♂倒錯シンジきゅんハァハァスレ♀ 7at EVA
♂倒錯シンジきゅんハァハァスレ♀ 7 - 暇つぶし2ch250:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/04 22:04:21
ていうかモエモエ研究所珍しく更新されてるな

251:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/04 22:49:01
それは良いことですな。
このまま消滅してしまうには惜しいと思ってたからな。

しかし新アドレスは知らないし、捜す気力もすでに無しと。

252:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/04 22:55:29
URLリンク(www3.airnet.ne.jp)

探してあげたよ

253:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/04 23:00:29
>>252
ありがと。
エヴァ関連のページ見るのも久しぶりだわ。
しかし、更新のCGは濃いねえ。
好き嫌いはともかくとして、拘りとフェティッシュを見た。
特に乳輪w

254:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 01:41:52
氏名…碇シンジ。
年齢…14歳。
戸籍性…男性。
肉体性…現時点では女性。
精神性…男性寄り。

第1話「使徒、襲来」

僕は何故、こんなにも不完全なのだろう。
体は全部女なのに、僕は男なんだ。
僕は男だから、そう教えられてきた。戸籍だって、僕が男だと証明している。
でも僕の体は男じゃない。胸が膨らんでて、ペニスだってない。
こんな不完全な人間。何処にいるんだろう。
…そんなことを考えながら、僕は電車に揺られていた。
父親からの突然の手紙。来いと一言だけ告げれた手紙。
僕を独り叔父夫婦に預けて、何処にいるかも知らなかった父親。
それが今になって。
意味がわからない。でも、理解する必要もない。
僕は、独り。
たぶんずっとこの先も、僕は独り。
そういえば、もう何十分電車に乗っているんだろうか。
第3新東京市。初めて訪れる街。
電車の中には、僕とサラリーマン風の男の人だけ。
退屈だ。早く、着かないかな…。

「んっ…」
あ…うとうとしてた。
寝ちゃったら、たぶん乗り越してしまう。
でもなんだろう。なんか、変だ。
ゆっくりと薄く目を開いてみる。
…………え…………
「な…なにしてるんですか…」

255:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 01:43:56
恐る恐る声を絞り出した。
目の前にはさっきのサラリーマンがいて、僕の腿を摩っている。
「へへ。股開いて寝るなんて、誘ってるとしか思えないなぁ」
「な…!?」
この人が何を言っているかわからなかった。
呆然として、この人が痴漢だと気付くのにしばらくかかった。
この痴漢の手が、腿から僕の股間に延びようとする。
「い、いやだ!」
間一髪、僕はその手を振り払う。
逃げなきゃ。
体が勝手に動くような感覚。
隣の車両に、早く。
     ガンッ
「つぅッ」
簡単に逃げられるわけもなく、僕は痴漢によってドアに押し付けられた。
「誘ったのは君じゃないか。逃げるなんて酷いよ?」
耳元で痴漢が囁く。そしてそのまま耳を舐められる。
ゾクゾクと全身が震え上がった。
「やめろ!僕は男だ!!」
「面白いこと言うんだね。男はこんなに柔らかいおっぱい持ってんだ?」
言うが早いか、痴漢は布越しに僕の胸を掴んだ。
「小ぶりだけどこれは間違いなく女の子のおっぱいだよね?それとも君、胸に何か入れてるの?」
確認しなくちゃね。そう付け加えて、痴漢は服の中に手を入れて間探り始める。
逃げなきゃ。抵抗しなきゃ。
でも動かない。恐くて、硬直してるんだ。
誰か…助けて。

256:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 01:49:07
サラリーマンに、俺は、なる

257:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 02:31:57
>>255
ちょ 寸止めプレイwww

258:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 02:54:28
スマソ
書いたのそこまでなんだ
続き書きたいけど眠い

259:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 08:40:40
レイプ反対派
救世主きぼん

260:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 10:28:42
体は女
心は男
って言うのが
いっちばーああん
いいよね?

261:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 10:32:15
いいやシンジきゅんだからいいんだよ。
でもリアルで俺の友だちが女体化したら萌えれるけど

262:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 10:41:04
ああ、もちろん
心がシンジでだよ

263:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 12:09:36
三流のエロ本の台詞みたいだな。

264:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 12:42:06
熱い三流なら上等よ

265:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 12:50:37
三流・アスカ・ラングレーってのを思い出した。


266:>>254-255の続き
06/02/05 13:17:36
救いなんか、ないんだ。
僕はそれを充分理解しているはずなのに。
服の中に侵入してきた手が、僕の胸を蹂躙する。
「さすがは男。ブラジャーはつけてないんだ」
そんな馬鹿にした言葉も、恐怖に支配された僕には届かない。
硬直する体は徐々に震えだし、胸を揉まれる感覚が不快だ。
だが、そんな不快を取り除くように痴漢の手が服から離れる。
やっと解放された。
その安堵もよそに、痴漢の手は僕のジーンズに延びる。
「じゃあ次は、下だね。おちんちんはついてるのかな~?」
「い、嫌だぁ!!」
やっとのことで出した声も、痴漢は聞く耳なんか持ってなかった。
カチャカチャと音を立て、ベルトが外されていく。
そしてボタンを外し、ファスナーが下ろされていった。
嫌だ…こんなことされるの。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
「トランクス穿いてるんだ~。やっぱり男の子かな?」
痴漢の手が、僕のパンツに手をかけた。
諦めるしかないんだ。
新しい街で、何か楽しいこと、楽しくなくてもいい。前の生活から抜け出せる。
そう期待していたのに。
希望を捨て去ったその時、電車は駅に到着しドアが開く。
「あっ…」

267:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 13:19:06
ドアに押し付けられていた状態だったために、僕はホームに投げ出される。
逃げるなら今しかない。
僕は乱れた服も、ファスナーが開け放たれたジーンズも気にしないで、一気に改札へ駆け込んだ。
息が切れる。
「まだ3駅もあったんだ…」
いや、体が無事なだけマシなのかもしれない。
線路沿いに歩いていけば、手紙に同封されてた葛城ミサトとかいう人も見付けてくれるだろう。
待ち合わせには絶対遅れるけど仕方ない。
痴漢に遭ったなんてこと言い訳でも言えないけど。
僕は服とジーンズを直すと、とぼとぼと歩き始めた。

しばらく歩き続けていると、避難警報が辺りを包んだ。
何かあるのだろうか。
急ごう。迎えにきたその人に帰られても困る。
歩調を早めて歩いていると、前方から走ってくる車が軽くクラクションを鳴らした。
そして、僕の横で停まる。
「…碇シンジくん?」
「えぇ。そうですけど」
少々疑い混じりのその質問に、僕は肯定した。
初めて会う人はみんな、こんな対応をする。
体が女なのに、男だと言われれば混乱するのも当然だ。
「本当に体は女の子なのね。まぁいいわ、乗って」
向かい側のドアを開き、その人が僕を招く。
この先、何があるとも知らず、僕は車に乗り込んだ。



268:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 13:21:24
三流の官能小説でスマソ
てか官能小説ですらないか

269:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 13:32:18
またまた、ご謙遜を。 
しかし、もっといぢられてるシンジきゅんを見たかったのも確か。
ミサトさんにも期待して良いのかなかな?

270:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 14:10:17
誰かミサト様にエビチュをセットしてやれ

271:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 14:20:23
ちょい質問。
TS系の作品はシンちゃんオンリーのほうが受ける?
全キャラ完全TSの方がいい?

272:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 14:31:54
全キャラTSは他にスレがあったはず。
元々男女の境にあるシンジきゅんだからこそTSが良く似合う。と主張したい。
でも結局はその辺は職人諸氏の特権なんだよね。

273:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 14:43:19
全キャラTSスレはこちらー

もし、ガイナックスキャラの性別が逆だったら……
スレリンク(eva板)

274:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 15:13:08
ミサト様のエビチュ…それは拘束具の鍵・・・

275:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 16:33:38
>>272-273
>>271に便乗して一つ良いか?

子供達だけ(三馬鹿とレイ、アスカ、ヒカリ)でも向こう?

276:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 17:27:04
シンジきゅん中心のSSなら、ここでいいと思う。
ただのオールキャラTS話には興味ない。

277:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 17:28:48
ただのオールキャラTSものには興味が持てない。

278:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 18:40:10
>>275
多人数なら向こう……かな?
向こうのスレがどんなんだかは知らんが。
こっちのスレは色々と注文が多い住人が多いんで、作品投下自体お勧めできない。

279:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 18:46:35
愚痴言うぐらいなら、誰も文句の言えない素晴らしい物を書いてやるっていう根性を持ちやがれ!

280:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 18:51:08
落とした者勝ちって気もするけど。

281:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 22:11:14
シンジ「だけ」が変わるTS小説しか興味はない
男になったミサトとかレイなんて萎えすぎ

282:>>266-267からの続き
06/02/05 22:15:45
目覚めるのはとても簡単で、僕を現実へ引き寄せる。
見慣れない、知らない、天井。
そうだ。僕はこの街に来たんだ。

第2話「見知らぬ、天井」

あの後、何が起こったのかゆっくりと思い出す。
葛城ミサトという人の運転で、NERVという組織の施設に向かった。
中で少し迷って、赤木リツコという博士と合流して、エヴァンゲリオンというロボットみたいなそれを見せられた。
そして、父さんと会った。
あの人は僕にエヴァに乗れと言い、そのために呼んだと告げた。
それ以外の用はない。つまりそれができなければ、不必要。
僕がこれに乗る意味なんてなかった。でも乗るしかない。
戻りたくなかった。あの生活には。
エヴァに乗って地上に出て、そして使徒とかいう怪物と戦って…
僕は身支度を整えながら、そこまでは思い出せた。
それからは記憶がない。
でも何事もなく日常が過ぎているということは、使徒は倒せたということなのだろう。
僕は部屋を出る。
退院許可は下りるだろうか。下りなくても、これ以上病院にいる気はないけど。
NERVの人に連絡が取れれば、僕の新しい家もわかるだろうか。
一人で住める場所がいい。誰かと住むのは息が詰まる。

283:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 22:17:58
通路をしばらく歩いていると、葛城さんと出会った。
「あんた…何勝手に着替えてんのよ!?」
「帰るんです。帰るといっても、新しい家の場所、知りませんけど」
「そう。手続きは済んでるそうだから、送ってあげるわ」

車内には会話がない。
会話をする必要性もない。
僕は窓の外に映る流れていく景色を、運転する葛城さんは前を見ている。
「ねえ。あなた、碇司令と…お父さんと暮らすつもりはないの?」
不意に、葛城さんが話しかけた。
視線だけを葛城さんに向ける。
「別に。司令というくらいだから忙しいでしょうし、それに一緒にいる意味も無いです」
「なんで?唯一の家族でしょ?」
「……だからなんですか?」
僕の言葉を最後に、また車内は沈黙に包まれた。
僕はまた、窓の外の風景を眺める。
沈黙が続いたまま、車は僕がこれから住むことになるマンションに到着した。
ドアを開くと、建設中のマンションから工事の音が響いてくる。
騒音は覚悟しなければならなそうだ。
「まだ入院してるけど、同じ棟にファーストチルドレン、綾波レイって子もいるから」
「へえ。じゃあ、何かあったら連絡してください」
そんな子のことなんか興味なかった。

284:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 22:26:04
さ、さーびす、さーびすが無い・・・・・・

285:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 22:38:07
>>283
女の子のシンジには保護本能刺激されてなさそうなミサトが
却ってリアルに感じますな。
シンジに与えられた住居が綾波と同じアレだというのも。

286:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 22:44:22
なんか殺伐だなあw
倒錯もののシリアス系なのかな

287:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 22:49:24
最初の痴漢はさーびす、さーびすじゃなかった可能性に、たった今気づかされた。
シンジきゅんの心のささくれイベントだったのね。

288:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 23:55:33
女の子になった途端みんなからチヤホヤされるような安っぽさが無くてイイ


289:>>282-283の続き
06/02/05 23:56:22
入院してるっことは、僕は予備ってことか。
なら退院すれば、用済み?
興味はない。あるのはここにいられなくなる不安だけ。
僕はいられなくなるのかな。
自分の住む部屋に着き、鍵を開けると部屋に入る。
ドアを閉めると同時に、僕はドアに寄りかかってそのまま座り込んでしまった。
「……疲れた」
思わず声が漏れる。
痴漢、エヴァ、不安……
いろいろありすぎて、予想以上に疲労してしまっている。
でも、前の生活より、マシだ。

『おじさん、なぁに?』
『シンジ君、今日も男の人の体について教えてあげるよ』
陰湿な笑み、人間の物とは思えなかった迫り来る手。
お互いを裸にして、叔父さんのいつもの“教育”が始まった。
『マスターベーションって学校で教わったかい?』
『うぅん』
『じゃあ、今日はそれにしよう。シンジくんにはペニスがないけれど、覚えておかなくちゃならないからね』
僕の手を取って、叔父さんのペニスに触れさせる。
まだ萎えた柔らかい、僕にはない男の証。
『まずは上下に擦るようにして、固く大きくさせるんだ』
『う、うん』
手に持ったペニスを握り、言われたように擦り始める。
段々と叔父さんのペニスは固くなっていく。

290:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/05 23:57:46
『い…いいぞ…次は擦る速度を速めたり、玉袋を優しく揉んだりして』
言われた通りに右手でペニスを擦り、左手は陰嚢を刺激する。
叔父さんは息を荒くして、快感に浸っていた。
『そろそろ出すぞ。はぁ…はぁ…ウッ!』
尿道から放たれる白濁の液体が、僕の顔にかかった。
『はぁ…それは精液といって、マスターベーションの最後に出るものだよ』
精液を顔にかけたことに謝りもせず、息を整えながら叔父さんが説明する。
頬にかかった精液が伝い、口の中に入った。
苦くてしょっぱい。
その時、呆然とそんなことが思い浮かんだ。
『シンジくんはペニスがないけど男の子だからね。こんなこと出来ないけれどちゃんと覚えておくんだよ』
そう告げる口許は、何も知らぬ子供を汚すことの満足感に包まれた笑み。

それが性的な悪戯だったのだと今だったらわかる。
幼い僕は、ただ男なのだと認めてもらうために叔父さんに従っていた。
なんでこんなこと思い出してしまったのだろう。
あの頃には、絶対に戻りたくない。
男の体ではないのに男で、そのせいで惨めな思いをし続けるのは、もう沢山だ。



291:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 00:03:50
性的虐待キタワ*・゚゚・*:.。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。.:*・゚゚・*!!

292:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 00:07:53
エロ展開なのに鬱になるのは何故だろう_ト ̄|○

293:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 00:09:50
近親相姦ネタもそうだけど、エロやる舞台仕立てで環境を描いていくと
欝くなるんだよな。
同時にそれでハァハァするのがいわゆる欝勃起だけど。

294:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 00:19:16
題名か作者名を入れてくれると後で抽出しやすくて助かりますな。
鬱苦手な住人はNG登録しとけば良いし。

295:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 00:22:48
まあ鬱エロ大好きな俺は変態ですね

296:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 00:25:53
ちょっと寒くない程度にギャグ入れてくれる安心できるエロSSも好きだけど
鬱入っててもエロくて萌えさえありゃOKさね

297:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 00:28:27
いやいや、エロ可愛くて影もあるシンジきゅんは、汚したくなるのは当たり前ですな。
ところで、この場合用法的には欝と鬱はどっちが正しいの?

298:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 00:33:57
わからないw

299:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 00:34:38
どっちも同じ意味を持つうつという漢字だよ

300:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 03:47:47
極端な話、無理にエロや萌えとやらを入れなくてもきちんと話にできるというのがすごい。
それだけもとのキャラが分かりやすい(悪く言うなら深みがない)からだろうけど。

ともあれ、かなり久しぶりの作品投下だけに大いに期待。
無理にエロだの萌えだのをはめこまず、適切にやってくれることを祈る。

301:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 13:54:06
叔父さんの発言なんか嫌だな
遠回しにお前は女だから覚えとかなきゃならないって言われてるみたいだ

302:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 15:42:26
たまには上げて換気するか

303:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 16:04:54
女シンジSSのリンクまとめたテンプレないの?

304:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 16:14:29
テンプレは無いが過去ログを参照するとそれなりに。
後、どっかのデータベースでまとめてあったな。

305:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 16:19:15
エヴァSSデータベースにTSの項目がある

306:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 16:36:55
>>305
一応あるけどあんまりコンプリートできてないよな

307:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 17:42:52
なんか最近他スレにもSSに活気があるなぁ

308:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 19:37:57
「アスカ・・・しよ・・・?」
勉強机に向かい日本語の習得に勤しむアスカの後ろからシンジが恥ずかしげに呼びかける
「今勉強中なの後にしてくれる」
「・・・・・・・」
アスカに無感情にいなされたシンジはたちまち顔を悲しみと情欲に満ちた表情になる
「・・・それに私と二人きりのときはお姉さまでしょ?」
シャープペンをノートの上におくと椅子を回転させ後ろに居るシンジに顔を向ける
「あ・・・お姉さま・・・」
やっと相手にされ、パっと歓喜に満ちる。
アスカは腕を広げシンジをおびき寄せる
「お姉さま・・・・・・お姉さまっ!」
すぐさま駆け寄っていきアスカの胸の上にに手を置き腰を突き出すようにして椅子に座るアスカに口付けをする
「くちゅ・・ちゅ・・・・んん・・」

309:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 19:50:09
えらいことになってますな(;´Д`)ハァハァ
アスカの躾けっぷりとシンジきゅんの溺れっぷりがナイス。
でも、百合系エロって前ふりも重要だと思うのよ。

310:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 20:13:42
>>309
そうすね。一応百合です。

ネタ投下で触り書いてみたんですけど
307だけでニュアンスだけでも掴めるかどうか分からないんですか
こういうの書いてほしい

311:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 20:18:08
訂正308です

312:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 20:31:43
アスカがおにゃのコ化(女装)したシンジきゅんを快楽で縛るって言うのは、
劇場版アスカの悲痛な叫びもあいなって黄金パターンだけど、完全に書ききったって言う作品は実はないかもにゃー。
カツオ節氏もシゲルの人も前ふりは最高だったけど途中でおわっちったし、
A嬢はハイテクニックなSM物だしのう。これも未完か。

313:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 20:36:28
自分としては過激なエロはあんまり求めてないですな
純愛モノで女シンジ×お姉さまアスカというのが見てみたい
ちょっとエッチなシンジをアスカが手ほどきして幸せに浸ったりとか・・・

314:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 20:39:57
あー、なるほど。
案外、新しいジャンルかもw

315:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 20:43:41
つまり、イカスミやEvangelion Restartのシンリタンの路線ですな。

316:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 21:10:55
確かに碇スミレの戦いのベースが一番合うかも

317:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 21:19:20
碇カスミだ

318:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 21:24:25
なんにもしらないイカスミたんがエッチなことをレイに教えられてるシーンがエロ初々しくて良かったですな。

319:evaπ
06/02/06 21:35:35
『碇ー、なんでお前体育出ないんだよー?』
『だって、出ちゃ駄目って言われてるから』
『あ!こいつ実は女だってウワサ、本当なんじゃねぇ?』
『プールも出なかったもんな!』
『ぼ、僕は男だよ!』
『じゃあ証拠見せてみろよー』
『そうだよ!ちんこ見せてみろよ!』
『え……』
『ち・ん・こ!ち・ん・こ!ち・ん・こ!』
『わ、わかったよ…』
『…やっぱりちんこついてねー!』
『女だ女だ~』
『ちょっと待てよ。もしかしたらちんこうまってるのかもよ?』
『触ってみるか!』
『何するの!?やめろよ!!』
『ちんこあるか見てやるんだよ!』
『あ、そうだ。触らせてくれたら男だって認めてやってもいいぜ!』
『ほら、男なんだろ?』
『本当…?本当に男だって認めてくれる?』
『そうだよ。だから早く触らせろよ』
『………うわぁ。こんなんになってんだぁ』

第3話「鳴らない、電話」

夢?…昔の夢だ。
新しい環境にまだ慣れていないのかもしれない。
だからあんなこと、夢になって思い出すことになる。
重い体を起こして、僕は起床した。
あれから数日、訓練の日々が続いた。
どうやら僕が用済みということはないらしい。

320:evaπ
06/02/06 21:37:31
たまに顔を会わせる綾波という子には零号機というエヴァがあり、僕は初号機と呼ばれるエヴァに乗る。
ここにいられる。エヴァに乗って戦っていれば、ずっと。
でも今日は訓練ではなく、学校に行く。
昨日、制服と学生証が届いて、行くよう連絡を受けた。
何の配慮か、それとも皮肉なのか、制服が男女用どちらとも入っている。
僕は女子用の制服を持って、ゴミ箱に捨てた。
僕は男。例え体が男じゃなくたって、僕は男なんだ。

「転校生の碇シンジくんです。仲良くしてあげてください」
担任の老先生が、僕を紹介する。
みんなの見る目が僕に集中しているのがわかる。
胸、目立つのだろうか。
前の中学でも、そのせいでいろいろあった。
でもあんまり大きくないのは幸いだ。
胸なんかあったら、また僕は惨めになる。
『小ぶりだけどこれは間違いなく女の子のおっぱいだよね』
不意に痴漢の言葉が、脳裏を横切った。
違う!体が、体が男じゃないだけ。それだけなんだ。
老先生が空いてる席を指し、僕は歩き出した。
心の中で、嫌な考えを振り払って席につく。
周りを気にしちゃ駄目だ。

次の日。僕はまた学校へ向かう。
教室のドアを開くと、またみんなが僕を見る。

321:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 21:43:15
せ、セクハラの魔術師や・・・ナイス小学生。

322:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 21:55:13
ああ、リアル…
でもナイス!!

323:evaπ
06/02/06 22:37:03
だがすぐに視線をそらし、元の空気に戻った。
昨日の休み時間や放課後、みんな話しかけてきた。
でも僕がエヴァのパイロットだとか、なんで体が男じゃないのか、聞きたいはずなのにわざと話題をそらす。
今日も何事もなく、一日が終わりますように。
そう願って、僕は席についた。
授業が始まる。昨日と同じ。老先生がこの15年間の出来事を思い出混じりに話しだす。
―碇くんがあのロボットのパイロットというのは本当?Y/N
なんだろう。
口で訊けないからこんなことするのだろうか。
―本当なんでしょ?
―Y/N
鬱陶しい。
―授業つまらなくてもちゃんと聞いたほうがいいよ
そう送信して、僕はそれ以上、誰かかくる質問には答えなかった。

休み時間になると、教室のドアを勢い良く開いて、ジャージ姿の男子生徒が入ってくる。
「転校生、ちょっとええか?」
「鈴原!遅刻よ!」
「すまんすまんいいんちょ。妹の見舞いや」
委員長の洞木さんの注意を軽く流し、席の前まで来て僕を睨んだ。
見下ろすその瞳には怒りのようなものを感じる。
僕は席を立った。
「なに?」
「話がある。ええからちょっと来い」
「おいトウジ、待てよ!」

324:evaπ
06/02/06 22:39:00
僕の返答など聞かず、トウジと呼ばれたその生徒は教室を出ていく。
友達らしき眼鏡の生徒も彼を追うように出ていった。
行くしかないか。
僕も彼を追う。

校舎裏。こんなところに呼び出して、一体なんだろう。
「自分があのロボットのパイロットっちゅーウワサはホンマかい」
単刀直入に訊いてこられて、呆気に取られる。
でも、こっちのほうがいい。
「そうだけど」
「さよか」
眼鏡の生徒の僕を見る目が変わった気がした。
でもそれ以上に、このジャージの彼の怒気が増したことのほうが僕にとっては危ないかもしれない。
「ワシの妹はな、お前の下手な操縦のせいで怪我したんや」
拳を震わせている。
殴る気なのかな。
「せやけど、ワシはおなごは殴るつもりはあらへん。誠意を持って謝ったら許したる」
「…………え?」
この人は何を言ってるんだろう。
おなごって女ってことじゃないか。
「……避難し遅れたくせに、僕に当たられても困るんだけど」
「なんやと…?」
「そっちの不注意で怪我して、僕に責任を押し付けられても迷惑だってこと」
彼の顔が完全に怒りに染まった。
僕も彼を睨みつける。
「謝ったら許す言うとんのに、なんやその態度は…!」

325:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 22:44:10
ワクワク(゚∀゚)

326:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 22:45:04
レイプは勘弁してほしい

327:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 22:50:41
なんでもいいよ
てか好きなように書いてくれ

苦手な人のためにトリップ付けるとか?
あ、もう題名ついてるんだ

328:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 22:52:41
なんて読むんだ?
エヴァパイ?
なんかいやーんな響き

329:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 22:54:28
可哀想なシンジってだけじゃ全然萌えねえ

330:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 22:55:38
セクハラ(;´Д`)ハァハァ

331:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 22:58:01
ま、たしかに萌えないけど個人的にはこーいうの好きだ
シリアス路線ぶっ通して俺を鬱にさせてくれorz

332:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 23:00:39
てか、このシンジきゅん男の子の格好だよね?
だけどみんなにはバレバレなんだ

…色気出過ぎなんだな

333:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 23:18:44
>>332
竜之介ちゃんだって、ガクラン姿でサラシ巻いていても
女の子だってバレバレだったじゃないか。

334:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 23:23:34
最初は男の子だと思われてたぞ

335:evaπ
06/02/06 23:23:47
「僕が謝る理由がない」
拳が、僕の顔に飛んだ。
尻餅をつく。
頬が痛い。口の中が切れたかな。血の味がする。
「殴らん言うたのに殴ってもうたわ…こんクソが」
彼はそう言って、行ってしまった。
眼鏡の生徒も少しオロオロしていたけど、すぐに走っていってしまう。
これでいいんだ。
殴られた。これで。
僕しかいないそこで、虚しく携帯が音を鳴らす。
初めて鳴った。こんな着信音だったんだ。
電話に出ると伊吹さんが緊急招集だと告げる。
使徒が来るんだ。
ゆっくりと立ち上がると、ズボンについた土埃を叩いて、僕はNERVへ向かった。

