06/08/06 13:15:56
―翌日―
「よぅ、碇!」
「あっおはよう」
「昨日の作戦、覚えてるか?」
「えと、女の子との距離を縮めるには…相手を誉める事と、共通の話題を見つける事だったよね」
「完璧だな、碇なら大丈夫さ。昨日教えた通りにやるんだぞ!じゃ俺は図書室に寄るから。」
「あっ、ちょっと待ってよ。」
昨日の話をまとめると、女子は誉められるのが弱いからとにかく誉めて好感をもたせる。そんなの簡単だから僕にだって出来そうだ。でも、相手は綾波だもんな。なんかだんだん不安になってきた………。
「そこ、通してくれる?」
わぁぁぁぁぁぁ
「あっ、綾波!!」
「……」
しまった!綾波の顔が険しくなった。きっと変なリアクションしちゃったから不信がってるんだ!
「お、おはよう」
慌てて無理矢理に不自然な笑顔をつくった。そして教室まで並んで歩く。
さっきはイメージ悪い事しちゃったかな。名誉挽回しないと。あぁ、でも恥ずかしい、どうしよう。
……がんばれっ碇シンジ男だろ!
660:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/06 13:20:00
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ。」
「さっきから何を言ってるの?」
ハッ。な、何か話さないと!
「あ、あのさ綾波!えと…今日は、いい天気だよね」
綾波が少し不思議そうな顔をして、確認するように窓を見た。
「そうね、碇くんも雨が好きなのね。」
しまった。今日は雨……
661:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/06 22:05:45
放置されてんな
可哀想だから感想を書いてやろう
糞
よかったな
662:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/06 22:19:15
何処をどう見たら放置されていると認識できるんだと(r
663:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/06 22:20:16
>>656-660
乙であります。
664:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 00:26:53
>>656-660
乙。「碇くんも」に期待大。
つづきヨロ。
>>661
まぁスレタイでも読んで落ち着け。
そんなにクロック早いのは藻前だけさ。
665:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 01:31:24
(;^ω^)おっおっおっ
(;^ω^)でるおっ
ヽ:: / o
O )/ ドピュ!
__,ハ__゚
/ Y \
/ _ノ ヽ、_ \
/ o゚⌒ ⌒゚o \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
`=============’
i |
| |
| ノ ( :|
| ⌒ |
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| |
666:蚊
06/08/07 04:42:32
特務機関ネルフ。
そのゲートを出た一人の少女。青いショートヘアーで目の色は不思議な事に赤だ。
肌は真っ白で、とにかく美しい。
彼女は綾波レイ。エヴァンゲリオン零号機のパイロットだ。
レイが帰宅中に気の弱そうな、そしてどこか優しそうな少年が「綾波!一緒に帰ろうよ。」と無邪気に話し掛けて来た。
彼はエヴァンゲリオン初号機のパイロットの碇シンジ。
レイは無邪気で優しいこの少年に好意を寄せていた。
レイは好きな男の子と一緒に歩いている。
頬を染めて、ボーッとしていた。
「綾波…一緒にご飯食べない?」
何とシンジの方からお誘いがかかった!
だが、後ろから茶髪で長い髪の美少女が不自然なほどおしりをフリフリしながら近づいてきた。
性格以外は最高のこの女の子は惣流・アスカ・ラングレー
レイにデレデレしているシンジの方を急接近していた、アスカが引掴んで思い切り引っ張った。
「バカシンジ!」その直後
「うわっ!!」
と言ってシンジはアスファルトに頭を打ち付けた。
アスカとレイはシンジが一向に立ち上がったり、痛がったりする代わりに後頭部から血が大量に流れている事に気付いた。
667:蚊
06/08/07 05:06:26
しかもシンジは目を開けない。アスカがしゃがんで、揺する。
「ファースト!あなたは救急車呼んで!」
「分かったわ。」青い髪を揺らしながら電話を探しに走るレイ。
ドサッ
アスカは視線を上げた。誰かが大量に束ねた書類を落としている。
そこには今は一番最悪な人がいた。
「シンジ!どうした!?」
サングラス、髭、手袋。
シンジの父親であり、ネルフの総司令、碇ゲンドウ。
「セカンド!何があった!?」
司令が混乱して訳の判らない事を喋っている。「赤木リツコが爆発!」とか、「冬月は使徒だ!」とか本当に訳が判らない。この状態で何を言えばいいのかアスカには判らない。そこへ、丁度息を切らしたレイが到着した。
「救急車呼んだわよ。あと十分位で来るわ。」
相変わらずゲンドウは、「エヴァに地盤をぶつけろ!」とか「実は私が使徒のボス!」だ。
救急車が目の前に止まり、白衣を来た医者か救急隊員がシンジを担架に乗せて車の中にいれる。
もう三人目の隊員がレイに尋ねる。
「綾波さん?さっきの通報の。」
ハキハキと質問する隊員は少し足踏みし焦っているようだ。
「はい。綾波レイです。同伴はそこの惣流・アスカ・ラングレーさんと、碇ゲンドウさん。」
レイも負けずに素早く適格に答えた。
668:蚊
06/08/07 05:35:06
ゲンドウとアスカは救急車に乗り込んでいた。
隊員に事故当時の説明をアスカがしていた。
アスカはゲンドウが呆れた顔をしてるのも、シンジの寂しい顔にも堪えれなくなり、「私のせいでシンジは…」ばかり繰返し呟いていた。
五分後
ゲンドウが立ち上がり、アスカの肩をポンと叩く。
「大丈夫だ、シンジは、あぁ見えて結構強いからな。」
アスカはゲンドウが少し笑った気がした。
「司令…ごめんなさい…。シンジ…ごめんね…。」
アスカは涙ぐんで呟いた。
その後に、「第三新東京都市立大学附属病院」に運び込まれ、一日がたった。
ゲンドウは仕事に戻ったので、
診察結果を聞きにアスカは医者の部屋へ向かう。
「シンジ君の後頭部の血管が切れていました。止血縫合を施すと完全に止まりましたので、一週間程安静にしてればすぐに治ります。意識がなくったのはショックです。後遺症は…まぁ、まず考えられません。意識が戻ったら室内にある、お知らせボタンを押して下さい。では…」
669:蚊
06/08/07 05:50:48
アスカは気が楽になり、スキップしながらシンジの部屋のドアまで辿り着いた。
中から話声が聞こえるので、好奇心で盗み聞きしてしまった。
「ねぇ、シンジ…本当に自分で転んだんでしょうね。」
シンジのお母さんの…碇ユイさんの声だわ。
「母さん…。疑わないで!
アスカの事好きじゃなくて愛してるんだよ!僕は本気だよ!」頼りない細い声、無邪気な声、優しい声、シンジの声だわ!
ガララララ
「シンジ!!」そう叫びながらシンジに近づいて、抱き締めた。「アスカ…!」
シンジもアスカに手を回し、ギュッと抱き締めた。
ゲンドウもいつの間にか出現しゲンドウとユイは並んで椅子に座り、夫婦で将来の夫婦をユイはニコニコ…ゲンドウは少し暖かく…見守っていた。
670:疾風の名無し名人
06/08/07 06:15:38
>>666-669
です。名前の欄に手違いがありました。
御詫びといっちゃあ何ですが、短編を書いて置きます。叩くのは結構ですが、理由の箇所をつけて下さい。
ネルフ第一発令所にて
「赤木君、少し来たまえ、」
グラサンと手袋に髭を装備したオジサンが、自分の席に結構若い女博士を呼び出した。
「はい、今行きます。」
タッタッタッ。
初めて碇司令の机の裏見たわ…。ユイさんの写真だらけ……。
「ところで、今日の夜は予定…
博士が言葉を遮った。「合コンは無理です。」
「…ゼーレの会議なんだが…?」
赤木博士は顔を真っ赤にして「………分かりましたぁ!」と言ってどこかに行ってしまった。
671:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 08:34:48
>>670乙
・問題点①
>叩くのは結構ですが、理由の箇所をつけて下さい。
こういうのを書くと更に叩かれるであろう事がなぜ分からんのだ。
そこまで低脳中学生に批判されたいか?
読者>>>>>作者、という立場をわきまえろ。
・問題点②
>>666-669
改行くらいしておいた方がいい。
・問題点③
>>668
>「第三新東京都市立大学附属病院」
なんか、いろいろ変だよw
・問題点④
全体として読みにくい部分が多すぎる。違和感ありまくり。
自分で読んでて気づかないか?
672:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 08:41:55
・問題点⑤
どこがLRSなんだよ。即死しろ。
673:671
06/08/07 08:59:47
>>670
・問題点⑥
コテ叩きってワケじゃないんだ。ちょっと聞いてくれ。
名前欄のさ、「疾風の名無し名人」 ってのがあるじゃん。
普通、名前欄ってのは出来るだけ厨房を刺激しないような安全な名前にするものでしょ?
第一、「名人」ってのもなあ~
君が職人志望なのは分かる。でも自分から名乗るのもなあwww
余程、君が自分の文章に自信があるのなら別だけど。
こんなこといっちゃ駄目かもしれないけれど…君の文章はあまり上手くない。
問題点①~④、⑥より。
改善点は多いと思う。
でも、真の職人というのは批判されようが罵倒されようが、意地でも投稿を続行するものなんだわ。
だから君もこのスレに足跡を記した以上は、責任もって書き込み続けるべきだ。逃げるなら今だぞ。
674:671
06/08/07 09:06:30
まあ、俺はSS書いたことないけど。
言いたい放題スマンかった。
675:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 09:18:36
角の煽りに対するスルーっぷりを見習ってくれという事だ。もはや彼はスルー職人といえる…
676:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 09:35:34
>>670
乙。 これで終わってるという前提で。
・問題点 7
嫌がらせなら嫌がらせで、
身悶えする程のLRS展開が身震いする程の大どんでん返しで地獄のようなLASオチ、ってネタを
きっちり書いてよ。
大事な「どんでん」がなんでこうまで手抜きの中途半端?
> アスカは気が楽になり、スキップしながらシンジの部屋のドアまで辿り着いた。
そんな脳味噌軽いヤツおらんやろ。お前が怪我させた事実はミジンコほども変わってないぞ、とか。
> 「ねぇ、シンジ…本当に自分で転んだんでしょうね。」
> シンジのお母さんの…碇ユイさんの声だわ。
> 「母さん…。疑わないで!
> アスカの事好きじゃなくて愛してるんだよ!僕は本気だよ!」頼りない細い声、無邪気な声、優しい声、シンジの声だわ!
シンジ、それじゃ話の展開が異空間だよ。
好意的にとっても「アスカがやりました」って言ってるようなもんじゃん、とか。
・問題点 1) 補足
>叩くのは結構ですが、理由の箇所をつけて下さい。
具体的箇所まで指摘してもらって、それを叩き呼ばわりする気かよ。
そういうのは批判とか批評とか言うんだ。
・問題点 7) の問題点
そんなことができる能力があればLASスレで神になってんじゃねぇの?
677:じんひろ
06/08/07 10:48:51
俺はこんじや~~~~~~~~~~
678:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 10:52:28
>>677
……kwsk
679:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 11:57:15
ここでは嫌がらせSS投下だとか、非現実スレでは聞いてもないのに「LASは現実」とかいうレスがばっかだし、なんでそんな自己主張激しいの?
頼むから自スレでやってよアスカ
680:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 12:56:07
釣りだろ
681:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 13:10:29
ところで >>670 は LAS投下スレの疾風(ry と同じ人?
