0083キャラと種、種死キャラが出会ったら2at SHAR
0083キャラと種、種死キャラが出会ったら2 - 暇つぶし2ch1:通常の名無しさんの3倍
06/04/22 21:06:57
0083を舞台にしたSSスレです

前スレ
ガトーとキラが出会ったら
スレリンク(shar板)l50


2: ◆hfGQ1C/H02
06/04/22 21:07:25
新スレおつかれさまです。

3:通常の名無しさんの3倍
06/04/22 21:13:23
>>1
3ゲット

スレ立て乙

4:通常の名無しさんの3倍
06/04/22 21:15:59
4get
そして新スレ乙!

5:通常の名無しさんの3倍
06/04/22 21:29:10
乙です。

6:通常の名無しさんの3倍
06/04/22 23:19:48
シンだけに新スレ

7: ◆hfGQ1C/H02
06/04/22 23:44:10
998 :通常の名無しさんの3倍:2006/04/22(土) 23:40:51 ID:???
シンがUCに残った。


999 :通常の名無しさんの3倍:2006/04/22(土) 23:42:50 ID:???
シンがシーマ様救出。


1000 :通常の名無しさんの3倍:2006/04/22(土) 23:42:59 ID:???
コウとガトーはGP-01、GP-02と共に爆死。
ラストはシンとシーマの一騎打ちになる。


と妄想。

さあて、どうしましょうか。
21話を投下しますね。

8:通常の名無しさんの3倍
06/04/22 23:44:56
前スレが1000逝ったよ。

9:通常の名無しさんの3倍
06/04/22 23:46:19
ガトー無しだとデラーズ・フリートの弱体化が激しすぎてお話にならんな……星の屑失敗しちまう。

10:通常の名無しさんの3倍
06/04/22 23:46:25
職人さんもう一つ追加お願いします
ストフリandインジャ対ノイエジール

11: ◆hfGQ1C/H02
06/04/22 23:49:09
21 託された剣

フォン・ブラウンを出航したアルビオンは、針路をコンペイトウへと向けた。
コンペイトウはかつてジオン軍のソロモン宇宙要塞だった岩の塊である。その角ばった形
状から、その名がついたのだろう。
コンペイトウへと向かう目的は、観艦式の護衛だ。デラーズ・フリートが暴れているこの
時期にわざわざ観艦式などどうかしている。シンはそう思った。そう思うのはシンだけで
はない。シナプス艦長もそう感じていた。しかも、デラーズ・フリートには核兵器を搭載
したサイサリスかあるのだ。下手をすれば全滅しかねない。そう上層部に伝えたが、
「それを防ぐのが君たちの仕事だろう?」
という返事が返ってきた。返す言葉もない。それを防ぐためにアルビオンはあちこちを飛
び回っているのだから。
何にしても、命令である以上行かなければならない。それが軍人である彼らの仕事だ。
デスティニーの充電用ジャック、デスティニー本体、そしてフルバーニアンと各種補給物
資を満載し、アルビオンは星の海を行く。ニナもコウについてアルビオンに乗り込んだ。
クビだけは回避できたらしく、彼女はほっとしていたようだ。
その途中で怪我から復帰したバニングが提案した。
「ウラキ、シン。お前らの機体を慣らし運転させておかなきゃならんだろう?感覚は把握
しておかないとな。」
確かにその通りだ。デスティニーの機体そのものはあまり手を加えられなかったが、OS
はこちらの最新のものに入れ替えられている。ただ、さすがに名前はGUNDAMのまま
のようだ。
「デスティニーか……久しぶりだな。」
シンはOSを立ち上げ、ペイント弾を装填したジムマシンガンを手にすると、艦の外に出
た。ペダルが、操縦桿が、全てが自分の足に、手に吸い付くようだ。加速を4分の3まで
しかできないという制限はあるが、そんなことは気にならなかった。久しぶりの愛機の感
覚を楽しむと、今度は模擬戦に突入した。
コウとキースはバニングを、シンは不死身の第四小隊を相手にすることになった。数で劣
るシンだが、その結果は凄まじいものだった。まずアデルにペイント弾を命中させ、その
虚を衝いてベイトを、その後5分近くかけてモンシアをそれぞれ負かしたのだ。
「何なんだ、その無茶苦茶な性能はよ!」
「このデスティニーは、向こうの世界の最高の技術を使って作られていますからね。さす
がに今の俺でも、あなたたちとまともに戦えるレベルにはなるみたいです。」
「うーん、なかなかやりますね。しかし、性能に頼ってばかりではいけませんよ?」
アデルの言葉を聞いたモンシアが、ふと言った。
「そーだ、アスカ。お前のデスティニーと俺のジムを交換しやがれ。性能に頼らない戦い
方を少しは勉強しろい。」
一応、こちらの量産機には乗ったけどな、と思いつつ、シンはアルビオンに戻った。続い
てモンシアのジムカスタムが入り、コックピットのハッチが開く。
「さあ、俺様を中に入れろ。」
シンは黙ってデスティニーを降り、モンシアのジムカスタムに向かった。
「へっへっへ、こいつぁガンダムだからな、俺だって乗りてぇぜ!」

12: ◆hfGQ1C/H02
06/04/22 23:50:24
モンシアは嫌な笑いを浮かべつつ、計器類を立ち上げていく。そして、フェイズシフト装
甲を起動したとき、彼は異様な感覚を味わった。何も機体に異常はないのに、自分がここ
にいると、すぐに死んでしまうような考えにとらわれてしまったのだ。
「冗談じゃねえぜ…………!」
それを振り払おうと操縦桿を握ると、その感覚は強くなっていく。モンシアは耐えられず
にデスティニーから降りてしまった。
「どうしました?デスティニーに乗るんじゃなかったんですか?」
外部マイクを使ってシンがジムカスタムからモンシアに問いかける。モンシアは元気がな
くなったかのような顔をし、返事をした。
「駄目だ、あれには俺は乗れねえ。妙な感じがしやがる。」
その話を聞きつけたベイトとアデルが試しにデスティニーに乗り込んだが、二人とも青い
顔をして出てきた。
「何というか、あのコックピットにはいられねえな。」
「ここはお前のいるべき場所ではない、と言われているような気分がしましたね。」
「俺はそんなこと、ないんですけどね。むしろ、あの中にいると気分が高揚して気分がよ
くなるんですが……どうしてでしょう?」
ベイトがシンの顔を見つつ、問う。
「この機体、確かお前のデータを使っているって言ってたな?」
「ええ、そうですよ。デュランダル議長がそう言ってました。確か、議長も設計の一部に
携わったとか何とか……。」
ベイトは信じられない、という顔をした。わざわざそんな人間が手を加えるなんて、余程
のことがなければするものではない。
「国家元首が直々に手を加えたのか。もしかして、何かの専門家とか?」
「え、ええ、確か遺伝子工学の専門家って聞いてます。」
「なるほど、それが関係しているのかもな。遺伝子レベルでお前とリンクできるようにし
ているのかも知れない。俺たちじゃ、どうやったって扱えるもんじゃねえ。」
シンは、このデスティニーのことをほとんど知ろうとしていなかったことに気付いた。自
分の命を預け、自分と共に戦う最も身近な戦友だというのに。
「お前のこと、もっと知らないといけないよな、デスティニー。」
彼は鉄灰色をしたデスティニーの装甲をそっと撫でた。

13:通常の名無しさんの3倍
06/04/22 23:50:43
乙です

14: ◆hfGQ1C/H02
06/04/22 23:52:47
一方、コウもその成長振りを披露していた。今まで一度もロックオンできなかったバニン
グが操るジムカスタムを、見事ロックオンして見せたのだ。
「やったぞ、ついにバニング大尉に勝ったんだ!」
コウが喜ぶ横で、モンシアは唖然としていた。
「そんなあ、大尉、手を抜いてたんですよね?」
「そんなわけがないだろう。手は抜かなかったさ。ウラキがそれだけ上達したってこった。」
バニングの笑い混じりの声を聞き、モンシアはさらにがっくりとうなだれた。
「あーあ、俺は一度も大尉に勝てたことがないのに。アスカのやつにはやられるし、デス
ティニーに乗ろうとしたら気分が悪くなるし、散々な日だぜ……。」
その残念そうな顔を可笑しそうに笑いながらも、バニングは先程の模擬戦で感じた違和感
を気にしていた。下手をすれば、このまま平衡感覚が狂ったり、失明の可能性も出てきて
いる。
「俺もそろそろロートルか……。」
バニングは騒がしくなってきた談話室を出て、医務室に向かった。

検査の結果、どこにも異常はないとのことだった。異常はないかもしれないが、それは人
間としてだろう。パイロットとしては、確実に衰えている。本来、MSに適した年齢とは、
大体30代前半くらいだ。それ以上になると加速による加重によって、身体を痛めることに
なるからだ。
「まあ、あまり無茶はなさらないようにしてください。39歳でここまでMSを操縦できる
方が奇跡に近いのですから。」
軍医にそう言われ、彼は頷くしかなかったがそれは無理というものだろう。相手はデラー
ズ・フリートなのだ。無理をしなければ戦い得るものではあるまい。
そこにシナプスが医務室に入ってきた。彼は酒豪であったが故に肝臓を痛め、主治医であ
るこの軍医に酒を制限されていたのだ。
「おお、バニング大尉か。どうしたのかね?」
「はあ、少し検査をと思いまして。艦長は?」
「私かね?私は先生に取り上げられている酒を取りに来たのだ。」
軍医は鍵のかかった冷蔵庫からウィスキーの瓶を取り出した。その瓶には細かく目盛りが
書かれている。そして、釘を刺すように言った。
「いつものことですが、1目盛りだけですよ?」
軍医から酒瓶を受け取ったシナプスは、その下の目盛りを指差しながら言った。
「いや、今日はもう1目盛り減ることになると思うよ。バニング大尉、付き合ってもらい
たいのだが、よろしいかな?」
ここのところ忙しくて、酒盛りする相手に不自由していたのだろう。バニング自身、しば
らく医務室のベッドの上でおとなしくしていなければならなかったため、酒盛りに呼ばれ
ることは嬉しかった。
「お付き合いいたします、艦長。」

15: ◆hfGQ1C/H02
06/04/22 23:54:48
艦長室でシナプスは二つのグラスに琥珀色の液体を注ぎ、一方をバニングに押しやった。
「ありがとうございます。」
彼はグラスを手に取り、少しだけウィスキーを飲んだ。シナプスはぐいと一気にグラスを
空にした。さすがに酒豪だったことはある。バニングはゆっくり楽しむタイプらしく、の
んびりと酒の味を噛み締める。
「大尉には奥さんがいらっしゃるとか?」
「シルビアのことですね。お恥ずかしながら、今別居中でして。」
「おやおや。どうしてまた?」
バニングは苦笑いしながら応える。
「原因ですか?私の浮気のせいですよ。いかんせん、パイロットをやっているとこうなり
ますからね。」
パイロットはとにかくもてる。計器類の名前を全て覚えなければならないし、高度な反射
神経と素早い判断能力、そして強靭な肉体が求められ、メカニックも知っていなければな
らない。無論、剛体のモーメントや回転についての物理学も習得しておく必要がある。文
武両道のエリートでなれけばなれないものなのだ。
そんな男を世の女が放っておくわけがなく、誘われた方もついつい流されてしまう、とい
うわけだ。
「パイロットもつらいものですな。私も長年連れ添った連れ合いはいますがね、長く会っ
ていないせいか、なかなかうまくいかなくて。どこも男も同じですな、家庭と仕事の両立
ができないというのは。」
バニングが当惑したように苦笑すると、シナプスは酒瓶を取り出した。
「さあ、もう少し飲むことにしよう。」
「これ以上飲んではいけないのでは?」
「なあに、後で叱ってもらうことにするさ。今は大尉と話がしたいのでね。」
そう言うと、シナプスは琥珀色の液体を自分のグラスに注ぎ込んだ。

シンはふらりと艦長室の前を通りがかった。別にシナプスに用があるわけではない。ぼん
やりと歩いていたら、ここにたどり着いてしまったというだけのことだ。
「用もないのにこんなところ歩いてたら、何か勘違いされるかもな。いかなきゃ…………。」
しかし、艦長との酒盛りが終わって丁度出てきたバニングに見つかってしまった。
「シン、どうした、こんなところで。」
「あ、いえ、艦内を散歩してたらここまで来ちゃったんです。」
もしかしたら、今の会話を聞かれたかもしれない。そう思ったバニングは、シンに聞いて
みることにした。
「そうか……。そうだ、シン。お前、好きな女はいるか?」
「あ、はい、向こうの世界に一人いますけど……どうかしましたか?」
何だ、聞いていなかったのか、とバニングは自分の考えに苦笑すると、口を開く。
「なら、言っておくが、後悔しないためには女は一人にしておくべきだぞ?」
シンは苦笑いし、応えた。
「そんなことしませんよ。俺は浮気なんかしません。」
「一本槍でいいことだ、俺とは違うな。」