訓練なんか役に立たないと実感する。
ライフルのせいで舞う煙で、使徒が見えない。
煙の中から、使徒が触手みたいな鞭みたいなものを飛ばしてくる。
とっさに避けたけど、ライフルは真っ二つにされて、エヴァもビルにぶつかる。
葛城さんや赤木博士の声が聞こえた。
戦わなきゃ…戦って勝たなきゃ…
予備のライフルがビルから出され、取ろうと手を伸ばす。
だが、それより早く使徒の触手が伸びて、エヴァを投げ飛ばした。
「うっ…つぅ」
山にぶつかったのか。
辺りを確認する。使徒はまだ遠くにいる。

336:evaπ
06/02/06 23:25:17
電力を供給するケーブルは切られた。
早く倒さなきゃ…
起き上がろうとしたその時、エヴァの指の間に何かが見えた。
「え…」
あの二人の生徒だ。
使徒が来る。どうする?どうすれば…
「なんであいつ戦わんのや?」
「僕等がここに居るから…自由に動けないんだ…」
動けない。下手に動いたら、また…
「シンジ君、そこの二人を操縦席へ!二人を回収した後一次退却。出直すわよ」
葛城さんの声が聞こえた。
赤木博士と口論になっている。
エヴァの限界が迫る。
葛城さんが強行するようにエントリープラグを開くよう指示した。
僕は指示通りに二人を中に入れる。
逃げろって、葛城さんが命令した。
逃げられない。逃げたら、僕は……
「転校生、逃げろ言うとるで!転校生!」
「…さっきは、ごめん。でも、なりふり構っていられないんだ」
ナイフを手に持つ。
葛城さんの怒鳴る声が耳に入るけど、僕は無視した。
「やらなきゃ…戦って倒さなきゃ…あんな辛い思いは、もう嫌だ!」
ナイフを使徒に突き刺す。
「うわああぁぁぁぁ!!!!」
エヴァが限界を向かえるまで、僕はナイフを使徒のより深くまで突き刺し続けた。



337:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 23:27:06
なんか長くなったわりには色々穴があってスマソ
萌えなくてごめんね

338:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 23:33:34
脚本読むと、トウジ一家はちゃんとシェルターに避難していたんだけどね。
19話で弐号機の頭がシェルターを直撃したような状況だったんだろう。
トウジ側にしてもシンジ側(脚本によれば暴走中)にしても不可抗力だったというところが、
この一件の救われないところだと思うし、どちらかに過失があったというのでは
安っぽくなるなと思う。

339:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 23:38:08
身も蓋もなくなるけど、本編脚本=職人脚本にはならんぞ

340:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 23:39:49
>>337
原作のシンジきゅんてば周りの人にひっつきたくてもひっつけないとか、ひっつきかたがわからないって感じで
その辺の寂しんぼが透けて見えて萌え萌えだったわけですよ。
こっちのシンジタンは完全に周囲を拒絶してるようにしか見えなくて、その辺の平坦さが萌えない原因かと。
誰かも言ってたけど萌え必須ってわけでもないし、セクハラや性的虐待の見事さもあり・・・・まあ、お疲れ様でした。

341:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 23:56:07
意外でいいと思うぞ。

342:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 03:34:10
トウジが女シンジを殴る、という展開は新鮮だ。
女だということを無理にシンジにとってのメリットにしていないのはいいと思う。
女であることなんてメリット半分、デメリット半分なわけだし。

343:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 04:26:58
うーん、不安定シンジきゅんだからこそトウジとケンスケを見殺しにしてくれるかと期待したんだが…

何度見てもあのシーンは違和感。
血も涙も無いネルフがたかが馬鹿ガキ二人のせいであんなリスクとるかねと思う。



344:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 05:31:26
ミサトさんには血と涙があったってことだろう。
ゲンドウは暴走すりゃいーやと思ってるようでもあるし。

345:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 09:08:22
>>343
大事なマソコならぬ大事なチンコ確保だったりして
名無しで出せばいいんだけどここで殺すとカヲルまで同年齢の男子が出てこない

346:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 12:22:21
愛を持ってシンジきゅんを弄られればどんな作品でも萌えれるよ

347:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 12:28:45
このままだと、最後は壊れたアスカと共に
「みんないなくなっちゃえ」「みんな大キライ」でサードイパクト大成功だな。

ともあれ、久方ぶりの倒錯スレ連載SSに パシャ

348:evaπ
06/02/07 21:20:27
あの後、葛城さんから注意を受けた。
でもあそこで逃げたら、たぶん綾波さんが出て…
僕の存在価値が、無くなってしまう。

第4話「雨、逃げ出した後」

使徒を倒して数日。
また訓練の日々に戻った。
「聞いたわよ、シンジくん」
訓練の後、葛城さんが更衣室にやってきた。
「自宅学習にできるよう要望を出したって」
「はい。学校の授業、同じことの繰り返しなので」
「でもね、学校というのは勉強以外にも、社会に出て対人関係を築けるようにする場でもあるの」
この人は何が言いたいんだろう。
「独りじゃ、生きていけないのよ」
「でも一人なら生きていけます」
「え?」
「在宅勤務の仕事もある。必要最低限の交流だけで僕は生きていける」
着替えが終わると、僕は葛城さんを無視して更衣室を出た。
まだ言いたいことがありそうな葛城さんの顔が横目に映る。
外に出ると、雨が降っていた。
降りたたみ傘を開いて、歩きだす。
独りじゃ生きていけない、か。
そうしたのは誰?僕がこうなったのは、誰のせい?

   ピンポーンッ ピンポーンッ
誰だろう。
朝食を食べようと思ったら、来客だ。
「よ、よう。元気しとるか?」
「学校来ないから、心配でさ」

349:evaπ
06/02/07 21:22:11
鈴原くんと、相田くん。
二人をエヴァに乗せなければ、あの後名前すら知らずにいただろう人達。
「家で勉強できるようにしたんだ」
「…その、やっぱ、ワシが殴ったり、おなご言うたりしたんが原因か」
場の悪そうな顔付きになった鈴原くんが言う。
気にしてたんだ。
なんでだろう。僕が怒らせるようなことしたのに。
「すまんかったな。お前も必死に戦っとんの、考えんと」
謝る必要なんて無いのに。
「…うぅん。僕もあんなこと言ってごめん。妹さん、早く治るといいね」
どんな顔していいのかわからず、僕はたぶん苦笑してる。
「入る?今から朝ごはん食べるところなんだけど」
「いや、顔見れたからええわ」
「俺達は学校あるしね」
二人は行ってしまった。
ゆっくりとドアを閉める。
家に来てくれる人なんか……誰も、いなかったな。

気付くと、僕は環状線の電車の中にいた。
一人ウォークマンを聴いて、ただ入っては出ていく乗客の足元を見つめていた。
何周したんだろう。覚えてない。
もう夕方、か。
そろそろ帰宅ラッシュなのに人がまばらになっていく。
次の駅に到着したら、車両には僕だけになっていた。
けど、何故か僕の目に足が映る。

350:evaπ
06/02/07 21:24:17
隣の車両から来たのだろうか。
ゆっくりと顔を上げてみる。
「…!!」
見覚えのある顔。
思い出したくない顔。
「久しぶりだね。男の子ちゃん」
あの、痴漢だ。
逃げるために立ち上がる。
イヤホンが抜けてウォークマンが床に転がった。
「おっと、そう簡単には逃がさないよ」
ウォークマンの落ちたことに気を取られ、痴漢に腕を掴まれる。
振りほどこうとしてもと、掴まれた腕は抜けない。
「離せ!離してよ!」
「男だって威勢張るくせに、腕力は全然無いんだ」
痴漢の一言が胸に刺さる。
もっと、もっともっと力を入れて、腕を振り払おうとした。
でも…やっぱり……外れない。
そのまま引き寄せられて、座席に無理矢理座らせられる。
「さあ、この前の続きをしようか。この辺りは人少ないんだよ?知ってる?」
ニヤリと笑って、痴漢は僕の首に口付けた。
気持ち悪い感覚に身震いする。
嫌な感触と恐怖でガタガタとする体。
逃げなきゃ。
今度はドアの側にいるわけじゃない。相手だってそれはきっとお見通しだ。
ブラウスのボタンに、手がかかる。
注意がそこにいっている今しかない。
僕は渾身の力を振り絞って、痴漢を蹴り飛ばした。
それと同時に駆け出す。

351:evaπ
06/02/07 21:26:11
男が前の座敷に勢いよく倒れていくのが見えた。
「っ…やる~」
後少しで鄰の車両へのドアに手が届く。
…けど、その望みは、すぐに消えてしまった。
首を絞められたような息苦しさ。
追い付いた痴漢に襟首を掴まれ、そのまま力いっぱい引き寄せられた。
遠退きそうになる意識。
僕はそのまま床に倒れ、痴漢は僕の上にのしかかる。
「男の子なんだから多少手荒でも構わないよね」
無理矢理ブラウスを剥がれ、コロコロと糸の切れたボタンが顔の横に転がってきた。
なんでこんな目にあわなきゃならないんだろう。
男をぼーっと見ながら、冷静にそんなことを思う。
ブラウスの下のシャツを両手で掴み、裂かれる音が耳に響く。
「やっぱり、可愛いおっぱいしてるね」
そんな感想言われても嬉しくもなんともない。
男であるのに、身体が女だという現実を突きつけられて犯されるというのに、何を思えばいいのか。
「なにやってるんだ!!」
不意に、誰かが声が張り上げた。
「チッ!邪魔が入りやがったか」
痴漢が顔を歪ませる。
そのまま痴漢は前の車両へ逃げていった。
「あ!待て!!……え?転校生…碇?」
追いかけようとしたその人は、僕を見て驚いたような顔をする。

352:evaπ
06/02/07 21:28:38
そうだ。この人は、相田くんだ。
「大丈夫か…?」
「うん…」
差し延べられた手を掴み、立ち上がる。
「痴漢か…今なら追いかけて、次の駅で突き出せるけど?」
「い、嫌だ!そんな…痴漢されたなんて……」
「…じゃあ悔しいと思うけど、我慢しろよ」相田くんはリュックを降ろし、着ていた迷彩柄のジャケットを僕に渡した。
「着ろよ。みっともないぜ」
「あ…うん…」
ジャケットを着ると、僕はチャックを限界まで目一杯上に上げる。
剥がされ破けて服と、この胸が見えないように。
「俺、これからキャンプするんだけどさ。良かったら付き合わないか?」
「……いいの?」
「勿論!大歓迎だよ!」

鈴虫が静かな音を奏でる。
僕と相田くんは、山に来て、テントを張って、炊いたご飯を食べて、会話して。そして寝袋に入って。
「なぁ碇。もう少し早くお前のこと見つけたらあんなことならなかったな…ごめん」
なんで相田くんが謝るんだろう。
昼間の鈴原くんと同じで、気にしてくれてるのか。
それとも同情されてるのかな。
情けない。
なんでこんなに、僕は弱いんだろう。
「何もかも男なら良いのに………」
漏れた言葉と共に、涙が溢れだした。
心配した相田くんがこっちを向く。
拭っても拭っても流れ続ける涙を抑えられなくて、僕は泣きじゃくるしかなかった。



353:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 21:29:44
痴漢の不甲斐なさよw

354:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 21:36:49
むしろシンジの不甲斐なさが。股間くらい蹴り飛ばせ。と経験者は思うw

355:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 21:39:48
>>354
無理だろ。痴漢なんかされたら竦み上がるってw
気の弱い経験者が語るんだから間違いない。







俺、男だけど。

356:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 21:43:12
痴漢なんてあったことね(゚⊿゚)
シンジきゅん大人しそうでめっちゃ可愛いから電車の中で狩られる子ウサギちゃんだね
性別が男でも

357:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 21:44:22
>>355
それは相当の猛者でもすくみ上がる状況だ…

358:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 21:44:33
おぢさんに玩具にされても
小学生にさんざんいぢくられても
痴漢に襲われても
やっぱ男になりたいだけじゃなくて男の集団に近づこうとするのかね。
性同一障害はネタとして難しすぎるんじゃないかなとふと思た。

359:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 21:44:52
>>355
リアルシンジきゅんキター

360:355
06/02/07 21:46:43
>>359
いや、ごついよ。痴漢は多分アッチ系。

361:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 22:07:50
チカンはアカン

362:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 22:08:07
ウホッ

363:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 22:08:52
ケンスケスキーの俺としては優しいケンスケが見られただけで満足です

364:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 22:11:15
>>363
すぐにシンジきゅんのエロ写真捕りだすんじゃないかな。
そして売る。
買うのは漏れ。

365:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 22:23:05
初めての友達からの裏切りwww

366:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 22:43:15
結構楽しみにしてます
性同一性障害なのか…


367:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 23:04:16
URLリンク(kumanosu.fc2web.com)
女シンジ萌え(´д`*)

368:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 23:21:02
>>367
この俺がとっておきのサイトを紹介してやるぜ!!
ってことですかのう?

369:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 23:22:04
たぶんみんな知ってるw

370:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 23:26:20
847氏、微熱氏、シゲルの人氏、そしてくまの巣の「少女革命」の更新・・・・・
このスレの漏れ的黄金時代よ。

371:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 23:40:49
>>368
いやただ純粋に萌えたから

372:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/08 01:03:38
もう三本も入っちゃったよ…

カオル君(仮)いい加減に現実を見てよ ほら!

が良かったであります!

373:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/08 01:15:31
ほう、三本もねえ・・・なかなかできることじゃありませんな。

374:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/08 18:12:11
おまいらのシンジはスカート派?パンツ派?

375:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/08 18:14:42
パンツ派。
恥ずかしがり屋さんなのでスカートをはくと赤くなってしまうから。

376:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/08 18:44:30
スカートが似合うけど恥ずかしいのでなかなかはかない

377:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/08 20:05:02
それなのに、自宅だと何故かいつもスパッツなシンジ

378:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/08 20:18:38
そして妙なブランド物Tシャツ「平常心」
近所のスーパーのオリジナルブランドらしい。

379:evaπ
06/02/08 21:49:23
翌朝、そのまま荷物をコインロッカーに預けて学校に行く相田くんと別れ、僕は家に向かった。
ジャケットは借りたまま着ている。
その下の乱れた服の感触は、ずっと嫌で……一連の出来事が思い出される。

第5話「レイ、心の向こうに」

父さん、冬月副司令、葛城さん、赤木博士はこの前倒した使徒の残骸の調査に向かった。
僕はそんなものに興味はないから、NERVに残っている。
綾波さんも同様らしい。
彼女のこと、何も知らない。知る必要もない。
父さんとの関係とか、そんなの知らなくたって構わない。
碇ゲンドウ。僕にとって貴方は他人でしかないから。
使徒が来ないから帰ってもいいのだろうか。
訓練もないし、意味もなくじっとしているのは退屈で仕方がない。
……でも外を歩くのは、恐いな。
家に着くまで、またあんなことに遭いたくない。

「最近、シンクロ率が低下しているわね」
定期検査。
チルドレンの体調は、特に気を使うところらしい。
「体調不良というわけではないみたいだし、何かあったのかしら?」
心配しているという様子でもなく、これも検査の内なのだろう。
さらっとした顔で赤木博士が尋ねてくる。
「いえ…特に何も」
言えるわけがない。

380:evaπ
06/02/08 21:51:21
言ったって、解決なんかしない。
「……ふぅ」
溜息をついて、赤木博士はコーヒーに口をつけた。
「あなたも不器用なのね」
「え…?」
「生きることが。あの人…碇司令も、レイも」
薄く笑って、赤木博士が言った。
「いいわ。でも、あんまり落ち込んだりしないでね。シンクロ率は心の問題でもあるから」
心の問題。それのコントロールが難しいことは、赤木博士もわかっているはずなのに。
僕は何も言えず、ただ俯いていることしかできなかった。
「あと、これ。あなたと綾波レイの更新カード。彼女に渡しそびれちゃったから届けてくれる?」
同じマンションなんでしょ、と付け足して、僕に二枚のIDカードを手渡す。
IDカードに写る僕と綾波さんの顔は、どこか似ている気がした。

帰宅するとすぐ、綾波さんの部屋に向かう。
呼び鈴が、鳴らない。
ノブを捻るとドアが開いた。
仕方なく僕は部屋に入る。
「綾波さん…いるの?」
呼んでも返答はない。
部屋にカードを置いていけばいいか。
不用心だなと思いつつ、廊下を進む。
無造作に陳列された物。
ダンボールの中に入った血のついた包帯。ベッドに置かれた制服。
自分の部屋と間取りは同じなのに、まるで違う雰囲気がする。

381:evaπ
06/02/08 21:53:02
ふと、棚の上の眼鏡に目がいった。
レンズが割れた眼鏡。
父さんの…?
「誰?」
声がして振り返る。
そこには、バスタオルを羽織っただけの裸の綾波さんの姿があった。
少し驚いた。
だけど、他は何も感じない。
女の人の裸を見たら男ってドキドキしたり、なにか変な気持ちになったり…するはずなのに。
僕は何も感じなかった。
「更新されたIDカード。届けにきたんだ、ここに置いておくよ」
淡々と言葉が出る。
眼鏡と一緒に棚にカードを置いて、僕は歩きだした。
「それじゃ…さよなら」

その夜、僕はお風呂から上がると、鏡で自分の体を見た。
膨らんだ胸。細い腕。細い腰。
裸の綾波さんと同じ姿が、鏡には映っている。
男じゃない。女の体。
胸に手を触れると、柔らかい感触がする。
股間に手を伸ばす。
…………あるはずのものが、そこにはない。
力が抜けて、僕はガクッと膝をついてしまった。
憐れなこの姿を、いったい誰が男だと言えるんだろう。

次の日、早くに目が覚めた。
昨日のことも原因の一つかな。酷く汗をかいてる。
確か、今日は零号機の再起動実験。
赤木博士が見ておけって言ってたっけ。

382:evaπ
06/02/08 21:56:06
濡れたシャツを着替えて、手早く朝食を済ますと、僕は部屋を出る。
丁度着いたところだったのか、鈴原くんと相田くんに出会した。
「そうだ。ジャケット…」
僕は部屋に戻ると、相田くんから借りたままのジャケットを取りにいく。
そしてジャケットを相田くんに返した。
「ありがとう」
「いや…それよりさ、あれから大丈夫か?」
「…うん、まぁ大丈夫」
二人だけの会話に、鈴原くんはどうにかしてその輪に入ろうとしていた。
「何の話や?」
「な、なんでもないよ。碇、今日は訓練か?」
「うぅん。今日は零号機…綾波さんの乗るエヴァの再起動実験」
「なんやえらい大変そうやな」
やっと輪に入れて鈴原くんは嬉しそうにした。
でも、歩きだしてすぐ、NERVと学校とで行き先が別れた。
「碇、ワシ等待っとるさかい」
「いつでも来いよ、学校」
二人は笑って学校の方向に向かっていった。
そんな二人の後ろ姿を見て、どうしていいかわからない僕がいる。
NERVに着くと既に綾波さんは再起動実験に入っていた。

再起動実験は成功。
そしてその直後、使徒が現れる。
初号機に出撃命令が下る。
発進した初号機は、地上に出た。
葛城さんの叫ぶ声が聞こえる。
叔父さんの迫る手、同級生達の厭らしい笑み、痴漢の顔…
使徒から放たれた光線を見ながら、様々な思い出したくない記憶がフラッシュバックした。



383:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/08 22:16:20
まめな更新ですな。
目指せ完結。

384:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/08 22:25:29
お、毎晩の楽しみっす。
やっぱ3バカはいいねえ~

385:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/08 23:13:46
前の痴漢が強烈だったけどちゃんとエロが入ってるなw
レイの裸は同じだがシンジの裸(しかもパイ揉み)がある

386:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/08 23:20:33
レイは無感情だしシンジは自分の体を完全に否定してるからエロの雰囲気なんて欠片もないけどね。
状況が必要としたから出しました、って感じだ。明確に性欲が描写されてるのは痴漢だけだなw
正直、安直なエロよりちょっとストイックなほうがいい。

387:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/08 23:26:40
エロシーンだと気づかんかった・・・微妙な感触に声を漏らしちゃったりしてたら凄くエロいんだけどな。

388:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/08 23:36:31
裸だけで食い付いた俺は中学生かorz

389:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/09 05:15:28
とりあえず頑張れ

390:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/09 05:35:41
このたんたんとした描写と、話しのまとめ具合がたまらん。
本当に毎日の楽しみになってます。

391:evaπ
06/02/09 21:21:16
目を覚ませばまた、見知らぬ天井。

第6話「決戦、第3新東京市」

胸の辺りに走る強烈な熱さ。
今はもう感じないけれど、それがまだ残っている気がする。
「起きたの?」
声が聞こえ、視線を移した。
綾波さんがいる。
「食事、食べておいた方がいいわ。60分後には出発だから」
冷たくも暖かくもない言葉。
赤木博士とは違う意味のさらっとした顔。
起き上がると、体にかかっていたシーツははらりと落ちて、胸が露になった。
男なら別に胸なんて見せたってなんともないのに、恥ずかしくなって僕は胸を隠した。
「……」
「明日午前0時より発動される、ヤシマ作戦のスケジュールを伝えます」
綾波さんは手帳を取り出して、気にしないで説明を始める。
そうか。まだ使徒は倒せてないんだ…
でも、僕はまたここに居られる。
憐れでも…自分がまだ生きていることが嬉しくて、鈴原くんと相田くんにまた笑いかけて欲しかった。
不安だらけで、また酷い目に遭うかもしれない…でも僕はここにいたい。
「初号機に乗るの?」
説明を終えた綾波さんが、僕に訊いてくる。
恐くても乗って戦わなくちゃならないんだ。
僕の存在価値。僕が僕としていられる理由。
「…うん」

392:evaπ
06/02/09 21:23:21
僕の答えに、綾波さんは「そう」とだけ返した。
しばらくの沈黙。
「それじゃあ60分後…さよなら」
そう言って綾波さんは出ていく。
僕は置かれた食事に、ゆっくりと手をつけた。

二子山の仮設基地に移動すると、葛城さんと赤木博士が今回の作戦を始めた。
使徒を射抜くボジトロンライフルと、使徒の攻撃に耐えるためのシールド。
「砲手はレイ、防御はシンジくんに担当してもらいます」
あくまで指揮官として、命令を伝える葛城さん。
「シンジくん、やっぱりシンクロ率は低下したままね」
赤木博士が僕を見て言う。
シンクロ率…心の問題…
僕は…
「今回の作戦はよりシンクロ率の高い方を優先しました。わかってちょうだい」
気を遣ったのか、葛城さんが説明を追加する。
例えシンクロ率が低くたってエヴァを動かせるなら問題ない。
「はい。大丈夫です」
何故か僕の顔を見て、葛城さんと赤木博士が互いに顔を見会わせた。
なんだろう?僕の顔になにかついているのかな?
「シンジくん、酷い顔よ」
一言、葛城さんが告げた。
「あなた自身のこと、使徒のこと、いろいろあるけど思い詰めてても何もならないわ」
そっか。僕そんなに、酷い顔…してたんだ。
思い詰めてる。確かにそうだと思う。

393:evaπ
06/02/09 21:24:50
「…ごめんなさい」
それ以上、そこにいるのが耐えられなくて、僕はその場から逃げだしてしまった。

更衣室に駆け込むと、僕は床に座り込む。
全身を映す鏡が、僕の目の前にあった。
プラグスーツは体の線を強調する。
女の体なのだと、自覚させられる。
目線を上にあげて顔を見ると、葛城さんや赤木博士の言うように僕はとても酷い顔をしていて…
「ここにいたのね」
ドアが開くと、綾波さんが入ってきた。
「準備に入るよう言われたわ」
「ねぇ…綾波さん」
「なに?」
「僕の顔、そんなに酷い?」
僕の問いかけに、綾波さんは少し考えている様子で。
「わからない。でも、悲しい顔しているわ」
素直な感想に聞こえた。
悲しい顔。心の非(無)い顔。
「あなたは何故、エヴァに乗っているの?」
今度は綾波さんが質問してくる。
改めて、自分ではない他人から問われるこの質問。
「……ここにいられるから、かな」
やっぱりそこになる。
「綾波さんは?」
「…絆、だから」
僕を見て、はっきりとした口調で言った。
「そう…絆」
再確認するように、綾波さんはもう一度その言葉を口に含む。
そして僕をしっかりと見据える。
「みんなとの…そして、あなたとの」

394:evaπ
06/02/09 21:29:00
綾波さんから差し伸ばされた手を取って、僕は立ち上がった。
「時間よ…行きましょ」

第1射、失敗。
使徒とほぼ同時に放たれた加粒子砲に相殺されるようなかたちで、互いに湾曲した光線は命中することはなかった。
零号機が第2射の準備を始める。
でも、使徒はそれより早く加粒子砲を放った。
綾波さんを守らなきゃ…!
零号機の前に出て、加粒子砲を受けとめる。
シールドはみるみる溶けて、段々と熱さが伝わってきた。
溶けて無くなっても、零号機を守らなきゃ…
「ひ…うわあぁぁぁ!!」
シールドが消えて、初号機は加粒子砲を浴びる。
前の時よりも鮮明に感じる灼熱業火のような熱さ。
充填が完了し、零号機がポジトロンライフルを発射した。
使徒は、撃ち抜かれる。
僕の意識は朦朧として、気付くと綾波さんの顔があった。
「碇くん、大丈夫?」
「…うん」
「そう………良かった」
綾波さんのその顔は、とても微かだったけど笑っている気がした。

あの後、赤木博士から、一ヶ月くらい前に起こった零号機の暴走事故の話を聞いた。
零号機から射出されたまだ過熱しているエントリープラグのハッチを、父さんは素手でこじ開けたという。
綾波さんはどうして、父さんがしたことと同じことをしてくれたんだろう。
それが僕との絆…だから?
僕は綾波さんのことを何も知らないし、興味だってなかった。
でも僕と綾波さんの間には、何がある。
そんな気がした。



395:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/09 21:41:36 AoKrcD30
リアルタイムキタコレ。
乙です

396:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/09 21:41:52
ポロリも少し羞恥心がでるだけで覿面にエロくなりますな。
毎日の更新お疲れさま。

397:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/09 23:26:49
ロランとシンジを同じ部屋に閉じ込めてみた


スレリンク(gamerobo板)

398:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/09 23:28:35
最終的には幸せになってほしいけど、原作に基づくならやっぱ鬱展開で終了するのかな・・・

399:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/09 23:44:52
ロランネタは3年間ぐらい自粛してくれんか

400:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/09 23:54:03
何故かこのシンジの事をシンジきゅんと呼べないのは何故

401:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/09 23:57:41
>>400
萌えないから。
でも、たまには良いんじゃない?

402:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 00:56:36
ツンなんだこのシンジは
応援しとるぞ!

403:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 01:08:47
確かにデレの気配もあるなw
三人称なら印象も違ったかな?

404:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 01:50:11
ツンとかデレとかいう前に、自閉症気味なのを脱して正道に戻ってくれることを期待するばかり。
つっても性的トラウマってしばしば一生物になるからなあ。
せめてラストまでにはあの痴漢を殴り飛ばすシンジが見たい。

405:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 02:01:32
そんな暴力をふるう娘になってほしくないのう。

406:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 11:05:56
俺敵には百合ってほしい。
マヤさんとかマヤさんとかマヤさんとか

407:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 11:07:59
マヤしかいねぇw
俺はレイと百合百合するのではないかと予想

408:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 11:49:31
マヤヤは生粋のネコだから(漏れの脳内)難しいかもなー
でも、先輩に命令されちゃったら、初めてのとき自分がされたように、とか無理やりしちゃうかもしれん

レイは…
「体を開かなければエヴァは動かないわ……」
うーむ良いかも

409:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 12:25:25
意表を突いてミサトさんと言う手も

使用前「お…子供を襲うほど飢えてないわよ(「女の子」って言うところだった。危ない危ない)
使用後「ごみ~ん。襲っちゃった♪」

410:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 12:52:56
ここは委員長しかないんじゃないかな。
「男同士の友情とか言っても、あなたやっぱり女の子じゃない……二度と鈴原に近づけない体にしてあげる…・・・」
みたいな。

411:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 21:41:38
女シンジに執着するのはアスカと決まってます!

412:evaπ
06/02/10 21:46:37
   ピンポーンッ ピンポーンッ
いつものように呼び鈴が鳴る。
僕は、しっかりとノブを掴んで、ドアを開いた。
「おはよう」

第7話「アスカ、来日」

制服を着て、通学路を歩いて、学校へ向かう。
それが普通のことなのに、とても懐かしく感じた。
「なんや嬉しいな。久々に顔見れたと思たら、学校行く言うてくれて」
満面の笑みで鈴原くんがそう言ってくれた。
「前に住んでたところは毎日が辛かったけど、今は違う。迎えにきてくれる人達がいるからね」
僕も笑い返す。
今なら、素直に笑える。
「よっしゃ、今日は祝いや!三人で連れション行くで!」
「おい!馬鹿!」
「あ…シンジ、スマン…」
悪気があって言ったわけじゃない。
そんなの、鈴原くんの顔を見ればわかるよ。
相田くんも僕と目があると、優しく笑ってくれる。
「今日は訓練じゃなかったんだな」
「今日はエヴァの弐号機がドイツから来るらしくて、葛城さん…作戦部長の人がエヴァを運んでる国連艦隊に挨拶しに行ってるから」
「弐号機!?国連艦隊!?くぅーッ!なんでお前ついていかなったんだよ!」
相田くん、こういう話好きなのかな?
だからあの時、僕がパイロットだってわかって見る目が変わったのか。

413:evaπ
06/02/10 21:48:28
「アカン、置いてこ」
「そ、そうだね。鈴原くん」
「ちゃうちゃう。トウジでええ。ケンスケならケンスケ。ワシ等もシンジって呼ぶさかい、な」
「うん。わかった」
相田くん…いや、ケンスケを置いて、僕達は歩きだす。
一人で燃えていたケンスケだったけど、すぐに気付いて追いかけてきた。
歩きながら話していると、綾波さんが前を歩いているのに気付いた。
「あ。綾波さん」
「碇くん…おはよう」立ち止まって振り返ると、綾波さんは挨拶してくれた。
「おはよう」
僕も挨拶を返す。
綾波さんはすぐに行ってしまったけど、その表情はどこか暖かみがあった。
「綾波、なんや変わったなぁ」
「いつもなら挨拶なんかしないしな」
不思議そうな顔をしている二人。
でも綾波さんて、たぶんそういう人だと思うよ。
綾波さんの背中と、トウジとケンスケの顔を交互に見て、僕はまた笑った。
新しい生活がやっと今、始まった気がする。

それから数日、弐号機は無事、NERVに届いた。
途中、海で使徒と遭遇して、弐号機は使徒を倒したという。
凄いな…
まだセカンドチルドレンの惣流・アスカ・ラングレーさんとは顔を合わせていない。
どんな子なんだろう。

414:evaπ
06/02/10 21:49:59
……あれ。僕、人のことが気になってる。
こんなこと、前はなかったのに。
「碇くん、どうかしたの?」
学校からの帰り。
帰り道は綾波さんと同じ。
トウジとケンスケがいないから、一緒に帰ることになった。
「なんでもない」
「そう」
同じ歩調で道路を進む。
夕日が暖かく感じる。
しばらくすると、いつも通り建設現場から工事の音が聞こえてきた。
「あーもう!!何よこのエレベーター、おっそいわね!!」
僕達の部屋があるマンション。
その入り口から、工事の音よりも騒がしい声がした。
「だいたいなんで人類を守る天下のエヴァンゲリオンのパイロット様がこんなとこに住まなきゃならないわけ!?」
凄い文句の言いように少し呆気にとられる。
僕と綾波さんは顔を見合わせると、声のする元へ向かった。
「あの、どうかしました?」
「ん?あー!あんた達、ファーストとサード!!」
僕達を指差して、その子はまた声を上げた。
さっきこの子、エヴァのパイロットって言ってたな。
「もしかして…」
「そう…セカンドチルドレンよ」
綾波さんを見ると、僕が訊こうとしていることがわかって、頷いて答えた。
「ふーん、冴えないわね」
辛口だな、この子。

415:evaπ
06/02/10 21:51:24
「あれ?サードは男って聞いたけど何?声変わりしてないわけ?」
…知らないんだ。僕の体のこと。
この子、惣流さんはずいっと僕の前に立つ。
そして、有無を言わさず、僕の胸を掴んだ。
「やっぱり。あんた女じゃない。それってあたしが行く学校の男子の制服でしょ?何してんの?」
不信そうに僕を見る。
僕は、惣流さんの手を払って、そのまま走り出した。
それ以上、そこにいたくなかった。
「なんなのよ…」
「貴女、馬鹿ね」
「なんですってぇ!?」

学校、休んでしまった。
トウジとケンスケには気分が悪いと嘘をつく。
今頃、惣流さんは転校初日の挨拶でもしてるのかな…
家にいるのも辛くなって、なんとなくNERVに来てしまった。
暇潰しの場所にするのはいけないと思うけど、ここを歩き回っていれば簡単に時間が過ぎる。
NERVの通路は、いつも余り人がいない。
通路をただなんとなく歩く。
すると前から職員の人が歩いてきた。
「やぁ、久しぶり」
「え…?」
声をかけられて驚いた。
誰なのかなわからず、顔を見てみる。
……なんで……
なんでこの人がNERVにいるの?
「鈍感だなぁ。偶然二度も同じ痴漢に遭うとか本気で思ってる?」
三度目に遭遇したこの時、あれは全部仕組まれたものだったんだと悟った。



416:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 21:53:09
「人の造りしもの」はカットしちゃいました
好きだった人ごめんなさい

417:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 22:00:38
投下乙っす。
完結目指してカットカットは良心の表れかも。
がんばってね。

418:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 22:20:29
この痴漢はただものじゃない

419:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 22:22:10
長髪で無精ひげでたれ目じゃないかな。

420:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 22:26:05
ちょwそれ加持wwwww

421:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 22:26:07
そんな加持さん嫌だあ。・゚・(ノД`)・゚・。

422:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 23:28:05
URLリンク(moech.net)

何時見てもシンジに見えるんだよね…

423:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 23:32:16
>>422
おにゃのこシンジに見えますな
素晴らしい

424:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 00:30:22
>>421
任務でしかたなくだ。
加治さんは、任務や目的のためであれば人すら殺す覚悟だ。

役得として本気になっていたのは、千歌音ちゃんと同じく公然の秘密だ。

425:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 00:47:39
加持×女シンジだったのかwwww
ちょっと読み直してくる

426:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 00:52:28
セクハラ痴漢が加持………

427:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 00:57:30
更新が待ち遠しいね。
なぜ加持(仮)が猥褻な任務でシンジに近づいたのか。
気になる気になる。

428:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 01:08:30
お父さんの趣味だろ
もちろん全部記録にとってある

429:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 01:15:31
そういえばゲンドウ出てきてないな

430:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 01:26:15
思い切ってカットする方向みたいですな。
出てないキャラ達
マヤヤと先輩
シゲルン
マコチー
委員長
ゲンパパ
冬ムーン

431:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 02:26:00
最初青葉だと思った。加持は原作そのままなら最初はドイツで子守やってるし。
でも、青葉って二次創作だと鬼畜扱いされること多いけど、第一線に抜擢されて多忙かつ命の危険のある職場で働く
普通のエリートさんだよな。ごめん青葉。下の名前も忘れたけど。

432:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 02:33:27
シゲオシゲオ

433:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 02:52:51
青葉シゲオか
>>432


434:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 03:18:31
青葉カワイソス(´・ω・)

435:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 05:11:40
シゲルじゃね?

436:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 07:34:49
シゲヌ?

437:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 08:24:17
タケオじゃね?

438:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 10:14:55
なんだこの流れw
一応子安だぞ覚えてやれよw

439:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 11:43:24
ああ、タケヒトか

440:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 11:45:22
禿しくスレ違い
横道から早く正道へ移動しましょう

441:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 12:17:35
こないだシンコって名前の女に会ったよ
しんじきゅんのほうがかわいかったけど

442:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 13:55:53
すげーwマジでいたwww

443:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 17:20:12
これは女シンジ=シンコの復権のきっかけになるかもしれないね。

444:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 17:39:52
シンコの○ンコを××したい

445:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 18:01:38
漢字で書くとまだマシなんだが
新香、真子、真香

446:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 18:03:52
さらっと流してしまうと444の立場が無いと思うのだが、どうだろうか?

447:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 18:16:12
女の子の名前辞書で検索すると、「シンコ」読みの名前が29件出てくる。
架空も含めてるらしいけど、実際に使われた名前の収集だとか。いるもんだね。
四夢湖ってすげえ。シン子はばあちゃんかな?

448:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 18:19:42
所変わってここは電車。場所は変わってもやられる事は一緒。
満員の中アスカと共に自動ドア付近に立っていると、
「綺麗な脚ね、シンコちゃん」
という声が聞こえて何物かの手がシンコの太股を這う。
「ひゃっ……だ、誰?」
きょ、今日もだ…
シンコは子兎のように身を震わした。恐くて後ろを振り向けない。
そんな彼女の胸をまた別の誰かが揉み始めた。
その手は優しく乳首の周りを焦らすように動く
「あ…イヤ…」
ダメ…感じちゃう…
隣のアスカに助けを求めたいが彼女まで巻き込むのは嫌だった。
僕さえ我慢すればいいんだ…どうせ、いつもの事じゃないか…
「あらぁ、ここがグチョグチョねぇ」
「あぁっ…そこはっ…」
最初の声がしてシンコのワレメを指でなぞる。
ぬちゅ、くちゅ、ぬちゅ
「くぅ…」
スカートの中でモゾモゾと蠢く指。イケないとは思いながらも腰を使ってしまう。
更にもう1人の声が聞こえた。
「あらあら、乳首をこんなに起たせちゃって」
そう言うと乳首をつねった。
きゅっ
「あうっ」
あぁ…もう…

449:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 18:20:51
2人目の声の主は左手で乳首を虐めつつ、右手をスカートの前に突っ込む。
「イヤッ…」
…そこは、だめぇ…
シンコは前を押さえようとするが右手はそれを冷たく押し退ける。
彼女のモノは既に赤くに怒張しており、今にもパンティを裂きそうな勢いだ。
「朝っぱらからこんなに大きくして…節操のないチンポね」
右手がゆっくりとチンポを擦る。
しゅっ、しゅっ、しゅっ
「あぁ…」
…もっと…シテ…
その時最初の声の主が蜜壷に指2本を突っ込んだ
[くぅん…」
くちょくちょくちょ、という音がして激しく中をかき回す。
「あっ…あっ…あっ…」
シンコは両手で手摺に掴まり腰を突き出す格好で必死に陵辱の歓びを耐え忍ぶ。
…ダ、ダメぇ、イッちゃうぅ…
「ねぇ、シンコちゃん、我慢は毒よ」
右耳で囁かれる甘い言葉。
「強情ねぇ」
左耳にもう1つの声。その声の主がシンコの赤く突起した肉芽を揉んだ。
「あぁっ」
どくん、どくん、どくん
熱く白濁した欲望が右手の指と自動ドアに放たれる。
「ふふふ、一杯出したのね」
「またね、シンコちゃん」
そう言うと2人は立ち去った。
シンコは両手を手摺に掴まらせたまま突っ立っていた。
その頬は悔し涙で濡れていた。
…まただ。また汚されちゃったよう…


450:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 18:21:41
「シンコ、朝よ。起きなさい」
「う…ん…」
シンコはアスカの声で目を醒ました。もそもそと体を起こす。
「やっとお目覚めね」
アスカは仕様が無いなというように苦笑している。
「あ、お姉ちゃん、おはよう」
シンコは眠たそうに目を擦った。
「おはよう、ほら早くしないと遅刻よ」
と言ってアスカはシンコを覆う布団を除けた。するとアスカの目の前に妹の一物が。
朝の所為か、若さの力か、シンコのそれはギンギンにいきり立っている。
「きゃっ」
シンコは恥じらいを頬に表し、前を押さえようとするが姉の手が先にそれを握っていた。
「ふふ、朝っぱらから元気ねぇ」
清純な天使から淫蕩な女豹へ。アスカはそれを上下に扱き始めた。
「あっ…や…やめっ…」
姉の手が自分の熱くそそり立ったのを擦る。
カリが皮と擦れる度にシュッシュッといやらしいBGMが流れる。
「涎まで垂らしていやらしい子でちゅね


451:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 18:22:50
ちゅっ
「あう」
アスカの舌がシンコの先の方を虐める。
ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ
「あっ…いい…そこ…あぁ」
右手は優しく肉棒に添えて表面を軽く触るだけ。
そのもどかしさがシンコの体をよがらせた。
そしてふさふさとした淫毛の奥の蜜壷も…
「んんっ、もうサイコー」
アスカは嬉しそうにシンコの肉棒を丸ごと口に含んだ。
がぽっ、じゅぽじゅぽじゅぽ、がぽっ、じゅぽじゅぽじゅぽ
「あぁっ…あぁっ…あぁっ…」
吸い込まれそうなバキュームフェラにシンコは気が遠くなる。
ふと下を見ると美味しそうに自分のモノを『喰う』姉の姿。
「お…お姉ちゃん…僕…もう…」
「ふふふ、どうしたの?」
アスカが上目遣いに悪戯っぽくこちらを見る。
その手の動きが少女の理性を狂わせる。
「我慢出来ない…」
「ふふっ、一体何が我慢できないの?」
「ぼ、僕のオマンコを虐めて下さいっ」


452:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 18:24:31
194 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] :03/06/15 15:56 ID:???
「よく言えたわね、お望み通り虐めてあげる」
アスカはシンコの脚を持ち上げマンぐり返しにした。
そこはもう樹液でじゅくじゅく濡れており、見る者の征服欲をそそった。
アスカは目を輝かせ、御馳走を貪ろうとしたその時、
「もうっ、お姉ちゃん達何やってんのよ!」
という声がシンコの部屋の入り口から聞こえた。
アスカはことを中断し、そちらに目を向けた。声の主は末っ子のレイだった。
シンコは妹に痴態を見られたことで顔を赤らめた。
「覗き見なんて下品よ、レイ」
とアスカは強い調子で言った。
「それより早くしないとマジで遅刻しちゃうよ。」
とレイは言いながらアスカの傍らでもぞもぞと着替えているシンコを見た。
勃起した肉棒が小さなパンティに入らず苦労しているらしい。
「それにシンコお姉ちゃんをヤル時は2人でって決めてたでしょ?」
「バーカ、約束なんてモノは破る為にあんのよ」
そう言うとアスカは小柄なレイの頭をポンと叩いて1階に降りた。
「ご、ご免ね、レイ、朝御飯すぐ作るから」
とシンコはやっとの思いでセーラー服に着替えるとアスカに続こうとした。
するとシンコのスカートの裾をレイがクイクイと引っ張る。
「どうしたの?」
とシンコが尋ねるとレイは背筋がゾクッとする程の薄笑いを浮かべて言った。
「学校から帰って来たら、私にも…」
「え、ええ…分かったわ…」
まだ小4なのに何故こんなに迫力が有るのかとシンコは戦慄しながら思った。


453:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 18:25:52
所変わってここは電車。場所は変わってもやられる事は一緒。
満員の中アスカと共に自動ドア付近に立っていると、
「綺麗な脚ね、シンコちゃん」
という声が聞こえて何物かの手がシンコの太股を這う。
「ひゃっ……だ、誰?」
きょ、今日もだ…
シンコは子兎のように身を震わした。恐くて後ろを振り向けない。
そんな彼女の胸をまた別の誰かが揉み始めた。
その手は優しく乳首の周りを焦らすように動く
「あ…イヤ…」
ダメ…感じちゃう…
隣のアスカに助けを求めたいが彼女まで巻き込むのは嫌だった。
僕さえ我慢すればいいんだ…どうせ、いつもの事じゃないか…
「あらぁ、ここがグチョグチョねぇ」
「あぁっ…そこはっ…」
最初の声がしてシンコのワレメを指でなぞる。
ぬちゅ、くちゅ、ぬちゅ
「くぅ…」
スカートの中でモゾモゾと蠢く指。イケないとは思いながらも腰を使ってしまう。
更にもう1人の声が聞こえた。
「あらあら、乳首をこんなに起たせちゃって」
そう言うと乳首をつねった。
きゅっ
「あうっ」
あぁ…もう…


454:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 18:27:12
196 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] :03/06/15 15:58 ID:???
2人目の声の主は左手で乳首を虐めつつ、右手をスカートの前に突っ込む。
「イヤッ…」
…そこは、だめぇ…
シンコは前を押さえようとするが右手はそれを冷たく押し退ける。
彼女のモノは既に赤くに怒張しており、今にもパンティを裂きそうな勢いだ。
「朝っぱらからこんなに大きくして…節操のないチンポね」
右手がゆっくりとチンポを擦る。
しゅっ、しゅっ、しゅっ
「あぁ…」
…もっと…シテ…
その時最初の声の主が蜜壷に指2本を突っ込んだ
[くぅん…」
くちょくちょくちょ、という音がして激しく中をかき回す。
「あっ…あっ…あっ…」
シンコは両手で手摺に掴まり腰を突き出す格好で必死に陵辱の歓びを耐え忍ぶ。
…ダ、ダメぇ、イッちゃうぅ…
「ねぇ、シンコちゃん、我慢は毒よ」
右耳で囁かれる甘い言葉。
「強情ねぇ」
左耳にもう1つの声。その声の主がシンコの赤く突起した肉芽を揉んだ。
「あぁっ」
どくん、どくん、どくん
熱く白濁した欲望が右手の指と自動ドアに放たれる。
「ふふふ、一杯出したのね」
「またね、シンコちゃん」
そう言うと2人は立ち去った。
シンコは両手を手摺に掴まらせたまま突っ立っていた。
その頬は悔し涙で濡れていた。
…まただ。また汚されちゃったよう…


455:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 18:28:17
197 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] :03/06/15 15:59 ID:???
電車が目的の駅へ着いた頃には涙も枯れていたがアスカが見当たらない。
「アスカぁ…またなのぉ?」
最近アスカの様子がおかしい。気が付くと雲隠れしている。
鈍感なシンコも流石に気付き1度尋ねた事があったのだが…
「駅に着く頃に丁度お腹が痛くなって大急ぎで学校に走って行ってるのよ!
レディにそんな事聞くなんて失礼だわっ!」
「じゃ、じゃあ、駅のトイレを使えば?」
「あたしにあんな汚いトイレを使えっての?」
その時のアスカの言葉を丸のまま信じてしまい
(ボケボケシンちゃんの面目躍如である)、それっきりだ。


456:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 18:30:02
女だったらスレに小説来てるー。
貞本シンジ風にちょっとひねくれた感じのが。

457:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 18:30:06
198 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] :03/06/15 16:00 ID:???
その頃駅の裏ではアスカが2人の女性と話していた。
2人の内1人は黒いストレートロングの髪に
体の線のハッキリ分かる黒いワンピース。
それに赤いジャケットを着込んでいる。
もう1人は短い金髪に青く体の線がハッキリ分かるワンピース。
2人には共通点が1つある。恐ろしく美人だ。
「アスカ、毎朝悪いわね」
黒い髪の女性がお金を渡しながらいった。
「いいのよミサト、こっちこそ稼がせて貰ってるんだから」
「あら、アスカにしては謙虚な発言ね」
金髪の女性が口を挟んだ。
彼女は手に着いた白い液体を旨そうに舐っている。
「アスカにしては、とはどういう事よぉ」
アスカが口をとがらし突っかかる。
「まぁまぁ、リツコ。アスカも落ち着いて」
ミサトが止めに入る。
「ご免ご免、ちょっとからかいたくなったのよ」
リツコがアスカに謝る。
「はい、じゃあこれが『見物人』の分よ」
ミサトがアスカに札束を渡す。
「これで全部ね」
と言ってアスカは札束を財布にしまった。
「じゃあね」
アスカは2人に手を振るとそそくさとその場を去った。
「いい商売するわねぇ」
完全にアスカが見えなくなってからミサトが呟いた。
「さぁ、私達も行きましょう」
リツコがボウッとしているミサトを促してアスカの後を追った。


458:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 18:31:14
おお、名作の復刻だ。
これってどこのスレだったけ?

459:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 18:32:07
199 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] :03/06/15 16:00 ID:???
1時間目の授業は水泳だった。そうなると俄然人気の出るのがシンコである。
発育途上の幼い胸、細いウェスト、そしてそれらの女性的要素とは対照的に
水着の上に異様なぐらい盛上がっている巨大なチンポ。
それが紺の女子用スクール水着を着て来た時はプールサイドから溜息が漏れた。
「あ、アスカぁ、恥ずかしぃよぉ」
自分の股間にぶつけられる無遠慮な視線。
シンコはたまらず股間を押さえ、モジモジした。
「もうっ、毎年の事でしょ、我慢なさいっ」
そうは言いながらもアスカはムラムラと沸き上がる劣情を抑えられなかった。
こいつって本当にイイモノ持ってるわねぇ。ゴクリ、と唾を飲み込む。
あぁ、もうダメ。我慢出来ない。
アスカはシンコの前にしゃがんで股間を抑えているシンコの手に触れた。
「ほら、その手をどけなさい」
「や、やだよ、恥ずかしい」
「いいから、ほら」
アスカは肉欲に瞳をギラつかせて言った。
やだ。アスカの顔、いつもと違う。
その時アスカに遅れてなるものか、と他の女生徒も近づいてきた。
「ねぇシンコちゃん、泳げないんでしょ?教えてあげる」
「大丈夫。シンコちゃんならきっと出来るわ」
皆顔こそ優しいが目当てはシンコの見事なモノである。


200 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[0] :03/06/15 16:01 ID:???
>>101-102の完全版。後は無し


460:evaπ
06/02/11 21:29:00
目の前の人物が何故ここにいるのか。
そして何をされるのか。
電車の中じゃないのに、あの時の恐怖が蘇る。

第8話「瞬間、心、重ねて」

「驚いた?まぁ無理もないか」
あっけらかんとしてこの人は言った。
足がガクガクしている。
「大丈夫大丈夫。君のこと気に入ってるからって、いくらなんでも勤め先で変なことはしないから」
近付いて、クイッと顎を掴まれた。
舐め回すような瞳。
「や、やめて…ください」
「だから何もしないってぇ」
信じられない。
逃げたい。でも、足が動かない。
誰が。誰か助けて…!
「そこでなにやってんの?」
声がした。
顎から手が離れる。
「加持さんじゃないっすか~」
「駄目でしょ尾張くん。保安諜報部が担当のチルドレンに接触しちゃあ」
「偶然すよ偶然」
軽く笑って、尾張と呼ばれた人はそそくさとその場を後にした。
解放されて、力がどっと抜ける。
「おっと。大丈夫かい?」
倒れそうになった体を、加持と呼ばれたこの人が支えてくれた。
ゆっくりと体を引き離すと、頭を下げる。
「あ…すみません」
「貧血か?チルドレンは体が資本だぞ、碇シンジくん」
「僕のこと、知ってるんですか?」

461:evaπ
06/02/11 21:30:36
「まぁこの世界じゃ有名だからね。訓練もなしにエヴァを動かしたって」
この人からは、あの人みたいに嫌な感じはしない。
さっきまであんなに恐かったのに、今は安心している。
次に来るときは、誰かと一緒にいよう。
一人は、恐くて恐くて仕方がない。

保安諜報部。僕達チルドレンを監視し、時にはボディガードのような役目を果たしてくれる。
常に側にいる存在。
だからあの人は、僕を…
「シンジ?シンジ!」
「…え?」
「どないしたんや?もう授業終わっとるで」
トウジの声で我に返る。
「ぼーっとしよってからに。あのツンケンした転校生が呼んどるで」
振り返ると、教室のドアのところに惣流さんが立っていた。
僕は惣流さんの元に向かう。
「ちょっといい?」
「うん。大丈夫だけど」
「話したいことがあるの。ついてきて」
返答を聞かず、勝手に惣流さんは行ってしまう。
後に続こうとしたら、綾波さんが顔を出した。
「私も行くわ」
「え…なんで?」
「彼女に変なこと言われたら、困るもの」
なんで、綾波さんが困るんだろう?

