♂倒錯シンジきゅんハァハァスレ♀ 7at EVA
♂倒錯シンジきゅんハァハァスレ♀ 7 - 暇つぶし2ch493:evaπ
06/02/12 20:01:08
だから体育の着替えも、プールも、修学旅行も、嫌だった。
「ふーん…」
惣流さんは泳いでいってしまう。
僕はまた、走り始めた。

僕の気持ちとは別に修学旅行に行かなくて正解だったと思う。
浅間山で使徒が確認された。
まださなぎの状態で、羽化をするまえに回収するのが目的。
火山に潜るのは弐号機。
エヴァ以外での回収も行われたけど、失敗に終わったそうだ。
初号機と零号機は、地上でバックアップ。
耐熱装備を纏った弐号機がマグマの中に入っていく。
深く深く潜っていくと、とうとう安全限界震度を突破してしまった。
やっとのことで弐号機は使徒を捕獲。でも、上昇しようとする途端、羽化が始まった。
目的が使徒殲滅に切り変わる。
ナイフでは歯が立たない。
弐号機は冷却液のパイプを切り裂いて、使徒の口に突っ込んだ。
こうして、使徒は倒された。

その後、僕達は温泉に入れることになった。
プールだけじゃ物足りないだろうと、浅間山の麓の旅館を貸し切って、行けなかった修学旅行の代わり。
僕は一人、男湯に浸っていた。
「あー…気持ちいい…」
旅行って、こんな感じなのかな。
体も男だったら、トウジやケンスケ達と露天風呂で騒いで、夜は枕投げしたり…

494:evaπ
06/02/12 20:04:01
できるのにな。
「やっほー、シンジく~ん」
「サード、入るわよ」
「…旅行は、みんなで楽しむものだわ」
ガラッとガラス戸を引いて、葛城さん達がやってくる。
「えっ!?ちょっと、ここ男湯だよ!」
「あんたしかいないのに男湯も女湯もないでしょ」
むにゅっと、また有無を言わさず、惣流さんが僕の胸を掴んできた。
「あたし達と同じものが付いてるのに、あんた見たって何も思わないわよ」
「や、やめてよ!」
「あれ?前より大きくなった?」
「知らないよっ!!」
惣流さんの手を振り払って、僕は温泉を出ようとお湯を足で掻きわける。
「まぁまぁシンジくん。これは一種のハーレムだと思うのよん」
でも葛城さんに制止されてしまう。
…酔ってるのかな?
仕方なくまた温泉に沈むと、葛城さんのお腹にある大きな傷に気付いた。
「葛城さん、これ…」
「ん?ああ、これね。…セカンドインパクトの時、ちょっちね」
そう言うだけで、葛城さんは黙ってしまった。
惣流さんは葛城さんを尻目に、口を開く。
「知ってるんでしょ。私のことも、サードのことも、チルドレンはみんな」
問いただすような言葉と、睨むその瞳。
「ま、仕事だからね。お互いもう昔のことだもの。気にすることないわ…なんて言えないか」
流すようなおちゃらけた言い方だけど、葛城さんの顔は落ち着いてて、
「でも独りで抱え込むのはだけはやめなさい。今は、聞いてくれる人がいるんだから」
優しく笑って、葛城さんはそう言った。



495:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 20:45:30
女だらけの混浴キタ━(゚∀゚)━ッ!!
しかし尾張さんとの男同士の裸の付き合いのチャンスでもあったな罠

ウジウジの方向が外に向かうとカワええね。前回ぐらいからね。
雨の日にまとわりつく子犬状態?

496:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 23:10:59
尾張人気だな

497:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 23:28:37
尾張人気の理由がわからない…

498:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 23:30:25
エロいから
なんでわからないかな

499:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 23:36:58
まあ、尾張は覗いてるんだけどな。最新の諜報機材を使って。

500:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 23:39:55
シンジだけを見つめてる尾張さん
もう、他の誰も目に入らない……

501:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 23:44:14
つまり、LOSの顕現?

502:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 23:47:07
愛とかは無いから、LOSは違うんじゃね?

503:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 23:54:06
じゃあOSシンジきゅんか

504:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 00:17:31
そんなOperating Systemなシンジきゅんは

…いいジャマイカ。

505:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 00:18:42
はっはっは
こいつめ

506:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 00:23:19
アホだw

507:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 00:47:15
現実にいたらと思うと怖くてちょっと好きになれないな。
覚えた能力と職権を乱用して抵抗できない女をいたぶりまくり。
同居してた従兄にレイプされそうになって家を飛び出した経験があるだけにちょっと。

508:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 00:51:30
Σ(゚д゚;)

509:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 00:53:05
好きとか嫌いとかじゃないんだ
お色気担当で目立っているのが重要なんだ

510:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 00:57:04
アスカ乳揉み、再来
しかも「むにゅ」の擬音付き
出てない尾張よりこっちだろw

511:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 01:00:22
アスカには一話一揉み(身体測定をかねる)を目指してガンバって欲しいよね。

512:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 01:05:04
ユイが産んだのが女スレにも連載きてたっ(゚∀゚)
時々盛り返すね、このジャンル
お兄さんは嬉しいよ

513:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 01:08:35
最近はどのスレもSSに活気があって嬉しいな
各職人さんGJ!!

514:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 01:08:37
俺はdat落ちが心配な単発重複スレでやるより、こっちで連載してほしかったよ。
どうもレスつけにくくていかん。

515:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 01:11:04
こっち来てもらえ

516:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 01:16:07
>>515
それが、もう400レス近くてな。
このまま向こうのスレが成立するなら女シンジと女装TSシンジでスレの再分割ということになるかもな。

517:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 01:40:53
再分割しても昔のように片方がdat落ちする予感
それはいやだ

518:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 01:52:41
ほっとけば落ちると思ってたんだけどな。 
今更誘導かけるのもどんなもんかね。

519:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 02:22:54
女シンジスレフタナリアスカスレに救済の手を・・・

520:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 02:23:36
あっちが終わりそうになった時にこっちと融合させればいい

521:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 02:29:11
>>519
カプ専用でスレ建てたくなるのもわかるけど、単発スレは職人さんがいなくなった時点で存続は無理なんだよ。
過去ログも見にくくなるから控えて欲しいんだけどね、

>>520
あっちのスレ見てきたけど、明らかにこっちの住人もいるし、誰も誘導をかけとらん。
女シンジスレがdat落ちしたのを忘れたか、好きで分裂させたか……
むこうのスレ単独の住人もいるだろう、し向こうの意向も重要かと。

522:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 11:51:00
100:名無しが氏んでも代わりはいるもの :2005/12/08(木) 20:59:10 ID:F8N4Q5ly
このスレにはマトモなものだけをお願いする。
糞は倒錯の方でよろ。

女装美少年スレにて。
なにこれ?重複スレで偉そうに。

523:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 12:13:35
単独シチュのスレが乱立してたのか……
まあ、このスレさえしっかり残ってれば、乱立したスレが多少dat落ちしても平気かもしれんね
単独スレのほうが投下しやすいかもしれない品

524:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 12:34:34
最近はTS系スレに限らず乱立てが多杉
いちいち回るのが面倒
…面倒でも見るんだけどね

525:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 16:42:54
つ 専ブラ

526:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 20:40:14
個別シチュはあった方がいいと思う派
本スレとかで自分のツボじゃないssが投下されて一色にされてると
投下しにくいしコアな話されてもスルーされるかもしれないというので書き込みもしにくいような

527:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 20:56:14
話は良くわかるんだけどね。
今まで乱立しては消えていった個別シチュの数や本スレや、このスレですら危なかった状況を考えると……
女シンジスレだけでも初代だけじゃないんだよね。

どんなコアなネタでも受け入れられる度量の深さはスレに欲しいね。

528:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 20:56:20
まぁ、分からないでもないけど。
でも、ここには自分に合わない話題があってもスルーする暗黙のルールがあると思ってた。
色んな恰好を持つ人が集まってるしさ
いちいちツッコんでたらキリないし

529:evaπ
06/02/13 21:41:18
暗い場所は怖い。
でも、僕の体は、映らない。

第10話「静止した闇の中で」

何事もなく過ぎ去る日々を、僕は気にしないふりをして過ごしていく。
みんなと共に笑いあって、でもいつも背中を気にしていた。
一人は嫌で、誰かといなくちゃ落ち着かない。
「碇くん、くっつきすぎだと思うわ」
「あ…ごめん」
「なぁに?あやしー」
NERVに向かう途中、そんな会話も日常茶飯事。
トウジとかケンスケとか洞木さんとか。
誰彼構わずくっついてるから変な噂も立ってしまった。
でも…一度目も二度目も、一人になったから狙われた。
聞いてくれる人がいる。確かにそれは良いことだけど。
こんなこと、誰にも話せない。
悲しくなるだけの慰めは、要らない。
そうこうしている内にNERVに着いた。
惣流さんがIDカードをリーダーに差す。
でも、ゲートは開かない。
「なによこれぇ!開かないじゃない!」
「私のも…駄目だわ」
「カードの更新切れじゃないよね。この前やったばかりだし」
仕方なく僕達は、重いゲートを手動で開けて中に入ることにした。
手動用のレバーを回していると、遠くから何か音が近付いてくる。
『ただいま使徒が接近中。繰り返します、ただいま使徒が接近中…』

530:evaπ
06/02/13 21:42:59
僕達は顔を見合わせた。
もしかしてNERVがこんななのも、使徒の仕業?
ゲートが開かれると、中は真っ暗だった。
「ナニコレ?」
「停電?」
「停電ならすぐ予備電源に切り変わるはず」
そう言って、綾波さんは入っていく。
「ちょっと待ちなさいよ、ファースト!」
「使徒が来ているなら、急いだ方がいいわ」
暗闇を進んでいく綾波さんに、僕と惣流さんはついていった。

「サード、お尻こっちに寄せないでよ!」
「惣流さんこそ、また胸…」
「暗くてどこに手を置いていいかわかんないの!」
「…うるさいわ」
離れ離れにならないために、密着して通路を歩く。
空調もきいていないのか、熱が篭って蒸し暑い。
「暑いわね…」
「…うん」
「もうすぐのはずよ」綾波さんの言葉通り、段々とざわめく人の声が聞こえてくる。
到着して早々、みんなが驚いた顔をしてこちらを見る。
「エヴァは?使徒が来てるんでしょ!?」
「司令達のお陰で、人力だけど無事にスタンバイ完了よ」
アスカの問いかけに赤木博士が答えた。
そういえば、葛城さんがいない…
でもそんなこと気にとめている間もなく、僕達はそのままケイジに降りて、エヴァに向かう。
途中、父さんと擦れ違った。

531:evaπ
06/02/13 21:44:25
お礼を言おうとしたのに、素通りされてしまった。

エントリープラグに入り、準備が整う。
リフトは動かない。
地上にはまた自力でいくしかない。
僕達は地上への経路をひたすら進む。
そして、使徒の放つ液体が見えた。
それは溶解液らしくて僕達は出るに出れない状態。
「ファースト、サード、ここはコンビネーションでいくのよ」
惣流さんが言った。
「作戦はあるわ。ここにとどまる機体がディフェンス。ATフィールドを中和しつつ、溶解液からオフェンスを守る」
こういうことにすぐ対応できて、頭の回る惣流さんは凄いな。
「バックアップはオフェンスを落ちないように受け止めて、オフェンスはライフルの一斉射にて、目標を破壊」
この作戦、僕達が拒む理由はない。
他にいい倒し方、僕にはわからないし、綾波さんも黙っているけど受け入れているみたい。
「ディフェンスはやってあげる。サードがオフェンス。ファーストがバックアップ。いいわね!」

使徒を倒しても、まだ電力は回復しない。
更衣室も暗くて、綾波さんも惣流さんもいないから、不安になる。
ロッカーを開いて、代えの着替えを取り出す。
プラグスーツを着てる暇なんて無かったし、制服がびしょ濡れだ。

532:evaπ
06/02/13 21:45:53
一つ一つボタンを外してYシャツと中のシャツを脱いで、体を拭くと上着を着る。
次はズボンだ。
   ピチャ
ズボンを脱いだら、何か音がした。
足に水が付いてるような感じ。
なんだろう、LCLかな。
トランクスを脱ぐ。
   ピチャ
まただ。
気にしないでタオルで体を拭いていると、やっと明かりがついていく。
ふと、タオルに目がいった。
…血だ。
血がついてる。
どこか切ったのかと、慌てて鏡を見ようとしたその時…僕は異常に気付いた。
どこも切れてなんかない。
血は足を伝って…………
小学生の時、男子だけじゃなくて女子の保健の授業にも呼ばれたこと、よく覚えてる。
その時言われたこと、何故かはっきりと思い出せた。
「セード、着替え終わったぁ?あたし達は帰っていいってー」
外で惣流さんの声が聞こえた。
ハッとして、僕は急いで床のLCLと血が混ざって濡れたそれを拭き取るとスボンを穿いた。
血のついたタオルや諸々を隠すように抱えて、僕は更衣室を出る。
「ちょっと!サード!!」
惣流さんを突き飛ばして、僕は無我夢中で逃げ帰った。



533:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 22:04:29
初潮!初潮!

534:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 22:09:18
赤飯キタ━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)-_-)゚∋゚)´д`)゚ー゚)=゚ω゚)━ !!

535:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 22:11:41
待っていた、俺は、このときを、ずっとだ!!

536:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 22:42:32
つ不思議膏

537:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 22:46:03
上のほうのレスをみてふと思ったんだけど、女性って
仲良くなった女性には身近に変態的な痴漢がいるってことを話さないんだろうか?
この場合はヒカリに話してもしょうがないが、アスカあたりには切実な問題だし。

538:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 22:46:18
それは数字系のスレのシンジきゅん達にこそ必要ではあるまいか。

539:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 22:51:13
ヒカリって全く出てないから話したくても話せない罠

540:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 22:57:38
>>536
痔じゃneeeeeeeeeeeee

541:女だったらスレの399
06/02/13 23:33:58
ちょいすみません

なんか、こっちで連載した方がいいような流れがあったみたいだけど。
問題ないならこっちに移ったほうがいいですか?
こっちでやらせていただけるなら、スレ検索する手間が省けて嬉しいんですが…(ケータイなもんで)



542:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 23:40:09
引越しでしたら個人的には歓迎の上、一話から貼らせて頂きますが、向こうのスレ的にはどうなんですかね。

543:541
06/02/13 23:59:02
ちょっと、向こうで聞いてみた。

544:542
06/02/14 00:00:21
543=542です
女だったらスレの399さん、失礼しました。

545:向こうの399
06/02/14 00:13:57
542さんわざわざありがとうございます。
あっちで問題ないなら、こっち移ってきますね。

546:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/14 02:40:59
女シンジが急に生々しく感じてきた。
初めて見たとき、驚いて叫んだりしないのかな?

547:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/14 02:50:34
血?

548:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/14 08:03:57
>>547
うn。

549:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/14 11:45:49
なんじゃこりゃぁぁぁ!って感じか

マジレスすると逆に冷静になってしまうんじゃないか?
もちろん叫んだりすることもあるだろうが

550:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/14 19:39:43
知識としては知ってるんだよね?このシンジきゅん
女だってことを痛感させられて、さらに凹んじゃうな

551:evaπ
06/02/14 22:08:32
「シンクロ率、過去最低値を記録か。わかっちゃいるけど辛いわね」
「シンジくんには私達と同じそれが一式あるんだもの。いつかは来るのよ……女性なら」
「酷ね、 彼 には。自分を証明できる自信も何もあったもんじゃないわ」
「保安諜報部からの報告が完全じゃないからはっきりとは言えないけど、何とか保ってきたんでしょうね」

第11話「奇跡の価値は」

現実から吹き飛ばされたような、そんな感じだ。
シンクロ率が低くなってしまった原因は、もちろん自分でもわかっている。
あの尾張とかいう人を使って調べたんだろうか、葛城さんや赤木博士はその原因を知っている。
たぶん他の職員の人も、惣流さんも綾波さんも。
『シンジくんは上がっていいわ。レイ、アスカはもう少し続けます』
葛城さんが言った。
気遣いかな。憐れみかな。
もう、どうでもいいや。

帰り道。
足取りが重い。
後ろを気にする余裕もない。
消えてなくなってしまいたい。
空を見上げると頬に何か雫が落ちた。
「雨…」
最初はパラついていたけど、徐々に雨足が強まっていく。
通り雨かな。
髪や服が濡れていって、重くなっていく。
折りたたみ傘持ってるけど、そのまま僕は歩き続ける。

552:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/14 22:10:31
自分の体が女だということは頭で理解していても、
だからしょうがねえとさっぱり割り切れるようなら思春期なんて言われてないだろうしなあ。
そんな下らんことにウジウジ悩むくらいなら、金ためて性転換手術でもうけりゃいいのにとも思ってしまうw

553:evaπ
06/02/14 22:10:51
「あれシンジじゃないか?」
「ほんまや。雨降っとるちゅーのに」
「おーい!シンジ~!」
誰かの声が聞こえる。
誰でもいいや。そんなこと。
「様子がおかしい…?」
「アカン!車や!!」
クラクションが鳴る。
いつの間にか車道に出てたんだ。
車が僕に迫る。あぁ、ぶつかるんだ。
「このドアホッ!!!!」
「……え?」
一瞬何が起こったかわからなかった。
気付くと、トウジに抱きかかえられて地面に倒れていた。
「車ん前飛び出して死ぬつもりか!」
「…ごめん」
体を起こすと、トウジに怒鳴られる。
「運転してた人に謝ってきたぞ~」
ケンスケがやってくる。
「シンジ、立てるか?」
「ごめん」
「ええから、はよしぃや」
「ごめん……」
二人に迷惑かけてしまって、惨めで仕方なくて、僕は泣き出してしまった。
ただ、ただ、泣くしかなくて。

椅子に座る僕に、トウジがカップを突き出した。
「台所勝手に借りたで。ほれ、コーヒーや」
「…ありがとう」
カップを受け取り、コーヒーの水面を見つめる。
僕達はまだ濡れたまま。
「碇、みんなびっしょりだから洗濯機使おうとしたらさ、血のついたタオルが入ったんだけど…どうかしたのか?」

554:evaπ
06/02/14 22:12:22
心配してケンスケが訊いてくる。
カップを握る手が震えてる。
トウジとケンスケの顔は困ったような、本当に心配がはっきりと現れてて…
「……初潮が来たんだ」
言わないでいるのが、凄く後ろめたく感じて、言ってしまった。
二人には、二人だけには、隠し事したままでいたくなかった。
「……」
「……」
言葉を失ってる。
言わないほうが良かったのかもしれない。
でも、僕は続ける。
「心の底では、覚悟してたんだ。いつかは来るんだろうなって。胸が大きくなりだしてから、なんとなく」
「もう言わんでええ…」
「でもさ……いざ来たら、目の前が真っ暗になって、もうどうしようもなくなって」
「わかったから、言わんでええ!」
「嫌だ!!言わなきゃ、二人を裏切る!嘘ついたままなんて嫌なんだ!!」
また涙が溢れだす。
トウジも、泣いてる。
「…俺達さ、お前の笑った顔、どっか寂しげだったの知ってたよ」
鼻をすすりながらケンスケが言う。
「だからさ、俺達が一緒にいて、お前をちゃんと笑わせよう、安心させようってさ、トウジと決めたんだ」
「エヴァの操縦も簡単やないやろ?ワシ等にできるこというたら、これぐらいしかあらへんから」
笑いながら泣いている二人。

555:evaπ
06/02/14 22:14:19
二人の優しさが、痛いくらい嬉しくて、僕は余計泣いてしまう。
僕達三人は雨が止むまで、声を上げて泣いていた。

自分の一部を切り離す使徒が現れたのは、それから数日経ってからだった。
本体は第3新東京市に落ちてくる。
僕達はそれを受け止めて、倒さなくちゃならない。
0.00001%の勝算。
相変わらず僕のシンクロ率は低くて、チルドレンの中で一番下だ。
でも、やらなくちゃ。
使徒が落下し、僕達は走り出した。
ATフィールド全開で使徒を受け止める。
トウジとケンスケが待ってるから、僕は帰るんだ。
僕は強く願って、そしてみんなで使徒を倒した。

「フカヒルチャーシュー、大盛りね!」
「ニンニクラーメン。チャーシュー抜き」
「しょうゆラーメンちょうだい。あと熱燗」
「僕は塩ラーメンを」
「奢ってくれるったって、ミサトのサイフの中ぐらいわかってるわよ」
「悪いわね。ピンチだったから助かったわ」
「……トウジとケンスケも呼びたかったな」
「嫌よ、むさ苦しい」
「ねぇ、シンジくん」
「え?」
「顔、ちょっと明るくなったわね」



556:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/14 22:15:46
どうも、evaπを書いているしがないSS書きです
毎夜evaπを読んで頂きいつもありがとうございます

他スレとの分割・統合が少々問題になっているようですが勝手ながらお願いがあります
以前、別の板でSSを書いていたんですがそのスレは書き手が多く、
リロードミスも重なって同時に投下してしまい互いに気まずくなった経験があります
当方のevaπは21:00~22:30ぐらいの投下を心がけますので
こちらに移られるようでしたら時間帯をずらしてくださるようお願いします

557:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/14 22:21:23
皆勤投下乙です

投下がいっぱいの都会スレから、こんな田舎のスレにまで良く来てくださった
㌧クスミダ

558:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/14 22:28:09
>>556
その場合の回避策だけど、全部で何分割の投下になるのを最初に明示しておくといいと思うよ。
さらに(1/5)こんな感じでタイトルの横に付けておけば、あと何レス待てば投下が終わるのか分かるしね。

559:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/14 22:36:31
だんだんイイ感じになってきました

560:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/14 22:46:28
なんて熱い奴らなんだトウジとケンスケ
いつも乙です
あなたの作品大好きです

561:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/14 22:54:19
裏では盗撮写真の販売者で性臭を常に振り舞照るような連中なのに
このシンジに対しては爽やかに振舞える切り替えの良さは凄いよな

やはり、常に女性に接してるという緊張感がそうさせるのかね

562:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/14 22:58:49
>>552を見るとやっぱり人って自分以外には興味ねーんだなと思ってしまった。
まぁ他人のことなんかわからないし、結局は自分の悩みも他人にとっては下らないことだよな。

563:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/14 23:22:16
乙です。本当に毎日の楽しみになってます。
だんだん深い話しになっていってますね。今回は途中思わず泣きそうになりましたw
続き期待してます。

564:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/15 00:02:02
>>562
それゆえに、本人にとっては物凄く大変な悩みなんだと言う事を、
他人である自分が理解して相手と接するべき。
そこらへんをよく理解できて無いと、思い掛けない面倒を呼んだりする。

565:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/15 16:18:22
結局、本人しか痛み苦しみは分からないもんだからねえ。
だからこそ、他人が気楽に、冷静に問題点を見極めた部分を
当人も聞いて判断するのが大事かもしれない。自分の痛みは自分しか分からない、と嘆くよりも。
つっても、創作に関しては関係ないけどなこんなもの。πの作者さんには期待しまくりんぐ。

566:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/15 21:23:11
いやいや、そういう心理を理解してこそ、架空の人物にも色が出てくるってもんじゃね?
エヴァssって、そこら辺の描写が上手い作家さんが多いから、結構後引くんだヨナ。

567:evaπ(1/4)
06/02/15 21:46:51
天国から地獄に突き落とされる。
侵入したのは、使徒だけじゃなかった。

第12話「使徒、侵入」

何度も無菌消毒を繰り返し、プラグスーツを着ないシンクロテストが行われる。
勿論、僕達チルドレンは全裸で、惣流さんは抗議していたけど結局は折れたみたいだ。
裸を見られるのは嫌だけど、これもチルドレンの仕事だし、しょうがないよね。
というか、無理にでも自分を説得しないと、すぐにうじうじしそうになる。
トウジとケンスケの言葉を思い出して、頑張っていかなくちゃ。
エントリープラグの中は、いつもと違う感じがする。
全身に纏うLCLが、気持ち悪いような心地良いような、混在している。
『シンジくん、気分はどう?』
「何か違います」
『右手を動かすイメージを描いてみて』
「はい」
赤木博士の指示に従う。
綾波さんも惣流さんも同様の指示が出た。
しばらくそんなことを続けていると、急に赤木博士達が慌てだした。
なんだろう、事故かな…
考えていると、エントリープラグが緊急射出された。
赤木博士達の声がぷっつりと途切れる。
『サード、ファースト、聞こえる!?』
『えぇ』
「う、うん」
どうやら、エントリープラグの間だけ会話はできるみたいだ。

