種・種死のキャラがX世界に来たらat SHAR
種・種死のキャラがX世界に来たら - 暇つぶし2ch254:通常の名無しさんの3倍
06/08/14 21:06:35
>>251
面子を潰すもなにも会社としては早く終わらせる事が出来るならそっちの方が良い訳で・・・

255:マスター(?)
06/08/14 21:58:23
GX氏、お疲れ様。…先ずはコレを...
つ[URLリンク(www.t-break.com)

今回の話、…良かったよ。具体的には、
○シンとキラの対比(シンの成長の度合いの表現)
○サブタイor言葉の重み(ジャミルの行動が、深さを際立たせる所)
○↑の言葉に後押しされた後のガンダム乗り達の姿(信頼・協調性の表現)
の辺りが、とても自然で良かった。
前の話の伏線(X世界は人の過去を云々)が生きてる所も良い。それに…

何だか、GX氏が着々と腕を上げてるのも伝わって来るのも…良い。
読んでいて凄く…『楽しい!』と思えたよ。

>>244
そんな事は無い。
ガロードは、壁を乗り越え必要な部分が成長しつつ、ティファへの想いを
貫く姿は、かなり魅力的だと思う。
それに、フロスト兄弟は…狡猾さとカテゴリーFの力を活かした絶妙なコ
ンビプレイ、そして…搭乗機の禍々しさ等、十分に魅力があると思うが。

今回はココまでだ。という事で…次回も楽しみにしているよ、GX氏。

256:マスター(?)
06/08/14 22:20:10
…追記を忘れていた。

この前のレスで、スレ違いと(何時もの事だが)変な文面のレスをして、済まなかった。

あと、>>スレ住人へ
つ[URLリンク(www.hpmix.com)

それでは改めて…次回も楽しみにしている。頑張れ!
それでは…失礼。

257:通常の名無しさんの3倍
06/08/14 23:31:14
GJ!
次は一時的にシンとシャギア兄さんが組んでキラを仕留めるお話かな?

258:通常の名無しさんの3倍
06/08/14 23:47:04
>>254
いや、一度部下に任せたからには勝手に割って入ったらダメだろ
そんなことやってたら部下は育たないし、長い目で見れば損失になる

259:通常の名無しさんの3倍
06/08/15 01:04:33
GJッ!です。
「やっぱ、Xキャラにはあぁいうセリフって似合うよなぁ・・・。」
と、しみじみ思いました。

そういえば、某tubeでXが四話までUPされてましたね。
いや、ここで言うべきじゃなかったかもしれませんが。

260:通常の名無しさんの3倍
06/08/15 02:28:16
そういや種キャラはXのメタフィクションで分けるとどんな風に分類されるんだろ?

261:通常の名無しさんの3倍
06/08/15 04:38:41
吉良さんて異世界に来てしまったって認識してるよな?

262:通常の名無しさんの3倍
06/08/15 08:32:30
認識はしてるだろ
自分の理想は万人の理想という視野の狭さは相変わらずみたいだけど

263:通常の名無しさんの3倍
06/08/15 11:48:56
・・・・・・いや、まだ認識できてないのでは?
自分の理解を超える事から逃避しているようにも見える・・・・・・
だから何時もと同じ行動を取る。

264:通常の名無しさんの3倍
06/08/15 14:31:37
カガリがキラを説得するよ。

265:通常の名無しさんの3倍
06/08/15 15:28:46
>>264
そこでまた結婚式の時みたいに強奪誘拐しようとするが、
フリーデン暮らしで結構人間的に成長したカガリにキッパリ断られたしなめられて、
少しは目を覚ますかそれとも更にいじけるか…

266:通常の名無しさんの3倍
06/08/15 15:52:55
>>265
説得するとしたらブリッジからだろうに、だから強奪もへったくれも無いと思うんだが

267:通常の名無しさんの3倍
06/08/15 23:50:12
フリーダムを倒せば装甲が手にはいる
沈めるのが吉


268:通常の名無しさんの3倍
06/08/16 10:22:04
まだまだ中盤。全キャラが成長するには時間がある。
安心しろ・・・安心するんだ・・・俺・・・

269:通常の名無しさんの3倍
06/08/16 19:52:24
         \   ∩─ー、    ====
           \/ ● 、_ `ヽ   ======
           / \( ●  ● |つ
           |   X_入__ノ   ミ   そんなエサで俺様が釣られクマ―
            、 (_/   ノ /⌒l
            /\___ノ゙_/  /  =====
            〈         __ノ  ====
            \ \_ 運命 \
             \___)     \   ======   (´⌒
                \   ___ \__  (´⌒;;(´⌒;;
                  \___)___)(´;;⌒  (´⌒;;  ズザザザ

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270:通常の名無しさんの3倍
06/08/16 19:54:31
誤爆すまそ

271:通常の名無しさんの3倍
06/08/17 00:23:18
>カガリがキラを説得するよ。
それ良いな。ちょっと見てみたい

272:通常の名無しさんの3倍
06/08/17 00:31:36
拳で説得したりして

273:通常の名無しさんの3倍
06/08/17 00:43:42
カガリ「やめておけ、本気になった姉に弟がかなうと思っているのか?」

274:通常の名無しさんの3倍
06/08/17 01:14:45
なんつーか…ここのラクソの洗脳電波は時間と距離に関係ないのか…
相変らず桃色汚物の操り人形でしかないな、ニート中将…哀れな…
これが仮にも新世紀のガンダムを名乗った(同人)作品の、(奪い取った)主人公の成れの果てか…
1人目のキラは嫌いじゃなかったのにな…残念だよ…

275:通常の名無しさんの3倍
06/08/17 01:22:39
カガリを見つけても誘拐されてると勘違いをしてフリーデンを狙いそう。

276:通常の名無しさんの3倍
06/08/17 03:21:45
>>274
時間と空間を飛び越えて今までの常識が全く通じない場所に放り出された上に、
最初に頼った相手がライラック作戦の人だったもんでもう何も信じられず、
既に現状とまったくあわなくなった旧来の価値観に哀れなまでにしがみつくことで、
やっとのことで自己を保っているんだと善意に解釈する。

そのうち誰かが叩きなおしてくれるさ。

277:通常の名無しさんの3倍
06/08/17 03:25:07
本当に「叩き」直されて欲しい
「このバカ弟が―――ッ!!!!!」

278:通常の名無しさんの3倍
06/08/17 15:48:26
Xの次回予告が好きだった。願わくば今回予告も最初につけてくれたらうれしい

279:通常の名無しさんの3倍
06/08/17 19:38:26
落ちそうなんで上げ

280:通常の名無しさんの3倍
06/08/17 19:44:19
アッー!

281:通常の名無しさんの3倍
06/08/17 22:32:04
dat落ちは最終書き込み時間で決まるから
荒らしを呼び寄せる行為(=age)はやめろ

282:通常の名無しさんの3倍
06/08/17 22:35:17
>>281
押し出しによるdat落ちという物もあってな。
夏場は糞スレ乱立とかのせいで最終書き込みから1日も経ってないスレも落ちるのだ。

283:通常の名無しさんの3倍
06/08/17 22:36:22
そも980超えてるスレは一日空けば落ちるようになってるけどな

284:通常の名無しさんの3倍
06/08/18 09:41:26
フリーデンって案外小さいな

285:通常の名無しさんの3倍
06/08/18 10:17:48
>>284
確かに・・・宇宙戦艦であるⅡでも173mで350mのアークエンジェル級の半分だもんな
(旧フリーデンは資料が無かったスマソ。本編の対比から観てそんなに差はないと思う)
まあ、アークエンジェルと違ってフリーデンはMS母艦としての特性
(あとサルベージ艦としての改修)が特化された船だから、
戦艦と言い切れないけど・・・火力が少ない地上版アーガマ?

286:通常の名無しさんの3倍
06/08/18 12:15:53
フリーデンは132m
一応陸上戦艦だけど流通システムがボロボロな戦後に造られたから
戦闘能力よりも積載能力を重視してたんじゃね?

287:通常の名無しさんの3倍
06/08/18 20:03:46
ホバリングだし、主砲ないしな

288:通常の名無しさんの3倍
06/08/18 21:30:43
ザブングルのランドシップみたいなもんか

あれも軍艦としては無駄が多すぎるという話だし

289:通常の名無しさんの3倍
06/08/19 00:00:49
そもそもフリーデンは戦艦なのか?
あれはどっちかっていうと輸送艦にちょっとした武装を施した物って感じがする

290:通常の名無しさんの3倍
06/08/19 00:31:24
フリーデンは一応戦艦だったはず…
X世界の戦艦はアーガマとかと一緒で戦艦本体の火力よりMSの運用能力を重視してるんじゃないか?

291:通常の名無しさんの3倍
06/08/19 00:32:28
操舵士シンゴだし少しくらい攻撃されても回避できるもんな!

292:通常の名無しさんの3倍
06/08/19 01:26:58
そうだね、毎回被害は推進部を一カ所持っていかれる程度だもんな!!











・・・・・・あれ?

293:通常の名無しさんの3倍
06/08/19 11:30:42
AW世界では一般的な陸上戦艦はロッキー級との事。
それと比較すると武装・積載量・装甲が明らかに劣ってる
フリーデン(アルプス級)は足回りの良さを活かした高速戦艦なのかも。
もしくはバルチャ-業務を円滑にする為に元あった攻撃的武装は
外してあるのかもしれん>フリーデン

294:通常の名無しさんの3倍
06/08/19 11:43:14
フリーデンは他所からは高い信頼を受けているのに、自前のMSを所有していなかったんだよな・・・・・・

295:通常の名無しさんの3倍
06/08/19 19:26:24
パイロットがいなかったからな。
ジャミルはコクピット恐怖症だし・・・。

296:通常の名無しさんの3倍
06/08/20 11:50:29
他と違って戦闘目的や略奪行為を行って無いからじゃない?
それに必要な場合だけウィッツやロアビィみたいにフリーのMS乗りを雇えば良いんだし
でもある意味自前のMSってGXだけなのでは?

297:通常の名無しさんの3倍
06/08/20 17:44:52
アニメでMSを売っている場面があったから
必要な時以外はMSをもたないようにして傭兵を雇っていたんじゃないかと

298:通常の名無しさんの3倍
06/08/20 18:41:57
>>50と同じく
ふと、こちらのシンとカガリが「流石だよな、漏れら」の体勢で
ダブルエックス in C.E.73を見ている光景を妄想してみた。


「・・・・・アスラン」
「代表・・・・・」
「カガリは今、泣いているんだ・・・・」

つぶやく。その声が、どこか遠かった


    つづく

==========================

(原作でのオーブの状況を思い出して)「あ、ああ、わ、私は、私はなんて事を……う、うわあああああぁぁぁぁっ!!!
すみません、すみませんお父様、私は、私はああああぁぁぁぁっ!!」
「……ほんとに泣いてるよ……」←実はカガリ並みにテンパッてる

多分この後、シンがカガリの背中を軽く叩いて宥めているかと。

299:小ネタ
06/08/20 22:03:10
>>298
         . . : : : :: ((_ ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::
            〃´  `ヽ, : : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::
            ((( )) ).. ii: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : ::::::::::::::
   . . .... ., "⌒` , ぃ゚ - ゚ リiw  : : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : ::::::::::::::
       ルハノルノノ〉/   ⌒i . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::
      /:彡ミ゛ヽルレ∪ | |.  . . .: : : :::::: ::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:;ヽ、ヽ、::i  | | . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:・。 ヽ ヽ::l | |____ . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、ノ (u ⊃

こうか

300:通常の名無しさんの3倍
06/08/21 10:07:28
>>299
ワロタwwwいやあ、あっちはイイ意味でぶっ飛んでるからね・・・
こっちは「嫁補正ないⅩ世界で頑張る種運命キャラの物語」だけどあちらは
「嫁補正全開の『種死世界』相手に護るべきもののために戦う漢(女性もいるwⅩ・運命キャラ
問わない)たちの物語だから」・・・のんびりⅩスレを楽しんでいる俺には
最近あっちの物語観るのが怖い。Ⅹキャラが極限まで追い込まれているから辛い;;
そこから逆転するのがカタルシスとはいえなあorz

301:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/08/21 21:48:51
夏休みなんですかそれとばかりに就活中…昨日の試験の結果が早く着て欲しい…結果によっちゃ就活終わる


第三十話『考えたって始まんねぇじゃん?』(前編)

