05/05/06 23:12:50
と呟いてから、
「何があったかなんて、なにがあったに決まってるじゃない」
と続けて言った。
ふーっと長い溜息をつく。
しかし、ようやく混乱が収まってきたのか、彼女はシンジの顔をまじまじと眺め始めた。
さっきまでの青白い頬が急速に色を戻し、桃色に変わっていく。
ゆっくりと彼へ人差し指を伸ばす。
頬をツンツンとつくと、柔らかい弾力が返ってきた。
彼の頬に右手全体を当ててみると、体温が掌を伝わって身体に流れ込んでくる。
その感触をしばし堪能するようにしていてから、両手を戻し、自分の頬に当てた。
「私、碇くんと・・・」
と彼女が言った時、シンジの眼が開いた。
うーんと呟きながら、彼は眼を擦ったが、
「な、な、な、どうして委員長が!?」
と叫び、ベッドから跳ね起き、ヒカリから離れるように後ずさる。
しかし、ベッドは狭いわけで、シンジはドサッと床に尻餅をついてしまった。
彼は尻に手を当てながら、
「アイタタ・・・」
「碇くん、大丈夫?」
とヒカリは心配そうに声を掛けたが、一転して、
「キャッ!」
と叫び、顔を後ろに向ける。