05/09/13 17:26:02
>>514
前スレからのコピペ
拓は高校の頃こうやって歩きたかったんだという気がしていた。
公園横を過ぎて、電車通を歩く。いつのまにか二人は県庁前に来ていた。
どちらからともなく立ち止まり、ライトアップされた高知城を見上げた。
里伽子は無防備にぽかんと口を半分あけて、見上げていた。
拓は里伽子の肩を抱いて、彼女が避けるそぶりをしないのを幸い、
いっきに引き寄せてキスをした。
あわてて、体をはなして咳払いをしていると、
「ねえ、あたし、一年以上もこの街にいたのに、お城、
こんなふうに見たの初めてよ。きれいじゃない?」
とひどく感動したようにいった。
ぼくはなんともいいようがなくて、うんと頷いた。
内心ではなんなんだと面食らいながら。
ここで<つづく>となり、キスシーンのエピソードは終る