 ジャミルたちが前線でMSと交戦する中、ブリッジの面々は備え付けの大型ディスプレイでその様子を静かに見守っていた。
「キャプテンもなかなかやるなぁ。」
「そりゃ、本物のGXのパイロットだもんね!」
「人を偽者みたいに言うな!」
シンゴの感嘆の声にトニヤも同意するが、意地悪な言い回しにガロードは反論する。
ジャミルは15年前の戦争で実際にGXに乗っていた正規の元軍人である。ガロードのGXに乗っている
ジャミルが”本物のGXのパイロット”と呼ばれたら本来のパイロットであるガロードも反論したくなるだろう。
だが、トニヤとガロードの姉弟のようにじゃれあうのとは対照的にサラの表情は芳しくなかった。
「最悪の場合、ルチルがまたLシステムで助けてくれるのかしら…?」
「いいえ、それはできないわ。」
 入り口からカガリとティファの体を借りた表情の冴えないのルチルが入ってくる。身体的異常は無いので一人で行動させても問題は無いのだが、『心配だから』という理由でカガリは彼女のそばにずっと付き添っていた。
「どういうことだ?」
「彼らは、私の力に気づいてしまった…。いくらニュータイプといえど、増幅装置が無かったらその力を外部に及ぼすことはほとんどできないわ…。」
ガロードの問いに伏し目がちにルチルは答えた。
 増幅装置。ニュータイプ能力を使用するフラッシュシステムなどもそうだが、
1人のニュータイプが放つ精神はそれだけでは12機のビットMS同時操作などの離れ業はできない。敵艦の何者かがそのことに気づきニュータイプ能力を増幅する回路の基板を抜き取ってしまったというのだ。
「…大丈夫さ、きっと。」
ルチルの沈痛な表情とは対照的にカガリは自信に満ちた表情を浮かべていた。
「大丈夫だよ、あいつらなら。」
「…たしかに。ジャミルの腕が俺より良いのは確かだし、シンたちもいるもんな…。」
ガロードも大きくうなずく。普段機体を並べて戦っている彼の言葉は、強い説得力を秘めていた。

 だがジャミルが上空からの砲撃で進撃を停止し、フリーダムが周囲にいるすべての者たちに言葉を発したとき、皆は表情を変えた。
「あ、あれはフォートセバーンのときにいた奴じゃないか!!?」
「何であいつがこんなところにいるのよぉ!?」
 思ったことをすぐ口に出してしまうガロードとトニヤはもとより、シンゴもサラもカガリもフリーダムの登場にただただ目を丸くする。
ただ、カガリだけはまったく違った意味で呆然としていた。
「・・・キラ・・・?」
「え?」
「キラ・・・なのか・・・?」
「カガリさん、あなたあのMSのパイロットを知っているの!?」
 カガリの呟きを聞いたサラは、カガリの両肩を掴み激しく揺さぶった。先ほどの満ち足りた表情は彼方へと去り、その場にいる誰よりも暗い表情のカガリは重たい口を開く。
「あいつは・・・あいつは私の弟だ・・・。」
カガリの発言に一同は衝撃を受けた。言葉を発するものがいなくなったブリッジを重たい沈黙が支配する。
”敵に家族が人質にされた”状況なら経験したこともあるが”家族に銃を向けられた”経験が有るのはフリーデンの全クルーの中に何人いるだろうか。


302:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/08/21 21:52:56
第三十話『考えたって始まんねぇじゃん?』(中編)

「・・・そう・・・それで? どうするつもりなの?」
「え?」
重く澱んだ雰囲気を最初に打ち破ったのはルチルだった。能面のような何の感情も感じられない表情で淡々と言葉を続ける。
「今あなたの目の前に弟さんが敵として現れた、これは変えようも無い事実よ。姉であるあなたなら彼を止める事ができるかもしれない、うまくすれば仲間にだってできるわ。」
ルチルの言葉はカガリに重くのしかかる。フリーダムを味方に引き入れることも、敵に回すことも彼女次第なのだ。彼女にとっては”あちら側”でユニウス7からの付き合いであり、信頼度が特に高い人物である。
「わ・・・私は・・・。」
敵に回すか、味方につけるか。親しい者同士が撃ち合う悲しさは彼女もよく知っている。できることならば味方につけたいところだが、絶対に1人だけ異議を唱えるものがこの艦に乗っているのだ。簡単に”味方につけよう”などとはいえなかった。


 一方、前線のジャミルたちは未だ敵潜水艦に追いつけずにいた。マーカスたちが放ったドーシードⅢはすべて撃退できたものの、空中戦装備のドートレスが36機、さらに”動く砲台”と言っても過言ではない火力を持つストライクフリーダムを
たった4機で相手にするのだ。空中で戦うGX,エアマスター、ディスティニーの進行上に広がる弾幕は最早”弾幕”ではなく、”弾層”となりつつあった。
「1人頭9機ってか? 女性の相手だったら大歓迎なんだけどなぁ!」
海中を移動しながら敵の魚雷を回避し続けロアビィも攻めあぐねていた。対空魚雷を装備しているならまだしも、水中対水中用に改造されているので機体を海上に上げなければ陸上で持つ自慢の火力を発揮できないのだ。
「オラオラオラオラァァ!!」
戦闘機形態に変形させたエアマスターで錐揉み飛行をしながらビームを撃ち続ける。空中用装備をしているとは言ってもドートレスは人型、エアマスターの攻撃を完全に開始しきる事はできない。
2機を海の藻屑と変えたが、敵パイロットの錬度もかなり高く、そのほとんどが射撃を回避していく。
「クソ! こう数が多くちゃジャミルの援護なんてとてもじゃねぇぞ!!」
 操縦桿を巧みに操作ながらウイッツも毒づく。一対多数、さらに空中戦。これまでに無い苦しい戦闘に潜水艦へと進むジャミルの援護もままなら無い。敵の攻撃を回避して迎撃、自機を囲む敵に対して一切の油断が許されない状況の中皆それぞれに奮闘しているのだった。

「こんのぉぉぉぉぉぉ!!!」
シンはディスティニーの周りを囲む10機のMSを相手に空中を縦横無尽に飛び回っていた。9機のドートレスは陣形を組み、フォーメーションをとって攻撃をしてくる。連携の精確さはきわめて高かったが、戦闘が長引くにつれ徐々にパターンが見えてきていた。
彼にとって、フォーメーションを組んで精確に攻撃をしてくるドートレスよりもフォーメーションの合間を縫うようにして攻撃をしてくるストライクフリーダムのほうが立ちの悪い敵であった。
『もう下がれ!! 僕たちは君たちを倒したいわけじゃないんだ!!』
サイドアーマーに装備されたレールガンを撃ちつつストライクフリーダムのパイロットは叫ぶ。一対一なら言い返すこともできるが、ほかにも敵がいるのでそんな余裕は無かった。
 精確に武器や頭部を狙って攻撃をしてくるところは前の機体であるフリーダムのときとまったく変わっていない。散々シミュレートしたことなので今では難なくかわす事ができるが、
かわすことでほかのドートレスに付け入る隙を与えてしまうのだ。1対10で相手をしている側としては邪魔なことこの上ない存在であった。
「くそぉ!! 回避できても攻撃をする暇が無いんじゃ埒があかない!!」
 機体の突進力は昔よりも若干上昇している。接近戦装備”クラウ・ソラス”があれば速度に物を言わせて一気に陣形を崩すこともできるが、今装備しているのは砲撃戦装備”ブリューナク”である。長距離からの狙撃や高出力のビームで敵を一掃するためならまだしも、
今回のようにある程度接近されてしまったらビームライフルの方が便利なのはわかりきっていた。残り少ないライフルの弾数を気にしながら確実に当てるためにタイミングを計る。
『もうやめろぉぉ!!』
2丁のビームライフルを両腰にマウントし、瞬時にビームサーベルを抜いて距離を詰めるフリーダムをどうにか回避する。触れれば斬られる黒い旋風を回避したらすぐにドートレスの射撃、息をつくことすらできない状況の中シンは戦いに専念した。


303:通常の名無しさんの3倍
06/08/21 21:53:31
がんばれー

304:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/08/21 21:55:38
第三十話『考えたって始まんねぇじゃん?』(後編)

「敵艦、後3分で船団と合流します!」
「・・・艦を出せ!!」
戦闘を見ていたガロードが突然叫んだ。一斉に向く視線に気さくな笑顔えで答えた。
「ッて、ジャミルなら言うんじゃないかな?」
「・・・フ、そうね。フリーデン、全速前進!! 敵艦を追撃します!!」
「了解!!!」
サラの指示に元気よくシンゴは返事をすると、船を全速力で敵艦へと進ませ始める。敵も味方も思わぬところで艦が動いたことに驚いていることだろう。
「おい! 勝手に艦を動かして良いのか!? それとも何か策があるとでもいうのか!?」
「んなもん、あるわけねぇだろ。」
あわてるカガリとは対照的にガロードは落ち着いて前方の敵艦を見据えていた。その眼差しにはまったく迷いが無い。
「な・・・!」
「だって考えたって始まんねぇじゃん? このまんま何にもしなかったら状況は悪くなる一方だしな。だったらここは、何も考えずには走る!」
「それがあなたたちの命を縮めることになるとしても?」
ルチルはガロードに問いかけた。戦艦は戦場での最終目的物であり、最大の標的でもある。それを簡単に動かすことは普通しないし、戦場で軽い気持ちで艦を動かすことはクルー全員の死を意味することだ。
「・・・今回の目的はジャミルをあんたに会わせる事だ。俺はティファを助けるためにジャミルに協力してもらったこともあるし、叱られたり励まされたりもした。そんなジャミルがアンだけ必死にあんたのことを助けようとしてるんだ。
クルーなら、協力するのが筋ってもんだろ?」
「そう・・・。ジャミルも良い仲間を持ったわね、私なんかのためにこんなに一生懸命に・・・私も期待に応えないと。」
ルチルは俯き気味だった顔を上げる。その顔には満ち足りた笑顔が浮かぶ。
「でも、Lシステムはもう・・・。」
「別の力を使います。」
不安げなサラにルチルは動じることなく答え、まぶたを閉じた。


305:通常の名無しさんの3倍
06/08/21 22:36:33
GJです。
ここのカガリがシンに配慮できるくらいに成長したよなあ。
まあ、これでキラが仲間になっても、問題児抱え込むだけだと思うけどw。
最後のガロードの台詞もいい。
ガロードのまっすぐな気持ちが良く出てるよ。
職人さん就活中らしいけど、無理をしないで。
気長に続編を待ってます。




306:通常の名無しさんの3倍
06/08/21 22:40:17
乙、そして添削

>>302
>ストライクフリーダムのほうが立ちの悪い敵であった
立ちの悪い→質の悪い

>>304
>一斉に向く視線に気さくな笑顔えで答えた


307:通常の名無しさんの3倍
06/08/21 23:08:52
乙!ドートレスでこれではネオやバリアントが出てきたらどうなってしまうのやらw
シンvsキラの一騎打ちはちと期待できないかな?ちょっと残念

暑い中就職活動大変だね。体を壊さないよう気をつけて頑張れ


308:通常の名無しさんの3倍
06/08/21 23:16:57
うはこっちも多勢に無勢か、どこ行ってもこいつらは苦労するよなぁ…
カガリがどういう選択するか気になる。
ともあれGJ!

おまけ
>エアマスターの攻撃を完全に開始しきる事はできない。
「回避」と見た

309:通常の名無しさんの3倍
06/08/21 23:21:49
職人様、乙です!
キラには、ACの人達は「生き抜くために」戦っている事を理解して欲しいのだけど・・・カガリと
シンの二人がかりなら、何とかなりますかねぇ??

就活、上手くいくと良いですね。残暑も厳しいので、体には気をつけてください。


310:通常の名無しさんの3倍
06/08/21 23:56:33
GJ!
何も考えずに走れ、フリーデン!
次回果たしてカガリのキラ説得は成功するかな?
逆に言いくるめられそうになったらと思うと・・・・・
ともあれ、兄さんとGビットに期待だ!

311:通常の名無しさんの3倍
06/08/22 00:25:52
GJ!!
そして、就職活動の合間での力作投下…乙!!

次回、遂に…Gビットが動くか?!フリーデンの活躍はどうなるか?!
そして、…シン達の運命は?

今後も…『ディスティニーinA.W.0015』から目が離せないぜッ!!




ついでに、空気の読めないNEETの末路は…別に如何でもイイかw
墜ちてくれても構わないしw…つか、寧ろ墜ちr(ry

312:通常の名無しさんの3倍
06/08/22 00:39:34
個人的にキラはカトックに叩きのめしてもらいたいからここで墜ちてもらっては困るな

313:通常の名無しさんの3倍
06/08/22 00:39:58
>>309
AC:W
AW:X

314:通常の名無しさんの3倍
06/08/22 11:52:35
就職活動乙!
そして、頑張れ!

315:通常の名無しさんの3倍
06/08/22 13:09:31
GJ!
いよいよ次回Gビットの登場かな。期待してます
そして、就活のほうも頑張ってください

316:通常の名無しさんの3倍
06/08/22 18:10:39
見える!私にも見えるぞ!

強化パーツの為にめぼしいパーツひん剥いてから破壊されるGX-bitの悲哀に満ちた未来とそれで強化される運命の姿が!!

