06/05/01 02:32:24
>>125>>127 >>392>>394>>399
そろそろ冗談は止めて、離してあげても良いかとミサトは思う。
てきとうに軽口を叩いて、後は照れ隠しに勢い良く水を流して洗い物を済まそうとするシンジの
後姿を肴にえびちゅの残りを飲み干すのだ。きっとシンジの耳は真っ赤だろう。
しかし、意に反して残った腕はシンジの背中に回り、離れようとするシンジを抱きしめる。
からかいの言葉ではなく優しい言葉をかけてしまう。
「謝らなくても良いのよ。……今は女の子どうしなんだし、そういう時は、堂々としてれば良いの」
予想外の出来事に呆然としているのか、それとも、大人の女性の柔らかい抱擁に陶然としたのか、
シンジの体から力が抜ける。
シンジの体はミサトの胸の中ににすっぽりと収まってしまう。
狭い肩幅、薄い胸、折れてしまいそうな腰と細い首。
女の基準で見ると改めて華奢な体つきなのだと思い知らされる。
こんな子に過酷な戦いを強いてきたのだと思うと、抱きしめる腕に力が増す。
思えば、こうやってシンジの体温を直に感じる機会はほとんど無かった。
自分達の近くて遠い距離はなんだったのだろう。
お互いの立場のせいだったのだろうか。やはり異性としての遠慮があったのだろうか。
シンジの頭に頬をもたせかけててみる。少し癖のある髪のパサパサした感触が楽しい。
でも、ちゃんとリンスもしないと……くしも持たせなきゃいけない。もう女の子なんだし。
天使のわっかにサラサラヘアーのシンジ……髪を伸ばしてみても良いかも。