落ち着いてLRS小説を投下するスレ3at EVA
落ち着いてLRS小説を投下するスレ3 - 暇つぶし2ch366:角 ◆uTN4HfUPlw
06/07/20 16:33:43
一日の終わり、碇君は発電機の電源を消しに屋外に出た。

私は窓辺に折りたたんでいる赤いプラグスーツに目を移した。
そして、私はそっと窓辺に近寄りプラグスーツを手に取った。

懐かしい感触だった。
柔らかいが極めて耐久性の高い繊維のそれ。
私たちがEVAに搭乗していたころ、彼女はこれを着ていた。
彼女とともに幾度も死地を乗り越えてきた赤いプラグスーツ。

一昨日のような醜い感情はもう湧いてはこなかった。

ごめんなさいセカンド。
ごめんなさい碇君。

赤いプラグスーツにぽとり、と涙が落ちた。
一滴、二滴…。

発電機のエンジン音が聞こえなくなり、明かりがふっと消えた。

私は涙を拭うとそっとセカンドのプラグスーツをもとの窓際に戻した。

おやすみなさい。
私はそっと呟いた。




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