種・種死のキャラがX世界に来たらat SHAR
種・種死のキャラがX世界に来たら - 暇つぶし2ch304:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/08/21 21:55:38
第三十話『考えたって始まんねぇじゃん?』(後編)

「敵艦、後3分で船団と合流します!」
「・・・艦を出せ!!」
戦闘を見ていたガロードが突然叫んだ。一斉に向く視線に気さくな笑顔えで答えた。
「ッて、ジャミルなら言うんじゃないかな?」
「・・・フ、そうね。フリーデン、全速前進!! 敵艦を追撃します!!」
「了解!!!」
サラの指示に元気よくシンゴは返事をすると、船を全速力で敵艦へと進ませ始める。敵も味方も思わぬところで艦が動いたことに驚いていることだろう。
「おい! 勝手に艦を動かして良いのか!? それとも何か策があるとでもいうのか!?」
「んなもん、あるわけねぇだろ。」
あわてるカガリとは対照的にガロードは落ち着いて前方の敵艦を見据えていた。その眼差しにはまったく迷いが無い。
「な・・・!」
「だって考えたって始まんねぇじゃん? このまんま何にもしなかったら状況は悪くなる一方だしな。だったらここは、何も考えずには走る!」
「それがあなたたちの命を縮めることになるとしても?」
ルチルはガロードに問いかけた。戦艦は戦場での最終目的物であり、最大の標的でもある。それを簡単に動かすことは普通しないし、戦場で軽い気持ちで艦を動かすことはクルー全員の死を意味することだ。
「・・・今回の目的はジャミルをあんたに会わせる事だ。俺はティファを助けるためにジャミルに協力してもらったこともあるし、叱られたり励まされたりもした。そんなジャミルがアンだけ必死にあんたのことを助けようとしてるんだ。
クルーなら、協力するのが筋ってもんだろ?」
「そう・・・。ジャミルも良い仲間を持ったわね、私なんかのためにこんなに一生懸命に・・・私も期待に応えないと。」
ルチルは俯き気味だった顔を上げる。その顔には満ち足りた笑顔が浮かぶ。
「でも、Lシステムはもう・・・。」
「別の力を使います。」
不安げなサラにルチルは動じることなく答え、まぶたを閉じた。



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