落ち着いてLRS小説を投下するスレ2at EVA
落ち着いてLRS小説を投下するスレ2 - 暇つぶし2ch577:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/14 20:40:53
放課後、授業を終えて学校から出ようとしたシンジは外の様子を見て固まってしまった。
先ほどまで晴れていたのがウソのように雨が降りしきっていた。
(しまったー。カサ持ってこればよかった・・・。)
辺りを見回すと、ほとんどの人がシンジと同じような状況だった。
ある生徒は携帯で誰かを迎えにこさせようとしていた。
また他の生徒はカバンを頭に掲げて雨の中を走り抜けていった。
その様子を見てシンジも雨の中を走ろうとしたとき、不意に後ろから自分を呼ぶ声がした。
振り返ると、そこには綾波レイが立っていた。
「碇君・・・。カサ、忘れたの?」
「あ・・・うん。そうなんだ。」
いつもは無口な彼女が話し掛けてきたことにシンジは戸惑った。
少しの沈黙のあと、レイが口を開いた。
「碇君・・・駅までなら私のカサに入れてあげてもいいけど・・・。」
「えっ?」
思いがけない彼女の提案にシンジは言葉を失った。
けどここで断って彼女の善意を無駄にはしたくないとシンジは思った。
「・・・そ、それじゃあお願いしようかな。」
「あ、いたいた。綾波さーん。」
後ろから彼女の友達らしき人が現れてレイのそばに寄った。
「よかったー。もう行っちゃったかと思った。」

578:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/14 20:43:39
「・・・どうしたの?」
「私、今日カサ忘れちゃって。悪いんだけど駅まで一緒にカサに入れてくれない?」
「え・・・あの・・・。」
レイはチラッとシンジの方を見た。
シンジはどうぞおかまいなく、と言った様子で微笑んだ。
「あの・・・このカサ使って。」
レイはカバンの中から一本の折りたたみ傘を取り出して友人に手渡した。
「え・・・でもそれじゃあ綾波さんは・・・。」
「私は大丈夫だから・・・。」
「ホント?・・・じゃあこのカサ借りていくね。明日返すから。じゃ、バイバイ。」
そういって彼女の友人は雨の中を駆け抜けていった。
シンジは彼女が行ったのを確認してレイに話し掛けた。
「綾波、カサを彼女に貸しちゃって、自分はどうするの?」
するとレイは顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
そしてカバンの中からゆっくりともう一本のカサを取り出した。
「・・・もうひとつあるから・・・。」

そして二人は仲良く下校していったとさ。
おしまいおしまい。

579:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/14 20:51:30
投下する前に、読み返した方がいいと思う
そうすれば

580:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/14 20:53:37
いや、俺はケッコウ好きですよこーいうの

581:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/14 21:02:23
俺も

582:少数派の10
05/06/14 22:35:45
作品を投下させていただきます。サイズは57kbなんですが、なんレスくらいになるかも
全く予想もつかないし、投下のやり方自体も良くわからない新人なので不手際が
あるかと思いますが、どうかお目こぼし下さい。

583:少数派の10
05/06/14 22:40:45
『もうそろそろ、レイの誕生日の用意を本格的にしなくちゃ』

シンジは高校からの下校途中、ボンヤリと夕日を眺めながら、一週間後に迫る恋人の誕生
日をどうするかを考えていた。
 今回の誕生日は、彼の恋人である綾波レイと付き合い始めて一周年記念日でもあるらし
い。「らしい」と言うのはシンジにはいつから付き合い始めたのかがよくわからないから
だ。なんだかどんどん二人で居る時間が長くなっていつのまにか付き合っていた、という
のがシンジの認識だった。しかし、レイによると去年の誕生日からシンジとレイは付き合
い始めたらしい。確かに、あの日を境にレイと自分との距離は精神的にも物理的にも急激
に近づいた、とシンジも感じている。


584:少数派の10
05/06/14 22:48:27
その記念すべき去年の誕生日はお世辞にもレイにとってよい一日であるとはいえなかっ
たとシンジは思う。誰も彼女の誕生日をキチンと知らなかったため、彼女にプレゼントも、
祝いの言葉すらも送らなかったのだ…シンジ以外。そのシンジすら、ちょうどレイの家に
遊びに行っていたからレイの誕生日を知ったといった有り様であった。シンジはあの日、
クールビューティーで通るレイが泣くのを初めて見た。



 
 レイの新しいマンションに遊びに来たシンジは、いつも感じる緊張と違和感をその日も
また感じていた。一年も続いたあの戦争とも呼べない馬鹿げた騒ぎの後すぐ、レイはあの
ボロマンションからすぐに引っ越していった。レイ自身が積極的に引越ししようとしたと
聞いたときはシンジも少し驚いたが、納得もしていた。

 『やっぱり、綾波も本当はあのマンション嫌だったんだろうなぁ。ウチに来るたびに何
となくうらやましそうな顔してたもんな』

 あの狂騒が終結した後、レイは何処か変わったようにシンジには思えた。顔は相変わら
ず無表情を崩そうとしないのだが、以前の超然とした雰囲気が薄まり、なんとなく人間臭
さが感じられるようになったのだ。


585:少数派の10
05/06/14 22:49:13
彼女の変化を考えていたシンジはふと、マヤにレイの誕生日がもうそろそろだと言われ
ていたことを思い出す。

「レイちゃんって最近なんか雰囲気変わったわよね。そういえば、もうそろそろレイちゃ
んの誕生日だったと思うわ。シンジ君チャンスじゃない。今のレイちゃんなら、ここでア
ピールできればきっとポイント高いわよー」

ニヤニヤしながら言うマヤに、女性は歳を取ると皆、ミサトのようになるではと軽い恐怖
を抱いたことも思い出してしまいへこむシンジ。しかし、目の前で優雅に紅茶を飲むレイ
を見る限り、女性への希望は棄てなくても良さそうだ。


「そういえば、綾波の誕生日っていつなの?そろそろって聞いたけど」

ありがたくマヤのアドバイスに従い、レイとの距離を縮めるための一手を出す。誕生日プ
レゼントに何が良いかなーなどと想像しながら…しかし…
「……………今日」
あえなくその一言で固まるシンジ。
「へっ?」
喉からは間の抜けた空気しか出てきはしなかった。シンジはボケッとレイを見つめていた
が、やがてレイの硬質の相貌の中に普段と違うなにかを見つけた。

『とりあえずなにか言わなくちゃ』
「お、おめでとう」      『うわー、なに捻りのない事言ってんだよ、僕は!』



586:少数派の10
05/06/14 22:50:50
シンジはいつものクールな返答しか帰っては来ないだろうと落胆する。最悪、レイの事だ
からなにも言わないかもしれない。俯きながらレイの返答をしばらく待つ。
返ってきたのはテーブルを押しのけての突然の抱擁。

「ううぅ、い、いかりぐーん、あ、ありがどう。ううっ、ありがどううう」

ただただ驚くシンジ。
 涙を流し、顔をみっともなく歪めながらレイはシンジに抱きついていた。飲みかけの紅
茶はテーブルの上に零れて小さな紅い水溜りを作っている。後から聞くとあの時レイは感
激していたらしい。誕生日の意義を理解した後での初めての誕生日であったので内心とて
も楽しみにしていたそうだ。しかし、うきうきしながら学校に行ってみても誰も彼女に祝
いの言葉を掛けてはくれず、プレゼントなど望むべくもない…レイは悲しかった、とても
とても悲しかったのだ。顔は無表情だったが…

「そうだったんだ。それじゃ、今から誕生日会はじめようか」
「して、くれるの?」

 そろそろ泣き止んで来たレイは無表情のように見えるが、その声にはわずかながら喜色
が混じっているのがわかる。良く顔を見ると僅かに口元がほころんでいる。
そうして、レイの家にあった食材やお菓子でささやかな二人きりのお祝いをしたのであっ
た。
レイはシンジが料理を作っている間ずっとリビングでドロップを舐めながら嬉しそうにし
ていた。シンジはそんな子供っぽいレイをあの時まで見た事がなかった。普段のスマート
なレイとのギャップが血液をさらに急激に心臓に送りこむ。鼻歌が聞こえてきそうな様子
のかわいらしいレイを見て、来年こそはちゃんと用意してあげなければと、胸をどきどき
させながら決意したのであった。


587:少数派の10
05/06/14 22:52:25




 シンジとしても、そんなことがあったから今年のレイの誕生日はちゃんと時間を掛けて
用意をしてあげたい。そして、これをきっかけに自分とレイの仲をもう一歩進めたいとも
思っていた。
 シンジとレイとの仲は公認のものである。『綾波と碇が近くにいないと、なーんかしっ
くり来ないんだよなー』との発言がクラスメート皆から納得されるくらいに。両方が一人
暮しであるのもあって、周囲からは既に肉体関係を結んでいるのでは、と思われている、
が、しかし、実はキスもまだなのだ。付き合い初めが曖昧なら、付き合い方も曖昧で、な
かなか一歩を進めなかったのだ。
 しかし、シンジも16歳。シャイな彼はお年頃な男の子でもあるのだ。当然、好きな女
の子と手も繋ぎたいし、キスもしたい。だから、今回の誕生日で…と計画していた。

何を用意するか考えながら自転車をこいでいる内に、夕日はビルの中に完全に隠れてしま
った。もうこんなに帰って来たのか、と意識を浮上させたシンジは、周囲を見回して、自
分が何処ら辺りまで帰ってきているのかを確認しようとした。そこでシンジの目にふと一
軒の店が目に止まった。いつもなら、まず気に留めない店。その店は以前の同居人、葛城
ミサトの語ったのろけ話を思い出させた。今は夫である加持リョウジとよりを戻した時、
その加持と初めてキスをした時、はじめて抱かれた時、いつも彼に軽く酔わされていた、
と言う内容だった。あの話を聞いていた時の、同じく同居人だったアスカの不機嫌な様子
はいつもとまるで違った質を持っていたので、今でもはっきりとあの会話は覚えていた。
シンジもまた、そんな話を恋に破れたばかりのアスカにするようなミサトの無神経さに耐
えられなくなってあの家を出たのだったのだが、これは今はどうでもいい。


588:少数派の10
05/06/14 22:53:05

『そうだ、雰囲気を出すためにもワインなんか良いかもしれない。うん、なんか大人って
感じするもんね。レイの雰囲気にも良く合ってるし。』
『でも、お酒の力を借りるのはちょっと卑怯かな』なんて風にも思うが、
『ドラマや漫画でよくやってるし正攻法だ、うん』

と自己弁護して終わる。だって酔ったレイはさぞかしかわいいだろうから。
 そうと決まれば料理は洋風にしなくては。一時期同居していたドイツ系クオーターから
の無茶苦茶な要求を、暴力によって飲まされていた苦い経験が今役に立つ。でも、西洋の
料理は肉が入るものが多い。そして、レイは臭みの薄い肉しか食べたがらないので、今か
らメニューの研究をしなくてはならない。最低一回は試食しなくてはいけないし、大忙し
だ。
 プレゼントは事前に決めておいてよかったとシンジは心の底から思った。2週間前のデ
ートの時に寄ったCDショップで、レイが財布を開けながらルービンシュタインのショパ
ン全集を見ていたのをちゃんとチェックしておいたのだ。彼女はピアノ曲が大好きなので、
きっと気に入ってもらえるだろう。それに、クラシックの音はきっとムードを高めてくれ
るだろうし、一石二鳥だ。シンジは楽しいパーティを想像しながら、早速料理書を求め本
屋に向かっていった。



589:少数派の10
05/06/14 22:53:42

 そして、ついに誕生日当日。シンジはレイの部屋の前まで来ていた。ドアの前でシンジ
は手鏡を取り出して服と髪をチェックし整える。

『よし、大丈夫だ』 

シンジは大まじめだが、しかし、どんなに決めようとしても、大手スーパーのビニール袋
なんかを両手一杯に抱えたその姿にあまり凛々しさはなく、むしろ微笑ましささえ感じる。
ここら辺があのレイをして「…シンジは見た目は確かに二枚目だけど…やることは二枚目
半…」と女友達にのろけさせる点なのだろう。
 さぁ、とインターホンを押そうと指をのばし…
「…いらっしゃい」
その寸前にドアから女の子がお出迎え。肩まで伸びた青い髪、夕日のように赤い瞳、日本
人形のような大人びた顔立ちを併せ持つこの女の子が碇シンジの恋人の綾波レイだ。いつ
ものドライアイスのような表情でこちらを見つめてから無言で家の中に入っていく。しか
し、シンジは彼女のドライアイスが一瞬にして昇華する様をよーく知っているので、別に
今更たじろぎはしない。それよりも、自分がドアの前にいた事がわかったことに驚いてい
た。



590:少数派の10
05/06/14 22:54:59
「よく僕が来てるってわかったね。ドアの前に監視カメラでも付けたの?」
「…違う、あなたの心のイメージが伝わってきたから…この頃、付き合いの深い人間なら
心のイメージがはっきりと区別できるようになって…その人がどこにいるのかがわかるよ
うになったの…」
「ふーん、相変わらず色々できるよね。そういえば、この前、キャベツの芯LCLにしてト
マトの肥料にしようとしてたけど、あのトマトちゃんと大きくなった?」
「…ええっ、肥料化作戦は無事成功したわ。LCL無しの対称区に比べて危険値0.01で統計
的有意が確認されたわ…後で一緒に食べましょう…」
「…また今度統計教えてよ…なに言ってんのかよくわかんないから…」

 こういう時にシンジは改めて目の前にいる彼女が人間ではないことを思い出すのだった。
このことを知った当初は彼女に恐れを懐いていた彼だが、あらゆる生物、つまり人間を始
めとする動物、植物、細菌、果てはウィルスとまで意識を一体化するという、古今東西の
あらゆる預言者を凌ぐような体験をはっきり覚えているせいで、その辺りはどうでも良く
なっていた。ある意味で彼は悟りを開いていると言えるのかもしれない。いつでも人類を
絶滅できるような圧倒的な力を持つ異生物相手に本気で恋愛ができるのだから。サードイ
ンパクトと呼ばれるあの現象を起こしたゼーレという組織の目的がこの悟りにあったとい
うのなら、彼はその唯一の成功例だと言えるだろう。もっとも、煩悩は健在だが…
 話に上ったトマトのポットを見たり、軽く会話をした後、早速シンジは料理にとりかか
る。事前に長時間かかる下ごしらえが必要なものはタッパーに入れて持参してあるが、そ
れでもやはり本格的な料理は時間がかかるものだ。そんなシンジの背中を眺めつつレイは
シンジに教えるための統計学の初心者用の教科書選びを大真面目にやっていた。
 ちなみに、今日の料理のために買ってきたトマト「桃太郎」は冷蔵庫に入り、替わりに
ベランダで収穫された「弐号機パイロット」が使われることとなった。


591:少数派の10
05/06/14 22:55:46



 一時間ちょっとかかってようやく料理が完成した。件のトマトをはじめとする野菜がふ
んだんに使われているが、香辛料を一杯使った子羊の肉料理もメインをちゃんと張ってい
る。これなら肉の臭みは殆ど感じられないだろう。やはりシンジも肉は食べたいし、テー
ブルに肉料理がないとなんとなく侘しくなってしまう。
 レイもここに来て手伝えることが出来たのがうれしいのか、心持ち嬉しそうな顔をして
配膳を手伝い始める。今日の料理は見た事も無いものばかりだったので、シンジの足を引
っ張ってしまいかねない為なにも手伝えなかったのだ。

 「あ、そうだ。今日は誕生日だから、こんなの用意したんだ。どんなのが好きかわから
ないから…」

テーブルにワインを4本だす。

「とりあえず、赤、白、それと、ロゼって奴、あとシャンパンの四つ用意してみたんだよ」
「…重かったでしょう。わざわざこんなに用意してくれて…ありがとう…」

レイはすこし顔を緩めこちらを見つめる。顔を赤らめるシンジ。


592:少数派の10
05/06/14 22:56:29
この顔を見る事が出来ただけでもワインを揃えた甲斐は十分にあったというものだ。シン
ジは、こういう時に一瞬見せるレイのやわらかな表情を堪らなく魅力的に感じるのだ。

「あ、あのね、ラム肉には赤ワインが合うらしいからね、とりあえず、これから飲もうか」
ちょっと舞い上がりつつ、早速ワインと一緒に買ってきたコルク抜きで栓を抜こうと頑張
る。

『あ、あれ、なかなか抜けない』

慣れないと結構てこずるものなのに、さらに照れと焦りも手伝ってなかなか上手く行かな
い。しまった、これも練習しておけばよかった、シンジは後悔していた。
 しかし、シンジを見つめるレイの表情はむしろ温かい。こういう少し抜けているところ
もシンジを好ましいと感じる所の一つだ。なんというか、ゆったりした暖かい空気を味わ
えるからだ。
「うわっ!」
コルクの抜けるポンッという良い音と共にシンジの慌てた声が聞こえた。あまりに強く引
っ張りすぎた所為で勢い余ってワインが零れそうになったようだ。服にかからなくて良か
った、レイはそう思った。彼が今着ている服は、彼の服の中で一番上等な物であることを
レイは知っていた。暫らくは他に出番のないであろうその服を今日わざわざ着てくれてい
ることにレイはちょっとした喜びも感じていた。シンジがワイングラスにきれいな赤色の
液体を注ぐのを眺める自分の顔は緩んでいるに違いない、彼女は思った。


593:少数派の10
05/06/14 22:57:04

「かんぱーい」
「乾杯」

ようやくワインの用意も終わった二人は杯を合わせていた。ガラスの硬い音色が耳に心地
良い。

「…そういえば、私お酒って初めて…」
「あっ、そうなんだ。僕はミサトさんにちょくちょく飲まされてたなぁ。もっとも、ワイ
ンなんて上品な物じゃなくて、ずっとビールだけだったけどね。」
「…そう、三尉らしいわね。前の忘年会のときは、気の抜けたビールもごくごくと美味し
そうにラッパ飲みしていたものね…きっとあの人には肝臓が4つはあるわね…」

 二人で少し笑いながら語る。やはり今日は特別な日だからか、レイの表情がいつもより
ずっと豊かだ。シンジはグラスを傾けた。ワインに詳しい冬月から初心者向けのものを聞
いたから、味は大丈夫なはずだが…

「…あ、美味しい…このワインとっても美味しいよ。レイも飲んでみなよ」
「…ええ」


594:少数派の10
05/06/14 22:57:38

少し戸惑いながらもレイはグラスを口元に運んでいく。それをシンジはじっと見つめてい
た。なにせ、もしもレイがワインを気に入らなかったら彼の計画は根本から瓦解するのだ
から。レイはチョコレートボンボンが好きなのでアルコールは大丈夫だとは思うが…レイ
の感想をどきどきしながら待つ。

「………あ…本当…思ったより美味しいわ、これ。ありがとう、シンジ」

そう言いながら、シンジに微笑みかけつつ、レイはすぐに二口目を飲み始める。その様子
を見てシンジは計画の第一段階がとりあえずは成功したようだと安堵した。
 そうして、二人は近々迫る修学旅行や、最近のお気に入りの本についてなど、会話を楽
しみながら料理を食べ進めていった。

「…そういえば、この間からヒカリさんに漫画を貸してもらっているの。思っていたより
もずっと面白い物ね」
「へー、そうなんだ。洞木さん、前に結構持ってるって言ってたもんね。そういえばあっ
ちの本棚に漫画が置いてあるね。今気付いたよ」

シンジはリビングに置いてある本棚を見ながら言う。数冊の赤っぽい背表紙の漫画が岩波
文庫の間に挟まっている。

「…自分でも買い始めたの。あんまり借り続けるのも彼女に悪いもの」
「結構レイって気を使うよね。っと、あれ、もうワインがないや。レイはまだ飲むよね?
新しいの開けようか?」


595:少数派の10
05/06/14 22:58:15

全く酔った気配の感じられないレイは、勿論、といった様子で頷く。その顔はあくまで涼
しい。

「それじゃ、新しいのを開けようか。次はどれ飲みたい?」
「…んー…お酒はよくわからないから、シンジが適当に選んで…」

ちょっと眉を寄せ悩んだあと、そう答えた。レイはシンジに判断を任せるようにしたらし
い。
「それじゃ、今度は白を飲もうか」
首を傾けながら答えるレイに微笑みかけながらシンジは二本目となる白ワインを開けた。
今度はとちらないようにと気を付けながら慎重に。


 料理もあらかた片付いたときには、もう3本目を殆ど飲んでいた。シンジはそのことに
気付き、少し驚いた。どうやら、自分とレイはかなり酒が好きな方らしい。自分はもうか
なり酔っているが、涼しい顔のレイを見る限り、彼女の方は耐性もかなり強そうだ。
 シンジはふわふわした頭を楽しんでいたが、ふと計画を思い出した。

『って、僕が先に酔っ払ってどうするんだよ。軽く酔ったレイにプレゼントを渡して、そ
の勢いで…ってはずだったのになぁ』

そんなことをボウっと考えていたシンジ。

「…シンジ、聞いているの?どうかした?」

少し心配そうにレイが尋ねる。どうやら話を聞き逃したらしい。



596:少数派の10
05/06/14 22:58:50
「ああ、ごめん。なに?」
「…赤木博士の今度の受賞祝いに何贈りましょうか?って言ったの…」
「なにがいいかなぁ、リツコさんって何が好きなのか良くわからないんだよねー。コーヒ
ーが好きなのは良く知っているんだけど。レイはリツコさんと付き合い長いけど、何がい
いと思う?」
「………実は私もよくわからないの。博士とはネルフでは小さい頃から会っているけど、
あの人プライベートな話は殆どしないから…」
「そっか、確かにリツコさんの趣味とかってあんまり話題になったことないかも。ミサト
さんならよく知ってるだろうから、ミサトさんに相談して決めようか」

親友の表彰を嬉しそうに話していたミサトを思い出した。

「そういえば、リツコさんって恋人とかっていないのかな?」

シンジは続けて思い出した。一足早くウェディングドレスを着た親友の為に、嫉妬と喜び
が混ざった複雑な顔と声で友人代表スピーチを努めていた姿を。

「…さあ?でもあの人の性格を考えるとまだ当分出来ないんじゃないかしら…」

レイはくいっとロゼを呷り静かに呟く。そして、ゆっくりとグラスに更なる酒を注ぐ。

「確かに…何か、今でも父さんのこと引きずってるっぽいもんね。たまに旧司令室に行っ
てる時があるって話まであるし。いい加減あんな男のこと忘れれば良いのにねー」
「…そうね。でもそれが出来ないのがあの人なのかもしれない…」
「リツコさん、前にレイのこと『生きるのが不器用』って言ってたけど、そういう本人も
そうだよね。かわいそうな人だよ。」
「…ええ、そうね。」

すこし、しんみりした空気が流れる。シンジは慌てて湿った空気を換えようと、別の話題
を振った。


597:少数派の10
05/06/14 22:59:35

「まぁ、プレゼントはまた今度考えようよ。ところで、今読んでる漫画ってどんなの?」
「…主人公の幼馴染の男の子が転校生と恋仲になるの。主人公は最初凄く傲慢な性格で、
自分が最高の女だと信じていたから、絶対自分以外の女の子には、男の子は見向きもしな
いと思っていたのね。だから余計に落ちこんで、塞ぎ込むの。その幼馴染の男の子の励ま
しにも余計に傷つくだけだし、親友とも売り言葉買い言葉で喧嘩をしてしまうの。でも憧
れていた体育教師や、ある日出会った一つ年上の男の子に優しく諭されて、ようやく自分
が何ら特別でもない、ただちょっと回りより目立つだけの、周りと同じ一人の人間である
ことに気付くの。そして、ちょっとあって、その年上の男の子と付き合い出すの。今読ん
でるのはここまで。このあと、その年上の男の子の男女を問わない恋人遍歴で悩むって展
開になるらしいわ。でも、主人公の女の子も、なんだかんだとかなり気の多い子だからお
あいこね」

いつもに比べて異常なまでに多弁なレイに圧倒されるシンジ。

「な、なんか熱心に語ってるね。そんなにその漫画が気に入ったの?」
「別に。まぁ、普通の漫画よ。別にそんなに熱心になるほどではないわ」
「そ、そう?その割には熱篭ってるみたいだったけど」

首をかしげながら答えるシンジ。


598:少数派の10
05/06/14 23:00:46
「そう?私はいつもと変わらないわ」
いつもの涼しい顔でレイは答える。
しかし、そう答えるレイの口調は熱い。

『絶対いつもと違うよ』

訝しく思いながら曖昧に微笑みお茶を濁すことにする。
暫し無言の時が過ぎる。シンジはレイを観察していた。レイの顔は確かにいつもと変わら
ないかに見えるが…そういえば、微笑がいつのまにか無表情に戻っている。っと思ってい
るうちにレイは4本目のシャンパンを開けようとしていた。しかし、ビンの首を自分に向
けながら蓋を抜こうとしている。

「あ、危ないよ、レイっ」

慌ててシンジはレイからビンを離す。

「…なぜ?」

不思議そうな顔で尋ねるレイ。どうやら彼女はシャンパンというものを知らないようだ。



599:少数派の10
05/06/14 23:01:51
「あのね、このお酒は炭酸が入っているから、蓋が飛ぶんだよ。さっきみたいにしてたら
レイの顔に当たっちゃうよ?」

見ててごらん、そう言いながらシンジはビンの口の向きを慎重に選んでから、蓋を開ける。

「わっ」
「きゃっ」

ボンッという音と共に蓋が勢い良く飛び、天井で跳ね返る。
開けた本人のシンジも驚いているようだ。レイも珍しく目を丸くしている。

「…あ…ありがとうシンジ。あれは…かなり痛そうだわ…」

まだ少しぼうっとした顔でレイがいう。シンジは首でそれに答えてから、ハッとした顔で
レイと自分のグラスにスパークリングワインを注ぐ。

「そうだ、レイにプレゼントがあるんだ」

一番ムーディなシャンパンの時に、と前々から思っていたシンジはプレゼントをシナリオ
通りに出す。

「初めての誕生日プレゼント…本当にありがとう。シンジ。」

頬を染め、顔を綻ばせながら感謝の言葉を言うレイ。本当に嬉しそうだ。ここまで顔を緩
めるレイを見るのはシンジも初めてだった。


600:少数派の10
05/06/14 23:02:22

「…早速開けてみていい?」
 
少し上目遣いでシンジにそう尋ねる。が、そう言うレイの指はもう既に包みを解こうと紙
の間に入っている。
それに苦笑しながらシンジは、もちろん、と答える。目を輝かせながら早速プレゼントを
いそいそと取り出すレイ。その様子はいつもと違いとても無邪気だ。

