06/06/23 00:56:14
>792
連合のサイクロプス改修してSMW送電施設でっち上げてるんだな?
794:通常の名無しさんの3倍
06/06/23 01:04:48
ロウとキッドが手を組んで大企業に。
795:通常の名無しさんの3倍
06/06/23 01:38:44
>>793
それやるならジェネシスα
796:通常の名無しさんの3倍
06/06/23 12:06:16
>>790
1.ミナ様とジャミルの対談がある。
2.デュランダルの理論が一刀両断される。
3.カリスとレイが邂逅。
4.>>794が言ってる事。
5.火星の人と第一種遭遇。
6.フロスト兄弟に操られるブルコス。
7.ジェスがフリーデンを取材。
8.サテキャが使用不能になるので、DXをディバイターのように改造。
その際、ロウがアイディアを提供。㌧でも兵装(盾+ビーム砲+その
他多数の機能付き)が?!wwww
自分が思い付いたのはコレ位、・・・かな、かな?
797:通常の名無しさんの3倍
06/06/23 12:09:25
>>795
サイクロプスはマイクロ波使用だからじゃないか?
むしろジョシュアの爆心地でケロッとしている兄弟を幻視した。
798:通常の名無しさんの3倍
06/06/23 19:00:15
ガロードVSクルーゼのMADムービーがあるので、どうにかしてサテライトキャノンでジェネシスをふっ飛ばしたい。
ジェネシスαからじゃ直接ジェネシスを狙えないので、レーザーの波長をマイクロウェーブにしてDXにエネルギー送信。
しかしジェネシスを破壊したものの、調整不足のままのマイクロウェーブの受信量が許容量をオーバーした為にDXはボロボロに・・・
なんてシーンを妄想した
799:通常の名無しさんの3倍
06/06/23 19:16:58
アマノミハシラがafter漫画版な感じでMW発信施設になっても面白そうだ。
種本編の連合のオーブ攻略作戦中にサテキャをぶっ放したら
ウズミさんも死なずにサハク家の地位も確保できそうだし
800:通常の名無しさんの3倍
06/06/23 20:14:06
>>798
水を差して悪いがマイクロウェーブの受信量は受け手で決まるからそんなことにはならない
801:通常の名無しさんの3倍
06/06/23 20:40:29
しかしフリーデン一行がCE世界に来ても降り懸かる火の粉を払うぐらいで戦闘には介入しないんじゃないか?
まぁティファが絡んだ瞬間オモイッキリ介入しそうではあるがなw
802:通常の名無しさんの3倍
06/06/23 21:00:14
ティファの傷一つにつき、傷つけた勢力の艦隊一つを消滅。
ここまでは流石にやらんか?
803:通常の名無しさんの3倍
06/06/23 21:33:39
ティファには傷一つ付いてないのにコロニーレーザー粉砕した前科があるので
その可能性は無いとは言えない
804:通常の名無しさんの3倍
06/06/23 22:05:11
>>803
ヒント:「もう会えない気がして」
「私は君を突然変異と見ている」
「宇宙につれてくるべきではなかった」
「サテリコンの亡霊」
とりあえず置きますね。
805:通常の名無しさんの3倍
06/06/23 22:37:52
>>803
あれは今まさに地球に攻撃しようとしているコロニーレーザーを放っておけなかっただけだろ。
806:通常の名無しさんの3倍
06/06/23 23:48:54
>>803
いやいやいや...
『ティファには傷一つ付いてないのにコロニーレーザー粉砕』は間違い。
真実は、
『ティファ奪還+>>805の言っている事+サテリコンの件+帰る場所を守る』だ。
つか、ティファ一人助けるだけなら・・・
幽閉場所強襲→ティファ奪還→置き土産に周囲を破壊 注)無理にする必要無し→脱出→
追っ手を撒く→(゚д゚)ウマー の流れでおkだろ?w無理にコロニーレーザー破壊
なんてする必要は無い。それよりも、『 逃 げ る が 勝 ち 』。
807:通常の名無しさんの3倍
06/06/24 00:49:12
XキャラをCEに持ってきたら、個人の意見で申し訳ないが
デストロイに乗ったステラの救出イベントのようなものが見たい。
どうしてもかぶるんだよ、フォートセバーンのパトゥーリア戦と。
808:通常の名無しさんの3倍
06/06/24 01:36:43
>>807
どちらかといえば、カリスとキラがかb(ry
いや、なんでもない。
それよりも、CE世界に来た当初はDXは手元になくて、
自らがサテライトの砲撃にさらされる。とか
これだと、MWの送信元が問題になるかも知れなけど
809:通常の名無しさんの3倍
06/06/24 08:13:03
>>807
一応、Xも富野Gの流れを組んでるらしいからね。
これは個人意見だが、カリス救出はZのフォウ救出に足りなかったものを足したと思われる。
フォウ救出はカミーユ一人でやったから失敗し、カリス救出はフリーデンクルーが一丸となったから成功。
ステラ救出は所詮、富野のマネにすぎないから過ちを繰り返す。
パチで過ちを繰り返すのは救いようが無いね。
810:通常の名無しさんの3倍
06/06/24 12:06:09
富野が今川指名してGを作り、池田へとバトンが渡され、高松から富野に再び渡されたと思ってる
X最後のナレーションを受け止めた形が最終話の繭になった∀と月のシーンに感じる
811:通常の名無しさんの3倍
06/06/24 12:31:31
スパロボ関係のスレッドで、こんなカキコ見覚えあったんで。
「富野も高松に影響受けた、と俺は思い込んでる」
「崩壊からの再生、月で全員集合」
「サブタイトル
月は出ているか?→月に吠える
飛べ、ガロード→飛べ、成層圏!
ダブルエックス起動!→ターンX起動」
こんな風に言ってたな。本人に偏見の自覚があったんで、叩かれてはいなかったが。
812:通常の名無しさんの3倍
06/06/24 15:14:05
>>810
Gは大御所自ら作画を手伝った(スタッフロールには未記入)作品。
Xは大御所が1st打ち切り前にやっつけで設定した忌まわしい記憶にチャレンジしてくれた作品。
ターンエーでGとXが優遇されてるのはそこら辺の経緯があるからと聞いたことがある。
…負債よ。G・W・Xのビデオレンタルして1話見て返却した経緯についてkwsk
ちなみにW(コレンがガンダムを思い出す一瞬に映ったWZC)は偶然手も似合ったガンダムの資料がWだったかららしい。
813:通常の名無しさんの3倍
06/06/24 16:07:42
富野がXをどう思ってるかに関しては2つの説があるらしいんだが…
・NTというキーワードの為に、Xが叩かれた事に苦悩した。
・自分が作り上げたNTを根底から否定された事に憤慨した。
いったいどっちがホント?
814:通常の名無しさんの3倍
06/06/24 16:15:16
高松アニメはテーマを何かに例えて作り出すからな
マイトガインのエグゼブが三次元人(製作者)だったり、ゴルドランの惑星レジェンドラにたどり着いたものは次の勇者シリーズを作ることが出来るといったり…
Xのニュータイプは元来のニュータイプ説云々じゃなくて、ガンダム作品そのものの事を指したり…
やってることは単純で地味かも知れんが、掘り出すと仕掛けが凄いと思う
凄い勢いで視聴者に挑戦状を叩き付けて来るって感じがする
ラストのブラッドマンとザイデルの会話に出てくる「ニュータイプ」って言葉を「ガンダム作品」に挿げ替えてみると俺は何も反論出来なくなるよ…
815:通常の名無しさんの3倍
06/06/24 16:28:43
>>811
少なからずとも多少の影響は受けたんじゃないかと俺も思う
GXの後作品の∀だって舞台が月だし、重要な秘密が隠されていた場所も月だし
D.O.M.E施設も出てくるし
黒歴史のヴィジョンに出てくる映像が殆どGXだし
それにGXの世界観だってGガンとかウイングの世界より一番宇宙世紀の世界観に近いんじゃないか?
そう言えば「第7次宇宙戦争」ってTVシリーズ7作目だからとか
∀のED「月の繭」の歌詞にも「七たび身を変える」ってのがあるけど、憶測だけどこれって∀までに7回ガンダムが作られたって意味じゃないかとも思ったりしている
816:通常の名無しさんの3倍
06/06/24 17:39:42
>>811
スクールランブルのアニメ御存知?
高松が監督してたけど、あの中のサブタイトルに
「逆襲の花井」「閃光のかれん」「再会、お姉さん」
なんてのがあるんだな、これが。
817:通常の名無しさんの3倍
06/06/24 17:42:03
スレ違い
818:通常の名無しさんの3倍
06/06/24 17:53:10
>>813
Xのプロローグの、雨のように降り注ぐ大量のコロニーを見て
今度こそガンダムに引導を渡せると感じて驚喜のあまりモンキーダンスを踊ったと伝えられている(などという事実は無いw)
819:通常の名無しさんの3倍
06/06/24 19:10:57
>>791>>798
亀レスだがkwsk
820:通常の名無しさんの3倍
06/06/24 21:48:08
∀のMSゴッゾーのコックピットのデザインがGXに出て来た新連邦MSのコックピットになっている
821:通常の名無しさんの3倍
06/06/24 22:33:23
>>809
そのステラの機体は「デストロイガンダム」だもんな。
ステラを救出するなら、エアマスターバーストとレオパルドデストロイが
是非とも欲しい。
822:通常の名無しさんの3倍
06/06/25 02:35:45
>>813
下はありえないだろ。
禿にとってはNTなんて、子供を戦争で活躍させるためにでっちあげた「設定」にすぎない。
そんなものを多少否定された(とガノタは思い込んでるらしいが)程度で禿はなんとも思わんだろ。
むしろ真正面から取り組まれてしまったことを苦々しく思ってるかもしれないが。
823:通常の名無しさんの3倍
06/06/25 15:35:28
つーか、禿本人もNT否定派じゃなかったっけ?
824:通常の名無しさんの3倍
06/06/25 18:27:18
ここで流れを絶ってみる。
G X 氏 は マ ダ か ?
そろそろ、この脱線気味の流れを戻したいんだ!・・・頼む。>GX氏
825:通常の名無しさんの3倍
06/06/25 19:27:31
>>823
たかがアニメ番組の設定なんぞ、わざわざ「否定」する必要もないと思ってんじゃね?
826:通常の名無しさんの3倍
06/06/25 20:39:53
>>825
宗教と化した状況を否定したんじゃないか?
827:通常の名無しさんの3倍
06/06/25 20:42:24
NTそのものより、それを教理のごとくあがめたてまつる連中を否定したってことだな。
828:通常の名無しさんの3倍
06/06/25 21:14:29
>>818
あの光景をリアルタイムで見た時はビビったな……
「あれじゃ間違いなく地球そのものが吹っ飛ぶだろ」とか突っ込んだ記憶がある
829:通常の名無しさんの3倍
06/06/25 21:39:26
あれが今までで一番インパクトのあるシーンだよ、俺には
830:通常の名無しさんの3倍
06/06/25 21:43:22
>>828
あ、それ俺も突っ込んだ
831:通常の名無しさんの3倍
06/06/25 22:32:31
GXのコロニー落しで100億いた人口がたったの1億程度まで減った
リアルに考えると凄い怖いぞ…(全世界人口が日本の人口程度まで減ったっつーことだ)
832:通常の名無しさんの3倍
06/06/25 22:42:54
WからXへ移行して、初っ端からあのシーンはショックだったよ。
リーブラとピースミリオンが地球に落ちてたらこうなります、
って言ってるようなもんだし。
833:通常の名無しさんの3倍
06/06/25 22:45:05
1stのNT理論ができるまで。
「1stのないように視聴者(主に子供)がついていけない」
↓
「打ち切りの話が出る」
↓
「そういやマチルダさんがアムロをエスパーっていってたな」
↓
「それでいこう!」
↓
「打ち切りのためのやっつけでNT理論作成」
↓
「口コミで視聴者の軸が大人にも反映して遅れてからのブレイク」
↓
「ファンの妄想をスポンサーの要望で過剰表現」
↓
「信者完成」
NTの存在そのものが打ち切りの口実に過ぎない。
それプラスやれジオンマンセーやら映画化で3倍増しでマンセー。
そしてサンライズ&バンダイからは「富野はガンダム作れ」の命令。
普通のクリエーターなら嫌気が指すのは火を見るよりってやつ。
だから富野はファンから「ガンダムが好きです」と言われたら「可愛そうにね」と答える。
Xはそんなガンダムのタブーを「ネタ」としてではなく「テーマ」として企画不十分のまま立ち上げたのがまずかった。
で、タブーを「ネタ」として良くも悪くも利益したのが…いわなくてもわかるかw
834:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/06/25 23:13:02
ネタの投下が大幅に遅れてすいません… 私生活でショッキングな事がいろいろあったんで
第二十一話『”命は変革する”か…。』(前編)
ディスティニーの先制攻撃で始まった戦闘は先手を打ったシンたちが劣勢を強いられることとなった。
GX、エアマスター、ディスティニーの3機に対し敵は水中用MSドーシート10機。なれない海上での戦闘に加え、主武装がビーム兵器に特化しているガンダムの武装では海をバリア代わりに使うオルクたちを倒すのは難しい。
「水中戦も2度目なら負けないぜ!!」
ガロードはそういうとGXを水中に躍らせる。どの戦闘フィールドでもそれなりの性能を発揮できる汎用型のGXは水中用MSのいないフリーデンにとっては貴重な戦力である。
「ガロード!」
『あのバカ! 1人で水中に潜ったら狙い撃ちにされるだけだぞ!!』
残されたディスティニーとエアマスターのコックピットの中でシンとウイッツは叫んだ。GXの武装は腹部のバルカン砲を除いてすべてビーム兵器だ。一体それだけでどのように戦おうというのか。
『シン、お前はガロードの援護に回れ!』
「了解!!」
今回シンの乗るディスティニーはメカマン軍団の長キッドが作った新武装『ブリューナク』を装備している。これは元々装備されていた高エネルギー長射程ビーム砲を改造し、
出力を調整したうえで砲身を短縮したものに実弾兵器としてバズーカが取り付けられた物で、ビーム兵器としても実弾兵器としても使える武装だ。設定によっては両方を一緒に発射させることも可能だが
バズーカの弾をビームランチャーで撃ちぬいたら元も子もないので同時使用はなるべく控えるように言われていた。
エアマスターが戦闘機形態へと変形し敵をひきつける中、ディスティニーは水中に機体を躍らせる。
「水中じゃこいつが頼りだからな…。」
水中にもぐったディスティニーはライフルをリアアーマーにマウントし、バズーカモードでブリューナクを装備する。今回ブリューナクには水中でも使えるように改造された弾が入っているので、水中でもある程度射撃戦ができるはずだった。
「こっちは虎の子のDナビを装備してるんだ、水中での性能なら負けるか!!」
ドーザ・バロイ一味は旧連邦軍が作った水中用高性能レーダー”Dナビ”を製造し、オルク仲間に売りさばいていた。これはイルカの持つ驚異的な位置確認能力を利用したものでレーダーの感度は通常の水中用ソナーに比べると倍以上だ。
中枢部に生きたイルカの脳を使用するため寿命が短く常に新しいイルカが必要になるため、彼は毎日のようにイルカを追い掛け回し捕獲する”Dハント”を行い、海を一面真っ赤に染めた。
敵の水中用MSドーシートはディスティニーに魚雷を浴びせる。シンは見える範囲にいない敵に翻弄されるのだった。
「くっそぉ!! どこから攻撃をして来るんだ!?」
にごった海水は敵の姿を隠し、魚雷は全方位から飛んでくる。敵が自分の周りに何機いるのか、どこにいるのかわからない。さらに魚雷でできた気泡で視界を悪くなり、
今度は後方からドーシートの腕に殴られる。4機のドーシートは魚雷が作る気泡で視界をさえぎり、ひたすらディスティニーに格闘攻撃を仕掛けるのだった。
「うわぁぁぁ!!」
コックピットは激しい衝撃に何度も何度も襲われる。シンは事態を打開するために機体を上昇させ、海上へと機体を飛翔させる。だが海上ではエアマスターが激しい対空砲火にあっていた。
「ウイッツさん!!」
変形したエアマスターは敵戦艦からの砲撃や3機のドーシートからの対空ミサイルやビーム砲による攻撃を避けていく。『空の王者』の名前は伊達ではないようだが敵の砲撃は激しく、回避にも限界があった。
「させるかぁ!!」
シンはスラスター操作用のレバーを押し込み、エアマスターのいる方へ機体を加速させる。
さらにブリューナクを弾速の遅いバズーカモードからビームランチャーへとモードを変更し、エアマスターに対して対空射撃を行っているドーシートの一団に一撃を放った。
不意を突かれたドーシートたちだが2機は水中に難を逃れ、1機だけビームの直撃を受け海中に爆炎を上げながら沈んでいった。
「よし!!」
『シン! 上に飛べ!!』
ウイッツからの指示にすぐさま反応し機体を上昇させると、直前までいたところをドーシートが通り抜けてゆく。こちらが射撃をする間に元々ディスティニーを狙っていた一団が海面まで浮上してきたのだ。
835:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/06/25 23:16:12
第二十一話『”命は変革する”か…。』(中編)
「こいつらぁっ!!」
すぐさまバズーカモードをセットしドーシートが沈んだあたりに2発弾丸を発射する。海中で敵に命中したようで海面にどーんという音と共に巨大な水しぶきが上がった。
敵は厄介な方を先につぶす気になったらしく、元々ディスティニーを追っていた残りの3機とエアマスターを追っていた2機は合流し、
5機のドーシートが海上に浮遊するディスティニーに激しい弾幕を浴びせ始めた。ビームと対空魚雷という弾速の違う武装が飛び交う中、シンは必死にそれを回避し続ける。
「ええいっ! いちいちモードを変更するのが面倒だ!!」
そう言うとシンはブリューナクのバズーカとビームランチャーを両方使えるようにする。
さらに機体を急上昇させ敵と距離をとり、対空魚雷は攻撃範囲の広いビームランチャーのビームでまとめて打ち落としてビーム攻撃の回避に専念した。
「俺だって! いつまでも射撃が苦手だとか言ってられないんだよ!!」
回避運動の激しいGの変化に歯を食いしばって耐えながら必死に海面に顔を出す敵に狙いをつける。魚雷を打ち落とす際に1機は落とす事ができたが、他の4機はまた水中にもぐり散開する。シンは一度上昇した機体を今度は急降下させ、海面ギリギリを敵戦艦に向かって進み始めた。
「いくらあいつらが散開しても、プレッシャーをかければ!!」
陸でも海でも戦艦の戦略的要塞としての機能は大きい。戦艦を落とされるような事があればこの戦闘で負けを認めることになるのだ。さすがにオルクたちもそれはわかっているようでディスティニーの進行方向から顔を出だした1機がビームの直撃を受ける。
だが、ここからシンの想定していた範囲外のことをオルクたちは仕掛けてきた。さらに1機左前方に顔を出したのでそちらに銃口を向け引き金を引こうとしたその時、別の1機が逆方向からイルカが跳ねるがごとく飛び出してきたのだ。
左からの1機に意識を集中させていたシンは再び敵の優位な水中へと引きずり込まれてしまった。
水中でドーシートと揉み合いをする中、後方から鉄砲水のようなとても勢いの強い水の流れが突如団子状態のディスティニーとドーシートを襲った。激しい流れの中でもみ合っていた2機はそれぞれ両側にはなれる。
ディスティニーの後ろにGXが背中を合わせた。先ほどの攻撃はGXの装備で一番高出力のディバイダーの様だ。大型のシールドは中央から二つに割れ、中の多連装ビーム砲が丸見えになっている。
「助かったぜガロード…。」
『いや、むしろ万事休すだ…。』
ガロードは周りを囲む7機のドーシートをにらみつつ呟いた。水中で彼が相手をしていたドーシートは1機も落とせていない。水中戦はできるが性能はよく無い2機と、水中専用の7機、状況は絶望的だった。
『ここまでか…。』
「まだだ…、まだ手が…あ?」
敵がこちらに狙いを付け、ガロードがあきらめようとしたそのときだった。GXの背中側、ディスティニーの正面から白いイルカが現れたのだ。暗闇の空に青白くに輝く月のように美しく、
神秘的なそのイルカはGXのコックピット前まで泳ぐとコックピット側を向いて静止した。ちょうどガロードと向き合う形になる。
『あ、バカ! のこのこと出てきたら意味ねぇじゃねぇか!!』
今回の目的はこの白いイルカを助けることだった。にもかかわらず、助ける対象がオルクの目の前に姿を現されたのでは彼らの行動は無駄になってしまう。そのことを知ってか知らずか白いイルカはじっとGXのコックピットを見つめる。
「あれがガロードの言っていた白いイルカか…。」
シンはメインモニターに映るその映像を見ながら呟いた。ティファはこの白いイルカのことを”彼女”といっていたことを考えるとメスのイルカなのは間違いないだろうが、シンはこのイルカからなんとも言えない強さを感じるのだった。
ガロードは何とか白いイルカをGXから引き離そうと外部スピーカーでギャーギャー騒いでいるがイルカの方はじっとGXのコックピットを見ている。
そして奇跡が起こった。白いイルカがGXを離れ敵のドーシートに向かって泳いで行く。
「こっちに向かって来る…? 生け捕りにしようぜ!」
キュァアァカカッ!
ドージーとのパイロットが声を上げるとほぼ同時に白いイルカが一声鳴く。そうすると、相手のドーシートの動きが急に止まり、あちこちから火花を上げ始めたのだ。
変化はオルクの艦でもおきていた。Dナビを操作する機器から火花が散る。
「どうした!!?」
「ディ、Dナビの回路からデータが逆流しています!!」
今までこのような事が無かった。さすがのドーザ・バロイもこれにはあせりを見せる。
836:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/06/25 23:17:33
第二十一話『”命は変革する”か…。』(後編)
この後の戦闘は一方的だった。水中で行動できるように改造されたレオパルドの介入、
援護のおかげでGXとディスティニーは海上へ浮上。水中で性能を発揮できなかった2機は破竹の勢いでMSを撃破し、ドーザ・バロイの艦は海の藻屑と消えることとなった。
戦闘が終わり、機体を収容して仕事が終了した面々は甲板に出て海風に当たりながら体を休ませていた。
「あ~あ、もう水中戦なんてこりごりだぜ…。」
シンはねころがって空を見上げた。太陽は西の水平線に半分弱沈み、あたりは夕焼けの紅に染まる。任務が終わった後こんな風にくつろぐ事が無かった彼にはこの風景は新鮮だった。
「お! あれ見ろよ!!」
ウイッツが指差す西側の海には何頭ものイルカが海面上を泳いでいる。夕日をうけて泳ぐその姿はなんとも幻想的だった。
「悪い眺めじゃないよね?」
「まぁな…。」
皆イルカ達の姿に口々に感想を漏らしている。今回のことの発端となったガロードとティファも並んでその様子を見ている。
「何してるんだ?」
オレンジ色に染まった空を眺めるシンの視界にカガリが入ってきた。毎回彼女と顔をあわせると胸糞悪くなるシンだが、今回は不思議とそれほど悪く無かった。
「仕事が終わったんで休んでるだけだよ…。前線で戦うってのは大変なんだからな。」
「いや、それは知っているつもりだが…。しかし、いい眺めだな。お父様の後を継いでからはこうやってゆっくり風景を楽しむことしなかったな…。」
カガリも素直に感想を言う。やるべき事がわからず胸の中がもやもやしていた彼女も、この風景に心癒されたようだ。
パシャ!!
夕日をバックに白いイルカが大きく跳ねる。距離があってよく見えないがそれでも白いイルカは特別な何かを感じさせた。
「そう…、わかったわ。」
「え? あいつ何か言ったのか?」
「ええ。」
ガロードの声にティファがうなずく。ティファの力についてシンはよくわからない。”人の心が読める”から、超能力があるからといっても彼女自身は彼の知る限り普通の少女でしかなかった。
「『自分たちの住む世界は新しい時代を迎えている。希望は決して捨ててはならない。なぜなら…、命は変革する。』彼女はそういっています。」
緩やかな海風が皆の間を過ぎる。部屋に閉じこもっていたティファがこうやっていろいろと話す姿を皆静かに見守った。
「『命は変革する』、か…。」
カガリはその言葉を聞き、その言葉の深さを噛み締めるのだった。
837:通常の名無しさんの3倍
06/06/26 01:25:44
GJ!
今回は全体的に神秘的でいい
838:通常の名無しさんの3倍
06/06/26 08:51:43
乙。
カガリにとって「命は変革する」ってことば痛恨の一言だよね。
839:通常の名無しさんの3倍
06/06/26 19:01:22
GJです!
スパ厨の自分としてはオクスタンなブリューナクが結構ツボったw
840:通常の名無しさんの3倍
06/06/26 22:22:15
GX氏、乙!そして・・・GJ!!
話は良かった!
・・・が、ガロードが霞んでしまってるのが激しく気になった。
841:通常の名無しさんの3倍
06/06/26 23:47:12
GXさん乙です!!色々あったみたいですが、無理は禁物ですよ。
人生の岐路なんですから・・・というわけで感想を。
AWでの戦闘に順応しつつあるシン君の水中戦は燃えました!
しかし、ブリューナクのモードチェンジが「面倒だ!」とは^^;
シンらしいといえばらしいな・・・後でキッドにどやされている姿が目に浮かぶw
命は変革する・・・この言葉はCEの面々全員に重い言葉なのでは?特にラクシズ
一等には・・・ちょっと前のシンにも当てはまるだろーけど。
なにはともあれ、今回も感動の物語をありがとうございます!!
842:通常の名無しさんの3倍
06/06/27 01:13:34
アンサラーとユーデクスまだ?
843:通常の名無しさんの3倍
06/06/27 03:42:41
ヌァザとルーから引用するならタスラム(投石)やアガートラーム(銀の義手)やカフヴァール(兜)も有るな。
ウィガールは……アーサー王伝説だからアウトか。
844:通常の名無しさんの3倍
06/06/27 18:54:42 PC3YCqkU
か、からどぼるぐ
で、ではっ……のこのこ帰りますかっ
845:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/06/27 23:30:43
…えーと、ぶ、武器の名前はともかく次回はローレライの海編です。
んで、、見所としてはシンとジャミルの対比やらなんやらありますが、それ以上に皆さん待ってんのは
『 変 体 フ ロ ス ト 兄 弟 の 登 場 』
だと思います。…こいつらをどう絡ませるかねぇ…、難しい…。
私生活のゴタゴタで遅筆ですいませんがこう御期待…
846:通常の名無しさんの3倍
06/06/27 23:58:30
ローレライって事はフロスト兄弟の事もそうだがLシステムやらGビットやらでシンがニュータイプの力の凄さを知る回でもあるわけだな。なんかシンはジャミルのニュータイプ保護の目的がイマイチぴんときてない感じだし。
つかシンてまだサテライトキャノンも見てないんだな
847:通常の名無しさんの3倍
06/06/28 00:07:59
つまりエプタ島でDXの主砲で狙いをつけられている最中
クルー全員冷や汗かいてるのに一人だけキョトンとしているんだな?
あれ、サテライトの威力ってシンにもう説明したっけ?
848:通常の名無しさんの3倍
06/06/28 00:17:20
第十九話(>>658)でしてる。でもまあ半信半疑ってことはなくても
実際その目で見なきゃ実感はないかもなぁ。
849:通常の名無しさんの3倍
06/06/28 02:34:13
>>845
へ、変体ではなくて変態ではないでしょうか?
後、私生活がゴタゴタしてるならそちらを優先なさって下さい。
>>848
シンにとっては一機のMSが起こした破壊はデストロイが最大級だろうしな。
それよりずっと小さいXにそれ以上の事が出来るとは中々感じられない気はする。
>>844
わかる人いたのか……。
850:通常の名無しさんの3倍
06/06/28 03:26:43
ゾンダーエプタ編のラストは見ものだな。
普通のサテキャすら見たことの無いシンがいきなり島一つ吹き飛ばす火力を目の当たりにするんだから。
同時にそれだけの力を過ちを繰り返さないためにあえて封印するガロードやジャミルに対する見方も変わるか。
851:通常の名無しさんの3倍
06/06/28 21:00:04
>>845
フロスト兄とムウ・ラ・フラガが絡んでいたら最高やね!
声優ネタで、テッカマンブレードの相羽タカヤとシンヤ
(テッカマンブレードとテッカマンエビル)の同じ声が
X世界に同席するわけだから。
まぁ文字だけの小説だから関係ないけど・・・
微妙にスレ違いスマン・・・
852:通常の名無しさんの3倍
06/06/28 22:51:32
iPodに入れた曲を、トラック順で見てたら
復活のガロード
復讐 ~フリーダム撃破
って並んでた。なんつー偶然だ。
これから色々と他の曲も入れるから、
この二曲の間に、別のタイトルが入ってくるんだろうけど、
結構ショックだったり。
853:通常の名無しさんの3倍
06/06/29 00:03:38
>>844
それなんて力丸乃りこ萌え?
854:通常の名無しさんの3倍
06/06/29 00:30:55
アリアンロッド!アリアンロッドなのか!?
855:通常の名無しさんの3倍
06/06/29 16:08:44
これ以上はスレ違いになるから止めとこうぜ。
そういやストライクノワールの翼の剣の名前がフラガラッハだった。
もしかしたらニアミスしてたかもしれないな。
856:通常の名無しさんの3倍
06/06/29 23:17:30
>>855
バゼッ・・・何でもない
ところでGX氏!
リア・ファイルとかはどう?・・・システム系の名称に使えないかな?
857:通常の名無しさんの3倍
06/06/29 23:25:27
>>856
あんまし弄ると厨MSができるだけだから・・・
ぶっちゃけ荒れる元
858:通常の名無しさんの3倍
06/06/30 00:22:11
>>856
くっ、出遅れた…じゃなくて
まぁ種MSにしかつけられん名前だわな、ほどほどにしといたほうがいいかも
ブリューナクでARMS思い出した俺が言えたセリフじゃないガナー
859:通常の名無しさんの3倍
06/06/30 00:45:06
>>858
おぉ同志よ、俺も真っ先にARMS連想してたw
860:通常の名無しさんの3倍
06/06/30 19:57:59
セインズアイランド辺りでキラ捕獲できんかな?
ゾンダーエプタ編って、奴を真人間に更生するのに最適なエピソードだと思うんだが。
キラも、ラクスに掴まらずにMS乗りとして流れ流れてればセインズアイランドにいけるだろ。
なんだったらエニルに拾ってもらうんでもいいし。
……そーいやフォートセバーンでおんなじタイミングに逃げてんな、この二人。
そういや奴の顔ってシンとティファしか知らないはずだよな?
だったらガロードとばったり出くわすっていう、原作でのエニルとトニアみたいな話もできるんじゃないかな?
861:通常の名無しさんの3倍
06/06/30 20:50:49
キラとラクスは……
負債に扱われなきゃ一体どんなキャラになる筈だったんだろう。
862:通常の名無しさんの3倍
06/06/30 20:54:34
影でミネルバ側を支援するキャラになってたんじゃ?
初期の寅と魔乳がそうだったように。
まあ、キラが仇と知ったシンとのガチンコくらいはあるだろうけど。
863:通常の名無しさんの3倍
06/06/30 21:06:30
>>860
>エニルに拾ってもらう
・・・何を言っとるのかね?ははははは...
・・・殺戮ニートを エ ニ ル の 魅 せ 場 で出すだと?
冗 談 は 寝 言 で 言 え ! ボ ケ がッ!!!!
864:通常の名無しさんの3倍
06/06/30 23:19:26
あぁ、そういやエニルの戦闘力目の当たりにして
「エアマスターかっぱらって乗っちゃえよエニルw」
とか考えるようになったんだよな…
865:860
06/07/01 00:01:55
>>863
げっ、そういやそうだった。マジですまん……
866:通常の名無しさんの3倍
06/07/01 11:55:01
まぁ、そんなにカッとなるなよ。
ふんわか行こうぜ。
>>862
面白そうだとは思うんだけど、最早その光景を思い描けない俺はどうしよう……。
867:通常の名無しさんの3倍
06/07/02 13:00:23
別監督だったらキラとシンは
マクロス+みたいに激戦繰り広げた後お互い和解しそうだな
つーか何故そうしなかった嫁
868:通常の名無しさんの3倍
06/07/02 13:35:56
>>867
嫁だからこそ、そんな、一般的な視聴者にとって面白い話を書くことができないんじゃないかw
所詮素人以下の同人作家風情だぜ?
869:通常の名無しさんの3倍
06/07/02 14:08:54
で、お互いにボロボロの状態でラスボスに向かっていくんだな。
・・・何がラスボスになるんだろう?
870:通常の名無しさんの3倍
06/07/02 14:11:14
ところで皆、これを見てどう思う。
最終回当時の某幼児向け雑誌の種記事挿絵
URLリンク(up2.viploader.net)
871:通常の名無しさんの3倍
06/07/02 14:36:10
何このクォリティの高さ
872:通常の名無しさんの3倍
06/07/02 16:34:27
つまり嫁の作ったもんなんて幼児向け作品にもはるかに劣る駄作である、ということさ
873:通常の名無しさんの3倍
06/07/02 18:00:32
>>869
議長搭乗のサザ(ry
874:通常の名無しさんの3倍
06/07/02 18:00:54
>>869
宇宙鯨
875:通常の名無しさんの3倍
06/07/02 18:47:49
>>869
楽祖
876:通常の名無しさんの3倍
06/07/02 19:01:41
>>869
負債と竹P
877:通常の名無しさんの3倍
06/07/02 19:51:24
>>869
宇宙クジラの中に封印されていた「闇の〇」とその四天王とか・・・
相手する割り振りはもちろんレイがリーダー格、ルナが紅一点、凸とムネオがモブ担当
そんで、シンとキラが即席コンビ結成、シンがステラとマユの魂を、キラはフレイ
のを憑けて、突っ込ませて行方不明。議長とラクソはそれぞれ裁判(死刑はないが、
相応に重い刑)他の皆は軍に残ったり、元ザヤに戻ったり・・・そんでラストでは
二人のシルエット(背中でも可)のみ登場・・・・・・・と願っていた俺が居ましたとサorz
878:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/07/02 23:10:27
>>860キラ…キラねぇ…うん、まぁ… ネタバレになるから言わないけど
第二十二話『変わるきっかけなどどこにでも転がっている。』(前編)
「暑い…。」
日差しをさえぎるものが何もない甲板の上でシンはぼやいた。フリーデンが北米大陸を出航してから既に2週間、
先日の白イルカ事件以降は目立った戦闘も無くただ退屈な海の上での生活が続いている。だが人が生活していくうえで生活物資の補給は必要なので、艦はシー・バルチャーから生活物資の買い足しを行っているのだった。
「おいシン! まだまだ運ぶ物はたくさんあんだからな! とっとと運べ!!」
「うるせぇな…、わかってるよ!!」
額から流れる汗をぬぐうこともできないままシンは答えた。
買い足された物資は多岐に及び食料、燃料、水、その他トイレットペーパー等の生活必需品の運び込み作業は既に2時間続いている。着ているTシャツは汗で変色し、乾いた箇所がほとんどないほどだ。
「とりあえずあっちの艦からの荷下ろしは終わったけど…。」
隣接したシー・バルチャーの艦を横目に見ながら『POTATO』と書かれたコンテナを運ぶ。もといたCEでエリートだった彼は物資の補給作業を手伝う事が無かったので作業そのものは新鮮だったが、
人海戦術で延々とジャガイモやら塩やら砂糖やらを食料の保管庫に運び込むのは気が滅入る物だった。
「シン、こっちは終わったぞ。」
甲板と艦内をつなぐ通用口でカガリが声をかけてくる。艦に乗った頃着ていたワインレッドの礼服は作業の妨げになると今は着ていない。
前回の物資調達の際に普段着として調達した赤いTシャツと迷彩柄の長ズボン、山登り用の頑丈なブーツと言うクルーとしての活動に支障をきたさない服装で物資の運搬作業を手伝っている。
「…はぁ。はいはいそーですか、まだまだ仕事はいっぱいあるんだからさっさとしてくださいね。」
シンは嫌そうな目を向け、どうでもよさげに横を通り過ぎてゆく。一方のカガリはその様子に落胆の表情を浮かべたが、甲板で手をふるクルーにはその表情を見せまいと必死に取り繕い作業を再開した。
イルカ事件以後、カガリも艦のクルーとして何かしようという気になったらしくいろんなことに手を出していた。
『今何をしたらいいかわからない。けど、何もしないよりも何かをして遠回りでもいいから自分がすべきことを見つけてやる!』これが彼女なりに導き出した現状の打開策だった。やることのほとんどは雑用で食料の残量のチェックや食堂での皿洗い、
この作業の後に皆がいっせいに使い出すであろうシャワールームの掃除と手が空いたら手当たり次第に仕事をするようになった。
「部屋に閉じこもってウジウジ考え込んでも仕方ないし、何より私の性に合わないもんな。」
やる事がなく考え込むと頭の中で考えがぐるぐると反芻するだけだとわかった以上、体を動かし、自分以外の周りの人間に接してその中で他人の考え方を学び自分の固まった価値観を打ち壊すことを彼女は無意識に始めていた。
作業も終盤に差し掛かり、ようやく残りの物資の種類が片手で数えられるようになってきた。
「おいシン、大丈夫か? かなり汗かいてるけど…?」
「ハハハ…、まぁ暑いかな…。」
汗だくで顔に明らかに疲れの見えるシンに対して、同じように作業をこないしていたはずのガロードはうっすらと汗をかいてはいるものの疲れた様子がまったく見られない。
「ったく、どういう体力してるんだ?」
内心毒づきながらもガロードと並んで再び甲板へと出る。作業開始から3時間弱、昼間の一番暑い時間帯は過ぎたためか少し日の強さが弱くなったように感じられた。
「お~い、二人とも次はこれをMSデッキまで運ぶぞ~。」
キッドが手招きをしながら声をかける。残っている物資の中にMS用の物資があったらしくそれを運ぶようだ。
「あ、あの…。」
物資の入ったコンテナを運ぼうとコンテナに手を伸ばしたその時、
後ろからか細い声が聞こええた。振り向くとティファが手をもじもじさせながら立っている。少し前までは自分の部屋からよほどの事がなければ出てこない彼女が何でこんなところにいるのか。うつむいたまましばらくもじもじとしていると、意を決したように口を開いた。
「…お手伝いできることってありませんか?」
「といわれてもなぁ…?」
「力仕事だぜ? これ。」
戸惑いの声を上げるガロードたちにティファは普段の姿を知っている者なら信じられないほど元気よくやりたいんです!とやる気を見せた。
879:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/07/02 23:12:27
第二十二話『変わるきっかけなどどこにでも転がっている。』(中編)
「だったら、これを医務室まで運んでくれないか?」
戸惑いの表情を見せるガロードたちの左側に有った大きなコンテナの横からテクスが赤十字のマークの入ったコンテナを持って現れた。彼はティファに持っていたコンテナを差し出す。
「手伝って、くれるのだろう?」
「ハイ!」
差し出されたコンテナはティファにとってはそれなりの重さのようで、少し重心が後ろに傾く。安定するとゆっくりと通用口へと歩き出した。
「運ぶものはまだまだある、それが終わったらまた来てくれ。」
後ろからのテクスの声に振り向きうなずくと通用口へと消えた。
「だいじょうぶなのかよ…? あの子普段外に出ないんだろ?」
「やっぱり俺が…!」
「やめておけ。」
シンの不安な声に手に持つ物資を置いて走り出そうとしたガロードをテクスは静止をかける。その表情はとても真剣なものだった。
「彼女は今変わろうとしているんだ。 自分だけの世界の殻を割って、皆と一緒に行動することに対して喜びを感じているんだよ。」
ティファがフリーデンに乗る前の生活は研究機関での軟禁生活だった。研究所での生活はただただ彼女の精神を蝕み、
彼女の中にあった”人に心を開くこと”を忘れさせるほどのものであった。それを思い出させ、自分を変えるきっかけを与えたのはガロードであり、先日の白いイルカであった。
「…ガロード、こっちは俺がやっとくからドクターの荷物を医務室まで運んでやったら?」
「は? 何で?」
「…ハァ。心配ならついていきゃいいじゃん、ドクターはそれまでやめろとは言ってないぜ?」
ガロードがティファに好意を持っていることはこの艦の皆が知っている。ガロードのあからさまな行動がそれを物語っているのだが、本人はそれに気づいていない。
ガロードはシンの計らいを受け、テクスからかなり大きなコンテナを受け取って大急ぎで通用口へと消える。残された面々はその姿を笑いながら見送った。
「なかなか粋なことするな。」
「へへ、俺もそこまで無粋じゃないですよ。」
テクスからの賞賛の声にシンは頭をかいた。ガロードとティファ、彼女の間に入る事ができる人物は今誰もいないのだ。良好な関係をかき回すようなことはシンにはできない。
「しっかし、ティファもいきなり変わったよな? 飯だって今までは自分の部屋で食ってたのによ?」
「なに、人間変わるときは変わるものだ。それもとても簡単にな。」
キッドの声にテクスはたいした事ではないと言う。それを聞いたシンは内心とても驚いていた。人間の性格と言うものはなかなか変わるものではない。それこそ自分のように目の前で家族や大切な人が死んでいく姿を目にするといったとんでもない事が起きない限りは。
「ようは、人と人との出会いだよ。人間の中には変わるための”スイッチ”みたいなものがいくつも存在する。それを押してくれる人間に出会えれば人は意図も簡単に変わる事ができる。」
「そういう物ですか?」
「そうだ、変わるきっかけなどどこにでも転がっている。」
シンの疑問視する声にテクスは力強くうなずいた。いまだ信じられないような顔を浮かべるシンにテクスはさらに付け加える。
880:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/07/02 23:14:02
第二十二話『変わるきっかけなどどこにでも転がっている。』(後編)
「現に、ティファはフリーデンに乗ってからだいぶ変わったぞ? 乗った当初は誰とも話しをしようとしなかったし、ガロードと一緒に過ごすようになってからはその変化は特に顕著に出ていたからな。」
「”人を変えるのは人”ってことですか…。」
その言葉を聴いて、シンは自分にその言葉を当てはめてみた。家族が死んだあの日、オーブの船の中で慰めてくれた軍人がいたから彼は今ここにいる。士官学校での苦しい訓練にも耐えれたのは仲間である
レイやルナマリア、ヴィーノたちがいたからだろう。ミネルバに配属になってからは戦って、戦って、戦い続けた。その中でアスランに出会って、デュランダル議長と顔見知りになり、ステラと心を通わせた。
こうして考えてみると彼の中の”スイッチ”は多くの人によって押されているのだろう。さらにわけのわからないままフリーデンに乗り、その中でクルーと仲良くなる中でミネルバでは知ることのできなかった考え方やものの見方を知った。
「…確かに、そうかもしれませんね。」
シンはテクスの考えに確かな確信を感じたのだった。
「ずいぶんと哲学的なことを話してるなじぇねぇの。」
今回物資の売買をした相手方のシー・バルチャーのクルーが最終確認のためか顔を見せた。日焼けしたその顔はいかにも海の男といった感じだ。
「若い衆がいるといろいろといて回りたくなるもんさ。」
「ハハハ、そりゃそうだな。それよかさっきの子、この艦の子かい? かわいかったねぇ…。」
「一様クルーですよ、友達以上恋人未満の奴もいますし。」
「あんな別嬪さんじゃ当然か。…噂に聞く”ローレライの幽霊”ってのもあんな別嬪さんなんかねぇ…。」
「”ローレライ?”」
聞きなれない言葉にシンは眉をひそめる。キッドも同様なようで二人でその言葉に首をひねるのだった。
881:通常の名無しさんの3倍
06/07/03 00:27:40
>>878>>879>>880
乙々〃
シンは順調に感情の制御を学んでるな
ローレライの海編はシンにとっては
ステラと同じように「兵器」にされてしまった彼女が登場するから
自分の過ちを問い直すいい機会になると期待
882:通常の名無しさんの3倍
06/07/03 02:01:48
GJ
心の変化がうまく描かれてると思う
みんないいこというわ
883:通常の名無しさんの3倍
06/07/03 19:16:22
乙。
今回はちょっと腑に落ちないところがあるから突っ込むか…。
中編、「シンの計らいでガロードもティファの手伝いをした」シーンだが、それはちょっと違うんじゃないかな?
ティファのあの行動は前編でカガリが作業の手伝いを決めたのと似た動機。
ただ、違いといえばカガリは「まずは動いてから決める」であり、ティファは「付き合いの長いクルー(ガロードに限らず)に心を開くきっかけ」だよ。
行動する前のティファはガロード以外に心を開くことは無かった。で、「医師」として接していたテクスはティファの心情を察してガロードが手伝おうとしたのを止めたのが本編。これ重要。
あそこでティファの手伝いをしてしまうということは、少なからずもガロードだけでなく周囲の人間…つまりイルカ編でティファの心に芽生えた「もう少し人を信じてみる」という想いを遠ざける行為。
いくら直球なガロードでもテクスの遮りでティファの想いに気づいて尊重するだろう?
Xと種のコラボとはいえ、Xの世界ならばXの世界の人間ってのを考えてみなさい。
文体は大体整ってきてるけどさ、物書きにはよくある「慣れと狎れ」になってるからもう一度読み直してみなよ。
前にも書いたけどさ、趣味で文章やるならここで十分だけど実力をつけたいなら「GJ」だらけのここじゃあスキルアップはできないよ。
とりあえず、リアルの方もガンバレ~
884:通常の名無しさんの3倍
06/07/03 20:23:24
>>883まあ文章はね・・・・
この職人は自分で読み直してみて、文字がごちゃごちゃして読みにくいのでは?とか、改行ぐらいはちゃんとしないといけないのでは?
とか思わないのかな?
まあ思わないんなら別にいいけど・・・無理に強制するつもりはないし。
同じネタ職人からの意見としてはさ。常に自分の書いた物を疑い、読みやすいように、自分の表現したい事がより
読者に理解されやすいようにと、常に改良と創意工夫を心がけたいと思ってる。
・・・・・とまあ偉そうなこと言っても、少し油断するとすぐに誤字脱字を繰り返すヤツの言うことじゃないけどな~。
885:通常の名無しさんの3倍
06/07/03 21:06:50
しかし、GXならばこいつがないとしまらない気がしてならないんだ。
=======================================================
PREVIEW NEXT EPISODE
人は変わっていくものである。
出会いによって、あるいは別れによって。
心を開きはじめたティファを見て、シンは、自分を変えるきっかけとなった人々、
そして今もまた変わり続けている自分を見直すのであった。
テクス「変わるきっかけなどどこにでも転がっている。」
機動新世紀ガンダムX Destiny 第二十二話「変わるきっかけなどどこにでも転がっている。」
=======================================================
即興で書いてしまったが、いいかげんでごめんよ。
886:通常の名無しさんの3倍
06/07/04 23:57:36
丸一日カキコがないなんてやめてよね!
887:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 15:37:16
いー、よう。
ここはXキャラ→シードディスティニー世界を舞台にした、
GXオタのSSも受け付けてくれるのかなドクター?
888:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 16:17:29
>>887
本当はそっちがスレタイなんだがな>Xキャラ→シードディスティニー世界
889:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 16:33:59
>>888
おーけー、では問題ないな艦長
いくつか確認したいんだが、なんせ種死は解釈がいろいろ多い作品
ガンダムがネモ並みの強さとかいう意見もあるし、重量の問題もある。
それに登場人物の行動や心理が、いろいろと解釈別れてるよな?
そういうところかなり好き勝手にストーリー作っちまうがいいか?
やっぱり、重量の関係でMSのビームサーベルぶつかりあいができないのは
さびしいじゃない?
890:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 19:38:38
>816
遅レスになるが、
高松監督は学生時代は有名なマッドテープ作家でしたが、何か?
#ローカルネタですまん。
891:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 19:39:49
それは重量の関係以前に設定の問題が存在するぞ。
種世界はビームサーベル同士で切り結びができないという。
892:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 19:53:22
こういうのは難しいよな
X世界はビームサーベルで切り結ぶのが当たり前だけど
種世界はできない。
じゃあどっちの設定を優先するかってことになるわな
まぁ、俺は細かい設定なぞ気にせず、おもしろけりゃいいと思うが
893:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 19:55:24
>>891
>ビームサーベル
kwsk
894:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 20:09:11
一話書き終え
とりあえず設定は、X優先でやるよ~
でもXとシードディスティニーを無理に融合するわけだから、
おかしなところ、ツッコミどころはある
そこらへんはある程度しょうがねぇなーとスルーしてくれたら幸い
895:『ガンダムDX、行くぜ!』
06/07/05 20:10:18
『過ちは繰り返すな』
その言葉が、耳の奥でまだ消えない―――
==========================
アスランは、叫んだ。叫び、自分の姫の手を取った
「こんなところで君を死なせるわけにいくか!!」
慣れた手つきでパネルをたたき、アスランはモビルスーツを起動させる
かつて、慣れ親しんだザフトの機体。世代が変わっても基本は変わらないようだ
ザク・・・・ユニウス条約締結後、プラントで開発された次世代モビルスーツ
モニターに示されたスペックは、かつての友が使っていたMS、ストライクガンダムをも上回っている
(どうする・・・・?)
ピッ、ピッ、ピッ、ピッ・・・・・
パネルに入力しながら、アスランは瞬時に思考をめぐらせた
プラントのデュランダル議長と、オーブ代表カガリ・ユラ・アスハの非公式会見の途中、
突如起こったこの混乱状態。謎のモビルスーツが出現し、周囲は破壊の嵐に襲われた
この混乱状態における、アスラン・ザラ絶対の最優先事項、それは姫の生存
自分の背中にしがみついている、オーブ代表、カガリ・ユラ・アスハの生存
断じて争いに介入することではない。オーブ所属の自分が下手にMSを撃墜すれば、それは外交問題になりかねない
(逃げることだ)
ガシャン・・・・・・
にぶい地響きをあげ、ザクは立ち上がった
==========================
896:Xキャラ→種死世界 『ガンダムDX、行くぜ!』
06/07/05 20:11:31
==========================
オペレーターのメイリン・ホークは思わず血相を変えて叫んだ
「インパルス!? 発進が遅れています! どうしたんですか!?」
『そんなこと言ったって! 合体調整がずれてたんだよ!! プログラムを修正する、少し待ってくれ!』
そして、『運命』も、ずれた
==========================
897:Xキャラ→種死世界 『ガンダムDX、行くぜ!』
06/07/05 20:12:37
==========================
ブィン・・・フィンッ!
アスランとカガリを乗せた、ザクの目前をビームサーベルがかすめていく
アスランのプランはもろくも崩れ去った
ザクが起動したのは、よりによって新型・ガイアガンダムの目の前だったのだ
そのおかげで目をつけられ、いきなり戦闘状態に巻き込まれる羽目になる
(なんで・・・・ガンダム!? どこが作った・・・誰が動かしてる・・・・!)
アスランの胸に湧き上がる疑問。その謎を解くより、ガイアの攻撃の方が早い
迫り来る、ビームサーベル。自機のザク、押されている。性能差、明らか、つまり苦戦
「ッ・・・・! カガリ・・・・!」
叫ぶ。敗北の予感がする
「うわ・・・アスラン!」
カガリの声。振り返れば
「もう一機・・・!?」
また、新たなガンダムが背後から迫ってくる
898:Xキャラ→種死世界 『ガンダムDX、行くぜ!』
06/07/05 20:15:29
ザシュゥ!
突如あらわれたザフトの新型機・カオスガンダムのビームサーベルに、
アスランのザクは腕を無残に切り落とされた
(パイロットでカバーできる戦力差じゃないッ! このままじゃ負ける!?)
アスランが思った、その瞬間だった
フィィィィィン・・・・・・
聞きなれない音がした。まるでレーザーの発射されるような音だが、奇妙に静かな音だった
空。そう、空からその音がする
アスランは不覚にも空を見上げた。よそ見は戦闘の最中にやることではない
アスランほどのパイロットが、不覚にもその禁を破って、空を見上げた
そこにあったのは、一機のMS
背には巨大なキャノン砲と思われるものを二つも背負い、全体的に重量感を感じさせるMS
顔は、ガンダムだった
それがガンダムダブルエックスと呼ばれるものであることを、この世界の人間は知らない
==========================
899:Xキャラ→種死世界 『ガンダムDX、行くぜ!』
06/07/05 20:17:59
==========================
最初は光に包まれた
次に目を開けた時、世界は変わっていた
「ここは・・・・・どこだよ!?」
ガンダムDXのコクピットで、Gコンを握り締めながら、ガロード・ランは目を見開いた
(エスタルドじゃない・・・・!?)
フリーデンクルーは、新連邦軍と戦うエスタルドに、傭兵のような立場で所属していた
ガロードはエスタルドと新連邦の決戦の機運が高まる中、単独偵察に出ていたのだ
日没まで前線にいたが大した異変も見られないので、ガロードはエスタルドに帰ろうとした
その帰り道を、突如異変が襲ったのだ
月から、光が落ちてきた
サテライトキャノンは月からのガイドレーザーを受け、次にマイクロウェーブをチャージしてから発射する
だから月から光が落ちてくるのは、このガンダムDXという機体にとっておかしくないことのはずだった
しかし今回、受けた光は少し違っていた
マイクロウェーブの受信操作はしてないし、なにより受けた光の量が膨大だった
そして急にガンダムDXの操縦ができなくなり、次に世界は変わっていたのだ
「戦・・・・・場・・・?」
ガロードはモニターに広がる光景を、呆然とした瞳で見つめた
そこにあるのは、もうもうと立ち昇る煙。破壊された施設たち。戦闘中のMSと、逃げ惑う人々だった
そこは紛れもなく戦場だった
==========================
900:Xキャラ→種死世界 『ガンダムDX、行くぜ!』
06/07/05 20:20:10
==========================
ザクの腕を切り落とし、ガンダムDXを視認した瞬間、
カオスガンダムパイロットのスティングは通信回線を開いた
「ガンダムがもう一機!? どういうことだ・・・・あんな機体の情報は・・・・ アウル! こっちに来い!」
自分たちが受けた命令は、ガンダムの強奪だ
しかしパイロットの乗ったガンダムを捕獲するには戦力がいる
スティングはアビスガンダムを呼ぶことにした
「ステラ・・・・!」
スティングが通信回線を閉じた瞬間、ステラのガイアがガンダムDXに向かって行くのが見えた
==========================
901:Xキャラ→種死世界 『ガンダムDX、行くぜ!』
06/07/05 20:21:33
==========================
ガシュゥン!
迫り来るガイアのビームサーベルを、DXはハイパービームソードを抜き放ち、受け止めた
「なんだよ! いきなり、おまえら! 新連邦か!?」
ガロードはスピーカーに通信を切り替え、周囲へと思いっきり叫ぶ
エスタルドにガンダムがいるなんて話は聞いたことがないから、
相手が新連邦である可能性は高いとは思う
しかしガロードはさっきから違和感を感じていた
ニュータイプ能力がどうこう、という違和感ではない。普通の人間が感じる、普通の違和感である
(まるで・・・・・)
902:Xキャラ→種死世界 『ガンダムDX、行くぜ!』
06/07/05 20:23:30
世界が変わってしまったような
903:Xキャラ→種死世界 『ガンダムDX、行くぜ!』
06/07/05 20:25:12
ガロードは胸に浮かんだ想いをあわてて打ち消した
先ほどの呼びかけにも関わらず、目前のMSは攻撃の気配を止めない
「問答無用かよ!」
ガロードはガイアガンダムをにらめつけ、覚悟を決めた
==========================
904:Xキャラ→種死世界 『ガンダムDX、行くぜ!』
06/07/05 20:26:04
==========================
ガシィィン!
ソードインパルスの合体が完了した。演習でイヤと言うほど繰り返したことだった
「また戦争がしたいのか、あんたたちは!」
インパルスガンダムパイロット、シン・アスカは戦場に降り立ちながら、叫んだ
インパルスの背からレーザー対艦刀の『エクスカリバー』を引き抜き、合体させ、構える
しかしそこで見たのは奇妙な光景だった
==========================
905:Xキャラ→種死世界 『ガンダムDX、行くぜ!』
06/07/05 20:27:37
==========================
(こいつ・・・・操縦は上手いけど、なんか慣れてない!)
ガロードはコクピットで奇妙な確信を持った。それがガイアガンダムとの戦いの感想だった
ガシュゥン!
DXのハイパービームソードと、ガイアのビームサーベルがぶつかり合う
「ソードの出力は、こっちの方が上なのに! まだ格闘戦にこだわるように見せて・・・・!」
ぐぐっと、DXがガイアのビームサーベルを押し込んでいく。瞬間、ガイアの形が変わった
ガシャン! ビュゥゥゥン!
突如犬のような形になったガイアの背から、ビームが放たれる
「ミエミエの罠なんだよ! その手のガンダムとはイヤというほどやってるからなァ!」
上空にブーストし、それを避けた。同時にバスターライフルを引き抜き、ビームを放つ
バシュン、ドゴォォン!
犬のようなガイアの右前足が、粉微塵になって砕け散る
「もういっちょッ!」
バシュン、ドゴォォン!
さらのガイアの左前足が、粉微塵になった。その衝撃でガイアは地に落ち、力ない老犬のように横たわる
しかし援軍が飛来し、犬の前に立ちふさがった
カオスガンダム、アビスガンダム
その名をガロードが知るよしもないが、ガンダムタイプに油断が禁物なのはいやというほどわかっている
「まとめて面倒見てやるよ! ガンダムDX、行くぜ!」
==========================
906:Xキャラ→種死世界 『ガンダムDX、行くぜ!』
06/07/05 20:28:26
==========================
ガイアガンダムは圧倒された。カオスに乗るスティングには、少なくともそう見えた
「持って帰るガンダムが、撃墜されちゃ意味ないだろ!」
幸い、ガイアのスラスターは破壊されてないようだ。なら空は飛べる
スティングは謎のMS、ガンダムDXを捕獲しようという考えをすぐに捨てた
そういう生半可な考えでやりあえば、自分がやられる相手だということを、
背後に横たわるガイアが雄弁に教えてくれている
その時、空から一機にMSが舞い降りた。巨大な対艦刀を手に持ち、そして、その顔は・・・・
「もう一機ガンダム・・・・!? どうなってるんだ!」
ソードインパルス。秘密裏に建造されたそれは、カオスのデータにない謎のガンダムだった
『どーすんの、スティング! あんなの予定にないぜ! ステラももう役立たずになっちまったしよ!』
アビスから、アウルの通信が飛び込んでくる。
「逃げるしかないだろ。追撃されるのを覚悟してな!」
『冗談! 相手も二機、こっちも二機! それをステラ抱えて逃げるのかよ!』
「相手の体勢が整うまでに逃げるのが得策だろう! ステラ!」
スティングが通信回線を切り替える
「ステラ、動けるな!」
『うご・・・・ける』
どこか負傷したのか、うめくようなステラの声が聞こえた
「よし、逃げるぞ!」
==========================
907:Xキャラ→種死世界 『ガンダムDX、行くぜ!』
06/07/05 20:29:29
==========================
ソードインパルスが、カオスガンダムに切りかかっていく
「敵じゃないのか?」
突如あらわれたソードインパルスにガロードは戸惑いつつも、敵を攻撃していることに少し安堵した
(敵の敵は味方、ってか?)
エスタルドにガンダムが建造されたという話はやはり聞かないが、そんなことは忘れてDXを動かす
バシュン、バシュン、
バスターライフルでけん制しながら、もう片手にあるハイパービームソードでアビスに斬りかかる
ビームソード、避けられた。相手のビーム。避ける。ライフル、放つ。
アビスが両肩の装甲でビームをガードした瞬間、
後方にいたガイアガンダムがMS形態になり、大空高く飛び上がった。中破してるため、やや不恰好だった
(逃げる・・・・・?)
ガロードがそう思ったとき、アビスが両肩の装甲を開いた。
(ヤバ・・・・・!)
なにというわけでもない。長いMS戦闘の経験が、ガロードに危機を感じさせた。同時に、飛ぶ
その直感は正しく
バショォォォォ!
いくつものビーム砲が、アビスの両肩から放たれていく
それは凄まじい威力で、後方の施設や、起動しかけのMSをいくつも破壊していった
その隙にアビスも飛び立ち、インパルスと戦っていたカオスも離脱していく
908:Xキャラ→種死世界 『ガンダムDX、行くぜ!』
06/07/05 20:30:45
「終わった・・・のか?」
深く息をつき、ガロードはつぶやいた。追撃するつもりはもちろんない、状況もわからないのだ
モニター越しに飛び立った三機のガンダムを見つめる。インパルスがそれを追い、
さらに別のMSもガンダムを追撃していく。
ガロードが傷を負わせたガイアガンダムの動きは悪く、出力が上手く出ないようで、
他の二機がそれをごまかしごまかし逃げているようだ
・・・・・・・・・・!!
瞬間、モニターを見つめるガロードの目が大きく見開かれた
三機のガンダムを追撃するMS群の中にそれはいた
見覚えのある、一つ目のMA。カニを思わせるようなシルエット
「ゲテモノガンダム・・・・・!?」
それは、オルバ・フロストの愛機、ガンダムアシュタロンだった
MA形態のアシュタロンから放たれたビーム砲が、ふらふらのガイアを狙う
ガイアは出力不足でうまくよけられない。直撃かに見えた
しかしアビスが突如ガイアの前に出て、ビームの直撃を受ける
その隙は致命的で、アシュタロンはMS形態に変形したかと思うと、
アビスの両腕を背後からカニの腕でがっしりとつかみ、捕獲したのだった・・・・・
「君!」
呼びかける声がする
思わぬ機体の出現に呆然としていたガロードは、その呼びかけで我に返った
モニターを見ると、一人の青年が手を振っている。コクピットを開けろと手で伝えていた
「なんだ・・・・誰だよ、アンタ?」
「アス・・・・いや、アレックス、という。君、ザフトのパイロットか? さっきは危ないところを・・・・」
「ザフトって・・・・はぁ? ザフトってなんだよ」
ガロードは空を見上げ、アシュタロンを見た。アビスをしっかりと捕獲したそれは、近くの戦艦に帰っていくところだった
つづく
==========================
909:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 20:36:58
リアルタイムGJ!
まさかのガロード&フロスト兄弟共闘フラグ!?
とばしたのはやっぱりD.O.M.Eなんだろうか。
910:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 20:41:38
Gファルコンがあればとりあえず一発はツインサテライトキャノンが撃てるんだが…
やはりデス種世界ではマイクロウェーブの代わりにあれを使うのか?
911:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 20:59:21
悪いが改行多すぎ+1レス分の内容がが少なすぎで読みづらい
912:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 21:05:10
俺は気にならなかったんだが
ともかくGJ
913:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 21:23:17
DXが大分デチューンされてしまってるな
世界観のギャップによる差は埋めないといけないとしても
デスティニー級の性能には当たると思うんだけど
914:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 21:30:07
>>913
うん? ガイア圧倒してるし、コレぐらいじゃダメなのか?
915:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 21:39:29
フリーダム+キラの時点で瞬殺されてるからな。
Xキャラにそんな厨な強さ求めてもしょうがないだろとは思うが。
916:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 21:42:21
おお、そういえば来たばっかりで世界に慣れて無いのにガイア圧倒
確かに地味に強い。
917:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 21:45:32
>>910
デュートリオンビーム応用できればいいんだけどな
システムが違いすぎて無理だろうが
918:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 21:50:05
おまえら開始早々捕獲されたアウルについては無視ですか
919:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 22:05:14
なんちゅーか猛禽類に捕獲された魚って感じだよな。こうぴちぴちってアビス刎ねていそう。
920:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 22:28:55
>>918
まあ、別にいなくてもストーリーに問題ないし。
921:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 22:44:41
ここはDXのプラモの武装を追加で。
922:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 22:46:04
具体的に何があるのか問い詰めたい
923:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 22:52:58
>>922
ガンダムハンマー(まぢ)
924:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 22:58:31
>>920
うああぁあぁぁあぁぁあぁあ
925:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 23:53:13
>>922
>ロケットランチャーガン
>大型弾頭を発射するため破壊力は高いが、弾数は極端に制限される。腰部に2発の弾頭を装備。
>G-ハンマー
>ワイヤー付きのハンマーで、ハンマーにバーニアがあるため自在にコントロールできる。接近戦や水中戦で威力を発揮する。
>ツインビームソード
>腰部にマウントされているビームソードよりも出力の高いビームの刃を発生させる事が可能。
>ビームジャベリン
>ビームの刃を持つ長槍。リーチが長いので敵の近接武器のレンジ外から攻撃することが可能。
DXは素だと武器少ないからあればいいかも、ツインサテライトキャノンが使えないし。
926:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 23:53:56
とりあえず乙。
感想としちゃあ>>911氏と同意見。
読みやすさを重視しすぎて逆に読みにくい&1レスごとに分けるイクナイ。
それは「演出」ではなく「時間経過のごまかし」にしか見えないよ。
深く掘り下げて読む連中(たとえば僕)なんかだと、読む意欲ってのをそがれちゃうね。
内容うんぬんよりも「改行」や「文字演出」の意味から「文章の基本」を学ぶヨロシ。
そこらへんが目に入ってないように関する突っ込みができないよ。ごめんけど。
レスの消費もあるから、そこらへんをよく考えてガンガレ~。
927:通常の名無しさんの3倍
06/07/05 23:58:37
>>923
ビームランサーとロケットランチャーガンは?いや、地味だけど普通に強いし、
ビーム兵器ならDX専用バスターライフルなら、CEではアグニ並みの火力だし充分ジャマイカ?
(一撃で複数の新連邦MS叩き落しているから、Gタイプ以外の機体になら、
必殺兵器クラスだろ?)
サテライトは当分封印したほうが面白そうだ。
928:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 00:02:31
サテライトキャノンは物語のクライマックスで使うもんだろ?
使いたくても現時点では撃つ方法が無いだろうし
929:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 00:07:08
なぜそこでガンダムハンマーでストフリを撃墜するガロードと言わない!
930:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 00:07:54
ユニウス7を砕いて貰いたかったが、さすがに興ざめするだろうしなあ。
931:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 00:13:44
その発想はなかったわ
932:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 00:16:48
>>927
ガロードってDXの初戦闘でビームソードだけで10体ぐらいだったかの新連邦MSを撃墜してたな。
933:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 00:18:29
だからユニウス7もガンダムハンマーで(ry
934:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 00:20:32
>>932
過去スレから
51 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2005/07/23(土) 21:58:02 ID:???
24話で確認
DX奪回に出てきたバリエントは8機
最初の1機に顔面を右パンチで倒す(撃破数:1)
次にブレストランチャーで1機撃墜(撃破数:2)
フリーデンのブリッジと医務室 ※1
サーベル装備、右腕斬って1機落とす(撃破数:3)
アイムザットわめく ※2
サーベルでコックピット貫通させてまた1機(撃破数:4)
キッド、ウィッツ、ロアビィのやりとり ※3
バリエント2機に挟撃されるが、二刀流で2機共撃墜(撃破数:6)
倒した描写があるのは6機
※1~※3のシーンの裏側で、描写は無いが2機倒したと考えるのが妥当
ミスがあったら指摘宜しく
935:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 00:21:04
ネタとしては面白いけどやっぱユニウス7壊すならツインサテキャのがかっこいいなぁ…
936:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 00:23:21
ユニウス7を砕いたら砕いたらで、全く違った展開が。
この世界では2度と撃てなくなったサテライトキャノン。
その事実を知らぬザフトと連合のDX争奪戦。
行くあてもなくさまようガロードは何処へ・・・?
937:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 00:26:48
実際エスタルドの時期ならカトックが亡くなってすぐだし、結構影響ありそうだな。
まさに「撃つしかないのか」
938:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 00:27:12
「15年前のジャミルも、こうだったのか?」
こんなセリフ言いながら、銃爪を引くガロードは燃えます。
「撃つしかないのか」もあれば文句無し。
939:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 00:28:14
ユニウス7を破壊したDXを両陣営は恐るべき脅威と考えるだろう。
やがてDXの存在そのものが新たな戦乱の引き金に・・・
・・・かつてジャミルが犯した過ちのように。
940:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 00:34:38
==========================
ガンダムアシュタロンはアビスを捕えた状態で、戦艦に引っ込んで行った
ガロードはそれを見届けると、視線を地面にいる青年に移す
「ザフトの所属じゃないのか・・・・君は?」
「あのな、俺はどこの所属でもねぇよ。強いて言うなら、フリーデン所属で、今はエスタルドに雇われてるってことか」
コクピットハッチを開けっ放しにして、ガロードはアスランを見つめた
「フリーデン? エスタルド?」
「ガロード・ランだよ」
「ん?」
「俺の名前。アンタ・・・・アレックス、だっけ? 一応、名乗っとくよ」
「あ、ああ・・・・ン?」
フィィィン
不意に周囲が騒がしくなった。かと思ってガロードが周囲を見回すと、何機もの白いMSが銃を持ってこちらを囲んでいる
白いMSの名前をジンと言うが、当然ガロードは知らない
「な、こいつら、やろうってのか!?」
ガロードがコクピットハッチを閉めようとした瞬間、スピーカから声が聞こえた
『全機下がれ! これは我らザフトが秘密裏に建造したガンダム・・・ガンダムダブルエックス! 友軍だ!』
その声は聞き覚えのある声だった
同時にジンたちが銃を下ろす
「オルバ・・・・・?」
忘れるわけもない。敵であるが、何度か言葉も交わしたことがある。
まぎれもなくそれは、宿敵オルバ・フロストの声だった
とりあえず、次の話の序盤、改行を少し改良してみた
改行や行間について意見があればよろ
941:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 00:36:48
いや、いいと思うよ。
GJ
942:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 00:37:56
フロスト兄弟とガロードの共闘が見られるのか!?
・・・フロスト兄弟は遂に自分達を認めてくれる世界に辿り着いたんだな?
943:911
06/07/06 00:45:12
いいと思う、サンキュ。
これからの展開楽しみにしてるw
944:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 01:43:29
>>942
きれいなフロスト兄弟?
945:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 01:53:17
>>944
きれいなフロスト兄弟かも。
元の世界を壊すために暗躍していた兄弟が、自分達を認めてくれた世界を守る為に戦うわけだ。
むしろガロードの方がそれを受け入れられるかどうか・・・
ティファのいない世界にはなんの魅力も感じないかも知れない。
・・・職人さんがどういう設定を考えているかは知らないけど
946:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 01:59:38
>>942
本当に「認めて」くれてるのか疑問だが。
新連邦と同じように取り入ってるだけかも。
947:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 02:02:38
>>930
撃つだけならやれないことも無いんジャマイカ?
緊急時だからってことでNJCの使用許可を出して、
それをゴテゴテとDXの姿が見えなくなる位くっつければエネルギーだけはどうにか・・・
948:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 02:16:55
>>946
邪な考えでデュランダルに取り入るのは難しそうだが・・・
実力ある者は認めてくれるだろう。
949:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 05:07:10
ユニウスセブンに残されていたエネルギーでサテキャを撃つ、とほざいてみる。
「あのコロニーに突入して動力炉心とDXを直接繋げられれば!!」
「エネルギーバイパス、よし繋がった!!」
「エネルギー充填37%、これしかエネルギーがないのかよ!?」
「いけるか? ツインサテライトキャノン!!」
「な……あ、あれで……エネルギー充填37%、フルパワーの半分以下だっていうのか!?」
「ふっ、コロニー落としは阻止されたか。」
「そうだよ兄さん。かつてのジャミル=ニートの時の様にね。」
950:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 05:19:28
問題はC.Eのコロニー(プラント)は岩塊そのものの部分が多いので普通のコロニーより頑丈そうだってことだな。
951:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 09:07:28
>>950
あ、中央から下に扇状に伸びる構造だもんな。錐内面に張り付いているオニール型より
は人が住めなさそう・・・・・・あと、表面のガラスが
自己修復機能持ちだしな。コロニーレーザーを一撃で潰したツインサテライトでも
荷が重いか?あっちは構造がエネルギー臨界用の機構だけだから、内部はシンプル
だろうし・・・
952:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 11:23:04
マジレスすれば、そこは知恵と勇気で構造の脆い所を正確に狙って綺麗に崩壊させて
映画・「アルマゲドン」戦法で砕いて、地球への落着の軌道から地球をそれて行く軌道に乗せればカッコよくネ?
953:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 11:26:39
それなんて150ガーベラ・ユニウスセブン真っ向唐竹割り?
954:X運命・『雇われてやるよ』 ◆UO9SM5XUx.
06/07/06 16:43:16
==========================
ガンダムアシュタロンはアビスを捕えた状態で、戦艦に引っ込んで行った
ガロードはそれを見届けると、視線を地面にいる青年に移す
「ザフトの所属じゃないのか・・・・君は?」
「あのな、俺はどこの所属でもねぇよ。強いて言うなら、フリーデン所属で、今はエスタルドに雇われてるってとこか」
コクピットハッチを開けっ放しにして、ガロードはアスランを見つめた
「フリーデン? エスタルド?」
「ガロード・ランだよ」
「ん?」
「俺の名前。アンタ・・・・アレックス、だっけ? 一応、名乗っとくよ」
「あ、ああ・・・・ン?」
フィィィン
不意に周囲が騒がしくなった。と思ってガロードが周囲を見回すと、何機もの白いMSが銃を持ってこちらを囲んでいる
白いMSの名前をジンと言うが、当然ガロードは知らない
「な、こいつら、やろうってのか!?」
ガロードがコクピットハッチを閉めようとした瞬間、スピーカから声が聞こえた
『全機下がれ! これは我らザフトが秘密裏に建造したガンダム・・・ガンダムダブルエックス! 友軍だ!』
その声は聞き覚えのある声だった
同時にジンたちが銃を下ろす
「オルバ・・・・・?」
忘れるわけもない。敵であるが、何度か言葉も交わしたことがある。
まぎれもなくそれは、宿敵オルバ・フロストの声だった
955:X運命・『雇われてやるよ』 ◆UO9SM5XUx.
06/07/06 16:44:10
『ガロード・ラン! 今すぐミネルバに戻りたまえ! いいな、港にある赤い翼の新造艦ミネルバだ! ティファも待っている』
スピーカーを介したオルバの声が鳴り響く
ミネルバという単語がわからないガロードに、配慮した言葉であることは明らかだった
「ティファが!? くそぉ、オルバの野郎! いつの間にティファを人質に取りやがったんだ!」
「お、おい、君!?」
アスランの声を無視し、ガロードはコクピットを閉めると、DXのブーストを全開させた
目指すミネルバはすぐ視界に入ってくる。ようこそと言わんばかりに、カタパルトは受け入れ態勢を整えていた
DXが着艦する
(なんだってんだ・・・・!? 見たことのない機体ばかりだ・・・・新連邦はいつの間にこんな・・・・)
ミネルバのモビルスーツデッキに入ったガロードの感想はそれだった。
ガロードの目からは、ここにいるMSはだいたい、ジェニスタイプに似た新型に見える
しかし新連邦にしては奇妙なことに、DXへ武器を向けてくるものはいない
武装解除も勧告してこないし、むしろ軍人たちは丁重にDXを誘導しているのだった
てっきりオルバがDXを拘束してくるのだと思っていたガロードは、かすかに拍子抜けする
(こいつら・・・新連邦じゃないのか? オルバ・・・・なに考えて・・・・)
ガシャン・・・ガッ、ガッ・・・
いきなり後方で音がした
ガロードが振り返ると、赤い一つ目の機体が煙を噴き出しながら、ミネルバに飛び込んでくる
機体はよろめいていて、そのまま倒れそうになったので、思わずDXの腕を伸ばして抱き止めていた
赤い機体がこちらを見た。ガロードは相手の機体を直立させると、そのままMSデッキの奥に進んで行った
(ティファ、無事でいろよ)
この少年の頭には今、それしかなかった
==========================
956:X運命・『雇われてやるよ』 ◆UO9SM5XUx.
06/07/06 16:44:58
==========================
そのころ、新造艦ミネルバのブリッジでは・・・・
「デュランダル議長。アビスガンダムの奪還、並びにガンダムDXの誘導、完了しました」
ザフトのエリートパイロットの証、赤服に身を包んだオールバックの男、オルバ・フロストが敬礼する
それを受け、プラントの最高評議会議長、ギルバート・デュランダルはこくりとうなづいた
「うむ・・・・ガンダム・・・・ダブルエックスか。オルバ、アビスに乗っていたパイロットは?」
「すでに拘束しました。抵抗しましたが、なんとか」
「上出来だ、オルバ。ではついてきてくれ。ガロード・ランと話がしたい」
デュランダルが立ち上がろうとすると、ミネルバの艦長タリアが思わず声をあげた
「待ってください、議長! プラントから宇宙に追撃に出た、インパルスまで失うわけにはいきません!
そのため、この艦もまもなく発進します! 下船してください!」
「タリア、とても残って報告を待っていられる状況ではないよ。」
「しかし、議長!」
「私には権限もあれば義務もある。私も行く・・・・それに、
ザフトの新型機・ガンダムDXは君たちも知らないトップシークレットだ
あれは私がいなければいろいろと問題のある機体でね・・・・・」
デュランダルはそう言い残すと、オルバに従うよう目線を向け、ミネルバのブリッジからデッキに向かった
==========================
957:X運命・『雇われてやるよ』 ◆UO9SM5XUx.
06/07/06 16:46:01
==========================
「新型機だってな・・・・」
「インパルスは知ってるけど、こんな機体は始めてだぜ」
「見ろよあの背中にあるでっかい砲身。」
「パイロットはなんで私服なんだ?」
誘導された先で、ガロードは身動きできずにいた。
やはり周りの軍人たちは攻撃もしてこず武装解除も求めてこない
軍人たちはちらちらこっちを見ながら、
それでも緊急事態らしくつぎつぎとミネルバに飛び込んでくるMSの対処に忙殺されていた
『ガロード・ラン』
突如DXの回線が開かれ、モニターにオルバがあらわれる。見慣れない赤服を着ていた
「てめぇ、オルバ! ティファはどこだ!」
『彼女はいないよ』
「なんだと!」
『君をミネルバに招待させるための方便さ。ああでも言わないと来てくれないだろう?
だいたいティファ・アディールの居場所なんて、僕が聞きたいぐらいだね」
「オルバぁーッ!!」
マイクロウェーブが受信できればサテライトキャノンでもぶっ放しかねない勢いでガロードが激昂した瞬間、
ピッとモニタが切り替わった。映し出されたのは長髪の男性だ。ひどく落ち着いた雰囲気を持っている
『始めまして、ガロード・ラン君。私はプラント最高評議会議長、ギルバート・デュランダルだ』
「なんだよ、てめぇら! 俺をだましてこんなところに連れてきて! なにたくらんで・・・・」
『ストップだ、ガロード・ラン君。君がオルバ・フロストと浅からぬ因縁があることは知っている。
しかし戦うのはこちらの話を聞いてからでも遅くはないのではないかね?
我々が信用できないというなら、MSの動力は起動させたままでいい。ライフルも抜いて構わない』
「・・・・・・・・・。」
ガロードはふんっと鼻息を吐いて、コクピットシートにもたれかかった
『うむ、話を聞いてくれるようだね、ありがとう。ではまず重大なことを伝えよう。ここは君のいた世界ではない』
「は・・・・?」
『君の知る新連邦もエスタルドも、宇宙革命軍もない世界なのだよ。ここはプラント・・・・まぁ、君たちの言う所のコロニーに当たるのかな
で、最高評議会議長が政治の運営を行っている。地球では・・・・・』
デュランダルが淡々と説明を行っていく。ガロードは開いた口がふさがらなかった
しかし反論しようとしても、声が出ない。心のどこかが、体のどこかが、ここは今までいた場所とは別の世界だと叫んでいた
958:X運命・『雇われてやるよ』 ◆UO9SM5XUx.
06/07/06 16:48:14
『とまぁ、現在の世界や政治形態に関してはおおまかなところでこんなところだ。』
デュランダルが簡単な、本当に簡単な説明を終えたところだった
ゴゥゥン・・・・ゴゴゴゴゴ・・・・・
「なんだ!?」
ガロードが叫ぶ。ミネルバが動き出していることが、コクピット越しにもわかった
『ああ、ミネルバが、強奪された新型ガンダムの追撃に向かうのでね』
「新型ガンダム? 俺を襲った奴らのことか!」
『うむ。こういう時で無ければ、君を歓待したいところなんだが・・・・・。なにしろ緊急時だ。戦闘に巻き込んでしまうが、許してくれ』
「もう巻き込まれたよ。で、おっさん」
『なんだね?』
「俺とDXをどうするつもりだ?」
もっとも大切なことを、ガロードは聞いた。返答次第では即座にミネルバから脱出しなければならない
『ゲストとして、丁重に扱うつもりだ、ガロード君』
「見返りもなしにかよ? 本当のこと言えよ、オルバみたいなやつがいるところのお偉いさんが、そんな甘いわけねぇだろ」
DXは戦力として考えるなら計り知れない能力を持つ。この世界にマイクロウェーブ送信施設があるかどうかは知らないが、
サテライトキャノン抜きにしても、戦後開発されたMSの中ではトップクラスの性能を持つのだ。
それぐらいのことはオルバから聞いてるだろう
959:X運命・『雇われてやるよ』 ◆UO9SM5XUx.
06/07/06 16:50:06
『もちろん、本音を言えばDXは欲しい。我々が最新技術を結集して作った、ガイアガンダムを圧倒した機体だ。
だがね、私は同時に君も欲しいのだよ、ガロード・ラン君』
「は・・・・? あんたそっちの趣味があんのかよ、気持ち悪ィ!」
ガロードもそれなりに自分の容姿に自信はあった。悪寒を抑え、口元を引きつらせる
しかしモニターに映るデュランダルは、微笑を浮かべて首を振った
『勘違いしないでくれ、もちろん私も男より女の方が好きだ。ただ・・・・・私は、ガイアガンダムを圧倒した機体も欲しいが
ガイアガンダムを圧倒したパイロットも欲しいのだ。』
「・・・・・・・・・・なるほど、ね」
完全に信用できる話ではないが、ガロードを丁重に扱うという言葉の説明にはなっている
『オルバから聞くところによると、君はもともとフリーのMS乗りだったらしいな。どうだね、私に雇われた傭兵と考えては?』
「・・・・・・・・・。」
『行く当てもないのだろう? それなりの待遇と金を用意するし、もちろんDXは君のガンダムだ。どうだね?』
ガロードは腕を組んだ。親も無く、戦後の荒廃した世界を腕一つで生きてきたガロードは、
金の重要性をよくわかっている
それこそこのままでは、DXをいつかのように売り払って食いつなぐ羽目になるかもしれないのだ
「わかった、あんたに雇われてやるよ」
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960:X運命・『雇われてやるよ』 ◆UO9SM5XUx.
06/07/06 16:51:11
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案内された部屋はひどく小奇麗で、士官用の部屋だとオルバからは説明された
「とにかく服を着替えろ、ガロード・ラン」
オルバが赤い服を投げてよこす。オルバが着ているのと同じ服だった
これがザフト軍エリートパイロットの着る服だというのは聞いている
「どうでもいいけどよ、なんでおまえはそんなのうのうと俺を案内できるんだよ、オルバ!
おまえがティファをさらったり、フリーデンに攻撃かけたりしたこと、忘れたわけじゃねぇんだぞ!」
「今ここで争ってなんになる、ガロード・ラン。僕は君より早くこの世界に来た
デュランダルにアシュタロンとMS操縦の腕を見込まれ、僕がザフト軍に参加してなかったら、
君はこうもすんなりと暖かい食事や部屋を得ることもできなかった・・・・感謝しようとは考えないのかい?」
「クソッ!」
ガロードは部屋のベッドにどかっと座り、オルバをにらんだ
オルバは平然とした顔でそれを受け止めている
「とにかく元にいた世界に帰るのが先だろう。僕は君が嫌いだが、お互いの目的は一致している」
「それまで組もうってのか、オルバ。冗談じゃねぇや。
へへっ、いつおまえのアシュタロンに、後ろから撃たれるかわかんねぇーっての」
「チッ。馬鹿になにを言っても無駄か」
いらだちをはき捨てたオルバ尻目に、ガロードはごろんとベッドに寝転がって天井を見つめた
その時ふと、思い当たる
「そういやおまえ、兄貴はどうしたんだよ。」
「兄さんは・・・・・」
不意にオルバの顔がくしゃくしゃになっていく。ガロードは驚いて、ベッドから跳ね起きた
「おろろろーーーーん。にいさーーーーんん! なんで返事してくれないんだぁぁぁ!!」
なんとぼろぼろとオルバが涙を流し始めたのだ
「あいたいよぉぉぉぉ・・・・声が聞きたいよぉぉぉぉ・・・・兄さぁぁぁぁん!!」
その後、兄さん兄さんと泣きわめきながらオルバは、ガロードに割り当てられた部屋から出て行く
ガロードは声をかけることもできず、呆然とその後ろ姿を見送った
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961:X運命・『雇われてやるよ』 ◆UO9SM5XUx.
06/07/06 16:52:20
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始めにガロードが感じたのは何度かの揺れだった
その後、揺れは衝撃や閃光となり、この戦艦ミネルバは戦闘に入ったことを教えられた
戦闘が終了した今では揺れもいくらかおさまり、艦内放送で二機の新型ガンダムを奪った戦艦を追うことを教えられた
「ここが・・・・宇宙・・・・」
ガロードはぼんやりと窓を見つめる。目前にある、巨大な銀色の物体。この世界の人間がプラントと呼ぶものだった
そしてその先に広がるのは、無限の闇。宇宙。
ピッ・・・・いきなり部屋のモニタがつき、赤い髪の少女が映し出された
『始めまして。ガンダムDX正規パイロット、ガロード・ランですね? 私はメイリン・ホーク。戦艦ミネルバの通信士です
ミネルバの主要な通信業務は主に私が受け持ちます。以後、よろしくお願いします』
「あ・・・・ああ」
『士官学校の特別養成クラスを卒業した、きわめて優秀、かつ特殊なパイロットだと聞いています』
「ま、まぁ・・・・特殊っちゃ特殊だけど・・・・・」
あいまいにうなづくガロードは、すでに赤服に着替えていた
ここでは自分は表向き、ザフトの士官学校を優秀な成績で卒業したエリートパイロットとして振舞えと教えられていた
ガロードにはオルバのその言葉が、無理難題にしか聞こえなかった
(学校すら行ってない人間に、エリートパイロットなんてできるかよ)
とにかく、エリートとして振舞うなんてごめんだった。ガロード・ランはガロード・ランにしかなれない
だから言葉遣いはそのままでいようと思うが、いざとなると緊張してしまう
『でも、思ったよりエリートらしくないっていうか・・・・それに背も低いし・・・・ひょっとして私より年下ですか?』
「あー、いや、まぁ・・・・うーん・・・・・」
『あ、すみません。無駄話でした。MSデッキへ行って、ガンダムDXの調整作業をお願いします』
「調整? なんの調整だよ?」
『通信を、ミネルバおよびその所属MSと繋げてください。DXは特殊な機体で、ザフトの識別さえないようですから、
その調整をお願いします。それにいつ実戦になるかもわからないので・・・・』
「オッケー。わかった、すぐ行くよ」
ピッ・・・・そして部屋のモニタが消えた。
懐にしまってあるGコンを取り出す。コレが無ければDXは動けない
デュランダルやオルバを完全に信用してない以上、当然の用心だった
ベットから起き上がり、扉を出る
ふとガロードの頭に、メイリンが使った実戦という単語が思い出された
普通のMS乗りならそんな言い方はしない。戦闘、と言うはずだ
(案外、ここの連中、戦いに慣れてないのかもな)
ガロードはそんなことを考えながら、MSデッキについた
962:X運命・『雇われてやるよ』 ◆UO9SM5XUx.
06/07/06 16:53:19
(・・・・・!?)
ふわっとガロードの体が浮く。それは初めての感覚だった
(そっか、ここって無重力地区で・・・宇宙は重力が無いんだった・・・!)
手足をばたばたさせながら、近くの手すりにつかまる
「おまえ、なにやってるんだ?」
「え?」
ガロードの背中から声がかかる。振り返ると、ガロードと同じ赤服を来た少年がいた
年の頃はほとんどガロードと同じようだ。無重力空間に慣れているらしく、軽い動きでこちらに来る
「赤服なら、パイロットなんだろ。無重力空間での訓練はやってないのか?」
「う、うるせーな。俺は陸戦専門だったんだよ!」
我ながら苦しい言い訳と思いながら、手すりを離さぬ状態でガロードが叫ぶ
「はぁー、俺はこんなのと一緒に戦ってたのかよ。MSに乗ってた時はどんな凄いヤツかと・・・・」
「うるせー! おまえ、誰だよ」
「俺? 俺はシン・アスカ。インパルスのパイロットだ」
言ってシンは、デッキに格納されているインパルスガンダムを指差した
次にDXを指差して
「おまえがあの、ガンダム・・・ダブルエックスとかいうMSのパイロットなんだって?
特殊訓練を受けたMSパイロットだって聞いたけど、陸戦専門かよ
宙間戦闘大丈夫なのか?」
「・・・・・・・ッ!」
ガロードははっと胸を突かれた。その通りだ。DXは宇宙でもなんらそのスペックが落ちることは無いが、
ガロード・ラン自身は宇宙での戦闘がまるっきりのど素人だった。
そのことをすっかり忘れていた
「あ、いたいたー。シンー!」
だらだらと冷や汗を流すガロードの横から、声がかかる
赤い髪の、ショートカットの少女がこちらに向かってきていた
「ルナ?」
「シン、ちょっと聞いて今この艦にさ・・・・・」
ガロードの耳にその声は入らない
人間はショックを受けると、足元がぐらつくような、貧血がおきるような感覚になり、また耳が遠くなる
今のガロードがまさにそれだった。このまま宇宙でMSの戦闘になればかなりまずい。下手すれば死ぬ
963:X運命・『雇われてやるよ』 ◆UO9SM5XUx.
06/07/06 16:54:11
「あ、君、新型のパイロット!? さっきはまずいところ見せちゃったね」
赤いショートカットの、ルナマリアと呼ばれた少女がガロードに目を向ける
「え?」
「ほら、あたしの赤いザクが、ミネルバに着艦したとき!」
それでガロードも思い出した。よろけた赤いMSを、支えた時のことだろう
「あー、ああ! あの時の」
「あの新型、君のなんだって?」
「今から通信合わせろって言われてんだけどさ・・・・」
「そいつ、宇宙空間に慣れてないんだと」
ガロードの後ろからシンのからかうような声が聞こえる
「あー、だからさっきから君、手すりを離さないのね」
「仕方ない、ルナ! こいつをDXのコクピットまで連れてってやろうぜ」
「わかったわ。私も新型のコクピット、興味あるし」
「え? え?」
ガロードは捕獲された宇宙人よろしく、シンとルナマリアにDXのコクピットまで連れて行かれた
ガシュン・・・・
鈍い音を立て、ハッチを開く。ガロードはシンとルナマリアから解放され、DXのコクピットに収まった
「へぇ・・・・ザフトの機体なのに、コクピットの感じはぜんぜん違うのねー」
「確かにな。士官学校時代に見た、地球連合軍のやつとも違うみたいだ」
二人が物珍しげにDXのコクピットを見て回るのを無視して、ガロードはGコンをはめ込み、コクピットだけに電源を入れた
「えーっと、シン・・・・ええと、ルナ・・・だったっけ?」
「ルナマリア・ホーク。ルナでいいわよ。なに?」
「俺はガロード・ラン。とりあえず、シン、ルナ、よろしく」
964:X運命・『雇われてやるよ』 ◆UO9SM5XUx.
06/07/06 16:55:16
やや距離を置くような感じでガロードが挨拶すると、操作パネルで通信設定を開いた
「ミネルバの通信設定ね。×××が、×××で・・・・・」
ルナマリアが適切に指示していく。幸い、通信機構はこの世界とのずれはないようで、設定はスムーズにできた
その作業を行いながら、ガロードがふと見上げると、
デュランダルが見覚えのある一組の男女を連れて艦内を歩いているのが見えた
「シン、ほら! さっきも言ったけど、あの金髪の人がオーブのカガリ・ユラ・アスハ代表なんだって」
「オーブの、アスハ代表・・・・・」
「で、横にいる男の人がさ、アスラン・ザラかもしれないのよ」
「え?」
「とっさにアスハ代表が、あの人のこと『アスラン』って呼んだのよ」
通信設定をしているガロードを無視して、ルナマリアがシンとなにやら会話をしている
ガロードにはよくわからない話なので参加するつもりは無かった
デュランダルと、カガリとか言われる女の人もなにか会話しているが、ガロードにはよくわからないし興味もない。
ところが、だ・・・・
「さすが! 綺麗事はアスハのお家芸だなッ!!」
突然、MSデッキに響く大声で、シンが叫んだのだった
ガロードが見上げると、シンの瞳はうるんでいた
ブー! ブー! ブー!
瞬間、緊急を知らせるサイレンがうなる。同時に艦内をオペレーター・メイリンの声が駆け抜けた
『敵艦捕捉、距離8000、コンディションレッド発令。パイロットは搭乗機にて待機せよ。
なお、DXパイロット、ガロード・ランのみブリッジにて待機すること』
つづく
==========================
965:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 17:18:42
乙
オルバだけってことはサテライト仲間だけが来てるってことか?
オルバ錯乱したら掴み掛かってきそうで
「おろろろーーーーん。にいさーーーーんん! なんで返事してくれないんだぁぁぁ!!」
はちっと失笑
966:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 18:40:27
とりあえず、オルバが何か悪巧みしている感じじゃないね・・・
兄貴と離れるとダメ人間だなこりゃ
967:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 18:50:24
乙とだけ。
文章家駆け出しとして再度突っ込むけど、もうちょっと文章について勉強したほうがいい。
「ぶっ放しかねない」とかト書きで感情むき出しにするのは場の雰囲気というよりも君個人の感情をぶつけているようにしか見えない。
ト書きはできるだけ標準語を使い、その中で著者の感情を隠し味にするのが基本。
応用は基本が出来てからにしたほうがいい。
また、SS投下スピードが速いのは結構だけどレス消費が激しすぎるから無駄は削ったほうがいい。
今の君の文体は、偶然仕事をもらった下手なギャルゲー小説家に似ているよ(気を悪くしないでね;^^)
よく勘違いされがちだが、「長編小説家>短編小説家」と言う奴は多いが実際は「短編小説家>>>長編小説家」だよ。
そうなる理由がわからないならそれこそ勉強したほうがいい。
ま、物書きなんて生涯勉強。心理学みたいな小難しいのから料理や女装なんて雑学も応用しだいでは強力な武器になる。
改行の必要性、大量のレス訳の必要性、効果音の表現方法。
最低限、GX氏みたく3部分けくらいするのがエコロジーってもんだね。
…そのGX氏も似たり寄ったりでまだまだ未熟だが、互いガンガレ~。
968:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 18:58:05
2chの好きで書いてるような文章に上から見た物言いであれこれ言うのはどうかと思う
969:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 19:03:40
>>968
相手にするな
さぞおもしろい話を書くんだろうさ、>>967は
970:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 19:14:36
まずは乙。
このペースを保ってくれるなら言うことなし。
ガロードとフロスト兄弟の対立はまず始めにティファの存在あってのものだと思ってたが、
早々簡単に馴れ合えはせん罠。
ブリッジ待機ってことはデブリ戦はガロード置いてけぼりか。
シミュレーションである程度慣れてからってことなのかも試練が、
あの驚異的な適応能力は実戦でないと発揮されないようなイメージがある。
971:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 19:18:54
>>967
特に致命的でひどい文章とは到底思えないんだけどな・・・
ここの職人全てがプロの物書きを目指しているんなら、まあ話は別だろうけど。
972:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 19:48:37
ちょっと細かいことを言いすぎな気もするが967の言うことにも一理あるかと
全面的に受け入れろとは言わないけど頭の片隅に留めて置いてもいいんじゃない
973:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 19:52:23
そろそろ次スレの季節ですね
無難に980か?
974:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 21:08:54
>>972
あくまで「頭の片隅に」だな。
文章に気を使いすぎて話が面白くなくなったら本末転倒だし。
975:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 21:11:17
>>967
自分で「駆け出し」とか言うくらいならもっとやわらかい言い方しろっての。
頭ごなしに「指導」しているようにしか読めんぞ。
976:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 21:14:40
おまえらそんなことより、
またしても不遇かつ処刑前のニオイプンプンのアウルタソについてはスルーですか
そうですか
977:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 21:46:03
だってさ、、、、アウルタソなんだぜ?
そりゃスルーだろ。
978:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 21:53:25
人にものを教えるときは
要点を絞り簡潔にどこが重要なポイントかがすぐわかるように書くといいよ
979:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 23:09:53
こういう風ににぎわってくると俺もなんか書きたくなってきたな~
ところで>>980スレたてよろ
980:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/07/06 23:52:25
就活が続く中、書いてて煮詰まったんで様子見にきたら新たな職人さんが降臨しているとは…
これスレ分けたほうがいいのかな?
とりあえず新スレ立てましたよ。 …自分で立てるのもどうかと思ったけど
種・種死の世界にXキャラがいたら-コーヒー四杯目-
スレリンク(shar板)
981:通常の名無しさんの3倍
06/07/06 23:54:10
>>980
いや、分けなくても平気でしょ。
就活&スレ立てお疲れ様ーw
982:GX1/144 ◆nru729E2n2
06/07/07 00:03:51
>>981 混じって読みづらくなるような気もしますけど…、まぁいいか。
とっとと終わりたいんですけどね>>就活
地元にないんだわ、これがw
まぁそれはさておき、X運命はエスタルドから種死世界に来たわけですか…
登場キャラがガロードだけなのかな? 個人的にはちょっと区切りの悪いところから
引っ張ってきたような気もしますが、長丁場になりますので>>964お互い頑張りましょう。
では続き書いてきますのでノシ
983:通常の名無しさんの3倍
06/07/07 00:26:05
オルバの壊れっぷりに萌え~
とにかくGJ!!
984:通常の名無しさんの3倍
06/07/07 13:23:07
何か新しい人光臨してる!!!!!運命編GJ!!!!!!!オルバがww
どっちの作品もスレタイとはぴったりだからスレ分けの必要は無いと思う
むしろ俺はまとめサイトが欲しいな。
985:通常の名無しさんの3倍
06/07/07 13:59:27
うお~!?暫く来られなかったら、また新しい小説が投下されていた!!
しかし、ガロードとオルバの組み合わせとは意外だ~(もちろんイイ意味で)
>「学校にも行ってない奴が、エリートパイロットになれるかよ」
いや、まったくwww オルバはシャギアとニュータイプ研究所時代に教育受けている
(新連邦の諜報エージェントなんだから当然か?)
からああいう雰囲気にも慣れているんだろうけど・・・エスタルド内乱時のガロードじゃ
苦しいかな?宇宙に上がった立ち直った頃ならともかく・・・しかし、「兄さん命」の
オルバは兄さん居ないと駄目人間ですかい?「演技は一流でも、素は子供」・・・
ある意味レイに近いポジションだな・・・まあ、シンやアスラン、レイにどーいう影響
与えるのか楽しみですね。ルナやメイリンはどうなんだろう・・・あまり変わらんか?
何はともあれⅩ運命作者さん、お疲れ様!!
986:通常の名無しさんの3倍
06/07/07 14:08:15
誰か次スレにまとめサイトのアド貼っておいてくれない?
俺今無理。
987:967
06/07/07 17:02:01
目上から言ったつもりは無いが、そう感じられたのならすまなかった。
だけどね、本音を言わずにただ「GJ」「神光臨」なんてゴマをするなんて僕には出来ない。
出来ない上にXが大好きだから突っ込みを入れた。
すべて共感しろという訳じゃない。でも技術としては事実だ。
「2chだから」「著名だから」で向上心もなくただ住人の「GJ」だけの反応で満足し、神を気取るなと言いたいだけ。
GX氏・種氏(なんて呼ぼう…)共に面白いことに挑戦して、期待しているから本音を書く。
面白い人に対して辛口になる。それは叩きじゃなくて礼儀だよ。
ただの馴れ合いじゃ、ただの自慰。
ま、それが2chなら仕方が無いことだが…。
再度書き込むけど、僕は決して君たち職人を見下しているつもりは無い。
プロになる云々ではなく、文章を志す者として文章を見て思ったことを嘘偽りなく「感想」を述べているだけだよ。
それだけは分かってほしい。
だから、しばらくは突っ込みも入れなければ乙も言わない。
ただ君たちの腕が上がるか否か、言いかえれば面白くなるかならないかを見守ってるよ。
長いこと書き込んですまない。応援、してるよ^^
988:通常の名無しさんの3倍
06/07/07 17:10:20
>>987
そんなに言うなら、おまえがSS書いて投下すりゃいいじゃん
で、これを見本にしろって言えばすむ話だろ
スレもにぎわうし一石二鳥だ
少なくとも新シャア板のネタスレで
わけのわからん自己主張されるよりはいいよ
989:通常の名無しさんの3倍
06/07/07 17:13:14
要約すると、嫉妬ってことですか
二人とも神なんて気取ってないし、住人も不満点があれば遠慮なく言ってるが
990:通常の名無しさんの3倍
06/07/07 17:18:42
おまえらこの空気次スレに持ち込むなよ?
991:通常の名無しさんの3倍
06/07/07 17:21:43
>>987
言いたいことは分からんでもないけどここって別に文章論評会でそういう人間が集まってる所じゃないし。
内容が理解できればそれでいい人間が大半なんだから文章の拙さを突っ込んでるだけじゃ
空気嫁と言われても仕方ないと思うぞ。
てか最初のレスも具体的な指摘というよりお前の文章の書き方の考えを言ってるように見えるし。
992:通常の名無しさんの3倍
06/07/07 20:45:57
>>987
気にしないからせめて978の意見も取り入れてね
あと、読んでもらうには文章は簡潔にまとめる方が有利だよ
993:通常の名無しさんの3倍
06/07/07 21:10:06
おさらばでございます
994:通常の名無しさんの3倍
06/07/07 21:16:25
ヘルズマジシャンが思い浮かんだ
995:通常の名無しさんの3倍
06/07/08 10:07:30
995
996:通常の名無しさんの3倍
06/07/08 10:08:35
996
997:通常の名無しさんの3倍
06/07/08 10:09:25
997
998:通常の名無しさんの3倍
06/07/08 10:10:28
998
999:通常の名無しさんの3倍
06/07/08 10:11:18
999
1000:通常の名無しさんの3倍
06/07/08 10:12:19
1000はいつもそこにある
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