06/05/02 22:27:33
>>199
俺は予想を裏切りはしても、期待は裏切らないようにしています。
その辺は大丈夫ですが、暴走することもしばしば……。
201:通常の名無しさんの3倍
06/05/02 23:07:56
暴走の方向にもよるだろうな
あからさまに変な方向のでなければ大抵OKだと思う
202:通常の名無しさんの3倍
06/05/03 03:28:07
べつに予想通りの展開だったからといって、つまんねなんて思わんよ。
俺らはあんたの書いた文章が読みたいんだからさ。
203:通常の名無しさんの3倍
06/05/03 09:18:17
期待を裏切らずとも、予想を裏切るのが逆効果の時も十分ある。
そういう時は予想を裏切ったり斜め上を行ったりするんじゃなく、予想の真上を行くと良いかと。
展開だけを見れば予想通りだが話しの流れや演出やらテンポやらが上手くまとまっていると予想の上に行ける。
204:通常の名無しさんの3倍
06/05/04 02:23:21
シーマ萌えまで呼んだ
205:通常の名無しさんの3倍
06/05/04 20:51:35
あげ
206:通常の名無しさんの3倍
06/05/05 18:04:07 fCbcUbnn
age
207: ◆hfGQ1C/H02
06/05/05 20:51:48
ただいま旅行から帰ってまいりました。
>>203
なるほど。
どの程度テンポよくもっていけるかわかりませんけど、やれるだけやってみますね。
208:通常の名無しさんの3倍
06/05/05 21:41:24
>>207
オカエリー
209:通常の名無しさんの3倍
06/05/06 04:11:42
遅くなったけど
オカエリナサト
210:通常の名無しさんの3倍
06/05/06 17:08:09
おかえり保守
211:通常の名無しさんの3倍
06/05/06 19:38:14
>>270いつぐらいに書き込めるん?
212:通常の名無しさんの3倍
06/05/06 19:45:26
おかえりナカッハ・ナカト
213:通常の名無しさんの3倍
06/05/06 21:15:16
関係ないけど、ZZにもサトー隊長っていたな。彼も侍だった。
214: ◆hfGQ1C/H02
06/05/06 21:52:31
多分今日は書き込めないでしょう。
まだ体験したことのないルンガ沖を借りてきたので、これを聞かない限りは続きは出せないと思います。
まあ、そうは言っていても、聞く前に書き込むかもしれませんけど。
215: ◆hfGQ1C/H02
06/05/06 22:17:14
とか言いつつ、短いけど完成。
出かける前に書いたやつに、多少加筆しただけなんだけどね……。
216: ◆hfGQ1C/H02
06/05/06 22:25:49
24 剣を交わして
強烈な光の渦を見た後も、シンとサトーの異世界から来た者同士の戦闘は続く。
サトーの斬機刀は鋭い切れ味を持つが、さすがにフェイズシフト装甲だけは斬ることができない。そこで、サトーはビームカービンを撃ちかけながら接近し、デスティニーの関節を狙って斬りかかる。
さすがのデスティニーも関節はフェイズシフト装甲を施せない。精密な電気機器が組み込まれた関節には、電気によって装甲強度を上昇させるフェイズシフトは望ましくない。
ストライクフリーダム、インフィニットジャスティスは関節にフェイズシフト装甲を施してはいるが、これは多重に絶縁物質を挟み込み、関節に影響がないように調整しているためだ。
「こっちの弱点をはっきりわかってる……ベテランパイロットってやつだな!」
シンは関節を狙う斬撃を、フェイズシフト装甲部に当てさせるように動きを調整し、反撃の隙を窺う。
「なかなかの判断力だな。だが、まだ甘い!」
素早くサトーはクラッカーを投げつけ、すぐさま離脱する。一瞬反応の遅れたシンは、細かい破片を全身に浴びた。ただでさえ斬機刀の攻撃で減っていたエネルギーが、さらに低下する。
「接近戦も遠距離戦も分は向こうにあるのか……なら、ある程度開き直るしかないな!」
右手にビームサーベルを持たせ、シンはサトーのジン・ハイマニューバ2型に向かっていく。サトーはビームカービンを撃てばいいものを、わざわざ刀を抜き放った。
「いざ、勝負!」
侍魂とでもいうのだろうか。あくまでも一対一、しかも対等の条件で戦おうとしているらしい。
尤も、足止めにはちょうどいい条件である。そもそも、サトーはデスティニーに勝つ必要はない。核バズーカをコンペイトウに撃ち込んだ後、撤退する味方のために最も攻撃力の高いデスティニーを足止めさえできればよいのだ。
「うぉぉぉぉぉぉおおおっ!」
刀とサーベルが火花を散らし、見る者を震撼させる壮絶な鍔迫り合いが始まった。
「ユニウス落としの犯人だかなんだか知らないが、わざわざ核兵器なんか使わなくたっていいだろうに!」
シンの呟きが接触回線で聞いたらしいサトーは返事をする。
「核兵器を保有してはならない世界で、保有しようとした地球側が悪い!何故それがわからん!」
「だからって使っていいことにもならない!盗んだならそれを証拠に騒ぎ立てて、その後破壊すればよかったんだ!使わなきゃならないような作戦を実行するほうがおかしい!」
「少数戦力である以上、使えるものは何でも使わねばならん!お前も元の世界のザフト軍人だろうが、かつてのザフトはジェネシスを使わなければならないほど切迫していたのだ。それと同じこと!」
デスティニーに使われている技術系は、外観からはっきりわかる。シンもそれを承知していたので、別にザフト軍人と見抜かれたことを不思議には思わなかった。
「俺は奇麗事が嫌いだが、少しはやっていいこととやっちゃいけないことの区別くらいつけろよ!」
パワーで圧倒しようとするデスティニーを、ジン・ハイマニューバ2型はひらりひらりと向きを変え、正面だけでなく、横から、後ろから、上から、下から斬りかかる。
その度にシンは向きを変え、その鋭い攻撃を止める。
「我らはその奇麗事をかなぐり捨てねばならないほど切迫していたということだ。事実、地球連合は奇麗事など無視して核を撃ってきただろう!?」
「核だって使い方次第でどうとでもなる!あの時は切迫していたかもしれないが、こっちは違うだろ!?」
「お前は表面しか見ていないからそうなるのだ。平和に見えても、この世界の宇宙に住む人間は切迫している!高い税金、無理な要求……コロニーを植民地としか見ていないのだ。これを平和といえるのか!?」
「平和ではないにしても、こんなやり方じゃ、またひどくなるだけだ!もっと方法を考えろよ!武力行使以外の方法を!」
デスティニーに乗っているからこそわかる。いざというときはこれに乗らねばなるまい。だが、命がまだあるなら方法はいくらでもあるはずなのだ。対話でも嘆願書でも。
それらを全て無視したのならわかる。だが、まだそんなことをする前から核兵器を撃つなど、あの地球連合と変わりがないではないか。
「デラーズ殿は、この星の屑で宇宙に住む者を自立させようとしているのだ。傲慢な地球に住む人間を叩きのめしてな!」
「こんなやり方で自立なんかできるもんか!逆にまた絞り上げにかかるだけだ!」
「そのときはどうする気だ?」
「そのときは俺も宇宙の人間のために戦う。だけど、今はあんたたちを止めなきゃ、もっとひどいことになる!だから、俺はあんたを討つんだ!」
「生ぬるいクラインどもに籠絡された貴様に邪魔されてたまるか!」
217: ◆hfGQ1C/H02
06/05/06 22:28:08
素早く刀を振るうジン・ハイマニューバ2型の猛攻をビームサーベルで受け、頭部機関砲を撃つ。サトーはブースターを吹かして攻撃を避け、さらに斬りかかる。
「接近戦ばかり挑んでいるか……よほど得意なのか、それとも弾切れなのか……!」
ユニウス落としのときは、もっとビームを撃てたはずだ。おそらく前者なのだろう、と考え、シンは離れようとする。が、サトーはしつこく食らい付き、関節を狙って斬りかかる。
「くそっ、しつこい!」
フェイズシフト装甲を施されている高エネルギー長射程ビーム砲を使ってもいいのだが、下手に構えれば懐に飛び込まれて斬られてしまうだろう。
「せめてこいつで!」
頭部機関砲を撃ちつつ離れようとするが、やはり攻撃を回避されてしまう。逆に首筋を狙われてシールドで防御する。
「せめてその首を討ち取ってくれる!」
頭部にはセンサー類が集中している。そこを刈り取ってしまえば、撃破したのとほとんど変わらない。シンもそれを理解している。何とか攻撃を受け止め続けるシンだが、ついに打開策を思いついた。
「……そうだ!」
彼は、今の今まで同じ向きだった状態から、相手から見て足を上に、頭を下にと、逆立ちをしたような状態になった。そもそも、宇宙には上下の区別はない。逆立ちという表現を使うことすらおかしい。
だが、サトーどころかMS乗りにとっては「上下同じ向きで斬り合いを演じる」とは、ほぼ不文律となっている。シンはそれを打ち破って見せたのだ。
「何だと!」
慣れない向きでの戦闘だ。さすがのサトーも戸惑いを覚えてしまう。斬機刀で斬りかかるが、フェイズシフト装甲が施された脛に当たっただけだ。
そこを狙い、ビームサーベルの斬撃が炸裂した。ジン・ハイマニューバ2型の膝から下が斬り飛ばされる。
「こいつでどうだ!」
「ぬおおおおっ!」
シンはジンの戦闘能力を削ぎ取ったのを確認すると、核爆発が起きた方向へと進んで行く。サトーに止めを刺すより、コウの援護が重要だ。
「急がないとな……コウさん、負けないでくださいよ!」
彼はデスティニーのウィング状のブースターを展開し、一気に加速した。
コウとガトーは凄まじいまでの斬り合いを演じていた。淡紅色の刀身と緑色の刀身が激突し、その度に互いの機体が弾かれる。
フルバーニアンは対MS戦闘に向いた機体であり、サイサリスは核兵器を放つためだけに作られた機体だ。ビームサーベルはあくまでも補助に過ぎない。
しかも、核兵器の使用によってシールドを失い、機体各所が故障している。圧倒的にガトーの方が不利な条件になっている。
だが、ガトーの戦闘能力はコウを遥かに超える。故に、互角以上の戦闘となっているのだ。
「いつぞやの男か。だが、私の勝利に華を添えるだけだ……。」
「くっ、ガトー……満足だろうな……だけどな、2号機を奪われた俺たちにとってそれは……。」
コウの怒りが爆発し、核爆発の影響で動きにくくなった左のバインダーにビームサーベルが命中する。先端に取り付けられたバーニアがちぎれ飛んだ。
「屈辱なんだあああああぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「ほう、随分と胆を嘗めたようだな。だが、まだまだだ!」
サイサリスはバインダーを展開、または格納することにより、モーメントを調節して取り付けられたバーニアを最大限まで利用する。言ってみれば、肩にもう一対の腕が取り付けられたようなものだ。
これをうまく利用することで、フルバーニアン以上の運動性を引き出すことができるのだ。ガトーだからこそできる技である。
「このっ!」
「はあああああっ!」
ビームサーベル同士がぶつかり合い、強烈な火花が弾ける。ガトーは至近距離でバルカンを撃ち、フルバーニアンの胸部スラスターを破壊する。
「ぐっ……強い……けど、俺は!」
左手のシールドをぶつけ、さらに斬りかかる。それをガトーは受け止め、その力を利用して加速し、デブリに隠れた。
「くっ……!」
そこにシンのデスティニーが駆けつけた。さすがに機動力はそれほど低くない。
「大丈夫ですか?少し手間取ってしまいました。」
「ああ、シン。ガトーに隠れられてしまってね。手分けして探そう。」
「了解です。」
シンはコウから離れ、センサーを調整し、サイサリスの熱源を探る。だが、こうも岩石の破片が多くては探知しにくい。
「どこにいるんだ……!?」
218: ◆hfGQ1C/H02
06/05/06 22:29:54
そのガトーはデブリの陰から様子を窺っていた。さすがに位置を完全に特定できたわけではないので、どうにか位置を掴まねばならない。
「引っかかってくれればよいのだがな……。」
彼は左のビームサーベルを抜き、スイッチを入れて放り投げた。すぐさま、どこかから緑色の光芒がそのビームサーベルを貫いた。
「デスティニーも来ているのか……面倒だがやるしかないようだな。」
デブリをその巨大な足で蹴りながら移動する。これなら、熱源探知はまず引っかからない。
あの赤い彗星、シャア・アズナブルも推進剤の節約のために敵の戦艦を蹴りながら移動したというから、それほど珍しい方策ではないのかもしれない。燃料節約か、熱源探知を掻い潜るか、その目的が違うだけだ。
そして、彼はデスティニーを見つけた。まだ、こちらには気付いていない。今が絶好の機会だ。
「覚悟おっ!」
突如デブリから出現したサイサリスのサーベルを避けきれない。しかも、シールドをセットした左側からではなく、右側からだ。
「こいつを頼るしか!」
シンは右の手甲に取り付けられたソリドゥス・フルゴールを発動させる。青白い光の膜のような盾が出現し、サイサリスのサーベルを防いだ。
「何だ!?ビームシールドとでもいうのか!?」
「こいつはエネルギーが消耗するから使いたくないけどな……これでどうだ!」
至近距離からビームライフルを撃つが、足に命中しただけだ。足には核爆発から身を守るシールドが届かないため、シールド素材を使用している。ビームが効くはずがない。
「まだまだだな!」
その巨大な足がデスティニーを蹴り飛ばす。シンは無様に吹き飛ばされず、どうにか体勢を立て直した。が、反撃の機会を潰すかのように、何度も斬りかかってくる。
「核兵器運用が前提なのに!」
そんな機体の差を嘲笑うかのように、ガトーの猛攻は続く。どうにかビームサーベルを手にすることはできたが、何度も蹴られ、バッテリーが尽きようとしている。
そもそも、ここに来るまでにサトーの攻撃を受け、さらに、ここに駆けつけるために超伝導推進を使っている。持久力に乏しいデスティニーには酷な話だ。
「これ以上はエネルギーが持たない!」
シンは歯噛みしながら離脱した。同時に、デスティニーから色が抜け落ち、フェイズシフト装甲の効力が失われる。
「コウさん……役にたてなくてすみません……!」
全くダメージを与えられずに引き下がる自分が悔しかった。デスティニーの機能が十全ではないということを言い訳にはしない。自分の弱さを噛み締めるだけだ。
コウにガトーの位置を知らせたシンは、無力さを噛み締めながら、アルビオンを目指して宇宙空間を駆けていった。
219: ◆hfGQ1C/H02
06/05/06 22:31:53
ここまでです。
いい加減キースとベイトの出番、それからカリウス曹長を出してやらにゃ……。
220:通常の名無しさんの3倍
06/05/06 22:33:19
GJ!今日は寝る前にいいものが見れた!
