【LAS】アスカの日記 3冊目【LAS】 at EVA
【LAS】アスカの日記 3冊目【LAS】 - 暇つぶし2ch700:699
05/08/19 18:32:27
ごめん。日記じゃないや。
スミマセン。

701:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/19 19:08:03
今時どこの中学生が別れの曲聞いて泣くんだろ?

702:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/19 21:22:04
さびしんぼうを見た中学生

703:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/20 15:09:17
今日はなんか変な日記になってしまいました…。
「バカでー」と笑って下さい…。
なんかこんなシチュエーションの二人が見たかったので…。

言い訳はおいといて投下しましょう↓

704:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/20 15:10:07
にゃあ月ニャア日

今日、猫になった。

事の発端は昼、ペット番組の再放送を二人何気なく見てて、
可愛らしい猫の映像をシンジがニマッてしながら眺めてたから。
猫好きなのかと聞けば「いや、そうじゃないけど、今のは可愛かったから」とまどろっこしい返事。

また違う猫が映ると同じ様にニマッとしてなんなのか…もう。
結局猫好きなんじゃないと云ってももごもごして認めようとしない。

だから猫になってみた。

手を突き出してひと伸び、うずくまったままシンジをちらり、
「どうしたのアスカ?」と聞かれてもふーとかみゃーとか返事しておいた。

なんだかとてもバカらしい真似をしたが、猫を通してみた。

観念したのかシンジは正座して手招き、
アタシはひざの上に体を預けてみゃあみゃあ云ってじゃれっぱなし。

シンジのヤツ心底あきれながらよく相手してくれたと思う、
ひまつぶしのつもりでふざけてみたけど今思い返すと恥ずかしくて顔から火が出そうだ。
でもアタシを見つめたシンジの顔はさっきと同じくニマッとしてた、
猫になったアタシを見てか茶目っ気あるアタシを見てかはわからないけど。

でもシンジの鼻先をぺろってなめたのも、いっぱいだっこしてもらったのも、
最後はソファに運んでもらってなでなでされたのも、特別な行為だとは思ってない。

だってアタシは今日猫だったのだから。
それに飼い主にキスをねだるのは猫として当然の愛情表現でしょシンジ…ふふふ。

705:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/20 15:10:51
みゃあ月ミャア日 ―同日のシンジ日記―

アスカが猫になった、といっても仕種を真似していただけ。

僕がTVに映っていた猫の可愛さに見とれてたら、
いつのまにかアスカも猫になっていたんだ、何でなんだろう?なんか口惜しそうな顔してたけど。

ずっとふうーとかみゃーとか云ってくるから、これはしょうがないやと猫だと思って接した。
まずはひざに乗せたらずっと「ごろごろお」なんていいながらじゃれていたよ…はあ。

冷静になって何やってるのさアスカ…と突き放すべきかななんて思ったけど、
なんだか猫まねするアスカが少し可愛く思った僕の負け。

知らず知らずにやついた顔になっていた事を後でアスカに云われた。
たぶん猫まねアスカがほんとの猫より可愛くてしょうがなかったからだと思う。

ともかく今日のアスカは猫なんだ。
だからいっぱい頭を撫でた。
そしたらいっぱい抱きつかれた。
おまけに鼻先をぺろってなめられた。
だから大人しくしてもらうためにソファまでだっこして運んでおいた。

…特におかしい事をしたつもりはないよ。
だって猫とキスするなんてよくある光景だ…そういう事にしておこう。

今日はおかしな一日だった。

706:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/20 16:47:43


707:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/20 21:35:59
乙でしたー

708:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/20 22:52:55
とろけた

709:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/20 23:29:44
同じく

710:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/21 06:39:13
ホリディ最高

711:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/21 09:02:46


712:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/21 16:55:24
のむ月ノム日 ―シンジ日記―

本来なら日記はその日の出来事を記すのだけれど今日は昨日の夜について書く事に。
なぜか記憶があやふやなので一生懸命思い返して記そう。

猫アスカと遊んでいたらミサトさんが上機嫌で帰宅、加持さんも一緒だ。
なんでも加持さんが知り合いから秘蔵のワインを数本もらったので呑むんだとか。
そしていたずらな二人のすすめで僕とアスカも飲まされた。
僕とアスカが未成年である事を二人とも都合よく忘れてすすめるのだから…ひどい人達だ。

ワインはとても美味しかった、なんていうか水の様に飲み易く果汁の様に甘くて…
知らず知らず何杯か飲んだのでミサトさんにシンちゃんはこっち!とチューハイを渡された、
もうこの時ミサトさんはすっかりできあがってたんだろう、普通ならお茶とか渡すのに…。

アスカもビールを渡されてたけど普通に飲んでいた、
よくそんな苦いのを…と云ったら「ドイツじゃ赤ん坊だってミルクの代わりにビールよ!」だって、
それは「インド人が皆カレー好き」と同じくらい勝手な思い込みだと思うよ。

そこからがわからない、僕がどのくらい飲んだなんておぼえてない、
少なくともミサトさんの様に缶を重ねるほど飲んでいない事は確かだ。
さらに僕がどんな言動や行動に出たかもほとんど記憶にない。
朝起きたら目の周りが渇いていたから泣いてはしまったんだろう…はあ…。

その朝だって大変だった、目の前にはアスカの胸があって…
ようするにアスカが僕を胸に抱きしめてすうすう寝ていたんだ…。
腕をほどくのに苦労したけど…どうしてこうなったんだろう?

顔を洗って鏡を見たら首の回りに妙な赤い跡がたくさんついていた、
虫さされでもかぶれでもないそれが何なのか未だにわからない、
とりあえずアスカが起きたら聞いてみようと思う。

…でも気になるなあ…首の赤い跡…なんだろう?

713:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/21 16:57:43
のめ月ノメ日 ―同日のアスカ日記―

昨日の夜は大変だった、で、今日はなんもなかったから昨日の事を記しておこう。

ミサトと加持さんが秘蔵のワインを手に入れたとかで試飲を兼ねた呑み会が始まった。
軽く一本空けた二人のいたずら心でアタシとシンジも飲まされたけど、
アルコールと感じさせない洗練された味はとても美味しくこっちの二人で一本空けてしまった。
それゆえ「子供の飲むモンじゃない!」とミサトにビールを渡されしぶしぶそれを飲む事に。
シンジの奴は缶チューハイを渡されちびちび飲んでいたわ。

今思うとこの時からすでに全員が酔っぱらい始めたのだろう、だいいちアタシとシンジは未成年なのに…。

ミサトと加持さんの痴話喧嘩がおさまると二人はアタシとシンジをターゲットに、
シンジったらすっかりできあがっちゃっても二人の言いなりにぽろぽろ話すんだもん、
でも口から出たのはヒゲメガネの事ばかり、いの一番にアタシの事を云うかと思ってドキドキしたのに、
なんなのかまったく、ひどく腹立たしかった。

それで酔ったふりしてひどくからんでみたけど今度はそれをきっかけにアタシの事ばかり、
しかも熱っぽく語りはじめるんだから…顔から火が出そうでものすごく恥ずかしかった。
恥ずかしさと嬉しさを紛らわすためひどくツンツンしてしまった…ごめんねシンジ。

そしてそこからの記憶がない。

ただ何かとんでもない事をしたというのは、
さっき洗面所でミサトと加持さんがひどくニヤニヤと底意地の悪い笑みを送ってきた事から明白だ。

さらにタイミング悪い事にシンジが近づいてきて、
「ねえアスカ、首についたこの赤い跡何かわかる?」と聞いてきた、
それが何でどのようにしてできたかを少し思い出したアタシは…もうだめ…思い出したくない…。

もう二度とお酒なんて飲まないんだから。

714:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/21 16:58:49
飲ま月飲ま日 ―同日のミサト日記―

松代から帰ってきた加持くんがとっときのワインをもらったそうでさっそく家で呑む事に。
が、それがとんでもない事態とそれにまつわるチルドレン日誌を書くはめになるとは夢にも思わなかった。

サードチルドレン、碇シンジ、彼がそれなりのアルコールを摂取した場合、その状況は…
会話の60%はセカンドチルドレンに関する感情を吐露したもの、
普段内に秘めた思いが強いだけに解放された真実はとても貴重な情報であった。
いずれそれを基に色々とからかおうと思う、なんたって満面の笑みで「大好きなんです!」だものねえ…。

残り30%は碇司令に関する感情を吐露したもの、早く会いたいですと涙まじりに話す姿に、
切なくなってしまったがつい辛気くさい話はやめ!と聞き流してしまった事には反省してる。

残り10%は私の行動、生活態度、その他諸々に対するお小言。
特に「下着を洗濯機の周りに散らかさないで下さい」などと下着の扱いに関してさんざん云われたが、
15歳らしい思春期ゆえの清々しい観点に実はむっつりスケベだと確信した。

セカンドチルドレン、惣流・アスカ・ラングレー、彼女が多量のアルコールを摂取したさい、その状況は…
会話、行動、全てにおいてサードチルドレンをターゲットとして捕捉。

その一つ一つを記すのがためらわれるほど愛情に満ちた状況を生み出していた。
それもさっきまで冷たく厳しく突き放していたかと思うと今度は甘え求めじゃれる始末、
言動も恐ろしく直接的になり、熱さに当てられる事しばし、十分に気をつけたい。

両チルドレンのそれからの行動は今さら記す必要はない。
ただし深夜、セカンドはサードに対し積極的攻撃を行った事は間違いない、
なぜなら朝、彼の首筋に無数のキスマークを発見したからだ。
可哀想に彼はその意味を深く理解してなかった様だ、またひと悶着が起こる事も間違いない。

いずれにせよこれ以上行き過ぎないように、
私は改めて二人の監視を強化しよりよい方向へ導く重要性を痛感した。


715:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/21 17:01:19
追記

私の万年床に加持くんがさりげなく入ってこようとしたが、
最高の笑顔と最高の拳で応対した。
「今さら恥ずかしがる年頃じゃないだろ?」と失礼極まりない言葉を云われたが、
答えはもちろん「ふ・ざ・け・ん・な」

あなたにはデリカシーというものをもっと持って欲しい。

716:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/21 18:52:04
乙です

三本立てGJ!

717:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/21 18:57:52
乙です

718:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/21 23:04:05
最近バリエーションが豊かになってきてると思います。
GJ!

719:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/22 15:15:28
乙です

720:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/22 20:25:03
>>ミサトさん
やらせてあげなよ
昔のことを反省して
たまりにたまってんだからさ

721:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/22 22:45:56
ひゅう月ドロ日

夏といえば納涼、納涼といえば怪談、日本ではそういう風習だとシンジに教えられた。
そういうわけでホラー映画のビデオを借りに行った。
もちろん二人とも好きなわけじゃない、
だからおすすめコーナーで直感を元に手にとった二本を借りたのだけど。

見る前から「僕に抱きつかないでよ」と生意気な口をシンジがきいたので、
アンタこそ漏らさないようにトイレ行ったら?と優しい言葉で返しておいた。
ぷんぷんむくれてたバカシンジが見られて面白かったわ。

アタシが選んだのはいかにもなスプラッターで展開も映像も恐怖もみえみえ、評価:退屈。
シンジが選んだのは…ものすごく恐かった…なんていうのか精神的な恐怖を植えつけられたというか…
とにかくいまだに後ろに誰か立ってるような気がするのよ…

立っていたのはお茶を持ってきたシンジだった。
ていうかなんか云いなさいよ!びっくりするじゃないヴァカ!

人を怖がらせた罰としてお風呂に入ってる間外で待機するよう命令した、
これは別に一人でいるのが恐いとか背中が無防備なのが気になるとかではない、
あくまで余計な恐怖を与えた鈍感少年に対する罰であり命令なのだ…恐くなんかない恐くなんかない…

だから今夜隣で寝てもらうのも同じ罰であり命令に過ぎない…大丈夫アタシは恐くなんかない。
とにかくシーツを別々にして入ったら殺すわよ!ときつく言い聞かせ寝る事に。
そしたらアイツは何て云ったと思う?

「僕も恐くて寝れないよ…もしかしたらベッドの下に誰かいそうな気がして…」

アタシはもう一睡もできなかった、
そして涙目のままシンジにしっかりと抱きつき一緒のシーツに入る事を命令した。
これはやむを得ない事象だ…でも恐いものは恐いわよ!仕方ないでしょ!…ううっ。


722:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/22 23:35:02
乙です

きわどいけどエロくならないのはホリデイさんだからですね。GJ!

723:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/23 00:30:27
乙。癒されますた。

724:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/23 01:34:13
お化けでも幽霊でも何でもいいからアスカの傍に行かせてくれ。
アァ、アスカァ……

725:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/23 02:44:48
悪いシンジの夢

726:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/23 02:56:20
ホリさんもRDさんも乙!
相変わらず楽しませてくれますね?
あとアスカの夏休み日記が気になっている…。
580さん待ってますよ。

727:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/23 09:15:25
寝れないシンちゃんかわいそうw
でもうらやましいわん。

728:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/23 12:55:02
怖かったと書いておいて
そのあと怖くないと言っても信憑性が無いと思う

729:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/23 18:30:43
?月!日 ―シンジ日記―

昨日はお互い安心して眠れなかった。
アスカなんてずっと背中をぎゅってつかんで離さないし…。
でも少しだけ夢うつつだった事はアスカには内緒だ。

なぜか夢には綾波が出てきて近づこうとしたら、
「だめ、碇君、赤毛猿が悲しむわ、だからだめ」とA.T.フィールドで突き飛ばされた。
僕の体は二、三回転して宙に飛んだ。
気がつくとアスカが背中をぽかぽかと叩いてたからそれで目が覚めたんだろう。

夜勤明けのミサトさんが帰ってきて、
「ウチになんでうさぎが三匹もいるのかしら…文字どおりウサギ小屋ね」と力なく笑っていた、お疲れ様です。
「それからシンちゃん、うさぎは寂しいと死んじゃうのよ、特に赤毛のうさぎは」と云われたので、
アスカをもう一度ゆっくり寝させる事にした。

頼まれた買物から帰ればアスカは居間にごろんと寝ていたんだけど…
困るんだよ…だらしなく足を開いて伸ばして…つまり…もう少しで見えそうなんだ…
不純な気持ちで心と体が熱くなった事に嫌気がさして…とりあえずタオルケットをかける事にした。

730:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/23 18:31:45
アスカの部屋から戻れば…あまりの状況に思わずタオルケットを落とした…。
いつの間にかひざを曲げて…足は開かれて…しまのパンツが丸見えなんだ…。

普段アスカはぴったりした短パンで過ごす事が多いのに今日は珍しくスカートだったから、
いつものくせでだらしなくしちゃったんだろうと思うんだけど…

熱く上気した顔のまま可能な限り冷静を保ち、タオルケットをかけて現場を処理した。
そのくせ何度かちらちらとしまのパンツを眺めてしまった僕は…最低だ…もう…ひどいよアスカ。

たっぷり寝て元気を取り戻したアスカとさっきの光景が頭から離れず悶々とする僕…。
それになぜかアスカは僕の事をしげしげと見つめてくるんだ…
やましさってやっぱりわかってしまうものなのかな?

いつもの元気でぼくになんやかんやとからんできたアスカ、
寝てないせいもあって疲れ切った僕はちょっとした腹立たしさから、
つい「…しまパンのくせに…」と呟いてしまった。
アスカに気づかれなくてよかったけど、やっぱりこれは僕だけの秘密にしておこう。

結局そのアスカの元気につきあわされて、やっと寝れるとベッドに入ったら、
無意識に刷り込まれたのだろう、あの光景がまた浮かび上がって…
また膨張した…恥ずかしさでぜんぜん眠れないよお…もお…。

731:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/23 18:33:56
?月?日 ―同日のアスカ日記―

昨日は全く眠れずずっとシンジのTシャツをぎゅっと握って夜を過ごした。
途中反応が無くなったのでぽかぽか背中を叩いてやったらだらしない返事が返ってきた、
どーせ眠ってたんでしょ!それくらいお見通しなんだから。

夜勤明けのミサトと三人でけだるい朝食、
アタシ達をうさぎに例えるなんて失礼な話じゃないミサトったら。
と思ってたけど後で見た鏡の中には赤毛のうさぎが確かにいたわ…。

なぜかシンジがちゃんと寝た方がいいよとうるさかったのでもう一度寝る事に。
たっぷり時間を忘れるくらい眠らせてもらった。

ところがそのさなか、夢でアタシはこともあろうにシンジを甘く色っぽく誘っていた、
書くのも口に出すのも恥ずかしい言葉としぐさでシンジをめろめろにさせてたのだ、
シンジの奴は顔を真っ赤にしてもじもじ困り顔…そのくせしっかりアタシにくちづけてたけど。
フロイトの夢判断から考えるにこれはやはり「願望の表れ」なのかしら、
しかし無意識のアタシがそこまでひどく直接的である事に、
ひたすら腹立たしく、そして情けなく思ってしまった。

目覚めてからずっとシンジを見つめて、なんでコイツをこんなに欲してるのか、どこがいいのか考えてみた。
なのにアイツったら夢と同じくもじもじして顔赤くなっちゃって…ああ、もお!
おまけにタオルケットかけてくれてありがとうございますシンジ様!ふんだ!

やり場のない苛立ちからつい理不尽な態度にでちゃった、
そしてシンジもそんなアタシにあきれたのか不機嫌な顔で何かを呟いてたわ、
くり返し聞いたのに最後まで教えてくれなかった、なんなのよ!もお!

ただ「…しま」と聞こえたけど「しま」って何かな?
アタシに関する「しま」なんて今日のブラとパンツがしま模様だったくらいだけど、
いくらなんでもそんな事アイツが知ってるはずはない。その内もう一度聞き出してやる。


732:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/23 18:38:16
乙です

もどかしさとか甘さとかいいね。照れ屋のシンジも可愛いし。

733:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/23 20:04:55
>>ホリディ様





最高です!


よくもまぁエロ描写なしにここまで書けますね。

凄すぎて感動しました。

734:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/23 22:58:42
神GJ!

735:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/23 23:07:03 9UlQ2VCH
酔ったアスカさん達によるセクシーパート(笑)に入りまふ。
悶えて貰える様ガムバリヤス。
  (::::::::::/  ):::ノ::::ノ ) ソ ヾ::::::::::::丶::::ヽ
 (:::::::::/ 彡  ノ   ノ  :: 彡:/)) ::::::::::)
(::::::::::/彡彡彡彡彡   ミミミミミミミ :::::::::::)
( :::::::// ̄ ̄ ̄ ̄ヽ===/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |:::::::::)
 | =ロ   '"●>  ∥ ∥  <'●  ロ===|
 |:/ ∥    / /ノ  ヽ \     ∥ ヽ|ヽ
 |/  ヽ`======/ .⌒ ` ========ノ.   ..| |
.( 。 ・:・‘。c  ( ○ ,:○ ) ;”・u。*@・:、‘)ノ  
( 。;・0”*・o; / :::::l l::: ::: \ :。・;%:・。o )
(; 8@ ・。:/  _,-'ニニニヽ :\.”・:。;・’0.)
.\。・:%,: ):::  ヾニ二ン"   ::::(: :o`*:c/    
 \ ::: o ::::::: ::::::::::::::::::::::::  ::::::::::::::   /
  (ヽ  ヽ:::: _- ::::: ⌒:: :::::::: -_     ノ
   \丶\_::_:::::_:::: :::::_/::::::: /


736:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/24 01:09:47
↑ageんなよ。クズ

737:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/24 01:41:57
きわどいがエロくならない、それがホリディ様クオリティー

738:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/24 01:47:06
きゃぁ!!何よバカシンジ!!やめ…や…あんっ part6
スレリンク(eva板)l50
ここの新人を応援してやってください!

739:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/24 10:19:08
>>738
ここに荒らしている香具師がいるから無駄だよ

740:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/24 16:18:31
>>739
そのとーり

741:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/24 19:18:58
ゆめ月ユメ日 ―シンジ日記―

また夢を見た、眠れそうもなかったのに。

一面の緑、風に吹かれる芝生、いつもの公園とは違う森。
その中で僕は力なく横たわっていた。

うっすらと目を開けば逆さまなアスカの顔が僕をのぞきこむ、
ぎこちない笑顔の僕にアスカは知らない笑顔を返してくれた。
初めてみた綾波の笑顔にも似た、なんていうんだろう…慈愛に満ちた…清々しい…

また目を開くと横には寝転がったアスカ。
届きそうで届かないすきまを挟んで僕らは大地に身を委ねていた。
手もつながず目も合わさずただただずっと。

もう一度目を開くとアスカはいなくて、起き上がり辺りを見回すと近くの小高い丘にいた、
はなればなれなのにつながっているような感覚の中アスカは何かを叫んだ、
僕はなぜか「ありがとう僕も大好きだ」と手を振りながら答えていた。
でも今すぐ近づいて抱きしめたかったのにそれができなかった…

そこで目が覚めた。
目の前には元気でわがままで意地っ張りなくせにほんとは優しい女の子。
見つめる先にはずるくて臆病で頼りない男の子…つまり僕がいた。

742:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/24 19:20:02
また始まったぞ?

743:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/24 19:21:04
アスカはつまらなそうな顔でポテチくわえたまま「うなされてたわよ」と一言、
僕は「…そう」としか云わなかったけどたぶんそれは、
抱きしめたかったのにそれができなかった悲しさがどこかにあったからだ。

おずおずと僕は声をしぼり出した「…ねえ…アスカ」と、
けだるそうに「何?」と返したアスカを僕は何も云わず抱きしめた、
どうしてそうしたかはっきりわからないけど…
でもアスカが嫌がらなかったのはきつく抱き返してくれた事が証明していた。

わけもなくずっとそのままでいた、
あの夢が何を意味するかなんてわからなかったけど、
えも知れぬ悲しさを強く感じたから…ただそうしてたかった。
もしかしたらアスカがどこかに行ってしまいそうな気もしていたから…かな?

戸口から明るいミサトさんの声が響いた頃僕とアスカはそっと離れたけど、
アスカはほほを赤らめながら「ねえシンジ…その内お出かけしよ…」と約束をせまった。

僕は確かな気持ちとしっかりとした口調で「うん」と答えた。

残り少ない夏休みは僕らを待っている。

744:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/24 19:22:34
ねる月ネル日 ―同日のアスカ日記―

涼しさに守られた部屋でついうたた寝をしてしまうのはいたしかたない事だ。
それでも二人同じくらいに寝て、同じくらいに起きれば何の問題もない、
しかし時にはアタシが先にあるいはシンジが先に起きる事がしばしば。

今日はアタシが先に起きた、あまり寝たくないせいもあったんだけど。

こうなっては相手が起きるまで待つしかない、
無理矢理起こして眠りを邪魔するのも可哀想だし、
音が気になってTVもCDもつけられないし、なんにもできやしない。
にしてもそれはひどい退屈を招く、ようするにつまんない。

先に起きちゃうとなんだか取り残されたみたいで、
少し寂しくなっちゃう…早く起きてアタシと話して、相手をして。

起きぬけの顔で辺りをきょろきょろしたシンジに、
アタシはポテチくわえたままついつまらない顔で言葉を交わしてしまった…もう。

有無を云わずに抱きしめられたのはそんな時、
強引なやり口に抵抗感はあったけど泣きそうな顔で一生懸命縋るシンジの気持ちを少し受け止めて、
体を緩めながらそれでもしっかりと抱き返してあげた…悲しい夢でもみたんだろう…。

なんにも云わずにずっとそうしたまま、
でもシンジは確かな何かを欲してそしてアタシに縋ったのだろう、
しっかり包みながらアタシはおでかけの約束を交わした、
それでシンジの気持ちが何か満たされたらと思ったから。

妙に真剣な笑顔が返って約束は成立した、
お気に入りの服でアイツを誘惑しよう、少しだけ甘えながら。
それがアタシにしかできないシンジへの気遣いってやつだから。

745:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/24 19:45:23
乙、あま~い

746:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/24 20:04:16
乙カレー

747:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/24 20:06:14
乙です

微妙に不安だけど幸せ。

748:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/25 17:53:50



ハァーン

749:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/25 19:34:52
ふる月フル日  

次から次へと台風台風、うっとおしいったらありゃしない。
おまけに降ったりやんだりとはっきりしない雨の調子は、
まるでどこかの誰かさんみたくイライラすることこのうえない、ねえーシンジい?

台風を予測していたミサトはちゃっかり内勤を要請して得意顔、
こんな上司を持った部下の人達がとても可哀想に思えた…ご愁傷様。

そのミサトから買物を頼まれたけどこんな天気で誰が行きたいなんて思うのよ、
シンジにやらせようとお願いしたら真剣に断られるし、
しかたなくジャンケンで決めたけど…天命には逆らえないわね、ダンケ、シンジ。

とはいうものの強まる雨足にミサトは心配そうな顔で戸口に立ったまま、
気にしなくても無事帰ってくるわよと云えばそれもそうねとしぶしぶ戻っていったわ。

そう云いながら今度はアタシが扉の前を行ったり来たり、だってさ…もしかして…
ミサトったら意地悪そうに「あ~らやっぱりアスカも心配なんじゃない」なんて云ってくるし、
そりゃそうじゃない!だって…!
ともかく「せっかく頼んだスイカバー食べれなかったら…」と下手な言い訳をしておいた。
ミサトのやつ、ニヤニヤしちゃって…ああもう!

結局二人とも心配が高じてシンジを出迎える準備に、
ミサトは新しいタオルを、アタシはミルクたっぷりの紅茶を用意して。

タオルで身を拭い、温かい紅茶を飲干し安堵したシンジの表情を見て、
アタシは顔を緩ませたらまたミサトにニヤつかれた、自分だって顔緩んでるくせに!もう!

この日夜、アタシが座イス代わりとなりシンジを胸に預け包み込むようにして過ごしたのは、
こんな事でカゼなんかひかれると、とても、いろいろと困るからだ。
ただそれだけよ…そうなんだから…むう。

750:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/25 19:34:55
>>ホリディ氏

さすがに毎日は辛いですか?

最近の出来は一時期にくらべて平均が、かなり満点に近いです
がんばってください

751:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/25 19:35:50
ふれ月フレ日 ―同日のシンジ日記―

新しい台風が接近したせいで一日中、雨。
それだけでも憂鬱なのに降ったりやんだりが激しく、そのあいまいな状況によけいうんざりした。

こういう時に限って買出しの役目は僕なんだ、
最初ミサトさんはアスカに頼んだんだけどアスカがゴネたから、
公平にジャンケンで決めようって…決まって負けるのは僕だ。
悪いのは運か、日頃の行いか、それとも自分自身なのか…少し考えてしまった…はあ。

ビニールカッパと大きめの傘で近くのコンビニまで出かけた、
道は溢れかえる水でいっぱい、スニーカー越しに濡れた感触がして気持ち悪い、
それに短パンだったから足なんてとっくにびしょびしょだ…選択間違えたなあ。

そんな時、見上げた暗く重い鉛色の空、まるで憂鬱な僕の気分を代弁するかのよう、
それでも暗くはならない、むしろ心は落ち着いて…晴れ上がるような…なぜだろう?

重い荷物に足どり、びしょ濡れの体と心、
家でのんびりしてる二人に文句の一つも云いたくなるものだ、
ただそんな気持ちは間違いだったと後で気づく事に。

玄関が開くとタオルを持ったミサトさんが出迎えてくれた、何も云わず微笑みながら。
荷物をダイニングに置くとアスカは熱い紅茶を作って待っていた、
「カゼひかれると困るのよね…アンタに」
意地っ張りな言葉とミルクいっぱいの熱い紅茶で僕は十分だよ、アスカ。

まだ少し濡れた髪に目ざとく気づいたアスカは「アンタホントにカゼひくわよ!ほら拭いた拭いた!」と、
タオルを投げつけてきて、そこに込められた気持ちを感じて僕がニヤついちゃった事は内緒だ。

雨の日だって嬉しい事はいっぱいある、空の色、人の気持ち、
そんないろいろに気づいた日だった。

752:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/25 21:41:17
乙です。

雨の日も楽しいことに気づかせてもらいました。

753:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/25 23:30:16
アスカにミルクは自家製ですか?

754:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/26 00:06:03
ホリデイ氏の日記が一日の楽しみです
乙!

755:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/26 00:15:41
ホリデイ氏は人生経験を多くお持ちなんだろうなぁ・・・・・・・
マジ惹かれました。GJ、ホリデイ氏!!

756:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/26 18:33:22
すたー月スター日

風と雨は止んだのに強い陽射しと暑さを残してくなんて、
まったくしゃくにさわるわ台風ってやつには。

おまけにミサトには大人の嫌味ってやつを喰らうし、
しょーがないでしょ夏休みなんだから!ってユニゾンでシンジと返したら、
すねていた…ホントミサトって子供っぽい。

そのミサトは「今日呑んでくるから夕飯は二人でとってね」と、
せっかくだから外食してくると云えば渋い顔、
ベロベロの家主を介抱する苦労を説き食費をゲットしておいた。

夕刻、家を出てバスに乗り第三新東京市街へ。
心地よい陽射しと風にゆったりのんびりしてたら、
バカシンジが見つめてきたのできつく注意をしておいた、
なんでアイツはこう行動が正直すぎるのか…もう…。

街を一回りしてモールにあるレストランで夕食。
にしても同じイタリア風ハンバーグ頼む事ないじゃない!
ホント使えないヤツ、そのくせいっちょ前に文句返すんだから、
こっちも倍の文句を返して黙らせておいた。

スヌーピーみたいにもぐもぐ食べてたシンジ…ちょっと可哀想で可愛かった…
やだ、何書いてんだろアタシ。

食後の何気ないおしゃべりに夢中でいると、
時計の針は限界を示し二人シンデレラ状態、
さえない王子様の手を引っ張りターミナルへと急いだ。

757:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/26 18:49:14
ぎりぎりで間に合い無事に家まで着いたけど、
気づいたらシンジは天上をぼんやり見つめていたので、
何かと思えば満天に瞬く星々が…もちろんアタシも見とれてしまった。

せっかくのこんなロマンチックな夜、かこつけないわけにはいかない、
木の下の円いベンチに座り、そっと寄り添ってゆっくり観賞。

それなのにシンジのヤツったら、
「…ねえアスカって言葉と行動が一致しないよね…さっきもさ」と台無しなセリフ、
アンタがどんなに鈍感で救い様のないヴァカかみっちりと言い切っておいた、
そうやって火を着けてやれば一生懸命抗ってくるんだから可愛いヤツだ…シンジってえのは。

予想通りアタシはシンジにベランダへと誘われぎこちなく寄り添われながら、
再び、夜空いっぱいにばらまかれた星々を二人っきりでたっぷり味わった。

ただし二時間後にはすっかり出来上がった家主に邪魔されて、
三人で見るはめになったのは…まあいいわ…いつもの事よ…むう。

でもミサトを真ん中においてアタシとシンジが挟む態勢は、
そんなに悪くなかった…なんでだろう?ミサトも嬉しそうだったし…?

ともかく台風がもたらしたのは雨と風、強い陽射しと暑さだけではなく、
雲一つない満天の星空とそれを満喫したかけがえのない三人の時間も付け加えておく。

ただ欲を云えば…もう少しだけシンジと一緒に見たかったなあ…ぜいたくは云いっこなしね。

758:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/26 18:50:17
きら月キラ日 ―同日のシンジ日記―

台風は深夜に過ぎ去って後に残されたのは雲一つない青空、
それと照りつける陽光と暑さまで残したのにもまいった。
おかげで起きるのがすこしおっくうだったな…。

朝、ミサトさんに「ごろごろできるあなた達がうらやましいわ」とちくちく云われたので、
「夏休みだからしかたないです(よ!)」とアスカとユニゾンの返事をしたら、
寂しそうな顔してむくれてた、時々ミサトさんが大人なのか子供なのかわからなくなる。

そのミサトさんが金曜何をしてるかというと決まって呑みに行く、
だから僕とアスカは二人っきりの食卓を囲む事が多い。
といっても用意するのはいつも僕、アスカは前はなんにもしてくれなかったけど、
この頃は手伝ってくれるようになったから少し嬉しい。

ただ今日はアスカの気まぐれで第三市街まで出かけて外食する事になった。
朝ミサトさんに何かをせびっていたのはたぶんこのための食費だったんだろう。

バスに揺られて、陽射しを一身に受けるアスカのどことなくはしゃいだ顔を、
僕はじっと見つめていたら突然耳を引っ張られた。
「何じっと見つめてんのよ!気色悪いわねえ!もう終点よ!」
いつになったらこの口調直るのかなあ…まあいいか…これもアスカらしさだし…はあ…。

街の中をうろついた後モールにあるレストランで夕食をとることに、
同じハンバーグを選んだ事にまたアスカからプンプン云われたけど、
ユニゾンだよ…とあしらったら倍の文句(何いってんのよ!とかアタシのマネッコして!とか…)
が返ってきて僕は何も云わず食べる事に集中した…。

759:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/26 18:52:02
食後のおしゃべりは時間を忘れさせた、
だから慌ててバスに乗るはめになっちゃったけど。
結局ミサトさんは海に連れてってくれなかったとか委員長とトウジは上手くいってるのか、
なんて他愛もない内容ばかりだったのに…でも楽しかったな。

人気のない停留所に降りて家の前に着いた時、
僕は思わず見上げてしまった、そこには満天の星々が。

台風によって吹き飛ばされた雲の彼方にこんなきれいな星空があったなんて…
見とれる僕に気づいたアスカもすぐに一緒になって見上げていた。

アスカも気づいた?と聞いたら、
「決まってんじゃない、こんなロマンチックな光景見逃さないわよ」と妙に嬉しそうだ、
離れて座ってた僕とアスカの距離がいつの間にかなくなっていたのはそんな時。

言葉はキツイのにやる事はなんでこう…とにかくバランスが悪いんだから、
僕はいつもそんなアスカに振り回される。

思いきってそれとなく聞いたら、
「だからヴァカなのよ!こおの鈍感ヴァカシンジい!」と
いたずらめいた笑顔でさっさとエレヴェーターまで歩いていっちゃった…もう。

でもそんなアスカを嫌だとかきらいだとかなんて思ってない、
むしろやっぱり僕はそんなアスカも含めて全部好きなんだと気づいた。

それから改めてベランダで同じ星々を僕とアスカが寄り添いながら見たのは云うまでもない…。
もちろん後でほろ酔いのミサトさんが加わった事も云うまでもない…まいったよ…。

でも三人で見てたあの瞬間はなんていうか…「家族」だった気がする。
ミサトさんの顔もどこか嬉しそうだったし…いつものおちゃらけた顔じゃなかったな…。

760:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/26 20:47:14
乙!
ミサトさんGJですね。

761:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/26 22:53:40
乙です

ほのぼの。

762:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/27 16:54:17
バカ月ンス日

今日からバンガローで過ごす事に、海のかわりに小旅行を計画してくれたミサトさまさま。
急な誘いにいつものメンバーは問題なく勢ぞろい、皆思い出作りに余念がない。
アタシとシンジとファーストが加持さん車、ミサト車にはジャージメガネヒカリが乗っていざ出発。

道中助手席のアタシは加持さんとちょっと楽しくおしゃべり、
シンジったらちょっぴり気にして…嫉妬なんかしちゃって可愛いヤツ。
ファーストがそんな瞬間を逃さず目ざとくシンジにちょっかい出したのでキツく云ってやると、
「…碇くん…これが嫉妬って云うのよ…赤毛猿の嫉妬…ふふ」なんかくやしい…むう。
加持さんもそんな様子を見て大笑いしないでよ!もう!

バンガローに荷物を置き一路シーワールドへ、
こんな暑い日だからみんな一目散に大プールへ直行、
泳げないシンジには悪いけどアタシ達はめいいっぱい水と戯れた。

ぽつんとしてるシンジが可哀想に思えたので一緒に入ろうと誘ったけど、
まだ水が苦手なのね、仕方なく強行手段に、つまり水の中に引きずり込んだの。
ひどいよお!とだいぶ怒られたから謝罪の念を表すことにした、
水の中でアタシはシンジにそっとキスをした…だってこの調子じゃ二人きりにはなりにくいし…
だから数少ないチャンスは逃さない逃したくない、それだけの事よ。



763:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/27 16:55:33
その後訪れた水族館ではシンジの手を引っ張りあれこれ案内させた、
これもまた数少ないチャンス、ただ皆からあからさまな冷やかしを受けたわ…
少し自重すべき所は自重しよう…いけないいけない。

たっぷり遊んだ後に待ち受けていたのは空腹感、
よって盛大に夜はバーベキューと嬉しい限り。

シンジとヒカリが支度に専念するさなか、
アタシとジャージとメガネは肉の争奪戦、そこに加わるミサトは大人げない。
案の定加持さんに揶揄されてビール缶を投げつけてたわ、更に大人げない…。

心地よい満腹感とジャージに「これ以上喰うと太るで」と最後通告を受けたため争奪戦から離脱。
またシンジがぽつんと食べていたので新しくおかずを取り直して分けてあげた、
せめてもの感謝というやつだ…ただまたいつもの調子で云っちゃったけど…
そしたらアイツは何か見透かしたような笑顔を返すんだもの…なんだかな…ごめんね。

この気持ちを返すためにこの後の肝だめしでは少し態度を改めよう、
柄ではないけれど女の子っぽくシンジに接しようと思う。
その結果がどうなるか、それは明日の日記で記そう。

限りある夏休みの想い出、めいいっぱい楽しむわよ、覚悟はいいわねシンジ?

764:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/27 16:57:37
ばか月んす日 ―同日のシンジ日記―

海へ連れ出してくれなかったミサトさんは代わりに小旅行を計画してくれた。

大まかなプランとしては、
バンガローに宿泊→近くのシーワールド観光→夜はバーベキュー→後はその時思いつく
トウジケンスケ委員長綾波も急な誘いとはいえ快く参加してくれた。
ミサトさんと加持さんの車2台に分乗し僕らはひとまずバンガローへ到着。

まずはシーワールドへ直行、水族館と遊園地が複合した施設は面白そうだった、
それなのに…皆プールに直行するんだ…僕が泳げないの知ってるくせに…。
しかたなく水着には着替えたけどプールサイドのチェアにぽつんと座っていた。

皆浮き輪やボールで楽しくはしゃいでた、その様子はいつものように、
はしゃぐトウジとケンスケに目くじらたてる委員長とアスカ、
そのさなかマイペースに潜水し突然消えたり現れたりする綾波、
水死体の真似とかして楽しそうだなあ綾波…何が楽しいのかわからないけど。

僕はと云うとせっかくぼんやりしてたのにミサトさんと加持さんに挟まれて、
さんざん弄ばれただけでなく…またアスカと僕の関係をからかわれた…ひどいや大人って…

恥ずかしくなって、もういいです!と立ち上がればいつの間にか上がってきたアスカに腕をつかまれ、
「無敵のシンジ様でも水はまだ苦手の様ね、ならアタシが慣れさせてあげるわ」とにっこり顔、
そのままプールへ僕はアスカと一緒に飛び込まされた…ひどいよアスカ。

鼻に水が入るわ苦しいわで僕はひどいじゃないか!とアスカに怒った、
「そお?じゃこれで許して」ともう一度僕はアスカに引きずり込まれ…
水の中でキスをもらった…こういう事でごまかしてほしくないけど…まあいいか。
いつもアスカはこうだ…唐突で強引なんだから…もう。

765:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/27 17:01:53
プールの後遊園地でひときしり遊んで水族館へ、
通路を囲むような水槽を泳ぐ海の生物に見とれてたらアスカに引きずり回されたんだ…

少しあきれてふと視線を周囲に戻すと、
「相変わらずアツアツやなセンセ」「周囲の環境も考慮すべきだねこれは」「もうアスカ!碇君も!」
「シンちゃ~ん手綱はちゃんと握りなさ~い」「いやはやおかしな二人といった所だな」
「…私…妬いてるの…?…赤毛猿に…!」
皆好きずきに勝手な事云わないでよ!そりゃ僕だってアスカのこと…何書いてんだろう…。

たっぷりと遊んだ僕達は帰路食材を購入し夜のバーベキューの準備に、
肉がだめな綾波に何がいいか一生懸命聞いてたらアスカに睨まれた…ごめんアスカ。
そんな綾波はずっとじゃがいもをはふはふいいながら食べていた…なんでじゃがいもなんだろ?

支度につきっきりであまり食べれなかったけど、
昔は苦手だったこういう皆でわいわい過ごす事が今はすんなり受け入れられるのはいい傾向なのかな?
そう考えながらぼんやりしてたらアスカが隣にやってきて僕にお肉とかおかずを分けてくれた。

ありがとうと云うと、
「バカ云ってんじゃないわよ、アタシはもうお腹いっぱいなの、
 残すともったいないでしょ?だからアンタが処理するのよ」だって、
ホントはちゃんと持ってきてくれたくせに…意地っ張りなんだから…アスカは。
でもすごい嬉しかったしそんなアスカが僕は大好きだ。

この後肝だめしをしようと皆で決めた、その様子は明日の日記で記そうと思う。

今日と明日は夏休み最後の想い出になるかな…いっぱい楽しもう…もちろんアスカと。

766:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/27 17:11:16
乙です

+   +
  ∧_∧  +
 (0゜・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゜∪ ∪ +        
 と__)__) +

767:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/27 19:40:24
次回予告までついてますますノリノリのホリディ氏、
サイコーです!

768:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/27 22:34:51
GJ!

769:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/27 23:49:43
乙です!
綾波ワロタw

若いっていいですねぇ(遠い目)。

770:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/28 05:20:54
いつも乙!

きっとあれだな、肝試しはもちろんアスカシンジペア。
夜の墓場での開催となり、女らしく振る舞ってたアスカさんに
シンジくんがムラムラッときて押し倒ラ~ブリッ、ピqあwせdrftgyふじこlpl

771:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/28 08:04:41
アスカさんそろそろ年貢の納め時w

772:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/28 09:43:48


773:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/28 16:58:34
ウラ月メシヤ日

小旅行はつつがなく終了しコンフォート17には先ほど到着。
これからの日記は色々な回想に終始する、さっそく記そう。

あの後アタシ達は近くの森まで歩いていき寂れたお社に集合、
ここをスタートとして肝だめしを行ったわけだけど…
鈍感バカシンジのせいでくじ引きによるペア&順番決定…ったく気がきかない!
ヒカリもジャージとペアできずがっかり、アタシだってせっかくの心の準備が…もおホントバカなんだから!
ミサトなんて「ちょっち残念ねー」と云いながら目がすわってた…おお恐い。

アタシと加持さんが二番目でシンジとミサトが三番目、
口惜しいから加持さんに甘えちゃったけど「ちょっと小細工するから待とう」とお社で待つ事に。
「シンジ君にはまだこういう気遣いは無理だ、わかってやれアスカ」と色々加持さんに諭されたけど、
アタシだってそこまで怒ってるわけじゃない…ただ加持さんのアシストには素直に感謝した。
しばらくするとミサトがさえない恋人を連れて到着。

先に戻る加持さんとミサトを見送りアタシとシンジはしばらくして元の道を歩き出した、
なんとなく手さえ繋ぎにくい状況だったけど…運良く怪しげな物音が響いてここぞとばかりに抱きついた。
またみえみえな言い訳しちゃったな…シンジもそれを聞いて「…わかってる」とにっこり、
ほんとコイツは天然純粋鈍感バカだ…もう意地悪。

世間の目もあるので戻ったとたんパッと離れてごまかしておいた、そしたら…
二バカにはめられた…あまりの状況に何の迷いもなくシンジの首に抱きついたのはとても不覚。
皆から一様に「アテラれちゃったぜ」な目線を喰らったのがとても辛かった…はーあ。

774:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/28 16:59:40
ところで最後にヒカリとファーストが行ったんだけどヒカリだけしか戻ってこなかった…

皆で探し回るも見つからず不安な空気の中、
「…安心してファースト!葬式は盛大にやるわ!」と叫んだら、
「…勝手に殺さないで…どうせなら国葬がいい…」と突然現れて全員その場で凍りついた。
皆いっせいにファーストの足を確認したのには笑ったけど。

そんなこんなで肝だめしは終了、まあ…バラエティに富んでいたわ。

深夜シンジを呼び出しアタシは真剣な謝罪を要求した、
うだうだ「…ごめん」を繰返すので行動で示すよう焚きつけたら、
昼間のプールのお返しとばかりにしっかりと唇で謝られた…まあいい事にしておこう…ふふ。

追記

ファーストが更に深夜怪しい行動に出たのでついていくと…!あのヒゲメガネ!
さっき急にいなくなったのも司令に呼び出されたかららしい。
「子を思う親の気持ち…わかるだろ惣流君…この気持ち分けてあげよう」丁重にお断りしておいた。

バンガローの窓からシンジの寝顔を見ていた司令はちょっぴり嬉しそう、ニヤついてた。
とりあえファーストと二人で云っておいた、「「さっさと素直に会いなさい」」
「問題ない…」いえ問題大アリです司令。

775:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/28 17:00:34
うら月めしや日 ―同日のシンジ日記―

小旅行は無事終わりさっき戻ってきた。
さっそく想い出を記そう…といっても肝だめしの事がほとんどだけど。

あの後皆で肝だめしをする事に決めバンガロー近くの森にあるお社に移動した。

せっかくだからくじで決めようと提案したらアスカにすごい睨まれた。
ミサトさんも少し顔が引きつってたし委員長まで冷たい目線…
トウジは困り顔だし、加持さんと綾波は我関せずな態度。
ケンスケだけはさすが我が友よ!と大喜びしてくれたから良かったけど…何か悪い事したのかな?

くじの結果、1番トウジとケンスケ2番アスカと加持さん3番僕とミサトさん4番綾波と委員長、
トウジとケンスケは「なんやお前と「こっちのセリフだよ」」と渋々スタート、戻ってきたら、
「大した事あらへん」「予測の範囲内だね」と涼しい顔、でもなぜか手と足が一緒に動いてたのはおかしかった。

アスカは「加持さんで良かった!どっかのヴァカとは大違いよ」と嬉しそうにスタート、
でもなかなか戻ってこなくて心配になった僕をミサトさんが機転をきかせて、
「待っててもしょうがないわ、探すついでにスタートするわよ」と云ってくれた。

道を歩きながら僕はミサトさんに何か悪い事しましたか?と聞いてみた、
「そうやって顔色伺う癖直ってないわね、ま、しょうがないけど、
 シンちゃん、朴念仁はそれだけで罪よ、もう少し気をきかせなくちゃ、
 せっかくみんな二人きりになれるチャンスなんだから」
なんとなく意味がわかって僕は心苦しくなった、別の意味で今日はずっと肝だめしだと思った…はあ。

鳥居をくぐってお社に辿り着くと…人影?!ミサトさんは僕に抱きついて恐る恐る懐中電灯を照らすと…
「よお、遅かったじゃないか」加持さんとアスカだった。

776:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/28 17:01:45
「心配させてすまんな、ま、老婆心ゆえの行動と思ってくれ」
そう云いながら加持さんはミサトさんの手をとり歩き出した。
「ちょっと何よ」「野暮ってもんだろ、じゃ後は二人仲良くな、お互いに」
文句を言い合いながらも二人はしっかり手を握り合って元の道を引き返していった。
後に残されたのは呆然とする僕と不機嫌なアスカ。

僕とアスカはそれからゆっくり元の道を歩いていった。
悪いかな…と思って手を伸ばすと「ばか、さわるんじゃないわよ」と怒られた。
ごめんね…何も気づかなくてと謝ったけど、アスカはツンとしたまま。
風に吹かれた森のざわめきや物音が聞こえたのはそんな時、
アスカは僕の左腕にしがみついて「…か、勘違いしないでよ…こ、怖くなんかないんだから」
素直じゃないなアスカって…僕らはそのままでゆっくり、ゆっくり、歩いた。

スタート地点が近づくとアスカはパッと離れて「あーあ大したことないわねー」とひとくさり、
その時だった、白い何かが僕らの前に現れて…
いやあああ!とアスカが僕にしがみついたらフラッシュが…

トウジがお化け役でケンスケが決定的瞬間を撮ったわけだけど…
トウジは委員長に怒られケンスケはアスカのフックを鳩尾にくらい撃沈、二人とも可哀想に。
その後綾波と委員長が消化しそんなこんなで肝だめしは終了。

夜アスカにバンガローの外へ呼び出されてまた怒られた。
ごめんと云えば「変わらないわね内罰的なとこ!」
じゃあどうすればいいのさと聞いたら「アタシが教えた謝り方知ってるでしょ?」
…昼間のプールのお返しを僕はアスカにした。

それから帰るまでの間もいろいろあったけどそれは明日以降に記そう。
想い出がいっぱいあると記録するのも大変だ。

777:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/28 17:59:46
乙です

定番ですね。いいなあ。うんうん。

778:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/28 21:29:08
シンジとアスカが一緒に行動できないのかと思いましたよ。
肝だめしw

779:770
05/08/28 22:36:59
俺の予想はことごとく外れた。
自信あったのに…(-_- )rz
乙!

780:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/28 23:37:33
加持さんGJ!加持さんみたいな兄貴ほすぃな(´・ω・`)
あとゲンドウワロタ。

いつも乙です!

781:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/29 00:49:38
>>770=779様

予想通りに展開せず申し訳ないです。
何て云うか、普通に考えればそういう方向でOKなんですけど、
ちょっとひねってみようかなと思って作成したもので…
重ね重ね申し訳なく思っております。

>>レス頂いた皆様
いつもありがとうございます。
これからもアスカとシンジのそれなりに甘い日々を読んでいただけたら幸いです。

782:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/29 00:54:37
乙です

楽しみにしてます。

783:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/29 13:20:07
>>781
水戸黄門がいまだにHITしてるのしってますよね。
予想通りに展開して、尚且つ、
喜ばれている作品は究極だと、
ワタシは思います。

これからもよろしくね、ホリディさん。

784:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/29 14:56:52
>>783
何のプレッシャーだよw

785:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/29 16:24:51
>>783
久々に画面見てて笑ったよ。

786:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/29 19:59:28
ワロス

787:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/29 20:10:12
二人の月渚日

引き続き旅行回想日記、今日は二日目の昼まで記そう。

朝、早めに起床し近くの牧場まで行きしぼりたてのミルク(ジョッキ一杯!)をたんのう。
二バカがシンジを笑わせてミルクを吹き出させてた…これだからガキはイヤ。
ヒカリと半分こしながらファーストを見るとおかわりしてたわ…ファーストって何なの?

バンガローを引き払い昼ご飯を兼ねてシーサイドパークに移動、
最近整備されたらしく人工と天然の調和が見事だったわ。
昼食後アタシはヒカリとシンジは二バカとそれぞれ別れて楽しんだけど…

アタシとシンジにとって海と渚はあまりいいものではない、
傷つけあいぶつけあったあの赤い海と白い渚を思い出すからだ。

ヒカリとテラスでおしゃべりしてると二バカが来たので「シンジは?」と聞いたら、
「ああ、なんや知らんがセンセ渚に座ったきり動かへん」「大丈夫だから先行っててってさ」
いつもの悪いくせがまた出たのかと思い迎えに行こうとしたら、
いつのまにか現れたファーストに「…ちょっと来て」と腕を掴まれ連れてかれた。

入り口近くの販売店の裏までまで引っ張られるとそこには碇司令がいた…
しかもなぜにアイスキャンディの売り子姿?!聞けばシンジにバレないよう変装したとか、
わざわざ店員に金払って貸してもらうなんて…しょうもないことを…

788:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/29 20:11:15
真剣に怒り着替えさせたけど、まだ何か隠してるようなので問いつめれば、
「…すまん惣流君…実はすでに一本あげてしまったのだ…シンジに…」
ちゃっかり一本しゃぶっているファースト共々みっちり説教しておいた。
ほんとにこの親にしてシンジありだ…さっさと普通に会いに行きなさい!

