と、トウジっ! やめてよ、僕…ぼくっ!at EVA
と、トウジっ! やめてよ、僕…ぼくっ! - 暇つぶし2ch1:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 14:18:46
危うしシンジのケツ

2:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 14:20:22
2いさんそれはまずいよ

3:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 14:22:25
そうだな、オルバよ

4:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 15:03:36
両スレ

5:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 16:22:30
意外に荒れてない。
トウシンは人気あるのか、ないのか

6:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 17:14:43
うっ!!ワシもう…いってまう…

いっ…イッてぇ~!僕のお尻っ…中っ…出してぇ~ん!!!


ぴゅ

7:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 17:49:21
>>5
というかカヲシンが強すぎだから影に隠れてしまうんじゃw
漏れは好きだが

8:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 18:02:27 7eKZ1JSO
>>1
「リリンの倫理」って10回言ってみな

9:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 19:00:40
設定がそうだから

10:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 19:11:40
いや…やめて…トウジぃ…あっ…あぁ…ズプ…ズププ…

あ~あ、入っちゃった…、これでシンジはトウジの肉人形、カヲルはもういらない(゜Д゜)ヾノ〇アッチイケ!

11:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 19:23:46 0XKrNmIb
シンジ凸
トウジ凹
がいいな。気の弱いシンジが掘りまくり気の強いトウジが掘られまくる


12:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 19:31:39
ばかだなおまえ、しんじのおしりはなあ、めっさかわいいんだぞ

萌えー!!!

13:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 19:37:26
シンジが攻めるってのが想像できん…。
俺は一人でもネ申の襲来を待つ


14:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 19:42:45
シンジの桃尻いいなぁ…
10巻見てそれだけ思った

15:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 19:43:16
カヲシンってうざいよな、男ならやっぱトウシンだろ

16:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 19:45:02
貞本のでトウシンに目覚めた

17:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 20:15:43
シンジの桃尻は可愛くて感度も最高!
くうっ!

18:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 20:21:58
>>19
入れてるのか?挿れてるのか!?
そこは大人しくトウジネ申に渡したまえ

19:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 20:25:41
トウジにも譲りたいけどっ…やっぱりッ…俺が…
ハアハァ

20:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 21:16:03
エロ無しほのぼのならトウジモノスレに良作が来てるよ

神降臨待ち

21:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 22:06:51
なぜかシンジが殴られるシーンで興奮して抜きまくった

22:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 22:21:23
トウジ「シンジ…またカヲルと逢い引きしよったな……許さん!ワシはおまえを殴らなにゃならん…」

バキッ

シンジ「痛い…グスンッ…い…痛いよぉ…」

トウジ「はっ!!?すまん…ご…ごめんなシンジ…怪我ないか…?」

シンジ「平気…浮気して…ごめんね…グスン」

トウジ「ううぅ…ごめんなぁシンジ…ワシ…ワシ…おまえのかわええ顔に、傷つけてまうところやった…許してくれやぁ……。そや、ワシを殴れ…」

シンジ「えっ!?」

トウジ「お返ししてええで…」

シンジ「わ…わかったよ…じゃあ…いくよ…?」

トウジ「ああ…手加減なしやで…」

シンジ「うん…」

ちゅっ☆

トウジ「んっ、えっ…?!」

シンジ「これで…オアイコだかんね☆」

トウジ「シンジ…なんてかわええやつなんや…」

むぎゅう~

23:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 22:27:07
やってくれたな…。
シンジはもっと奥手だ!

24:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 22:29:57
>>23
昼休みに赤面しながらトウジにお弁当渡すかんじか?

25:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 23:28:30
そ れ だ……!
恋仲ならな

26:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 23:36:51
>>23
昼休みに赤便しながらトウジにお便渡すかんじか?

27:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 23:43:05
とりあえず、トウジとシンジが絡めばいいわけだな?

28:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 00:05:29
そ う だ……!
SMならな

29:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 00:08:09
SMはシンジ・ミサトだろ、STにしてくれよ!
それとカヲルは出さないこと、トウジがかわいそうだ

30:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 00:11:14
「ん…っ!!」

突然の挿入で、最初は痛みに翻弄されていたシンジだが、
トウジのゆっくりとした動きに呼応するように、徐々に快感を覚え始める。
「……ん、あ…はっ…はぁっ あぁ!トウ、ジ…いい、きもちいい、よ…っ」
シンジは堪らなくなり、細い体を反り返し妖艶にくねらせた。
ずぶずぶと抽挿が繰り返され、潤滑液で動きもスムーズになってくる。
「ぐっ、も…もっと!!アッ、ぁあ!!っ、ん、んむ!」
トウジは動きを止め、シンジの唇を塞いだ。そのまま貪る様に口付けを交わす。
何度も何度も角度を変え、舌と舌を味わい絡め合う。
暫く二人は繋がったまま濃厚なキスに没頭した。

31:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 00:17:41
そうだ、それでいいんだ

入れる前の行程も忘れないこと

お願いします

32:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 00:18:57
こんなはずではなかった。
最初はただふざけて、助け合いのようなつもりで
互いの手で互いの性器を弄び、慰め合っていただけだった。
いつしか彼らは繋がり合うことを覚え、互い無しではいられない体になっていた。

第三東京市。廃墟と化したマンションの一室。
一度、事の最中にトウジの祖父が帰宅したときは
慌てて身支度を整え何とか事なきを得たものの、
トウジの家で行為に没頭するのには限界があることを悟った。
二人にとって、他人に関係を知られ引き離されることが堪らなく怖かった。
そんなことがあってからセックスは決まってここでするようになった。
誰にも見つかってはいけない。この関係を知られてはいけない。
普段は気の合う友人同士を装いながらも
二人だけの空間になると身体が疼き、我慢できなくなる。
ここは、やっと探し当てた、人目に触れないという点でセックスには最適な場所だったが
なごりで衣服はいつも身に着けたままだった。
薄汚れたベッドの上
若い二人の情欲は止められなかった。

33:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 00:23:11
GJキタコレwwwwwww
頑張ってくれ!!頼む

34:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 00:24:04
期待してるお

35:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 00:26:43
いつもはよく喋るトウジだが、セックスのときはなぜか無口だった。
だが、その内に秘めたような静かな
それでいて激しい力強さが、シンジには心地よかった。

ちゅ…と音をたて唇が離れると、シンジは呼吸を乱し空気を求めて喘ぐ。
苦しげに上気させたシンジの顔を両手で挟み、焦点をこちらに合わさせて再び強引に口付ける。

「んっ…ん……ハァ…。好き、トウジ。好き、好きだよぉ…!」

ケンスケに無理矢理見せられたAVの中の女優は、確か最中にこんな台詞を吐いていた。
もっと、もっと気持ちよくなりたい。ただそれだけだった。
早く、動いて欲しい。滅茶苦茶にして欲しい。
大人の真似事は快感を増長させた。
シンジにとっては気分を高揚させるための媚薬でしかなかった。

36:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 00:28:12
良スレGJ
トウシン好きな奴はマナーがいいとわかった

37:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 00:30:24
エロい…ハァハァ

38:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 00:30:33
ゲンドウ「シンジ、そんなゴロツキと付き合うことはお父さんが許さん!貴様…私のシンジを誘惑しおって…」

39:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 00:31:13
「!う、ああっ!!」
いきなりペニスを握られ、腰の動きが再び開始される。
そこには、先ほどまでとは明らかに違う激しさがあった。
驚きに目を見開くが、腰のスピードは益々速くなる。
古いベッドがギシギシと音をたて揺れた。

「あ!あっ!だ、だめ!そんなに、したらっ!!」
そんなシンジの言葉を無視しガンガンと腰を打ち付ける。
シンジはトウジに必死で体を巻きつけた。
「ま、まって、まって!トウジ!!アあぁっ!!」
ピッチがどんどん早くなっていく。
激し過ぎる責め、解放が許されず逆流していく感覚。 
「も、だ…めっ!お願い…っ!イ、かせて…!!はっ!あっ!か、はッ!!…ひぁっ!く、るしっ…!」

40:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 00:43:47
シンジはトウジの動きに翻弄されるしかなく、快感と苦痛の涙を流した。
「ひ!あっ!あっ!あんっ!す、すごいっっ!!ぁあっ!トウジィっ!!!」
体が仰け反り、握られたままのペニスが爆発しそうになる。

早く解放されたい。でもずっとこうされていたい。優しくして欲しい。もっと酷くして欲しい。
シンジの中で様々な葛藤が生まれては消え、生まれては消える。
いよいよ意識を手放しそうになったとき、不意に下半身の戒めが解かれた。


「シンジ、ワシもや!ワシも…お前だけが…好きやっ…!」

シンジはその言葉を知覚した途端一気に絶頂を向かえ、あっけなく精を放った。
続いて自分の中でトウジの熱い迸りを感じる。

トウジがドサッとシンジの上に倒れこむ。
虚ろな目をしたシンジの体に覆いかぶさり、肩口に顔を埋めた。
眉を寄せ、軋むほどに強く抱きしめる。

41:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 00:52:15
あ(あなる)ほど…体位はバックだったんですか、いいですね…でも正常位の方が好きだな、トウジがシンジの表情見やすいでしょ。

42:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 00:54:31
(トウジ…)

眩暈がした。
思えば、彼とはこれまで幾度となく体を重ねてきたが
はっきりとした形で思いを伝えられたのはこれが初めてだった。

(トウジが、僕を…)

汗と精液でぐちゃぐちゃになった体と体が密着する。
互いの心臓の音がダイレクトに体に響く。
シンジを抱き締めるトウジの腕により一層の力が篭った。

遠くでサイレンの音が聞こえる。
シンジはトウジの体越しに灰色の天井を見つめていた。
そして相変わらず自分を抱き締め続けるトウジの言葉の中に、何か悲愴な想いを感じ取っていた。

43:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 00:58:12
>>38



ン、襲来

44:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 00:58:31
バックではなかったな

45:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 01:04:23
乙!
エロだけじゃなくて心理描写もあるカンジがイイヽ('ー'#)/

46:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 06:10:36
見た。
朝から興奮した。
…朝だからか…

47:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 12:11:20
仕方ないだろ!!朝なんだから
…ってもう昼か

48:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 13:45:16
昼間から興奮した。
よし、神降臨を待つ。

49:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 13:46:27
トウジの台詞が最後の一言だけってのにクるものがあった

50:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 16:10:49
続きが早く読みたいが俺は待つ
マターリと


51:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 18:58:19
カヲル「あっ…トウジ君っ…何をするんだ…そんなところに…指をっ…入れるなんて…ああっ…」



^^

52:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 20:56:20
>>42
早く続き書いてくれ…

53:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 22:19:06
いつもの一日が過ぎ、いつもの放課後を迎えた。
日直の仕事を済ませ、誰もいなくなった教室をシンジが足早に去ろうとした時。

「シンジ。」

自分を呼び止める声に立ち止まる。
「今日も…行くやろ?」
どこへ?とは聞かない。分かり切ったことだからだ。
だがシンジの答えはトウジの予想に反するものだった。
「…今日は…やめとく。」
振り返ろうともせず、小さく呟いた。
「なんでや?」
訝しげにトウジが尋ねる。
「体調、悪いんだ。」

「体調悪いて、大丈夫か?」
トウジは心配そうにシンジの肩に手を置き、顔を覗き込む。
そこには表情を強張らせたシンジの顔があった。
明らかにいつもと違う様子のシンジにトウジは戸惑いを隠せなかった。
「シンジ、どないしたんや?」
「ちょっと、気分が悪いだけ…。
気にしないで。ほっといて。…今日は先に帰ってよ…」
シンジは煩わしそうに顔を背けた。
「そんなん、放っとけるかい。送ってくで」
こちらを向こうとしないシンジの手をとると、思いがけない力で振り払われる。
「ほっといてったら!!」

54:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 22:32:17
「シンジ…。」
シンジは一瞬後悔したような顔をしたが
目を軽く伏せると、トウジに向き直る。
意を決したように掌をぎゅっと握って拳を作ると、ためらいがちに口を開く。
「…トウジは、さ…。女の子としてみたいって、思わないの?」
脈絡のないシンジの言葉にトウジの表情が変わる。
「…シンジは、そう思うとるんか」
「そりゃ、そうだよ…。僕だって…僕だって、男なんだよ。」
半分嘘で半分本当だった。
シンジは女性に興味がないわけではなかった。
同じ部屋の中を無防備な格好で動き回るアスカやミサトに赤面する場面も多々あった。
しかし、これまで女の子を抱いてみたいと強く思ったことはない。
誰かに受け入れてもらうことなど、とうの昔に諦めていた。
自分にとっては、受け入れる行為の方が精神的にはずっと楽で、ずっと気持ちいいことに思えた。

55:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 23:07:14
キター!!!激しく乙!
張ってた俺は勝ち組~ヽ('ー`)ノ~

56:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 23:13:02
シンジの思う所が気になる感じ。

57:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 23:25:14
トウジは酷く悲しそうな顔をしていた。
やめてよ、トウジ。そんな顔しないでよ。
シンジはそれ以上トウジの顔を見ることができなくなって、足元に視線を注いだ。
上から、トウジの声が降りてくる。
「ワシは、好きな奴としか、したいと思わん。」
シンジは「好き」という言葉に敏感に反応した。
咄嗟にトウジを見上げると、自虐的に笑いながら言う。
「好きって…僕、男だよ?本気なの?」
「ああ、好きや。お前が好きや。ずっと、ずっと好きやった。」

真っ直ぐなトウジの言葉がシンジの胸に突き刺さる。
「…もう、やめてよ…」

「何度でも言うたるわ!ワシはお前が好きやねん!!」
トウジは必死な形相で、叩きつける様に叫ぶ。
シンジはこれ以上聞きたくないという風に耳を塞いだ。

58:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 23:45:42
キテタwwwww
トウジセツナス…

59:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 23:50:01
シンジをもっと幸せにしてやってくれ…


60:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/04 23:54:43
保存の仕方ワカンネ

61:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 00:11:24
イイ!!(・∀・)
職人GJ

62:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 00:29:57
「お前は…シンジはワシのこと、好きやないんか。」
「……。」
何も言わないシンジ。トウジはそれを肯定の意と受け取った。
気がつけば、衝動的にシンジを床に押し倒していた。
その拍子にシンジの鞄の中身がバサバサと散らばった。

「!何するんだよ!」
小声で叫ぶシンジのベルトを性急に引き抜き、ジッパーを下げる。
「や、やめてよ!!こんなところで…!」
シンジは懸命にトウジを引き剥がそうとするが、逆に強い力で押さえつけられてしまう。
「やめて!やめろったら!!誰か、来ちゃうよ…!!み、つかっちゃ…っ!!」
トウジはシンジのペニスを取り出し迷うことなく口に含んだ。

63:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 00:38:42
シンジは自身が飲み込まれる感覚に息を呑む。
舌を使い、丹念に舐め回す。シンジのものは刺激を受けて徐々に膨張していく。
トウジは口に咥えたままゆっくりと上下に動かし、わざと音をたてて吸った。
「あ、はぁ…!!」
羞恥心がざわざわと沸き立つようにシンジに襲い掛かる。
しかし、それを上回る快感がシンジを支配していた。
根元まで咥え込むと、頭を仰け反らせ小さく喘ぐ。
トウジはその反応に気をよくしたのか、今度は少し速度を上げ何度も深く咥え込んでやる。
シンジはイヤイヤをするように首を左右に振った。
「うぅっ!」
先端をきつく吸い上げられて、全身をビクビクと震わせると、堪え切れずに達してしまう。

64:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 00:58:13
トウジは口内に放たれたものをごくりと飲み干すと
仰向けになったシンジの顔の脇に両手を突いて見下ろした。
そのまま捲くし立てる様に問いただす。

「なんでや?シンジかて、いつもいつも、あんなよがってたやないか!
ワシのこと、好きや言うたやないか!」
そう言うと、シンジの左手を掴み、引っ張り上げた。
「ふ、うっ…うぅ…。…だ。嫌だ、嫌だ…いやだ…!!」
シンジは右手の甲で顔を覆い、止め処なく涙を流していた。
そんなシンジの様子に、トウジはそれ以上行為を続けることが出来なくなった。

65:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 01:12:22
「お前がワシを好きやなくてもええ…!ワシは、ワシは…!!」
トウジは今にも泣き出しそうな声で叫んだ。

(僕には、トウジでなければならない理由なんてないはずだ。)
ただ、自分を満たしてくれれば誰でもよかった。シンジにとってはそのはずだった。
トウジとは相性がいいから、だからこの関係を続けていたんだ。
あの時、あんなことを言わなければ良かった、とシンジは思った。
感情なんていらない。
そんな煩わしいものを、なんで人間は持ち合わせているんだろう。
感情なんて、気持ちなんてなければ、悩むこともない。辛い思いもしなくて済むのに。

シンジは涙で歪んだ視界の中に
トウジの明確な姿を捉えることが出来ずにいた。

66:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 01:23:05
GJ!
シンジカワユイ!!
起きてるといいことあるもんだね

67:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 01:36:29
シンジえらい切ないわぁ(ρ.T)
すれ違いかいな
親父さんに見捨てられへんかったらこんな考えも生まれんやったんやろな。
と、トウジ風に考察してみる。
なんにしろ職人GJ!

68:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 01:49:11
トウジもシンジもセツナス
乙です。

69:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 02:02:47 vpgvyxNJ
びっくりしたぁ!
何この良スレw

6巻のSTAGE40の「黄昏を黒に染めて…」のツーショットに
萌え死んだ俺が来ましたよと。

70:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 02:12:29
トウジは友達より恋人をえらんだわけだ

71:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 02:57:31
シンジを好きなトウジと、自分を見てくれる人が好きなシンジか
トウシンって無邪気なだけの関係じゃいけない希ガス


72:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 03:06:35
スレリンク(eva板)

↑トウシン好きなら>>191から読んでみ

73:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 03:25:40
もう寝ようと思ったら投下されてたwww
シンジいいなシンジ!


74:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 03:50:15
シンジ「あんあんあん、これ以上突かれたらうんち出ちゃう~」

ブリッ!ブボォーッ!!

シンジ「はあはあ、でちゃったぁ…」

75:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 18:17:32
今日も今日とて待ち。(´・ω・`)

76:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 20:10:13
ケ、ケンスケ…ワシおかしゅうなるよ…^^

77:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 20:28:39
一気読みした。
微妙な関係っていいよな。


78:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 03:20:08
シンジ「僕やっぱりカヲル君のほうがいいな、かっこいいし」

79:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 15:09:47
若いなぁ、時代はトウシンじゃよ。使徒はイラネ!

80:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 16:57:58
トウシンのよさはお子様には分からんですよ
つかスレ違い、な。>78

81:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 17:58:11
シンジ「僕やっぱりケンスケのほうがいいな、頭良さそうだし」

82:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 18:01:34
懺悔します…カヲシンが好きでした。でも今はトウシンが好き

83:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 18:44:33
>>81
ワシのがケンスケのより気持ちええで?どや、でっかいやろ!?

ゴクリ、僕が間違ってたよトウジ!

84:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 18:46:02
助けてカヲル君…僕、犯されちゃうよ…
トウジに犯されちゃうよ…

85:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 18:58:43
>>82
トウシンの良さが分かってもらえて漏れは嬉しいよ

86:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 19:35:36
実際問題、現実にいるカップルだし。

87:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 19:46:10
某電波スレの影響で
カヲル≒キールとか思ってた
ここのスレではカヲルは悪役にした方がおもすれーと思う

88:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 19:56:25
てゆうかカヲルは出さないほうがいい、邪魔

89:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 20:10:11
現実のホモじゃねーからな

90:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 20:12:56
近所の同人女が言うには
カヲル≒SWのパルパティーンだそうだ
リアルホモやDQN率の高い今のエヴァ板には受けんよ

91:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 20:22:18
そういえば刑務所ではナルシストやホストみたいなのが
嫌われるつーか、リンチにされ易いそうだな…
子供じみてて素直なシンジやトウジとかは
事務所のオジキとかに可愛がられるタイプなんだろうか

92:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 20:28:16
そんなんじゃねーって。一年前運営側が八頭身カヲルをネタに出した時
ホモを侮蔑するネタを連発したため、リアルホモに嫌われてるだけ。

93:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 20:31:10
カヲルって表情がひろゆきに似てるな、悪い意味で

94:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 21:06:02
カヲルを悪役にだすなら
カヲルに襲われるシンジ→死にたいと嘆くシンジ→トウジ慰める→ゴールイン
考えといて何だけどキモいな
出来れば出さない方がいい

95:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 21:09:49
まぁ展開は職人に任せる

96:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 21:10:33
シンジは優しいから襲われたらすぐに身を預けてしまうんだろうな…
悲しいよ…。゜(ノД`)゜。

97:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 21:46:07
るよ

98:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 22:50:55
二人が体を合わせなくなってから一週間が過ぎていた。
日常の学校生活の中でもよそよそしくなり、目を合わせることもなくなった。
二人の距離は傍から見ても分かるように、日に日に広がっていった。

「シンジィ、どうしたんだよ。トウジとケンカでもしたのか?」
何も知らないケンスケが、からかう様に聞いてくる。
「別に…。ケンカ…って程のものじゃないよ。」
「ふーん。珍しいこともあるもんだな。ま、程々にしとけよ。」
察しのいいケンスケは、神妙な面持ちのシンジに
それ以上踏み込むべき問題でないと感じたのか
そのまま背を向けひらひらと手を振り去っていった。

99:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 23:01:10
昼ドラ的展開か?
期待sage

100:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 23:04:01
シンジはケンスケの後姿を見送りながら、あの頃のようには戻れないと予感していた。
なぜトウジと一線を越えてしまったのかと、シンジは思い悩む。
行為に及んでいなければ、きっと友達のままでいられただろう。
こんなことになるのなら、いっそ出会わなければよかったとさえ思う。

「友達、か…。」

トウジはあれからシンジ以上に塞ぎこみ、すっかり元気をなくしていた。
教室では始終頬杖を付き、いつもは心待ちにしている昼食の時間も、呆けたように味気ないパンをかじる。
得意な体育のバスケでも、ボールをことごとく奪われ仲間には冷やかされる始末だった。

そんなトウジを見ているのが辛くて、シンジは益々トウジを遠ざけた。
そしてシンジも同じように、心身が憔悴しつつあった。

101:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 23:10:53
頼む、仲直りしてくれ…

102:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 23:15:30
シンジは夢を見ていた。
子供の頃の夢だ。

みんな楽しそうに笑ってる。
僕はちっとも楽しくないのに。
ボール遊びをしても、砂場でお城を作っても、ブランコに乗っても、何をしても。
ただ、寂しかった。
気が付けばいつも周りには誰もいなくなっている。
みんな大人に手を引かれ、家族のいる家へと帰っていく。
でも、僕にだって父さんがいるんだ。
いつか、父さんは僕を迎えに来てくれる。きっと、来てくれる…
僕には父さんがいるんだから。
父さんしか、いないんだから。

シンジの前に立ち塞がる、恐ろしいほどに大きく赤い夕日。
逆光で前のものが何も見えない。
いつしかシンジの心に暗闇が生まれ、深く濃く増していった。

人付き合いが苦手で、心を閉ざしがちなシンジにとって
友人と呼べる存在はトウジとケンスケが初めてだった。
シンジは彼らに出会い、初めて人と接することを楽しいと感じた。

(僕は…一人が寂しいだけなんだ…。)

103:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 23:16:59
1.シンジはトウジが好きなのか?
2.それとも自分のこと好きな奴だから気になってるだけか?
3.単なる好奇心?