221:通常の名無しさんの3倍
06/05/07 00:52:56
面白かったです!
GJ!
222:通常の名無しさんの3倍
06/05/07 01:02:41
お疲れ様っす!!
223:通常の名無しさんの3倍
06/05/07 07:17:05
GJ!
シンが滅茶苦茶良いこと言ってる・・・・
こっち来てからほんとシンは急成長しっぱなしだな。
224:通常の名無しさんの3倍
06/05/07 11:19:58
GJ!
サトーの底力を見させていただきました!
225:通常の名無しさんの3倍
06/05/07 13:41:43
>>223
良いこといってるか?
なんか甘ちゃんだなと思った
でも良くも悪くも真っ直ぐですごくシンらしく感じたけどね
226: ◆hfGQ1C/H02
06/05/07 19:38:01
ありがとうございます。
何というか、シンの発言は多分にWやらFEやらからかなり影響を受けていますからね。
よくよく観察すれば、絶対に見覚えのある台詞だと思います。
227:通常の名無しさんの3倍
06/05/07 23:47:49
まあ元々シンは甘い
明らかに艦隊動かそうとしてた連合軍をレクイエムで吹っ飛ばした時も、釈然としないもの感じてたみたいだし
問答無用の悪であるはずのオーブが撃たれなかったときも安堵して泣いちゃうぐらいだからな
228:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 00:14:10
職人さん復活記念上げ
229:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 00:31:57
泣いてたのは負けた悔し泣きだろ
230:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 00:36:43
サトー輝いてる
231:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 00:36:58
シンは最初っから軍人ってわけじゃないしな、年齢も考えればこれくらいで当然だと思う。
どっちかと言えば親友を殺し殺されて「仕方ない」で済ますほうが異常。
まぁ良くも悪くもシンらしくていいと思った。
232:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 00:51:52
>>231
ほんとそこに尽きる
失敗しても感情のある生きてるキャラクターが好きだ
233:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 00:54:07
お疲れ様です!寝る前に確認してよかった~シン・コウVSサトー・ガトーの
大一番!しかし、本当にシンは成長しているな~「奇麗事は嫌いだが、
少しはやっていいこととやっちゃいけないことの区別くらいつけろよ!」
「こんなやり方で自立なんかできるもんか!逆にまた絞り上げにかかるだけだ!」
こんな台詞、絶対負債じゃ書けんと思いますよw
あと、帰還したらラクシズの連中にも言って欲しい↑の2台詞は特に。
めっさ気に入りました。
234: ◆hfGQ1C/H02
06/05/08 22:12:07
探すのが難しくなったので、上げておきますね。
235:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 22:19:52
>>234
専ブラ使ってないの?
IEでもブクマしとけばいいし
236: ◆hfGQ1C/H02
06/05/08 22:24:34
>>235
そういうのは全く。
基本的に検索を使うか、でなければ目で探します。
そのせいか、毎度毎度ブラクラやらウィルスコードに引っかかったりする……。
うちのパソコンがもう容量がいっぱいいっぱいなので、これ以上は何かのシステムを入れるわけにはいきませんしね。
(本音を言うと、ネトゲでアップするために容量を残しておきたいだけですけどね……。)
237:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 22:27:14
専ブラなんて大した容量食わないよ
つーかそれ以前にIEにはブックマーク機能がデフォであるんだし
238:通常の名無しさんの3倍
06/05/09 09:42:04
保守
239:通常の名無しさんの3倍
06/05/09 10:43:45
>>237
どれぐらい容量食うか見てきた
かちゅーしゃのフォルダが約400MB
そのうちログを除くと10MB、
定期的なログの削除をせずに保管して、
約1年半ほどの間のおよそ6200スレ分の分量
定期的にいらないスレのログを削除しとけばログ含めて20~30MBあれば余裕だな
240:通常の名無しさんの3倍
06/05/09 14:48:00
>>236
ならばこそ専用ブラウザの出番。
241:通常の名無しさんの3倍
06/05/09 16:02:39
もしかしてブックマークってわからないのかな
IEブラウザの上のほうの「お気に入り」押してスレURLを登録しとけばDat落ちするまでは
一発ジャンプできるってことなんだが
242:通常の名無しさんの3倍
06/05/09 22:47:24
まぁいいんじゃん
どう使おうが
ついでにたまにageてくれるとageにこんでいいし楽
243:通常の名無しさんの3倍
06/05/10 01:37:49
つーか2chのスレなんて本来ageる必要なんてないけどな
ageると嵐が沸きやすくなる
244:通常の名無しさんの3倍
06/05/10 01:46:10
ageると嵐がわくなんていつの時代だよ
今はsageてるとあらされる時代だぜ
時代は変わったんだ
245:通常の名無しさんの3倍
06/05/10 08:04:19
>>244
初耳だな、
つかお前が思ってるだけだろw
246:通常の名無しさんの3倍
06/05/10 12:31:21
>>244
キミキミ、age荒らしは目的を持って行動すると思うがなぁ。
スレの存在自体が気に入らないとかね。
奴らはsageを口実にして荒らしてるんだよ。
247:通常の名無しさんの3倍
06/05/10 17:12:44 5jo/Rl0c
スルーしとこう。
248:通常の名無しさんの3倍
06/05/10 18:48:57 yllX2hZZ
そうだな
249: ◆hfGQ1C/H02
06/05/10 21:28:30
今日は投下できません。レポート提出期限が明日なので、書き上げる必要がありますので。
明日は投下できるかも。
あと、専用ブラウザはやめときます。自分の目で探すことにしますね。
250:通常の名無しさんの3倍
06/05/10 21:28:54
保守
251:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 00:14:09
>>249
レポート頑張って下さい
252:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 00:16:13
悪いが、職人の私生活における都合なんぞに興味はない。
興味があるのは投下されるネタだけ。そのネタが来なければ保守するか雑談するだけだし。
いつも思うが毎度毎度、職人がそんな断りを入れんでもいいんじゃない?
253: ◆hfGQ1C/H02
06/05/11 00:41:05
>>252
まあ、そうなんでしょう。
ある意味、俺のこだわりに近いものですから。
何故投下しないのだろうと勘繰られるくらいなら、という感じでしょうか。
このこだわりが鬱陶しいと感じられるならば、やめておきますが。
254:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 00:58:52
>>249
>自分の目で探すことにしますね。
だから
専ブラじゃなくIEでもurl登録すればわざわざ探さないでいいってw
255:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 01:03:36
登録したいところで右クリックして
『お気に入りに追加』という手もあるんだが…
256:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 02:13:17
252
断りがあろうが、なかろうが、どっちでもいいじゃない。
レポート提出程度で私生活なんて大げさ
257:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 07:18:54
IEでも文字列からの検索出来るだろ?
まあ本人の自由なんだが
258:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 08:22:38
2chへの負荷を減らす為なるべく2chブラウザは使用した方がいいよ
259:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 11:42:09
>>257
上の方見ると検索は知ってるらしい
しかし検索すると言う発想があってお気に入り登録という発想ないのが
不思議だw
260:通常の名無しさんの3倍
06/05/12 17:29:53
とりあえず保守、しておく。
261:通常の名無しさんの3倍
06/05/12 22:22:14
投下マダー?
262: ◆hfGQ1C/H02
06/05/12 23:04:26
お待たせしました。
昨日は眠りこけてしまったし……いや、そんな私生活のことは聞いてませんね。
これより投下します。
263: ◆hfGQ1C/H02
06/05/12 23:06:21
25 新たなる謀略
ガトーが核バズーカをコンペイトウに撃ちこむ直前に遡る。
アルビオンから出撃した他の四人も目覚しい活躍を見せ付けていた。
「バニング大尉、見ていてください!」
バニングが戦死したことで、戦時階級として大尉に昇格したベイトは一機、また一機と敵を葬っていく。アルビオンのMS部隊をバニングから預かったのと同じだ。これ以上ないほどの戦闘能力を発揮し、止められる者などないほどだ。
「わざわざヨーイドンで仕掛けてくる敵がいるかい!」
後ろを向いた敵、頭頂部を見せた敵など、徹底的に不意を撃つモンシア。それが卑怯だとは誰も思わない。それが当然だからだ。彼はこのような敵を撃ち続け、撃墜数を伸ばした。戦場では敵に回したくないパイロットといえる。
「撃ちますよ!」
冷静、かつ正確にビームキャノンで敵を撃ちぬくアデル。接近戦は得意ではないらしいが、必要とあらばビームサーベルも使ってみせる。オールラウンダーとしての顔を持つアデルには、このジムキャノンⅡは最も適した機体といえる。
そして、ルーキーのキース。荒削りながら、トリントン基地から戦い抜いてきたキースもまた、激戦によって腕を磨かれていた。ジムライフルを敵機に命中させ、ビームキャノンで確実に屠っていく。さすがに格闘戦は不向きらしく、アデルに助けられることもある。
「冷静に。いいですね?」
「ありがとうございます、アデル中尉。」
言葉を返しながらもビームキャノンを撃ち、戦場に爆発の花を咲かせる。
そんなときだ。キースが咲かせた爆発の花よりも、さらに巨大な花がコンペイトウに咲いたのは。紛れもなくサイサリスの核バズーカだ。
「アデル中尉、俺、コウのところに行ってきます!あのままじゃまずい!」
「ジムキャノンⅡの機動性では間に合わないかもしれませんよ?」
「間に合わせて見せますよ!あいつの根性だって捨てたもんじゃありませんから!」
キースは言うが早いか、すぐさまコンペイトウへと機体を向けた。それを見送りつつ、アデルは呟いた。
「ここはあのお三方に任せるほかありませんね。」
コウはシンからの情報により、再びガトーと剣を交わすことになった。火花が散り、そのたびに機体が弾かれる。
「ガトー……!」
「やるな、ヒヨッコから随分と成長したものだ。いずれは連邦のエースとなるやも知れんな。」
「そんなことをお前に言われても嬉しくはないぞ!」
「そうか、私としては最大級の賛辞だったのだが、気に入らんか。」
「当たり前だ!」
「敵からの視点が、最も正当な評価を得られるということも知らんということか。お前たちが私をソロモンの悪夢と恐れるのとどう違う?」
「俺たちにとっては、お前にそれだけの強さがあるってことだ。」
「そういうことだ。仲間内では大げさに言われることも多いからな、敵からの評判の方が当てになる。」
「そうだとしても、俺は精神的に拒絶しているんだよ!正当だか何だか知らないが、お前に評されることそのものが気に入らないって言ってるんだ!」
「まるで子供の理論だな。ただの兵士でないなら、もう少し大局的にものを見たらどうだ!」
「二度も言われたくない!」
コウのビームライフルを避け、ガトーは言い返す。
「なら、少しは実行してみろ!」
よくも壊れたバインダーを操れたものだ。ガトーはコウの視界から消えて見せ、宙返りをしながらフルバーニアンの背を蹴飛ばして見せた。
「ぐうっ!」
反射的に振り返り、ビームライフルを撃つが、やはり回避される。
「腕は磨かれたようだが、考え方はまだまだ未熟だな!」
「何で俺がお前の考え方に合わせなきゃいけないんだよ!」
「これだから惰弱な連邦は……!」
「独裁政権の思想に漬かりこんだお前の理論なんか!」
264: ◆hfGQ1C/H02
06/05/12 23:07:57
怒りのこもったビームがサイサリスの左足に命中する。度々シンのビームライフルが命中していた部分であったため、ついに左足のシールド素材が破損した。
「意気込みは素晴らしい。敵ながら賞賛したくなるな!」
「二度も言わせるなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
さらにコウはビームライフルのトリガーを引き続ける。右のバインダー、左の脛、右足に命中したが、この程度ではガトーは止められない。
「ぬおおお!」
サイサリスのビームサーベルがフルバーニアンへと振り下ろされる。コウはビームライフルの銃身から伸びたビームの刃で受け止めた。
「ジュッテか?」
このビームライフルにはビームジュッテが取り付けられている。十手は江戸時代の日本で捕り物に使われた武具であり、本体の横から伸びた横手で刀を受け止め、刀身を折るために使われた。