屋上に着いて、惣流さんはこちらを向いた。
「この前は、何も知らないで傷付けるようなこと言って……ごめんなさい」

462:evaπ
06/02/11 21:32:09
そう言って、惣流さんは勢いよく頭を下げる。
でもすぐに顔を上げ、僕を指差した。
「でもサード!原因はあんたにもあるんじゃない?誤解されるようなことしてるんじゃないの?」
スバスバと物を言ってくる。
この子にこんなこと、言われる筋合いなんてない。
「僕はそんなこと……してない!」
「どーかしらね。本人に自覚がないってだけかも」
馬鹿にするように僕を笑う。
嫌だ…この感じ。
耐えられなくて、逃げたくて、屋上を出ようとしたその時、僕達3人の携帯が一斉に鳴った。

使徒が海岸線に現れる。
零号機と弐号機がその迎撃に向かう。
僕は、NERVに居残り。
「またシンクロ率低下、か」
誰にも聞こえないくらいの声で呟く。
更衣室に一人でいるのが恐くて、葛城さん達と一緒にいることにした。
「一時は持ち直したのにね」
「肝心な時に出撃できないのなら意味が無いわ」
こちらを見て、葛城さんと赤木博士がひそひそと話している。
微かに声が聞こえて、僕はここにいられなくなるんじゃないだろうかという不安に包まれる。
僕のせいじゃないのに…
『原因はあんたにもあるんじゃない?』
…そうなのかな。
今までのことも、痴漢も、シンクロ率の低下も、全部。

463:evaπ
06/02/11 21:33:22


結局、使徒は倒せなくて、N2爆雷を使って一旦の足止め。
分裂した二体の使徒を倒すため、使徒がまた動き出すぎりぎりまで綾波さんと惣流さんの特訓が始まった。
使徒は同時に倒さなきゃならなくて、コンビネーションを高めなくちゃいけないらしい。
二人は、葛城さんのマンションで特訓を始める。
僕も同行した。
あのマンションで知っているのは二人だけだし、他に誰が住んでいるのかなんて知らない。
誰かといなくちゃ不安でどうしようもなくなってしまった。
「なにこの汚い部屋!!」
「…酷いわ」
「ぼ、僕が片付けるから、二人は特訓の準備して」
「悪いわねシンジくん。2週間前掃除したばっかりなんだけどね~…」
ビールの空き缶やコンビニ弁当、ゴミの入った袋。
とてもこんなところで何かできるとは思えなかった。
僕は片付けを始め、葛城さんはツイスターゲームのシートを敷いていく。
「曲に合わせて二人で同じ場所の色を叩いていく。それを完璧にユニゾンさせるのよ」
綾波さんと惣流さんはシートの上に立って、特訓を開始する。
僕は横目でそれを見ながら、ゴミを片付けていった。
片付けを続けていると、トテトテと何かが歩いてくる。
「クアッ」

464:evaπ
06/02/11 21:34:27
「ペンギン…?」
「うちで買ってる温泉ペンギンのペンペンよ。仲良くしてあげてね」
ウインクして、葛城さんが言った。
僕は笑って、ペンペンの頭を撫でる。
誰かといるのは、やっぱり楽しい。
トウジやケンスケといる時や、綾波さんと帰る時、そして今。
僕は葛城さんの元に向かう。
「ごめんなさい」
「ど、どうしたのよ?」
「やっぱり独りじゃ生きられない。今ならそれがわかります」
「…そう」
葛城さんは笑って、僕の頭をぽんぽんと叩いた。
「シンジくんもやってみる?シンクロ率さえ低くなかったら、もしかしたら二人のどっちかだったかもしれないし」
そう勧められると、ちょっとやりたくなって…
「いいわよ、一回ぐらい」
「まだ時間はあるから構わないわ」
二人も良いと言ってくれたから、交互に交代して二回やれることになった。
ちょっと、どきどきわくわくしてる。
結局、綾波さんとも惣流さんとも全然合わせることができなかったけど。
でも、凄く楽しかった。

決戦の日、弐号機と零号機のユニゾンは完璧だった。
僕達が見守る中、使徒は無事殲滅された。



465:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 21:35:46
痴漢が誰か色々と予想していただいて恐縮です
それなのになんの脈絡もないオリジナルキャラでなんか申し訳ないです……

466:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 21:44:23
いや、勝手に予想してただけですし・・・投下お疲れ様です。

しかし、尾張さんは、いつもシンジといっしょで妬けちゃいますな。

467:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 21:48:16
尾張さん、実はこのスレの住人

468:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 21:55:33
あれは、あれは俺だー!!

シンジ専用の痴漢で職業ストーカー・・・素敵ですな

469:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 22:05:01
後半の楽しんでるシンジが痛々しいな
シンクロ率なんで低いのかわかってると余計

470:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 22:15:23
尾張さん
悪役なんだかそうでもないのか、展開次第で分からんね。

471:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 00:20:22
理性ではわかる、わかるんだが
どうも煮えきらず逃げ腰のシンジが歯がゆくてしょうがない。
最近フルメタルパニックの読みすぎかもしれないが。

472:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 00:30:07
職業軍人の宗介と比べられたら誰だって煮えきらない逃げ腰だぞ

473:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 02:03:23
まあ、自殺しようとする女の子を前にして
「勝手に死ぬのはその女の責任だ」「お前が自殺する前に射殺する」と言い切れる男だからなあ。
でも、加持なりアスカなりが助け舟を出さないことには
EoEを待つまでもなくシンジは精神を病むなw

474:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 02:28:33
そこでスレ住人代表の尾張さん登場ですよ

475:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 02:28:36
改めてシンジきゅんの沿革(本編)みてみると可哀想すぎだよな
おかん死んで外道に育児放棄されて居候宿の人たちからも上辺育児だけで
いきなり危険都市に呼び出されてエヴァに乗させられて極地のデッドオアアライブ体験させられて
大人のエゴに苛まれて人間関係破綻してやすらぎを見出せたカヲルを自らの手で殺さざるを得なくて
これで精神障害にならねえほうがおかしいよ。
アメリカで衛兵が一度や二度戦地に行ったぐらいで精神に何らかの影響が出て社会復帰できない人まで居るって話も聞いた事あるし

476:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 02:33:33
新兵がよくかかる病気にもならなかったしな

477:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 04:22:54
むしろ、昨今の軍人アニメのキャラの方が、スーパーシンジ並みの精神力の持ち主って事か・・・

478:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 06:00:14
アムロは新兵のよくかかる病気になったし、兜甲児や剣鉄也ですら
恐怖に震え上がるシーンがあったりするものなぁ。

479:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 09:40:26
加持でなかった事に密かに安心

480:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 10:17:12
加持は話の軌道修正してくれる職人に優しいお兄さんですよ

481:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 10:49:59
>居候宿の人たちからも上辺育児だけで
それは漫画版の独自設定

482:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 12:14:52
ま、暖かい養父と優しい養母から厳しくも暖かい、たっぷりの愛情を受けて
きちんとした躾を受けながら至極真っ当にのびのびと育ってたら、TV版のあの内気な性格にはならん罠。

つっても、初期のシンジは表情も豊かだしきちんと人と打ち解けられるし、行動力もあれば優しいところもある
ごく普通の性格のようだが。

483:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 12:20:28
個人的には、ディラックの海に落ちる前と後で別人化したような気がする…

484:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 12:39:09
>>482
身内じゃなく、「先生」だからな。
その仮定はあたらんだろ。

485:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 14:03:15
>>483
あの時、アスカのいう所の「使徒に犯された」のかもしれんね。

486:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 15:27:37
彼は監督の深淵を覗いてしまったんだよ……

ところで倒錯スレ住人的にはバレンタインはどんな展開が好み?

487:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 15:31:48
なんせ女の子といっても男の子でもあるシンジきゅんであるからして、定番パターンだけでもおそろしい数になりますな。

488:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 15:32:38
全員に豪華な義理チョコあげて偉いことに

489:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 16:11:00
そしてそれを上回るほどもらって、帰りの方が荷物が多いのか。

490:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 16:26:55
>>486
では、TSシンジきゅんでこんな展開を・・・

舞台はアフターEOEでうやむやの内に平和
             ↓
チルドレンの同僚に頼まれて一緒にチョコ作り、ついでに自分も作る
             ↓
同僚に誰に渡すか聞いても教えてくれない
             ↓
翌日、委員長がトウジにチョコを渡す正しいバレンタインを目撃
             ↓
自分がチョコ渡す構図が(女→女、男→男)にしかならないので自己嫌悪
             ↓
放課後、学校からさっさと逃げ出して一人でチョコを食べる
あまりの苦さに、加持なりゲンパパなりが無理に食べるところを想像してニヤニヤ
              ↓
そこに観察者型キャラのカヲルなりケンスケなりが登場して、失敗作で苦いけど食べてみる?とおすそ分け
              ↓
観察者、チョコを味わうと、家に早く帰ったら?と諭す
              ↓
家に帰ってみると甘いチョコが待っていましたとさ

491:evaπ
06/02/12 19:58:15
毎年、この時期が一番嫌いだ。
みんなのうきうきとした顔にあわせて、愛想笑いする。
うきうきしてるみんなも嫌になるし、嘘で笑ってる自分も嫌いだ。

第9話「マグマダイバー」

召集を受けた僕達は、葛城さんからの言葉に各々の心情を抱えていた。
「ええー!?チルドレンは修学旅行に行っちゃ駄目!?」
惣流さんが凄い残念そうに声を上げる。
「そ」
「どうして?」
「戦闘待機だから」
「そんなの聞いてないわよ」
「さっき、作戦部で決定したんだもの」
「誰が許可したのよ!」
「作戦部長の私が許可したの」
葛城さんと惣流さんとで、そんなやりとりが続く。
かなり怒っている惣流さんには悪いけど、僕は安心していた。
「まあ、気持ちはわかるけど、使徒が来るかもしれないでしょ?だから待機なの」
「いつもいつも待機待機待機待機!!たまには敵の居場所を突き止めて攻めに行ったらどうなのよ!!」
「それが出来ればやってるわよ。まあ、三人ともこれを良い機会だと思わなきゃ」
そう言って葛城さんは何かを取り出して、僕達に見せ付ける。
「クラスのみんなが修学旅行に行っている間、少しは勉強が出来るでしょ?」
それはノートやらファイルやら、スポーツウェアやら色々。

492:evaπ
06/02/12 19:59:39
「レイは特に問題なし。でも予習復習はしっかりね」
綾波さんには、言う通り予習用と復習用の教材が渡された。
「シンジくんも問題ないけど、体育に出てないぶん運動不足よ」
僕にはスポーツウェア。
「アスカは日本語の読み書き!これが一番の問題だわ…」
そして惣流さんには、ずっしりと重そうな本の数々…

修学旅行に行けない配慮か、僕達3人にNERVのプールを貸し切ってくれた。
この数日間はここで修学旅行気分を満喫してね♪なんて葛城さんの声が聞こえてきそうだ。
綾波さんは葛城さんから渡された教材を手早く片付け、もうプールで泳いでいる。
「あ~もう!やめやめ!!」
叫んで、惣流さんは上着を脱いで水着姿になる。
そして、プールに飛び込んだ。
僕はウォーキングマシンで走りっぱなし。
「ねぇ、あんたはプールに入らないのー?」
不思議そうな顔をして、惣流さんが訊いてきた。
なんで…か。
「…人に体を見られるのが、嫌だから」
躊躇ったけど、素直に答える。
この前の馬鹿にしたような態度じゃなくて、真剣な眼差しをぶつけてくるこの子には、隠せない気がした。
この体は、もう誰にも見せられない。
この体であることは男じゃないんだって気付いた時から…