16: ◆hfGQ1C/H02
06/04/22 23:56:10
苦笑いしながら、バニングは話を変えた。
「そういえば、お前、モンシアたち3人に勝ったんだってな?」
「ええ、まあ。でも、デスティニーのお陰ですよ。」
バニングは首を横に振った。
「そうじゃない。確かにあのデスティニーの性能は凄まじいが、最初、こっちに来た時は
あの機体の能力が完全に機能しているにも関わらず、ザクにも攻撃を受けていた。それが
今ではどうだ、機能が不完全の状態でジムカスタムの攻撃ですら避けられるようになった
だろ?まだまだ機体に頼っているかも知れねえが、立派なパイロットになったじゃねえか。」
確かに能力が向上してはいるだろう。だが、あくまで機体に頼っていては、とシンが思う
と、バニングが続ける。
「お前は何か勘違いしているようだが、機体に頼るのと、機体を信頼するのとは違うぞ。
お前はデスティニーを信頼している。それに、あのデスティニーを操れるのはお前しかい
ないんだ。他の人間じゃ受け付けない。選ばれるとかそんな問題じゃない。相性が最高な
のはお前だということだ。」
バニングの言うことがわかる気がした。そうなのだ。デスティニーのことを本当にわかっ
てあげられるのは、自分以外にいるわけがない。技師の場合はあくまでも「メカ」として
の視点で理解するだけだ。パイロットとしての視点で、大事な「相棒」として理解するこ
とが必要なのだ。
「まあ、そういうわけだ。お前の成長祝いをしてやらないとな。」
バニングは格納庫へと足を向けた。シンもそれに続く。
「お前の機体は攻撃が極端だからな。大味な剣や大砲か、小手先のブーメランとバルカン
では、少し戦い辛いだろう?」
「そんなに意識したことはありませんけど……。」
「機動性の高いMSにはやはり、ビームライフルとビームサーベルが一番だ。試してみれ
ばわかる。」
ビームブーメランをビームサーベルとして使用することはできるが、確かに刀身が中途半
端に短いため、少し使い辛い。ビームサーベルを追加したら、補助には使えるかもしれな
い、とは思う。
「そこでだ、デスティニーにビームサーベルを取り付けようと思う。どうだ?おあつらえ
向きだとは思わんか?」
「そうですね。でも、大丈夫なんですか?そんなことして。改造資金なんかはどうするん
です?」
バニングは笑いながら応える。
「大丈夫さ、金なら俺が出す。これは俺からのプレゼントだからな。」
シンは申し訳なさそうな顔をしたが、バニングはどこ吹く風だ。格納庫に固定されている
デスティニーに近づくと、どこか取り付けるのに適したところはないかと探り始めた。

17: ◆hfGQ1C/H02
06/04/22 23:57:57
「シン、フェイズシフト装甲に接触した塗料は黒焦げになるんだよな?」
「他の装甲に塗装されているものなら問題はないですけど、装甲そのものに付着している
なら黒焦げになりますね。絶縁物質を接触させても焦げたりはしませんけど。」
バニングは少し考えると、言った。
「背中のウェポンラックに取り付けるのが一番だな。ただ、整備員の手を煩わせることに
なるな、これは。」
しかし、このことをモーラに話すと、彼女は大きな手を振って応えてくれた。
「そのくらいならお安い御用さ。皆、仕事だよ!」
大きな声で仲間の整備員を呼ぶと、ビームサーベルのエネルギーチャージターミナルを、
デスティニーのウェポンラックに取り付ける作業を始める。電力はすぐ近くの配線から引
いておき、デスティニーのコンピューターにビームサーベルのデータを入れなければなら
ない。このデータ設定が厄介だ。何しろ、こちらのビームサーベルはミノフスキー粒子を
利用した代物だ。どう説明すればいいものかわかったものではない。結局のところ、シン
もコックピットに座り、かなり長い時間キーボードを叩くことになった。
しかし、それを苦痛だとは思わなかった。これはバニングたっての希望でもあるのだ。
「このデータとこいつで……うーん、得意ってわけじゃないから難しいな。」
何とか調整した後、彼はバニングと一緒にビームサーベルを取り付ける作業に参加した。
「右側のビームサーベルは、俺のジムカスタムの物を使おう。お前も使い慣れているだろ
うしな。」
わざわざバニングは自分の機体から取り外したのだ。シンは頭が下がる思いだ。
「それから、俺からのプレゼントってことがわかるようにしとくか。」
彼はビームサーベルの根元に「South Burning」と書き込んだ。それを見た
シンはその下に、「Shinn Asuka」と書き加える。
「受け取ったことの証明です。」
バニングは笑いながら、さらに日付を書き加える。ついで、シンの顔を見た。彼の赤い目
は、微笑みに満ちていた。バニングは、こういうのが幸せというものなんだな、と思った。
この後に待ち受ける過酷な運命も知らずに。

18: ◆hfGQ1C/H02
06/04/22 23:59:27
ここまでです。
40字制限にしてみましたが、感覚が狂う……。orz
メモ帳ではかなり苦労する作業です………………。

19:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 00:00:52
乙!

20:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 00:01:55
お疲れ様。

21:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 00:03:49
乙。俺は40字とかは全然気にならないんですがねぇ…
色々言われることはあるかもしれないけど、俺らは作品を読める事がなによりの望みだから
頑張って完結させてください。

22:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 00:12:13
>>18


>メモ帳ではかなり苦労する作業です
フリーソフトのテキストエディタで「折り返し反映コピー」が出来るのがありますよ。
私はTeraPadというのを使っていますが、他のソフトにあるかどうかは実は知らないorz

23:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 00:17:08
ちょっとしたやりとりが面白い
今回もGjでした!
>>1も乙

24:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 01:08:54
毎度毎度GJです!
この先を想像すると…バニング大尉ィィィィ!!泣


25:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 01:27:18
ここではバニング大尉の死亡イベントは回避されますか?
できれば生き残って欲しいと思う俺ガイル

26:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 01:39:12
お疲れさん!毎度楽しみしてるよ
本編でシンに足りなかったのはまともな先輩だな...
コウも仮に上司がアスランだったらとんでもないひねくれ者になっただろうな

27:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 02:05:48
そっかー!そろそろバニング大尉の・・・
でも無理は言わない、好きなように描いてください

28:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 04:46:24
>>26
コウには潜在的まぬけ遺伝子(天然遺伝子とも言う)がインストールされてるから、
アスランのほうが息吹鬼さんに説教喰らわす布施明のようにストレス貯めると思う。

29:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 09:59:27
ちょwwバニング大尉、それ完全な死亡フラグwww
身も心も強くなって、人との絆も知ったこのシンだったら、この先CEに戻っても、凸ごときの世迷言に惑わされないな。
何はともあれ、職人さんGJ!

30:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 10:02:48
URLリンク(www.geocities.jp)

ここを忘れないでくださいね。

31:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 10:08:36
「けど、なんでそんなこと言うんだよいきなり。
なんかそれじゃドラマの死んでくオヤジみたいだぞ、やめろよ。」

というセリフを思い出した。

32:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 12:24:12
なんか悲しくなってきた(ノД`)゜.・。

33:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 12:52:49
職人さんGJ!!

しかしラクシズが出ないな~
デラーズ紛争が終わった後のグリプス戦役に出るのか?

34:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 15:02:53
いっそのこと、このまま出ないで、本編終了。
その後シンは元の世界に帰り、月面での決戦にてキラアスを単独で撃破。
そしてキラアスラクスカガリの四馬鹿を論破。

or

戻ってきたら既に戦争終了。原作と同じようにオーブでキラ達と遭遇。
そこで論破。自分達の過ちに気付き、苦しむ四馬鹿。

でもいいような気がしてきた。

35:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 15:25:56
40字ってそういう意味じゃないんじゃ?すごく読みにくい
改行するのは基本的に句読点のところだけだよ
前に40時前後で改行してって言ってた人は40時前後の句読点で改行して欲しいってことじゃないかな


例えば
大きな声で仲間の整備員を呼ぶと、ビームサーベルのエネルギーチャージターミナルを、 デスティニーのウェポンラックに取り付ける作業を始める。
電力はすぐ近くの配線から引 いておき、デスティニーのコンピューターにビームサーベルのデータを入れなければなら ない。
このデータ設定が厄介だ。何しろ、こちらのビームサーベルはミノフスキー粒子を 利用した代物だ。
どう説明すればいいものかわかったものではない。
結局のところ、シンもコックピットに座り、かなり長い時間キーボードを叩くことになった。
しかし、それを苦痛だとは思わなかった。これはバニングたっての希望でもあるのだ。

こんな感じでいいと思うよ、っていうか文の途中では区切らない方がいい

36:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 16:30:56
このビームサーベルは後々重要になりそうだ
元の世界にぜひ持っていって欲しい

37: ◆hfGQ1C/H02
06/04/23 16:51:08
ありがとうございます。
40字制限は厳しいので、一度元の状態に戻してみます。その状態を見て、どちらがいいかのアンケートを取ろうと思います。
また、一行に一文だと、途切れ途切れのような感じが出るので、一行に複数の文を入れることになると思います。

38:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 16:54:57
別に40字とかでキッチリ制限しなくとも、句読点がある所で適当に改行すりゃいいじゃん。
一行が長くなるようだったら、その間にある句点か読点で改行すれば、
文章が途切れる所も自然と文章の切れ目(句読点)になって読みにくくはならんはず。
つか俺がそういう書き方してるってだけだがね。

39:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 17:03:52
>>36
CEMSが全て核融合炉積んじゃうかも・・・・・・・・

40:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 18:59:38
ミノフスキー粒子関連の技術がCEに行くとなると?

41:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 19:13:14
掲示板掲載で一行ごとに空改行入れろって言う時点でキャリア浅いか厨だ。
前者なら、後で「ああ、自分は無茶な要求したんだなぁ」と恥じ入ることになるから、
これ以上追求しないで普通に今までどおり書いてていいでしょ。
後者なら今更言うことはない。

書きやすいやり方でいい。一番モチベーション上がるやり方が一番いいスタイルだ。
(本音を言うと空行入りはウザイ)

42:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 19:22:14
空改行入りって、こういう感じに意味のない改行が入ってる文章か?

なるほど確かに読みにくいな。

そういえばこういう文体で書かれる小説はセリフと効果音が多い気がする。

そして何故か読みやすいという感想が多いな。

っていうか空改行しろって言ってるレスってあったっけ?

43: ◆hfGQ1C/H02
06/04/23 19:27:21
>>42
前スレの936ですね。
俺の書く話はかなり地の文と比喩表現が中心になるので、空の行は不要ですね。

44:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 19:57:08
一行ごとに改行いれろなんて、書いてなかったと思うけどなあ。
まあ、あくまで意見のひとつに過ぎないんだから、本人の自由に書けばいいんじゃない?
人の意見をよく聞くのもいいけど、意見を取り入れ過ぎて文章がグダグダになるのもアレだし。

45:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 20:22:55
目に優しいとはおもうけど、必要ではないな。

46:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 20:35:40
>>33
今、キラとラクスはジャミトフとバスクのもとで悪の政治を学んでいます。

47:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 20:48:12
>>46
地球至上主義者のジャミトフ、バスクが受け入れない

48:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 20:48:25
空改行は一度も話題に出てないだろ

まぁ俺は前スレ936の指摘を受けた上での今回の40字の無理な改行は
逆に読みにくく感じたよってことだ

49:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 21:47:19
一行ごとに改行入れろと言ってるからてっきり……
それ以前にべた書きしてたわけじゃないから空行送りと思ったが、
40文字しか表示できない端末で強制改行ナシだと、句読点で改行してると画面からはみ出すな。
すまん、俺の誤読だったようだ。

50:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 22:07:45
>>34
>そしてキラアスラクスカガリの四馬鹿を論破。

>そこで論破。自分達の過ちに気付き、苦しむ四馬鹿。

そ れ だ ! ! 1 ! 

51:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 22:22:25
キラin0083の人は復活しないのか?

52:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 22:53:37
>>49
1行ごとに改行とか俺いったっけ?
ちなみに俺の書き込みは
>>35>>48

やはり文の途中で変に区切るのはどうにも気持ちが悪くてな

>それを振り払おうと操縦桿を握ると、その感覚は強くなっていく。モンシアは耐えられず
>にデスティニーから降りてしまった。

ここはどうみても

>それを振り払おうと操縦桿を握ると、その感覚は強くなっていく。
>モンシアは耐えられずにデスティニーから降りてしまった。

こう区切る、もしくは

>それを振り払おうと操縦桿を握ると、その感覚は強くなっていく。モンシアは耐えられずにデスティニーから降りてしまった。

こうつなげるべきだよなーとかそんなこと

ちょっと俺の主張って理解されにくいみたいだから要約すると
・今までのは全く気にならなかった
・しかし今日の改行は違和感を感じた
・これからは40字改行に拘らず以前のように書いて欲しい

53:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 00:53:49
別に改行さえしてくれてたらなんとも思わない
ぶっちゃけ今までのでも見やすかったけど
見難い人もいるらしいので頑張って!職人さんw

54:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 04:19:59
キラ活躍させてくれたら
俺も改行の事五月蝿く言わんさ

55:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 07:38:21
何寝ぼけたこと抜かしてんだゴキラ厨のカスが

事故中ニートは黙って消えろ

56:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 09:08:44
スルーしろ

57:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 10:36:21
ここはネットで自分の意見を正確に伝えることの難しさを実感するスレですね

58:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 17:34:00
>>57
いいえ違います
では本題に戻りましょう

59:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 17:52:14
まあ確かにワンサイドゲームじゃつまらんし、
そういう意味ではシン同様キラも強くなってもらわんとな。

60:59
06/04/24 17:57:13
しまった、某Xスレのつもりで書いてたorz

61:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 18:09:25
保守しにきたけど大丈夫そーで何より

62:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 18:43:37
相手の力を9割引き出して10の力で勝たないとな

63:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 18:58:49
>>62
プロレスならそうなのかもしれないけど、戦場で相手の力を引き出すってことは
それだけ味方に死人が出るわけで…

64:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 19:36:53
種も種死も見たことないけど、キャラクターと0083は知ってるからとても楽しめる。

ただ、ココの住人を見てるとキラ達によっぽど恨みがあるようだが
これも負債とか呼ばれてる奴の仕業か?

65:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 19:51:41
普通に見てたらキラ達に殺意を抱くのが当然、とまでは言わないが
嫌な気持ちになるのは当然。

66:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 20:25:35
まあ キラやラクスが嫌われるのは作り手の負債の書き方が悪すぎるからだけどね・・

67:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 20:28:06
普通ラスボスと呼ばれる位置にあるようなキャラと同じことをしているのに、正義の使者のような扱いをされるのを見れば、
多少は真剣に見てるまともな価値観の人間は、違和感か嫌悪感を感じると思います。

68: ◆hfGQ1C/H02
06/04/24 20:29:41
現在22話を作成しています。
ワンサイドゲームですか。ならないようにはしたいのですがね。
いかんせん、書き手の俺がシン厨兼アンチラクシズですから、そうなる可能性は低くありません。
気をつけるようにはします。

69:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 20:42:57
ラクスが言ってることはクロボンでカラスが言ってることとなんら変わらんしな。

ラクス「想いだけでも、力だけでも駄目なのです。」

カラス「強き者だけが意を通せるのですよ!意を通したければ私を倒しなさい!」

70:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 20:48:21
まぁ本編が
「ナニソレ?」級の不条理に満ちた
ワンサイドゲームだったからねぇ

71: ◆hfGQ1C/H02
06/04/24 22:18:14
書けました。
これから投下いたします。

72: ◆hfGQ1C/H02
06/04/24 22:22:03
22 運命の歯車

取り付け作業を終えたシンとバニングは、食事を摂るために食堂へと向かった。
「今日のメニューは……ハンバーグと人参のソテーにブロッコリーか。随分と豪華だな。」
普段はそれほどではない。ほとんどレトルト食品の中身を、そのままトレイに移したようなものばかりだ。
「この間の補給で色々入りましたからねえ。今日は奮発してみたんですよ。」
食堂のコックが明るく言うと、シンはトレイを受け取り、コウの正面の席に座った。
コウは何やらトレイとにらめっこをしている。それも、他のものは食べつくしたというのに、ある食品だけは全く手をつけていない。
「どうしたんです?人参、食べないんですか?」
コウは大の人参嫌いだ。フルバーニアンを与えられ、かなりの戦績となっているエースパイロットらしくない。
「あ、ああ……これだけは苦手なんだ。」
「そうですか?俺は平気なんですけどね。」
シンはそう言うと、人参のソテーをフォークで突き刺し、何ともないように咀嚼し始めた。その様子を見ていたコウが、ぼそりと言った。
「…………何だか、ウサギみたいだね。」
それを聞いたシンはトレイに向けて口の中身を吹き出した。確かに、不思議なほどの赤い目と透き通るような白い肌の彼が、人参を咀嚼すればウサギのように見えるだろう。
「ウサギ……。」
しかし、言われた方は不快になる。そして、つい口に出した。
「コウさんこそ、人参を見ている顔つき、何だかお預けを言い渡された犬みたいでしたよ。」
「い、犬…………。」
コウはがっくりと肩を落とし、シンを見た。それを聞いていたモンシアが囃し立てる。
「ははははは、ウサギと犬か、はははははははは!」
さすがに二人はむっとくる。そして、二人同時に同じことを口にした。
「酒好きの変態狸親父は黙っててくださいっ!」
「へ……変態……狸親父……だと!」
怒りで言葉が詰まっている。
「テメーら、少しは上官に敬意を払いやがれ!この場でぶん殴ってやるぜ!」
たちまち食堂はどたばた騒ぎだ。モンシアがシンに殴りかかろうとしたところで、止めようとコウがモンシアを羽交い絞めにする。そこを狙ってシンはモンシアの股間を蹴飛ばしたから、さらに大騒動となった。
「貴様っ!急所を狙うな、急所を!」
その場で飛び跳ねるモンシアは再びシンに掴みかかろうとしたが、その前に大きな拳が彼の頭に炸裂した。
「いでぇ!」
それだけではない。コウ、シンの脳天にも同じものが降ってくる。
「いてっ!」
「ったぁ!」
「いい加減にしろ!ここをどこだと思ってんだ!」
バニングだった。多少騒がしいのは元気なことだと放っておく彼だが、乱闘となれば止めなければならない。
「いつ敵が来るかわからねえんだぞ!来る前にやるべきことは、さっさと飯を片付けることだ!黙って食え!」
3人は黙って自分の席に着き、黙々と食事を片付け始めた。

73: ◆hfGQ1C/H02
06/04/24 22:23:04
その頃、地球連邦軍宇宙艦バーミンガムと海兵隊艦隊のリリー・マルレーンが接触していた。シーマは連邦軍の高官と内通しており、星の屑作戦の情報を売りつけようとしていたのだ。
「まあ、これであのデラーズもガトーもお仕舞いってことだね。これで家族にも少しは楽をさせられる……。」
彼女は自分の部下の一人に、星の屑作戦の計画書のコピーを入れたアタッシュケースを渡し、こっそりとバーミンガムへと向かわせた。
その時だ。アルビオンの接近にバーミンガムが気付いたのは。
バーミンガム艦長のワイアットは歯噛みした。
「この密会ポイントに来るとは……!あの疫病神が!」
思い切り顔を顰めると、彼はMS部隊に出撃を命じた。ただし、相手のMS、及び戦艦に攻撃を当ててはならない、と付け加えた。
「戦闘をする振りをしてやり過ごさないと……。」
バーミンガムの動きに気付いたデトローフは驚く。が、シーマは落ち着いたものだ。彼女はきびきびと指示を出す。
「こっちもMS隊出撃だ!あたしも出るよ。どうやら向こうの艦が近づいているみたいだからね、戦っている振りをしたいのさ。」
彼女は身を翻すと、格納庫へと向かった。

突如始まった戦闘に、アルビオンのオペレーターの二人、シモンとスコットは驚き、艦長に告げる。
シナプスはすぐに指示を出した。
「モーリス少尉、援軍に向かうとバーミンガムに伝えろ。こちらもMSを出す。全員に出撃準備を!」
パイロットたちは急ぎ自分の機体へ駆け寄る。シンもいつもの赤いパイロットスーツを身につけ、自分の愛機、デスティニーに向かった。
バニングがデスティニーの肩にジムカスタムの手を接触させる。いわゆる、接触回線というものだ。装甲の振動を使い、相手と会話をする手段の一つである。
「シン、お前は直接ザンジバル級を叩け。俺たちが援護する。」
突撃する癖を見抜いているバニングは、どうせ止めて無駄なら、いっそのこと突撃させてしまおうと考えたのだ。
そもそも、相手はほとんどがマシンガン装備だ。指揮官機だけは別だが、それは自分が抑えればいい。
シンは久しぶりにデスティニーで戦場を駆けられることで高揚し、今か今かと出撃を待つ。
コウがフルバーニアンで出撃したところで、彼はデスティニーを進ませる。
「シン・アスカ、デスティニー、行きます!」
しばらく振りに発せられたその掛け声と共に、シンは漆黒の空間へと踏み入れる。
「行くぞ、デスティニー!」
四方八方から迫り来る火線をかわしきり、彼は真っ直ぐにリリー・マルレーンへと進んでいく。
しかし、彼は高揚する気分とは裏腹に、シーマとの邂逅のことが頭にこびりついていた。
「あれは偶然の出会いなんだ、戦場で出会ったら敵なんだ、シーマさんだってそう言ったじゃないか!」
シンは高エネルギー長射程ビーム砲を構えた。だが、どうしてもリリー・マルレーンへと狙いがつけられない。
その隙に、リリー・マルレーンのメガ粒子砲がデスティニーを撃つ。シンは加速して回避し、ビームライフルを構えた。
やはり、撃てない。皆悪人面をしていたが、根の優しい面々ばかりだった。デトローフの顔が、シーマの悲しい笑みが目の前をよぎる。
「くうっ、俺は今まで何人の敵を殺してきた?これだって同じことだ!撃たなきゃいけないんだ!」
彼は自分への怒りを込めてビームライフルの引き金を引いた。しかし、反射的に照準をずらしたのか、リリー・マルレーンの横を緑色の光が通り過ぎただけだ。
「おい、アスカ!何やってんだ!さっさと母艦を潰せよ!」
モンシアの怒鳴り声もシンには届かない。彼は機体を切り返し、MS部隊の元へと向かった。
「くっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
加速力が十全ではないデスティニーだが、それでもフルバーニアンとほぼ同程度のスピードを出せる。狙われたゲルググマリーネはあっさりとビームサーベルで斬られ、爆散してしまった。
「俺は……俺は…………!」
シーマはシンのデスティニーに自分の機体を差し向ける。
「やるね、宇宙空間で格闘をやらかすなんてさ!」
彼女もビームサーベルを構え、突っ込んでいく。見慣れぬその機体は、どうやらガンダムらしい。
「あんな機体、情報にないよ?どこから仕入れたんだい……。」
シーマは自分から逃げようとするそのガンダムに、腕部速射砲を撃ちかけた。正確なその攻撃で、多少なりともダメージを与えられるはずだったが、全く効果はなかった。
「無傷!?何て装甲なんだ!」

74: ◆hfGQ1C/H02
06/04/24 22:24:13
ゲルググにビームライフルを構えさせ、高熱の高速粒子を放つ。その機体はくるりとこちらを向き、左腕に固定したシールドで防いで見せた。
「なかなかやるねえ。けど、随分と消極的じゃないか。派手にドンパチやって、もっとあたしを楽しませておくれよ!」
言いながら、シールド裏に取り付けられたフレアーディスチャージャーを発動させる。
「うわっ……!」
シンの目を晦ましたシーマは一気に間合いを詰めて、デスティニーに斬りかかった。
「なっ……さすがにシーマさんは強い!」
シンは手にしたビームサーベルで必殺の斬撃を受け止めた。せめて、一撃を与えて引かせよう。彼はそう考え、パルマ・フィオキーナを使うべく、左手をゲルググの右手に接触させた。
「シーマさん、ごめん!」
どうやら、バニングと話したときの接触回線が開きっぱなしだったらしい。シーマにそれが聞こえた。シーマも思わず接触回線で返事をする。
「まさか、シン坊かい?」

「シーマさん、俺はこのデスティニーのパイロットです。連邦に身を寄せています。」
押し合いに見せかけ、シンは接触回線で話し続ける。
「そうかい、やっぱりあんたはアルビオンの乗員で、しかもパイロットだったんだね。」
シーマもシンと話がしたくなったのか、そのまま話し続ける。
「最初ガンダムを動かしたのはあんたみたいな子供だって聞いてたけど……あんたもそうだったのかい。」
「俺は異世界から、この機体と共に来たんです。成り行きでこうなってる……俺はあなたと戦いたくない!あなたみたいな優しい人は戦場に立つべきじゃないんだ!」
彼は敵であるシーマを知ってしまった。知った人間と戦いたくないのは当然の心理だ。だが、それはシーマの怒りの火に油を注ぐようなものだった。
「ふざけるんじゃないよ!あたしたちは今は連邦から追われる身だよ!?平和に暮らそうったって、故郷も、居場所もないんだよ!」
「そうですけど!」
「あたしから言わせれば、あんたみたいな子供が戦場に出てくるなって言いたいよ!あんたみたいな純な子供はさっさとどこかの学校に行って……!」
「そうやって勉強したから、俺はこうやって戦場に出てるんですよ!」
言うべき言葉に詰まったシーマは、何とか返事をする。
「……そうかい、でもね、シン坊。あんた、あたしとの約束を破る気かい?」
「約束……?」
「そうさ、何があっても生き残るってあたしと約束しただろう?今、あんたが約束を守るために生き残る方法はただ一つ、あたしと戦うことだ。」
シンの赤い瞳が曇り、絶望の叫びを上げる。
「そんな!」
「あたしはあたしであいつらと約束してるんだ、生きて帰るってね。だから、戦わなきゃならない。あんたはあたしとの簡単な約束くらい、守れない男なのかい!?」
シンの脳裏に柔らかで朧気な少女の姿が蘇る。彼女を守るという約束は果たせなかった。
彼は自分の発言に責任を強く感じる性格の持ち主だ。せめて、今度の約束は果たさなければならない。そしてその方法はただ一つ。
「なら、俺はあなたを討つ!あなたとの約束を守るために!約束は守らなきゃならないんだ!」
シンの瞳に戦う意思が戻る。赤く輝く瞳をモニター越しに確認すると、シーマはふっと微笑を漏らし、ゲルググをデスティニーから離れさせる。
「さあ、仕切り直しだよ、シン坊、行くよ!」
シーマはビームライフルをデスティニーに向けて撃つ。今までの動きが嘘のように、正確な攻撃が回避された。
「やるね、これがあんたの本当の力かい。でも、あたしも負けるわけにはいかないんだよっ!」
シンは素早く高エネルギー長射程ビーム砲を構え、シーマに向けて撃った。彼女はそれを避けていなすが、射線上にいたゲルググマリーネ2機が巻き込まれて爆発する。
「俺は約束を守るんだ、俺は……!」
ほとんどうわ言のように呟きながら、シンはビームライフルを撃つ。シーマもシンの攻撃に疲弊し始めた。
「シン坊……あんたはいい男になるよ、これほど約束を守ろうとするやつは初めてだ。でも、この手であんたを殺さなきゃ、あたしらに未来はないんだよ!」
疲弊してもシーマの腕は馬鹿にならない。ゲルググのビームライフルを避けきれず、彼は左腕のシールドで防ぐ。

75: ◆hfGQ1C/H02
06/04/24 22:29:08
その頃、バニングは機体の外に出てデブリを移動していた。ノーマルスーツと思しき救難信号をキャッチし、探索していたのだ。
こんな場所で遭難など、通常ではありえない。海兵隊に関係のある人間のものだろう。生きていれば、情報を掴むためにも拘束せねばならない。
「この辺りなんだが……あれか。」
近づいてみると、どうも戦闘に巻き込まれてエアーボンベが潰れたらしく、事切れていた。救難信号はボンベを破壊されたときの衝撃でスイッチが入ったようだった。
「無駄足か……ん?」
バニングは、海兵隊員の右腕から伸びた手錠につながっているアタッシュケースが気になった。ここまでしなければならないものは一体何なのか。
「よほど重要なものか何かが入っているのか?」
彼は手錠を拳銃で撃ち抜いて破壊し、それを自分のジムカスタムに運び込んだ。中身が何なのかを確かめねばならない。
その様子を、シンと対決中のシーマの目に入ったらしい。
「あんた、このシーマの上前を撥ねるつもりかい!」
シンの攻撃を振り切り、シーマはバニングのジムカスタムに向かっていく。突然の強襲にもバニングは動揺しなかった。この程度のことは普通に起こり得ることなのだ。
「この間の指揮官機だな!」
素早くジムライフルを撃ち、バニングはスラスターを吹かしてシーマの手から逃れる。彼の撃ったジムライフルがシーマのビームライフルに命中し、破壊される。
「よくも貴重なビーム兵器を!」
シーマはビームサーベルを抜き放ち、バニングのジムカスタムへ向かう。
バニングは機体を切り返そうとしたが、コウとの模擬戦でもあった違和感を覚えた。視界が揺らぎ、指先の感覚が冷たくなる。
「ぐっ……!」
どうにか機体を操作し、シーマの攻撃を避けようとしたが、ゲルググの前腕に取り付けられた速射砲が弾丸を吐き出し、ジムカスタムの脇腹が傷ついた。
「バニング大尉!」
苦戦していると見たコウがビームライフルを撃ち、ゲルググの動きを鈍らせる。さらに、シンのビームライフルから放たれた緑色の閃光が、左腕をもぎ取った。
「くっ……どうにも気に入らないけど……引き上げるよ!」
シーマは急ぎリリー・マルレーンに戻ると、すぐにデブリの陰に隠れて逃げ去った。
ザンジバル級が逃げ去ったのを確認すると、何とか生き延びた面々はアルビオンへの帰路を取る。
「なかなかやるじゃねえか、ウラキ。シンも調子が悪かったのかは知らんが、よく生き残ったな。」
コウはゲルググマリーネを3機撃墜していた。もはや、押しも押されもせぬエースパイロットだ。
「すみません、バニングさん。俺……。」
シンの暗い声を吹き飛ばすようにバニングは言う。
「シンもこれからだ。フル出力で加速できないんで、戸惑ったんだろ?」
確かに、それもないわけではないのだが。
「はあ……。」
「お前ならいけるさ。」
バニングはアタッシュケースの中身が気になった。鍵を銃把で殴り壊すと、蓋を開いた。
「こいつぁ……!」
彼は中に入っていた書類を読むと、瞠目した。そこには星の屑作戦の全貌が書かれていたのだ。サイサリスの強奪に始まり、核兵器の使用目的、進攻配備。
そして、何よりも驚くべきはその後だ。それこそが、デラーズ・フリートの真の目的だった。
「おい、皆聞けよ。俺はさっき、連中の落し物を拾った。一連の騒動の計画書だ。」
「ええ!?」
全員が驚きの声を上げると、バニングは続けた。
「そいつには、とんでもないことが書いてあった。いいか、奴らの真の目的は……。」
その刹那、バニングのジムカスタムが輝いた。そして、中のバニングを、計画書を、全てを巻き込みながら爆発して虚空へと果てていく。
シーマの速射砲によって動力炉にわずかな傷がつき、それが原因で暴走して爆発したのだ。
「あ……た……大尉いいぃぃっ!」
コウはバニングのジムカスタムがあった場所を見、しばらくの間身動きが取れなくなっていた。

76: ◆hfGQ1C/H02
06/04/24 22:30:35
アルビオンは通夜のような雰囲気を漂わせていた。教え子であるコウとキースは俯き、モンシアは泣きじゃくってバニングの制服を抱き締めている。
ベイトとアデルは、自分たちの心境を代弁しているモンシアを沈痛な面持ちで見つめていた。
そして、シンはデスティニーの元にいた。バニングの名が刻まれたビームサーベルの前で彼は怒りの形相を浮かべていた。
その怒りは誰に向けられてもいない。
バニングにではない。
原因を作ったシーマにでもない。
自分の甘さと、偶然が生み出した運命の悪戯に怒っていたのだ。
自分が接触した守りたいものがその手からこぼれていく。彼は自分自身の存在そのものさえ呪いかけた。
だが、シーマとの約束で生き延びると誓っている。思いと誓約がぶつかり合い、彼を苛む。
「くそぉっ…………俺は……ちくしょぉぉぉおおおおおおっ!」
シンの慟哭が格納庫の高い天井に反響し、木霊のように鳴り響く。それは悲しい雨が降っているかのようだった。

77:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 22:32:10
初めてリアタイで見てた。


大尉…

78: ◆hfGQ1C/H02
06/04/24 22:32:41
ここまでです。
中途半端ですみません。

79:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 22:36:35
やっとリアルタイムで見れた。
◆hfGQ1C/H02 氏、乙

80:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 22:40:06
◆hfGQ1C/H02 氏、乙 GJ!

大尉~~っ!!!
運命は覆せなかったか……orz

81:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 22:43:58
乙です。
大尉…でも大尉の死を乗り越えてさらにシンが成長してくれるはずだ!

82:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 22:44:53
丁度、策謀の宙域の終わりに近いところだから
中途半端さは感じませんでしたよ。

83:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 22:54:40
バニング大尉ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!orz

84: ◆hfGQ1C/H02
06/04/24 23:00:20
ありがとうございます。
えー、このタイトルは気づいている人もいるかも知れませんが、ファイアー・エムブレムのサブタイトルパクリ第二弾です。
FE烈火の剣27章「運命の歯車」。そのまんまです。
パクってまで使いたかった理由は無論、デスティニー戦場に戻る、シーマとの邂逅、バニングの死を一度に表現できるタイトルだからですが……。
どうもバニング大尉の方ばっかりで作りこみが甘いのな、俺。orz

>>82
中途半端とは、長さの問題です。丸々4レス使った後に、わずかな部分の5レス目。
中途半端な長さになってしまった、と言ったわけです。

85:通常の名無しさんの3倍
06/04/25 02:21:50
大尉・・・貴方の思いは決して・・・忘れはしません!
と俺とシンはそう思ってるに違いない!

86:通常の名無しさんの3倍
06/04/25 07:06:56
大尉いいいい。・゚・(ノД`)・゚・。

87:通常の名無しさんの3倍
06/04/25 09:22:39
うああああああん(´;ω;`)

88:通常の名無しさんの3倍
06/04/25 12:08:05
大尉(ノД`)゜.・。忘れないよ!

シーマとシンの会話も面白かった
戦闘もハラハラしました
それから誰かが死ぬ前によくある団欒のシーンがより涙を誘うよ

89:通常の名無しさんの3倍
06/04/25 19:58:40
GJ

90:キラ編作者
06/04/25 22:00:34
続き遅れてすいません
キラ編ですが、日付が変わる前に投下します
先に予告しておくと、キラにUCの厳しさを教えるために捏造部隊(名無し)が出てきます
待っていてくれてる奇特な方々、もうちょっと待ってください

91:通常の名無しさんの3倍
06/04/25 22:29:03
待ってるよぉ(^-^)/~~

92:キラ編
06/04/25 23:15:51
なんとか間にあった。
投下します。

「なんなんですかあなたたちは!」
 牽制のビームライフルを撃ちながら、キラは叫んだ。
 ザフトの主力、ジンと同じモノアイのMS。
 数年後の彼ならば、その名を呼ぶことができたのかもしれない。
 ザクウォーリアとドムトルーパーという名で。
「くそお!」
 迫るヒートホークをなんとか避け、緑色のモノアイMSの腹にビームサーベルを突き立てる。
「ぐっ!?」
 直後、コックピットに走る衝撃。スカートが特徴的なモノアイMSのバズーカが直撃したようだ。
 フェイズシフト装甲があるとはいえ、衝撃までは緩和できない。血反吐を吐きそうになるのを我慢し、スカートMSに向き合う。
「なんで……こんなことに……!」
 僅か五分前の出来事。それを呪いながら、キラはスティックを強く握った。

93:キラ編
06/04/25 23:17:09
 永遠に続くかと思われた悲しみは、警告音によって打ち破られた。
「熱源反応……!?」
 この辺りはニュートロンジャマーの影響が強いのか、レーダー上の光点が点いたり消えたりを繰り返している。
「もしザフトだったら……アークエンジェルが危ない」
 守りたかったのに守れなかったもの。
 そんなものを増やすわけにはいかない。キラはストライクを起こすと、熱源反応の下へと向かった。

94:キラ編
06/04/25 23:19:14
「くっ!」
 ザクマシンガンの直撃を受けながらも、振り向け様に撃ったビームライフルがザクを四散させる。
 戦闘開始から10分。八機いたMSのうち三機を撃破したものの、数的不利は否めなかった。
 そして他にも問題が二つ。
 一つは腕の差。敵MSに攻撃がかする回数より、ストライクが直撃を受ける回数のほうが圧倒的に多かった。
 そしてもう一つは―
「バッテリー容量残り20パーセント!?」
 バッテリーが切れてしまえば、キラが圧している最大の要因であるフェイズシフト装甲が使えなくなる。
 それは即ちキラの死を意味すると言ってもいい。
「これじゃあみんなを守るどころか……」
 自戒するように呟くが、それでこの状況を打開できるわけでもない。
 背後のザクへとビームライフルを向け―
「え?」
 ″作戦″の障害を少しでも取り除くための見張り役。
 ″作戦″が成功した今となっては、異様に堅い装甲のMSにこだわる必要はない。
 そんな理由を、今は知る術もない。
 ストライクのメインカメラに写っていたのは撤退していく敵MSの姿であった。

95:キラ編
06/04/25 23:21:13
今回はここまでです
一応、ロボもの長編(非ガンダムのオリジナル)を書いたことがあるというのにこの出来orz

次回はコウたちの出番です。

キラとの絡みまで行けるかどうか……

96:通常の名無しさんの3倍
06/04/25 23:37:37
頑張って!

97:通常の名無しさんの3倍
06/04/25 23:39:05
GJ!wktkしながら待ってるよ。
これでキラもまともになるか?

98:通常の名無しさんの3倍
06/04/26 06:01:39
一人目のキラはそれなりにガンダムの主人公してたから好きだ

99:通常の名無しさんの3倍
06/04/26 18:55:59
そうだな。オーブ近海での凸との戦いまではよかった。
それ以後?違うひとでしょ?

100:通常の名無しさんの3倍
06/04/26 19:23:05
キラはアスランの自爆に巻き込まれ死亡
ラクシズは体格や声などがキラにそっくりな人間を一人拉致してきてそいつをキラの顔に整形した
次にマルキオ氏によって回収されたキラの遺体から記憶のデータを取りだし整形キラの記憶を書き換えた
仕上げにラクシズ洗脳を施し、めでたく二人目キラが完成しましたとさ。



と妄想してる日本語が下手な僕でした

101:通常の名無しさんの3倍
06/04/26 19:43:50
>>100
メンデルが作ったキラが、一人だけとは限らないですしね。

102:通常の名無しさんの3倍
06/04/26 19:51:27
>>101
クルーゼが知らなかっただけということもあり得る、と?

まあ実際失敗作扱いされて生まれたのが一人いるしな。
尤も奴のことはクルーゼも知ってたが。

103:通常の名無しさんの3倍
06/04/26 20:17:58
キラは三人、凸は二人いるというのはシャア板では
デフォじゃなかったかw

104: ◆hfGQ1C/H02
06/04/26 20:50:35
>>103
一番多いバージョンだと、キラ5人、アスラン3人、あとはラクスが二人と聞きましたけどね。
さあて、頑張って続きを書きますか。

105:通常の名無しさんの3倍
06/04/26 21:26:40
キラは実はメンデルで作られたスーパーコーディネイターの総称であり
人命ではn(ry

106:通常の名無しさんの3倍
06/04/26 22:23:11
>105
実はあの顔はマスクであり
あの中に死亡時に記憶を送信する装置がついている
それでもってどこかの国の首相官邸地下にあるクローンプラントでその記憶を
クローンに複写して次のキラが生まれるのだ。


107:通常の名無しさんの3倍
06/04/26 23:05:44
果たして嫁の手にかかって劣化を免れたキャラはいるのだろうか?

108:通常の名無しさんの3倍
06/04/26 23:07:24
>>106
キラが極悪政治家を次々と殺す姿は鳥肌が立ったよ

109:通常の名無しさんの3倍
06/04/26 23:09:06
>>107
そういえばプクダの代表作は結構知られてるが、
嫁が脚本やった他の作品って知らないな。

誰か知らない?

