アスカの日記って何か教えやがって下さいat EVA
アスカの日記って何か教えやがって下さい - 暇つぶし2ch46:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/01 04:53:09
続け!

47:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/02 01:20:19
乙であります。続編に期待。

48:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/02 23:32:06 SRZR2Ko9
あげ

49:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/04 15:01:07
遅れてしまいすいませんが、あとがきです。

合間合間にレスしてくれた皆さん、本当にどうもありがとうございました。
短い間でしたが、とても楽しく書くことが出来ました。

>>46>>47
大変ありがたい御言葉ですが、続編の予定は今のところないのです。
どうかご了承ください。
では、温かいレスどうもありがとうございました。

50:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/04 15:59:37
まー続編はデスノが完結しないと難しいだろうなw
何はともあれ乙

51:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/13 21:48:38
わー凄い
文章の上手さに感動致しました
面白かったです!

52:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/25 00:57:29
保守

53:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/01 14:54:21
つづきはまだですか

54:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/03 18:44:27
誰か書いてよ!!

55:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/28 19:03:56
マダー

56:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/09 07:41:37
ねーミサトー、このノートもう使ってないよね?貰っていい?

うん。ちょっと日記でも書いてみよーかなって思ってさ。

57:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/09 15:21:52
よし、がんがれ

58:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/15 01:33:46
デスノートに日記を書いてしまうアスカ

59:日記じゃない上
05/03/15 03:43:58
-コンコン
「あ、アスカー、もう寝ちゃっ・・・たかな」
「えっ!?まだだけど・・・何か用?」
本当は寝ようとベッドに入っていたのだが、何故か落ち着かず寝付けないでいた。
「あ、明日ホワイトデーだろ?こ、この前のお返ししたいん・・・だけど。」
それもそのはず、明日はホワイトデー。想い人からのお返しが気になっていた。
「まだ14日じゃないじゃない。」
時計を見ると、まだ23時55分。"明日"まで5分残っている。
「1番最初にアスカにお返ししたい・・・からさ。駄目・・・かな?」
「・・・変なことしないでしょうね?」
「え?しっ、しないよ。」
「そっ、そう、ならいいんだけど。で、お返しって何?」
「もう分かっちゃってるかも知れないけど・・・クッキー焼いたんだ。」
「こ、こんな時間にそんなもん食べちゃったら太っちゃうじゃないの。」
「ぅ・・・そうだよね・・・ごめん。」
シンジとしては出来立てを食べて欲しかったのだが、アスカも年頃の女の子。
夜中におやつを食べるという事が後々どうなるか分かっている。
シンジが自分の部屋へ戻ろうとしたとき
「ア、アンタがどうしてもって言うなら、食べてあげなくもないけど。」
「え?あ、うん。どうしても食べて欲しい。」
「しょ、しょうがないわね。っじゃ、じゃあさアンタの部屋で頂戴よ。」
「ぼ、僕の部屋で?」
「お返ししてくれるのはアンタでしょ。それにこんな夜中にレディーの部屋に入る気?」
「う、分かったよ。」

60:LASだし長いけど
05/03/15 03:46:46
シンジの部屋に来たときには日付は変わっていた。
「しっかし、アンタの部屋って殺風景ね。」
シンジのベッドに座り、文句を垂れる。
「ごめん・・・。」
「まぁいいけどさ。」
「それで、あの・・・これ。この前はチョコ・・・ありがとう。」
綺麗にラッピングされたクッキーを恐る恐る差し出す。
「・・・他の子からも貰ってたくせに。」
「う・・・で、でもアスカのチョコしか食べてないよ。」
「本当?」
「うん、それにアスカから貰った時が1番嬉しかったよ。」
「あ、あんたバカァ?こ、このあたしが上げたんだからあったりまえじゃない。」
自分が上げた時が1番嬉しかったと言われ、アスカは顔を真っ赤にしてるが
照れ隠しに強がってみせる。
「うん・・・だから僕のクッキーも食べてくれるかな。」
「・・・」
クッキーを受け取ったアスカが、急に黙り込んだのでシンジも不安に駆られる。
「アスカ?」
すると、アスカがクッキーをシンジに押し付けてきた。
「あーん」
「え・・・?」
「あーん!」
食べさせろ、と言わんばかりに口を開けている。
「ぼ、僕が食べさせるの?」
「あーん!!」
「わ、分かったよ。」
仕方ないのでクッキーを取り、アスカの口へと運ぶ。
ポリポリ・・・
「どうかな?」
「ん、結構美味しいわよ」
「ホント?よかった」
好きな人の手作り、さらに本人に食べさせてもらうという行為が余計に美味しく感じさせていた。シンジも美味しいと言われ喜んでいる。

61:お邪魔します
05/03/15 03:49:26
だが、シンジがクッキーを再びアスカの口へ放り込もうとしたとき、シンジの指とアスカの唇が触れ合った。
「「あっ」」
声をユニゾンさせ、互いに見詰め合う。
「シン・・・ジ」
アスカがシンジの名を漏らした。
その目は陶酔しきっている。
「アスカ・・・」
シンジもそれに応えるようにアスカの名を呼んだ。
するとアスカが目を閉じた。
それを合図にシンジはアスカを抱き寄せ唇を重ね合った。

唇を離し、また見詰め合う。
「きょ、今日は・・・ホワイトデーなのよね。」
「え、うん。」
「チョコのお返し・・・これだけじゃ足らない。」
「えっ?ほ、他に何を返せばいいの?」
「・・・今夜一晩・・・腕枕して。」

62:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/15 03:50:40
「ええっ!?」
突然のアスカの申し出に驚く。
「嫌・・・なの?」
「嫌・・・ってわけじゃ」
「じゃあ、早く横になんなさい。」
「こっ、ここで?」
「アンタバカァ?他にどこで寝るって言うのよ。いいから寝なさい。」
渋々ベッドに横になるシンジ。
「ホラ、ちゃんと腕伸ばしなさいよ。」
言われるまま左腕を伸ばす。
アスカもシンジの布団に潜り込み、頭をシンジの腕に乗せた。
「ア、アスカ・・・。」
「何よ?もう動かないわよ。」
「そうじゃなくて・・・。」
「何なのよ、ハッキリしなさいよね。」
「あの・・・その・・・もう1回キスしていい?」
「ば、バカッ!!あんたデリカシーもないわけ?」
「だ、だって・・・アスカの唇柔らかかった・・・から。」
「・・・バカ」
この日、二人は2度目の口付けを交わした。-

63:やっと日記
05/03/15 03:52:51
3月14日

今日はホワイトデー。
バカシンジがクラスの女子に手作りのクッキーを上げてた。
あのバカったら本当に律儀よね、1個ずつ丁寧にラッピングしちゃってさ。
そんな事してるから勘違いしちゃう子も出てくんのよ。
でもシンジが優しいからだからそれは構わない。それに、あんた達が貰ったのは二番煎じ。
シンジが1番最初にお返しをくれたのはあたしだったから。
っていうのも昨日の夜、日記を書いた後シンジがあたしんとこに来たの。
真夜中だったから驚いたけど、どうしてもホワイトデーのお返しがしたいって言うから、
太るかな?って思ったけど、折角だしシンジの部屋でお返ししてもらう事にした。
アイツの部屋はベッドと学習机しかない殺風景な部屋だったけど、
シンジの匂いがするから落ち着ける空間だったな。
お返しは手作りのクッキーだった。器用にラッピングされてて、お店で売ってても遜色の無い出来栄えだった。
クラスの女子に上げてたやつよりもずっと綺麗な、ね。
そこまでしてくれたんだから、シンジがあたしに食べさせてくれたっていいわよね。
わざとかどうかは知らないけど、アイツの指が唇に当たってドキドキした。
・・・この後の事はとくに記す事もないわね。
ただ、あの唇は・・・クッキーよりも甘かった。
あと良い枕を見つけたけど、これからは二度寝しないよう気をつけよう。

64:59-63
05/03/15 04:00:00
初心者練習用用として勝手に使っちゃいまそた。
ほとんどが日記じゃないけど、春なんで許してください。

65:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/15 04:00:01
GJ!!!いいもの読ませてもらったよ!
今後も期待してますよー。

66:59-63
05/03/15 04:07:06
>>65
ウホッ
即レス感想多謝
本当は昨日のうちに仕上げたかったんですけど私用と話がでかくなっちゃって間に合いませんでした。
@2行目がちと理解いたしかねますな。。。'`,、('∀`)'`,、
こんな時どうすればいいか分からないの。

67:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/15 04:08:09
笑えばいいと思うよw

68:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/20 00:01:04
保守&age&保守

69:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/20 00:53:39
>>66
遅れてすまない、GっっJ!!

70: ◆0JJuSAuhtc
05/03/20 12:41:00
○月×日 晴れ

うちで猫を飼うことになった。というか、バカシンジが拾ってきたみたい。
「かわいそうだったから」ってなんでもかんでも拾ってくるんじゃないわよ。

それ以来、リツコがなぜか頻繁に来るようになった。いろいろ道具も持って
くる始末。

シンジもシンジで猫、猫、猫、猫って猫ばっかり。呼んでも後で行くとか、
買い物も後回し。どこかへ行こうとさそっても、猫がいるから とかなんとか
で相手もしてくれない。

最近つまらなくなった。猫をこっそり捨ててきちゃおうとか、リツコにあげちゃ
おうとか思ったけれど、シンジが猫と戯れている姿を見ると出来なかった。
はぁ

71:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/21 13:27:23
グッジョブ!!

     ☆ チン     マチクタビレタ~
                        マチクタビレタ~
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < 続きまだ~?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       | 愛媛みかん   |/

72:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/21 13:29:43
GJ!続いて!

73:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/21 14:53:34
>>70
初代乙

74:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/21 17:45:22
冬月教授も猫飼いはじめた見たいだし、猫大人気だな

75:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/22 00:31:46 gIwsajb+
age

76: ◆.AVMJ6AjUk
05/03/22 05:28:49 N1wJysd1
×月〇日

ここのところ、使徒もなりを潜めてるのかしら、あまり召集を受けてないな…
暴れられないからストレスが溜まって仕方ないわ。
そんな事をシンジに話したら、「日記にでもして書いてみたら?」って言われたからやってみようと思う
さて…何を書こうかしら

そうそう、今日久しぶりに加寺さんと会えたの!
三日ぶりかしら。加寺さんに対しての三日は、私にとって三年に相当するからとても嬉しかったわ!
しかも、二人きり!
でも、至福の空間に邪魔者が現われたの。そう、あの馬鹿シンジよ!
何処からか湧いて出てきて、「あれ?アスカ?」だって。
「あれ?」っじゃっないわよ!
良いふいんきだったのに…
…『ふいんき』って変換出来ないわ…なんでなのよぉっ!
あー、余計にストレス溜まる…!どこが「日記に書けば良いよ」っよ!
今日はもう寝るわ!
おやすみ!

×月=日



×月¥日





77:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/22 05:56:29
×ふいんき
○ふんいき








多分、日本語が得意じゃないアスカって演出だと思ったけど…一応。
と言うわけでGJ!!

78: ◆.AVMJ6AjUk
05/03/22 06:13:19 N1wJysd1
>>77
アスカだからね、設定上そうなるかなと


79:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/22 07:43:52 N1wJysd1
×月=日
あぶないあぶない
危うく三日坊主になるとこだったわ
慣れないことはするもんじゃないわね
そうそう、ふいんきって漢字ふんいきで変換するらしいわね
まったく!紛らわしいわよ!ふんいきならふんいきで良いじゃん!なんでわざわざ読み方変えんのよ!
『はし』ってのもそうよ!三つも四つも意味作らないでよ!道を訊ねるとき「そこのはしを…」って言われたから、橋なのか端っこなのか解んないわよ!
ふう…今日も愚痴で終ったわ…
日記なのかしらこれ

×月※日
今日は最悪だわ…、この私が短距離ごときで転ぶなんて…。このグラウンド、砂多すぎじゃない!?まあ、転ぶだけならまだいいわ、問題はファーストよ!
あいつ!こともあろうに、笑ったのよ!?
声は出さないけど、肩を震わせてね!
顔伏せて笑った口だけ見えてたから、少し恐かったわ
でもその後…ね、シンジがわざわざ保健室まで連れてってくれたのは…嬉しかったな
見直したわよ、なんてね

あ~あ、折角の嬉しさもファーストのあの姿で、消し飛んだわ

80: ◆.AVMJ6AjUk
05/03/22 07:46:46 N1wJysd1
>>79
あぁ…トリップ、ツケワスレタヨ~

81:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/22 11:34:26
>>79

GJ!
続きも期待してマックス

82:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/22 12:23:39
>>77
釣りですか?

83: ◆.AVMJ6AjUk
05/03/23 00:04:05

×月?日
今日は調理自習があった
私には、無縁な授業ね。なんせ家には「主夫」無敵のシンジ様が居るからね!
…なんか、虚しいわね
まあいいわ、しかし今日も散々だったわ。卵をレンジに入れたら爆発するわ、フライパンは火を噴くわでもう嫌になるわよ。料理なんて、出来る奴にやらせとけばいいのよ!
例によって、ファーストが笑ってたわ!腹立つわね!
出来たクッキーはシンジにあげる事にしたわ。クッキーを食べたシンジは、小一時間固まってたけど、どうしたのかしら?多分、感動で打ち震えてたのね!
ふふ、可愛いところあるじゃない
そういえば、お昼にヒカリの姿が無かったけど何処に行ったのかしら?
その後の授業中、ずっと顔真っ赤だったけど…。なんか、怪しいわね…

×月◎日
久々のシンクロテスト
結果は…書く気にもならないわ…
しかも、シンジに負けたわ…凹むわね…



84:77
05/03/23 22:27:57
>>82
つりじゃないです…紛らわしいことしてごめんなさい!