568:evaπ(2/4)
06/02/15 21:48:44
『使徒かしら?』
『さぁ。今のままじゃわからないわ』
「じっとしてるしかないよね」
沈黙。
状況がわからない今、動きたくても何もできない。
『サード、最近調子良くなってきたみたいじゃない』
「…うん」
そんな中、惣流さんが僕に話しかけてきた。
『あのさ、あたしがあんたに色々言ったの覚えてる?』
僕の返答を待たず、惣流さんは話を続ける。
『あぁ言ったり、訊いたりしたのは、あんたが周りの理解ばっか得ようとしてたから』
…そうだ。
男だって、認めてもらいたかった。
そのせいで僕は上辺だけの言葉に喜んで傷付いてきた。
『あんた自身が正しいと思わなきゃやってけないでしょ?あたしだってそうよ…あたしはアスカ。それ以外の何者でもないもの』
僕は自分を否定していた。
体が男じゃないだけ。そう自分に言い聞かせて、自分の体を拒絶してた。
『あんたもそうでしょ?サードは…碇シンジは、あんただけなんだから』
そうなんだ。
僕は、僕なんだ。
「ありがとう。僕は、そんなことも気付かないで…」
『わかったんならいいのよ!それで!』
心の中でもう一度、惣流さんにお礼を言う。
『碇くん、変わったわ』

569:evaπ(3/4)
06/02/15 21:50:19
惣流さんと代わるように、今度は綾波さんが話しかけてくる。
僕は綾波さんの「変わった」の意味を考えて口を開いた。
「絆があるから」
素直な気持ちは、あの時と同じ言葉になった。
「綾波さんとも、惣流さんとも、みんなともね」
『……そうね』
『い、言ってくれるじゃない』
エントリープラグの中で僕達は笑いあう。
外で何か起きてるかなんて、もう忘れていた。

使徒がMAGIに侵入したというのを知ったのは、閉じ込められたエントリープラグから救出されてから。
でも使徒は赤木博士に倒されて、後処理のため、無用な僕達はそのまま帰されることになった。
マンションに着くと、それぞれの部屋に向かう。
自分の部屋の前に着いて、鍵を差し込む。
「開いてる…」
鍵は閉めてきたはずなのに。
恐る恐るドアを開けて、部屋に入る。
真っ暗で何も見えない。でも微かに、人の気配を感じる。
ゆっくりとスイッチに手を伸ばした。
明かりを付けると……
「よぉ。おかえり」
椅子に座り、ここにいるのは当然とばかりにくつろいでいる。
「保安諜報部の人ってチルドレンに近付いちゃいけないんじゃないですか?」
強気でいかなきゃ。
もうこの人に、負けたくない。

570:evaπ(4/4)
06/02/15 21:51:47
「珍しくそっちから仕掛けてくるね」
立ち上がって近付いてくる。
恐い。でも、逃げちゃ駄目だ。
「か、葛城さんはみんな知ってますよ」
「その彼女に報告するのは俺だよ?それとも日向のことかな?あの色ボケ眼鏡なんざ敵じゃないね」
遂に彼は僕の目の前にまで来た。
   パァンッ
何の前触れもなく、頬を叩かれた。
僕は倒れ、何が起きたかもわからず、宙を舞う埃を目で追っていた。
「下手な虚勢は、一発殴りゃ正体表すってな。本当は何もできない弱虫ちゃんなんだから」
この人の言葉は、いつも僕を嫌な気持ちにさせる。
叩かれた頬はジンジンして、泣きたくもないのに涙が出そうになった。
でもここで負けたら、前と同じだ。
歯を食い縛って、僕は彼を睨みつけた。
「へぇ、まだそんな目できるんだ。今日は違うみたいだね」
「…出ていってください。もうこれ以上、僕に近付くな!!」
起き上がって、怒りの全てをぶつけた。
彼は、少し驚いたような顔になる。
けど、すぐにニヤリと笑う。
「今日は凄く楽しめそうだ」
舌舐りして彼は僕を見る。
その顔は今までで一番恐くて、僕は蛇に睨まれた蛙のようになってしまった。
「一緒に楽しまないとねぇ。これから愛しあうんだからさ」



571:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/15 22:00:41
       ヽ|/
     / ̄ ̄ ̄`ヽ、
    /         ヽ
   /  \,, ,,/    |
   | (●) (●)|||  |
   |  / ̄⌒ ̄ヽ U.|   ・・・・・・・・ゴクリ。
   |  | .l~ ̄~ヽ |   |
   |U ヽ  ̄~ ̄ ノ   |
   |    ̄ ̄ ̄    |

572:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/15 22:50:55
準備はしておくか・・・・・・

 _,,..i'"':,
  |\`、: i'、
  .\\`_',..-i
   .\|_,..-┘

573:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/15 23:14:02
漏れも準備します・・・・・・・

 _,,..i'"':,
  |\`、: i'、
  .\\`_',..-i
   .\|_,..-┘

574:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/15 23:15:10
幸せは長続きしない・・・
ということの前兆なのか(ノд`)

575:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/15 23:16:30
>>572-573
もひとつ頼む

576:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/15 23:24:14
>>575
つ _,,..i'"':,
  |\`、: i'、
  .\\`_',..-i
   .\|_,..-┘

577:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/15 23:29:05
こんな寸止めプレイ…耐えられないっ!!(;´д`)はぁはぁ

578:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/15 23:29:42
>>575
すまない

579:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/15 23:33:06
お前ら昨日と全然態度違うなw

580:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/15 23:37:13
いや、語ってる住人と幸せ(エロ)探しをしてる住人は別人だから

581:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 00:11:43
>侵入したのは使徒だけではなかった

使徒 → エヴァ(ネルフ)に侵入
尾張 → シンジの部屋に侵入

尾張 → シンジにしn(

こうですね!わかりました!


つーか初潮の後にこの展開って、もしやとんでもない欝展開フラグじゃ……(((゚д゚;)))

582:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 00:19:09
((((((;゚Д゚))))))

583:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 00:36:11
困っている碇君の味方が助けに来てはくれないのか!?

584:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 00:39:27
おお、幻パンティーだっけ?
あれは良い物だ

585:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 01:35:07
やっぱ鬱展開なのかなあ・・・
尾張さんは、なんだかんだで良い奴であって欲しい気もするが・・・

586:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 01:46:44
いや、単にエロい人なのか、理由があってエロい人なのかのどちらかだと思うぞ

587:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 01:50:50
ちょいエロ親父?

588:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 03:31:30
普通に異常性欲者に見えます。

589:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 06:17:04
さて、シンジの赤ちゃんの名前を考えようと思うのだが

590:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 08:17:42
尾張氏ね

591:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 08:37:42
こんな生活続けていたらカヲル登場の頃までには
すっかり一次接触を恐れるようになってしまうわな。

592:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 09:21:43
てっきり使徒にシンジのプラグが犯されるのかと思った俺
尾張さんもそうだが今からレリエルアルミサエルが楽しみで仕方ない(´・∀・`)

593:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 11:57:33
むしろタブリス市ね

594:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 12:34:00
あの変態にシンジきゅんを近づけてはいけない

595:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 14:55:35
尾張はタブリスに殺されちゃうの?

596:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 15:10:38
逆じゃね?

597:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 15:31:38
カヲル「尾張さん・・・・」
尾張「カヲル・・・・」

チュッチュ

シンジ「・・・・・・・・・・」

598:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 15:58:00
まさか、カヲルまでXXで登場?

599:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 16:15:24
カヲルスレでやってね

600:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 16:19:56
シンジを嬲った後で立ち去る尾張が、「フフフ」と笑いながら
ベリッと覆面をはぐと素顔がカヲルだったり。

601:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 16:49:34
なにそのルパン三世

602:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 17:26:29
この尾張などのような腐れた輩は、やはり宮刑がふさわしいと思うのだがどうだろう

603:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 17:28:16
>>602
簀巻きにして錘を付け、初号機ケイジのLCLに放り込む……
と言うのを過去スレで加持に対して提案したことがあったなぁ

604:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 17:56:37
>>603
LCL内は呼吸ができるから意味ないよ

LCLに十分漬けてから地底湖に沈めるなら効果あり。

605:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 18:24:43
>>604
#3代目スレから抜粋。

450 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] :04/06/28 07:40 ID:???
加持「遠慮しないで、さ、入った入った」
シンジ「・・お邪魔します」
シンジが靴を脱いで中に入っていくのを横目で確認しながら
なるべく音を立てないようにドアの鍵を掛ける加持。
シンジ「加持さん、部屋散らかってますよ。いつもこうなんですか?」
加持「ハハッw 少し散らかってる方が魅力的だと思わないかい?」
シンジ「おっ、思いませんっ!加持さんってもうちょっと真面目な人かと思ってました」
加持「安心してる相手だと遠慮がないな、碇シンジ君」
シンジ「っ!す、・・すいません」
加持「いや、こっちこそすまない。それよりお茶でも飲む?」
シンジ「はい、いただきます」
加持「ちょっと待ってて」
『以後、お茶に薬を入れて眠らすも良し、お茶を出すと見せかけてスタンガンで
気絶させるも良し。お好きなようにお召し上がりください加持さん。』

451 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] :04/06/28 12:50 ID:???
「碇、今回のサードチルドレン暴行未遂事件に関する加持一尉への処分なんだが…」
「好きにしろ」
「いいのか? 作戦部、保安諜報部、技術部からそれぞれ引き渡し要請が来ているぞ。
利用目的は各々『標的』『尋問技術勉強会の被験者』…技術部に至ってはズバリ『モルモット』となっている。
ここで奴を消すのは委員会の疑いを招くぞ」
「そうだな。では簀巻きにして初号機ケイジに沈めておけ」
「おい…」
「LCLだ、溺死はしまい。だが、深さ40mの水圧はなかなかに楽しいぞ。脱出しても慌てて浮上すれば
潜函病のおまけが付く……」(ニヤリ)
「碇……お前も親だったんだな」
数時間後、初号機ケイジの水底に、起動もしてないのに何故か自分を踏みつぶそうとする初号機から必死に
逃れるミノムシがいたとかいないとか……

606:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 20:37:41
あ、なるほど。呼吸は出来ても水圧はあるわけだ。
おまけにエヴァが下手すりゃ踏み潰す。

607:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 20:55:46
全裸で待つ・・・その時を・・・

608:evaπ(1/5)
06/02/16 21:23:04
愛しあうと言ったけど、彼の言葉には優しさの欠片もなかった。
そこにあるのは、獲物を狙う獣の眼差し。

第13話「嘘と沈黙」

立ち上がれないわけじゃないのに、腰が動かない。
僕はただ後退るしかできなくて。
彼が迫ってくる。
「捕まえたっと」
彼は僕を抱き上げて、共にベッドへ倒れ込んだ。
見上げると顔がある。二回目のあの時と同じだ。
もうやだ。あの時と同じこと、あの時よりもっと酷いこと、されるのは。
「なんで…こんな…」
「なんで?それはさ、好きだからだよ」
好き…?
「ファーストは駄目だね、落ち着きすぎてる。セカンドは逆に明るすぎ」
綾波さんと惣流さんの感想。
そんなことどうでもよかった。
「そこに君がきた。オドオドしてて気弱そうで、まさに俺の性的嗜好に適った子だった」
だから僕を?
初めて第3新東京市に来て、電車で出会って、僕にあんなことを?
「性別が男って聞いた時は驚いたよ。でもさぁ、体はちゃんと女の子だろ?」
彼の手がスボン越しに僕の股間に触れる。
体がビクッと震えた。
「今から君のここに俺のぶちこむから」
その言葉だけで恐怖だった。

609:evaπ(2/5)
06/02/16 21:24:55
僕はわめいて、必死に抵抗する。
「騒ごうが無駄。この棟はチルドレン専用だから。それに他のチルドレンの部屋とも離れすぎてるしね」
それでも、これ以上のことをされるのは絶対に嫌だ。
服を脱がしにかかる彼の手を振り払って、僕はベッドから逃れようとした。
「チッ」
どうしてだろう。はっきりと舌打ちする音が聞こえた。
彼は、僕の肩を掴むと思い切りベッドに押し付けた。
そして、拳を僕の顔に振り落とす。
「いい加減じっとしてないと、もっと痛い目見んぞ?」
鼻の辺りが熱い。
違う。これは、痛み?
触ってみると手に血がついた。
鼻血…出てる。
呆然とそんなことを考えていた。
けど、次の瞬間、強烈な痛みが走る。
「~~~ッッ!!」
一気に覚醒させられたような感覚。
「はい。貫通」
「あ…あ…あぁ……」
彼と僕は、繋がっていた。
彼がゆっくりと動きだす。
痛すぎて声が声にならない。
彼が腰を振るたび、僕は痛みが増して、涙が溢れた。
単調なその行為がずっと、ずっと続く。
耐え切れない痛みに、僕はもう死にたくなった。
「それじゃ、そろそろフィニッシュといきますかッ!」
死刑宣告のようだった。
彼が少し悶えて、悦楽した表情を浮かべる。