317:通常の名無しさんの3倍
06/08/22 18:34:14
>>316
残念だがそれは幻想だ

318:通常の名無しさんの3倍
06/08/22 23:20:24
>>50と同じく
ふと、こちらのシンとカガリが「流石だよな、漏れら」の体勢で
ダブルエックス in C.E.73を見ている光景を妄想してみた。


ふと、ガロードは振り返る。ブリッジから、一人の男が肩を震わせながら出て行く

ユウナだった

  つづく

==========================

「やっぱりこいつ等はぁぁぁっ!!……って、どうした、突っ伏して。おい。ちょっと、おいっ!!」
返事がない、ただの屍のようだ。
「……ド、ドクタァァァァァァァッ!!」

復活後。
「よ、喜んでいる!? オーブを滅ぼされて、キサカや大勢の兵や民をあんな風に洗脳されて、それで私が喜んでいるだとぉぉぉぉぉぉっ!!
糞がぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「あっ、やっぱりお前もこんなのは嫌なんだ。ラクス=クラインやキラ=ヤマトと一緒にいるから、違うと思ってたんだけど。」
「当たり前だろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

319:通常の名無しさんの3倍
06/08/23 01:05:07
>>309
世界中の社会システムの崩壊の後は全世界がサバンナになったも同然
生きるためにライオンが狩りを始め獲物を食らい、その残骸にはハゲタカ(バルチャー)が寄って来る…
そして人を統治する指導者も場所も法律も無くなれば弱肉強食の世界となる…
そんな生き抜くために必死になってる世界の人々に「こんな戦いやめるんだ!!」なんて言っても「馬の耳に念仏」
自分一人生き抜くのに必死な彼らに個人の理想になんぞ構ってられんだろうね

320:通常の名無しさんの3倍
06/08/23 02:51:16
ちょっとそれはどうかな
A.Wの人間は皆したたかに精一杯生きてるけどさ
生き延びることが全てみたいには考えてないだろ
フォートセバーンのように個人の掲げた理想を支えようとしてる人達もいたし
むしろロンド・ミナ・サハクが言ったような、自分自身に従って生きてる人達がずっと多いと思う

キラはやってることが偽善で矛盾を抱え込んだままそれを人に押し付けるから駄目だが

321:マスター(?)
06/08/23 18:09:05
GX氏、お疲れ様。次回も期待してるよ。

<本日の差し入れ>
URLリンク(www.fujiya-chaho.jp)
アイスクリームも用意してみた。
URLリンク(www.lookpage.co.jp)

では…失礼。

322:通常の名無しさんの3倍
06/08/24 02:26:52
グリーンティー???
と思ったがよく見たら淵が緑ですな。
ずいぶんと濃いお茶のようで。

323:マスター(?)
06/08/24 03:41:03
ん?…濃いかった?
…申し訳無い。別のモノに取り替えます。
URLリンク(www.moritaen.com)
序でに…ゼリーも用意してみた。
URLリンク(www.fujiya-chaho.jp)

では...

324:通常の名無しさんの3倍
06/08/24 03:44:28
>>322
グリーンティは普通こんなもん

325:通常の名無しさんの3倍
06/08/24 13:34:55
ノイマンとシンゴの操舵勝負。

326:通常の名無しさんの3倍
06/08/24 19:58:15
この感じだとキラは遅くてもゾンダーエプタ終了までにはフリーデン側になりそうだな
ゾンダーエプタ編以降も敵側で出る場合ゾンダーエプタを兄弟と離脱する以外に道が無い訳なんだがあの兄弟が他人を連れて行く訳が無いからな

327:通常の名無しさんの3倍
06/08/25 07:30:15
どうやら知らないうちに嫁補正に汚染されているようだな。
主役を簒奪した前作主人公ごとき途中退場したって良いじゃないかw

328:通常の名無しさんの3倍
06/08/25 07:47:12
カガリに想いっきり怒られて新連邦離脱、
退場して反新連邦組織にでも拾われとけ。

329:通常の名無しさんの3倍
06/08/25 17:20:48
>>327
その嫁補正のない世界で種キャラを鍛え直そうってのが趣旨なんだから
過剰にプラスされた連中にも辛酸を舐めさせて社会復帰させないと

330:通常の名無しさんの3倍
06/08/26 06:57:51
随分下がってるから次の書き込みでageていい?

先の話になるけど「飛べ、ガロード!」で
ガロードとシンは別行動になるのかな?
(ガロードは宇宙、シンはフリーデンクルーと地上に)

331:通常の名無しさんの3倍
06/08/26 07:00:55
>>330
案外一緒に上がるんじゃないのか?
デスティニーは宇宙の方があってそうだし正直サテリコンの助けが無かったらと仮定したら
仲間は多いほうが良いと思うし

332:通常の名無しさんの3倍
06/08/26 09:46:22
あれ…艦長珍しい所で会いますね、どうしたんです?え、>>331を捜してる?アイツならさっき食堂の方に…

333:通常の名無しさんの3倍
06/08/26 13:21:07
>>331
ん~・・・どうだろなぁ
ガロードがシャトル乗れたのは新連邦の最新型ガンダムを手土産にする事で出来た事だしなぁ
それにシンはシャトル防衛で戦ってる方が合ってる気がする

334:通常の名無しさんの3倍
06/08/26 14:36:14
なんせXネタを止めればもっと面白くなるんだよ

335:通常の名無しさんの3倍
06/08/26 16:09:19
って言うか革命軍にしたって身元不明な奴二人も連れていく訳にはいかないだろうしな

336:通常の名無しさんの3倍
06/08/26 21:26:50
宇宙に行くならキラかな。
ニュータイプ研究所で先天的強化人間としてじろじろされていたところをロリコン誘拐魔によってオマケで連行。

と思ったがロリコン誘拐魔と一緒に銃殺されるぐらいしか使い道がないな。

337:通常の名無しさんの3倍
06/08/27 15:44:03
>ニュータイプ研究所で先天的強化人間としてじろじろされていたところをロリコン誘拐魔によってオマケで連行。
カリスにあまり興味を示さなかったところを見る限り、強化人間は邪道とか考えてそう

338:通常の名無しさんの3倍
06/08/27 15:59:01
>>327
フリーデンにカガリがいるんだからキラが仲間にならない方がむしろ不自然だぞ

339:通常の名無しさんの3倍
06/08/27 16:04:17
かが全く自省しないキラを見てフロスト兄弟だけでなくフリーデン組とシンに生理的嫌悪感を持たれる希ガス

340:通常の名無しさんの3倍
06/08/28 21:26:54
フリー電の面々としては、一応、カガリより付き合いが長いシンを信用するんじゃないかと。
ニートは行動もおかしく見えるし。

341:通常の名無しさんの3倍
06/08/28 21:29:57
カトックがキラにお前の攻撃で女房が死んだとハッタリをかます。

342:通常の名無しさんの3倍
06/08/28 22:16:56
>>341
カトックのキャラじゃないな、「女房」は彼にとってハッタリに使えるほど軽々しい存在じゃないと思う。

「部下が死んだ」ならいくらでもやりそうだがw

343:通常の名無しさんの3倍
06/08/29 20:13:15
>>336
ロリコン誘拐魔というと旧板のドキドキプルちゃんスレの赤い人を思い出す

344:通常の名無しさんの3倍
06/08/29 21:41:56
新作まだ~(?_?)

345:通常の名無しさんの3倍
06/08/29 23:33:02
待ちきれないよ。

346:通常の名無しさんの3倍
06/08/29 23:37:26
職人氏も就活で忙しいみたいだしマターリまとーぜ。

347:通常の名無しさんの3倍
06/08/29 23:52:02
こんな時はマスターの差し入れを頂くのが一番だぜ

348:ウェイター
06/08/30 04:05:54
おごりです
甘いコーヒーでも飲んでゆっくりしてくださいな
あ、マスターには内緒ですよ?
[ウィンナーコーヒー]
URLリンク(www.h-wakamizu.com)
[カフェモカ]
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)

349:通常の名無しさんの3倍
06/08/30 17:39:48
ウェイターさん ウィンナーいただきますよっと

ウィンナーコーヒーをウィンナーの入ったコーヒーだと思っていた少年時代

350:通常の名無しさんの3倍
06/08/30 20:20:57
小説を最初から見て、
シンにとってタリア艦長は口煩い艦長で、
ジャミルはMSの操縦では勝てないと思わせる艦長と思っているのではないだろうか。
タリア艦長は船乗りで艦とクルーの安全を守る為に他人に規律を守らせる傾向が強く、
ジャミルは元GXパイロットで、数々の実戦経験から高い操縦技術を持ち、
パイロットの経験が有るからガロードやシンの気持ちを理解して、
適切な指導を行い、立ち直らせて戦闘に送り出すように見える。
ジャミルはアスランと違い正当性と一貫性、シンの気持ちを理解する広い心が有り、
高いMSの操縦技術により、シンは尊敬の念を持っているのであろう。
と長文スマン

351:通常の名無しさんの3倍
06/08/30 20:34:14
タリア艦長は口煩いって・・・ザフトは軍隊なんだから当たり前だろうが
むしろ駄目なのは軍にいるのに規律無視しまくりなシンの方だろうに

352:通常の名無しさんの3倍
06/08/30 20:41:07
むしろザフトの兵士養成システムに問題ありだな。

353:通常の名無しさんの3倍
06/08/30 20:42:56
ディスティニーはビームランチャー、ハンドビーム砲?、光の翼、対艦刀と
様々な武装を持つ高性能なMSだが、エネルギー消費が激しく、
全ての武装を使いこなすのに高い操縦技術が要求され、
使わない武装は無駄な重量となり、補給や整備に大きな負担がかかる、
その為に戦艦や大きな基地の格納庫と整備員と大量の補給物資が必要となる。
GX、エアマスター、レオパルドはそれぞれに性能を分化させて、
GXは白兵戦とサテライトシステム、エアマスターは空中戦と機動戦、レオパルドは射撃戦と火力支援
と要求される操縦技術を分けつつ低くして、早く操縦の熟練が出来るよう考慮されている。
三機とも整備性と運用性が高く、改修により様々な戦場に対応出来る機体の余裕を兼ね備えている。
コーディネーターのパイロットが一人で何でも出来るMSを設計したコーディネーターと
訓練されたNTでもMS操縦経験者でも動かせる操縦性、店でも整備出来る整備性と信頼性、
発展性と性能の役割分担を目指した連邦軍の設計思想が垣間見える。



354:通常の名無しさんの3倍
06/08/30 20:48:44
>>351
そう言えばフリーデンは軍隊じゃなかったな。
>>352
ジャミルが受けた養成システムはかなり優秀な教育なのだな。
あの指揮能力とパイロットとしての操縦技術はそれで培ったのかな?

355:通常の名無しさんの3倍
06/08/30 20:49:08










・・・え~っと・・・・・・どこを縦読み?

356:通常の名無しさんの3倍
06/08/30 20:49:17
アカデミーでは軍規だなんだの教えてないんじゃね?
ハイネも「命令通りにワーワー群れなきゃ戦えない地球軍のアホ共とは違うだろ?」なんて言ってるし。

357:通常の名無しさんの3倍
06/08/30 20:53:24
>>356
それなんて中国人?

358:通常の名無しさんの3倍
06/08/30 20:57:19
>>354
そりゃただたんにザフト(もしかしたらCE全体)の養育システムがイカれているだけだろ

359:通常の名無しさんの3倍
06/08/30 21:01:18
>>357
ザフトのエリート、フェイスのお言葉です。

360:通常の名無しさんの3倍
06/08/30 21:10:51
ザフトには階級も無いしな。
フェイスだとか白服だとか変なシステムはあるけど。

361:通常の名無しさんの3倍
06/08/30 22:03:51
>>360
幾ら能力高いからって10代で艦隊司令官とかやり過ぎだ。
本来司令官や部隊指揮官は大所帯を最善の判断で動かさなきゃならないのだから
キャリアと人格形成術は必須なのに(当然指揮官の人格もだが)
そりゃ奇抜な発想で問題解決出来れば苦労せんが、そんなの極僅かであり、
大半は能力より人格と経験の割合がデカイ。
戦術面のメリットよりメンタル面でのデメリットのほうが大きすぎるよ。

結論・やっぱり種は腐女子好みだと・・・・・・

ジャミルは教育も良かったのだろうが、あの指揮と配慮は戦後の荒廃期に培われた
部分が大きいのだろう?

362:通常の名無しさんの3倍
06/08/30 22:42:21
25で軍団長になった赤いナポレオンなら実在するが、さすがに10代はなw

363:通常の名無しさんの3倍
06/08/30 22:46:09
ナチュラルバカにシテルヨナ
だから負けたんだろうけど

364:通常の名無しさんの3倍
06/08/30 23:04:19
ルチルさんにいったいどういう教育をされたんだろう、15の青少年が年上の美女教官でムラムラ来ぬ筈があるまい。

365:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 00:20:26
>>364
ちゃんとムラムラを解消してやったから歪まずに育ったんジャマイカ

366:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 03:25:34
>>363
しかし、C.E世界のナチュラル集団はそのZAFTにすら惨敗してるけどな。

367:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 04:08:11
それ自体が不自然な嫁補正というか脚本補正の結果に見えるんだよなぁ。
実際は物量が圧倒的に異なるはずなのに。

368:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 04:53:28
大体どう考えても国力は連合のほうが遥かに大きいんだから、長期戦になればザフトはジリ貧になるはずなのに
人工差何倍だとおもってるんだ?

369:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 05:07:44
>>368
1.連合内部での足の引っ張り合い
2.その国力が対等になるぐらい、NJ等で被害が出た

あたりの理由じゃね? 多分

370:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 07:16:08
>>368
プラント一基で50万人としても5000万人ぐらいだからな。

371:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 07:21:19
NJの被害はNJCのおかげでだいぶ回復したはずだから、種死のときには連合の工業力は復活してるはずだと。

372:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 08:18:08
ユニウス条約があるからファントムペインみたいに隠匿されてる部隊除いて
兵器の保有数は制限されてたし
NJCは大西洋連邦が外交カードに使ってて他の地域にはそれほど普及してない
その後ユニウスセブンが落ち、生産力ダウン

373:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 08:50:48
種本編の話なら他のスレでどうぞ

374:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/08/31 09:48:46
ルチル編最終話なんであーでもないこーでもないといろいろやってました…。
遅れたついでにこんな物作ってみた。

つ作品の予告 BGMでHUMAN TOUCH(日本語版)を流しながらお読みください。



人は人生の中で『出会い』と『別れ』を繰り返す。15年の時を経て再会した男女の永遠の別れに、少年たちは哀しさを覚えた。だが少女は安らかな笑顔を浮かべていた。

第三十一話『”悲劇のヒロイン”なんて思ってない』


375:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/08/31 09:52:00
第三十一話『”悲劇のヒロイン”なんて思ってない』

「うおおおォォ!!」
ディスティニーは、サーベルで切り込んできたドートレスのメインカメラを頭部のバルカンで割り、さらに一蹴し海に叩きつける。ようやく3機目を撃墜した。
「くそ! このままじゃ!!」
 シンは焦らずにはいられなかった。一向に縮まらない敵艦との距離、錬度が高く精確な連携をしてくる敵、さらに連携のミスをつこうとするとすかさず嫌な位置から嫌な攻撃をしてくるフリーダム。状況は悪くなる一方だ。
フリーデンの進撃のおかげで今までの均衡は破れたものの、それもこの状況を一変させるほど大きな物ではなかった。
「ライフルの弾は残り10発、ブリューナクはバズーカの弾が丸々1パックとビームランチャーは残り4発! クソッ!」
 砲身が長く乱戦では使い勝手のよくないブリューナクを持ってきたことに舌打ちしながらも左側から迫る敵に対して左肩のフラッシュエッジ2で切りつける。引き抜かれたビームの刃はドートレスの頭頂部から胴体へとまっすぐに切り裂き見事に真っ二つにしてしまう。
「このまま…このままあいつらを行かせるわけには…!」
 シンは大きく目を見開き敵を見据える。不意に頭の中で何かがはじけ、戦闘中に起こることのあった”著しく頭の中がクリアになる状態”が訪れた。敵の動きが手に取るようにわかるようになり、前と後ろからドートレスが突撃してくる姿がはっきりと見えた。
「いかないんだぁぁっ!!」
腰に付けていたブリューナクを左手に持ち、前後ほぼ同時に攻撃を仕掛けてくるドートレスを急上昇することで回避する。正面衝突をして動きが止まったドートレス2機をビームランチャーで撃ち落した。
「次は!! ・・・ッ!? なんだあれは!!?」
 シンが見たのは、敵の潜水艦から12機のMSらしき物が飛び出してくる光景だった。普通MSは艦にあるMS専用のデッキから発進するが、艦の装甲をまるで卵の殻を割るかのように出てくる姿は異様な光景だ。
12機のMSがGXを中心に円を書くように展開するその様子は、主君を守る大太刀を背負った騎士のようだった。


「兄さん! Gビットが!!」
「バカな!!? ジャミル・ニートは能力を失っているはずだ!!」
オルバとシャギアは自分の目を疑った。
Gビットを操作するにはニュータイプ能力を必要とする。GX用のGビットが起動したということはGXにニュータイプが乗っていることになるが、
フリーデンにいるニュータイプはティファ・アディールと力を失ったジャミル・ニートだけである。MSの操縦できないティファが乗っているとは思えないし、何より今日のGXはいつもとは一味違った。
Gビットがドートレスたちに対して攻撃を開始する。一発で落ちる者、回避しても追い込まれて蜂の巣にされる者、ドートレスはあっという間にその数を減らしてゆく。
「兄さん・・・!」
「この戦闘の勝敗は決したな…。」

「もうやめろぉぉぉ!!」
キラはストライクフリーダムに装備されているすべての武装を使ってGビットの武装を撃ち落そうとするが、その攻撃はかすりもしない。その間にも次々に味方は被弾していく。
「やめろと言っているだろう!!」
 今まで敵の武器を撃ち落すことで敵の戦闘意欲をそいでいたキラの中で何かがはじける。止める手段が破壊する以外にないと確信したキラはためらわずGビットの胸部めがけてトリガーを引いた。
だが、そこに割って入ってくるものがいた。
「どうして邪魔をするんだ!!?」
手の甲に装備されているビームシールドを展開し攻撃を防いだディスティニーを、キラはにらみつけた。

「あれが”フラッシュシステム”って奴か…、敵に回すと勝てる気がしないや…。」
後ろでなおも攻撃を続けるGビットたちにシンは畏怖の目を向ける。カリスのときもそうだが、ニュータイプの力とは恐ろしさを改めて噛み締めた。
「いらないかもしれないけど、こいつの相手は俺がするんだ!!」
Gビットが後ろで戦っている姿から正面にいるフリーダムに目を向け、あらためて深呼吸をする。元々実力的な面では勝てる相手ではない。以前分析したデータで覚えた事がどれだけ役に立つかわからないが”足止め”が目的なのだから無理に撃墜する必要は無い。
「でも…! できることならこの場で落とす!!」
『何で君たちは僕たちの邪魔をするんだ!!?』


376:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/08/31 09:56:35
第三十一話『”悲劇のヒロイン”なんて思ってない』 (中編)

 不意にフリーダムの外部スピーカーから相手パイロットの声が響いた。相手パイロットの声にはどこか焦りが感じられる。
『僕たちはその艦の荷を受け取りたいだけだ! 君たちと戦いたいわけじゃない!!』
「被害妄想もいい加減にしろ! ローレライの海で先に仕掛けてきたのはそっちだろうが!! あの艦には、俺たちが助けなきゃいけない人がいるんだ!」
『え!?』
「…あんた、前にアスハを式場から掻っ攫ったらしいな。何でそんなことをした?」
「何でって……カガリがセイラン家に入るのが良くないと思ったから…。」
「”思った”からだと!? そんな自分勝手な考えで動いたのかよ! こっちは本人から”助けて”と言われている!」
『そんな・・・。』
「あんた、自分の意見を押し通すのは良いけど、少しは周りを見ろよ! ステラの時も、カリスの時も、周りを見ないで自分だけ突っ走って! どれだけ迷惑掛けたか考えた事があるのかよ!!」
 シンの言葉が終わらないうちにディスティニーに対して拡散ビーム砲が放たれる。難なく回避したが、フリーダムとの間に赤いMSと紫色のMSに割って入られてしまった。
『キラ・ヤマト、撤退だ。』
『! そんな!?』
『Gビットがああなった以上、僕たちの目的は達成されない。ここは引くんだ。』
赤いMSと紫色のMSが撤退した後、悔しそうにこっちを見た後にフリーダムは艦隊へと引き上げていった。

『こんな物は、もういらないんだ!!』
戦闘が終了すると、ジャミルはGXをGビットと同じ高さまで浮上させ、銃口を向けた。空中にとどまっているGビットに対して次々とビームを打ち込んでゆく。
ジャミルの声色やその引き金を引く激しさから、シンは”なにか”から必死に逃げているように感じられた。
「ジャミルさん・・・。」
『・・・今はそっとしておいてやろうぜ・・・。』
 どう声をかけたらいいかわからず、シンたちにはその姿を見守ることしかできなかった。

「…ルチル…。」
潜水艦のMSデッキに残されたLシステムのユニットの中にいる彼女をジャミルは静かに見つめた。15年前、最後に会った時と寸分違わぬ彼女がそこにいた。ティファを通してルチルは答える。
「また会えてうれしいわ・・・、ジャミル。これでもう、思い残すことは何もない。」
「えっ?」
『思い残すことは何もない』ルチルのこの言葉にジャミルは戸惑ってしまった。
「最後の力を使ったの…これですべてが終わるわ…。」
「なんだって!?」
「そんな…やっと会えたって言うのに…!」
 目の前で大切の人の死を見取ったことのあるシンは沈痛な面持ちだ。彼からすれば助けたつもりで助ける事ができなかった、その事が彼の心の傷をえぐる。
ルチルは自分の遺体はもといたローレライの海に沈めてほしいと頼んだ。深い海の底には戦いの喧騒も届かないため安らいだ気持ちで眠れるのだという。
 ジャミルの声は震えていた。
「すまない、結局君を助ける事ができなかった…。」
「いいのよ…、私はうれしかった。最後に大人になったあなたに出会えて・・・。」
「いいもんか!!」
ジャミルとルチルの会話を邪魔したくは無かったがシンには我慢できなかった。かつて同じような体験をした彼には彼女の言葉に納得できないのだ。


377:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/08/31 09:59:47
第三十一話『”悲劇のヒロイン”なんて思ってない』 (後編)

「15年、15年たってようやく再会できたって言うのに、そんなに簡単に別れていいのかよ!」
「…そう、ステラって子なの。」
ルチルの言葉に、シンは耳を疑った。ステラのことはジャミルやテクスにすら話していない。だが彼女は知っていた。
「あなたは優しいのね…、誰かのために泣く事ができるって本当にすばらしいことよ。そして、そんな風に泣いてくれる人がいるってことはとても幸せなこと。」
 重たげなまぶたを開けルチルは言葉を続ける。おそらく、もう長くは持たないだろう。
「彼女も私も、戦争で人生を変えられたわ…。けど彼女も私も、自分のことを”悲劇のヒロイン”なんて思ってない。だって、あなたたちのような素敵な人に出会えたから…。」
 ティファの体を借りたルチルはゆっくりとまぶたを閉じる。表情はとても満ち足りた、満足げなまったく陰りのない笑顔だった。
「なんだか…眠くなっちゃった…。さよなら…ジャミル・・・。」
 体がぐらりと崩れる。それを抱きとめたジャミルは彼女が天国へ旅立ったことを感じた。


 ルチルの遺体を水葬した後、甲板にジャミルは立ち続けていた。
 主だったクルーは悲しみにくれるその姿を見ていられないと談話室に集まっていた。皆一様に暗い表情で各々の席に座っている。
「なんか…やりきれないよなぁ…。」
「ああ・・・。」
 ガロードの声にシンも素直にうなずく。”ルチルをジャミルに会わせる”という目的を達成することはできたが、すぐに彼女は天国へと旅立ってしまった。
ようやく再会する事ができたのに、また離れ離れになってしまっては本末転倒ではないか。少なくとも、シンはそう思った。
「俺は助けたって感じがしない…。」
「でもティファはルチルを受け入れている間、暖かく安らいだ気持ちでいられたって言っているし…。もともとあの人は15年前に死んだも同然だったって話しだしなぁ…。」
「だからって、あんな終わり方って悲しすぎるだろ!」
「…今更どうこう言っても仕方ないさ。」
 ルチルの死に苛立ちを隠せないシンとは対照的に、カガリは落ち着いていた。少なくとも表面上はそう取り繕っていた。
「アスハ! あんたはあんな終わり方で良いと思っているのかよ!?」
「良いなんて一言も言ってないだろ? 終わったことをどうこう言っても仕方が無いといっているんだ。」
 ソファーに座っているシンたちにはカウンターに座っているカガリの背中しか見えない。カガリのその姿もどこか悲しげだった。
「あいつの人生は、戦争によってめちゃくちゃにされた。それだけで最悪な人生だったことは確かなことだな。でも、あいつは死ぬ前に大人になった艦長と再会できたことで
”最悪の人生”が”最高の人生”になったのかもしれない。答えるべき当の本人がいない以上、どんなに議論しても結論は出ないさ…。」
グラスに入っているわずかに濁った茶色い液体を回しながらカガリは悲しげに呟いた。


378:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/08/31 10:02:34
エピローグ

大洋の深くに、ひっそりと眠る少女がいる。

15年前に精神を破壊しつくされた彼女は、システムと共に15年間海の中で眠り続け、大人になったかつての少年と再会した。

彼女にとって、それが良かったのか悪かったのかを今は知るよしも無い。真実は海の中に安らかに眠る彼女の胸の中に永遠に眠り続けることになるだろう。

海に眠る1人の少女の物語は今ここで幕を下した。


379:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 10:06:04
GJ!
オルバよくキラを見放さなかったなwそれにしてもどこまでもキラは引き金を引く腕が軽い男だ。

380:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 10:31:35
新作キター!

381:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 11:14:30
更新乙、そして添削

>>375
>ニュータイプの力とは恐ろしさを改めて噛み締めた。


試行錯誤されただけあっていいデキだと思うっス!

382:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 11:17:42
待ってました!

周りを見ろって言葉がシンの口から出ると苦笑もするが
成長したなとも思う、種死じゃ結局最後の最後になるまで気が付けなかったからな

383:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 12:23:06
やべぇ泣ける…GJ!

384:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 13:08:16
GJ!
ルチルの台詞で泣けた。これでシンも一回り大きくなるだろうと期待。
そして最後のカガリの台詞で彼女も成長した事がちゃんと分かる。
桃色電波から離れたのと、フリーデンでの生活で変わったんだろうな。

385:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 13:21:54
キラが馬鹿なままだったなw
DXのサテライトキャノンでフリーデンに武装解除を要求して、
ヴァーサーゴ、アシュタロン、ストライクフリーダムの三機でフリーデンを拿捕して、
ゾンダーエプタでカガリを見つけたらキラはどう動くのかな?

386:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 14:19:00
ルチルさーーーーーん!!・゚・(つД`)・゚・
切ない・・・本編と同じなのに「目の前で大切な人を喪った」経験者である
シンとカガリが居ると更に重みがあるな・・・

それと、「周りを見ろよ!」とキラに叫んだシンがGJ!この物語だと、シンの成長が
丁寧に描かれているから違和感が全く在りませんでしたよ!
変に悟ってないから尚更良い(一見冷静な発言をしたカガリに食いつく所が
良くも悪くもシンらしさが残っていて良いwww)

>「”思った”からだと!? そんな自分勝手な考えで動いたのかよ! 
こっちは本人から”助けて”と言われている!」
>「あんた、自分の意見を押し通すのは良いけど、少しは周りを見ろよ!
 ステラの時も、カリスの時も、周りを見ないで自分だけ突っ走って! どれだけ迷惑掛けたか考えた事があるのかよ!!」

この台詞にシンとキラの成長度合が証明されてる。
明確な目標を持って、不器用ながら研鑚して突き進むシンと
目標持てないで独りよがりで走った挙句力を利用されるキラ。

・・・・・・・キラにも成長の切っ掛け与えて貰いたいです。
なるとしたらゾンダーエプタ編でフリーデンが捕まった際にカガリのビンタとか
(で、すぐに取り押さえれるのはお約束www)カトックの蹴りとかキャプテンの叱咤とか?

387:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 14:44:07
でもキラが成長するとこは考えにくいなあ。セーフティシャッター前の
種キラならまだ成長できるとおもうけど種死キラは・・

388:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 15:36:14
第一カトックはキラみたいなタイプの人間は最も嫌いなタイプだろうしな。

389:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 15:40:28
つまりぶん殴って修正するわけですね?
キラ:「殴ったね!? 親父にも打たれた事無いのにぃッ!!」

390:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 16:09:22
キラに親父いないだろ母親も

391:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 16:11:59
だからこそ効くのである

392:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 17:09:15
むしろキラは殺して新しいキラをつくったほうが早いんじゃね。
種でも何回か死んでそのたびにあたらしいキラと考えると
あの変わりようが理解できるし、不死身ぶりもわかる

393:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 17:13:38
>>387
そうだよな・・・種キラなら成長の余地が充分あるが(もちろん自由乗る前)
種死版はな・・・・・・全然自主性が無いというか無茶苦茶な対処療法だもん。
後先考えない方向性とか落とし所考えない戦闘って子供の喧嘩以下じゃねえかね・・・
「少ない戦力を有効活用する」(大抵のガンダム保有戦力はコレ)のって
それこそ戦略・戦術ありきなんだけど。
(Ⅹ1話のガロードのMSハントなんて立派な『戦術』www)

自分の足元も鑑みない人間に更正の余地は無いか・・・・・・

394:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 17:15:06
ようはアレだ
いちいちリセットされているのでどのキラだろうと
ラクス毒電波洗脳範囲から外して、キチンと修正して
誠心誠意もって主人公教育してやればキチンとマトモに戻る、と
そういうわけだな

395:通常の名無しさんの3倍
06/08/31 17:16:52
フロスト兄弟がキラ教育係に・・・・・兄弟が可哀想になってきた

396:通常の名無しさんの3倍
06/09/01 00:04:35
GJ!!!そして乙!しかも今回予告もついた!!!半ば冗談のような意見を拾ってくれてありがとう!


397:おはよう! by朝から泣いた人
06/09/01 05:35:23
早朝。
早くに目が覚めた為、時間を潰そうとこのスレを覗いた。そして…

このスレを覗き、第三十一話を読んだ俺は…
    種死最終回とは『 真 逆 』の意味で、…言葉を失った。


現在、HUMAN TOUCHの英語版を聞きながら、エピローグを読み返してます。
何度も…何度も…


GX氏、良い仕事でした!…本当に『GJ!!』

398:通常の名無しさんの3倍
06/09/01 08:19:19
英語版はそりゃ名曲なんだけど、俺はあえてローレライ~ゾンダーエプタ間はre-kissの方を押したい

399:通常の名無しさんの3倍
06/09/01 10:44:14
涙尽鈴音響を聞きながら読んだがこの組み合わせも良かった......

400:通常の名無しさんの3倍
06/09/01 13:52:37
こっちのXスレはほのぼのと進行してますなぁ…

立ち去り際にお土産
つ羊羹
URLリンク(www.rakuten.ne.jp)

401:通常の名無しさんの3倍
06/09/01 22:00:55
すごいよかったです
もうこれ以外言いようがないくらいよかったです

402:マスター(?)
06/09/02 01:28:47
見てない内に…大作が生まれた様だな。
HUMAN TOUCHを聞きながら読ませてもらったよ。

GX氏、…良い仕事だった。GJ!!

今日は、今まで出したコーヒーの幾つかを用意してみた。
スレ住人の方々、…お好きなのをどうぞ。
つ[URLリンク(www.hpmix.com)
つ[URLリンク(www.tamarizuke.co.jp)
つ[URLリンク(www.infosakyu.ne.jp)
つ[URLリンク(www.nihonkai.com)
つ[URLリンク(todays-meal.img.jugem.jp)
つ[URLリンク(zen.tea-nifty.com)
つ[URLリンク(kodawari.lin.go.jp)
つ[URLリンク(blackdemio.asablo.jp)

>>347、注文にに応えれなくて申し訳ない。お詫びに…
つ[URLリンク(www.foods.co.jp)
>>348、代わりに対応してくれた事…感謝する。御礼に…どうぞ。
つ[URLリンク(meshilog.superduper00days.com)

それでは。

403:通常の名無しさんの3倍
06/09/02 01:30:17
なんで[ ] つけてるの?

404:通常の名無しさんの3倍
06/09/02 08:50:26
URLに半角の]がついてると、]までリンク扱いされるから
一発で開けないんだよね

405:通常の名無しさんの3倍
06/09/02 11:39:48
GJ!
おもしろいぜ!
職人さん!

406:通常の名無しさんの3倍
06/09/02 21:38:32
GJ!!

>>403-404
急いで開かないで良いんだし…別にイイんじゃね?>[ ]付き

407:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/03 00:17:05
今日はテンポよく筆が進んだ。 


作品予告
人は皆、善と悪の両方を持ち合わせている
だが、なかには自身の権力のためにどこまでも悪に染まる人物もいる
下弦の月が照らす海の下で人の悪意が牙を剥く

第三十二話『そのための捨て駒だ』


408:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/03 00:20:42
第三十二話『そのための捨て駒だ』(前編)

 Gビット回収作戦に失敗したアイムザットたちは、新連邦の基地が有る太平洋上に浮かぶ孤島”ゾンダーエプタ”へと艦を進めていた。
夜空にぼんやりと浮かぶ下弦の月が窓から光を入れる中、アイムザットは自室のデスクで眉間に深いしわを寄せていた。
「ドートレス・フライヤー36機のうち生還したのがたったの6機…、参謀本部から責任を追及されるのは免れんな…。」
 先日の戦闘の被害状況を紙面にして改めて見ると深いため息をついた。15年前に”最強の機体”として作られたガンダムタイプを相手にしていたとはいえ、これだけの損害は予想していなかった。
いや、予想の範疇をはるかに超える出来事が2回続けて起きたことが今回の大きな敗戦の理由だろう。
「一つは能力を失っているはずのジャミル・ニートがGXのフラッシュシステムを起動させたこと・・・。もう一つは・・・。」
ジャミル・ニートが戦闘時にフラッシュシステムを起動させたことは誰も予想できなかったことなので、ここに関してはある程度弁解の余地がある。問題はもう一つの原因であった。
「キラ・ヤマト・・・、あれだけ武装を積んだフリーダムを使いこなせたことに関してはある程度評価しよう。だが、あいつのあの行動はなんだ!!」
 書類を握る手に力がこもる。『撃墜命令』を出したにもかかわらず、彼は敵を撃墜しようとせず、勝手に勧告まで出した。上の命令が絶対である軍という組織の規律を逸脱した行為である。
「奴には銃殺でも生ぬるい…! 殺した後に首を海に沈めてサメのえさにしてやる…!!」
 イライラする気持ちを押さえるために胸のポケットからタバコを取り出し、口にくわえる。フィルターを歯で憎らしげに噛みながら引き出しからマッチを取り出し、火をともす。
タバコの煙で部屋が汚れるので普段は自室では吸わないのだが、今回ばかりは吸わずにはいられなかった。
 口から紫煙を吐き出しているとドアがノックされる。不機嫌なところを部下に見せるわけにも行かず、イライラを胸のうちに収めてなるべく普段道理の口調を装いながら入室を許可した。
入ってきた下士官は敬礼をし、直立不動の体勢で口を開く。
「アイムザット総括官、キラ・ヤマトに関するデータを旧連邦のデータベースで検索をしましたが、該当するデータはありませんでした。」
「旧連邦に参加していたすべての国々の戸籍をすべて洗ったんだろうな?」
「ハッ! もちろんであります!!」
「フゥ・・・、やはり旧連邦の物では役に立たんか…。」
 銜えていたタバコを手に持ち大きく息をつく。素性がわからないキラ・ヤマトのことを知るためにアイムザットは戸籍情報の洗い出しを指示した。
だが、コロニー落としのおかげで残っている情報は全体の半分にも満たない。期待半分諦め半分でやらせたものの、やはり徒労に終わったようである。
「結局これで、キラ・ヤマトの素性探りは振り出しに戻ったわけか・・・。」
「総括官、彼の毛髪を採取して遺伝子データを割り出した化学班から報告書の方を預かってまいりましたので、お渡ししておきます。」
 下士官は報告書を提出すると部屋を後にする。この下士官のように素直に命令を聴いて実行してくれればどれだけ良いだろうと内心毒づきつつ、アイムザットは報告書に目を落とした。


409:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/03 00:23:43
第三十二話『そのための捨て駒だ』(中編)

「総括官、キラ・ヤマトを連れて参りました。」
キラはシャギアとオルバと共に、アイムザットの自室を訪れていた。目立った調度品などはなく、来客用の机とソファー、書類作業用の大きなデスクという簡素な部屋でアイムザットはキラ達を睨みながら迎えた。
「ご苦労、早速本題に入るが、キラ・ヤマト。今この場に呼び出された理由は、わかっているだろうな?」
 デスクに座って腕を組み、眉間に深くしわを寄せたアイムザットからは激しく燃える怒りが感じられる。キラは刺すような視線を受けながらただ淡々と答えた。
「この間の戦闘での命令無視、勝手に勧告を出したことに対しての処分・・・ですか?」
「そうだ。」
 おもむろに席を立つと、アイムザットはキラの前に立ち、上から見下ろす。頭一つ背の高いアイムザットが憤怒の形相で睨みを利かせる。
「貴様のやったことは、本来ならば銃殺物だ。」
 彼の表情は硬い。平静を装っているが、沸騰した水が水蒸気を撒き散らすように怒りを完全に隠すことはできない。
「だが、貴様のパイロットとしての能力は正直惜しい。今回はこれで勘弁してやる。」
そう言うと彼はうなだれたままのキラの襟首を掴み右手で思い切り殴りつけた。殴られたキラのほうは殴られた勢いのまま床にたたきつけられる。
 ドアの横に待機していたシャギアとオルバはその様子を何も口にすることなく見ていた。
『兄さん、どう思う?』
『短気なアイムザットのことだ、いつもだったらこの場で銃殺しているところだろう。』
『じゃあ・・・?』
『ああ、おそらく何かカードがあるな・・・。』
 声を出さずとも彼ら双子は心を通わせる事ができる。上官の前で黙って立っていてもこの力を使えば会話をすることは難しいことでは無かった。
「貴様にはこの艦を下りて、ある場所に行ってもらう。」
「ある場所・・・?」
 殴られた左頬を押さえながら上半身を起こしたキラはアイムザットの疑問符を浮かべた。新連邦のことを深く知らない彼には、向かわされる場所にまったく見当がつかないからだ。
「どこに行けというんですか?」
「更生所だ、それも参謀本部のお膝元にある特製更生所”ケルベロスの檻”!」
アイムザットの出した更生所の名前にさすがのシャギアたちも驚きの表情を見せた。
『兄さん!? ”ケルベロスの檻”って…!』
『ああ・・・、獰猛で手が着けられ無い三つ頭の炎の魔物、地獄の番犬”ケルベロス”の住むと言われるほど手荒い歓迎を受ける最終更生所。
ここに入った者で更生が終わるまで生き残った者は誰一人としていない。』
『入ったら最後、二度と出てこられないといわれる言わば”地獄の一丁目”・・・。』
『そんなところに彼を入れて一体何をしようというのだ・・・?』
「”ケルベロスの檻”って・・・?」
 シャギアたちが驚きの表情を浮かべる中、キラは眉をひそめて怪訝の表情を浮かべた。名前だけを聞くと恐ろしさを感じるが、どうにも実感がわかない。そんな彼にアイムザットはさらに続ける。
「貴様のような大バカ者を更生する訓練所だ。そこでみっちり”兵士として基本”を叩き込まれてこい!!」


410:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/03 00:29:54
第三十二話『そのための捨て駒だ』(後編)