あとAVMJ6AjUkさん、へんなよこやり入れてすみません!
楽しみにしてるのでこれからも頑張って下さい。

85:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/23 22:29:48
ネタニマジr(ry

86: ◆.AVMJ6AjUk
05/03/24 06:29:02
×月!日
今日、シンジとキスをした
別にシンジが好きだった訳じゃない。あの時は多分、自分の気を紛らわす為…
加寺さんからしたラベンダーの香り…、解ってたけど、私はやっぱり子供なのだと再認識した…

×月◆日
近ごろ、日記を書く機会も減ってきてる気がする
やっぱ、この間の事がげいいんかな…はぁ、憂欝だわ…

○月×日
ここの所、苛々して仕方ない。シンクロ率も下がり気味…。
シンジに当り散らしても、治る訳でもないのに…
ふぅ、女に生まれるんじゃなかったわ…
今日で何日目だろ

すべてが癇に触る…

嫌な特権ね…

87: ◆.AVMJ6AjUk
05/03/24 17:32:51 IhT2fMbo
〇月♀日
今日、ネルフの休憩所でロン毛に話し掛けられた
「あんた、誰?」って言ったら、相当へこんでたわ。へこむのは勝手だけど、本当にあんた誰?
近ごろ、使徒も来ず暇。シンジでも、からかってやろうかしら。パイロット同士の交流は大事よね

〇月±日
たまには料理当番変わってやろうかとキッチンに立ったら、シンジに本気で断られた。なんでかしら

シンジと二度目
理由は暇だから
加寺さんとも疎遠気味だし、まっいいかなと
終った後、前ほど嫌な気分にならない。

…なんでだろ

88:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/24 17:40:20
>>87

リアルな日記ぽくてイイ!
GJ!

89: ◆.AVMJ6AjUk
05/03/25 17:25:58 8nZBWdJq
〇月◎日
シンジと行動がよくかぶる。
トイレ、眠くなる時間帯、食事の速度、例を挙げたらキリが無い
「寝相まで一緒よ」とミサトにまで、チャチャを入れられる始末。あんとき以来、こんな事殆ど無かったのに…
鈴原、相田の冷かしの反応にユニゾンかました時、ファーストに無表情で「プッ」って笑われた。
あんたは山田さんか!
…我ながら、古いネタね…
色々な意味で腹立つわ

〇月★日
相田が私を隠し撮りした写真を売っているらしい
シンジが私にリークしてきた。よくやったわ!シンジ!
私の中で馬鹿シンジから、普通のシンジに格上げね!
鈴原も一枚噛んでるらしいわ
明日は血の雨が降るわよ!
ふふ、久々に腕が鳴るわ!

90: ◆.AVMJ6AjUk
05/03/25 17:41:25 8nZBWdJq
↑やべ・・・野口さんだった

91:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/25 17:45:50
あ、なるほど。とにかくGJ!

92:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/25 18:06:34
アスカみたいな人が現実にいたらおまいらどうする?

俺は、とりあえず友達になるよう努力するw

93:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/25 19:03:19
人生の全てを捧げる。

94:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/25 19:14:07
正直に言おう、極力避けるようにする。
何かの間違いで惚れてしまった場合は、その限りではない。

95:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/26 03:12:03
被害担当艦を碇シンジ(みたいな人)に設定し、敵の攻撃の及ばぬ様にからかいます。

96:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/26 20:26:37
もともと何らかの縁があるなら仲良くなりたいけど
他人なら無難に無視。

97:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/04/14 03:37:56 SNKvvm7q
age

98:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/04/26 19:52:33
ほしゅ

99:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/04/28 23:00:17
>>100へのスルーパス

100:ところがアヤナミスト
05/04/28 23:03:45
>>100綾波(;´Д`)ハァハァ

101:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/05/17 10:02:22
ここは日記帳なんだ。な。

102:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/05/22 23:41:22
アスカは日記つけるタイプかな?ぱっと見つけなさそう。
でも外と内は違うからつけるかも。わからんけれど。

103:イフ
05/06/01 02:32:43
フィフスが今日きた

なかなかの男前じゃない、やっぱりエヴァのパイロットはああでなくっちゃ
どこかのバカシンジみたいのが選ばれるのがおかしいのよ

って思ったらアタシはシカトかYO

見かけもだけど、シンジにべったりなところまでファーストにそっくり
ところでエヴァはどうするんだろう?初号機と弐号機しかないのに…まさか

104:イフその2
05/06/01 02:40:43
今日は久しぶりに学校に行った
やっぱりいたわ、バカシンジとナルシスホモが一緒に
まわりの女子がうるさいんであの二人はできてるって教えてあげたわ
バカシンジはとてもいづらそうな顔してたわ、いい気味よ
ナルシスホモは平気な顔してたのが釈にさわった、なんなのよ、あいつは!
ほんっとう、ファーストといいフィフスと言い、すましちゃってさ、何よ…

105:イフその3
05/06/01 02:57:00
アタシは弐号機から降ろされた…
フィフスがアタシのかわりに乗ることになったみたい

もういいわ、ネルフのみんなはシンジにべったりだし
シンジはフィフスにべったりだし
もう誰もアタシを見てくれないもの、アタシがいていい場所なんてどこにもないもの

加持さん…助けて

106:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/01 23:30:14
続きキボン

107:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/02 03:01:17
どっかで拾った台本をもとに書いただけですのでむりぽ
続けるとしたら順番バラバラだけど本編モノになります

108:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/02 17:47:08
「最後のシ者」の第1稿だね。そういえば、どっかのスレに上がってたっけ

109:時期的に中盤かな
05/06/03 23:11:00
話題の映画をみてきた。数年前にヒットしたアニメを再編集したモノらしい。

シンジが途中途中、説明してくれたが意味がわからなかった。
それでも戦闘シーンはなかなか見応えがあって楽しかった。

…シンジと一緒に行ったのは、ただカップルデーで安く映画が見られるからだ。
加持さんがよかったが、店員がカップルに見てくれる自信がないから同年代のコと行くことにした。
かと言って誰でもいいわけではない。安く見られては困る。
そこでシンジだ。仕事上、一緒にいることが多い。二人で映画を見ても問題ないはずだ。

さすがアタシだ。

110:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/04 00:29:14 EtCnNEj4
>>77
恥ずかしすぎ

111:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/04 00:35:10
何が?

112:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/04 14:47:11
いまさらなツッコミをする>>110が恥ずかしすぎでFAだ

113:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/04 21:34:49
>>109
恋する乙女テイストっすね。続きお待ちし手間。
でも、べたべたならLAS日記のほうが良いような気もしなくもない感じ

114:109
05/06/05 00:19:16
あ、ども
今回はLASテイストですけど、つねにLASとは限らないんでここに投下しました、すいません…
これもイイワケの解釈次第でイタモノにもなりますし(藁)

115:奇跡の価値は
05/06/06 06:43:57
アタシたちを使ったパチンコがあるとのこと。早速ミサトに頼んで買ってもらった。

何で馬鹿シンジが確変で加持さんが単発なのよ!逆でしょ逆!
シンジは出られただけでも感謝すべきなんだから!

ユニゾンは馬鹿シンジのせいで外れるし、ガギエルも馬鹿シンジが乗ってたせいか負けるし
ラミエル戦も…、ファーストがいるからってはりきっちゃってバッカみたい
何よりファーストの扱いむかつくわね!背後霊、確率変動突入、イエィ♪とか何よ
ほとんどの人が勘違いするじゃない、ヒロインはあたしよ、あたし!

…なに日記で吠えてるんだろ

116:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/19 22:45:09
CRエヴァンゲリオン PS2で発売決定(2005/06/16) URLリンク(www.gainax.co.jp)

各地のパチンコ店で大人たちをトリコ中の「CR新世紀エヴァンゲリオン」
その「CR新世紀エヴァンゲリオン」がプレイステーション2用ソフトとして移植・発売されることが決定しました!
「タイトル予告」「リーチアクション」「暴走モード」など、パチンコ台のアクションを完全再現!
お店でプレイする事が出来なかった方も、これなら思う存分楽しめます!
お店に行く前の復習や、攻略の為の練習&研究にプレイするもよし。
秋の夜長はこのソフトでジャンジャンバリバリ遊びつくそう!!



クズども(懲りることの知らない知能の低いパチ中毒ども)とならんで
ダニども(客をクズとかバカなカモとしか見ていない半島系ヤクザ)に金を貢ぐのが嫌だからいままで我慢していたけど、
これでようやく遊べるな。

117:1st
05/07/07 00:19:59
碇司令が言っていた通り、とうとう使徒がやってきた。
レイは先日の起動実験で負傷してしまったので、私が一人で出撃することになった。
苦戦するも、何とか撃退できた。
母を早くに亡くし、父に捨てられた私を拾ってくれた碇指令のために私は頑張る。

アスカ、行くわよ

118:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/07 00:45:59
>>115-116
手の込んだ宣伝乙

119:2nd
05/07/09 02:03:21
前の使徒から2週間、早くも次の使徒がやってきた。
戦闘中、民間人(クラスメート)2人、余計な邪魔が入るもその2人を回収した後、何とか撃退。
あの2人、あとで絞らないと…
レイはいつの間にか学校に復帰していて怪我する前同様騒がしかったが、包帯姿が痛々しかった

120:3rd
05/07/09 21:23:54
レイの包帯が全部とれ、安堵したが、一息つく間もなく次の使徒襲来
射出されると同時に使徒の攻撃を喰らい一時撤退を余儀なくされる。
その後、ヤシマ作戦なるものを決行、一度は外したが、レイが守ってくれたおかげで二人とも無事生還。

ありがと、レイ



守ったお礼だと言われ、学校の帰り道にある喫茶店のジャンボチョコパフェをおごるはめになった。
今月はお小遣の残りが少ないと言うのに…

121:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/28 16:17:15 CHrU973w
age

122:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/09 22:24:43
補習

123:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/15 16:05:59
シンジに見られた。
ち、違うのよ。これは漢字の勉強にもなるからってミサトが無理矢理…。
そ、そうよ!このあたしが日記なんて書くわけないじゃない!!
とは言ってみたものの、シンジは全てお見通しのような顔をして笑っている。くそぉ。

124:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/19 00:18:40
ミットを使う人

125:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/22 05:59:04
必死で隠して書いているのは内緒なの。

126:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/26 07:20:00
誰にも見せない秘密の日記

127:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/30 09:48:59
女の意地

128:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/02 04:41:29
女の戦い

129:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/04 19:07:48
ツンデレ日記

130:もぐレイは神!
05/09/04 21:41:32
もぐレイ支援age

131:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/07 15:28:54
かわいい日記

132:名無しさん@そうだ選挙に行こう
05/09/11 03:35:27
最初はメモ

133:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/13 06:25:00
いつしか文章に

134:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/16 08:42:35
いつしか2ちゃんに投下

135:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/19 05:54:08
神と呼ばれることに

136:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/21 20:36:05
それがアスカの日記クオリティ

137:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/25 10:41:16
最初は漢字が少なかった。そのうち漢字かな混じりの文章になった。

138:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/28 07:25:59
上達のしるし

139:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/30 22:00:26
時に繊細な表現が

140:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/03 08:54:13
机の中にしまってある。

141:age
05/10/09 13:06:50 Lq+W5tmf
保守

142:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/12 01:39:56
乙女心

143:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/15 04:36:50
ツンデレ日記

144:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/15 13:44:12
シンジがアスカをレイプする日まで待つ

145:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/19 16:38:37
そげな日はこねえべ。

146:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/23 19:11:29
職人に期待

147:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/24 02:35:16
10月24日
昨日もシンジは夜這いをしてこなかった。
お風呂上りにタンクトップと短パンのコンボで、
牛乳をパック口から直接、飲んだのに。
しかも、わざと胸元に溢してみたりもしたのに。
バカシンジは凝視してたから、「今日こそは」と、期待してたんだけど。
襲われるときのセリフも考えてたわ。
「きゃぁ、なによ、バカシンジ! やめ、や、ぁん」
これでオールオッケーの三連呼。
でも、あいつは来なかったのよね。
何よ、一人で悶々してた私がバカみたいじゃない。
ってか、私は淫乱かい! って一人突っ込みしたくなるぐらい、
きわどいことしてるのに。シンジは不能? それともあっち系?
これは早急に手を打って調べなければいけないわね。
待ってなさいよ、バカシンジ!!

10月25日

みんなしねばいい

148:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/26 22:26:36
GJ!!引き続きお願いします!

149:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/27 02:26:34
25日に何があったんだ!?
つーか何もなかったんだ?

150:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/02 00:47:55
なるほど

151:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/02 10:25:43
>>149
シンジの股間にナニが無かった。

152:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/17 23:48:42
にっき

153:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/25 01:40:06
たぶん10/25は

♪あぃのぉ~ぅ、あいのぅぶぁれっちゅうだぁ~ん

の日だったんでしょう。

154:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/25 06:05:33
11月25日

やっと落ち着いてきた。私の精神がじゃなくて、状況が。
あの日、何があったのか?
とりあえず結論から書いてしまえば、嘘っぽくなるけれど、
その日…つまりは10月25日の放課後、学校の校舎で私は見てしまった。
シンジの奴、夕日が射し込む教室で自分の席に座りながら、一人黄昏てた。
まあ、日記だから書けることだけど、正直に言うと、
ちょっとカッコいいと思っちゃったわよ、シンジのその姿は。
でも、アイツには絶対言ってやら無い、調子に乗るから。
この時の私の心境はあまり関係ない、ことも無いけれど、
とりあえずは関係はある。だって、その時、ちょっとでも(本当にちょっとだけど)
カッコいいと思わなかったら、シンジを教室の外から監視してなかったから。
この場合は監視と言う言葉を使わせてもらうけど。
なぜなら私はアイツの保護者というか、頼れる同僚というか、
身元引取り人…これは違うわね…とにかくニュアンスでわかるでしょう?
監視する義務があるからだ。
それで、私は見ていたわけよ。そうしたら、シンジは何を思ったのか、
おもむろに立ち上がって、黒板の前にある教壇に移動して、
そこに手を突いて、じっと前を見据え始めたのよ。
特に何かを喋ってるわけでも、動いているわけでもなかった。
ただ真っ直ぐ前を眺めてた。そう、なんだか教師みたいに。
シンジは将来、学校の先生になりたいのかなぁ、ってそのとき思ったわ。
そう言えば、以前シンジに訊いてみたら…「アンタみたいな奴に将来の展望とかあるの?」…
とかそう言う訊き方ね。まあ、なんていうか書いてみたら酷い訊き方よね。反省…、
父さんの仕事に興味あるんだ、って言っていたのを覚えてる。(親子の関係修復も間近ね)
私は「へえ」とか「ふぅん」とか曖昧に返したけど、
なんとなくシンジは嬉しそうに話してたから印象深かった。
まあ、これは今回の話とは関係ないけどね。

あっと、長々と関係の無いことを書きすぎちゃった。

155:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/26 04:54:30
で?で?で?

156:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/29 11:12:20
続きキボン

157:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/09 08:24:44
乙です

これはいいですね。

158:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/20 08:33:03
たのもう

159:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/21 03:40:56
12月21日

ミサトは年末で仕事が忙しいらしく、いつも帰りが遅い。
家に帰ってきても、私とシンジに合わせる時間は限りなく少ない。
今までも帰りが遅いことはあったけど、こんなに連続で遅い日はなかった。
朝、ミサトの顔は疲れきっていて、生気の欠片もない。
流石に心配になって、朝食の席で「大丈夫? 無理しすぎじゃない?」って
声をかけたら、シンジもミサトも驚いた顔で見合わせた。
まるで、青空からペンギンが魚を咥えて落ちてきた光景を目撃したような驚愕した顔だった。
どういう意味よ?
でもそこはぐっと我慢したわ。そんなことで怒るのも大人げないじゃない?
ニコリと笑って、テーブルの下でシンジの足を踏んだだけにしておいたわ。
それで、ミサトと話している内に、いつの間にか私がミサトの肩を揉むことになっちゃたの。
今朝はまだ余裕があったからね。
でもこの私が肩揉みよ? 信じられる?
まあ日頃から大変でしょうから、それぐらいはしてやってもいいかなってその時は思ったのかもしれない。
私の合わせて十本の白魚のような指で、揉んだんだけど、
ミサトの奴、「ああ。アスカ、才能あるわ」とか言っちゃってんのよ。
マッサージの才能があっても嬉しくないっつーの。
マッサージはする才能よりされる才能の方が欲しいわよ。(そんな物あるかどうかわからないけど)
で、ミサトのバカは最後の方じゃ「あぁ~、いいわぁ~」とか「あんッ、最高ぅ…、凄すぎる~」とか
色っぽい声出してんのよ。バカシンジは頬を赤らめて、呆然とミサトの顔を見てんのよ。
からかわれてんのよ、アホ。

160:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/22 01:43:15
お、乙っ!

161:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/26 23:09:16
乙です


いいっす。

162:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/27 03:06:58
12月26日

困ったことになった。シンジの奴。
アイツ、クリスマスプレゼントを貰ったのよ。
まあ、それはいいわ。まだ子供だもの、そりゃ貰うわよね。
シンジの欲しがっていたふる~いウォークマン。カセット式の奴。
あんなもの誰が欲しがるんだろうか?
シンジ曰く、「これじゃないとカセット聴けないんだ」
やれやれ、と。私は溜息も吐くわ。碇司令も大変だな、と。
そんなシンジの変な趣味のために司令が四苦八苦してそれを探す姿を想像して笑ってしまう。
あの格好で探したのだろうか?きっと自分自身で探したんだろう、と私は思う。
副司令が「碇の奴、全く姿を見せん」と愚痴を零していたのを聞いたから。
でも、渡すのは司令じゃなくてミサトだった。本当に不器用な人だと私は思った。
で、何が困ったのかというと、私にも同じ型のウォークマンをくれた。
色違いの赤。シンジは黒。多分、シンジにだけあげたんじゃ私に悪いと考えたんだと思うけど。
(司令は人間は見かけによらないという典型だと私は思う。ちょっと失礼かな?)
はっきり言って迷惑。だって私カセットなんて持ってないし。
だけど、せっかく貰ったからシンジに頼んで、
シンジの聴いた後のテープでも聴くことにした。
あ~あ、本当に困った。

163:231 ◆hFF06WgFzU
05/12/31 13:21:02
哀れゲンドウ…(´・ω・`)

164:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/31 23:21:32
乙です


まあ、それでもおそろいっつーことで。

165:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/04 08:54:23
よしよし

166:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/04 13:43:10
誰か正月ネタ書かないの?

167:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/14 11:21:09
しょくにんまち

168:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/18 07:49:59
>>1アスカが書いた日記

169:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/23 18:26:17
職人様

170:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/28 09:47:43
まち

171:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/31 07:30:22
期待

172:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 04:02:59
俺が最下層wwww フフフ

173:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 07:52:08
フフフ

174:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 10:52:24 wEAZPU97
ムフフ

175:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/24 08:14:07
練習スレほしゅ

176:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/02 14:07:53
フフフ

177:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/02 14:09:49
777

178:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/02 15:20:55
初めて見たけどデスノネタはすごいな

179:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/13 10:34:58
練習したいけどそもそも才能ないしorz

180:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/21 08:18:12
ツンデレ

181:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/28 06:00:12
新人さん歓迎します。

182:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 21:39:23
保全さげ

183:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/10 08:11:35
保月守日
もうすぐ圧縮がありそうです。
二度書きだったらゴメンナサイ。

184:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 00:47:44
4月11日

シンジと二人で人生ゲーム。
子宝に恵まれ、心底嬉しそうなシンジを見てなぜか泣きかけた。

185:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/16 07:10:02
保月全日

落ちるのは嫌、落ちるのは嫌、落ちるのは嫌、落ちるのは嫌、落ちるのは嫌・・・

186:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/24 07:37:30
捕月手日

御用!御用!・・・誤用

187:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/03 18:15:18
5/4
下校中の自販機でジュースを買ったら、お釣りが出てこなかった。
悔しいので自販機の下を探して300円ゲット。

188:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/06 10:08:27
教えろ?





やだ

189:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/07 12:42:11
荒れそうな話題なんでこちらに書く。

別にLRSでも良いけどヘイトだけはカンベンな。

190:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/15 18:14:57
保全さげ

191:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/27 16:56:41
ho


192:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/31 03:49:28
アレだ

193:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/04 02:36:23
わ月を日

ふう、こうやって落ち着いて机なんかに向かえる日が再び来るとは
夢にも思っていなかったわ。
あの事件、後にはサードインパクトと呼ばれるであろう、「惨事」から
もう三ヶ月が経とうとしている。
復興は急ピッチで進んでいる、とは言っても状況が状況だから、
当然、元の生活なんて望むことはできはしない。
それでも、この世界に戻って来れたみんなは、それぞれ頑張っている。
この間、私の周りにも色々な事が起こったわ。
これから私は、それらの出来事を綴っていこうと思う。
これまでの、そしてこれからの日記の間に出来てしまった空白を埋めるために。

これを読んでいるであろう未来のアタシ!
この日記は、将来出版されるであろう「惣流アスカ自伝」の
資料と成るべくして書かれてるんだからね!
決して想い出に残そうとか、浸ろうとか、そんなんじゃないんだから。
勘違いして遠い目とかしてんじゃないわよ、ふん。


こんなネタじゃダメ?


194:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/04 07:20:09
問題無い。

と言うか練習スレなんで御随意に

195:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/04 23:56:07
あ月い日

気がつくと私は、崩れかけた廃屋の、壊れかけたベッドに寝かされていた。
屋根もない家に射し込む太陽の光からすると、昼過ぎあたりであろうか。
ふと横を見ると、そこにはシンジが寝かされている。
えーっと、事情が飲み込めないんですけど・・・
記憶にあるのは、確か、シンジが泣きながら私の首を絞めて・・・
シンジはその後、まるで憑き物が落ちたようにグッタリと気を失って、
それを見て私は、「このまま二人とも、死ぬのかな」とか思って、思って・・・
ダメだ。私もそこで意識が飛んでるわ。

んで、何でこんな所にいるのかしら?

状況が把握できないままボーッとしていると、外に人の気配がするのに気付いた。
もし、戦自の隊員だったりしたらヤバいかなあ、なんてちょっと不安になったけど
ボロ小屋に入ってきた人影の第一声は
「あっら~、アスカ、やっとお目覚め?」
って、この声、ミサトの声だ!

196:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/05 00:00:44
なんか、私とシンジ以外にも人が存在している事が、そんなの今まで当たり前だった
はずなのに、妙に嬉しく感じられた。おまけに、赤木博士とマヤさんも一緒だった。
「ミサトぉ、生きてたの♪」
「んー、なんで生きてんのか、私にもちょっちワカんないんだけどねぇ。
 ま、神様のサービスサービスぅってトコかしらん。」
相変わらず軽いノリをして見せるミサトに、すごく安心できた。
ミサト達が私たちをここまで運んだんだ、感謝、感謝、とか思ってたんだけど
次の瞬間、ミサトの瞳に邪悪な光が宿っていた。

ミサトは真顔でしれっと言ってみせた。
「アスカ、アンタ達が倒れてるのを見つけたとき、アンタの上にシンちゃんが
 乗りかかってたのよねー。マジ話、アンタ達、どこまでいっちゃってるのん?」
マヤさんは少し顔を赤くしながら続いた。
「ホント、今時の子供ってマセてますよねー、先輩。」
「あらマヤ、あなたのことだから、「不潔」とか言い出すのかと思ったわ。」
「アスカとシンジ君なら初々しいって感じですぅ。」
あのー、皆さん好き勝手に話を進めちゃってるんですけど・・・
反論の余地は、あり過ぎる程あるんだけど、そこまでムキになれるだけの
元気が、今の私には、無かった。でも、心の底からこれだけは思った。

「 ミ サ ト だ け は 溶 け て れ ば よ か っ た の に 」

197:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/06 01:26:23
あ月う日

一日経って、体力が回復してきたのか、私には「生きる意欲」みたいなものが
沸いてきた。「死ぬのはイヤ」ではなくてもっと素直に「生きたい」って。
これまで私は、周りの人に自分を認めさせることに躍起になってきた。
でも、私のことを心配してくれて、助けてくれて、守ってくれる、そういう人が
いるって事が、私が認められてる、そういう事なんじゃないかって思えたから。
私がここに寝かされていた事実が、その証明なんじゃないかって。


「ミサト、おはよ」
ミサトは、部屋の隅でどこかから漁ってきたのであろう本を読んでいた。
多分、読書なんてミサトの趣味とはかけ離れていると思うけど、
こんな状態での時間潰しにはそう贅沢もいえないのだろう。
ミサトはどう自分をイメージしてこの世界に戻ってこれたのだろう?
私は顔にも態度にも出してないつもりだったんだけど、ミサトは、
そんな私の疑問を察したのか、語りだした。
「撃たれたのよ、戦自に。補完が始まる前にね。私はその傷がもとで死ぬんだと
 思ってたわ。薄れゆく意識の中で、「彼」に声を掛けられたような気がして、
 これが走馬灯ってヤツかって。もう、死ぬモンだって覚悟しちゃってたから
 割と冷静だったわね。その瞬間、私の中に他の誰かの意識が流れ込んでくる感覚がして・・・」
それで溶けちゃったんだあ。ってそんな軽い相槌を打てないくらいに
そのときのミサトは真剣な顔つきだった。それはこれまでに見たことの無い表情で、
多分、この顔を知ってるのは、ミサトの言う「彼」ぐらいなんだろうなって感じた。


198:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/06 01:31:28
「でも、その時に感じたの。私は「彼」の遺してくれた真実への道を
 往き切れないまま終わっちゃうんだなあって。多分、私が私であることの
 イメージって、それに対する反発から生まれたんだと思う。
 私は「彼」の求めた真実に到達しなければいけないんだ、そんな気持ちが。
 ・・・まあ、私のお話はこんなところでオシマイかな。」
ミサトってズボラでガサツっていうのが基本だけど、時々ドキッとするような
繊細さと鋭さをみせる事がある。それは多分私なんかよりも多くのものを
人生で積み重ねてきた、いわゆる「年輪」ってヤツなのかもしれない。
今のミサトは、これまでよりもずっとずっと頼もしい「お姉さん」に見える。

「ミサト、その・・・撃たれた傷は大丈夫なの?」
ミサトの表情がそれまでとは一転、納得いかない疑問を抱えた顔になった。
「・・・それなんだけどねえ・・・気付いたら、傷跡はあるんだけど・・・
 塞がっちゃってるのよねえ。リツコもそうだって言ってたから
 これ、外傷を負ってた人は皆そうみたいよ。ま、私にとっちゃ
 「人類補完計画」というより「人体補完計画」だったって事かしらん♪」
いつもの能天気なミサトに戻っていた。

ミサトは今回きっと、これまで背負ってきたものの内のひとつから解放された。
これからはその分もうひとつ大きなものを背負って生きていく。

葛城ミサトが生きてる事実が、加持リョウジが存在した証明になるのだから。

199:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/10 21:46:32
保全さげ

200:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/11 09:16:37
乙です

続き待ち。

201:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/13 10:27:08


202:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/15 01:39:52
あ月う日

今朝も食事は、近くの避難所跡から漁ってきた非常食。
ミサトは毎日コレでも全然平気そうだけど、育ち盛りの私としては
もっと栄養のありそうなものを食べたい。
かつての調理係はこれまでずっと張り詰めていた緊張の糸がぷつりと切れたのか、
一日のほとんどを寝てすごしている。「寝て」といって、ただゴロゴロしているのではなく、
本当に眠りに落ちているのだ。得意の狸寝入りではなさそうだ。
今まで私達は家事のほとんどをアイツに任せっきりにしてきたし、アイツも
それをさも当然のようにこなしていた。頼りないヤツではあるけれど、
ここまでだらけきったアイツを見るのは初めてかもしれない。

「アスカ、お昼を食べたら、本部跡地に行ってみるわよ。
 もう、それくらいの体力は回復してるでしょ?」
確かにいつまでもここで寝ている訳にも行かないし、生活に新たな展開が望めそうなのは
明らかに向こうだと思うので二つ返事で了解する。
ミサトの話によると、私たちが寝ている間に既に日向さんと青葉さんが中心となって
生還したネルフ職員達が本部周辺の調査を開始しているようだ。

ミサトに頼まれ、シンジを起こしにいく。私に頼む理由が、
「自分は起こされるほう専門で、人を起こしたことが無い。寝てる人を起こすのは心が痛む。」
というのがミサトらしいというか、人として、女として終わっちゃってるとすら感じさせる。

「バーカシンジッ!!」
7回目の呼びかけでシンジはようやく上体を起こすと、眠そうな目をこすりながら
「なーんだ、アスカか。もうちょっと寝かせ・・・」
と、再び布団(というか布)に包まってしまった。この男、完全にダラケ切ってるわね。
「なーに甘えてんの!もうっ、さっさと起きなさいよっ!」
シンジの包まっている布を引き剥がす実力行使に出た。この瞬間、何故か
「今が昼近い時間でよかった」と感じた。仕方ないとは言わせないわ、ふふん。


203:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/15 01:43:00
一旦、目を覚ましてしまえば、これまでとそう変わりないシンジがそこにはいた。
まあ、見た目からしてそんな急激に変わるなんて事はまずないんだけど。
それでも、今回の件が心理的に何らかの影響を与えているかもしれない、
大袈裟かもしれないけど、そういう覚悟はしていた。

本部跡までを三人で歩く。思えば本部内以外をこうして三人で歩くのは初めてかもしれない。
会話もなく淡々と歩き続けるなか、シンジが自信無さげな声で話しかけてきた。
「あの・・・その、ア、アスカ・・・元気?」
「はあ?何言ってんの?アタシが元気なく見える?」
「あ、いや、元気そうなアスカを見るの、久しぶりだな・・・って。」
そっか。ここ最近シンジが見ていた私の姿って、自信を失くしてるところとか、
病院で寝ているところばっかりだったんだ。
「僕はいつも、何かにつけて父さんや他の人のせいにして嫌な事から逃げてばかりいて、
 肝心な時には、アスカも、綾波も、助けてあげられなくて・・・
 今だって、こうして元気なアスカにまた会えたから、少しはほっとしたけど・・・
 僕って、ネルフに必要だったのかな?そこに居た意味あったのかな・・・」

204:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/15 01:45:00
相変わらずのバカシンジ。そんな事言っても私を苛立たせるだけだってわかんないのかしら。
「アンタねえ、確かに色々辛い目にあって逃げ出したのもアンタかもしれないけど
 例えば本部の危機を見て戦う決意をしたのも確かにアンタだし、アタシやファーストを
 助けたい気持ちになったのもアンタなのよ?いいじゃない、強さと弱さ、
 一人の人間の中にいろんな面があったって。」
まったく、起きたと思ったら早々に慰めが必要なんて赤ん坊以下だわ。
それでも腑に落ちない顔を浮かべてるシンジに、私は思わず言ってしまった。
「アタシだってねえ、アンタと一緒に戦ってて、アンタが頼りになると思ったこともあるし、
 情けないと思ったこともある。大ッ嫌いだと思ったこともあるし、す、す、少ーしだけ
 す、好きだと思ったことも・・・ある。た、戦いにおいて、よ。
 でもそれは、全部アンタ一人に対してアタシが感じた本当のことなんだから!」

シンジの顔に少しだけ笑みが戻った。でも、それは少し寂しげな笑みだった。
「少しだけ、好き・・・か。」
おーい、アタシの一番恥ずかしい言葉だけ捉まえて、今までの話はどこいっちゃったのー・・・
もう構ってらんないわ。私はそれまでシンジに合わせていた歩みを早めた。
私の後方に一人になったシンジがポツリと呟くのが聞こえた。
「僕の中のいろんな面・・・あれも、これも、全部本当の僕、なんだ。」

205:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/15 12:47:47


206:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/16 00:48:42
あ月え日

ネルフ本部跡地は、私の想像よりはるかに原形を留めていた。
と言うより、私が最悪の下の下を想像してたから、それより遥かにマシだったって事だけど。

昨日はバカシンジのせいで、ここまで歩いた体力的な消耗以上に疲れを感じて
調査メンバーへの挨拶もそこそこに、以前、私の部屋として用意されていた部屋に
潜り込むと、早々と寝てしまった。

翌朝(つまり、今朝)、目が覚めると、妙にのどが渇いている。
本部内の非常食なんてどこに備蓄してあるのかわからないから、藁をも縋る思いで
自販機コーナーに行ってみた。いざとなったら破壊も辞さないつもりでよ。
ところが、拍子抜けすることに自販機はおろか、冷水機まで動いている。
ってか、よくよく考えてみたら、照明もちゃんと点いてるじゃん。

自販機前のベンチにはミサトと、一足先にこっちに来ていた赤木博士、マヤさんが
談笑している。
「あらアスカ、体はもう大丈夫?」
それどころじゃないでしょ、これは一体どうなってるの、と赤木博士に問いただすと
「最低限のライフラインだけは確保したわ。技術部の総力を挙げてね。
 もともとここは自給自足できるように造られてるから、この程度なら間にあうわ。
 もっとも全体の回復にはもう少し時間がかかりそうだけど。」

へえ、そうなんですか。施設外の人には悪いけど恵まれてるわね、ここ。
復旧を目指して、今は通路に点在する硬化ベークライトの完全撤去が目標だそうだ。
「目標だそうだ、じゃなくて、アンタ達もやんのよ!」
・・・やっぱり?作戦部長の命令じゃ仕方が無いか。んで、人力でですか?
ええい、仕方ないついでだ、行くわよ、シンジ。


207:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/16 00:55:24
「ああー、エヴァがあればこんな重労働しなくてもアッという間なのにぃ。」
無いものねだりと知りつつも、そんな事を思ってしまう。
「かえってこれをエヴァで除去するのって難しいんじゃないのかな・・・。」
「要領悪いわね、シールでも剥すようにやればいいのよ。」
「・・・弐号機って、爪あるの?」
・・・やっぱりバカは治ってない、か。ツッコミ所が違うでしょ!
エヴァの指を突っ込んだら、それだけでこんな通路、使い物にならなくなるわ。

でも、ちょっと面白そうだから、この話題を続けてみる。
「ま、アンタには無理かもしれないけど、アタシと弐号機がシンクロすれば、
 こんな作業、お茶の子サイサイよ。」
その言葉を聞いたシンジがちょっと微笑んだ。
「そっか。アスカ、結局最後には弐号機に乗る事に自信が持てたんだね。」
くは、シンジにそんな事を言われてしまうとは、何たる不覚。


208:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/16 00:57:22
少し鬱に入り気味になっていると、シンジが切り出してきた。
「アスカ、エヴァの中で、誰かに・・・逢わなかった?」
!!!。ちょっとビクッときてしまった。
「・・・そっか、シンジも誰かに逢ってたんだ。」
きっと、シンジは私なんかよりも早くにその「誰か」に逢ってたんだと思う。
「心を開かなければエヴァは動かない」そんな、今では当然のようにさえ感じる事が、
シンジには自然に出来ていた。少なくとも、人に対しては構えていても
エヴァに対しては構えることなく、素直な気持ちで乗っていた。きっとそうだ。
私はそれに気付けなかった分、エヴァの本当の力を引き出すのが遅れてしまった・・・。

それっきりで会話が途絶えた。沈黙の中、作業だけが続く。
でもそれは重苦しい沈黙ではなく、私にとっては、不意に心の痞えが取れた気分。
私はどうしても一言、言っておきたくなって沈黙を破った。
「私以上に、弐号機とシンクロできる人なんて、絶対いないんだから!」
胸を張る私に、シンジは満面の笑みで応えた。
「ボクも、そう思うよ。でも、ボクだって、初号機に乗ればアスカにだって負けない。」

それは、多分、いや、間違いなく両方ともホントの事だと思う。


209:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/16 19:41:22
次回もサービスサービス♪続き続き♪

210:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/18 02:26:52
あ月お日

うう、カラダがダルい・・・。
ネルフ本部内の後片付けは、昨日の「総員第一種清掃配置」の発令により
完遂された。最初は渋々復命していた私も、シンジとの会話で心のもやが晴れたのか
気分が高揚し、思わず張り切りすぎたようだ。
その結果が、肩を中心とした筋肉痛。ネルフのために頑張った挙句、この仕打ちか・・・。

やっぱり、か弱い女の子に硬化ベークライトの除去なんて過酷な労働だったのね。
でも、翌日筋肉痛になるのは代謝が良ければこそ。
ミサトなんかは三日後くらいに反動がくるに違いない。
その時は思いっきり笑ってやろう。

昼過ぎまでゴロゴロしている。体は痛いけど退屈には勝てないので
ちょっと施設内を散歩しに出かける。
とはいっても、施設内に真新しい物があるわけでもなく、
話し相手を探して自販機コーナーに辿り着くのが関の山。
丁度良くシンジが雑誌を読んでくつろいでいる。

今日の私は気だるさが表に出ているらしく、顔を合わすなり
「あれ、アスカ調子悪いの?ひょっとして・・・二日目?」
なんて言われてしまった。へえ、シンちゃんも言うようになったじゃない。
というわけでシンジの左頬に、私の右手の跡をつけてやった
・・・まではよかったが、今の私にはこの程度の動きでも激痛が走る。
苦悶の表情を浮かべる私を、シンジは今叩かれたことも忘れたように心配げに見ている。
「ア、アスカ・・・大丈夫?」
「うう、筋肉痛になったみたいで、激しい動きをすると痛いのよう・・・。」
「アスカ・・・全力で叩いたんだね・・・。」

211:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/18 02:28:35
シンジが、読んでいた雑誌を開き私に見せる。
「丁度、こんなの医務室で見つけて読んでたんだけど。」
なになに?「気の流れで体を癒す」?気功・・・東洋医学者はヘンなこと考えんのねえ。
でもアンタが治療できるわけじゃないんでしょ、と突っ返すと、
物は試し、なんてめずらしく積極的。私に触りたいだけじゃないでしょうね?

場所を元・パイロット控え室に移し、騙されたと思って治療されてみる。
さっきの雑誌を見ながらシンジが私に指示を出す。
目を閉じて、体の力を抜いて、息を大きく吸って・・・。
シンジの手が私の肩に触れる・・・って、この姿勢って、私の唇を奪う気じゃ無いでしょうね?
忘れてた、コイツは寝ている私にキスしようとするような奴だったんだ。
やっぱり騙されたか、なんて自責の念に駆られていると「いくよ」って、えっ、どうしよう。

なんて、シンジにそんな甲斐性があるはずもないか。
「えい!」とシンジが気を注いだのであろう瞬間、私の体は
部屋の壁まで飛ばされていた。これが・・・気の力なの?
私よりも当のシンジの方が目を丸くして驚いている。
「ははは・・・ATフィールド全開!・・・なんちて・・・。」
気まずそうにつまらない事を言っているが、なんかスゴイ!凄い事は認める!
これもシンジの隠れた才能の一つなのかしら?開花の瞬間に立ち会った気分だわ。
私の体には筋肉痛に「打撲傷」が重なったけどね。お、怒ってないわよ、別に・・・。

コロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤル・・・・・

212:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/18 02:35:45
乙です

読み返してみて、こっちもおもしろい。がんばって。

213:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/18 13:59:47
お気に入りに登録しますた。

214:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/19 11:46:46
あ月か日

痛い。今度は昨日打った腰が痛い。もう私の体とは思えない。
とはいっても、これまでエヴァに乗っていて味わった体を引き裂かれるような
幻痛に比べれば、五体が無事な状態での痛みなだけマシかもしれない。
普通は両腕を付け根から切断される痛みなんて経験しないものね。

素人の気功なんて怪しげな話に乗った私もバカだけど、
シンジだって親切心のつもりでやってくれたんだろうから責める訳にも行かない。
でも、このやり場の無い苛立ちはどこにぶつければいいの。
・・・そういや、今日当たり筋肉痛の発症してそうな人がいるわね、ふふふ。

というわけでミサトの執務室へと向かう。
この部屋のドアは戦自侵攻の際破壊され、まだ修理の手が回っていない。
開けっぴろげな性格のミサトは、「邪魔だから」とその扉を撤去してしまった為、
通路から中が丸見えだ。部屋の中には彼女と赤木博士の姿が見える。
「ミーサトっ♪」
二人の話の中に入っていく。私はそれとなく二人の体調を探るような話に
持っていったが、特に疲弊しているような様子は伺えなかった。
・・・そうですよね、作戦部長自ら作業なんて行いませんよね、ハイ。

215:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/19 11:48:19
それでもミサトの口から「慢性的な肩こり」という言葉を引き出し、
シンジに気功で治して貰うよう勧めると、話に食いついてきたので
早速シンジを連れに行く。部屋の隅まで飛ばされて驚くミサトの顔が早く見たいわ。

で、シンジを見つけてミサトの部屋まで戻り、昨日私にやったように
ミサトにやってあげるように命令する。拒否は許さないわ。

ところが、私の期待とは裏腹に、シンジの気功が発揮される事は無かった。
それどころか、上手くいかずにおたおたするシンジを
「いいわよん、普通に、肩揉んでくれれば。」
なんていいように使われてしまう始末。ク・クヤシイ・・・。

「ちょっとシンジ!何やってんのよう・・・。」
思わず矛先をシンジに向けてしまった私をなだめるようにミサトが言う。
「いいのいいの。修行者でもないのにそんな簡単に『気』なんて操れるもんじゃないわ。」
「でも、昨日は本当に・・・」
「いいんだよ、アスカ。昨日はまぐれで上手くいっただけなんだよ、きっと。」
「だってシンジ・・・悔しいじゃない・・・。」
私達のやり取りを眺めていた赤木博士が微笑ましげに呟いた。
「アンタ達、いいコンビになったわね・・・まるで、夫婦みたいよ。」
そういう冷やかしにはもう慣れているつもりだったけど、思わず沈黙してしまった。


216:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/19 11:50:31
しばしの後、赤木博士とシンジはそれぞれ戻っていき、部屋には私とミサトが残された。
「アスカとシンちゃんのやり取り、本当に見てて飽きないわね。
 リツコも言ってたけど、本当にいいコンビになったわ。」
ミサトの目は「やさしいお姉さん」になっていた。そして、ちょっと誇らしげに続けた。
「私もリツコに言われたことあるのよ、友達の結婚式の席で、
 『あんた達、夫婦みたいよ』って。もちろん加持とね。」
今までの私だったら、そんな話を聞いただけで、いちいちカッカしていたと思うけど、
今の私は、自分でも不思議なくらい冷静に、一つの『昔話』くらいの感覚で聞いている。
むしろ、ミサトにとって私は、そんな『昔話』を語れる存在として
認められているんだな、って感じられるぐらいだ。

「その時は、頑なに否定してたけど、今思えば、何でそのとき素直になれなかったのか、
 『失って初めて大切なものに気付く』なんて人の話を聞くと、馬鹿だなって
 思ってたのに、自分がその『馬鹿』だったなって、ホントに後悔している。」
ミサトは、アスカも素直に生きた方がいいわよ、なんて教訓語っちゃってるけど、
もしかしてシンジに対する私のこと言ってるつもり?
残念ながら私には、そんな気は全然ありませんよーだ!
・・・って『そんな気』が無いのはホントだと・・・思う。けど『全然』ってのは素直じゃない
・・・かも。うう、『全然』は取り消し!でもそれ以上は譲れないんだから!
って、何考えてんだ、私。バッカみたい。

「リツコと話してたの。『お互い最後に一人にはなりたくないわね』って。
 どうやら最後の一人は私で決まりみたいね・・・。」
・・・このままでは空気が重くなってしまう・・・ええい!
「なーに言ってんのミサト、そもそも加持さんはアタシのモンなんだから!」
ミサトに鼻で笑われた。どうやらミサトにとって私は、オンナとしてはまだまだ
認められてないみたいだ・・・。クヤシイ!!

217:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/19 12:12:54
乙です

ほのぼのしてますね。

218:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/20 02:11:05


219:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/21 01:29:00
あ月き日

昨日、冬月副司令の身柄が確保されたようだ。
徐々にではあるが、この世界にも人が戻りつつある。
最終的にどれだけの人が還って来る事が出来るのか、予想も付かない。
でも知り合い、って言うか、こう言ったら副司令は怒るかもしれないけど
ともに戦った『仲間』がまた一人帰還を果たした事は、やっぱり嬉しい。

そして今日、サードインパクト後、初となる招集がかかった。
今のネルフが組織として何らかの機能を果たしているわけではないが、
今後についての事前策が必要なのだろう。少なくともここにいる人たちは、
一般世界から隔離された、と言ってもいいであろうジオフロント内で
少しでも未来が明るくなるように、必死で頑張っているんだから、
私も、たとえ今後どうなるとしても、今はここで皆と頑張りたいと思う。

副司令が集合場所として選んだのは、碇司令の部屋だった。
発令所とMAGIが現在最優先で復旧作業中なので、作業の邪魔になるのを
避けているんだと思う。発令所が復旧中ということで、
召集は日向さんと青葉さんが各人に口頭で伝えて回った。
これが先進技術の粋を凝らして設計されたネルフ本部とは・・・お疲れ様。

司令室に向かってとぼとぼと歩くシンジをつかまえる。
別に、シンジじゃなくても良かったのよ、ただ、司令室なんて入った事無かったから
ちょっと一人じゃ心細いかな、なんて。一人よりはマシって程度なんだから!

そういえばシンジは今、一体どんな気持ちで司令室に向かっているのだろう?
憎かった父親、嫌いだった父親、認めてほしかった父親・・・。
そんな父親が長く過ごしていた部屋。それから自分が逃げ出した部屋。
今はまだここにいない、でもいつか帰ってくるかもしれない碇司令に
シンジはどうやって向かい合っていくつもりなんだろう・・・。

220:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/21 01:31:54
そんな事を考えているうちに目的地に到着。既に主だった発令所メンバーは揃っている。
まだ到着していない副司令、それに碇司令、そしてファーストの姿が見えないぐらい。
いつか、皆が揃う日は来るのかな。そんな感傷に浸ってしまった。

自分でも不思議なくらいファーストの事が気になってしまう。
人から聞いた事を含め、いろんなファーストの姿が脳裏をよぎる。
人に対して素っ気無かった彼女。盾となってシンジを護った彼女。
付き合い悪かった彼女。マトリエル戦でディフェンスを買って出ようとした彼女。
チャーシュー抜きな彼女。ディラックの海に飲み込まれたシンジを気遣う彼女。
爆弾抱えて使徒に特攻する彼女。不調の私に助言をくれた彼女。
ロンギヌスの槍で私を助けてくれた彼女。自爆してまでシンジを助けた彼女。
もしもその時、「何かをしてくれた」と素直に思うことが出来ていれば、
ファーストとはもっといい関係が築けたはずなのに、私にはそれが出来なかった。
もっとも、今だからそう思えるんだけど、それに気付いた時には彼女は消えてしまった。

遅れて、副司令が部屋に入ってきた。揃った面々を一通り見渡して言った。
「碇の奴は、まだ戻ってきておらんのか・・・。」
副司令の口ぶりでは、碇司令がいずれ戻ってくる事を確信しているようだ。
シンジが副司令に父は戻ってこれるのかと尋ねている。副司令は落ち着いて答える。
「必ず戻って来るさ、碇は。奴の目的は果たせたはずだからな。
 次にまた何かを企んで、戻ってくる。そういう奴だよ、アイツは。」
碇司令が次に何を言い出すか、楽しみでたまらない、副司令の顔はそういう表情をしている。
「君たちにはたまらんだろうが、奴は一旦何かを始めると、周りが見えなくなる
 ところがある。まるで子供だよ。ユイ君が言っていたよ、
 『あの人はカワイイ人なんですよ』と。私も最初は碇の事を好きになれなかったが、
 それでも一緒にいると、なかなかどうして、面白い男でな・・・。」
それで、碇司令の目的って何だったんだろう。私が聞くまでも無くシンジが尋ねている。
「それは『ユイ君と逢う事』だと思うぞ。まあ、間違いないだろう。」

221:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/21 01:34:48
「うわぁぁぁぁぁっ!」
突然、部屋を揺れが襲った。地震でも起きたのかしら?
脆くなっている天井から埃が舞い落ちる。
と、同時に部屋の奥の壁の一部が崩れ、そこには一つの扉が姿を現した。

「やれやれ、見つかってしまったか。碇の、隠し部屋の入り口だ。
 どうだね、入ってみるか?碇には何か言われそうだが、私は一向に構わんよ。」
副司令の勧めに、最初は皆、躊躇していたが、意を決したように
シンジが一歩踏み出した。それを見て副司令が先導する。私達は後に続く。

扉の向こうの細い通路を抜けると、機械に埋め尽くされた部屋に出た。
そして、その部屋を見渡した皆が、ある一点に目を奪われ、固まった。
そこには、LCLで満たされた透明の筒状の機材が二基あって、
そこにはそれぞれ「綾波レイ」のカタチをしたモノが浮かんでいる。
「これは、碇の気持ちなんだよ・・・。」
副司令が、静かに、語り始めた。

「子供が『男だったらシンジ、女だったらレイと名づける』碇はそう決めていたそうだ。
 つまり、綾波『レイ』の名は、碇が自分の娘に送った名前ということさ。
 碇は、補完を進める一方で、レイに人として生きてもらいたい気持ちも
 少なからず持っていたのだろう。ここにある二つの体は我々の体と比べても
 遜色無いだけの仕上りになっている。碇の専門分野でないにもかかわらず
 研究を重ね、これだけのものを創りあげたのだ。全く恐れ入るよ。」


222:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/21 01:36:59
赤木博士が目の色を変えた。
「私も科学者の端くれとして、これだけのものを見過ごすわけにはいきませんわ。
 ぜひとも、この身体に魂を宿らせてみたい。」
うう、赤木博士のマッドな部分が顔を覗かせている。即断即決ってなカンジで
早速、ファーストの身体を一体、実験台の上に寝かせた。

ところが!である。
周りが何かするまでも無く、その身体がムックリと上体を起こしたのだ。
当然、皆、恥も外聞も無く絵に描いたようなバカ面になっている。
私と言えばさっきまでファーストのことを考えていたのもあってか、
多分、この中で一番違和感なく目の前の出来事を捉えられている。
逆に、現実が夢のような事だと気付くと同時に、目が潤んでくる。
そうだよね、ファーストだって私達の所へ帰りたかったんだよ!絶対そうだよ!