……下手さの種類がちょっと違う気もするから、ダシにされて劣化コピーされただけなのかな……。
いや、むこうで褒めてもらえなくて、泣きながらこれ書いたのかなってちょっと想像しちゃった。
勘違いならご無礼御容赦を(もちろんあっちの「疾」氏 に)。
そうでなければ、まぁ、元気だせよ。
682:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 14:49:55
必死に解説するところがキモチワルイヨー
683:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/07 15:33:01
今日は朝から雨が降り続いている。
湿気も多いし、なんだか嫌な天気だ。
「あ、ミサトさん、コレお弁当です。」
朝、僕はミサトさんに手作りの弁当を手渡した。
最近は、三人の弁当を作るのは僕の日課になっている。それに、中々好評である。
「今日もありがとうね…シンジ君…」
「ええ、どういたしまして。」
今日は朝からミサトさんは暗い。
まあ、理由は分かりきっているが。
「ごめんなさいね…私のせいで…」と、ミサトさんが弱弱しく呟いた。
それに、決して二日酔いの影響ではない。
「いいんですよ。もう。三日我慢すれば済むんですから。
それじゃ気をつけていってらっしゃい。」
「ええ…いってきます…」
ミサトさんは肩を落としながら家を出た。
684:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/07 15:35:44
事の顛末はこうだ。
不良に絡まれていたレイを僕らが助けた翌日の放課後のこと。
なんと、僕がやっつけたリーダー格の両親が学校まで怒鳴り込んできたのだ。
彼らは大体、次のようなことを主張したらしい。
子供が夜の公園で乱暴な中学生の集団に襲われた。
確かにこちら側にも「わずかながら」過失はあるが、自分達の子供は現に怪我をしている。どうしてくれる。
彼らは病院の診断書(顔面の打撲・鼻骨折・その他)とやらをひらつかせて、学校側に謝罪と関係者の処分を求めた。
応じなければ弁護士に相談するという。
そして、対応した校長先生はその場で関係者の処分を約束してしまったのだ。
リーダー格の両親に対して、学校として謝罪までしたらしい。
その両親は嫌味を撒き散らしながら帰ってしまったそうだ。
その直後の職員室の喧騒といったら…
僕が直接見ていた訳ではないが詳細は委員長が教えてくれた。
ドアの隙間からこっそり見ていたらしい。
685:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/07 15:36:30
「なんですってェ!
アンタ!冗談も休み休み言いなさいッ!」
放課後の職員室にミサトさんの怒声が響く。
怒り狂ったミサトさんが凄まじい剣幕で校長に詰め寄った。
「葛城先生、抑えて抑えて!」
同僚の教師達がミサトさんを必死でなだめる。
このまま放っておくとどうなるかは明白だ…
「…葛城君…本当に残念だが…今言った通り…」
と、校長先生が額の汗を拭きながら言った。
「ふざけんじゃないわよッ!
こっちの言い分はどうなのよッ!こっちの言い分はッ!」
「学校としては…これ以上事態を複雑にするわけには…だから…」
686:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/07 15:39:03
「…レイだって…もう少し傷が深ければ…縫うとこだったのよ…」
ミサトさんの声が急に低くなった。
怒りのボルテージが急激に上がってゆく…
その後の校長のコメント…
「向こうの言う通り…こちらにも…過失が…」
「女のコを…三人がかりで…恐喝するような…連中の…言うことを…ねェ…」
ここで、危険信号を察知した加持先生が慌ててミサトさんを抑えにかかったのだが…
「へいへい素直に聞くのかッ!アンタわあッ!!」
校長の顔面にミサトさんの拳骨が炸裂した。
かくして、碇シンジ・鈴原トウジ・相田ケンスケ、以上三名の自宅謹慎三日間が決定した。
687:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/07 15:54:21
謹慎三日といっても、日曜が間にあるから実質的には四日だ。
四日も家で何しよう…ペンペンの相手でもするのかな…
そういえば、もう8時10分過ぎだ。
レイもそろそろ行かなくてはならないだろう。
が、彼女は学生服に着替えてすらいない。
「レイ、これお弁当。
もういかなきゃ遅れるよ?」
「いらないわ。」
レイがきっぱりと言った。
「えっ?」
「私、今日は学校に行かないもの。」
予想外の言葉に僕は驚いた。
ミサトさんによると、レイは去年一年間、無遅刻無欠席だったそうだ。
「な、なんでだよ。」
「助けてもらったのに…
私だけが行くわけにはいかないわ。」
ああ、そういうことか。
つまりレイは謹慎中の僕たちを気遣ってくれていたのだ。
「そんな…僕たちのことなんか、気にしてくれなくてもいいよ?」
688:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 15:55:17
うおっまぶしっ
689:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/07 15:56:11
「いいの。私は行かない。」
「よ、よくないよ!
それに君は何も悪いことをしてないじゃないか。
さあ、早く行きなって。」
レイはしばらく黙って考え込んでいたが、突然立ち上がって台所まで歩いていった。。
冷蔵庫を開けてミサトさんの缶ビールを一本取り出すと、その中身をジョッキに注いでゆく。
「レイ、な、何してるの…?」
レイは無言で冷えたビールを飲みだした。
「え…えええ!?」と僕は素っ頓狂な声をだしてしまった。
が、レイは全く気にとめずにそのまま飲み干してゆく。
完全に空になったジョッキがごつん、と机に置かれた。
底に僅かに泡が残っているだけだ。
そして呆然と立ちすくんでいる僕には目もくれず、携帯電話を取り出すと学校に電話をかけ始めた。
690:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/07 15:56:59
「2-Aの葛城レイと申します…生活指導の加持リョウジ先生はいらっしゃいますか?」
しばらくして加持先生が電話に出たようだ。
『やあ、葛城の妹さんだね?俺に何か用かい?』
受話器の向こうから快活そうな声が聞こえてくる。
「私を謹慎処分にしていただけませんか?」
『いきなり面白い事をいうなあ君は…ハハハ…
だが、何もしてないのに君を謹慎には出来ないよ?
例の件は俺も本当に残念だと思っているが…』
「たった今、お酒を飲んだの。中学生の飲酒だから私は謹慎処分ね。
葛城先生にも…ゲプッ…連絡しておいて下さい。さよなら。」
『お…おい…ちょっと待…』
レイは電話を切ると静かに言った。「これでいいわね。」
僕は完全に気圧されてしまった。
人は見かけによらないとはまさにこのことだ。
「で…で…でも…僕も君も家でじっとしていなきゃ駄目なのに…
それに…やることもないよ…?
家で何するつもりなの?」
レイは何も言わなかった。
やはり、そこまで考えていなかったのか。
691:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/07 15:59:36
#今日はこのへんで。
#でもあとで、また投稿するかも…
692:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 16:04:21
自分の都合が悪くなるレスはスルーか…
まさに外道だな
693:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 16:16:11
>>691
乙。
面白いw
694:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 16:48:00
確実に上手くなってるww
695:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 17:06:59
>>692 って、>>675 について言ってるの?
アンカー無しじゃ話がわからん。
696:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 17:32:04
>>695
いや、角さん、批評と呼べるものにはちゃんとレスを返してると思うし、ただの叩きや煽りをスルーすんのは基本。いちいち煽りを相手してたらグダグダになるからな。
なので>>675の言うスルー職人ってのは褒め言葉だろ。
というか、これは俺もだが>>692みたいのはスルー推奨
>>691
乙
レイにゲップをさせたのはLRS史上あんたが初めてだ多分w
697:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 18:25:25
疾風の名無し名人て前LASスレでエロ小説書いてなかった?
698:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 20:40:06
全然スルーできてませんね馬鹿w
角は自分の都合の悪いレスはシカトですか?
答えろやハゲ!
てめえみてえなやつはくたばれやボケ!
699:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 20:41:19
>>696
> レイにゲップをさせたのはLRS史上あんたが初めてだ多分w
more love, more happy ;v.Rei
なんてのが……
700:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 20:44:57
うんこMAX
701:695
06/08/07 20:45:35
>>696
いや、マジで判断に困ったんだわ。別の文脈があったからさ。
なんかちゃんと言いたいことがある人なんじゃないかとか思っちゃって。
うん、もう困ってないけど。
702:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 20:49:11
==============冂=========冂=========冂===============
ノ ̄ ̄ ̄.ノ ̄ ̄ ̄|  ̄ ̄ ̄|  ̄ ̄ ̄|
ノ Z ノ 武 .ノ 食 | 堂 |
-─-─-' '-─-─'└─-─└-─―-┘
┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐
らっしゃいなのさ~ | | | | | た | .| | | | | | .| |
| コ | | 手 | .| だ | .| 毒 | | 乙 | | カ | .| フ .|
| ロ | | 羽 | | じ | .| | | カ | | タ | . | グ .|
,-――-. | コ | | 先 | .| ゃ | | 丼 | | レ | | ワ | | 刺 .|
/ | . | ロ | | | .| ス | | | | |.| | き | | し .|
l"Z武食堂 l. | ッ | | | | ル | | | | .| | そ | | |
lー――l. | ケ | | .| |
703:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/07 20:54:52
Z武が武藤敬司に勝利
○Z武-武藤× (56秒 コロコロダイブ)
ドラゴンスクリューもシャイニングウイザードも効かないZ武に手も足も出ない武藤。
奥の手の毒霧も眼鏡をかけたZ武には効果ナシ。
対するZ武は悪徳レフェリー西田敏行の手助けを借りて序盤から一方的に攻め立てる。
最後はトップロープからのコロコロダイブ→超高速3カウントで完勝。
試合後武藤は「試合前の握手を拒否され、さらに試合中ずっと
『ちょっとまって、おいらを攻撃するの?ただじゃすまないよ』と言われ完全に足元をすくわれた。
腕を磨いてまた手合わせ願いたい」と語った。
Z武は「スポーツマンシップが、次のリーダーシップだ。」と言い残し足早に会場を後にした。
704:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/08 00:07:13
初めて投稿するです。よろしくです。
705:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/08 00:10:57
空。どこまでも青い、どこまでも澄んだ空。
―それはきっと、一点の曇りも、少しの迷いもない私のココロ。
雲。白い、綿のような柔らかい雲。
―それはきっと、あの人に向けた私の想い。あの人を、包み込むように。
白と青の向こうから射す、まぶしい光。太陽。
―それは、ヒトが恐れた暗闇を削り取るモノ。
私は、私のことがよくわからない。
私の心の奥底に、わら人形のようにぽっかりと穴の開いた部分があるから。
その暗闇が、怖かった。だから、それを埋めようとした。
前は、碇司令を想うことで。
でも、碇司令では埋められなかったのだと思う。
いつからか、碇司令のことを想っても、虚ろな不安が癒されることはなくなってしまった。
なのに今、日の光の暖かさが私の暗闇を溶かしていく。空っぽな私のココロを、満たしていく。
まるで―あの人みたいに。
706:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/08 00:14:01
気がつけば、両手をいっぱいに太陽に伸ばしていた。
その光の暖かさに、私のココロに水を差してくれたあの人を重ね合わせていたのかもしれない。
でも、いくら腕を伸ばして求めても、遥か空のてっぺんにある太陽には届かない。
私のココロも―あの人に届かないまま終わるのだろう。
最後のこんな瞬間に気づくなんて。
碇君。
私、もっと、あなたと―
太陽の輝きがひときわ強くなる。世界が光に満ちていく。
それを最後に、彼女の思考は四散した。
707:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/08 00:15:54
ごめん、今夜はここまで。
708:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/08 00:26:45
>>707
乙。
次からもうちょっと書き溜めて投下してくれるとうれしい。
この分量だと、お話もなにも見えないから。
709:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/08 02:28:06
==============冂=========冂=========冂===============
ノ ̄ ̄ ̄.ノ ̄ ̄ ̄|  ̄ ̄ ̄|  ̄ ̄ ̄|
ノ Z ノ 武 .ノ 食 | 堂 |
-─-─-' '-─-─'└─-─└-─―-┘
┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐
らっしゃいなのさ~ | | | | | た | .| | | | | | .| |
| コ | | 手 | .| だ | .| 毒 | | 乙 | | カ | .| フ .|
| ロ | | 羽 | | じ | .| | | カ | | タ | . | グ .|
,-――-. | コ | | 先 | .| ゃ | | 丼 | | レ | | ワ | | 刺 .|
/ | . | ロ | | | .| ス | | | | |.| | き | | し .|
l"Z武食堂 l. | ッ | | | | ル | | | | .| | そ | | |
lー――l. | ケ | | .| |
710:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/08 07:04:43
ところで、ここに書いたやつを何処かのLRSサイトに寄稿するってのは、
やってもいいの?
もともとは投稿を目論んで書いた話なんだけど、あることで悩んでいて
途中で行き詰ってしまってて、とりあえず出来てる分だけ見てもらって、
皆さんの判断を仰ごうと思ってるんですが。
711:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/08 08:07:01
わからんが、俺は別にいいと思う。
これはあくまで一意見な
712:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/08 08:27:39
>>699
ほんとだw
713:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 08:30:49
レイは食卓についたまま俯いているし、僕も似たような状況だ。
互いに話す事もなくて、時間だけが過ぎてゆく。こんなのがあと四日も続くのかな…
しばらくしてレイが立ち上がったが、足下がふらついてかなり危なっかしい。
テーブルに手をついて、身体を安定させている。
「だ、大丈夫…?」
「え…ええ…」
突然、何かに躓いたのか転びそうになる。
「危ないっ」
慌てて立ち上がってレイを受け止めた。
レイは完全に僕にもたれかかっている。まともに立ってさえいられないようだ。
「ごめんなさい…私、お酒に弱いの…」
本当に申し訳なさそうにレイが言った。
そういえば、顔がほのかなピンク色にに染まっている。
それくらいならやめときゃよかったのに…
第一、この状態はちょっと困る…僕も一応男なんだよ…え…?