493:evaπ
06/02/12 20:01:08
だから体育の着替えも、プールも、修学旅行も、嫌だった。
「ふーん…」
惣流さんは泳いでいってしまう。
僕はまた、走り始めた。

僕の気持ちとは別に修学旅行に行かなくて正解だったと思う。
浅間山で使徒が確認された。
まださなぎの状態で、羽化をするまえに回収するのが目的。
火山に潜るのは弐号機。
エヴァ以外での回収も行われたけど、失敗に終わったそうだ。
初号機と零号機は、地上でバックアップ。
耐熱装備を纏った弐号機がマグマの中に入っていく。
深く深く潜っていくと、とうとう安全限界震度を突破してしまった。
やっとのことで弐号機は使徒を捕獲。でも、上昇しようとする途端、羽化が始まった。
目的が使徒殲滅に切り変わる。
ナイフでは歯が立たない。
弐号機は冷却液のパイプを切り裂いて、使徒の口に突っ込んだ。
こうして、使徒は倒された。

その後、僕達は温泉に入れることになった。
プールだけじゃ物足りないだろうと、浅間山の麓の旅館を貸し切って、行けなかった修学旅行の代わり。
僕は一人、男湯に浸っていた。
「あー…気持ちいい…」
旅行って、こんな感じなのかな。
体も男だったら、トウジやケンスケ達と露天風呂で騒いで、夜は枕投げしたり…

494:evaπ
06/02/12 20:04:01
できるのにな。
「やっほー、シンジく~ん」
「サード、入るわよ」
「…旅行は、みんなで楽しむものだわ」
ガラッとガラス戸を引いて、葛城さん達がやってくる。
「えっ!?ちょっと、ここ男湯だよ!」
「あんたしかいないのに男湯も女湯もないでしょ」
むにゅっと、また有無を言わさず、惣流さんが僕の胸を掴んできた。
「あたし達と同じものが付いてるのに、あんた見たって何も思わないわよ」
「や、やめてよ!」
「あれ?前より大きくなった?」
「知らないよっ!!」
惣流さんの手を振り払って、僕は温泉を出ようとお湯を足で掻きわける。
「まぁまぁシンジくん。これは一種のハーレムだと思うのよん」
でも葛城さんに制止されてしまう。
…酔ってるのかな?
仕方なくまた温泉に沈むと、葛城さんのお腹にある大きな傷に気付いた。
「葛城さん、これ…」
「ん?ああ、これね。…セカンドインパクトの時、ちょっちね」
そう言うだけで、葛城さんは黙ってしまった。
惣流さんは葛城さんを尻目に、口を開く。
「知ってるんでしょ。私のことも、サードのことも、チルドレンはみんな」
問いただすような言葉と、睨むその瞳。
「ま、仕事だからね。お互いもう昔のことだもの。気にすることないわ…なんて言えないか」
流すようなおちゃらけた言い方だけど、葛城さんの顔は落ち着いてて、
「でも独りで抱え込むのはだけはやめなさい。今は、聞いてくれる人がいるんだから」
優しく笑って、葛城さんはそう言った。



495:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 20:45:30
女だらけの混浴キタ━(゚∀゚)━ッ!!
しかし尾張さんとの男同士の裸の付き合いのチャンスでもあったな罠

ウジウジの方向が外に向かうとカワええね。前回ぐらいからね。
雨の日にまとわりつく子犬状態?

496:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 23:10:59
尾張人気だな

497:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 23:28:37
尾張人気の理由がわからない…

498:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 23:30:25
エロいから
なんでわからないかな

499:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 23:36:58
まあ、尾張は覗いてるんだけどな。最新の諜報機材を使って。

500:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 23:39:55
シンジだけを見つめてる尾張さん
もう、他の誰も目に入らない……

501:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 23:44:14
つまり、LOSの顕現?

502:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 23:47:07
愛とかは無いから、LOSは違うんじゃね?

503:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 23:54:06
じゃあOSシンジきゅんか

504:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 00:17:31
そんなOperating Systemなシンジきゅんは

…いいジャマイカ。

505:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 00:18:42
はっはっは
こいつめ

506:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 00:23:19
アホだw

507:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 00:47:15
現実にいたらと思うと怖くてちょっと好きになれないな。
覚えた能力と職権を乱用して抵抗できない女をいたぶりまくり。
同居してた従兄にレイプされそうになって家を飛び出した経験があるだけにちょっと。

508:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 00:51:30
Σ(゚д゚;)

509:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 00:53:05
好きとか嫌いとかじゃないんだ
お色気担当で目立っているのが重要なんだ

510:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 00:57:04
アスカ乳揉み、再来
しかも「むにゅ」の擬音付き
出てない尾張よりこっちだろw

511:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 01:00:22
アスカには一話一揉み(身体測定をかねる)を目指してガンバって欲しいよね。

512:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 01:05:04
ユイが産んだのが女スレにも連載きてたっ(゚∀゚)
時々盛り返すね、このジャンル
お兄さんは嬉しいよ

513:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 01:08:35
最近はどのスレもSSに活気があって嬉しいな
各職人さんGJ!!

514:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 01:08:37
俺はdat落ちが心配な単発重複スレでやるより、こっちで連載してほしかったよ。
どうもレスつけにくくていかん。

515:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 01:11:04
こっち来てもらえ

516:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 01:16:07
>>515
それが、もう400レス近くてな。
このまま向こうのスレが成立するなら女シンジと女装TSシンジでスレの再分割ということになるかもな。

517:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 01:40:53
再分割しても昔のように片方がdat落ちする予感
それはいやだ

518:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 01:52:41
ほっとけば落ちると思ってたんだけどな。 
今更誘導かけるのもどんなもんかね。

519:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 02:22:54
女シンジスレフタナリアスカスレに救済の手を・・・

520:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 02:23:36
あっちが終わりそうになった時にこっちと融合させればいい

521:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 02:29:11
>>519
カプ専用でスレ建てたくなるのもわかるけど、単発スレは職人さんがいなくなった時点で存続は無理なんだよ。
過去ログも見にくくなるから控えて欲しいんだけどね、

>>520
あっちのスレ見てきたけど、明らかにこっちの住人もいるし、誰も誘導をかけとらん。
女シンジスレがdat落ちしたのを忘れたか、好きで分裂させたか……
むこうのスレ単独の住人もいるだろう、し向こうの意向も重要かと。

522:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 11:51:00
100:名無しが氏んでも代わりはいるもの :2005/12/08(木) 20:59:10 ID:F8N4Q5ly
このスレにはマトモなものだけをお願いする。
糞は倒錯の方でよろ。

女装美少年スレにて。
なにこれ?重複スレで偉そうに。

523:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 12:13:35
単独シチュのスレが乱立してたのか……
まあ、このスレさえしっかり残ってれば、乱立したスレが多少dat落ちしても平気かもしれんね
単独スレのほうが投下しやすいかもしれない品

524:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 12:34:34
最近はTS系スレに限らず乱立てが多杉
いちいち回るのが面倒
…面倒でも見るんだけどね

525:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 16:42:54
つ 専ブラ

526:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 20:40:14
個別シチュはあった方がいいと思う派
本スレとかで自分のツボじゃないssが投下されて一色にされてると
投下しにくいしコアな話されてもスルーされるかもしれないというので書き込みもしにくいような

527:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 20:56:14
話は良くわかるんだけどね。
今まで乱立しては消えていった個別シチュの数や本スレや、このスレですら危なかった状況を考えると……
女シンジスレだけでも初代だけじゃないんだよね。

どんなコアなネタでも受け入れられる度量の深さはスレに欲しいね。

528:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/13 20:56:20
まぁ、分からないでもないけど。
でも、ここには自分に合わない話題があってもスルーする暗黙のルールがあると思ってた。
色んな恰好を持つ人が集まってるしさ
いちいちツッコんでたらキリないし

529:evaπ
06/02/13 21:41:18
暗い場所は怖い。
でも、僕の体は、映らない。

第10話「静止した闇の中で」

何事もなく過ぎ去る日々を、僕は気にしないふりをして過ごしていく。
みんなと共に笑いあって、でもいつも背中を気にしていた。
一人は嫌で、誰かといなくちゃ落ち着かない。
「碇くん、くっつきすぎだと思うわ」
「あ…ごめん」
「なぁに?あやしー」
NERVに向かう途中、そんな会話も日常茶飯事。
トウジとかケンスケとか洞木さんとか。
誰彼構わずくっついてるから変な噂も立ってしまった。
でも…一度目も二度目も、一人になったから狙われた。
聞いてくれる人がいる。確かにそれは良いことだけど。
こんなこと、誰にも話せない。
悲しくなるだけの慰めは、要らない。
そうこうしている内にNERVに着いた。
惣流さんがIDカードをリーダーに差す。
でも、ゲートは開かない。
「なによこれぇ!開かないじゃない!」
「私のも…駄目だわ」
「カードの更新切れじゃないよね。この前やったばかりだし」
仕方なく僕達は、重いゲートを手動で開けて中に入ることにした。
手動用のレバーを回していると、遠くから何か音が近付いてくる。
『ただいま使徒が接近中。繰り返します、ただいま使徒が接近中…』

530:evaπ
06/02/13 21:42:59
僕達は顔を見合わせた。
もしかしてNERVがこんななのも、使徒の仕業?
ゲートが開かれると、中は真っ暗だった。
「ナニコレ?」
「停電?」
「停電ならすぐ予備電源に切り変わるはず」
そう言って、綾波さんは入っていく。
「ちょっと待ちなさいよ、ファースト!」
「使徒が来ているなら、急いだ方がいいわ」
暗闇を進んでいく綾波さんに、僕と惣流さんはついていった。

「サード、お尻こっちに寄せないでよ!」
「惣流さんこそ、また胸…」
「暗くてどこに手を置いていいかわかんないの!」
「…うるさいわ」
離れ離れにならないために、密着して通路を歩く。
空調もきいていないのか、熱が篭って蒸し暑い。
「暑いわね…」
「…うん」
「もうすぐのはずよ」綾波さんの言葉通り、段々とざわめく人の声が聞こえてくる。
到着して早々、みんなが驚いた顔をしてこちらを見る。
「エヴァは?使徒が来てるんでしょ!?」
「司令達のお陰で、人力だけど無事にスタンバイ完了よ」
アスカの問いかけに赤木博士が答えた。
そういえば、葛城さんがいない…
でもそんなこと気にとめている間もなく、僕達はそのままケイジに降りて、エヴァに向かう。
途中、父さんと擦れ違った。

531:evaπ
06/02/13 21:44:25
お礼を言おうとしたのに、素通りされてしまった。

エントリープラグに入り、準備が整う。
リフトは動かない。
地上にはまた自力でいくしかない。
僕達は地上への経路をひたすら進む。
そして、使徒の放つ液体が見えた。
それは溶解液らしくて僕達は出るに出れない状態。
「ファースト、サード、ここはコンビネーションでいくのよ」
惣流さんが言った。
「作戦はあるわ。ここにとどまる機体がディフェンス。ATフィールドを中和しつつ、溶解液からオフェンスを守る」
こういうことにすぐ対応できて、頭の回る惣流さんは凄いな。
「バックアップはオフェンスを落ちないように受け止めて、オフェンスはライフルの一斉射にて、目標を破壊」
この作戦、僕達が拒む理由はない。
他にいい倒し方、僕にはわからないし、綾波さんも黙っているけど受け入れているみたい。
「ディフェンスはやってあげる。サードがオフェンス。ファーストがバックアップ。いいわね!」

使徒を倒しても、まだ電力は回復しない。
更衣室も暗くて、綾波さんも惣流さんもいないから、不安になる。
ロッカーを開いて、代えの着替えを取り出す。
プラグスーツを着てる暇なんて無かったし、制服がびしょ濡れだ。

532:evaπ
06/02/13 21:45:53
一つ一つボタンを外してYシャツと中のシャツを脱いで、体を拭くと上着を着る。
次はズボンだ。
   ピチャ
ズボンを脱いだら、何か音がした。
足に水が付いてるような感じ。
なんだろう、LCLかな。
トランクスを脱ぐ。
   ピチャ
まただ。
気にしないでタオルで体を拭いていると、やっと明かりがついていく。
ふと、タオルに目がいった。
…血だ。
血がついてる。
どこか切ったのかと、慌てて鏡を見ようとしたその時…僕は異常に気付いた。
どこも切れてなんかない。
血は足を伝って…………
小学生の時、男子だけじゃなくて女子の保健の授業にも呼ばれたこと、よく覚えてる。
その時言われたこと、何故かはっきりと思い出せた。
「セード、着替え終わったぁ?あたし達は帰っていいってー」
外で惣流さんの声が聞こえた。
ハッとして、僕は急いで床のLCLと血が混ざって濡れたそれを拭き取るとスボンを穿いた。
血のついたタオルや諸々を隠すように抱えて、僕は更衣室を出る。
「ちょっと!サード!!」
惣流さんを突き飛ばして、僕は無我夢中で逃げ帰った。




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