 キラを部屋に戻した後、シャギアたちは再びアイムザットの部屋を訪れていた。理由は言うまでもなく、キラの処遇についてである。
「総轄官、彼の処遇はどうしてあのようなものにしたのですか?」
「不満か?」
アイムザットは灰皿にタバコをすりつけ、新しいタバコを口に銜える。既に灰皿には4本の吸殻が乗っていた。
「お言葉ですが、彼のやったことは軍法会議に掛けるまでもなく銃殺のはずです。一体なぜ、更生所送りになどしたのですか?」
 シャギアとオルバはデスクの前に気をつけの姿勢で立っている。軍以外の場所で活動する時は私服を着用するが、軍艦の中ではきちんとした軍服を着ていた。
「お前たちの言うことはわかる。あんなたわけた奴は死んでも更生せんだろうな。」
「では、いったいなぜ?」
「これを見ろ。」
 彼はオルバに先ほど報告に来た下士官が持ってきた厚さ1cmはあろうキラ・ヤマトの遺伝子解析の報告書を手渡した。中には専門的な事柄がずらずらと並んでいる。
「これが一体どうしたというのですか?」
「塩基配列の図やら固体識別のどうたらこうたらに関しては私もわからん、最後の頁を読んでみろ。」
 シャギアたちは報告書の最後の頁に目を落とす。”キラ・ヤマトの遺伝子情報の解析結果”と記されたその内容は驚くべきものだった。

『今回、遺伝子情報による戸籍情報の検索を行うために解析を行ったが、解析の結果、彼は先天的に遺伝子操作を受けた形跡が見られた。
彼の体は20世紀の昔から”三大疾病”と言われ続けているガンや脳卒中はもちろん、絶滅したとされる天然痘ウイルスにすらきわめて高い耐性を持っている事が検査の結果わかった。
本来、人間の病原菌に対する防衛機能というものは風邪等のように一度その病気に感染してから生成される。しかし、彼の場合は既に”生まれた時から”それらに対しての耐性を持っている。
これは本来ありえないことであり、彼が遺伝子操作を受けた決定的証拠である。
さらに、病原菌に対してのここまでの耐性を持つことから、心肺機能の強化、肉体的(筋肉等)遺伝子操作もなされていることはほぼ間違いない・・・』


「『彼は言わば、”人類の推移を集めて創った最強の肉体を持つ人間”である』…。」
「そう言う事だ。」
 アイムザットは横を向きタバコの煙を吐き出す。キラ・ヤマトの戸籍情報が見つからなかったのは、
彼が『研究所で”意図的に創られた存在”だから』とアイムザットは推測している。旧連邦も一枚岩では無かった。反抗勢力がこのような研究をしていてもおかしくは無い。
報告書に目を通し終えたシャギアたちは報告書の内容はわかったものの、未だにぬぐいきれない疑問があった。
「最強の肉体を持っていても、あれでは…。」
「だから”ケルベロスの檻”に送るんだ。あの軟弱者が更生して出てくることなど、最初から期待していない。」
「では…?」
「ニュータイプであるティファ・アディールと最強の肉体を持つキラ・ヤマト。”最強の肉体を持ったニュータイプ”を創る。そのための捨て駒だ。」
アイムザットは、ギラついた悪意のある笑みを浮かべた。


411:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/03 00:36:57
下がっているからついでにageときます

412:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 00:45:46
新作GJ!夜分お疲れ様です!
あれ?キラ、ゾンダーエプタに行かないルート?

413:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 00:47:44
GJ!
何かキラ更正どころか凄い勢いで狂って行きそうな悪寒…
ソレはそれで面白いけどね、ってかむしろそんなのでもバッチコイ

414:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 00:48:13
>>411
つまんねーよ
Xネタだすなや禿げ
氏ね

415:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 00:52:14
更新お疲れ様です。
まさかアイムザットがサブタイトルを飾るとは。
AWの兵士養成所は厳しそうだし、キラには
鉄拳制裁の嵐が待っていそうだ。

416:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 01:03:53
なんだか面白い展開になってきたー!w

417:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 01:06:24
次回から刑務所アニメに・・・w

418:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 01:07:26
ほぉ、まだ季節の残り香が漂っているようだ・・・

それはさておき、今回もお疲れ様でした。
某流離ってるSSのキラも、連合の化け物エースパイロットに軍人としての特訓を
受けてましたが、こちらの厳しさはその比ではないでしょうね。
はたしてどんな地獄が待ち受けていることやら・・・。
それでは職人様、涼しくなってきましたが、健康には注意して、まったり頑張って下さい。


419:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 01:41:07
最近ペース上がってません?Ⅹ運命さんの影響かしら?www
それはそうと・・・・・・どうやらキラが強化人間になりそうな香ばしい臭いが
フツフツと・・・って!?何か凄いことになりそうな。

ゾンダーエプタ編はシンとカガリが入るので本編準拠でも普通(この場合燃える
展開による「普通」を指します^^;)に面白くなりそう・・・

あ、でもAAクルーも健在なんだし、ここいらで登場の可能性もアリですか?

ともあれ、お疲れさまでした。就活頑張って無理しない範囲で更新してくださいね。

420:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 04:19:42
クルーゼ生存スレのナニ切り凸みたいになったりして…

421:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 06:25:59
おくればせながら更新乙、そして添削

>>409
>キラはアイムザットの疑問符を浮かべた。
アイムザットの言葉に?

422:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 07:05:10
                    ____
                   , ' .|:|  |  ̄ ` t
                  f . |:|  |    ヽ
                  │ .|:|  |    i`
                  ィ , -、人,i、!,, i  もう、そろそろ この人と同じ声の人が
                ノ__,|-f i ヽ  ゛i 、ゝ
                   j-.(ο)/ , .ィ iヽヽ   出てくるかな?
        ___、_      ,_ ィL .Y,」' `=ソ |i )ヽ
       ,ー,   ` ー-:";/  ||`V <_>  r'||ノ、   κ
      7"       `";( r `i |`t -==-' i || ,,>ー'" ' ̄ `-、
     /  -―  、    j |  |ヽ、 """ / f'         ヽ
     ( /     ヽ __j⌒ ゝ-j__ ヽ__ノ/ ,ノ| ;       /`ー゛
      ゝf     ::;;V ( ノ;;;;::::| r' ノ-- -' | ;      f'   i
       i:::/   ::::;;;/j  i;;;::::::;`' r      .| ;      ::|;:   l
       .>    :::::;i ヽ ノ;;;::::;;;:::ノ     .::| ;     ::::|;;:    t
       /    :::;;> 、 ヽ,_, /...    :::;;ノ| ;     ::::::|;;;:   i
      /    / `ヽ`イ_ /| `|    :;| |     ::::::|;;;:   ヽ、
     /   /l       / | |     :;|  |      :::::|;;:::     `、
     /           /  | |    :;|  |    ;  :::|;:::::     ヽ
    /           /  | |    :;/  |    ;:  ::|;:::::      `、
               /    | ヽ  ;:;ノ  j   ;::::;;;  ::|ヽ;:::      ヽ


423:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 07:09:42
それよりもティファがキラに寝取られる

424:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 07:10:30
                 ,.........,_  __
               ,.r'"~~ヽ、::::ヾ、:::::ヽ、
            ,r''"::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,::::::::::ヽ、
           ノ''"~::::::::::::::::::::::::::::、:::::::ヽ::::::::::::::゙:,
         r"::::::::-‐'"~~`:::::::::ヽ、::ヽ::::::ヽ,::::::::::::ヽ.
         l::,r:::::::::::::r'"~ヽ、:::ヽ::ヽ、::::::::゙;;::r'":::::::ソ    
         l"::::::::::::::::::::-、:::::t---、、::::::ヽノ,:::::::::::、:゙:,
         r":::::::::::___::::゙ヽr''      ゙ー,:r;.j:、t-、::::ヾ.     
         t,::::/::::::::::::::ミ''       'ノ",!ノl| ゙:,::::,r'
         l:::::::::,r‐ 、:ミ'"  ―‐-、、,__ ノ '__,,.!ノ       私は相羽タカヤです・・・。
         /::::::::l.ヽ,ゝ|,ミ,    ヾユニフ~`> ,r:j>i'
        ,r'l:::::::::::::ヽ、,| ゙;:            i  |
      / |:::::::::::::,|,,、゙' l'             t,.r'
     ,ri"   l:::::::::/,/'i’ ゙      __    -┬ '
-‐'''""~|    ゙i,;!'ソ,ノ l' :, ヽ、     ̄ ̄ ,:'
     |      ゙i、ヽ、 :i   ヽ.、     ,!,
.     |       \ \ ゙i,     ヽ`ー,r--'゙i,\


425:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 08:42:53
乙!これはキラが突然ピキーンするようになった解釈の一つなのだろーかw
…人工ニュータイプになるのかね、やはり

426:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 10:16:46
キラがケツからやられる予感がふつふつと沸いてきたぜ!

427:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 11:14:21
いや、やめてよねって言いながら教官や他の更生者を殴り倒し、脱走するんじゃまいか。

428:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 12:01:51
殴り倒せるほど腕力無い
鍛えてないからな

429:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 12:08:43
あしたのジョーの特等少年院に送り込まれたようなもん?

430:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 12:35:18
新連邦設立の理念と意義と素晴らしさと革命軍の悪行と世界を正しく導かねばならんのだーという脅迫やら
をとくとくと説教されてティターンズみたいになったりして。うーん次回更新が楽しみだ。

431:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 13:02:54
>>424
黙れDボウイ

432:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 14:15:36
>>423 それだけは阻止しなければ

433:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 14:56:41
そんな事になったらガロードがコーヒースレのニコル並みに狂化してしまう・・・

434:通常の名無しさんの3倍
06/09/03 17:51:30
クローンかなんか作る為にキラとティファの遺伝子を
採取する気かアイムザット。
まあティファはゾンダーエプタで無事救出されるが。

435:「十五年目の亡霊」 by広瀬正志
06/09/03 21:46:08
                  /         \
                ,-=´ //´       i
             r-‐'´               |
             ト、       // /〃 / 、 |
             \      /  // ,ィ// i |
              i`  i       '_, 〃イ/  ト、     >>422
       _  __  ヽ  M ,ィ i /''´'´ '´  ',.   ! \ それなら俺もダゼ!
    ,-_ュ_,イ //7' // ̄/| |  /'  j    __ i レ'i|.  \   
  //  / // / .// ./ ', .|,.へ、___、_. -ッち‐ァ | レ' ||   ノト、
 /  i  | |.| i  // /  r^,',ヾ'-"'' ,i゙´ヽ  ̄   | h)i   / / ゝヽ,
   i  .| |.! ! i i/    i ヽi|   i !     r' |/ ノr''´/,// / ヾ_
   |   | l.l | レ'     \ヽ',   '''ェニ,,,._ i i レ'i/ / r/' /' ,ィ''' _)
   |   ', !Ll 4T''ー-、_   ヽ」',  ''r三三=' ,' !  i i / .// / /´ `''ー、_
 ヽ ',   ヽ__ノノ    \.   ハ   ー‐'' ノ.ノ  / ノ/ ./// /       _
 、ヽ i          _,/ __, | \ i    /__/ ,.イ ./' / /       /ヽ
  \', '、        r' ',r'´ f| 'v‐‐,`ー―'rシ  `Y ヽ ヽ' /      /
 __ ヽ','、  r'⌒ヽ_,.-''⌒7'''7''ヾ゙ r'_,..-‐'''´    人   \/     /
   `ヽ、',',  ヽr'''´  〃 .L,/  ノ‐''´         /  `ヽ、    / //
     `ヾ,, /    ヽ、___/  ,..、_    /-'´`ヽ ・ _,>  / //
         f´     //  ,..-''´/    ̄`''ー-、_ / /  / // ,..-‐''

436:通常の名無しさんの3倍
06/09/05 01:08:18
レスがとまって見えるぞ

437:通常の名無しさんの3倍
06/09/05 17:38:56
気にするな、普段はこんなもんさ

438:通常の名無しさんの3倍
06/09/05 22:32:55
私の一日は一杯のコーヒーで始まりそして終わる そんな日があってもいいじゃないか

439:コーヒー&ポーション販売人
06/09/06 18:33:42
AAはなるべく控えるヨロシ!

>>438
マスターの代わりに!
URLリンク(ykr414.net)

それと売れ残りの
URLリンク(img04.pics.livedoor.com)
300円です。…買って下さいッ!!><;

440:コーヒー&ポーション販売人
06/09/06 18:37:27
…ageてしまってゴメンナサイorz


ツッテキマス...
|青木ヶ原樹海| λ............

441:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/06 22:24:02
>>440
間違ってageる事は誰だってあるから気にしなくてもいいですよ?(乱発は問題ですが)

すいませんが、次回の話でちょっと悩んでますので次の話少し遅れるかもしれません…

シナリオ通りに行くか、急展開させるか… セインズアイランドでやら無かったら
後話の分岐点が少なくなる…

442:通常の名無しさんの3倍
06/09/06 22:55:28
個人的希望としては、向こうのスレがオリ展開に溢れてるので
こっちでは堅実に押さえる所は押さえてて欲しいな
エスタルド以降の短縮期間に入ったら削られた分をどんどん補完してもらってもいいと思うけど

443:通常の名無しさんの3倍
06/09/06 22:57:24
>>441
私からお前に送る言葉は一つだけだ

 何 も 考 え ず に 走  れ ! ! 



GX氏が綴る物語だ。GX氏が思うまま、描いてくれればそれでいい。
こちらはそれを楽しみに待つだけですよ

444:通常の名無しさんの3倍
06/09/07 01:05:17
でももしも叶うならば、サテリコン編を充実させてくれますように。
なむなむ

445:通常の名無しさんの3倍
06/09/07 01:14:59
それと、DX強奪編を。個人的に原作でもものすごく燃えたシチュなんで。

446:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/07 01:18:11
オリジナルと言っても、話の本筋を変えるほどではないですよ。

ただ、AWの世界と言ってもガロードたちの周りだけがAWと言うわけじゃありませんからね…

その辺のことを少し考えています。

447:通常の名無しさんの3倍
06/09/07 08:54:50
>>446
回答ありがとうございます。世界観を拡げるの生活感を出すのは良いですが、
本筋から極端に離れるのは避けるのが良いかも(種死での緊迫した状況にあるまじき買い物
とか場違いの場面とか・・・・・・入れるわきゃ無いですよね負債じゃあるまいしwww)

軽い行動(人との出会い・交流・アイテム入手)が後半の伏線となったり、この時点では無意味
でもきっちり伏線回収出来れば無問題ですよv

では、珈琲飲みつつまた~りと待ってますね♪

448:通常の名無しさんの3倍
06/09/08 17:37:48
>>446
つまんねーんだよ氏ね

449:通常の名無しさんの3倍
06/09/08 18:17:13
ウンコ君、君の役目は一先ずオワットルから、次の出番までドーナツでもパクついててくれたまえ。

450:通常の名無しさんの3倍
06/09/08 21:43:15
感想板ができた
URLリンク(yy44.60.kg)

451:通常の名無しさんの3倍
06/09/09 01:28:46
ここなら感想版使うまでもなかろうが…あえて乙

452:通常の名無しさんの3倍
06/09/09 23:10:13
>>446
まぁ…それでもいいけどさ...


 コーヒースレみたいに取っ付き難くなったり、Wスレの如く他作品キャ
ラを絡ませる(ア○ロの登場)とかさえなければ…別にイイよ。

>>448
もしかして…以前のスレに居た保守くんか?

もしそうなら…保守、乙!
違うなら…大人しくしてろ!
>>450
俺的には微妙だが、一応…乙

453:通常の名無しさんの3倍
06/09/10 00:25:45
1001 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 00:12:41 ID:???
紅茶・妖精・変態・ザフトレッド

こいつら荒し自演糞コテが居なくならない限り
談話室は立ち続ける


454:通常の名無しさんの3倍
06/09/10 15:12:59
以前からこのスレ(と今はコーヒースレも)を見ていました。
で自分もXとSEEDのクロスオーバーを考えていました。
最初はXキャラ→CEでしたがX運命氏のモノ以外にも連載モノが多いので
種キャラ→AWにしました。
未熟かとは思いますがよろしくお願いします。
なお第1話は今夜9時ぐらいに投下予定です。

455:通常の名無しさんの3倍
06/09/10 15:33:35
OK、wktkして待ってるw

456:通常の名無しさんの3倍
06/09/10 16:09:51
うぇい、シン職人さんだ。初回放映まってるよ。

457:MP(軍K札)
06/09/10 20:33:08 5GliuZxg
>>454
「運命」じゃない方?

458:通常の名無しさんの3倍
06/09/10 20:48:52
これは期待が出来そうだぜ!!!

459:545
06/09/10 21:26:10
545です。
6時ごろに急に出かけることになり、今帰宅しました。
そのため投下がもう少し遅れます。
すみません。

460:454
06/09/10 23:21:02
第1話 「コイツは・・・・ガンダム?」




「キラ!」

「アズラァァァァン!!」

お互いに仲間を失い、感情を抑えられなくなった2人の駆るストライクとイージスが激突する。

ストライクはサーべルでイージスの腕を切り落とす、がイージスはかまわずストライクを蹴り飛ばした。

すぐさまキラは体勢を整えようとするがそれより早くイージスはモビルアーマー形態に変形しストライクに組み付いてきた。

「ちぃ!!」
アスランはイージスに搭載された自爆装置を起動させ、アスランはイージスのコックピットから脱出した。

数秒後、イージスはストライクに組み付いたまま自爆。2体のMSを中心に白い閃光が辺りを包んだ。

461:454
06/09/10 23:23:20


海岸線を飛ぶMSが一機。
そのMSの名はGX、15年前の戦争で切り札として使用されたMSだ。
ただその個体はバックパック周りが換装されており、最大の特徴であるサテライトキャノンが装備されていなかった。

コレを操る少年は頭を掻きながら1枚の写真に目を通し、そしてため息をつく。
「この絵から目的の場所を見つけろだなんて・・・ジャミルも無茶言ってくれるぜ」

少年、ガロード=ランはニュータイプ保護を目的とする『バルチャー』ジャミル=ニートが指揮する陸上艦、フリーデンの乗組員でありMSパイロットである。
今回彼がGXで海岸を飛んでいるのも『ニュータイプ』ティファ=アディールがデッサンした次の目的地に在るであろう特徴的な大岩を探しているからである。

愚痴をこぼしつつもガロードは海岸線を見つめる。
やはりそれらしき大岩は見当たらない。
そのまま海岸線を直進すると大きな崖に差し掛かった、崖を超えた先に目的の大岩があるとは思えなかったガロードはGXを反転させようとした。
しかしその瞬間、GXのディスプレイにMSの残骸らしき金属反応が出た。
『バルチャー』でもあるフリーデンの資金調達はジャンクMSを修理して売りさばくという方法がメインであるため、探索が主とはいえジャンクを見つければ持ち帰るのが普通だった。

そうしてGXを崖の向こう側まで移動させ、センサーの示した位置を確認したガロードは目を疑った。

462:454
06/09/10 23:26:44


「コイツは・・・・ガンダム?」
ガロードの目に映るのは全身が灰色を基礎としたカラーリングで、以前ビット対応MS『ベルティゴ』に完敗を喫した際のGXの損傷度を遥に上回ってMSと呼ぶにも値しないような『鉄くず』。
しかし何とか原型を留めている顔の部分は明らかにGXと同系統の顔つきをしていた。

急いでガロードは『鉄くず』のすぐそばにGXを着陸させると、コックピットから出て『鉄くず』の状態を確認する。
外部装甲らしきパーツが本体の周りに散乱しているが、フレーム自体はしっかりした構造になっているらしくこの状態ならGXで抱きかかえて持って帰っても途中でバラバラになることはなさそうだった。
「ふぅ、コレなら何とかなりそうだな。よ~し、フリーデンに連絡入れるか。」

「・・・うぅ・・・・・・・・・」

突然うめき声が聞こえた、ガロードはすぐに周りを確認したが人影はない。
「どうなってんだよ! 幽霊とか言うオチじゃないだろうな?」

何度周りを見回しても残骸以外には何も見当たらない。
音を聞き取ることに神経を集中させ、耳を済澄ませるとMSの腕らしき残骸の影から水の流れる音が聞こえる。残骸の反対側に回りこんでみると、小川のふちに少年が倒れていた。
パイロットスーツを着ているがその所々が裂け、血が滲んでいる、ひどい怪我をしているようだった。

「おい!!!大丈夫か? 何があった?」

反応は無い。
すぐさまガロードは少年を砂浜に寝かせると着ていたシャツを破き、それで出血のひどい部分より心臓に近い部分を縛る。旧世紀から変わらない応急処置法だ。
処置を済ませてすぐに少年寝かせると、GXに乗り込みフリーデンへ連絡を入れる。

事情を話すとジャミルはフリーデンをコチラに向かわせてくれた。
ガロードの処置とテクスの能力の高さもあってか、名前も知らない少年は一命を取り留めた。
今は処置室で穏やかな寝息を立てている。
目的の大岩はウィッツが見つけており、ガロードは本来の働きをすることは出来なかったが、結果として貴重なガンダムタイプのジャンクを手に入れることができ、また何処の誰ともわからないが1人の人間の命を救えたことにガロードは満足した。




463:454
06/09/10 23:29:48


ガロードがガンダムタイプのMSを発見してから3日が経ち、ちょうど目的の大岩のある海岸へフリーデンが到着する寸前、少年が目を覚ます。

「ここは・・・・何処だ?」
「目が覚めたかね、少年」
すぐそばにいた白衣を着た男が話しかけてきた。

「貴方は?」
「テクス・ファーゼンバーグ、医者だよ。ところで君の名前を聞かせて欲しいのだが。」
「・・・・アスラン・ザラ。それが俺の名前です」
「ではアスラン、君は何者だ?」
「は? 自分はザフト軍所属のパイロットですが・・・・」
「ザフト軍・・・・心当たりがないな」
「えっ、ここは何処なんです!!」
「陸上艦フリーデンの処置室だ。」
「そうではなくて・・・・・」
「ああ、細かな地名は知らないが北米大陸の海岸だよ」
「・・・・どういうことです、何で俺が北米に?」
「どうも話しが噛み合わんな・・・・・無理をしない程度でいい、君の覚えている限りの倒れる前の出来事を話してくれないか?」
「分かりました・・・・」

明らかに相手の様子がおかしいことに疑問を抱きながら、機密等の情報は隠しつつ、アスランはことの顛末をテクスに話すことにした。





464:454
06/09/10 23:33:17


一通りの話を聞き、テクスは難しい顔をする。
「ふむ・・・・私はあまりそういう話は信じないものだが、これだけ証拠があっては信じる他無いか・・・・」

テクスと話すことによって、自分の置かれた状況が分かって来たのはよいが・・・それは正直自分でも信じられない。
それがアスランの本音だった。
しかし今自分は此処に存在している。運命のいたずらか、友を自らの手で殺したことに対しての罰なのか?
そうしてアスランが考えているうちに処置室の扉が開き、蒼い上着を着たサングラスの男が部屋に入ってきた。

「少年が目を覚ましたと聞いたが・・・」
「アスラン・ザラ君だ」

サングラスの男はアスランの正面に立つと握手を求めてきた
「フリーデンの艦長を務める、ジャミル=ニートだ、よろしく。」
「・・・はい。よろしくお願いします」

アスランはとりあえず差し出された手を握り返す。
「挨拶はそこまでとして。ジャミル、彼についてなんだがな・・・・」

テクスがジャミルに説明をしている間、アスランはこれからのことを考えていた。
帰る方法はあるのか?? 自分は今後どうすればよいのか?? いくら考えても答えは出てこない。
そうしているうちに2人の話は終わったらしく、ジャミルは処置室を後にする。
しかし数分後にジャミルは戻ってきた。
そしていつも着ていた赤服とはほど遠い、ラフなデザインの服を渡された。
そしてジャミルはアスランに告げる。

「私は君をどうかしようとは思わない。行くあてが無いというのならこの艦(ふね)で暮らしてみないか??」
「・・・・・こんな自分でも役に立てるなら。お願いします。」


そうしてアスランの見知らぬ世界での生活の幕が上がる。

~つづく~

465:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/10 23:39:49
>>464
GJ なるほど、種時代から持ってきましたか…種死を扱う私としては今後の展開にwktk
ついでにPNも決めてみては?

こっちもネタ投下
皆さんどっちにも感想レスよろノ

予告
『幸せ』とは、それを感じるものによって良くも悪くもなる。

幸せについて考えるシンに、激動の時代を生き抜いた1人の男が彼なりの答えを出す。

それは、シンの『戦う意味』そのものを否定するものであった。

第三十三話『幸福の価値は人それぞれだろ?』

466:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/10 23:42:38
第三十三話『幸福の価値は人それぞれだろ?』(前編)

「ふああぁぁああぁぁ・・・。」
窓の外は薄暗く水平線の向こうに太陽の片鱗すら見えていない。目覚める時間としてはかなり早い時間ではあったが、シンは珍しくそんな時間に目を覚ました。大きなあくびをしながら寝ぼけ眼で時間を確認する。
「まだ5時か…。とはいってももう一眠りするような時間帯じゃないよなぁ…。」
寝起きでボサボサの髪をかき上げ、窓の外に目を向ける。下はどこまでも穏やかに広がる海、上は明るくなり始めた空を少しばかりの雲がゆっくりと流れてゆく。
「…甲板に出て朝日でも見るか…。」
シンには寝坊の習慣は無い。部屋にいてもやる事も無く退屈なだけなのでなんとなく甲板へと足を運んだ。

 外は中に比べて空気に”張り”があった。ドアを開けた瞬間、頬をなでる朝の空気が体にまとわりついていた眠気を吹き飛ばし、
ふやけていた顔を引き締める。大きく体を伸ばし、全身の筋肉を一通り動かすと甲板の縁へと足を進めた。
「そういや、朝日をこうやって見るのは何年ぶりだろう…?」
C.E.70の泥沼化した戦争でオーブを離れた後、彼はずっとプラントにいた。砂時計を模したプラントでも朝はやってくるがそこはやはり人工の空間、
幼い頃にオーブで見た朝焼けや夕焼けの美しさには程遠い。ミネルバに乗って地球に戻ってきた後も、戦争ばかりでそういったことをする余裕も無かった。
 フリーデン正面の水平線から太陽が顔を出し始める。太陽が昇る速度はゆっくりとしていて、それでいて見ている人を飽きさせる事が無い。
「…朝日って、こんなにきれいだったかな…?」
今までに何度か見たこの光景にシンは感動を覚えていた。地球にいればどこでも見ることのできる光景だが、以前見たものとはまるで違う。
見た場所が違うからか、時期が違うからか、理由はいくつか考えられるがそんなことはどうでも良いと思わせるほど朝日は美しく見えた。
「”早起きは三文の徳”って言うけど、確かにこれを見ると得した気分になれるな。」
 朝日は水平線を昇りきり、燦々と光を湛えている。何か良い事が起こる予感を感じながらシンは朝日に背を向けた。


