種・種死のキャラがX世界に来たらat SHAR
種・種死のキャラがX世界に来たら - 暇つぶし2ch368:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 04:53:28
大体どう考えても国力は連合のほうが遥かに大きいんだから、長期戦になればザフトはジリ貧になるはずなのに
人工差何倍だとおもってるんだ?

369:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 05:07:44
>>368
1.連合内部での足の引っ張り合い
2.その国力が対等になるぐらい、NJ等で被害が出た

あたりの理由じゃね? 多分

370:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 07:16:08
>>368
プラント一基で50万人としても5000万人ぐらいだからな。

371:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 07:21:19
NJの被害はNJCのおかげでだいぶ回復したはずだから、種死のときには連合の工業力は復活してるはずだと。

372:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 08:18:08
ユニウス条約があるからファントムペインみたいに隠匿されてる部隊除いて
兵器の保有数は制限されてたし
NJCは大西洋連邦が外交カードに使ってて他の地域にはそれほど普及してない
その後ユニウスセブンが落ち、生産力ダウン

373:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 08:50:48
種本編の話なら他のスレでどうぞ

374:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/08/31 09:48:46
ルチル編最終話なんであーでもないこーでもないといろいろやってました…。
遅れたついでにこんな物作ってみた。

つ作品の予告 BGMでHUMAN TOUCH(日本語版)を流しながらお読みください。



人は人生の中で『出会い』と『別れ』を繰り返す。15年の時を経て再会した男女の永遠の別れに、少年たちは哀しさを覚えた。だが少女は安らかな笑顔を浮かべていた。

第三十一話『”悲劇のヒロイン”なんて思ってない』


375:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/08/31 09:52:00
第三十一話『”悲劇のヒロイン”なんて思ってない』

「うおおおォォ!!」
ディスティニーは、サーベルで切り込んできたドートレスのメインカメラを頭部のバルカンで割り、さらに一蹴し海に叩きつける。ようやく3機目を撃墜した。
「くそ! このままじゃ!!」
 シンは焦らずにはいられなかった。一向に縮まらない敵艦との距離、錬度が高く精確な連携をしてくる敵、さらに連携のミスをつこうとするとすかさず嫌な位置から嫌な攻撃をしてくるフリーダム。状況は悪くなる一方だ。
フリーデンの進撃のおかげで今までの均衡は破れたものの、それもこの状況を一変させるほど大きな物ではなかった。
「ライフルの弾は残り10発、ブリューナクはバズーカの弾が丸々1パックとビームランチャーは残り4発! クソッ!」
 砲身が長く乱戦では使い勝手のよくないブリューナクを持ってきたことに舌打ちしながらも左側から迫る敵に対して左肩のフラッシュエッジ2で切りつける。引き抜かれたビームの刃はドートレスの頭頂部から胴体へとまっすぐに切り裂き見事に真っ二つにしてしまう。
「このまま…このままあいつらを行かせるわけには…!」
 シンは大きく目を見開き敵を見据える。不意に頭の中で何かがはじけ、戦闘中に起こることのあった”著しく頭の中がクリアになる状態”が訪れた。敵の動きが手に取るようにわかるようになり、前と後ろからドートレスが突撃してくる姿がはっきりと見えた。
「いかないんだぁぁっ!!」
腰に付けていたブリューナクを左手に持ち、前後ほぼ同時に攻撃を仕掛けてくるドートレスを急上昇することで回避する。正面衝突をして動きが止まったドートレス2機をビームランチャーで撃ち落した。
「次は!! ・・・ッ!? なんだあれは!!?」
 シンが見たのは、敵の潜水艦から12機のMSらしき物が飛び出してくる光景だった。普通MSは艦にあるMS専用のデッキから発進するが、艦の装甲をまるで卵の殻を割るかのように出てくる姿は異様な光景だ。
12機のMSがGXを中心に円を書くように展開するその様子は、主君を守る大太刀を背負った騎士のようだった。


「兄さん! Gビットが!!」
「バカな!!? ジャミル・ニートは能力を失っているはずだ!!」
オルバとシャギアは自分の目を疑った。
Gビットを操作するにはニュータイプ能力を必要とする。GX用のGビットが起動したということはGXにニュータイプが乗っていることになるが、
フリーデンにいるニュータイプはティファ・アディールと力を失ったジャミル・ニートだけである。MSの操縦できないティファが乗っているとは思えないし、何より今日のGXはいつもとは一味違った。
Gビットがドートレスたちに対して攻撃を開始する。一発で落ちる者、回避しても追い込まれて蜂の巣にされる者、ドートレスはあっという間にその数を減らしてゆく。
「兄さん・・・!」
「この戦闘の勝敗は決したな…。」

「もうやめろぉぉぉ!!」
キラはストライクフリーダムに装備されているすべての武装を使ってGビットの武装を撃ち落そうとするが、その攻撃はかすりもしない。その間にも次々に味方は被弾していく。
「やめろと言っているだろう!!」
 今まで敵の武器を撃ち落すことで敵の戦闘意欲をそいでいたキラの中で何かがはじける。止める手段が破壊する以外にないと確信したキラはためらわずGビットの胸部めがけてトリガーを引いた。
だが、そこに割って入ってくるものがいた。
「どうして邪魔をするんだ!!?」
手の甲に装備されているビームシールドを展開し攻撃を防いだディスティニーを、キラはにらみつけた。

「あれが”フラッシュシステム”って奴か…、敵に回すと勝てる気がしないや…。」
後ろでなおも攻撃を続けるGビットたちにシンは畏怖の目を向ける。カリスのときもそうだが、ニュータイプの力とは恐ろしさを改めて噛み締めた。
「いらないかもしれないけど、こいつの相手は俺がするんだ!!」
Gビットが後ろで戦っている姿から正面にいるフリーダムに目を向け、あらためて深呼吸をする。元々実力的な面では勝てる相手ではない。以前分析したデータで覚えた事がどれだけ役に立つかわからないが”足止め”が目的なのだから無理に撃墜する必要は無い。
「でも…! できることならこの場で落とす!!」
『何で君たちは僕たちの邪魔をするんだ!!?』


376:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/08/31 09:56:35
第三十一話『”悲劇のヒロイン”なんて思ってない』 (中編)

 不意にフリーダムの外部スピーカーから相手パイロットの声が響いた。相手パイロットの声にはどこか焦りが感じられる。
『僕たちはその艦の荷を受け取りたいだけだ! 君たちと戦いたいわけじゃない!!』
「被害妄想もいい加減にしろ! ローレライの海で先に仕掛けてきたのはそっちだろうが!! あの艦には、俺たちが助けなきゃいけない人がいるんだ!」
『え!?』
「…あんた、前にアスハを式場から掻っ攫ったらしいな。何でそんなことをした?」
「何でって……カガリがセイラン家に入るのが良くないと思ったから…。」
「”思った”からだと!? そんな自分勝手な考えで動いたのかよ! こっちは本人から”助けて”と言われている!」
『そんな・・・。』
「あんた、自分の意見を押し通すのは良いけど、少しは周りを見ろよ! ステラの時も、カリスの時も、周りを見ないで自分だけ突っ走って! どれだけ迷惑掛けたか考えた事があるのかよ!!」
 シンの言葉が終わらないうちにディスティニーに対して拡散ビーム砲が放たれる。難なく回避したが、フリーダムとの間に赤いMSと紫色のMSに割って入られてしまった。
『キラ・ヤマト、撤退だ。』
『! そんな!?』
『Gビットがああなった以上、僕たちの目的は達成されない。ここは引くんだ。』
赤いMSと紫色のMSが撤退した後、悔しそうにこっちを見た後にフリーダムは艦隊へと引き上げていった。

『こんな物は、もういらないんだ!!』
戦闘が終了すると、ジャミルはGXをGビットと同じ高さまで浮上させ、銃口を向けた。空中にとどまっているGビットに対して次々とビームを打ち込んでゆく。
ジャミルの声色やその引き金を引く激しさから、シンは”なにか”から必死に逃げているように感じられた。
「ジャミルさん・・・。」
『・・・今はそっとしておいてやろうぜ・・・。』
 どう声をかけたらいいかわからず、シンたちにはその姿を見守ることしかできなかった。

「…ルチル…。」
潜水艦のMSデッキに残されたLシステムのユニットの中にいる彼女をジャミルは静かに見つめた。15年前、最後に会った時と寸分違わぬ彼女がそこにいた。ティファを通してルチルは答える。
「また会えてうれしいわ・・・、ジャミル。これでもう、思い残すことは何もない。」
「えっ?」
『思い残すことは何もない』ルチルのこの言葉にジャミルは戸惑ってしまった。
「最後の力を使ったの…これですべてが終わるわ…。」
「なんだって!?」
「そんな…やっと会えたって言うのに…!」
 目の前で大切の人の死を見取ったことのあるシンは沈痛な面持ちだ。彼からすれば助けたつもりで助ける事ができなかった、その事が彼の心の傷をえぐる。
ルチルは自分の遺体はもといたローレライの海に沈めてほしいと頼んだ。深い海の底には戦いの喧騒も届かないため安らいだ気持ちで眠れるのだという。
 ジャミルの声は震えていた。
「すまない、結局君を助ける事ができなかった…。」
「いいのよ…、私はうれしかった。最後に大人になったあなたに出会えて・・・。」
「いいもんか!!」
ジャミルとルチルの会話を邪魔したくは無かったがシンには我慢できなかった。かつて同じような体験をした彼には彼女の言葉に納得できないのだ。


377:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/08/31 09:59:47
第三十一話『”悲劇のヒロイン”なんて思ってない』 (後編)

「15年、15年たってようやく再会できたって言うのに、そんなに簡単に別れていいのかよ!」
「…そう、ステラって子なの。」
ルチルの言葉に、シンは耳を疑った。ステラのことはジャミルやテクスにすら話していない。だが彼女は知っていた。
「あなたは優しいのね…、誰かのために泣く事ができるって本当にすばらしいことよ。そして、そんな風に泣いてくれる人がいるってことはとても幸せなこと。」
 重たげなまぶたを開けルチルは言葉を続ける。おそらく、もう長くは持たないだろう。
「彼女も私も、戦争で人生を変えられたわ…。けど彼女も私も、自分のことを”悲劇のヒロイン”なんて思ってない。だって、あなたたちのような素敵な人に出会えたから…。」
 ティファの体を借りたルチルはゆっくりとまぶたを閉じる。表情はとても満ち足りた、満足げなまったく陰りのない笑顔だった。
「なんだか…眠くなっちゃった…。さよなら…ジャミル・・・。」
 体がぐらりと崩れる。それを抱きとめたジャミルは彼女が天国へ旅立ったことを感じた。


 ルチルの遺体を水葬した後、甲板にジャミルは立ち続けていた。
 主だったクルーは悲しみにくれるその姿を見ていられないと談話室に集まっていた。皆一様に暗い表情で各々の席に座っている。
「なんか…やりきれないよなぁ…。」
「ああ・・・。」
 ガロードの声にシンも素直にうなずく。”ルチルをジャミルに会わせる”という目的を達成することはできたが、すぐに彼女は天国へと旅立ってしまった。
ようやく再会する事ができたのに、また離れ離れになってしまっては本末転倒ではないか。少なくとも、シンはそう思った。
「俺は助けたって感じがしない…。」
「でもティファはルチルを受け入れている間、暖かく安らいだ気持ちでいられたって言っているし…。もともとあの人は15年前に死んだも同然だったって話しだしなぁ…。」
「だからって、あんな終わり方って悲しすぎるだろ!」
「…今更どうこう言っても仕方ないさ。」
 ルチルの死に苛立ちを隠せないシンとは対照的に、カガリは落ち着いていた。少なくとも表面上はそう取り繕っていた。
「アスハ! あんたはあんな終わり方で良いと思っているのかよ!?」
「良いなんて一言も言ってないだろ? 終わったことをどうこう言っても仕方が無いといっているんだ。」
 ソファーに座っているシンたちにはカウンターに座っているカガリの背中しか見えない。カガリのその姿もどこか悲しげだった。
「あいつの人生は、戦争によってめちゃくちゃにされた。それだけで最悪な人生だったことは確かなことだな。でも、あいつは死ぬ前に大人になった艦長と再会できたことで
”最悪の人生”が”最高の人生”になったのかもしれない。答えるべき当の本人がいない以上、どんなに議論しても結論は出ないさ…。」
グラスに入っているわずかに濁った茶色い液体を回しながらカガリは悲しげに呟いた。


378:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/08/31 10:02:34
エピローグ

大洋の深くに、ひっそりと眠る少女がいる。

15年前に精神を破壊しつくされた彼女は、システムと共に15年間海の中で眠り続け、大人になったかつての少年と再会した。

彼女にとって、それが良かったのか悪かったのかを今は知るよしも無い。真実は海の中に安らかに眠る彼女の胸の中に永遠に眠り続けることになるだろう。

海に眠る1人の少女の物語は今ここで幕を下した。


379:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 10:06:04
GJ!
オルバよくキラを見放さなかったなwそれにしてもどこまでもキラは引き金を引く腕が軽い男だ。

380:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 10:31:35
新作キター!

381:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 11:14:30
更新乙、そして添削

>>375
>ニュータイプの力とは恐ろしさを改めて噛み締めた。


試行錯誤されただけあっていいデキだと思うっス!

382:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 11:17:42
待ってました!

周りを見ろって言葉がシンの口から出ると苦笑もするが
成長したなとも思う、種死じゃ結局最後の最後になるまで気が付けなかったからな

383:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 12:23:06
やべぇ泣ける…GJ!

384:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 13:08:16
GJ!
ルチルの台詞で泣けた。これでシンも一回り大きくなるだろうと期待。
そして最後のカガリの台詞で彼女も成長した事がちゃんと分かる。
桃色電波から離れたのと、フリーデンでの生活で変わったんだろうな。

385:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 13:21:54
キラが馬鹿なままだったなw
DXのサテライトキャノンでフリーデンに武装解除を要求して、
ヴァーサーゴ、アシュタロン、ストライクフリーダムの三機でフリーデンを拿捕して、
ゾンダーエプタでカガリを見つけたらキラはどう動くのかな?

386:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 14:19:00
ルチルさーーーーーん!!・゚・(つД`)・゚・
切ない・・・本編と同じなのに「目の前で大切な人を喪った」経験者である
シンとカガリが居ると更に重みがあるな・・・

それと、「周りを見ろよ!」とキラに叫んだシンがGJ!この物語だと、シンの成長が
丁寧に描かれているから違和感が全く在りませんでしたよ!
変に悟ってないから尚更良い(一見冷静な発言をしたカガリに食いつく所が
良くも悪くもシンらしさが残っていて良いwww)

>「”思った”からだと!? そんな自分勝手な考えで動いたのかよ! 
こっちは本人から”助けて”と言われている!」
>「あんた、自分の意見を押し通すのは良いけど、少しは周りを見ろよ!
 ステラの時も、カリスの時も、周りを見ないで自分だけ突っ走って! どれだけ迷惑掛けたか考えた事があるのかよ!!」

この台詞にシンとキラの成長度合が証明されてる。
明確な目標を持って、不器用ながら研鑚して突き進むシンと
目標持てないで独りよがりで走った挙句力を利用されるキラ。

・・・・・・・キラにも成長の切っ掛け与えて貰いたいです。
なるとしたらゾンダーエプタ編でフリーデンが捕まった際にカガリのビンタとか
(で、すぐに取り押さえれるのはお約束www)カトックの蹴りとかキャプテンの叱咤とか?

387:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 14:44:07
でもキラが成長するとこは考えにくいなあ。セーフティシャッター前の
種キラならまだ成長できるとおもうけど種死キラは・・

388:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 15:36:14
第一カトックはキラみたいなタイプの人間は最も嫌いなタイプだろうしな。

389:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 15:40:28
つまりぶん殴って修正するわけですね?
キラ:「殴ったね!? 親父にも打たれた事無いのにぃッ!!」

390:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 16:09:22
キラに親父いないだろ母親も

391:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 16:11:59
だからこそ効くのである

392:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 17:09:15
むしろキラは殺して新しいキラをつくったほうが早いんじゃね。
種でも何回か死んでそのたびにあたらしいキラと考えると
あの変わりようが理解できるし、不死身ぶりもわかる

393:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 17:13:38
>>387
そうだよな・・・種キラなら成長の余地が充分あるが(もちろん自由乗る前)
種死版はな・・・・・・全然自主性が無いというか無茶苦茶な対処療法だもん。
後先考えない方向性とか落とし所考えない戦闘って子供の喧嘩以下じゃねえかね・・・
「少ない戦力を有効活用する」(大抵のガンダム保有戦力はコレ)のって
それこそ戦略・戦術ありきなんだけど。
(Ⅹ1話のガロードのMSハントなんて立派な『戦術』www)

自分の足元も鑑みない人間に更正の余地は無いか・・・・・・

394:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 17:15:06
ようはアレだ
いちいちリセットされているのでどのキラだろうと
ラクス毒電波洗脳範囲から外して、キチンと修正して
誠心誠意もって主人公教育してやればキチンとマトモに戻る、と
そういうわけだな

395:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 17:16:52
フロスト兄弟がキラ教育係に・・・・・兄弟が可哀想になってきた

396:通常の名無しさんの3倍
06/09/01 00:04:35
GJ!!!そして乙!しかも今回予告もついた!!!半ば冗談のような意見を拾ってくれてありがとう!


397:おはよう! by朝から泣いた人
06/09/01 05:35:23
早朝。
早くに目が覚めた為、時間を潰そうとこのスレを覗いた。そして…

このスレを覗き、第三十一話を読んだ俺は…
    種死最終回とは『 真 逆 』の意味で、…言葉を失った。


現在、HUMAN TOUCHの英語版を聞きながら、エピローグを読み返してます。
何度も…何度も…


GX氏、良い仕事でした!…本当に『GJ!!』

398:通常の名無しさんの3倍
06/09/01 08:19:19
英語版はそりゃ名曲なんだけど、俺はあえてローレライ~ゾンダーエプタ間はre-kissの方を押したい

399:通常の名無しさんの3倍
06/09/01 10:44:14
涙尽鈴音響を聞きながら読んだがこの組み合わせも良かった......

400:通常の名無しさんの3倍
06/09/01 13:52:37
こっちのXスレはほのぼのと進行してますなぁ…

立ち去り際にお土産
つ羊羹
URLリンク(www.rakuten.ne.jp)

401:通常の名無しさんの3倍
06/09/01 22:00:55
すごいよかったです
もうこれ以外言いようがないくらいよかったです

402:マスター(?)
06/09/02 01:28:47
見てない内に…大作が生まれた様だな。
HUMAN TOUCHを聞きながら読ませてもらったよ。

GX氏、…良い仕事だった。GJ!!

今日は、今まで出したコーヒーの幾つかを用意してみた。
スレ住人の方々、…お好きなのをどうぞ。
つ[URLリンク(www.hpmix.com)
つ[URLリンク(www.tamarizuke.co.jp)
つ[URLリンク(www.infosakyu.ne.jp)
つ[URLリンク(www.nihonkai.com)
つ[URLリンク(todays-meal.img.jugem.jp)
つ[URLリンク(zen.tea-nifty.com)
つ[URLリンク(kodawari.lin.go.jp)
つ[URLリンク(blackdemio.asablo.jp)

>>347、注文にに応えれなくて申し訳ない。お詫びに…
つ[URLリンク(www.foods.co.jp)
>>348、代わりに対応してくれた事…感謝する。御礼に…どうぞ。
つ[URLリンク(meshilog.superduper00days.com)

それでは。

403:通常の名無しさんの3倍
06/09/02 01:30:17
なんで[ ] つけてるの?

404:通常の名無しさんの3倍
06/09/02 08:50:26
URLに半角の]がついてると、]までリンク扱いされるから
一発で開けないんだよね

405:通常の名無しさんの3倍
06/09/02 11:39:48
GJ!
おもしろいぜ!
職人さん!

406:通常の名無しさんの3倍
06/09/02 21:38:32
GJ!!

>>403-404
急いで開かないで良いんだし…別にイイんじゃね?>[ ]付き

407:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/03 00:17:05
今日はテンポよく筆が進んだ。 


作品予告
人は皆、善と悪の両方を持ち合わせている
だが、なかには自身の権力のためにどこまでも悪に染まる人物もいる
下弦の月が照らす海の下で人の悪意が牙を剥く

第三十二話『そのための捨て駒だ』


408:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/03 00:20:42
第三十二話『そのための捨て駒だ』(前編)

 Gビット回収作戦に失敗したアイムザットたちは、新連邦の基地が有る太平洋上に浮かぶ孤島”ゾンダーエプタ”へと艦を進めていた。
夜空にぼんやりと浮かぶ下弦の月が窓から光を入れる中、アイムザットは自室のデスクで眉間に深いしわを寄せていた。
「ドートレス・フライヤー36機のうち生還したのがたったの6機…、参謀本部から責任を追及されるのは免れんな…。」
 先日の戦闘の被害状況を紙面にして改めて見ると深いため息をついた。15年前に”最強の機体”として作られたガンダムタイプを相手にしていたとはいえ、これだけの損害は予想していなかった。
いや、予想の範疇をはるかに超える出来事が2回続けて起きたことが今回の大きな敗戦の理由だろう。
「一つは能力を失っているはずのジャミル・ニートがGXのフラッシュシステムを起動させたこと・・・。もう一つは・・・。」
ジャミル・ニートが戦闘時にフラッシュシステムを起動させたことは誰も予想できなかったことなので、ここに関してはある程度弁解の余地がある。問題はもう一つの原因であった。
「キラ・ヤマト・・・、あれだけ武装を積んだフリーダムを使いこなせたことに関してはある程度評価しよう。だが、あいつのあの行動はなんだ!!」
 書類を握る手に力がこもる。『撃墜命令』を出したにもかかわらず、彼は敵を撃墜しようとせず、勝手に勧告まで出した。上の命令が絶対である軍という組織の規律を逸脱した行為である。
「奴には銃殺でも生ぬるい…! 殺した後に首を海に沈めてサメのえさにしてやる…!!」
 イライラする気持ちを押さえるために胸のポケットからタバコを取り出し、口にくわえる。フィルターを歯で憎らしげに噛みながら引き出しからマッチを取り出し、火をともす。
タバコの煙で部屋が汚れるので普段は自室では吸わないのだが、今回ばかりは吸わずにはいられなかった。
 口から紫煙を吐き出しているとドアがノックされる。不機嫌なところを部下に見せるわけにも行かず、イライラを胸のうちに収めてなるべく普段道理の口調を装いながら入室を許可した。
入ってきた下士官は敬礼をし、直立不動の体勢で口を開く。
「アイムザット総括官、キラ・ヤマトに関するデータを旧連邦のデータベースで検索をしましたが、該当するデータはありませんでした。」
「旧連邦に参加していたすべての国々の戸籍をすべて洗ったんだろうな?」
「ハッ! もちろんであります!!」
「フゥ・・・、やはり旧連邦の物では役に立たんか…。」
 銜えていたタバコを手に持ち大きく息をつく。素性がわからないキラ・ヤマトのことを知るためにアイムザットは戸籍情報の洗い出しを指示した。
だが、コロニー落としのおかげで残っている情報は全体の半分にも満たない。期待半分諦め半分でやらせたものの、やはり徒労に終わったようである。
「結局これで、キラ・ヤマトの素性探りは振り出しに戻ったわけか・・・。」
「総括官、彼の毛髪を採取して遺伝子データを割り出した化学班から報告書の方を預かってまいりましたので、お渡ししておきます。」
 下士官は報告書を提出すると部屋を後にする。この下士官のように素直に命令を聴いて実行してくれればどれだけ良いだろうと内心毒づきつつ、アイムザットは報告書に目を落とした。


409:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/03 00:23:43
第三十二話『そのための捨て駒だ』(中編)

「総括官、キラ・ヤマトを連れて参りました。」
キラはシャギアとオルバと共に、アイムザットの自室を訪れていた。目立った調度品などはなく、来客用の机とソファー、書類作業用の大きなデスクという簡素な部屋でアイムザットはキラ達を睨みながら迎えた。
「ご苦労、早速本題に入るが、キラ・ヤマト。今この場に呼び出された理由は、わかっているだろうな?」
 デスクに座って腕を組み、眉間に深くしわを寄せたアイムザットからは激しく燃える怒りが感じられる。キラは刺すような視線を受けながらただ淡々と答えた。
「この間の戦闘での命令無視、勝手に勧告を出したことに対しての処分・・・ですか?」
「そうだ。」
 おもむろに席を立つと、アイムザットはキラの前に立ち、上から見下ろす。頭一つ背の高いアイムザットが憤怒の形相で睨みを利かせる。
「貴様のやったことは、本来ならば銃殺物だ。」
 彼の表情は硬い。平静を装っているが、沸騰した水が水蒸気を撒き散らすように怒りを完全に隠すことはできない。
「だが、貴様のパイロットとしての能力は正直惜しい。今回はこれで勘弁してやる。」
そう言うと彼はうなだれたままのキラの襟首を掴み右手で思い切り殴りつけた。殴られたキラのほうは殴られた勢いのまま床にたたきつけられる。
 ドアの横に待機していたシャギアとオルバはその様子を何も口にすることなく見ていた。
『兄さん、どう思う?』
『短気なアイムザットのことだ、いつもだったらこの場で銃殺しているところだろう。』
『じゃあ・・・?』
『ああ、おそらく何かカードがあるな・・・。』
 声を出さずとも彼ら双子は心を通わせる事ができる。上官の前で黙って立っていてもこの力を使えば会話をすることは難しいことでは無かった。
「貴様にはこの艦を下りて、ある場所に行ってもらう。」
「ある場所・・・?」
 殴られた左頬を押さえながら上半身を起こしたキラはアイムザットの疑問符を浮かべた。新連邦のことを深く知らない彼には、向かわされる場所にまったく見当がつかないからだ。
「どこに行けというんですか?」
「更生所だ、それも参謀本部のお膝元にある特製更生所”ケルベロスの檻”!」
アイムザットの出した更生所の名前にさすがのシャギアたちも驚きの表情を見せた。
『兄さん!? ”ケルベロスの檻”って…!』
『ああ・・・、獰猛で手が着けられ無い三つ頭の炎の魔物、地獄の番犬”ケルベロス”の住むと言われるほど手荒い歓迎を受ける最終更生所。
ここに入った者で更生が終わるまで生き残った者は誰一人としていない。』
『入ったら最後、二度と出てこられないといわれる言わば”地獄の一丁目”・・・。』
『そんなところに彼を入れて一体何をしようというのだ・・・?』
「”ケルベロスの檻”って・・・?」
 シャギアたちが驚きの表情を浮かべる中、キラは眉をひそめて怪訝の表情を浮かべた。名前だけを聞くと恐ろしさを感じるが、どうにも実感がわかない。そんな彼にアイムザットはさらに続ける。
「貴様のような大バカ者を更生する訓練所だ。そこでみっちり”兵士として基本”を叩き込まれてこい!!」


410:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/03 00:29:54
第三十二話『そのための捨て駒だ』(後編)

 キラを部屋に戻した後、シャギアたちは再びアイムザットの部屋を訪れていた。理由は言うまでもなく、キラの処遇についてである。
「総轄官、彼の処遇はどうしてあのようなものにしたのですか?」
「不満か?」
アイムザットは灰皿にタバコをすりつけ、新しいタバコを口に銜える。既に灰皿には4本の吸殻が乗っていた。
「お言葉ですが、彼のやったことは軍法会議に掛けるまでもなく銃殺のはずです。一体なぜ、更生所送りになどしたのですか?」
 シャギアとオルバはデスクの前に気をつけの姿勢で立っている。軍以外の場所で活動する時は私服を着用するが、軍艦の中ではきちんとした軍服を着ていた。
「お前たちの言うことはわかる。あんなたわけた奴は死んでも更生せんだろうな。」
「では、いったいなぜ?」
「これを見ろ。」
 彼はオルバに先ほど報告に来た下士官が持ってきた厚さ1cmはあろうキラ・ヤマトの遺伝子解析の報告書を手渡した。中には専門的な事柄がずらずらと並んでいる。
「これが一体どうしたというのですか?」
「塩基配列の図やら固体識別のどうたらこうたらに関しては私もわからん、最後の頁を読んでみろ。」
 シャギアたちは報告書の最後の頁に目を落とす。”キラ・ヤマトの遺伝子情報の解析結果”と記されたその内容は驚くべきものだった。

『今回、遺伝子情報による戸籍情報の検索を行うために解析を行ったが、解析の結果、彼は先天的に遺伝子操作を受けた形跡が見られた。
彼の体は20世紀の昔から”三大疾病”と言われ続けているガンや脳卒中はもちろん、絶滅したとされる天然痘ウイルスにすらきわめて高い耐性を持っている事が検査の結果わかった。
本来、人間の病原菌に対する防衛機能というものは風邪等のように一度その病気に感染してから生成される。しかし、彼の場合は既に”生まれた時から”それらに対しての耐性を持っている。
これは本来ありえないことであり、彼が遺伝子操作を受けた決定的証拠である。
さらに、病原菌に対してのここまでの耐性を持つことから、心肺機能の強化、肉体的(筋肉等)遺伝子操作もなされていることはほぼ間違いない・・・』


「『彼は言わば、”人類の推移を集めて創った最強の肉体を持つ人間”である』…。」
「そう言う事だ。」
 アイムザットは横を向きタバコの煙を吐き出す。キラ・ヤマトの戸籍情報が見つからなかったのは、
彼が『研究所で”意図的に創られた存在”だから』とアイムザットは推測している。旧連邦も一枚岩では無かった。反抗勢力がこのような研究をしていてもおかしくは無い。
報告書に目を通し終えたシャギアたちは報告書の内容はわかったものの、未だにぬぐいきれない疑問があった。
「最強の肉体を持っていても、あれでは…。」
「だから”ケルベロスの檻”に送るんだ。あの軟弱者が更生して出てくることなど、最初から期待していない。」
「では…?」
「ニュータイプであるティファ・アディールと最強の肉体を持つキラ・ヤマト。”最強の肉体を持ったニュータイプ”を創る。そのための捨て駒だ。」
アイムザットは、ギラついた悪意のある笑みを浮かべた。


411:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/03 00:36:57
下がっているからついでにageときます

412:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 00:45:46
新作GJ!夜分お疲れ様です!
あれ?キラ、ゾンダーエプタに行かないルート?

413:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 00:47:44
GJ!
何かキラ更正どころか凄い勢いで狂って行きそうな悪寒…
ソレはそれで面白いけどね、ってかむしろそんなのでもバッチコイ

414:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 00:48:13
>>411
つまんねーよ
Xネタだすなや禿げ
氏ね

415:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 00:52:14
更新お疲れ様です。
まさかアイムザットがサブタイトルを飾るとは。
AWの兵士養成所は厳しそうだし、キラには
鉄拳制裁の嵐が待っていそうだ。

416:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 01:03:53
なんだか面白い展開になってきたー!w

417:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 01:06:24
次回から刑務所アニメに・・・w

418:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 01:07:26
ほぉ、まだ季節の残り香が漂っているようだ・・・

それはさておき、今回もお疲れ様でした。
某流離ってるSSのキラも、連合の化け物エースパイロットに軍人としての特訓を
受けてましたが、こちらの厳しさはその比ではないでしょうね。
はたしてどんな地獄が待ち受けていることやら・・・。
それでは職人様、涼しくなってきましたが、健康には注意して、まったり頑張って下さい。


419:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 01:41:07
最近ペース上がってません?Ⅹ運命さんの影響かしら?www
それはそうと・・・・・・どうやらキラが強化人間になりそうな香ばしい臭いが
フツフツと・・・って!?何か凄いことになりそうな。

ゾンダーエプタ編はシンとカガリが入るので本編準拠でも普通(この場合燃える
展開による「普通」を指します^^;)に面白くなりそう・・・

あ、でもAAクルーも健在なんだし、ここいらで登場の可能性もアリですか?

ともあれ、お疲れさまでした。就活頑張って無理しない範囲で更新してくださいね。

420:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 04:19:42
クルーゼ生存スレのナニ切り凸みたいになったりして…

421:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 06:25:59
おくればせながら更新乙、そして添削

>>409
>キラはアイムザットの疑問符を浮かべた。
アイムザットの言葉に?

422:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 07:05:10
                    ____
                   , ' .|:|  |  ̄ ` t
                  f . |:|  |    ヽ
                  │ .|:|  |    i`
                  ィ , -、人,i、!,, i  もう、そろそろ この人と同じ声の人が
                ノ__,|-f i ヽ  ゛i 、ゝ
                   j-.(ο)/ , .ィ iヽヽ   出てくるかな?
        ___、_      ,_ ィL .Y,」' `=ソ |i )ヽ
       ,ー,   ` ー-:";/  ||`V <_>  r'||ノ、   κ
      7"       `";( r `i |`t -==-' i || ,,>ー'" ' ̄ `-、
     /  -―  、    j |  |ヽ、 """ / f'         ヽ
     ( /     ヽ __j⌒ ゝ-j__ ヽ__ノ/ ,ノ| ;       /`ー゛
      ゝf     ::;;V ( ノ;;;;::::| r' ノ-- -' | ;      f'   i
       i:::/   ::::;;;/j  i;;;::::::;`' r      .| ;      ::|;:   l
       .>    :::::;i ヽ ノ;;;::::;;;:::ノ     .::| ;     ::::|;;:    t
       /    :::;;> 、 ヽ,_, /...    :::;;ノ| ;     ::::::|;;;:   i
      /    / `ヽ`イ_ /| `|    :;| |     ::::::|;;;:   ヽ、
     /   /l       / | |     :;|  |      :::::|;;:::     `、
     /           /  | |    :;|  |    ;  :::|;:::::     ヽ
    /           /  | |    :;/  |    ;:  ::|;:::::      `、
               /    | ヽ  ;:;ノ  j   ;::::;;;  ::|ヽ;:::      ヽ


423:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 07:09:42
それよりもティファがキラに寝取られる

424:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 07:10:30
                 ,.........,_  __
               ,.r'"~~ヽ、::::ヾ、:::::ヽ、
            ,r''"::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,::::::::::ヽ、
           ノ''"~::::::::::::::::::::::::::::、:::::::ヽ::::::::::::::゙:,
         r"::::::::-‐'"~~`:::::::::ヽ、::ヽ::::::ヽ,::::::::::::ヽ.
         l::,r:::::::::::::r'"~ヽ、:::ヽ::ヽ、::::::::゙;;::r'":::::::ソ    
         l"::::::::::::::::::::-、:::::t---、、::::::ヽノ,:::::::::::、:゙:,
         r":::::::::::___::::゙ヽr''      ゙ー,:r;.j:、t-、::::ヾ.     
         t,::::/::::::::::::::ミ''       'ノ",!ノl| ゙:,::::,r'
         l:::::::::,r‐ 、:ミ'"  ―‐-、、,__ ノ '__,,.!ノ       私は相羽タカヤです・・・。
         /::::::::l.ヽ,ゝ|,ミ,    ヾユニフ~`> ,r:j>i'
        ,r'l:::::::::::::ヽ、,| ゙;:            i  |
      / |:::::::::::::,|,,、゙' l'             t,.r'
     ,ri"   l:::::::::/,/'i’ ゙      __    -┬ '
-‐'''""~|    ゙i,;!'ソ,ノ l' :, ヽ、     ̄ ̄ ,:'
     |      ゙i、ヽ、 :i   ヽ.、     ,!,
.     |       \ \ ゙i,     ヽ`ー,r--'゙i,\


425:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 08:42:53
乙!これはキラが突然ピキーンするようになった解釈の一つなのだろーかw
…人工ニュータイプになるのかね、やはり

426:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 10:16:46
キラがケツからやられる予感がふつふつと沸いてきたぜ!

427:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 11:14:21
いや、やめてよねって言いながら教官や他の更生者を殴り倒し、脱走するんじゃまいか。

428:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 12:01:51
殴り倒せるほど腕力無い
鍛えてないからな

429:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 12:08:43
あしたのジョーの特等少年院に送り込まれたようなもん?

430:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 12:35:18
新連邦設立の理念と意義と素晴らしさと革命軍の悪行と世界を正しく導かねばならんのだーという脅迫やら
をとくとくと説教されてティターンズみたいになったりして。うーん次回更新が楽しみだ。

431:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 13:02:54
>>424
黙れDボウイ

432:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 14:15:36
>>423 それだけは阻止しなければ

433:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 14:56:41
そんな事になったらガロードがコーヒースレのニコル並みに狂化してしまう・・・

434:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 17:51:30
クローンかなんか作る為にキラとティファの遺伝子を
採取する気かアイムザット。
まあティファはゾンダーエプタで無事救出されるが。

435:「十五年目の亡霊」 by広瀬正志
06/09/03 21:46:08
                  /         \
                ,-=´ //´       i
             r-‐'´               |
             ト、       // /〃 / 、 |
             \      /  // ,ィ// i |
              i`  i       '_, 〃イ/  ト、     >>422
       _  __  ヽ  M ,ィ i /''´'´ '´  ',.   ! \ それなら俺もダゼ!
    ,-_ュ_,イ //7' // ̄/| |  /'  j    __ i レ'i|.  \   
  //  / // / .// ./ ', .|,.へ、___、_. -ッち‐ァ | レ' ||   ノト、
 /  i  | |.| i  // /  r^,',ヾ'-"'' ,i゙´ヽ  ̄   | h)i   / / ゝヽ,
   i  .| |.! ! i i/    i ヽi|   i !     r' |/ ノr''´/,// / ヾ_
   |   | l.l | レ'     \ヽ',   '''ェニ,,,._ i i レ'i/ / r/' /' ,ィ''' _)
   |   ', !Ll 4T''ー-、_   ヽ」',  ''r三三=' ,' !  i i / .// / /´ `''ー、_
 ヽ ',   ヽ__ノノ    \.   ハ   ー‐'' ノ.ノ  / ノ/ ./// /       _
 、ヽ i          _,/ __, | \ i    /__/ ,.イ ./' / /       /ヽ
  \', '、        r' ',r'´ f| 'v‐‐,`ー―'rシ  `Y ヽ ヽ' /      /
 __ ヽ','、  r'⌒ヽ_,.-''⌒7'''7''ヾ゙ r'_,..-‐'''´    人   \/     /
   `ヽ、',',  ヽr'''´  〃 .L,/  ノ‐''´         /  `ヽ、    / //
     `ヾ,, /    ヽ、___/  ,..、_    /-'´`ヽ ・ _,>  / //
         f´     //  ,..-''´/    ̄`''ー-、_ / /  / // ,..-‐''

436:通常の名無しさんの3倍
06/09/05 01:08:18
レスがとまって見えるぞ

437:通常の名無しさんの3倍
06/09/05 17:38:56
気にするな、普段はこんなもんさ

438:通常の名無しさんの3倍
06/09/05 22:32:55
私の一日は一杯のコーヒーで始まりそして終わる そんな日があってもいいじゃないか

439:コーヒー&ポーション販売人
06/09/06 18:33:42
AAはなるべく控えるヨロシ!

>>438
マスターの代わりに!
URLリンク(ykr414.net)

それと売れ残りの
URLリンク(img04.pics.livedoor.com)
300円です。…買って下さいッ!!><;

440:コーヒー&ポーション販売人
06/09/06 18:37:27
…ageてしまってゴメンナサイorz


ツッテキマス...
|青木ヶ原樹海| λ............

441:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/06 22:24:02
>>440
間違ってageる事は誰だってあるから気にしなくてもいいですよ?(乱発は問題ですが)

すいませんが、次回の話でちょっと悩んでますので次の話少し遅れるかもしれません…

シナリオ通りに行くか、急展開させるか… セインズアイランドでやら無かったら
後話の分岐点が少なくなる…

442:通常の名無しさんの3倍
06/09/06 22:55:28
個人的希望としては、向こうのスレがオリ展開に溢れてるので
こっちでは堅実に押さえる所は押さえてて欲しいな
エスタルド以降の短縮期間に入ったら削られた分をどんどん補完してもらってもいいと思うけど

443:通常の名無しさんの3倍
06/09/06 22:57:24
>>441
私からお前に送る言葉は一つだけだ

 何 も 考 え ず に 走  れ ! ! 



GX氏が綴る物語だ。GX氏が思うまま、描いてくれればそれでいい。
こちらはそれを楽しみに待つだけですよ

444:通常の名無しさんの3倍
06/09/07 01:05:17
でももしも叶うならば、サテリコン編を充実させてくれますように。
なむなむ

445:通常の名無しさんの3倍
06/09/07 01:14:59
それと、DX強奪編を。個人的に原作でもものすごく燃えたシチュなんで。

446:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/07 01:18:11
オリジナルと言っても、話の本筋を変えるほどではないですよ。

ただ、AWの世界と言ってもガロードたちの周りだけがAWと言うわけじゃありませんからね…

その辺のことを少し考えています。

447:通常の名無しさんの3倍
06/09/07 08:54:50
>>446
回答ありがとうございます。世界観を拡げるの生活感を出すのは良いですが、
本筋から極端に離れるのは避けるのが良いかも(種死での緊迫した状況にあるまじき買い物
とか場違いの場面とか・・・・・・入れるわきゃ無いですよね負債じゃあるまいしwww)

軽い行動(人との出会い・交流・アイテム入手)が後半の伏線となったり、この時点では無意味
でもきっちり伏線回収出来れば無問題ですよv

では、珈琲飲みつつまた~りと待ってますね♪

448:通常の名無しさんの3倍
06/09/08 17:37:48
>>446
つまんねーんだよ氏ね

449:通常の名無しさんの3倍
06/09/08 18:17:13
ウンコ君、君の役目は一先ずオワットルから、次の出番までドーナツでもパクついててくれたまえ。

450:通常の名無しさんの3倍
06/09/08 21:43:15
感想板ができた
URLリンク(yy44.60.kg)

451:通常の名無しさんの3倍
06/09/09 01:28:46
ここなら感想版使うまでもなかろうが…あえて乙

452:通常の名無しさんの3倍
06/09/09 23:10:13
>>446
まぁ…それでもいいけどさ...


 コーヒースレみたいに取っ付き難くなったり、Wスレの如く他作品キャ
ラを絡ませる(ア○ロの登場)とかさえなければ…別にイイよ。

>>448
もしかして…以前のスレに居た保守くんか?

もしそうなら…保守、乙!
違うなら…大人しくしてろ!
>>450
俺的には微妙だが、一応…乙

453:通常の名無しさんの3倍
06/09/10 00:25:45
1001 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 00:12:41 ID:???
紅茶・妖精・変態・ザフトレッド

こいつら荒し自演糞コテが居なくならない限り
談話室は立ち続ける


454:通常の名無しさんの3倍
06/09/10 15:12:59
以前からこのスレ(と今はコーヒースレも)を見ていました。
で自分もXとSEEDのクロスオーバーを考えていました。
最初はXキャラ→CEでしたがX運命氏のモノ以外にも連載モノが多いので
種キャラ→AWにしました。
未熟かとは思いますがよろしくお願いします。
なお第1話は今夜9時ぐらいに投下予定です。

455:通常の名無しさんの3倍
06/09/10 15:33:35
OK、wktkして待ってるw

456:通常の名無しさんの3倍
06/09/10 16:09:51
うぇい、シン職人さんだ。初回放映まってるよ。

457:MP(軍K札)
06/09/10 20:33:08 5GliuZxg
>>454
「運命」じゃない方?

458:通常の名無しさんの3倍
06/09/10 20:48:52
これは期待が出来そうだぜ!!!

459:545
06/09/10 21:26:10
545です。
6時ごろに急に出かけることになり、今帰宅しました。
そのため投下がもう少し遅れます。
すみません。

460:454
06/09/10 23:21:02
第1話 「コイツは・・・・ガンダム?」




「キラ!」

「アズラァァァァン!!」

お互いに仲間を失い、感情を抑えられなくなった2人の駆るストライクとイージスが激突する。

ストライクはサーべルでイージスの腕を切り落とす、がイージスはかまわずストライクを蹴り飛ばした。

すぐさまキラは体勢を整えようとするがそれより早くイージスはモビルアーマー形態に変形しストライクに組み付いてきた。

「ちぃ!!」
アスランはイージスに搭載された自爆装置を起動させ、アスランはイージスのコックピットから脱出した。

数秒後、イージスはストライクに組み付いたまま自爆。2体のMSを中心に白い閃光が辺りを包んだ。

461:454
06/09/10 23:23:20


海岸線を飛ぶMSが一機。
そのMSの名はGX、15年前の戦争で切り札として使用されたMSだ。
ただその個体はバックパック周りが換装されており、最大の特徴であるサテライトキャノンが装備されていなかった。

コレを操る少年は頭を掻きながら1枚の写真に目を通し、そしてため息をつく。
「この絵から目的の場所を見つけろだなんて・・・ジャミルも無茶言ってくれるぜ」

少年、ガロード=ランはニュータイプ保護を目的とする『バルチャー』ジャミル=ニートが指揮する陸上艦、フリーデンの乗組員でありMSパイロットである。
今回彼がGXで海岸を飛んでいるのも『ニュータイプ』ティファ=アディールがデッサンした次の目的地に在るであろう特徴的な大岩を探しているからである。

愚痴をこぼしつつもガロードは海岸線を見つめる。
やはりそれらしき大岩は見当たらない。
そのまま海岸線を直進すると大きな崖に差し掛かった、崖を超えた先に目的の大岩があるとは思えなかったガロードはGXを反転させようとした。
しかしその瞬間、GXのディスプレイにMSの残骸らしき金属反応が出た。
『バルチャー』でもあるフリーデンの資金調達はジャンクMSを修理して売りさばくという方法がメインであるため、探索が主とはいえジャンクを見つければ持ち帰るのが普通だった。

そうしてGXを崖の向こう側まで移動させ、センサーの示した位置を確認したガロードは目を疑った。

462:454
06/09/10 23:26:44


「コイツは・・・・ガンダム?」
ガロードの目に映るのは全身が灰色を基礎としたカラーリングで、以前ビット対応MS『ベルティゴ』に完敗を喫した際のGXの損傷度を遥に上回ってMSと呼ぶにも値しないような『鉄くず』。
しかし何とか原型を留めている顔の部分は明らかにGXと同系統の顔つきをしていた。

急いでガロードは『鉄くず』のすぐそばにGXを着陸させると、コックピットから出て『鉄くず』の状態を確認する。
外部装甲らしきパーツが本体の周りに散乱しているが、フレーム自体はしっかりした構造になっているらしくこの状態ならGXで抱きかかえて持って帰っても途中でバラバラになることはなさそうだった。
「ふぅ、コレなら何とかなりそうだな。よ~し、フリーデンに連絡入れるか。」

「・・・うぅ・・・・・・・・・」

突然うめき声が聞こえた、ガロードはすぐに周りを確認したが人影はない。
「どうなってんだよ! 幽霊とか言うオチじゃないだろうな?」

何度周りを見回しても残骸以外には何も見当たらない。
音を聞き取ることに神経を集中させ、耳を済澄ませるとMSの腕らしき残骸の影から水の流れる音が聞こえる。残骸の反対側に回りこんでみると、小川のふちに少年が倒れていた。
パイロットスーツを着ているがその所々が裂け、血が滲んでいる、ひどい怪我をしているようだった。

「おい!!!大丈夫か? 何があった?」

反応は無い。
すぐさまガロードは少年を砂浜に寝かせると着ていたシャツを破き、それで出血のひどい部分より心臓に近い部分を縛る。旧世紀から変わらない応急処置法だ。
処置を済ませてすぐに少年寝かせると、GXに乗り込みフリーデンへ連絡を入れる。

事情を話すとジャミルはフリーデンをコチラに向かわせてくれた。
ガロードの処置とテクスの能力の高さもあってか、名前も知らない少年は一命を取り留めた。
今は処置室で穏やかな寝息を立てている。
目的の大岩はウィッツが見つけており、ガロードは本来の働きをすることは出来なかったが、結果として貴重なガンダムタイプのジャンクを手に入れることができ、また何処の誰ともわからないが1人の人間の命を救えたことにガロードは満足した。




463:454
06/09/10 23:29:48


ガロードがガンダムタイプのMSを発見してから3日が経ち、ちょうど目的の大岩のある海岸へフリーデンが到着する寸前、少年が目を覚ます。

「ここは・・・・何処だ?」
「目が覚めたかね、少年」
すぐそばにいた白衣を着た男が話しかけてきた。

「貴方は?」
「テクス・ファーゼンバーグ、医者だよ。ところで君の名前を聞かせて欲しいのだが。」
「・・・・アスラン・ザラ。それが俺の名前です」
「ではアスラン、君は何者だ?」
「は? 自分はザフト軍所属のパイロットですが・・・・」
「ザフト軍・・・・心当たりがないな」
「えっ、ここは何処なんです!!」
「陸上艦フリーデンの処置室だ。」
「そうではなくて・・・・・」
「ああ、細かな地名は知らないが北米大陸の海岸だよ」
「・・・・どういうことです、何で俺が北米に?」
「どうも話しが噛み合わんな・・・・・無理をしない程度でいい、君の覚えている限りの倒れる前の出来事を話してくれないか?」
「分かりました・・・・」

明らかに相手の様子がおかしいことに疑問を抱きながら、機密等の情報は隠しつつ、アスランはことの顛末をテクスに話すことにした。





464:454
06/09/10 23:33:17


一通りの話を聞き、テクスは難しい顔をする。
「ふむ・・・・私はあまりそういう話は信じないものだが、これだけ証拠があっては信じる他無いか・・・・」

テクスと話すことによって、自分の置かれた状況が分かって来たのはよいが・・・それは正直自分でも信じられない。
それがアスランの本音だった。
しかし今自分は此処に存在している。運命のいたずらか、友を自らの手で殺したことに対しての罰なのか?
そうしてアスランが考えているうちに処置室の扉が開き、蒼い上着を着たサングラスの男が部屋に入ってきた。

「少年が目を覚ましたと聞いたが・・・」
「アスラン・ザラ君だ」

サングラスの男はアスランの正面に立つと握手を求めてきた
「フリーデンの艦長を務める、ジャミル=ニートだ、よろしく。」
「・・・はい。よろしくお願いします」

アスランはとりあえず差し出された手を握り返す。
「挨拶はそこまでとして。ジャミル、彼についてなんだがな・・・・」

テクスがジャミルに説明をしている間、アスランはこれからのことを考えていた。
帰る方法はあるのか?? 自分は今後どうすればよいのか?? いくら考えても答えは出てこない。
そうしているうちに2人の話は終わったらしく、ジャミルは処置室を後にする。
しかし数分後にジャミルは戻ってきた。
そしていつも着ていた赤服とはほど遠い、ラフなデザインの服を渡された。
そしてジャミルはアスランに告げる。

「私は君をどうかしようとは思わない。行くあてが無いというのならこの艦(ふね)で暮らしてみないか??」
「・・・・・こんな自分でも役に立てるなら。お願いします。」


そうしてアスランの見知らぬ世界での生活の幕が上がる。

~つづく~

465:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/10 23:39:49
>>464
GJ なるほど、種時代から持ってきましたか…種死を扱う私としては今後の展開にwktk
ついでにPNも決めてみては?