110:通常の名無しさんの3倍
06/04/26 23:32:47
>>109
電童後期で悪名高きスバルの性転換手術を行っている。
あとはサイバーフォーミュラのOVAだかで主人公をキラきゅんばりの最強存在にした。
アウトロースター九話のみ。
・・だったかな。まぁ嫁伝説については、ぐぐるか、この板の負債スレにいきゃわかる。職人さんの仕事待とうや。

111:通常の名無しさんの3倍
06/04/26 23:39:57
>>106
たしかに……量産品なら記憶の差分を送信する機能付きの生体反応板を埋め込むことぐらいデフォだよな

112:通常の名無しさんの3倍
06/04/27 00:47:23
>>110
乙。
スバルっていうと確か男だったよな。
え、まさか実は女だったとかなってたのか?
一応全話見てた筈なのにまったく記憶に無い・・・

しかしやっぱり組んで貰った仕事が多いみたいだなw

113:通常の名無しさんの3倍
06/04/27 00:56:19
本来(原作では)女の子のキャラを男にしたんじゃなかったか

114:通常の名無しさんの3倍
06/04/27 01:00:47
>>113
原作ったってあれアニメだけのはずじゃ?
ボンボンとかコロコロで漫画版やってた可能性は否定出来んが、
それでもあくまで原作はアニメだろ。

115:通常の名無しさんの3倍
06/04/27 01:02:59
URLリンク(members.at.infoseek.co.jp)
起てよ、福田!

(問題点)
・前半は特に大きな問題も無く、王道モノだった。
・後半(スバル編)から801派とアンチ801に分かれてしまった。
 スバル編はかつて誰かが言っていたがよい子のみんなから見たらギリギリ友情。
 大きな僕たちから見たら801と言っていたのに賛成。
・スバルの件は、アンチ801派による801臭過敏症の人と、実際801でベタなヤツみて気分を害した人が多いらしい。
・2ちゃんねらの選ぶワーストアニメ大賞では、801拒絶派と思われる粘着のコピペ爆撃で2位を獲得した。

後半のメインキャラ「スバル」が最初の設定では女性だったのに、嫁の介入で男にされた。
おかげで主人公のひとり「北斗」とカップリングされるキャラがいなくなって、ストーリーに破綻が出ている。

116:通常の名無しさんの3倍
06/04/27 01:14:20
>>115
なるほどつまり別の人の書いた元の脚本を嫁が改変しちゃったわけか。
確かにスバルが女だったほうが北斗の件もそうだが、
アルテアが妹を重ねて見て大事にしてたとかいう風にも思えてより納得がいくな。

そんな重大な事をまさか腐女子の欲望だけで変えてたとは思いたくないが・・・

なんか変な方向に誘導してスマンカッタ。
この辺にして俺はマターリ職人さんを待つことにするよ。

117:通常の名無しさんの3倍
06/04/27 09:26:36
ちなみにスバルが女だったらこんな感じ↓になっていたと思われる
URLリンク(www.dendoh.com)

118:通常の名無しさんの3倍
06/04/27 09:35:16
>>117
どれよ、って感じだな

119:通常の名無しさんの3倍
06/04/27 11:10:02
>>118
2006年のところのマーヤ・プライス
通称インドさん、あるいは「Hさせない人」

120: ◆hfGQ1C/H02
06/04/27 20:42:54
探しにくくなったのであげますね。

121:通常の名無しさんの3倍
06/04/27 20:55:49
どっちのキャラも薄っぺらいな

122:通常の名無しさんの3倍
06/04/27 21:33:21
>>121
具体的な指摘をしてやらな作者さんの養分にならんと思うぞ。

123:通常の名無しさんの3倍
06/04/27 21:45:20
0083と種のキャラが元々薄いって意味だろ。OVAの中じゃ一番キャラが薄いと言われてる。

0083は「格好いいロボットが動きまくって戦ってりゃいいんだ!」っていう潔さみたいなものがある反面、
人物描写はあんまり深くない。ガトーやデラーズも「理想」「大義」と言ってる割に、その本質が全然描かれてない。

さらにコロニーを穀倉地帯に落とすという計画も微妙。
コウ達の妨害で失敗したとすればいのに、ガトー達を勝たせたいがために穀倉地帯がターゲットだったとしたように見える。
穀倉地帯を攻撃した理由は一応知ってるが、連邦より一般市民の方が被害が甚大だしジャブロー攻撃する方がよかったのでは。

―まあ一番最悪なのは馬鹿スポンサーが流行取り入れさせて三角関係にさせられてシナリオ崩壊させられてた点だが。

という訳で別に作者さんへの文句って訳じゃないんでない?

124:通常の名無しさんの3倍
06/04/27 21:53:42
ただピッター准将やケリィのようなキャラは種には皆無なんだよな
あざといといえばあざとい「オヤジ萌え」狙いキャラなんだけど
お約束すら存在しないのが種

125:通常の名無しさんの3倍
06/04/27 22:00:13
渋くて世界を憂うオッサンといえばトダカがいたが、バカゴリ信者だから台無しなんだよ

126: ◆hfGQ1C/H02
06/04/27 22:38:20
書けました。
これより投下します。

127: ◆hfGQ1C/H02
06/04/27 22:42:04
23 蘇りし亡霊

茨の園では、着々と出撃準備が進められていた。
ガトーの副官であるヴィリィ・グラードルの艦、ムサイ級ペール・ギュントを中心に編成され、麾下に多くのムサイ級、ザンジバル級を配備している。
さすがにデラーズ・フリートの帰艦であるグワジンは出さないらしい。また、シーマのリリー・マルレーンは別行動だ。この二つの艦には、ある大事な役目があるからだ。
「ガトーよ、これは星の屑作戦の要だ。お前に問題はあるまいが、必ず成功させて戻って来るのだぞ。」
出撃準備中のガトーに、わざわざデラーズが見送りに来たらしい。
「は、万に一つのしくじりもないよう、心してかかります。」
「うむ、それならよい。ただ……。」
デラーズの様子が気になったガトーは、彼の顔を覗き込む。
「何かありましたか?」
「うむ、シーマ艦隊からの報告でな、妙なMSを見かけたと。」
もしや、と思ったガトーは予想を口にした。
「……それは背中から羽の生えた、血の涙を流しているようなガンダムですか?」
「知っていたのか?そのMSは今までにないほどの装甲と運動性を有しているそうだ。シーマ中佐によれば、デスティニーという名前だそうだが……。」
「デスティニー……運命ですか。私も戦ったことがあります。報告するまでもないと思っておりましたが……。」
「驚異的な戦力であることは間違いないと言っておった。わしも記録を見たが、あれは最早MSの範疇を越えておる。」
彼らにとって、異世界のMSであるデスティニーは未知数だ。特に背中の左側に取り付けられたビーム砲は異常だ。まとめてMSを複数破壊できるビーム砲は、まだMSには搭載できるまで小型化していないのだ。
「いざとなれば、私がそのデスティニーとやらを討ち取って見せましょう。」
「いや、別の者に当たらせる。新たに我らに協力してくれるという者だ。」
デラーズの後ろから現れた人影は、シンが見れば幽霊が出たと思うような人物だった。

バニングという精神的な支えを失ったアルビオンは、コンペイトウの哨戒任務に当たっていた。
観艦式がもうすぐ始まる。狙うとすれば、このタイミングしかない。シナプスはそう考えていた。
そして、彼の勘は的中した。デラーズ・フリートが、それに協力する残党軍が、次々とコンペイトウと名を変えたソロモンに攻撃を開始したのだ。
かつてはこの要塞を守るために戦った兵士もいるだろう。その兵士たちを逃がすための援軍として向かった兵士もいるだろう。それぞれの思いがこの要塞で燃え上がる。
「ジーク・ジオン!」
「ジオンのために!」
「我らデラーズ・フリートに栄光あれ!」
数多くのザクが、リックドムが、それぞれの武器から火線を吐き出し、近づいたジムを斧、剣で屠る。
それを止めるべく、アルビオンからMSが発進する。コウのフルバーニアンとキースのジムキャノンⅡが組んで戦い、不死身の第四小隊の三人が見事なトリプルプレーを見せ付ける。
そんな中でシンはデスティニーを駆り、不用意に近づいたザクを、リックドムを、次々と撃破していく。
最早、この世界に来た時の彼ではない。デスティニーが宇宙向きの機体故かも知れないが、マシンガンもバズーカも、シンの進撃を止めることはできない。
「デスティニー、俺たちは生き残るんだ、絶対に!」
亡きバニングの教えとシーマの言葉で、シンは吹っ切れた。精神的に強さが増し、こちらの世界の操縦レベルについていけるようになった以上、少なくとも元の世界の人間に止められる者はほとんどいない。
今またリックドム一機をビームサーベルで斬ったシンは、敵はいないかとモニターに目をやる。
何かが猛スピードで向かってくる。マシンガンを撃ち、切り返して離れていく。青く、本来脚があるべき場所には大型ブースターが取り付けられている。
ドラッツェという名前の、デラーズ・フリートが独自に開発したMSだ。高機動、空間戦闘仕様機であり、強力な加速と一撃離脱を得意とする。
「速い!……なら、これならどうだ!」
シンはビームライフルを右手に持ち、左手にフラッシュエッジ2を手にした。
「行けっ!」
ビームブーメランを投げ飛ばし、デスティニーはあさっての方向へと加速する。ドラッツェは再びマシンガンを撃ちながら突撃してくるが、シンはそれを避けてビームライフルを撃った。
ドラッツェは何でもないように攻撃をかわしたが、そこに目掛けてビームブーメランが迫る。それを避けたところで、高エネルギー長射程ビーム砲の熱線がドラッツェを貫いた。
高機動の敵を二重の牽制で撃破する。それが彼の目的だったのだ。

128: ◆hfGQ1C/H02
06/04/27 22:45:25
「次だ!」
ビームブーメランを回収したシンは、次の目標へと照準を向けようとする。しかし、それは敵のビームによって阻まれた。
「な、何なんだ!?今のは!」
ただの攻撃では驚かない。彼が驚いたのは、ビームが緑に光っていたからだ。こちらのビームは淡紅色かオレンジ色が普通だというのに。
「元の世界から、敵が来ているということか……!」
シンはビームが放たれた方向にカメラを向けた。
「そんな、何であいつらが!」
彼が見たのは、まさしく亡霊だった。かつて地球に降下するきっかけとなったユニウス落とし。その犯人が使っていたジン・ハイマニューバ2型だった。
しかも、シンはわからなかったが、それに乗っているのもユニウス落としのリーダー、サトーだった。
「私が元の世界を離れた後に製造されたMSか。なるほど、確かにフェイズシフト装甲だな。あの色と質感は間違いない。」
彼は大気圏に落ちたとき、爆発のような光に飲み込まれ、この世界に入り込んだのだ。シンたちにはサトーの機体が爆散したように見えただけなのだ。
しかも、出た場所がデラーズ・フリートの本拠地の茨の園だった。バッテリーが焼き切れて身動きが取れず、デラーズたちに救われたサトーは、
「恩義あるデラーズ殿に私も手をお貸ししましょう。どの世界も地球にいる人間は腐りきっている!見て見ぬ振りはできません。」
と奮起し、デラーズ・フリートに協力することになったのだ。
何にしても、相手はアスランたちが戦ったことはあっても、自分が戦ったことはない。
動きだけなら見ているが、旧式機であそこまで戦い抜いたその腕は相当なものだ。下手をすれば、こちらの世界のパイロットの平均レベルをも凌駕しかねない。
「厄介な相手だな……!」
シンはビームライフルを撃つが、サトー機はあっさりと攻撃をかわす。しかも、動きが以前より向上している。
「運動性が高くなっている?」
試しに頭部機関砲を撃ってみたが、ひらりとかわして見せ、逆に短砲身で連射重視のビームライフル、ビームカービンを撃たれた。
「やはり速い!」
ビームをシールドで防いだシンは、アロンダイトを抜き放った。目の前のジン・ハイマニューバ2型など、この大剣なら斬り倒せる。
「私に接近戦を挑むか?」
サトーは左腕に装着したシールドと、アンチビームコートを施したらしい斬機刀を使って攻撃を受け、そのまま慣性に従って後ろに下がる。
と、次の瞬間、ビームカービンを素早く構え、ビームを撃った。シンはビームをアロンダイトで受け止める。
「何て反応速度だ!こちらの出力が上だと悟って攻撃をいなすってのもやるな!」
真っ向から受け止めれば、さすがに破損する。だが、攻撃を適当に受けておけば、空気抵抗も地面もない宇宙だ。威力は半分以下に減殺できる。
シンは右手にビームライフルを、左手に高エネルギー長射程ビーム砲をそれぞれ装備し、高速で動き回るジン・ハイマニューバ2型を撃つ。
「そんな飛び道具ごときに!」
サトーはシールドの裏から何かを投げ付けた。シンはすぐさまその場から離れる。投げ付けられた物体は爆発して分散し、さらに細かく爆発する。
クラッカーと呼ばれる手榴弾だ。本来は地上用の兵装だが、デラーズ・フリートはとにかく資金、物資共に不足気味だ。宇宙でも使えるなら、使える物は使うという考えらしい。
何にしても、元々ない兵装を簡単に使いこなすパイロットの技量に、シンは舌を巻いていた。しかも、時間が経つに連れ、どんどん動きの鋭さが増してくる。
サトーはバッテリー式の機体を使う中でベテランパイロットとなっていった。バッテリー式の機体の弱点は、時間が経つと起電力が低下して電圧が低下し、結果的に動きが鈍くなっていくということだ。
それを補うのは動きの鋭さだ。徐々に力を解放していくことで、戦闘可能時間内で戦闘能力を一定に保てるのである。
そのサトーがこちらのエンジンに交換された機体に乗れば、自然とそうなる。核融合エンジンである以上、ビームのエネルギーをエンジンから取らない限りは、そう簡単には起電力は低下しない。
「まだまだこれからだっ!」
「やられてたまるか!約束は守ってみせる!」

129: ◆hfGQ1C/H02
06/04/27 22:48:13
同じ頃、ガトーは全く違う方向からコンペイトウに接近していた。サイサリスの接近に気付いたバーミンガムをはじめとする艦艇が迎撃の砲撃を行うが、全く当たらない。
「ふふふ、もう遅い、遅いのだ……。」
ガトーはシールドの裏にセットされたバズーカの砲身を取り出し、右肩にセットされたバズーカ基部にはめ込む。
「多くの英霊が無駄死にでなかったことの証のために……。」
背中の弾頭格納庫から核弾頭が内部に入り込み、次々とロックが解除される。
「再びジオンの理想を掲げるために!」
アルビオンからの報を受けたコウが、ほぼ戦場の反対端にいるサイサリスへと向かうが、最早間に合わない。
「星の屑成就のために!」
ガトーは照準を観艦式に参加している艦のうちの旗艦、バーミンガムへと合わせ、ソロモンへの思いを吐露するように引き金を引いた。
「ソロモンよ!私は帰ってきた!」
巨大なバズーカから放たれた大型の弾頭が炸裂し、何十隻という艦を灼熱の光の中に叩き込む。バーミンガムのワイアットもその光の渦へと飲み込まれていく。
「あいつ……本当に使うなんて!」
「……ガトォォォォォォォォォォ!」
シンとコウは光の渦を見、その核兵器の凄まじさを目の当たりにしたのだった。

130: ◆hfGQ1C/H02
06/04/27 22:49:42
ここまでです。
中身が薄っぺらくなってきたなあ……orz orz

131:通常の名無しさんの3倍
06/04/27 23:40:36
サプライズキター(・∀・)
職人さんGJです!!!

