05/10/28 01:24:51
「シンジ、生物学的にはお前は私の子供ではない」
「えっ」
ゲンドウの口から無造作に出た言葉を、シンジは初め理解できなかった
「お前は、ユイが自分とリリスの細胞を融合させて作った子。レイと同じだ。
いや、初号機から生まれたレイより、リリスそのものから作ったお前こそがオリジナルと言うべきか。」
衝撃の告白ではある。しかし…
「ちょ、ちょっと待ってよ。え、ええと…その…」
「碇君が司令の子供でないことと、男の子として育てた事にはつながりが見えません」
レイの指摘を受けたゲンドウは、何とも複雑な表情を浮かべた。怒り、自嘲、そして
シンジにはまだ判らない複雑な感情の入り交じった笑みを。
「『男の子ならシンジ、女の子ならレイと名付ける』。お前を妊娠中にユイが言った言葉だ。
人間の女とリリスの融合なら生まれるのは女だと分かり切っているのに。ユイはお前を『シンジ』にする気など
毛頭無かったのだ。お前が生まれ遺伝子を検査して、ユイが私をだましていたと気付いた時、私は世界が
崩れ落ちた思いだった。だが、人の心とはロジックでは無いのだな。私はそれでもユイを、そしてお前を
愛することを止められなかった…無様なものだ。
そしてユイが初号機の中に消えたあの日、私は決めた。お前は私の子だと。リリスとの融合では絶対に得られない
子供、男の子の『シンジ』だと」
酔った勢いで書いた思いつきネタなので突っ込みはご容赦を。