!』(中編)

「こいつらぁぁぁぁっ!!!」
海上では前々からフリーデンをつけ回している紅と紫ガンダムタイプ2機と新型MSバリエントとがシンたちに襲い掛かっていた。
 このバイエントというMSはドートレスから派生した空中での運用を主体に考えられた機体で、白い頭以外のほぼ全身が空の色と酷似した青っぽい灰色をしている。
機体の前面から後ろにかけての空気抵抗を考えて丸みを帯びた造りになっており、従来の空戦装備のドートレスと比較すると格段に速い。
「うおおおぉぉぉっ!!」
飛び交うビームを最小限の動きで避けて構え切り込んでも、バリエントはやすやすと刃を避けて再開する。ドートレスと違いビームライフルが標準装備となっているため
下手に攻撃を受けると大打撃を被りかねない。パイロットの力量はローレライの海での戦闘の時と多差ないが、
MSの性能が向上した上に無理な突撃をする事ができないためシンにとっては我慢を強いられる戦闘となっていた。
「ガロードもウイッツさんも、新型相手に苦戦らしい苦戦してないってのにっ!」
 GXはシールドとしてもビーム兵器としても使用できるディバイダーをうまく使い、次々にバリエントを撃退してゆく。
エアマスターは空中戦で負けては名折れとばかりにたった二丁のライフルで正面から3機のバリエントを駆け抜けざまに撃ち落す。
「俺は――、お前らなんかにっ!!」
 シンの頭の中で何かがはじける。ドートレスと違う動きになかなか慣れないでいたが、違いを一瞬にして認識し、操作に反映させてゆく。
 バリエントが距離を置いて戦おうとするのであれば無理に接近する必要は無い、ディスティニーはそういわんばかりに背中に剛刀を背負ったままライフル一丁で次々とバリエントを落としていった。

「兄さん、あいつ!」
『なるほど、あれも”狂戦士”か……!』
バリエントと共に戦場に出ていたオルバとシャギアは突然ディスティニーの動きが変化したことに少しだけ驚きを見せていた。
『おそらくあのパイロットも――。』
「遺伝子操作を受けた自然の摂理に逆らった存在……。」
『いくぞオルバ、あんな物はこの世から抹殺せねばならん。』
「了解兄さん。あの赤い翼、毟り取ってやろう!!」
紅と紫の機体がディスティニーとの距離を詰める。ヴァサーゴとアシュタロンの計四門のビーム砲が閃光を放つも、攻撃に気づいたディスティニーはやすやすと回避した。
「なるほど、なかなかの動きだな。だが、これでどうだ!!」
 ヴァサーゴは両肩に格納されている伸縮用アームを伸ばし、腕に装備されたストライククローでディスティニーのライフルを叩き落す。
今までに出会ったことの無いトリッキーな機体を前にしてシンは舌打ちをしつつ、背中のクラウ・ソラスを引き抜いた。
「そっちが接近戦で来るというのなら!」
両手持ちでクラウ・ソラスを構え、ヴァサーゴとの距離を詰めて一気に振りぬく。ヴァサーゴもその攻撃を後に下がってなんなく回避した。
「武器が大きいからといって当たる物ではない!!」
『兄さん!!』
ヴァサーゴが下がって開いた2機の間にアシュタロンが割って入り、ほぼゼロ距離で両脇に供えられたアトミックシザーズを繰る出し打撃を加える。
さすがのディスティニーもこれを回避することはできず、コックピットを衝撃が襲った。
「つ、強い!!」
海に落ちる前に体勢を立て直すが、相手もすぐさま攻撃を再開する。一方が攻撃を回避すればもう一方が間に入って追撃を防ぎ、片方が前にいればもう片方は後から攻撃を仕掛けてくる。
 フロスト兄弟の一糸乱れぬ連携にシンは翻弄された。



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