132:通常の名無しさんの3倍
06/04/27 23:54:22
まさかCEからの刺客の正体がサトーとは意外!
考えてみればジンで、ザクに乗ってる凸と対等以上に戦ってたからなあ
UCの世界になれてしまえば、機体性能に頼り切りのスパコーなんぞより遥かに恐ろしい敵だわな

133:通常の名無しさんの3倍
06/04/28 00:14:04
ソロモン 「おかえりガトー・・でもちょっとアツイヨ」

GJ!

134:通常の名無しさんの3倍
06/04/28 00:26:27
ソロモン 「だめよガトー。帰ってきたら、ただいまでしょ?」

GJ!

135:通常の名無しさんの3倍
06/04/28 00:35:35
g

136:通常の名無しさんの3倍
06/04/28 00:41:09
>>130
デラーズフリートの「同業者」で来るとは思わなかったや。

137:通常の名無しさんの3倍
06/04/28 08:26:17
サトーか・・・渋いキャラを持ってきたな。
でもデラーズフリートにいても似合う物だな。
gj

138:通常の名無しさんの3倍
06/04/28 16:51:09
サトー キター

139:通常の名無しさんの3倍
06/04/28 16:58:46
サトーを語るにはボンボン版の「全機抜刀!!」は外せない

140:通常の名無しさんの3倍
06/04/28 17:53:22
一瞬サトーって誰かわからんだ
兎も角GJ!おもしろかったよ

141:通常の名無しさんの3倍
06/04/28 18:53:36
>>139
禿胴、まさかあそこまで様にばるシーンが出てくるとは思わなかった。

>>130
遅れたがGJ! CEにも実力で伸し上がったパイロットがいたことを思い出させてくれた。
本編でもっと出番があったらよかったものを…

142: ◆hfGQ1C/H02
06/04/28 19:36:27
ありがとうございます。
サトーのしようとしたことと、ガトーのしようとしていることには、ある程度共通点があるので、組ませてみました。
俺が話を書くときは、大体が共通点を引き合いに出して話を進めることが多いので、こういう形にしたわけです。

あと、本文で書き忘れたんですが、このジン・ハイマニューバ2型はミノフスキー・イヨネスコ型の核融合エンジンを搭載していることになっています。
また、シンには「あいつら」と言わせてしまいましたが、実はサトー一人なので、「何であいつが!?」に脳内修正してください。
紛らわしいことをしてすみません。

143:通常の名無しさんの3倍
06/04/28 22:02:27
>>142
乙!
原作ではあくまで単発キャラをここで登場させたのはものすごいインパクトがあっていいと思う。

俺が書くなら単発キャラはよっぽどぶっ飛んで印象に残ってなければ出さないもん

144:通常の名無しさんの3倍
06/04/28 22:42:52
サトーとガトーか
砂糖とコーヒー(カカオ)??
まあそんなことはさておきサトーもガトーのように新型MSに乗り換えるのかな?
ノイエのガトーと新型MSのサトーとのコンビもありか!?

145:通常の名無しさんの3倍
06/04/28 22:43:08
おもしろかったですよ

146: ◆hfGQ1C/H02
06/04/28 23:26:30
>>144
名前に関しては、あれです、ネタで使っているわけではありませんしね。
サトーはどうせ負債が0083をパクって作ったキャラクターでしょうけど、最大限までキャラクターレンタルさせてもらうことにしましょう。


ちとネタが切れているので、推敲してから書くことにします。
あと、5/3~5/5まではどうあがいても書き込めません。
甑島とかいうすげー田舎に連れていかれる決定していますので………………。

147:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 00:16:37
まあ、サトーとガトーは一字の違いだし…
南の島?で英気を養ってきてください。

148:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 00:26:00
>>144
別に新型いらないんじゃね?
寧ろUC側の既存の機体に乗換えだけでもいい気がする
ジオンの残存勢力のデラーズとしては新型開発するだけでも手一杯だろうし
アクシズ側からの援助なら何とかなりそうな気もするが…それでも苦しい所じゃないか?

149:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 00:52:25
つーか今更なんだが、テンプレにまとめサイトのURLのっけなくてよかったのか?
せっかく作ってくれたんだから、のせなきゃ製作者の方に申し訳ないと思うんだが……

150:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 10:01:55
まとめサイトのURLは次回からはちゃんと載せましょう。 >>30 ←まとめサイト

>>148
既存機体のカスタムとかは? CEの技術を応用したゲルググとか……

151:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 13:45:26
>>150
逆じゃね?UC技術を応用したジンHM2型とか??
サトーはゲルググも似合いそうだ

152:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 14:36:09
でもデラーズ・フリート所属のゲルググってシーマ機だけじゃないのか?
他にあるとすればガトーのお下がりかな…
まぁ、別にジンのままでもいい気がするが

153:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 15:30:31
つ ゲルググM

154:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 16:27:59
>>150
レッドフレームMJのことかー

155:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 19:39:30
>>153
どっちにしてもシーマの物だからサトーには回ってこないだろうな

156:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 20:08:43
やっぱジンか・・・・・・・・・
まあジンはCEにしちゃ珍しい渋さがあるから良いけど

157:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 20:34:56
サトーのようなパイロットは特別なことがない限り、新型機よりも自分の乗り慣れた機体を選びそう。

158:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 20:44:56
歴戦の雄で有れば有るほどにぽっと出の新鋭機より信頼の置ける量産期を選ぶ物らしいぞ?

159:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 21:34:52
ラルやら三連星はぽっとでのグフやらドムに乗っているがな。

160:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 21:38:43
>>159
彼らの場合は今までの自分の乗機に力不足を感じていたんじゃないのかなと思うんだが。

161:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 21:47:56
>>155
ノーマルのゲルググM(MS14-F)とシーマ専用のゲルググM(MS14-FS)
を混同してない?

162:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 22:42:48
>>153,155
なにか理由付けて海兵隊の14を奪い取ることはできなくもないだろうけど、
デラーズは蜂の巣になるかもしれんな。

163:通常の名無しさんの3倍
06/04/30 10:52:16
保守age

164:通常の名無しさんの3倍
06/04/30 10:53:58
>>161
特に間違ってないんじゃないか?
ゲルググMだって海兵隊所属だしシーマに話つけないと分けてもらえないだろ

165:通常の名無しさんの3倍
06/04/30 18:17:12
ソロモンとかにあるゲルググの残骸を利用出来ないか…

166:通常の名無しさんの3倍
06/04/30 19:25:46
>>161
ならば高機動型ゲルググを激しく希望する!

もしくはイェーガー!


…言ってみただけだ、気にしないでくれ

167:通常の名無しさんの3倍
06/04/30 20:52:36
いっその事ガトー専用ゲルググでいいじゃん。

168:通常の名無しさんの3倍
06/04/30 20:54:17
>>167
ア・バオア・クーで喪失
だからガトーはデラーズのドムを借りようとした

169:通常の名無しさんの3倍
06/04/30 20:57:50
>>168
でも右腕を流れ弾でやられた程度だから、修理は比較的簡単じゃないか?

170:通常の名無しさんの3倍
06/04/30 22:00:57
一年戦争終結後、連邦軍に没収されたかもしれんし、使える状態で残ってたらもう使ってたと思う。

171:アデル
06/04/30 22:36:32
アデル編ピンチ!あと一時間半で間に合うか?!
というかリュウケンドーもボウケンジャーも仮面ライダーカブトも録り逃した作者に明日はあるのか?!


172:通常の名無しさんの3倍
06/04/30 22:48:17
まぁ、がんがれ。

173:通常の名無しさんの3倍
06/04/30 23:13:26
>>171
そんなあなたに
つ『you tube』
うpされてるかは知らんが。

174:通常の名無しさんの3倍
06/04/30 23:48:28
アデル編、完結できんかった……orz
とりあえず二話目?投下

175:アデル
06/04/30 23:51:13
アデルです。いっぱいいっぱいです、中の人が。
いっぱいいっぱいと言ってる割には交通博物館に行ってます。
本編ではなんとか活躍の場がもらえたようで、台詞の数でキース少尉に勝てて嬉しい限りです。
ですが、もしキース少尉に焦点が当たったらまた負けてしまいそうです。
あ、ちなみに私はまだ件の中華料理店にいます。何で未来の事を知っているのかって?
それは私が天の道を往き全てを司る……もとい、大人の事情があるため話せません。
「ばすたぁちゃんへ出前を届けに行って来るぞコシヌケェーッ!」
「待てイザーク!ばすたぁには俺が届けに……」
「貴様が出前にいったら誰が厨房担当するんだコシヌケェーッ?!」
「非グゥレイトォ~」
相変らず少年達は威勢がいいです。けど、ばすたぁちゃん……すごい名前の人もいたもんです。
しかしそれはどうでもいいです。それよりも私のチャーシューラーメンはどうなったのでしょうか?
「うぅ……チャーシュー炒飯、お待ち……」
ゴトン、と私の前に料理が置かれました。出て来たのは紛れもなく炒飯、ラーメンではありません。
私は肩を落とし、ため息を一つ吐きました。
と、それを見て色黒の少年が私に声をかけてきました。

「おっさん!」
「おっさんじゃない」

私はまだ24です。って何言ってるんでしょうか、私は?
「あんた、昔の俺と同じ瞳をしてるぜ。自分の現状に悩んでるな?」
ドキリ、としました。確かに私は悩んでいます。
「現状、って言ってもラーメンを頼んだのに炒飯が出てきたことじゃないぜ?もっともっと重要なことだ」
何か色々とツッコミたいんですが?まぁ、とりあえず聞かなかった事にしておきましょう。
それにしても、瞳を見ただけで私の心を見抜くとは─本当に彼はいったい何者なんでしょうか……


176:通常の名無しさんの3倍
06/05/01 00:18:32
なんか良く「シーマも救ってやれ」とか言う声が聞こえるけど…
生き残ったからと言ってシーマが救われる余地なんか無いような
本編でも
「シーマ様!お引きを!!」
「何処へ引くって言うんだい!!」
って掛け合いからも、シーマたちが生き残っても受け入れてくれる先が無けりゃ救いとは言えんような
CEみたいに主人公特権で「ラクス様のお取り計らいで~」が通用する世界じゃないと思うし
本来なら裏切り行為だの裏取引行為だのは重罪に値する所をCEみたいに知り合いの特権でどうにか出来る世界じゃない
吉良達はカガリやらラクスやらのある意味「お取り計らいで」英雄扱いになってるが…
UCじゃそうは行かない所をシンには分って欲しい
シナプス艦長だって極刑にもなる、コウだって懲役一年、別の話なるがシローだって軍法会議にだってかけられる
一年戦争時代の英雄と言われた人物、アムロですら軟禁状態
そんな情け容赦の無い世界をシンには痛感してもらって成長して欲しいと思う俺がいる
現実世界でも言えるけど、全ての人間が救われる世界じゃない
だからリアルなのでは?

