種・種死のキャラがX世界に来たらat SHAR
種・種死のキャラがX世界に来たら - 暇つぶし2ch743:通常の名無しさんの3倍
06/10/12 23:15:24
議論の最中流れぶった切って悪いですけどネタ投下

第三十八話『あれも”狂戦士”か……!』(前編)

 ティファが敵の襲来を予知しカトックたちの監禁部屋に入ってきたその時、彼らは包囲網を潜り抜け部屋を脱走した。シンは追いかけて銃弾を頭に
撃ちこんでやろうという気持ちに支配されそうになったものの、フリーデンが沈んでしまっては元も子もないと思い、歯を噛み砕かんばかりに食いしばってMSデッキへと向かった。
 コックピットに乗り込みブリッジとの通信をつなぐと、開口一番に脱走したカトックたちの情報がサラからもたらされる。
『脱走した捕虜は現在キャプテン達が追跡中! こっちは大丈夫だから外の敵に集中して!!』
「了解!! 絶対にあいつら捕まえてくださいね!!」
目じりを吊り上げたまま通信を切り、VPS装甲の電源を入れて機体をハッチへと進ませると、壁に掛けられた”剛刀”に目が止まった。
『キッド!! クラウ・ソラスを使うぞ!!』
 対艦刀アロンダイト2世というべきクラウ・ソラスを手に取る。フォートセバーンでの戦闘後、レーザーの出力調整が行われたおかげで以前よりも使用可能時間が延長されていた。
「敵は新型も出てる!! 間違っても折ったりするなよっ!」
左手にクラウ・ソラスを持ったディスティニーを見上げながらキッドは叫んだ。全長20m強のこの大太刀は修理するのも一苦労なのだろう。
機体の右手を上げて返事をするとシンは発進態勢を整えた。
「シン・アスカ、ディスティニー行きます!!」

新型が出ようが関係ない、この胸のムカつきを晴らせればそれで良い――

 海上に深紅の翼を広げたディスティニーの中で、シンはどす黒い感情に染まっていた。


「止まれ!! 止まらないと本気で当てるぞ!!」
ジャミルと一緒にカトックたちを追うカガリは叫んだ。だが、そんな台詞を言ったからといって敵は止まってはくれない。
通路を挟みカトック達はマシンガンを乱射しこちらの進行を妨げる。カガリは発砲しようにも、
ジャミルは彼らを捕縛するつもりでいるので必要以上の発砲は禁じられてしまっていた。距離は一向に縮まらない。
「艦長!! このままじゃ逃げられるぞ!!」
「艦の外は一面海だ! 奴らの救援が来ない限り、逃げ場は無い!」
「海に飛び込まれたらどうするつもりだ!?」
「奴らがどこに脱出用ハッチがあるかをわかっているとは思えん! ハッチのない部屋に追い込んでしまえば後は弾薬が切れるのを待つだけだ!!」
 脱出用の緊急ハッチがある部屋は限られている。行き当たりばったりで進んでいる彼らがその部屋に入り込む確率は低いとジャミルは踏んでいた。
「カガリ、お前はロココと一緒に反対側の通路に回りこめ! 次の通路で奴らを部屋に押し込む!!」
「わかった、むちゃするなよ!!」
 そういうとカガリは反対側への通路へとつながる別の階段を駆け下りた。



次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch