機動戦士アッガイSEEDat SHAR
機動戦士アッガイSEED - 暇つぶし2ch2:通常の名無しさんの3倍
06/04/07 21:54:53 P/YRKa0X
人生初の2げと

3:通常の名無しさんの3倍
06/04/07 21:59:44
紅き翼 羽ばたかせて現る
アロンダイト 問答無用のHERO
捨てた過去に 未練などないSAY Good-bye
BADENDに浸る男の道
許されぬLOVEと知っていても
傷つけあった時程 ルナにいて欲しい
黒き血潮たぎらせ 熱いバーニング・ファイア腕に
新たなヒストリー 刻む孤独なRORIKONN
ダンディズムに生きていく 不器用なデスティニータイガー
その名も ダークヒーロー デスティニー

4:キラ・ヤマト ◆AgIHV73eDw
06/04/07 22:46:00
糞スレ認定っと

5:通常の名無しさんの3倍
06/04/08 21:45:54
保守

6:通常の名無しさんの3倍
06/04/09 02:25:03 UBc02/1a
な ん な ん だ こ の ス レ は

7:通常の名無しさんの3倍
06/04/09 12:54:39
昔、ことぶきつかさ氏のマンガで、ドモンがガンダムファイトからアッガイファイトに格下げされるのがありました

8:通常の名無しさんの3倍
06/04/09 13:01:02
「あっがいな奴だよ、君は」

9:通常の名無しさんの3倍
06/04/09 13:50:18
ストライクガンダムのパンチは、ミゲルのジンを転ばせるだけだったが
ストライクアッガイだったら、ジンの頭が吹っ飛ぶに違いない

10:通常の名無しさんの3倍
06/04/09 14:19:46 5tEleQij
おお、春だからゴキラがいるじゃないか。
春厨おつ!

11:通常の名無しさんの3倍
06/04/09 23:24:45
ストライクアッガイ
デュエルアッガイ
バスターアッガイ
プリッツアッガイ
イージスアッガイ
フリーダムアッガイ
ジャスティスアッガイ
プロビデンスアッガイ
アッガイアストレイ

12:通常の名無しさんの3倍
06/04/10 20:35:45
>>11
フォビドゥンアッガイ
レイダーアッガイ
カラミティアッガイ
も忘れないでやれ

13:通常の名無しさんの3倍
06/04/11 20:50:26
体重100トンのカマキリと、アッガイどっちが強い?

14:通常の名無しさんの3倍
06/04/12 03:44:18
100トンのカマキリ、ちゃんと補強してやらんと
偽装マンションみたく自重で潰れるんじゃね?

15:通常の名無しさんの3倍
06/04/12 06:06:49
範馬刃牙

16:通常の名無しさんの3倍
06/04/12 11:31:05
「これは…モビルスーツ!?」

俺は目を疑った異常に大きな頭部、簡素なボディーから伸びる丸い腕と脚。
手には鈎爪が付いている。モノアイレールは横長の頭部に長く延び、さらに
頭上にも繋がっている。
「これが、アンダマンを護る剣だ。」

設計主任が感慨深げに呟いた。

「試運転行ってみろ」

上官に言われ、俺はしぶしぶその異形のMSに乗り込んだ。コクピットと機体の
間に何故かスロープのようなものが付いている…耐G設備だろうか?
とにかくコクピットに入ると中は以外と普通だった。
と、良く見ればフェイズシフトの稼働パーツや残時間を示す計器がある。
この機体はわりと高級なようだ。

「よし、ハッチから海中に出ろ」

言われたようにまずハッチを開ける。鈎爪では壊してしまうのでは無いかと
思ったがこの機体は器用に開けてしまった。かなり細かい動作ができるらしい。
そしてその時始めてMSの手がフェイズシフトで茶色くなっている事に気が
ついた。茶色、つまりは岩盤の色だ。海底や海辺の岩肌での戦闘をやるには
保護色にもなりそうだ。なにせこのアンダマン首長国連合には岩ばった小島
しかないのだから。

17:通常の名無しさんの3倍
06/04/12 11:43:45
A-rmaments
C-harming
G-reat
U-pper
Y-ellow cord
ムチャだ!こんなOSでこれだけの機体を動かそうなんて!

18:通常の名無しさんの3倍
06/04/12 11:55:40
ここ数年の世界の混乱に紛れて、アンダマンは独立した…いや、せざるを
得なかったと言った方が正しい。戦乱のさなかかつての本国も本領を護るのが
精一杯となり、この地域の人間が外敵や凶悪化する海賊から身を守るには
自らの手で自らを導かなければならなくなったのだ。
かと言っていきなり自前で戦力を揃えることはできない。だから、海外から
技術者などが招聘された。かく言う俺もロゴスの落ち武者で傭兵で、このMSを
作った人員も大半はよそから持ってきた人材だ。
「泳げ」

海底をのしのし歩いていると上官から通信が入った。
ちなみに彼は生っ粋のアダンマン人。つい6,70年前まで石器時代を送っていた
部族の出身だ。意外と適応できるもんだね。

(この体型で泳げるのか?)

俺はほとんど読んでいないマニュアルを開いた。
半信半疑なままマニュアルの指示に従う。すると、機体が大きく前に傾いた。

(コケる!!)

そう思った直後、コクピットがスロープに沿ってスライドし、さらにカメラの
視点がガラリと変化した。

「これは…」

このずんぐりとしたMSが地に足も付けず、ジェットを吹かし前進している。

「こいつ本当に泳いでるのか!?」

19:通常の名無しさんの3倍
06/04/12 22:24:29
良スレ

20:通常の名無しさんの3倍
06/04/12 22:53:05
大海洋冒険記

21:通常の名無しさんの3倍
06/04/13 21:19:08
レイダーアッガイだけは、なんかヤダ

22:通常の名無しさんの3倍
06/04/13 21:36:25
しかし意外とイチバンしっくりくるかもしれん
パンチがミョルニルのように飛ぶw

23:通常の名無しさんの3倍
06/04/13 22:03:52
アビスアッガイ 無意味
ガイアアッガイ 陸ガメ

24:通常の名無しさんの3倍
06/04/13 22:10:18
なんかアッガイはフリーダムアッガイなんて呼ばなくても自由な気がするぜ

25:通常の名無しさんの3倍
06/04/13 22:17:20
あの日、戦火の中、ストライクアッガイの上で僕たちは再会した

あ~り~ふれ~た

26:通常の名無しさんの3倍
06/04/13 22:30:55
ナイフを振りかざし、マリューにとどめを刺そうアスラン、傍らにいたキラと視線が合い、動揺する
すべてアッガイの上での事でした

27:通常の名無しさんの3倍
06/04/13 22:49:09 1ZeemO0r
最初のストライコアッガイ対ミゲルジンの殴り合いは萌えたな

28:通常の名無しさんの3倍
06/04/13 22:57:16
何見てたの?ミゲルのMSはジュアッグだろ

29:通常の名無しさんの3倍
06/04/14 01:39:18
テストを一通り終えると設計主任が声をかけてきた。

「どうだ?我々のアッガイは?」

子どものように目をキラキラさせる彼は生っ粋のメカ好きなのだろう。

「癖が強くて使いこなすには時間がかかりそうですね。」

俺は普通に本音を答えた。その言葉に主任は悩むような素振りをみせる。
もしかして大量生産するつもりだったのだろうか?

「とにかくまだ実戦投入は…」

そこまで言ったところで、上官が後ろから肩をつかんできた。

「安心しろ、明日から正規の配備だ。」

こうして俺は異形のMSアッガイと共に国防軍の戦士となった。

30:通常の名無しさんの3倍
06/04/14 06:19:58
水中用MSも、アッシュなんかより、アッガイとか出せば良かったのに

31:通常の名無しさんの3倍
06/04/14 06:25:05
モラシム隊、ソードストライクアッガイに完敗

32:通常の名無しさんの3倍
06/04/14 17:51:52 fjj2dtOk
アッガイ大地に立つ

33:通常の名無しさんの3倍
06/04/14 18:56:23 owhY9Qrv
その名はアッガイ

34:通常の名無しさんの3倍
06/04/14 19:19:33
アッガイ、売るよ!

35:通常の名無しさんの3倍
06/04/14 20:19:35
配属先は孤島の基地だった。
この辺は交易の輸送船の通路になっていて、それを狙って海賊が現れるらしい。

 ファン ファン

と、タバコ吸ってたらいきなりスクランブルがかかった。
急ぎアッガイに乗り込むと、そのまま巡洋艦に乗れといわれた。
巡洋艦はどう見ても中古で、明らかにMS運用の使用ではない。
俺が戸惑っていると同僚のダガー(中古改造)が先に巡洋艦に乗り、
甲板に寝転がった。どうやら立ったままでは不安定なので
寝転がるらしい。しかし、俺は更に戸惑った。
アッガイの頭が大きいので寝転がっても安定するとは思えないのだ。
俺は悩んだ。考えた。

「早くしろ。」

しかし上官がせかす。ちなみにこの上官はテストの時と同じ人。
まさか一緒に転勤とはね。それはとにかく、事態は急ぐ。

「これだ!」

俺はとっさに、アッガイをしゃがませた。尻をつけ、足を曲げ、
その足を腕でホールドする。つまりは体育座りの体勢だ。
面になることが出来ないなら次に安定した型を考えた結果、
俺の脳味噌は山型をはじきだした。

「うむ。いくぞ。」

上官が淡泊に号令した。俺は必死で考えたのに…
俺はアッガイの頭を少しうつむき加減に傾けた。

36:通常の名無しさんの3倍
06/04/15 12:50:59
事態はけっこう緊迫しているはずなのに、少し抜けている感じがいい。

37:通常の名無しさんの3倍
06/04/15 13:39:43
age

38:通常の名無しさんの3倍
06/04/15 20:38:43
このスレのおかげでMGアッガイが欲しくなっちまった

39:通常の名無しさんの3倍
06/04/16 12:34:33
アッガイっていいね!

40:通常の名無しさんの3倍
06/04/16 12:37:19
ついにきたか
∀アッガイ第49話「海光蝶」

41:ラウ・ル・クルーゼ◇KamenEYP8Q
06/04/17 11:55:34
…。

42:通常の名無しさんの3倍
06/04/17 12:48:38
な、なんすか?黙っちゃって。元気だしてくださいよ。

43:通常の名無しさんの3倍
06/04/17 12:52:26
ドラ焼きみたいなMSがこっち来ます!

44:通常の名無しさんの3倍
06/04/17 18:38:42
ふむ…アッシマーだな

45:通常の名無しさんの3倍
06/04/17 19:48:04
ちいっ。ブラストアッガイへの換装がまだだってのにぃっ…

46:通常の名無しさんの3倍
06/04/17 19:51:57
舞い降りるアッガイ

47:通常の名無しさんの3倍
06/04/17 21:24:24
しばらく航行していると、前方に二隻の船が見えてきた。
先行している一隻がタダの商船、後ろの一隻がそれを追う海賊船だ。
上官は緊急チャンネルで海賊船に呼びかけた。

「投降か、死か、選べ。」

え?法規に則った言い回しとかしなくて良いの?
そのせいかどうかは知らないけど、海賊船は返事をしてこなかった。

 ざぱぁんっ!

替わりに大砲の弾が飛んで来たけど。ウチの船からの誤差2,30㍍。
こりゃ威嚇じゃ無いな…
「ダガーL改、アッガイ、出ろ。」

早速出動がかかった。俺はアッガイを勢い良く海に飛び込ませた。

『げ…ドンガラガッシャン…おわっぷ…うわ、ゲロ…』

なんだか通信から母艦司令室の愉快な状況が聞こえてくる。
今度から飛び込みはやめよう。
一方、友軍のダガーは海上スキーみたいなのに乗っている。
なんだかこっちに比べてスマートだな。

しばらくいくと、海賊船の船底が見えてきた。
一応戦艦っぽいがかなりオンボロだ。おそらく廃棄されたものを
拾って改修したかジャンク屋から買ったかだろう。
やがて、敵の船からMSが二機も出てきた。
…あれは、グーンとゾノだ!

「なんか海賊にしては凄くね?」

48:47
06/04/17 21:26:54
今読み返して気付いた。
「なんだか」とか「なんか」とか使い過ぎorz

49:通常の名無しさんの3倍
06/04/18 00:02:13
>>48
気にすんなよ。期待してるぜ

50:通常の名無しさんの3倍
06/04/18 04:13:06
大人の事情で2クール目からはアッグガイです

51:通常の名無しさんの3倍
06/04/18 21:17:43
甘いな
負債なら、3クール目になりかねん

52:通常の名無しさんの3倍
06/04/18 21:48:30
>>50
否、ジュアッグです!

53:通常の名無しさんの3倍
06/04/18 22:11:41
道がないならこのアッガイで切り開くっ!

54:通常の名無しさんの3倍
06/04/18 22:13:41
ジュアッグはミゲルのと言っている、御仁がおられる

55:通常の名無しさんの3倍
06/04/18 22:21:58
最後の相手はプロビデンスゾゴックか…

56:通常の名無しさんの3倍
06/04/18 22:32:01
光の翼を広げ、残像を残しながら、高速戦闘をする、ディスティニーアッガイ

57:※新作
06/04/18 22:43:36
格納庫の照明が燈る。

暗闇に映し出されたのは、フェイズシフトしていない灰色の姿の流麗なフォルム。

丸みを帯びた頭部には、どこか悲しげなモノアイが一つ…

この特異な機体を前に、黒髪の青年は呟いた。



『これがオレの…新しい"力"…!』




燃えるような赤い瞳の青年は

かつて"デスティニー"を駆り戦場を駆け抜けた男

"シン・アスカ"

本当の平和を守るため、再び戦う決意をした男



新たなる力、"アッガイ"を手にした彼は


再び混迷の戦場へと足を踏み入れる




機動戦士ガンダムSEED Destiny


最終章



『アッガイ』

今、最後の運命が動き出す━━

58:通常の名無しさんの3倍
06/04/18 22:55:09
混沌の闇を泳ぎきれるか?アッガイ!

59:通常の名無しさんの3倍
06/04/18 22:55:22
>>57
見てぇw

60:通常の名無しさんの3倍
06/04/18 23:14:13
空はとべないが、海は泳げるぞ

61:通常の名無しさんの3倍
06/04/18 23:27:15
怒りの翼
俺はこのアッガイで、すべてを凪払う!
アンタはいったい何ナンだぁー!!

62:通常の名無しさんの3倍
06/04/18 23:41:51
アッガイはナチュラルに、パルマが撃てる

63:通常の名無しさんの3倍
06/04/19 00:00:46
「機動武闘伝Gアッガイ」(だっけ?)が載っている、
ことぶきつかさの「それゆけ僕らのVガンダム」(だっけ?)は、
カテジナさんをカテ公と呼んだ傑作
最近はダムAで、day after tomorrowとか描いているけど

64:通常の名無しさんの3倍
06/04/19 11:32:51
>>57
オレはスターゲイザーより期待しているぞ

65:通常の名無しさんの3倍
06/04/19 19:01:03
暗くてよくわからないが、なにか巨大な構造物が目の前にあるようだ。
そのとき急にライトが点灯し、目の前に浮かび上がったものに、キラは大きく息を飲んだ。
巨大な頭部、とにかく、とてつもなく巨大な頭部。
「アッ…ガイ…?」
ストライクの、Xナンバーのものに酷似したフォルムのモビルスーツが、二人の目の前にひっそりと控えていた。機体の色はディアクティブモードを思わせる暗い鉄灰色、背中にはシグーのそれを思わせる巨大な翼が見える。
「ちょっと違いますわね。これはUMF-MSM04、フリーダムです」
ラクスの愛らしい声が答えた。
「でも、アッガイの方が強そうでいいですわね。」

66:通常の名無しさんの3倍
06/04/19 19:12:51



67:シャアシャアシャア
06/04/19 19:20:50 yo2BzGQp
アッガイだって・・・アッガイだって・・・
ハワイの海を泳ぎたいんだ!!
シン・アスカが言った。
フハハハハ!ザクとは違うのだよ!!
「当たり前ジャン」

68:通常の名無しさんの3倍
06/04/19 19:40:48
うおお!
この泳ぐドマンジュウがぁ!

69:通常の名無しさんの3倍
06/04/19 20:35:12 686TKZw6
そういえばオーブって島国なんだから、アカツキよりもアッガイ作っておいた方がいいのに

70:通常の名無しさんの3倍
06/04/20 07:12:14
70

71:通常の名無しさんの3倍
06/04/20 17:31:37
71

72:通常の名無しさんの3倍
06/04/20 20:53:42
73

73:通常の名無しさんの3倍
06/04/20 21:10:52
74

74:>>57
06/04/20 21:12:20
素人もイイ所な文章だけど、投下してイイですか?(´・ω・`)

75:通常の名無しさんの3倍
06/04/20 21:17:07
僕も楽しみにしています

76:通常の名無しさんの3倍
06/04/20 21:19:28
うおお!
アッガイは男の子ぉーー!

77:通常の名無しさんの3倍
06/04/20 21:33:38
投下マダー

78:通常の名無しさんの3倍
06/04/20 21:46:21 RPOtJqBt
引き立て役にさせられたのが悔しかった…!
俺はこのアッガイで全てを海のもくずにするっ!
君が主人公の座を奪うなら僕はっ!
アンタは一体何なんだぁお!
すれ違うモノアイ!!ガンプラっ!

79:アッガイSEEDプロローグ
06/04/20 21:53:40
漆黒の宇宙を、ビームの雨を、真紅の機体が駆け抜ける。

回りを囲むのは連合制MS、ウインダム。

一対の砲を持つ真紅の戦闘機一機に、情け容赦ない攻撃を加える。

しかしウインダムの高エネルギーライフルは、ことごとく回避される。

やがて痺れを切らした一機が──エールストライカーから一降りの剣、ビームサーベルを抜き襲い掛かる。


その時だった。


真紅の機体は突如そのシルエットを大きく変え、翼と砲を持つ"巨人"…MSへと変形した。

肩から抜き放つ"ヴァジュラ"ビームサーベル。

接近したウインダムを抜刀の勢いで切り裂く。

──爆発。


…やがて爆煙から除く赤い巨人の姿に…ウインダムのパイロット達は戦慄する。

敵を見据える二つのデユアルカメラ

ガンダムタイプと呼ばれる特徴的なマスク

そして頭頂部から伸びる、トサカのようなメインセンサー

ZGMF-X23S"セイバー"


それが真紅の機体の名前だった

80:アッガイSEEDプロローグ
06/04/20 21:54:37
運命を分けたメサイア攻防戦より八ヶ月…

大量破壊兵器ジェネシス、レクイエムにより"デスティニープラン"を強制したギルバート・デュランダルは倒れ、ラクス・クラインによるプラント統制が行われた。


世界は再び平穏を取り戻した…かに思えた。


しかし…わずかな戦力でザフト軍を壊滅させたオーブの力は、他国にとっては驚異でしか無く…


さらにプラントの力を取り込む形となったオーブは完全に危険視されていた。


ここでロゴス残党による横槍が入る。

元よりプラントを警戒していたユーラシア連合、さらに親連合国と一部のコロニーが『自国の防衛』を謡いロゴス残党の協力を得て武装を強化。


大々的な戦争にこそ発展しないものの、各地でオーブ、プラントに対するテロや紛争が相次ぎ


奇しくもギルバート・デュランダルが言うように…『混沌の時代』が訪れた。

81:アッガイSEEDプロローグ
06/04/20 21:57:01
改ナスカ級高速艦"モーリス"


その格納庫に真紅の機体…セイバーは降り立った。


「おーい、エース様のお帰りだ!整備班、覚悟しろよー!」

整備班長の声が響き渡る中、セイバーはMSハンガーに固定される。

口を開けたコクピットに向かうメカニック…ヨウラン・ケント。

そのコクピットから出て来たパイロットは、ザフト黒髪赤眼のエース…
『シン・アスカ』だった。


「まったく…無茶するなよシン!また一人で突っ込んだんだろ!?」

「心配しなくてもオレはロゴスの奴らなんかに負けないよ」

「オレが心配してるのはセイバーの方だって何度も…!」

アカデミー時代から友人である彼等が出撃のたびに繰り返す会話を聞き流し、整備兵達は作業を開始した。

82:アッガイSEEDプロローグ
06/04/20 21:58:34
シン・アスカ

ZAFT軍特務隊「Faith」の称号を持つ数少ないパイロットであり、

かつて決戦用MS"デスティニー"を駆り

不沈艦、ミネルバと共に多大な戦禍を挙げたトップエースである。



現在は修復されたZGMF-X23S"セイバー"を駆り、プラント付近におけるテロリストの発見、鎮圧を行っている。





「自分がオーブに…でありますか?」

そんな彼が艦長室でこの話を聞いたのは、本当に唐突だった。


「ああ、別に命令とかじゃ無いんだよ。君がダメなら他の人でもイイって話だし…」

つい余計な事まで口走ってしまう彼は、戦艦モーリス艦長にして元ミネルバ副長アーサー・トライン。

「実はオーブ本国から防衛支援要請が来ていてね…キミの故郷でもあるワケだし、良かったら是非…と思ってさ」

「そう…でありますか…」



─シンは、この申し出に動揺していた。

故郷と言う想いは、ある。しかし同時に怨んだ国でもある。

まして彼は…一度オーブを討とうとした事さえあるのだ。
自分に本当にその資格があるのか…

83:アッガイSEEDプロローグ
06/04/20 22:00:56

「まぁ、その…気にしなくてイイと思うよ?」

「…え?」

ふいに、アーサーが呟く。

「たしかに君は…僕たちは一度オーブに攻め込んだけどさ、あの時は仕方なかったよ」

「……」

「それにさ…故郷を守りたいって気持ちは、変わらないんだからね」


(ああ─この人は、本当に──)

彼は本当に、他人の言いにくい事をハッキリと言う。

もちろん災いする事が多いが…今のシンには彼の言葉が最後の一押しになった。


「わかりました──自分にやらせて下さい!」

『機動戦士ガンダムSEED Destiny アッガイ』
第一話
「大海への帰還」

84:あとがk…言い訳
06/04/20 22:02:16
と言うワケでクソ長いプロローグ投下完了。
お目汚しすみま…

アッガイ出てねぇΣ(゚Д゚)
誤爆じゃないです、スミマセン。
週明けまでにはアッガイ登場の話書くつもりです。

見るに耐えなかったら『イラネ』と一言お願いしますm(__)m

85:通常の名無しさんの3倍
06/04/20 22:04:01
アーサーかっこよす

86:通常の名無しさんの3倍
06/04/20 22:12:00
良スレ

87:通常の名無しさんの3倍
06/04/20 22:16:15
GJ

88:通常の名無しさんの3倍
06/04/20 22:39:05
GJ。真打ちは遅れてくるもんさ。セイバーのチョイスも○

89:通常の名無しさんの3倍
06/04/20 22:57:02
でも、アンタなにもこんなスレに…
アッガイだぞ?
ほとんどギャグだぞ?

90:>>84
06/04/20 23:20:05
思いついちゃったんだもん(´・ω・`)
マジメに冗談をやって行きたいなぁ、と…

91:16=18=29=35=47
06/04/21 00:40:27
うーん、他の人が書き始めたみたいなので、
誰も期待してないかもしれないけどこちらもタイトル付けておきます。

というわけで今回から「アッガイSEED―戦慄の茶色―」です。

92:―戦慄の茶色―
06/04/21 01:17:51
俺がビビっている間にもゾノとグーンがミサイル発射してきた。
えーと、回避回避・・・

  ズテンッ

しかし華麗にこけた。水中で、この体型で、足に急に負荷を
かけたらそりゃこけるよねー。ってそれどころじゃない?

 ズドーン

ミサイル着弾!激しい振動がコクピットを襲った。

「・・・ん?おお、生きてるぞ俺!!」

機体にも重要な損傷はないらしい、いやー素晴らしい。
フェイズシフト万歳!!と、思ったらフェイズシフト切れた。
どうやらさっきのミサイル斉射でいっぱいいっぱいだったらしい。
次にレーザーでこられたらやばい。
そう思った俺は遊泳モードに切り替えた。案の定敵は狙いを
定められない。これで一気に間合いを詰め、アームミサイルを
発射する。これはあっさり避けられた。それは計算通り。
旋回して避けた先まで回りこみ、アームクローパンチを繰り出す。
見事、パンチは顔面に命中し、ゾノは機能を停止した。

俺つえー、なーんて思っているといつのまにかグーンがこっちに
狙いを定めていた。恐らくフォノンレーザー。
あんなの喰らって生きてられるほどタフじゃないです、はい。
俺は一目散に手を上げた。

93:通常の名無しさんの3倍
06/04/21 02:03:01
困ったな、こっちはこっちで面白い

94:通常の名無しさんの3倍
06/04/21 07:12:42
面白いね
MSVと続編
でもよりによってアッガイ

95:通常の名無しさんの3倍
06/04/21 10:27:22
半信半疑のまま、ラクスに連れられてやってきたキラ。
何らかの格納庫とおぼしき空間。格納庫の両サイドを繋ぐ、橋の真ん中で立ち止まると、
正面に見える黒い影がライトアップした。
茶色の丸いフォルム、愛らしいモノアイ、それだけが見える。
「あ・・・ガンダ・・・えっ?アレ?」
思わず台本に目を落とすキラ、確かここではフリーダムが出るはずだったのに・・・。
中の人は思わず制作スタッフに目を向けるが、みな何事もなかったかのようにアフレコ現場を見守っている。
「ちょっと違いますわね、こちらは、MSN-04アッガイですわ。でも、ガンダムのほうが強そうでいいですわね?」
「いや・・・ガンダムって言ってないんですけど・・・」
にこやかに笑うラクスに冷静にツッコミを入れるキラ。
「地球軍から奪取したMSの性能をも取り込み、ザラ新議長の下開発された、最新鋭のMSです」
「えっ!?これがストライクとかイージスの!?ちょ、とてもそうには見えないんだけど!」
「思いだけでも・・・力だけでもダメなのです、この戦争は・・・だから・・・!」
「もしもし?人の話聞いてます?」
「私はラクス・クラインですわ、キラ・ヤマト」
「・・・・・・ええい!もう乗ればいいんでしょ乗れば!」
キラは台本を床にたたきつけてアッガイへと乗り込んだ。

明らかに見たことない計器類、操縦システム。
「Nジャマーキャンセラー・・・すごーい、すとらいくの四倍以上のパワーがあるー・・・」
ほとんど投げやりな言葉を吐きながら、キラはスティックレバーを掴んだ。
「おもいだけでも・・・ちからだけでも・・・っと」
UCの名機であるアッガイの魅力は、キラには理解できないようだ。
言葉を吐くたびに力が抜けているのがよくわかる。
ザフト軍の面々が怒号と混乱に包まれながら、アッガイはわずかに膝を曲げてから頭上へとまっすぐに飛び去っていった!
「ちょ・・・!はやっ!」
何故かフリーダム並の速度を維持してアッガイが発進した。
パトロール部隊の横を思いっきり通り過ぎる。
「やめろ!僕を行かせてくれ!マジデ!!!」
新たに別のジン部隊がマシンガンを撃ってくる。
アッガイはまるでキラの意思とは無関係に飛翔し、旋回しながらマシンガンをかわしていく。
アッガイはビームサーベルなどもっていなかったので、内臓式のクローを露出させ、ジン二機の頭や腕を一瞬にして砕きぬいていった。

シャトルに乗っていたアスラン・ザラは、そろそろMSとすれ違うなー、と自分の出番を待っていた。
そして窓の外を向くと、規格外の速度と機密性で宇宙を舞うアッガイとすれ違った。
「ええええええええええええええええええええ!!!!????????」
アフレコ現場にアスランの雄たけびが響いた。




96:通常の名無しさんの3倍
06/04/21 19:04:10
>>95
GJ!ワロタ!SS披露あげ!

97:通常の名無しさんの3倍
06/04/21 19:39:07
ここでしか読めないアッガイ2本立てw

98:通常の名無しさんの3倍
06/04/21 23:27:56
素晴らしい

99:>>84
06/04/21 23:33:49
予定より早く書けたので、>>83の続きより投下。相変わらず無意味に長い駄文ですが、どうかご容赦を…

100:Destinyアッガイ第一話
06/04/21 23:35:30
抜けるような青空の下──海沿いの道を駆け抜ける黒いバイク。

美しい故郷の風景を肌に感じながら…シンは、失ったオーブでの時間を思い返していた。


友人達と過ごした学校

家族と来た自然公園

落ち込む自分を慰めてくれたような、青く雄大な海。


少し前の自分なら…思い出す事さえ苦痛だった思い出が──

今はただ美しく…鮮明に思い出せる。


しかし


ふと市街地に目をやると…そこには、二度の戦闘の傷跡が…たしかにあった。

あの大地を焼いたのは…自分かもしれない


逃げられない現実が

罪の意識が、蘇る。

(…それでも…)




「それでも…オレは…!!」


この国を、笑顔の面影が残る故郷を


今度こそ本当に"守る"と決めたのだ──



『機動戦士ガンダムSEED Destiny アッガイ』

第一話
『大海への帰還』

101:Destinyアッガイ第一話
06/04/21 23:38:23
オーブ行きを決めたあの日、シンはアーサーから思いがけない言葉を聞いた。

『新型…でありますか?』

『そうそう。君がオーブ行きを決めたら受け取る手筈でね。』

『しかし自分にはセイバーが…』


言いかけて、気付く。

今の自分の乗機…セイバーは、かつて共に戦ったアスラン・ザラの機体だ。

ミネルバに搭乗していたあの時…この機体は、オーブ軍相手にも戦闘を繰り広げた。

おそらくは、セイバーに撃墜され…戦死した者もいるだろう。


戦争中の事とは言え、この機体でオーブ軍と共闘する事は…たしかにお互い気持ちのイイ物では無い。


アーサーはそれも見越して…

『艦長…お気遣い、ありがとうございます…!』


『ん?何が?貰える物は貰っといた方がイイでしょ?』


否──そんなに気の利く男では無かった…

シンは一瞬抱いた尊敬をかなぐり捨て、艦長室を後にした。

102:Destinyアッガイ第一話
06/04/21 23:40:25
プラント軍事コロニー『アーモリーワン』 自分の運命を変えたとも言えるこの地に、シンは再び立っていた。


「アンタには水陸両用の新型機が用意されているわ」


アーモリーワン基地での案内役としてやって来たのは、ラクス・クライン直属の部下…ヒルダ・ハーケンと言う女だった。

「水陸両用…でありますか?」

「そう…アンタに守ってもらうのは、オーブの"海"だ」



知っての通り、オーブ首長国連邦は周囲を海に囲まれた島国である。

そのため防衛用の戦力は、主に海上での戦闘を主眼に置いている。


MSに装着する事で海上移動を可能にした"シュライク"

高い空戦能力を持つ可変MS"ムラサメ"

超巨大戦闘空母"タケミカヅチ級"



オーブの優れた科学力による強固な防衛戦力は、他国とは比較にならない程である。


しかし、そのオーブ唯一にして最大の攻略点…則ち『弱点』


それが『海中』である

103:Destinyアッガイ第一話
06/04/21 23:41:29
ラクス・クライン暗殺未遂事件でのアッシュ進入、
ZAFT軍のオーブ進行作戦でも、海中から多数のMS上陸を許したと言う事実。


もしこの情報がロゴスの手に渡っていたら…?


ZAFTの水陸両用機すら上回る連合系MS『フォビドゥンブルー』『フォビドゥンヴォーテクス』を前に、
申し訳程度の水中戦能力しか無いM-1やムラサメが敵うはずが無い。


そう考えれば『水中戦力の支援要請』と言う今回の件も納得が行く。


「ほら、着いたよ。」

ふいに、先を歩いていたヒルダが立ち止まる。

どうやらシンが考えている間に、目的のMSドッグに到着したらしい。


厳重なロックを解除し…警備兵の合図で扉が開き始める。

「水陸両用…と言うと、アビスの後継機でありますか?」

「いや…アンタが今まで乗ってたヤツとは、ちょっとばかり毛色が違ってねぇ…」

開け放たれる大きな扉。薄暗く、新型の姿はまだ見えない。

「どちらかと言うとザクやグフ…アタシのドムと同じ、ミレニアムシリーズの機体さ」


格納庫の照明が燈る。

104:Destinyアッガイ第一話
06/04/21 23:42:42
──暗闇に映し出されたのは、フェイズシフトしていない灰色の姿の流麗なフォルム。

まず目が行くのは、通常より遥かに巨大な頭部。


四門の機関砲と、何処か悲しげなモノアイ。


一見とても短い手足だが、グーンやゾノに比べると何処か洗練された印象がある。


ただ………一言で言うと、酷く不格好な機体だった。

「…………」

「まぁ、その…何だ。アンタは今まで機体に恵まれすぎてたって言うのかね…」

言葉を失ったシンを慰めるヒルダ。

「形は悪いかも知れないが、最新鋭の機体なんだ…性能なら…」

「これが…」

ふと、シンが呟く。

「これがオレの…新しい"力"……!!」


不格好な機体…UMF/X2000"アッガイ・ネイビー"を見つめる赤い瞳に迷いは無く


(へぇ…この坊や…)


固い決意の前では、新しい"力"の不格好さなど…
少しも気にはならなかった。






「しかし…カッコ悪いな…」


…………少しも気にはならなかった。

105:Destinyアッガイ
06/04/21 23:44:03
シンがオーブに来て三日目の事だった──


タケミカヅチ級二番艦"アマテラス"に駐留するシンに、スクランブルがかかる。


『シン・アズチ──シン・アズチ、至急ブリーフィングルームへ…』

"シン・アズチ"…それはZAFTのスーパーエース、シン・アスカの偽名である。

シン・アスカの名は本人の自覚以上に広まっており、アーサーにより急遽名付けられた名前だ。

もっとも…偽名としてはほとんど意味の無いような名前だが…


「君の最初の任務だが…先ほど我が国の領海付近に、正体不明の機影が確認された」

そうは言っても現場指揮官であるこのアマギ一佐も気付いていないのだ。

案外、『似ている名前』で済まされているのかも知れない。


「君はアッガイで観測地点の偵察を行ってくれ。万一の場合は照明弾を発射して退却してくれても構わない」

「……了解しました。」


任務自体は簡単な偵察任務。ただ単に近隣諸国の圧力と考えるのが妥当だ。

しかしシンにとっては、これがアッガイとの初の出撃である。

言い知れぬ緊張と高揚感を胸にシンは格納庫へと向かった。

106:Destinyアッガイ第一話
06/04/21 23:45:30
コクピットに座るシンの手で、アッガイは目を覚まし始める。

起動画面に映る文字が
GUNDAMでは無い事に、未だ違和感を感じながらも…

シンはVPS装甲を起動させた。


剥き出しの灰色から、ブラウンへを基調としたカラーへとフェイズシフトする。

いかんせん地味ではあるが…偵察任務には適した色だろう。


『準備はいいか?シン・アズチ』

「はい…いつでも行けます!」

シンより少し年上であろう管制官の声に、力強く答える。

その声を合図に─アッガイを乗せたMS用エレベーターがリフトアップを始める。


天候は、快晴。

アッガイのどこか愛らしい外観もあり、多少緊張感の抜けるような光景ではあるが…

シンとアッガイの初の任務が、始まろうとしていた。

『進路クリアー、アッガイ、発進どうぞ!』

何度も聞き慣れた言葉…しかし、最も緊張する瞬間。

力強く正面を見据え、答える。

「シン・アズチ…アッガイ、いきます!」

ロックが解除され、ブラウンの機体はオーブの海原へと飛び込んで行く──!




………徒歩で。

─つづく

107:あとがk…いいわけ
06/04/21 23:47:47
投下完了です。
やっとこアッガイ出てきました…出ただけですが。

ちなみにアマギの階級とか適当ですのでお気をつけ下さい。
次回は戦闘シーンまで行けたらいいなぁ…

108:通常の名無しさんの3倍
06/04/22 00:00:56
やべ、良スレの予感
GJ!職人さんGJ!

109:CM
06/04/22 00:21:25
新シャア版で好評連載中の「Destinyアッガイ」の主役機
「アッガイ」がMGモデルで発売中!!
愛らしくも力強いフォルムと精密な内部フレーム構造を再現
大海原をステージにさらなる過酷な戦いに身を投じるシン・アスカ
その新しい剣がキミの手でよみがえる


110:通常の名無しさんの3倍
06/04/22 00:57:19
種ガンダムは「剣」とか「翼」に例えられるが、アッガイは「爪」だな

111:通常の名無しさんの3倍
06/04/22 01:54:17
デスアッガイGJ
戦慄の茶色マダー
あと舞い降りる爪?もマダー

112:通常の名無しさんの3倍
06/04/22 08:23:01
MSの手を上げたところで敵が攻撃を止めてくれる筈は無かった。
実際、この状態でもバルカンで攻撃できるしねー。

 パシュンッ

グーンの右腕からレーザーが発射された。
……ただし、4、5メートルほど。
燃料切れかよまったく、焦らせやがって。
グーンは「あれ?どうしたのかな?」って感じで自分の腕を振ったり、
眺めたりしている。俺はその間に間合いを詰めた。
やがてグーンは地面に撃って左腕のレーザーが出る事を確認すると
こっちにその腕を向けた。俺はすかさずそこに頭部バルカンを打ち込んだ。

 ちゅどん

バルカンは水中では威力の減衰が激しいが近距離なら効果有り。
レーザーを発射しようとしていた左腕に命中、暴発させた。
大焦りのグーン、遮二無二こちらに突進してくる。

「馬鹿め!接近戦こそアッガイの真髄よ!」

…なんちゃって。
とかやってたらグーンは俺のすぐ横を通り過ぎた。

「へ?」

そしてグーンはゾノを回収した。
あ、しまった、逃げる気だよコイツ。
俺は必死で追い掛けるがちょうど真上に来てた海賊船にすばやく
乗り込まれてしまった。

113:112
06/04/22 08:25:10
あ、しまったΣ( ̄□ ̄|||)
タイトル忘れた
>>112は―戦慄の茶色―です。

114:通常の名無しさんの3倍
06/04/22 12:10:30
圧死
煎茶
舞TuME

115:通常の名無しさんの3倍
06/04/22 15:45:38 JYlypVqL
age

116:通常の名無しさんの3倍
06/04/22 19:17:25 JJZjmqOS
ヤバい。良スレの予感。
Sフリーダムアッガイのフルバーストとか見てみたい。
職人さんガンガレ!

117:通常の名無しさんの3倍
06/04/23 20:46:48
保守

118:95
06/04/24 12:15:43
シャトルを通り過ぎたアッガイは大気圏の熱圏に差し掛かっていた。
アッガイはモノアイ部を守るように両手を交差し、そのまま大気圏を突入する。
「・・・・・・・・・・・・・」
キラの額には、大気圏の熱とは違った意味で大量の汗がビッシリこびりついていた。
すなわち・・・。


降りられるのかよ!?


地上、アラスカ。
地球連合軍本部の置かれている、連合軍の一大拠点である。
ザフト軍の襲撃により、アラスカ本部は窮地に追いやられていた。
アークエンジェルもまた、例外はない。
ムウよりもたらされた、アラスカ本部がサイクロプスによる自爆を試みるという情報のため、
アークエンジェルは脱出を試みるが、ザフト軍が阻む。
「ウォンバット装填!機関最大!振り切れー!!」
マリューの怒号がブリッジ内に響く。
「艦の推力低下!姿勢制御維持できません!!」
操舵手のノイマン少尉が操舵用のレバーを目いっぱい引きながら報告を告げる。
度重なるザフト軍MSの攻撃により、艦の損害は3割を超えていた。
このままでは防戦するどころかまともに飛行することもままならない。
「!!」
ブリッジ要員が、突如艦目前に迫るジンの影に息を呑んだ。
手にしたマシンガンを構え、今すぐにも発砲する体勢にある。
ミリアリアは恐怖に目を背く。
サイは突然の出来事に呆然としている。
マリューは事態を招いた己のふがいなさを呪い、毒づいた。
ジンのマシンガンより、弾が発射され、アークエンジェルに致命的な一撃が――
来なかった。
ジンのマシンガンが突如爆発する。
ゼロ距離、上空より識別不明の熱源が接近、ジンのカメラが上空をとらえる。
茶色、丸いフォルムの何かが急速落下してきた。
それを認識する頃には、識別不明の熱源が腰に手を当てて・・・無意味に手を開閉する。
何かを取ろうとしたが、何もないことに気づいたようでもあった。
そのまま何かがジンの真正面を通り過ぎて、ジンの頭が鋭利な何かで斬りおとされ、爆発して四散した。
「・・・?」
一同はようやく、助かったことを認識して正面を見る。
ブリッジの外に、アークエンジェルの危機を救った者の姿が映し出されていた。
茶のカラー、丸いフォルム、背部スラスターがこれでもかと推力を吐き出している。
両手のクローがだらりと下を向いている。よく見ると、右のクローに先ほどのジンの頭部と思われる残骸が引っかかっていた。
茶色のMS、アッガイが両手と両足を伸ばし、緊張させ、謎のポーズを取る。
「はっ・・・!?」
「えっ!?これたしか・・・アレ!?」
この場面を収録したアフレコ現場は全て皆動揺を隠せなかったという。
台本には確かに「フリーダムが翼を広げるシーン」とあるのだが。
これはどういうことか?

119:95
06/04/24 12:20:56
「・・・こ・・・こちらキラ・ヤマト、援護します。今のうちに・・・えと、退艦を・・・!」
明らかに場違いな水陸両用MSからと思われる声から、自分はキラだ、早く逃げろ、という通信が入る。
「え・・・と、キラ君!?」
「キラ!?」
「キラ・・・だよ?な?」
ミリアリアを納得させるはずのサイの声も、どこか頼りない。
キラは一度スティックレバーを見つめてから、正面のモニターを確認する。
ジン、ディンといったザフト軍のMS部隊がアークエンジェルを落とすべく接近してくる。
キラの種が割れ、力が覚醒する。
照準用モニターが競りあがり、冷酷に各MSをロックしていく、キラの目にもロックオンが信号となって表示されていた。
アッガイは両手と頭を突き出し、重力と垂直になって敵機へ向ける。
丁度、水上に浮かぶ人の影のようになっているか。
何故か、スラスターを全く使用していないのに完全に空中で停止していた。
これにはザフト軍はビックリである。
アッガイのヘッドバルカン、両手内臓式ロケットランチャーが一斉に火を噴いた。
明らかにおかしいアッガイの射撃フォームにザフト軍は全く動けず、当然のように全ての弾が命中した。
メインカメラや腕部、武装が次々と正確に破壊されていく。
ジンのMSをやっていたetcさんは思わず「うおおお!?」と叫んでしまった。
あまりにリアルな叫び声に、アフレコ現場のスタッフさんは一同満足げに頷いていたそうな。

120:95
06/04/24 12:25:34
「ええ!?な、なんだよあのMSは!?」
アッガイが空中を駆け回り、ディンの頭にロケット砲を叩き込んだり、ジンの頭を掴んで握りつぶしたり。
鬼神のごとく破壊を続けるアッガイにイザークは驚きの声をあげていた。
しかも、変な姿勢でフルバーストしまくりながら、あろうことかアッガイは「アラスカは自爆するぞ」と警告も出していたりもする。
「っ・・・!ふざけた脅しを!!!」
イザーク(中の人)はわざとセリフを間違えてアッガイへ襲い掛かる。
イザーク搭乗機のデュエルASはアッガイへライフルをむけ、ビームを射出する。
アッガイが振り返ると、丁度腕部にビームがあたり、拡散する。
「デュエル!?」
キラの頭に回想が戻る。
ストライクに乗って、デュエルと戯れた日々。
ガンダムに乗り、主役を張っていたあの日々!
キラは目から大量の涙を零して若かりし日に感動を覚えていた。
一方デュエルASは、あっさりビームをはじかれたことに驚く。
「な!?ありえねー!?」
つい素で驚いてしまうイザーク。
ビームサーベルを抜いて、アッガイを真っ二つにしようと右腕を一閃させるが、アッガイの左腕がデュエルの右腕を阻み、それを阻止する。
さらに、デュエルの左手がアッガイを殴りつけようとするが、アッガイの右手がその左手をガッシリ掴んだ。
やり場のない力に両機がせわしなく震える。
「やめろと言ったろ!僕が死んじゃうだろうが!!」
アッガイの中の人も困惑の色が隠せないらしい。
「何を!」
デュエルASのレールガン兵装「シヴァ」がアッガイの頭にめがけられて火を噴いた。
アッガイが頭部を揺らし、ヒラリと交わすとデュエルASが頭突きをかましてくる。
姿勢を崩されたアッガイめがけて再びサーベルを振り下ろすと、触れるや否やのタイミングでアッガイが宙返りをした。
そのままアッガイが滑り込むように体を倒し、デュエルASにクローをお見舞い!
「うわああああああああああああああ!!????!?」
迫り来るクローにイザークは絶叫を上げるが、次の瞬間アッガイはデュエルASの両足首を掴み、握りつぶした。
MS用大気圏内飛行ユニット(名前はなんだっけ?)から強制的に分離されたデュエルASは、丁度通りかかったディンに拾われてなんとか事なきを得る。
イザークがこの回最後のセリフをつぶやいた。
「・・・・・・あいつ・・・何で・・・飛べるんだ?」
イザークの中の人はあまりの展開に翌日の仕事を全てキャンセルし、自宅で静養をしていたという。




121:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 13:40:17
GJwwww
アフレコ…と言うか、ドラマの撮影現場?

122:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 15:17:26
>>118-120
GJ!
たしか飛行ユニットはグゥルだった気がする

123:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 19:40:00
GJage

124:通常の名無しさんの3倍
06/04/24 19:58:49
BGMはミーティア

125:アッグイ
06/04/25 00:40:16 H2CaBQoN
アッガイロケット積んでたカ?

126:sage
06/04/25 17:43:19 TpOeh45M
積んでます

127:sage
06/04/25 17:54:23
ごめんなさい すんまそ

128:デスアッガイの人
06/04/25 21:01:05
すみません、今週中にうpしますっ

129:通常の名無しさんの3倍
06/04/25 21:27:23
期待してます
でも焦らんで

130:―戦慄の茶色―
06/04/26 00:41:09
メインスクリューをフル回転させる戦艦にMSが追いつける筈が無い。
残念ながら海賊を追いかけることは出来ないようだ。
俺は仕方なく母艦に戻った。よっこらしょっと、甲板に上がる。
すると、先に戻っていたダガーLから通信が入った。

「あんたのせいで逃がしちゃったじゃない!どーしてくれんの?」

なんだ女か。予想外だった。
え?なんでチームメイトも知らないのかって?細かい事気にスンナ。

「そういうお前は何やってたんだ?」

いや、マジで。おかげで一対二だったじゃないか。

「戦艦一隻相手にMS単体で戦ってたのよ。
しかも下からグーンのビームが飛んでくるし。」

ん?あのグーンは先にコイツの方狙って撃ってたのか。
どうりでビーム切れ起こしたわけだ。

「ってことはお前が船逃がしたから俺がMSに逃げられたんじゃないか」

「はあ!?ふざけてんの?」

女はキレたようだ。いやー女のヒステリーは怖いね。
陸に帰ったら反省会ミーティングか・・・ダルいな。

131:95
06/04/26 17:37:15
小ネタ投下です。

「シン・アスカ!コアスプレッダー、いきます!!」
青と白を基調とした戦闘機が、ザフト新造艦ミネルバより発進される。
ちょっとVガンダ○のパクりじゃね?と思いつつも、第一話の展開としてはなかなかワクワクさせてくれる物語。
通信士のメイリン・ホークが合図を送る。
「続いて、チェストフライヤー、発進どうぞ!」
団子のような、茶色の物体が発射された。
さらに、レッグフライヤー、と呼称される茶色の足が発射される。
シン・アスカはモニターを見ながら合体プロセスを慎重に進める。
初めての実戦。自然と手に汗がたまり、パネルをつつく手もどこか震えのようなものが走る。
コアスプレッダーの余剰パーツが外れ、コックピット部が収納され、戦闘機はその形を四角に変形する。
コアスプレッダーの速度を調節しながら、茶色の丸い物体と、脚部の距離を調整、レーザービーコンにより位置が微調整される。
ドッキング。
MSN-04アッガイへと合体された!
合体後、アッガイはそのまま両腕両足を地面へ向けて垂直降下、眼下で戦闘を繰り広げているザクと、ガイアの間に割り込む。
ガイアは飛び退り、距離をとった。
アッガイは右腕、続いて右腕と入れ替わるように左腕を前へ突き出し、空手家のようなポーズを取った。
バックに流れるエンディング、移り変わるカメラ、キュートな丸いフォルムとモノアイが視聴者の前に露出される。
新たなSEED伝説を作る新主人公シン・アスカが叫ぶ。
「また戦争がしたいのか!あんたたちは!!」
「えええええええええええええええええええええ!!!!?!???!???」
明らかに乗るのを間違えているであろう新主人公に向けて、凸ラン・ザラは叫んだ。
カガリは締めとばかりに、デュランダル議長からの言葉を回想に流していた。
「争いがなくならないから力がry」
「・・・俺・・・熱があるんで帰ります・・・」
凸の中の人は頭を抑えながら収録現場を後にしたという。

132:通常の名無しさんの3倍
06/04/26 18:23:43
アッガイ浮上

133:通常の名無しさんの3倍
06/04/26 20:31:29
アッシュ潜行

134:通常の名無しさんの3倍
06/04/27 00:48:16
アッガイ潜行

135:通常の名無しさんの3倍
06/04/27 20:54:45
保守

136:通常の名無しさんの3倍
06/04/28 00:43:44
落ちられては困るのでね…

137:Destinyアッガイ第2話
06/04/28 09:06:34
オーブ空軍第一特殊遊撃艦"アークエンジェル"

メサイア攻略作戦の際急遽オーブ軍に編成された艦であり、
現在はオーブ国家元首カガリ・ユラ・アスハの地球各国への外交の護衛、と言う任務に就いている。

その食堂に一組の男女が居た。

「まったく…どの国も自分の事しか考えていない…!オーブにすり寄ろうと言う魂胆が見え見えじゃないか…!」

ハンバーグを乱暴に切り分けながら憤慨する女…
とても一国を納める者には見えないが、この少女こそがカガリ・ユラ・アスハである。

「そう言うなよカガリ…どこも必死なんだ。」

そんな国家元首を呼び捨てにして咎めるのは、オーブ軍MSパイロット、アスラン・ザラ。

一時は恋愛関係にあった二人だが、今は良き相談相手としてお互いに信頼し合う仲だ。

今日も先程の小国との会談について意見を交わし合っている。
……と言っても、ほとんど一方的にカガリが愚痴を言っているだけだが…


「なぁ、カガリ…」
そんな中、ふいにアスランが話題を変える。

「オーブの防衛の方は本当に大丈夫なのか?キラまでオーブを離れたと聞いたが…」

138:Destinyアッガイ第2話
06/04/28 09:08:14
彼が口にしたのは、国防の事だ。
旗艦、アークエンジェルの不在。
防衛戦力であるジャスティス、アカツキはカガリ護衛のためこの艦と共にある。

ドムトルーパーはパイロットと共にZAFTへ返還。
そしてストライクフリーダムとキラ・ヤマトは、カガリと同じように他国に赴くラクス・クラインの護衛のため、つい先日宇宙へと上がった。

つまり現在オーブを守るのは、M-1とムラサメにより編成された通常部隊だけなのだ。

「大西洋連合も不穏な動きをしているようだ…本当にあの戦力で大丈夫なのか?」

不安を訴えるアスランだが、カガリは自信を持って答える。

「おいおい、ムラサメ隊をあんまり舐めるなよ?M-2の配備も始まるし…それに、ZAFTからの助っ人も来る手筈だ」

「ZAFTからの?」

「ああ、新型機と一緒に来た凄腕らしくてな…たしか名前は…"シン・アズチ"」

「シン…アズチ…!?」

「私達より年下なんだが、頼りになるって話だぞ?トラインって奴の推薦で…」

139:Destinyアッガイ第2話
06/04/28 09:13:11

ああ──そうか──

アスランは理解した。
ZAFTからの使者が、かつての自分の部下である事。
オーブを誰よりも憎み、
オーブを誰よりも愛した男…

シン・アスカであると言う事を。

「そうか…アイツが…」
シンにどんな心境の変化があったかはわからない。しかしアスランは、彼がオーブにいる事に何処か安心を覚えた。

「しかしどんな奴なんだろーな、シン・アズチって奴!アスランは知ってるのか?」

…それよりも全く気づかないこの国家元首に不安を覚えたのだが…

「ああ…そうだな、優しい奴さ。
……不器用な奴だけどな」






機動戦士ガンダムSEED destiny アッガイ
第2話
『戦いの影』

140:Destinyアッガイ第2話
06/04/28 09:15:23
青く美しいオーブ沖の海。
澄み渡る海中を、アッガイが…シンが進む。

「スゴイな…」

初めて見た祖国の一面。
オーブに住んでいた時はまさか自分がMSで海に潜るとは考えてもいなかった。
そして、その光景がこんなにも美しいとは…。
思わず任務中と言う事を忘れそうになる。

しかし

「金属反応…?」

アッガイのセンサーが、モノアイが捉えた物は…撃墜され屍を晒すMS達…。
二度に渡り訪れた戦闘では、多くのMSが撃破され…未だその多くが回収されずに沈んでいた。

やはり、忘れる事も逃げる事も出来ない"現実"…
シンは緩みかけた気持ちを立て直し、トップエース"シン・アスカ"の顔になる。

『シン・アズチ、アッガイの調子はどうだ?』
「上々です。これなら実戦でも行けますよ」

入ってきた通信に、つい物騒な返事をしてしまう。
案の定
『敵機を発見したら速やかに報告しろ』
と咎められてしまった。


「了解。まもなく国籍不明機の観測地点に入ります。」

『ここから先はNジャマーの圏内だ。通信は不能になる…敵機を発見したら照明弾を発射しろ』

「…了解」

目的地点のデータを確認すると、シンはアッガイを加速させる。

141:Destinyアッガイ第2話
06/04/28 09:18:42
─アッガイの高性能ソナーが捉えた機影は3機。
反応から小型輸送艇1、MSが2機と思われる。

"恐らくは他国の威嚇か無武装の偵察機"
と聞いているが、油断は出来ない。
シンはアッガイを偵察モードに移行させ、ゆっくりと距離を詰めて行く。

もともと強行偵察機として開発されたアッガイは、通常のMSでは感知出来無い程の隠密性が備わっている。
あくまで慎重に…敵の確認、識別が最優先だ。


やがて…有視界で機影が見えてくる。
そしてシンは、驚愕する。

「偵察機なんかじゃ…無い!?」

ハッキリと見えた機体は、想定された偵察機などでは無かった。

"ディープフォビドゥン"
連合の水陸両用MS。
ダガータイプとは別系統の100系フレームを使用した高性能MS。

ZAFTのグーン、ゾノを上回る性能を持ち…
…少なくとも、威嚇や偵察に使うような機体では無い。

予想外の事態に動揺を隠せないシン。
恐らく輸送艇は囮…
本命はディープフォビドゥンによるオーブへのテロだろう。

142:Destinyアッガイ第2話
06/04/28 09:20:18

(どうする…!?)

こうなると、予定通りに照明弾を射出して撤退…と言うワケにはいかない。
射出してからムラサメ部隊が到達するまで約五分…

敵が偵察機のように素直に撤退してくれるなら良いが、元より玉砕覚悟のテロならば…
強行手段に出られると、オーブに多少…いや、多大な被害が出る。

それだけは避けなければならない。

何より──
ここで再びオーブを焼こうとする"敵"を前に逃げるなど……シンは出来なかった。

「…火器管制システム…起動!」
決意を固めたシンの動きは早かった。

アッガイの武装を、戦闘機動性をチェックし…ディープフォビドゥンのデータと照合して行く。
導き出された答えは…

(──行ける!)

照明弾を射出したら、2機のディープフォビドゥンは自分が引きつける。
上手くいけば輸送艇もムラサメが拿捕してくれるだろう。


「──アッガイ…行くぞ!」

誰にでもなく自分に…乗機に言い聞かせ、すぐさま行動を開始する。
まずは─照明弾!

アッガイの背面アタッチメントに装備された照明弾が、海面高くに射出される。
一瞬の間を置き…発光!

143:Destinyアッガイ第2話
06/04/28 09:21:57

これで観測機は、そして敵は完全に事態に気付いたはずだ。
案の定…ディープフォビドゥンが動き出す。

「もう二度と…オーブを焼かせるかぁぁぁ!!!」

コクピットに怒号が響き、アッガイのVPS装甲が戦闘用にフェイズシフトする。


対圧用の茶色いボディカラーは、高出力を表す色…真紅に染まり。
丸い手先からは、鋭い爪が…フォールディングイレイザー改が伸び。
アッガイは巡航形態から戦闘形態へと変化を遂げた。

偵察モードを解除した機体は、信じられない速度でディープフォビドゥンに迫って行く──!!




─つづく

144:いいわけ
06/04/28 09:24:55
投下完了です。
遅筆の上に下手なんで、予定の半分くらいしか書けませんでした…orz

次回、やっと戦闘です

145:通常の名無しさんの3倍
06/04/28 17:32:06
乙です
レッドフレームMJみたいに、アッガイのなかに、ディスティニーが入っているってことはないですか、そうですか
なんか、他のガンダムが健在だと、さすがにシンが気の毒

146:通常の名無しさんの3倍
06/04/28 17:54:37

>>145
オープニングラストカットで、ストフリとインジャを従えるアッガイがいいんじゃないか

147:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 10:38:52
age

148:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 19:52:32
保守

149:通常の名無しさんの3倍
06/04/29 20:13:24
ageんなよ、書き込みゃ落ちないんだし

150:通常の名無しさんの3倍
06/04/30 09:41:56
乙です。いたく感銘を受けPS Gセンチュリーを持ち出して
連邦VSアッガイたん やってみました。
集団でガンダムに取り掛かる 空飛ぶアッガイ 飛んでくミサイル

倒しても倒しても湧き上がるアッガイに連邦もおよびごし
工場に居並ぶ8人のアッガイはカッコイイ

LV上げ無塚視 orz

151:150
06/04/30 09:53:55
クラスメートの名前付けると燃え上がりますね
「あぁーー佐々木、高橋、山本、田中 お前達ーーー!!」
「佐々木 お前死ぬの3度目ーーー!!」
「渡辺 お前は死ぬなーー!!」(好きだったおんにゃのこの名前)

なぜか自分の名前のアッガイ旦 基地からうごかないお

152:通常の名無しさんの3倍
06/05/02 00:34:58 3G2OOiHQ



153:通常の名無しさんの3倍
06/05/02 00:47:09
ryousure

154:通常の名無しさんの3倍
06/05/02 10:16:32
ryousure

155:通常の名無しさんの3倍
06/05/02 21:36:04
投下マダー

156:通常の名無しさんの3倍
06/05/03 21:21:25
捕手する

157:通常の名無しさんの3倍
06/05/04 00:56:53
マチクタビレター

158:死饅頭の人
06/05/04 10:17:19
ゴメン((((((゚Д゚))))))
GWではしゃぎすぎた…
早めにうpします…

159:通常の名無しさんの3倍
06/05/05 19:57:11
浮上

160:通常の名無しさんの3倍
06/05/05 20:44:59
「私、プラント評議会議長ギルバート・デュランダルは、ここに全人類に対してひとつの提案をします!」
 寿司屋のものをパチってきたのか、と思えるほど大きな湯呑みを大事そうに手に持ちつつ、
ギルバート・デュランダルはテレビカメラに向かって吠えた。
本人は格好つけているつもりなのだろうが、寝癖処理が甘かったらしく、
後頭部にアホ毛の超巨大版があるのがマヌケだ。
と、コホンと軽く咳をして、彼は少し間をあけた。
モニターの向こうで仰天しているであろうプラントと地球の人々に、余裕を見せ付けるための自己演出だ。
しかし、頬にさっき楽屋で食べた一パック400円の寿司の御飯粒とガリがくっついており、
はっきり言ってただの脳みその軽い長髪若作りのオヤジにしか見えない。
「さて皆さん、何故地球圏から、人類から戦争がなくならないのでしょう?」
 マジメなスタートである。だが視線のふらつきから、カンペを見ているのはバレバレだ。
「それは、それは、MSがアッガイではないからです!」
 湯呑みを放り出し、斜め45度上に顎を上げて目を閉じ、陶酔した表情をするプラント評議会議長(30歳オーバー)。
まったくもって会話術のカケラもない。さっき無意味にタメるなら、
それは、それはの次でタメるべきだったのだ。こんなんだから本編でピンク頭にうっちゃられるのである。
その程度の舌使いでだまくらかせるのは、どこぞの蝙蝠頭とエセピンクくらいのものだ。
「議長、『それは』が一回足りません!」
 そのエセピンクは彼の背後でちょいちょいと背を突付いて訂正を促している。
だが残念、この手の自己陶酔型はそんな善意なんて受け付けるはずがない。
「アッガイなのです、全ての人間には生まれた時から持っているアッガイがあります。
 それに従ってのみ、人類は幸せな生活をおくることが出来るのです。
 アッガイという名の役目はそれぞれに違います。しかし、同じアッガイなのです!」
 何故アッガイなのか、という点がまったく語られていない。
これでは、いくら種世界の人間が脊椎反射動物だといっても、掌で躍らせることなど不可能だ。
「重ねて私は提案します、まず世界の全MSをアッガイにし、月に一回はアッガイデーを作って国民の休日に、
 そしてアッガイカレー、アッガイラーメン、アッガイハンバーガーなどを開発、アッガイ分裂による新動力…」
 演説は続く。そう、常に彼の喋りは長く意味不明。
「若さゆえの過ち」とか「これが若さか」とか「情けないMSに乗ったお前云々」とか、昔からそうだった。

 場所はかわって戦艦エターナルのブリッジ、武器を持った平和の使者たちがこの放送を見ていた。
「…どうするの、ラクス?」
「あのような計画が実行されれば、人類に未来はありません。とめなければ」
「わかった、ストライクフリーダムアッガイ(略称:スフアガ)で出撃だね!」
「アスランも、インフィニットジャスティスアッガイ(略称:イジアガ)でお願いします!」
「わかった!」

 かくて、全人類を巻き込む、もとい、一部の人間のみが争うアッガイ戦争が始まった。


 かどうかは、さだかではない。

161:通常の名無しさんの3倍
06/05/05 21:11:54
なんだコレwwwワロスwww

162:通常の名無しさんの3倍
06/05/05 21:20:08
おい笑わせるんじゃねえwww

163:通常の名無しさんの3倍
06/05/05 21:33:10
≫160

164:通常の名無しさんの3倍
06/05/06 01:36:51
            ,.. ィゝ-r,、.. _
          / r 、./ l -、 `ヽ
          /   ー' !  ! ー'   ヽ
        /       !  !       ゝ、
        (ヽ、 f ヽ!|  | f ヽ   ‐' ィ、
        (1`‐ 、 ニ ノ⌒ヽ ニ _ - '´ノィ
        l `ヽ、.  lヘ.フ7 ̄ _,.. - ´  !
        ヽ、   ` `ー´  ̄    ノ
        /`ヽ- _/ ! ヽ_ ィ ´_ゝ
    _ ,.、  / ̄ヽ  'ー ^ ー'   /´  l   _
   l  7 l\| ,. --ヽr‐ ⌒ー〒/== 、 j ィ´ l「  l
.   l  l| || }/    ヽー‐ フ´    ヽ! ||  ll   |
   |  |l _ヽ !   _ ヽー/        | jノ  !  l
   !  ! 〃ヽ| , イ-、 7トlニレ 7=,- 、 j |〃ヽ. |  |
.   |  || ト、ノ|Vir-、ヽj レ/ニト、 !ノ , -ヽ/ .|l _ノ !  |
.  └=ー‐ '´ ` =-ー'′ ヾ=ヽニ´'´`'┴-=='L=-'


165:通常の名無しさんの3倍
06/05/06 14:22:32
アガーイ大戦続きキボンヌ

166:通常の名無しさんの3倍
06/05/07 14:35:39
hosyu

167:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 16:23:08
hosyu hosyu hosyu hosyu hosyu!!

168:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 23:13:07
「キラ・ヤマト、ストライクフリーダムアッガイ、行きます!」
「インフィニットジャスティスアッガイ、アスラン・ザラ、出る!」
 戦艦エターナルから発進していくストライクフリーダムアッガイ(以下スフアガ)と、
インフィニットジャスティスアッガイ(以下イジアガ)の二機。
確かに議長の宣言はあったにせよ、ここでMSを出してしまうと先制攻撃になってしまうのだが。
しかし、ラクスに卑怯だという感情はない。彼女にあるのはただただ平和と自由を希求する心のみだ。
まぁぶっちゃけ、非常にやっかいな人間と言っていい。
「なぁ、俺はどうすればいいっての?」
 ブリッジにパイロットとして一人残されたのは、ムネオことムウ・ラ・フラガ・ネオ・ロアノーク(長い)だ。
「俺にもあるでしょ、MSが。俺も行きたいんだけどね」
 軽い男である。もう一回仮面でも被って修行しなおして来いと言いたい。
「ええ、ございますわ。格納庫に専用機が」
「そうこなくっちゃ!」
 ラクスの言葉に意気揚々とMS格納庫に行ったムウの目の前に出てきたのは、金色に輝く一機のアッガイだった。
「何なのコレ!こんなのカッコ悪いでしょ!」
「何をいうロアノーク大佐、そのMSはお父様が心血を注いで作ったものだぞ!」
 突然現れたカガリがいちゃもんをつける。
いや、心血注いだのは開発者と税金を払った国民だと思います、姫。
「性能だって素晴らしいんだぞ、鏡面装甲にミニアッガイドラグーン付き、多い日も安心でアフターケアもばっちりだ」
「そ、そうか。わかった」
 逆らうのは得策ではないと判断した彼は、おとなしくこの金色のMSに乗ることにした。
「あ、このMS、名前なんていうの?」
「バカヅキ、だ」
「バ…」
 言葉を失うムウ・ラ・フラガ・ネオ・ロアノーク(以下ムネオ)。
いくらなんでもバカはないぞバカは、と思ったからだ。
「何だその顔は?ロアノーク大佐、まさかとは思うが、お父様が心血注いで作ったこの」
「わかった!わかったから行ってきます!」
 また話がややっこしくなりそうだったので、無理矢理会話を打ち切りコクピットに飛び乗るムネオ。
まぁ、考えようによっては、幸運塗れでバカヅキ、と考えられなくもない。
何せ、ムネオ自身が不可能を叶姉妹、ではなく可能にする男。
ローエングリンの直撃から後日死亡描写カットで蘇ってきた人間なのだ。
さらに本編終盤で幻視痛の罪を全部流して活躍シーン&記憶&恋人ゲッチュまでしたのだから、なるほどバカヅキではある。
「それじゃ、行ってくる!」

 暗黒の宇宙を一路アプリリウスへと進むスフアガ、イジアガ、バカヅキ!
それを待ち受けるのは議長お抱えの戦艦ミネルバと謎のMS三機(いや、アッガイだけど)!

 かくて、ここにアッガイ戦争の幕が切って落とされた!


 かどうかは、さだかではない。

169:通常の名無しさんの3倍
06/05/08 23:39:26
age

170:通常の名無しさんの3倍
06/05/09 06:25:17
うはっ続きキボンヌ

171:通常の名無しさんの3倍
06/05/09 09:10:51
hosyu hosyu hosyu hosyu hosyu!!

172:通常の名無しさんの3倍
06/05/09 16:38:32
続きを期待しつつ保守

173:通常の名無しさんの3倍
06/05/10 12:02:47
hosyu hosyu hosyu hosyu hosyu!!

174:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 01:04:41
「デュランダル議長、MSが三機、こちらに向かってきています!」
「うむ、来たか。ミネルバ発進!同時にこちらも例のMSを出せ!」
 議長、完全にやる気である。
何だかんだ偉そうなこと言ってても、やっぱりこのおっさんは揉め事が大好きなのだ。
でなきゃ陰謀に次ぐ陰謀を重ねて、さらに運命計画なんぞを発動したりしない。
まあ、最後は拙速に過ぎてピンクにひっくり返されたが。
「……ミネルバ発進。マリク、回避は全部任せる。アーサー、迎撃は適当にやっといて」
 対照的にタリア・グラディス艦長はまったくその気ナシ。
この面子の中では唯一の常識人だけに、あまりのバカバカしさにそりゃ元気も無くなろうてなもんである。
「レジェンド、デスティニー、インパルス、各機順次発進してください!」
 アビー・ウィンザーの凛とした声がMS格納庫に響き渡った。
それに従い、ザフトの最新鋭MSであるレジェンド、デスティニー、インパルスが次々と漆黒の宇宙に飛び立っていく。
ま、結局アッガイなんですが。
「行くぞ、シン!ルナマリア!デュランダル議長の望む世界を作るために!」
「……」
「何よシン、朝ごはんちゃんと食べてきたの?覇気が全然ないわね」
「いや、そりゃよ……」
 あ、まだ常識人がここにいた。誰あろう、本編では脳みそ足りない描写満載だったシン・アスカだ。
このパラレルワールドでは、どうやらまともな属性を持っているようである。
「議長の、ギルの作ろうとしている世界!それを実現するために!」
「何だかよくわからないけど、ルナマリア・ホーク、これでも赤服よ!」
「……でもアッガイなんだよな」
「何か言ったか?シン」
「いや、何にも」
 やる気マンマンのレイ・ザ・バレル、テンション激高のルナマリア・ホーク。
この二人と一緒に戦うシンの胸中や想像するに難くない。何と言うか、非常に哀れである。

「アスラン、MSが来たよ!」
「あれはザフトで開発していた最新鋭のアッガイだ!キラ、侮るな!」
「……敵も味方もアッガイアッガイ、いったいアッガイの何がそんなにいいのかね?」

「見えたぞ、敵のMSだ!議長の敵だ!人類の敵だ!宇宙の敵だ!正直困ります!」
「デブリ戦も水中戦も迎撃戦も、てかMS操縦自体が苦手な私だけど、今日はやるわよ!容赦しないからねー!」
「……カンベンしてくれ、マジで。マユ、兄ちゃんどうしたらいいと思う?」

 意味不明なまでに燃えまくっている四人と冷めまくりな二人。
三対三のトルネードバトルが、このプラント首都アプリリウスのすぐ側の宙域で始まった!
この勝者こそが、アッガイと人類の未来を切り開く者となる!


かどうかは、さだかではない。

175:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 07:00:40
あげるぞコノヤロー!

176:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 14:25:32
いいね 良スレ ネ申だ ワッショーーーーイ

177:通常の名無しさんの3倍
06/05/11 19:49:25
>「……敵も味方もアッガイアッガイ、いったいアッガイの何がそんなにいいのかね?」
そりゃないだろうwww

178:通常の名無しさんの3倍
06/05/12 00:28:29
「行くぞ、人類の敵!キラ・ヤマトにアスラン・ザラ!」
 レイは叫ぶと、レジェンドアッガイ(以下レジアガ)のミニアッガイドラグーンを全て解き放った。
漆黒の宇宙空間を、何機ものミニアッガイドラグーンが敵を襲うべく飛ぶ。何と言うか、非常にシュールな図である。
「私も負けてないんだから!赤服なんだから!改造軍服だけど!」
 ルナマリアも同じく気合一声、インパルスアッガイ(以下インアガ)の出力を最大に上げた。
今はフォースインパルスだが、やっぱりブラストインパルスとかソードインパルスもあるのだろう。
アッガイにどうやって換装システムを組み込んだのか、という疑問はこの際忘却してもらいたい。

「何故戦うの?同じ人間なのに!アッガイに違いはないじゃないか!
君は君だ、アッガイはアッガイだ、選ぶ権利は等しく自由なんだ!デュランダル議長は間違ってる!
議長のシャアっぽい喋りに惑わされちゃいけない!ぶっちゃけ、あんなの許せないじゃない?」
 お得意の電波発言、と言うかまったく文脈が通らない台詞とともに、
キラはスフアガを駆り、レジアガのミニアッガイドラグーン攻撃をかわしていく。
「やめろルナマリア!俺はアッガイが嫌で脱走したわけじゃない!議長の考えに賛同できないんだ!
惑わされるな、彼のアッガイ運命計画は、やがて世界全ての人間とアッガイを殺す!」
 言葉の端々にすっかり言い訳臭さが定着してしまったアスランだが、MSの操縦技術は一品だ。
やたらと撒き散らされるインアガのビーム乱射攻撃をひょいひょいと避けていく(つうかルナが外しまくっている)。

「……あー、少年。やっぱ、俺たちも戦うべきなのかな?」
「……俺、わかんないッス」
 やる気のないムネオとシンは、バカヅキとデスアガをデブリに正座させて会話モードに突入だ。
「ステラ、今は何をしてるんです?」
「ん、リーが引率でスティングやアウルと一緒に熱海の温泉に慰安旅行に言ってるよ」
「のんきでいいッスね……」
「ははは、イアン・リーが引率で、これが本当のイアン旅行、なんてな」
「……すげぇおっさん臭いッス」
 キラ対レイ、アスラン対ルナマリアの殺伐?とした雰囲気の中、彼らの周りだけはのんびりした空気が漂っていた。

「やめてよね、僕が本気だしたら、どんなMSだって敵うわけないじゃない!」
「前身のラウだった時も言った覚えがあるが、キラ・ヤマト、お前は存在してはいけない人間だ!」
「アスランったらズルいのよ!こんだけ短いスカートで挑発してんだから、覗くくらいしてくれたっていいじゃない!」
「やめるんだ豚マリア!俺はそんなに器用じゃない!」

「……やれやれ。いいよね、若いってのはさ」
「……て言うか、アッガイアッガイってそんなに戦争がしたいのかアンタたちはー!って感じッス」

 膠着する戦線。両陣の後方では、焦れた長髪オヤジとピンクが直々に動き出そうとしていた。
この両者の放つ次の一手が、世界の運命を決める!


 かどうかは、さだかではない。

179:通常の名無しさんの3倍
06/05/12 10:17:14
ほしゅ

180:通常の名無しさんの3倍
06/05/12 17:56:31
ほしゅ♪ 保守♪ 捕手♪ 保手♪ hosyu♪ ホシュ♪

181:通常の名無しさんの3倍
06/05/12 18:36:44



182:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 00:33:06
「見えました!ミネルバです!」
「前方よりエターナル接近中!」
 エターナルではメイリン、ミネルバではアビーの、敵艦確認報告の声がブリッジに響く。
丁度間にMSを挟む格好だ。
しかし、宇宙世紀でもないのに戦艦同士の近接戦闘にどれほどの価値があるのだろう?
テクノロジーが奇形的発達を遂げているこのC.E.世界で、なぜ戦艦同士が目視可能距戦闘をするのか。
至近でぶっぱなさないと彼方に飛んでくくらい、砲手の腕と頭が悪いという証明ではないか、それは?
つうか、ラム戦でもするつもりか?いや、某Vガンダムではそんな船もあったりはしたけど。
「MSが敵味方入り乱れています!」
「敵艦との間にMSが乱戦状態です、これでは主砲も何も狙えません!」
 糞真面目に真正面から突っ込むからそうなるのだ。この脳足りん。

「タリア、タンホイザーを撃て」
 なんとなんと、この発言は問題だ。射線軸上には敵だけでなく味方のMSもあるのだ。
これは、纏めて殺っちゃえと言ってるようなもんだ。
この長髪オヤジ、文民の代表の癖に軍の指揮に口出ししていたが、基本的にやっぱりバカだ。
種世界ナンバーワンのつるつる脳みそに違いない。
「無茶よギル……っと、議長、こちらのMSを巻き込みます!」
 やる気のないタリアも流石に突っ込む。が、長髪オヤジは動じない。
「当たらないように撃てばいい!」
 やっぱり、やっぱり大バカだ。コイツは。

「バルトフェルド艦長、ミーティアの照準をミネルバに」
 前言撤回、ナンバーワンバカはここにもう一人いた。
「しかしラクス、それではキラやアスランにも当たってしまう」
 虎はそこまでアホウじゃないので、ピンクに命令の撤回を求めた。が、そこはピンクだ。
「当たらないように撃てばいいのです。それに、キラとアスランなら絶対避けます」
 ああ、この世界を代表する二大巨頭がここまでパッパラパーでいいのだろうか。
真正面から突っ込んで、それで主砲をぶちかまそうなどと愚の骨頂。相打ち必至。
挙句、味方に当てないように撃てときたもんだ。こんな奴らの言うことを聞かねばならない全人類が哀れでならない。

「……タンホイザー起動」
「……ミーティア、敵に当てろよ。味方に当てるな」
 シートに深く腰掛け、頭を左右にふる両艦の艦長。
艦長といえば船で一番エライはずなのに、なんだこの漂う中間管理職臭は。

「君は君だ!僕はキラだ!命はひとつ!」
「生まれ変わる世界のために、お前はいてはならない!いやマジでそう思う!」
「アスラン!ラクス様とヤったの?メイリンとヤったの?オーブのお姫様とヤったの?このスケコマシ!」
「やめろルナマリア!君とヤリたくはない、いや、君を撃ちたくはない!」
「あー、ステラたちに山葵漬け頼むの忘れてたなー」
「うーん、マユの遺品の携帯電話、よく考えるとこの世界であの形は骨董品じゃねーか?」
 いや、お前らも後方と前方の尋常ならざる空気はわかるだろ、はよ逃げろよ。

 暴発寸前のデュランダルとラクス!どっちが勝ち残っても結局地獄、アッガイと人類に未来はない。
いっそ相打ちで全滅しろ、とデブリの陰から密かに事の推移を見ているイザークたち(注:当然MSはアッガイ)は思った。

 かどうかは、さだかではない。

183:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 01:07:09
グアアアア!!

184:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 11:13:54
ほしゅ♪ 保守♪ 捕手♪ 保手♪ hosyu♪ ホシュ♪

185:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 12:36:17
アガーイ戦争がいい具合に保守ってくれてるな
その調子で本命職人の投下まで保守続けれ

186:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 13:26:56
おまいはアガーイ戦争は本命じゃないとでもいうのか!?

187:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 16:44:14
>>16が最初のSS

188:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 17:22:29
アガーイ戦争は箸休めみたいなもんだろ
もしくは刺身の醤油か山葵

189:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 17:23:02
でも十分面白いけどな

190:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 17:45:02
アガーイ戦争GJage

191:通常の名無しさんの3倍
06/05/13 19:31:01
このスレ初めて見たが

Gセンチュリー面白いよな!

192:通常の名無しさんの3倍
06/05/14 00:08:03
「タンホイザー、てー……」
「ミーティア、うて……」
 捨て鉢になったタリアと虎の両艦長が主砲発射の命令を下す。いや、下そうとした。
その時、邪魔が入らなければ、この世界において問題を起こす人間が一掃されて真の平和を迎えられただろう。
「待てーい!」
 宇宙に響く大音声。ミネルバとエターナルの間に全力で割り込んだ(吹っ飛ぶMSたち)一隻の戦艦。
状況を改善するどころか混乱させる船が現れた。その姿は紛れもない、あの大天使のものだった。
「アークエンジェル?」
 惜しい、その船ではない。アークエンジェルは今頃オーブの軍港で車検の真っ最中だ。
そう、それはアークエンジェルの色違い、もうひとつの大天使ことドミニオンだった。
「はっはっは、この私、ロード・ジブリールを差し置いて戦争ゴッコとは片腹痛い!」
「そうだよ、僕も忘れてもらっちゃ困るってもんさ!盟主王ことムルタ・アズラエルをね!」
 なんとなんと、ドミニオンに乗っていたのは種と種死でむごたらしい死を迎えてしまったあの二人だった。
「お二人とも、モニターの前に仁王立ちしないで下さい!邪魔です!」
 おおお、一艦に一人存在するマトモな人間、この陣営はナタル・バジルールのようである。
パラレルワールドとはいえ、蘇ってみればこの二人のお守り役とは、まことご苦労様としかいいようがない。
「む、聞き捨てならんなバジルール」
「そうさ、僕たちは青き清浄なる地球戦隊ナチュラールだぞ?」
「……なんですかソレは」
「ロード・ジブリー『ル』、ムルタ・アズラエ『ル』、ナタル・バジルー『ル』、これで三人あわせてナチュラー『ル』だ!」
「できれば戦艦もガーティ・『ルー』が良かったんだがな、イアン艦長が勝手にアレ持ってどっか行きやがったからな」
 残念、イアン・リーはステラたち三人と熱海を旅行中です。今頃は秘宝館を見学してるでしょう。
「そんな恥ずかしいモノに私を巻き込まないで下さい!」
 椅子からズリ落ちつつ、全力で地球戦隊入りを拒否しようとするナタルだが、この視野狭窄野郎二人に通じるはずがない。
「何を言う!このままでは地球は奴らの好き勝手にされてしまうのだぞ?」
「そうさバジルール、何より君は軍人だろ?なら、命令に従え!」
「……ぐぅ」
 生来根性生真面目なナタルは反論できずに黙りこんだ。
騙されるなナタル、こいつらは軍人じゃないし上司でもないぞ。命令権なんてないことに気づけ。

「くっ、今の衝突で機体にダメージが!」
「キラ、いったん退くぞ!」
「……またな少年、今度はちゃんと茶でも飲もう」
「ちっ、余計な邪魔が入ったか。損傷もあることだし、ここは撤退だ」
「そうね、MSのエネルギーも少なくなったし(←そりゃお前が無駄撃ちしてるからだ)」
「……俺、辞表出そうかなあ」
 母艦へと戻っていくMSたち。長髪オヤジにピンクも突然の闖入者に気を抜かれたか、それぞれ撤収を命じた。
まだ呆気に取られるだけの正気を持っていたか、というよりは、単に集中力の問題だろう。連中、持続がきかない性格だから。

「おおおおおお?見ろアズラエル、奴ら退却していくぞ!」
「はーっはははは!どうだ!これが青き清浄なる地球戦隊ナチュラールの力だ!」
「絶対違うと思います」

 第三勢力の登場でますます混沌とする地球とプラント!地球戦隊ナチュラールの秘密戦力がベールを脱ぐ!
レイダーアッガイ(以下レイアガ)、カラミティアッガイ(以下カラアガ)、フォビドゥンアッガイ(以下フォビアガ)の三機!
今、恐るべき戦いの真の幕が開けた!

 かどうかは、さだかではない。

193:通常の名無しさんの3倍
06/05/14 00:43:19
あがれー!

194:通常の名無しさんの3倍
06/05/14 01:07:20
なんと! ここまで役者が揃うとは!
ステラたちや、クルーゼがそろったら、まさにアガーイ戦争ですな。

時に車検中のAAにはストライクやルージュはあるのでしょうか?
あるとしたら乗るのは誰

イザークとディアッカのアッガイは、デュエルとバスター?
ニコルは存命?ブリッツは?
アストレイ・MSV組は?スタゲは?

欲張りすぎでしょうか。
とにかく楽しみにしています。

195:通常の名無しさんの3倍
06/05/14 16:47:47


                ,. -‐- .、
              //7 _  \    , ‐7  ̄ `丶、
       ,. -―- 、 /〈゙O二 - '_ _>、/ /      __>、
       / . '´   >‐r-' ´. - '  7   ; ,,.-==;'´:::::::::〉
     /  '   / `ヾ/ -' ´      |   ,イ'´, ==〈::::::::/
    `ヽr '、  /,. -‐ ,==―- 、    ! // //   |::/
      |  \|   _|/_| _  `丶、V〈 |/ハ ==〈 そんで俺の出番はまだなの?
       〉丶、_>'´,-=、、 ,ィ=;、` ,ニ、‐- 、   >ヘ    _ 〉
      |    |()にゞリ八ゞrツ ( ゞソ   _〈=| Y´ _ 〉
     { ` Tiく`‐`テ―,-三_ニ--' ´ ̄  |E| Y´  |
      }`ーイ|  /_/|        , --、  |ヲ / ヾ==ヘ
     /ゝ-ヘト、 |  ||     /   \ノ /       |
     / `ー| ヽ|  |  |    /      X      , |
     /    l|  |  |  |    ,'      / l /l/ |N
    l V⌒レl |  ヾーヘ ヘ   |      | /lY  ||  l |
   ├-|  | |、ト-,、 \ ヽ ヽ  |  Y  ̄  V、 ||. ∥ l |
     ! | ,! |ニ| | \ `ヾ三≧、!  |     l l! ノ| ,.' /
     ヾ V | |ゝ| |  |== /   \ | レ==〈;'////レ'
     ヽN、> 〉=ゝリ  ヘ      ∧ニ=-' へ
        /   /    ヘ    / !      ヽ
       /   /     ヘ   l.  !       ヽ
       /    /       ハ  l  l、   _ _ _ ハ
     /ニニT r='''' " ̄ ̄`゙| 厂 ̄`F三ニニニニ=ヘ
    /ー―‐ f´         V   /          l
   /       |             |    |           |
  └――┴――― | __l_______ __」


196:通常の名無しさんの3倍
06/05/14 16:53:34
>>195
さすがゾックだ。
出番が無くてもなんとも無いぜ!

197:通常の名無しさんの3倍
06/05/14 18:49:26
ゴッグじゃね?

198:通常の名無しさんの3倍
06/05/14 23:19:22
「……と、いうわけだ。貴様らの力は、また別の機会に見せてもらおう」
 ロイヤルソフトハーゲンダッツ1kgのカップを抱え、どでかいスプーンで口に運びながらアズラエルは言った。
彼の目の前にいるのは、青き清浄なる地球戦隊ナチュラールの下僕たるブーステッドマンの三人だ。
「ふーん」
「つまんねー」
「ですねー」
 ああ、コイツラは元設定通りの性格のようだ。
コイツラが常識人で真正直なところなんて想像つかないから、まぁこれは良かった(?)。
「お前たち、その態度は軍人としてなってないぞ!」
 ナタルが思わず怒る。無駄なことをする女である。こいつらが言うこと聞くわけないのに。
「別にー」
 シャニ・アンドラスはヘッドホンのボリュームを上げた。どうも萌え系アニメの曲らしい。
それにあわせて、ヘッドシェイクするシャニ。萌え系アニメ曲で何をノリノリになってるんだコイツは。
「うっせーよ」
 オルガ・サブナックはナタルをじろりと一瞬睨むと、また手元の本に視線を戻した。
表紙には、「熟れた人妻の肛虐地獄~ライトノベル篇~」と書かれている。官能小説の癖にラノベなのか?
「僕らの仕事は戦場に出てからですってー、エッヘヘヘヘ」
 クロト・ブエルは携帯ゲーム機を巧みに操りつつ、フザケタような口調で答えた。
ニンテンドーDSでもPSPでもなく、ごっつい初代ゲームボーイというところに彼の妙なこだわりを感じる。
「アズラエル理事、あなたがしっかりしていただかないと、彼らに示しがつきません!」
 あくまで真面目一本槍のナタル。だからどれだけ言っても無駄なんだって。
「んー、別にいいでしょ。彼らは私たちの手足として、ちゃんと働いてくれりゃそれでいいんです」
「ふはははは、そういうことだ」
 いつのまにやってきたのか、ジブリールも大きく首を縦に振り同意を表した。
両手にねこじゃらしのオモチャを一杯抱えているところを見ると、これから飼い猫と遊ぶつもなのだろう。
「……くっ、どうして私はこんなところで……」
 ナタルはうつむいた。できるなら、こんなところ今すぐ脱出して魔乳やムネオのところへ逃げ込みたかった。
だができない裏切れない。何故か?それは彼女が軍人だからだ。やー、縛り設定ってホント悲しいもんがありますな。
「まぁまぁ、冷蔵庫にガリガリ君があるからそれでも食べて落ち着いたらどうです?」
「うむ、腹が減っては戦はできんぞ。なんなら、このジブリール秘蔵のうまい棒チーズ味でもいい」
 ナタルは頭を振ってその場を立ち去った。とにかく、今はひとりになりたかった。

「ふふふ、はーはははははは!やはり人はどうしても争いあう!私が言った通り!細木数子もびっくりだ!」
 エターナル、ミネルバ、ドミニオンからいくらか離れた宙域に、デブリでその身を隠しながら航行する一隻の船があった。
他でもない、あの変態仮面一号の船、ナスカ級高速戦艦のヴェサリウスである。
「クルーゼ隊長、あの、デュランダル議長と合流なさらないのですか?」
 クルーゼにおずおずと尋ねたのは、今やアデス艦長の他に彼のたった一人の部下となってしまったニコル・アマルフィだ。
「しない!確かに彼とは友人であり私のクローンたるレイもあそこにいる、だけど合流はしない!」
 断言する変態仮面一号。まーた何か良からぬことを企んでいるに違いない。
「ヴェサリウスとプロヴィデンス、そしてニコルのブリッツ!これで世界を大混乱させてやるのだよ!」
「……絶対的に戦力が足りないと思います」
 ニコルもまた、ナタルと同じように、本編において死ぬ場所と時を間違えた自分自身を呪った。

 暗躍するラウ・ル・クルーゼ!彼の存在が、各陣営に思わぬ危機をもたらす!

 かどうかは、さだかではない。

199:通常の名無しさんの3倍
06/05/14 23:25:59
ニコルキター!

200:通常の名無しさんの3倍
06/05/14 23:43:07
age

201:通常の名無しさんの3倍
06/05/14 23:47:28
初代正義や自由は?セイバーは?

202:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 01:20:28
イージスは?

203:通常の名無しさんの3倍
06/05/15 16:23:08
ガンガレ

204:通常の名無しさんの3倍
06/05/16 00:15:57
期待age

205:通常の名無しさんの3倍
06/05/16 00:19:29
「ふぅむ、おそらくアレはジブリールたちだな。また、やっかいな奴が絡んできたものだ。ズルズル」
 ミネルバのブリッジで、長髪オヤジことギルバート・デュランダルはカップラーメンをすすりつつ言った。
彼の大好物である、出前うまかっちゃん醤油ラーメン味噌味だ。
「まぁ、彼らのことはいったん置いておこう。ズルズル」
 置いておくのかよ。いつの時代も世界も、政治屋ってやつは変わりませんな。
「ズルズル、しかしさっきの戦闘、ズル、MS戦で押されていたように見えたが?ズルズル」
「はぁ、何分、パイロットがまだMSに慣れていないと思われます。この前配備されたばかりですし」
 タリアは必死に冷静さを保ちながら答えた。
時々、長髪オヤジのすするラーメンの汁が飛んでくるのだが、それが前髪や頬に当たるのだ。
「ふぅむ、エターナルとそのMS、ストライクフ(省略)とインフィ(省略)は手ごわい。戦力増強を考えねばな」
 ずずず、と汁を最後まで飲み干し、長髪オヤジは考えこんだ。
まぁ、数秒くらいだったので、考えついたというより適当に思いついたというほうが正解に近いだろう。
「ああ、イザーク隊を呼ぼうか。彼らは歴戦の勇士だからな」
「残念ですが、議長」
 タリアは首を横に振った。
「彼らは、今朝早く長期の有給休暇に入りました。隊全員で」
「なんと、では仕方ないな」
 おい、仕方ないですますな、このあんぽんたん。
「まぁ、彼らも日頃首都の防衛で疲労が溜まっているだろう。一ヶ月くらいなら、まあかまわんさ」
 疲労の原因は首都防衛の激務だけでは絶対にないはずだ。間違いなく、この長髪オヤジのせいだろう。
隊長のイザークは勘の鋭い男だから、アッガイ宣言が出されたときにきっと感づいたに違いない。
こりゃ危ない、係わりあいになるとロクなことがない、と。うむ、三択の女王竹下景子に得点全部賭けるくらい正しい判断だ。
「わかった、もう一人アテがあるから、その彼を呼ぶとしよう」
「ですが、最新鋭のMSはあの三機で終わりです。いくらエースパイロットがやってきても……」
 そう、ただのアッガイではたかが知れている。
何せ、あのスフアガ、イジアガ、バカヅキは補正も加わってとてつもなく強力はMSなのだ。
対抗するためには、こちらに配備されているデスアガ、レジアガ、インアガ、これらクラスのアッガイでないときついだろう。
「あー、それは大丈夫」
 背後に控えていたエセピンクにお茶を持ってくるよう命じつつ、長髪オヤジはタリアの懸念にあっさりと答えた。
「え、しかし……」
「議長特権でもうひとつMSを用意するさ。ただのアッガイとは違うやつを、ね」
 ただのアッガイとは違う、アッガイとは違う、アッガイとは違うんだよアッガイとは……。
まさか、まさか――このあんぽんたんギルバートは、あの青年を呼ぶつもりではあるまいな。
タリアは頭をブンブンと左右に振った。嫌な想像を振り払うように。
「黄色をベースにした、アッガイイグナイテッド(以下アガイグ)というMSなんだけどね」
 ガーン。マンガチックに音が鳴った。確実に綯った。
タリアは頭頂部にキリで突かれたような痛みを感じ、うずくまった。嫌な想像大ピンポン。倍率ドン。
「パイロットはハイネ・ヴェステンフルスという青年なんだが……ん?どうした、タリア?」
 タリアはズキズキする頭を必死で持ち上げ、ハンカチを取り出して額の汗を拭いた。
ハイネ・ヴェステンフルス。確かに腕は立つ。有能なパイロットだ。
だがしかし、あの凄まじいまでに軽い性格と、気が乗り始めるとところかまわず歌い出す癖だけは受け入れがたかった。
「ああ、すぐに連絡しておくとしよう。明日にはミネルバに来れるようにしとくよ」
 タリアは殴りたかった。目の前の男を、本気で殴りたかった。有刺鉄線バットで思いっきり。

 優しいその指が終わりに触れる時、今だけ君だけ信じてもいいんだろう?
誰もが崩れていく願いを求めすぎて、自分が堕ちていく場所を探してる。

 かどうかは、さだかではない。

206:通常の名無しさんの3倍
06/05/16 00:43:23
ハイネッ!

207:通常の名無しさんの3倍
06/05/17 00:16:57
「ラクス、どうしよう?」
「そうですわね……」
 ここエターナルでも、ミネルバと同じように作戦会議が行われていた。
会議というより、電波の飛ばしあいと言ったほうがより正しい表現だろう。きっと。
「とにかく、議長の陰謀はとめなければなりません」
「うん、あの人はきっと悪い人じゃないと思うけど、それでもやろうとしていることは間違っていると思う」
「俺は近くで議長を見てきた。驕りも悪心もないが、彼は野心家だ。それだけは確かだ」
 まともなことを喋っているように思えるが、そう思ってしまうこと自体、彼らの洗脳電波に毒されている証拠だ。
彼らの行動は全て「疑わしいから罰しちゃえ」というすさまじいまでに軽い根拠に寄りかかっている。
歩く簡易裁判所か、それとも怪獣は全部敵とみなすウルトラマンか。
「俺のものは俺のもの、俺が好きなものはいいもの、嫌いなものはダメなもの」という、極北ジャイアニズムの具体的好例とも言えよう。
それが許されるのは、「ラクス・クラインだから」「キラ・ヤマトだから」「アスラン・ザラだから」だからだ。問答無用補正って怖いね。
「人は自由におのれのアッガイを選ぶ権利があります。最初から決められたアッガイなどはありはしないのです。
 アッガイはアッガイに違いはありませんが、与えられたアッガイに、果たしてどれほどの価値があるのでしょう?」
「……だよね。僕がたとえスーパーコーディネイターであっても、自分のやりたいことはそれに左右されはしないもの。
 自分のアッガイは、やっぱり自分で選びたいと思う。僕の選んだアッガイで、この世界で生きたいと思う。」
「確かに、議長の考えるアッガイの世界では、人は皆幸福に生きることができるだろう。だが、それは箱庭の中での幸せだ。
 自ら限界を突破したいと望んでも、できないアッガイ世界なんだ。飛びたくても飛べない世界なんだ」
 頭痛い。マジで頭が痛くなってくるぞお前ら。もうちょっとこう、何かないんか、わかり易い喋り方ってのが。
所詮電波は電波ってことだが、それが強烈であればあるほど、善の方向に作用してしまうのが種世界であるらしい。
いやぁ、宗教家はウハウハですな、まったく。解脱でもしましょうか?
「今は協力者を集めて、彼に対抗することが重要でしょう」
 お前ら三人(+カガリ一名)で十分すぎるほどに強いと思います。これ以上他人を巻き込んであげないで下さい。
ブリッジの隅で肩を寄せ合ってちびちび酒を酌み交わしているムネオと虎が哀れでなりません。
「アークエンジェルはまだ車検中なんだよね?」
「ええ、エンジンはともかく、ワイパーとサイドブレーキの調子が今ひとつだとラミアス艦長は言っておられました」
「激戦を戦い抜いてきたからな、調子の悪いところはいくらでも見つかるさ」
 何だよ、ワイパーとサイドブレーキって。劇中でノイマンがそんなのに触ってる場面あったか?
「アークエンジェルの復帰を待って、オーブ艦隊も一緒に合流することにする。ムラサメッガイも多数投入しよう」
 カガリはにっこり笑って恐ろしいことを口にした。カガリ、国や軍はあなたのオモチャではありません。
他国に侵略しないってのはオーブの大切な決まりではなかったのですか?積極的先制自衛権の行使ってことですか?
「旧アークエンジェルのクルーに、オーブ軍。これだとかなりの戦力になりますわね」
 嗚呼、結局力なのですね、ラクス・ピンクライン。戦っても良いのですね、は本音だったんですね。
そう、戦ってもいいのですよ、だから人は戦えるのですから、ですか?
あな恐ろしや恐ろしや。触らぬピンクに祟りなし。……いや、触っても触らなくても同じか。

 次々に宇宙に上っていくオーブ軍、それを地上で一人見上げる一人の青年!彼は何を思うのか!
「カガリぃ、待っててくれよお。僕も行くからねマイハニー!」
宇宙と地球とアッガイの間に、大いなる愛が駆け巡る!

 かどうかは、さだかではない。

208:通常の名無しさんの3倍
06/05/17 01:28:59
ユウナwwwwww

209:通常の名無しさんの3倍
06/05/17 02:11:57
やっぱりストライクパープルにでも乗るんだろうか…

210:通常の名無しさんの3倍
06/05/18 00:09:32
「んー、異常はないかい?バジルール少佐」
 ドミニオンは体勢を整えるために、エターナルやミネルバからはるか離れた宙域で待機していた。
「……は、今のところ特に大きな変化はありません」
 どこまでも謹厳実直に職務を遂行しようとするナタル。この手の世界では一番ババを引くタイプである。
「艦長!左舷後方に大きな金属反応!艦船クラスです!」
「何?正面モニターに光学映像転送!形状確認急げ!」
 おっ、ものものしくなってきた。しかし、その艦船ってのが普通のモンじゃないんだな、コレが。
「な……?こ、これはオーブの船です!し、しかも、形状は機動空母タケミカヅチ!」
「はぁああー!?」
 そう、まさしくクレタ沖海戦で散ったタケミカヅチ。だが、同船は宇宙船ではない。
では、何故このドミニオンがいる宙域にやってこれたのか?それは――

「あははー!いざ行かんタケミカヅチ改!こんなこともあろうかと、密かに氏族会議で承認を受けて作っておいて良かった!」
 指揮官シートで跳ねるユウナ・ロマ・セイラン。その横で頭を抱えるトダカ一佐。
「やっぱ宇宙船はさ!ヤ○トみたいにちゃんと海上船の格好してなきゃねー!」
 ……ま、そういう次第である。

「おおう、あれは味方のはずがない。はずがないなら敵でしょー。ってことで、あの三機を発進させろ!」
 ドミニオンの艦橋で、相変わらずアイスクリームのカップを抱えたまま命令するアズラエル。
そんなアズラエルを横目で見てナタルは溜め息をつき、レイダー、フォビドゥン、カラミティに出撃を命じた。
もういい加減、反抗する気力が残ってない。ちなみに、ジブリールは自室でぬことお昼寝タイム中である。

「ユウナ様、突如アンノウンMSが現れました!」
「おおう!これこそ神が僕に活躍せよと場を提供して下さったのだ!ユウナ・ロマ・セイラン!ストライクルージュッガイで出る!」
 トダカたちはおおいに驚いた。ユウナがMSの操縦に長けているなど、聞いたことがなかったからだ。
「だーいじょうぶ!これでも二丁目のゲーセンの連ザでは上位ランクの位置するんだ!
 この前なんか店内最強の山田太郎君(『特格の鬼』の異名を持つ小学四年生)にザウートで勝ったんだぞ!」
 と、叫ぶや艦橋を飛び出して行くユウナ。その数分後、紫色仕様のストライクルージュッガイが飛び立った。
それらをトダカはやや呆然としてと見送った後、部下に密かに後方に撤収する準備を命じた。
うむ、賢い判断だ。上司の独断出撃は部下の責任にあらず、つまりは囮にして見殺しってわけだね。

「はははー!宇宙を駆けるこのユウナ!いかなる敵であろうとも、コンボを決めて見事打ち倒してくれるー!」
「ユウナ様!(←通信) 敵が三機近づいてきます!」
「オッケー!で、時にトダカ一佐!」
「……は、なんでしょう」
「これ、百円玉どこに入れればいいの?」

「はぁぁぁー!」(←シャニのフォビドゥンアッガイのニーズヘグ攻撃)

 ち   ゅ   ど  ―――  ん

「ト、トダカ一佐……ユウナ様が、お、落ちました」
「……指揮官を失っては戦争はできない。ただちに反転退却し、カガリ様に合流するぞ」(←ある意味してやったり)

 ユウナ・ロマ・セイラン、奮戦虚しく宇宙空間に散る!嗚呼、君の雄姿は忘れない!

 かどうかは、さだかではない。 

211:通常の名無しさんの3倍
06/05/18 09:40:38
ユウナー!(泣)

212:通常の名無しさんの3倍
06/05/18 20:40:24 iLePr1LE
こんな種が見たかった

213:通常の名無しさんの3倍
06/05/18 23:14:19
「くくくく、くはははは、くはくはくはななじゅーにぃ!」
 ナスカ級高速戦艦ヴェサリウスのブリッジにて、変態仮面一号ことラウ・ル・クルーゼは御満悦の態だった。
シー○・ガラ×ウのように虎の毛皮を敷き、その上にくつろいで赤ワインなどを傾けている。
場にあわないことはなはだしいし、時々仮面の鼻先とグラスがぶつかってムセたりするのが、マヌケでまた何とも。
「……さっきからアホみた……っと、妙に御機嫌がよろしいのですね、クルーゼ隊長」
 今現在の彼の唯一の部下、ニコル・アマルフィが尋ねた。
イザークもディアッカもアスランも、無事本編を最後まで生き抜いてしまったので、クルーゼ指揮下にはいないのだ。
中途半端なところで死んだばっかりに、こうしてパラレルワールドまで変態仮面一号の下で働かねばならないニコル、嗚呼哀れ。
「当然さ。今のところ私の思い通りに事が進んでいるのだからねげほっげほっ」
 あーあ、ワインを一気飲みするからそうなる。ほれ、鼻から出てきてるぞ?
「思い通り、ですか……」
 ニコルはの苦笑いをした。上司はそういっているが、ぶっちゃけやってることは行き当たりばったりにすぎない。
臨機応変といえばまだ格好はつくが、そんなご立派はもんではないのだ。大体この変態仮面一号、種本編の時もそうだった。
思わせぶりで不可解な言動、そして最後はネジが一本どころかまとめてすっとんでプロヴィデンスで突撃敢行しあぼん。
長髪オヤジとピンク、ハッキリ言ってこの二大馬鹿に負けず劣らずのレベルの超ドアホウである。
「アラーム!正面、アルファー072宙域より緊急救助信号が発信されています!」
「位置を特定せよ!可能ならば光学映像を出せ!」
 フレドリック・アデス艦長がすかさず指示を出す。種世界では数少ないマトモな艦長さんである。
まぁ、彼も死に場所を誤ったというべきだろう。まんまニコルと同じ理由で。
そういえば変態仮面一号に前々から不信感を持ってはいましたな、この人。ま、御愁傷様ということで。
「艦長!どうやらMS用の救命ポッドのようです!内部より通信電波が出ています!」
「ふーむ、これもまた私の計画のうち。アデス、通信を繋げ」
 どこが計画のうちなんだ、この舌先三寸のイカサマ仮面が。
「はっ。波長を合わせて、ブリッジに直接繋げ!」
「届きました、通信、来ます!」

「おーい、誰か助けてくれぇぇぇ。僕は、僕はオーブの偉いさんなんだぞぉぉ、セイラン家の御曹司なんだぞぉぉぉ」

「……どうします?」
 あくまで冷静を装って上司に問うアデス艦長。頬が引き攣っているところを見ると、個人的にはスルーしたいようですな。
「ふむ、どう思うねニコル?」
「……無視したほうがいいと思います」
 客観的にして至極当然、論理をわきまえつつも簡潔な返答、百点満点。しかし、相手が相手なのだな、残念ながら。
「ふむ、やはり回収しろ」
 予測していたとはいえ、アデスとニコルはげんなりした。
どう考えても、あの救命ポッドの中にいる奴はマトモな人間とは思えない。だのに、何故わざわざ火中の栗を広いにいくのか。
「ふふふ、本当にオーブのセイラン家の息子ならば、駒として使いようがあるというものさ」
 冗談コンチキチキ。ゲーセン感覚でMS戦に飛び出る男が駒として使えますかいな。
将棋の歩以下でっせ、たぶんこの紫兄ちゃんは。おそらく人質にもなりませんわ。
「ニコル、ブリッツアッガイで出て、あのポッドを回収してくれ」
「……了解しました」
 肩を落としてブリッジを出て行くニコル。その背中に、アデス艦長は涙を流しながらハンカチを振った。ご苦労様。

 変態仮面一号、ラウ・ル・クルーゼ!他の人間の三倍能天気な紫の彗星、ユウナ・ロマ・セイラン!
意気投合した二人が盟を結んだとき、世界を恐怖の渦に叩き込む陰謀が動き出す!

 かどうかは、さだかではない。

214:通常の名無しさんの3倍
06/05/19 03:06:21
さすがは不可能を可能にする機体の姉妹機!

215:通常の名無しさんの3倍
06/05/19 03:11:40
フレイは?

216:通常の名無しさんの3倍
06/05/19 03:18:25
アイシャは?

217:通常の名無しさんの3倍
06/05/19 03:30:53
カズイは?サイは?

218:通常の名無しさんの3倍
06/05/19 03:43:18
シーゲルは?ウズミは?パトリックは?

219:通常の名無しさんの3倍
06/05/19 12:14:37
トールを忘れるな

220:通常の名無しさんの3倍
06/05/19 13:28:05
せめて乙くらい言ってやれよw

221:通常の名無しさんの3倍
06/05/19 23:20:37


222:通常の名無しさんの3倍
06/05/19 23:20:46
 アッガイアッガイとアホウな奴らがアホウな理由でドンパチやっているその頃、
宇宙要塞メサイアの高級料亭『慈恵禰志素』の奥の間で、密かに盛り上がっているオヤジたちがいた。
ちなみに、正確には“元”宇宙要塞である。本編で色々あったあと、今は観光スポットになっているのだ。
中にはお土産屋だの料理屋だの資料館だのとたくさん詰まっており、下手な都市よりよっぽど賑わっている。
「女将さ~ん、奥の間に生ビール三本とオーブ地鶏の手羽先、マグロのお造りアッガイ仕立て三人前追加で~す」
 和服の女中さん姿で、部屋から部屋、机から机に飛び回っているのは、誰あろうフレイ・アルスターその人。
彼女の場合は今際に更生したのが良かったのか、この世界では性悪猫の素振りも見せずにやたらと明るく真面目である。
「は~イ、生ビール三本と手羽先三人前、マグロのお造りアッガイ仕立て三人前ネー」
 この奇妙なイントネーション、そう、店を切り盛りしている女将は砂漠の虎の愛人だったアイシャだ。
「はい、マグロと手羽先入ります!」
「こっちは干しアワビに松茸の土瓶蒸しね、お待ちどうさまでした!」
「この鮎はですね、東アジアの清流で育った活きのいいものを直に取り寄せておりまして」
 料理長のカズイ・バスカークが厨房で自慢の包丁捌きを見せる。やたらと料理人の衣装が似合っているのが、またなんとも。
その横でサポート役に徹しているのはサイ・アーガイルで、客の質問に丁寧に答えているのはトール・ケーニヒだ。
全員が全員、やたらと笑顔が眩しい。なんつーか、働く喜びに満ち溢れている。
ワガママ娘だったフレイや軍人だったアイシャはともかく、男性三人衆のハマリ具合たるや相当なものがある。

「いや、それでですな、息子が初めて言った言葉が『ママ』なんですよ」
「はいはい、わかりますわかります、私の娘もそうでした」
「そりゃあ、子にしてみれば母親が一番近しい存在なのかもしれませんが、やはり家計をしょってる者としては寂しいですなあ」
 で、奥の間で熱燗やらビールやらを酌み交わしつつ、身の上話に花を咲かせているのは、
元プラント最高評議会議長パトリック・ザラ、同じくプラント最高評議会の元アプリリウス市代表議員シーゲル・クライン、
そしてオーブ連合首長国前代表ウズミ・ナラ・アスハの初老三人組である。
それぞれ本編ではとかく色々と問題のあった彼らであるが、酒に酔いつつくっちゃべっている姿は単なるオヤジそのものだ。
だがしかし、顔から余計な負担や懸念が取り除かれて、ある意味イキイキとしてると言えないこともない。
「いやぁ、うちの娘はちょっと自由に育てすぎたかもしれません、突拍子もないことばっかりする子になってしまって」
「うちの息子もそうですよ、学校の成績はいつもトップだったのですが、どうも生き方が下手と言いますか」
「いずれにせよ、親の心子知らずですよ、いつの時代も」
 ああああ、どこの飲み屋でも交わされているような会話だ。
「まぁ問題はたくさんありますが、子どもたちに全てを任せたから、こうしてのんびりできるわけで」
「ええ、ええ、そうですとも。何だかんだ言って、立派に巣立っていったものですよ」
「彼らもいずれは結婚して子ができ、親になっていくわけです。その時、我々の苦労の万分の一でもわかってくれれば」
 おおーい、お前等の子どもは立派に巣立っていってなんかいないぞ。
一人は蝙蝠野郎と呼ばれ、一人は電波女帝と呼ばれ、一人はファザコン暴走プリンセスと呼ばれ……。
どう考えても教育方法間違ってただろ、子の責任は親の責任だぞ、現実を見ろ現実を。
「はーい、ご注文のマグロのお造りアッガイ仕立てで~す」
「おお、来た来た。さ、ささ、食べましょう飲みましょう」
 勝手にやってろ、この親馬鹿どもめ。

 平和なメサイアをよそに、旧レクイエム跡で再びデュランダルとラクスが相見える!
そして、そこに乱入する地球戦隊ナチュラールと変態仮面一号(&紫の彗星)!今、銀河が震撼する!

 かどうかは、さだかではない。

223:通常の名無しさんの3倍
06/05/19 23:28:47
重ねて乙

224:通常の名無しさんの3倍
06/05/19 23:43:02
こいつら余りのガンダムじゃないアッガイ乗らないの?
無印自由→カズイとか


225:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 02:16:55
新たな一歩を踏み出したアッガイにこそ意味はあるのです

226:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 07:33:18
MSとして出るからアッガイにも価値がある
ということでアッガイ大戦は投下ペース落とせ
本家職人さんが機会を飲まれてる可能性あるぞ

227:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 09:47:45
フレイ、アイシャの和服姿が目に浮かんできたぜ。
GJ。

228:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 11:20:38
>>226
失礼なことをいうな!!
でも他の職人さん投下マダー

229:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 17:30:43
アガーイ戦争というからには全キャラアガーイに乗って戦うべき

230:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 17:39:00 Z7XBfHjN
だからカズイにフリーダム

231:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 18:27:26
じゃあ>>222は黒歴史で消去な
カズイが主役でフリーダムアッガイに乗ってキラもシンも倒す話に変更汁
ギャグは却下、ハードでシリアスに池


次レスが五分以上後ならアガーイ戦争は強制的に路線変更してくだ差異

232:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 18:39:42
というわけで現状維持で

233:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 18:44:44
なにがそんなに不満何だ?

234:まさか阻止されるとは
06/05/20 18:54:51
いや、不満というか…単純に俺の願望
いろんなレスのいろんな要求を全部消化していたので、ちょっと強気に要求してみた


正直スマンカッタ悪カッタ

235:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 19:02:18
>>234
阻止されてはいないが?
でもほら、アッガイなんだし♪

236:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 19:41:59
投下マダー

237:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 20:08:16
そう言えば、「戦慄の茶色」書いてた職人何処行ったのだろう?

238:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 21:21:40
「デスアッガイ」
「戦慄の茶色」
「舞い降りる爪?」
職人さん、投下待ってます
「アッガイ大戦」投下準備はよろしいですか?

239:通常の名無しさんの3倍
06/05/20 22:48:37
 反射衛星砲レクイエム、それは月面に存在した地球連合軍の切り札だった。
廃棄コロニーにゲシュマイディッヒパンツァーを搭載し、無理矢理ビームの軌道を曲げるという荒業中の荒業兵器だ。
対空掃射砲ニーベルングといい超大型MSデストロイといい、連合はつくづく無駄な大型破壊兵器がお好きなようだ。
ホームランバッターばっかり集めても試合に勝てるわけではないと、かつてどこぞの野球チームが証明してみせたではないか。
で、だ。今、そのレクイエムの跡地にあるのは……。
「な、何だアレはぁ?」
 エターナルのブリッジでマーチン・ダコスタが素っ頓狂な声をあげる。だが、それも無理はない。
何せ、エターナルの目前に屹立しているのは、鈍く銀色に輝く大きな大きなアッガイの像――
「はははは!ようこそラクス・クライン!鎮魂歌のコンサートに!」
 その周りをふよふよと漂うはミネルバだ。すっかり議長シートとなってしまった最後尾の席で、
ギルバート・デュランダルは自己陶酔の極みにあった。彼の周りを薔薇の花びらが舞う(エセピンクがばらまいている)。
「これぞ名付けてアガイエム!発射されたアッガビームは地球に降り注ぎ、人々のDNAにアッガイ因子を植えつけるのだよ!」

「何ということを……それで人類がアッガイ好きになっても、それは作られたアッガイ好きでしかありえません!」
「ラクス、もう議長に話は通じない!」
「とりあえず、僕はストライクフ(略)で出てアレを潰してくる!」
「……やっぱ俺も行くの?」
 出た、ラクス陣営お得意の勝手に結論出して問答無用に攻撃戦法。

「ほほう、これを見ても戦いを挑んでくるというのかね。では、こちらもMSを出そう!」
「思いっきりホームランを狙ってきます、見ていて下さいギル!」
「ルナマリア・ホーク、今日もビシバシビンビンよー!」
「……俺、もう全てから降りたいんだけど」
 あああ、こっちはこっちで泥沼迎撃かよ。何のためにアガイエムにエターナルを誘い込んだんだ。

 かくて、巨大アッガイ砲アガイエムの周りで繰り広げられる第二回戦。
スフアガ、イジアガ、バカヅキ組対デスアガ、レジアガ、インアガのトリプルトルネードタッグバトル。うーん、シュールの極致。

「おおう、戦闘が始まってるじゃないか!青き清浄なる地球戦隊ナチュラール、突撃敢行!」
「はははは、私のレクイエムをこんなに素敵に改造しおって!コーディネイターの癖に生意気だ!横取りしてやる!」
「お願いですからモニターの前に立たないで下さいと、何度言わせるんですか!」

「むむ、いい具合にこんがらがって乱戦状態だ。これも私の夢!私の希望!私の究極の計画通り!」
「……それはそれとして、クルーゼ隊長、どうするんですか?」
「ちっちっニコル君、バトルロイヤルの基本は逃げ回って体力温存、だよぉ~?」(←既にクルーゼ陣営に馴染んでいるユウナ)

 嗚呼、ドミニオンとヴェサリウスが加わり四つの船と多数のアッガイで宙域は大混戦。
ここにジュール隊とエクステンデットがいなくて良かった。いたら本当に一帯がアッガイだらけになってしまう。

「その戦い、待ってくれー!」
 ちょ、誰だよ、この上さらにややこしくしようという乱入者は!
……って、おや?アレは……フリーダムにジャスティス、セイバー(注:全部アッガイ)の余り物の乗り替わられMSたち……?

 混乱する戦場に待ったをかけるMS、それはフリーダムアッガイ(以下フリアガ)、ジャスティスアッガイ(以下ジャスアガ)、
そしてセイバーアッガイ(以下セイアガ)!それに乗っているのは、何とカズイ、サイ、トールのメサイア料理人三人組!
アガイエムを舞台に、カズイの包丁が、サイの鍋が、トールの伝票が唸る!そして乱れ舞うマグロのお刺身アッガイ仕立て!

 かどうかは、さだかではない。


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