177:通常の名無しさんの3倍
06/05/01 01:38:47
こうして見るとUCってかなり厳しい世の中なんだな

178:通常の名無しさんの3倍
06/05/01 02:00:06
>>177
と言うよりCEが馬鹿らしくなるぐらいに上の人間の常識が無いだけでは?
エースだから懲罰無し、恋人、肉親だから情報操作で無類、無欠の英雄に、、、
ふざけているのか? とマジで思ったぞ。

上層部が他者に対する差別の如き特別扱いを平然と何度も行ったら普通は反感かって上層部に対する不信から士気が下がったり
特別扱いされたパイロットとかはテキスト道理の機体整備しかして貰えないとか問題が色々出て来るのに……

179:通常の名無しさんの3倍
06/05/01 02:15:32
大体、UCじゃ親兄弟とも分かれて敵味方になって戦うなんて良くあるしな
オマケにキラなんか銃殺刑のところを「艦長のお取り計らいで」エースに上り詰めた上、
これまた巧い事妹の「お取り計らいで」戦争終結後もオーブに身を隠させてもらって何のお咎めも無しと来たもんだ
ナニがリアルな世界観だよ
世の中そんな上手く行くモンか

180:通常の名無しさんの3倍
06/05/01 02:40:05
っつうか死ぬときは死ぬしな
都合よく生き返るなんておかしいし
劇場版Ζ見てきたけど、死ぬ描写がなくなっただけで死んでないってワケでもなかったし
救われる事はあるかも知れんが、やっぱり歴史を変えることは出来ないと思うね

181:通常の名無しさんの3倍
06/05/01 03:25:05
シーマの最期はZZのハマーンみたいになる悪寒

「よかった…強い子に会えて…」

182:通常の名無しさんの3倍
06/05/01 03:37:22
ソレもいいかも知れんが…
やっぱ最後はデンドロの零距離射撃でぶっ飛ぶガーベラが印象的だったな…
シンが「やめてくれシーマさん!!」って言っても結局は「オマエはどっちの味方だー!」って叱咤される予感

183:通常の名無しさんの3倍
06/05/01 07:15:35
いっそシンはシーマ達を連れてCEへ帰還。
UC技術+シーマの智謀で見事に世界征服しちゃったりしつつ、平和な世界を築きましたとさ。
めでたしめでたし。

184:通常の名無しさんの3倍
06/05/01 07:41:59
>>183
でも俺的にはシーマは向こうなら立ち位置的にサハクの元が一番似合うと思う。
そして最強の女王様タッグ完成w

185:通常の名無しさんの3倍
06/05/01 12:43:20
>>184
むしろ近親憎悪で敵対するとか。

186:通常の名無しさんの3倍
06/05/01 12:54:06
>184
汚れ仕事をやっていたという立場では同じかな。
シーマ様はそれを「やらされていた」方で、サハク様は「望んでやっていた」という違いか。

(もっとも、コロニーに毒ガスなんてサハク様でも選んでするとは思えない)

187:通常の名無しさんの3倍
06/05/01 13:03:28
ミナ様とシーマ様か
どちらの椅子になりたいか非常に悩むなぁ

188:通常の名無しさんの3倍
06/05/01 18:59:58
どちらも長い黒髪の、強く賢い美女…ハァハァ

189:通常の名無しさんの3倍
06/05/01 21:45:05
>>181-188
おまいら最高だw

そうだよシーマ様は子分揃って皆でCEに亡命だw

>どちらの椅子になりたいか非常に悩むなぁ
くっそ~悩むな~。
仕方が無い。間を取ってギナ様の椅子にでもなるか(マテ

190:通常の名無しさんの3倍
06/05/01 23:02:07
>>189
そりゃ間ぢゃねぇ! 場外だ!

めぐりあい宇宙じゃ生存ルートあっても蒸発したからなぁ
ジャミトフの駒にされる前に逃亡…だったっけか

191:通常の名無しさんの3倍
06/05/02 00:22:31
CEに亡命って…
幾らなんでも都合が良すぎる
それじゃ負債のやってる事と変わらん…
お気に入りのキャラだから可哀相だから死なせないってそう言うのさ…
物語の展開上、嫌だろうが必要な事ってあるだろうに

192:通常の名無しさんの3倍
06/05/02 00:23:29
>>190
お婆ちゃんに成るまでトラウマで、
うなされ続けたりな。
流れ者となり挙動不審者として、
ザンスカール軍に身柄を拘束され、
ファラ・グリフォンに尋問を受ける。
かつての自分の姿をオーバーラップさせる。

193:通常の名無しさんの3倍
06/05/02 00:25:50
戦死が功徳

194:通常の名無しさんの3倍
06/05/02 02:41:14
今更だが、スバルが嫁のせいで男になったってのはデマだぞ。
嫁の登場前から、奴は男。
女なのは企画段階のラフの時だけだ。

195:通常の名無しさんの3倍
06/05/02 14:34:40
まぁ生きてるからって救われてるわけじゃないよね。


シン・・・君は泣いてもいいんだよ

196:通常の名無しさんの3倍
06/05/02 15:33:59
何か面白そうなスレだな。
前スレはどんな雰囲気だったんだろう…。

197: ◆hfGQ1C/H02
06/05/02 18:34:26
>>196
話の筋を予想してくれたり、後はUC世界とCE世界の違いとか。
まあ、悉く予想を裏切り続けようとして足掻いていますけどね。いつかは予想をぶち当てられることでしょう。

とりあえず、続きを書くことにしますか。明日からは旅行ですし。

198:通常の名無しさんの3倍
06/05/02 19:07:29
>>197
ガンガレじゃなく頑張れ!

199:通常の名無しさんの3倍
06/05/02 21:57:01
>>197
>まあ、悉く予想を裏切り続けようとして足掻いていますけどね。

一瞬「スタッフに反対されたからやった」という某の発言を思い出したorz

200: ◆hfGQ1C/H02
06/05/02 22:27:33
>>199
俺は予想を裏切りはしても、期待は裏切らないようにしています。
その辺は大丈夫ですが、暴走することもしばしば……。

201:通常の名無しさんの3倍
06/05/02 23:07:56
暴走の方向にもよるだろうな
あからさまに変な方向のでなければ大抵OKだと思う

202:通常の名無しさんの3倍
06/05/03 03:28:07
べつに予想通りの展開だったからといって、つまんねなんて思わんよ。
俺らはあんたの書いた文章が読みたいんだからさ。

203:通常の名無しさんの3倍
06/05/03 09:18:17
期待を裏切らずとも、予想を裏切るのが逆効果の時も十分ある。
そういう時は予想を裏切ったり斜め上を行ったりするんじゃなく、予想の真上を行くと良いかと。
展開だけを見れば予想通りだが話しの流れや演出やらテンポやらが上手くまとまっていると予想の上に行ける。

204:通常の名無しさんの3倍
06/05/04 02:23:21
シーマ萌えまで呼んだ

205:通常の名無しさんの3倍
06/05/04 20:51:35
あげ


206:通常の名無しさんの3倍
06/05/05 18:04:07 fCbcUbnn
age

207: ◆hfGQ1C/H02
06/05/05 20:51:48
ただいま旅行から帰ってまいりました。

>>203
なるほど。
どの程度テンポよくもっていけるかわかりませんけど、やれるだけやってみますね。

208:通常の名無しさんの3倍
06/05/05 21:41:24
>>207
オカエリー


209:通常の名無しさんの3倍
06/05/06 04:11:42
遅くなったけど
オカエリナサト

210:通常の名無しさんの3倍
06/05/06 17:08:09
おかえり保守

211:通常の名無しさんの3倍
06/05/06 19:38:14
>>270いつぐらいに書き込めるん?

212:通常の名無しさんの3倍
06/05/06 19:45:26
おかえりナカッハ・ナカト

213:通常の名無しさんの3倍
06/05/06 21:15:16
関係ないけど、ZZにもサトー隊長っていたな。彼も侍だった。

214: ◆hfGQ1C/H02
06/05/06 21:52:31
多分今日は書き込めないでしょう。
まだ体験したことのないルンガ沖を借りてきたので、これを聞かない限りは続きは出せないと思います。
まあ、そうは言っていても、聞く前に書き込むかもしれませんけど。

215: ◆hfGQ1C/H02
06/05/06 22:17:14
とか言いつつ、短いけど完成。
出かける前に書いたやつに、多少加筆しただけなんだけどね……。

216: ◆hfGQ1C/H02
06/05/06 22:25:49
24 剣を交わして

強烈な光の渦を見た後も、シンとサトーの異世界から来た者同士の戦闘は続く。
サトーの斬機刀は鋭い切れ味を持つが、さすがにフェイズシフト装甲だけは斬ることができない。そこで、サトーはビームカービンを撃ちかけながら接近し、デスティニーの関節を狙って斬りかかる。
さすがのデスティニーも関節はフェイズシフト装甲を施せない。精密な電気機器が組み込まれた関節には、電気によって装甲強度を上昇させるフェイズシフトは望ましくない。
ストライクフリーダム、インフィニットジャスティスは関節にフェイズシフト装甲を施してはいるが、これは多重に絶縁物質を挟み込み、関節に影響がないように調整しているためだ。
「こっちの弱点をはっきりわかってる……ベテランパイロットってやつだな!」
シンは関節を狙う斬撃を、フェイズシフト装甲部に当てさせるように動きを調整し、反撃の隙を窺う。
「なかなかの判断力だな。だが、まだ甘い!」
素早くサトーはクラッカーを投げつけ、すぐさま離脱する。一瞬反応の遅れたシンは、細かい破片を全身に浴びた。ただでさえ斬機刀の攻撃で減っていたエネルギーが、さらに低下する。
「接近戦も遠距離戦も分は向こうにあるのか……なら、ある程度開き直るしかないな!」
右手にビームサーベルを持たせ、シンはサトーのジン・ハイマニューバ2型に向かっていく。サトーはビームカービンを撃てばいいものを、わざわざ刀を抜き放った。
「いざ、勝負!」
侍魂とでもいうのだろうか。あくまでも一対一、しかも対等の条件で戦おうとしているらしい。
尤も、足止めにはちょうどいい条件である。そもそも、サトーはデスティニーに勝つ必要はない。核バズーカをコンペイトウに撃ち込んだ後、撤退する味方のために最も攻撃力の高いデスティニーを足止めさえできればよいのだ。
「うぉぉぉぉぉぉおおおっ!」
刀とサーベルが火花を散らし、見る者を震撼させる壮絶な鍔迫り合いが始まった。
「ユニウス落としの犯人だかなんだか知らないが、わざわざ核兵器なんか使わなくたっていいだろうに!」
シンの呟きが接触回線で聞いたらしいサトーは返事をする。
「核兵器を保有してはならない世界で、保有しようとした地球側が悪い!何故それがわからん!」
「だからって使っていいことにもならない!盗んだならそれを証拠に騒ぎ立てて、その後破壊すればよかったんだ!使わなきゃならないような作戦を実行するほうがおかしい!」
「少数戦力である以上、使えるものは何でも使わねばならん!お前も元の世界のザフト軍人だろうが、かつてのザフトはジェネシスを使わなければならないほど切迫していたのだ。それと同じこと!」
デスティニーに使われている技術系は、外観からはっきりわかる。シンもそれを承知していたので、別にザフト軍人と見抜かれたことを不思議には思わなかった。
「俺は奇麗事が嫌いだが、少しはやっていいこととやっちゃいけないことの区別くらいつけろよ!」
パワーで圧倒しようとするデスティニーを、ジン・ハイマニューバ2型はひらりひらりと向きを変え、正面だけでなく、横から、後ろから、上から、下から斬りかかる。
その度にシンは向きを変え、その鋭い攻撃を止める。
「我らはその奇麗事をかなぐり捨てねばならないほど切迫していたということだ。事実、地球連合は奇麗事など無視して核を撃ってきただろう!?」
「核だって使い方次第でどうとでもなる!あの時は切迫していたかもしれないが、こっちは違うだろ!?」
「お前は表面しか見ていないからそうなるのだ。平和に見えても、この世界の宇宙に住む人間は切迫している!高い税金、無理な要求……コロニーを植民地としか見ていないのだ。これを平和といえるのか!?」
「平和ではないにしても、こんなやり方じゃ、またひどくなるだけだ!もっと方法を考えろよ!武力行使以外の方法を!」
デスティニーに乗っているからこそわかる。いざというときはこれに乗らねばなるまい。だが、命がまだあるなら方法はいくらでもあるはずなのだ。対話でも嘆願書でも。
それらを全て無視したのならわかる。だが、まだそんなことをする前から核兵器を撃つなど、あの地球連合と変わりがないではないか。
「デラーズ殿は、この星の屑で宇宙に住む者を自立させようとしているのだ。傲慢な地球に住む人間を叩きのめしてな!」
「こんなやり方で自立なんかできるもんか!逆にまた絞り上げにかかるだけだ!」
「そのときはどうする気だ?」
「そのときは俺も宇宙の人間のために戦う。だけど、今はあんたたちを止めなきゃ、もっとひどいことになる!だから、俺はあんたを討つんだ!」
「生ぬるいクラインどもに籠絡された貴様に邪魔されてたまるか!」

217: ◆hfGQ1C/H02
06/05/06 22:28:08
素早く刀を振るうジン・ハイマニューバ2型の猛攻をビームサーベルで受け、頭部機関砲を撃つ。サトーはブースターを吹かして攻撃を避け、さらに斬りかかる。
「接近戦ばかり挑んでいるか……よほど得意なのか、それとも弾切れなのか……!」
ユニウス落としのときは、もっとビームを撃てたはずだ。おそらく前者なのだろう、と考え、シンは離れようとする。が、サトーはしつこく食らい付き、関節を狙って斬りかかる。
「くそっ、しつこい!」
フェイズシフト装甲を施されている高エネルギー長射程ビーム砲を使ってもいいのだが、下手に構えれば懐に飛び込まれて斬られてしまうだろう。
「せめてこいつで!」
頭部機関砲を撃ちつつ離れようとするが、やはり攻撃を回避されてしまう。逆に首筋を狙われてシールドで防御する。
「せめてその首を討ち取ってくれる!」
頭部にはセンサー類が集中している。そこを刈り取ってしまえば、撃破したのとほとんど変わらない。シンもそれを理解している。何とか攻撃を受け止め続けるシンだが、ついに打開策を思いついた。
「……そうだ!」
彼は、今の今まで同じ向きだった状態から、相手から見て足を上に、頭を下にと、逆立ちをしたような状態になった。そもそも、宇宙には上下の区別はない。逆立ちという表現を使うことすらおかしい。
だが、サトーどころかMS乗りにとっては「上下同じ向きで斬り合いを演じる」とは、ほぼ不文律となっている。シンはそれを打ち破って見せたのだ。
「何だと!」
慣れない向きでの戦闘だ。さすがのサトーも戸惑いを覚えてしまう。斬機刀で斬りかかるが、フェイズシフト装甲が施された脛に当たっただけだ。
そこを狙い、ビームサーベルの斬撃が炸裂した。ジン・ハイマニューバ2型の膝から下が斬り飛ばされる。
「こいつでどうだ!」
「ぬおおおおっ!」
シンはジンの戦闘能力を削ぎ取ったのを確認すると、核爆発が起きた方向へと進んで行く。サトーに止めを刺すより、コウの援護が重要だ。
「急がないとな……コウさん、負けないでくださいよ!」
彼はデスティニーのウィング状のブースターを展開し、一気に加速した。

コウとガトーは凄まじいまでの斬り合いを演じていた。淡紅色の刀身と緑色の刀身が激突し、その度に互いの機体が弾かれる。
フルバーニアンは対MS戦闘に向いた機体であり、サイサリスは核兵器を放つためだけに作られた機体だ。ビームサーベルはあくまでも補助に過ぎない。
しかも、核兵器の使用によってシールドを失い、機体各所が故障している。圧倒的にガトーの方が不利な条件になっている。
だが、ガトーの戦闘能力はコウを遥かに超える。故に、互角以上の戦闘となっているのだ。
「いつぞやの男か。だが、私の勝利に華を添えるだけだ……。」
「くっ、ガトー……満足だろうな……だけどな、2号機を奪われた俺たちにとってそれは……。」
コウの怒りが爆発し、核爆発の影響で動きにくくなった左のバインダーにビームサーベルが命中する。先端に取り付けられたバーニアがちぎれ飛んだ。
「屈辱なんだあああああぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「ほう、随分と胆を嘗めたようだな。だが、まだまだだ!」
サイサリスはバインダーを展開、または格納することにより、モーメントを調節して取り付けられたバーニアを最大限まで利用する。言ってみれば、肩にもう一対の腕が取り付けられたようなものだ。
これをうまく利用することで、フルバーニアン以上の運動性を引き出すことができるのだ。ガトーだからこそできる技である。
「このっ!」
「はあああああっ!」
ビームサーベル同士がぶつかり合い、強烈な火花が弾ける。ガトーは至近距離でバルカンを撃ち、フルバーニアンの胸部スラスターを破壊する。
「ぐっ……強い……けど、俺は!」
左手のシールドをぶつけ、さらに斬りかかる。それをガトーは受け止め、その力を利用して加速し、デブリに隠れた。
「くっ……!」
そこにシンのデスティニーが駆けつけた。さすがに機動力はそれほど低くない。
「大丈夫ですか?少し手間取ってしまいました。」
「ああ、シン。ガトーに隠れられてしまってね。手分けして探そう。」
「了解です。」
シンはコウから離れ、センサーを調整し、サイサリスの熱源を探る。だが、こうも岩石の破片が多くては探知しにくい。
「どこにいるんだ……!?」

218: ◆hfGQ1C/H02
06/05/06 22:29:54
そのガトーはデブリの陰から様子を窺っていた。さすがに位置を完全に特定できたわけではないので、どうにか位置を掴まねばならない。
「引っかかってくれればよいのだがな……。」
彼は左のビームサーベルを抜き、スイッチを入れて放り投げた。すぐさま、どこかから緑色の光芒がそのビームサーベルを貫いた。
「デスティニーも来ているのか……面倒だがやるしかないようだな。」
デブリをその巨大な足で蹴りながら移動する。これなら、熱源探知はまず引っかからない。
あの赤い彗星、シャア・アズナブルも推進剤の節約のために敵の戦艦を蹴りながら移動したというから、それほど珍しい方策ではないのかもしれない。燃料節約か、熱源探知を掻い潜るか、その目的が違うだけだ。
そして、彼はデスティニーを見つけた。まだ、こちらには気付いていない。今が絶好の機会だ。
「覚悟おっ!」
突如デブリから出現したサイサリスのサーベルを避けきれない。しかも、シールドをセットした左側からではなく、右側からだ。
「こいつを頼るしか!」
シンは右の手甲に取り付けられたソリドゥス・フルゴールを発動させる。青白い光の膜のような盾が出現し、サイサリスのサーベルを防いだ。
「何だ!?ビームシールドとでもいうのか!?」
「こいつはエネルギーが消耗するから使いたくないけどな……これでどうだ!」
至近距離からビームライフルを撃つが、足に命中しただけだ。足には核爆発から身を守るシールドが届かないため、シールド素材を使用している。ビームが効くはずがない。
「まだまだだな!」
その巨大な足がデスティニーを蹴り飛ばす。シンは無様に吹き飛ばされず、どうにか体勢を立て直した。が、反撃の機会を潰すかのように、何度も斬りかかってくる。
「核兵器運用が前提なのに!」
そんな機体の差を嘲笑うかのように、ガトーの猛攻は続く。どうにかビームサーベルを手にすることはできたが、何度も蹴られ、バッテリーが尽きようとしている。
そもそも、ここに来るまでにサトーの攻撃を受け、さらに、ここに駆けつけるために超伝導推進を使っている。持久力に乏しいデスティニーには酷な話だ。
「これ以上はエネルギーが持たない!」
シンは歯噛みしながら離脱した。同時に、デスティニーから色が抜け落ち、フェイズシフト装甲の効力が失われる。
「コウさん……役にたてなくてすみません……!」
全くダメージを与えられずに引き下がる自分が悔しかった。デスティニーの機能が十全ではないということを言い訳にはしない。自分の弱さを噛み締めるだけだ。
コウにガトーの位置を知らせたシンは、無力さを噛み締めながら、アルビオンを目指して宇宙空間を駆けていった。

219: ◆hfGQ1C/H02
06/05/06 22:31:53
ここまでです。
いい加減キースとベイトの出番、それからカリウス曹長を出してやらにゃ……。

220:通常の名無しさんの3倍
06/05/06 22:33:19
GJ!今日は寝る前にいいものが見れた!

221:通常の名無しさんの3倍
06/05/07 00:52:56
面白かったです!
GJ!

222:通常の名無しさんの3倍
06/05/07 01:02:41
お疲れ様っす!!

223:通常の名無しさんの3倍
06/05/07 07:17:05
GJ!
シンが滅茶苦茶良いこと言ってる・・・・
こっち来てからほんとシンは急成長しっぱなしだな。

224:通常の名無しさんの3倍
06/05/07 11:19:58
GJ!
サトーの底力を見させていただきました!

225:通常の名無しさんの3倍
06/05/07 13:41:43
>>223
良いこといってるか?
なんか甘ちゃんだなと思った

でも良くも悪くも真っ直ぐですごくシンらしく感じたけどね

226: ◆hfGQ1C/H02
06/05/07 19:38:01
ありがとうございます。
何というか、シンの発言は多分にWやらFEやらからかなり影響を受けていますからね。
よくよく観察すれば、絶対に見覚えのある台詞だと思います。

227:通常の名無しさんの3倍
06/05/07 23:47:49
まあ元々シンは甘い
明らかに艦隊動かそうとしてた連合軍をレクイエムで吹っ飛ばした時も、釈然としないもの感じてたみたいだし
問答無用の悪であるはずのオーブが撃たれなかったときも安堵して泣いちゃうぐらいだからな


228:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 00:14:10
職人さん復活記念上げ

229:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 00:31:57
泣いてたのは負けた悔し泣きだろ

230:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 00:36:43
サトー輝いてる

231:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 00:36:58
シンは最初っから軍人ってわけじゃないしな、年齢も考えればこれくらいで当然だと思う。

どっちかと言えば親友を殺し殺されて「仕方ない」で済ますほうが異常。
まぁ良くも悪くもシンらしくていいと思った。

232:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 00:51:52
>>231
ほんとそこに尽きる
失敗しても感情のある生きてるキャラクターが好きだ

233:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 00:54:07
お疲れ様です!寝る前に確認してよかった~シン・コウVSサトー・ガトーの
大一番!しかし、本当にシンは成長しているな~「奇麗事は嫌いだが、
少しはやっていいこととやっちゃいけないことの区別くらいつけろよ!」
「こんなやり方で自立なんかできるもんか!逆にまた絞り上げにかかるだけだ!」
こんな台詞、絶対負債じゃ書けんと思いますよw

あと、帰還したらラクシズの連中にも言って欲しい↑の2台詞は特に。
めっさ気に入りました。

234: ◆hfGQ1C/H02
06/05/08 22:12:07
探すのが難しくなったので、上げておきますね。

235:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 22:19:52
>>234
専ブラ使ってないの?
IEでもブクマしとけばいいし

236: ◆hfGQ1C/H02
06/05/08 22:24:34
>>235
そういうのは全く。
基本的に検索を使うか、でなければ目で探します。
そのせいか、毎度毎度ブラクラやらウィルスコードに引っかかったりする……。
うちのパソコンがもう容量がいっぱいいっぱいなので、これ以上は何かのシステムを入れるわけにはいきませんしね。

(本音を言うと、ネトゲでアップするために容量を残しておきたいだけですけどね……。)

237:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 22:27:14
専ブラなんて大した容量食わないよ
つーかそれ以前にIEにはブックマーク機能がデフォであるんだし

238:通常の名無しさんの3倍
06/05/09 09:42:04
保守

239:通常の名無しさんの3倍
06/05/09 10:43:45
>>237
どれぐらい容量食うか見てきた

かちゅーしゃのフォルダが約400MB
そのうちログを除くと10MB、
定期的なログの削除をせずに保管して、
約1年半ほどの間のおよそ6200スレ分の分量

定期的にいらないスレのログを削除しとけばログ含めて20~30MBあれば余裕だな

240:通常の名無しさんの3倍
06/05/09 14:48:00
>>236
ならばこそ専用ブラウザの出番。

241:通常の名無しさんの3倍
06/05/09 16:02:39
もしかしてブックマークってわからないのかな
IEブラウザの上のほうの「お気に入り」押してスレURLを登録しとけばDat落ちするまでは
一発ジャンプできるってことなんだが

242:通常の名無しさんの3倍
06/05/09 22:47:24
まぁいいんじゃん
どう使おうが
ついでにたまにageてくれるとageにこんでいいし楽

243:通常の名無しさんの3倍
06/05/10 01:37:49
つーか2chのスレなんて本来ageる必要なんてないけどな
ageると嵐が沸きやすくなる


244:通常の名無しさんの3倍
06/05/10 01:46:10
ageると嵐がわくなんていつの時代だよ
今はsageてるとあらされる時代だぜ
時代は変わったんだ

245:通常の名無しさんの3倍
06/05/10 08:04:19
>>244
初耳だな、

つかお前が思ってるだけだろw

246:通常の名無しさんの3倍
06/05/10 12:31:21
>>244
キミキミ、age荒らしは目的を持って行動すると思うがなぁ。

スレの存在自体が気に入らないとかね。
奴らはsageを口実にして荒らしてるんだよ。

247:通常の名無しさんの3倍
06/05/10 17:12:44 5jo/Rl0c
スルーしとこう。

248:通常の名無しさんの3倍
06/05/10 18:48:57 yllX2hZZ
そうだな

249: ◆hfGQ1C/H02
06/05/10 21:28:30
今日は投下できません。レポート提出期限が明日なので、書き上げる必要がありますので。
明日は投下できるかも。
あと、専用ブラウザはやめときます。自分の目で探すことにしますね。

250:通常の名無しさんの3倍
06/05/10 21:28:54
保守

251:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 00:14:09
>>249
レポート頑張って下さい

252:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 00:16:13
悪いが、職人の私生活における都合なんぞに興味はない。
興味があるのは投下されるネタだけ。そのネタが来なければ保守するか雑談するだけだし。
いつも思うが毎度毎度、職人がそんな断りを入れんでもいいんじゃない?


253: ◆hfGQ1C/H02
06/05/11 00:41:05
>>252
まあ、そうなんでしょう。
ある意味、俺のこだわりに近いものですから。
何故投下しないのだろうと勘繰られるくらいなら、という感じでしょうか。
このこだわりが鬱陶しいと感じられるならば、やめておきますが。

254:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 00:58:52
>>249
>自分の目で探すことにしますね。
だから
専ブラじゃなくIEでもurl登録すればわざわざ探さないでいいってw

255:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 01:03:36
登録したいところで右クリックして
『お気に入りに追加』という手もあるんだが…

256:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 02:13:17
252
断りがあろうが、なかろうが、どっちでもいいじゃない。

レポート提出程度で私生活なんて大げさ

257:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 07:18:54
IEでも文字列からの検索出来るだろ?
まあ本人の自由なんだが

258:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 08:22:38
2chへの負荷を減らす為なるべく2chブラウザは使用した方がいいよ

259:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 11:42:09
>>257
上の方見ると検索は知ってるらしい
しかし検索すると言う発想があってお気に入り登録という発想ないのが
不思議だw

260:通常の名無しさんの3倍
06/05/12 17:29:53
とりあえず保守、しておく。

261:通常の名無しさんの3倍
06/05/12 22:22:14
投下マダー?


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