05/05/10 22:27:15
ガツンと彼は頭を床にぶつけ、
「アイタタ…」
と右手を後頭部に当てながら言った。
ヒカリは彼の胸に押しつけていた顔を上げ、心配そうにのぞき込む。
「ごめんなさい。痛かった?」
そう訊くが、ヒカリは両腕を彼の首から離そうとはしなかった。
シンジは少し涙目であったが、それはうれし涙のようでもあり、
「委員長は大丈夫?」
「うん、」
と言って、ヒカリはまた彼の身体に密着した。
彼女の柔らかい肌がシンジを包み込み、そして、
「あっ、」
と、ヒカリは小さく声を上げた。彼の下腹部が固くなっていくのに気付いたのである。
二人はお互いトマトのように顔を赤くさせたが、身体を離そうとは絶対にしなかった。
やがて、ヒカリは小さく口を開き、
「ねえ、私たち、何も覚えてないんだよね?」
「うん、」
「しようか。私たちの本当の初めてを?」
「……うん」
と、シンジが小声で答えた瞬間、部屋のドアがバタンと開いた。
「シンジー、いつまで寝てんのよ。もう朝……、、、よ」