「ちょ…ちょっと…こんなとこで寝ちゃ駄目だよ…レイ…?」
「…」
714:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 08:32:15
レイはもう眠りかけだ。自分の足で立とうともしていない。
仕方なく、力づくで僕のベッドまで引きずっていく。
彼女はベッドに横たわるが早いか、安らかな寝息を立てはじめた。
やれやれ。もう完全に酔っ払いだな…
ミサトさんと何年も同居していると、人間、随分と変わるものらしい。
少なくとも、今のレイはミサトさんが言うような「機械みたいな」女の子ではない。
めでたく謹慎仲間となったレイ。
彼女の無防備そうな寝顔を、そっと横目にみながら僕はそう思った。
715:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 08:34:47
正午前、インターホンが鳴った。
僕がドアを開けると…
「オッス、元気か碇!」「おじゃまするで!」
なんと、トウジとケンスケが訪ねてきた。
二人とも謹慎処分を痛いとも感じていないらしい。
トウジ曰く、「謹慎なんて学生の勲章や!」
ケンスケ曰く、「こんなの春休みの延長だって!」
ただ、気になることがある。
「でもさ、『自宅』謹慎だったはずじゃない?外出てきちゃっていいの?」
「ええねんええねん。担任の家で謹慎するんやから問題ないやろ。」
確かにそうだ。
でも、彼らにとっては、これは謹慎になってないと思うけれど…
とにかく、彼らは勝手に上がりこんできた。
ケンスケのリュックがやたら大きいけど、何が入ってるんだろ…
想像する事に難くは無いが…
「お、おい碇、なんで葛城が寝てるんだよ?」
ケンスケは僕の部屋を開けて驚いたらしい。
レイはすうすうと柔らかな寝息をたてている。
「それが…実は…」
716:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 08:44:53
僕は事情を説明すると、二人は驚きのあまり口をあんぐり開けてしまった。
「明日は雪やな…」と、トウジがぽつりと言った。
ケンスケなど、言葉も無いようだ。
「そ、そこまで驚くことは…?」
「碇。あの葛城が、だぞ?」「よりにもよって謹慎、やで?」
二人とも、ただごとではない、という顔をしている。
「でも…僕が来る前から、君達はレイを知ってたんじゃないの?」
「ああ、葛城が小学生の頃からな。」ケンスケが答えた。
「無口な奴だったよなあ、トウジ。」
「ああ。いっつも本ばっかし読んどったな。
で…アレがあったんは…ワシが小学六年のころやったっけな…」
トウジが懐かしい事を思い出すように言った。
「そうそう、小六のちょうど今ごろだったよな…ひどかったよなあ…」
ケンスケが相槌を打つ。
「ふ、二人とも、なんの話してるの?」
「なあ、センセ。よう聞けよ。」
トウジが初めて真剣そうな表情をみせた。
「あ、うん。」
「葛城はあのころイジメられとったんや。」「それは、ひどく、ね。」
717:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 08:47:02
二人の記憶によると、始めは些細なものだったらしい。
誰かが「葛城の泣き顔を見てやろう。」と言い出したのだ。
いつも教室の隅でじっとしていた葛城レイ。
何にも興味を示すことが無い葛城レイ。
そして、誰も友達がいない葛城レイ。
葛城レイという少女は、いじめられっ子の条件を完全に満たしていた。
始めは授業中に消しカスを投げる程度。
消しカスは次第に大きくなり、紙屑や折れた鉛筆に変わった。
が、レイは当たってもみじろぎひとつしなかった。
次に靴を隠された。
レイは夕暮れ時まで下駄箱の前で立ちつづけていた。
用務員さんが落書きされ、泥だらけになった靴をみつけた。
レイはその靴を履いて帰った。
椅子に画鋲を仕掛けられた時…
その時に限ってレイの椅子に座って雑談しようとしたトウジが犠牲になった。
誰かに足を引っ掛けられた事もあった。
その場で派手に転んで、机が引っくり返る音が静かな教室に響いた。
レイは身体に異常が無いことを確認すると、何も無かったかのようにその場を立ち去った。
嫌がらせにも全く動揺しないレイに対して、苛立ちと、奇妙な好奇心が募っていった。
それにイジメっ子には、レイは決して誰にも告げ口をしない、という安全の保証があった。
どこまでやったら泣くんだろう。
718:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 08:53:12
そして、四月も終わりのある日の昼食時…
突然、レイの給食が引っくり返された。
落っこちた皿が金属質な音を立てならが床に散らばった。倒れたミルクが床に広がってゆく。
レイはゆっくりと目をあげた。
目の前にはクラス一の大柄が立ちはだかっていた。
これまでのイジメの主犯格であり、乱暴なことで有名だった。
さらに困った事に、先生は不在だった。
クラスの顔だったトウジも、給食当番をサボって屋上で寝ていた。
イジメっ子達にとっては絶好の状況だったのだ。
「葛城、てめえ、何で泣かねえんだ。」
大柄の少年は低い、凄んだ声で言った。
「…どいて。」
レイは大柄を押しのけると、落ちたコッペパンやハンバーグなどを皿に集めていく。
ドスン!という鈍い音がした。
わき腹を思いっきり蹴られたレイはそのまま床に倒れこんだ。
皿が空を飛び、集めた食材が再び勢いよく散らばる。
「無視るんじゃねえ!この人形野郎!」
719:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 08:54:20
さらに、レイの青い髪をひっつかむと勢いでロッカーに叩きつけた。
ガシャン、という鋭い音がする。
「ちょっと…多田野…!それやり過ぎだって…!!」
慌てた女の子達が悲鳴を上げる。
さっきまでは囃し立てておきながら、現金なものだ。
「うるせえ!こいつは俺を馬鹿にしてやがる!」と、大柄は叫んだ。
レイはゆっくりと身を起こすと、大柄の視線を真っ向から受け止めた。
「おい…何を見てやがるんだ…」
大柄の声が初めて微かに震えた。
数瞬後、蹴り飛ばされたレイが後ろの机に叩きつけられた。机が倒れて中の教科書が床に次々と落ちる。
レイは再び身を起こした。額が切れて鮮血が滴っている。
血が、レイの制服を染めてゆく。女の子達が本物の悲鳴を上げた。
にもかかわらず、再び大柄の目をみつめる。依然と感情をもたない目で。覗き込むように。
「なんだよ…やめろよ…やめろって言ってんだろォ…!」
悲鳴に近い声をあげた大柄はレイを更に蹴りつけた。まるでレイを少しでも自分から遠ざけたいかのように。
だが、しばらくして再び顔を上げたレイの顔、半分ほど血だらけになったその顔にも、全く感情は存在していなかった。
ロッカーに寄りかかって立ち上がったレイはゆっくりと大柄のほうに近づいていった…
トウジが給食当番をサボりきって悠々と帰ってきたのと、大柄が絶叫しながら教室を駆け出していったのは、ほぼ同時だった。
720:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 08:55:16
#修羅場って申し訳ありません。
#残りはあとで投稿します。
721:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/08 09:01:04
>>720
乙。
……ママン、つらいよぅ、くるしいよぅ、「大柄」に制裁を加えておくれよぅ。
722:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 09:02:12
>>719 最後のほう、読みにくくてスマン
723:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/08 09:27:44
>>720
ちょww多田野てwww
狙ったのか?ワラタそして乙
724:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/08 16:26:54
>710
問題は、投稿者が2chに上げた本人だという証明をどうやってするかだな。
725:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/08 17:11:06
>>724
トリついてるし、なんとかなるんじゃね?
726:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 18:46:02
>>723
狙ってませんwww
今初めて多田野を知りました…名前だけは聞いたことはあるんですが…
いつの間にか脳内に刷り込まれてたみたいです…恐ろしい事ですね…
727:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 18:47:48
「そんなことがあったんだ…」
僕は力なく答えた。これは僕にとってかなりショックな話だ。
「ああ。それ以来、みんな葛城からは距離を置いているんだよ。怖くてな。」
「多田野やったっけ、あいつもあれから学校来んようなってもうたしな。」
「で、問題はこれからなんだよ。碇。」神妙な顔をしてケンスケが言う。
「朝起きて、学校来て、飯食って、家帰って、寝る。
去年一年間も葛城は今まで通りやった。」と、トウジ。
「それなのにだな。今学期、葛城の様子が変なんだ。」「まだ新学期が始まって一週間しか経っとらんのに、やで?」
だから、いきなり変と言われても、なぁ…
「ど、どこが…?」
「オマエ、本当に鈍いやっちゃなあ。」「鈍いなあ、碇は。」
二人とも、ニヤニヤしている。
鈍いって…お前らに言われたくはないのだが…
「葛城はオマエを一日中、飽きずにみとるんや。休み時間も、授業中も、下校中も、やで?」
「昨日は特にヒドかったな。」
レイが…僕を…一日中?
「お、赤くなってきおったで?」「ほう、碇シンジ君もその気ありですかな?」
728:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 18:50:36
「な、何を…
トウジだって委員長を…」
突然、頭をグー殴られた。
「ま…まあ今は許したろ。
でや、それで挙句の果てに今日は飲酒で謹慎処分。
今までの葛城と比べるとこんなん信じられへんことや。」
「ここは、絶対に何かあったな、と憶測されるのが自然な流れではないかな?
どうだね碇シンジ君。」メガネをきらりと光らせながらケンスケが言った。
…僕…何かしたっけ…
「ぼ、僕は何もしてないよ…!」僕は思わず叫んだ。
「さ、吐いてまえ。な。」「楽になるぞ?碇。」二人が僕に詰め寄ってきた。
729:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 18:51:22
「鈴原君に相田君…何をしているの…?」
突然、後ろで声がした。
ケンスケとトウジが慌てて姿勢を正す。「おじゃましてまーすっ!」
レイが眠い目をこすりながら起きてきたのだ。
頭は寝癖でボサボサだ。
「ミサト先生の家のほうが落ち着いて反省できるんだよ。」と、ケンスケ。
「葛城、ビールって旨かったか?どんな味やった?」と、トウジ。
レイがぼそりと言った。
「麦茶にサイダーを混ぜたみたい…美味しくない…」
トウジと僕は顔を見合わせた。
確かにそれは美味しくなさそうだ…それなら、ミサトさんは味覚音痴なのだろうか。
「酔いはもう覚めたの?大丈夫?」
「ええ…でも…ごめんなさい…シンジの部屋を使ってしまって…」
「ええねん、コイツなんて別に気にせんで。」トウジが代わりに返事をした。
「そう…まだ眠いの…おやすみなさい…」
730:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 19:01:58
#また中途半端なとこで終わっちゃいます。
#ごめんなさい。
731:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/08 19:14:14
>>730
乙
732:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/08 19:18:56
うんこMAX
ブリブリバチュバチュ
733:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/08 19:39:32
>>730
乙。
つづきwktk
734:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/08 21:06:18
ふらぁ
「綾波っ!」
急に目の前で倒れかけた綾波にかけよる三人。
「あかん、二日酔いってやつや。部屋まで送ったる。おい!ケンスケ手かしてくれ!碇はなんか薬持ってきてくれ!」
「うん、わかったよ!」 そして綾波をベッドにねかしつけ、二日酔いにどう対処していいかわからない二人は、とりあえず熱をはかってみる。
「はい、綾波口開いて」
「……」
「あかん、もう寝ちゃったわ。……仕方ないな、綾波すまん」
体温をはかる為に、パジャマの第二ボタンまでをはずす。パジャマの上からでも綾波の熱を感じとれる。
735:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 21:44:33
その日の夜遅く。
ベッドに入ってしばらく経っているが、いっこうに眠気は湧いてこない。
今日は結構疲れたとは思うんだけどな…
レイはミサトさんに大目玉を食らった。いや、食らっている。
現在、居間で謹慎処分のオマケとしての反省文1200文字を書いているのだ。
レイにとってこれは想定外の事態だったらしい。
居間から話し声が聞こえてくる。
「ハア、これで800文字かぁ…
後400文字、何を書くゥ?レイ、あんたもちょっとくらい考えなさいよ!」
現在、レイに代わってミサトさんが反省文書いている。
「…午前8時20分頃、缶ビール350mlを冷やしたジョッキに注ぎ、飲用。
午前9時00分頃、泥酔状態に陥り…」
「…アンタねェ、そんな事しか書かないからさっき200文字しか書けなかったんでしょ?」
「…ならどうするの。」と、レイ。
深夜まで起こされたからなのか、少し機嫌が悪そうだ。
「アタシならビールの味とかも書くわね。」
レイがぼそりと言った。
「炭酸水に麦茶を混入した様な味。ひどく不味く…」
736:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 21:45:25
しばらくしてミサトさんが小さな溜息をついてから、落ち着いた声で言った。
「レイ、アンタも変わったわね…」
「そう…」
しばらくの間、部屋は静まり返った。
「シンジ君でしょ?」と、ミサトさんが唐突に言った。
ミサトさんの思考回路ってトウジと同じなのかな…
レイの返事は聞こえなかった。
「無理して言わなくてもいいわよ。レイ。
でもね…あなたはシンジ君と一緒にいる時、本当に嬉しそうに見えるの。」
737:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 21:46:18
「私が…嬉しそうに…?」
レイの声にはかすかな戸惑いが込められていた。
「あら、もうこんな時間ね。
続きは私が書いておくから、あなたはもう寝なさい。」
ミサトさんが優しく言った。
「え…でも…」
「いいのよ。まだ謹慎は三日残っているわ。
反省する体力くらい、残しておきなさい。
それじゃお休みなさい。」
「…お休みなさい。」
ミサトさんがレイを寝室に押し込んだようだ。
襖が閉まる音がした。
居間の明かりはしばらく消えることはなかった。
738:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/08 21:47:12
「メガネ買えよボケ」
レイは冷たく言い放った。
「なめてんじゃないわよ!!!」
739:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/08 21:50:48
#やっぱし中途半端は嫌いなんで、キリのいいところまで書きました。
#ストック使いきりです。次の投稿は数日後になりそう。
740:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/08 22:17:24
改行多過ぎ
レスが無駄に増えるだけ
もう少し押さえろ
741:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/08 22:19:50
>>939
乙
742:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/08 22:20:32
>>740
こんくらいで丁度よくね?w
743:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/08 23:38:47
>>739
乙。
>>740, >>742
この板だと(板ごとに違うんだよね?)1レスで最大 2KB or 32行 まで書けるらしい。
“改行”については「表現上の都合」とかあると思うし、
一行が長すぎるのは実際読みにくいけど、レスの過剰消費は抑えた方がいいんじゃあるまいか。
……というのも「小説投下スレなど、1レスの容量が大きいスレではスレ容量制限にかかって
レスが1000まで行かない場合もあります」なんてのをどっかで見たことがあって、
小説スレでそういうの、ちょっと見てみたい気がするのだ私は。
744:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/09 02:05:39
空行が多過ぎるんじゃないの
736とか内容カスカスの酷い有様だし
レスの水増しは勘弁して欲しい
745:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/09 03:14:57
>>744
> 空行が多過ぎるんじゃないの
でも段落間、発話間で一空行って書式は結構普通に見かけるよな。横書日本語って
段落間で行頭字下げだけだと読みにくい。2chのレイアウトだと殊に。
会話の発話間は俺も詰めちゃうけどね。実際「32行しか書けねぇのかよ!」って思
いとのせめぎあいだよね。
> 736とか内容カスカスの酷い有様だし
3(4?)レスでワンセクションで、しかもそれさえ全体のホンの一部ってとこで、
1レスつだけ抜いて内容が無いようとか言ってもあんまり意味ない希瓦斯……。「そ
のセンテンスいらね」とかって指摘の方が実効性がありそう。角氏の場合とくに。
まぁ、 >>736 の最後の改行は >>737 の頭にあった方がふいんき(ry 出るかなって
気はするかな。俺は専ブラで読んでるから、あんまし関係ないんだけど。
> レスの水増しは勘弁して欲しい
水増しってよくわかんね。投下するときって、投下レス数が多い方が嬉しい?俺は
どっちかてぇと、レス数が多くなるのは心苦しい上にめんどくさい。
と、以上は一行38文字・段落間空行無しのインデントのみ・センテンスごとの改
行無し。もっと長文の方がサンプルとしてはよかったかも知れんが、これ以上「言い
たいこと」の水増しは難しい。御参考まで。
746:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/09 06:30:35
角ってマジうんかす溜ってて汚ねえ、ケツ穴くらい掃除しろや
747:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/09 20:01:53
>結構普通に見かけるよな
2ch以外ではな。もし2chでこれ同様に空行入れてるのがあるなら紹介してくれ。
短編ならともかく、長編でこれをやってりゃ叩かれるだろ。
>1レスつだけ抜いて
1レスだけのはずがないだろ。全体的に内容が薄く、特に736は酷いから挙げただけ。
>水増しってよくわかんね
分からないなら黙っていたらどうかと。
怪文章を垂流して喜んでるヤツの考えることなど常人には理解できないだろうから。
748:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/09 21:04:04
>>747
お前は人を不愉快にさせない書き方ができんのか?
ガキ臭い反論なら他でやれ。
749:角 ◆uTN4HfUPlw
06/08/09 21:51:24
賞味期限6/4のところてん食べて腹壊しました。
病院行ったら感染性の胃腸炎だとか言われました。
すぐに治したければ入院が必要だそうな。
数日間は絶食&点滴生活。更に病院にはPC持ち込み禁止。
こうなる公算が非常に高いです。
もうおしまいだ。俺。
ということで、数日どころか当分はこのスレに来れそうにありません。
一応、それだけ伝えに来ました。
750:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/09 21:55:06
>>749
お大事に。
> 賞味期限6/4
あー……自戒の足しにはするが、同情は出来んなw
751:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/09 22:05:23
>>749
2カ月前のもんなんか普通やめとくだろww
まぁ頑張って治してまた来てな。待ってるわ
752:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/09 22:33:10
食ってから賞味期限に気づいたのか、
それとも知りながら食ったのか・・・どっちにしても無謀だよアンタw
753:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/10 00:33:52
>>747
> 2ch以外ではな。もし2chでこれ同様に空行入れてるのがあるなら紹介してくれ。
> 短編ならともかく、長編でこれをやってりゃ叩かれるだろ。
そんなもんかね。キツ目のレイアウトをいじりようがない2chだからこそ、
スペースたくさん取りたい気がするけど……って思いながら改めていくつか覗いてみたら、
1) 段落間で空行 : 普通
2) センテンスごとに改行 : 普通
なんだけど、
3) 発話間で空行 : そんなやつぁおらんやろ
って感じだった。 3) は“普通”じゃない。撤回するわ。
ってなると、発話文だらけの >>735-737 は、いきおい空行が多くなるわな。
あとまぁ、この投下にはパラグラフの感覚は希薄かもしれん。
> 特に736は酷いから挙げただけ。
うん、だから君はそこだけ拾って特筆してんじゃん?
2KB or 32行 (>>743) なんて制限のある所で、レスの区切れには大した意味は無いと思う、って
言いたかったわけ。 >>736 と >>735、>>737 に違いを見出して「特に」とか言っても虚しかろうと。
> 分からないなら黙っていたらどうかと。
難しい書き方して御免な。
「レスの水増し」なんつう不毛な発想がどっから出て来るんだい?って言いたかったんだ。
レス数が多いからって誰も喜ばねぇのにわざわざ水増しするヤツが居るの?って。
つまり俺によくワカンネェのは君の考え。暇だったら今度聞かせてくれよな。
>>748
書き方なんざ瑣末な問題だろ。ここ2chだよ。
コワモテキャラなんかどこにでもいるじゃん。
754:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/10 03:24:54
つか、「」でいちいち空行入れるのもどうなのよ。
何でコイツはこんなに空行が好きなんだ?
>うん、だから君はそこだけ拾って特筆してんじゃん?
該当レスが複数ある。で、それら全てにアンカーをつけろと?
1レス例として挙げれば十分だろ。
>レスの水増し
その誰も喜ばないであろうことを延々と続けてるヤツがいるじゃん。
その本人に聞いてくれ。何であんなに空行入れてるんですか?ってさ。
755:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/10 04:21:35
^^;角キモイヨー
756:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/10 04:24:38
角はケツにウンコつけながら書いてるから臭い臭い
757:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/10 04:26:16
角はチンカス溜め放題だな
758:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/10 04:27:49
ウンコマン角
759:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/10 04:29:10
ウンコマン角
760:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/10 04:40:00
ウンコマン角
761:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/10 04:57:02
ウンコマン角
762:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/10 05:08:51
ウンコマン角
763:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/10 06:42:50
馬鹿、お前ら>>749は「しばらく名無しで反論させてもらいますよ」って意味だろ。察してやれよ。
764:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/10 07:42:55
ついでに最近沸いた他の作家を削除したいんじゃないの
765:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/10 09:08:36
>>749
恐ろしやwwww
766:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/10 14:14:20
>>754
その張本人は腹の中でレクイエム鳴り響いてるそうだから、多分お前の質問には答えられないぞ。
お前ももう少し落ち着けよ。
767:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/10 17:27:23
違うよ、角がいなくなる理由はそんなことじゃないよ
768:角さん(48)が緊急逮捕されました
06/08/10 17:41:04
今日未明、角容疑者(48)が街角で痴漢行為を働いているところを近くの住民が目撃、通報しました。
角容疑者は物陰に隠れ、通りかかった女性に対し「僕のウンコたべてー」「脇のにおいかげよ」などと声をかけ痴漢行為を働いた模様です。
その後駆け付けた警察官に現行犯逮捕されました。
角容疑者は警察の取り調べに対し
「腹壊したからウンコしただけで何が悪いんですか?女性とスカトロプレイは最高でしょう」
と供述しています。
↓逮捕送検される角容疑者(48)
769:角さん(48)が緊急逮捕されました
06/08/10 17:42:37
λ
( ヽ
( )
(____)
/ \ λ
λ / / \ .\. ( ヽ ________
( ヽ | (゚) (゚) | .( ) /
( ) | )●( .| (____) < 女性とウンコは大好きです
(____) \ ▽ ノ / つ \
ヽ__ \. \__∪ / ./ 丿  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ,/
λ  ̄| | ̄ ̄ λ
( ヽ . | | ( ヽ
( ) |⌒\| |/⌒| ( )
(____). | | | | | (____)
| \ ( ) / |
| |\___人____/| |
| | | |
770:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/10 18:36:00
粘着ってすげーな
771:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/10 22:14:43
>>770
文章の性質、書き込み時間帯から察するに、粘着は多分二-三人くらい。
私怨粘着一匹と夏厨二匹と見た。
死にかけてたスレを生き返らせてくれた角 ◆uTN4HfUPlw がダウンしちまったのか。
これを機に新鋭作家を育成したいとこだな。
SeventySix ◆DTDSamiQ9U はどうなったんだ?
めっちゃ続き読みたいんだけど。
772:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/11 00:19:46
粘着がいる限り無理な希ガス
773:743, 745, 753
06/08/11 00:36:48
>>744 と >>754 は同じ人?
にしては同じことしか言ってない気もするけど……
とりあえず >>754
コメント付けてくれてありがと。 でもホントに>>753のレス、読んでくれてる?
# 文章が冗長なのは自覚してるけど、俺そんなに難読な悪文を書いてるのかな? > 第三者
>>うん、だから君はそこだけ拾って特筆してんじゃん?
> 該当レスが複数ある。で、それら全てにアンカーをつけろと?
1レス1パラグラフなどの方策を取らない限り、レス単位で語る意味は薄い。
あるいは、 「『そこだけ』じゃなくて『特筆』が論点なんだよ。アンカーなんざどうでもいい。」
>レスの水増し
> その誰も喜ばないであろうことを延々と続けてるヤツがいるじゃん。
> その本人に聞いてくれ。何であんなに空行入れてるんですか?ってさ。
君の主張においては「空行の挿入」と「レスの水増し」が同義に扱われている。
そのような“概念の混用”が主張から論理的整合性を奪っている。
あるいは、「空行入ってりゃ水増しかよ。短絡過ぎ。」
って今度は書いてみるよ。
重複投稿ですみません。 > all
774:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/11 01:31:50
>『そこだけ』じゃなくて『特筆』が論点なんだよ。アンカーなんざどうでもいい。
736は内容カスカスの酷い有様、というのが『特筆』だと言いたいの?
で、この場合の『特筆』というのはどういう意味で使っているの?
>空行入ってりゃ水増しかよ。短絡過ぎ。
前にアンタが自分で言ってたように、コイツは普通の人とは違う箇所にまで空行を挿入している。
その結果、レスが無駄に増えてる。それを指して水増しと言うのは短絡的か?
普通の空行とコイツの空行では意味が違うだろと。
775:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/11 01:49:54
自演乙。
まあ何だ、発話文間に空行はいれないでねっつーことでFA?
俺としては地の文をもう少し増やした方が良いように思う。
現状でも読めるけど、なんか軽いんだよね。
776:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/11 04:13:14
,/⌒\
⊂二二(´・_ゝ・`)二二⊃フーン
| /
( ヽノ
ノ>ノ
三 レレ
777:角は肝杉
06/08/11 04:22:40
ウンコマン角はびびって名無しになりました
バーカ
778:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/11 05:09:11
これ,いいかげん運営にアク禁要請できるレベルじゃないの?
779:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/11 05:16:18 G18BE4qw
↑は?
780:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/11 05:35:32
運営にアク禁要請できるレベルってどこからなんだ?よっぽどすごい荒らしじゃないとそこまでならんだろおそらく。
このスレの前の方でも、エヴァ板に通報された馬鹿が出たって話題でそういう話あったけどよくわからんな
781:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/11 06:17:55
そうだよな、角はアク禁になるべきだよな、キモイし
782:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/11 06:22:10
もぐレイスレのやつらはもっとひどい目にあってるってのにおまえらときたらこの程度でアク禁騒ぎか。
よっぽど耐性ないんだねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
783:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/11 06:25:38 BEGVjFJt
と、アク禁に怯える粘着
784:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/11 06:37:26
>>781
お前頭いいな
785:最下層 ◆1/VLK68q7c
06/08/11 07:27:25
おはようございます♪角さん、頑張ってくださいね。
786:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/11 07:44:19
消えて失せろ!
787:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/11 08:29:41
角はもぐレイで決定だな、ウンコ垂れ流しまくりだし
788:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/11 09:36:09
===この流れはここで断ち切ります===
さあ、まったりと投下を待とうではないか!
お前ら、専ブラは勿論使ってるよな。
789:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/11 09:40:38
たーらこー
たーらこー
たーっぷーりーたーらこー
790:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/12 02:55:07
角 ◆uTN4HfUPlw
↑
逃げ出したウンコw
791:773
06/08/12 14:20:38
>>774
> 736は内容カスカスの酷い有様、というのが『特筆』だと言いたいの?
言いたい、じゃなくてそれは俺の素朴な事実認識。
> で、この場合の『特筆』というのはどういう意味で使っているの?
【特筆】:
特にとりたてて記すこと。殊に目立つように書くこと。多く、強調してほめる場合にいう。
# もちろん「君は736ほめてる」ってつもりはないけど。
言いたいのは“レス単位で語る意味は薄い (>>773)”の方。
付言・換言すれば「内容に言及するには参照が乱暴じゃねぇか」って。
> その結果、レスが無駄に増えてる。それを指して水増しと言うのは短絡的か?
【水増し】:
実質を落しても見かけの量をふやすこと。実質・内容の貧弱なものを、見かけだけそれ以上のものにすること。
よって、
a) 増量を目的として空行を挿入するのは「水増し」
b) それ以外の目的で空行を挿入し、その結果レスが増えるのは「水増し」では無い
そんで、
> 普通の空行とコイツの空行では意味が違うだろと。
“地の文”と“発話の文”が密着してる所もあれば、一行中に発話文が連続してる所もある。
空行の意味を「増量目的」と即断するのは論理が短絡している。
付け加えて“誰も喜ばねぇのに云々(>>753)”は
「増量で見かけが『より良く』なるとは思えない。水増しとは言えない。」って意図から。
増量しても、むしろ『より悪く』なりがちじゃねぇか、と俺は思うよ。
空行が多くてがんがんレス区切りを跨いじゃうから、
文章自体の構成が見えにくい、って気はするけどね。 > 角 ◆uTN4HfUPlw
それにしても、「あるいはバージョン」は誤解しか生んでないね。ごめんなさい。
# >>775 FA踏みにじってゴメン。堪忍してぇ。
792:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/12 21:17:03 skvsR31q
暇だから自作を投下してみる
自信はないがな。
ちなみにいっておくが鬼畜系だ
793:792
06/08/12 21:17:54 skvsR31q
■asuka 序章
ある一室、何も無い殺風景な部屋で少女の卑猥な声、悲鳴が鳴り響く。
部屋にはうめき声をあげる少女と、そして人間とは到底思えない狂った嘲笑を浮かべる少年のふたりしかいない。
「うげぇぇっ…げええぇっ…おええぇぇっっ…!」
アスカは激しく嘔吐していた。少年が必要以上に腹部のみを殴打しているからだ。
794:792
06/08/12 21:18:49 skvsR31q
出るものはすでに胃液しかでてこない。アスカの幼くとも美しいその顔は
すでに自ら嘔吐した胃液と唾液そして涙によって醜くそして淫靡ものになっていた。
「はぁ…はぁ…ひいっ…どうして…嫌…もうやめて!」
アスカの切実な言葉は懇願というより恐怖そのものでしかなかった。これから自分がどうなるか頭の良いアスカには
理解できているのかもしれない。
795:792
06/08/12 21:19:41 skvsR31q
「…嫌?くくくっ…きひひ…あはははは…何言ってるんだアスカ。
楽しみはこれからだというのに。そうか、全力でしてほしいんだね」
少年は嫌らしく楽しみに満ちた表情でアスカに語りかけ体を近づける。
「ひっ!そうじゃない…違っ…ひぎぃぃぃぃぃ」
796:792
06/08/12 21:21:51 skvsR31q
時はさかのぼる
シンジはごく普通の少年だった。普通より頭が良く性格が内気なだけで他の人とはなんら変わりは無い。
違うといえば以前エヴァンゲリオン・サードチルドレンとして特殊機関NERVに所属していた。
人類の危機を救ったという点では有名人かもしれない。
3人の少年少女により使徒殲滅、人類のほぼ大半が生き残るという功績を残したのだから有名人なのかもしれない。
797:792
06/08/12 21:23:38 skvsR31q
現在、シンジの精神は醜く澱んでいた。無理もない。まだ中学生だというのにわけもわからず、
エヴァンゲリオンのパイロットとして選出され、初めてできた友達の一人を自らの手で葬り、
周りの大人たちにいいように利用されつづけてきたのだ。
「許せないっ。何がエヴァだ…何が「シンジ君!よくやってくれたわね!」だ。
僕がどんな思いでエヴァに乗っていたか!人の気も知らないで!」
誰も知ることのないシンジの醜くそして歪んだ感情は常に増加していくことしかできなかった。
798:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/12 21:25:40 skvsR31q
誰からも反応ないか
んじゃやめるか
799:最下層 ◆1/VLK68q7c
06/08/12 22:03:31
>>798さん、頑張って!
800:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/12 22:09:13
第三新東京市第七環状線。
大電力を注ぎこんだリニアの動力に相応しい快速で、モノレールの上をすべっていく11両編成の車体が、
夕日のオレンジ色をまぶしく跳ね返していた。
山並みの向こうに今まさに沈まんとする今日の夕日は、夕焼けなど嫌というほど見慣れているこの街の
住人さえ、息を呑ませてしまう程の艶やかさを見せている。
だがその車中の人である一人の少年は、車外のそんな光景など意にも介さない風情で、座席で力なく俯いていた。
少年の名を、碇シンジと言う。
形のいい耳に押し込まれたインナーイヤーのヘッドホンからカシャカシャと迷惑な音が漏れているが、
彼は気に留めていなかった。今の彼には何も聞こえていなかったのだから。
意識されることもないポップミュージックが、空しく充電池を消耗させながら垂れ流されていくだけ。
また、それを迷惑がる乗客も実のところ居はしない。騒音を撒き散らすシンジの周囲には誰もおらず、
彼一人が座席を占有している有様だから。
801:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/12 22:10:59
乗客はシンジのいる車両だけでも数人いるかどうかと言う有様。その誰もが、どっかりと真ん中に
座り座席を独占している。それでも尚、空いている座席のほうがすっと多いのだ。
赤字必至の悲惨な乗車率なのは明らかだ。この分では他の車両だって似たようなものだろう。
そしてもう二度と、昔のようなすし詰めの乗客で車内が満たされることは無いことを、乗っている誰もが知っているのだった。
「もう、いいや」
そう吐き捨てて、シンジはいらつきながら愛用のSDATの電源を切った。
ヘッドのドラムが止まる音と共に、ヘッドホンからの耳障りな騒音も止まる。
(くそ…)
忌々しそうに、シンジは胸で悪態をつく。
こうも電車の中でぶっ通してSDATを聞き続けたのは、この町に来てまだ間もない頃に家出した時以来だ。
あの時もずっと好きな音楽を聴いていたけど、それを苦痛とは感じなかった。音楽を聴いて心が晴れるわけでも、
当面の問題が解決するわけでもなかったけれど、少なくとも音楽に逃避することは出来ていたのだから。
それが、今日は違った。
何度も聞き慣れた曲なのに、気休めにも辛い現実から逸らしてくれていたはずの曲のはずなのに、
今は小さな胸をフラストレーションで掻き回すだけのノイズにしか聞こえない。
802:792
06/08/12 22:12:47 skvsR31q
サードインパクト後、シンジはミサトとアスカの三人で暮らしていた。
シンジにとってミサトも他の大人たちと同じ対象でしかなかった。
都合のよいときばかり家族面をして、
都合の悪いときはNERVの上司として命令する。
(ミサトさんも他の大人と一緒だ。
僕やアスカや綾波がどんな気持ちだったかなんて考えもしないで!
都合のいいときだけやさしいふりをして!…もううんざりなんだよ偽善者ぶりやがって!!!)
シンジの醜く澱んだ精神にはミサトのシンジに対するやさしさや感情等を
理解できる精神はすでに持ち合わせていなかった。
今のシンジのよりどころはアスカそのものだった。
共にエヴァパイロットであり共に使徒を殲滅した仲であり
シンジの気持ちを理解しているからだった。…いや、シンジがそう思っていた。
(アスカ、他の大人たちは僕たちを利用することしか考えていないんだ。早く二人だけで暮らそう)
803:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/12 22:13:05
なぜだろう―と浮かんだ疑問を、冷めた心のどこかがわざとらしいねと嘲笑する。
(わかってるくせに)
すっかり潤いと温もりをなくしてしまったその部分が、そう言っていた。
(冷たいんだね。そうやって『彼女』から逃げるんだ?)
なおも頭に響く声を、彼は頭を振って追い払おうとするが。
(もう『彼女』のことを忘れたいの?
ついこの間、ようやく気づいた本当の気持ちだったのに。
それを聞き飽きた音楽なんかで紛らわせられると、本気で思ってたの?
本当に馬鹿だね、君は……ううん、『僕』は!!)
それは、ほかならぬ彼自身の心の声。ここ数日、昼夜も場所も問わず少年を追い詰めてきた自責の念だった。
「く…!」
葛藤から逃げるようにヘッドホンをシートに叩きつけてから、シンジは夕日の色に染まる車内を見回す。
その車両には、彼以外の乗客など本当に片手で数えられるほどしかいなかった。毒々しいほどに鮮やかに
窓から差し込む斜陽の色が、殺伐とした雰囲気にかえって拍車をかけている。
804:792w
06/08/12 22:14:08 skvsR31q
■asuka 一章
「ただいまっー」
シンジは部屋に帰ってきた。
シンジにとって同居しているアスカと一緒にいれるこの時間が一番幸せだった。
「アスカ?帰ってきてるの?」
返事は無い。シンジは部屋に誰もいないことを確認すると
醜悪な笑みを浮かべつつミサトの部屋に入っていった。
醜く澱んだ精神は性欲へと姿を変えてきていた。
そう、誰にも向けることのできないシンジの感情はミサトに向けられていた。
おもむろにシンジはズボンをおろしていく。
(くくくっ…ミサトさん…いつも僕がミサトさんをどういうふうに見ているかわかりますか?
まさか家族の一員として、とか言いませんよねぇ?
…きひひひっそんなわけないじゃないですか?ミサトさんは都合のいいとき
ばかり家族面して実際には僕のこと家畜として見ていたんですよね?
あはっ!あはははは遠慮しなくていいですよ。実際僕は
家畜以下の惨めな存在ですから。
くくくっ僕はあなたのことを性欲処理の道具としてしか見ていませんよ。
他の大人と同じ偽善者のくせに犯しがいのある顔しやがって。)
805:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/12 22:15:31
この時間ならば、部活帰りの学生や帰宅の途につくサラリーマンでごった返しているはずなのだが、
シンジはそれを訝る様子も見せなかったし、それは数少ない他の乗客も同じだった。
その理由を、誰もが嫌というほど知っていたからだ。
少し前までなら、この路線はそれこそ座りきれないほどの人を運んでいたのだ。
それが、数日前突如として市街地の中心部で起きたこれまでにない大爆発によって死傷者多数、
市街の中核を丸ごと喪失した第3新東京市は、都市機能そのものに深刻な打撃を受けたのである。
避難先のシェルターで難を逃れた者も疎開を余儀なくされ、街の人口はここ数日で一気に減少したのだった。
こんな状況下では、この環状線で仕事や買い物に出かける人の多かろうはずもなく、それが今のガラガラの
乗車率となって現れている。
いつもなら混雑しているはずの車内が閑としている様は、誰の胸にも被害の大きさを改めて突きつけずには
おかないのだろう、どの顔も陰鬱として俯いていた。
シンジはチラリと車両の一番左端の座席に遠慮がちな視線を送る。
そこで、彼の小さな胸を乱してやまない対象が本を読んでいた。
夕日を照り返す空色のショートカットが印象的な、ルビーの瞳の少女。
シンジや他の乗客たちの重く沈み込んだ雰囲気を気に留めない風情で、ただ黙して読書にふけっている姿
はまるで一枚の絵になりそうだが、シンジの胸は締め付けられる。
一人静かに本を読むその少女の姿なら、シンジはこれまでに何度も見慣れていた。
見るたびに、何かほっとするような感じに癒されていたものだ。
でも今、それを目にするシンジの胸にはそんな安堵など微塵も去来しなかった。
あるのはただ、痛みを伴うほどに狂おしい懐かしさ。
こうして本を読む少女を前に見たのはいつだったかと、たわいない疑問が浮かぶ。
806:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/12 22:16:30
いちいちあげんな
807:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/12 22:16:51
ほんの一週間くらい前のことだ。
時間にすれば、たったそれだけの隔たりでしかない。
なのに、それをずいぶんと昔のことのように感じ始めている自分に、シンジは小さな驚きを覚える。
(3人目だもんな……僕の知ってた綾波とは、違うんだ……いくら似ていたって!)
残酷だが、それは厳然たる事実だった。
さっきのような幼稚な自問自答で、一度気付いた想いを忘れようとする行為をいくら卑下しても、
自嘲という名の逃避でしかない。
そして、いくらその偽善じみた行為で己の非を糾弾しても、それ以上に残酷な現実は何も変わらない。
そう、彼の目に映る彼女は、『3人目』なのだった。
808:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/12 22:18:03
1人目の彼女がどんな人間だったのか、少年は知らない。
2人目なら―知っている。と言うより、2人目だけがシンジの知り得る少女の全てである。
少年の初陣は、傷ついた彼女を見かねてのものであった。
その恩返しという訳でもないだろうが、後日の戦闘では彼女が少年を守る任を負った。
「あなたは死なないわ。私が守るもの。」
そう言い放った言葉に偽りは無く、少女は自らを盾とし、見事にそれを完遂した。
それ以来、二人の距離は大きく縮まった。
その後もいろんなことがあった。使徒と称される脅威との戦いは続いていたが、二人は戦友としてそれを切り抜け、
また級友としてつかの間の平穏な時間を共有した。
そんな日々に、突如残酷な終止符は打たれる。
先日、後にアルミサエルと呼称された使徒との一戦において、少女は自らの機体もろとも消滅したのである。
少年を巻き添えにすることを良しとせず、自ら選んでの自爆であった。
少年は、その瞬間を網膜に焼き付けていた―侵食され異形と化した機体が、ATフィールドの中で閃光と
共に砕け散っていくのを。
809:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/12 22:19:32
結果的にそれは、第3新東京市に壊滅的な痛手を与え、少年の命と引き換えに何人もの死者を
もたらすこととなる。それを知れば数多の死者の遺族は、友人は、皆例外なく少女を罵倒することだろう。
それを恐れたから、シンジは彼女の死を親しい級友さえにも口外せず、ただ自分の胸のみに秘めて
今日までの何日間かを耐えてきたのだ。
だが、それも限界に近いことをシンジは自覚せざるを得なかった。
『3人目』の彼女が現れたからである。
その生い立ちを知ったとき、シンジは震えた。
『3人目』の存在は、ある意味で『2人目』に対する最大級の侮辱であった。少なくともシンジにはそう思えた。
(『2人目』は死んだんだ。僕の知ってた綾波は本当に死んだんだ。)
そう思い知らされたとき、空っぽになったはずの胸に痛みが走った。尽きたと思っていた涙がこぼれた。
胸が痛くなるという言い方は比喩でなく真実だったのだと、そのとき彼は初めて知った。
810:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/12 22:21:50
2人目から受け継がれたという記憶のバックアップなど、彼にとっては何の意味があるだろうか。
2人目でも3人目でも、僕にとっては同じ綾波だよ―そんな台詞は、とても吐けなかった。
口にすれば、よく知っていた2人目を侮辱しそうな気がして。
自然、彼と3人目の間には距離が出来始める。
最低限必要なとき以外、口も利かなくなった。同じ電車に乗るにしても、こうして離れた席に座る。
―2人目といたときは、有り得なかった二人の距離。
これから先、これ以上縮むことは無いだろうし、縮めようと努力することも無いだろう―そんな諦観を感じながら、
シンジは読書を続ける少女から意識して視線を逸らした。
不意に、疲れが襲ってきた。
着くまでにはまだ時間がある。少しウトウトするくらいの時間の余裕はありそうだ。
寝すぎて乗り過ごしても、どうせ環状線だ。最終まで乗っていたとしても、タクシーでも使えば帰宅は出来る。
もちろん、ミサトさんには絞られるだろうけど。
(いっそ、このままどこか遠くに消えてしまいたい……)
そう弱音を吐いたら、強烈な眠気が襲ってくる。自分がひどく疲れていたのだと、シンジは今更のように気がついた。
811:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/12 22:23:57
(眠い……)
瞼を閉じる寸前、環状線の進行方向の空が視界に入る。
ちょうど、沈む夕日の方向だ。
はじめて見る夕焼けの空の色だった。光の加減でこんな色に見えることもあるのかなと、ぼんやり少年は思った。
夕焼けの空が裂けている。
夕焼けのオレンジ一色の中で、青空の覗くその一角だけが異を唱えていた。
裂けた雲の間から、真昼と見間違いそうなくらいに眩しく真っ白な光が降り注いでいる。
シンジを乗せた車両は、まさにその真下に向けて風を巻いて走っていく。
(夢の中だけでも、『二人目』の君に会えるといいな……)
空しい願いだと、自分でもわかっていた。夢で会えても、現実の『二人目』はもういない。
閉じた瞼に涙を滲ませたその思考を最後に、シンジは眠りに落ちていった。
812:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/12 22:34:36
やぁ。
君たちには3日後の同じ時刻にチンコがもげてしまう強力な呪いをかけた。
もし呪いを解きたければ、以下のスレに「おっぱい」と「おまんこ」のどっちが好きかをageで書くことだ。
スレリンク(rail板)l5
呪いを信じる、信じないは君たち自身に任せる。
なお、「どっちも嫌い」「どっちも好き」は神への冒涜として更なる災難が降りかかることだろう。
813:最下層 ◆1/VLK68q7c
06/08/12 22:37:03
凄い投下スピードだね!
814:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/12 22:45:21
今日はここまでで勘弁。今日は他にも作家さんいるようだし。
あと、上のほうでちょっと出ていた空行etcの話ですが、話を書いてUPする側の立場に
すると結構頭の痛い問題かも。私自身、今まで投下してそう感じました。
何というか、テキストエディタで書いてるときのイメージと、2ちゃんに投下したときの
イメージが全然違うんで、投下する前に改行や空行をいろいろいじらないといけないです。
エディタで書いてるときは、セリフとセリフの間の微妙な時間の空きを視覚的に表現する
ため計算して入れた空行が、2ちゃんに投稿すると間抜けに見えたり。
815:最下層 ◆1/VLK68q7c
06/08/12 22:56:26
>>814さん、間の表現は難しいよね。
その人のクセはしょうがないよ。荒らしさんに負けず、頑張ってください♪
816:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/12 23:31:36
>>814
(*^ー゚)b グッジョブ!!
空行で間を表現する手法は2chでは余り向かないのかも。
数行開けてオチで笑いをとるタイプのものは別だけどね。
>>792
「sage」でやってくれないかな。
それとLRSメインでないSSなら他所に投下してね。
もっとも俺がイタガリータなだけなんだけどね。
817:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/12 23:33:36
最下層の悲しき自演
818:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/12 23:58:12
>>814
おお、GJ
待ってたよ
819:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/13 01:12:08
あ~続きが読みたいな
820:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/13 01:27:16
>言いたいのは“レス単位で語る意味は薄い (>>773)”の方。
1レス単位で語ることに意味はあると思うが。具体例があると問題点が明確になる。
>>736を無かったことにしたいが為に、そんなことを言ってるようにしか思えないんだが。
>「内容に言及するには参照が乱暴じゃねぇか」
アンカーが乱暴かな?
そもそも、レス単位で語る云々も違うだろと。
>>736があるから空行云々言ってるんじゃない。空行の弊害の一例として736を挙げてる。
736がなければ他のレスを挙げてただろうし。
>水増し
>3) 発話間で空行 : そんなやつぁおらんやろ
>って感じだった。 3) は“普通”じゃない。撤回するわ。
アンタ自身が普通じゃないと認めてる。
コレが水増しでないのなら、ヤツは異常者だということか?
>空行の意味を「増量目的」と即断するのは論理が短絡している。
そうだね、即断すれば短絡だね。けど、これは即断じゃないよね。
>増量しても、むしろ『より悪く』なりがちじゃねぇか、と俺は思うよ。
アンタはアイツじゃないからな。
だから、アイツに聞けと言ってるんだが。
821:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/13 03:06:09
最終的に本人に対して行なわないと意味無いよな>批評・批判
んで、その本人がリアルで片足魔界に突っ込んでいる現状では平行線を辿るだけだろうし、
このまま不毛な罵り合いに発展して荒れるのははた迷惑だしなあ。
横槍になるが第三者の俺の意見を述べると
この作者の投下パターンは
ある程度書き溜めた作品を適当な長さに区切ってスレに連投
のようだから、”レス単位で云々”事態が意味が無い。
大本のレス>>744も別に辺じゃないと思うが。
>>744にしてみれば分けて投下された中では特に>>736が酷く見えただけなんだろうし。
>>736が無くても「空行が変に多くてウザイ」事実に違いはないしね。
まして>>735-736はそのままでも2レスで済む量だから尚更。
作者はおそらく水増すつもりで空行を入れてはいないだろうけど、
客観的には充分「水増し(見かけの量を実質よりも増やす)」になるね。
発話文間の空行といい、地の文の少なさ(今回だけかもしれんが)といい
明らかに作者の力量不足なんだから
批判スレのつまらん細かい所をつつく事に何の意味があるのかと(r
822:821
06/08/13 03:09:05
>>821
のなかの>>735-736は>>735-737の間違い
823:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/13 03:37:31
っつーかさ、野球部と思えばいい。野球部。
もし、野球部で補欠にもなれない奴が、
レギュラーに「お前のバッティングフォーム、根本から間違ってるよ」とか逝ったらお笑い種だろ。
一方、素人が、プロ野球選手のプレーを批判するのは何の問題もない。
自分のことは棚に上げて「あいつ、守備下手だな~」とか言っても、全然OK。
何が言いたいかっていうと、批判は本来自由だけど、一定の「場」では立場をわきまえろってこと。
空行云々で叩いてる奴は、角氏よりちっとはマシなFF投下しろよ、と。
少なくとも「小説を投下するスレ」という「場」では空行より叩きの方がよっぽどウザイ。
もしかすると、叩いてる奴は素晴らしいFF作家なのかも知れんが、
そうだとすれば、名無しで他の作家叩く行為は余計タチ悪いだろ。
824:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/13 04:48:04
例えが野球ではちょっと判りにくいな。
このスレッドを映画館だと思えばいい。
映画(SS投下スレ)は本来静かに見るものだが
きにならない程度なら私語もある程度は許容できるだろう。
だが、館内に響き渡るぐらい大きな声で映画の画質について議論しているとしたらどうだ?
傍の人間には至極迷惑である事この上ないではないか。
要するにだ、批判をしても結構だが度をわきまえろという事だ。
罵り合いの揚げ足取りなぞウザイだけだ。
そんなもん投下するよりSSの一つでも投下しろと自分に(r
825:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/13 04:54:40
いや、野球部のが分かりやすい。
補欠にもなれないやつがレギュラーを叩くからイタいんだよ。
レギュラーがレギュラーを叩くんなら問題ない。
要するに角よりマシなFF投下してくれりゃ、角叩いても誰一人文句言わない。
826:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/13 04:57:55
叩かれるのが嫌なら2chに投稿すんなよ。
文句言ってる823=824こそ「場」をわきまえたらどうよ。
つか、投稿したはいいが袋叩きあうなんて、そっちの方が笑い種だっつうの。
827:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/13 05:01:05
批判内容に反論できなくなってきたからって、
今度は批判自体を否定し始めたのか。
828:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/13 05:01:31
>>826
頭悪そうだね、君。
829:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/13 05:41:57
ぶっちゃけ、ファビョって即レスしてくると思ったのに案外頭いいみたいねw
つーか、角の改行は多すぎるとは俺も思うけどね。
一般論として、「叩くよりマシなFF投下しろ」は正しいだろ。やっぱり。
ま、ほどほどに叩けよ。
830:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/13 05:42:00
>>828
お前ほどじゃないよ。
831:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/13 05:46:14
>>814
GJ!
シンジ×三人目は適度にイタくて凄まじく萌える
832:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/13 05:50:16
>>829
一般論として「袋叩きに合うような糞FF投下すんな」が正しい。
833:―道行―
06/08/13 09:46:22
碇シンジには、どこに行く当てもなかった。
彼は俯き、ただ機械的に出す足先を見つめ進んでいた。
シンジがふらふらと彷徨う様子はまるで亡霊のようだった。
けれどその心許無い足取りで、いつの間にかある方向へと向かっていた。
そこは、エヴァ零号機によって失われた都市を抱いて生まれた湖。
彼、碇シンジが初めて「渚カヲル」という少年に出会った場所であり、
時を得られればシンジにとって最も大切になったであろう少女が、若くして散った場所でもあった。
シンジは湖の水際に近寄ると砂浜に腰を下ろし、ゆっくりと息を吐きだした。
空も水面も何もかもが宵闇に蔽われ、今は墨を流したように暗かった。
幾つかあったはずの壊れかけたオブジェすら、シンジの目には影にしか見えない。
その場所で動かずに微かな波音だけに意識を傾ければ、自分の存在すら見失えそうな孤独に包まれる。
瓦礫をくぐる風と水音に呑まれ、このまま全てを綺麗に洗い流し消えてしまえたら…。
シンジは涙も出ない乾いた瞳を湖に据えて、そこにただじっと座りつづけた。
しばらくして、その静寂を破り砂の軋む音をシンジは背中越しに聞いた。
やがて傍らにまで寄った人影が、足元に座るシンジを見ることなく湖のほうを向き立ち止まる。
シンジもまた視線を上げることはない。
しかし、彼は自分の隣に立った人影、長い髪を背に垂らしたその女性が何者か知っていた。
彼女はシンジに言いたいことがあって彼を追いかけてきたのだろうと思われた。
けれどシンジの保護者であり上司でもあるその人は、座り込む彼に直接声を掛けるようなことはしなかった。
何も言われないことが、シンジを僅かに安堵させた。
834:―道行―
06/08/13 09:47:20
「………カヲル君は、好きだって言ってくれたんだ。……僕のこと」
その沈黙を先に破ったのはシンジのほうだった。
塞ぐ心を奮い立たせるように、シンジは小さく吐き出したため息に混ぜて言葉をつないでいった。
「初めて、初めて人から、好きだって言われた」
それは彼が心を寄せた少女に、告げることなく終わった言葉でもあった。
少女は長く彼の傍らにいたのに、臆病なシンジが声に出すことを恐れたために、
伝わることなく失われてしまった言葉だった。
「僕に似てたんだ。………綾波にも」
――彼らのあの透明な笑顔はどこから来たのだろう。
シンジの記憶の中で、幾度か目にすることができたレイが向けてくれた微笑みはカヲルのそれと重なる。
「好きだったんだ………。
…………生き残るなら、カヲル君のほうだったんだ。
僕なんかよりずっと彼のほうがいい人だったのに。
カヲル君が、生き残るべきだったんだ」 ――あるいは、綾波のほうが。
自分を守って死んだ少女。
たとえ彼女が人ならざるものだったとしても。
その命が造られたものだったとしても。
レイがシンジにくれた気持ちは、今もシンジの中に変わらずに存在している。
カヲルが「使徒」でありながらも、確かにシンジの「友」だったように。
835:―道行―
06/08/13 09:49:02
シンジは抱えた膝の上に顔を乗せ、目を閉じた。
彼は外界の一切を拒絶し、胸の痛みだけを感じ取ろうとしていた。
シンジにとって今はそれだけが、二人の残してくれたものに思えたから。
背中を丸めたシンジの上を、湖を渡った風が優しく撫でていく。
シンジの言葉を黙って聞いていた女性は、彼に触れることなく距離を置いたまま静かに言葉を返した。
「違うわ。生き残るのは、生きる意志を持った者だけよ。
彼は死を望んだ。生きる意志を放棄して、見せ掛けの希望に縋ったのよ。
………シンジ君は、悪くないわ」
――なら、綾波は?
シンジの閉じた目の奥は、燃えるように熱い。
痛みに耐えるようにいっそう体を小さくしたシンジは、けれど泣けなかった。
ただ胸のうちで荒れ狂う叫びに耐えていた。
――彼女は死にたくなんてなかったはずだ。
彼女は僕を守ろうとしただけだ。
それでも、彼女は死んでしまった。
僕のせいだ。僕がいたからだ。
僕が(初号機が)、彼女の(零号機の)そばにいたから。
綾波は使徒から僕を守るために…。
あの時。僕は使徒を倒せなかった。有効な攻撃が出来なかった。
だから、綾波は…!
だから、今度こそ、僕は絶対に「使徒」を倒すと………。
836:―道行―
06/08/13 09:49:53
でもそれで、どうなった?
絶対に、「使徒」を倒す。
必ず、「使徒」を殺す。
次は、躊躇ったりしない!!
………そう、誓った挙句、僕は次に誰を殺めた?
綾波は死んでしまった。
カヲル君を僕は殺した。
みんな、みんな僕のせいじゃないのか?
僕がいたから、僕が殺した、僕のせいだ、全部僕の、ぼくのせいで!!
シンジの中の嵐は静まることを忘れたようだった。
慙愧が、後悔が、シンジ中で膨れるだけ膨れて彼の心を押し潰そうとしていた。
出口を求めるように暴れるのは、感情の波。
けれど、飲み下せない悲しみという塊が喉を塞ぐ。
悲鳴にも似た彼のその叫びを押し留め外に出すことを許さない。
ほんの僅かに漏れたのは、シンジが口を膝頭に押し付け殺した嗚咽を混ぜた空気だけ。
「・・……冷たいね、ミサトさん」
――いっそ責めてくれる方が苦しくないのに。
病に伏せる者のように、細く掠れたシンジの声は風にまぎれてしまうほど儚い。
半分ほどしか音にならなかったその彼の言を、ミサトが聞き取れたのかどうかは判らなかった。
しかしミサトはそれ以上は何も言わなかった。
シンジもまた口を閉ざし、他者を拒絶する気配をまとわせたまま顔を伏せた。
837:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/13 09:49:59
「はっ!?」
眠りから覚めて、シンジは飛び起きた。
どれだけの時間が経過したものか、夕焼けの色に染まっていた車内の空気は、深い海を思わせる色に変わっている。
いったい何時だよと覗き見た腕時計は、秒針が凍りついたまま微動だにしない。
針は眠りに落ちたときよりだいぶ進んでいたが、止まっているのだから無意味だ。
「電池切れ? この前替えたばっかりだよ?」
ならば故障かと諦めて、シンジは窓の外を見た。
見慣れた外の風景を見れば、今どの辺りを走っているのか、降りる駅までどの位なのか見当がつく。
「良かったぁ、次の駅だよ……」
思わず安堵する。車窓の外を流れる馴染みのビル群の光景は、シンジがいつも降りる駅の直前辺りの、
見慣れたものだった。
とは言え、乗り過ごさずに済んだのではなさそうだ。
時計が使い物にならないので断言は出来ないが、外の暗さを見る限り結構時間が経ってしまってるようなので、
たぶん環状線を一周してしまったのだろう。
(綾波、もう降りたかな)
よく知っていた少女に生き写しの姿を見れば、自分の胸が痛むと判っていたが、左端の座席に視線を飛ばす。
さっき確かに座っていたはずの場所に、少女―綾波レイは居なかった。
自分が寝てる間にどこかで降りたのかとも一瞬考えたが、ある物を目にしてシンジはレイの居た席に歩み寄る。
838:―道行―
06/08/13 09:50:52
彼女は蹲るシンジを見ることもなく来た時と同じ姿勢で立ち続け、やがて踵を返した。
すれ違う時シンジの背に向かい、「あまり遅くならないように」とだけ声をかけるだけで、
彼を連れ帰ろうとはしなかった。
彼女の足音が離れていく。
シンジはミサトが遠ざかるとそこから意識を切り離すように、再び湖を見つめた。
水面は、まだ暗い。
それからどのくらい経った頃だろうか。
シンジの視界の隅に、ぼんやりと白い影が映った。
白い影はまだ遠く朧げながらも人の形をしているようだった。
興味なさ気にぼんやりと、頭を動かす気力すら失ったかのように動かないシンジに、
それはだんだんと近づいてくる。
水面をすべるように。
漣に触れることなく。
やがてシンジの正面で静かに止まったその影は、少女の形をしていた。
月すらない闇の中に佇みながら、その肌は自ら燐光を発するように仄かに白かった。
薄青の髪の下、覗く瞳は赤。
シンジもよく知る造詣を持つその者の名は、綾波レイ。
それは、………『エヴァから創り出された、唯一つの魂を入れるための器』
839:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/13 09:51:55
文庫本が、レイの代わりに席の上に置かれていた。
(綾波、忘れたのかな?)
忘れ物なんて彼女らしくないと、つかの間考えてしまったシンジの顔は、次の瞬間こわばった。
忘れ物などしないはずと一瞬思った、彼の知るレイは『二人目』。
だがこの本を読んでいた綾波レイは、『三人目』なのだ。
ならば『二人目』とは裏腹に、『三人目』が忘れ物しやすい性分であったとしてもおかしなことではないかも知れない。
(やっぱり『二人目』とは違うのかな)
新たに胸を刺す痛みに耐えつつ、シンジはその文庫本を手に取る。
表紙を見れば、生物学の最先端研究をテーマにした、いわゆる教養本であった。
中学生の女の子が読むような本には思えないけど、綾波レイらしいといえばらしい。
こんなところは、『二人目』も『三人目』もあまり変わらないのだろう。
(明日にでも、綾波に返そう)
他の考えを散らそうとするように、ただそれだけを思う。
やがて、手の中の本にじっと視線を注ぐシンジを乗せた車両が止まる。
降りる予定の仙石原駅に着いたのだ。
「……あれ?」
立ち上がったシンジは、そこで小首を傾げた。
いつもなら車内に流れるはずの、到着を告げるアナウンスが無かったことに今になって気がついたのである。
訝しく思いながらもドアまで歩いて、少年は今度こそ立ちすくんだ。
840:―道行―
06/08/13 09:52:00
湖の上、シンジの手が届くほどの近さで、綾波レイは無音に佇む。
シンジの目はただ虚ろに水面に立つレイを映す。
それ以上の動きは、ない。
動かないシンジには、彼なりの理由があった。
彼にとってのレイはただ一人だけだった。
言葉を交わし、時に助け合い、僅かながらも触れ合うことの出来た、ただ一人の、少女だけ。
それ以外の『綾波たち』が、同じ形をし、…もしかしたら同じ魂を宿しているのだとしても。
三人目との最初の邂逅の時。
『綾波レイ』は、シンジをまるで見知らぬ人でも見たかのようにその瞳に映した。
形ばかりはどんなに同じでも。
それが、彼にとっての「レイ」、幾度も彼が「綾波」と呼びかけた少女と同一の存在だとはとても思えなかった。
それに、その後に起こった幾つかの出来事も、新たな『綾波レイ』をシンジに関わり付けたりはしなかった。
新たに知った事実により、『彼女達』の成り立ちを不憫だと思う気持ちはシンジにもある。
だがその時も、悲しいほどに心が痛んだのは彼の「綾波」に向かってだけだった。
いつかシンジが彼の父を詰った時、レイは怒りに手を振り上げた。
彼女はあの時どんな思いで怒ったのか。
思い起こせば自分の不用意な発言の多くがレイを傷つけたかもしれない。
今の『綾波レイ』を見ても、シンジの頭に浮かぶのは記憶の中の「彼女」のことばかりだった。
リツコに壊された『綾波レイ』達を見て感じた恐怖さえ…。
それの齎すグロテスクさへの嫌悪よりも強く感じた痛みは、
壊れ失われていくその『カタチ』に零号機とともに散っていった「彼女」の最後を重ね、
その苦痛を共感したが故のものだった。
841:―道行―
06/08/13 09:52:53
「レイ」の『形代』を見るのは辛い。
どんな形であれ『綾波レイ』なのだ、それでいいじゃないか、と、シンジの中の悪魔は囁く。
絆を求め、不器用ながらもシンジに向かって手を差し出していたあの少女とどこが違う?と。
記憶喪失だとでも思えばいいじゃないか、もう一度最初からやり直すだけ、それだけのこと。
そんな風に………、後悔に疲れ果てたシンジの心は揺さぶられる。
けれど。
違うのだ。
同じではない。彼女とは違う。
その瞳が。 その声が。
同じ色、同じ音であっても、そこに映る感情の揺れが、その音に乗せられた想いの彩が…。
…シンジに錯覚を許さない。
『綾波レイ』と関わることはシンジをさらに深く傷つける。
見れば辛さが増す。
だからシンジは『綾波』を避けた。
『綾波』に心揺れる自分も嫌だった。
同じ辛く苦しいことでも、シンジは出来るなら「彼の知る綾波」のことで苦しみたかった。
だから目の前にいる存在から、目をそらす。
シンジはその衝動に沿って、『綾波』を無視しようとしていた。
842:―道行―
06/08/13 09:53:44
「…碇君」
声は、夜を震わせる。
「碇君」
震えるのは、夜ばかりか?