私は思わずファーストに駆け寄った。ねえ、本物のファーストだよね?
「あなた・・・気負っていたものが、とれているわ。」
ぐっ、相変わらず冷静に痛いトコを突いてくるわねえ・・・。
「・・・・・なに、泣いてるの?」
くぅぅ、目の潤みに勘付かれたか、クヤシイ・・・。
そして、ファーストは、何かを思い出したかのように、私に、最高の微笑を投げかけた。
その微笑を見た私には、もう、溢れてくるものを抑えることは、できなかった。

悔しいけど嬉しい。私にとって最高の「強敵」が帰ってきたんだから。

223:222
06/06/21 01:45:48
読んで下さる皆様、お世話になっております。
私事で申し訳ないのですが、今回のネタのレイの視点Verを、レイの日記スレの
680辺りから書いていますので、もし、よろしかったらそちらで補完してください。
それでは、今後ともよろしくお願いします。



224:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/21 02:36:57
乙です。アレの作者さんだったのか、続き愉しみにしています。

225:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/21 06:24:10
乙です

うん文体とたゆたう情緒というか感じから同じ人だと思ってた。でも作者さんが言うまで黙ってよと思ってた。
がんばってくださいね。

226:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/21 09:46:51


227:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/22 10:21:01
おつ

228:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/23 00:17:37
gj

229:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/23 12:24:20
あ月く日

今日は、赤木博士から施設の保守点検の手伝いを頼まれた。
まあ、平たく言えば復旧した自動ドアの確認なんだけど、ネルフ本部内には
IDカードやボタンで開くものも含めて、相当な数の自動ドアがある。
それの、開かないものや、開きっぱなしのものをチェックするわけだ。

大体いつも、こんな仕事はシンジとコンビを組まされてやるんだけど、
今日はシンジがミサトに別件で駆り出されているので、
早速、帰ってきたばかりのファーストとのコンビで出撃する。
簡単な仕事だし、折角だから、今まで出来なかった話をしちゃおうかなー、なんて。

施設内でも、通行量の多いところは、不具合があっても誰かが気付く
可能性が高いので、今回は、第三新東京市への通路や、ターミナルドグマ近辺などの
調査を重点的に行う事にする。

「あら、このドア、開かないわ。」
「えっ、どれどれ・・・ちょっとファースト!これは自動ドアじゃなくて
 押し扉じゃない!なにボケてんのよ!」
ファーストって、結構こうだった。なんかエラく難しい事を知ってたりするのに、
こういう常識的なことに関しては、抜けていたりする。多分、私がファーストに対して
嫌悪感を抱いていたのは、こういうところにも一因があると思う。
今見れば、これはこれで捨て難いボケキャラに感じられるから不思議だ。

先に進めてきたドグマ周辺の調査も、立ち入り禁止区域等一部を除き、大方を終える。
ふう、明るい時間帯に終わってよかった。まあ、天然光を取り入れているわけじゃないので、
一日中照明は点いているんだけど、なんか、暗くなってから来るのイヤよね、ここ。
しかもファーストに、暗がりで後ろからボソッと話されると怖いのよう。

230:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/23 12:27:06
さてと、次は第三新東京市まで歩くんだけど、その前に一旦休憩。
「私、いい。」とか言ってるファーストを、無理矢理、私の横に腰掛けさせる。
私は、背負ってきたバッグからお茶を取り出し、一本をファーストに差し出す。
ファーストは、不思議そうな顔で私のことを見ながら、つれない事を言う。
「一人で休めばいいのに。あなた、私の事、嫌いでしょ。」
ふふふ、何でも見透かしてるようなファーストでも分かってない事ってあったんだ。
それとも私ってそんなに邪険な態度をとっていたのかな。
「ううん、私が本当に嫌いだったのは私自身。
 アンタには、八つ当たりしてたみたいなモンかな、悪いけど。
 大体、アンタに初めて会った時、アタシ言ったわよ、『仲良くしましょ』って。」 

「私も言ったわ。『命令があればそうするわ』って。」
「アンタ、バカァ?人と仲良くするのに命令なんて関係ないでしょ!
 要はアンタがどうしたいかよ。私と仲良くやるのが嫌だってんなら、それはそれで仕方ないわ。」
「・・・・・やだ。」
顔を真っ赤にして怒る私を見て、ファーストがクスリと笑った。へー、そういう冗談言うんだ・・・。
でも、何かがおかしくて笑うファーストを初めて見た。いや、見せてくれたんだと思う。

「でもあなた、今日は元気そうね。久しぶりにあなたの事を見たとき、
 以前と違う感じがしたわ。何かしおらしいというか・・・。」
ちょっとアンタ、今まで私をどういう目で見てたわけ?・・・でもそういえば、
今日は、最近では一番、自然に、何も考えず言葉が出てくる気がする。
「そりゃあまあ、友達と会話するのが、一番リラックスしてるだろうからねえ。」
「トモダチ・・・?私が・・・トモダチ?」
「ふふん、アンタとは一緒に戦った『戦友』じゃない。」
あらら、ファーストったら頬を赤らめちゃって、カワイイとこあんのねえ。

ちょっと休みすぎたかな。さあもう一仕事!
移動中に、ミサトのおつかいをこなしているシンジとすれ違う。
シンジは私達を見て、奇異なものでも見たかのような顔をしていたが、それもまた良し!

231:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/23 12:30:18
第三新東京市、地上へと続く通路。今までは移動装置が作動していたため、
徒歩で移動するような機会もほとんど無かったし、今後も装置が復旧すれば
利用する事も無いだろう。ただ、ドアの定期メンテも兼ねて、確認したいんだそうだ。

脇道へと繋がるドアの幾つかに不具合のあるものが見つかったが、
メイン通路に関しては特に問題は見つからなかった。
たまにファーストがボケて「開かない」と言い出すのを除いては・・・。

「これで、ラストォォォ!」
最後の扉も問題なく作動し、太陽光に照らされる。ジオフロントにいても、
上部にいくらかある、破壊されて出来た穴から日は差してくるけど、
やっぱり全身で浴びる陽の光は気持ちがいいもんだ。

が、周りに広がるのは爆発後の寂しい風景。
そう、ファーストが、シンジを護るため、身をなげうって使徒を殲滅した跡。
その強い意志にはさすがの私もたじろいでしまう。
「また、ここに来るとは思わなかった。私、心も体もこの世界から消えて
 無くなってしまうと思ってたから。」
「アンタねえ、もうちょっとは考えなさいよ!そんな助けられ方したって、アイツは
 絶対ウジウジしてるわよ。『綾波が死んだのは自分のせいだ』って。
 これからは、少しは自分の事も大切にしなさいよ!」
全く、私はファーストの教育係じゃないんだから。
ファーストは笑いをこらえたような真顔で答える。
「あなたの命令があったから、そうするわ。でも、あの時は『大切な碇君を守りたい』
 ってそれだけで・・・碇君のこと、好きだから。」
よ、よくもまあ、照れも恥じらいも無く、そんな事を言えたもんだわ。
聞いてるこっちが恥ずかしくなるわ。うー、あつあつ。
「だって、照れるも何も、あなたも好きなんでしょ、碇君のこと。
 あなたは少し、素直になりなさい。これは私からの命令よ。」
バ、バーカ!私が好きなのは加持さんよ!でも・・・うう、肝に銘じておきます・・・。

232:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/23 18:36:14
GJ

233:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/24 03:45:19

シンジばかりがなぜもてる

234:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/25 05:54:59
乙です

ほほえましいですね。

235:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/26 06:17:32


236:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/26 14:59:08
おつ

237:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/27 18:02:53
おつ
少~しだけシンジが気になってるアスカとても良し

238:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/28 23:36:55
GJ

239:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/30 07:10:07
gj

240:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/30 22:35:48
あ月け日

昨日の報告をしに、赤木博士の研究室に出向く。
もちろんファーストと一緒に。昨日色々とおしゃべりできたことで、
彼女との間にあった誤解や軋轢は、多少なりとも解消できたと思う。
これからの彼女との新しい関係が、幸せを感じられるようなものだと・・・いいな。

ちょっと前にシンジと話した事がある。人は多面性を持っているって事を。
昨日ファーストに、「なんかしおらしい」って言われたけど、多分それも私の一面。
最近の私の置かれている状況が、私のそういう面を前面に押し出していただけ。
でも、私が自分に望んでいるのは、「明るく、元気に、自信と誇りを持って!」
今がこんな時だからこそ、そうあれる様、頑張らなきゃって気付かされちゃった。

「赤木博士、おっはよーっ!」
まずは元気な挨拶からね。ところが、赤木博士は驚いた顔をしている。
最近の私はそんなに大人しい、「いいこちゃん」になってたのかしら?
「え・・・そうじゃないわ。ただ、レイが微笑んでるのが珍しくって。」
た、確かにレアなんだけど、その驚き方ってちょっとヒドくない?って抗議すると、
「あらあら、今度はアスカがレイをかばうなんて、ホントにどうしちゃったのかしら?」
・・・ま、確かに今までの私達からすれば不自然かもしれないわね、むう。

「それで、どうだったの?昨日の調査結果は。」
私達は昨日、見てきたことを事細かに報告した。「細か」には勿論、ファーストの
言った冗談や、ボケについても含まれている。私は昨日からコレを誰かに言いたくて
ウズウズしていた。ファーストは気まずそうに、ちょっとうつむき加減。
「・・・やはり目覚めたのね、彼女が。」
赤木博士がファーストを見据えて呟いた。え、何?どゆこと?
「いえ、そんな大した話じゃないわ、普通の事なのよ。ただ、これまで、感情の表し方
 を知らなかったレイが、ついにその表現方法に目覚めた、って意味の話よ。」

241:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/30 22:37:21
これから先は、赤木博士の憶測なんだけど、同じくらいの年頃の私達に接しているうち、
感情を知らなかったファーストに感情が芽生え、それが機会を得て発現したのでは、と。
「へえー。ファーストの感情を目覚めさせていたとは、さっすが無敵のシンジ様よねえ!
 ホント、モテる男はつらいわよねぇぇぇぇぇ。」
私がちょっと皮肉っぽく言ってみると、赤木博士はニヤニヤ笑いながら、
「確かに、レイがシンジ君にそういう気持ちを抱いたのが『きっかけ』かもしれない。
 でもそういう感情って、困難が増幅させるものじゃない?例えば近くに
 ライバルがいるとか、ライバルがいるとか、ライバルがいるとか・・・。」
だーかーらー・・・私はそんなんじゃあないって!ホントにもう・・・!
でも、私の横で、顔を真っ赤にしながら「私もそんなんじゃない」とか言ってる
ファーストはとても初々しかったな。おねえさん惚れたよ、もう。

でも、赤木博士に言わせれば、私にも同じような面があるって。
勿論、私に感情が芽生えたわけではなく、今までの私と比べて、感受性の幅が広がったとか、
一段階上のレベルに達したとか、そういう感じを受けるそうだ。
っても、そういうのって、言われてる本人が一番気付かないモンなのよねえ。

「アスカが『変わったなあ』って思うのは、なんと言っても落ち着きが感じられる事ね。
 今のアスカには、色んな事を冷静に受け止められるだけの度量がありそうに見える。
 それは、多分、自信・・・今までとは比べ物にならない、強固な自信を、どこかで
 身につけて来たんじゃない?そんな気がするわ。」

確かに今までの私は、「一人で生きていく事が出来る大人」でありたいと言う願いから、
急かされるように、自信を持つことに駆り立てられていたのかもしれない。
でもホントは気付いていた。そんなの自信でもなんでもなくて、自分を奮い立たせる為の
「おまじない」程度のモンだってことに。勿論、私なりに、努力を惜しんだつもりは無い。
だけれど、その努力だけでは埋めようの無い部分、大人としての経験の足りなさを埋める為、
自信に「見せかけて」強がって、見栄を張って、意地になって、必死にもがいていたんだもの。
自分の弱さを他人に悟られないように。

242:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/30 22:42:20
「それでアスカ・・・。お母さんには逢ったんでしょ、エヴァの中で。」
さすがにこの質問にはドキッとした。そんな私を見透かしたように、
「そんなに驚く事はないわ。曲がりなりにも私はエヴァ開発の責任者なんだから。
 私はそれを知っていながら、黙ってあなた達をエヴァに乗せていた。イヤな女ね。」
・・・そんなこと言われても、別に赤木博士に対して、恨みや憎しみが湧く訳でもなく、
第一、ママも、シンジのママも、エヴァに何らかの期待を持っていた事は確かだろうし、
私なんか、エヴァのパイロットである事が、数少ない本当の自信と誇りの源だった。
「なーに言ってんの!博士がそんな弱気な事言ってたら、ママも浮かばれないわ。」

ちょっと聞くとイヤミに聞こえるかもしれない。無論、私にそんなつもりはない。
赤木博士は後ろめたさを感じていたみたいだけど、自分を責めるような事はやめて欲しい。
「うふふ、アスカに励まされるとはね・・・。お母さんに貰ってきたのね、大きな自信を。」
へへん!そうだよ!自信だけじゃない、今までの私が持っていなかったもの、
ママにたくさん貰ってきたんだから!

243:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/30 22:43:53
「マヤ、本部の電源を、正及び副系統の一部で維持できるように調整して。」
赤木博士が発令所のマヤさんに指示を出す。昨日の私達の調査も含め、全館の生命維持に
支障がないだけの電力量の確保が確認できたら、副系統の残りと予備系統を一時的に、
第三新東京市に供給するつもりだそうだ。社会貢献まで考えてるなんて、さすがは赤木博士。

「そんなにキレイなモンじゃないわ。もっと、大人の打算的な考えよ。
 今後、ネルフがどうなるか分からないけど、未来への布石だけは打っておきたいの。
 下手するとここも、サードインパクトの首謀者だ、なんて言われかねないからね。」
批判を反らし、評価を上げるための措置、って事ね。でも、私もそれには大賛成。
私が今、居たい、居てもいい場所ってやっぱりココだもの。

「私にとってこの場所は、アスカにとっての弐号機と似たようなものだわ。
 科学者として尊敬していた、母さんの遺してくれたものが、ここには沢山ある。」
壁に飾ってあった集合写真の中の、多分、碇司令を見つめながら、赤木博士は呟いた。
「不思議なものね、女としての母さんは、憎んでさえいたはずなのに・・・。」

244:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/01 11:48:51
乙です

なんか波瀾万丈してますね。がんばって。

245:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/01 22:58:07

元気でちょっとだけシンジが好きなよいアスカ
より人間らしくなったレイ
しっかり仕事するリツコさん

希望のもてるよい日記でござる

246:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/03 01:24:55


247:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/04 09:28:35
gj

248:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/06 00:10:05
あ月 こ日

現在、私達は、ネルフ本部跡地を生活拠点にしている。
「跡地」って言っても、赤木博士を中心として復旧に力が注がれ、
遠くない将来、新ネルフ本部と呼ばれる日が訪れるかもしれない。

で、施設内に各人に用意されていた個室に、それぞれが寝泊りしている。
日本に来た時から私は、ミサトの部屋に居候していたので、ここの部屋を使うのは、
第三新東京市が壊滅状態になった後からなのだが、なかなかどうして、悪くない部屋だ。

ただ、ちょっと嫌なのが、誰かの顔を見たくなった時。以前なら、自分の部屋の扉を
開ければ、リビングでくつろいでいる、ミサトかシンジが目に入ってきたのだが、
この部屋の扉を開けても、そこには長い廊下が延びているだけ。今にすれば、あんな
バカシンジでも、少しは私の寂しさを紛らわす役に立っていたんだなあ、って思う。
ま、「枯木も山の賑わい」って程度になんだけどね。

そういうわけで、誰かに会いたくなったら、食堂なり休憩所なり、人の集まりそうな場所に
足を運ばなければならない。そうしてまで出向いた挙句、誰もいなかったりしたら、
「私は要らない子なの?」って気持ちに戻ってしまいそうになる。
・・・もう何回か経験したんだけどね。ううう。

まあ、そんな期待と恐怖を抱えつつ、自分の部屋を出て、休憩所を目指し廊下を歩いていると、
丁度どこかから戻ってきて、今まさに自分の部屋に入ろうとしているシンジを発見。
とりあえずキープ決定。「今戻ったばかりなのに」と嫌そうな顔をしているシンジを
休憩所まで付き合わせる。安心しなさい、アンタは予備なんだから誰かいたら解放してあげるから。
「・・・予備、予備って、父さんみたいな事言うなよ・・・。」


249:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/06 00:12:55
「備えあれば憂いなし」という言葉が実感できるぐらい、シンジが役に立つ。
・・・つまり、休憩所には誰もいなかったって事。いいわ、アンタで我慢してあげる。
「ほらシンジ、ジュース買ってきて!」
シンジは「何で僕が?」って感じに、不満を顔に出している。そこまでさせたら
さすがにかわいそうか。しょーがないなあもう、私がオゴってあげるわ。

自販機でミルクティーとオレンジジュースを買って、シンジに差し出す。
「どっちでもいいわよ、好きな方取んなさいよ。」
シンジの答えは「アスカが好きな方飲みなよ」。ま、予想通りだけど。
好きな方も何も、買った本人がハズレを引くモノ買うわけないじゃない!
それに、知ってんのよ、アンタがよくミルクティーを飲んでんの。何で知ってるのかって?
・・・き、決まってるじゃない、飲んでるところを見たからよ!たまたまよ、たまたま!

ミルクティーを受け取ったシンジが嬉しそうな顔を見せる。
コイツがたまに見せる、こういうマッタリとした雰囲気にはちょっと弱いかも。
「ジュースぐらい一人で飲みに来ればいいのに。他に何か用でもあったの?」
まったく邪念のない顔で、こんな事聞いてくるんだけど、・・・言えないわ。
アンタにだけは「たまに人恋しくなることがあって」なんて口が裂けても言えないわ。

「ねえアスカ、いい機会だからちょっと話があるんだけど。」
へえ、アンタが積極的に話を振るなんて珍しいじゃない。何よ、言ってみなさいよ。
「僕たち、全くの他人同士だけど、今まで一緒に住んでいたよね。
 僕たちの生活って、他人の目にどう映っていたのかな?不思議に思われたりしてないかな?」

相変らずくだらない事を気にするんだから。そりゃあ、私達のことを知らない人には
違和感があるかもしれないけど、「上司と部下」でも、「保護者と未成年者」でも、
共同生活していたことに理由を付けたいんなら、いくらでもあるじゃない。

「それで・・・僕も初めは、『何でこの人達と一緒に生活しているんだろう』って
 思ったし、一人でいる方が気楽で良かった・・・ハズなのに、ここでの生活を始めてから、
 どうもシックリこないんだ・・・アスカやミサトさんが近くにいないのが・・・。」

250:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/06 00:15:08
私と同じじゃない!私だって、義理の両親と暮らしていても、心の中は「ひとりぼっち」
だったし、それに慣れているつもりだった。日本に来てミサトの部屋に住むようになっても、
ミサトやシンジが鬱陶しく感じ、この部屋(つまり、今住んでいる部屋)に一人で
住もうと思ったこともあった。

でも多分、私の中で、ミサトやシンジとの生活に「楽しさ」を感じていた部分が
あったんだと思う。その時に、「楽しい」と考えていた訳ではないので、今になって
「思う」としか言えないくらい、微妙な、自然な、それでいて確実な感情の変化が。
それがいつの間にか、「楽しくない」事を「寂しい」と感じさせるまでになったみたいだ。

私やシンジが、それまでの「同居人」と同じ部屋で過ごす時間をなくしたことに
寂しさを感じるの、不思議じゃないよね?私達は、シンジの言うとおり、「全くの他人」
かも知れないけど、あそこに住んでた間は、一緒にいるのが自然な「家族」してたもん!
きっとミサトだって、少しくらいは、部屋を見渡したときに私達がいない寂しさを
感じてくれているハズだ。きっとそうだ。

「アンタ、男のくせに、そんな寂しがりでどーすんの!」
・・・ダメだ、やっぱり「私も寂しい時がある」なんて、言えないよ。プライドが・・・、
プライドが邪魔、いや、わ、私を、ま、守ってくれてるんだわ・・・そうよ・・・・・。

「しょ、しょうがないわねえ、そんなに寂しい時は、わ、私の部屋に来てもいいわよ!」
これが、今の私の精一杯。時々、寂しいのは私も同じなのに。
前にファーストに言われた「素直になりなさい」って言葉が、痛いほど胸に響くよ・・・ううう。

251:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/06 01:16:57
>>248-250

3人の「家族」をギスギスさせたエヴァも人類補完計画ももうないことだし、
これからはみんな幸せになれればいいね

252:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/06 22:38:22 Pg2/msl2
ここの日記も面白い
支持保守アンドいくらなんでも下がりすぎage

253:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/08 09:10:51


254:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/10 02:57:36
あ月 さ日

今日はネルフの全休日。とはいっても、まあ、今のネルフには
何らかの「業務」があるわけでもないので、毎日が休日みたいなもんだけど。

昨日のシンジとの「寂しさ」の話の続きじゃあないけれど、久々にミサトと
ゆっくり話してみたくなったので、ミサトの執務室(兼私室)を訪ねる。

最近、少し落ち着いてきたものの、ここしばらく、ミサトは大忙しだった。
本来、「作戦本部長」の肩書きだと、本部の復旧作業なんて管轄外なのかもしれないけれど、
まがりなりにも上に立つものとして、陣頭指揮に追われていたのだ。
まあ、有事の際の、「変な責任感」というか、「妙な潔さ」みたいなトコロが
ミサトのミサトたる所以のような気もするんだけどね。

しばらく前は、壊れていて閉まることのなかった執務室のドアも、いつの間にか修理されて
部屋と通路を遮断している。こんな些細なところからも、復興の息吹を感じとれる。
部屋の中央に鎮座する机には、ミサトは就いていなかった。休日なんだから当然か。
この部屋の脇にある小部屋に、ミサトは横になっていた。

「ミーサトッ!起きてよぉ!!」
日頃の激務を考えると、ここで起こすのも可哀そうな気もするけど、もう、とっくに
昼を回っている。私は必死に起こそうとしているんだけど、全く反応がない。
ただのしかばねのようだ。仕方ない。ここはこの道のスペシャリストに頼みに行こう。

と、いうわけで、家事全般のスペシャリスト、碇シンジ先生にお越しいただいた。
シンジは、普段の喋り声より少し大きいくらいの声で、ボソッと言う。
「ミサトさん、そろそろ仕事に行かないと、またリツコさんに嫌味言われますよ!」
その瞬間、ミサトがビクンと反応するんだから、壺を押さえているというか、なんともはや。
・・・さっきから、大声張り上げてた私の努力も認めてよ・・・。

255:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/10 02:59:21
目を覚ましたミサトだけど、自分の状況が把握できずにボーっとしている。
シンジの声に、反射的に上半身を起こしたわけだけど、大体、今の生活状態からは、
シンジに起こされる事もないし、「仕事に行く」という感覚もないはずだし、
そもそも今日は「静養日」なんだから。きっとミサトも、その体に染み付いた、
マンションで三人で暮らしていた頃の習慣が抜けきっていないんだろう。
今まで見慣れた光景なんだけど、今、見られることが、なんか嬉しい。

我に返ったミサトは、それでもまだ眠そうな目をしながら、
「・・・おはよ。」と、気のない言葉を発する。そのままにしておくと、
また寝てしまいそうなので、話を繋げておかないと。

「ミサト、毎日毎日タイヘンそうねえ。」
「毎日も何もないわよ、生きてる以上はいつだって大変よ。」
そうじゃないって、ミサトの場合、人一倍大変な事を背負い込みそうだから心配してるのに。
まあ、本人にそんな自覚がないようだから、気にする事もないか。

「そういえばアスカ、最近気味悪いぐらいにレイと仲がいいみたいだけど、
 今日は一緒じゃないの?」
・・・気味悪いって、まあ、以前を知る人からしたら、そうなんだろうな。
「えっ、そうなの?アスカ、良かったじゃない。」
シンジはこの言葉を聞いて、とても嬉しそうな顔をしている。そりゃそうか、
私とファーストが反目して、一番気を揉んでいたのはシンジなんだから。

私は、ファーストについて、二人に沢山のことを話した。彼女の変化についての事や、
彼女もフツーの十四歳の女の子なんだって事を。
そして、一つの事をお願いした。これから二人は、今までとは違ったファーストを
目にすることになるだろうけど、それを自然に受け入れて欲しいって事を。
そこであまり変な顔されたら、素の自分を出せなくなっちゃうもんね。

256:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/10 03:02:04
「アスカ、人の事を言う前に、アンタも随分変わったじゃない。そんなにレイの事を
 気遣うなんて、以前には全く考えられなかったわ。」
「・・・だーかーらー、アタシのことも自然に受け入れてよ!」
「あはは、そう拗ねなさんなって。アンタの事、信頼してるわよ、アスカ。」
なんか、上手く丸め込まれてるような・・・。

そんな話をしていると、新たな来客が。噂をすれば何とやら、ファーストだ。
「三人とも揃っていたのね、ちょうど良かったわ。実は、私、昨日、第三新東京市まで
 散歩に行って、そこで見つけたものがあるの。」
・・・第三新東京市まで散歩って、やっぱりファーストが「変わったコ」であるという
ベースに変化はないようだ。んで、何を見つけたのよ?

「はい」と言ってファーストがシンジに差し出したのは、新種の温泉ペンギン、
要するにペンペンだった。一同に満面の笑みが溢れる。
「あらあ~、ペンペン、無事だったのねぇ、良かったわぁ。」
付き合いの長かったミサトは一層、感慨深そうだ。シンジはシンジで、ファーストから
受け取ったペンペンを抱え、笑顔のまま固まっている。

私は、この中で、ペンペンとの付き合いは一番短いんだけど、それでも、一緒に
寝転がってテレビを見ていた頃の事を思い出して、ちょっとジンときちゃった。
「レイ、わざわざこのコを連れ帰ってくれてありがとう。ホラ、アンタもお礼を言いなさい。」
「クゥエェェェェ」
「・・・え、えへ、ど、どういたしまして・・・。」
いまいち人馴れしていないファーストは、ここでもまた真っ赤になっていた。
ファーストは、私にだけ聞こえるような小さな声で言った。
「皆が喜んでくれる事、私も、嬉しい。」

そういえば、ペンペンって、確か、ヒカリのところに避難していたはずだ。
無事だとは信じているけれど、今頃どうしているのかな、ヒカリ。

257:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/10 06:20:00
乙です

なんかほのぼの系ですね。

258:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/11 10:06:26


259:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/12 12:09:50
GJ

260:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/14 02:08:27
あ 月 し 日

今、私達エヴァパイロット(元・と付けた方がいいのかな?)に対し、
最優先事項とされているのが、勉強。しかも、作戦部長命令で。
確かに、14歳の中学生としては、勉学に励むのが本分なんだろうけど、
私の場合、一応、大学まで出てるのに。ミサトにそう文句を言うと、
「んじゃ、シンちゃんとレイの勉強見てやって。アンタは日本語勉強しなさい。」
だって。私は、日本語でこれだけ日記が書ければ充分だと思ってるのに。

そんなわけで、今日も空き部屋の一つを使ってお勉強。
とはいえ、先生のいない自習時間なんて勉強になんかならない・・・ハズなのに、
お利口さんが二人もいるおかげで、お勉強タイムになっちゃうんだな、これが。

仕方なく、私も二人に合わせて日本語の勉強に取り組むんだけど、取り組むべき課題
といっても、ムズカシイ漢字の読み書きや、日本語特有の微妙な表現や、言い回しに
慣れるくらいの事しかないし。あ。あと、古文とか漢文とか言うのがあるけど、
前者は実用性なんて全くなさそうだし、後者はそもそも、日本語じゃないじゃん!
そんなの勉強するぐらいなら、中国語を覚えちゃうわよ、天才アスカ様としては。

だから私の役割としては、二人が難しい顔をし始めたら、助け舟を出す事くらい。
二人ともバカって訳じゃないから、説明すればすぐに理解してくれる。
まあ、私の懇切丁寧な説明があってのことなんだけどね。
一を聞いて十を知る事はなくても、1.5くらいは分かってるんじゃないかしら。

「アスカも日本語の勉強したら?」
何、生意気なこと言ってんのよ、バカシンジのくせに!私の日本語が不満だってえの?
「たまに変な事言うよね。『傷つけられたプライドは、十倍にして返す』とか。」
・・・私、そんな事言ったかな・・・。言ったわね・・・、確かにちょっと変かも。

261:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/14 02:11:17
私が飽きる頃合と、二人の勉強のキリのいいところが一致すれば、休み時間。
学校の休み時間と変わりなく、他愛のない世間話が始まる。
話し相手が完全に限定されている分だけ、込み入った話にもなるけどね。

今日のお題は、「もし、今、エヴァに乗ったら」。・・・エラくベタね。
私とシンジは自信満々。私達は、エヴァに乗れる悦びに気付いてしまったからね。
「ボクは今ならシンクロ率400%を突破して、エヴァに取り込まれる自信がある。」
・・・ホントにバカね。

そういえば、ファーストとはエヴァの話なんて、そんなにした事なかったな。
バカシンジは、前に幾らかファーストと話した事があるような事を言っていたけど、
私にも話してくれるかな?聞いていいものか、やめておくべきか・・・。

そんな私の気持ちを察してか、ファーストは、幾らかのことを話してくれた。
シンジがチョコチョコと注釈を加えていく。話の内容は主に私が日本に来る前のこと。
「ヤシマ作戦」なんてのがあったって事は、話には聞いていたけれど、
細かい話を聞けば聞くほど、私まで寂しい気持ちになっちゃうじゃあないのよ!

