06/11/12 00:58:28
─ねぇ、トウジ。君が目の前から居なくなって暫く経つけど、相変わらず蝉達は去ってく夏を惜しむみたいに泣き続けてるよ。
初めて君に殴られた時の頬の痛みも。
一緒に昼食を食べた屋上も。
ふざけて笑い合った学校の帰り道も。
互いを隅々まで求め、幾度も愛し合ったあの夜さえも。
まるで昨日の事みたいに思い出すんだ。
だけど君はもう居ない。
この手で触れる事さえ叶わない。
君は今何を考えてるの?誰を想ってるの?
恨んでる?憎んでる?それとも僕を許してくれる?
ねぇ、トウジ。君が僕の全てだったんだ…─
588:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/12 01:05:03
新作!?
589:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/12 01:26:16
とりあえずGJ。続くようならコテかアンカをお願いしたい
590:587
06/11/12 03:15:16
>>587
僕がこの中学に来たのは、桜の花が散って木々が緑に染まるその頃だった。
長年音信不通だった父にいきなり呼び出されたと思いきや、フィクションの様な機械に乗って街を破壊する謎の生物を倒せという。
そして入院したと思ったら今度は僕を迎えに来た女・葛城ミサトが同居人になるという。しかも一回り以上歳が離れている。
これからの人生において起こるであろう問題が、全てこの短期間に起こった様な気がして僕は混乱していた。
だが、この学校にて出会う一人の人間がその後自分の中でこんなにも大きな存在になるとは当時は知る由もなかった。
名を、鈴原トウジといった。
591:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/12 22:06:03
乙!バルディエル戦後のトウシン読んでみたかったので期待してる。
しかし職人三人か…。いいスレだ。
592:587
06/11/13 01:16:45
>>590
周囲が僕を珍しそうに見つめる中、一際鋭い視線を向けていた。
そして中庭に呼び出された後、いきなりあいつは殴ってきた。
僕が乗ったあのロボットが妹を傷つけたという。知るもんか。こっちだってそんな余裕は無かったんだ。しかも妙な関西弁だし。
印象はお互いに最悪だった。
当時の僕は極度に他人との関わりを避けていた気がする。傷つき傷つけ合う関係にうんざりしていたから。
だがそういった場面において、トウジの拳は最も効果的だったのかもしれない。
懸命に張っていた心の壁の内側に、見境なく飛び込んできたのはトウジが初めてだった。
あの時の頬の痛み、そんなに嫌じゃなかったんだ。
593:587
06/11/13 02:34:12
>>592
梅雨が過ぎて夏の気配が漂い始める頃になると、僕達は一緒に居ない日は無いくらいの友達になっていた。
街に馴染めず逃げ出そうとした事も、パイロットを辞めて元の生活に戻ろうとした事もあった。
そんな僕を引き止めてくれたミサトさんや、トウジにケンスケ。
ほんの少し自分の居場所を見つけられた気がした。
「…シンジ」
「………」
「シンジッ!」
「…えっ?」
「なにボケっとしてるのさ?」
「ううん、何でもないよ」
「っとこの隙にエビフライもらったぁ!!」
「あっ!ちょっとトウジ!」
「あ~ん…。くぅ!やっぱセンセの弁当はうまいなぁ!」
「…このぉ!」
「あたたたた…すまん!すまんって!」
この場所を守る為ならエヴァにだって何にだって乗ってやる。戦ってやる。
僕はそう静かに誓った。
594:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/13 10:00:39
新人さん?
wktk
595:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/13 18:31:13
なんか切ないけどいいね
がんばれ
596:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/13 21:17:56
乙!
他の職人の続きも待ってる
597:587
06/11/14 00:56:56
>>593
「ねぇシンちゃん。もうさすがに学校には慣れたでしょ?」
「えぇ、まぁ」
「どう?好きな子とかできた!?」
「な、何言ってるんですか!そんなのいませんよ!学校行ってきます!」
「あらあら顔赤くしちゃって…。ふふっ」
恋。そんなものした事なかった。今まで自分を守る事で一生懸命だったから他人にはずっと無関心だった。
恋をするとどんな気持ちになるんだろう…。想像もできなかった。
「よっ!シンジ!おはよーさん!」
「あっ、トウジ。おはよう」
「なんや暗いなぁ。悩みごとか?」
「ちょっとね…。トウジってさ、好きな子とかいるの?」
「はぁぁ!?いきなりなんやねん!」
「あっいや、気にしないで。ははっ…」
「おかしなやっちゃなぁ」
初恋が最高の思い出へ。
そして残酷な記憶への道を辿るのは、もう少し後の事だった。
598:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/14 01:24:22
シンジー!!
599:348
06/11/14 02:59:24
2人はいつも通りに学校へ向かっていた。いつも通りにしなければいけないとどこかで
思いながら。けれど、2人の気持ちは明らかに今までとは違う。友情という感情を越えて
今2人はお互いをもっと求めたい欲求にかられていた。
特にトウジは自分の欲望に素直だった。でもシンジはそれをなかなか認めることができずに
苦しんでいた。いっそまた逃げ出してしまえば楽になるかもしれない。でも自分だって
トウジを求めているのに、離れたくない。それなのに触れ合うことが恐くて近づくトウジに
身構えてしまうシンジは自分自身に苛立っていた。
「なあ、シンジ…」
「何?」
「今日はもう授業サボろうや」
「え…でも…」
「ええやん今日1日くらい。天気もええし弁当もあるしどっか行こうや」
自分ではあまり考えつかない行動を明るく言ってのけるトウジが羨ましくて、シンジは微笑んだ。
「うん。いいよ」
「よっしゃ!そう来なアカンわ!」
ぐっと肩を組まれてドキッとする。友達として接していた今まではこんなこと、何とも思わなかった
のに。でも、トウジは今までも自分のことを想ってこうしていたのかな、と思うと無性に嬉しかった。
「シンジにええもん見せたる」
「いいものって?」
「着いてからのお楽しみ~♪」
そう言うとトウジはシンジの手を握って走り出した。
トウジにつれられて走るシンジは、しっかりと握られた手をぎゅっと握り返して幸せそうに笑った。
辿り着いた場所は都心から少し離れた林の中。その奥に巨大な樹がひとつあった。
「いいものって…この樹?」
「デカイやろ。シンジ木ィ登れるか?」
「自信ないけど…」
何で中学生にもなって木登りなんか…と思いつつ、トウジに手伝われて頂上付近の枝まで登らされた。
そこから見えた景色は素晴らしく、自分たちの住む街の向こうまで見渡せてシンジは思わず声をあげた。
「わぁ……」
「今日は天気ええからよう見えるわ。絶景やろ、この場所」
600:348
06/11/14 03:00:18
「うん…」
「ワシとシンジだけの秘密やで。いけ好かんことあったらここに来たらええ」
「うん…」
「ケンスケにも言うたらアカンで?」
「うん…」
「聞いとんのか?シン…」
シンジは途中から横にいるトウジを見つめていた。トウジがシンジの方を見た瞬間思いきり目が合って
2人は硬直してしまった。
「な…何でワシの方見とんねん…」
「………好き…だから…」
「……………」
トウジは真っ赤になって何も言えなくなってしまった。
まさかシンジからそんなことを言われるとは思ってもみなかったのだ。
嬉しすぎて言葉が出ない。
「この場所、教えてくれてありがとう。トウジと一緒にこの景色見れて、凄く嬉しいよ」
「ワシかて…シンジと一緒に見れて嬉しいで」
それを聞くとシンジは微笑んで頷いた。その表情があまりにも可愛くてトウジはシンジをまた抱き寄せる。
「トウジ…」
「シンジ…好きや。お前のこと、好きすぎてワシおかしなりそうや」
シンジはいっぱいいっぱいになっているトウジの気持ちに応えるように、そのまま瞼を閉じる。
今度こそトウジはシンジの唇に自分のそれを重ねた。
触れるだけの唇を惜しむようにゆっくりと離すと、シンジは申し訳なさそうな顔で俯いた。
「シンジ…?」
「僕…女の子だったらよかったのにね…」
「な、何言うてんねんな」
「だってそうしたら、もっと早くトウジとこうなってたかもしれないし、トウジだってその方が…」
シンジの言葉を遮るようにトウジがシンジを抱きしめる。
「ワシはそんなん気にしてへん」
「トウジ………」
何度問い正しても揺るがないトウジの気持ちに、徐々にシンジは確信していた。
601:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/14 06:31:10
ダブル乙です!
602:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/14 08:12:26
トウジ男前だな
603:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/15 20:36:53
wktk
604:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/17 15:25:56
この腕が 潰しました あなたを潰しました
605:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/18 13:28:34
思い出させないでッ!せっかく忘れようとしてるのに!イヤッ!そんな思い出いらないのッ!
606:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/18 14:11:43
加持「待て! 落ち着け! よく見ろ。
シンジ君が潰したんじゃない。鈴原君が潰されたんだ!」
シンジ「………」
ミサト「一緒だぁぁぁーーーッ!!」(ガビーン)
リツコ「フォローになってないわよ!」
加持「ははは、ざっくらばんにいこう」
607:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/18 19:20:26
6巻はいいよな。
608:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/18 20:57:06
俺6巻は無理…
読むと涙が止まらなくなるんだorz
あと続き町
609:587
06/11/18 23:33:23
>>597
「暑い!!あかん、もう溶けてしまいそうや…」
「ほんとだよ全く。どうして女子が水泳で男子が陸上なんだよ…」
「もうそれ言うなよ。余計辛くなるから…」
ある夏の日。太陽は真上で輝いている。その熱でグラウンドは嫌味な程に温められ、僕達は愚痴をこぼしていた。
「どやっシンジ。あのじゃじゃ馬との生活は慣れたか?」
「アスカの事?まさか…。家事は押しつけてくるしワガママ放題だし、もう諦めてるよ」
「そうか?俺は羨ましいけどな…」
そんなのケンスケくらいだと思いつつも言葉に出す気力さえこの暑さは奪っていった。
610:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/18 23:34:24
6巻もいいが、EOEの初期稿でのトウジとシンジの和解シーンもいい
そして職人待ち
611:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/18 23:39:58
とか書き込んだら職人来てた
続きが気になる
612:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/18 23:47:55
オナヌーしないよスレが落ちた…
トウシンのエロは珍しかったのに…
613:587
06/11/19 00:12:35
>>609
「なぁ、次センセの番みたいやで」
「あっ本当だ。ハードル走なんて嫌だなぁ…」
「よっしゃ!勝負しようや!」
「勝負?」
「せや、タイムが良かった方がたこ焼きを奢る。どや?」
「えぇっ!賭け事はあんまり好きじゃないんだけど…。わかったよ」
「ほな決まりや!」
僕は位置に着いた。息を止め静かにスタートの合図を待つ。
─パンッ!!─
同時に飛び出した。5つあるハードルを一つずつ飛んでいく。順調だ。そう思い4つ目までを飛んで最後に差掛かった時だった。
「あっ!」
足が引っ掛かりバランスを崩した僕はそれは見事に転んでしまった。
この時は、痛さよりも恥ずかしさが先行し情けなく思えた事を今でもよく覚えている。
614:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/19 00:54:44
>>612
スレリンク(eva板)
615:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/19 02:13:57
トウジよ。シンジをお姫さまだっこでもして保健室へ運んでやれ
俺が許す
616:587
06/11/20 14:03:26
>>613
自分ですらおかしいと思う程の大転倒。周りに人が集まってきて嘲笑している。妥当な反応だろう。これが別の人間だったら僕もきっと同じ事してる。
このまま立って笑って誤魔化せば済むかな…。そう思った。できなかった。少しのプライドがそうさせてはくれなかった。
「シンジッ!!」
遠くから声がした。
「シンジ、大丈夫か?立てるか?」
「う、うん…。こんぐらい平気…っ痛!」
「無理すな!ほら背中!」
「…えっ?」
「背中や!はよ乗りや!」
「い、いいよ!大丈夫だって…」
拒む僕を遮ってトウジは無理矢理背中に乗せた。
「お前らもいつまで見とんのや!あっち行かんかい!」
僕は余計に恥ずかしくなった。
617:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/20 21:12:45
おんぶだったな。乙です!
618:587
06/11/20 23:50:07
>>616
「すんまへーん!あれっ?先生おらんみたいやな」
「うん…。あの…もう大丈夫だから…」
「そうか?遠慮せんでええんやで?」
「んもう大丈夫だってば!」
「なんやつまらんの~!」
トウジの言葉と保健室の少し独特な匂いが不思議と僕を落ち着かせてくれた。
「足めっちゃ擦り剥いとるなぁ。とりあえず水で濡らしときや」
「うん、ありがとう」
「…すまんかったな。ワシがあない事言わんかったらよかったな…」
「トウジのせいじゃないよ!僕がヘマしただけだから」
「せやかて…」
「心配症だなぁ。後はほんと大丈夫だからもう戻りなよ!」
「…わかった。じゃあ授業終わったらまた来るな!」
去っていくトウジの姿を見ながら思い返した。
真っ先に僕を心配してくれたこと。おぶってくれた背中の温もり。差し延べてくれた手。
そう、全てはこれがきっかけだった。
619:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/21 20:15:01
乙彼!
620:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/21 22:39:53
トウジが男らしい
621:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/21 23:19:20
でもこの後トウジは…
いや、何でもないよ。
622:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/21 23:51:02
あの事件からどう発展させていくか楽しみじゃないか
623:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/24 00:17:13
まったり三人の職人待ち。最近ash氏見ないなぁ。
624:587
06/11/24 01:42:27
>>618
トウジ……か。
気付けばいつも近くに居る存在。友達であり親友。ケンスケだって同じだ。なのに心の隅っこにあるトウジに対する不思議な気持ち。
それは時々僕を嬉しくさせたり不安にさせたりする。だけど何故か心地が良いもの。なんだろう?こんな感じ初めてだ…。
確かにトウジの事は好きだ。しかし、その“好き”と、芽生え始めた質の違うもう一つの“好き”が僕の中で対峙している。それは理解し難い感情だった。
「あの…ミサトさん」
「ん~?なぁにぃシンちゃん?」
「ミサトさんが初めて人を好きになった時、どんな気持ちになりましたか?」
ほろ酔い気分だったミサトさんの動きが一瞬止まった。
「驚いたわぁ。シンジ君好きな人できたの?」
「いやっ、僕じゃなくて本にそういう事書いてあって!どんな感じかなぁって…」
「そうねぇ…」
ミサトさんは急に真面目な顔になり、話し始めた。
625:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/24 19:16:28
キテタ!
626:587
06/11/24 21:20:42
>>624
「私の場合その頃は色々あったんだけど初めての時は苦しかったかな~」
「苦しい…んですか?」
「その人が他の誰かと話したりするだけで嫌になったり一日中相手の事ばかり考えてたりね。
今思えば幼稚なことだけど当時は結構悩んだなぁ。大人になればなるほど恋なんて嫌なトコばっか見えてくるしね」
「はぁ、そうなんですか…」
「や~だ~!あたしったら何言ってんのかしら。まぁシンちゃんもそのうちわかる日がくるわよ!その時の気持ち、大事にすんのよ~」
この気持ちが恋なんだろうか?たとえ恋であったとして何をしたいのだろうか?
いや、それより何より僕は男でトウジだって男だ。そんな事が成立する筈はない。しかし頭ではわかっていても、気持ちは日を追う毎に増していく。強くなっていく。
それと同時に、側に居る事が苦しくなり始めたのもこの頃だった。
627:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/25 21:59:24
トウシンっていいな
628:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/25 22:13:22
何ていうか儚いよな
629:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/25 23:43:59
自分の中のエヴァは19話で終わってたりするww
冒頭見ると、バル戦以降も話に含まれるみたいだから期待してる
他の職人も待ってる
630:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/26 00:09:51
トウジとシンジには悪いが俺はバルディエル戦の戦闘シーンが大好きだ。量産機戦の次に好きなくらい
最後のシンジの叫びもたまらん
631:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/26 23:05:46
age
632:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/27 00:34:30
ソイヤッサ!! ソイヤッサ!!
_ _ _ _
/::. ソ . :;;ヽ /::. ソ . :;;ヽ
/::. ..:::;;;ヽ /::. ..:::;;;ヽ
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633:587
06/11/27 16:38:34
>>626
平常心を装うのはわりかし得意な方だ。今までだってそうしてきた。だけど違う。何か違うんだ。
近くに居れば居るだけ、話しをすればするだけ胸が痛くなる。気が付かれない様に振る舞っていたけど本当はずっと、ずっと苦しかった。
君はきっと知らなかったよね。
「しっかし暑いのぅ…夏なんてはよ終わったらええのになぁ」
「…じゃあジャージ脱げばいいんじゃない?」
「アホ言え!これはワシのぽりしーなんや!絶対脱がへんわ!」
「ポリシー、ねぇ…」
「あのさ、もうすぐ夏休み始まるし海にでも行かない?」
「海かぁ…ええな!」
「僕そんな時間あるかなぁ…」
「大丈夫だろ!決まりな!」
何気なく交わした約束。
そうだ。
折角手にした大事な存在。手放したくは、ない。僕の身勝手な感情を押しつける必要なんてどこにも無いんだ。
“友達”でいるんだ。
それがきっと最良の選択なはずだから。
もうすぐ夏休み、か…
約束が果たされる事はなかった。
634:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/27 20:52:39
GGGJJJJJ!!
635:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/27 23:40:15
何を言っても、エロと荒らししかできないお前らはエヴァ板の癌
636:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/28 01:07:48
乙。何か進展ありそうだな
637:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/29 23:15:44
まだかな
職人たくさんいるけどみんな待ってる
638:587
06/11/30 11:08:36
>>633
夏休みが始まるまで一週間を切った。疎開を始める人達も増えたけれどそれでもみんな夏休みは待ち遠しいらしく、辺りは一層うるさくなっていく。僕達も例外ではなかった。
「なぁ、いつにする?海」
「ワシはいつでもええで。センセ次第やな」
「う~ん、いつ呼び出されるかわかんないからな~」
「アンタ達何の話してんの?」
アスカが急に割り込んできた。ケンスケが説明をする。
「海ぃ!?ちょっとなんで勝手に話進めちゃってんのよ!」
「勝手にって…お前来る気なんか!?」
「何よ、いけない?」
ケンスケが一瞬ニヤついたのを僕は見逃さなかった。
「ねぇ!ヒカリも行くわよね?」
「えっ?あ、あたしは…」
何やら意味深な態度だ。
「なんや委員長も来るんかいな。女が来ると面倒臭くなるのぉ…」
「な、何よその言い方!」
「せやかてホンマの事やんか!」
そしていつもの言い合いが始まる。見慣れた光景を笑って見ていた。
でも…なんだ?この腑に落ちない感覚。
僕は思わず視線を外した。
いつかミサトさんに言われた言葉が心に響いた。
嫌な奴だな……僕…
639:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/11/30 14:52:55
悩め。中学生日記。
640:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/01 21:25:01
いいね
641:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/03 00:40:31
マターリ待ち
642:587
06/12/03 21:55:05
>>638
運命とは元々決められているのだろうか?勿論そんな事誰にもわからない。
この日を境に彼の、そして僕の人生が狂い始める事になるなんて思いもよらなかった。
相変わらずの毎日。学校はテストも終わり周囲のテンションは上がる一方だ。パイロットとしても何とかやっている。痛い思いをするのはやっぱり嫌だけど、この生活は好きだ。だから頑張れると言っても決して過言じゃなかった。
「…シンジ」
「………」
「シンジっ!!」
「…えっ、なんだトウジか」
「なんだとはなんやねんな!ボケっとしてどないしたん?」
「ううん、何でもないよ」
「ホンマかぁ?好きな女子の事でも考えとったんやないか?」
「な、なんでそうなるんだよ!」
「誰や!?惣流か?綾波か?それともミ、ミサトさんか!?」
「違うって言ってるだろ!このっ!このっ!」
「あいたたたたたっ!スマン!ワシが悪かったて!や、やめんかっ!」
「全くアンタ達ガキねぇ…」
─ガラッ─
教室のドアが開き先生が言った。
「鈴原はいるか?すぐ校長室まで来なさい」
相変わらずの毎日。この先もずっと続くと思ってたんだ。
643:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/03 22:01:36
死亡フラグが立ってしまった…
644:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/04 00:49:24
フラグはあくまでフラグだから大丈夫さ
たぶん
645:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/06 13:18:39
マターリ街
646:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/08 01:28:27
まだかな?
647:587
06/12/08 08:51:13
>>642
少し焦ったかのように先生が教室に入って来た。
「トウジお呼びみたいだね」
「何やろ…」
「鈴原、何かやったんじゃないの?」
「アホか!ワシはずっとヒンコーホーセーな暮らししとったわ!まっちょっと行ってくるわ」
「怒られても泣いちゃ駄目だよ?」
「アホ言え!」
笑いながらトウジは先生に連れられて出て行った。
昼休み。
トウジはまだ戻って来ない。
「遅いな、トウジ」
パンを頬張りながらケンスケが言った。
「そうだね。よほどこってり絞られてるのかな?」
「さぁな~。どうだろ」
大して気にしてないみたいだ。それがまたケンスケらしい。
「なぁ」
「えっ?何?」
「来るんだろ?参号機」
「さ、さん…?」
聞き慣れない言葉だった。
「聞いてないの?」
「うん…聞いてない」
「そっか。誰が乗るんだろうな~、俺を乗せてくんないかな~!」
「はっ、はは…」
鼻で笑いながらも、トウジがまだ戻って来ない事がやけに気になっていた。
648:587
06/12/08 09:44:15
>>647
「参号機か…」
戦況は厳しいのか?でも少しは戦いも楽になるかな…。そう考えると随分気持ちも楽になった。
「シンジ!」
帰り道、ふと呼び止められた。振り返るとトウジがいた。
「トウジ!もう心配……はあんまりしなかったけどどうしたの?」
「なんやねんそれ!ちょっとは心配してくれてもええやん!」
「あはは、嘘だよ。何かあったの?」
「ちょっと…な」
それを聞いた瞬間だけトウジが悲しい目をしたのは今でも忘れない。
「ちょっとお前と話がしとうてな。待っててん」
「僕と?いつも学校で話してるじゃんか」
「今やないと!!あっいや…今日がええんや…」
「……トウジ?」
明らかに今までとは違う態度。トウジは単純だから隠し事なんてできないタイプだ。
何かあったんだ…
そんな予感が頭をよぎった。
649:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/08 21:34:57
いつもいつも潤いをありがとう
650:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/09 00:01:03
GJ!
トウジはグシャッとやられんのかな…
そして他の職人はまだかな
651:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/09 00:09:31
ここは職人が多くて幸せなスレですね
652:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/10 21:20:28
おれ
本気で彼女と別れよかな...
653:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/10 21:22:40
何故?
654:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/10 21:31:30
オレ、 自分偽るのに疲れた・・・
655:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/10 21:47:18
自分に正直に生きた方が楽だよ。
まぁそれがなかなか難しいんだけどね
656:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/10 23:13:02
続きマダー?
348氏とash氏も
657:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/11 20:14:05
さっき6巻読み返した
32頁でシンジの頭を無意識に守ろうとするトウジの手が...
゜(つД`)゜
658:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/11 20:38:56
お貞は描写が細かいなw
659:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/12 16:14:50
トウジはエヴァで一番いい男だ
660:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/12 16:37:02
16、17、18辺りのトウジも見てみたいよな
661:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/12 18:30:12
>>660
おそらく無敵っしょ (´Д`;)ハアハア
662:348
06/12/12 18:51:50
シンジはトウジに対して、完全に心を開こうとしていた。
自分の求めていた人はこの人なんだと確信して。
トウジになら全てを話そうと思った。
全てを捧げたいとも思った。
たくさん戸惑ったけど、やっぱりこの気持ちは本当だから。
そんなシンジの心情はお構いなしに、シンジの携帯電話が突然鳴り出した。
「…………」
トウジはそんなもの捨ててしまえと言いたかったが、言えなかった。
シンジもまた、無視したかったけれど、できなかった。
ピ、とボタンを押すシンジをただ黙って見つめることしかできないトウジ。
「はい…はい…すぐに行きます」
暗い表情で会話を終えたシンジが俯いたまま、電話を切る。
「…また…あれに乗るんやな」
無言で頷くシンジ。
「ケンスケやったら大喜びで跳んで行くんやろうけどなぁ」
「………」
「…嫌なモンは嫌やねんから、しゃーないわな。けど、シンジが頑張って帰ってきたら、ワシが誉めたるから」
その言葉にシンジははっとした。
父親に誉められたことを唯一の喜びとして、エヴァに乗ってきたけれど、それがトウジだったら…。
トウジに誉められる方がもっと嬉しいと思った。
663:348
06/12/12 18:52:35
「トウジ…約束だよ」
「んぁ?」
「今言ったこと」
「誉めたる、ってやつか?」
「い、いちいち言わなくていいよ!恥ずかしいだろ」
シンジは慌てて木から降りると、トウジに向かって手を振った。
「忘れないでよ、トウジ!」
「わかったって!!ちゃんと誉めたるからなー!!」
「ッ、ばか…」
真っ赤になって走り出すシンジをトウジは笑顔で見送った。
「誉められたいだけやなんて、シンジらしいな。やっぱ可愛えわ~」
しかし、次の瞬間には真剣な表情になり、
「なんぼでも誉めたるわ…お前は人の命背負って戦ってんねんから…」
トウジは心のどこかでネルフという組織を、まだ許せていなかった。
(死ぬなよ、シンジ……)
使途が現れた時はいつもそう祈るしかない。
そんな自分の無力さにトウジは苛立っていた。
いつものように非難勧告が出され、いつものようにシェルターに押し込まれる。
「どーこ行ってたんだよ、トウジ」
「何や、ケンスケか」
「俺で悪かったな。…で?シンジは?」
「上でドンパチやってるに決まってるやろ」
「だよな~~!!うらやましいっっ!!」
「お前の性格の方がうらやましいわ…」
664:348
06/12/12 18:53:33
シンジもいつものようにエヴァに乗り、命令され作戦通り行動する。
恐い、という気持ちは今だに変わらないまま、神経は恐怖で汚染されても初号機は勝手にシンクロ率を高めて動く。
そんなこと、望んでいなくてもこいつは不気味に動くんだ。いつもそうだ。
シンジは使途と同じぐらい得体の知れないエヴァが恐かった。
だけど、もしそんなことに気を取られて負けたりでもしたら、みんなが消えてしまう。
今まではその『みんな』が、どこか漠然としていてイメージしにくかった。
でも今ははっきりとトウジの姿が浮かぶ。
シンジの中に大きな変化があったことは、戦い方に現れていた。
だけどそれは、父親には何となく、知られたくなかった。
理由はまだよくわからなかったけれど。
使途戦を無事に終えて、シンジは急いで帰宅した。
向かった先はミサトのマンションではなく、トウジの家。
時刻は既に深夜に近かったけど、真っ先にトウジに会いたかった。
しかし、いざ家の近くのコンビニまで着くと途端に恥ずかしくなってきて足を止める。
店先で弾む息を整えていると、次第に冷静になってきて、引き返そうかと悩み始める。
でも、せめてトウジの顔だけでも見れたらと思い、歩き出そうとしたその時…
プルル、と携帯が鳴った。
「は、はい…」
慌てて小声で出てみると、相手も小声で
「…シンジ」
「!…トウジ…」
665:348
06/12/12 18:54:22
「スマンな、こんな時間に…何回か電話してんけどずっと繋がらんかったから…」
「ううん…ゴメン、今終わったとこなんだ」
「ほんなら…まだネルフにおるんか?」
「………ううん」
「もうマンション戻ったんか?」
「………ううん」
「今どこにおんねん」
「トウジの…家の近くのコンビニ」
「な…」
トウジは「待っとれ」と言うとすぐ電話を切ってコンビニに向かった。
(どうしよう…言わなきゃよかった…)
本当は今すぐに会いたくて仕方ないのに、シンジはトウジに負担をかけるのが恐くて素直になれない。
だけど、今すぐ会いたいという気持ちの方がずっと強くて中途半端な行動ばかりしている。
シンジが後悔しているうちに、トウジは物凄いスピードで現れた。
思いっきり息をきらせてきたトウジに、思わず笑みを漏らすシンジ。
トウジも、つられて笑った。
そして、シンジに近づくと―
「…ようやったな、シンジ」
優しくシンジの頭を撫でる。
シンジは嬉しくて、涙を流しながら微笑んだ。
666:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/12 19:17:12
トウジーーー!!(*´Д`*)
667:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/12 19:22:03
大量投下乙!
いいねいいね。
668:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/12 19:48:42
乙乙!
669:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/14 18:52:19
このスレいいな
670:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/14 23:03:33
なにをいまさら
671:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/15 22:36:25
待つよ。待つよ。
672:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/17 21:48:30
6巻を読んで切なくなってみました
673:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/17 21:50:12
いいんだよ...
674:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/17 21:59:34
6巻を読むのは年に一回でいいよ…
675:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/17 21:59:36
7巻読んで切なくなってみました。
鈴原君の命は、君の血となり肉となり君の命の中に取り込まれた
676:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/17 22:03:12
シンジー!!
677:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/17 22:07:52
誰よりも先にシンジと一つになっちゃったんだな、トウジは
678:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/19 19:05:26
職人町
679:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/22 23:10:40
何かこう…初エッチで緊張のあまり微笑ましく失敗する二人が見たい
680:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/24 05:01:42
微妙な関係で牽制し合いながらも近づいてくのが見たい
681:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/24 16:36:15
>>679
それイイ(・∀・)!
