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>>150
こっちもあったぞ
537 名前: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/08/25(金) 09:37:44 ID:???
おなかすいたーっ!
遠慮のない大きな音と、通常発するであろう第一声とは異なる発言を伴って
俺のかわいい人は元気よく玄関から飛び込んできた
「グッドタイミング。ちょうど飯できた所だよ。…長い事お疲れ様だったね。楽しかったかい?」
ふうっ!つかれたー!とソファーに座る俺の隣へと、深く体を沈める彼に向かって笑顔を向けた。
いろいろあった事はよく知っている。彼は時に悩み、イラつき…でも確かに楽しんでいた。
…君の思い出に残るものは楽しい事だけでいい。
だから俺はあえて楽しい事を聞いた。
「ん~?どうだろうね?思ってたより楽しかったんじゃない?
わけわかんない事も多かったけど……うん…楽しかったよ」
少し照れながら、彼は最後を少し言い直した。
そんな彼を愛しく思い両腕で引き寄せ、どこにもいかぬようぎゅっと包みこんだ
どこかに消えてしまいそうな錯覚に襲われたから。そして呟いた
「…おかえり。」
どこにも行くな。俺は君のホームなんだからな。君が俺のホームでもあるけれど…
そんな気持ちを込めて。
彼は何かいいかけたが、俺の背中に手を回し微笑みながら
「…ただいま。」
…僕はどこにも行かないよ…だって君は…僕のホームだから。
僕が君のホームでもあるけど。…なんて言わないけどさ。
暖かい夜がふけていく。これから幾日も重ねられる二人の日々に思いを馳せながら。