610:evaπ(3/5)
06/02/16 21:27:02
彼から離れようと身をよじらすけど、それに気付いた彼は、しっかりと僕の腰を押さえて……
「いや…いやだああぁぁぁぁぁ!!!!」
中に熱いものが流れた。
熱いなんてものじゃない。煮えたぎるマグマを流し込まれたような感触が、僕の中を支配していく。
彼のものが抜かれ、僕はベッドに放置された。
「赤ちゃんできたらどうするかぁ。ハジメとシンジ、お互いの名前の組み合わせは駄目だな」
スボンを穿き直して、彼は呟いた。
「俺ハジメっていうの、言ったっけ?まぁいいか。それじゃ、またね~」
事が終わると、飽きて物を捨てるように彼は出ていった。
彼の足音が遠ざかっていく。
絶望しか、もう頭になかった。
自分は男なんだという気持ちも、自分自身を誇れる自信も、全て壊された。
重い体を起こし、僕は風呂場へ向かう。
精液も血も、シャワーで流してしまおう。
そして眠ってしまえば、きっと朝で、あれは全部夢だったって笑える。
トウジとケンスケが迎えに来て、話をしながら学校に行こう。
教室には綾波さんと惣流さんがいて、NERVに行けば葛城さんや赤木博士がいて、みんな笑ってくれるんだ。
きっと…………

目が覚めると、綾波さんの顔があった。

611:evaπ(4/5)
06/02/16 21:28:53
なんで綾波さんがいるんだろう。
それにここはどこ?この音は……ヘリの中?
「碇くん、大丈夫?」
「僕は…?」
「お母さんのお墓の前で眠っていたの。あなたは4日、行方不明だったのよ」
覚えている?と訊いてきた綾波さんに、僕は首を振る。
4日か…何も覚えてないや。
「シンジ」
父さんが僕に声をかける。
「人は思い出を忘れることで生きていける。だが、決して忘れてはならないものもある」
父さんは、そうやって生きてきたんだ。
「ユイはそのかけがえのないものを教えてくれた。私はその確認をするためにあの墓に来ている」
僕の中の父さんの形と、目の前にいる父さんは全く別だった。
冷たい人だと思ってた。
でも冷たさだけじゃなくて、暖かさも持ってたんだ。
「写真とかはないの?」
「残っていない。墓もただの飾りだ。遺体は無い」
「先生の言った通り、全部捨てちゃったんだね」
父さんの前では叔父さんのこと、先生って呼ばなきゃいけない。
何故かそんなこと、頭に浮かんだ。
「全ては心の中だ。今はそれでいい」
父さんはそう言う。
眼鏡の奥の瞳はいつもと違って、父さんは僕の髪を静かに撫でた。

612:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 21:30:18
なんて奴だ、尾張め! 

   _, ,_   シュッ  許せん!!
 (;´д`)
 Σ⊂彡_,,..i'"': 
     |\`、: i'、
     \ \`_',..-i
        \|_,. .-┘

613:evaπ(5/5)
06/02/16 21:31:05
「NERVに着いたら家まで送ってやる。そうしたら、今日はゆっくり休め」

父さんが用意してくれたリムジンに乗って、僕は帰る。
運転手さんにお礼を言ってリムジンから降りると、マンションの前では惣流さんが待っていた。
「おかえり」
「あ…ただいま」
「ねぇ、あたしの部屋、ちょっと寄ってきなさいよ」
僕の手を引っ張って、惣流さんは部屋に向かう。
エレベーターの中でも手は繋がれたまま。
部屋に着いて、ドアが閉まると、惣流さんは僕に向き直る。
「ねぇ、キスしようか」
突然そんなこと言われて、僕は言葉を失ってしまった。
「聞いたわ、お母さんの命日だって。こんなことするの嫌?天国から見てるかもしれないからって」
なんて言っていいのか困って、僕は俯く。
惣流さんは僕の顔にゆっくりと触って、優しく唇を重ねてきた。
口の中に、惣流さんの舌が入ってくる。
舌と舌が絡みあって、ピチャピチャと音を立てた。
「は…ぁぅ…惣流さ…」
「ア・ス・カ」
口を離し、僕の唇に人差し指を置いて、笑う。
「シンジ、話さなくていいから。今は嫌なことこと全部、忘れちゃいなさい」
そう言うと、彼女は僕の唇に再び触れた。



614:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 21:33:18
な、なんていう話だ・・・・・・・・・気持ち悪い









尾張~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

615:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 21:33:39
もう終わったからいいけど投下中は静かにな
職人と読者の礼儀だぜ

616:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 21:34:46
うわ、連番付なのにやってもた。
割り込み失礼しました。そして乙。

最後もエッチくて良いですな。

617:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 22:47:23
なんて奴だハジメくん

618:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 22:50:52
シンジのシとハジメとジメとでシメジでどうだろう。男女共用。

619:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 22:51:51
尾張亡くさずしてカタルシスはありえねえ

ていうか、なんかいろいろと…

620:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 22:53:45
尾張ハジメ・・・

深読みしたくなる名前だな。

621:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 22:56:06
>>620
あんた、頭良いな

622:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 22:59:54
>>620
気づかんかったw

623:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 23:05:03
レイプ、中出し、暴行…国際公務員が聞いて呆れるわね





(*´Д`)ハァハァ

624:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 23:09:59
シンジが女ならレイープして心をぼろぼろにして欠けさせるってのは

ゼーレの補完計画に添ってるな。
ま、まさかハジメちゃんは!?

625:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/16 23:20:46
尾張だけじゃなくて俺もひどい奴だ…こんなシーンで鬱勃起なんか…_ト ̄|○
とくに体液の熱さを感じさせられるところなんかエロエロで…_ト ̄|○
男なんてこの世からみんないなくなっちゃえばいいのに!!

ところで皆さん
最後のアスカとのキスで、シンジきゅんが連載初のエロい声を出したのに気がつきまして?(;´Д`)ハァハァ

626:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 05:03:53
ところで、尾張はどうなったんだ?
捕まって拘束?それとも放置?

原因不明でシンジが失踪して、ただ墓の前で見つかっただけなんだろうか・・・

627:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 05:23:42
さあ、どーだろ?
だけど、俺は発覚するまで尾張に楽しまれる連続鬱エロ展開と見たね。(;´Д`)ハァハァ
まあ、この投下ぺースなら数日中に明らかになるだろう。

628:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 08:46:15
欝展開とエロに気をとられてたけど、ゲンドウが優しい…。
シンジの体が女の子だからだろうか、
それとも流石のゲンドウも、自分の子供があんな目に会ったら優しくなるのか?

それにしてもこんなさらりとしたレイプシーンは初めてみたかも。
作者さんらしくて良いですね。

629:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 08:49:10
ハジメちゃん、自爆覚悟には見えなかったけどねえ……

630:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 09:46:07
叔父さんなのか先生なのか…
貞寄りでもあり庵寄りでもある?

631:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 10:28:56
でも、司令の娘のパイロットに手を出すとは命知らずだな尾張。
彼はいいとしても同僚その他にいつまでも隠しとおせることでもない気がするんだが。

632:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 10:39:29
オワリ\(^O^)/オワタ!!

いや、ごめん。ちょっと言ってみたかっただけっていうか…

633:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 11:19:03
レイプはどんな形であれ
見てて気分が悪くなるなあ・・・こればっかりは免疫つかん

アスカ、シンジきゅんを幸せにしておくれ(´д` )
遠まわしにレズ催促コール

634:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 11:22:20
レイプはレイプでも
女が女を襲うシーンは逆に凄い萌エロイ

635:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 13:37:14
尾張氏ね
シンジきゅんが感じてればいいんだけど
そうじゃないのは痛々しくて見てられねー

636:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 14:04:44
ハジメの一歩

637:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 14:19:12
いろんな意味で大きすぎる一歩だw

638:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 17:19:34
ハジメにとっては小さな一歩に過ぎない。
しかし、シンジきゅんにとっては大きな進歩である。

639:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 18:40:31
進歩では無い気がするが・・・

640:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 18:44:55
そろそろシンジきゅん、もしくはシンジたんと呼ばせてもらおうと思う

641:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 19:12:18
アスカが「嫌な事全部~」って言ってるって事は、全部露見してるのかな?

642:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 19:22:10
アニメの気まずいキスでも
LASのバッカップルキスでも
倒錯系スレデフォの獲物を捕食するキスでもない
優しいキスが印象的じゃまいか

643:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 21:25:38
空気嫁って感じだが・・・・
アスカの突然のキスに違和感を感じたな。
裏で糸引いて、女王様やりたいんじゃなかろうか

644:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 21:27:42
そうかなあ。どっちかっていうとアスカの
「アタシはあんたを男として認める」って決意の表れのような気がして
割といい表現だと思ったけど。

645:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 21:29:21
シンジきゅん視点だけであらゆる情報が制限されてるからな

646:evaπ(1/4)
06/02/17 21:39:48
そのキスは思考を狂わせて、ただキスを続けることだけを考えさせた。
唾液が混じりあって厭らしい音を立て、僕の口内はアスカによって愛撫されていく。

第14話「死に至る病、そして」

「はぁ…アスカぁ…」
「なぁに?」
唇を離すと、アスカは優しく笑っていた。
僕はというと、息を切らして、顔を赤くしている。
「こんなこと、やめようよ…」
「嫌?」
「……」
「嫌じゃないなら続けてもいいわね」
そう言うと、アスカは今度、首筋にキスを落とす。
初めは、最初の痴漢の時のことを思い出して体が竦んでいたけど、徐々にアスカのキスがこそばゆく感じた。
そして、舌を這わしてくる。
体がピクッとなった。
「シンジ、感じてるの?」
恥ずかしくて答えられない。
アスカはまた笑って、その舌を僕の口の中にもう一度押し込んでいった。
歯をなぞられて、開かれて、また舌と舌とが、触れ合う。
ぼーっとして何も考えられない。
アスカから与えられる口付けを、僕はただただ感じていた。

朝、携帯の音で目が覚める。
「もしもし…はい、わかりました」
隣にはアスカが寝ている。
昨日は、ずっとキスやお互いに触りあうことを続けていた。

647:evaπ(2/4)
06/02/17 21:41:37
そして、そのままアスカの部屋に泊まって、一緒に寝て。
「NERVから?」
アスカが起きて、僕に訊く。
「葛城さん。たぶん怒られるのかな。今すぐ来なさいって」
「ふぅん。一人で平気?」
「うん。大丈夫」
顔を寄せると、僕の頬にアスカがキスをする。
「いってらっしゃい」
「いってきます」
挨拶を交して、部屋を出る。
NERVでは点滴と検査と、葛城さんの長い長いお説教が待っていた。

それからしばらく経ってのこと。
突然、街の中心部に使徒らしきものが出現する。
宙に浮かぶ巨大な球体。まだ使徒だとは、確実に断定できないらしい。
僕達は迎撃に出る。
アスカが先行し、僕と綾波さんは支援。
弐号機はライフルを発射する。
でも効果は見られない。
弐号機が更に近付いたその時だった。
使徒のようなものの影が、弐号機の足を飲み込んでいく。
「アスカッ!!」
僕は走った。
弐号機の手を掴むと、思い切り引く。
「バカ!何やってんのよ!」
でも、その反動で、初号機は影の中に倒れてしまった。
体が影に落ちていく…
弐号機が手を伸ばしても届かない。
僕は、影に取り込まれていった。

生命維持モードに切り換えて、もう何時間なるだろう。

648:evaπ(3/4)
06/02/17 21:43:12
この閉じ込められた空間で僕は……
   ガタンッ ガタンッ
電車の中?
「誰…?」
「僕は、碇シンジ」
足が見えて顔を向けると、僕と似た顔をした男の子が立っていた。
「それは僕だ」
「僕は君だよ。人は自分の中にもう一人の自分を持っている。自分というのは本当は何人も存在するものさ」
君が僕?
そんなはずないよ。
「君は、僕の欲しいものを持ってる」
君には僕にある胸の膨らみがない。
「この姿が理想像で、本来あるべき姿だから」
「あるべき…?」
「忘れたんだよ。幼い頃の出来事を、深い深い記憶の底へとね」
何を言ってるのかわからなかった。
もう一人の僕は、僕を座席に押し倒す。
僕は拒絶することもしないで、不思議ともう一人の僕にあわせるように、揃って裸になった。
「楽しい事を数珠のように紡いで生きていくことなんて出来ないんだよ」
「だから僕は苦しむの?そう生きなきゃいけないから?」
「わかってるくせに」
もう一人の僕は、僕に無いものをもって、僕の中に入ってくる。
不快感はなかった。
「自分から逃げ出したくせに」
腰を動かし始める僕。
動く腰にあわせて、淫らな声をあげる僕。
「アスカに言われたじゃないか」

