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非接触IC「FeliCa」の暗号が破られたとする雑誌記事に対し、ソニーは「事実無根だ」と真っ向から反論している。
2006年12月20日 20時28分 更新
ファクタ出版は、同社が発行している経済誌「月刊FACTA」の1月号(12月20日発行)に「ソニー 暗号破られた『電子マネー』」という記事を掲載した。
記事の内容は、電子マネー「Edy」「Suica」や、おサイフケータイクレジット「iD」「QUICPay」「VISATOUCH」といったサービスに採用されている非接触IC「FeliCa」の暗号が破られたというもの。
研究者らは情報処理推進機構(IPA)に連絡し、IPAも暗号が破られたことを確認した、としている。
記事ではFeliCaの暗号が危険な根拠として、(1)FeliCaは共通鍵方式を採用したため、公開鍵方式に比べて破られやすい、(2)現行 FeliCaが採用しているEEPROMを利用したシステムではセキュリティのレベルが低い、という2点を挙げている。
また、暗号解析のデモンストレーションを見たという人物が「本来は見えないはずのIC内の情報があっさりと見てとれただけでなく、その改変も可能だった」とコメントしている。
ソニーは11月7日に富士通と共同で新しいカード向けFeliCaチップを発表しているが(11月8日の記事参照)、記事ではその理由を、現在流通している第1世代のFeliCa(EEPROMを採用)に代わり、
FRAMを採用した新バージョンのFeliCaを採用することで、セキュリティレベルを上げられ、安全性をアピールできるためだとしている。
>>2-10に続く