こっちもネタ投下
皆さんどっちにも感想レスよろノ

予告
『幸せ』とは、それを感じるものによって良くも悪くもなる。

幸せについて考えるシンに、激動の時代を生き抜いた1人の男が彼なりの答えを出す。

それは、シンの『戦う意味』そのものを否定するものであった。

第三十三話『幸福の価値は人それぞれだろ?』

466:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/10 23:42:38
第三十三話『幸福の価値は人それぞれだろ?』(前編)

「ふああぁぁああぁぁ・・・。」
窓の外は薄暗く水平線の向こうに太陽の片鱗すら見えていない。目覚める時間としてはかなり早い時間ではあったが、シンは珍しくそんな時間に目を覚ました。大きなあくびをしながら寝ぼけ眼で時間を確認する。
「まだ5時か…。とはいってももう一眠りするような時間帯じゃないよなぁ…。」
寝起きでボサボサの髪をかき上げ、窓の外に目を向ける。下はどこまでも穏やかに広がる海、上は明るくなり始めた空を少しばかりの雲がゆっくりと流れてゆく。
「…甲板に出て朝日でも見るか…。」
シンには寝坊の習慣は無い。部屋にいてもやる事も無く退屈なだけなのでなんとなく甲板へと足を運んだ。

 外は中に比べて空気に”張り”があった。ドアを開けた瞬間、頬をなでる朝の空気が体にまとわりついていた眠気を吹き飛ばし、
ふやけていた顔を引き締める。大きく体を伸ばし、全身の筋肉を一通り動かすと甲板の縁へと足を進めた。
「そういや、朝日をこうやって見るのは何年ぶりだろう…?」
C.E.70の泥沼化した戦争でオーブを離れた後、彼はずっとプラントにいた。砂時計を模したプラントでも朝はやってくるがそこはやはり人工の空間、
幼い頃にオーブで見た朝焼けや夕焼けの美しさには程遠い。ミネルバに乗って地球に戻ってきた後も、戦争ばかりでそういったことをする余裕も無かった。
 フリーデン正面の水平線から太陽が顔を出し始める。太陽が昇る速度はゆっくりとしていて、それでいて見ている人を飽きさせる事が無い。
「…朝日って、こんなにきれいだったかな…?」
今までに何度か見たこの光景にシンは感動を覚えていた。地球にいればどこでも見ることのできる光景だが、以前見たものとはまるで違う。
見た場所が違うからか、時期が違うからか、理由はいくつか考えられるがそんなことはどうでも良いと思わせるほど朝日は美しく見えた。
「”早起きは三文の徳”って言うけど、確かにこれを見ると得した気分になれるな。」
 朝日は水平線を昇りきり、燦々と光を湛えている。何か良い事が起こる予感を感じながらシンは朝日に背を向けた。


「…んで、これか…。」
「ん? どうかしたか?」
「べつに…。」
カガリが運転する車の助手席でシンは頬杖をついて投げ遣りな返事を返した。
 フリーデンは大小6つの島からなる太平洋上の交易中枢都市『セインズアイランド』に寄港していた。北米大陸とユーラシア大陸の間にはこのセインズアイランド以外に目立った島が無いため、
シー・バルチャーやオルクでさえもここで売買を行う。15年前のコロニー落としの被害を逃れた数少ないエネルギープラントを持つこの都市は、海で生活を営むものたちの生命線となっていた。
 フリーデンクルーにとって、北米大陸を出港してから約一ヶ月ぶりの陸地である。久しぶりに陸地の安定感を感じながらクルーの半分が物資の買出しをかねてセインズアイランド観光に繰り出すこととなった。
 南国のきつい日差し、右にはこの一ヶ月窓から眺め続けた青い海を見ながら整備された海岸道路を車は南へと走る。いつもはなんとも思わないこの光景だが、この時ばかりはこの心地よすぎる青い世界が苛立たしく思えた。
「ガロードとティファはわかるさ。ウイッツさんたちもわかる。何で俺とアスハが組んで買い物なんだよ・・・。」
「そんなこと言ったって仕方ないだろ? 手分けしてやらなきゃ終わらないんだから。」
「女同士トニヤさんとでも組めば良いじゃねぇか…。」
「あいつはサラと何か話していた。」
「ちぇ…。」
「それに、こういう時じゃないと話せない内容もあるからな。」
ふてくされているシンを横にカガリは真剣な表情を見せた。口調からも真剣な様子が伺えたのでシンも気持ちを切り替える。
「…フリーダムのことか?」
「それもあるが、お前や私、そしてキラ…フリーダムのパイロットのことだが、何でこんなところにいるのか? 理由も原因も謎だ。」
元々いたC.E.73からA.W.0015へ、どういった経緯で世界を超えてきたのか。こちらに来て既に2ヶ月、まったくそういったことはわかっていなかった。


467:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/10 23:46:46
第三十三話『幸福の価値は人それぞれだろ?』(中編)

「俺とあんたとあいつの共通点って・・・?」
「三人ともオーブ出身、歳があまり離れていない。性別は・・・関係ないか。」
「歳も関係ないだろ、同い歳ならともかく。」
「…それもそうだな…。後は…、全員があの戦争に携わっているということ…か。」
「それも結構奥深くまで、な。」
 戦争。この言葉はどこの世界にでも有る物なのだなとシンは今更ながら落胆する。この世界も15年前に最悪の形で終結した戦争によって今がある。
戦争で最悪の結果を招く引き金を引いた人物が艦長であるということもなんとなく出来過ぎているような気がした。
「ゲームとかファンタジーの世界じゃ、異世界から召喚された勇者が魔王を倒すってのがセオリーなんだろうけど…。」
「15年前に戦争は終わっている。事が終わった後に召喚される勇者なんて、マヌケにもほどがあるぞ。私たちは私たちの世界のことで手一杯だというのに…。」
「だよなぁ…。」
 シンは頭の後ろで手を組み上を見上げる。今乗っている車には屋根が無いため、見上げればただただ真っ青な空が広がる。
考えても答えの出ない問い、最近は打ち解け始めたとはいえまだまだしこりの残る人物と席を並べる車。朝方の良い気分は最早かけらも残っていなかった。
「ホント、憎らしいくらい青い空だ・・・。」


「…これで買い物は全部か?」
「ああ、あとドクターに頼まれたコーヒー豆を買えば終わりだ。」
買ったほとんどの物が乗ってきた車で運べるものではないため、直接港に持っていくように伝えてある。もしこれを自分たちで持って行くとなると小型のトラック程度は必要になるだろう。
 今彼らの車に積まれているのは居残りメンバーから頼まれた細々としたものばかりで、北米大陸から持ち込まれたと思われる化粧品、
丈夫な皮製の手袋、なにやら変な物体の入った酒等々、シンたちにとっては一体なんに使用するのか謎な物の方が多い。
「化粧品に関しては肌との相性が有るから当然かもしれんが…。」
「誰だよ、この変な細長い物体の入った酒を買ってきてくれって言ったのは…?」
大きなのビンの中央に浮かんでいる黒い物体をあきれた様子で眺めつつ、トランクを閉めた。コーヒー豆も大量に購入するわけではないのでもう物を入れることは無い。
「ドクターが自分で買いに行けば良いのに…。 薬やら消毒薬とか医薬品の補給もあるんじゃないのかよ?」
「ドクターの話じゃ、何かやる事があるとか言ってたが…。」
「やること…ねぇ…。」
医務室に行った時に寝込んでいる人はいなかったことは確認済みである。一体何をやる必要があるのか。
「ま、他人の詮索よりも目の前の仕事だな。・・・ってもコーヒー豆なんてどこで買うんだよ?」
「さてな、時間も時間だ。まずは昼食を取るとしよう。」

468:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/10 23:52:12
第三十三話『幸福の価値は人それぞれだろ?』(後編)

白い壁の喫茶店のドアをくぐると中からコーヒー豆独特の香りが立ち込めていた。この店のマスターらしき初老の男性はカウンターでカップを口に運んでいたが、来店してきたシンたちににこやかに微笑んだ。
「いらっしゃい、お二人さん。今日はデートかい?」
『ち、違います!!』
マスターの思わぬ発言に二人とも顔を真っ赤にしながらまったく同じタイミングで否定した。
「そうかい、そいつは失礼した。いやなんせあんまりにも仲がよさそうだったからね。」
「な、仲がよさそうに見えてもデートじゃありませんよ!!」
「まったくだ、何で私とシンがデートをしなきゃいけないんだ!?」
 力いっぱい否定する二人をマスターは笑いながらカウンターへと促す。店内は木製の調度品が要所要所に配置され実に落ち着いた雰囲気を醸し出している。
店にいる客は彼ら以外に1人、肌の焼けた白髪の男が1人パンケーキを食べている。
赤面して二人がカウンターに座ると、白髪の男はパンケーキとコーヒーをもって彼らの横に座った。
「おうマスター、席変わっても良いよな?」
「別にかまいませんよ。1人で食べていてもあじけないでしょうしね。」
「ああ、この二人からかっていたほうがまだ楽しそうだ。」
「か、からかうって・・・。」
男とマスターの言葉に嫌な汗をかきながらもシンたちは軽食をそれぞれオーダーし、軽食が来るまでの間この男と話をして過ごした。
 男の名はカトック・アルザミール、戦中は軍属カメラマンをしていてが今はいろんな土地を放浪しながらそこでの風景をカメラに収めているのだという。
無精ひげの伸びたその風体は決して見栄えのするものではなかったが、逆に話しやすい人物であることを際立たせた。
「まったく、戦争のおかげで俺の半生は散々たる物になっちまった。」
「やっぱり家族を・・・?」
「ああ…。アホらしい話だぜ、コロニーの独立戦争が100億の人口のほとんどを殺す結果になったんだ。お前さんらだってダチの1人や2人おっちんだろ?」
「俺は・・・家族みんな死にました。・・・カトックさんは”誰もが幸福に生きられる世界”って創れると思いますか?」
「…”誰もが幸福に生きられる世界”・・・か。」
 砂糖とミルクの入ったコーヒーを口に運びながらカトックは呟く。彼は戦争という激動の時期を生きぬいて来た。平和に対しての思いは誰よりも強い、シンはそう思った。
「確かに、それを実現できりゃ戦争なんて無くなるんだろうがな。だが、そいつは無理な話だろうぜ。」
「自分自身の進むべき道がわかっていても、ですか?」
「道がわかっていても本人が幸福だと思わねぇならそいつは幸福じゃねぇ。幸福の価値は人それぞれだろ? 皆が皆同じ価値観の世界なんてあるはずねぇんだ。」
 プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルが提唱した“ディスティニープラン”。
『誰もが幸福に生きられる世界』になるとデュランダル議長が言い切ったこのプランを、長い戦争の時期を生き抜いた男ははっきりと否定した。


469:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 00:08:27
…………………ここでカトック来たか!!

470:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 00:24:22
カメラマン名乗ってるのな。
その場限りか、それとも表の顔か?

471:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 00:33:34
お二方ともGJ!
GXさんはおっさんktkrですし、
454さんはあっち(種世界に~)でもやらなかった無印種とのコラボでワクテカです!


ところで454さんのHN、種+Xで種X(たねックス)ってのは…




だめだダサ過ぎる(`A`)サテキャの雨ん中突っ込んでいくか

472:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 00:36:30
>>460
GJ
無印種とXのクロスというだけでなく、無印種と他作品のクロスでアスランにスポットを当てた話は初めてみたので二重の意味で期待します。

それはそれとして
>アズラァァァァン!!
ここで吹いたw

473:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 00:37:14
両職人さんGJ!!!

454氏のは、普通にキラだと思ってたらアスランが来て吹いた。
この先が本当に気になる。

そしてついにカトックが!
いつも思うんですが、サブキャラが凄く良い味出してると。今回のマスターも
GXらしい温かみを持ったキャラでGX氏の愛を感じます。

474:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 00:58:35
カトック・・・実に含蓄のあるセリフだぜ。
地に足をつけて生きている人間の言葉だ。
ラクシズにしてもデュランダルにしてもその辺が希薄というか全然無いから全然感銘を覚えんからな。
どっちも扇動家としては優れているから独裁者にはなれるかもしれんが。

475:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 01:02:54
新作の職人さん…無難にSEED-Xとかどうだろ?

>アズラァァァァン!!
マジで吹いたw しかも俺も最初世界を渡ったのはキラだと思ってたw
やっぱテクスはいいなぁ、どんなに信じられない事が起きても
それをコーヒー飲みながら噛み砕けるんだもんなぁ…

>>GX氏
もしやと思ったらマジでカトック来たー!!
生き様が生き様なだけにシンにもカガリにも色んな影響与えてくれそうだ…
ていうかなんだかんだ言いながらちゃんと一緒に行動してるとこが
仕事なんだから当然と言えば当然なんだが可愛かったw

476:454改めSEED-X
06/09/11 01:23:01
454です。

>GX 1/144氏
早速の感想ありがとうございます。
まさか本家様に最初のレスをもらえるとは思っていませんでした。
SS書き(公開)は初めてなのですが頑張ります。


>>471-475
感想ありがとうございます。
やっぱり誰もしたことが無いクロスなので、緊張しつつ第1話を投下してました。
種Xもよいのですが、無難なSEED-Xにしておきます。案を出していただきありがとうござます。

「アズラァァァァン!!」のセリフは狙ったわけではなく、あのシーンのセリフは何度聴いても「ス」ではなく「ズ」だったのでそのままです。

第2話は今週中には投下できると思いますのでよろしくお願いします。

477:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 01:48:02
いいねぇ…
オレもコーヒーが飲みたくなっちまったぜ…へへっ
そう言えばシンたちがこの世界にやってきた理由はどうもサテライトシステムか…DOMEの導きのようにも思えるんだが…
ま、考察はいいや
楽しみにしてるよ!

478:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 01:50:02
テクスお勧めのコーヒーとは?

479:MP(軍K札)
06/09/11 05:57:31 NxNhRHi1
>>462
GXが発見したのはストライクの残骸の方?

480:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 07:04:35
GXにNジャマ積め。


イジョ

481:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 08:07:25
454改めSEED-Ⅹ氏乙!キラではなくアスラン、それも無印時代の「ザフトのアスラン・ザラ」
を引っ張ってきたとは?まあ「一応」無印種では主人公はキラとアスランになっているし、
イイカモwww相変わらず冷静かつカウンセラーなドクター流石だ。
此処のガロードとアスランはどういう関係になるのかワクテカして待ってますwww

>>479
フレームと頭部が無事という描写があったからストライクか?もしかしたら、
ガロードが傍にあるかもしれないイージスのパーツも持っていってるかも?
もしアスランともども復活したら左腕はどーなるんだろう?

482:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 14:27:35
職人乙!!

483:MP(軍K札)
06/09/11 15:04:22 7QMc+i8P
ストライクにイージスの左腕をつけるのだろうか?

484:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 15:14:27
____      ______              _______
|書き込む| 名前:|         | E-mail(省略可): |sage          |
 ̄ ̄ ̄ ̄       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ▲           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
とりあえずメル欄に半角で「sage」と入れるんだ。

485:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 18:46:30
お二方更新乙、そして添削

>>460
>アスランはイージスに搭載された自爆装置を起動させ、アスランはイージスのコックピットから脱出した。
主語の繰り返しイクナイ

>>461
大きな崖に差し掛かった、崖を超えた先に~
、よりも。

>>462
音を聞き取ることに神経を集中させ、耳を済澄ませるとMSの腕らしき残骸の影から
澄ませると

>>466
>「まだ5時か…。とはいってももう一眠りするような時間帯じゃないよなぁ…。」
連続した音の入る場合は句読点を入れるのが望ましい。

>朝日は水平線を昇りきり、燦々と光を湛えている。
海を主語に持ってこないと動詞が朝日に係ってしまうよ。

486:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 19:40:39
赤ペン先生は相変わらず厳しいぜw
何はともあれGX氏、454氏共に乙!
GX氏は新展開、454氏は新しい物語、どっちもwktkだw

487:SEED-X
06/09/11 19:45:17
添削どうもです、やっぱり脱字等でましたか・・・・
何回も読み返したつもりだったのですが、次は誤字、脱字を減らせるようにします。

~起動させ、アスラン~は完全なミスでした。2回目のアスランの前にボツにした文の主語であるアスランが残ってしまっていたようです。
う~んやっぱり難しいですね。

488:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 20:34:40
SEED-X氏がんがれ!

489:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 20:59:58
GX氏GJ!
カトックキターーーー!
カメラマンを名乗って工作活動かな?
シンにあの台詞を聞かせてやりたい。
「あんたらニュータイプは、軍ではエリートだったろ。
あんた、体一つで戦場に行ったことはあるかい?」
「あんた達ニュータイプがゲームみたいな戦争をしている間、
俺達普通の兵隊は生身で戦い、死んでいった」
シンが聞いたらどう思うのかな?

490:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 23:54:57
カトックのような人間を見ていると…0080のEDを思い出す…

491:MP(軍K札)
06/09/12 16:46:16
本編で29話「私を見て!」にあたる部分では、アベルに殺されそうになるティファを見て
シンが種割れして「(ガロードに)俺と同じ思いはさせない!」とかいってティファを庇いそうな気がする。

492:通常の名無しさんの3倍
06/09/12 17:17:44
個人的にそれは勘弁
ティファを庇うのはガロードであって欲しい
それでなくてもガロードは大して活躍できてないんだから

493:通常の名無しさんの3倍
06/09/12 17:21:40
つーかそもそもアベルのオッサンのBitMSの相手に精一杯でシンにそんな余裕は無いと思われ

494:通常の名無しさんの3倍
06/09/12 18:07:11
>>491
まあ、そういう展開もありかもしれないな。
GX氏の作品の主人公はあくまでもシン。
ガロードは脇役その1に過ぎないんだし。

495:通常の名無しさんの3倍
06/09/12 18:09:44
活躍できてないつか、シンにカメラが当たってるのでガロードが目立ってないだけじゃないか
基本的にガロードの戦果は、X本編と大して変わらないし

496:MP(軍K札)
06/09/12 18:14:09
まあ庇うと言ってもアベル機に体当たりをする程度とか、それくらいならいいんじゃないの?

497:通常の名無しさんの3倍
06/09/12 18:49:02
SSでの活躍≠戦果だと思う
目立ってない時点で活躍できてるとは言えないんじゃない?

脇役には脇役の良さがあるから、俺的には現状に全く不満は無いけどね

498:通常の名無しさんの3倍
06/09/12 18:52:31
ま、描写はGX氏にお任せしませう。

499:通常の名無しさんの3倍
06/09/12 20:17:49
>>496
アベル機をどうやって見分けるかが問題だな
ところでアベル・バウアーってAWの最強パイロットの一人だよな

500:通常の名無しさんの3倍
06/09/12 20:41:04
全盛期ジャミルとか除けば間違いなく最強だろうな。
フラッシュシステムを使えるようになってからは慣れてなかった為か寧ろ弱体化してた気はするが。

501:通常の名無しさんの3倍
06/09/13 00:50:37
アレ?…ココはまったり進行の種死inAWのスレだよね?
何か…いつもと違うんだが...

まぁ、それは置いとくとして…先ずはGX氏、乙!
ここでカトックが登場!しかも、いきなりDプランを論破w
カトックファンとしては嬉しいよ!GJ!!

次…ってか新しい職人さん?!え~っと…ま、先ずは乙!
呼称はSEED-X氏でイイのかな?それとも…454氏か?

話の方についてだけど、感想は…保留。訳としては、
<種死の頃でも性能差がある世界なのに、種の頃の機体は如何するの?>って事。
つまり、ここの部分の解決法よって評価は変わるという事。
…話の流れでも変わるけど。(オリジナル厨設定が満載!とかはパス)
とりあえずは始まったばかりだし…次回で判断するよ。

>>480
…GXにNジャマーは要らないよ?AWでもCEでも…ね。
あと、種偏愛者はこのスレには不必要だよ?…おk?

それと…MP(軍K札)
コテは止めてくれないか?他スレとかに居る荒し等と被るから。
つか、感想をカキコするだけなら必要無いんじゃない?>コテハン

502:通常の名無しさんの3倍
06/09/13 15:49:27
続きにwktk

503:通常の名無しさんの3倍
06/09/13 18:38:45
>>501
種の機体は弱いと言う固定概念を捨てろ。

504:通常の名無しさんの3倍
06/09/13 22:20:00
重さはえらく違うらしい。種の機体は大体60トンでXの機体は10トンいくかいかないかなんだよな・・・。

505:通常の名無しさんの3倍
06/09/13 22:31:25
>>504
大体の種MSは全重量で80t~だったとオモ
一方、平成は10分の1前後をフラフラしてる

506:通常の名無しさんの3倍
06/09/13 22:45:22
>>504
で、おまいさんはいつになったら半角sageって言葉を覚えるんだ?

507:通常の名無しさんの3倍
06/09/14 23:09:18
>>504
重さは気にするな。
ぶっちゃけ種の機体ですら軽すぎる位なんだ。

508:通常の名無しさんの3倍
06/09/15 03:35:17
>>507
ならXの機体軽過ぎだな
発泡スチロール゜∀)

509:通常の名無しさんの3倍
06/09/15 09:30:41
発泡スチロールってじゃあまりにもあれなんで
発泡金属あたりにしておけばいいじゃないか?

510:通常の名無しさんの3倍
06/09/15 10:58:54
じゃあ発泡アルミで

511:通常の名無しさんの3倍
06/09/15 11:48:30
軽くて硬い夢の発泡スチロールなんだろ>平成G系
別に撃たれて効かないんなら素材が何であれ種系より有利じゃねえの?

512:通常の名無しさんの3倍
06/09/15 12:44:55
>>508
平成系はマジンガーと比重が大体同じなので、
・ルナチタニウム(AW)
・ガンダニウム(AC)
これらは超合金Zと同等として見ればおk
そうすればあのクソ軽さもやたら頑丈なのも全て解決する

513:通常の名無しさんの3倍
06/09/15 18:01:43
Gガンは…Gガンだからな。

514:通常の名無しさんの3倍
06/09/15 18:12:27
Gガンは………なぁ?
別格?
もしMFの製造技術をラクシズが手に入れたら…………

515:通常の名無しさんの3倍
06/09/15 18:20:37
あんなの飛び蹴りでダガーLのメインカメラを割ったり、
12.5ミリの銃弾喰らってもカスリ傷なバリーぐらいしか使えんよ。

516:通常の名無しさんの3倍
06/09/15 19:14:32
生身日本刀装備でMSビームサーベル斬りあいやって、ガチに勝利しただけでなくMSの腕切り落とす蘊奥のジジイとかもいけるかも試練

517:通常の名無しさんの3倍
06/09/15 19:34:47
話をぶった切って悪いが…聞いてくれ。

今日、このスレを見ながらニュースを見てたんだ。GX氏の面白い!って思いながら...
そしたらさ…

『台風、上陸の恐れが…』『かつての台風19号と同じ位の勢力で…』

とかやってた訳だよ。
別に、俺の住んでる地域は『台風の通り道』の範囲内だから、この時期の台風なんて何時もの事!なんだ。
だから…本来なら大して気にはしない(毎年、この時期は備えてるし)。気にしないんだけど…
…『台風19号』って所で引っかかったんだ。

「アレ?…19号って確か…15年前に…?!じゅ、15年前に家を小破させた…『奴』じゃないか?!」

そう。『奴』は…15年前に『新築』だった俺の家を襲った奴だったんだ!近所の人の車ふっ飛ばしたりとか…アレ?
…15年前?じゅう…?!
15年前って…ま、まるで…まるでッ!!

     『 A W み た い じ ゃ な い か ! 』

そう…思ったんだ。…それだけ。

あと、GX氏…グッジョブ!Σd

518:通常の名無しさんの3倍
06/09/16 11:19:27
寒い

519:通常の名無しさんの3倍
06/09/16 17:51:46
あったかくして寝てろ。

520:通常の名無しさんの3倍
06/09/16 22:15:55
お母さんみたいに優しい・・・

521:通常の名無しさんの3倍
06/09/16 23:51:39
>>517
15年前の悪夢という訳か?ならば、ベタではあるがこの言葉を送ろう・・・
「過ち(家の破壊)は繰り返さすな・・・」

では、健闘を祈る

522:通常の名無しさんの3倍
06/09/17 01:43:55
災害保険の未加入とか欠陥住宅とかが過ちじゃなくて
家の崩壊自体が過ちなのか

523:517
06/09/17 05:38:54
>>521
頑張っては見る。けど…
15年前の新築状態で、瓦やガラスが割れて飛んだり、壁が飛来物で凹とか散々だったのに、
今の家が耐えられるかどうか...orz

>>522
>災害保険の未加入とか欠陥住宅とか
家(実家)は、其処辺りには抜かり無しです。
というか、住んでる地域が『加入は当たり前』の地域なので…


ハァ...
マジで…進路が逸れてくれないかなぁ...orz

524:通常の名無しさんの3倍
06/09/17 16:42:47
鹿児島あたりか?


525:517
06/09/18 00:50:30
>>スレ住人
板違いのスレ違いな話して…スマン。
これからは控えますんで、このレス以降はいつもの流れで。

ホント…ごめん。


526:通常の名無しさんの3倍
06/09/18 00:56:58
Gファルコン+DXがなかなか見つからない。
あれでX系は制覇なんだが…

527:通常の名無しさんの3倍
06/09/18 10:35:56
Gファルコン+DXは数年振りに再販されたばかりです

だから店によってはまだ在庫あるかも

528:通常の名無しさんの3倍
06/09/18 12:05:18
X系(主に主役機)は何故こうも毎度瞬殺されるのか…?
正直Xを買う層は限られてると思うんだが、
まさか同じ人間が出る度に購入してるとかか?

529:通常の名無しさんの3倍
06/09/18 13:50:54
横浜ヨドバシに山積みだったが......?
遠いんだったら頑張れ

530:通常の名無しさんの3倍
06/09/18 21:12:23
amazonに売ってるよ。
自分もこの前買った。

531:通常の名無しさんの3倍
06/09/18 21:19:48
神戸三ノ宮のイエローサブマリンで売ってたよ

532:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/18 23:01:36
プラモは自分もDX単体なら放映当時作りましたねぇ…。 繋ぎ目消して住み入れするだけで充分見れた。

第三十四話『…悩みがあるなら、相談には乗る』(前編)

 昼食を終えたシンとカガリは、マスターから教えてもらったコーヒー豆を売っている店に向かっていた。
昼を過ぎてから日差しはいっそう強くなり、街中を歩く人々は日差しを避けるように店や木陰で涼を取っている。
道は地面からの照り返しのおかげで周りよりも気温が高く、オープンカーに乗る二人にはつらいドライブとなっていた。
「暑い・・・。」
「そんなことはわかってるからいちいち口にするなよ・・・、余計暑く感じる。」
熱を持ち始めたハンドルに四苦八苦しているカガリも、なにやら考え事をしているシンも朝の元気は感じられない。
「南国の気温を甘く見ていた…まさかこれほどとは…。」
「オーブだって南国だろうに…、これだからお嬢様は…。」
「…私は”お嬢様”とか”お姫様”とか言われるのは嫌いなんだ。そういう呼び方はやめてくれ。」
 カガリは怒気の混じった声を出すが、シンの耳にその声は届かなかった。ブティックやらスーパーやら
いろんな店が後方へと過ぎていくがシンの目にはそれすらも入っていない。ずっと何かを考え込んでいた。
「シン、何をそんなに考え込んでいるんだ?」
「…あんたらオーブは、なんでディスティニープランの導入に反対したんだ?」
「あの男の言った言葉が気になるのか…。」
「俺はフェイスだからな。」
 店で別れたカトックという男はディスティニープランを否定した。『誰もが幸福に生きられる世界』は所詮幻想でしか無いと言うのだ。
信じるものを否定された形になるシンが落ち込むのも無理のないことだった。
「プラントはあくまで一つの国だ。一国が出したプランをすべての国家が導入するのはおかしいだろ? たとえ同盟国だとしてもな。」
「国の政治に外国が口出しをしたら内政干渉ってことか…。」
「そうだ。だいたい、プランの内容だって発表されたのは遺伝子による適正を見てその人物に適したことをやらせるってことだけで、
大人になるまでに形成される性格まで考慮に入れていない。」
 遺伝子を解析することで本人も持つ適正はわかるものの、人間が生きていくうえで根幹となる『己の信念』は本人の生活環境や体験が形成させるものが大きい。
ずっと抑圧され続け『自分は何をやってもダメな人間』という烙印を自ら押すものもいれば、
間違いを指摘されずに生きてきて『自分のやることはすべて正しい』と自らの傲慢さに気づかない人間もいる。
「確かに、俺みたいに怒りやすい人間が医者なんかやってたら患者の方は気分が悪くもなるよな。」
「お前みたいに愛想の無い奴が医者になったら、患者からすれば近寄りがたいし、自分の体のことで心配なことも聞けないだろう?」
「…愛想が無くて悪かったな。」
 あさっての方向を向いたままシンは思う。『ディスティニープラン』とは結局何のために打ち出されたか。
議長は、そしてレイはこのプランが戦争を無くし”誰もが幸福に生きられる世界”を作ると断言した。
だがカトックは”価値観の違う人間がすべて幸せになることはない”といった。
友人や信頼できる上司の考えを否定する気にはなれないが、カトックの言葉を否定するだけの力はない。
「ディスティニープランを否定されたら、俺は何のために戦えば良いんだ?」
 さえぎる物の無い空からギラギラと光が降り注ぐ。『ディスティニープラン』という大義名分が揺らぐシンの心にだけ、
一寸先すら見えない靄がかかっていた。


533:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/18 23:05:49
第三十四話『…悩みがあるなら、相談には乗る』(中編)

「お帰りなさい、町の方はどうだった?」
「ああ、町の中はきれいだったし、物も豊富だったぞ。」
フリーデンに戻り買ってきた荷物を分けた二人はそこで別行動となった。シンは艦に積んであったバイクを借りて再び外に出たが、
カガリは久方ぶりの運転に疲れてか休息の場を求めて談話室へと足を運んだ。
 談話室には1人カウンターで考え事をするサラの姿があった。
「カガリさんはシンと一緒じゃなかったの?」
「シンはまた出て行ったよ。それから、私のことはカガリで良いぞ、同い年なんだし。」
そう言いながらカガリはサラの隣に腰掛ける。落ち着いた性格から年上に見られる事が多いがサラは18歳であり、カガリと同い年だ。
「なんかお前も、悩んでますって顔してるな。」
「…そうかしら…?」
「顔に出てるぞ? こないだのローレライの海の一件からずっとふさぎこんでる、まるでアスランだ。」
「アスラン?」
聴きなれない言葉にサラは表情を変えた。逆に口に出したカガリはしまったというような表情を浮かべる。
「何? そのアスランって?」
「い、いやあの…、わ、私の友人だ!  まじめで、頭でっかちで、あーでもないこーでもないとごちゃごちゃ考えて失敗してばっかりいる…。」
「男の人?」
「あ、ああ。まぁ身長はそこまで高くは無いけど私からすればちょうど良い高さというか」
「好きなんだ、その人のこと。」
「い、いい!!?」
 “アスラン”と言うキーワードが出たとたんにカガリは顔を真っ赤に染め、次々と出てくる言葉を逐一訂正し、また口を開いてはまた訂正する。
まるで装弾数の少ないマガジンを交換しながら打ち続けるマシンガンのように彼女は話し続けた。このようにあからさまに顔色が変われば大抵の人間には
彼女が彼のことをどう思っているか見当がつくと言うものである。
「・・・なんだかうらやましいな。」
「う、うらやましいだと!? あ、あいつと付き合うのって結構大変なんだぞ!?」
「そうじゃなくて、そういう風に素直に顔に出せるあなたが、うらやましいの。」
「・・・へ?」
 サラの言葉にカガリは言葉を詰まらせた。”あなたがうらやましい”生まれや育ちを知っている者が彼女のことをこう思うのは良くあることであったが、
”感情を素直に顔に出せる所がうらやましい”と言われたのは初めてである。
「そ、そうか? 私はこんな性格で結構苦労してきたが・・・。」
「そうね、私はそういう一面を持ってないからその苦労はわからない。でもカガリも、私の苦労はわからないんじゃない?」
「当たり前だ、私の中ではこのことは欠点の一つなんだし。」
「長所と短所は紙一重よ。とは言うものの、ねぇ…。」
サラは頬杖をついたまま深いため息を落とす。普段ビシッとしていて欠点のないように見える彼女にも悩みがあるのだ。


534:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/18 23:09:24
第三十四話『…悩みがあるなら、相談には乗る』(後編)

「お前・・・?」
「ゴメンね、湿っぽい話をしちゃって・・・。」
「…悩みがあるなら、相談には乗る。というか、1人で悩んでいてもどんどん考えが絡まるだけだ。」
「そうね、今度からそうするわ。」
「…そういう風に簡単に言う奴ほど、自分ひとりで物事を解決しようと意地を張る奴が多い。
そういうところはアスランそっくりだな、お前は。」
「ふふ、彼のこと、よく見てるのね。」
「え? いや、だってあいつ見てて危なっかしいし、私もその…あいつが危ない目にあってないか…心配だし…。」
「彼も幸せ者ね、あなたからそんなに思われているなんて。私はどれだけ思っても、伝わっているかわからないのに…。」
 不安な気持ちを誰かに打ち明けることは本人の心の靄を一時的に払うことはできるが、完全に取り去ることはできない。
カガリとの会話だけでは彼女の心の曇は消えることは無かった。
「お前・・・。」
「・・・また、会えるといいわね。」
「・・・私は・・・。」
「私は近くにいるから待ちに徹しているけど、あなたは離れてるんでしょ?」
「私は、今あいつがどこにいるかはわからない。一つだけ言えるのは『そばに居れば良いわけじゃない』ということだ。」
「・・・そう・・・。」
 カガリは胸に下げている指輪を手に取った。
今はウイッツの家族からもらったビーズの輪で吊るされているが指輪に嵌った紅い石の輝きはまったく陰りを見せていない。
「私もあいつも見ている未来は一緒だ。そのためにはあいつはあいつのフィールドで、
私は私のフィールドで活動しなくてはならない。二人とも同じ所に居たらダメなんだ…。」
「つらいわね。」
「ああ…、でもあいつもがんばってる。私もがんばらなければあいつに失礼だと思う。」
 指輪を握り締め力強く言い切るカガリの姿に、待ちに徹してばかりいるサラはまぶしさを覚えたのだった。


535:通常の名無しさんの3倍
06/09/18 23:20:48
更新乙、そして添削

>>532
>「そんなことはわかってるからいちいち口にするなよ・・・、余計暑く感じる。」
三点リーダー、使うなら統一

536:通常の名無しさんの3倍
06/09/18 23:21:18
GJ!
カガリもシンも前を向いて進んでるのがよく分かるな。
何を目指せばいいのかがはっきりせず迷走してはいるけど・・・
この分ならアスランが登場すればあっさりとフリーデンに加わるかも試練。

537:通常の名無しさんの3倍
06/09/18 23:27:11
GJ、ただ、デュランダルのいう幸福とカトックのいう幸せは根底が違うから
それをそのまま比較してる時点では二人もまだまだ子供だな

538:通常の名無しさんの3倍
06/09/18 23:36:35
カトックの言う幸福は、誰もが普通の生活を送れるというミクロなもの。
議長の言う幸福は、誰もが自分の役割をこなすことで幸福や不幸という考えすら浮かばないようにするマクロなもの。
ディスティニープランが究極の社会主義とはよく言ったものだな。

539:通常の名無しさんの3倍
06/09/19 00:16:00
カトックが言ったのは例えるならキリスト教徒の幸福とイスラム教徒の幸福とでは指すものが違うって感じのだったやしね?

540:通常の名無しさんの3倍
06/09/19 00:29:56
>>537
今はこれでいいんだよ。悩んで考えて間違えてまた悩んで…を繰り返して人間は成長するんだから。
どこかのだれかは最初っから「正解」に辿り着くから他の全てを切り捨てる始末だ。

541:通常の名無しさんの3倍
06/09/19 03:10:02
GX氏、GJ!!
シンが真剣に悩んで、
「ディスティニープランを否定されたら、俺は何のために戦えば良いんだ?」
って言った所だけで、俺は嬉しかった!
次も楽しみにしてるよ!>GX氏

>>537-539
まだ、2つの『回答例』を得ただけに過ぎないから…ここは仕方ない。
『幾つもの答えを見聞きし、考え、悩み、感じ、そこから自分の答えを出す。』
そのスタートラインに立つ、準備期間みたいなのが『この物語』の意味なんだし。
そう。…種世界(本編)では出来なかった、
   『シンが、時間をかけて自分の答えを見出す』為の『過程』の物語...

>>540
>最初っから「正解」に辿り着くから他の全てを切り捨てる始末だ。
最初っから『自分達の理想=正解』と考え、他の人の意見を全てを切り捨てる始末だ。
だと思うが...

…長い上に、説教クサくなってしまったorz スマソ。

542:通常の名無しさんの3倍
06/09/19 03:15:14
>>541
なぜ毎度全レス返す奴がいるのか不思議で仕方がない

543:通常の名無しさんの3倍
06/09/19 04:06:53
>最初っから『自分達の理想=正解』と考え、他の人の意見を全てを切り捨てる始末だ。

ちょっとずれてるぞ。
>>540が言ってるのは人間を成長する上ではその時出した答えが正しいかどうかよりも
紆余曲折する過程の方が大切、
最初から自分の考えを信じて疑わない奴に成長はないってことだろ。

544:通常の名無しさんの3倍
06/09/19 21:16:23
後半のラクスのような立ち位置のキャラが必要だったとしても、「ラクス・クライン」をそれに当てるべきではなかったな。

545:通常の名無しさんの3倍
06/09/19 21:58:26
>>544
え~っと・・・どこの誤爆?

546:通常の名無しさんの3倍
06/09/19 22:25:17
たぶん処断スレ

547:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 01:34:55
>>542
このレス以降からは控えるようにする。
>>543
>>541の真ん中でそう言ってるんだが?
あと、俺は>>540
>「正解」に辿り着くから
が、<『紆余曲折する過程をすっ飛ばした』キラが、『正解に辿り着いた』>
って言ってるようで気に入らなかった。
だから、『どこかのだれかは<最初っから『自分達の理想=正解』と考え...>』
の間違いなんじゃないか?と言ってみたんだ。

548:540
06/09/20 03:22:03
>>547
正解ってのはそういうことじゃないよ、この世に正しい答えなんて端っからない。
みんな自分なりに答えを自分の生き方の中で見つける。
それがその人にとっての「正解」、わざわざ鍵括弧で括った意味を汲んでくれよな。
他を切り捨てるってのも他人の意見がどうこうじゃなく
>>543が説明してくれてる通り人が本来持ってる多様性、成長のきっかけを捨ててるって意味だし。

549:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 03:28:35
大多数の人たちが正解と認めない自分だけの正解なんてただの独善なんです
偉い人はそれが判らずにサテライトキャノンの光の中に消えていったりするのです
ガンダムではそういう奴から死ぬ、コレは絶対のセオリー

550:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 03:41:22
独善になるのは自分の考えを他人に押し付けるから。
自分に責任を持つかそうでないかが重要。

551:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 03:56:33
>>549
負債補正の前にはセオリーなんて…

552:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 04:23:10
つまりラクシズはどう見ても自分たちに責任を持たないので(以下略

553:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 04:25:42
>>551
そのようなありとあらゆる定型や絶対に見える補正を打ち崩すのが
Xの、直向な「少年の純情は不屈だった」主人公演出

554:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 04:31:03
ところで>>517は無事か?

555:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 07:25:13
>>550
うまくいくかどうか分からんDプランを他国に言われて導入する国はねえよな。
まずはプラントが成果を出してからだ。

556:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 10:15:55
カガリにも突っ込んで欲しいな。
ストフリとかインジャス、アカツキらを見てテロリストとグルだったなんてオーブの理念はどーなってんのよ?
強すぎる力は争いを呼ぶんじゃなかったっけ?みたいに。

557:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 17:35:48
いやその争いが起こっちまってるんだからそれを乗り切る為の力が必要だろ、その理念の為にも
どんな事を言ってたって負ければ賊軍な訳だしな

558:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 17:43:09
カガリは戦争前にラクスのケツを叩いてでも政治の場に引っ張り出せよ。

559:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 18:33:39
オーブの理念って「他国の侵略を許さず、他国を侵略せず、他国の戦争に介入しない」のことだよな?
エスタルドのルクスとかが聞いたらどんな顔するかな? このまんま取ると
『侵略はしないしさせない。ケンカの仲裁もしないから巻き込まないなら好きにして』
って言う風に俺には取れるんだけど


560:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 18:41:05
まさにそういう事ですよ?
そしてその裏で双方に武器を売って私服を肥やすというアナハイム・ルナリアン的な側面も持ち合わせている
それがオーブという国の真の顔です

561:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 18:53:07
『戦争を仕掛けず、戦争をせず、戦争状態の国々の間に立って外交手段でそれを止める』
と言うのであればまぁ…評価できなくもないが。 つうかこれやるためにはまさに戦後すぐの
日本見たく『軍隊』持っちゃダメだな。無論軍事産業に手を出すのも不可だし

562:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 19:15:45
>>560
ちょっと考えると、間違ってもカガリみたいな夢見るお姫様が理想としちゃいけない国家だよな、
オーブって。

563:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 19:21:47
熱くなるのはいいがほどほどにな
ここは議論スレではない

564:541
06/09/20 19:30:25
>>540
おk。そちらの言いたい事は理解した。
どこかのだれか=キラが最初から「正解」に辿り着いた…って事以外は。

565:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 19:42:52
自分が正解にたどり着いたと思い込んだ上に、その「正解」を他人に押し付けるという、
二重の過ちを犯してるわけだな>キラクス

566:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 20:06:10
>>564
どこかのだれかってキラに限ったことじゃねえんじゃねえの?
大体キラはウジウジ悩んでた割に何か信じて守るものを見つけることもなく
自分が嫌だと思うことをとにかく無くしたいって所にスルっとおさまっちゃったから
そういう意味じゃ最初と何も変わらないまま考えが固まってる=最初から「正解」を出したと思うぞ
当然他人からみりゃ偽善独善以外の何者でもないが

567:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 20:29:02
正解とかどうでもいいよ、SSと関係なくなってるぞ
ラクシズの思想とかに絡むとすぐスレの流れがこじれるな

568:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 23:03:56
こうなりゃ雑談スレの出番かね。どなたか誘導してあげて

569:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 23:08:51
URLリンク(yy44.60.kg)

570:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 23:20:31
>>569
雑談そこでするなら新しいすれ立てたほうがよさそうだね

571:通常の名無しさんの3倍
06/09/20 23:28:17
あー、ホントの雑談ならともかくSSの感想とか入るとわやくちゃになりそうだもんな

572:通常の名無しさんの3倍
06/09/21 10:04:49
>>560
まあ、国の方針としては悪徳って程じゃないんだけどな。
最も実際それを実現するのは凄まじく難度の高い理念であるが。
んで、カガリを中心とする一派はそもそもその解釈を間違えてると。

573:通常の名無しさんの3倍
06/09/21 10:12:05
すまん、雑談は終了って書いてあったな。
首吊ってくる。

574:通常の名無しさんの3倍
06/09/21 19:49:32
こう言うのなんだが、こっちも向こうも元々Xと種を比べるスレだろ?

今はSS主体になっているけどそこまで雑談を分ける必要ないと思うけど…

575:通常の名無しさんの3倍
06/09/21 20:32:09
Xと種を比べてる内はいいんだけど
信者にしろアンチにしろ気に食わない意見が出ると
いちゃもん付けに躍起になってそういうレスでスレが埋まっちゃうから

576:通常の名無しさんの3倍
06/09/21 20:38:14
SSが良作なのでみんな読みたい。

作品投下妨げてまで雑談するのはやめよう。
という事


577:通常の名無しさんの3倍
06/09/22 14:40:56
保守

578:通常の名無しさんの3倍
06/09/22 17:20:59
SS投下を待ちつつ…保守!

579:通常の名無しさんの3倍
06/09/23 09:42:04
続きが楽しみ保守

580:通常の名無しさんの3倍
06/09/23 22:21:02
( ´・ω・)つ旦~旦~旦~旦~旦~
コーヒーをお持ちしました

581:通常の名無しさんの3倍
06/09/25 10:00:59 GkNTLQaH
ホシュ

582:通常の名無しさんの3倍
06/09/25 12:44:18
ガロード「上上ェ下下ァ右左右左ィ
こっちだけズルして無敵モードだもんな」

583:通常の名無しさんの3倍
06/09/25 17:34:23
上上下下 左 右 左 右な?

584:通常の名無しさんの3倍
06/09/25 18:00:50
ロゴマーク表示画面時、下,上,左,右,L,R
かつて…EXでお世話になりました。

あと>>580の珈琲を飲みつつ…保守!

585:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/25 22:12:55
保守どもです。今朝方できたんですけどバタバタしてました…。 ついでにそろそろペース上げていくつもりなので

第三十五話『全部持ってるわよ?』(前編)

「こんにちは坊や。あ、この時間帯じゃもうこんばんわかしら?」
買い物袋片手に紫色の髪をもつ女性はそういった。
 日は西の水平線に沈み、空には幾万もの星が瞬いている。海風は夏の終わりを告げるように冷たい風を運び、シンとその女性に吹き付けていた。
シンは一端フリーデンに戻った後、バイクでカトックの言葉を振り払うように街中を走り回った。だがカトックの言葉は彼の心に深く大きな楔となって振り払う事ができない。
そんな中、道沿いにあるこの小さな崖を見つけ、なんとなく横になって空を眺めていたのだ。
「…なんですか?」
 空に浮かぶ星を眺めながら投げやりな口調でシンは答える。女性は嘆息をつくと右手を彼の頭の上に掲げた。
「バイクのキー、付いたまんまだったわよ? この島は治安がいいとは言え、無用心すぎるんじゃないかしら?」
「…。」
 無言で左手を上げシンは彼女の手の中にあるキーを受け取る。それをポケットにしまうと体をまたもとの体勢に戻した。
「あなた、私がここを行きで通る前から居たわよね? かれこれ3時間はここに居るんじゃない?」
「そんなこと、どうでもいいですよ…。」
「ふぅ、つれないのねぇ…。乙女が1人暗い夜道で見知らぬ男の子に声を掛けたっていうのに…。」
「乙女って柄ですかあんた…?」
「あら、また失礼しちゃうわぁ。これでも私はまだ二十代よ。」
 飄々とした口調で女性は答えた。横に細長い目に高い鼻が特徴的な痩せ型のその女性はそういいながら寝そべっているシンの横に腰を下ろす。
シンは見向きもせずただ空をぼーっ眺めていた。
「きれいな夜空よね…。明日も晴れるかしら…?」
「…。」
 フリーデンは明朝にはこの島を出て行く。明日晴れであろうが雨であろうが彼には関係ないことであった。
「ねぇあなた、何か悩み事でもあるの? 良かったら相談にのるわよ?」
「自分のことは自分でします。それよりも、こんなところで乙女が油売っていいんですか?」
「ま! 心配してくれるの? うれしいわぁ!」
「とっとと帰ってほしいから言ってんですよ!!」
女性のなんとも変な調子にイライラしたシンは、身を起こし彼女を睨みつける。だが女性はそれをまったく気にする様子も無く、話を続けた。
「で? どんな悩み? 恋の悩み? 相手はどんな子なの?」
「いや、だからぁ…。」
「かわいいの? 年上? それとも年下?」
「話を聞いてって…!」
「女の子ってのはね、ただ一緒にいるだけだとつまらない男だと思って簡単に相手の男のことを捨てちゃうの。だから」
「だから、俺は恋で悩んでないですってば!!」
 話を勝手に進めていく女性の言葉をさえぎりシンは声を上げた。このまま彼女を野放しにしておけば話が
どんな方向に進むかわかったものではない。荒い息をしながら否定するシンを女性はきょとんとした顔で見つめた。


586:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/25 22:15:54
第三十五話『全部持ってるわよ?』(中編)

「…違うの?」
「違います。」
「でもあたしの勘では確かに…。」
「そんな当てなら無いものを信用しないでこっちの話を聞いてください。大体あんた、誰なんですか?」
「…人に名前を聞くときはまず自分から名乗るのが筋ってもんじゃない?」
「話しかけてきたのはそっちでしょ!!」
「ま、それもそうね。私はルマーク、今この島の近くで商売をしているジャンク屋。シー・バルチャーといった方がいいかしらね。」


「つまり、あなたの考えを否定された、と?」
「まぁ、そんなとこです。その人の言ったことに対して自分なりに論破しようといろいろと考えてみたんですけど…。」
 結局、シンはルマークに悩みを打ち明けた。ディスティニープランやカトックのことは出していないためルマークには”自分の行動理念の根本を否定されて
どうしたらいいか迷っている”といった内容のことを話している。寝そべったまま話を続けるシンの横でルマークは静かに耳を傾けていた。
「どう考えても否定する材料が無いわけね。…あなたって意外と難しいこと考えてるのね。」
「今はいませんけど、この考え方で目標を達成しようとしている人もいるんです。もしこれを否定できなかったらそいつらまで否定することになりますから。」
「まぁ、そういうことをやるのは自由だけど…。それで、あなたはどうしたいの?」
「え?」
「あなたの…、この場合はあなたたちのかしら。あなたたちの考えを否定されたのはわかったわ。で? その後どうするの?
あなたたちの考え方を否定した人の意見に変わるの? それともあなたたちの考えを貫くの? それともどっちも捨てて自分の意見を生み出すの?」
「…そんなこといきなり言われても…。」
「あのねぇシン。」
 ルマークは横になっているシンの上に覆いかぶさった。二人の顔の距離は約30cm。ここまで女性と顔を近づけたのはルナマリア以来である。
頭の横に手を置かれているので逃げることもできない。
「あ、あの…?」
「私は、自分の中の考え…ポリシーを持つことはとってもいいことだと思うわ。けどそれが人から与えられたものだったらダメだと思うの。」
「と…言いますと…?」
「あなたの考えって、結局さっき言ったあなたの知り合いの人たちの物であなた自身が生み出したものじゃないでしょ?」
「ええ…、まぁ…。」
「あなたたちがどんなことを目標にしているのかは知らないわ。でも、本当に必要なのは”あなた自身が考え”よ。」
「”俺自身の考え”…。」
 先ほどまでののらりくらりと掴み所の無かった彼女の雰囲気が一変し、真剣な表情で話を続ける。そして、その言葉の一つ一つがルマークの大きさを意識させた。
「そう。別に人の意見を聞くなといっているわけじゃないわ。でも人の意見を鵜呑みにするだけじゃダメ。」
「べ、別に鵜呑みにしてなんか…。」
「いいえ、あなたは彼らの言葉をただ丸呑みにしているだけよ。自分なりにその考えを解釈しようとした?」
「っ…。」
 シンは言葉を続ける事ができなかった。自分なりにプランの中身や議長の考えを理解しようとしたかといえばノーだった。
一兵卒であったシンにとって上官の命令は絶対であったし、何より考える間もなく戦いに身をとおじていた。


587:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/25 22:18:22
第三十五話『全部持ってるわよ?』(後編)

 ルマークは体を離し、シンの横に仰向けに寝そべる。風をさえぎるものの無くなったシンの顔に容赦なく海からの風が吹き付ける。
「ま、それがあなたの実状ってことよ。お姉さんに相手してほしかったら、もう少し自分で物事考えて、自分の意見を持てるようになってからいらっしゃい。」
「別に相手をしてほしいわけじゃ…。」
「あら、さっきまで1人でもやもやしてたのはどこの誰かしら? いらないもやもやは吐き出した方が楽になるわよ。」
「…そりゃそうですけど。」
「さて、私にできるのはここまでね…。後は自分でどうにかしなさい。」
そう言ってルマークは体を起こす。時間も時間だけに帰らなければならないのだろう。
「あ、あの…。」
「ん? どうかしたの?」
「具体的に…、俺は次に何をすればいいんですか?」
 荷物を抱えたルマークはため息をつきつつ、これが最後のアドバイスと言って口を開いた。
「まずは、自分の行動は自分で考えなさい。少なくとも、あなたはそれをするために必要なものは全部持ってるわよ?」
「必要なもの?」
「そう。考える頭も、前に進む脚も、勝ち取る手も…。あとはそれをどう使うか。人それぞれに使い方は違うからアドバイスはできても具体的な指示をすることはできないわ。」
「でも…。」
「人の話を鵜呑みにしないで、自分できちんと噛み砕いて吸収しなさい。私に言えるのはそれだけ、今度会うときはもう少し大人になってからいらっしゃい。その時は良い物あげるわ。」


 彼女が帰るのを見送るとシンはまた夜空を見上げた。
「『考える頭』『前に進む脚』『勝ち取る手』…か。」
『考える頭』『前に進む脚』『勝ち取る手』。自分の意見を持つために必要だといわれたこの3つのうち、『考える頭』はわかる。
自分できちんと物事を考えて自分なりの解釈を見つけることだろう。
「でも『前に進む脚』『勝ち取る手』って…?」
 物事を考える上で手と足を一体どのように使う必要があるのか。テクスあたりに相談することも考えたが、『考える頭』を持っているのだから自分で考えるとその意見を頭からどける。
だがそのおかげで、この言葉の意味を理解するのはまだまだ先の話になりそうである。
星空の光は相変わらず美しく、東の空に上り始めた少し欠けた月の光を浴びてもそれは色あせる事がない。戦争の惨劇から免れる事ができた
セインズアイランドの夜景と見事なコントラストを描く中、シンはバイクをフリーデンへと向けた。



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