3だともれなくシンジが嫌な奴に。


104:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 23:23:39
>>103
希望としては1だけど2のような希ガス
でもシンジは優しいっつか流され易いから後々好きになるとも思う


105:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 23:31:42
いつかは愛に気付くさ…
そしてトウジの胸に飛び込むだろう

106:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 23:34:56
「気ィ付いたか。」
声のする方に顔を向けると、見慣れた少年が丸椅子に座っていた。
「トウジ…。」

「エヴァのパイロットちゅーのは大変なやっちゃな。
何も倒れるまで根詰めることないやんか。」
「倒れる…?」
シンジは朦朧とした感覚が残る中で、
自分の置かれている状況が飲み込めずにいた。
「お前、教室で倒れてずっと寝とったんやで。もう下校時刻や。」
トウジは背後の窓に目を向ける。シンジもつられて窓の外を見やった。
そこにあるのは夢の中とは違う、眩むほどに美しい夕日だった。
暫く眺めていると、シンジは自分が保健室のベッドの上にいることにようやく気付き、半身を起こした。

「トウジ…ずっと付いててくれたんだ。」
シンジの問いに、まぁな、と頷く。
シンジは目覚めた自分が泣いていなかったことに安堵した。
あの時女の子のように泣き出した自分を心のどこかで恥じていた。

107:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 23:42:23
『女の子のように泣き出した』

…いつもの事だ。


108:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 23:44:24
トウジが優しすぎると思ったのは俺だけ?

109:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 23:51:13
>>107
友人として対等でいたいんじゃないか?

110:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 23:56:04
「なんや、お前と話すんも久しぶりやなあ。」

つい最近までは、毎日のように体を重ねていた。
シンジはトウジとの情事を思い出し、この状況に不思議な違和感を感じていた。

「もう大丈夫なんかいな」
トウジは身を乗り出し、シンジとの距離を狭めた。
急な接近に、瞬間、シンジはびくりと体を強張らせる。
そんなシンジに、トウジは一瞬動きを止め、苦々しく笑いながら言う。
「心配せんでもええ。もう襲ったりせえへんわ。」

「…ごめん。」

気まずい沈黙が流れた。

「…シンジ、あん時のことやけど…」
沈黙を裂くトウジの言葉に、シンジは表情を凍りつかせた。
「その話なら…」
「ええから聞けや。こないな時やないと、シンジ、話聞いてくれへんやろ。」
トウジはそのまま言葉を続ける。
「ワシ…自分の気持ちばっかり押し付けて、すまんかったな。」

111:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/07 00:07:16
トウジ!!据膳食わぬは男の恥やで!

112:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/07 00:12:53
シンジは何か言おうと口を開いたが、言葉が出てこない。
口を閉ざすと、黙ったまま俯いてしまう。
夕日で赤く染まるシンジの横顔を見つめながら、トウジは目を細めて言った。
「なぁ、シンジ。前みたいに戻ろうや。…逢ったばっかりの頃に。」

シンジは俯いた顔を上げ目を瞬かせる。
友達に戻れるのなら、シンジにとってそれ以上の幸せはなかった。

「…うん…うん…!」
シンジは瞳を輝かせて、幼い子供のように頷いた。
トウジは消え入りそうな笑みを浮かべながら下を向いた。

113:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/07 00:53:56
トウジが痛々しくて切ない…。
なんだろうこの気持ち。これが萌え?

114:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/07 01:30:49
職人さんGJ!!

115:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/07 02:16:27
>>103
シンジは体だけでよかったのに
トウジの気持ちが入ってきて怯えているのではないか。
好かれていることに気付いてから遠ざけてるし。
正に「お前は人に好かれることに慣れていないだけだ」状態

116:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/07 06:56:35
いいね、GJ

117:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/07 09:42:35
男ならゲン×冬だろうが!!

118:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/07 12:26:55
うぜえ…トウシンだ馬鹿

119:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/07 20:38:15
良スレage

120:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/07 20:55:27
キモ腐女子死ね

121:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/07 21:07:20
>>120
いや、おまえが死んだほうがいいよ

122:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/07 21:17:10
はいはいスルースルー
そんなヤツほっといて職人待ちしとこうぜ。

123:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/07 23:09:00
俺も待つ…。

124:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 03:23:42
あれから、二人はいつも通りの関係に戻った。
放課後、二人きりの時間を過ごさなくなったことを除いては。
トウジはすっかり普段の調子を取り戻していたようだった。
シンジもそんなトウジを見て安心し、穏やかな心持ちでいられた。

「かーっ!やっと昼飯やで」
三人で屋上へ出て昼食を取る。
「しっかし、いつもよう出来た弁当こさえてくんなぁ。惣流の分も作っとるんやろ?」
トウジはシンジの開けた弁当箱を覗き込んで、ため息をつく。
「うん、折角だしね。」
トウジはうらやましいやっちゃ、と零し腕を組んだ。
「シンジ、将来主夫にでもなったら?」
「え…。」
ケンスケの言葉にトウジが噛み付いた。
「アカン!男は黙って働きに出るもんや!」
「…ほんっと、トウジは時代遅れだよな。」
ケンスケが呆れたように呟く。
がなるトウジを片手で制しながら
シンジを横からまじまじと見つめ、顎に手を当てて言う。
「でも…そうだな。実際シンジが女だったら、イイ線いってるかもしれないな。」
その言葉を聞いたシンジは、怒ったような顔をしてケンスケを横目で睨んだ。
ケンスケは肩をすくめ、おどけて見せた。

シンジはこんな何気ない日常を取り戻せたことを、心の底から喜んでいた。

125:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 03:33:03
授業の終わりを告げる鐘が鳴った。
シンジが教科書やノートを鞄に詰め込んでいると
ケンスケが側に寄り耳打ちをしてきた。
「なぁ、あの二人ってさ、ちょっとアヤシイと思わないか?」

ケンスケの視線の先を辿ると
トウジをたしなめているヒカリと、口を尖らせるトウジの姿があった。
どうもトウジが授業中眠っていたことを注意しているらしい。

「怒られてるようにしか見えないけど…」
「馬っ鹿だなぁ。乙女ゴコロってやつだよ。
好きな奴には突っ掛かる、意地を張って素直になれない、ってね。」
言われてみれば、ヒカリは心なしか頬を染めているように見えた。
「トウジも満更でもないんじゃないか?」
トウジはいつも通りに見えた。いつも通りに…

(委員長が…トウジを…)
シンジは微かに口を開き、少し離れた距離から二人の姿を見ていた。

その日以来、シンジは二人の様子を意識するようになった。
意識し出すと、確かに二人はよく絡んでいることに気が付く。
ヒカリからの一方的なお小言が大半だったが
トウジからもよくヒカリに話しかけていた。
その度に、シンジは心の奥底で何かわだかまる物を感じていた。

シンジはそんなざわつく心を抑えながら、なんとか取り戻した日常を過ごしていた。

126:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 03:44:48
シンジは急いでいた。
その日は急な訓練が入っていた。
「参ったなぁ…。アスカも綾波も、知ってたなら教えてくれればいいのに…」
二人は先に連絡が来たのか、シンジより前に学校を後にしていたようだった。
シンジは駅まで近道をしようと、街路樹が並ぶ大通りからそれた細道に入る。
十字路に差し掛かったとき、視界の横に、見慣れた人物の後姿が入ってきた。

トウジとヒカリだった。
二人は何か話し込みながら肩を並べ歩いていた。
どこへ行くのか、トウジの家とは逆方向に向かっている。
単に帰りが一緒になったから、というわけではなさそうだった。

127:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 03:51:14
シンジは立ち止まり二人を見つめた。
二人の後姿は、やけに楽しそうに見えた。

(ああ…。よかった、トウジ。)
(やっぱりトウジには委員長みたいな女の子の方が似合ってる。
僕なんかより、ずっと、似合ってる。)

シンジは自分とヒカリを比べていることに気付き、必死で思考を打ち消した。
委員長は女の子で、自分は男だ。
比較すること自体が、間違っているのだと。
シンジは拳を握り締め、何かを振り切るように駆け出した。

128:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 04:00:33
「よかったね。トウジ」
次の日の朝、教室でトウジに会って、シンジが開口一番に言った言葉だった。
「何がや?」
机に足を掛けて椅子に座るトウジは、ぽかんとした顔でシンジを見上げた。
「昨日、二人で歩いてるの見たよ。
…委員長と、上手くいってるみたいじゃない。」

トウジは少しの沈黙のあと、小さく答えた。
「…ああ。」

思いがけなく短いトウジの返答に
シンジはそのまま何も言えなくなってしまい、
作り笑いを浮かべると、自分の席に戻っていった。

席に着くと机に両肘を突いて、両手を顔の前で硬く握った。
自分から言ったことなのに、何を後悔してるんだ。
トウジの口から否定の言葉を聞きたかったのか。
―自分は、嫉妬しているのか。

(違う、嫉妬なんかじゃない。)
シンジは自分自身に言い聞かせる。

トウジは友達だ。
トウジは、自分と戯れているうちに情が移ってしまっただけだ。
(…だから僕を好きだなんて言ったんだ。)
そしてそれは自分も同じで、少し踏み込みすぎただけであって。

それとも彼は、体を重ねなくても自分を好きだと言っただろうか。

129:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 04:06:51
きっかけはどうあれ、トウジは自分に好意を寄せてくれた。
(…僕だけに。)
脳裏にあの二人の後姿が蘇る。
シンジはトウジとヒカリの築く幸せな家庭を想像した。
自分には到底実現できないこと。
同時にケンスケの言葉を思い出す。
――シンジが、女だったら

(結局、そうなんだ。みんなみんな僕から離れていく。
どんなに望んでも、どんなに欲しても、
最後には、僕は取り残される。
だったら、だったら最初から。)

(…でも…遠ざけたのは、僕自身だ…)

シンジは深く目を閉じた。
後から自分に注がれるトウジの視線には、気付いていなかった。

130:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 04:20:33
その日一日はどう過ごしたのかあまり覚えていない。
気が付けばシンジは自分の部屋のベットの上で、枕を抱き締め寝転んでいた。

考えるのはトウジとヒカリのことばかりだった。
あの後どこへ行ったんだろう。
トウジは委員長とどんな話をするんだろう。
…トウジは委員長を、どんな風に、抱くんだろう。
やっぱり女の子と男じゃ違うんだろうか。
(女の子の方が、いいに決まってるよね…)

131:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 04:47:47
シンジは仰向けに寝返り、いつかのように天井を見つめた。
見慣れた天井なのに、酷く広く感じる。

「トウジ…」

名前を呟いてみる。胸が締め付けられるように苦しい。
シンジは自分の股間に手を伸ばした。

「ん…。」
トウジの声、トウジの指、トウジの匂い
均整の取れた筋肉や、少し高めの体温、自分を突き上げる力強さ。
シンジは己の記憶に刻み込まれたトウジの全てを掘り起こし
熱に浮かされたように、ひたすらに手を動かした。

「は…あ、あぁ…」

132:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 04:51:46
「…ジ…、トウジ…」
掠れた声でトウジの名を呼ぶ。
今、家には誰もいないのに、大きな声で呼んではいけない気がした。
「んっ…!!」
傍らにあったティッシュに自分の欲望を吐き出すと、
とてつもない虚脱感と疲労感に襲われる。
身の置き場がない。
このまま、消えてしまいたいと思う。
シンジは身を起こすとベットを降りる。
足元にあった鞄を蹴飛ばしてしまい、中身が床に散乱した。
床に膝をついて散らばった冊子を無表情にかき集める。

133:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 04:56:51
不意に手が止まった。
同じ光景がフラッシュバックで蘇る。
トウジが気持ちをぶつけてきたときのこと。そのまま無理矢理押し倒されて…
(――トウジが僕に触れて…。僕を、見ていた。…僕を…。)
シンジは連鎖的に、冷静になった頭でトウジの腕に抱かれていた自分を思い出し
どうしようもなく惨めな気持ちになった。


「っく…。うっ…。」

シンジの瞳から零れ落ちたものが、床にいくつもの染みを作っていた。
なぜ自分は泣いているのか。
何がこんなに悲しいのだろう。
シンジは自分の心が見えず、嗚咽を漏らすことしか出来なかった。

134:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 05:45:25
GJ!!
心理描写がいいなぁ
続きに期待

135:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 11:42:17
最初から読んだ。シンジの葛藤いいな。
GJ

136:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 11:46:10
寝てる間にキテター!!!
やっぱイイ!乙

137:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 18:09:48
しんじのおっぱい吸いたい…

138:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 18:31:32
いいんちょとトウジの後ろ姿を思いだし、泣きながらシンジは思った…


「トウジ…僕を捨てないで…」


はっ!?何を考えてるんだ僕は…トウジはただの友達なんだ…誰と付き合ったって…いいじゃないか…

139:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 18:42:44
名スレの悪寒

140:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 22:13:44
一気読みしました。
俺の中で何かが芽生えたよ…GJ

141:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/08 22:21:36
覚 醒

142:あげ
06/04/09 10:01:36
あげ

143:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/09 11:01:23
やつもそろそろトウジの温もりを確かめられていたあの頃が幸せだったことに気付くときだろう。


よってあげ

144:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/09 19:55:29
正直10巻より6巻のほうが感動するよな!

