06/07/10 00:54:36
>>345 ~ >>350 >>369 ~ >>374 のつづき。
朝が来た。
目を覚ましたミサトは状況が読めずにうろたえていた。
昨日、碇司令に散々文句を言われ、腹が立った。
だから夜になって、リツコと一緒にヤケ酒を飲んだ。ハシゴした。
五軒目までは覚えているが・・・、そこから先の記憶が・・・。
なぜ、自分とリツコがそろってレイの部屋に寝ていたのか?
そしてなぜ、かわいいかわいい究極美少女のアスカがブス犬に成り下がり、レイの脚の
指を舐めているのか?
しかも足を舐めるアスカの嬉しそうな顔・・・。
それは、間違いなく真性マゾの顔だ。再起不能の様相を呈している。
一体、なにがあったのか・・・? 誰がアスカをそうしたのか・・・?
謎だ。全てがミステリーだ。
「ミサト、とにかく本部へ行かないと、遅刻になってしまうわ!」
リツコに言われて我に返ったミサトは、「そ、そうね」と立ち上がり、顔を洗った。
「馬鹿者! 君たちは何をしていたんだ!?」
第一発令所に到着するなり、副司令に叱られた。これもまた、不可解だった。
エースパイロットのアスカをダメにしたことが、すでにバレているとは考えられない。
「は・・・? 何か問題がありましたでしょうか?」
ミサトが言い、リツコは腕時計を見た。
「副司令。ギリギリですが遅刻ではありませんよ・・・?」
「遅刻!? 何を言っておるのかね!? 昨日なぜ無断欠勤をしたのかと訊いておるの
だよ、私は!」
「無断欠勤・・・!?」
リツコは再び腕時計を見た。そして愕然とした。
「な・・・!? 一日・・・一日記憶が飛んでいる・・・!」
「何ですって・・・?! あ・・・ホントだ・・・!!」
ミサトも口を開けたまま立ちすくんだ。
「ふああああ・・・・」