二人はさておき渚に急ぐとシンジはアイスキャンディを舐めながら座っていた。
「親切なおじさんからもらったんだ」…アンタは幼稚園児か。

しばらくアタシは渚を見つめ、そしてまだ忘れられないの?と聞いた。
「…ううん、でもそうじゃなくて…それを思い返して…忘れちゃいけないと思ったから」

そう答えたアイツの顔がちょっとりりしく見えた…
あんまり見たことのないシンジがそこにはいた。
人は誰しもわずかながらも成長してるのだから…そうね…そういうことね。

アタシとてあの渚での出来事があったからこそシンジと向き合ったのだ、
そして今つきあって…色んな気持ちをわかろうとしている…。
また違う渚の前でアタシとシンジは心を少し触れあった。

この日の夜もまた楽しい出来事があったけどそれは明日のお楽しみ。
さてこれからシンジの部屋に行ってからかってやるか…ふふ。

789:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/29 20:12:15
彼女と月渚で日 ―シンジ日記―

旅行回想日記―その2― 二日目朝~昼 今日はここまで記そう。

朝、近くの牧場に行きしぼりたての牛乳(ジョッキ一杯…)を飲んだ。
といってもトウジとケンスケのせいで半分近くは土に還元された、ひどいや二人とも。

バンガローに別れを告げてそのまま海岸線に出てシーサイドパークで昼食。
こんな所あったんですねと加持さんに聞いたら最近できたばかりとか。
まさか皆海に入るつもりじゃ…という杞憂は無駄に終わった…よかった…まだ苦手だからな。

ただ僕にとってあるいはアスカにとって渚はあまりいい場所じゃない。
ひどい事をした…傷つけあった…感情をぶつけた…あの白い渚と赤い海を思い出すから。

トウジとケンスケが二人はしゃいでるのを僕はただ黙って座りながら眺めていた。
だんだんと心はあの白い渚へと連れてかれて…ひどく考え込んでしまったんだ。
トウジ達を先に帰して僕は心のうごめきに身をまかせた、
僕はあれから変わったのだろうか…?まだ駄目な僕のままじゃ…?
アスカに何にもできやしない何にも力になれない僕のままじゃないのか…?

自問自答を繰返していたら誰かが僕をのぞきこんでいた、逆光で顔は見えない。
「…浮かぬ顔をするな…楽しむ時は楽しめ」聞き覚えのある声だけど…?
「…ところでアイスキャンディはいらないか?美味しいぞ」売り子のおじさんか…。

790:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/29 20:13:56
お金を払おうとしたらサービスだと云ったのでありがたくもらう事にした。
心地よい冷たさに顔を緩めたら「…そうか…よかったな」だって、
なんか父さんに口調や声が似てたなあ…あの売り子のおじさん。

半分ほど舐めおわると今度は女の子が立っていた、また逆光で顔が見えない。
「何やってんのよ!心配するじゃない!」…よく知ってる声…アスカだった。
売り子のおじさんからアイスキャンディをもらった事を話したらまだ怒ってた…何でだろう?

渚を眺める僕らは同じ事を考えていたんだろう、
「まだ忘れられないの?」と聞かれた僕は素直に自分の心情をアスカに話した。

いつのまにか僕から奪い取ったアイスキャンディをいたずらっぽく舐めながら、
「安心しなさいバカシンジ、アタシも忘れてない」と僕の好きな笑顔で答えた。
「あの時アンタの心、アンタの気持ち知ったから…だからアタシは…アンタの事…」
その言葉を聞きながら見つめた渚は、あの時知らなかった美しさをたたえながら…

新しい渚の中で僕はアスカと心を触れあった。
ほんの、ほんの少しだけど、また一つ僕はアスカの、アスカは僕の気持ちを知った。

こんな昼を過ごしながら夜は夜でまたひと騒ぎなんだ、それは明日まとめて記すけど…
なんだか書いていたらアスカの事が少し気になった、今何をしてるんだろう、
この辺で筆を置いてアスカの部屋にでも行ってみようかな…。

791:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/29 20:43:10
あのラストを絡ませるとは、GJ!

てか、気付けよシンジ君w

792:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/29 21:03:16
乙です

アフターEOEだったんですか。そこからの成長か。なるほど。

793:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/29 21:44:59
GJ!

794:R・D ◆.2DgHrv95.
05/08/29 22:42:22
あの日から、学校から帰る時はいつも二人一緒だ。
別に約束してとか、そういうんじゃないんだけど、
例えば私が掃除登板だったらシンジはその間図書館にいて、
って感じでどちらともなく時間を合わせて、下駄箱で一緒に靴を履き替えて、
時々夕飯の材料を買ったりして、という按配。

でも、そりゃあ家が一緒だから、これまでも一緒に帰ることはあったけれど、
毎日ということはなかったから、あの二バカにヒカリが何か感付いたみたいで、気が気でない。

まだあの三人と言うか、私たち以外には、もうバレてしまったミサト以外には、
誰にも私とシンジが恋人同士になったのは秘密だ。

理由は、冷やかされるから。もう毎日さんざんミサトに冷やかされてコリゴリだし、
ヒカリはともかく、あの二バカに弱みを握られるのはごめんだ。

それに、この私があの頼りないシンジなんかと付き合っていると知れたら、
惣流・アスカ・ラングレーの沽券に関わる。

いや、勿論シンジが頼りないだけのダメ男とは私は思ってないんだけど……世間一般にはそう思われているって言うか。
だからシンジの良さを周りに知らしめれば問題はないんだけど、
意外としっかりしたところとかは私の前だけで見せて欲しいかななんて。ああ、何書いてるんだ、私。

795:R・D ◆.2DgHrv95.
05/08/29 22:43:24
とにかく、そういう緊迫した状況だってのに校門を出たばかりという危険地帯で、
いきなり手を握ってきたシンジは危機感が足りないとしか言いようがない。
シンジが積極的にこういうことをしてきたのは初めてだったこともあって、本当にびっくりした。

これらの状況を総合して考えると、
そこで私が「エッチバカチカン変態!」と叫んで逃げてしまったのも無理からぬことと言えるだろう。

でも、周囲に私たちのことがバレないように、という観点から考えると逆に注目を浴びてしまっただろうから、
かなり失敗だったかもしれない。
何でだろう、最近シンジのことになると本当に自分の行動がわからない。いや、今更何でだろうもないか……。

で今、帰ってきてこの日記を書いているわけだけど、シンジも帰ってきているはずなのに何も言ってこない。
以前は喧嘩したらすぐに謝ってきたのに。
前回は私が謝ったんだから今回はシンジが謝るべき、と思ったけど良く考えたら前回も今回も一方的に私が悪いのよね……。
ただ、昔は私が悪くてもシンジが謝ってきただけで。

本当なら謝ってからすっきりして日記を書きたかったんだけど、
無理みたいだから先に日記を書いて気持ちに整理を付けようと思った。
私はこれからシンジに謝る。そして明日はまた一緒に学校ヘ行こう。あの二バカに何か言われない程度に仲良く。

796:R・D ◆.2DgHrv95.
05/08/29 22:47:28
前回の戻ってきました宣言直後にアク禁になってしまい投下できませんでした。
もうタイミング悪過ぎ。参りました。

こういうことがないようにマイナーなプロバイダ使ってるのに困ったものです。

行き付けの他板でも初めて「スレッド立てすぎです」と言われましたし
いわゆる夏厨が大活躍してたんですかね? 困ったものです。

ともあれ、アク禁が解除されたのでぼちぼちやっていこうと思います。


797:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/29 22:49:19
乙です

のんびりがんばってください。

798:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/29 22:50:36
おかえりなさい!楽しみにしてます。
GJ!

799:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/29 23:01:30
お二方、お疲れさまです。

800:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/30 02:26:39
ウソ八百

801:渚カヲル
05/08/30 13:51:12
耽美が足りない。

802:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/30 18:54:40
しめ月〆日 ―旅行回想日記 2日め、夜編―

シーサイドパークを出てアタシ達は国道ぞいの大規模なスパに向かった。
旅の疲れと垢を落とそうという加持さんの提案、さっすがあ。

男女別れた後はもう、髪と体を丹念に洗ってジャグジーを満喫。
くうーなんてオヤジくさい声あげちゃったけど気持ちイイから仕方ないじゃない。
露天風呂に向かうと先客のヒカリ・ファースト・ミサトがくつろぎの最中。

ふと皆を見て気になった事があった。
なんだかアタシより胸が大きい気がする…特にファースト。
ヒカリはアタシよりちょっと大きいくらいだしミサトとははなっから勝負にならない、
けどファーストのは…女でもわかるくらい形もいいしサイズも整ってるような…つまり美乳ってやつだ。
思わず自分のと見比べてしまうほど…なんかくやしかった。

ついミサトにどうしたら胸って大きくなる?と聞いてみたら、
「うーん…まあ成長は人それぞれよ、あたしも高校までそのくらいだったし…ま牛乳飲んで運動して」
それは背が伸びる方法と全然かわらないじゃない…人選ミスだわ…ミサトのバカ。
すっかり場は胸に関するそれぞれの考察で大盛り上がり、
なぜか会話はヒカリもミサトもなぜかファーストもアタシを慰める方向に。

ちょっと待ちなさいよ!そんなに小さいって云いたいわけえ?!
云っとくけど限りなくCに近いBだと自負はしてるんだからね!もう!

すっかりつむじを曲げたアタシにミサトはニヤニヤしながら、
「でも~こんなにぷにぷにしてるくせに~」と人の胸をつんつんし始めた、
思わず甘い声をあげたら調子に乗ったのかヒカリやファーストにもつんつんして大喜び…
何を考えてるのかこのセクハラ女…保護者失格よ!ミサト!

803:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/30 18:56:43
先にあがるヒカリとファーストを見送りながらミサトに続きを話した、
やっぱり胸って大きい方がいのかなあ…って。
「シンちゃんはそんなとこばかり見てるわけじゃないから大丈夫よ」と励ましてくれたわ。
「でも男の子は大きい方が好きかもね~たまにちらちら見られた事あるし~シンちゃんに~」
ったくほんとーに保護者失格だわ!人選ミス!大事な話なのにミサトったら!

風呂上がり、たっぷり時間をかけたお色直しにくたびれた男性陣と合流、
それでも妙な盛り上がりをみせてたのはなんなのだろう?
ミサトはまたシンジに余計な事を吹き込んで真っ赤にさせてた、
何云ったかたいていの予想はついてるわよ…もう!

スパのレストランで夕食をとりそのままコンフォート17に直行、
道中購入した花火を皆でやる事に。

少し肌寒く感じた風の中、名残り惜しむようにそれぞれ花火を鮮やかに咲かせた。
相変わらずなジャージの花火芸すらも残り少ない夏の切なさを感じさせる、これも思い出の1ページ。
そして残った線香花火の光が一つまた一つと消えていって…よけい物悲しくなった。

ファーストが握っていた最後の線香花火をみんなでじっと見つめれば、
火玉がか細い光を散らしてぽとり…と落ちた時夏の終わりを感じたのだろうか、
アタシもシンジもミサトも加持さんもヒカリもジャージもメガネもファーストも…
なんだか悲しそうな顔を見合わせていた。

ヒカリと二バカとファーストを送る加持さんの車を見送り、
アタシとシンジとミサトは並んで歩き出し、こんな言葉を交わした。

「楽しい夏の思い出をありがとうございます」「ダンケ、ミサト」「どういたしまして」

なぜか家まで3人手をつないで帰った…なんとなくそうしたかっただけ。

804:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/30 19:16:02
夏の月終わり日 ―旅行回想日記 2日め夜 シンジ日記編―

シーサイドパークを出た僕達は加持さんの提案で国道ぞいのスパへ。
こんな大規模な所なんて入った事ないからなかなか面白かった。

男女別になり広い浴場に入ればさっそくトウジとケンスケは勢い良く湯舟に飛び込んで叱られてた。
ゆっくり体と髪を洗って湯舟にゆったり浸かった…気持ちよかったなあ…。

加持さんに誘われジャグジー→露天風呂と満喫、
露天風呂では加持さんによる女性のあしらい方を皆で教わった、
トウジとケンスケは「ミサトさんにアタック!」と意気込んでいたけど、
「葛城には通用しなかったな」と云われて意気消沈してた。
「アスカにも通用しないぞシンジ君」と云われて僕もがっかりした…はあ。

少し早めに出た僕達は入り口近くのベンチに腰掛けて、また加持さんの昔話を聞いていた。
昔風呂場を覗きに行ったとかで成功したんですか?と三人同時に聞いたら、
「だったら人には話さんな、せっかくの穴場を教える事になる」僕らは大笑いした。

そんな中アスカやミサトさん達が戻ってきた。
ミサトさんは僕をつかまえて「シンちゃんアスカ限りなくCに近いBカップだそうよ~」
ととんでもない情報を吹き込んできた、その時僕はこの日の朝アスカと交わした会話を思い出して…

トウジとケンスケのせいで牛乳にむせた僕をニヤニヤ笑いながらアスカは、
「ミルク飲むと胸が大きくなるんだって、アタシのもおっきくなってほしい?」
そ、そんなこと云えないよ!と返したら「…相変わらずつまんないオトコ…」と少しむくれてた。



805:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/30 19:17:24
その会話とミサトさんの言葉をふまえて、僕に少しだけ勇気があればこう云ったかも知れない、
「アスカの胸は今の大きさでも好きだよ」…よく考えたらセクハラじみた発言だ…
誤解を招くからこれは永久に心の中に封印しておこう…もっと上手く表現できたらなあ。

でもそんなに胸の大きさなんて気にしたことないからなあ…
ミサトさんみたく目立つぐらい大きいといやでも目に入るから気にしちゃうけど…
な、何を書いてるんだろう、変な日記になっちゃうよ…もう。

スパのレストランで夕食をとってコンフォート17まで直接帰った、
最後は花火でしめようと、これはアスカとミサトさんの提案。

鮮やかな光と火花が辺り一帯を染めあげて、
その光景は美しくそれでいて儚げだった、もうすぐ終わる本当の夏、
それをみんなしっかりと噛みしめながら楽しんでいた。

最後の線香花火を綾波が灯し、あっという間に消えていくさまを僕達は見届けた。
薄暗い光の中に浮かび上がって徐々に消えていく光景が綾波と重なって、
ひどく神秘的で儚く切ない一瞬を誰もが感じていた。

