05/10/13 00:00:22
「それでヒカリ…こっそり作ってみたんだけど。」
アスカが私に見せお弁当はフランスパンのサンドイッチ、結構美味しそうに出来てる。
「じゃあ後は碇君に渡すだけね…頑張れアスカ!」
「いや、それが…いざ渡そうと思うと気が引けるのよ。アタシってシンジに優しい顔あんましないでしょ?だから…」
「大丈夫よ!それなら近くまで一緒に行こうか?」
「…そうして、アタシ怖気付きそうだわ。」
力無く苦笑いなんて、アスカには似合わない。
ここはバッチリ決めて、いつものアスカに戻ってもらおう!
「ほら、来たよ…アスカ?」
「…やっぱダメ!ヒカリ、これお願いっ!!」
ど、どうしたのよアスカ!?
ってあぁ…もうトイレに駆け込んじゃってる、しょうがないか。
「碇君、ちょっと…」
「え、何?洞木さん。」
「コレ受け取って!」
「え…僕に?」
「そう、あなたにだよ。私がアス」
「わぁ~サンドイッチだ!ちょうど食べたいなって…ありがとう洞木さん!!」
「ちょ、ちょっと待って碇君!?それはアスカ…からの…行っちゃった。」
…伝えそびれた。
ど、どうしよう私ったら!?
あぁんもう、碇君も碇君よ!ちゃんと聞いてくれないし、何よりアスカがいけない!
よーし、こうなったら私が一肌脱いで二人をちゃんと向き合わせてあげなくちゃ!!
…と意気込むヒカリさん、ですが事態は既に全く逆の位置へと動いているのだった。