初々しい二人が見たいw
682:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/24 18:08:48
「…ど、どうや…?」
「ん…なんか…変な感じ…」
「ほ、ほなこの辺か…?」
「あっ、痛っ!ちょっと…痛いよ…」
「す、すまん!どないしたらええんやろ…」
「今日はこの辺にしとこっか…」
「すまんかったな…。ワシこんなん初めてやさかい…」
「ううん、気にしないで。またいつだってできるじゃない」
チュッ
「シンジ…」
「大好きだよ…トウジ…」
うーん難しい…
683:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/24 20:09:03
入れる前に発射して死にたくなるトウジ
684:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/24 20:15:17
>>683
そんなトウジたんのミルクは、俺が一滴残らず飲み干してみせる
685:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/24 20:27:39
シンジが下手に慰めてさらに死にたくなるトウジ
686:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/24 20:28:42
それはシンジの役目だw
687:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/24 20:34:08
入れたら入れたで物の3秒と持たずに発射して死にたくなるトウジ
688:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/24 20:35:51
二人でクリスマスの夜をドキドキして過ごせばいいさ…
689:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/24 20:47:54
26日のトウジの誕生日も一緒に過ごせばいいさ…
690:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/24 21:03:45
そのまま正月も二人で過ごせばいいさ
691:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/24 21:06:53
そのままバレンタインデーも(ry
692:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/24 21:16:57
トウジ「クリスマスのプレゼントはシンジがええなぁ~」
シンジ「ば、馬鹿!何言ってるんだよ!」
トウジ「ワシの誕生日のプレゼントもシンジがええなぁ」
シンジ「トウジの誕生日って…。クリスマスの翌日じゃないか」
トウジ「ちょうどええから泊まって二日連続プレゼント渡して貰てもええで」
シンジ「……………」
トウジ「なーんてな!冗談…」
シンジ「………ト、トウジがそうしたいって言うんだったら…」
トウジ「……………え?」
俺はイブの夜に何をやっているのだろうか…
693:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/24 21:46:49
大丈夫
俺もいるから…
694:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/24 22:08:42
若いからきっと激しい夜になるさ
695:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/26 00:26:35
トウジ誕生日おめでとう!
696:587
06/12/26 01:27:26
>>648
後ろから眺めるトウジの背中。何故かいつもより心なしか小さく見えた。
僕達の足は自然とトウジの家へと向かっていった。
「おじゃまします…」
「遠慮せんかてええんやで!この時間誰もおらんさかい」
「う、うん…」
初めて訪れるトウジの家、そして部屋。
友達の家に行く事自体が僕にとって珍しい事なのに、その相手がトウジとなると緊張しない訳にはいかなかった。
時間はただ刻々と流れた。
「ふぅ、おいしかった!でも驚いたな。トウジのカレーがこんなに美味しいとは思わなかったよ」
「ふふん!ワシを侮ったらあかんで~。これには隠し味がやな…」
トウジが笑っている。
僕はふと、胸が痛くなった。
697:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/26 02:00:13
キタ!
698:587
06/12/26 10:14:25
>>696
「ねぇ、トウジ。僕に話したい事って?」
「あ、あぁ。夏休みの宿題の面倒臭いとこだけお前に教えてもらお思うてな」
「えぇ!そんな事だったの?」
「別にええやんか!さっさやってしまおうや!」
トウジの煮え切らない態度は更に僕を不安にさせた。だけど自分からは聞いてしまうのは怖かった。
「海、楽しみやなぁ…」
「トウジって泳げたっけ?」
「アホ!ワシどんなに運動音痴やねん!」
「冗談だよ!ホント楽しみだね」
「あぁ…」
「もうこんな時間だ。そろそろ帰らなきゃ」
「そ、そうか…」
鞄を手に取り立ち上がる。すると一歩を待たずに、手首を掴まれた。
699:587
06/12/26 11:34:31
>>698
「トウジ…?」
「まだ行かんといてくれ…」
「トウジ?ねぇ何があったの!?今日のトウジやっぱりおかしいよ…」
トウジは俯いたまま僕の手を握っていた。僕は鞄を置いてトウジの両肩に手をついた。
「大丈夫。僕、ちゃんと聞くから」
「……今日な、学校にネルフの人来てん。そんでな、パイロットなれ言われた…」
「…パイロット?トウジが…?」
急に頭の中、グチャグチャだ。
トウジがパイロットに?あれに乗るのか?どうして今?
様々な思いが一瞬で頭を埋めつくす。
「妹をな、本部の病院に転院させてくれるいうんや。そんでワシ引き受けてしもた…」
「そんな…」
「ははっ、思い出したらまた体震えてしまっとる。あかんな…ワシ…」
僕はあまりに無力だ。
言葉が何も出てこない。
今、僕にできる事は、震えるトウジをただ抱き締める事だけだった。
700:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/26 13:24:16 RSUkwnhj
連続投下乙です!
701:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/26 13:29:13
sage
702:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/26 21:04:54
トウジ、死ぬなよ
703:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/27 01:54:38
乙っす
17話見てたんだけど、二人で綾波の部屋に行った時「かまへん!ワシの信念やからなあ」
ってトウジが言った後、シンジがちょっと口元で微笑んでたシーンがなんかイイと思った
704:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/27 10:47:50
トウジの言葉って何て事ないけどなんか残るんだよな
705:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/27 14:49:47 SHzjJwpZ
全然旬じゃねぇよwwwww
706:587
06/12/28 00:58:35
>>699
こんなに小さくなったトウジを見るのは初めてだった。腕の中で肩を竦めている。
どんなに不安か、どんなに心細いか。
僕には分かるだけに余計辛かった。
「怖い…めっちゃ怖いねん…」
「トウジ、大丈夫だよ。確かに痛いとかはあるけど指示通りに動けば問題無いから」
「ワシ…死ぬかもしれんのやろ…?」
「そんなこと…!そんなことないって…」
「ワシが死んだらあいつの面倒誰がみてくれんのや?ネルフはちゃんとしてくれるんやろか?」
「トウジ……もう…やめてよ…」
取り乱すトウジの姿は見たくない。
悲しくなるだけだ。
「どないしたらええ?なぁ教えてくれや!お前ならわかるやろ!?ワシ…ワシどないし………!!」
自分でもわからない。
ただこの時はこうするしかないと思ったんだ。
僕は、キスでトウジの言葉を遮った。
707:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/28 01:00:37
乙。切ないな…
708:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/28 09:36:03
なぜかシンジの毛をもらってお守りにするトウジが浮かんできて困った。
709:587
06/12/28 10:06:28
>>706
トウジの瞳から涙が一粒零れる。
僕はそのまま、トウジを押して倒れこんだ。唇を離し上から顔を覗きこむ。
涙の跡が蛍光灯に照らされて煌めいていた。
「シンジ…」
「ごめんね。僕、こんなことしかできないや」
深く深く閉じ込めておいた想い。こんな形で蘇るとは思わなかった。
トウジは僕を見つめた後、静かにゆっくりと目を閉じた。
再びキスを交わす。
僕は緊張していたのかもしれない。唇は乾いていた。
710:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/28 14:14:07
シンジが積極的ですな
トウジがヘタレですな
711:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/28 15:44:17
だが、それが(ry
712:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/28 16:30:08
トウジはやるときはやる男さ
そのうちシンジがびっくりするくらい積極的になるよ
713:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/28 16:38:43
ここは平和だね
714:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/28 16:45:20
やっぱりバル戦は避けられないのか
悲しいな
715:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/28 18:34:00
それを乗り越えて深まる愛
716:587
06/12/30 01:40:09
>>709
押し当てた唇から伝わる熱が徐々に体を火照らせていく。
『トウジを不安から解き放ってあげたい』
もっともらしい理由。こう思ったのは嘘じゃない。
だけど本心では心も、体も、側に居たい。近付きたい。トウジをもっと感じていたい。
そう思っていた。
そして僕はトウジの不安を利用した。
この状況は、僕にとってただの自己満足でしかないのかもしれない。
僕は最低な奴なんだ…
頭の隅で罪悪感を覚えながらも、心と体は裏腹に、僕は更にキスを深めていった。
717:587
06/12/30 02:35:32
>>716
ゆっくり舌を侵入させて、やがてトウジの舌へと届く。
先端が触れたのと同時に、僕達は激しく絡ませ合った。
「…ふっ……うん…」
呼吸や唾液が小さな空間で混ざり合う感覚は、僕に興奮を植え付ける。
「はぁっ…はぁ…はぁ…」
唇を離し互いを見つめ合う。トウジの顔は真っ赤だ。きっと僕も同じだろう。
間を空けず、今度は鎖骨辺りに口を当てる。
「あっ…あぁ…」
小さく漏らしたトウジの声。少し近くに感じた。
肌を通じて伝わるものがある。
体温や弾力。そして存在。
相手を感じて初めて自分の存在が確認できる。
それは僕にとって、代えがたい悦びだったのかもしれない。
718:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/30 20:46:39
騎乗位になりそうですな
719:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/30 21:06:00
初めてが騎乗位ってハードだなw
720:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/02 01:52:51
騎乗位でもいい
萌えるから
職人街
721:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/02 02:12:59
バル戦で散る前にシンジの後ろの処女貰えるんだからいいじゃないか
職人町
348氏は何か月イチっぽいからそろそろか?
722:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/02 02:15:00
男同士の騎乗位って難しくないのか?
723:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/02 02:19:18
組み体操の一種だと思え
724:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/02 02:22:02
別にまだ騎乗位って決まってないってwwww
トウジがこれから巻き返しに入るのかもしれん
725:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/02 02:22:25
実際はそんなに難しくないよ
726:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/02 12:11:10
>>722
腐るほど見てきたんだぜ
余裕みたいなんだぜ
727:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/05 00:16:06 rrYG9nTn
>>726
あなたはもしかして、わたくしのおともだちの@@@さんですか!?
728:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/05 01:46:30
職人様方の投下町
729:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/05 01:52:47
なんか尾崎豊のI LOVE YOU聴いてたらこの二人の事を歌ってるみたいな気がしてしまった
ヤバいな俺…
730:348
07/01/05 04:08:16
トウジはシンジの涙を見ると、切なくて堪らなかった。
シンジは1人でとてつもなく大きなプレッシャーを抱えて生きている。それも大人の勝手な都合で。
もし自分に何か力になれることがあるなら、シンジの為にどんなことでもしてやりたかった。
今のトウジにとって、一番の願いはシンジを守ることになっていた。
今までは妹のことが一番大切だったのに――。
勿論今だって妹のことは心配で大切なことに変わりはない。
けれど確実に、それ以上にシンジのことが大切だった。
恋に堕ちていく自分を、自分で止められない。
そして、それはシンジも同じだった。
トウジと離れたくないと思う気持ちが強すぎて、嬉し涙がだんだん悲しい涙へと変わっていった。
力なくシンジがトウジのジャージを掴む。
「シンジ…今日はワシんとこ泊まるか…?」
小さく囁かれたトウジの言葉にシンジははっと顔を上げる。
「でも…」
「遠慮やったらいらんで。誰もおらんし何もないしな。まぁ…無理やったらええけど…」
「………」
「あ!言うとくけど、別にやましい気持ちはないからな!それは誤解せんといてくれな!」
慌てて付け足しているトウジに思わずシンジはクスッと笑った。
つられてトウジも笑う。
「…ミサトさんに、留守電いれとくよ」
「ほな…ええんか?」
「うん…」
シンジはもうトウジに全てを捧げる覚悟はできていた。
むしろそうしたいと願っていた。
731:348
07/01/05 04:10:13
「あ~…まぁ、結構散らかってるけど勘弁してな」
シンジを招くとは思っていなかったトウジの家の中は見事に生活感のある汚さだった。
トウジの家族は研究所勤めで家に帰ることがあまりないらしく、ほぼトウジが1人で住んでいる状態
だとケンスケから聞いたことがある。
それでも、初めて入ったミサトのマンションよりはマシだと思った。
今はシンジが毎日掃除しているから見れるようになったものの、シンジが出入りできないミサトの
部屋なんてどんな状態か恐ろしくて見る気もおきない。
トウジはリビングを適当に片付けると、シンジをその辺に座らせて麦茶を持ってきた。
「…ありがと」
「男しかおらん家なんてこんなもんやで?シンジんとこはミサトさんがいっつもキレイにしてるんやろうけどなぁ」
「そ、そうだね…」
(余計なことは言わないでおこう…)
辺りを見回すと、カップ麺やコンビニ弁当のゴミが溜まっていて、トウジの食生活が伺える。
トウジがシンジの手料理を大袈裟に絶賛していたのは、家庭料理の味を全く知らないからなんだろうと
この時わかった。
いつも学校では明るくて楽しそうにしてるトウジが、こんなに孤独で寂しい生活をしてたなんて…。
(毎日トウジのご飯作ってあげたいな…成長期なのにこんな食生活じゃ体に悪いよ)
そんなことを考えるシンジを見ながら、トウジも妄想に入っていた。
(毎日シンジが家におったらなぁ…)
『ほら、トウジ顔にごはんつぶついてるよ。しょうがないなぁ…』
(なーんつって…)
「トウジ?どうしたの?」
「へっ!?」
「何かボーっとしてたよ、今」
「そ、そうか?いや、何でもあらへんで」
「もう遅いし、寝た方がいいんじゃないかな…」
「せやな…明日はさすがにガッコ行かなな……」
「あ、あのさ…トウジ……」
「ん?」
732:348
07/01/05 04:12:46
「……一緒に寝ちゃダメ……?」
「!!!!!」
突然のシンジの爆弾発言でトウジは一瞬妄想と現実の区別がつかなくなったが、これは間違いなく現実で、
シンジはただ隣に並んで寝たいだけだという意味で言ったんだと言い聞かせるのに数秒かかってしまった。
「え、え、ええけど…ワシ……」
「ごめん、やっぱ嫌だよね…」
「嫌なわけあるか!!ただ、お前が横に寝てたら…多分ワシ我慢でけへん…」
「…いいよ」
「!!?」
「トウジなら…いいよ」
「お、お前…意味わかってん…」
トウジの言葉を遮って、シンジはトウジに抱き付いた。
「どうするのかまではよくわからないけど…トウジなら、僕はいいって決めたから…トウジのこと、信じてる」
「シンジ……」
ゴクッと生唾を飲み込むのが聞こえた。
抱き付いたトウジの身体から、心臓が爆発しそうなほど大きく鳴っているのが伝わる。
シンジの行動と言葉、そして表情から、もうすでにトウジのものは硬くなり始めていた。
「シンジ……ワシ、お前のこと…めっちゃ好きや…」
「トウジ…僕も…トウジが好きだよ……」
733:348
07/01/05 04:14:02
トウジはゆっくりとシンジを抱きしめたまま横になった。
そして、押し倒す形になり上からシンジの顔を見下ろす。
まだ少し怯えているようなシンジの表情に、トウジはそっと前髪にキスをした。
そのまま額を合わせて小さく微笑むと、シンジも少しだけ表情を和らげた。
両手を握ると、シンジがためらいがちに握り返してくれる。
吐息を唇で感じるほどの至近距離で見つめあって、そのまま一瞬、唇が触れた。
それを合図のようにして、触れるだけのキスを何度も繰り返し、次第に深く合わせていった。
「…っ、ん……」
トウジの舌が、シンジの唇をこじ開けて歯列をなぞっていく。
戸惑うシンジの舌を絡め取り、ぴちゃ、と卑猥な音を立てた。
「ふ……ぁ…」
うまく息ができないシンジの口から唾液が零れていく。
シンジの口内を舌で堪能して、名残惜しむように下唇を甘噛みしたあと、今度はシンジの耳に舌を這わせた。
「あ……!」
ゾクっと何かが駆け上がるような初めての感覚。
怖くて、トウジの手をきつく握ると、耳元に唇を当てられて「大丈夫やから…」と囁かれた。
シンジは次々と与えられる感覚に不安を感じながらも、トウジに求められていることが快感だった。
734:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/05 07:12:08
乙!
735:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/05 10:23:25
おっつー!
ドキドキした
736:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/05 21:10:07
こんなに男らしいのに、常にシンジ妄想を忘れないトウジが素敵だ
737:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/05 21:42:57
つ、続き…
738:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/06 13:29:39
は、早く続きを・・・・
いや、せかしてはならんな・・・。
739:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/07 22:30:11
何度も言われてるが、このスレいいね
職人さん方続きを…
740:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/08 02:01:32
トウシンスレって初めて来たけど雰囲気いいのな
男同士って考えるとやっぱり引いてしまうがこの二人だとそんな事はどうでもよくなるな
741:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/08 02:53:42
そんなお前さんには家族スレもお薦めする
あそこのシンジは女の子だし
742:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/08 20:04:36
どさっ
折り重なる二人
「…トウジ… こんなに出したら ボク ほんとに妊娠しちゃうよ…」
「シンジ… ほんなぁワイの子産んでくれ」
「じょ、冗談だよ!… な、なに言ってんだよ バカ…」
「シンジ… おれはいつも本気やで。 おれはおまえ一筋や」
シンジは紅潮していく自分自身を感じた
「トウジ…子供は産めないけど …… トウジ ボクのこと嫌いにならないでね…」
「ほんまにおまえはアホや… おれの気持ちがわからんて」
「じゃぁ教えてよ…」
「… ええんか? …ほな教えたるわ けどどうなってもええんやな!」
ぐわっ!
「 ぁん…」
てなかんじで、街…
743:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/08 20:27:46
バルディエルさえ来なければ…
744:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/11 00:51:59
そんなときは病室で愛を確かめ合う二人を想像してみよう
745:348
07/01/11 03:50:56
「服…脱がすで」
「え…」
不意に握り締めていたトウジの両手が離れて、シンジの制服を脱がそうとボタンに手をかけた。
「あ…じ、自分でするよ…」
シンジは慌てて起き上がって自分で脱ごうとしたが、その手をトウジに掴まれる。
「あかん。ワシがやる」
「トウジ……」
真剣な表情で言われてシンジは動けなかった。
どのみちシンジの手は震えてしまってとてもボタンをはずせる状態じゃなかった。
しかしこの『シンジの制服を脱がす』という行為にトウジがどれだけ焦がれていたかなどシンジは
知る由もない。トウジもまた、シンジとは違う意味で震えていた。
慎重にボタンがひとつずつはずされていくのを、ただ黙って見つめるしかないシンジ。
やがてボタンが全てはずれてシャツをするりと落とすと、中のTシャツも脱がせた。
シンジの透き通るような白い肌があらわになり、まだ幼さの残る淡い色の乳首に目が釘付けになる。
まじまじと見つめられて、シンジは不安になった。
もともと自分の全てに自信のなかったシンジは、トウジが何故こんな自分を好きなのかわからなくて
男同士であることを再認識した途端、冷めてしまうんじゃないかと心配だった。
「トウジ…がっかりしてない…?」
シンジが呟くとトウジは言葉の意味がわからず顔を上げた。
「何がや?」
「だって…脱いだら僕が男だって改めて思ったんじゃないかなって…」
「シンジが男なんは当たり前やろ。それにしてもキレーな肌しとんなぁって見とれてもうたわ」
「ト、トウジは?トウジも脱いでよ」
シンジはトウジの言葉に照れてしまって、トウジも脱ぐようにと誤魔化した。
「よっしゃ。ワシの筋肉見せたるで~」
いさぎよくジャージの前を開けて脱ぎ捨てるトウジに、シンジは息を呑んだ。
普段ジャージに隠れていてわからなかったが、意外と細くてまだ少年ぽさを含むトウジの身体。
それでもシンジに比べれば、体格も大きいし筋肉もそれなりにあって色も健康的だった。
シンジは吸い寄せられるように、自然にトウジの胸に触れた。
ドクン、とトウジの鼓動が伝わる。
746:348
07/01/11 03:52:07
「トウジの胸…あったかい……」
そんなことを呟かれて、たまらなくなったトウジはシンジを抱きしめて、ゆっくりと押し倒した。
「お前…ワシをゆーわくしてるやろ?」
「そんなつもりじゃ…」
真剣な顔で言われたと思ったら、フッと微笑んで「冗談や」と笑った。
そして、小さく唇にキスをすると、今度はシンジの首筋、鎖骨、肩へと唇を移動させていった。
「…………っ、」
トウジの愛撫にだんだん熱くなるシンジの身体。
さっき釘付けになってしまった幼い乳首に舌で触れると、シンジの身体がビクンと強張った。
「あっ…!」
シンジの声と、硬くなった乳首に興奮したトウジはそのまま吸い付き、片方を指で弄る。
「や…ゃぁっ…」
今まで発したこともない女の子みたいな高い声が漏れることに、シンジは戸惑う。
声が出ないように手の甲で口を抑えると、トウジにまた腕を掴まれた。
「そんなんナシやで、シンジ…」
「だって…恥ずかしいよぉ……」
「シンジの喘ぎ声だけで、イッてまいそうやワシ」
「…もぅっ……ばか…」
恥ずかしくて俯くと、トウジは下のジャージも下着ごと脱ぎ捨てた。
「……!?」
「今度はワシが先に脱いだる。シンジ、恥ずかしいやろ?」
トウジの下半身から慌てて目線を上げると、シンジは驚いた表情のまま頷いた。
初めて見たトウジのそれは、自分とは違って大人だと思った。
でもそのことに嫉妬心や劣等感は自然と感じなかった。
それ以上に、熱くそそり立つその原因が自分なんだということが嬉しかった。
シンジは無性にトウジが愛しくなって、起き上がるとトウジの前に座り込み、股間に顔を近付けた。
「シンジ…?」
「トウジ…僕の口に出していいよ…」
「!!!!」
シンジは恐る恐る先端に唇を寄せた。
747:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/11 09:07:04
イイヨイイヨー
748:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/12 02:31:53
フェラキター!?
749:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/12 17:30:06
汁だくで… ハァハァ
750:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/12 18:05:09
出していいよ・・・ (*´Д`)ハァ/ヽァ/ヽァ/ `ァ/ `ァ
751:587
07/01/13 01:35:33
>>717
僕は静かにジャージを脱がす。トウジもそれを拒む事はない。
白いTシャツからは乳首が透けて見えた。それをも取り払い、僕は唇を寄せた。
「ぁ………あぁっ!!」
接触と同時に、トウジの口から快感が音となり飛び出した。
更に頂点で素早く転がす。
「んぁっ…!あっ、あっ、あっ!」
「トウジ…気持ちいい…?」
指で弄びながら尋ねる。返事は無い。
眉間にシワを寄せて、体を弓なりにしならせるトウジを見れば返事は容易に予測がついた。
せめて今、この瞬間だけはトウジに嫌な事は忘れさせてあげたい。
そう思うと何だってできる気がしていた。
752:587
07/01/13 02:13:28
>>751
理性というブレーキを失った僕は止まる事を知らない。
今度はズボンの膨張部分に、自らのも押し当てる。
「あぁんっ!」
「ぐぁっ…!はぁ…」
何度も加わる刺激に臨界を突破してしまいそうになる。トウジもきっと限界だ。僕はズボンに手をかけ、一気に下ろした。
「お、おい…シンジ…」
誰かが言っていた。
これはすごく気持ちがいいこと。
「何、するんや…?」
相手が君だからできたこと。
「そんなこと…やめ…」
好きだったからこそできたこと。
「いやっ…あぅっ…あっ!あぁん!!」
僕は反り立ったトウジのペニスを口に含んだ。
753:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/13 06:25:29
トウジの童貞がシンジに食われてまうw
754:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/13 09:56:58
シンジきゅんが騎乗位であんあんしそうな予感
755:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/13 12:33:57
いいねぇ。淫らにあんあん喘ぐシンジきゅん
756:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/13 12:59:30
閉鎖されたら続き読めないじゃん!
757:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/13 13:20:42
トウシンってサイトとか全く無いからエヴァ板だけがオアシスだったのに…
誰か避難所作ってくれよ
758:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/13 15:38:58
閉鎖はない
たとえ閉鎖しても発令所がある
759:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/13 15:55:35
>>756-758
お前ら、本当にバカだね。
ひろゆき、お前ら見て大笑いしてるよ
760:587
07/01/14 01:09:08
>>752
一度、口に入れたそれを根元まで咥え込みゆっくり戻す。トウジが甘い吐息を漏らすのが何故か嬉しくて、僕は速度を増した。
「ぐっ……あっ……」
声にならない声でトウジが喘ぐ。次に速度を落とし、今度は優しく舌で先端に向けて愛撫を繰り返した。
人を好きになることが、こんなにも尊いことだとは思ってもなかった。
同じ歳の少年にこんなにも心突き動かされるだなんて思いもよらなかった。
鈴原トウジ
今、この瞬間だけでもキミと繋がっていたいんだ…
「シン…ジ…?」
761:587
07/01/14 02:21:06
>>760
口を離し自分のシャツに手をかけた。ボタンを全て外して脱ぎ去ると、次はズボンへ。
「シンジ…?お前…何してんねん…?」
ベルトを緩め一斉に下ろすと僕を縛るものは何も無くなった。
「なぁ、シン…、あっ…」
「…ぅ、ぁ、あああぁ!」
天を向いて大きく反り立ったトウジのモノが、僕を突き破る。
あまりの痛みに目の前さえ歪んで見えた。
「ああああぁぁっ!!ぐあっ!ああぁ…」
「シ、シンジ!こんなん…こんなんあかんて!」
「僕は…、僕はトウジが好き…なんだ…くぅっ!!でも…こんなことしか…できない…から…」
「シンジ……」
一粒、また一粒。
涙がトウジの体を打った。
762:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/15 01:04:28
騎乗位でした
763:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/15 13:52:34
お見事!
764:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/15 19:04:37
シンジセツナス・・・(´Д`)トウジカワユス(*´Д`*)
エロス(* ´Д`*)=3 アハァァン
765:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/16 18:48:59
読みやすい、エロイ、リアリティある。
良スレ
766:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/17 01:00:37
トウシンって馬鹿にしてたけど何気にクオリティ高いんだな
馬鹿は俺だったよ…
767:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/17 22:00:32
トウシン好き増える いいことアル
768:587
07/01/19 01:20:55
>>761
トウジのそれが僕を侵していく。
ゆっくりと、何かを求めるかの如く中で蠢いた。
「くぅぅ…っ!!んああぁぁ!!」
「あっ、あぁっ!シン…ジ…」
「ああぁ…トウジ…トウジ…!」
痛い…
酷く痛いはずなのにこんなにも愛しい。交互に訪れる苦痛と快楽の連鎖は、僕を頂へと誘う。
「トウジが…トウジが僕を好きじゃなくていいから…僕はトウジを…ずっと好きでいい?」
「…………」
「ああぅっ!はぁ…はぁ…。お願い…名前…呼んで……」
それが合図となった。
769:587
07/01/19 01:55:18
>>768
「シンジ…シンジ!」
「うああああっ!はあぁ…!」
トウジが静かに腰を動かす。
奥へ奥へ走る衝撃は、僕の核を突いた。
「ぐああっ!くっ…あぁん!」
「シンジ…シンジ…シンジ…!!」
「ト…ウジ…、トウジ…トウジぃっ!!」
痛みで意識が朦朧となる。
頭ではトウジと居た記憶を探っていた。
キミが僕を殴ってから今に至るまで、果てしない時間だった様に思えて仕方がない。
そんな中で見つけたこの想い。叶わなくてもいい。報われなくてもいい。
僕の大切な宝物。
「ぐっ…あ、アカンっ!イ…ク……!!」
「あぁっ!あっ!あっ!あっ!あっ!トウジっ……!」
そして、僕達は力尽きた。
770:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/19 02:00:43
そろそろトウジが漢を見せてもいい頃だ
771:587
07/01/19 02:40:40
>>769
そのまま息も絶え絶えに、トウジに覆い被さる様に僕は倒れた。
ホッとしたのか、罪悪感からか。瞳には、溢れんばかりの涙を湛えていた。
「シンジ…?大丈夫か?」
「トウジ……ごめん、ごめんね…」
「な、何や泣いとんのか!?」
「僕、最低だ。自分の事しか考えてなくてこんな事を…最低だよ…」
「シンジ」
泣き崩れる僕の嗚咽を止めたのはトウジの唇。
「トウジ…」
「ずるいなぁお前…。こんな事した後にそないな事言われたらワシ困るやん」
「だって…僕っ!…」
背中に回される手。今度は強く、抱き寄せられた。
「これがワシの答えや。もう何も言うな…」
「うん…うん…」
汗ばんだ胸に頬を押し当てられながら、言葉少なにトウジはそう言った。
伝わってくる温もりはどんなプレゼントより嬉しかった。
キミとひとつになれた事。
一生忘れないかけがえなき真実。
心にそっとしまい込んで僕は少し眠りについたんだ。
これが、僕達が愛し合った最初で最後の夜だった。
772:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/19 09:24:52
GJ!!
ないたよ
773:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/21 20:04:12 DVUKUWMs
漏れもさ・・
774:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/21 20:12:21
可愛くて切ない…
775:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/21 21:58:52
おまいら…
漏れも…
776:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/24 00:39:31
どの作品もいいところで終わってるな
職人達の続きを待つ
777:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/24 01:46:32
ゆずの夏色の歌詞が何となくトウジとシンジっぽく思えてきた
778:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/24 05:16:01
いつか君の涙がこぼれ落ちそうになったら
何もしてあげられないけど少しでもそばにいるよ
そんなのまさにトウジがいなくなった時じゃねーか(ノД`)
779:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/24 16:46:10
6~7巻を買ってきた
う…うわあああああああああ
またこのスレ最初から読んだらかなり切ない…もう駄目だ鬱だ氏のう
780:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/24 18:02:10 /PSb8X0k
6巻なんて今じゃ絶対読めねぇよ…
781:あげちゃダメだよ?
07/01/24 18:07:23
>>780
よう、俺……
782:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/24 19:43:42
2~5巻もちゃんと読めよ
貞エヴァは3馬鹿が仲良くなってく過程がいいんだ
783:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/24 21:06:35
ミスチルのシーソーゲームもトウジとシンジっぽい
784:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/24 21:23:22
どんな歌詞だったっけ?
785:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/24 22:26:33
つくづく思うがEOE初期稿のトウジとシンジが廃校で話すシーン削らなきゃ良かったのに…
アニメは生きてるけど、謝るどころかさよならも言えないままお別れだしなぁ…
786:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/25 00:09:50
>>785
kwsk
787:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/25 00:52:29
URLリンク(homepage3.nifty.com)
絵コンテではトウジは話ながらバスケのシュートを一発で決めて
戻ってきたボールを「ありがとう」と言ってシンジにパス
だけどシンジは受けとめきれなくてボールを落としてしまう
ボールはトウジとシンジの友情を表している
トウジのシンジを許してるっていうか、最初から恨んでないという思いを
あの時点で完璧に追い込まれてるシンジは受け入れられないという演出らしい
788:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/25 01:15:43
職人達の続きが気になるんだぜ!
特に348氏は月イチペースっぽいから…
789:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/25 01:31:17
>>787
ちょ、マジで泣きそうになった…