トウジー!

145:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/09 20:22:41
胸が締め付けられる…
切ないです。°・(ノД`)・°。

146:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/09 20:37:05
6巻見てたらマジでトウシン応援したくなる…
シンジは好きな人を自分の手で…
なんてあんな悲しい結末はいやだ…

せめてここではトウジとシンジが結ばれてほしい…

147:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/10 00:20:14
思えば、俺当時エース買って無かったんだが6巻の終わり方見て買うようになってたんだな。
お貞の思う壺だよチクショー

148:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/10 01:05:40
頭部裂傷
右足切断
ひ臓破裂…

ひでえ死因だよな…
瞳孔もおもいっきり開いてたし…

シンジも可愛そうだったな、大好きなトウジを…さ

やべえ思い出しただけで感動する…。゜(ノД`)゜。

149:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/10 01:08:22
ageんとな

150:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/10 05:06:25
御免。一人称俺って気になるんだどうしても、どっち?

151:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/10 11:07:17
>>138は誰だ

152:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/10 12:25:42
>>151
>>138だがどうした?

153:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/10 13:49:19
>>152
いいんちょ、!?
に違和感を感じた…

154:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/10 15:06:00
委員長のことです



委員長、人呼んでいいんちょや!

155:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/10 15:23:17
トウジが委員長のこといいんちょ言うのは変じゃないが
シンジが言うのは変だろう

156:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/10 18:58:04
このスレもっと伸びねえかな



あげ

157:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/10 20:30:35
>>155そう。それが言いたかった。職人さん変わったのかとおもた

>>156とりあえず友人5人にこのスレの存在を教えといた


158:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/10 20:50:03
この二人は仲良くさせてやってくれ…あまり喧嘩はさせるなよ

もちろんトウジ凸シンジ凹で頼むよ

159:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/10 20:59:27
時には障害も必要

160:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/10 21:06:01
いや、あまりにせつない展開だったもんでつい…

161:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/10 22:26:26
>>160心臓痛くなる…(´Д`)
今日は職人さん来ますように…

162:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/10 23:18:20
続きを待ってるから眠れん
書いてくれ

163:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 00:14:50
シンジはトウジとの交わりがなくなってから
抑えきれない性欲を、当然自慰で紛らわしていた。
想像するのはいつもトウジだった。
トウジに荒々しく抱かれている、自分を思った。
繰り返される射精の度に、自分が浅ましく、疎ましく思えてならなかった。

シンジはとっくに気が付いていた。
トウジに対し、どうしようもない執着を抱いている自分がいることに。

あれから、トウジと普段のように接することは困難になっていた。
自分はこんなにも鬱屈とした感情を抱えているのに
トウジは相変わらずで、むしろ以前より明るくなったような気がする。
シンジは行き場のない感情を昇華しきることが出来ず、悶々とした日々を過ごしていた。

164:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 00:28:02
「鈴原!ちゃんと掃除しなさいよ!」
いつもの声が教室に響いた。
廊下でふざけていたトウジがヒカリに一喝され、すごすごと帰ってくる。

「委員長、ホンマうるさいわ…。」
ロッカーからバケツを取り出してぼやくトウジに
シンジがほうきをかけながら淡々と言った。
「でもそれは、トウジがちゃんと掃除しないからいけないんだよ。
あんまり委員長、怒らせないようにしなよ。」

トウジは拗ねたように言う。
「なんや、シンジはいいんちょの味方するんか。」
「そんなの、当たり前のことだよ。トウジがちゃんとしないから…」
(ちゃんと、しないから、委員長だって…)

165:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 00:38:16
「何怒ってんねん、シンジ。」
ツンケンとした態度をとるシンジにトウジが問う。
「怒ってないよ。」
シンジは目を閉じ、きっぱりとした口調で返した。
「怒ってへんて…そやかてお前…」
「うるさいな!怒ってなんかないよ!!」
クラスメイトの視線が一斉に集まる。
シンジは自分の出した声の大きさに驚き、顔を赤らめた。
声を荒げ、ムキになった自分が居た堪れなくなり
握っていたほうきを手から離すと、その場を逃げるように走り去る。

(ダメだよ、無理なんだ。やっぱり、元に戻れるわけないんだ。)
教室を飛び出し、廊下を駆ける。シンジの目に涙がじわりと滲んできた。
(僕、自分一人で、バカみたいだ。)
シンジは二人の挙動に感情が振り回される自分が情けなくて仕方なかった。

166:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 00:45:49
「待てや、シンジ!」
トウジが廊下の真ん中でシンジの肩を掴む。
シンジは足を止めた。

(なんで…なんで追いかけてくるんだよ…。
放っておいてくれた方が、ずっと、ずっと楽なのに…)

トウジは困ったような声で言う。
「シンジ…、最近お前おかしいで。…何か悩みでもあるんか。
言うてくれや。…ワシら…友達やんか…。」
友達、という言葉。かつてシンジが欲していた言葉。
今はシンジの心を掻き乱すだけだった。

167:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 00:51:28
シンジは振り返ることが出来ず、ポツリと呟く。
「トウジ、僕…。…す、きな子が、いるんだ…。」

トウジは一瞬の間を置き、高いトーンで言った。
「…さ、よか。シンジやったら、絶対大丈夫や。ワシが保証する!」
シンジは眉をひそめ、唇を噛んだ。
「でも、ほら…。僕、誰とも付き合ったことないし…。自信、ないよ…。」
「何、言うてんねん。…自信持てや。お前なら、ええて言う奴、ぎょうさんおるわ。」

どこまでも期待を裏切るトウジの言葉は、シンジの頭を熱くした。
もうトウジは自分のことなど、何とも思っていない。
―僕だって、女の子の方がいいんだ。
いつまでもトウジに捕らわれ、トウジの幻影を求め続けなければならないなんて、まっぴらだ。
「…そ…かな…。」
しかし、シンジは蒼い顔を歪ませ、弱々しく呟くのみだった。
清掃時間の終わりを知らせる鐘が、意識の遠くで鳴り響いた。

168:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 01:01:59
すきな子→トウジなのはわかったから!!
子供は駆け引きするなよ。°・(ノД`)・°。

169:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 01:03:27
職人さん乙
いっぱい読めてぐっすり寝れそう
でも切なくて眠れなそう

170:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 01:54:08
アスカ「あんたバカァ?本当にバカね。素直になりなさいよ!!」

職人さんGJ!

171:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 02:40:37
トウシンネタ多し

い、いいんちょ…そろそろ…い、入れるで…っ…
スレリンク(eva板)

172:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 03:12:24
なんで意地張るんだよ

じれってーなもう…

173:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 03:44:54
>>172
焦らされた後に期待だ

174:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 04:10:58
うおー!こんな良スレはあげるしかねぇ~


175:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 15:10:18
純愛FF乙!

176:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 16:19:16
トウシンっていいな

177:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 22:06:16
続き期待あげ

178:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 22:24:46
心理描写上手いなー
かなり切ないよ…

179:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 23:56:25
職人待ちあげ

180:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/12 00:27:05
シンジは失ってみて初めて気付いたんだな、自分もトウジが好きだったことに…

ちくしょー!早く仲直りしてくれぇ~(;_;)

181:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/12 01:17:12
その晩、シンジは自室に篭り、夕食も取らずに考えていた。
これから、自分はどうすべきなのか。
シンジは今日のトウジの言葉から、彼に決定的に突き放された気がした。

同じクラスにいる限り、二人のやりとりに目や耳を塞いでいることは出来ない。
それに、いくら自分がトウジを想ったところで、もう遅いのだ。
たとえトウジが振り向いてくれたとしても、男同士である以上
不自然な関係になることは否めない。
トウジにとっては委員長といる方が、何倍もプラスになるだろう。
女の子らしくて、しっかりしていて、家庭的で…。
いつか想像したように、二人は家庭を築くかもしれない。

182:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/12 01:24:27
(委員長なら、僕よりずっと、よくしてくれる。)

そうだ、からかってやればいい。
二人が揉めていたら、いつもの夫婦喧嘩が始まったと
クラスメイトに混じってはやし立ててやればいい。
報われない想いを抱いて、卑屈な顔でいるより、ずっといい。

(…違う。…僕は、二人を応援すればいい。)

トウジを想うのなら、きっとできる。
それが、自分を好きだと言ってくれたトウジへの、せめてもの感謝の印であるのだから。

183:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/12 01:38:05
眠れないまま夜を過ごし、朝を迎えた。
シンジは疲弊しきっていた。
何をするにも億劫で、身に力が入らない。
気だるい体を引きずり、やっとの思いで学校に辿りつく。
おぼつかない手で下駄箱をあけた。

(…なんだ、これ…。)
シンジの上履きの上に、白い封筒が置かれていた。
中を開くと、女性らしい細い線で書かれた文字が並んでいた。

『―碇シンジ君へ 今日の五時、体育館裏で待っています』

差出人の名前はない。
しかし、確かに自分宛てだった。

「よ、シンジ。おはよう。」
後からケンスケの声がかかった。
「あ、ケ、ケンスケ、おはよう。」
シンジは手紙を慌ててカバンにしまい込み
眼鏡を押し上げながら怪訝な顔をするケンスケを尻目に、二人で教室へ向かった。

184:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/12 01:38:35
しかしその気遣いがかえってトウジを苦しめてしまう

185:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/12 01:44:33
>>184ん?

186:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/12 01:45:32
このスレクオリティータカスw

187:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/12 01:47:57
その日はシンジもトウジも、自分の席を離れようとはしなかった。

ケンスケはため息をつく。
「お前ら、最近よくケンカするなあ。」
俺の身にもなってくれよ、と、トウジの傍らで、前方に座るシンジの後姿を見ながら言う。
「ま、二人とも微妙なオトシゴロってわけか。青春だねえ。」
トウジはケンスケの言葉が耳に届いているのかいないのか
頭の後に腕を組み、無言のままだった。


シンジは時計を気にする。
(あと、二時間…。)
行くべきか、行かざるべきか。シンジは瀬戸際まで迷っていた。
苦悩するシンジの目にトウジと委員長が会話している姿が入った。
昨晩決めたことなのに、シンジにはまだ
二人の姿を見て騒ぐ心を抑えることが出来なかった。

(…僕だって…、僕だって…。)
トウジに当て付けてやろう、という思いがあったのかもしれない。
気乗りはしなかったが、その光景を見て、シンジはとうとう体育館裏に赴くことを決意した。

188:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/12 02:24:56
>>187
めっちゃ気になる切り方しやがってぇぇぇぇぇ

GJ!!

189:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/12 09:36:18
いいよいいよー

190:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/12 10:08:20
この二人の関係は…


すれ違う心が俺らをジラす…


こんな感じだな…

191:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/12 16:11:19
リアリティがあるなあ…乙

192:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/12 20:55:31
久しぶりに萌える小説を見れたよ・・・・GJ!!!

193:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 00:37:56
シンジは時間通りに指定の場所に向かったが、そこには誰もいなかった。

(やっぱり、ただのいたずらだったのかな…)
シンジはほっとしたような、残念なような、複雑な気持ちになった。
待ってみる気にもなれず、散々悩んだ自分がバカらしくなった。

「帰ろう…」
そう呟き、一歩踏み出したその時
(!!)
突然、何かが自分に覆い被さる衝撃を感じた。
背後からがっちりと抱き込められ、体が硬直する。
シンジは恐怖した。
それは、明らかに女の力ではなかった。

「やっ、やめ…!!この…っ!!は…な、せ…っ!!」
シンジの中の防衛本能が働く。渾身の力を振り絞り、抗おうと必死でもがいた。
不意に相手の力が緩んだ一瞬の隙を突き
やっとの思いで振り切ると、すぐさま後を振り返る。

194:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 00:48:34
シンジは目を見開いた。
そこには、生気の抜けた、信じられないほど昏い目をした、トウジがいた。

「トウジ…!!」

「綺麗な字やったろ。昨日、女子に頼んで書いてもらってん。
ワシのヘタクソな字やったら、気付かれると思てな…」
トウジは俯いて、含み笑いで言う。
「なんで、こんなこと…」
「こうでもせんと、二人きりになれへん思たんや。」
「……どういうつもり、なんだよ…。」

シンジは平静を装おうと必死だった。
下手にうろたえたら、気持ちを見抜かれてしまいそうだった。
トウジの真意が掴めず、下を向いたまま無言のトウジの顔を覗き込む。
「ねぇ、トウ…」
雫が地面に落ちた。

195:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 01:07:36
「…どうしたらええねん?
忘れられへんのや。…お前が、お前が好きなんや。」
顔を上げたトウジの目からは、ボロボロと涙が零れていた。

初めて見るトウジの涙にシンジは愕然とした。
それ以上に、トウジの発した言葉に驚きを隠せない。
トウジの言葉が、頭の中を、ぐるぐると駆け巡る。

トウジは額に手を押し当てながら、焦点の定まらない目で言う。
「何度も忘れようと思た。お前を困らせとうなかった。
お前に嫌われるくらいなら、側にいれんくなるくらいなら、
なんもかんも元に戻った方がええと思うた。」

196:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 01:14:30
シンジはトウジの紡ぎ出す言葉に頭の回転が追い付かず、混乱していた。
こんなトウジを見たのは、あのとき以来だった。

「でも、アカンねや。抑えられへんねん。
……普通になんて、でけへん!!
もう、限界や…。お前に、触りたい。お前に…。お前を…」
壊れ物に触るようにシンジの左頬にトウジの右手が触れる。

「嫌やねん。お前が誰かと…他の奴と…、…そんなん、堪えられへんのや…!!」
悲痛な声を上げながらもう片方の手をシンジの左頬に当て
シンジの顔を自分の方に固定する。

「シンジ、頼むわ。一度だけでええ。
…そしたら、そしたらお前のこと、諦める。」

197:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 01:21:02
シンジはトウジの瞳の中に映り込む自分の姿を
ただただ驚愕の思いで見つめるだけだった。

(…だって、トウジ、委員長は…)
シンジは「委員長」という言葉を出しかけ、喉に押し込んだ。
代わりに、別の言葉を口にする。

「…本当に?そうしたら、いつものトウジに戻ってくれる?」
トウジはシンジの目をじっと見つめ、こくりと頷く。
「……ああ。」

(僕は卑怯だ。トウジと繋がりたがっているのは、この僕の方だ。
…僕は…トウジの気持ちを、利用してるんだ。)

シンジは頬に触れるトウジの手に自分の片手を添えた。
「いいよ…。でも、これだけは約束して。」
トウジを真っ直ぐに見据える。
「…これが、最後だって。」
トウジは覚悟したように目を瞑り、再び開くと、確かな口調で答えた。
「これっきりや。約束する。」

シンジは、泣き出しそうに微笑んだ。

198:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 01:40:28
>>196
>もう片方の手をシンジの左頬に当て
×左
○右

訂正

199:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 02:15:46
新作キテタ―――!!シンジ………頼むから素直になってくれ…。

職人さん乙&GJ

200:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 02:39:26
あー切ないよ
職人うますぎ…

201:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 03:39:06
トウジが優しすぎてシンジもかわいそうだ…
「諦める」なんて言われたらいやだと言えないじゃないか



。°・(ノД`)・°。
哀しくて眠れない…

202:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 06:23:21
トウシンはマジで究極の愛だな…




感動した…

203:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 06:28:11
仲良くしてるほうをみたければこっち↓




究極の愛 それがトウジ×シンジ
スレリンク(eva板)

204:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 20:59:48
ある日、学校に転校生がきた


カヲル「渚カヲルです、よろしく…」

205:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 21:03:24
カヲル「君がサードチルドレン、碇シンジ君だね」

シンジ「誰…?」

カヲル「僕はカヲル、渚カヲル…」

シンジ「な…何の用?」

カヲル「君は僕と同じだね」

シンジ「何を言ってるのかわからないよ…」

カヲル「今日、放課後僕と話をしないかな…?」

シンジ「す…少しだけだよ…」

206:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 21:06:54
放課後


シンジ「話って何?」

ぎゅうっ!

シンジ「な…何を…するの…?」

カヲル「ねえ、人を好きになるのってどんな気分?」

207:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 21:13:06
ガラガラッ

トウジ「おまえ、何しとんのや!」

カヲル「何だい?」

バキッ!

カヲル「な…何をするんだい、いきなり…」

トウジ「それはこっちのセリフや…立てや、ワシは…ワシはお前を殴らにゃならんのや!」

シンジ「やめてよトウジ…」

トウジ「おまえ…こいつのカタもつんか…」

シンジ「な…何言ってるんだよ…トウジ?」

トウジ「おまえ…、こいつのなんなんやぁ!!!」

シンジ「トウジ…怖いよ…いつものトウジじゃない…」

208:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 21:22:02
シンジ(トウジだって…トウジだって、洞木さんと…仲いいクセに…)

トウジ「ワシは許せんのや………カヲルー!!ワイとタイマン張れやぁ!!」

カヲル「やめてくれよ…僕は喧嘩はきらいなんだ…」

トウジ「ワイは…ワイは…このままじゃ…済ませられんのや…」

泣き出すトウジ

209:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 21:23:48
トウジVSカヲル編





糸冬了

210:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 21:31:50
うん、面白くなかった!

211:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 21:40:26
その言葉が聞きたかった、カヲルさよなら!

212:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 21:46:33
むしろワロタ!GJ!

213:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 21:48:11
どうせならトウジがかっこよくカヲルを倒す話がよかったなー

214:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 21:56:49
なんかやる気ない相手を倒すのは弱いものいじめになりそうで余計みっともなく感じる…

215:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 23:19:57
冗談でもカヲル出すのやめようよー
トウシンスレなんだからさー

216:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/13 23:46:25
私 は 本 気 だ

217:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 00:03:55
ゲンドウ「トウジくん、キミはシンジとどういう関係なんだね?」

218:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 01:26:58
いいんだ、今日来てくれなくても…
土日は来てくれるだろう?






職人さん

219:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 05:26:28
トウジ「あっ、お父さん、こりゃどーも!」

220:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 09:31:04
ゲンドウ「キミにお父さん呼ばわりされる覚えはない」

221:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 12:31:08
トウジ「お父さんと呼ばせてくださいや!」

222:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 13:08:15
ゲンドウ「息子は二人もいらん。帰れ」

223:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 15:05:00
トウジ「息子さんを僕にくださいや…」

224:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 15:19:38
ゲンドウ「ダメ」

225:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 15:55:26 /mbduMd/
…¬(´∀`;)г

226:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 16:09:15
ゲンドウ「シンジはお前の人形じゃない」

227:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 18:20:59
シンジ「いいでしょお父さん…僕、トウジと結婚したいんだよ…」

228:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 19:12:49
ゲンドウ「いかん…こんな男など、父さん認めないからな」

229:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 20:11:18
シンジ「ひどいよ…父さん…、トウジの事…何もわかってないくせに!」

230:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 22:18:07
ゲンドウ「シンジ、お前はまだ男というものがどういうものか分かっていない…だが父さんにはわかる、いかん」

231:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 22:25:36
シンジ「もういい!父さんのバカ!!トウジ、行こ!駆け落ちしよっ」

232:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 22:56:57
ゲンドウ「待てシンジ…父さんはシンジのためを思って言っているのだ」

233:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 23:12:57
シンジ「うそだ!父さんは自分のために言ってるんだ!」

234:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 23:15:59
ゲンドウ「…子供のダダにこれ以上付き合う気はない…二人は今ここで別れる…それ以外の結論は認めん」

235:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 23:45:55
まとめて書き込んでくれ

236:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 23:53:30
そんな事言っても書いてるの別の奴だしw

237:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/15 02:23:46
>>197の続き待ち…
あんまり俺を困らせるなよ…

238:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/15 04:08:28
トウジ「ほな、ワイ、どうしたらええんや…」

239:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/15 04:21:54
ゲンドウ「私のシンジから手を引け、二度と近づくな。今度手を出せば…(参号機の被験者になってもらうことになる)」

240:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/15 04:43:19
シンジとトウジの初デート


なんばグランド花月

241:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/15 06:34:41 jyHFvmS9
sage

242:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/15 08:06:01
シンジってこんなに可愛かったっけ?

243:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/15 09:31:52
シンジはもとから可愛いよ

244:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/15 18:31:28
ここのシンジは妄想の産物だから実際よりも可愛いのだよ

245:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/15 22:47:08
ゲンドウ「父さんの言う事が聞けない悪い子にはお仕置きが必要だな」

246:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/15 23:05:40
シンジ「いやぁ…トウジ、助けて…」

247:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 00:50:15
もはやゲンドウじゃねぇ

248:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 00:59:09
ゲンドウをこのスレでギャグ以外で絡ませるのは賛成しない。
つか、197の続きが…

249:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 01:13:16
体育館倉庫を内側から施錠し、二人は互いに向き合った。

(本当に、これで最後だ…)
トウジの腕が儀式のようにシンジ背中に回される。
ゆっくりと抱き締め、優しく包み込まれて、
シンジの胸に言い知れぬ喜びが広がった。
シンジもそれに答えるように、トウジの背に両腕を回す。
強い力を込めて抱き締め返され、唇から小さく息が漏れた。
暫く温もりを確かめ合うように抱き合っていると、背中を撫で上げられ
忘れていた感覚が、ぞくぞくと蘇ってくる。

そのままシンジのシャツの下に手が滑り込み
彷徨うようにうごめきながら、背中、腹部から胸へと移動する。
体を這い回る巧みな手指の動きにうっとりと酔いしれていると
トウジの屹立したモノがシンジの股間に押し当てられ、ぐっと腰を使って刺激された。
「はぁっ…!!」
思わず漏れた自分の声の艶かしさに、シンジはカッと赤くなる。

布越しとはいえ、一番敏感な部分である股間と股間を擦り合わせると
燻っていた快感の奔流が一気に沸き上がってくる。
「あ、…はっ……んぅ……」
シンジは声を抑えることができなくなり、切ない喘ぎを細かく漏らした。

トウジはもう片方の手でシンジのベルトを緩め、ズボンのボタンを外した。
そのままトウジの手が、シンジのズボンの下へと侵入する。

250:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 01:14:34
神キタ(・∀・)

251:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 01:23:19
「…っ!」

トウジの熱い手がペニスに直接絡みつく。
シンジはそのリアルな感触に、ぎゅっと目を瞑って堪える。
自分の手ではない、トウジの手。
あまりの快感の違いに、シンジは成す術もなく身を委ねた。
緩やかに扱き上げられ、腰がガクガクと震える。
己の力で立っていることが出来なくなり、トウジの肩にしがみ付く。

「ん…ぁ、……だ、だめ…!でちゃう、よおっ…!!」
「ええんや。出してまえ。」
耳元で低く囁かれる。体中の血流が沸騰したようになり
瞬間、ドクン、とトウジの手の中に精液を吐き出してしまう。

252:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 01:30:19
トウジは己の手に纏わりつく精液を
汚れるのも気にせずにベタリと服に擦り付ける。
シンジの後頭部に手を回し顔を引き寄せると、何も言わずに口を塞いだ。

