種・種死の世界にXキャラがいたら-コーヒー三杯目-at SHAR種・種死の世界にXキャラがいたら-コーヒー三杯目- - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト500:GX1/144 ◆zNJaUmQ9go 06/05/23 22:00:36 第十六話『簡単にできるもんか』 (中編) 「だって今度の目的地って海でしょ? だから海水浴でパーッと羽を伸ばそうってわけ。」 「でもサイズ合うかなぁ?」 「大丈夫大丈夫、きっとぴったり。」 『え?』 贈られた水着が自分の体のサイズに合うかどうかを心配するトニヤたちに買ってきたロアビィがおかしなことを言う。 今回の水着を買うにあたって彼女たちにスリーサイズなどは訊いていないのだろう。でも彼はサイズに問題ないと言い切っている。この根拠の見えない自信は一体どこからわいてくるのだろうか。 「おれってさ、見ただけで女の子のサイズわかるんだ。あ、これ数ある俺の特技の一つね。」 胸を張るロアビィに他の面々はあきれて声も出なかった。 「た、確かにそれはすごいですけど…。」 「んな特技でいばんなよ…。」 「いえてる…。」 シン、ウイッツ、ガロードはどうでもいいやと言わんばかりの反応を示す。その時ガロードとシンの顔にロアビィはサラたちに渡したものと同じ紙袋を投げつけた。 「も、もしかして俺に!?」 赤面するがロードの反応を予想していなかったのか、ロアビィは頬杖をついていた肘を滑られた。 「おまえさぁ、俺が男に水着プレゼントするような奴に見えるか? 決まってんだろ? 彼女のだよ、ティファの。」 「なんだティファのか・・・って、ティファは泳がないと思うけど…。」 合点のいった顔からまた不安げな顔に変わる。この船に乗るニュータイプ、ティファ・アディールは極めて内向的で、人との接触はほとんどしない。みんなと一緒に海水浴、などという柄ではないのだ。 「だからお前が誘うんだよ、この船で一番距離が近いのは彼女の身の回りの世話をしているお前だろ?」 「そ、そんなぁ…。」 「…んで、俺に渡されたのは誰の分なんです?」 どうしようと頭を悩ませるガロードを横目に見ながら、シンは紙袋を掲げた。彼にはこの船で親しい女性はいない。 「それは病室に寝ている彼女の分だよ、通信入れたときに一様彼女のサイズは見ておいたからね。何かあったか知らないけどさ、そういうのはスパッと忘れて」 「冗談じゃありませんよ!!」 シンは立ち上がり、紙袋を床に叩きつけた。シンの激昂に一同は動きを止める。渡したプレゼントを床に叩きつけられたロアビィは表情を硬くすた。 「…おい、人が行為で渡した物をそんな風に扱っていいと思ってるのか?」 「あいつのおかげで、俺がどれだけ大変な思いをしたか知りもしないで勝手なことを言わないで下さい!!」 言い終わらないうちにシンは談話室から飛び出していった。残った一同はあっけに取られてしばらく動かなかった。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch