06/04/14 01:43:49
「いいよ、動いて…」
「…まだや」
「いいから…!」
だがトウジは動いてくれない。いつだってそうだ。いつだってトウジは優しい…。
学校でも、こうしてトウジの家で抱いてくれる時も。
こんな時くらいもっと激しくしてもいいのに、決してトウジはシンジを傷つけない。
ギリギリの所で、最大限シンジの要求に応えるのだ。
「もう!」
もどかしくなって後ろに手を伸ばし、かたく発達したトウジの後ろをつかんで引き寄せようとする。
そうしてようやくトウジはゆっくりシンジの中へ入ってくる。
トウジの優しさを知りつつも、どうにももどかしくて今日は自分から迎えに行ってしまう。
「おいっシンジ!」
急に広げられた中から小さな悲鳴があがるが構いはしない。
後から徐々に伝わってくるジリジリと焦げるような感覚が胸を高鳴らせる。
「いいっていったでしょ、じらさないでよ」
少し怒ったような口調でトウジをけしかける。
「はやく、トウジと一つに…気持ちよくなりたい…」
顔が見えない代わりにおしりをゆっくりとくねらせ、おねだりする。
「…どうしたんや、シンジ…今日は…」
ゴクリとトウジの喉が鳴った音を聞き、とどめをさす。
腰を動かしながらゆっくりと後ろを振り向き、上気した顔とうるませた瞳を向け、だらしなく開けた口からそっと囁く。
「いいんだよ、トウジィ…我慢しないで…今日は、今日だけは滅茶苦茶にして…トウジの好きにしていいんだよ」