「…ん…」
最初はついばむ様に唇を触れ合わせていただけのものが
次第に深いキスへと変わっていく。
舌をねじ込まれ、吐息が交じり合う。
二人はもつれ合う様にマットに倒れこんだ。
それでも尚口付けは止まらない。

「…ハァッ、ハァッ…ぅんッ…ふ…」
シンジはトウジの首に手を回し、トウジはシンジの背を掻き抱きながら
互いの唾液を飲み込み、舌をしつこく絡めあわせ、呼吸さえ貪りあう。
長い間、激しいキスに我を忘れて陶酔する。
唇が離れると、ハアハアと荒く呼吸を乱しながら、互いの顔を見詰め合う。

253:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 01:41:04
トウジの視線がシンジの潤んだ瞳に熱く、貫くように注がれる。
シンジはその視線から目をそらすことができない。
視線と共に、トウジの切ないほどの感情が
自分の中に直に流れ込んでくるようで、胸が詰まる。

これでもう二度と、トウジには触れられなくなる。
シンジはトウジの肩をぐいと押すと、トウジのズボンに手を掛け引きずり下ろした。
「…シンジ…!」

トウジの張り詰めたペニスを探り出し、両手で支え、そっと唇を寄せる。
舌を這わせ、根元から先端に向かって舐め上げてみると、トウジの体がビクリと揺れた。
先端を口に含み舌先で撫でる。トウジは呻きを漏らした。
思い切って深く咥え込み、何度も頬の内側の肉で擦り上げる。
トウジはその光景を後ろ手を突き、快楽に酔いしれながら薄目で見つめていた。
シンジは口をすぼめ強く吸った。連続して何度も同じように吸う。
「…アカン…!…っ!」
堪え切れなくなったトウジのペニスがドクドクと脈打ちながら弾け
飲み込みきれなかった精液が、シンジの口端から零れ顎を伝った。

254:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 01:55:52
トウジは苦笑いをしながら指先で拭い取ってやる。
そしてシンジを優しく押し倒し、ズボンの前をはだけさせる。
膝の辺りまでズボンがずり下げられ、シンジは気恥ずかしさに顔を背けた。
精液でぬめった指が割れ目をなぞり、穴に辿り着くと、ゆっくりと侵入してくる。

シンジは目を閉じ、すう、と息を吸い込む。
もう、何度も何度も繰り返してきたことなのに。
挿入時はいつもいつも、息が詰まるような感覚に襲われる。

少しずつ指の動きが速まり、じわじわと慣らされていく。
中を押し広げるように動く指が一本、また一本と増えていく。
シンジはその感覚を体に刻もうと、指の動きに意識を集中した。
トウジは空いた片手でシンジの前髪を掻き上げ、その手を頬に滑らせて優しく撫でた。
そしてゆっくりと指を引き抜き、自身のものをシンジの秘部にあてがう。
これから迎える衝撃を待つかのごとく、シンジは再び静かに目を瞑った。

255:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 02:03:21
先端がゆっくりと押し入っていく。シンジはくっと息を止めた。
トウジは腰を進め、シンジの中に徐々に飲み込まれていった。

「っん、…ぁ……うぅっ」
「…っく、……シ…ンジ…」
完全に埋没したことを確認すると、トウジはゆっくりと動きを開始した。
その動きには、己の行為に罪の意識を感じているかのようなためらいがあった。
いつもであれば行為を滑らかなものにするためのローション使っていたが、今日は用意していない。
トウジの自身への労り、慈しみの思いが感じられ、シンジは胸を焦がした。

嫌だ、トウジ。優しくなんかしてくれなくていい。酷くしてくれて構わない。
トウジが喜んでくれるなら、どんな苦痛だって厭わない。
シンジは俄かに自ら腰を使った。

256:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 02:11:34
「ううっ…!!」
「!シンジ…!」
慣らしたとはいえ、まだ動きを容易に受け入れられる状態ではない。
内部が切り裂かれるような痛みに、固く瞼を閉じ、歯を食いしばる。
が、その痛みすら乗り越えて、構うことなく無理矢理に下から突き上げる。

トウジは苦しむシンジを目の前に躊躇を振り払うことができない。
シンジはトウジの手を掴み、ぐっと握った。
シンジの必死な様子に、観念したように、トウジは手を握り返す。
そして、堪えていたものを一気に溢れ出させるような激しい腰の律動を始めた。

シンジは薄く目を開け、ふっと微笑む。
そんなシンジを見て、トウジは心が剥がれ落ちそうな、泣き出したい気持ちになった。
できるだけ優しくしてやりたかった。自分の我が儘で傷付けたくなかった。
それでも、リズムを作り始めた自分の体を止めることが出来ない。
奥まで一気に突く。下半身から体中に駆け抜ける、痺れるような快感。
更にその先にあるものを追い求めたくて、力の限りに強く激しく突き上げる。
「ああ!!はっ!あっ…!あああっ!」
シンジは悲鳴のような声を上げ喘いだ。

257:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 02:20:31
激しさの中に寂しさが見え隠れする。
どんなに腰を動かして、繋がりを深めようとしても
二人の間にぽっかりと開いた隙間が埋まることはない。

「シンジ…!」
突然呼びかけるように自分の名前を言われ
シンジは絶え絶えの息の中、トウジの声に必死で耳を傾けた。

「嘘でもええから言うてくれ…!ワシのこと、好きやって…言うてくれ!!」
シンジの胸がドクンと跳ね上がった。

言ってもいい。今言わなければ、きっと一生口にすることはない。

「は、あ…くっ、……好きっ、だよ…っ。トウ、ジ…ッ!!」
とうとう言葉にしてしまったが、口にしてしまえば簡単だった。
あの時の様に、想いの乗らない、何の意味も持たない言葉だからなのか。
違う。トウジが本気で捉えていないからだ。
言葉の裏にあるシンジの深い想いには、気付いていない。
トウジは滅茶苦茶に腰をぶつけてくる。

「うぁっ!あっ…!あっ!あっ!はあっ!ああ!!」
「……シンジ…!シンジ、シンジ、シンジ、シンジ!シンジ…ッ!!」
何度も名前を呼ばれ、シンジは押し寄せてくる感情に胸が押し潰されそうになった。

258:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 02:30:46
(嘘じゃない。嘘じゃないんだ、トウジ。)
トウジが好きだ、本当なんだと言ってしまいたかった。
だけど、トウジには自分など、どう考えたって相応しくはない。
自分にはトウジのためになることなど、何一つ生み出せはしない。
(僕の気持ちなんて、封じ込めてしまった方がいい)
だから、今だけは、こうしていたいんだ。

ありったけの力を込めて自分を貫くトウジの激しさに、思考が飛び飛びになる。
それでも考える。トウジのこと、自分のこと、この先のこと。
(トウジのこれからの人生に、僕がいてもいなくても、この先きっと、何も変わりはしない)

(これで、終わりにするんだ。今なら友達に戻れる。…きっと、これからうまくやっていける)

シンジの頭の中に様々な像が浮かぶ。
白い歯を覗かせて、からりと笑う黒いジャージの少年。
素直になれない、一途で優しい女の子。
二人が寄り添い合うように並び歩む姿。
夕焼けに沈む街を、何時までも何時までも暗くなるまで眺めていた、幼かったあの頃。
母の腕の中の柔らかな安らぎ、父の背に負われ与えられる温もり、愛されることに焦がれていた自分。
優しいトウジはいつかきっと、自分の望んだそんな喜びを、子に与えられる家庭を築くのだろう。
自分ではない、誰かと。
溢れてくる涙の意味は分からないままでいい。
シンジは薄れ行く意識の中で、トウジの幸福をひたすらに願った。

259:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 03:37:50
やばいぐらい泣けてきた。

GJすぎだ。

260:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 03:39:10 1r3/qVW6
(T_T)

261:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 04:11:17
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんでこんなスレタイなのに内容は濃いんだ…
泣かせてくれるな……

262:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 04:42:22
せ、せつない……

263:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 05:37:32
一度だけしたら諦めるなんてそんな悲しいこと言うなよ…

264:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 07:16:12
お前ら本気でいってんのか?
頭やばいだろ…

265:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 10:10:34
そう書き込みながら枕を濡らす>>264であった…

266:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 10:40:01
それはエヴァ見てるやつ自体頭おかしいんだからしょうがない

267:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 12:12:38
そしてパンツもビショビショの>>264であった…

268:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 20:58:15
愛だな…

269:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 22:35:20
やばい…ネ申だ

270:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/17 20:17:04
トウジ「頼むシンジ!ブルマはいてくれや!!」

シンジ「い、いやだよ!…そ…その………恥ずかしいよ…」

271:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/17 21:33:24
トウジ「そんならこっちのビキニパンツでも…ハァハァ…」
シンジ「こんなヒモみたいなの、穿けるわけないよ!」

272:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/17 22:17:25
トウジ「わ、わかった、せ、せ、せ、せめてブラジャーだけでもしてくれんかぁ…」

シンジ「それならいいよー」

273:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/17 22:28:13
トウジ「ええんか!?よし、じゃあさっそく…」
シンジ「でも、僕、胸ないし…」

274:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/18 01:18:21
トウジ「シンジ!ワシのこと愛しとるんか?」
シンジ「…」
トウジ「愛しとるんなら着てくれるはずや、そうやろ」
シンジ「そんな…」
トウジ「分かった、愛してないんやな…そんならお別れや」
シンジ「え!?」
トウジ「だってそうやろ?愛しとらんのに」
シンジ「分かった、着るよ!着るから」
トウジ(わはは、ちょろいで)
シンジ「そのかわりトウジもこれ、つけてよね」
トウジ「へ!?」

275:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/18 18:51:33
シンジ「コンドーム」

276:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/18 21:49:59
シンジ「じゃなくてふんどし・・・」

277:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/19 00:45:29
神待ち…(´Д`)


278:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/19 02:14:27
待ち…

279:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/19 02:35:50
トウジ「おらおらどうやシンジ!ブラジャーの上から胸揉まれてきもちええか?」
シンジ「いいよトウジ!オシリもいいよお!トウジのふんどし姿、男っぽくて僕もうメロメロだよ!」

280:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/19 06:36:30
もっと優しく揉んでやれよ…

281:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/19 12:27:26
シンジは優しさに飢えてるだけなんだよ、もっと優しくしてやれ

282:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 01:14:19
次の日、トウジは学校に来なかった。
シンジは塞がれた思いで一日を過ごし、家に帰る気分にもなれず
机に頬杖をついて、まだ少し高い位置にある夕日を眺めていた。

プリントの束を抱えたヒカリが教室に入ってきた。
シンジはドキリとする。
彼女の姿がまともに視界に入ったことで、酷く後ろめたい気持ちになった。
「碇君、まだ残ってたの。」
「あ…、うん…。」
「もう遅いから、そろそろ帰った方がいいわよ。」
少し高めの、よく通る、優しい声。
嫌がって誰も関わらない雑務を委員長という名目だけで引き受け
こんな遅くまで学校に残って、着実にこなす。
(やっぱり、委員長は本当にいい子だ。)

ヒカリは机にドサリと荷物を置き、プリントの仕分け作業を始めた。
シンジは席を立つと、ヒカリの側に歩み寄り、声をかける。
「手伝うよ。」
「…ありがとう。」
にっこりと笑いかけられ、シンジもやんわりと微笑み返す。
微かに揺れるヒカリの髪からは、女の子特有の甘い香りがした。
前の椅子を机に引き寄せ、向かい合って座る。
紙が擦れる音だけが、閑散とした教室に響いた。

ふと、シンジの手が止まる。

283:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 01:27:20
「委員長、トウジと…付き合ってるの?」
ヒカリは目を丸くして顔を上げた。
シンジはしまった、いう表情を浮かべる。
思わず口をついて出た言葉に、シンジ自身も驚いていた。
単刀直入すぎた自分の言葉。もはや取り消すことは出来ない。
慌てて質問を変えてみる。
「ご、ごめん!!…あ、…その…。
委員長、トウジのこと、…ど、どう思う?」