みんなを送っていく加持さんの車を見送った後、
僕とアスカはミサトさんに思い出のお礼を云った、ミサトさんも笑顔で感謝を返してた。
なぜかアスカの提案で三人手と手をつないで家まで戻った。

僕はその感覚が少し「家族」な感じだと思った…妙な喜びが体を駆け巡った、
それは僕だけじゃなくアスカもミサトさんも感じていたのは、
それぞれの顔を見れば明白だった…。

だけどアスカには「家族」だけじゃなく「恋人」の僕まで求めてくるんだもの…
困ったけど、久しぶりの【約束】を交わせば満足してくれた…もうわがままなんだからアスカは…。


806:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/30 19:28:42
乙です

胸の話、可愛いです。温かな絆ですね。

807:R・D ◆.2DgHrv95.
05/08/30 20:54:42
昨日、謝りついでに私たちの関係が周囲にバレることのデメリットを
バカシンジでもわかるように懇切丁寧に説明したんだけど、ピンと来てない様子。

「アンタだって冷やかされてばっかりじゃ鬱陶しいでしょう」と端的に説明するも、
「いや、僕らが正式に付き合ってないんならともかく、ちゃんとお互いに好きで、
 それで彼氏彼女になったんだから、堂々としてればいいじゃない」ですって。
アンタには危機感がなさ過ぎる、ミサトに毎日何を言われてるか考えなさいと注意した。

シンジはちょっと考え込んでいたけど、反論してきた。
「それでも、僕はアスカが好きであることに堂々としていたい。
 僕たちはお互いの気持ちがわかってるんだから、何もコソコソすることないじゃないか」だって……。
バカシンジにしてはいいこと言うじゃない……しばらく言葉を失ったわ。

でもあの二バカにからかわれるのは絶対に嫌、ミサトだけでもうたくさんだときっぱり跳ね除けたら、
あいつ、目に見えて肩を落としちゃって「アスカは僕と付き合っていることが恥ずかしいんだ……」なんて言うから、
結局、朝は通学路の途中まで手を握ることを許可してしまった。
シンジ、何か最近駆け引きが上手くなってない? また変な話を呑まされたらたまらない。気をつけないと。

というわけで、今日は途中まで手を繋いで学校へ行ったんだけど、恥ずいったらありゃしない。
シンジが「どうしたの、顔が赤いよ?」なんて言うもんだから、一発引っぱたいてやった。

でも今日の朝のシンジは嬉しそうだったな。バレるのは嫌だけど、当面はこういうのも良いかな……。

808:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/30 22:09:04
ホリデイ氏
Bのアスカ、最高ですw
R・D氏
久しぶりの投下GJです

809:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/30 23:19:53
乙乙乙

810:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/31 02:43:42
LASスレから新しいトリビアが生まれようとしている。
「Cに限りなく近いBカップの『プ』はツンとしたおっぱいっぽい」
(´・∀・`)ヘー

811:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/31 04:33:04
何言ってんだよ、プがおっぱい…って……(;´д`)ハァハァ

812:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/31 07:05:21
アスカのオッパイうまそー

813:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/31 07:11:58
ここをロムしてる人ってここを貼り出さないよね。

やっぱ大事にしてるの?

814:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/31 13:35:05
草津チカ嬢に爛れたLAS日記書いてほしい

815:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/31 14:04:20
アスカさんがシンちゃんのオナニー手伝ってあげてる描写が欲しい。
足先で逝かせてあげればいいよ。

816:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/31 18:38:56
ある日月渚で日

夏休み最後の日なぜかアタシは渚へ向かった、シンジを連れて。

どこでもよかった、あの渚に似てようが似てまいが、
いつもの様にシンジの漕ぐ自転車に相乗りしながら、
人けのない寂しげな渚にアタシ達はたどりついた。

ここに来た理由、それは小旅行の時渚に佇むシンジを見てなぜか心が痛くなり、
それゆえシンジの気持ちを、その上でアタシの気持ちを確かめたかった。

ぼんやりと渚を見つめながらうずくまるシンジにアタシは思い切って云った、
「何か抱えたままアタシとつきあわないで、こっちまで暗くなるから」それは精一杯の抗議。
重たい口を開きか細い声でアイツは話し始めた、
「…不安なんだ…心がザワザワして…」

それからを要約すれば…結局アタシの事で自分がちゃんとしているのか不安だって…もう。
アタシはたっぷり愛情をこめて答えた、「バッカじゃないの!アンタはもお!」
シンジのヤツ「そうだよね…ホント僕はバカだ」って苦笑いしながらまた渚を見つめてた。

817:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/31 18:40:03
あの渚でアタシとシンジはそれまで心の奥底に潜んだ全ての思いをぶつけあった。
アタシの思い、シンジの思い、知らなかった事、とっくにわかってた事、
傷をさらけ出し、また傷つけあい、そしてその果てに見つけた、
素直な自分を、優しくなれる自分を、求め合う互いを…
それが根底にあったからこそアタシとシンジは互いを好きと認め、
こうしてつきあっているのだ…なんでそれがわからないのか…バカよ、ほんとバカなんだから…

寝転んでいたアタシはシンジにある行動を促した。

あの時と同じ様にアタシの上に馬乗りさせたの、
もちろん首なんて絞められてないわよ、
…ただシンジのヤツ、アタシの胸に伏して顔をうずめちゃったけど…

「…僕はまだ…ダメかな」泣いてるような切ない声、
辛気くさい事云ってると殴るわよと返せば、
「…ごめん…で、でも」まだ続けそうな気配。

もう一度ちゃんと云っておいた。
「こんな脆くて弱いアンタをアタシ…一生放っとかないからね、アタシだって…強くないんだから…
 いい、アンタもアタシを放ったらかしたら…殺すわよ」

「…ありがとう」いつか見たりりしい顔を向けたアイツにアタシは安心した。

それから二人で寝転び、そっと、それでもしっかりと手を握りあった。
見上げた星はあの時と変わらない、でもアタシとシンジはあの時とは違う二人に変わった、
少なくとも「恋人」としての二人に。

818:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/31 18:41:17
二人だけの月海日 ―同日のシンジ日記―

夏休み最後の日、なぜかアスカと渚に出かけた。
いつもの様にピクニックめいたお出かけなのかと思ってたけどそれは違った。

渚にまつわる何かにとらわれたままの僕をアスカは解き放ちたかったのだろう、
心に澱みがある僕をアスカは感じとりそしてそれを抱えたままの僕なんてイヤだ…と。

僕は絞り出すように情けない心情を吐露した。

不安で、ザワザワして、どんどん自分がわからなくなって、
そんな自分を見てくれる人がいるのに、その人に何ができた?何もできてないんじゃないか?
僕はその人に喜びや幸福や希望を抱かせてるの?自分勝手な思い込みじゃないか?
本当に僕は、僕は、僕は、アスカの事を…?
あの渚の僕からちっとも変わってないんじゃないか?そうやって自分に嫌気がさしたんだ…と。

「バッカじゃないの?!アンタはもお!」
アスカらしい同情も侮蔑もない励ましの言葉が返ってきた、
そうだよね…昔を蒸し返して絶望するなんて…バカだよね…僕。

819:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/08/31 18:42:14
寝転んでいたアスカはなぜか僕に上に乗ってと誘ってきた、
この態勢はそう…あの時の渚での僕とアスカそのものだ…ひどい事をした時の…
僕はわけもなくそのままアスカの胸に伏して…苦しく切なく情けない思いを…
暖かいものに包まれながら少しづつ和らげて…消していった。

それでも口から出る言葉は相変らずだ、そんな弱い僕を叩きのめすようにアスカは云ってくれた、
「こんな脆くて弱いアンタをアタシ…一生放っとかないからね、アタシだって…強くないんだから…
 いい、だからアンタもアタシを放ったらかしたら…殺すわよ」
僕は全ての想いをこめて「…ありがとう」と答えた。

そうだ、僕はあの時以来アスカに嘘をついたことはない、
取り繕った言葉やあり合わせの文句でごまかさなかった、
どう受け止められても構わない、そう思い自分の気持ちを素直に伝えてきた、
それでいいんだ、これまでも、これからも。

そして僕とアスカは寝転びあった、あの時と同じく渚の上で。
ただ違うのは僕もアスカもお互い手を握りあい、
僕はアスカを、アスカは僕を好きだと感じあった事だ。

今日は珍しくアスカから【約束】をもらった、
「アタシのか弱い恋人に」って珍しい言葉を送ってきたいつもと少し違う素直なアスカに、
僕はどぎまぎしながらも受け入れて…なんか恥ずかしくなっちゃうからこの辺にしておこう…。

820:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/31 19:11:41
乙です

乗り越え、ですね。おめでとう。おめでとう。

821:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/31 21:28:55
目がうるんだ

822:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/31 22:56:20
いいですね

823:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/09/01 18:16:36
ぐらっ月グラッ日

今日から学校が始まった。
シンジと午後のお昼寝を楽しんだりふらっと出かけたりした日々は別れを告げ、
規則正しい生活と退屈極まりない授業に拘束される毎日が始まるのだ。
もっとも代わりに二人で一緒に登下校する時間が戻ってくるのだから痛み分けといったところ。

互いの制服姿も妙な新鮮さがあって心が躍りあったのは間違いない、
ただし朝っぱらから手をつないで登校とデリカシーに欠ける行為にまで発展したのは不覚。
さっそくいつものメンバーに見つかり冷やかされ、さっさと手を払っておいた、ごめんシンジ。

初日の内容なんてさして記す必要はない。
冗長な始業式、義務的な授業、宿題の提出、何より一番意味不明なのが防災訓練。

もはや使徒襲来などありえないのに変わらず、
机の下に潜る→全員でシェルター避難→各自解散という形式的な訓練に何の価値があるのか?
老教師曰く「天災は忘れた頃にやってきます」
だからその天災って何よ?とシェルターで小一時間(以下文句略)

結局「避難勧告解除されました」というアナウンスが響くまでヒカリ達とおしゃべりして過ごした。
緊張感のなさに我ながらあきれたけど、
数々の修羅場をくぐってきたアタシにとって多少の危機なんて大した事はない。

と、この時まではそう思っていた。

824:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/09/01 18:17:50
夜、シンジに避難訓練に関する疑問(=グチ)をこぼせば、
「仕方ないよ、天災は忘れた頃にやってくるって云うし」
「アンタもおじいちゃんの仲間入り?そのセリフ聞き飽きたわよ」少しムッとしてたアイツ…不覚。
「と、とにかく天災って何なの」そこまで口に出したとたん不意に揺れは起きた。

人が入るにはぎりぎりのテーブル下にむりやりアタシはもぐりこんでいた。
おまけにテーブルからはおしりと足をはみ出させて…恥ずかしいったらありゃしない。
「これも天災の一つ、地震、こういう事が多いから訓練するんだよ」とシンジの奴すまし顔、
しょうがないでしょ!ドイツじゃ地震なんてめったに起こんないんだから!
くそうシンジのくせにシンジのくせに。

どうせならきゃあ!ってアイツに抱きついてそのすまし顔を真っ赤にさせてやりゃよかった、
そう思ってた矢先、2発目が来た。
想像を再現してしまったアタシ…それなのにシンジの奴…

「もうアスカはすぐそうやって僕をからかうんだから…」
冗談じゃないわよ!ホントに怖かったんだから!
くやしい…シンジのくせにシンジのくせにシンジのくせにい!

825:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/09/01 18:18:47
追記

帰宅後のミサトとシンジの会話(抜粋)

「今日はずいぶん隣のビル解体現場うるさかったらしいわね」
「そうですね、だからアスカが地震と間違えて大変でしたよ」

人をからかうにもほどがあるわよバカシンジ…おぼえてなさい。

「あら?さっきのはホントの地震よ、震源地近かったらしいからうかうかできないわね」
「え…?!そそそうだったんでですか」

ざまあみろバカシンジ、今さらうろたえても遅いわよ。
何度も一生懸命にごめんごめんと謝ってきたけど知るもんか。
乙女の心を弄んだ罪は重いわよ、反省しなさい、ふんだっ!

826:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/01 18:23:31
乙です

ツンデレですね。

827:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/01 23:11:13
使徒は出ないんですか?

828:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/01 23:50:55
性交しないんですか?

829:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/01 23:52:23
ナカだししないんですか?

830:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/01 23:54:37
子供作りますか?

831:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/01 23:54:57
何回します?

832:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/02 01:00:49
828-831とりあえず市ね。二度と来るな。

833:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/02 08:41:26
>>832
ホリディさんはよけいなことを、名無しで言わないほうがいいよ。

834:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/02 09:38:28
>>832
構って欲しがっている荒らしを構ってどうするんだ?
池沼

835:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/02 12:36:30
アスカさん、シンジのちんぽをしごいてください。

836:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/02 14:04:55
832はスルーを覚えるように。

837:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/02 17:56:10
ホリさん乙です、毎日楽しみにしておりますです。

838:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/09/02 18:45:51
日月常日

今日からは通常通りの授業。
規則正しい生活にもすぐ慣れるアタシは素晴らしい、これも天才美少女たるゆえん。
なにしろ気弱な目覚ましが毎日きちんと起こしてくれるから遅刻の心配はない、
気持ちの込められた朝食も用意されていうことなし、おかげで和食にもだいぶ慣れた。

授業なんて記す必要もないくらい退屈だけど、
現国の授業なのに間違って数学の教科書を持ってきてしまった、
「日本語が苦手なもので」と意味不明な言い訳をしたらOK、云ってみるものね。

昼休みはヒカリ達女子とお弁当タイム。
シンジが一生懸命作ってくれたお弁当に相変らず賞賛はつきないけど、
気持ちや愛情がいっぱいこもってると知ったら皆どんな顔をするのだろうか。

案の定こういう時間の話題は誰と誰がつきあってるとか○組の△さんかっこいいとか、
もちろんアタシにも同じ趣旨の質問が浴びせられる。

「アスカがつきあう人はやっぱりカッコイイんだろうねー」
アタシとシンジがつきあってる事実はあまり知られてない、ヒカリも必死のフォローで対応した。
同居してる手前一緒にいても不審ではないし極力学校では甘い行動には出ないからだ。

「まあねーやっぱりいー包容力のある大人が一番!バカなガキはゴメンよ」
屋上で食べてるであろうシンジに見えない目線を送ってごめんねごめんねと祈っておいた…。
ヒカリの刺さる様な目線がひどく痛かった…あーバカバカアタシって…。

839:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/09/02 18:46:48
夕食後、暇なのでシンジに「Not100」を仕掛けてみた。
皿に乗ったパンの上に好きな数だけタバスコをかけて100になったら負けというアレ。

タバスコはないので七味唐辛子を代用。
シンジの奴は駆け引きを心得てないわね…
唇を真っ赤に腫らしたままひどいやひどいやとぷんぷんしてた。
敗者に語る資格あらずよ、しっかりしなさい、男の子のくせに。

寝る前まで唇の腫れを訴えてたシンジがうるさかったので、
特効薬を与えたらすんなり黙ってくれた、よしよし











追記

唐辛子の味がするキスなんて二度とごめんだわ。
こっちまで唇がひりひりする…。

840:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/09/02 18:49:41
平月穏日 ―同日のシンジ日記―

今日からは時間割り通りの授業、いつもと同じ毎日に戻ったわけだ。
それなのにアスカの寝起きが悪くて困る、起こしに行くのが嫌なわけじゃないけど。

「ねえアスカ…もう起きないと遅刻するよ…ねえったら」
「う~んあと5分…睡眠は美容の為にいいんだからあ…むにゃ…むう」
しょうもない言い訳ばっかりするんだ…そのくせなんでもっと早く起こさないのって怒るんだから。

授業では珍しい事があった、なぜかアスカの現国の教科書が僕の鞄の中に。
昨日教えた時に間違って持って帰っちゃったのだろう、
次の時間に気づいたから手遅れだったけど、今さら返すのも悪いし、
またキーキー怒られるのがいやだから帰宅後そっと机に返しておいた。

昼休みはトウジ・ケンスケと屋上で昼食。
「どや悪妻の調子は」「尻に敷かれてそうだからな碇」とまた僕をからかうんだ。
悪妻じゃないよ!良妻でもないけど…と答えておいた、
大体勝手に夫婦と仮定しないでよ、確かにつきあってはいるけどさ…。
なぜか教室の方角から妙な感覚を感じて振り返った。
もちろん手すりで斜懸垂を淡々とする綾波が気になったわけじゃない…何してるの綾波?

夕食後、アスカに「暇だから」とゲームに参加させられた。
そんなに暇なら後片付けぐらい手伝ってくれればいいのにといつも思う。
たいがいこういうのは僕が負けるんだ…そう今日もまた同じ。
唐辛子たっぷりのパンなんて誰が好きこのんで食べるものか、
腫れた唇で言葉は全部ハ行しか発音できない僕をアスカはさんざん笑うし…ひどいよもお。

ずっとその事で文句いってたら、
「うっさいわねえ!薬塗ってあげるから我慢しなさい!」
と唇をペロッてなめられてキスされた。

…僕は文句が云えなくなった。

841:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/02 19:31:18
乙です

辛いけど甘甘。

842:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/02 21:06:23
もぉ最高

843:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/03 01:33:50
乙です。新ジャンル甘LASならぬ辛甘LASですねw

844:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/03 08:28:08
さいこー

845:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/03 17:03:47
いろいろ日記あるけど、ここが一番だよね。
荒らしもだまる甘辛さ!

846:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/03 17:33:33
>>845
ここの嵐は根性無いから

847:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/03 18:03:10
N3やN4は雑魚だった
ここは荒らさないでおいてあげる、
ふふふ

848:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/03 21:17:09
ホリさん投下待ってますよー

849:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/04 01:48:07
ホリデイ ◆arkg2VoR.2の執筆風景w

        彡川三三三ミ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       川川       ) .<  アスカハァハァ…うっ、俺ってスレのネ申…はぁはぁ
      川川;―◎--◎_   \_____________
      川;(6     3  |       ___
    _川川|  ( ∴) д(∴)      . |  |   |\_
  /  ⌒ \____/        |  |   | |  |\
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(    (   ・   / \_          |  |   | |  |::::|
 \   \   /\    ̄ ̄\     |  |   | |  |::::|
  /:\   \  シコシコ ̄\っ))))~~|  |   | |  |::::|
 /:::  \    つ___   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
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   \      \\       .| |           .. |.|


850:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/04 01:49:35 oamT835c
ホリデイ ◆arkg2VoR.2の執筆風景w

        彡川三三三ミ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       川川       ) .<  アスカハァハァ…うっ、俺ってスレのネ申…はぁはぁ
      川川;―◎--◎_   \_____________
      川;(6     3  |       ___
    _川川|  ( ∴) д(∴)      . |  |   |\_
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851:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/04 02:29:51
ついに

852:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/04 03:42:55 HPFw3ijz
きちゃった。きちゃった…あー――暇

853:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/04 04:04:06
    _,,,......,,__
  /_~ ,,...:::_::;; ~"'ヽ
 (,, '"ヾヽ  i|i //^''ヽ,,)
   ^ :'⌒i    i⌒"
      | ( ゚Д゚)  <アスカ?プッ・・・キモいぜ!!!!
      |(ノ  |)   マゾ男の集団がぁ。
      | Rei |    只今よりこのスレは俺が制圧する 
      ヽ _ノ
       U"U


854:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/04 04:04:14
過疎

855:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/04 06:39:22
ホリディさ~ん

856:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/04 06:57:33
米につく虫みたいだな

857:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/04 09:06:23
コクゾウムシのことかーーー!

858:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/04 11:35:57
>>850
残念粘着さん。嘘はいけないよw

859:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/09/04 13:36:59
のた月ノタ日

夏休みは終わったのにすぐ日曜が来るなんて、休み気分が抜けずだらけた気分になってしまう。

だからずっとシンジとリビングでのたくりのたくりしちゃった。
枕を二つ並べて寝そべりながらTVをザッピング。

のたくってるくせにあれこれシンジを使ってしまった、
もっとも命令を拒否しようとしないシンジが悪い、
そんなシンジの好意に甘え切るアタシは悪くない、ぜんぜん悪くない。

シンジいー、TVのリモコン返してー、のたくりのたくり。
シンジいー、アイスティーのペットとってきてえー、のたくりのたくり。
シンジいー、スイカバー一本持ってきてえー、のたくりのたくり。
シンジい…ちょっとここに来なさい…いいから!…すりすりすりすり…。
ていう感じの午後、何にもないけど満たされた午後。

のたくりしてるのにも飽きが来たので散歩に出かけた。
近くの公園までゆったりのんびり手をつないでのろのろのろのろ。
今日は加持さんが家に来て夕食を共にするから二人っきりの時間はそれまで。
限りある時間はたっぷりと味わった、のろのろのろのろ。

背もたれの深いベンチに座って陽光をいっぱい浴びながらぼんやりうっかり。
「こういう時間好きだなあ…」とシンジが珍しく話しかけてきたから、
そうねと素っ気なく答えて反応をうかがうと…まったくシンジのくせにシンジのくせに…
「アスカさえよければ…ずっとずっとこんな時間を…一緒に過ごしたいなあ」

「なな何云ってんのよ…バカシンジのくせに…もう」
そう云いながらもなぜか顔はひどく真っ赤になってしまった。

青空の下たがいに顔を薄紅色に染めたアタシ達は…まったくアホだ…まいっか…ふふ。

860:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/09/04 13:38:06
しな月シナ日 ―同日のシンジ日記― 

何もない日曜日、夕方からは加持さんが来て四人で夕食を囲んだ。
ただそれまでの時間を僕とアスカはのんびりのびのびと過ごした。

といってもアスカはリビングでわがままたっぷりに僕を使うんだ、
ただ理不尽なわがままというよりも甘えたい欲求みたいなものだから、
僕は気にしてない、なにしろいつもの事だもの。

二人並んでごろごろしてる感覚はとても心地よかった。
途中アスカの提案で公園に散歩に行った時、
同じようにベンチで並んで座りながら僕はその事をつぶやいてしまった、
がらでもない言葉なのになぜか…思わず顔が赤くなった。

アスカもなんだか真っ赤になってふるふるしてた…でもそんなにとんでもない言葉かな?

帰宅後は珍しくアスカも夕食の準備を手伝ってくれた、
ミサトさんは「仕事始めの月曜に雨降らせないで」と目を丸くしてた、
加持さんは「よっ新婚さん、旨い夕食を頼むよ」とにやにやいつもの笑い。

ミサトさんも加持さんもたまにアスカが手伝ってる事を知らないから興味津々、
僕にとってはアスカがそんな状況なのに「手伝う…いいでしょ!」と云ってきたのが興味深い。

なんていうか、ちょっとしおらしく、おしとやかにしてたなアスカ、
加持さんやミサトさんのいつもの冷やかしも軽くあしらってたし、
普段と違うみたいだと聞いたら、「アンタが変な事云うからよ!」といつものアスカに逆戻りした。

「たまにはしおらしいアタシもいいでしょ?」と寝る前に云われ、うんと素直に返事すると、
「ふふんやっぱりね、ダンケ、シンジ」と…いつもよりしおらしい【約束】が待っていた。
そこまでしおらしくなったのは…意外だった…けど…まあいいか…。


861:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/04 13:46:45
萌えた

862:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/04 13:47:16
乙です

こうしてじゃじゃ馬お嬢さんは飼い慣らされていくのか。でも、自分らしさを持ち続けるのが、いいですね。

863:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/04 15:38:09
乙。

あー、アスカのせいで東京豪雨だったよ。

864:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/04 16:51:10
サイコー

865:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/04 19:41:53
天才ホリディ嵐を呼ぶ女

866:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/05 00:36:37
げろあま( ^ω^)

867:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/05 17:33:50
天才ホリディ嵐を呼ぶ女


868:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/05 23:12:24
ホリデイ様。好き

869:R・D ◆.2DgHrv95.
05/09/05 23:36:40
ついにヒカリにばれてしまった。

手を繋ぐのは通学路の真ん中まで、というルールはしっかり守っていたけど、
バカシンジが昼ごはんを一緒に食べない? って言ってきたのが原因。
私はいつもヒカリと一緒に食べてるのに! シンジだっていつも二バカと一緒じゃない!
「私はヒカリと食べるの、邪魔だからあっち行ってて」と、こっちはバレないように努力してるってのに、
シンジときたら「ちぇっ、つれないなあ。アスカは本当に僕のことが……」って、よりにもよってヒカリの前で口を滑らせて。
慌てて「バカ!」って遮って、ようやくそこでシンジも気付いたのか、口を押さえて黙ったけど、それって逆効果よ、バカ……。
必死になってバカシンジを追い返して、気付いていませんようにと、一縷の望みをかけてヒカリの方を見てみたら、
嬉しそうに、ニヤニヤ笑ってたわ……。

勘のいいヒカリのこと、こうなったらもう観念するしかない。腹をくくったわ。
どっちから告白したのかとか、キスはしたのかとか、きっかけはとか、いろいろ聞かれた。
キスについては、もうしたことあるけど、伏せておいた。
今考えると、あれはない。シンジに気の毒だし、自分でもバカなことしたなって思うし。
折角のファーストキスなのに、勿体無いことしたもんだわ。

と、いう風に、顔が赤くなっちゃうようなことは伏せつつ、ヒカリに聞かれたことを答えていったら、
ヒカリに「アスカ、嬉しそうじゃないのね」って言われた。
そりゃ、シンジがバカだからよ、あーあ、私なんであんなのが好きなのかしら、と答えたら、
アスカはもっと素直になっていいと思うわ、と忠告された。
最近アスカが碇君に特に冷たいと思ったら、そういうことだったのね。
恥ずかしいのはわかるけど、碇君寂しそうよ、碇君の思いにもっと答えてあげてもいいんじゃないかしら、
ですって。二バカのからかいなんかミサトのからかいに比べたらかわいいもんでしょ、とも言われた。
まあそりゃ、ミサトには無駄に長く生きてきた分のいやらしさがあるわよね、二バカに真似できるとは思えないのは確かだわ。

870:R・D ◆.2DgHrv95.
05/09/05 23:37:50
ヒカリと話しながら色々考えて、私とシンジの関係についてはオープンにすることに決めた。
だけど、宣伝して回るようなことじゃないから、あまりおおっぴらにはしないつもりだけど。
あと、鈴原とはどうなってるのか聞いたら赤くなって黙っちゃったヒカリは反則だと思うわ。
私とシンジの話あれだけ聞いておいて、さ。

規制緩和は決めたけど、シンジが「みんなには、秘密にしておく」という約束を守れなかったのは事実。
だから向こうから謝るまでは口はきいてやらないことにする。

シンジが帰って来たようだから今日の日記はここまでにする。
さて、私の大事な彼氏さんはすぐに謝ってくるかしら。

871:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/06 07:07:01
お疲れ様です。

872:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/06 08:07:16
RDさんもいい!

873:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/06 13:16:03
どんどん投下してよ!

874:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/09/06 13:55:10
ちょっ月かい日

朝から雨、昨日のアタシが原因なのかしら。
予想通りミサトに「週始めから憂鬱にさせないで」とちくちく云われた。
別に大それた事したわけじゃないのになんか理不尽だ。

「普段の行いが悪いからじゃない?」とシンジにまでちくちく云われた。
ひどく腹立たしかったので水たまりに落としておいた、
びしょびしょの裾をはたきながら泣きそうな顔、ざまあみろ、アタシは悪くない。

教室から憂鬱な鉛色の空をヒカリや他の女子達と眺めながら、
文句を云い合ってるとファーストが近づいてぼそっと呟いた、
「赤毛猿が昨日…碇君にひどい事をしたの…だから空が泣いている…」

「ええっ」「何?」「アスカ何したの碇君に?!」口々に飛ぶ質問。
シンジを見ればさっと視線を泳がせ傍らの二バカはニヤニヤ笑い合う、
あのバカシンジめ嘘八百をファーストに吹き込んでさっきの仕返しってわけね。
おかげで答えようのない問いかけをごまかすのになんと苦労したことか、
とりあえず「風呂上がり、シンジに覗かれそれに怒って云々」とこっちも嘘で返して、
同情を買いシンジの株を下げる事には成功した、ただしヒカリにはばれてたっぽい、後で怒られた、とほほ。

放課後逃げるように教室を去るバカシンジを下駄箱まで先回りし捕獲、
仁王立ち+冷たい表情で胸倉を掴めば、「ごめん…なんでもするから…ごめんね…」とあっさり観念。
その懇願を受け入れてあげたアタシはなんと慈悲深く寛大であろう。
「地獄の沙汰やおおこわ」「ヘラの嫉妬みたいなものさ可哀想に碇」うるさい二バカも平手で血祭り。
二バカをヒカリに任せアタシはある条件を満たす事でシンジを許してあげたわ。

その後の帰り道、小さめのシンジの傘に二人入り相合傘、ぴったりくっついて離れてやらなかった。
「これで許してくれるの…ホントに」当たり前よ荒んだアタシの心を癒すにはこれが最高の謝罪よ。
…なんかかこつけた気がするけど…まあいいか…いやいいんだから!へへんだ。

875:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/06 15:11:42
乙です

ホリさん、こういうの似合うなあ。

876:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/06 19:47:11
R・Dさん、シンちゃんへの罰ゲーム大変楽しみにしてるわよん!

877:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/07 08:10:48
素敵です、投下楽しみにしています

878:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/08 06:03:05
投下マダー

879:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/08 16:21:36
まさか、この程度の煽りで㌧走?嘘だろ

880:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/09/08 18:07:25
☆月◎日

昼休み、皆でお弁当を食べていたら誰が持ってきたのかいつも読んでるファッション誌が回ってきた。

「ねえアスカって12月8日生まれだっけ?」「そうだけど何?」
指で示された先には星占いのページ、覗き込むと、
「今月はー運命的な出会いがあなたに訪れますだって!ねえーどうするー?」
とっくにそんな出会いは果たしてしまったと云えず相槌打ちながらよく読んでみると、
[彼氏のいるあなたは彼からの情熱的なアプローチが?!上手く受け止めれば万事OK!]
少しだけドキドキしたのは皆に内緒だ。

授業中、休み時間を問わずなぜかシンジを見つめてしまった。
確かに何か期待したのかもしれない、にしても先走り過ぎだ、今思うと情けない。

放課後一緒に帰っても何もなし、ちょっとだけ心の中で念じてみた。
〈ねえ、何かアタシに投げかけて、全部受け止めるから、ていうか投げなさい!〉
コンフォート17に近づいた頃シンジがこっちをすっと見つめてくれた、
「…そういえば今日手をつないでないね…」珍しいアイツからの誘い…?!
満面の笑みを返してしっかり手を握った。
もお期待で心はいっぱい、あんなことやこんなことがもしかして…?!

881:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/09/08 18:08:16
期待したアタシがバカだった、それ以外今日は何もなし。

「アスカ今日は不機嫌だね、どうしたの?」
アンタのせいよヴァカ!と理不尽な答えを返してしまった…ごめんね。

…ふと気になってトイレに行った隙にアイツが学校の時から読んでいた雑誌の星占いを見てみた。
確かアイツは6月6日生まれ…どれどれ…?!
[彼女のいるあなた!色々な誘惑が襲いますが今はじっと我慢の一時、なるべく気持ちは抑えめに]

そ、そういうわけね…ほ、星占いなんて絶対信じないんだから!関係ないわよアタシとシンジには!

今月終わるまで長いわね…どうしよう…信心をとるか愛情をとるか…





追記

揺れ動く心を静めるため【約束】はしっかりたっぷりしておいた。
占いが勝つか二人の愛情が勝つか、こうなったらひと勝負よ!負けてなるもんですか!

882:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/08 18:18:51
乙です

同じ射手座だから中身は変わらないんですけどね。補完して萌えました。

883:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/08 18:54:40
えっとミサト役の三石琴乃さんが12月8日で、アスカ様のミヤムーさんは4日では?
まぁ星座は変わりませんか…

乙です。

884:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/08 18:56:19
まぁホリディさん今日のところはあと2本程投下していただいて、
手を打ちましょう。

885:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/09/08 19:19:00
あーパンフ見て確認したのに…
申し訳ないです

ケアレスミス多いなあ…平に御容赦のほどを…

886:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/08 19:19:14
葛城という苗字に12月8日の誕生日・・・感慨深いものがあるな。
日本海軍の空母の名と、(日本時間で)真珠湾攻撃の日。

887:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/08 19:26:14
ニイタカヤマノボレ一二〇八

888:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/08 20:00:44
888

889:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/08 20:02:29
声優さんの誕生日がまんまだぜ、知らなかったのか?

890:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/08 20:04:26
ホリディさん絶対許すから、さらなる投下をお願いしたい

ちなみに女性の誕生日のミスはケアレスミスではないよ、

盆ミス(笑)

891:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/09/09 17:26:13
香月匂日

女何人か集まれば話題には事欠かない。
たいていは各人の恋愛観や他者の恋愛関係に対する考察が多いけど、
時には何かしらのサプライズで盛り上がる事も多い。

今日はヒカリが持ってきた香水がそのサプライズ。
どおやらコダマお姉さんから拝借してきたらしいけど、
柑橘系の香料をベースにし、活発なイメージをかもし出すそれに皆はうっとり。

「いざって時はこんな匂いで誘いたいよねー」
「そーそー、そっと近づいた時に香る甘い匂い!もお相手はクラクラでしょ!」
彼氏もいないのに豊かな発想をはべる子達が微笑ましい。
「ねえ、これアスカに似合いそうね、分けてあげよっか?」
あの鈍感バカでもさすがに気づくだろうと甘い考えにとらわれたアタシは、
ヒカリから遠慮なく頂戴したが、それはやはり徒労に終わった。

帰り際トイレに駆け込み、霧吹きがないので首と手首に少し塗りこんで、
お待たせと意気込みながら道中アイツの言葉を待ってみたものの…

飛び出したのは「この辺みかんの木とかあったっけ?」
…少しでもシンジを買ったアタシがバカだったわ。

892:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/09/09 17:27:11
ミサトには「あらいい匂いさせて、どこの香水?どうしたの?」と聞かれ、
昔もらえなかったラベンダーの奴じゃない事は確かよと意地悪く返しておいた。
「まあたーまだ根に持ってえー」とほほをふくらませるミサトはいつもの事だが大人げない。

そんな会話をはたで聞いてやっとシンジの奴気づいてくれたんだけど…
ごめんねって謝りながらこんな事云いやがった。
「…でも僕…いつものアスカの匂いが好きだな…」









その後お風呂でいつもより念入りに体を磨いた事に特に意味はない。

もらった香水はヒカリに悪いけれど明日丁寧に謝って返しておこう。
これも全てシンジが悪い。

…くそうシンジの奴め。


893:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/09 20:39:41
おっちゅ

894:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/09 21:08:37
これはマジにあるね。俺化粧品臭ってマジ苦手。素のにおいが一番さ。

895:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/09 22:00:07
ああ、そういう事か。納得。俺も化粧品類のニオイは苦手。

896:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/10 01:41:48
柑橘系の香水のニオイって駄目な奴意外といるからなぁ…
ひどい奴になるとアレルギー症状起こすし。

897:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/10 12:10:09
そこはかとなく色っぽいなー<アスカの匂いが好き

という訳で乙です!

898:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/09/10 13:29:55
それを月留めるもの日

ずいぶん前からアタシは髪留めにエヴァのヘッドセットを使っていない。
単純に飽きたと云うよりもそれを二度と着けないと意を決したからだ。
今はガーゼを敷きつめた小さな木箱にそっとしまってある。

なぜそれを着けないかというと今までのアタシと決別するためだから。
この留め具を使ってた頃のアタシは自分で云うのもなんだけど、
ひどく不器用で排他的で自分も他人も傷つける事しかできなかった。

紅い海の頃を経てシンジとそれこそ血で血を争うような軋轢の果てに、
互いの心、人の心を知った時、アタシはもうそんな未熟で身勝手な自分に戻らないと決めた。
その決意の表れとして留め具をはずしたのだ。
新しい自分と向きあいそしてその自分として生きていく事を全てに何よりシンジに示したかった。

いまでも少し心が乱れたらそれを見る事にしてる、無軌道で愚かな自分を思い返すため、
そしてもう二度とそんな自分にかえらぬよう戒めるために。

この日記には書かなかったけれど、シンジが新しい留め具をくれたことがあった。
幼い時につけていた古ぼけた留め具を今さらながらにつけ続けたのが気になったのかな?

899:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/09/10 13:30:49
「誕生日のお返しだけど…気に入らなかったらごめん…」変わらない弱腰な言葉よりも、
気持ちがたっぷりこめられた紅色の二つの玉が飾られた留め具、アタシはすごく嬉しかった。
前にこれが欲しいなとなんとなく云った事をちゃんと覚えてくれてたのも嬉しかった。

でもそれはいまだにつけた事はない、シンジは口に出さないけれどたぶんそれを着けてほしがっている。
けどアタシはそれをつけられない、つけたくない。
それを真につける日はまだ来てない、そお思っているからだ。

もしこれをつける日が来るとすれば、たぶん本当にアタシとシンジが結ばれる日だと思う。
ずっと何があろうとシンジの気持ちを受けとめ、そしてアタシの気持ちも受けとめてもらう事を誓う日。
もちろんそんな事はだいぶ先の話、だから今つけるわけにはいかないの。

そういうわけで小さな木箱にはもう一つ紅い髪留めが入っている。
もちろんアタシは心に何かあればそれらを見つめる。
一つは過去の自分を忘れないため、もう一つはあるべき未来の自分を信じるための宝物。

この日記を書いてる今もそれらを見ている…なんかセンチメンタルな内容になっちゃったな。
さっさと書き終えてシンジの部屋にでもからかいに行くかな、
今何してるんだろうシンジ…ふふ。

900:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/10 14:04:48
>>898
血で血を争う・・・?

901:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/10 14:39:12
乙です

いつもの匂いと髪飾り。受け止める日が早く来るといいね。

902:名無しさん@そうだ選挙に行こう
05/09/10 17:19:19
冗談でシンちゃんの立派なアレにつけちゃいましょう

903:名無しさん@そうだ選挙に行こう
05/09/11 14:59:02
チェリーチンチンの出来上がり~!

904:ホリデイ ◆arkg2VoR.2
05/09/11 17:21:07
い・け・月な・い日

今日は前から考えていたある事を実行した。
一度でいいから口紅をつけてみたいと思っててミサトにお願いしたのだ。

あれこれ何色かのルージュを試してみた。
ホントはミサトがいつもつけている薄いピンクのルージュがよかったんだけど、
「これはだめよ大事なのだから」と意味深な文句で断られた、ちぇっ、けちんぼ。
給料日前で予算縮小ゆえ夕食に招かれた加持さんにも見てもらい、
二人から色々評価をもらったけどしっくりこない。

「しょうがないわ、まだアスカの年じゃ化粧は早いし、のり方も違うから」と、
遠回しに子供扱いされカチンと来たのでアタシはこう叫んだ。
「じゃあ真っ赤なルージュ!情熱と興奮の赤!アタシに隠された大人の色気を見せてやるわ!」

ミサトに丁寧につけてもらったけどいいのか悪いのか判断に困った、
「まあ赤はアスカの色だからな、いいんじゃないか?」と加持さんも歯切れの悪い評価、
こういう時の判断基準に、あまり頼りにならないけど打ってつけの奴がいる。

リビングでくつろぐシンジに口紅をつけたまま、どうかしら?と聞いてみた。
「あ!アスカ…僕に黙って氷いちごバー食べたでしょ!唇真っ赤にして…ひどいよ…」
ひどいのはアンタだこの鈍感バカめ…。
腹立たしさはTシャツにべったりとキスマークをつけて晴らしておいた…このヴァカシンジ!


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