「碇君」
それは懐かしい、響き。
「碇君」
どうして?
「…碇君。
……………ごめんなさい。
泣かないで」
失われた、彩。
心を伝える音。
抑えられた抑揚の中に確かに感じられる、情(こころ)。
頭で考えるよりも先に体は反応した。
シンジの見開かれた目から、涙が溢れていく。
その涙を映し揺れるのは、赤い瞳。
そこには確かにシンジを想う気持ちが映っていた。
843:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/13 09:53:47
彼の全身を、強烈な違和感が捕らえる。
(おかしい。何かいつもと変だ。)
目の前のホームに人影は無かった。レイの自爆が原因で利用客が減ってるのだから当たり前―ではない。
乗客ばかりか駅員の姿さえ見えず、文字通り人っ子ひとり居ないのだった。
いくら人が減ったとは言え、こんなことはありえない。
(違う。僕は何か、もっとおかしな事に気づきかけてた気がする。)
胸の奥で、鼓動の早鐘が警報のように鳴り始める。
シンジはゆっくりと後ろを、車内を振り返った。
そこには誰も居ない。
床あるいは座席の上に点々と、持ち主に忘れ去られたままのステッキ、読みかけの新聞、
ハンドバッグその他諸々が残されているだけ。
数少ない乗客たちが座っていた、まさにその場所に。
(何のことは無いさ、忘れ物が残されてるだけじゃないか……数が少し、多すぎるけど。)
忘れ物なんて、誰にでもあることだ。シンジは止めていた息をついた。
心配が杞憂に終わりそうなことに安堵しつつ、シンジはそれらに視線を飛ばしていった。
(そうだね、綾波の本じゃないけど、忘れ物が多すぎるかな。なんか、忘れて困りそうなものまであるよ。
眼鏡に、指輪に……って、普通指輪なんか忘れるかな?)
面食らいながらも、いささかの好奇心も手伝ってかシンジは観察を続ける。
不意に、視線がある座席の一点で止まった。少年の全身も凍りつく。
844:―道行―
06/08/13 09:55:50
「………どうして……」
聞きたいのはそんなことではないのに。
これが夢なら覚めるなと、シンジは怯えながら願う。
夢でもいい。
幻でも。
レイの声に震えた心がシンジを急き立てていた。
混乱した頭は、「今」を繋ぎ止めようと必死になる。
消えるな、消えないでと祈りながら、触れようと無意識に伸ばされるシンジの手。
しかし、その手はレイに触れる寸前、………力なく落ちた。
苦しげに細められたシンジの目に宿ったものは、深い慙愧。
――レイに触れていいはずがない。
何故一瞬でもそれを忘れたのか。
シンジは罪に塗れた自分の手を握り締めた。
汚れてしまった自分の手は、永久に彼女に届くはずもない。
黒い嵐が再びシンジを覆っていた。
二つの命を手にかけた、失わせてしまった罪の意識は強くシンジを縛っている。
シンジにとってレイは誰よりも大切にしたい大事な少女だ。
たとえ今ここにいるレイがシンジの夢の住人なのだとしても、彼女を汚すことなど出来ない。
触れればきっと汚してしまう。
手を伸ばすことすら許されぬこと。
自分はもうとうにその資格を失ってしまったのだ、と。
再会の喜びに輝いたシンジの目が、僅かな時も許さず絶望と諦念に染められていくのをレイは見ていた。
------------------つづく
845:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/13 09:58:11
「あ……え?……」
言葉にならない声が搾り出されるまで、数秒。
そこにあったのは、今度こそは有り得るはずのない忘れ物。
それは、シンジのすぐ左の座席の上で規則正しく脈を打っていた。
医療機器の知識など無いシンジだが、それが何かくらいは直感できる。
―人工心臓、ペースメーカーと呼ばれる物が、持ち主に忘れ去られたまま作動を続けていたのだった。
残された眼鏡、指輪に入れ歯。そして、ペースメーカー。
それらだけを残し、まるで有機物―人体だけが煙のように消失したかのような異様な光景。
どのくらい微動だにせず立ち尽くしていたのか、そのときの事をシンジ自身も思い出せない。
両側からドアの閉まり始める音がするや、悲鳴だけ残してシンジは脱兎のように走り出していた。
人気の無いホームを全速力で駆けて、階段を何段も飛ばして転がるように駆け下りる。
今自分がどこに向かおうとしているのかなんて、彼自身にも分からないに違いない。
シンジが駅舎を飛び出したとき、彼を運んできた環状線はドアを閉め、ゆっくりと走り出す―何処へ?
846:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/13 10:02:03
よ、読みにくー(;´Д`)
847:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/13 10:32:09
書き込む前にリロードすればいいとおもう
横入り二度目だよ
848:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/13 16:07:29
>>844>>845
GJ!
いやなんかいきなり良職人が2人も降臨してwktkなわけですが
849:773
06/08/13 16:45:42
>>820
> 具体例があると問題点が明確になる。
では、あくまで例示として極端に。
[レス番で参照した批評]:
「>>736はスカスカ、イラネ」
これは無意味だよね。削除しちゃうと文章がつながらなくなる。必要なことは自明。
[レス番を補助として具体的文言により参照した批評]:
「『ミサトさんの思考回路ってトウジと同じなのかな…(>>736)』って、イラネ」
だと、一考に値するコメントとなりうる。レスとしてこれだけを書いても実際には無意味だけど。
# 例示の極論とはいえ失礼。 >> 角 ◆uTN4HfUPlw
……って訳で、自分のマヌケさに気づいた所さ。
> 空行の弊害の一例として736を挙げてる。
「内容」って、君は物理的内容量のことを言ってるんだね。改めて読んでみりゃそうだよね orz
俺はすっかり「小説的内容」のつもりで、噛みあわんことをぐだぐだと述べてた訳だ。
「小説的内容」について(まさにその辺に)個人的に思う所があるもんで、思い込みからの脱出がますます遅れました。
申し訳ない。
> そうだね、即断すれば短絡だね。けど、これは即断じゃないよね。
「“地の文”と“発話の文”が密着してる所もあれば、一行中に発話文が連続してる所もある。(>>791)」
って状況下で、論拠を示さずに「この空行は増量目的だ」ってのは即断だよ、やっぱり。
# それとも「普通じゃない」ってのが君の論拠なのかな?
# 小説の批評で「普通じゃない」なんて、特徴の指摘以上の意味はないと思うけど。
# おまけに「なにが普通か」のコンセンサスも貧弱な現状だし。
むしろ
> まして>>735-737はそのままでも2レスで済む量 (>>821,>>822)
って指摘なら一考の価値があるけど(レス区切れ間に空行が無いと仮定すれば)、
それでも >>814 みたいな視点もある訳で。
空気読まなくて悪いけど、せっかく有意義な話が出来てるから大事にしたいんだ。御免ね > all, esp. 作家
850:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/08/13 20:58:21
盆と正月がいっぺんに来たな とにかく御二方GJ!
851:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/13 23:01:28
>>846-847
こ、これは失礼(汗・・・
確かに、リロードして確かめずに連投した自分の落ち度なんですが、
偶然にも同じ時間帯に集中して投下してる御仁がいたとは・・・
それも前日に続いて二度までも・・・
852:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/13 23:03:03
シンジは公園のベンチに座り込んでいた。駅を飛び出してからずいぶん時間も経ってしている。
あれから、人恋しさにあちこちを歩き回った。
ミサトのマンション、彼の通う中学校、そしてNerv本部まで。
そのどれにも、異常は無かった。
今日シンジが電車に乗る前までに目にしたままの姿で、ちゃんと存在していたのである。
ただひとつ―いずれも人影がまるで見えない事を除いては。
そう、彼の良く知る人々の姿はそのどこにも見当たらなかったのだ。
駅で降りてから、誰にも会っていない。
シンジは頭を抱えた。
何がどうなっているのか、さっぱりわからない。
いったい、アスカやミサト、Nervの皆はどこへ行ったのか。
なぜ姿を見せないのか。
そこまで考えて、あの電車の中の不可思議な光景が脳裏に浮かんだ。
まるで、人間の体だけが煙のように消失したとしか思えないような怪異。
(まさか、アスカも、ミサトさんも、Nervのみんなも……)
シンジの体に身震いが走る。
有り得ないとは思ってみても、考えは悪い方向に向かうばかりだ。
街の人々も電車の乗客同様、消えてしまったのだろうか?
ならば、なぜ同じ電車に乗っていた自分だけが無事なのか?
そして、3人目のレイのいた座席に唯一残されていた本。
3人目の彼女も、他の乗客と同じように消滅してしまったのだろうか。
853:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/13 23:05:00
やりきれない思いで、シンジは空を見上げた。
空は電車から見たのと依然変わらぬ青い光を湛えている。それ自体が既に異常でもある。
シンジが電車を降りてからもう3時間が経過していて、本当なら空に星が見えておかしくない時間なのだ。
実のところ自分は、夢でも見ているのではないかと何度も少年は思った。
本当の自分は環状線の中で今も眠っていて、ここはまだ夢の世界なのではないか、と。
けれども直感が答えを告げている。ノーと。
今まで何度か見た夢では有り得なかった、リアルな生々しい五感は明らかに現実のものだ。
「もう一度、人を探してみようかな」
そう一人ごちてから、シンジは立ち上がった。
今度は誰かと会える保証でもあるのか?
もちろん、そんなものは無い。ただ、他にすることが何も無いだけだ。
今度は自分の知ってる所だけでなく、第3新東京市全部を探してみよう。
知ってる人でなくても、誰かに会えるかもしれない。
もし第3新東京市に誰もいなければ、市外に出て日本中を、日本で駄目なら他の国へだって……
854:SeventySix ◆DTDSamiQ9U
06/08/13 23:08:09
唐突な出会いだった。
シンジが公園を出て最初の角を曲がったとき、向こうからやってきた人物とぶつかりそうになったのだ。
電車を降りてから、初めて会った他人だった。
その人影を見て、彼は思わず立ちすくんでしまう―見慣れたジャンパースカートの制服を着た、彼の良く知る空色のショートカットの少女。
「あ、綾波……」
「碇君?」
呆然の二文字を顔に貼り付けて名前を呼んだシンジと同じく、少女もまた、ちょっと驚いたような表情ででシンジを凝視していた。
なじみ薄い三人目のレイだと知りつつも、人に会えた嬉しさのほうが先立ってシンジは破顔する。
「よかった……綾波、無事だったんだね」
「ええ……碇君はどうしてここに?」
笑いかけるシンジを、レイは少し怪訝そうな面持ちで見つめる。
かつての二人目を思い出させるその人間らしい表情に、シンジの胸は針で刺されたように一瞬痛んだが―
「あ、うん……さっき仙石原で電車を降りて……あちこち歩いてここに来たんだ」
「電車で、ここに?」
ありのままを話しただけなのに、どこかレイの口調は訝しげだった。
微妙な違和感とでも言うのか、胸の奥に立ち始めたさざ波のような揺らぎを、このときシンジは自覚
した気がした。