649:evaπ(4/4)
06/02/17 21:44:51
僕は僕の胸を掴んで、円を描くように揉んできた。
自然と体が反応して、僕は厭らしく乱れた。
「そのアスカにさえ縋ってる」
僕の言葉が耳に響く。
「でも、僕にだって誰かから優しくしてもらう権利があるはずなのに」
僕は反論する。
もう一人の僕はくすりと笑って、馬鹿にするような瞳で見下した。
「じゃあ僕から優しくした?ただ男だと言われてチヤホヤされたかっただけだろ?」
胸を強く掴んで、僕は顔を一気に近付けてきた。
「否定されたり利用されたりしたら、ただ憎むだけ。自分のどこに非があったかを探そうもしない」
突き続ける腰。
速度が増していく。
「いつまでも縋り続けたら、いつか絶対に後悔することになる」
息を切らし、喘ぐ僕。
汗ばんだ体。
混じりあう液体。
「だからこうやって犯されて、僕は僕であることに絶望しなくちゃならいんだよ」
気が付くと視点が切り変わって、僕は僕を犯して、吐精していた。

「お母さん」
お母さん?
「ママ」
ママ?
「シンジ…シンちゃん」
……母さん。

次に瞼を開いた時は、病院のベッドの上だった。



650:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 21:52:29
ただの性同一障害じゃなかったですか。
初期の完全内向きから段階的に世界が広がっていく様子が良いですな。
お疲れさま。

651:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 21:57:37
レイプされた割に意外に引き摺って無いんだなあと思った。
まあ、救われつつあるならそれもイイかなと。
おつかれさま。

652:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/17 22:57:32
やっぱ14歳だと相手に制裁とか望まれないセックスがどうという前に、まず事実を咀嚼する必要があるものなのかもね。
穢れた大人から見れば歯痒かったり、足踏みしてるように見えてても。
つくづく大変な年頃だ。
それにしても作者さん乙。期待しています。そして尾張市ね。

653:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 02:39:40
重要なのはシンジ×シンジってことさ

654:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 03:34:51
これぞ倒錯

655:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 04:36:12
シンジ×シンジには同意しかねるな。
体も虚弱で精神も脆弱で。だけどかわいくて萌えなシンジきゅんが女の子になって
倒錯した状況の中でどんな萌えな試行錯誤をして萌えな行動を起こすかが俺の倒錯シンジきゅんハアハアなんだよ。
そして男の時に叶わなかった事が融解して淫らな繋がりが出来て萌えで倒錯なエロスに繋がるのではなかろうか?

656:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 10:06:24
性倒錯の定義をかってに狭くしちゃいけんね

657:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 10:46:32
πの人は頑張って萌え要素を入れようとしてるんジャマイカ。
結果的に裏目に出てしまっているようだがな。

658:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 11:32:54
ほう、裏目なのかい?

659:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 11:50:23
俺は面白いと思うけど。
萌えだのといったことには何のかかわりもなく、単純に面白いし話が破綻していないし。

660:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 12:35:02
女体化、女装化シンジきゅんのスレに
女装もしないただの男シンジはいらないわけだが

661:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 12:46:00
俺には必要だ
だから我慢してくれ なっ

662:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 12:57:09
シンジXシンジについてちょっと

簡単に例をあげると、女装なり女性化なりしたシンジきゅんが鏡を見て
「これが僕……」とか言って赤くなっちゃう。
このシチュの延長がシンジXシンジなんですね。
つまりナルシズム、自己愛、背徳の極で立派な性倒錯であります。

さらに自己嫌悪や破壊願望とか逆行とか平行世界なんかが要素として加わると
立派なエヴァFFに育つと。

663:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 13:01:46
今回の場合はシンジ(男の方)にシンジ(主人公)が犯られちゃってるわけで別に男のシンジだけが出ているわけではなく…

というかアスカのキスはエロイです><

664:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 13:07:09
ハジメちゃんの暴れん棒だってエロいYO!

665:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 13:43:10
Sっ気のある俺はハジメちゃんのレ●プに萌えてしまったんだな
ごめんなシンジきゅん

666:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 13:56:07
尾張は好きか嫌いかハッキリ別れるキャラだなw

667:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 14:07:25
好きじゃないんだ
エロくしてくれるのが良いんだ
なぜ解ってくれないんだ

668:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 15:06:41
尾張は氏んでいいよ
俺のシンジきゅんをよくもよくもという嫉妬でいっぱいです

669:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 18:19:49
うん。シンジきゅんが本来ならば死にたくなるほど落ち込んでるのに
その心情を理解せず楽しめたエロイというだけでオワリを擁護する神経が分からん
まあフィクションの話に真剣に発言する俺もどうかと思うが

670:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 18:37:29
人の感想は“千差万別”“十人十色”
それでもって真面目な意見もエロイ萌えたってレスも含めてこの話の魅力だと思う。

671:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 18:43:02
世の中には、悲しい話、つらい展開を好む人間もいるわけですよ。
つまりは、俺のような変質者とか・・・(*´Д`)ハァハァ
「ああ、シンジきゅん、きみは涙まで美しい」
これがハジメちゃんマンセの理由。

レイ-プシーンとか死人が出るとか特に痛い回はNGワード設定してもらう?

672:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 18:49:05
そだね
シンジきゅんは大好きだけど、わりと割り切って読める漏れは大丈夫
でもダメな人もいるだろうし

673:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 18:53:59
じゃあ命の選択をとかAirとかきっと見れないな
大変なことになりそうな予感

674:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 18:58:53
人の死でって言い方はなんだけどトウジのやつなんかはそれで盛り上がるわけだからね。
まぁアニメでは放送倫理のせいでトウジは死なんわけだが。

675:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 19:00:14
>>672 
πの物語に問題があるんじゃなくて、住人の心に苦情があるように見受けましたが
別にNGワードはいらないんじゃない?

びっぐ☆まぐなむハジメくん --僕のボディーガード--

関係無いが、なんかエロゲぽい題名を思いついた 

676:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 19:02:16
>>675
きみわ いったい なにお 唐突に言い出すんだ?

677:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 19:18:34
evaπ 碇シンジ調教計画
びっぐ☆まぐなむハジメくん -僕のボディーガード-

君はシンジきゅんの担当ボディガードになって監視という名のストーキング行為を行おう☆
原作のレイプイベントはもちろん、好感度を上げればシンジきゅんとラブラブになれるぞ!
これで君も理想の碇シンジを調教しよう!!

こういうことですか?
わかりません><

678:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 19:24:32
でも、尾張の性的虐待によって
アスシンのスパイスにもなってLASストーリーが出来上がるのではないかと
ワクワクテカテカしております。ハアハア

679:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 19:27:27
>>677
やべえ。そんな同人ゲームあったら速攻で買うよ

680:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 19:29:05
>>677
ハジメくん主役でシンジきゅんをつけまわすストーキングDisk
ミサト、マヤヤ、アスカ、レイを主人公に選択可能、シンジきゅんを正しい(?)乙女に導く百合Disk
に分けて販売してください.。マジ買います(*´Д`)ハァハァ
>>678
母のごとき深い愛でシンジきゅんを包み込むLRS展開だってあるさ。
トとかケがでばって来る可能性もあるし、普通にタブリスが傷ついた心につけこむかもしれん。

681:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 19:54:05
ハァ━━━ ;´Д` ━━━ン!!!!

682:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 21:24:14
>>677
LOSだなwww

683:evaπ(1/4)
06/02/18 21:36:24
起きるとそこにはアスカと綾波さんがいて、心配そうな顔をしていたけど、すぐに優しく笑ってくれた。
何故かそれが嬉しくて、涙が溢れて、止まらなくなった。
暴走した初号機が使徒を倒したって聞いたけど、そんなことどうでもよくて。
きっと恐いんだ。
縋っているものが崩れ去っていくことが。

第15話「四人目の適格者」

「ごめんシンジ!今日は加持さんとデートなの!」
「私も、司令との用事があるから」
帰り道が同じだから、いつもアスカと綾波さんといつも帰っていた。
でも今日は、二人はいない。
「それやったら、久々にワシ等と一緒やな」
「帰り、遠回りになるけど、いいよな?」

アスカと綾波さんはいないけど、トウジとケンスケがいる。
大切な人がいる。
話をしながら校門を出て、繁華街に入って、ゲームショップの前でケンスケが声を上げたりして。
「今日は新作の発売日だったか~!なぁなぁ新湯本まで出ない?」
「僕はいいけど」
「すまん。ワシはパスや」
手をあわせて、トウジは謝る。
「帰り誘っといてなんやけど、ワシもう行かなアカンわ」
そう言って横断歩道を渡って行ってしまった。
後ろ姿を見送る僕とケンスケ。

684:evaπ(2/4)
06/02/18 21:37:53
「そっか。今日は妹さんのお見舞いか」
「もう随分経つけど…まだ治らないのかな」
「なかなか難しいらしいよ。場所が場所だけに」
「僕も一回くらい…お見舞いに行った方がいいのかな?」
罪悪感。胸が苦しくなる。
トウジはきっと、僕なんかより何倍も苦しんでいるのに。
怪我をさせた妹さん、そしてそのことを顔に出さないトウジに、罪悪感を感じる。
「気にすんなよ。トウジはお前のこと、完全に許してるんだからさ」
「ケンスケはトウジのこと、ちゃんとわかってるんだね」
「まあ…長い付き合いになるからなぁ」
羨ましい。
たぶん僕は、トウジのこともケンスケのこともあまり知らない。
アスカのことも綾波さんのことも、何もわかってない。

訓練で、しばらく学校に行けない日が続いた。
シンクロ率はいつもの通り、僕が最下位。
動かそうという気持ちがあるから、なんとか動かせているんだと赤木博士が教えてくれた。
気持ち…か。やっぱりエヴァって心の問題なんだな。
   ピンポーンッ
部屋の呼び鈴がなる。
その時、何故か嫌な予感がした。
覗き窓から見てみると、いたのはトウジで、ほっとする。
でも嫌な予感は消えなくて…
「いらっしゃい。どうかしたの?」

685:evaπ(3/4)
06/02/18 21:39:17
「溜ったプリント、届けに来たんや」
部屋の中に、トウジを通す。
トウジの表情はどこか暗くて、心配になった。
プリントを受け取ると、僕は台所へ行って、コーヒーメーカーに入ったコーヒーを注ぐ。
いつかとは逆のシュチエーション。
カップを差し出し、僕とトウジは同時にコーヒーに口を付ける。
「こうやって改まると、話すことってないね」
「そやな…」
「そういえばケンスケは?」
「今日は一人で来た」
やっぱり、トウジの表情は暗い。
「……なぁ、初めてエヴァンゲリオンに乗った時、どないやった?」
「え?」
「どんな感じやった?こわなかったか?」
なんでそんなことを聞くんだろう。
不思議で、トウジの顔を見る。
トウジの顔は、酷く不安げで……
まさか……
「今日な、NERVの人が来て、パイロットなれ言われたんや」
嫌な予感は、的中した。
別にチルドレンになることが駄目だってわけじゃない。
無性に心配だった。
「パイロットやるんやったら、妹をNERVの病院に移していいて言うてんねん」
それって、交換条件てこと?
「そこやったら、今よりずっとええ治療受けられるらしいし……だから、引き受けてもうた」
トウジがチルドレンになる。

686:evaπ(4/4)
06/02/18 21:41:11
トウジがおっちょこちょいだからとか、そんなことで心配になってるわけじゃない。
漠然とした何かが、僕を心配させる。
「見てみ、手ぇ震えとる…」
「トウジ……」
「震えが止まらんのや。恐くて…仕方あらへんのや…」
安心できるように、言葉をかけよう。
手を差し延べよう。
そう思うのに、何もできない。
縋ってばっかりの自分が、初めて縋られることへの動揺。
「大丈夫だよ。最初は恐くても、慣れれば平気だから」
自分の言葉に、こんなに自信が持てなくなるなんて思わなかった。
僕が縋ってたみんなは、僕と同じ気持ちになったんだろうか。
他人に頼られることなんてなかった。
いつも僕は、誰かに安心させてもらおうとばかりして、他のことは気にもしないで。
結局は自分のことしか見てなくて。
トウジもケンスケもアスカも綾波さんも、ただの道具としてしか扱ってなかったのかもしれない。
ごめんトウジ……
僕は気休めすらも言えない最低な人間なんだ。
だから僕に頼らないで。
ごめんなさい。
ごめんなさい……
ごめんなさい………



687:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 21:43:32
今回は貞本版に近い展開です
駄目な人は次回は読まない方がいいかもしれない…

688:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 22:12:38
    ∧_∧ 
   ( ・∀・)/ヽ
    ノ つつ ● ) あっぱれ
  ⊂、 ノ   \ノ
    し'

689:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 22:22:00
我々の期待を軽くへし折る感じが逆にワクテカ(AA略ですね

690:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 23:02:17
ここまでのあらすじ。シンジ君が女の子に変身してしまいチルドレン更衣室にてマヤたんに襲わています。

マヤ「前から好みだったんだけど・・・女の子になっちゃうなんて反則よシンジくぅん。」
シンジ「・・・そ・・・そんなこと言われても・・・」
マヤ「はあ・・・困ってる顔もかわいいわっ。(ガマンできないっ!!!)・・・イタダキマス」
シンジ「えっ!!!??んっっ!」

シンジくんの両肩を掴むと華奢で繊細な体と私の体を密着させて唇を奪う。

シンジ「んんっ!!!・・んあ・・くちゅ・・ちゅ・・・や・・」

抵抗するけどシンジくんは14歳だ。それに今は女の子だしあっさりと体を拘束できた。

無理矢理だけどシンジくんとキスをした余韻を味わいながら、次は舌を入れてみる。実はまだリツコ先輩ともディープキスまでいっていないからちょっと緊張する。

マヤ「くちゅ・・・ちゅぱ・・ちゅ・・んっ」

最初は舌を絡めてくれなかったけど、諦めたのかおずおずと舌を絡めてくれる
もうシンジくんの顔は羞恥の赤に染まりきりすっかりとろけきっている。きっと私もそうなってるかもしれない。

シンジくんの口の中の感触を堪能すると唾液を飲んでみる。シンジくんは更に顔が赤くなり驚いたような目で私を見る。
そして次に私の唾液を流しこむと、ごくりごくりと健気にも飲みほしていく。征服感と背徳感と高揚が一気に高まるのを感じ体の中心が疼きじわじわと熱くなっていく。



691:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 23:21:14
       ヽ|/
     / ̄ ̄ ̄`ヽ、
    /         ヽ
   /  \,, ,,/    |
   | (●) (●)|||  |
   |  / ̄⌒ ̄ヽ U.|   ・・・・・・・・ゴクリ。
   |  | .l~ ̄~ヽ |   |
   |U ヽ  ̄~ ̄ ノ   |
   |    ̄ ̄ ̄    |

692:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 01:45:37
うーむ、これもレイプなのに痛々しさが無いな。
シンジきゅんが嫌がってないからかw

693:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 02:51:56
百合はいいね

694:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 05:40:51
まあ、男はみんな尾張だからね

695:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 10:24:59
「赤ちゃんできたらどうするかぁ。ハジメとシンジ、お互いの名前の組み合わせは駄目だな」
このセリフをみて思ったんだけど、尾張って結婚する気あるのか?
そうだとしたらただの変態よりはマシな気がする。




どっちにしろ最低だけど。

696:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 11:12:29
>>695
いつも聞きたかったんだが、おまいさんいくつだ?

697:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 11:33:27
>>696
つ15

698:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 11:44:00
>>697
そっか、2chで遊ぶのもほどほどにな。
実際に人の表情を見ながら話したり、本を読んだり、映画を見たりするのも良いんじゃないかな。
そうするとスレやFFがもっと楽しめるようになるからな。
案外、国語の授業も役に立ったりするよ。

699:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 11:54:17
これがevaπクオリティなのか・・・

それはそうと今話は特記するとこはないなぁ。
言うとうり展開は漫画と変わらんし。

700:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 11:57:21
>>698
言いたいことあるならはっきり言えよ、ガキはくんな、って。見苦しい。

701:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 12:05:49
>>700
そういう切れ方をするからからかわれるのさ。

702:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 12:16:33
こういうのは軽くヌルーするぽ

703:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 12:38:58
15才とかもエヴァ知ってんだねえ
私も15の時から2ちゃん知ってたけどギリエヴァブーム知ってたしwww

で、ネットを知ってからシンジきゅんにハマってしまったと

704:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 12:43:21
15でいきなり女装や性転換に萌えるのもどうかと思うんだけどなw

705:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 12:48:18
というかスレ違い

706:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 12:53:11
こっからシンジきゅんの持つ中学生エロスに話がつながっていくんじゃないかな

707:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 15:17:55
むぅ、15だとむしろ……女装したい年頃ではないか?

708:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 16:23:40
女装していぢくられたいか……相手はおにゃのこかにゃ?かわいがられたいか?
それとも男友達かな?ゆーわくするか?
しかし、この年頃で1才の差はでかい、14才じゃないとだめだな。
きっと筋肉つきすぎ、大人ちんちんに違いない。残念!!

709:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 17:39:17
>>707
その強引な話の持っていき方、嫌いじゃない。

710:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 17:42:38
ずっと見てたけと全然シンジの話にならないしね
15歳とか馬鹿にしてるわりにスレ違いになってることをだらだら続けてる
日曜だから厨が湧いてるの?

711:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 17:52:08
>>710
じつは立派にシンジきゅん関連の話になってるのに気がつかないなんて・・・
ところで、何スレ目ぐらいからの住人ですか?

712:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 18:37:21
いや、明らかにスレ違いだろ
万人がわかる話題にしろよ

713:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 18:39:07
シンジきゅんの話なのに

714:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 18:54:08
過去スレじゃシンジきゅん関連の話題、14歳男子中学生の女装については、盛り上がる話題のひとつだったのに・・・・・・.
まあ、語りつくされた感もあるがw

他の話題が良いなら、皆が食いつきそうな話題を自分で振れば良いじゃん

715:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 21:10:53
腐女子乙

716:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 21:30:09
>>714
そういうお前も他力本願なわけだが

717:evaπ(1/4)
06/02/19 21:44:26

第16話「命の選択を」

まだ、昼間の暑さの無い早朝。
人も車もまばらで、蝉の鳴く音もしない。
僕はケンスケからトウジの住んでるマンションの場所を聞いて、トウジを待っていた。
今までトウジの家さえも知らなかった自分に腹が立つ。
ただ私欲のために友達を使ってただけなんだと実感させられた。
少し待っていると、トウジが姿を現す。
「珍しいな、お前が迎えくるんいうのは」
「今日、参号機の起動実験だって聞いたから」
「さよか」
軽く挨拶を交して、僕等は歩き出した。
「まだ恐い?」
この前のことが気になって訊いてみる。
トウジは少し考えて口を開いた。
「わからんわ。落ち着いとるけど、きっと……恐いんやろな」
確かにこの前よりは落ち着いているように見える。
でもそれが返って、不安になる。
「トウジと一緒に戦うなんて、考えたこともなかった」
「ワシもや」
互いに苦笑い。
トウジがエヴァに乗って、僕達と一緒に使徒と戦う。
本当に考えてもみなかった。
「シンジ、それじゃまたな」
いつの間にか、トウジとは行く道が違っていて…
「あ、あのさ、帰ってきたら…」
トウジはもうずっと先に行ってしまっていた。
別れ際の挨拶もできなかった。

718:evaπ(2/4)
06/02/19 21:45:53
でも、これが永遠の別れってわけでもないのに…なんだろう。
小さくなっていくトウジの背中を見つめながら、僕はまだ理由のない心配に見回れていた。

トウジと別れて、学校に着いて、授業を受けて、数時間。
いつかの時のように、チルドレンの携帯が、一斉に鳴った。
早退して、NERVに向かう。
プラグスーツに着替えると、すぐさまエヴァに乗って、地上に出て、街の郊外に配置された僕達は使徒を迎え討つ。
山の合間から影が見えた。
緊張が走る。
そして、それは姿を現した。
え…?
「でも…あれはエヴァだよ…」
『あれはもうエヴァではない、使徒だ』
使徒?
でもあれは、あの形は、エヴァじゃないか。
それにあれには、きっと…
「パイロットは?トウジは乗ってるの!?」
『わからない。でも、乗ってたら助けなきゃ』
アスカが言う。
エヴァなのか使徒なのかわからないそれがゆっくりと近付いてくる。
『きゃああぁぁぁ!!』
突然、アスカが悲鳴を上げた。
「アスカ!」
何かされたのか全然わからなかった。
弐号機が倒れて、動かなっている。
『エントリープラグ確認。碇くん、パイロットはいるわ』
接近した零号機から報告がくる。
「どうしよう…どうすれば…」

719:evaπ(3/4)
06/02/19 21:47:44
『シンジ、あれは使徒だ。やれ』
「そんなことできない!できるわけないよ!!」
近付いてくるそれを見ると、焦りが募って何をしていいかわからなくなる。
『レイ』
『…………了解』
父さんは綾波さんに命令を下した。
零号機がライフルを構え、更に接近していく。
けど、零号機は後ろを向いたまま跳んできたそれに頭を押さえられ地面に叩き付けられた。
そして、それは零号機の左腕にドロドロと液体を流し込んでくる。
『あああああぁぁッ!!』
綾波さんの叫びが聞こえた。
綾波さんも、トウジも、助けなきゃ…!
助けなきゃならないのに!
気付くと、零号機はもう……
『シンジ、もう残っているのはお前だけだ。戦え』
「嫌だ…嫌……」
体が動かない。
今度はこちらに迫ってくる。
使徒の力なのか、腕を伸ばしてきた。
避けなきゃ。でも回避する反応が遅くて、捕まってしまう。
「うっ!……あぁ…」首を絞められ、苦しさに呻くしかできない。
『ダミーシステム起動』
『しかしダミーシステムは…』
『構わん、やれ』
遠退きそうになる意識の中で、そんなやりとりが聞こえた。
次の瞬間、苦しさが消える。
それと同時に、何もしていないのに初号機が動きだした。

720:evaπ(4/4)
06/02/19 21:49:28
目の前のそれの、腕を引き千切っていく。
初号機は執拗に攻撃を繰り返した。
そんなに乱暴にしないで…
お願いだから…トウジを殺さないで……
   ドクンッ
『初号機、ダミーシステムを拒絶!操縦は通常に戻ります!』
『ユイ、私を拒絶するつもりか…!』
動く…戻ったんだ。
相手も動かない。
今なら、助けられる。
「シンジ…聞こえるか?」
トウジの声だった。
「トウジ!大丈夫なの!?」
「アカンな…全身の感覚、ないねん…」
トウジの声は、とても力が無くて弱々しい。
「シンジ、よう聞け」
それでも、声を精一杯絞りだして、僕に向けて言い続けた。
「たぶん今、ワシの中に使徒がおる。使徒を抑えつけとる今やってたら、使徒を倒せる」
「でも、それじゃトウジが…!!」
「やらなワシだけやない、みんな死んでまうんや…」
そんなのできるはずないじゃないか。
だって、トウジを殺すことなんて、僕にはできない!
「やるんや!!お前は男やろッ!!!!」
張り上げられた声に、体がビクッとなった。
「ワシを、ワシを殺せぇぇぇぇぇッッ!!!!」
装甲を剥いで、エントリープラグを取り出す。
「……うわあああぁぁぁ!!」

   グシャ



721:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 22:05:45
暴走がなくなって元に戻っても潰しちゃうのか…
切ねぇ。

722:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 22:06:22
トウジーーーーーーーーーーッ!!!!!。・゚・(ノД`)・゚・。

723:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 22:28:58
このバルディエルはトウジにとりついたのか。
マユミの時は胎内にコアがあったんだっけか。

724:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 22:57:49
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::。:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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::::::...゜ . .:::::::::  /ヽ ノ    ヽ__/  ....... . .::::::::::::........ ..::::
:.... .... .. .     く  /     三三三∠⌒>:.... .... .. .:.... .... ..
:.... .... ..:.... .... ..... .... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
:.... . ∧∧   ∧∧  ∧∧   ∧∧ .... .... .. .:.... .... ..... .... .. .
... ..:(   )ゝ (   )ゝ(   )ゝ(   )ゝトウジ、無茶しやがって… ..........
....  i⌒ /   i⌒ /  i⌒ /   i⌒ / .. ..... ................... .. . ...
..   三  |   三  |   三  |   三 |  ... ............. ........... . .....
...  ∪ ∪   ∪ ∪   ∪ ∪  ∪ ∪ ............. ............. .. ........ ...
  三三  三三  三三   三三
 三三  三三  三三   三三

725:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 23:11:57
漢を見せて散っていったわけか。


726:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 23:47:19
全米が泣いた

727:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 00:00:54
殺せーみたいなこと言って、本とに殺されそうに成ったの
キャプテンストライダムぐらいしか知らん。
なんか殺せーなんて言ってる内は助かるだろうって思ってる希ガス。
助かるかしら。

728:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 00:04:13
トウジが助かる可能性を完全に排除している自分がいたw
そういえば、まだ確定じゃないね

729:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 00:24:06
直前で
「ワイな、こんどヒカリとつき合う事になったんや」
とか言っていたら死亡フラグだったかもな。

730:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 00:25:37
πの作者の人のレスから推測すべし

731:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 00:32:31
トの字をダミープラグではなく自分の手で傷つけてしまったシンジきゅんは
途中略
激しい官能の波に翻弄されるのであった

732:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 01:44:50
ちょwww略しすぎw

でもこれって、ある意味トウジの死をネルフ職員一同&オヤジの罪に帰せられた原作より悲惨な希ガス。
原作シンジも序盤は明るく楽しいスーパーロボットパイロットライフを送れたのに
π氏のシンジはEoEを待つまでもなく壊れそうだ。

733:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 08:03:34
>トウジの死をネルフ職員一同&オヤジの罪に帰せられた原作より悲惨
なことはないだろ。あれは自分で職務放棄した挙げ句に、デパートで
「あれ買ってママァウワアアアアアアアアン」
って泣き叫んでるガキと大差ないし。
「エヴァのパイロットとしての目的は」ってことは4話辺りからさんざ繰り返しやってるくせに
この期に及んでなおその自覚の欠片もなかったシンジが自分で巻き起こした悲劇で、
それに逆ギレしてるただのみっともない図。

それに比べればこのシンジきゅんは滅茶苦茶まとも。

734:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 08:19:01
冷たいんだね…、>>733

735:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 08:37:56
>>734
だって、ゲンドウとの関係一つにしたって、直前に加持から
「その気になってるだけだ」
ってしっかり釘をさされているじゃん。
その辺ことごとくシンジは甘かった。だからあの悲劇が起きた。
全部シンジが悪いという事は貞本版で加持がしっかり教えてくれてるだろ。

736:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 10:38:23
本編のシンジを客観的に見ても俺は責められないよ。
さんざん苦しめられて、けどちょっとした安楽と希望を見つけられて
その光を見出せた人間達を大切に思う気持ちを甘いと言えるわけがない。

737:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 11:51:04
使徒ならともかく、エヴァは中の人がいるからためらうだろう。
つうか、ただ『殲滅しろ』だけだもんなゲンドウ。もっと上手い事言えと。
パイロットとしては、技術だけ訓練してたんだろきっと。

738:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 12:43:37
まー結局は作り話だし、虚構の世界の人物だからね。
シンジを自分に置き換えて考えたらあんな生活もうやってられないだろ。

739:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 13:19:38
>>733
その文章の癖…

740:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 13:50:36
やめれ

741:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 14:41:26
まあ何の事前知識もなかった14歳のガキにそこまでの咄嗟の判断をさせるのも無茶な話だ。
特にアスカとレイがほぼ瞬時に倒されるような強敵を前にして
「内部のパイロットを無傷で救い出し残ったエヴァを殲滅する」
なんて離れ業をさせるのはあまりに無謀だな。

742:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 17:53:21
>>741
別にそんな事は誰も言ってないわけで。
単に使徒を倒せ、中のパイロットに傷は付かないと言えばいい。
だいたいエヴァがこっぴどくやられた時だってシンジは命に別状がないのだから、
その経験を教えるだけで十分。

けど一番の問題はやはりシンジにエヴァのパイロットとしての自覚がない事だな。

743:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 18:28:19
てっつがく~

744:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 19:23:57
うちのシンジきゅんに戦士の心得を教えないでください
かわいくなくなっちゃう

745:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 20:06:13
自分は男だなんて思ってるTSシンジは
強がってつんつんであるのがいい
って言うのが俺の美学さ

746:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 20:11:31
ふむ、そういう考え方もあるか・・・っていかπシンジきゅんやね

俺としては、元のシンジきゅんの顔に似合わない性欲や、
場所にこだわらない性衝動が残されていればそれでも良いかな

747:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 21:11:28
そしてあのエロい喘ぎ声。
必須ですな。

748:evaπ(1/5)
06/02/20 21:25:02
この手でエントリープラグを握り潰した。
その感触が、今でも残ってる。
謝罪の言葉なんて、きっとなんの意味もないんだ。

第17話「男の戰い」

とうとうエヴァ、動かなくなってしまった。
シンクロ率はもう低いなんていうものじゃなくて。
もう戦いたくないとイメージがそうさせてしまっていると、いつものように赤木博士が説明した。
そんな僕に、しばらくの休暇が与えられる。
トウジのこと忘れられるはずないのに、休みなんてあっても意味がない。
学校にも行く気も起きなくて、ケンスケもあまり迎えにこなくなった。
そんな日々の中、携帯が鳴る。
発信者はアスカ。
通話ボタンを押して、僕は電話に出る。
「もしもし」
「あ、シンジ。これからあたしの部屋に来ない?この前の続きしようよ」
「今は、一人にして…」
とてもそんなこと、する気にならなかった。
「でも寂しいでしょ?辛いでしょ?」
「うるさいな!一人にしてって言ってるだろ!!」
怒りに任せて電話を切る。
アスカに怒ったわけじゃない。人に当たろうとする自分に苛立ちを覚えた。
落ち着こうと思って、コーヒーを飲もうと台所へ向かう。
ふと、流し台に目がいった。

749:evaπ(2/5)
06/02/20 21:26:55
流し台の中には洗ってないままの二つのコーヒーカップがあった。
一連の記憶が脳裏に蘇る。
「トウジ…ごめっ…ごめん…」
力が抜けて、床にへたり込んでしまった。
自分を責めることしかできない。
どんなに謝っても、トウジは帰ってこない。
「ウッ…!」
吐気に襲われて、流し台に嘔吐する。
でも、なんで、こんな唐突に?
まさか……
「つわりかぁ。もうそれぐらい経つんだね」
声がして振り返る。
そこにはまた、勝手に部屋に上がり込んでいた彼がいた。
「ご懐妊おめでとう。俺達の子供ができました」
悪気など微塵も見せず、にやけた彼はそう言う。
なんでこんなことばっかり……
僕は目に入った包丁を手に取った。
「うぅ…うああぁぁ!!」
刃先を彼に向けて、僕は叫んだ。
でも、手首を叩かれて、簡単に包丁は弾き飛ばされてしまう。
「おいおい、危ないなぁ」
喋る彼の脇を掻い潜って、すぐさま転がっていった包丁を拾う。
この人を殺せないなら、せめて…!
「やめなよ。大事な友達殺して、助かった命だろ」
ハッとした。
自分に向けて持ち直した包丁からゆっくりと手を離す。
包丁が床に落ちて、音を立てた。

750:evaπ(3/5)
06/02/20 21:28:27
「それにもう君だけの体じゃないし。それとも堕ろすか?ハハッ」
やっぱり彼の言葉は僕を不快にさせる。
もう何かする力も残ってないのに、僕は彼を睨んだ。
「そんなに俺が嫌いかねー…まぁちょっとお別れだから、気を楽にしなよ」
しゃがんで顔の位置を同じにすると、彼は僕を見て話を始める。
「参号機とフォースの損失は結構な痛手でね。アメリカで建造された四号機のことは知ってる?」
僕の返事を聞かず、聞くつもりもない様子で、彼は話を続けた。
「それに新たなチルドレンが向こうで選定されるらしくてね。両方がこっちに来るまで、出張になっちゃった」
僕の頭を撫でて笑う。
「こっちでの用事が済んだらすぐに飛ぶから、君の護衛もできなくなるってわけ」
そして、頭から手を離すとドアに向かって歩きだした。
「体、大切にしなよ。バイバイ」
いったい僕に何を望むのだろう。
玩具のように扱ったりり、なのに優しい言葉をかけたり。
涙と吐いた跡で汚れた顔を押し付け、僕は蹲って呻き続けた。

そのまま眠ってしまったらしい。
最初に目に映ったのは床だった。
体を起こすと辺りが騒がしいことに気付く。
いつもの工事の音じゃなくて、これは警報…使徒だ。

751:evaπ(4/5)
06/02/20 21:30:07
携帯を見ると、NERVから何度も着信があった。
でもエヴァを動かせないのに、行ったって何もできないよ。
とにかく避難しようとドアを開くと、そこには男の人が立っていた。
「貴方は…」
「やっ。きちんと挨拶をするのは初めてだね。俺は加持リョウジ、ちょっとしたスパイかな」
加持さん…NERVで初めて彼に遭った時に、僕と彼を離れさせてくれた人。
僕の手を引いて、加持さんは歩きだす。
強く掴まれて少し痛かったけど、僕は黙って彼についていく。
ビルに入って、階段を降りて長い通路に出た。
「ここは…?」
「ジオフロントから地上に繋がる要人脱出用の最短で直通の隠し通路」
短く説明すると、また彼と歩いていく。
「使徒がここの地下に眠るアダムと接触すれば、人は全て滅びるといわれている」
前を向いたまま、彼は話しだした。
よくわからない話だけど、きっとそれは真実で、僕が聞かなくちゃならないことなんだと直感する。
「それを止められるのは、使徒と同じ力を持つエヴァだけだ」
僕の手を握る加持さんの力が強くなった。
「俺はエヴァを動かすことはできない。だから、俺は俺の生き方を通すしかない」
「でも、僕はもう…エヴァを動かせないんです」

752:evaπ(5/5)
06/02/20 21:32:15
そう、動かせないんだ。
「いや、できるさ。そしてこれは、君にしかできない運命なんだ」
手を離して加持さんは僕に向き合う。
加持さんの瞳はしっかりと僕だけを見ていた。
「だからシンジくん。君にしかできない、君のすべきことをしろ」
『やるんや!!お前は男やろッ!!!!』
加持さんとトウジの声が重なる。
行かなきゃ。
そうだ。僕はエヴァンゲリオン初号機パイロット…碇シンジなんだ。
頭を下げると、僕はジオフロントへの出口目指して駆けだしていた。
「……葛城、これでいいんだよな」

今日まで、たくさんのことがあった。
辛いことばかりだった。でも、嬉しいこともたくさんあった。
嬉しいことで傷付いてしまったこともあった。
それでも、ここに来て良かったって思える。
大切なもの、大事な人、かけがえのないものを失ってしまったけど、僕は生きてる。
何が正しいのかなんてわからないけど、でも僕にとってはこれが全てなんだ。
やらなくちゃならない。いかなくちゃいけない。
だからお願い…動いて。

   ドクンッ ドクンッ ドクンッ
   ウオオオォォォォオオンッッ



753:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 21:35:17
ああ、重さが心地よい・・・
まさに男としてのシンジきゅんと女としてのシンジきゅんのせめぎ合いですなあ。GJ!!

754:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 22:06:28
尾張・・・いなくなっちゃうんだね。
いればいたでシンジをいじめるが、いなければいないで心にぽっかりと穴が開いたような。
でもこのシンジ、まさかストックホルム症候群で尾張とゴールイン、みたいな展開になりそうだな。

755:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 22:46:46
暴力と優しい言葉の組み合わせによる支配はDV夫の基本だそーな。
ハジメちゃん、ナイスな悪役に育ったよな。

断られたもののエロいお誘いのアスカも良かったね。
余裕の無い断りっぷりも本編シンジきゅんを彷彿とさせますわ。

756:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 22:49:27
尾張はなんか重要なキャラになってきそうですね。
それにしても妊娠しちゃったんか、どうするんだろシンジきゅん。
とりあえず男の戦い楽しみです。

757:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 22:52:31
トウジはやっぱい死亡か…
コーヒーカップの辺りの描写が切ない。

758:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 22:53:48
男の子が生まれたらトウジと名づけよう

759:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 23:03:11
ずっと思ったけどLOS・・・
ラブラブ(じゃないけど)・尾張・シンジなんだよな
なんか癪だぜ

760:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 23:03:16
>>758
ダメ、ゼッタイ

761:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 23:04:38
そこで嫉妬の炎で身を焦がすとπの中の人の思う壺なんだな
COOLにいこうぜ

762:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 23:07:50
ハジメとシンジ

シジジ
ハンジ
ハジジ
ハンメ
シジメ

どれがいい?

763:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 23:09:36
シメジかな?ハンジもかっこよいね。
問題は女の子の場合ですね。

って生ますのかよ!!

764:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 23:17:09
シジジってふざけた感じがいい

765:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 23:29:10
妊娠はかなり引いた

766:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 23:32:12
尾張まだ出るの?

767:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 23:49:57
ふと疑問。

『溶けた』ら………『混じる』んじゃ無いか?

768:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 00:08:44
逆シャアの小説版みたいに窮地に立ったシンジきゅんを導く存在へ

769:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 00:16:29
メビウスの輪から逃げ出せなくて
死と新生を繰り返す
平和より自由より正しさより
君だけが望んだ全てだから
LCLに還元されてもサードインパクトを起こされても
シンジきゅんハァハァをやめないで

770:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 00:17:40
それなんてメシア?

つか、覚醒したお母様が、愛娘を手篭めにしたアホウを狩りにアメリカまで突撃しそう。

771:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 03:08:40
>>769サイコワロスwwwwwww
YOU CAN ハァハァ シンジきゅん
心の向こう
YOU CAN ハァハァ シンジきゅん
闇の向こう
WE CAN ハァハァ シンジきゅん
探している
GJと言える神小説

772:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 06:47:53
レイプまでは許せる(むしろバッチ来い)けど、そこから妊娠は引く
っていう女性が多いらしいデスね。

自分は男なので許容範囲ですが!!
作者乙!!!

773:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 06:52:18
一連の尾張の行動にどんな意味があるのか。
それによって、この作品が伝説と成るか否かが決まるな。

774:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 06:54:40
妊娠が萌え要素として書かれてたら引く。
けど、今回は淡々と書かれてあたので不快に感じなかった。

775:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 10:38:39
もう信者にクソミソに叩かれるのを覚悟で言うが
自分としては投稿サイトの方でやってほしい
なんか違うんよ


776:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 11:10:35
>>775
出てけ発言するならせめて他人に向かって主張できる理由を書いたらどうなんだ?
なんか違うって、そらアンタ自身にしか分からん理由で、アンタだけの問題やん。
ここに居るんはアンタだけちゃうで?
書いてる人はアンタだけを対象にしてるわけでもないで?

777:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 11:20:14
「なんか違うんよ」だけで出てけというのは確かに我侭に過ぎるな。
見たくないだけならあぼんすればいいだけだしね。

778:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 11:23:57
信者にって、それ以前じゃん。
も少しマシな理屈でもこねてみろよ。

779:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 12:01:10
>>776-778
落ち着け。
お前らが好きなものでもそれが嫌いなやつだってここにはいるんだ。
スルーっつったって書き込まないだけで不快感は感じてるんだから、
それがずっと続いたらうっかり愚痴がこぼれても責められない。

それにさ、何かを拒絶するのに「嫌いだから」は立派な理由だよ。

780:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 12:04:58
いや、拒絶すれば良いと思うぞ。
ご丁寧に毎回タイトル入れてくれてるんだし、あぼーん登録すれば
綺麗さっぱりだ。
簡単じゃないか。

781:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 12:21:49
嫌いだからというのは拒絶の理由として充分だが、他人に同意を取り付けるには
説得力を用意する必要があるんでない?
言ってみたかっただけならそれで良いんだろうけど、不毛で傍迷惑なだけだぜ?

782:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 12:27:37
>>780
あぼんしても見えなくなるだけだ所詮は臭いものに蓋なんだよ
初代スレのノリが恋しいわ。ほんま

783:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 12:33:22
その存在が我慢ならないっ!

と言っておいでです。

784:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 12:33:41
スルースルースルー。
なら反対意見もスルーすればいいじゃない。
他人に押し付けるぐらいなんだからできるよね?

785:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 12:34:43
みんな、自分以外の全てをスルー汁!

786:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 12:41:24
日曜から思ってたが昼間にいる奴は痛い

787:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 12:49:53
       ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      (    )  < 日曜からおもってたんだが、、、
      (⊃ ⊂)    \_____________
      | | |
      (__)_)

        クルッ       ______________
       ∧_∧    /
      <丶`∀´>彡< 痛い、昼間に居る奴は― !!
   Σm9っ   つ   \______________
       人  Y
      し (_)

  ┏━━━━━┓
  ┃       ∧_∧     ┃
  ┃    < `∀´ >..    ┃
   ∧_∧⊂   9m)   ┃
  .(    )  Y   人.     ┃
 ⊂ >>786 フ.... (_入_| ..... .┃
   人  Y ━━━┛
  (_入_|

788:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 13:00:20
>>782
はっはっは
俺も初代からいたけど、昔からギスギスしてたやんw
それで、趣味にあわないときはスルーになったんだろ?

789:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 13:10:29
久し振りに初代読んできたら、847氏の「未来の過去、過去の未来」思い出した。
もう随分と更新停止のままだな。
もうダメか。
いい感じに人間関係破綻してきてて、大イベント間近かとワクテカしてたんだけどな。

790:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 13:21:30
>>789
ちょうど、男の戦いあたりだったかな?
πさんと比べるとゆっくりだったけど、結構進んでたといえるかも・・・

重厚な描写とテンポの良い会話、場外の描写や季節感も印象的だったね。
儚げで切ないおにゃのこ化シンジきゅんが良かったな。そして淫ビームw

791:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 13:25:20
アスカも血迷う淫ビーム表現は強烈だったな。
雄シンジも程よくトゲトゲしくなってたっけか。
雌の立場のせいか、レイへの感情が逆ベクトルにいきがちになってたのが
興味深かった。

また読み直してみるかな。

792:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 13:29:54
淫ビームにあてられたアスカが発情して性に目覚めちゃうシーンは実に印象的w

ノーマルシンジきゅんはちょっと存在感がなくなってたかな。
レイも平行世界とのリンクが面白かったな

793:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 13:34:59
逆行して雌化して人をおかしくさせるような魅力を身に付けて、それで都合よく運びはしていないのが
エロと並んで先の楽しみだった。
てっきり雄シンジとくんずほぐれつ愛欲に爛れるかと思いきや、意外に雄シンジは耐えてたし。
周りにちやほやされてる雌シンジへの嫉妬や、妹だから、守らなきゃと言い聞かせてるところ
レイとの交流とか、随分等身大な中学生少年してる気がして(扱いはトホホなわりに)好感持てた。

単純にエロありのTS逆行シンジだというだけに留まらず、上手くキャラが再配置されててそこも好きだった。


794:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 13:47:52
俺は文章自体が好きだったな。
ミサトカレーの改変シーンだけでホロリときたりね・・・

流しの職人さんだったらしいけど、エヴァ板自体にはおられるのだろうか?

795:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 18:14:10
2スレ88氏のサイトを見てきたら
過去ログの保管と847氏の作品の掲載がなくなってた。
だれか事情を知ってる人いない?

とりあえず次スレのテンプレから無しになるのかな?

☆2スレ88氏提供過去ログ倉庫及びうpろだ
URLリンク(www.eva-lagoon.net)
URLリンク(www.eva-lagoon.net)

796:evaπ(1/5)
06/02/21 21:20:59
山道を誰かと歩いてる。
一歩一歩、地面を踏みしめて、確かに歩いてる。
でもこれは僕じゃない。
母さん?

第18話「心のかたち、人のかたち」

母さんはよく昔の冬月副司令とハイキングに行ってたんだね。
母さんのこと僕は全然知らないけど、いつも僕のこと抱いていてくれたような気がする。
冬月副司令が母さんを見て、深刻そうな顔をした。
父さんの話をしているみたいだ。
「ただみんなが知らないだけで、あの人はとても寂しがり屋で可愛い人なんですよ」
父さんは確かに、見た目とは違う。
厳しいけど、本当はたぶん優しい人。
「それと、お腹の中にいるんです。私とあの人の子供が」

「この子はセカンドインパクトの後に生きていくのか。この地獄を」
「いいえ。生きていこうと思えば、どんな世界だって天国に変わるわ」
場面が変わる。
母さんが赤ん坊の僕を抱いて、父さんと話をしている。
「だって生きているんですもの。生きてさえいれば、きっといつか幸せになれるわ」
生きてさえいれば。そうだよね。
母さんはいつも僕に教えてくれてたんだ。
いつだって母さんは僕の中にいた。

797:evaπ(2/5)
06/02/21 21:22:48
だってこの体の半分は、母さんなんだから。

『ユイくん、大丈夫かね。子供を一緒に乗せて』
「理論上は問題ないはずです。それにこの子と一緒に見たいんです」
あの日、母さんと一緒にあれに乗ったんだ。
母さんの膝の上に座って、LCLがとても懐かしく感じて、母さんの中にいる気がした。
「人類の明るい未来を、見たいんです……」
あの中から出てきたのは、僕だけだった。
そして、助かった僕には男性器が消え去っていた。
それ以来、僕の体は女になった。

振り向くと母さんがいる。
「この体のせいであなたにはたくさん辛い思いをさせてしまったわね」
でも、母さんが助けてくれたんでしょう?
肉体が消えそうになった僕の代わりに、自分の体をくれたんでしよう?
母さんは首を振る。
「コアになる魂を、あなたの魂の半分と私の魂の半分を交換したの。あなたの中に宿るために」
この体になる前の魂ってこと?
母さんは頷いた。
「そして後少しだけ、我儘を聞いてちょうだい。シンジ、あの人を止めるために体を貸りたままにさせて」
あの人…父さんを?
なんで父さんを止めるの?
「全ての生と死が一緒になってしまったら、それは生きることを放棄するのと同じなの」
生と死が一緒になる……

798:evaπ(3/4)訂正
06/02/21 21:25:01
言葉じゃ理解できないけど、頭ではそれがなんなのかわかる。
「欠けた心の補完は、誰かから与えてもらうものじゃない。分かち合って、そして自分で解決するの」
僕もみんなから、たくさんのかえがえのないものをわけてもらった。
それでも恐いと思うことがあるけど、でも僕は今が良いって思える。
「あの人の欠けた心は私だから。私があの人ともう一度、心を分かち合ってあげなきゃいけない」
いいよ、母さん。
僕を貸してあげる。
母さんは笑って、僕のお腹に手を重ねた。
「シンちゃん、あなたの中にはね……」
言わなくてもわかるよ。
だから僕は生きなきゃならないんだ。
母さんの思いを繋ぐために、全てを止めるために、未来を創るために。
母さんは指を差す。
その先には、みんなが待っていた。
「シンジくん、帰ってきて」
「シンジ、帰るのよ」
「シンジ、帰ろうぜ」
「シンジ、帰ろうや」
「碇くん、帰りましょう」
「シンジ……帰るぞ」
僕は足を踏み出す。
一歩、一歩、確かに。
母さんが、人類の明るい未来に向けて、歩き続けたように。

気が付くと、裸のままLCLにまみれて、エントリープラグから排出されていた。

799:evaπ(4/4)
06/02/21 21:26:46
駆け寄る葛城さん、遠くから僕を見る赤木博士、オペレーターの人達。
急いで持ってこられたバスローブを被せられ、差し出す葛城さんの手を握る。
そして僕は、笑った。
そのまま一通りの検査を受けて、異常がないという診断が下りる。
異常がない…というは、きっと間違いだ。
母さんの力なのか、あるいは僕か、それとも…
着替えて、更衣室から出る。
するとそこには、綾波さんがいた。
「おかえりなさい」
暖かい笑顔で、一言「おかえりなさい」と綾波さんは言う。
「ただいま」
僕も笑って、たったその一言だけど「ただいま」と言う。
僕達は、僕達の家路についた。

「これが君の本当の仕事かい?」
「どうっすかね?自分の正体を幾重にも隠してるあんたに言われたくないですけど」
「俺と君は似てるのかもしれないな。シンジくんに興味を持ったりさ」
「根本的な部分は違いますけどね。それにあんたと同じなんて思いたくもない」
「俺を殺すか。それが君の仕事なら仕方ないが、君は業を背負う覚悟はあるのかい?」
「殺した奴の業っすか?それともあんたの怨念でも被るのかね?」
   ダァンッ
「どっちにしろ、他人に押し付けるもんじゃねーだろ、そんなもん」




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