06/11/19 16:01:37
(続き)
「ぬあんですってー! 明日から1週間フランスに出張っ!? ちょっと!アタシ聞いて
ないわよっ!」
「うん、今朝急に決まったんだ。フランス支部での会議に出席することになってね、明朝
の便で出発することになったんだ。それでね、会議で本部代表としてプレゼンするんだ
けど、なにしろ急に決まったんで資料が全然できてなくってさ、今日は非常要員以外の
作戦課職員は全員泊り込みで準備に追われることになりそうなんだよ。ゴメンねアスカ、
しばらく寂しい想いさせるね。僕がいなくても大丈夫?」
「フ、フン! べ、別に1週間くらいアンタがいなくったって、アタシは全然平気だけど
ねっ。」
「…そっか、そうなんだ…。それならいいんだけど。……僕はアスカが側にいてくれない
と、ちょっと…いやすごく寂しいけど…仕方ないよね、仕事だし…。」
「…」
「なるべく早く仕事終わらせて帰ってくるよ。あと、毎日電話するし。」
「ちゃんと食事摂ってね。僕がいないからって、インスタントばかりで済ませちゃダメだ
よ。」
「シンジ……ワザとやってる…?」
「それから…、え? 何?」
「…違うわよね。そう、アタシはアンタがどんな嘘を言ってもすぐ見抜けるわ…。アンタ
は嘘をついてない。」
「えと、何言ってるの、アスカ?」