「…わぁあ、これ、前から欲しかったの。うれしいわ」
 
にこにことした顔をこちらに向けてくるレイに、シンジもまた満面の笑顔を返した。
 
「早速かけてみるわ」

子犬のような足取りでオーディオにCDをセットする。なんだか今日はレイが良く笑って
くれるな、と嬉しく思いながらシンジはその姿を眺めていた。リビングにショパンのワル
ツが響く。意外にレイは軽やかな曲が好きだ。
軽くワルツのリズムに体を揺らせながらレイとシンジは杯を傾けた。


 CDはノクターンに移り、もう2曲目。その間も飲んでいたのでもうシンジは完全に出
来あがっている。レイの方も若干頬を赤く染めていた。そんな二人は穏やかな沈黙をとき
どき挟みながらも会話を続けていた。



601:少数派の10
05/06/14 23:03:20
「そういえば、結婚はいつするの?」

レイがいきなりシンジに尋ねる。

またレイが変なことを聞き出したな、シンジは酒で鈍った頭でそう考えた。レイは以前の
教育の所為で一般常識の類が絶望的に足りていない。この前タクシーの乗り方を教えた時
大変だった。あの、手を上げる動作を見ていたレイは、ヒッチハイクのそれと混同してい
たものだから、あやうく金を払わずに降りようとするところだった。あの場に自分がいな
ければちょっと面倒くさい事になっていたかもしれない。そんなことを思い出しながら、
シンジは答えた。

「大体27歳位じゃないかな?」

それを聞いたレイは少し目を細め、言った。
 
「…なぜ、そんなに待たなくては行けないの?」
「なんのこと?」
「…そう、誤魔化すのね。男の人は結婚せずに遊びたがると聞いていたけど、シンジもそ
うなのね。」

レイは凍える視線でシンジを見ながら言う。


602:少数派の10
05/06/14 23:03:59

「だから、なんのことさ?…ってもしかして、それって僕とレイの結婚のこと?」
「あなたと私以外の誰の事だと思ったの?もしかして、元弐号機パイロットとの結婚予定
を答えたの!?」

もはや訳のわからない事を言い始めるレイ。眉間に皺を寄せ、いつのまにか真っ赤になっ
ていた頬はこわばっている。ここまで怒りの表情を作るレイを見るのは初めてのシンジは
戸惑い、声も出ない。
それを見たレイは涙を浮かべて叫ぶ。

「や、やっぱり、やっぱり、あ、あの人とも付き合っているのね、私をす、棄ててあの人
と結婚する気なんでしょう!?」

さすがにそれを聞いた途端に酔いの冷めるシンジ。レイはたいして酔っていないと思って
いたが、顔になかなか出ないだけだったらしいとようやく気付いた。
 レイと一緒に居だした頃、自分とアスカとの関係をレイが心配していたと洞木ヒカリか
ら聞いていたが、まだ心の底で警戒していたとは。


603:少数派の10
05/06/14 23:04:47
シンジは、昔のように圧されたまま何も言わないで変な間を作ると本当にまずいことに
なる、とすぐに否定の言葉を出す。

「ち、違うって。誤解だよ。アスカとは本当になんでも無いよ。最近は連絡もしてないし、
浮気なんてしてないってば、考えたこともないよ!信じてよ!」

アスカから告白された時にはきっぱり断り、その後もレイに勘違いされるような状況を作
らないように、と意識しながら友達として付き合ったことはレイも知っているはずだ。そ
れに今年からアスカは大学院に通い出したため忙しいらしく、連絡も殆どなくなっている。
そんなこともレイには話した記憶がある。

もう一度改めてそのことをレイに伝えるも、まだ沸騰は収まらない。

「じゃあ何故すぐに結婚しないの?」
 
またもや訳のわからないことを言い出すレイ。シンジは久し振りに頭を抱えて穴蔵に篭り
たいと思った。

「なんでいきなり結婚なのさ!?」
「愛し合う二人は結婚するものでしょう!」

いかにも当然といった感じでレイは断定する。どうやら彼女の読む本に偏りが出来ていた
らしい。

「いや、レイ。それはね、ちゃんとしたステップを踏んだ大人の恋人がするものなんだよ
…それに僕じゃまだ君を養えないしさ」

少し疲れた声でシンジは答える。低年齢の結婚を量産する少女漫画家や小説家に恨みを抱
きながら。


604:少数派の10
05/06/14 23:05:35
「…お金ならたくさんあるじゃない。ネルフからの今までの給与や研究所の株券をあわせ
れば3億は行く筈よ。私も10億は持っているもの」

たしかに、最近給料の一部として与えられる、民営化されたネルフ研究部門の株や、あの
戦いで得た給与をあわせれば二人の財産はとんでもない額になる。特に幼い頃から様々な
実験に参加していたレイの方は凄まじい。しかし、シンジにとってあの金は水物だ。結婚
するならきちんと稼いだ金で妻を養いたいと思っていた。

「…あとは恋人のステップを昇っていけば良いのね?」

しかし、どんどん話を進めていくレイ。一応疑問形だが、シンジの了解を必要としていな
いのは目が物語っている。

「…さっそく一段昇りましょう!」

そう言ってシンジの首に被りつくレイ。シンジはいきなりのことに驚き、あたふたしなが
ら必死にバランスを取る。レイも振り落とされないようにと余計に必死にしがみつくので
大変だ。

「…ずっと…こうしたかった…」

シンジの体勢が落ちついた後、鮮やかに上気した顔でシンジを見上げながら呟くレイ。い
つもはきれいだと思う顔だが、今はただただ愛くるしい。


605:少数派の10
05/06/14 23:09:21

「…僕も…その為に今日は頑張ったんだよ」

シンジも瞳を見つめ、うっとりしながら愛しい女に囁く。心の奥底で、あまりの計画との
齟齬にちょっとした自己嫌悪をかみ締めながらも。

「…うれしい!」

それを聞いたレイはいきなりシンジの頭に手を回し引きつけ、頬、額、鼻など、顔中にキ
スのシャワーを浴びせる。

「ん、をん、うん、んっ、むっ」
「わー、わ、わっ」

いきなりのレイの行動にシンジはなす術も無い。しかし、その間にもしっかりとレイの体
の柔らかさは堪能しているようだ。

「…シンジ…愛してる…」

いったんシャワーをストップし、シンジの瞳をもう一度熱く潤んだ瞳で見つめた後、レイ
はついに唇にキスをした。合間合間に顔の角度を激しく変え唇をこすり付けている。

「むーっ、む、ぬー、ううぅぅ」
レイの目は切なそうに細められ、苦しそうでもある。


606:少数派の10
05/06/14 23:10:14

『な、なんか違う…もっと、もっとムードが…ムードが…ああ、一瞬シナリオの修正が効
くかと思ったのに…』

「ぷはっ」
「さ、さぁ、こ、これでステップのほ、方もクリアー、した、わ?」
 
一旦抱え込んでいたシンジの頭を解放し喘ぎ喘ぎ話すレイ。
やはりレイの方も相当苦しかったらしい。顔はさらに赤くなっており、かなり呼吸が荒い。

『と、とりあえず、今だけでも話を合わせとか無いと。ここまでやるレイ相手に駄目だな
んていったらどうなることか…』

酸欠で碌に働かない頭で考え、歪な笑い顔でうなずくシンジ。やはりこちらも息絶え絶え
といった感じだ。

「そ、そう…だね、でも、こ、この話しは、ま、また今度…く、詳しく…話しあ、合おう
か」



607:少数派の10
05/06/14 23:11:14
ちゃんと問題の先延ばしを加えている。その目はレイをまっすぐに見詰めることはなく、
ちらちらと様子を伺うかのようだった。純粋だったシンジの心は周りの汚い大人のおかげ
でいまやすっかり汚れてしまっていた。しかし、レイは敏感にシンジの瞳に気付いた。レ
イの体が震え出し…

「………いやぁ…いやぁ…けっこん、してぇ。い、いま、いま、ちゃんとや、やくそくし
てぇ」

突然レイは幼子のように首をいやいやっと振りながら泣き出した。
シンジは内心、しまった!っと思いつつ、レイを慰めようと近づくがオレンジ色の壁に阻
まれてそれ以上進めない。むしろ、どんどん壁側に押されているような気がする。いや、
実際にだんだん壁との間がなくなっている。

「わ、判ったよレイ!しよう!今すぐしよう!」

焦りの混じった声でシンジが叫ぶ。


608:少数派の10
05/06/14 23:12:57
それを聞いたレイは一言

「…ちゃんと…ぷろぽーず……」

涙を流しながらそう呟く。まだ赤い壁は展開され続けており、シンジと壁との空間は完全
に無くなった。背後に流れるノクターンがどうしてか皮肉げに聞こえてくるのが不思議だ。
シンジは押さえつけられたままの肺の空気をすべて搾り出そうかという勢いで必死に叫ぶ。
その間にも壁との親密さは高まっていく一方だ。

「僕の為に味噌汁を作ってください!い、一緒のお墓に入って下さい!僕の、あ、赤ちゃ
ん産んでください!一生傍にいてください!碇レイにな、なって下さい!………結婚して
ください!」

壁にちょっとめり込みながら、将来のレイの姿を密かに妄想しながら考えていた言葉をす
べて吐き出す。叫んだシンジの顔は酸欠以外のなにかによって限界まで赤くなっている。

「…はい…」

恥ずかしすぎるシンジの叫びを聞いたレイはオレンジの壁を解き放ち、静かにそう答える。
開放されたシンジはしりもちをついていたが、その返事には体をビクゥっと反応させてい
た。上目遣いにレイの様子をうかがう。もう駄目だ、レイの満面の笑顔を見つけ、シンジ
は確信した。しかし、気分は暗澹とした物とは程遠くむしろ、晴れ晴れとしている。シン
ジは涙を拭いつつこちらへと近づくレイに爽やかに笑顔を返した。
レイはシンジの前にしゃがみ込み、目線を彼に合わせて言った。


609:少数派の10
05/06/14 23:13:52

「…今の言葉で肝心の最後のステップを忘れていたことに気付いたわ。でも、今からでも
問題無いわね。…さぁ、ひとつになりましょう?二人で一生懸命赤ちゃん作りましょう?」

「…えっ??レ、レイ??」

レイはネズミに飛び掛る猫のようにシンジに抱きついた。ゴンッ!大きな鈍い音がノクタ
ーンを一瞬さえぎる。シンジは後頭部で壁と強くキスをした。

「…うぅ-…んー…シンジぃー……シンジ?もう寝たの?」

シンジの頬と自分の頬とを擦り合せるのに忙しかったレイは、暫らくしてようやくシンジ
の意識が無いことに気付いた。

「…しょうがないわ。夫婦の夜には…こんな日も…ある……とあの漫画にもあったもの…
……」

一人納得したレイは自分もまた静かに眠りに落ちていった。


610:少数派の10
05/06/14 23:14:29




朝の太陽と後頭部からの刺激に促され、ようやく意識を取り戻したシンジはぼうっとした
頭で周りを見回した。

「痛てて、あれっ?なんでこんなとこで寝てるんだ?」
もう一度辺りを見回した彼は、隣りに恋人である綾波レイがスカート姿で寝ているのを見
つけた。
「そ、そうだ、昨日レイが…」
昨日のことを思い出し顔を真っ赤にしたシンジは一人身悶える。暫らくして落ちついたシ
ンジは昨日の惨状の片づけをしなくちゃ、と立ち上がり、まずは顔を洗うことにした。

「う、うーん…おはようシンジ」
シンジの片付ける音によって目を覚ましたレイは少しボウッととしながらも、何事も無か
ったかのようないつもの無表情で朝の挨拶をする。

「お、おはよう、レイ」
再び頭の中でパニックになりながらも一応、挨拶の言葉を返せたシンジ。
「…どうして???顔が筋肉痛。それにどうしてこんなところで寝ているの??」
『そりゃ普段殆ど無表情なのに、昨日みたいに泣いたり笑ったりしたらそうなるよ』
しかし、レイのその言葉で少し落ち着きを取り戻す。どうやら昨日のことはあまり覚えて
いないようだ。


611:少数派の10
05/06/14 23:15:57

「僕のほうはたんこぶができちゃってるよ。あ、すぐご飯作るから、ちょっと待ってね」
苦笑いしながら朝食の準備にとりかかる。まず食事をしてから再び片付けをすることにし
たようだ。
 レイはその言葉に従いリビングのイスに座って待つことにした。どうにも昨日のことが
思い出せない。とりあえず周りを眺め、片付けの段取りを考えることにしよう、レイはそ
う決めた。

 今日の朝食はパンとゆで卵とサラダにしよう。シンジは冷蔵庫の残りを見てそう決めた。
まずは鍋に水を張り、湯を沸かす。そして野菜を洗い、サラダを作る。てきぱきを働くシ
ンジの後ろでは、料理の途中からずっとレイが「痛い、顔が痛いわ、止まらない」と何度
も繰り返していた。

「ずっと顔が痛いって言ってるけど大丈夫?」

さすがに心配になったシンジは様子を見ようと振りかえる。
そこでシンジはレイがにまーっとしか形容できない緩みきった顔で笑っているのを見つけ
た。そしてレイは本当に嬉しそうに弾む声でこう言った。

「今日は土曜日よ。早速指輪を買いに行きましょう」
 


終わりです。


612:少数派の10
05/06/14 23:18:58
なにぶん初めてちゃんと短編を書き上げたものですから、いたらない部分も多く
あるかと思います。ですから、皆さんから建設的な批評なぞ頂戴できれば幸いです。

613:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/14 23:19:00
乙。創作意欲を分けてもらった。

614:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/16 23:49:20
おつ!
途中からあやしい展開になったけど、個人的にはエロが無くてよかったと思い松。
ただレイのセリフの一部に違和感が。
>「さ、さぁ、こ、これでステップのほ、方もクリアー、した、わ?」

なんでこんなにどもってるん?



615:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/16 23:51:19
>>614
どもってるつか、息切れてるんじゃね。

616:少数派の10
05/06/17 21:22:34
>>613,614
感想ありがとうございます。
>>614
615さんの言う通り、息切れを表現しようとしたものです。
ちょっと判りにくかったですかね。次ぎ書く時があったらもっと精進したいと思います。


しかし、こんなに感想少ないと正直ちょっと凹みますね。
ここがツマンネ-よ!ってのも無いってのは、私の作品の魅力のなさが良く現れている……
また投下することもあるかもしれませんが、そのときにもっと感想を頂けるように
あくの強い奴目指します。

617:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/17 22:45:54
いや、2チャンのスレではなく、LRSサイトに投稿して様子を見たほうがいい

618:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/17 22:54:16
>>617
んなことしたらもっと感想こないってw

619:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/17 22:56:40
悲しいかな、エヴァ板の現状考えると・・・。
評価板とか行ったらどうだろう?。

620:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/18 01:21:42
評価板なんて、ここより感想の書き込みは少ないし
残念ながら今は良作を書いても感想なんて多くて数件、ほとんどは一つ二つあるかないかくらいだろう

621:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/18 01:46:53
>>620
そういうときはあちこちのスレで宣伝すると良いよ

622:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/18 03:27:59
少数派スレから移動してきました。
>>少数派の72
>客観的に書くほうがコメディとしては面白く感じるとのお教え

お教えってゆーか、一般論としてはどうか知らんよ。後半の、作者丸出しでなくて、それでいて
第三者的な描写はわりと面白かったんで、前半の、シンジは考えたとかシンジは思ったとか
そういうシンジの内面描写をもう少し減らして後半の客観的な感じで押せるともっと面白い
のかなと思ったのよ。実際書いてみるとどうなのかはわからんけど。ただ、前半は基本的に
シンジの回想というか状況説明なんで、全面的に客観視点で書くのは無理があると思うから、
あとちょっとだけ客観的になればいいのかなと思った。「あとほんのちょっとだけ」ってのは
そういう意味ね。分かりにくくてスマソ。

>お言葉通り、使い分けを良く考えてみます。

いいと思いますが、お言葉ってのはやめれw
あと、

>略すなり「少年」「彼」等で代替するなりすべきかも。

これは確かにそうかもしんない。うまいなって感じる文章って、たいてい人称代名詞の使い方
とか主語の省略の仕方が巧みなんで、そこは研究の余地ありかもね。文章がうまいからいい
話だってわけじゃないのが難しいところだけど。

長くなって申し訳ないです。


623:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/18 11:00:43
読んだよ。まあまあ楽しめた。乙。
気になったのは ~だが~ という表現が多いところ。
別の書き方にできそうなところもいくつもあったので注意してみては?

トマトの話しは面白かった。そのネーミングもね。
ただ、名前っぽくするなら「明日香」「弐号機」か。

リツコのことを話しているところは個人的に好きではなかった。
こう、人を見下したような印象があったからだ。
シンジの「あんな男」とか「かわいそうな人」発言がそう思わせた。
それにレイもそれに頷いているし。
そうは思っていても口に出しちゃいけないでしょ、レイの誕生日なんだし。
シンジのデリカシーの無さを出したかったのなら認める。

624:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/19 03:51:54
乙です。
俺は前半後半っていうより全体的にシェイプアップしてほしいと思いました。
たくさんの細かいエピソードや描写があったけど、要らないシーンもあったんじゃないかな。
「絶対必要!絶対面白いはず!」というシーンだけを抽出してみると、
きっと今よりずっと短くなって密度も上がると思う。
密度が高ければテンションと勢いが出る。それが足りないと感じたので。
俺は書き上げた後に、シーン単位で「これ消してもいいかな?」と自問してます。
つらいけど、消しても平気なところはたいていつまらないんだよねorz

あと、つまらんけど必要な部分=回想と説明は、便利だけど物語の勢いを殺すので最小限に。
全く使わないで現在のエピソードで状況を説明できると最高です。
長レススマソ

625:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/19 17:51:14
少数派の10氏、GJでした。面白かった

本編系のレイですよね。どういうレイか迷いながら読み進めてて、
>>586 の「いかりぐーん」が来たから、ヘボレイかと思ったよ。

626:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/19 19:57:32
なんか、感想は多いじゃん
普通にサイトで公開しても、こんなに感想はもらえないよ
すごいね

627:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/19 23:05:01
評価板はそんなに反応悪くないよ。
よっぽどストライクゾーンをはずれなきゃサイトでメール待つよりは数が来る。
LAS人にも読んではもらえる。これは良し悪しだが。

628:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/20 20:03:59
評価板なんて庵氏以外に読む価値あるものなんてあんの?

629:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/20 20:05:24
>>628
おまえ、氏んでいいよ

630:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/20 20:06:50
へぼレイたんと聞いて飛んできました

631:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/20 20:11:42
>>628
あそこはほとんどLASだからねぇ。
このスレ的に価値のあるやつは……。
LRS人の読者はスレで宣伝しないとこないぽ。

632:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/26 23:53:54 XSlvTTWS
保守

633:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 19:09:37
突然の出来事に声も出なかった。
いや、出そうとしたけど出せなかったと言った方がいいのかもしれない。

部屋でSDATを聞きながら勉強をしてたんだ、
別に真面目君になろうって訳じゃないけど、成績は良い方が有利だし。
宿題の方もあらかた終わったから、
リビングに行ってTVでも見ようと思ってたのに・・・・

[その子]は突然に現れた。

いや、別に初対面って訳でもないんだけど、ホント突然に。

窓ガラスを丁寧にガムテープを貼って音が出ないように、
わざわざ家の中のドアには全部板が打ち付けられてるし。



634:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 19:11:49
「こんばんわ」


嬉しそうに笑顔を見せるその女の子の表情とは裏腹に、
僕のテンションは完全に下がりきっていた。

だって、家の中にいた赤い髪の破壊神と、
紫の髪のアル中が何処にもいないし、
その上所々に争った形跡があったから・・・・・


進入してきたのは窓からだろう。
鍵のある付近にガムテープ付きのガラス片が落ちてたし。
どこでこんな事覚えてくるんだろう・・・って、
わかる僕も少し異常なのかな?


「・・・・どうしたの?こんな遅くに・・・・」

そういうと、彼女は嬉しそうに答えた。



「貴方に会いに来たの。」


いや、そんな事はわかってるんだけど。

いつも学校で皆に見せる表情とは打って変わって、
今の彼女の顔はまさに「生きていた」

635:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 19:13:44
「いや、そうじゃなくてさ・・・・・」


何だかもうどうでもいい気がしていたが、
このままだと僕の命に関わる猟奇的事件に発展しそうだから、
とりあえず逃げる準備は万全にして話を続ける事にした。


「私、前々からずっと思ってた。
 貴方がどうして私のモノにならないのかって。

 だから、あの弐号機パイロットも消してあげたの。
 
 だから、あの鬱陶しい作戦部長も消してあげたの。

 ・・・・これで、私を邪魔する人はいないわ・・・・」


636:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 19:15:06
前々からちょっと吹き飛んだ思考回路持ってるなぁとは思ってたけど、
ここまでやるとはさすがに思いもしなかったな。


・・・って、人が死んだのに冷静にしてる自分も自分か。



「・・・どうして邪魔だって思ったの?」


決まってる。
いつもの事だから。

その手に持った包丁が、彼女の心境を物語っていた。
服には返り血がべっとり付いていて、
鼻を刺す匂いは、少しLCLに似ている気がした。


「・・・・?
 貴方は邪魔と思ってなかったの?

 そう・・・・あの人達には悪い事をしたわね・・・」




637:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 19:15:49
そう言って嬉しそうに笑い出す彼女を見て、
さすがに少し恐怖感と危機感を持ってしまった。


「で、君は僕に何をしたいのかな?
 この状況から結婚してくださいは考えにくいけど。」


さっき感じた恐怖感を消すために、
冗談じみた事を言ってみる。

だけど、彼女はまた、嬉しそうに笑っていた。


「私は貴方が欲しい。

 身も、心も、貴方を感じるものならなんだって欲しいわ。
 貴方だけが、私の絆だから・・・・」


冗談じゃない・・・・と、言いそうになったけど、
別に僕だって彼女に好意を持ってなかった訳じゃない。

いや、むしろ好きの感情を持っていたといって良いだろう。

けど、こんな形じゃない。
他人を消してまで、得る愛なんて・・・・・


638:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 19:16:50
「今の僕には、君の考えを理解できそうにないよ。
 人殺しと結婚するほど、僕は狂っちゃいない。

 ・・・君は、僕の事をどう思ってるの?

 好き?愛している?

 それとも・・・・・・」


愛しさ余って憎さ百倍?
そんな冗談で彼女を突き放そうとしたけれど、その空気が僕の口を遮らせた。


彼女の表情が少し変わる。
嬉しそうにしていたその顔は、悲しそうに微笑んでいた。


「・・・どうしてそんな事を言うの?

 私が貴方の事を想ってこうしているのに・・・・・
 やっぱりあの弐号機パイロット達が貴方をおかしくしたのね。

 もっと早く消しておくべきだったわ・・・・・」





639:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 19:18:09
そういって、すぐに表情はまた戻った。
仮面のような笑顔に。

「・・・・アスカは関係ないよ、
 別に僕は君の事は嫌いじゃないし、
 むしろ好きだったんだ。


 ・・・でも、今の君は神秘的でも何でもない。

 ただの狂ったヒトだよ。」


突然、彼女の表情が変わった。
一気に顔が赤くなって、手に持った包丁が震えている。

「・・・あの人の名前を出さないで・・!!

 思い出すだけで吐き気がするわ・・・・」

そんなに仲悪かったんだ。
別にそんなに意外って訳でもなかったけどさ。


「・・・心が凍り付いてると、人の死なんて小さいもんだね。

 涙なんて流れもしない・・・・」


「あの人達の為に貴方が涙を流す必要はないわ。
 
 あれはただの障害、壁、敵、阻むモノ・・・・」

640:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 19:20:12
そうですか、とか言ったら間違いなく殺されちゃうよなぁ・・・・
別にこのままアッチの展開になっても良いけど、
さすがに死擁なんてのは困るし。

「殺す必要はないと思うけどね、
 まぁ、今となってはもう遅いけど・・・・・」


このまま僕か彼女が死んだら、
使徒との戦いを勝ち抜くのは難しいだろうなぁ・・・・
現に一人もう減ってるんだし。

「そう、過ぎたものは気にしないで。

 私は貴方を愛している、それだけで十分なのよ・・・」


そういって、またウットリとした表情を彼女は浮かべた。

このまま話してても平行線を辿るばかりだし、どうしよ・・・・
とか言ってる内に、包丁を持った彼女は目の前に来ていた。


ズブッ


手に持った包丁が深くまで僕の腹部に刺さる。
彼女の表情はさらに歓喜していた。

「・・さぁ・・・私と一つになりましょう・・・

 それは、とてもとても気持ちが良い事なのよ・・・」

641:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 19:22:01
痛い。
でも、彼女に殺されるなら別にいいかな、そんな気もした。

どんどん刺された箇所からは血が流れてくる。
感覚は曖昧になっていって、目も霞んできた。

こんな状況でもまだ冷静に物事を考えられるなんて、
僕もまた、狂っていたヒトの一人だったんだろう。

彼女の顔が近づいてきて、キスをされた。
濃厚で、とても長いキスだった。

この後僕自身の体はどうなるんだろう?
彼女にバラバラにされて、仏壇にでも飾られるのかな?



642:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 19:23:26
だんだん意識が無くなってきた。
考える事も少なくなってくる。
考えが纏まらない。

目の前はもう真っ暗に近づいている。。

狂った愛の形があるのなら、またこれも一つの愛なのかな?

自分の息子を犠牲にしてまで妻を救おうとする親父がいるんだから、
別にそんなに変な事じゃなかったんだろう。

もう、完全に痛みは感じなくなった。

僕は何を言ってルンだろうか・・・

せめて、サヨナラだけでも・・・・


「おやすみ、綾波・・・・・」

「おやすみなさい、碇君・・・・・・」



狂った人間同士が愛しあう。
可笑しいものだね。

そんな気がした。


643:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 19:26:48
あまりにこのごろエヴァ小説サイトが少なくなってきたから、
変なもん書いてしまった・・・・

スレ違い、再びスマソ(´・ω・)

644:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 19:28:14
ホントに変なもんだw レイは生き残るのな。

645:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 19:35:31 0jvYJA2K
G(ジャイアント)J(ジョン)

646:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 19:38:18
一つになるってことは刻んで食べ(r

647:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 22:18:27
怖いよ。

648:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 22:56:34
ほわいとがーでんでそんな話あったな、そっちはアスカだったけど

649:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 23:22:09
レイがまるで赤木親子かアスカじゃん。シンジ変に冷静だし。

650:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/08 23:32:01
原文はギャグ路線だったのに、何故かダーク路線に切り替えorz

暇だったらマシなの落とすかな。

651:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/09 22:13:12
私はこんなの好き。狂愛って感じがいい。

652:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/14 09:22:18
凶暴なる純愛

653:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/18 00:16:59
移転したの知らなくて一ヶ月以上>>564を見続けた・・・_| ̄|○
さっきふと思って「掲示板に戻る」って見たらこの様さ・・・

654:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/18 01:01:41
ウラシマ太郎さん、おかえり。

655:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/22 21:56:04
>>643
自分的にはおもしろかったっすよ、

656:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/30 20:28:00


657:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/03 23:40:19 1PcFbNno
age

658:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/05 22:07:09
ネルフのとある部屋。
部屋というよりは、ホールといった方が正しいのか。

いまからこの部屋で、怪しい?催しが行われようとしていた。

「ええぇ~・・あ、あ、あ、マイクテスト、マイクテスト・・・・」

エヴァで目立たないコンビ、ロン毛&眼鏡こと、
青葉シゲルと日向マコトはせっせと会場準備のような事をしていた。

「なぁシゲル、今日は司令、何をやらかすつもりなんだ?
 いつもに増して黒い眼鏡かけてる割には、
 普段の3倍のニヤリ笑いになってるが・・・・」

マコトは主催者席のゲンドウを見て怯えてしまったようだった。
シゲルはゲンドウを見ないようにしながらマイクのセッティングを続ける。

「さあな・・・
 どうせ本編とのイメージの違いを見せ付けるために、
 何かおもしろい企画でも考えてるんだろうよ。
 ネルフに関する事だってのは確かだしな。」

そういってシゲルは上を見上げる。
そこには、
『本編とのキャラの違いによる違和感について述べる会』
と書かれた横断幕がはられてあった。

「・・・まぁ、本編にさえあまり出る機会のない俺達にとっては、
 何の意味もない出来事だけどな・・・・」
「・・あんまりそういうこというなって」

659:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/05 22:08:59
そして、会場にはエヴァに出演したキャラが勢ぞろいする。

つかつかとステージ上に歩いてきたのは碇ゲンドウ、その人であった。

「・・ここに、キャラの違いによる違和感について述べる会を
 開く事を宣言する・・・・(ニヤリ)」



シ~~~~ン・・・・・・・


最後の笑いのせいで、なかなかアクションに移れないでいる客。
そんな人たちをほっといて、会は進行してゆく。

司会席にスポットライトが当たる。

「えぇ~、今回の司会は、
 巷の最強君バカこと、碇シンジと」
「SSによって七色の変化を遂げる、
 綾波レイでお送りします。」

パチパチパチ・・・・

「でわ、次のレスより、お題のリレー形式でお送りしていきます。
 どうぞみなさん、作者の歪んだ意見の固まりをお楽しみください。」

660:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/05 22:13:15
       ~~お題 その一~~
[作者版碇シンジが綾波レイの事を呼び捨てにする件について]

「これは・・・早速難題が来ましたね、
 個人個人によって意見が分かれそうです。」
「・・これについては、全く問題はないわ・・・・ むしろ、良いと思う・・・・(ポッ)」

「・・・綾波には聞いてないんだけどな・・・・(ボソ)」
「・・・碇君?(ムカッ)」「何でもない」

「では、皆さんから意見を集めたいと思います。
 意見のある方は・・・・ はい、アスカさん、どうぞ。」

「・・悔しいけれど、今回はあくまで客観的に見た意見で
 行かせてもらうわよ」

そういってマイクを持ち替えるアスカ。

「本編ではファーストの事をシンジは一度も呼び捨てにしなかったわ。
 もちろん、アタシもね。
 一般的にエヴァの世界での綾波レイのイメージは

 綾波
 
 で固まってるから、いきなりシンジがファーストの事を
 呼び捨てにするのにはちょっと抵抗感があるかもね。
 
 でも、パラレル物や、異世界もの、
 挙句にはシンジ最強系なんかになってくると、 最早ファーストの呼び方はレイで固まってくるわね。
 最強に至っては、強くなったシンジが 本編のストーリーをめちゃくちゃにするか、
 オリキャラによってストーリーそのものが変わってしまう事もあるわ」

661:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/05 22:13:16
まず例を出せ

662:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/05 22:14:34
つANGEL FRUITS

663:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/05 22:16:36
一息つくアスカ。

「ちょっと議題とは離れるけど、
 大体逆行&シンジ最強物のストーリーっていうのは、 どうしてもシンジが強すぎるために、
 ファーストの出番がなくなって、シンジにメロメロ~専用のキャラになってしまったり、
 アタシがシンジの実力に嫉妬して、
 何故か酷い扱いを受けるっていうのもあるわね。
 
 この辺りは、どうしてもストーリーが一本になりがちだけど、 作者の腕の見せ所ってやつね。
 上手く作る事ができれば、かなり良い作品ができると思うわ。」

また一息をつく。

「でも、やっぱり純愛モノや、
 LRSのラブラブ物を書くときには、どうしても
 ファーストの呼称がレイに変わってしまうと思うわ。
 この辺りはストーリーがしっかりしていれば、 全く違和感なく読めるっていうのもあるし、
 夫婦モノなんかだと、レイって呼ぶ事が必要になるしね。

 まっ、結局は書く奴のスキルによって
 良し悪しは決まるっていう結論に行き着く訳だけど」

664:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/05 22:17:58
マイクの電源を切り、着席するアスカ。

「アスカさん、ありがとうございました。
 では、他に意見がある方は・・・・」
「・・・(ツンツン)」
「・・いないようですね。では、次のお題に・・・」
「・・碇君。」「・・何?」
「私にも意見を言わせて。」
「・・・そう来ると思ってたけど、僕達は司会者だよ?
 そういう意見はお客さんが・・・」

「問題ないぞ、シンジ。」

何時の間に司会者席に移動しているゲンドウ。

「え・・・う、うわぁぁぁぁっっっっっーー!!?? と、父さん・・・・いつから居たんだよ・・・・」
「問題はそこではない。 レイが意見をいうのには全く問題はないぞ。
 ・・・何故なら、ここはLRS板だからな(ニヤリ)」
「・・・分かったよ、もう・・・・綾波、はい、マイク。」

そういってふてくされ気味にマイクを渡すシンジ、
だがその顔はどこか恥ずかしさを隠しているようでもあった。

「・・・ありがとう、碇君・・・」

665:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/05 22:19:43
~作者版碇シンジが綾波レイの事を呼び捨てにする件について:綾波視点~

「・・私は、この議題についてはむしろ良いと思うわ・・
 ・・・だって、LRSには必要不可欠な要素だもの・・・(ポッ)」

アスカと同じようにマイクを持ち替えるレイ。

「LRSといっても一口に何種類もあるわ。
 私の性格が違うっていうのもあるし、 碇君だけが変わっちゃうっていうのも・・・・

 一番この議題で難しいのは、 私の性格がリナレイになっている時だと思うの。
 あの性格で名字呼びっていうのも微妙だと思うわ。
 ・・・・逆もまたしかりだけれど・・・

 碇君との関係にもよるわ・・・
 もし私が碇君の妹設定のSSだと、 性が同じだから、必然的にレイで呼ぶことになるし、
 結婚してても、レイの名前以外で呼ぶのは不自然になるの。」

いつもはあまり開かない口をたくさん動かしたせいか、
息切れを起こしている気がしない訳でもないレイ。

「結論的には、時と場合によりに尽きるわ。
 この辺りはどう議論してもバラバラだから・・・・・」

(じゃあ別に言わなくても良いじゃないか・・・・)

シンジは心の中でボソボソと文句を言うが、決して表には出さない。
後で何されたものか分かったもんじゃないから。
レイも同じようにマイクの電源を切り、席に座る。

666:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/05 22:22:49
「・・・綾波、今日はよく喋るね・・・・・」
「ツンデレ。」「はっ?」

「ツンデレ。
 通称ツンツンデレデレの略称。もしくはツン→デレとも言う。
 初めは棘みたいにツンツンした性格なのに、 二人きりになったり信頼し合えるパートナーみたいになると、
 途端にデレデレし始める性格を指す。」
「・・・あの~、綾波さ~ん・・・?」

「碇君、私の言いたい事、分かるわよね・・・?」
「全くもって理解でき、いえ、理解したくありません。」
「そうだわ。
 ツンデレと言ったらアスカだけれど、私にだってツンデレになる
 資格はあるはずだわ。
 初めは冷たい冷血女と思ってた少女が、共に戦っていくうちに
 自分、つまり碇君を頼っていくようになり、二人の仲は急進展・・・」
「お~い、・・・司会進めなくていいのかな・・・・」
「そしてサードインパクトが起こった時でも、
 二人の魂だけは再び戻ってきて、私と碇君は赤い海の前で寄り添うように
 肩を抱き合ってキスをするの。
 バックのBGMにはスピッツの「ロビンソン」がかかって、
 『だ~れもさわ~れない~ふ~たりだけ~の国~』の部分で
 二人は深く抱き合って、物語はクライマックスへ・・・あぁ、碇君、凄い・・・・・」
「シナリオ飛ばしすぎだと思うんだけど・・・・・」

「あぁ、碇君、そんな所ばかり責められたら私、あぁ・・・ぅん・・・」
「・・司会者の一人の思考回路が跳んでしまったので、
 中途半端ですが、この議題は終了になります。
 それでは皆さん、また会う日まで・・・・・」

667:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/05 22:24:36
駄文になったから終わらせとく。

668:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/05 22:36:29
ほんと駄文だな

669:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/05 22:36:48
最後だけおもしろかったよ

670:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/06 01:03:50
一応突っ込んでおくと、"呼び捨て"とは敬称(くん、さん、様、殿等)を付けずに
呼ぶことであって、(苗字に対する)名前で呼ぶことではない。

671:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/06 14:16:25
"名前"の呼び捨てって事だな
ゲームではレイはアスカを「アスカ」って呼んでたりしたけどなー

672:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/06 18:38:50
>>671
本人か別人か知らんが、半端なフォローは、それをした本人の頭が悪そうに見えるから
止めとけ。
>>660,>>663-665 を見る限り、"名前で呼ぶこと"を"呼び捨て"だと思っていることは
明白だしな。

673:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/07 13:02:59
>>671
それなんのゲーム?

674:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/07 13:05:11
おまえらさ、例えつまんなくても、LASスレみたいに取り敢えずGJとか乙とかネ申 とか言っておけよ

675:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/07 14:14:49
んじゃ、作者乙

676:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/07 19:40:53
なんだか二発連続で鬱レベルの小説投下されてもなぁ・・・・
もうLRS作者もネタ切れか?
とりあえず乙。

677:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/18 03:48:15
捕手

678:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/24 08:15:43
補習

679:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/28 18:16:47
マターリ

680:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/01 12:25:16
ほーしゅの白い馬

681:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/03 22:38:21
さらに保守。

682:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/05 20:25:42
スレリンク(eva板)
さりげなく置いて見る

683:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/05 20:29:56
宣伝おつ

684:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/10 01:45:55
おsage

685:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/12 21:01:57
>682
GJ!

686:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/18 01:55:01
兄妹モノの続編はどうなったんだ?

687:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/20 01:18:09
保守スト

688:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/30 00:35:49
        ●'''" * ""'';;,
         \.从 从 ;;;ミ  age!!
           ゝ´∀`ν ;;;ミ    
          こ  つ ;;;ミ
          O_,,,O_,,,,,.ノ'~

          もぐレイage

689:Jamping Shoes
05/10/10 01:43:10
赤い世界が、終わる。

それは誰かの望んだ筈の世界…でも、そこに救われたヒトは居なかったの。
願いと可能性を託されて、記憶持つままに私の戦いが始まる。

━━━━━目の覚めた場所、知って居る部屋。
身体に異常は見られない…
身の回りを探し携帯を見れば、時間は零号機起動実験の数時間前。
私は再度身体を確認してジオフロント庭園区域へ…人気は無い。

意識を空へ飛ばし、そこから壁を思い描く…ATフィールドが生じ、ギリギリにそれを崩し、流動させて螺旋を描く。
思いの他、今の私にもEOE時点での名残がある…
螺旋をかき消し、閉鎖された空を見上げる。
「…私に、何をさせたいの?あなたは誰?」
頭の隅には、何かが残っている…でもそれが何か、だけは思い出せなかった。

トゥルルルル…
「はい。」
〈レイ、時間だ。ネルフで準備をしろ。〉
「了解しました、碇司令。」

前回同様なら私はこの後負傷、零号機破損。後に碇君の到着、出撃…初号機暴走。
…目的も判らず放り出された私は、ここで何をすれば良いの?

ふと、声が響く…柔らかい声。
『…あなたは、悲しみを断つ為にそこに居る…』周りには誰も居ない。
でも、その声には覚えのある気がした…

「それが理由なら、私は最善を尽くすわ。」
使徒はまもなく、ここへやって来る。

690:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/10 09:52:11
新作家さんですか。おおっ!うれしいな、期待できる感じです。
逆行物のようですが、「声」が絡んでくるようで一風変わった感じになるみたいですね

691:Jamping Shoes
05/10/10 15:58:19
零号機起動実験…起動カテゴリの4割程度で、少し違和感を感じる。

注意していたせいか今回は早い段階で気付いたけれど、無理に実験を中断させるのは要らない疑い諸々をかけられる可能性がある。
…だけど、このまま進めば間違いなく二の舞いになるわ。
それならば…

〈シンクログラフ、パルス系統に異常発生!!〉
「実験は中止だ、プラグの…」
司令の言葉と平行に屈みエヴァの両手を壁に打ち付け、固定。
セルフで神経カット、プラグイジェクト、零号機の背を滑り降りた…
急いで逃げたので足首を捻挫、降下時の摩擦による表皮一部の軽度炎症、腹部打撲のみで済んだ。
零号機に大きな損傷は無いけれど、残念ながら凍結。
案の定しばらくすると政府の使徒迎撃が報じられ、私は初号機に乗り込む…
こちらは前回よりも重い感じ…シンクロ率こそ変わらないけど、後の事を知っている分機動性は期待できない。
〈エヴァンゲリオン初号機、リフトオン!!〉
加速、上昇する初号機。
(やれるだけをやらなきゃいけない、せめて碇君が楽な様にダメージを…)

日差しの中、紫のそれは少年の瞳に勇ましく伸びた。
「…出撃よ。」

692:Jamping Shoes
05/10/10 20:25:45
初号機が、壁になぎ払われる…

兵装ビルの影から影へと移り後ろから飛び掛かったが、結果上手く動けないせいで容易に攻撃を加えられない。
ATフィールドを張るなり使うなりしたいのに、初号機を介するとそれも微弱なものにしかならない…
(手が、出せないっ!?)
〈プログレッシブナイフ、装備!〉
響くオペレーターの声は、焦りを交えていた。
「フィールド、最大…っ!!」

…シンジ君でなきゃ、ダメなのかしら。
火花を散らすナイフが使徒のATフィールドを突き抜ける事は無い…でも。
間合いをとり、もう一つだけ試してみたい事があった。
エヴァの正面に、さっきの要領で螺旋をイメージする…
私にだけ見える、うっすらとした線が見えた。
振りかぶって、ナイフをその線に乗せる様思いきり…投げる!!

━━━━━作戦司令部、各所で声が上がる。
「何だ、あれは…!?」
冬月が目を見開く、シナリオに無い展開…ましてや予想外。
「碇、15年振りで早々に…これは、一体!?」
「取り乱すな、指揮に関わる…問題ない、誤差の範囲内だ。」
…平静を装うが、ゲンドウも内心この事態に驚いていたのだった。
初号機…いや、レイがだ。
まさか初戦にして暴走もせずに、使徒のATフィールドを突破する攻撃を繰り出したのだから…
ナイフはコアをそれているものの、使徒の胴体へ深く突き刺さっていた。
使徒の反撃により再三吹き飛ばされた初号機を回収、レイに代わり次はシンジの番だが…

今思えば、この時から計画は狂い始めていたのだろうか?

693:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/10 20:31:34
うんこビチビチちんこマンマン

キトウを舐めたら汁が出た

勿体無いから食べちゃった

うんこチンチンボッキッキ

694:689
05/10/10 20:40:33
>>691で、
何故か使徒襲来当日に起動実験してる…けど、仕様です。orz


695:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/10 20:52:50
普通に駄作だな
まだ続ける気なの?
理想郷にでも投稿すればぁ?

696:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/11 02:54:17
取り敢えず、登場人物に"EOE時点"とか言わせるのは良くない。
ギャグじゃないのなら。

過疎スレだから、ちゃんとLRSになるなら、無理に余所へ行けとは言わない。
貶す椰子もいるだろうが、気にせずガンガレ。

697:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/11 18:07:28
シンジ君って言うのもチョイ違和感有るかも。でも、慣れてないのなら今から頑張れば良いかと
良い感じになりそうな気配はかんじるんで頑張ってください。

698:Jamping Shoes
05/10/12 00:42:07
「この為に僕を呼んだの?嫌だよ!!こんな見た事も聞いた事も無い…」
碇君は、案の定司令を睨んで乗る事を拒否した。

「そうか、お前には失望した…レイ、もう一度だ。」
そしてまた、私への命令。
…困った事に、今の私は重傷だったり使徒に全く歯が立たないワケじゃない。
むしろ碇君よりも期待を掛けられている…でも、私では負ける事が分かっている。
…どうにかして碇君の有用性を証明しつつ、暴走を食い止めなければならない。

…これしか無いわ。

碇君を暴走から救う方法、
「碇君、一緒に来なさい。」
「えっ!?ぼ、僕は乗らないって今…」
「来なさい!!」
それは私が抑制とサポートに入ること。
「だ、ダメよレイ!?間違いなく神経系統に異常が」
「黙って!!必ず勝つから…」
強引に碇君を押し込み、私が側へ腰掛ける。
「嫌だッ、降ろしてよ!!」
「あなたに選択の余地は無いの、少なくとも今は!」
〈そんな、誤差0.2%!?ありえない…!?〉
〈司令…〉
〈…やってみせろ、発進だ。〉
「死にたくないよ…死にたくない、しにたくないっ…しにたくないのにぃッ!!」
「…あなたを決して死なせない、私が全てをかけるから。」

夜街の闇を貫いて初号機が今、再び姿を表す。

699:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/12 01:25:33
中学生か?
マジでつまらんから、もう止めとけ
文章も下手過ぎで悲惨な出来だ

700:689
05/10/12 01:28:24
>>696
安易でした。
>>697
明らかなミスです。

-=≡つ)д゚).:,ブッフォア

701:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/12 01:38:14
>>700
乙。
続き期待。



702:Jamping Shoes
05/10/13 16:57:26
雨上りの様な澄んだ夜風の感覚に、私は手足の先まで神経を研ぎ澄ませる…身体の表面は冷たく、内側は碇君の鼓動で熱い。

〈目標を撃破しろ。〉
〈シンジ君、落ち着いてレイの指示にしたがってちょうだい!〉
〈目標は静止状態から移行せず、距離270!!〉
「僕は…僕は…」
「深く息を吸って、イメージして…エヴァはあなたの体の一部よ、戦い方は私に任せて。」
…初号機が使徒に向かってゆっくりと足を進める。
〈目標に微弱な反応、距離200!!〉
「使徒も私達も壁を持ってるわ、それを越えてようやく近付けるの…扉を開く鍵をイメージして。」
〈距離180で初号機、防壁状エネルギー反応に阻まれています!!〉
ATフィールドに爪を立てて、初号機と私が低く唸りを上げる…
〈初号機からもフィールド発生、浸食してゆきます!!…目標右腕高エネルギー反応ッ!!〉
フィールドを引き裂いた所で使徒の手が迫り、それを何とか避けてバランスを崩した初号機。
「くうぅっ…」
「…立てない!?シンジ君集中して、あなたの力がなきゃ」ガシュッ

〈初号機左肩に使徒のエネルギー体攻撃、貫通しました!!〉
「あ゙ぁッ!!」
〈シンジ君!やられたのはあなたの体じゃないわ落ち着いて!!〉
私の左肩にも鈍く痛みが突き刺さる…そこから初号機が蹴り飛ばされ、ビルへと激しく叩き付けられる。

「くぅ…碇君が集中しなきゃ、何も出来ないわ!碇君しっかりして!!」
「っぁ…ぐぅ…」
「碇君!!」
私は彼の手を引っ掴みレバーへ押さえ付けた、手には更に力を込める…
「…しっかりして!!あなたが変わらなきゃ何も変われないのにっ!!」

…視界に伸びた使徒が初号機の頭を掴み、その掌から光があふれ出す。

703:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/13 17:02:48
ウンコしたい。

704:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/13 23:14:36
晒しage

705:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/14 17:05:59
良い感じなんじゃないかな。続きに期待します。でも、できればもうちょっと纏めて
推敲をしてから投下した方が書きやすいかと思いますよ

706:Jamping Shoes
05/10/16 15:25:55
〈頭部破損、制御神経断線、シンクロ率低下ッ!!アンビリカルケーブル断線、内部電源に切り替わります!!〉

〈レイッ、シンジ君ッ!?返事をしてっ!!〉
「…まだッ、やれま」ガシュッ
〈右腕左腕損傷ッ!回路断線、音声回線…不良…〉
〈エヴァ活動停止、パイロット両名パルス確認出来ませんッ…〉

(…絶望的ね、前より余計酷い気がするわ。)
痛みに失神した碇君の隣りで、私は身体を走る鈍く重い痛みに耐える事しか出来なかった。
私が聞いた声は何だったか、変わる筈だった世界はどんな場所だったか、それを知る事ももう無いの…?
モニターは機能を止めて司令部からの声も、無い…暗闇、好きじゃない。

『立ちなさい』
嫌よ。
『立ちなさい』
このまま終わりたくない、だから。
『立ちなさい』
「…立ちなさい」

『「立ちなさい!!」』

エヴァが咆哮して、目の前の空へ腕を上げる…

707:Jamping Shoes
05/10/16 15:27:13
〈えっ!?エヴァ再起動!!内部から高エネルギー反応ですッ!?〉

〈…そんなまさか、暴走!?〉
ザッ「…違います。」
〈音声回路回復しましたッ!!〉
〈レイ、それはどういうことなの!?〉
〈エヴァ、両椀復元!!両椀にエネルギーの緩やかな収束を確認ッ!!〉
エヴァの体勢を起こして走り、使徒へ飛び掛かる…拳を思い切り振り下ろす!
使徒の手から再び光が漏れ出すけど、私にはもう当たらないわ。

〈目標より攻撃、回避!!エヴァは目標ATフィールドを突破!!すごい…〉
使徒に刺さったプログレッシブナイフをそのまま胴体深く突き刺し、ビルに固定…勝ったわ。
最後に渾身の打撃をコアに向け、放つ…

〈…目標消滅、付近にエネルギー反応無し、エヴァ活動停止。〉
〈…ッ!!パイロットは!?〉
〈現在救護班が回収に…こちらでは詳細が分かりません。〉

「…碇君、起きて?」
「ぅ…ッ!?わ゙ぁッ!!…あれ?」
「終わったわ、私達は使徒に勝ったのよ。」
「…」

放心状態の碇君を眺めていると救護班が到着、私達は別々に収容される。
運ばれる中で私は、目の裏に焼き付く光を眺めて…しばらく眠る事にした。

708:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/16 17:10:10
断罪マダ-

709:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/17 11:57:57
セ○ンイレ○ンのアメリカンドックは衣ばっかり!

710:Jamping Shoes
05/10/29 10:16:57
第一の峠を越えて、病室から出て一息つく。
次の私の出番まで若干余裕がある。

碇君はこの3週間後に第4使徒を迎撃、失踪、そしてここに戻って来る…というのが前回での流れ。
私の介入によって幾分か狂う事が考えられるから、慎重に事を進めて行かなければならない。

校舎で殴られる碇君を目撃、前回同様に鈴原君と相田君が…いや、数が多い?
その二人とさらに3人、前回より負のバランスが強く出ているみたい。
鈴原君に続き二人が蹴りを入れて碇君がうずくまる…私が止めに入るのもおかしいから、五人が居なくなった所で様子を見に行った。
「立てるかしら、怪我は?」
「あ、綾波。僕はだっ、痛っ…」
「この程度なら平気ね、よく休みなさい…それじゃ」
「ぁ、待って!聞きたい事があるんだ…」
「何を聞きたいの?」
「どうして…どうして僕なんかがエヴァに乗らなきゃなんないのかな、こないだのは君が頑張ったから倒したんじゃないか?」
「報告書にもある通り、あなたの力よ。」
「嘘だ、僕は途中で気を失って…どうして君もネルフの人達も、父さんも、僕をエヴァに乗せようとするんだよ!?」
「『あなたを必要としている』それがあなたでなきゃいけない理由、こればかりは変えられないみたい。」
「そんな…そんなの説明になってないよ、分かんないよ全然ッ!?」
「もし、これから先も生きていたら…別の答えを教えてあげる、さよなら。」
「待って、待ってよ!?」

711:Jamping Shoes
05/10/29 10:18:54
「レイ、調子はどうだ。」
司令がケースの向こうから話しかける。
「問題ありません、エヴァとのシンクロは数値通りです。」
「あぁ、わかっている。」
眼鏡の下の眼は確かに私を捉えてはいる…でも、そこに見ているものはきっと私ではない。
一連の悲劇は、ここから始まっているのだろうか。
「私がここを離れる間におそらく使徒が来るだろう…老人達も口煩い、被害は最小に押さえて撃破だ。」
「了解しました、司令。」

私は自室で物思いにふける…
もし前回よりも負の力が働きやすくなっているのなら、下手すれば碇君はエヴァを降りてしまう。
「少なくともそのきっかけは2回、いずれも鈴原君が関与してる…」
一回目はあの二人をプラグ内に入れた事と命令違反、二回目はダミープラグによる鈴原君の死亡。

「…しまった、むしろ初めの接触から断ち切ってしまえば良かったわ。」
今更悔やんでもどうにもできない、でもそれなら現状での最善を尽くすだけよ。

712:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/06 21:29:38
晒しアゲ!

713:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/07 19:18:36
>>711
ただ一言
「考え込みすぎだよ、綾波さん」と言ってみる。
気楽にいこうよ、気楽にさ。

714:うほ ◆dULVQC3GtM
05/11/22 00:21:57
設定 シンジはオタの魂を持つ漢。

「レイ、心のむこうに」

 プレハブをつなぎ合わせた仮設建造物。
鉄骨が縦横に走り、横たわる巨体を囲む。
作業員は忙しく走り回り、時に檄を飛ばす。

 シンジは巨体の腕部分を見上げる。
「これが僕たちの敵なのか、なんかゴーストバスターズ?」
「んなユニークじゃないでしょー」
一緒に見上げるミサトが突っ込む。
シンジの視界に下降してくる足場。
そこには白衣を着た男たちの中で異彩を放つ、金髪の美女。
「なるほどね。
核以外はほとんど原形をとどめているわね。
ホント、理想的なサンプル」
振り返り。
「ありがたいわ」
かすかに嬉しそうな赤木リツコ博士。
「で、何か分かったわけ?」
と、ミサト。


シンジにはいまいちよくわからない難しい話が続く。
だが、使徒の事は結局何も分かっていないらしい事だけは分かった。
と、そこに何人かの男が通り過ぎる。
はっ、としてシンジは注視する。





715:うほ ◆dULVQC3GtM
05/11/22 00:46:49
碇ゲンドウ、そして冬月が作業員の説明を受けている。
ゲンドウは手袋を取り核を触ったりしている。
シンジは別段気の無いそぶりで、父でもあり上司でもあるその男を見ていたが、手袋を取ったその手の甲に火傷の痕を見る。
「シンちゃん、どした?」
気付いたようにミサト。
「あ、いえ・・・別に・・・」
微妙な表情のシンジ。
「あ~のねぇ、そういう顔されて別にって言われてもね。
気にかけてください、心配してくださいって言われてるようなモンなんですけどねぇ」
「いや、なんか父さん、手に人面瘡が出来てるみたいなんだけど・・・」
「・・・・マジ?」
驚くミサト。
眉をひそめるリツコ。
女二人ゲンドウを見る。
「・・・ああ、あの火傷の事」
「シンジ君、あんたね」
「いや、だってそう見えたんですよ。
ふざけてたわけじゃないです。
言われてみれば、火傷ですよね。
なんか被爆したみたいな感じになってるし。
け、血便じゃぁぁぁぁあああああ!!
みたいな」
「ゲンはいいべ」
なまるミサト。
「あなたがまだここに来る前・・・
起動実験中に零号機が暴走したの・・・・
聞いてるでしょ」
構わず語るリツコ。
「はい・・・」
あらたまるシンジ。
「その時、パイロットが中に閉じ込められてね・・・・・・・・・」

716:うほ ◆dULVQC3GtM
05/11/22 01:08:33
「パイロットって・・・綾波ですよね」
「碇司令が、彼女を助け出したの。
加熱したハッチを、無理やりこじ開けてね・・・」
「父さんが・・・」
「手のひらの火傷はそのときのものよ」
「へぇええええええ。
父さん、熱血ですね!
うわ!おいしいなぁ、そのシチュエーション。
フラグが立つわ、CG回収だわでフィーバーフィーバー!!
・・・ですか?」
「?」
「?」
ミサトもリツコもシンジの言葉の意味が分からない。
リツコがぼやく。
「・・・世代の差かしら」
違う。


学校。
プール。
ホイッスル。
女子は黄色い声でプールサイド。
男子は運動場で怒号を上げながらサッカーの授業を受ける。
女子が楽しそうにしている中、綾波レイは一人制服のままプールサイドの隅で体育座りし、どこか遠くの光景を見るかのように見学している。
そんなレイを見る碇シンジ少年。
「センセ」
トウジ。
「何熱心な目ぇで見てんねん?」
「綾波を見てたんだ」
「・・・碇、素直だなー」
感心するのはケンスケ。


717:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/22 01:27:22
「僕さ」
シンジは落ち着いた、そして真剣な声で言った。
トウジもケンスケも突然のシンジの声色に驚き、佇まいを正す。
「綾波が水着を着てないのが許せないんだ。
僕、すごい楽しみにしてたんだ。
それが制服で見学って・・・・。
いや、わかってる。
綾波はまだ完治してない、見学するしかないんだ。
でもさ、ほとんど治ってもいるんだよ。
そこに一縷の望みを賭けたっていいじゃない!
もしかしたら・・・なんて、そんな希望、願いをさ、夢見たっていいじゃない!
・・・・でも、ほら、ごらん。
綾波は制服を着ているね。
水着じゃない。
水着じゃないんだよ!
・・・・・僕の負けだ。
確かに賭けは僕の負けだ。
でも・・・・・許せないんだ、そんな負け犬みたいな・・・自分で自分が許せないんだよ!!」
晴れまくりの空だった。
そんで、シンジは漢だった。


起動実験。
プラグの中。
シンジは落ち着いていた。
巨大ロボットの揺れは凄まじい。
LCLはそれを緩和しシンクロ率を高める。
実に理にかなっている。
ロボットアニメをこよなく愛するシンジは、LCLを受け入れるのが早かった。
モニターに写るプラグスーツ姿のレイ。
「プラグスーツって扇情的でいいよなぁ」
開発者が聞いたら怒りそうな独白。

718:うほ ◆dULVQC3GtM
05/11/22 01:41:25
>>717
名前んとこ書き忘れた。
まぁ、よし。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

「体にフィットするって言うのがまたエロイ。
まさにエロの美学を突き詰めたデザインだ。
最高じゃないか、このチルドレンとかいう奴は」
モニターに写るレイの小ぶりなヒップ。
ほんで小ぶりな胸。
美しい背中のライン。
足は細く健康的だ。
「うほ!」
シンジは癒しを得ていた。
しかし、そこに邪魔者が現われる。
「ぐは!男なんか見たくないよ!
勘弁してよ!
ホント使えないな父さんは!!」
ゲンドウだった。
ゲンドウはレイに用があるようだった。
レイは声をかけられ一瞬驚いたようだが、それがゲンドウだと分かると表情を緩め整備の手を休めた。
ゲンドウに跳ねるように駆け寄るレイ。
シンジは驚いた。
「・・・・・・」
笑顔の綾波。
微笑む父。
父の優しい顔にも驚いたが、何よりレイに笑顔に衝撃を受けた。
「ツンデレだったのか!!!」
シンジはアホだった。



719:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/22 15:35:14
            @⌒⌒@、?      
   '⌒⌒丶    (从 从) ヾヽ  ・・・さっきからナニやってんの?アンタ。
   ′从 从)   ノ(゚、゚ v6) ヾ ヽ 
   ヽゝ゚_ ゚ν      ヘl//l⌒iヽ ゝ
   へヽ//ヽ   ( |Å .| |_|
  ノ | .Å / ̄ ̄ ̄ ̄/==| |
__(二ニつ/ MAGI  /__| |\____
     \/____/  ⊆uuu
(ビクッ)・・・・・ナンデモナイ。


720:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/23 00:30:14
>>719
何気にかわいい

721:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/23 21:52:24
>>577
だれも突っ込んでないからいまさらだが
あ の C M か w

722:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/27 15:24:38
圧縮回避記念ほす

723:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/04 21:40:13
hosyu

724:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/09 19:08:18
保守

725:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/17 16:07:35
糞スレage

726:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/25 23:00:53
保守

727:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/28 00:02:23
保守

728:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/29 19:41:24
気が向いたらまたなんか書こうかな。結婚スレの意気に煽られたかもしれない。

729:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/29 23:02:13
読む前からつまんねーって分かっちゃった♪

730:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/29 23:28:12
期待age

731:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/30 11:53:47
期待age

732:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/13 00:03:23
二人とも可愛い過ぎ。

733:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/17 19:37:41 YD5WqT8p
hos

734:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/20 00:05:20
綾波いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい

735:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/29 22:13:50
保全さげ

736: 初恋 序章 
06/02/06 09:44:09

碇シンジはよく笑う。
誰にも向けられる笑顔。

それを見るたびに微かに痛む胸に、綾波レイは困惑した。




教室の端にあるシンジの席。
レイの席よりも5つほど後ろにある。
レイはドアをくぐると自分の机に鞄を置き、椅子に座ることなくシンジを眺める。
席についてしまえば、背中を向けることになるために見えないからだ。

シンジの周囲には彼の友人達が立っている。
登校してきた生徒たちの幾人かにも声をかけられている。
楽しい話になったのか交わす声は大きくなり、笑い声さえもこぼれ始める。
頷いて笑うしぐさ。
それは少しだけ、…あれに似ている。
コンビニで見かける店員の笑顔?

シンジを観察しながらレイはそんなことを思う。

737: 初恋 序章 
06/02/06 09:46:25
客の顔色を伺う、あるいはマニュアルどおりに作られた笑顔と重ねる意味も知らず、
不自然さに違和感を覚えるでもなくただ首をかしげる。

碇君は楽しいのだろうか?

不意に浮かんだ疑問を、辞書に書かれた「笑顔」の項目について思い出し打ち消す。
「笑顔」とは「嬉しい」や「楽しい」に付随する肯定的な表情だったはずだ。
しかしレイにとってのシンジは、そんな辞書的分類では簡単に分けられない不思議な存在にも思える。
見つめるたびに疑問が湧き、書物では手に入れられない不思議があるような気にさせられる。


思考の波に揺れながら、そうして机の脇に立ったままのレイがいつまでも動かずにいると、
シンジは漸く彼女に気がついたらしく挨拶をくれる。
「おはよう、綾波」
毎度のことながら笑顔のオプションつきだ。
そんなふうに微笑まれば、レイもぎこちないながら返事をかえすことが出来る。

「…おはよう、碇君」

それ以上の会話はないけれど、シンジはその後もしばらくレイを見ながらニコニコと笑ってくれる。
レイの胸を暖かな喜びで満たしてくれる笑みだ。

それが先ほどレイの首を傾げさせた笑みとは違うものだということに、彼女はまだ気づかない。


738: 初恋 序章 
06/02/06 09:48:14

席に着いたレイは本を取り出し、机の上でそれを開く。
文字の上を辿る視線とは別に、背後から聞こえる彼の声に意識を傾ける。

肯定
肯定
謙遜
肯定

肯定を示すシンジの言葉には、彼の笑顔が付随することをレイは知っている。
レイの胸を騒がせるシンジの笑顔は、誰にでも与えられるものなのだ。
そして、みなが誤解する。
誤解?
…シンジが好意的であると思うことは誤解なのだろうか?
疑問は浮かぶが、誤解が「笑顔」にあるのか、それとも「好意」に係っているのか、
実はレイにはわかっていない。

「笑顔」が「好意」を意味しているのかどうか? が疑問なのか。
それとも、
「笑顔」=「好意」は事実で、シンジがそれをレイに向けているのかどうか? が疑問なのか。

けれどわからないながらも、彼が周囲に友好的に溶け込む姿を見るたびに、
レイが微かなため息をこぼしてしまうのもまた事実なのだった。
                               
fin

739:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 14:10:22
なんか、難しい話だね。でも、面白くて良い感じでした。GJです。
短編ならではのあっさりした感じとレイの初恋の切なさがあいまってすっきりとした読後感がありました。

740:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/06 21:58:42
平日の朝からご苦労さんでした。

741:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 00:13:13
「序章」と言うからには、続きもあるのかな?
期待してみる。

742:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/08 19:43:48
乙!
面白かったよ。レイの内面描写GJ!

743:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/14 23:48:12
職人待ち

744:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 00:23:18 QyHN4dK/
age

745:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 02:51:59

注意 

これは、LRSを前提にしたアスカとレイの話です。
シンジは(レイのセリフの中にしか)登場しません。

好みに合わないと考えられられる方は、NGワード「男のロマン」

746:男のロマン
06/02/19 02:53:12
私は、惣流・アスカ・ラングレー。
エヴァ二号機のパイロットである。

今日は太陽も鮮やかな日曜日。
私は珍しい相手と買い物に来ていた。

家族連れや女性客で賑わう、デパートの衣料品売り場。

私の目の前で、吊るされた色とりどりの商品を一枚ずつめくっているのは…。
あの、ファーストだ。

あれは、そう5月も半ばを過ぎた頃。
めったに話しかけてこない彼女が、控え室で私に声をかけてきた。
私はテスト結果もまずまずで機嫌が良かった。
ちょっと滅多になく、他人のお願いを聞いてやってもいいかな?と、思うくらいには。

その結果が、今日のお買い物となったわけである。



「………これ」

悩んでいたのか、そうでないのかいまいち区別のつきにくい表情で品物を見ていたファーストが、一枚の布を手に振り返って私に差し出した。


747:男のロマン
06/02/19 02:54:18
「これ」ってなによ、「これ」って。
「これ」がどうだって言うのよ?
「これ」にしたいわけ? 買うって決めたわけ?
それとも、「これ」が似合うかどうか聞きたいの?
って言うか、それなら【誰に】似合うかどうかってのをまず言うべきなんじゃない?
あんた、コミュニケイション能力が低すぎ。省略のしすぎ。
少しは意思疎通の努力をしなさい、ああ、少しじゃなくてもっとたくさん。

とりあえず、心の中で百万言を呟きながら渡された布を広げてみる。

シンプルなエプロン。
色はブルー。

「あー、いいんじゃないの。
 …でも、聞いていい?
 何で、急に買いものなのよ?」

ヒッキー一歩手前のファーストである。
買い物に行こうって言われたのだけでもちょっと驚きだった。
だいたい答えの想像はつくけれど、ここは聞いておくべきだろう。
買い物に行きたいと言うおねだりにOKしてしまった以上、「毒を食らえば皿まで」と言うことだ。
「郷に入らば、郷に従え」
日本なのだから、日本の諺には従わなくてはならない。


748:男のロマン
06/02/19 02:55:10
「…碇君、誕生日だから」

あー、はいはい、ごちそうさまです。
赤くなられたわけでもないのに、聞いてるほうが微妙に恥ずかしい。
もちろんそれは私が慎ましやかな乙女であるからして当然のことなんだけど…。
それプラス、予想通りの答えに拳を握り締めたくなるのは何故だろう。
まぁしょうがないと言えば、しょうがなくないこともない。
誕生日にプレゼントを贈るのは常識の範囲内だ。
何となくファーストを置いて帰りたくなったが、そこはぐっと堪える。
たまにはパイロット同士友好を深めるようにと、ミサトにもきつく言い渡されている。
軍資金と言う袖の下も預かってきてしまったことだし。

「……これ。
 どう?」

ファーストは詳しい感想が聞きたいのか、意外としつこい。

「だから、いいと思うって。
 あいつになら似合うんじゃない?」

「そう。
 …………。
 これは?」

色違いの同じもの。
白地にポケットのラインどりの薄紫が唯一の飾りだ。

「うーん?
 ちょっと地味じゃない?
 あんたには似合いそうだけど」


749:男のロマン
06/02/19 02:56:03
ファーストは人に感想を聞いておきながら反応を示さない。
手にしていた二枚をさっさとハンガーに戻すと、再び布の群れを眺め始める。
その無愛想さをどーにかした方がいいんじゃないだろうか?
いつまでもまわりに甘えていてはダメだ。
思春期前の危うい可憐さなんて、ほんの一瞬の「時期もの」なんだから。
女は常に磨きをかけてバージョンアップしていかないと。
すぐに飽きられて、捨てられるのがオチだ。
ただでさえ暑苦しい人間関係に、修羅場なんて持ち込まれた日にはやってられない。

私の華麗なる栄光に満ち溢れた輝かしい未来のためにも、
元同僚の痴話げんかによる刃傷沙汰などという三面記事的事態は避けなければ。

………。
………………。
………………………。

いったい何時まで迷ってるつもりなんだろう?
つまらない妄想で時間を潰すのにも、限度と言うものがある。
ここが最新のブランドショップだと言うなら私だって楽しめるが、
置いてあるのは家庭用品、台所用品、浴室雑貨、しかも実用品ばかり。
どないせいっちゅーねん。

ウウ、思わずあの乱暴男の口癖がうつってしまった。
3バカトリオから何か感染しかけてるのかも。
気をつけなければ…。
そのうち「ちゃうちゃう」などというギャグを口にするようになってしまうにちがいない。


750:男のロマン
06/02/19 02:57:03
一人漫才の可能性についてしばらく思考を遊ばせていた私だが、
いい加減本当に待たされることに飽きてしまった末に、
ある一点に置かれた品物に目をとめた。
それはまさしく天啓と言ってもいい。
びびっときたのだ。

私はそれを手に取った。

「ファースト!
 これよ!
 これがいいって。
 ぜったい、いい」

私が手に取ったもの。
それは、白いエプロン。

ただし、                  ………新婚仕立て。

薄いレースのフリルで飾られた胸当ては、当然のようにハート型。
汚れ仕事になんてぜったいに向かない繊細すぎる軽やかなチュール。
柔らかなシルクは体の線に沿ってしなやかに流れ、
小さな動きにも反応してひらひらと舞うに違いない。

これをつけさせたら、ウケル。笑える。爆笑間違いないし!

噴出す口元を押さえつつ、ファーストに見えるように広げてやる。
ファーストも少しぐらいはユーモアと言うものを学べばいいんだ。

751:男のロマン
06/02/19 02:58:00
「…そうね」

「そう、そう、ぜったいウケルって………ええっ!?
 い、っ今、そうねって言った?」

「ええ」

「…いいと思うってこと?」

「いいと思うわ」

「いいって、なっ、何が?」

しつこいと思いながらも、私は何度も尋ねてしまう。
だって、あのファーストなんだから。

「つけているところを想像したの。
 いいと思う」

自分で薦めておきながらしばし唖然としてしまった私の手から品物を奪うと、
ファーストはさっさと会計に持っていく。

「ね、ねぇ」

「なに?」

「今アンタが選んでるのって、シンジの誕生日プレゼントなんでしょう?」


752:男のロマン
06/02/19 02:58:57
「そうよ」

「初めて贈るのよね?」

「ええ」

私にも良心というものはある。
ユーモアも確かに時には大切だが、恋人同士の記念すべき初プレゼントというものは、
ロマンチックさこそ重要視される必要があるのではないだろうか。
思い出として心に残るべきは暖かな恋人の気遣いであって、「心の傷」ではまずい。

私は戦友としてなけなしの情けを込めてシンジのために再度尋ねた。

「ねぇ。ほんと、それでいいの?」

けれど。

「ええ。
 理想的だと思うわ」

「理想的?」

ここで、もう一度最初の質問に戻る。

「誕生日のプレゼントなのよね?」

「そうよ」

「それ、が、理想的?」

753:男のロマン
06/02/19 02:59:48
「ええ。
 碇君が、碇君の友達と話していたから。
 はだかえぷろん………は、『男の夢』だって」



…はだか、えぷろん?
……はだか、エプロン。
………………、裸エプロンっ!



ギャャャャャァーーーーー!
なんてことをレイに教えるんじゃばか者が!!!
バカ、エッチ、スケベ、ヘンタイ!
許すまじ、碇シンジのハレンチオトコめ!

人形のようだった同僚が恋を知って、人間くさくなったのは悪くない。
ちょっと複雑だけど、全然…悪くないと思っていた。
だから、微笑ましくも思い、少ししかちょっかいをかけず、
日々、生ぬるい目で見守ってやっていたと言うのに。

私の脳裏で、薄いレースのエプロン一枚で台所に立つファーストが無表情に振り返る。

いやぁぁぁぁぁ、そんな場末のAVみたいな初恋物語、絶対許せない。
私はファーストの手からエプロンをひったくると棚に放り投げ、彼女の腕を掴んで強引に連れ帰った。

その後。
私がミサトとリツコに加勢を頼んでバカップルに説教したのは、当然の結末と言えよう。


754:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 03:55:32
終わってるんだよね?えっと、一応支援しとこうかな

755:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 17:39:25
可愛くてGJ!

756:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 18:05:24
どっかで見たようなネタだけど乙。

757:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/23 22:16:36
綾波もアスカも可愛いな。GJ!

758:10年前のオリンピック
06/02/25 00:44:50
「いい演技だったわ」
「クールビューティって言われてたんだって」
「笑顔も素敵ね」
「なんだか綾波のことみたいだ」
「……なにを、言うのよ」

759:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/28 21:28:11
あまーい!GJ!

760:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/01 01:09:07
ひょんな事から葛城家で酒に酔った綾波。
そこでどういう訳か二人っきりになってしまう。
そこで綾波を介抱しようとするシンジに綾波が抱きついて二人とも倒れ込む。
そして抱きついたままシンジの方を向いて独白なりなんなりを続ける綾波。
シンジの方は照れて綾波の方を見れないので真上を見ていたが、そうすると
耳に息を微妙に吹きかけられる状態となるのだが動けない。そして悶える。

しばらく耐えていたが綾波に
「碇くん…聞いてる?」とか言われて
「いや…ごめん…その……耳に息が…」みたいに答えたら
「耳に息が…何?」

で、そこで酒の勢いで「こうなるんだよ…」みたいな感じでシンジが耳に息をフッってやると
「ひゃあうっ!」って具合に綾波が派手に喘いでしまい、そのまま真っ赤になって硬直する綾波とそんな様子に見とれるシンジ。
そのまま少し気まずい空気が流れた後、シンジが「ごめん…」って言って終わり。



という小説誰か頼む。



761:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/01 01:46:11
>>760
そこまで書いたんならオマイが書くんだ

762:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/02 12:29:07
とりあえず久々の職人待ちage

763:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/05 22:42:41
投下が少ないのぅ…

764:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/06 17:42:40
じゃあ俺の逆行スパシンものを投下してもいいのか?

765:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/06 22:41:58
>>764
カモン!!!!!

766:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/10 12:25:00
過疎ってんのか

767:760
06/03/10 16:48:59
>>760だ。>>761に言われて自分で書いてみたが
「ひょんな事から葛城家で酒に酔った綾波」の部分を書いただけで既に五百字を
突破してしまった。どうも俺には無理な様だ。しかも自分で読み直すと既に駄文だ。

誰か短くするコツ頼む。

768:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/10 20:14:13
とりあえず投下しる。添削するから。

769:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/10 21:23:00
>>767
wktkしてまってまつ

770:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/10 22:00:25
初めてなら仕様がないよ。とりあえず投下してみなよ。きっと皆が優しく評価してくれるから。

771:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/11 00:06:43
五百字って1kbでしょ?
全然たいした量じゃないと思うんだが。
もし1レス2kb以内にしたいってんなら話は別だけど。

772:760
06/03/11 00:51:16
了解。

まだまだ書けていないのであまり期待なさらずに、且つ気長にお待ちください。
たぶん来週末までには何とかします。


773:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/11 14:42:17
じゃあ僕も書きます。いやだって言われても書きます。
同じお題で書きます……これがパクリって奴なのかな、グヘへ。

774:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/11 14:47:01
競作はスレを活性化させる

775:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/11 22:55:47
>>773
職人が二人増えたな。ガンガレ!

776:773
06/03/12 19:34:56
今晩は。勢いで書くと言ってしまった773です。
んんーとりあえず7KBほど書いたんですがまだ初めの
ひょんな事から葛城家で酒に酔った綾波まで行ってません…。
平日は多分書けないので、出来るのは来週とか再来週とかになりそうです。

777:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/12 19:40:27
途中経過はいらないから

778:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/12 23:42:25
むぎさんは子育て真っ最中だけど感想送ってあげたら?
日記も公開してるぞ。
hURLリンク(homepage3.nifty.com)

779:Seufzer
06/03/15 13:13:49
シンジはその惨劇を見て言った。

「いつからここはサバトになったんだよ…。」

年も暮れ、サードインパクトを回避しチルドレンがやっとゼーレなどの不安も無しに平和に青春を送れる様に
なったのは高校に入った年からだった。やっと真に何事もない平和が訪れた。
そうなると黙っていないのが今や同じフロア内ながらシンジは一人暮らしでレイはアスカと同居、結局「チルド
レンとお隣さんの元保護者」に格下げされたが「お隣さん」というのがどこか未練たらしく嫌だったのか、引っ
越ししてしまった葛城ミサトNERV新復興本部長その人である。
というわけで引っ越しと昇進祝い+忘年会+鈴原の誕生日として、盛大などんちゃん騒ぎが開かれていた。
―しかもかれこれ七時間。

何せ空気が違う。初めの方こそ、シンジの声変わりがオペレータ達にからからかわれる等、微笑ましい物だったが
レイは初っぱなに酔いつぶされた後、全体の空気がよどみ始めた。まずレイが突然復活してシンジの隣に座り込み
俯いたまま独り言を途切れることなく延々二時間。鈴原は会場の飾り付けが「ミサト引越+云々」と書かれている
右隅に小さく殴り書きで「ジャージが生まれちゃった日らしい」となっていたことに対し担当したアスカにいちゃ
もんを付けに行ったところ、途中参加の加持に対し急に素直になったミサトに対しキレていた彼女は日向と連合を
組んで鈴原を返り討ち+伊吹マヤと委員長を襲撃。シンジはレイを介抱しつつおつまみを延々と作り続け、ケンス
ケは固定カメラ計六台を設置した後、データを青葉に持ちかけ、商談が成立したところで連合軍によって撃沈。リ
ツコはただのピザを薬一滴でロシアンルーレット本来の弾丸よりも強大な恐怖を生み出し、知らずにそれを食べて
自我を持ったネコとなったカヲル。何とか意志を伝えようとパソコンで文字を打ったところ、それを見たリツコと
マヤが恍惚とした表情で意味不明な言葉を呟きながら気絶(レイも真っ赤な顔をしていた)。その後真っ白の子猫
に親の敵といわんまでに追われているところを目を覚ました二人に猫ごとお持ち帰られた。そして残りのピザをレ
イがシンジの口に押し込んだが何も起こらずがっかりしたのはまた別の話。


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