05/04/04 19:48:49
>>26さんの続き
(アスカの部屋を覗いたミサトと、部屋の中の二人の間で起こった『聞くも涙 語るも涙の物語』は割愛)
手錠はミサトが持ってきたバール(のようなモノ)で鎖を切ることになり、
とりあえず二人三脚状態を脱する事になったアスカとシンジ。
(目の前で自分とシンジを繋ぐものが捩じ切られるのを見るって、
なんだか、アタシとシンジの関係が引き千切られてるみたいで、やだな……)
そんな風に思ってしょぼーんとしながら千切れた鎖を見ているアスカの手を、
ミサトがそっと掴んでシンジの手の中に包む。
「な、何すんのよ?」
「手錠で無理矢理繋がれた関係じゃ、離れる事も出来なくて息詰まっちゃうでしょ?
お互いの意思で手を繋げば、一度手を離しても、またお互いの意思で繋ぎなおせるじゃない?」
「な!?……あ、あたしは、別に……」
「アスカがしっかりシンちゃん捕まえて、離さないようにするのもアリだけどね(ニヤリ)」
「な、ななな!?!」
「んじゃ、アタシはペンペンの冷蔵庫で鍵探ししてくるわ」とか言いながらミサトは去って行き、
後には真っ赤になったアスカと、もはや口も聞けないほどに照れたシンジが残されるのであった。
「……アスカ、あの、トイレ行っていい?」
「……ほんっと、ムード無い奴ね、アンタは。……ちゃんと手、洗って戻ってきなさいよ?」
おしまい。