05/05/23 21:47:07
「え? いや、その…。ミサトさんは猫舌だから冷ましてただけだけど…?」
ああ、成程。猫舌だから。ミサトは熱いの苦手だからね、納得。
・・・って、納得するわけがない。
「なんでシンジが冷ますコトがあるのよ!? おかしいでしょ?!!」
バンッ、とテーブルを叩く。
「そ、そうかな?」
既にミサトは傍観者のように私の剣幕とシンジのとまどいを観察している。
そのにやにやした笑い顔が憎たらしい。
むかむかする。
私はシンジの少しおかしい行動を指摘しただけだ。
他人の物に息を吹きかけて冷ますなんて
どう見てもおかしい。
おかしいわよね? 私は自分に問いかける。
シンジが私のお茶に息を吹きかけるのを想像してみる。
何故か自分の顔が熱くなる。
うん。やっぱりおかしい。
とにかく私は自分を落ち着かせるため席に座る。
「アタシにもお茶、淹れてよ」
「う、うん」
シンジは立ち上がる。
「熱いお茶を淹れなさいよ、う~んと熱いのを」
「? う、うん」
負けじと小ネタ