当時のことを思い出してか、シンジは痛切な表情になって言った。
「綾波・・・、もう、『私には何もない』なんて言わないよね?言わせないよ!」
「ええ。今の私には、人、物、事、守りたい『何か』があるもの。その気持ちがあるから、
 もし今、エヴァに乗る事になっても、あなたたちに遅れはとらないわ。」
へぇー、さっすが優等生。人間、前向きになれば変わるモンねえ。
「そういうアスカだって『私はエヴァに乗るしかないのよ』とか思いつめてたクセに。」
・・・アンタは何かにつけて、乗るのを嫌がってダダこねてただけだけどね・・・。

そろそろお開きにしますか。教材を片付けていると、一部の資料が目に付く。
これは・・・興味本位で赤木博士に借りていた「エヴァ基礎理論」のレポート。
シンジのお母さんである、碇ユイさんの書いた物だ。いけない、早く返しに行かなきゃ。
「え、何、返しに行くって?プライド?ちゃんと十倍にして返しときなよ。」
バカシンジ、まだ言ってたの?ま、軽口叩けるのは、いい傾向という事にしておこう。

262:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/14 23:21:29 6rbpJW9R

険の取れたアスカさんがよい

あ、それとアスカさん、漢文は日本的教養の一部になってるから勉強したほうが
よいですよ?

263:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/14 23:22:54
あげてしまった、すまんです
続き期待しております

264:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/16 12:20:25


265:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/17 01:36:26
あ 月 す 日

かねてからの赤木博士の構想通り、ジオフロントで自給された電力のうち、
余剰分を第三新東京市に供給することがネルフ内部で決定した。
無論、それだけで需要を賄える程のものではないが、少なくとも何もないよりは
マシなはずだ。もっとも、そのほとんどが復興作業用に回されるだろうから、
市民生活にどれだけ貢献できるのかは、分からないんだけど。

今日はその打ち合わせの為、赤木博士とミサトが第三新東京市へと向かう。
私とファーストは、そのお供をすることになった。打ち合わせは政府関係者との間で
行われるのだが、私たちもその席に同席することになるらしい。
ミサトいわく、「何事も経験が大事」なんだそうだ。私達もネルフの将来を担う
若手として期待されてるってことかな。ふふん♪

今更言うまでもないけど、第三新東京市は、私達と使徒との、直接の戦場であったため、
損壊の度合いが甚だしい。これから向かう打ち合わせ場所も、荒廃した市街地跡に
建てられた、仮設の市庁舎だという。勿論、市庁舎と言っても、現時点では
何の機能も果たしていない、形式上のものでしかない。

政府側の出席者は四人。二人は日本政府の人間、一人は当の第三新東京市長。
そしてもう一人は、何故か民間人で、「時田」と名乗る男だった。
後で聞いた話だと、この「時田」という人は、以前にミサト達と、ひと悶着あったらしいのだけど、
私が会った時の印象では、そんな問題を起こすような人には見えなかった。

実際、その場でミサト達と険悪な雰囲気に陥るような事はなかったし、
特にいい人って感じでもなかったけど、ネルフに対する悪意みたいなものも感じなかった。
まあ、ひとまずこの人の事は置いておこう。

第三新東京市長。こう言っては悪いけれど、市政の運営は事実上マギが取り仕切っている為、
これも形式上の役職に過ぎない。が、こういった時には市民の代表として雑務に追われている。

266:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/17 01:37:58
今日の会合は、まあ、言ってみれば、既に決定している事項の最終確認という程度のものなので、
話の過程で揉めるという様な事はなかったけど、政府方の事務官は、こちらのトップ、
つまり碇司令が出てこなかった事に多少、不満があるようで、その件について切り出してきた。

まったく、何様のつもり?と、言いたいところだが、話をこじらせるのも何なので、
ここはじっと我慢。ミサトが、司令の安否が不明な事をバカ正直に話し出しそうになったのを
赤木博士が遮って、取り繕う。
「現在、ネルフ内部にも、まだ混乱が残っておりますので、その事態の収拾のため、
 碇は本部を離れる事が出来ません。そのあたりの事情を察していただきたいのですが。」

時田さんが、仲裁に割って入る。
「まあ皆さん、碇さんの代わりといっては何ですが、ご高名な赤木リツコ博士が
 お来し下さっているのですから・・・。」
話をややこしくしたくないのは、向こうも同じようで、この話は有耶無耶なまま、
本題に移り、そして最終合意に至った。

場所は移って、仮説市庁舎の休憩所。休憩所とは言っても、辛うじて原形を留めている
長椅子が置いてある程度のもの。ここでも、ネルフ本部内が恵まれている事を実感。
政府事務官は既に帰って行き、市長も自分の職務に戻っている。

「なぁーんでアンタがここにいんのよ!」
ミサトが時田さんに問い詰めるが、彼は至って冷静に、
「日本重化学工業共同体としましても、この科学都市、第三新東京市をこのまま朽ちさせる
 ことに抵抗がある、ということですよ。ここの復興の為、我々の持ちうる稼動可能な機材
 を提供する。しかしそれらを動かすには動力が必要となる。ここであなたたちの提供する
 電力とのかかわりが生まれてくるわけです。」

第三新東京市の現状を考えたら、他に代替地を立てて、そこを新たに開発してもよさそうな
気もするけど、近代科学の粋を集めて建造されたこの都市は、彼ら科学者にとって、いわば
「聖地」とでも言うべき思い入れがあるのかもしれない。

267:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/17 01:39:47
そんな考えはミサトにも浮かんだらしく、時田さんに代替地を探す提案をしていたが、
返ってきた答えは、概ね、さっき私が想像したとおりのものだった。
ただ一つ、こんな言葉が付け足されていた。
「この地をこのまま放置して、ただ待っていたって奇跡なんか起こりません。だが、現状を
 好転させる為に、捨て身の努力をすることは出来ます。私はこの事を、あなたから
 教わったと思っているんですよ、葛城さん・・・。」

時田さんも去って行き、残されたのがネルフの人間だけになると、赤木博士が口を開く。
「ミサト、組織の内情を簡単に外部に漏らすのは、感心しないわね。」
「あ、あはは、アイツらの横柄な態度にカッとなって、つい・・・・・ゴミン・・・。」
「まったく・・・この先、敵になるか味方になるかも分からない相手なのよ・・・・。」
ミサトは赤木博士に散々説教された挙句、バツが悪そうに「ちょっちトイレ」と、この場から
姿を消した。・・・逃げたわね・・・。

でも、私は、二人のやり取りを見ていて、「何かいいコンビだな」って感じた。
これは以前にも思っていたんだけど、二人とも、タイプは全然違うのに、いや、
違うからこそ、お互いの足りない部分を、うまく補い合えているように見えるんだよね。

そんな感想を素直に赤木博士にぶつけてみると、博士は、珍しく、と言ったら怒られるかも
しれないけど、やさしい目になって、答えてくれた。
「そうかもしれないわね、ミサトとは。敵ではないけれど、かといって馴れ合う味方でもない、
 勿論、仕事の上の話よ。そういう気持ちを持っている事が、上手くいっている秘訣かもね。
 でもね、私個人としては、ミサトに対して友情どころか感謝の念すら持ってるのよ。
 昔、私が周りから「赤木ナオコの娘」としか見て貰えなくて、自分の中に閉じこもり
 かけていた時、私を偏見なく見てくれたのはミサトだけだったんだもの。救われたわ。」

んー、何か思いがけずいい話を聞いちゃったなあ。相手に対して感謝の念は持っている、
だからといって遠慮するような事はしない。理想の関係じゃない。私もファーストやシンジと
こんな関係を築けたらいいなあ、最高のお手本が目の前にいるんだから。

268:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/17 18:52:56


269:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/18 10:15:03
GJ

270:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/18 23:23:12

ここのアスカさんはトラウマほとんど克服してるみたい よすよす

271:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/20 02:18:56
あ 月 せ 日

先日の話の中で、シンジに
「一人で居て寂しいんなら、私の所へ遊びに来てもいいわよ。」
みたいな話をしたら、それ以来、ちょくちょく私の部屋へ遊びに来るようになった。

そんなに長い時間、居座っているわけじゃないけど、なんとなく立ち寄って、
他愛もない話をしたり、ゲームをしたり、本を読んだりして、またふらりと帰っていく。
まあ、今まで一緒に住んでたんだから、その行動に特別な違和感はないし、
プライバシーに干渉をするようなモンじゃないので、許してやろう、ふふ。

今日もそんな感じで、シンジと遊んでいた時のことだった。
突然、部屋のドアが開くと、そこには、いつになく硬い表情のミサトが立っていた。
「シンジ君、アスカ。・・・碇司令が、戻られたそうよ・・・。」

シンジが固まった。今の言葉、どんな気持ちで受け止めたんだろう?
今まで、嫌いで嫌いで仕方なかった父、それでも、認めて欲しかった父。
シンジの性格からして、今、他人には想像できない様な迷いに苛まれているに違いない。
「シンジっ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ!」
今、私が掛けられる言葉なんて、それくらい。この先、親子関係がどうなるのかなんて
私には分からないけど、ただ逃げてるだけじゃ、勿体無さ過ぎるよ。

「今、責任者クラスには召集がかかっているの。私は勿論、行かなきゃならないけれど、
 あなた達、どうする?行ってみる?」
ミサトが問いかける。シンジは、額に少々、汗をかきながら、例の、手を握ったり開いたり
する癖を繰り返している。しばしの沈黙の後、シンジが口を開いた。
「行きます・・・僕が、会います!」

行くかどうかは、最終的にはシンジが決める事だけど、私としては、行った方がいいと
思っていたので、この決断に一安心。頑張るのよ、シンジ!

272:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/07/20 02:20:59
司令室へと向かう道、シンジにはこの距離が長いと感じているのか、短いと感じているのか。
色んなことを考えていた分、私には短く感じられたが、シンジにとってはそんな単純じゃないわね。
そして、司令室の扉が開く。副司令以下の面々は、既に顔を揃えている。

碇司令とシンジが目を合わせる。シンジはカッと目を見開いている。
シンジの内にも、様々な葛藤があるだろうが、心の奥底には、多少なりとも、父が無事であった
安堵感があるだろう。・・・が、碇司令の第一声は、
「何故、お前がここにいる?」
え~!ちょっと、まってよぉぉぉ・・・。

「お前など呼んだ覚えはない、帰れ!」
シンジは居た堪れなくなったのか、一言も発することなく、走り去ってしまった。
冬月副司令が、苦虫を噛み潰したような表情になって、
「碇!シンジ君に、ひと言詫びるのではなかったのか?全くお前という奴は・・・。」
副司令にしては珍しく、その声に怒気を含んでいる。

「・・・・・すみません、冬月先生。だが、シンジのあの顔を見ると、つい反射的に。」
「ワシに詫びても仕方なかろう!碇・・・また面倒をかけおって!」
副司令は前頭部を抑え、俯いている。あはは、どっかで見たポーズだな、これ。

「まあ、シンジについては、ここで生活している限り、いつかどうにかなるだろう。問題ない。」
さすがにこの言葉に対する返答は、ここにいる碇司令を除く全員の声がユニゾンした。
「 問 題 あ る っ つ ー の ! 」

「だがな、よく聞いてくれ。葛城君、レイ、アスカ。君たちがいてくれるから、私は今まで、
 シンジの事など気に掛けた事はないのだよ。これからも仲良くしてやってくれ、頼むぞ。」
遠くの親戚より近くの他人、って事か。確かに、そう言って貰えるのは嬉しいんだけれど、
ホントの親子なんだから、早いうちにシンジと仲良くしてくださいよッ、碇司令。


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