06/11/12 00:58:28
─ねぇ、トウジ。君が目の前から居なくなって暫く経つけど、相変わらず蝉達は去ってく夏を惜しむみたいに泣き続けてるよ。
初めて君に殴られた時の頬の痛みも。
一緒に昼食を食べた屋上も。
ふざけて笑い合った学校の帰り道も。
互いを隅々まで求め、幾度も愛し合ったあの夜さえも。
まるで昨日の事みたいに思い出すんだ。
だけど君はもう居ない。
この手で触れる事さえ叶わない。
君は今何を考えてるの?誰を想ってるの?
恨んでる?憎んでる?それとも僕を許してくれる?
ねぇ、トウジ。君が僕の全てだったんだ…─