06/10/24 22:44:42
寒かった。いや、まだ寒い。
この前までいい天気だったのに。これが『女心と秋の空』って奴なのか。
せっかく秋物を新調して喜んでいたのに、
慌ててクローゼットの奥から、冬服を引っ張り出さなければならなかった。
しかも虫に食われて穴開いてるし。
学校では、挨拶代わりに「今日寒いよねー」が流行っていた。
私も流行に便乗して碇君相手に言ってみたら、意外にも寒くないらしい。
どうやら灯油を近くのガソリンスタンドまで歩いて買いに行ったようだ。
18㍑入るポリタンクを持って往復10分。
軍隊生活の私にはそう大した事ではないように思ったが、
とりあえず力のあるところをホメてみたら、
「ホント嫌だよね。近頃灯油高いんだよ?
以前なんて1000円でおつりが来たのに、
今じゃ1500円もするんだもの。
大体アスカが電気ストーブ嫌だってワガママ言うから……」
碇君、主夫臭い。
それと、碇君よりも私の方が腕太い事が判明。
何だか女のプライドが傷ついたような気がしたので、
惣流さんと一緒になって、葛城家の灯油ストーブ生活を推進する事にした。
碇君は、「女心と秋の空……」とか言ってたが聞こえない事にした。