ビームジュッテも十手と同じく、いざというときのビームサーベルに対する防具だ。この隙にビームサーベルを抜くための、いわば時間稼ぎのための装備なのだ。
「ならば!」
ガトーはビームサーベルに取り付けられたリミッターを解除した。刀身が膨れ上がり、ビームジュッテがビームライフルもろとも破壊される。コウは素早くビームライフルを投げ捨て、ビームサーベルを抜き放った。
「うわあああああああ!」
再びビームサーベル同士が激突し、火花が盛大に撒き散らされる。だが、今度はコウが圧されている。ビームサーベルの出力に差があるためだ。
「ぐぐぐぐ……。」
「これでも持ちこたえるか。名は何と言ったか。聞いたはずだが……。」
「俺の名前はコウ・ウラキだ!覚えておけ!」
「コウ・ウラキか。よい名前だ!」
ガトーのビームサーベルが閃き、深々とフルバーニアンの左肩を刺し貫く。だが、同時にコウのサーベルがサイサリスのコックピットからずれた右胸を貫いていた。
互いに火を吹きながら、二機のガンダムが崩れていく。そして、破壊が止まったところで二人のパイロットはトリントン基地以来の再会を果たした。
「コウ・ウラキと言ったな……。」
ガトーは背部に取り付けた移動用スラスターを吹かしながらコウに近付いていく。コウは黙って見ていたが、目の前に現れたガトーがバイザーを接触させたときは、さすがに目を見開いた。
「二度と忘れん!」
それはガトーがコウをライバルとして認めたことを意味する。いくら自分が不利な状況だったとはいえ、真正面から自機を落としたのだ。
流れ弾にゲルググを損傷させられたことはあっても、正面から傷をつけられたことはほとんどなく、つけた相手は悉く葬ってきた。
だが、相打ちまで持ち越したコウの腕を賞賛せざるを得ない。ある意味、いずれリベンジを果たさねばならないがためにライバルにしたようなものだ。
「くっ……俺は何度でもお前と戦ってやる!勝つまでな!」
「いい返事だ。」
ガトーは迎えに現れたリックドムに乗り込むと、そのパイロットに礼を言った。どうやら顔見知りらしい。
「カリウス曹長、ご苦労。」
全体的に色黒なカリウスはジオン公国軍時代、ガトーの部下だった男だ。サイサリスが撃破されたことを確認すると、すぐに駆けつけたらしい。
「大丈夫ですか?」
「私はこの通りだ。引き上げるぞ。」
ガトーが引き上げるのを見届けたコウは、すぐさま彼を追いかけてきたキースのジムキャノンに拾われた。
「コウ!生きてるって信じてたぜ!」
「ありがとう。でも、フルバーニアンを壊してしまったよ。」
「生きてりゃどうにかなるさ。目的は果たせなかったけど、お前はあのガトーに勝てたんだし。」
しかし、コウの脳裏には、何かが引っかかったままだった。
265: ◆hfGQ1C/H02
06/05/12 23:09:34
同じ頃、シーマのジオン海兵隊の艦隊は、輸送中のコロニーを襲撃していた。
「何をする!これはサイド3に住む者たちに必要なものだぞ!かつての同胞ならそのために……ぐわっ!」
コロニー公社の輸送船がゲルググマリーネのシールドナックルで叩き潰された。
「そんな理屈、あたしらに通じると思ってんのかい。」
彼らは輸送中の二つのコロニーに接近し、タイミングを合わせて集光用のミラーを切り取る。
何のことはない、たったこれだけの行動が、未曾有の被害を出すことになろうとは、誰も予測できなかった。仕掛け人以外は。
「これで連邦への鉄鎚を下せる。グワジンを用意せよ!」
仕掛け人たるデラーズが、ついに動く。それは、星の屑作戦の最重要作戦が迫っていることを意味していた。
266: ◆hfGQ1C/H02
06/05/12 23:11:56
ここまでです。
散々待たせてすんません。
267:通常の名無しさんの3倍
06/05/12 23:36:58
お疲れさん!
268:通常の名無しさんの3倍
06/05/12 23:46:42
GJ!
次もがんばって!!
269:通常の名無しさんの3倍
06/05/12 23:49:13
GJ!次は伝泥強奪か…でも少し変わるのかな?それに運命も改修の余地あるだろうし。
270:通常の名無しさんの3倍
06/05/12 23:49:29
乙!
271:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 00:44:01
GJ、と言いたいとこだが……今回はシンの出番がなかったのが少々残念だった。
だがこれも次へのつ繋ぎだと堅く信じてる。
ガンガレ◆hfGQ1C/H02 マジガンガレ。
272:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 00:45:48
コウがデンドロビウム見たら、
「あれは・・・まるでミーティアじゃないか!」
とか言うのかな?
273:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 00:47:46
コウじゃねえ、シンだorz
274:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 01:33:05
スーパーコーディネーターのキラきゅんならコウが打ってたみたいな薬使わなくても、
余裕で伝泥乗りこなせちゃったりできんのかな?
てかそもそもコウが打ってた薬ってなんなの?
275:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 01:34:29
>>274
ただの覚せい剤じゃない?
276:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 01:51:33
>>275
犯罪じゃん
277:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 01:54:07
>>275
ヒント:時代、国、状況によって法律は変わる
278:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 02:51:31
>>276
今現在の軍隊でも使ってるぞ。必要な時はちゃんと支給される。
279:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 09:26:56
強化人間に使う薬だったと聞いたことがあるが…
>>274
キラがCEで最強でも、UCだと一般兵並かと。
280:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 10:14:11
>>274-279
無針アンプル剤だったと思う。まあ、脳内麻薬分泌させて、無理やり疲労を
押さえ込むっていう点では共通やねw
281:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 11:48:26
まあなんだかんだいって宇宙に進出しても戦争をやってる世界だし、
効果時間が短い代わりに依存性が低い薬物くらいあってもおかしくないだろ。
282:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 15:44:00
単に栄養剤だと行って見る
283:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 15:55:40
十手をジュッテっていうのに違和感あったけど
Gp01fbの武装にほんとにビームジュッテってあるんだね
ひとつ賢くなった
284: ◆hfGQ1C/H02
06/05/13 17:12:24
ありがとうございます。
もう、いっぱいいっぱいで書いてましたから。どんどん劣化しているのが悲しい……。
コウが打ってた薬は、どうやら「一時的に強化人間状態にする」薬らしいです。γグリフェプタンの依存性を極端に少なくしたものではないかと思っています。
>>283
実はこのビームジュッテ、対シーマ戦で使っているはずなんです。原作でもそれらしき台詞もありますし。
が、出すのを忘れたので、今回にずれ込ませたのです。
ついでに、この十手状のライフルには昔々の特撮番組で見覚えがある作者…………。
285:通常の名無しさんの3倍
06/05/14 01:40:57
>>284
劣化してるなんて言わないでくれ! 俺はコウが活躍してくれて嬉しいんだ!
驚異的にスキルを上げてくる敵を素直に賞賛するガトー、 ただ感情をぶつけるコウ。
その後の展開に大期待ですよ。
シンと共に精神的に成長してほしいものだ。
何が言いたいかというとGJ。
まあ、俺の戯言は気にしないでくれ。
286:通常の名無しさんの3倍
06/05/14 07:34:21
過剰なマンセーは増徴を招くからあんまり言わないけど、
面白かったよ。頑張ってくれ。
287:通常の名無しさんの3倍
06/05/14 22:48:18
乙です。
288:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 00:22:44
細かいことなんだけど
×ジュッテ
○ジッテ
289:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 00:24:27
>>288
違う
十手の読みはジッテだが
GP01FBの武装は公式にビームジュッテという名称になってる
290:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 00:32:46
そういえばACE2にもあったなぁ>ジュッテ
291:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 01:15:28
>>289
つまり公式設定考えた奴が阿呆だったと
292:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 03:14:45
ちょいとばかり歴史の知識があれば分かりそうなもんだが>ジッテ
やっぱりアニメのことしか頭にない奴が作るとそうなるのかねえ
293:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 09:06:30
ジュッテと読む奴が多いんだから、ジュッテと読んだからって馬鹿ともアホとも言えないけどね。
294:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 11:09:53
時代劇でも十手はジュッテと発音してるしな
295:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 13:21:07
十手は大昔の武器(?)なんだしどこかで訛ってジュッテになったとか…
296:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 13:26:15
最近は十個をジュッコと読む人が多いのと同じことなんじゃね?
297:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 16:46:16
過去に実在した武器の名称を基にしてるんだから「ジッテ」と読ませるのが筋だろう。
江戸時代にも「ジュッテ」と呼ばれてたなら別だが。
298:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 17:59:34
どっちでもええがな(´д`)
気になるんならマトメサイト掲載時に直したらええやん
もちろん著者の了解あっての話だが
299:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 18:11:31
まあ公式で言われてるんならここのを直す必要はない罠
ただ>>291ってだけで。
300:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 19:01:44
遅レス
>>195
0083本編でコウがシンの立ち位置だったら、
シーマの裏設定(後付けかもしれないけど)のポテンシャルが
十分生かせたと今更ながら惜しい想いを捨てきれない。
301: ◆hfGQ1C/H02
06/05/15 21:27:03
上げておきましょう。
>>298
公式ではジュッテですので、そのままにしてもらうことにします。
ただし、「十手」の読みがなをつけられるのならば、「じって」とつけてもらいたいと考えていますが。
何にしても、この掲示板ではルビフリができないので、どうしようもありませんけどね。
あと。十手を「じって」と読むのは間違いないでしょうが、何故か俺が持っている武器事典だと、読みが「じゅって」になっている不思議……。
302:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 21:31:56
>>291
>>292
>>299
正しい読み方を知っていても、一般的に耳慣れた読み方を使った可能性を
考慮できないの?
303:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 22:03:50
まぁもう十手理論はいいだろ、
どこにあるかは知らないが十手スレでやればいい
公式が「ビームジュッテ」なんだからそれにならえばいいさ
304:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 22:37:48
そんなスレあるのかw
305:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 22:52:14
あったぞw
スレリンク(knife板)
306:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 22:59:46
>>305
テラワロスwwwwww
307:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 23:44:44
あんのかよwww
308:通常の名無しさんの3倍
06/05/16 00:02:49
スゴスwww
2ちゃんの凄さか、
ヴァカナのかw
309:通常の名無しさんの3倍
06/05/16 01:27:40
>>308
後者ですwwww
310:通常の名無しさんの3倍
06/05/16 16:34:07
投下マダー?
311:通常の名無しさんの3倍
06/05/17 09:59:10
捕手
312:通常の名無しさんの3倍
06/05/17 23:47:22
保守
313:通常の名無しさんの3倍
06/05/18 08:09:51
保守
314:通常の名無しさんの3倍
06/05/18 22:44:01
保守
315:通常の名無しさんの3倍
06/05/19 02:14:43
金曜保守
316:通常の名無しさんの3倍
06/05/19 20:26:59
職人さんが見つけやすいにageてみます
317: ◆hfGQ1C/H02
06/05/19 22:05:21
やっと書けました。これより投下します。
318: ◆hfGQ1C/H02
06/05/19 22:09:09
26 薔薇の船
ニナの提案で、アルビオンはラビアンローズという、アナハイム所有のドック船と合流することになった。
彼女によれば、シーマの行動はとんでもないことだという。
まず、タイミングを合わせてミラーを切り取ることで、回転しているコロニーの回転軸がずれる。
偏った軸のまま回転を続けるコロニーは互いに衝突する。二つのコロニーは離れていき、そのうちの片方が月の重力に引かれてフォン・ブラウンへと向かうのだ。つまり、これはわずかな作業を行うだけで実行できるコロニー落としということになる。
「これがやつらの目的だって言うのか!」
コロニー落としの悲惨さを直に見ているシンは、最早正気ではないと感じ、叫んだものだ。
あの作業では多くの同胞が死に、さらに、ユニウスセブンを落とそうとした元の同胞たちも命を散らしていった。その結果、地球に住む何億というナチュラルが死した。惨劇に次ぐ惨劇だ。
「あれは破壊しか生み出さない、最悪の戦略だ……これ以上は許すわけにはいかない!」
核兵器の使用を止められなかった彼らだが、さらに恐ろしい大質量兵器による爆撃は阻止せねばならない。だが、フルバーニアンを失い、サイサリスをも回収できずに破壊した彼らには、戦力が決定的に不足していた。
そのため、ガンダム3号機のトライアルを行っていたラビアン・ローズと合流することになったのだ。尤も、ニナは最初、反対だった。だが、最早どうしようもないところまで来ており、ラビアン・ローズに行くことを提案するしかなくなっていた。
ラビアン・ローズでトライアルを行っていたと言っても、実のところ、完璧には終わっていない。デラーズ・フリートの蜂起により、中断されていたのだ。
つまり、どの程度の性能かは使ってみない限りわからない。これは完全に博打だ。デラーズたちを止められるか、コロニーを落とされるかの。
ラビアン・ローズは不思議な形をした船だった。全体的に赤いカラーリングと、薔薇の花弁のような形もそうだが、中心部や外周部から伸びたいくつもの作業用アームが、まるで食虫植物の触手のようだ。
アルビオンの乗員はそうでもなかったが、シンはおっかなびっくりだった。この船の用途は知らされていたが、さすがにこの外観では多少気が引けるのだろう。
そんな彼がほっとし、そして喜んだのは、この船である人物と出会ったからだった。アナハイムでデスティニーを担当していた技師、ポーラ・ギリッシュだ。
「ポーラさん!どうしてここに?」
「あるものをあなたに届けようと思ってね。ついにミラージュコロイドを完成させたのよ!」
「ええ!?」
さすがにシンも信じられなかった。ミラージュコロイドはかなり特殊な化合物だ。下手をすれば、こちらに存在しない物質を使っていてもおかしくないというのに。
「ガンダリウム合金に使うレアメタルから合成してみたの。あなたの機体から採取したサンプルと分子構造は勿論のこと、拡散の仕方から分解までの時間まで、全てが一致したわ。」
「そりゃすごい!」
レアメタルというからには、相当な金額だろう。情報に対する代価にしても、ここまでしてくれるとは。
「ただ、あるだけもってきたけど、使用限界時間は合計10時間よ。使用方法によってはもっと短くなるかもしれないわ。それに、予備は確保していないの。これを使い切ったら後がないということを覚えていてね。」
それだけでも十分だ、と彼は思った。今までミラージュコロイドどころか、デスティニーすら使えなかったこともある彼にとっては、制限時間付きとはいえ、能力を完全に解放できるようになることは、大きな意味を持っている。
「これで全力で戦えるんですね。ありがとうございます。」
「それから、機体のデータ解析の結果なんだけど、この機体、強力なリミッターがかかっているみたいね。」
「リミッター?」
そんなものは初耳だった。というより、今まで制限した能力だけで戦ってきたというのか。
「ええ、この機体の推進装置は本来、推進剤を爆発させなくても、十分な加速力を出すことができるのよ。超電磁推進はそれだけ強力な装置なんだけど、この機体には最も重要なものが欠けているの。」
ここで一呼吸おき、ポーラは続ける。
「このデスティニーは、コックピットの加重緩衝機構が貧弱なの。つまり、加速時の加重にパイロットが耐えられないことになるわ。だからリミッターがかかっているわけ。」
「リミッター……それ、外せませんか?あいつらを止めるにはそれくらいしないと!」
「よくて失神、悪ければ圧死することになるわ。それでも?」
319: ◆hfGQ1C/H02
06/05/19 22:12:18
「俺は無駄死にするつもりはありません。デスティニーの本当の力があるとすれば、それを引き出すのがパイロットですから。それこそが生き残ることへ繋がると思っています。」
このデスティニーのポテンシャルを発揮すれば、生き残ることができるはずだ、と考えていた。勝つことは重要だが、生き残ることはもっと重要だ。失敗すれば多くの人間が死に行くことは無論、承知している。
だが、自分が死ぬことで本当に誰かが救われるのか、となると、それは首を捻らざるを得ない。死んでしまえば、そのときに誰かを救えてもそこから先は何もできない。生き残ってこそできることの方が多いのだ。
「……そう、わかったわ。OSに組み込んでおくから、モード変更で対応してね。少し時間を取らせてもらうわね。」
「はい、お願いします。」
ラビアン・ローズの別の場所では、コウがニナと共にガンダム3号機と対面していた。見た目はフルバーニアンと似ているが、背面のバーニアや、顔立ちがやや違う。この3号機はニナとは別の人間が手がけた機体だからだ。
全体的にすらりとしているが、ニーカバーやサイドアーマー、それに前腕部が大きい。何より違うのは、この機体には用途不明のピットやスリットがいくつか見られることだ。
「これがガンダム3号機、デンドロビウムよ。ウラキ中尉、この機体の特性がわかるかしら。」
コウの後ろから声をかけた人物は、明るい茶色の髪を後ろでまとめてカールさせたような女性だった。ルセット・オデビーといい、ニナのライバルのような存在だ。
彼女はニナと同じシステムエンジニアであり、デンドロビウムは彼女の手になるものだ。
「この機体、どうやら追加パーツを装備することで能力を発揮するみたいだ。ピットやスリットはドッキングに使うためのもので……腕に取り付けられたクローアームは武装取り出しのためのマジックハンドじゃないかな。」
一見にして特性を見抜いたコウを、ルセットは適正がある、と思った。元々メカニックマニアであるコウだ。このくらいはお手の物かもしれない。
「その通りよ。正確には、このMSはデンドロビウムではないわ。名前はステイメン。追加武装のアームドベース、オーキスを合わせてデンドロビウムと呼べるの。」
「ステイメン……オーキス?」
「そうよ。この機体のテスト、凍結されていたんだけど、必要でしょ?あなたたちには。」
そこに、丁度ポーラとの話を終えたシンがやってきた。
「これが3号機ですか。案外、普通の機体なんですね。」
コウはシンの言葉に苦笑した。この機体の正体を知ったら、彼はたまげるだろうな、と。シンの場合はそこまでメカニックに詳しいわけではないので、普通の機体に見えても仕方ないのだろう。
「この機体はそんなものではないさ。空前絶後の兵器だよ。核兵器よりは多少劣るだろうけど。」
「核兵器一歩手前の機体?これが?」
シンは感嘆の声を上げ、ステイメンを見上げた。そんな機体には、とてもではないが見えない。核兵器一歩手前の機体といえば、彼の脳裏には死の天使、フリーダムが思い浮かぶ。
「あいつほどゴテゴテと武装は装備されてないけど……まあ、見かけによらないってことかな……。」
そのとき、後ろから声が響いた。
「そこまでだ!」
シンたちが振り向くと、いかにも管理職という顔をした男がいた。
「ラビアン・ローズ駐留のナカッハ・ナカト少佐だ。この機体とプロジェクトは凍結されていたはずだ。君たちが持ち出すことは許可されていない!」
「そんなこと言ってたら、デラーズ・フリートにやられますよ!」
ナカトはステイメンの前に立ち、口を開いた。
「やつらには我々が対処する。君たちはデラーズ・フリート追討任務から外されたのだ。余計な口出しは控えてもらおうか。」
ガンダムをもってしても抑えられなかったデラーズ・フリートだ。こちらに数があるとはいえ、通常戦力だけではどうにもならないのは明らかだ。
しかも、デラーズ・フリートにはサトーまでいる。彼は、かつてコロニー落としを実行した人間の一人だ。ノウハウをいかし、いかにコロニーをターゲットに落とすかくらいは承知しているに違いない。
それだけではない。彼らの背後にはアステロイドベルトのアクシズ先遣艦隊がいる。彼らが何らかの援助をしている可能性も捨てきれない。こちらの手持ちの戦力では対処しきれないほどの装備を備えているかもしれないのだ。
「俺たちは止めることはできなかったけど、あんたたちに止められるっていう保証はあるのかよ?」
320: ◆hfGQ1C/H02
06/05/19 22:13:08
シンの言葉は冷たい管理職に届かなかった。
「アナハイムからの協力者らしいが、軍の詮索はやめてほしいものだな。止められるか否かではない。君たちに資格がないというだけのことだ。」
シンは唖然としながら口を開いた。
「このまま放置すれば、いったい何人の人間が死ぬか、わかっているのか、あんたたちは……。」
「我々が止める。君たちに口出しされる覚えはない。」
コウは我慢できなかった。ナカトを突き飛ばしてでもステイメンに乗り込もうとしたのだ。だが、ナカトはその前に銃を手にしていた。
「行かせんぞ、ここで私の命に逆らえば、君たちは厳罰処分となるのだ……。」
「くっ……!」
おとなしく引き下がれない。コウはそれでもステイメンへと向かおうとする。それを見たナカトが、ついに引き金を引いた。が、コウに弾丸は命中しなかった。何者かが間に割って入ったからだ。
「ルセット!」
ニナの金切り声で、シンは誰が撃たれたか、はっきりわかった。コウを庇い、ルセットが撃たれたのだ。
「ニナ……ガンダムを…………お願い……。」
彼女はニナにデンドロビウムを託し、そのまま息を引き取った。
ルセットを撃ったナカトは、拳銃で人を殺したことがないのだろう、声が震えていた。
「わ、私の言葉を、きか、聞かないからだ。わ、わかったな。」
シンの中で何かが割れた気がした。彼は素早くナイフを抜き放ち、ナカトに向かっていく。
「き、聞いていないのか!」
パニックに陥ったナカトは、シンに銃口を向け、引き金を引いた。だが、シンに銃弾が当たらない。ナイフで弾道を変化させたのだ。
「化け物……!」
ナカトにしてみれば、シンの動きは異常だ。化け物呼ばわりも仕方のないことかもしれない。だが、それがシンの癇に障った。
シンのナイフが閃き、ナカトの銃を跳ね上げる。一瞬無防備になったナカトの胴体に膝蹴りを入れ、銃を取り上げた。
「後は……コウさん、手伝ってください。」
未だ身動きの取れないナカトを縛り上げ、さらに柵にくくりつける。完全に動きを封じたのを確認すると、シンとコウは、それぞれの機体に向かった。
同じ頃、月ではシーマがアナハイムの重役と対面していた。
「さて、このまま月にコロニーを落とすかい?防ぐためには迎撃が必要だねえ?」
どこからかレーザーが撃たれる。その光がミラーを反射し、コントロールシステムを貫いた。次の瞬間、月面を向いたバーニアに火が着き、月から離れていく。だが、その行き先は青き惑星たる地球だ。
これこそがデラーズの目的だった。核攻撃をカムフラージュに使い、月へのコロニー落としに見せかけ、最後には地球に落とす。
あのコロニー落とし、ブリティッシュ作戦は多くの護衛のもとに行われた。だが、デラーズ・フリートには護衛を用意するだけの手駒がない。そのため、これだけの回り道を要したのだ。
その情報はアルビオンにも届く。ついに見せ付けられた真の目的。何としても止めなければならない。アルビオンの乗員は全員の心が一致していた。
321: ◆hfGQ1C/H02
06/05/19 22:15:56
ここまでです。
例のHPでもあまり詳しいことは書いてませんし、見てから時間が経ってます。
ですから、この話はもの凄く印象が薄いので、間違っていたり、欠けていたりする部分は多いかと思いますが、どうぞご了承くださいませ……。
orz orz orz
322:通常の名無しさんの3倍
06/05/19 22:27:46
>>318-320
hfGQ1C/H02 さん、乙です!!ついに登場しましたね、ガンダム史上に残る「化け物」(デ〇ルガ〇ダム?
あれは規格外ということでww)「ミーティアの偉大なご先祖」
『我が侭な美女』デンドロビウム!!!
そして、運命復活。ミラコロ搭載に加えて、リミッター解除!!ですか!?
リアルタイムで見てましたが、燃える!ただ、アルビオン組が
(パサロフ副長、ベイトさんにモンシアさんとアデルさん)が出ないのが消化不良
だったぐらいでしょうか。こうなると、デンドロVSノイエ、デスティニーVSガーベラ?
サトーさんはどうすんだろう?
コロニー落としを阻止すること出来るか?
「星の屑輝く宇宙(そら)、駆け抜けろデンドロビウム!!」
ちと種次回予告風にwww
では、お疲れ様でした。
323:通常の名無しさんの3倍
06/05/19 22:36:47
ジーザス!!
僅差でリアルタイム投下に立ち会えなかったよ畜生!!
もはやほとんど違和感無くシン君が83の世界に溶け込んでるなwGJです!
324:通常の名無しさんの3倍
06/05/19 23:12:23
この時代にガンダリウムはあったっけ?とか思ったが、デンドロってガンダリウムなのな。
それはいいとして、リミッターの解除ってのが厨臭くて気になったな。リミッターってのは機体の信頼性に関わっていることだけに、おいそれと外せば機体の性能が跳ね上がるわけじゃないからね。
特に推進に関わる部分のリミッターを外すと、パイロットは勿論、機体のほうも危ない。
ただ、運命の強化の言い訳はリミッター解除以外に思いつかないのが現実かな。
325:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 00:20:26
>>324
>厨臭い設定
そうか?
パイロットの保護と言う前提があるからそんな事も無いだろ
寧ろ「失神・圧死」と言う限界超えつつ新たな限界を設けた辺り
(・∀・)イイ!
と思うがな
326:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 00:25:19
>>324
まぁリミッター解除って諸刃の剣ってイメージがガンダムみたいなSFではあまりないからな。
シスクードのオフェンスモードとか『閃光の果てに』漫画版のアクトザクとか。
せめてマクロスプラスくらい無茶なことやってくれれば……と思ったがあれは本気で死ねるしなぁ。
運命はどうなるのか楽しみだ。
327:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 02:29:11
>>321
GJ!
俺自身本編見ただけだから間違ってるかも知らんが、
月からのあのレーザーはコロニーの核パルスエンジンを直接点火する為のものジャマイカ?
>>324
あの時代にもガンダニウムはあるぞ。
正確にはRX-78ガンダムに使われていたルナ・チタニウムが、
後にガンダムの活躍にあやかってガンダニウムと呼ばれるようになった。
ガンダリウムγがグリプス戦役初期にクワトロによってエゥーゴにもたらされた事を考えると、
0083のガンダムに使われてるのはおそらくガンダリウムβとでも呼ぶべきものと思われ。
>>326
一応作中で命の危険があると言ってはいるんだけどな・・・>シスクードのオフェンスモード
328:327
06/05/20 02:31:45
訂正
ガンダニウム→ガンダリウム
なんかWが混ざっちゃってるよorz
329:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 06:29:41
>>324
文章中にも「パイロットが危険」って書いてあるし、そんなに気にはならなかったかな。
陸戦型ガンダムにすらリミッター解除があるんだから、別にいいんじゃね?
まあ、あれはジュネレータ出力のリミッター解除だったけどさ。
330:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 19:57:45
危ないリミッター解除と言えば、ガンダムじゃないけどYF-21ですな。
感覚的にはアレに近いのでしょう、多分。
331: ◆hfGQ1C/H02
06/05/20 20:06:09
ありがとうございます。
リミッターについては賛否両論あるでしょうけど。
機体強化そのものは望むところではないので、「機体本来の力を解放する」形にしたわけです。
ただ、モデルはマクロスではなく、モノアイガンダムズのシスクードです。あれの内部がどうなっているのかはゲームでは確認できませんけどね。
どうでもいいけどシスクードと打とうとしたら「死スクード」と出やがった……やばい機体なのかな。
332:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 20:42:40
まぁ、ガルドみたいにならないことを祈ろう。
333:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 20:47:35
シスクードは実際かなり・・・というか凄くヤバイ機体。
良くても初速で失神、下手すればコクピット内でひき肉になる。
まあ、敵のど真ん中で失神すれば十中八九、蜂の巣にされるので
極めて危険な事には変わりないのですが。初回限定版は(シグが入手したのもこれ)
強化人間ですら手に負えなかったので後にエース用に少数生産された物は
加速装置自体が外されているとか。
334:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 22:10:03
>>333
しかしゲームでは何度でも使える仕様。まぁゲームだからって言われちゃそれまでだが。
いや大好きだけどなシスクード。
Gジェネでシグが出る日はまだなのか。
>>332
一瞬、コクピットの中でボロボロになったシンが四肢ぶっとんだ運命で突撃してく姿が見えたw
335:通常の名無しさんの3倍
06/05/21 00:30:01
>よくて失神、悪ければ圧死
と言ってもU.C.世界のナチュラル基準なわけで、コーディネイターである
シンならもうちょっと耐性があるかもしれん。
ナチュラルなら蛋白質が焼けるはず温度にも耐えたキラという前例もあるし。
336:通常の名無しさんの3倍
06/05/21 01:26:07
銃弾をナイフではじくシンには誰も突っ込まないのかw
白兵戦で種割れしてるし、これアニメでやったら反応がとんでもなさそうだw
337:通常の名無しさんの3倍
06/05/21 01:29:26
>ナチュラルなら蛋白質が焼けるはず温度にも耐えたキラという前例もあるし。
散々言われてきた事だろうけど、この時点で人間という以前に生物としてありえないよなw
338: ◆hfGQ1C/H02
06/05/21 01:42:51
>>335
あー、一応デスティニーに搭載された、機体とシンのデータを元に出された計算結果ということになってますので、こればかりはUC基準では書いていません。
全力を発揮すれば、いかにシンでも圧死する可能性は出てきます。
>>336
某斬鉄剣所持者のごとく、銃弾を真っ二つなどという、とんでもない状況よりは手加減して書いてはいますけどね。
昔々2chで白兵戦で種割れを使うネタを書いたことがあるので、その復刻版なわけです。
339:通常の名無しさんの3倍
06/05/21 06:16:11
まあ確かに通常時でも種割れはするわなw
種と死種の種割れってMS限定なアホな具合だしww
340:通常の名無しさんの3倍
06/05/21 15:29:22
>>339
ラクスが戦艦の艦橋で種割れしたぞw
341:通常の名無しさんの3倍
06/05/21 15:38:47
なんか意味なさそうだな
342:通常の名無しさんの3倍
06/05/21 21:50:00
ラクス陛下の種割れはキラ王弟殿下とのテレパシー会話の為です。
と、解釈するしかない。
343:通常の名無しさんの3倍
06/05/21 22:20:06
ラクスの種割れって、そのうち手から電撃でも出しそうで怖いだがw
と冗談は置いといて職人さんGJでした
344:通常の名無しさんの3倍
06/05/21 22:26:28
ラクスの種割れはやはりダークサイドの(ry
345:通常の名無しさんの3倍
06/05/22 20:25:57
>>322 『我が侭な美女』デンドロビウム!!!
なんかどこかの姉さんのパートナーが言いそうなセリフですな。
それはせておき職人さんGJです。
続きがとても気になります。
346:通常の名無しさんの3倍
06/05/23 12:48:03
亀だがネタキテタ!
GJ!
347:通常の名無しさんの3倍
06/05/24 14:21:11 sMjAGoWM
保守
348:通常の名無しさんの3倍
06/05/24 18:59:24
ガトーが発狂しそうだ。
「なんだこの世界の軍人どもは―ッ!?」
349:通常の名無しさんの3倍
06/05/24 22:09:12
捕手
350:通常の名無しさんの3倍
06/05/24 22:24:31 PmS2w3Ze
あえて言おうカスであると!!>この世界の軍人ども
351:通常の名無しさんの3倍
06/05/24 23:07:43
女々しいからな種は…
猛々しいからな星屑は…
352:通常の名無しさんの3倍
06/05/24 23:10:03
どっちも脚本に女が関わってるのに
353:通常の名無しさんの3倍
06/05/24 23:15:54
まあ大まかな違いは
種はホモ萌え、女キャラ萌えを狙った
星屑は親父萌えを狙った
354:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 00:14:27
面白さは星屑>>>>>>>種だけどね。
355:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 00:19:54
どっちが良作かと言えば断然0083だが、どっちが「面白い」と言われたら種だな。
あれだけ笑えるんだもの。
死種になると笑うことすら出来ないけど。
356:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 01:10:58
種は単なるネタ要員。
この板見るためにデス種見るの耐えてたけど、なにか。
357:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 14:16:12
>>348
「軍人」であると認識できないかもね
358:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 14:39:40
まあ国家が降伏したのに「アレは傀儡政権だ」などと理由つけてその命に
従わず、不法武装集団として活動するガトーも充分軍人失格だけどな
シーマみたいに謂われない戦争犯罪に問われる立場でもないし
359:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 18:38:47
ベクトルが違うだけで実際にはありえない軍人なのは確かだな
スタッフももこいつ周りから見れば浮いてるだろうなwって言ってたし
まあアニメだから面白けりゃいいけどな
360:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 18:57:36
確にガトもラクも国家に逆らい
武力をもって思想を実現しようとしたのは同じなんだか、
何でこんなに差がでるかねw
361:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 19:21:55
社会が萌えオタに優しくないからじゃないか?
362:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 21:04:18
ラクスはなんかチャラチャラしてる
363:通常の名無しさんの3倍
06/05/25 23:15:15
「キラがする戦争は綺麗な戦争」「ラクシズの核は綺麗な核」「対話より徹底抗戦」「平和のための大艦隊」「ラクシズはいつも正しい」
こいつらに「平和を叫ぶならモビルスーツを降りてからにするんだな!」って言ってくれんかな、ガトー。
364:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 00:06:18
良くも悪くも「武人」なんだよな。ガトーは・・・・・
365:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 01:43:49
ラルやノリスも武人ではあるが軍人ではないって話も出てたな
ジオンで軍人らしい軍人というと、やはりサイクロプス隊とかになるかな
366:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 07:51:24
永遠や大天使に『戦争を楽しもう、平和が怖い』って落書きしてやりたいが、
奴らには皮肉でもなんでもなくなるから困るwww
367:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 10:53:15
>366
そうか、何でキララクの思想行動が気持ち悪く感じるのか
アイツラ自称平和市民団体と同じなんだ
特定の思想と団体の平和の為
戦争をする
顔は腐女子好みのカエル面だが、中身は特アのチョンと同じか・・
368:通常の名無しさんの3倍
06/05/26 18:47:58
>>367
俺嫌韓だけどさすがにそれは特アの人に失礼だ
369:通常の名無しさんの3倍
06/05/27 00:02:17
>367
むしろ内ゲバで何人もの仲間を殺したり
山荘に立てこもったり。
ハイジャックしたり、空港で銃を乱射する連中
といったほうがいいかも。
無防備都市運動も聞くところによればそいつらの残党が
仕掛けた代物らしいし。
370:通常の名無しさんの3倍
06/05/27 00:06:38
>369
ピ○スボ○トもな。
371:通常の名無しさんの3倍
06/05/27 01:27:41
まあ、チョンの話はこれくらいで、
0083のOP見ながら投下待つべ
URLリンク(www.youtube.com)
372:通常の名無しさんの3倍
06/05/27 19:22:54
投下マダー?
373: ◆hfGQ1C/H02
06/05/27 22:18:41
現在作成中です。
いかん、ペースが落ちてきた……。
374: ◆hfGQ1C/H02
06/05/27 23:29:04
完成しました。
投下します。
375: ◆hfGQ1C/H02
06/05/27 23:31:22
27 宇宙の侍
アルビオンが独断で地球へと向かうコロニーに向かった頃、ガトーはアクシズ先遣艦隊からあるものを受け取っていた。
「素晴らしい!まるでジオンの精神が形になったかのようだ!」
彼の視線の先にあるのは、巨大なMAだった。全体的に人型の名残を持っているが、本来脚があるべき場所には推進剤の増槽タンクと思われるものが取り付けられている。これにより、この機体の機動性を確保する。
張り出した肩の下にあるのは腕ではなく、ワイヤーに繋がれたクローアームだ。そして、全身にいくつも存在する穴。これはメガ粒子砲だ。体の各所からビームを発射し、敵を完膚なきまでに叩きのめすためのものだ。
さらに、それだけでは飽き足らず、大型ミサイルランチャーを搭載し、火力を上げるだけでなく、Iフィールドと呼ばれる特殊装置を装備している。これにより、生半なビームによる攻撃を拡散させてしまう。
これはMAというより、鉄壁の移動要塞とでも表現すべき存在だ。名前はノイエ・ジール。意味はドイツ語で「新しき目標」である。ガトーからすれば、確かにジオンの精神と表現してもおかしくない名前だ。
「我々アクシズ先遣隊は戦闘に参加できませんので、この機体を提供するくらいしかできませんが……。」
ガトーにノイエ・ジールを引き渡した士官が申し訳なさそうに言うと、ガトーははっきりと返事をした。
「いえ、これでも十分すぎるというもの。事が成った暁には、兵の回収を頼みたい。」
「は、それは伝えておきます。」
ガトーはこのMAに乗り込みながら呟いたものだ。
「さあ、コウ・ウラキ。このノイエ・ジールで貴様を粉砕してくれる!出てこい!」
ラビアン・ローズを発ったアルビオンは、コロニーへと向かう。それを阻む任をヴィリィ・グラードル麾下のペール・ギュントが担当していた。
「ガトー少佐は自分で討ちたかったそうだが……我々が担当することを最後まで反対なされていたな。」
ガトーは単に自分で討ちたいだけではない。グラードルを死に追いやりたくないからだ。せめても、とサトーをつけはしたが、そう簡単に勝てる相手だとは思えない。
グラードルにしてみれば、フルバーニアンを失ったアルビオンに何ができる、と考えているようだが、ガトーはそうはいかないだろうと考えていた。
そんなグラードルはブリッジで報告を受けていた。MSよりも大型の熱源が接近している、と。
「MAか?」
グラードルが問うと、オペレーターがすぐに返す。
「いえ、それよりももっと大きい……光学映像を出します!」
モニターには、巨大な何かが大量の推進剤を撒き散らしながら突撃してくる様が映っていた。
「あのデカブツを仕留めるぞ。MS隊発進!同時にメガ粒子砲で砲撃準備!」
ペール・ギュントから多数のザク、リックドムが発進する。その中にはサトーのジン・ハイマニューバ2型も含まれていた。
とはいえ、このジン・ハイマニューバ2型は元来の姿からいくらか違っている。シンに斬られた両脚の膝から下をリックドムものを使い、攻撃力確保のためにとゲルググのビームナギナタを追加装備していた。
「デスティニーと言ったな……元の世界から来たザフト兵よ、今度こそ決着をつけてくれる!」
サトーは意気込み、ジン・ハイマニューバ2型を加速した。同時に、大型の熱源が二つに分かれた。一つはMS並に小さく、もう一つはまだまだ大きいままだ。どうやら、大型の熱源に小型の熱源が乗っていたようだ。
「MSと加速装置だったのか?」
そう口にした瞬間、MSと思われる熱源がある位置から紅色の光が広がり、熱源が瞬時にサトーの真上に来た。
「速い!」
サトーがビームカービンを構え、撃とうとしたときには僚機のザク二機が緑色の閃光に貫かれていた。
彼はビームの発射元にビームを放った。だが、紅色の光を撒き散らしながら、その機体は離れていく。代わって巨大な機体が突っ込んでくる。
「何だあれは、MA?だが、あのガンダム顔はなんだ!?」
グラードルが思わず口にしたのも無理はない。それはいくつもの箱をつなぎ合わせたような形をし、右側には長砲身のメガ粒子砲が取り付けられている。左側にはジェットエンジンのような形の円筒形の物体が設置されていた。
それだけなら通常のMAと変わらない。だが、そのメガ粒子砲と円筒形の物体の中間に位置する部分から、特徴的なガンダムの頭部が突き出していた。
376: ◆hfGQ1C/H02
06/05/27 23:33:56
「メガ粒子砲、撃てっ!」
ペール・ギュントに取り付けられたメガ粒子砲が火を吹き、そのガンダム顔のMAに直撃したかに見えた。だが、ビームが機体表面に命中する前に、拡散してしまったのだ。
「Iフィールドだと!?」
この機体にも、ガトーのMAであるノイエ・ジールに搭載されているIフィールドが設置されているらしい。つまり、ビーム兵器は役に立たないわけだ。
「連邦め、何というものを作ってくれたのだ!」
サトーはガンダム顔のMA、デンドロビウムを正規のペール・ギュントのクルーに任せることにした。彼が狙うはシンのデスティニーだ。
「デスティニーとやら!私と勝負しろ!」
全周波で放たれたその言葉を、シンが聞かないはずがない。彼はジン・ハイマニューバ2型に機体を向けた。
「邪魔をさせるわけにはいかぬ。ここで潰させてもらう!」
サトーの鋭い斬撃を避け、シンはビームサーベルを抜き放った。
「あんたにどれだけ説いたって、地球にあれを落とす気持ちは変わらないんだろ?なら、俺は全力で止める!」
刀とビームサーベルが激突し、互いに弾かれる。サトーが素早くビームカービンを撃つと、シンはそれをシールドで防ぐ。
「お前には大事なことが見えておらんのだ。所詮兵になりきれぬ半端者だということだ!」
サトーはクラッカーを投げ付けた。シンは爆発する前にバルカンで叩き落す。
「中途半端だからこそ、見えてくるものもあるんだ!大儀がどうとか理想がどうとかだけで、人間の生き死にを狂わせてたまるか!」
高エネルギー長射程ビーム砲を構え、熱線の束をジン・ハイマニューバ2型に向けて放つ。サトーはシールドで防ぎきったが、シールド表面がボロボロになった。
「武人は信条をもってこそ戦えるのだ!」
シールドを投げ捨てたサトーは、ランダムに動き回りながらビームを放ち続ける。ビームを避けつつ、シンはビームサーベルとアロンダイトを持ち替えた。
「兵に余計な感情は必要ないらしい。誰かを守りたいというだけの信条だけはある。俺は中途半端だろうな。けど、はっきりわかることはある。あんたらを止めなきゃ死ななくていい人間が死ぬって事だ!」
「地球の人間は死ななければならん!地球を食い物にして、力なき者を宇宙に追い出した連中だけだ!」
サトーはビームカービンからビームナギナタに持ち替え、斬りかかる。
「アンビデクストラスハルバート!?」
「どうだっ!」
すんでのところで湾曲したビームの刃をアロンダイトで受け止め、押し合いになる。
「スペースコロニーが不安定なものくらいは知ってる。宇宙に住んでる人間の不安は俺だってわかるさ!」
「ならば、何故我らの邪魔をするか!」
「関係ない人間を大勢殺すことになるからさ!あんたたちがユニウスセブンを落としたのだって、戦争と関係ない人間を殺されたからだろ!?連合の連中と同じ事をしてどうするんだよ!」
サトーとシンがぶつかり合っている間に、デンドロビウムは多数のザク、リックドムを相手に戦っていた。マシンガンとバズーカの驟雨を悉く避けていなし、ペール・ギュントからのメガ粒子砲を受け止め、コンテナからミサイルを放つ。
「何て化け物だ!無茶苦茶すぎ…………うわぁぁああ!」
ミサイルの直撃を受けたザクが爆散する。さらにデンドロビウムから角を落とした三角柱の形をした何かが放たれた。マイクロミサイルコンテナだ。無数の小型ミサイルを格納しており、敵戦力集中箇所に放ち、周囲にミサイルをばら撒く兵器だ。
100を超える小型ミサイルが残っていたペール・ギュントのMSを全て叩き落し、デンドロビウムがペールギュントに迫る。と、見るや機体下部に取り付けられたクローアームからビームサーベルが伸び、ブリッジが両断される。
デンドロビウムの戦いぶりは、MAなどという生易しいものではない。戦略兵器と呼ぶ方が相応しいように見えた。
サトーは唖然とした。これほどの破壊力を持つ機動兵器など、元の世界のミーティアくらいしか知らないからだ。
「何という兵器だ!せめてデスティニーだけでも!」
ビームナギナタを旋回させながらデスティニーへと突撃する。シンがビームライフルで撃つも、そのビームをビームナギナタで薙ぎ払い、そのまま真っ直ぐ向かってくる。
「まずい!モード変更……モード2に設定……!」
377: ◆hfGQ1C/H02
06/05/27 23:34:46
シンは一気に頭頂方向へと加速し、攻撃を回避する。不思議なことに、デスティニーがあった場所に残像が生じていた。それをビームナギナタで斬ったサトーの動きが止まる。
「何だ……残像だと!?」
その虚を衝き、シンはビームライフルのトリガーを引いた。目の前でジン・ハイマニューバ2型が爆発する。
「おのれ……コロニーの平和は……未だ見えず……!」
「……あんたのしたいことはわかるけど……でも、実行してはいけないことなんだ。わかってほしかったんだけどな……。」
この残像は、メインエンジンの冷却に使用されたミラージュコロイドによるものだ。以前の分身は連続してミラージュコロイドを放出していたため、数は多いのだが薄く儚く、すぐに消えてしまうものだった。
だが、リミッター解除と急加速することによって、濃度の高いミラージュコロイドの残像を作り出し、まるで分身のように見せることができるのだ。MSのモニター越しならなおさらだ。
サトーにも信じるものはあった。だが、自分にも信じるものはある。それが激突し、事ここに至ったのだ。
だが、それでも別の場所で会えたなら分かり合えたかもしれないのに、と思わざるを得なかった。
378: ◆hfGQ1C/H02
06/05/27 23:36:30
ここまでです。
なんか間隔が開いてしまって申し訳ない。
続きの妄想を頑張ります。
379:通常の名無しさんの3倍
06/05/27 23:50:07
>>378
GJ!
残るはクライマックスの連続ですか。
なら期待と共に幾らでも待とうじゃないか!
しかしビームナギナタも呼び名を変えるとあんな名前になるんだな。
380:通常の名無しさんの3倍
06/05/27 23:59:57
運命の武器がちゃんと活かされていて運命好きとしてはうれしいっす
381:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 01:00:30
シンもサトーも白熱した戦いをありがとう!と言いたい気分ですね
しかし、サトーとか上手く使ってやればこんなに面白くできるのになぁ・・・嫁ときたら・・・
382:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 02:51:15
まぁ嫁はこんな展開面白いともなんとも思わん(それどころか理解不能)だろうしなw
383:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 10:43:39
読んでいて、戦闘シーンが目に浮かぶようだったよ。
続きをwktkで待ってる四ノシ
>>382
そんなのにガンダムの脚本やらせること自体間違ってるのにそれを是正もできない酸ライズ…
もうあの会社だめぽ…
384:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 10:50:18
投下乙です。
ただ、戦闘の描写が若干薄いのが気になりますね。
だからと言ってあまり濃くしてしまうと長ったらしくなるので難しいところですが、
このままだと0083をある程度知っていないとわかりにくいかと思われます。
セリフやシンの内面の描写は全く文句はありませんので、この調子で頑張ってください。
次回は「デンドロ、ノイエの巨大感」や「デスティニーのスピード感」をさらに強調してみてはどうでしょう?
385:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 17:54:04
そう言えば吉良たちはどこへ行ったんだろう
386: ◆hfGQ1C/H02
06/05/28 19:57:01
ありがとうございます。
スティングを一度殺してデストロイパイロットとして復活させた負債が如く、「何のためにサトーを出したんだ」と言われることを予想していたんですけどね。
そういう声が今のところないようで、何よりです。
>>384
あー、なかなか難しいところですね。デンドロビウムやノイエ・ジールなら、デスティニーを引き合いに出せばすみますが、デスティニーのスピード感は……。
一応、「デスティニーを載せられるほどの巨体」として、デンドロビウム登場のシーンを描いたんですけどね。
387:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 22:27:37
>大型ミサイルランチャーを搭載し、
ノイエってビーム主体の機体だったはずだが、ミサイル搭載してたっけ?
記憶があやふやなんで間違っていたらすまん。
>一応、「デスティニーを載せられるほどの巨体」として、デンドロビウム登場のシーンを描いたんですけどね。
テッカマン風に腕組んでオーキスに乗っている運命想像して燃えた。
それなのに種運命本編での活躍は...
いや、蒸し返すのはよそう...
388:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 22:31:42
>>387
ミサイルはある。本編はちと忘れたが各ゲームでも標準装備。
とはいえ八割方ビーム兵器でデンドロのスピードも桁外れだったから
カリウスも「ビーム主体のその機体では!」って言ったんだろうけど。
389: ◆hfGQ1C/H02
06/05/28 22:44:46
URLリンク(www.gundam0083.net)
このサイトに機体のスペックは書いてあります。
この中でもノイエ・ジールが大型ミサイルランチャー×4、小型ミサイルランチャー×24装備していることがわかります。
他にも、偏向メガ粒子砲までついてたりすることがわかります。要するにフレスベルグの元祖なんでしょうけどね。
また、デスティニーはデンドロビウムにしがみついている状態と考えてください。Zの戦闘におけるドダイのような感じでしょうか。
390:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 22:56:28
ACE2ってゲームでノイエ・ジールが出てきて使えるんだが
背中に小型のミサイルハッチがありそれが開いてミサイル撃ってた
脚部(?)のスカート内側から大型ミサイルが発射されてる。
391:通常の名無しさんの3倍
06/05/28 22:58:41
あまりにもデカイドダイだなw
392:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 01:06:35
コウ「友よ、今が駆け抜けるとき!」
シン「……?何です、それ……?」
コウ「いや……なんでもない。前々から少しやってみたかっただけなんだ」
シン「はぁ……」
393:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 06:55:42
「ジオンの精神が形になった」
ってノイエの形のことを言ってたんじゃなかったっけ?
394:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 10:35:34
>>392
ちょwwwそこのトロンベwwwww
395:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 11:36:36
>>392
数日後
コウ「友よ、今が駆け抜けるとき!」
シン「応っ!」
コ&シ「刃馬一体!逸騎刀閃!」
キース「毒されてる…」
396:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 19:46:15
数年後
コウ「超級」
シン「覇王」
2人「電影だぁぁぁぁあんっ」
397: ◆hfGQ1C/H02
06/05/29 19:51:46
>>393
そうかも知れません。
ただ、凡人の俺には形からジオンの精神を読み取ることはできませんので、名前から想像してみました。
wikiで意味を見、翻訳サイトで確認してから、これがジオンの精神だと思いましたから。
398:通常の名無しさんの3倍
06/05/29 21:53:41
数十年後
コウ「石破っ!!」
シン「ラァブラブ!!」
二人「天驚けぇぇぇぇん!!」
399:通常の名無しさんの3倍
06/05/30 09:01:36
>>397
ノイエを正面から見るとジオンの国旗の紋様(?)に似ているからじゃね?
400:通常の名無しさんの3倍
06/05/30 12:35:21
〃⌒⌒ヽノ
/〈ノノ_、^_))) 400さね
/ (| | ,_ノ`ノ|_
_______i,∇りヘ ソりソi______
/⌒ヽ ;/ ,イ (, ,Ψ, ,),r --、 ;;\
/;; ;; ;;ヽ!___/]つ-=/.r'⌒.i∧;; ;\
/;. ;;| :: ;;ヽ;; ;;\ ,r' i-=Ti ヽ;;__;\
/,; ;;ノ;; ;; ;; ヽ ;; ;;\. ,r'i ||;\ ,,_/,;; \
ん;;ノ;; ;ヽ;; ;;,\;; ;; \ . i . ||;;; `';; ;;; ;; ;; >
ん~、;; ;;;_不ノ~~f、 ,ヽ~'~~~~""
401:通常の名無しさんの3倍
06/05/30 15:37:11
小説版に於いては、空耳とかではない正しい表現としてノイエのことを
「ジオンの精神が塊になったような」
と表現していましたな。
いやすまん、言ってみたかったんだ……さすがにあの誤字はないよなあorz
402: ◆hfGQ1C/H02
06/05/30 18:47:16
>>399
あんまりそういうふうには……むしろムサイ後期型の方がそれらしく見えますけど。
>>401
ノイエ・ジールを綴りに直すと
403: ◆hfGQ1C/H02
06/05/30 18:52:54
何故切れた……。きちんと書きます、はい。
>>401
ノイエ・ジールを綴りに直すと「neue ziel」で、これをライブドア翻訳するとnew aimsになります。
さらに、これを翻訳すると、「新しい目的」となります。「新しき目標」は俺なりの意訳ですから、正しいと言い張ることはできません。
とりあえず、>>398の流れを荒らし認定していいですか?最初は笑っていられましたけど、そろそろ不快になってきましたので。
念のために言いますと、デンドロビウムにデスティニーを載せたのはハッタリでもカッコつけでもありません。これから書く話で明確な理由は述べます。
404:通常の名無しさんの3倍
06/05/30 19:27:50
>>403
もし仮に荒らしだと思うのならスルーしましょう
405:通常の名無しさんの3倍
06/05/30 22:19:35
遅くなったが職人さん乙GJ!!
あ~投下に間に合わんかった・・・ors
ついでに質問だけど偏向メガ粒子砲ってやっぱ向きかえれるの?
原作で使ってたっけ?
406:0083
06/05/31 08:51:44 l861gtxI
両機の武装など
ガンダム試作機3号機・D
宇宙空間における拠点防御目的
全高 140m 自重 226,4kg
武装 メガビーム砲×1 大型ビームサーベル×2 ビームライフル×1
フォールディングバズーカー×2 爆導索×1 大型集束ミサイル
マイクロミサイルコンテナ
Iフィールド
ノイエジール
宇宙空間での戦闘を追求して開発され巨大MA
全高76.6m 自重198,2t
武装 偏向メガ粒子砲×9 有線クロー・アーム×2 メガ粒子砲×6
大型ミサイルランチャー×4 小型ミサイルランチャー×24
メガカノン砲×1
Iフィールド
407:通常の名無しさんの3倍
06/05/31 11:53:14
>>403
流れに乗って悪乗りし過ぎただけだろう
気にすんな
408:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 00:47:57
>406
か、軽いのな……3号機って
409:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 08:04:26
テラカルスw
410:通常の名無しさんの3倍
06/06/01 12:21:31
kg!?
411: ◆hfGQ1C/H02
06/06/02 19:07:17 UyPEabSJ
>>407
ああ、なるほど。
>>398殿、神経過敏で失礼しました。
現在書いている途中です。少しばかり書きづらい、というか、極力書きたくない部分が入ってくるので苦労していますが、遅くとも日曜までには仕上げる予定です。
412:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 19:14:33
A-BOYに衝撃
スレリンク(hiphop板)
413:通常の名無しさんの3倍
06/06/02 23:12:17
ネタ待ち保守します
414:通常の名無しさんの3倍
06/06/03 20:32:38
もう知ってると思うけど和田と隠者のエンジンはHDだった件
415:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 14:22:53
>>414
HD?
ってなんだったっけ?
416:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 14:31:12
>>415
HD=ハイパーデュートリオン
417:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 15:13:59
>>416
おお、その略か・・
って和&隠って核じゃなかったっけ?
それとも「」お得意の矛盾後付設定か?
418:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 15:39:07
>>417
結局運命と同じってことになったらしい。
運命のエネルギー切れ描写は、チャージが間に合わなかったんだそうな。
なんでそんな風にしたのかは知らん。
そのままで何か問題あるんだろうか?
419:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 16:20:50
>>417
デュートリオンと核エンジンの両方乗せてるハイブリッド動力だからハイパーを付けてハイパーデュートリオン。
420:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 18:36:18
たかが一派閥が最新鋭機の情報を持っている上に、それと同等(ミーティア運用してもエネルギー切れないからそれ以上かも)の性能の機体をほぼ同時期に完成させる。
2年前に最強と言われた機体の「数倍」の能力を持った機体をたかが一派閥が開発する。
そんなおめでたい世界です。
映画でも「数倍」の機体を造ってくれるはずです。
421: ◆hfGQ1C/H02
06/06/04 22:50:04
できました。
ここから少しずつ物語が変化していると思います。
後、ストライクフリーダムとインフィニットジャスティスは核動力扱いにします。
いい加減負債に振り回されたくはありませんので。
422:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 22:51:20
∧∧∩
( ゚∀゚ )/
ハ_ハ ⊂ ノ ハ_ハ
('(゚∀゚ ∩ (つ ノ ∩ ゚∀゚)')
ハ_ハ ヽ 〈 (ノ 〉 / ハ_ハ
('(゚∀゚∩ ヽヽ_) (_ノ ノ .∩ ゚∀゚)')
O,_ 〈 〉 ,_O
`ヽ_) (_/ ´
ハ_ハ キタ━━(゚∀゚)━━!!!!! ハ_ハ
⊂(゚∀゚⊂⌒`⊃ ⊂´⌒⊃゚∀゚)⊃
423: ◆hfGQ1C/H02
06/06/04 22:54:59
28 宿敵来襲
一度アルビオンに帰艦したデスティニーとデンドロビウムは補給を受けていた。デスティニーは艦内の格納庫でミラージュコロイドを補充していたが、デンドロビウムはそうはいかない。
何しろ、このデンドロビウムの追加武装部分であるオーキスは、本体だけで全長73.0メートル、幅62.0メートル、高さ38.5メートルあり、高さだけでもデスティニーの二倍はある。
この巨体ゆえにアルビオンの格納庫に入りきらず、艦の外に係留し、その状態で整備員がノーマルスーツを着用した上で、船外活動の形を取らないと補給ができないのだ。
ただ、この巨大さが役立つこともある。デスティニーを載せて移動できるのだ。
デンドロビウムもデスティニーも機動兵器という概念から大きく外れた存在だ。艦の近くで行動すれば、艦までも巻き添えにする可能性が生じる。事実、シンは意識していないとはいえ、アルビオンから離れた位置で戦闘を行っていた。
そのため、二機セットで行動するのが一番よい。だが、ここで問題が生じることになる。デスティニーに搭載されるミラージュコロイドの量には限界がある、ということだ。備蓄を節約しなければ、戦えるものも戦えない。
さりとて、ミラージュコロイドを使わなければ本領を発揮できない。デスティニーそのものは、ミラージュコロイドを使用さえすれば、デンドロビウムと併走できるほどの機動力を有しているのだ。
色々と考えた結果、デスティニーをデンドロビウムの上に載せることにしたのだ。丁度、旧ジオン軍のドダイのようなものだ。
デスティニー自体の重量は79.44トンあるが、デンドロビウムは226.4トンだ。全装備搭載状態で453.1トンだから、デスティニー一機が載ったくらいでは機動性はそれほど低下しない。
それだけではない。デスティニーはフェイズシフト装甲装備機であるが故に、ビーム兵器という弱点がある。その弱点を、搭乗しているデンドロビウムのIフィールドがカバーしてくれるのだ。
ビーム兵器ばかりのデスティニーから攻撃を仕掛けることはできないが、あくまでも戦力輸送のためだ。戦場に出るまでにビームで落とされなければいい。
シンは補給を受けるグレーのデスティニーを見上げながら呟いた。
「補給が終わらなければ戦えはしない……けど、無茶を言うわけにはいかないよな。」
整備員あってのMSだ。彼らに文句を言うなど問題外である。この機体はバッテリー機であるため、充電に時間がかかる。バッテリーが問題なのではなく、アルビオンにそれだけの電力を一気に回せるだけのパワーがないだけだ。
「こっちは核融合エンジンが主体だし、充電に時間がかかるのは仕方ない。問題は充電が終わるまでに敵が来たときだ……。」
言ってから後悔した。シンが危惧していた敵機が襲撃してきたのだ。補給作業中と見て仕掛けてきたに違いない。
「アスカ!ここは俺たちに任せな!お前は後に備えてろ!」
モンシアの言葉に、シンは安堵した。嫌味な親父だと前までは思っていた。だが、今は自分を仲間だと意識し、守ろうとしてくれる。
背後に事情があろうとなかろうと、彼は素直にモンシアに対して、敬意を持つ気になった。
モンシアたちと共に、コウもデンドロビウムのコアユニット、ステイメンで出撃した。ステイメンはフルバーニアンと同様に空間用高機動機だ。両手に装備したバズーカで次々と敵を撃墜する。
「うわあああっ!」
雄叫びとともに、今またバズーカの弾体が発射され、回避運動に入ろうとしたザクを撃砕した。残ったリックドム2機も、キースのジムキャノンⅡ搭載のビームキャノンで貫かれ、奇襲部隊は全滅する。
元々、リックドムは地上用のホバークラフトを流用した、高出力エンジンでの対艦一撃離脱タイプの機体であり、MSとの戦闘には向いていない。ジムキャノンⅡも砲戦仕様機ではあるが、万能機に近い性質を有するため、リックドムのような機体には強いのだ。
襲撃を退けたアルビオンから、再びデンドロビウムが出撃する。その上にデスティニーが乗り、その後を追うような形で不死身の第四小隊とキースが続く。
「コウさん、大丈夫ですか?」
シンが接触回線でコウに聞いたのは、出撃前に行った無針アンプルによる浸透圧注射のことだ。デンドロビウムのコックピットには強力な加重緩衝機構が取り付けられているが、デンドロビウムの加速力による加重はそれを遥かに上回る。
そのため、どうしても薬剤による一時的な強化人間化が必要となるのだ。具体的には、痛み止めと反射向上薬が主体だ。依存性こそないものの、多少判断力が奪われるという副作用もある。それを心配したのだ。
424: ◆hfGQ1C/H02
06/06/04 22:55:51
「俺は目的を見失いはしないさ。ガトーの企みを止めて見せるよ。」
元気な声を聞いたシンはほっとしたが、これも薬による作用なのだろうか、と疑ってしまう。その言葉は間違ってはいない。しかし、その正しさが逆に疑いを深めてしまったのだ。
「コウさん、多分ガトーも来ているはずです。他の部隊は俺に任せてください。」
たとえシーマと戦うことになっても、とシンは心の中で付け足した。どうせ戦うなら、自分の手で殺すべきだと思ったのだ。親しくなったからこそ、自分の手で殺すのが礼儀だと。シーマもそれなら納得するだろう、と。
とはいえ、戦場にたどり着くまでにシンはろくに攻撃できない。せいぜいバルカンを撃つ程度だ。これでは止めることができない、と感じたとき、恐れていた事態が起きた。コロニーが阻止限界点を突破したというのだ。
「遅きに失したというのか……!」
アルビオンのブリッジでは、シナプスがアームレストを叩く姿があった。デンドロビウムを奪ってすらこの結果だ。悔しくないはずがない。
その頃、別の方向から連邦軍軌道艦隊がコロニーに接近していた。この艦隊の指揮官はバスク・オムという人物である。奇妙な赤いゴーグルが特徴的な男で、ジオンを深く憎むことで有名だった。
彼は一年戦争時代、ジオンの拷問に遭い、視力が低下してしまった。そのためにこのゴーグルをかけているのである。
「ふふふ、頃合だな。」
自分が指揮するマゼラン級のブリッジで呟くと、麾下の兵に指示を出した。周辺の艦から無数のボールと呼ばれる、球体にキャノンを取り付けたような作業用ポッドが飛び出した。
それらは宇宙空間に銀幕を次々と設置していく。まるで、薄いシートを展ばすかのようだ。その幕はどうやら鏡らしい。その正体を、グワジンのデラーズが見抜いた。
「ソーラーシステムか!」
かつてソロモンの艦隊を一瞬の内に消し去ったソーラーシステム。この兵器は鏡を使い、日光を一点に集中させて焼き払うという、単純且つ大仕掛けな光学兵器だ。
第二次大戦中にドイツ軍が似たような兵器を開発したようだが、実験は失敗に終わっている。鏡の面積と反射率が足りなかったためだ。
このソーラーシステムは一年戦争の時のものより小型であるが、収束率と反射率を上げ、従来のものと変わらぬ破壊力を有している。
「そうはさせんぞ!」
ノイエ・ジールに乗ったガトーは、すぐさまソーラーシステムを形成する鏡へと向かう。この兵器の弱点は、なんと言ってもただの鏡であるから、単体では無防備なだけなのだ。
体中に取り付けられたメガ粒子砲を一斉に放ち、手当たり次第に鏡を攻撃する。止めようと立ち塞がったボールを突き飛ばして破壊し、ジムをクローで叩き潰し、砲撃してきたサラミス級の戦艦に大型メガ粒子砲を撃ちこむ。
その戦いぶりたるや、デンドロビウムに勝るとも劣らない。元々、デンドロビウムにはジオン系の技術も含まれている。似た性質を有しているのは当然かもしれない。
「ええい、あのMAはいったいなんだというのだ!排除しろ!」
その様子を見ていたバスクが、場所も考えずに怒鳴り散らす。副官が止めようとしても、聞き入れない。
「やつらを一撃せねば私の気が収まらんわ!」
ジオンに対して深い憎しみを持っているバスク故に、ガトーたちの行動はどうしても許せないのだろう。
だが、信じられない事態が起きた。レーダーに識別不明の部隊が現れたというのだ。どこからか移動してきたのではない。その場に出現したのだ。つまり、デスティニーでもデンドロビウムでもない。
その正体を知っている人間が一人だけいた。シンだ。
「まさか……あいつらまで来るとは……!」
淡紅色の流線型をした艦。左右に着いた白とサーモンピンクの2つの機体。ラクス・クライン一党であることは、彼の目には一目瞭然だった。
「コウさん、俺はあいつらのところに行きます。あいつらの性格から考えて、このままだと……!」
シンの思った通りに彼らは動いた。敵味方の別なく、攻撃を開始したのだ。
425: ◆hfGQ1C/H02
06/06/04 22:56:56
彼らとしても、この戦闘に介入しようと思ったわけではない。ただ、戦場の真ん中に転移してしまったため、連邦軍、デラーズ・フリート双方の攻撃を浴びるという事態になり、それを自分が集中攻撃を受けていると勘違いしたのだ。
転移した事実がきちんと理解できていれば、そうはならないだろうが、部隊丸ごとが転移したのでは混乱も当然といえる。だが、一番混乱、いや、すでに錯乱の域に達している者が二人いた。
「私たちが何故攻撃されなければならないのか……キラ、あれを排除して下さい。」
「わかったよ……ラクスに攻撃するなんて許せない……。」
時空転移の影響で、まともな思考が欠落し始めている。シンのようにある程度時間を置けば問題ないのだが、事態を把握しきる前に行動してしまったため、思考に狂いが生じてしまったのだ。
シン自身、時空転移の直後に接触したガトーに刃を向けてしまったが、これも転移の影響がまだ残っていたからなのだ。
元々、正当な理由もなくプラントを攻撃した彼らだ。シンからすれば、最初から狂気に取り付かれているようにしか思えない。それが多少ひどくなったからといって、不自然だとも感じなかった。
しかも、最初の攻撃だけは命中させた彼らだったが、落ち着いた連邦、デラーズ・フリートたちから集中攻撃を受けることになった。
「まだわからないのか!」
両手に持ったビームライフル、両腰にマウントしたレールガン、腹部の高出力ビーム砲、それに背部のドラグーンを一斉に放つが、元の世界とは違って攻撃を避けられてしまう。
「そんな!攻撃が当たらない!?」