何も言わずに自分を見つめるヒカリ。
その視線から逃れるように言葉を繰り出す。
「トウジ、家庭的な子が好きなんだと、思うんだ。お昼だって、いつも…パンだし…」
一方的に喋る自分が酷く情けなく思えた。それでも、口が止まらない。
シンジは沈黙を恐れた。
何かを喋らなければ、とてもその場にいられなかった。

「この前、二人で歩いてたよね…。すごく、似合ってたよ。…だから…」
だから、どうだと言うのだろう。
トウジをよろしく―トウジと、仲良く―
自分はそんなことを言える立場なのか。
シンジは続ける言葉が見つからず、目を泳がせて口ごもる他なかった。

284:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 01:41:50
「碇君て…繊細だね。
…鈴原も、そういうところが好きなんじゃないのかなぁ」

思わぬヒカリの発言に耳を疑う。
「何、言って…」
「私、鈴原と付き合ってるわけじゃないのよ。
ただ、妹さんのお見舞いに付き添っただけ。」
妹、という単語がシンジの胸にぐさりと突き刺さる。
同時に、どこかほっとした気持ちになった。

「言われちゃったの。ワシは好きな奴がおるねん、て。それって、碇君のことでしょ?」
何かを把握している様子のヒカリに、今更、違う、と否定する気は起きなかった。
「…お、かしいよね。だって僕、おと…」
「碇君!」
言葉を遮られ、ビクリと肩を揺らす。
「碇君は、ずるいよ…」
ヒカリの声は震えていた。
「鈴原の…鈴原の気持ちを踏みにじらないでよ…!!」
シンジは呆然とヒカリを見つめる。
いつも気丈な彼女の瞳からは、涙が次から次へと零れていた。

285:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 01:52:45
「『いつも寂しそうな顔をした奴がおって…
ワシはただ、そいつの笑った顔が見たいだけなんや』」
トウジの関西弁を真似て、彼の言葉を再現する。
「私、いつも鈴原を見てたから、その時分かったの。
それは、碇君のことなんだなぁ、って」
シンジは頭を垂れる。
そんな話は聞きたくない。折角、諦めようとしているのに。
「鈴原、碇君を見てるとき…碇君の話をするときは、すごく、優しい目をしてた。
アイツ、ほんとに純粋で…。いつも、一生懸命で…」

尚頭を上げようとしないシンジに、ヒカリは諭す様に話す。
「ねえ、碇君。こんな言葉知ってる?
『―Gather ye rosebud while you may.』」
ヒカリは流暢な英語を流れるように発音した。
シンジはその意図を読み取れず、顔を少し上げて、小さく首を傾ける。

「日本語に訳すとね、『命短し、恋せよ、乙女』。聞いたことあるでしょ?
碇君は、女の子じゃないけど……でも、人を好きになる気持ちは、男の子でも同じだよね?」
その言葉に、動揺を隠すことが出来ないシンジがいた。
ヒカリには自分の心が読み取られているのだろうか。
トウジを好きだという、自分の心が。

286:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 02:06:01
「それでね、そのあとこう続くの。
『Old time is still a-flying:
And this same flower that smiles today,Tomorrow will be dying.
―時は常に去り行く。
そして、今日微笑むこの花も、明日には枯れているだろう』」

シンジはその言葉を聞き入れると、何かを悟ったように手で口を塞いだ。
「分かるよね?碇君。
幸せは逃しちゃいけないの。…今を、生きないと…」
熱い涙がシンジの体の奥底からこみ上げる。
ヒカリは涙声で精一杯の笑顔を向けた。
「ね、碇君も…素直に…なって…。
鈴原は…鈴、原、は……」

「うん、うん…。わかってる…」
シンジは溢れる涙を拭うと、顔を上げた。
「委員長、ありがとう…」
ヒカリは花のように、柔らかに微笑んだ。

287:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 02:26:18
今日もGJ!!!委員長いい女。°・(ノД`)・°。

ハッピーエンドな予感…
終わりが近付いてきましたね…この話が終わるのは寂しいよ……(´;ω;`)

288:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 06:34:50
早く続き見てえ…

289:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 08:31:26 b0rw4IDN
すごいなぁ…ホントに小説家なんじゃないの?

290:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 09:00:23
せつなすぎ・・

291:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 12:52:37
凄い感動、泣きそうになったよ。でも委員長いい子だ。よし、委員長は私が慰めよう!

292:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 15:06:02
委員長にはカヲルでもあてがっておけ、俺はアスカとレイもらうから

293:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 15:58:40
委員長はトウジに片想いのままでいいよ
カヲルにやるのはもったいない

294:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 16:07:19
委員長には代わりに参号機に乗って死んでもらおうか

295:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 16:32:04
ヽ(`Д´)ノ

296:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 18:28:12
ぶっちゃけ委員長邪魔じゃない?

297:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 19:30:40
もう委員長はいいよ…


早くトウシン見せて

298:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/21 19:36:20
委員長がいるからこその話だと思うんだ

299:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/21 19:40:05
いや、邪魔だな。委員長にとられそうで怖い…

シンジは寂しがりやなんだよ、一人にしないでやってくれ…


300:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/21 22:50:58 OxUphLcO
3000いただきます!

301:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/21 23:54:26
0一つ多いアル

302:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/22 02:00:03
学校を出ると、夕日は傾き始めていた。
シンジはゆったりとした歩調で歩き出す。
一番会いたい人物に、思いを巡らせながら。

(―トウジはいつだって真っ直ぐに僕を見ていた。
僕はいつだって、自分のことしか考えていなかった。
トウジの妹のことだってそうだ。
保身に夢中で、傷付くのが怖くて、踏み込まれるのを拒んで…)

そんなシンジを変えたのは紛れもなくトウジだった。
トウジを想うことで、初めて他人の幸せを心から願うことができた。

男同士という罪悪感が燃え上がらせた
快楽を得たいがための、若さ故の衝動だったのかもしれない。
それでもこの気持ちは本物であると、シンジは今なら確信を持って言える。
遅くてもいい。明日トウジに会ったら、本当のことを言おう。

茜色の斜陽がシンジを照らす。
けれど、もうあの日の夕日とは違う。
自分を無下に貫く光でなく、優しく包み込む光だ。
通い慣れた道、見慣れた景色を、確かな足取りで追い越し、灰色の四角い建物の階段を上る。

いつものマンション。錆びた扉をゆっくりと押した。

303:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/22 02:15:04
目に飛び込んできたのは部屋に差し込む眩しい光の海。
その光の中にある、ひとつの黒い影。
誰か、いる。
手をかざし、逆光に目を凝らす。

「…トウジ……!」
慣れてきた瞳の中に捉えた人物の名前を呼ぶ。
そこには、ベッドに腰を下ろしたトウジの姿があった。
トウジは驚きの表情でこちらを見つめている。
そして、それはシンジも同じだった。
「シンジ…。なんで、ここに…」
「…トウジこそ…なんで…」

シンジは扉を後ろ手で閉め、部屋に数歩足を踏み入れる。
トウジは視線を落とし、足の間で手を組んだ。

「あれからお前のこと、忘れよ思て、頭ん中整理しててん。」
シンジは黙ったままトウジを見つめる。
「でも、まだ無理みたいやわ。
忘れようとすればするほど、お前のことが頭から離れへんねん。
…気ィついたら、ここに来てた。」
伏し目がちに言うトウジは寂しげで、今にも消えてしまいそうに脆く、儚く見えた。

「ワシ、最低やで。委員長とのこと聞かれた時
もしかしたら、お前が妬いてくれるんやないか、思た。」
シンジは小さく息を呑んだ。
「…おとといの掃除ん時もや。
あん時、…怒ったお前に、期待しとった…。
ワシはいいんちょ、ダシに使ってん。」
男やないわ、と呟き、天井を仰ぐ。

304:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/22 02:30:54
トウジは優しい目で続ける。
「なんや、最初は、いけ好かん奴やと思うとった。
でかいロボットで無茶苦茶しよる、そのくせウジウジしてて、ハッキリせえへん…。
それが…なんでやろな…。…あん時からかもしれへん。
エヴァん中で、苦しんでるお前を見たときから…」

シンジの心に去来するもの。
それは感動にも似た、切なさと喜びだった。

「お前が悲しそうな顔する度に、この辺がえらい苦しゅうなった。
…どうにか喜ばせたりたい、そう思た。」
ジャージの胸部を掴みながらシンジを見る。

「お前に最初好きや言われたとき…ワシ、ホンマに、ホンマに嬉しかってん。
……それが、…嘘でも。」
自嘲気味に笑みを浮かべるトウジを見て、シンジの心はズキズキと痛んだ。
自分への焦燥感が胸を覆う。
「お前にとっては迷惑なだけかもしれへんけど…
それでも、ワシは…お前が好きやねん。
お前が誰を好きでもええんや。…想うだけなら、自由やろ?」

305:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/22 02:38:56
「…僕も、同じだよ。気がついたらここに来てた。
ずっと、トウジのことばかり考えてた。」

穏やかだったトウジの目が見開かれ、強い光を帯びた。
うるさいほどに鼓動する心臓を感じつつも
発した声が上擦っていないことに安心し、言葉を続ける。

「やっと分かったよ。…僕、トウジじゃないと、ダメなんだ。」
「シン…」
早く伝えなければ。トウジの想いが消え失せてしまわないうちに。
一分、一秒でも早く。

「好きなんだ。トウジが、好きなんだ。」

トウジは信じられないといった表情でベッドから腰を上げ、よろよろとシンジに近付く。
「…ホンマか?」

「うん…、僕は……トウジが委員長といるのを見て…苦しかった。
でもトウジは…。僕なんかより、委員長といる方が、幸せになれるって思った。」
途切れ途切れになりながらも、必死で言葉を紡ぎ訴えかけるシンジを
トウジは食い入るように見つめた。

306:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/22 02:51:08
「けど、だけど……それだと、僕が困るんだ。
僕は、トウジじゃないと幸せになれない。
……僕は…トウジだけが、好きだから。」

言い終えて照れたように俯くと、再びトウジを見据える。
「これって、やっぱり、我が儘かな?」

それは、トウジが切望してやまなかった、夢にまで見た、想い人の心からの言葉だった。
トウジは小さく笑い顔を歪ませると、目に涙を光らせてシンジを引き寄せた。
「アホ、我が儘なことあるか。…もっと、早く言わんかい…」

そうしてシンジを腕の中に収め、強く強く抱き締めた。
シンジもトウジの背に手を回し、きつく抱き締め返す。

307:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/22 02:59:03
「トウジ、情けないな…。男のくせに、泣くなんて。」
「…お前かて、よう泣いてるやん…」
「僕は…いいんだよ…」
その掠れた声色にハッとして、シンジの二の腕を掴み、顔を覗いた。
口元に微笑を浮かべたシンジの頬には、幾筋もの涙が伝っていた。
「今かて…泣いとるやんか…」
そう言ってシンジの頬を撫で、もう一度華奢な体を抱きすくめる。

トウジはずっと、この孤独な少年をこうして暖め、癒し、闇から救い出したかった。
その願いが、今やっと叶った気がする。

二人はこれ以上ないというほどに満たされた気持ちで一杯だった。
ずっとずっと求めていたもの。
何のしがらみも纏わない、裸の心で向き合うこと。
体を越えた心の繋がりを、ようやく手にすることが出来たのだ。

308:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/22 03:09:17
トウジの肩に顎を乗せたシンジが呟く。
「トウジ…。僕、今度妹さんのお見舞いに、行ってもいいかな…」
トウジは鼻を啜る。
「そんなん、当たり前やがな…!会ったってくれや。アイツも、喜ぶわ…」

互いを抱き締める力が、更に強まった。
もう二度と逃しはしないと、誓いが込められた腕の力。
存在を確かめるように背に回した掌が服を握り
ぴったりと合わせられた胸が、鼓動と温もりを共有する。


「なぁ、シンジ…」
「…何?」
「その…。もっかい…あの言葉、言うてくれへんか。」
シンジは手を緩めた。
トウジの腰に手を残したまま体を離し、照れた少年の顔を見つめる。
そして、少しはにかむと、今まで誰にも見せたことのないような笑顔で
枷から解き放たれたように答えた。


「好きだよ、トウジ」


重なり合った二人を包む夕日が、名残惜しむように、ゆっくりと沈んでいった。



終わり

309:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/22 03:24:43
めちゃくちゃ感動した。
超乙

310:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/22 04:46:43 XbNN1boW
お…終わっちゃった。・゚・(つД⊂)・゚・唯一の楽しみだったのに…・゚・。(つД⊂) ・゚・。でもホントによかった…ありがとう…

311:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/22 06:50:19
ちっきしょー!なんていい話なんだ…久々に泣いた…

312:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/22 07:04:01
良い話だ…乙!!

313:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/22 09:04:57 1LlOJyxY
凄く良かった・・・ホッとしたよ、二人が真の意味で結ばれて。
ありがとう、乙!!



314:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/22 17:20:12
泣き疲れて目が真っ赤だ
本当に乙
また会えることを願っているキミに出会えてよかったよ
ありがとう

315:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/22 17:38:47
最高だ。お疲れ様。

316:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/23 01:36:03 ka6FNit/
ありがとう
感謝の言葉

317:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/23 01:40:44
やはりここは、

おめでとう。

318:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/23 13:19:13
自分と重なって、安心した。二人居ててもいいんだ。乙

319:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/23 13:40:26
本編のシーンより泣けるかもしんねえ…

320:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/23 15:49:38
おめでとう!

321:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/23 16:01:27
作者様お疲れ様です
そして感動をありがとう

322:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/23 18:00:12
神がいますな。久々に見たけど面白かった

323:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/23 19:50:56
今からここは登神(トウシン)スレと呼ぼう

324:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/23 19:54:56
神の他の作品が読みたい。サイト無いですか?

325:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/23 22:36:16
次回作を期待しようじゃないか
もちろん他の職人の投下も

326:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/25 01:17:08
神は今ネタ書き溜めしてる






たぶん

327:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/25 06:46:07
もう一つのトウシンスレいってみ、エロだけどちゃんと愛のある神降臨してるよ

328:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/25 13:01:47
嫌な書き方だな

329:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/25 17:37:32
>>328何が

330:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/25 19:51:42
エロだけで愛がない神がいるということだろう

331:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/25 20:10:47
>>330
あなたは荒らしですか?

332:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/25 21:06:28
男であることにプライドと引け目を感じているシンジか。
シンジの内面の描き方がいい。孤独が癒されてよかった。
各々のキャラを大事にしているのが伝わってきた

333:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/25 22:05:14
>>331


334:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/27 18:43:22 DI1U+TgC


335:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/27 18:52:16



336:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/28 16:23:50
廃人なりかけほ

337:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/28 21:56:41
         っ
           す

338:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/29 01:39:22
お前はストーカーか!!ほ

339:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/29 01:43:48
              っ
               す

340:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/29 02:04:17
sageてんのになんで見つかった…ho

341:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/29 02:11:28
ssu

342:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/29 02:18:04
もうお前のこと…好きになっちまほ

343:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/29 07:08:53
っしゅっしゅっぽっぽー

344:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/29 10:52:54
ああっ!>>342!もうきてよ入れて!お尻が熱いよお!
>>342のが欲しい!欲しい!早くう!

345:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/29 11:10:06
>>344
ズボッ!

パンパンパンパン

346:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/29 11:39:28
>>345
ああ…っ!おしりいいよぉっ!もっともっと突いてぇ…っ!

347:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/29 11:43:40
やめろ

348:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/29 12:22:09
トウシンでやれ

349:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/29 16:28:30 q+qpKXWO
トウシンに変換して読めばよかろう

350:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/01 18:19:51
丸一日書き込みが…(´;ω;`)

351:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 00:16:20
分厚い雲が空を覆いつくしている。
辺りは無機質な空気が立ち込め、白く澱んでおり
まるで世界が閉ざされているようで、妙な息苦しさを感じる。


シンジとの会話は、いつもどこかぎこちない。
ここに博識な親友が一緒にいれば
普段は役に立たないような、軍事に関する膨大な知識の中から
ふんだんに話題を提供してくれるのだろうが
今日彼は、生憎と学校を休んだ。
いつものように、カメラ片手に空母や戦艦でも見に行っているのだろう。

このときばかりは、ケンスケの饒舌な薀蓄が無性に恋しく思える。
それでも頭を捻り、少ない引き出しの中から話題を探り出す。
昨日見たテレビのこと、今日学校であったこと、明日の宿題のこと…
たわいも無い会話を、二言、三言繋げるだけで
努力も無為に、口はまた閉ざされる。
こうして会話は弾まず、後味の悪い沈黙だけが流れていく。

352:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 00:37:13
虚しく空回りする思考は、別の事へと移行する。
もう、今日何度繰り返し考えたか知れないこと。

今朝、病院から電話があった。
深夜に、入院している妹の容態が急変したという。
今は安定に入り落ち着いたようだが
今日はずっとそのことばかり考えていて、気が気でなく。
言葉には出さなかったが、とてもいつも通りではいられなかった。

ちらりとシンジの横顔に目を向ける。
何を考えているのか分からない顔だ。
この顔を見ていると、ちりちりと胸を焼く、形容し難い感情が、腹の底から生まれてくる。

きっと、どこかで許せていないのだ。
シンジと初めて学校で会った日のことは、今でも鮮明に思い出せる。
あの日は、白い雲は流れど、空は憎らしいと思えるほどに晴れていた。
校舎裏へと誘い出したときの、怯えとも、予感ともつかない揺れる瞳。
殴ったことを後悔しつつも、あのとき一瞬でも心が晴れたのは事実だった。

353:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 00:38:40
(゚Д゚)<…しばらく様子を見てみよう

354:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 00:48:23
『乗りたくて乗ってるわけじゃないのに―』

あまりに無責任な言葉に、憤る心を抑えることはできなかった。
それでも、エヴァの中で苦痛に悶え叫び、
嗚咽を漏らす背中に、胸を刺す様な哀憐を覚えた。
その一方で、頭の片隅にはいつも、幼い妹の無邪気に笑う顔がある。

「トウジ。」

これまで押し黙っていたシンジから突然声を掛けられ、回想から呼び戻される。
「な、なんや?」

「さっきの道、曲がるんじゃないの?」
言われて初めて気付く。
自宅への帰路を、いつの間にか通り過ぎていたようだ。

355:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 00:50:01
……神(゚Д゚)!?神なのか!??


356:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 00:59:08
(゚Д゚)9mネ申

357:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 01:00:54
「…今日は、こっちに用事があるんや。」
用事などあるはずもない。
咄嗟に頭の中で生成された言葉を吐き出す。

「…もしかして…病院…」

少しの間を置き、シンジが気遣わしげに口を開いた。
『病院』という単語から思い当たるのは。
他でもない、妹のことだ。

「いや、今日は…。面会はでけへん。」
「…そんなに、悪いの?」

この心に巣食う、曖昧で掴み所のない靄は、憎しみか。

『私たちを救ってくれたのは あのロボットなのよ』
そうだ。シンジがいなければ、自分は今ここに存在していないのかもしれない。
それでも、今でも思う。あの時あの場所にあのロボットが、
エヴァが、操縦者が、シンジが……いなければ。
考えれば考えるほど、出口のない迷路のような矛盾に陥る。
シンジの責任でないことは分かっている。
頭では分かっていても、心では、未だ割り切ることができないのだ。

358:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 01:03:27
待ってたよー。°・(ノД`)・°。

359:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 01:14:20
「気にせんでもええて。大分ようなってきてるんや。」

「…そう。よかった…。」

安堵するシンジの顔に向けた緩やかな笑みとは裏腹に、
心は恐ろしいほどに冷めていた。

―何が、よいものか。
妹は何時まで経ってもよくならない。それどころか、日に日に弱っている。
今日だって、急に、あんなことなって。
本当なら、今すぐにでも会いに行きたいのだ。
今でも、妹はあの陽の当たらない病室のベッドで、力なく横たわっている。
自分を心配させまいと、健気に笑顔を向ける、苦痛と戦う小さな体。
だけど、知っている。家が恋しいと、心細さに肩を震わせ、夜な夜な泣いていることを。
泣き腫らした赤い目が、幼い心に宿る寂しさと辛さを物語っている。
たった一人の大事な妹に、あんな苦しみを背負わせたのは誰だ。
何かが膨らんでいく。これまで抑えていたものが。
消え去ったはずの感情が。


シンジ、お前の、所為だ。

360:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 01:25:11
『ワシはお前を殴らなアカン』

そう言って、無抵抗の顔に、二発の拳をぶつけた。
あの時からこれまでと、そしてこれからと。
逆転するような心を感じる。もう、抑えようがないのだ。
足りない。あんなものじゃ、十分とは言えない。
シンジ、お前は知るべきだ。
妹の苦しみを。
今も尚、心の底で静かに燃える、自分の怒りを。

「でも…だったら、どこに行くの。」

「…お前ん家や。」

「僕の家?」
「たまにはええやろ。」

シンジは、少し戸惑っているようだった。
無理もない。
ケンスケと一緒にシンジの家に行くことはあっても、
単身で訪れたことは、これまで一度もないのだ。

「いいけど…ミサトさん、今日は夜勤で帰ってこないよ。」
「そら、残念やな。まぁええわ。行こか。」
「う、うん…。」
半ば強引に押し切る形で承諾を得ると、歩調を速めた。
シンジがそれに合わせようと、足を踏み出す速度を上げ、歩幅を大に付いて来る。
その様子を横目で見ながら、僅かとは言い切れぬ加虐心が湧き上がるのを感じていた。

361:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 01:28:40
鬼畜トウジな予感…ハァハァ

362:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 01:39:10
コワいよ…ハァハァ…

363:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 02:03:48
DV(´Д`;)

364:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 09:40:42
それも良い

365:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 10:12:16
いきなりおそっちゃうの…?
シンジかわいそう…
襲うなら襲うでかまわないけどときどきでいいから優しさ見せてやってほしい…

366:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 10:35:47
神の好きに書かせたらいいじゃないか。
なんだかこのスレいちいち注文つけるヤツが多いな。

367:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 10:59:07
はいはい喧嘩しない喧嘩しない、険悪なムードは職人に対してよくない。
さあ続き書いてくれ

368:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 11:24:51
神、大・人・気!!

369:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 16:18:10
         ∧_∧   ┌─────
       ◯( ´∀` )◯ < 僕は、ネチネチDV派!!
        \    /  └─────
       _/ __ \_
      (_/   \_)
           lll




370:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 19:57:11
もしかして本郷か…?

このスレは結構神聖なスレだから凌辱はやめてくれよ…?

371:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 22:14:08
>>370
>>366

372:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/04 00:23:36
>>371
ごめんなさい…感情的になりすぎました…

職人さんごめんなさい(´・ω・`)


373:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/04 13:29:43
>>372
大丈夫だ
神は優しい神だから

374:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/05 01:26:30
コンフォート17マンション。11階の角部屋。
ここへ来るのは何日ぶりだろう。
初めて来たとき、ここにシンジはいなかった。
代わりに出てきた綺麗な女性、葛城ミサト。
その気さくな陽気さと華やかな凛々しさに、ケンスケと共に憧れを抱いている。
彼女はシンジの保護者であり、上司であり、ネルフの作戦部長だという。
今はネルフの名前を思い出すだけで、虫唾が走るような思いに駆られる。
シンジが鞄からカードキーを取り出し、スリットに差し込み通すのを
その背後で、他人事のように見つめていた。

「惣流の奴はどうしたんや。」
シンジと生活を共にする、もう一人の人物の存在を思い出し
玄関先で靴を脱ぎながら尋ねてみる。

「アスカは…最近はいつも遅いよ。こっちに来てから友達も増えたみたいなんだ。
今日も、委員長の家に泊まるんだって喜んでたし。ほら、明日休みでしょ。」
いつもより言葉数多く、どこか嬉しそうにシンジは話す。
同居人に友人ができたことを多少なりとも祝福しているようだった。
「それやったら、今日はシンジ一人か。」
「うん。でも、慣れてるから。」

一人には慣れている。だから、寂しくもない。
そう聞こえた。


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