「…んで、これか…。」
「ん? どうかしたか?」
「べつに…。」
カガリが運転する車の助手席でシンは頬杖をついて投げ遣りな返事を返した。
 フリーデンは大小6つの島からなる太平洋上の交易中枢都市『セインズアイランド』に寄港していた。北米大陸とユーラシア大陸の間にはこのセインズアイランド以外に目立った島が無いため、
シー・バルチャーやオルクでさえもここで売買を行う。15年前のコロニー落としの被害を逃れた数少ないエネルギープラントを持つこの都市は、海で生活を営むものたちの生命線となっていた。
 フリーデンクルーにとって、北米大陸を出港してから約一ヶ月ぶりの陸地である。久しぶりに陸地の安定感を感じながらクルーの半分が物資の買出しをかねてセインズアイランド観光に繰り出すこととなった。
 南国のきつい日差し、右にはこの一ヶ月窓から眺め続けた青い海を見ながら整備された海岸道路を車は南へと走る。いつもはなんとも思わないこの光景だが、この時ばかりはこの心地よすぎる青い世界が苛立たしく思えた。
「ガロードとティファはわかるさ。ウイッツさんたちもわかる。何で俺とアスハが組んで買い物なんだよ・・・。」
「そんなこと言ったって仕方ないだろ? 手分けしてやらなきゃ終わらないんだから。」
「女同士トニヤさんとでも組めば良いじゃねぇか…。」
「あいつはサラと何か話していた。」
「ちぇ…。」
「それに、こういう時じゃないと話せない内容もあるからな。」
ふてくされているシンを横にカガリは真剣な表情を見せた。口調からも真剣な様子が伺えたのでシンも気持ちを切り替える。
「…フリーダムのことか?」
「それもあるが、お前や私、そしてキラ…フリーダムのパイロットのことだが、何でこんなところにいるのか? 理由も原因も謎だ。」
元々いたC.E.73からA.W.0015へ、どういった経緯で世界を超えてきたのか。こちらに来て既に2ヶ月、まったくそういったことはわかっていなかった。


467:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/10 23:46:46
第三十三話『幸福の価値は人それぞれだろ?』(中編)

「俺とあんたとあいつの共通点って・・・?」
「三人ともオーブ出身、歳があまり離れていない。性別は・・・関係ないか。」
「歳も関係ないだろ、同い歳ならともかく。」
「…それもそうだな…。後は…、全員があの戦争に携わっているということ…か。」
「それも結構奥深くまで、な。」
 戦争。この言葉はどこの世界にでも有る物なのだなとシンは今更ながら落胆する。この世界も15年前に最悪の形で終結した戦争によって今がある。
戦争で最悪の結果を招く引き金を引いた人物が艦長であるということもなんとなく出来過ぎているような気がした。
「ゲームとかファンタジーの世界じゃ、異世界から召喚された勇者が魔王を倒すってのがセオリーなんだろうけど…。」
「15年前に戦争は終わっている。事が終わった後に召喚される勇者なんて、マヌケにもほどがあるぞ。私たちは私たちの世界のことで手一杯だというのに…。」
「だよなぁ…。」
 シンは頭の後ろで手を組み上を見上げる。今乗っている車には屋根が無いため、見上げればただただ真っ青な空が広がる。
考えても答えの出ない問い、最近は打ち解け始めたとはいえまだまだしこりの残る人物と席を並べる車。朝方の良い気分は最早かけらも残っていなかった。
「ホント、憎らしいくらい青い空だ・・・。」


「…これで買い物は全部か?」
「ああ、あとドクターに頼まれたコーヒー豆を買えば終わりだ。」
買ったほとんどの物が乗ってきた車で運べるものではないため、直接港に持っていくように伝えてある。もしこれを自分たちで持って行くとなると小型のトラック程度は必要になるだろう。
 今彼らの車に積まれているのは居残りメンバーから頼まれた細々としたものばかりで、北米大陸から持ち込まれたと思われる化粧品、
丈夫な皮製の手袋、なにやら変な物体の入った酒等々、シンたちにとっては一体なんに使用するのか謎な物の方が多い。
「化粧品に関しては肌との相性が有るから当然かもしれんが…。」
「誰だよ、この変な細長い物体の入った酒を買ってきてくれって言ったのは…?」
大きなのビンの中央に浮かんでいる黒い物体をあきれた様子で眺めつつ、トランクを閉めた。コーヒー豆も大量に購入するわけではないのでもう物を入れることは無い。
「ドクターが自分で買いに行けば良いのに…。 薬やら消毒薬とか医薬品の補給もあるんじゃないのかよ?」
「ドクターの話じゃ、何かやる事があるとか言ってたが…。」
「やること…ねぇ…。」
医務室に行った時に寝込んでいる人はいなかったことは確認済みである。一体何をやる必要があるのか。
「ま、他人の詮索よりも目の前の仕事だな。・・・ってもコーヒー豆なんてどこで買うんだよ?」
「さてな、時間も時間だ。まずは昼食を取るとしよう。」

468:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/09/10 23:52:12
第三十三話『幸福の価値は人それぞれだろ?』(後編)

白い壁の喫茶店のドアをくぐると中からコーヒー豆独特の香りが立ち込めていた。この店のマスターらしき初老の男性はカウンターでカップを口に運んでいたが、来店してきたシンたちににこやかに微笑んだ。
「いらっしゃい、お二人さん。今日はデートかい?」
『ち、違います!!』
マスターの思わぬ発言に二人とも顔を真っ赤にしながらまったく同じタイミングで否定した。
「そうかい、そいつは失礼した。いやなんせあんまりにも仲がよさそうだったからね。」
「な、仲がよさそうに見えてもデートじゃありませんよ!!」
「まったくだ、何で私とシンがデートをしなきゃいけないんだ!?」
 力いっぱい否定する二人をマスターは笑いながらカウンターへと促す。店内は木製の調度品が要所要所に配置され実に落ち着いた雰囲気を醸し出している。
店にいる客は彼ら以外に1人、肌の焼けた白髪の男が1人パンケーキを食べている。
赤面して二人がカウンターに座ると、白髪の男はパンケーキとコーヒーをもって彼らの横に座った。
「おうマスター、席変わっても良いよな?」
「別にかまいませんよ。1人で食べていてもあじけないでしょうしね。」
「ああ、この二人からかっていたほうがまだ楽しそうだ。」
「か、からかうって・・・。」
男とマスターの言葉に嫌な汗をかきながらもシンたちは軽食をそれぞれオーダーし、軽食が来るまでの間この男と話をして過ごした。
 男の名はカトック・アルザミール、戦中は軍属カメラマンをしていてが今はいろんな土地を放浪しながらそこでの風景をカメラに収めているのだという。
無精ひげの伸びたその風体は決して見栄えのするものではなかったが、逆に話しやすい人物であることを際立たせた。
「まったく、戦争のおかげで俺の半生は散々たる物になっちまった。」
「やっぱり家族を・・・?」
「ああ…。アホらしい話だぜ、コロニーの独立戦争が100億の人口のほとんどを殺す結果になったんだ。お前さんらだってダチの1人や2人おっちんだろ?」
「俺は・・・家族みんな死にました。・・・カトックさんは”誰もが幸福に生きられる世界”って創れると思いますか?」
「…”誰もが幸福に生きられる世界”・・・か。」
 砂糖とミルクの入ったコーヒーを口に運びながらカトックは呟く。彼は戦争という激動の時期を生きぬいて来た。平和に対しての思いは誰よりも強い、シンはそう思った。
「確かに、それを実現できりゃ戦争なんて無くなるんだろうがな。だが、そいつは無理な話だろうぜ。」
「自分自身の進むべき道がわかっていても、ですか?」
「道がわかっていても本人が幸福だと思わねぇならそいつは幸福じゃねぇ。幸福の価値は人それぞれだろ? 皆が皆同じ価値観の世界なんてあるはずねぇんだ。」
 プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルが提唱した“ディスティニープラン”。
『誰もが幸福に生きられる世界』になるとデュランダル議長が言い切ったこのプランを、長い戦争の時期を生き抜いた男ははっきりと否定した。


469:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 00:08:27
…………………ここでカトック来たか!!

470:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 00:24:22
カメラマン名乗ってるのな。
その場限りか、それとも表の顔か?

471:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 00:33:34
お二方ともGJ!
GXさんはおっさんktkrですし、
454さんはあっち(種世界に~)でもやらなかった無印種とのコラボでワクテカです!


ところで454さんのHN、種+Xで種X(たねックス)ってのは…




だめだダサ過ぎる(`A`)サテキャの雨ん中突っ込んでいくか

472:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 00:36:30
>>460
GJ
無印種とXのクロスというだけでなく、無印種と他作品のクロスでアスランにスポットを当てた話は初めてみたので二重の意味で期待します。

それはそれとして
>アズラァァァァン!!
ここで吹いたw

473:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 00:37:14
両職人さんGJ!!!

454氏のは、普通にキラだと思ってたらアスランが来て吹いた。
この先が本当に気になる。

そしてついにカトックが!
いつも思うんですが、サブキャラが凄く良い味出してると。今回のマスターも
GXらしい温かみを持ったキャラでGX氏の愛を感じます。

474:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 00:58:35
カトック・・・実に含蓄のあるセリフだぜ。
地に足をつけて生きている人間の言葉だ。
ラクシズにしてもデュランダルにしてもその辺が希薄というか全然無いから全然感銘を覚えんからな。
どっちも扇動家としては優れているから独裁者にはなれるかもしれんが。

475:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 01:02:54
新作の職人さん…無難にSEED-Xとかどうだろ?

>アズラァァァァン!!
マジで吹いたw しかも俺も最初世界を渡ったのはキラだと思ってたw
やっぱテクスはいいなぁ、どんなに信じられない事が起きても
それをコーヒー飲みながら噛み砕けるんだもんなぁ…

>>GX氏
もしやと思ったらマジでカトック来たー!!
生き様が生き様なだけにシンにもカガリにも色んな影響与えてくれそうだ…
ていうかなんだかんだ言いながらちゃんと一緒に行動してるとこが
仕事なんだから当然と言えば当然なんだが可愛かったw

476:454改めSEED-X
06/09/11 01:23:01
454です。

>GX 1/144氏
早速の感想ありがとうございます。
まさか本家様に最初のレスをもらえるとは思っていませんでした。
SS書き(公開)は初めてなのですが頑張ります。


>>471-475
感想ありがとうございます。
やっぱり誰もしたことが無いクロスなので、緊張しつつ第1話を投下してました。
種Xもよいのですが、無難なSEED-Xにしておきます。案を出していただきありがとうござます。

「アズラァァァァン!!」のセリフは狙ったわけではなく、あのシーンのセリフは何度聴いても「ス」ではなく「ズ」だったのでそのままです。

第2話は今週中には投下できると思いますのでよろしくお願いします。

477:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 01:48:02
いいねぇ…
オレもコーヒーが飲みたくなっちまったぜ…へへっ
そう言えばシンたちがこの世界にやってきた理由はどうもサテライトシステムか…DOMEの導きのようにも思えるんだが…
ま、考察はいいや
楽しみにしてるよ!

478:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 01:50:02
テクスお勧めのコーヒーとは?

479:MP(軍K札)
06/09/11 05:57:31 NxNhRHi1
>>462
GXが発見したのはストライクの残骸の方?

480:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 07:04:35
GXにNジャマ積め。


イジョ

481:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 08:07:25
454改めSEED-Ⅹ氏乙!キラではなくアスラン、それも無印時代の「ザフトのアスラン・ザラ」
を引っ張ってきたとは?まあ「一応」無印種では主人公はキラとアスランになっているし、
イイカモwww相変わらず冷静かつカウンセラーなドクター流石だ。
此処のガロードとアスランはどういう関係になるのかワクテカして待ってますwww

>>479
フレームと頭部が無事という描写があったからストライクか?もしかしたら、
ガロードが傍にあるかもしれないイージスのパーツも持っていってるかも?
もしアスランともども復活したら左腕はどーなるんだろう?

482:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 14:27:35
職人乙!!

483:MP(軍K札)
06/09/11 15:04:22 7QMc+i8P
ストライクにイージスの左腕をつけるのだろうか?

484:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 15:14:27
____      ______              _______
|書き込む| 名前:|         | E-mail(省略可): |sage          |
 ̄ ̄ ̄ ̄       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ▲           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
とりあえずメル欄に半角で「sage」と入れるんだ。

485:通常の名無しさんの3倍
06/09/11 18:46:30
お二方更新乙、そして添削

>>460
>アスランはイージスに搭載された自爆装置を起動させ、アスランはイージスのコックピットから脱出した。
主語の繰り返しイクナイ

>>461
大きな崖に差し掛かった、崖を超えた先に~
、よりも。

>>462
音を聞き取ることに神経を集中させ、耳を済澄ませるとMSの腕らしき残骸の影から
澄ませると

>>466
>「まだ5時か…。とはいってももう一眠りするような時間帯じゃないよなぁ…。」
連続した音の入る場合は句読点を入れるのが望ましい。

>朝日は水平線を昇りきり、燦々と光を湛えている。
海を主語に持ってこないと動詞が朝日に係ってしまうよ。


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