05/09/15 21:07:08
から月かい日
夕食後は二人ともいつも暇をもてあます。
だからアタシはシンジをからかってこの時間を有効に使うのだ。
今日もそうするはずだった…けど…。
今週末の三連休はどう過ごそうかともちかけたのにアイツは生返事、
煮え切らない態度にかちんときてこんなことを口走ってしまった。
「いいわよもう、加持さんにデートしてもらうからー」
それでもシンジは「…そう」と変わらぬ態度、
もう頭に血は上って、第三芦ノ湖めざしてドライブ、
気のきいた山のレストランで静かな夜景を見ながら二人っきりで最高!
などと我ながら恥ずかしい妄想の限りを熱弁してしまった。
なんでコイツはそこまで云われても一緒に出かけようという言葉が出ないのか、
まったくつき合ってからそれなりに経つというのに鈍感なのは変わらずだ。
シンジの奴はいはいって顔しながら雑誌をぱたんと閉じてこんな事を云いやがった。
「楽しんできてね、僕その日綾波と会う約束があるから」