手当たり次第攻撃している様子はガトーにも見えていた。ソーラーシステムを止めることも重要だが、その傍若無人さがあまりにも腹立たしかったのだ。
「おのれ、我が同胞に手を出すのか!」
ノイエ・ジールの姿は圧倒的だった。高さだけで76.6メートルあり、キラの乗るストライクフリーダムの全高と比較して三倍近くある。キラには、何か禍々しく感じられた。自分の機体とも関係があるだろう。
「天使になったつもりか!手当たり次第とはふざけた真似を!」
体の各所に取り付けられたメガ粒子砲を放ち、ストライクフリーダムに攻撃を仕掛ける。それを回避したキラは再び一斉射を行った。だが、効果が一番期待できるであろうレールガンを回避され、その他のビームも悉く無効化されてしまう。
「何てスピードなんだ!しかもこの大きさで!?」
特にドラグーンを回避されたことがショックだった。ドラグーンは敵を取り囲み、全方位から攻撃を仕掛けることができる兵器なのだ。それを回避されるなど、全くの想定外だ。
「ソロモンの亡霊の兵器を模したのか?だが、本物よりも甘い!」
ソロモンの亡霊とは、一年戦争時のニュータイプパイロット、ララァ・スンのことだ。彼女はニュータイプ専用MAであるエルメスを駆り、30機ものビットによる全方位攻撃を得意としていた。
彼女の攻撃は、これ以上ないほどに逃げ場のないビームの檻を作り出したというが、それでもガンダムに敗れてしまった。
同じソロモンの名を冠するガトーも知った存在だ。その攻撃方法も戦争が終わってから映像で見たことがある。それよりも荒い包囲網だったのだ。
「ニュータイプなど私は信じないが……オールレンジ攻撃なら私もできるぞ!」
有線クローアームを射出し、ガトーはメガ粒子砲を名も知らぬ白いMSに撃ちこんで、要塞のようなMAを移動させる。
「そんなもの!」
キラは有線クローアームを回避し、メガ粒子砲をソリドゥス・フルゴールで受け止めた。が、下からビームの刃が迫る。有線クローアームに取り付けられた大型ビームサーベルだ。
「なっ!?」
426: ◆hfGQ1C/H02
06/06/04 22:58:14
ビームサーベルを避けたところを狙い、小型のミサイルが炸裂する。さらに、ノイエ・ジールは既に上に回りこんでいた。ソロモンの亡霊ほどではないが、さすがに歴戦の兵士だけのことはある。
「去ね!」
メガ粒子砲と同時に偏向メガ粒子砲までも放った。通常のメガ粒子砲と違い、磁場を利用して加速した金属粒子の進路をコントロールして、曲がるメガ粒子砲を放てるのだ。
その攻撃を遮る者がいた。サーモンピンクで鶏冠のようなセンサーを持つインフィニットジャスティスだ。
「キラに攻撃するのなら、俺が相手だ。」
インフィニットジャスティスを操るアスランの声を聞いたが如く、ガトーは言葉を漏らす。
「面白い、来るがいい!」
ガトーは至近距離から大型メガ粒子砲を放った。一撃で戦艦をも吹き飛ばす、ノイエ・ジール最強の兵器だ。だが、それをインフィニットジャスティスは手にした大型シールドで防ぐ。
「ほう、だが、これならどうだ?」
偏向メガ粒子砲をうねらせ、さらにミサイルを撃った。同時に加速し、手元に戻した有線クローアームにビームサーベルを持たせ、一気に斬りかかる。
「くっ!」
蛇のようなメガ粒子砲をシールドで受け止め、リフターを放つ。だが、リフターに装備されたビームカッターが肩に命中するも、ダメージを与えることはできなかった。デスティニーのアロンダイトでサイサリスを斬れなかったのと同じことだ。
「そんなバカな!」
「その程度か、コウ・ウラキとデスティニーとやらはもっと歯ごたえがあったぞ!」
ガトーは叫びを上げ、リフターを手にしたビームサーベルで叩き斬り、アスランを援護しようとしたストライクフリーダムのドラグーン6機をメガ粒子砲で破壊した。
「ふん、話にもならん!」
その時、別の方向からミサイルがノイエ・ジールに接近する。デンドロビウムだ。
「ほほう、ガンダムか。ということは……ウラキだな!お前と決着をつけてやる!」
「それはこちらの台詞だ、ガトー!」
シンは、今攻撃したところでガトーの有利になるだけだと主張したが、コウは聞き入れなかった。最早、ガトーとの決着しか眼中にないらしい。
その気持ちは彼にも理解できた。何故なら、自分にとっての宿敵も目の前にいるからだ。
「アスラン、あの大型MA二機を止めよう!」
「ああ!」
シンはデンドロビウムとノイエ・ジールへと向かおうとした二機の間に割って入った。
「プライドを賭けた二人の戦いを邪魔させるわけにはいかない。あんたたちの相手は俺だ!覚悟しろ!」
大事なものを奪っていくストライクフリーダムと、まともな理由も言わずに裏切っていったアスラン。封じられた能力を解き放ったデスティニーとともに、異世界で再び対峙した。
427: ◆hfGQ1C/H02
06/06/04 23:01:09
ここまでです。
書きたくないとぼやいていたのは、ラクシズが出てくるからというだけではなく、ぐだぐだと機体名を書かねばならんからです。
デスティニーなら6文字ですみますけど、ストライクフリーダムになると10文字、インフィニットジャスティスともなれば13文字。
負債よ、何故こうも長い長い名前をつけた……orz
428:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 23:09:58
乙です
>元々、正当な理由もなくプラントを攻撃した彼らだ。シンからすれば、
>最初から狂気に取り付かれているようにしか思えない。
>それが多少ひどくなったからといって、不自然だとも感じなかった。
うはww強烈ww
429:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 23:19:12 LLX9pI8j
GJ!!
ところで
ビットて30機もあったけ?
430:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 23:23:24
>>429
ウィキには6機、プラモだと7機のようだが・・
まあ、公式設定がコロコロ変わるのはいつもの事だ品。。
431:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 23:25:17
職人さん乙かれ。
今回はデンドロ、ノイエが大きく見えてきて、それらの戦闘のスケールの大きさがハッキリしてきた感じ。デンドロとノイエを見たキラにデストロイを回想させても良かったかもね。
戦闘の躍動感の演出はもはや素人とは思えないくらいだし、キャラも生きてる。
これは個人的な希望だけど、小説版みたいにデンドロとノイエの武装になんらかの比喩をつけてほしいかな。
例えばデンドロの大型ビームサーベルを「メガ粒子の大木」みたいに。
こうすれば単に「○○の○倍」としたり、説明を長々と綴るよりも実感のある巨大感を演出できると思うよ。
432:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 23:36:14
うはwwwwww
負債補正はこっちの世界ではかからねえのなwwww
和田と隠者ザコスwwww
そして職人さんGJ
433:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 23:49:43
連中との戦いがスゲー楽しみだ!!
オラ、ワクワクしてきちまったぞ!!
っつーか、アスランが大型メガ粒子砲の攻撃を防いだっつっても、メガ粒子の直撃を食らったんだからシールドが蒸発しちまっても良かったんじゃねぇか?
とか思ってみる。
確かUCとCEじゃビームの成分が違うと思うし…
それに連邦とジオンの戦闘のど真ん中で戦闘しててミノフスキー粒子が散布されてないわけじゃないと思うんで無線の丸聞こえはちとあかんような
434:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 23:53:02
ってか既にキララクは錯乱状態かよw
435:通常の名無しさんの3倍
06/06/04 23:55:24
主役連中だけじゃなくて、モンシアやキース、ベイトやアデルにむちゃくちゃ苦戦するキララクアスが見てみてぇw
436:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 00:19:03
ツンはこの世界では一からUCレベルのMSパイロットとして鍛え直されたが
そんな時間なかったラクシズは…合掌…
437:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 00:29:12
そうでなくても、ストフリではビーム兵器のほとんどが通用しないせいで射角
の狭いレールガンに頼るしかない。
隠者が格闘戦を挑もうにも、図体が違いすぎてお話にならない。
流星なんてビーム防御のなっていない機体、速攻で蜂の巣にされるため論外
ノイエに対して相性が悪すぎるよ。
438:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 00:29:36
ラクシズ連中のセリフがどれも笑いを誘うモノなのは仕様ですかw
次回のデンドロVSノイエ、運命VSストフリ・隠者が楽しみで仕方ない。
439:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 01:53:51
職人殿GJ!!
毎度楽しく読ませて頂いてます
ストフリ・隠者が今の運命に勝てる要素が無いなwwww
440:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 02:05:30
>>436
いや
連中は時間があったとしても「初っ端から俺様最強」と錯覚してる連中だし、努力と苦労は無縁の連中だから時間もヘッタクレも無い
441:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 02:13:09
職人様お疲れさまです。今回も楽しく読ませていただきました。
コウの心配したり、モンシアらとやりとりをする様を見てると、シンも成長したな、と強く感じますた。
ただ一つ不正確な記述が。ラクシズどもには、そもそも欠落するようなまともな思考能力はありませんw
あれをまともだと思える思考能力は負債にしかありません。
洗脳電波を垂れ流すピンク色した池沼糞基地外の人モドキと洗脳されたニート将軍、
常習脱走犯の無様な最後を描いた場面を一日千秋の思いで待ってますよ。
442:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 02:35:45
キラ叩きにならないぎりぎりの酷評だと思う
多分ほんとはもっと思うところがあるんだろうけどあえてこの程度でおさめた
443:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 06:25:55
俺ラクシズは天然集団だと思ってるけど、さすがちょっとやりすぎだろうと思う
444:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 07:08:17
負債補正がないとこんなに種が楽しく見れる件w
445:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 07:31:27
>>443
俺もそう思う
ちょっとラクシズキャラたちの台詞がバカっぽすぎないか?
文章の中から推測する状況下での台詞とは思えない所が少しある。
これまで結構シリアスに書かれてたので、少し残念です。
ラクシズキャラの知能指数がよほど低いと作者様はお考えなんですね。
446:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 08:01:48
毎度ながらGJです
ついに宿敵登場ですね最悪のタイミングですが まあいきなり異世界に来てしまったらそりゃ混乱しますわな キララクと言えど精神的には普通の人間だから錯乱はまあ納得しました UC世界の洗礼を受けるキラアスは今のシンに勝てるのだろうか? 続き期待してますね
447:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 09:01:05
ラクシズどうやって出すのかなーと思ってたが、やっぱりこういう出し方しか無理だよね、コイツらの扱いは……
バラバラになった上でシンのようにアルビオンと出会れば良かったが、シンが主役の時点でそうはならなかったのが悲劇
UCという本物の修羅場で揉まれた今のシンが相手では、二人がかりでもキツいだろうなあ、しかも既に最大の武器をほとんど失っている状態ではね
あと連中の知能指数が低い件は……まあ正気の状態ですら「何でザフトはAAを狙うの?」「脱走したわけじゃない」等のギャグを素でブチかます連中だからな……
448:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 09:29:26
亀だけどGJ!
自分コウ好きなんで
コウもかっこよく書いていただいているので毎回楽しんでます
いつもGJ
449: ◆hfGQ1C/H02
06/06/05 10:10:46
どうもです。
ラクシズ連中に関してですが、どうしても彼らの精神構造を理解することはできませんでした。
話を書く場合、基本的にそのキャラクターを理解する(心理、心情的な理解)ところから始めています。ですので、このような形にせざるを得ませんでした。
同時に、最初にシンがガトーに突っかかっていった部分を書いていて、どうしても納得できなかったので、「時空転移による精神錯乱」という手段を用いたのです。
元々、アンチラクシズ原理主義者みたいなものですから、扱いが悪いという声が多くなっても仕方ありません。本当にアンチだけで書けば、それこそインフィニットジャスティスのシールドを一撃粉砕してもよかったのです。
が、さすがに作風を壊すような真似はできず、このような形にしたわけです。
(余談ですが、プロの作家の中には、昔自分をいじめていた者の名前をもじったキャラクターを、小説の中で肥溜めに放り込んで殺したらしいです。作家とは汚いねえ…………。)
あと。インフィニットジャスティスがノイエ・ジールのメガ粒子砲を受けても壊れなかったのは、同時にソリドゥス・フルゴールを発動させていたからです。紛らわしくてすんません。
450:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 15:38:31
>キラ、あれを排除して下さい。
>ラクスに攻撃するなんて許せない……。
>キラに攻撃するのなら、俺が相手だ。
なんぼ何でもこれは無いだろ
451:通常の名無しさんの3倍
06/06/05 15:58:28
ノイエ・ジールのメガ粒子砲って拡散タイプじゃなかったっけ?
ソレでもMSにとっては十分に脅威だけど・・・
違ってたらスマソ
それから、GJ!