04/06/22 04:19
『LCL、気持ち悪いかもしれないけど我慢して』
と、モニターに映るリツコが言った。
初号機のエントリープラグの中、ネコ化しているシンジを膝に乗せたヒカリは
「はい」
と神妙な面持ちで答えた。
ちなみに彼女のプラグスーツはオレンジ色がベースである。
『第一次神経接続をクリア。絶対境界線を突破します』
エヴァ初号機とのシンクロが始まる。
と、その時、ヒカリの頭の中にイメージが流れ込んできた。
『シンクロ率42.6%、ハーモニクス全て正常値。問題ありません』
『サードチルドレンの方は大丈夫なようね。サードチルドレン・ダッシュの方は?』
『サードチルドレン・ダッシュとサードチルドレンのハーモニクスに多少のぶれが見られますが、
予測範囲内に収まっています。……あの~?』
『なに? マヤ』
『二人の名前が同じようで言いづらいんですが…』
『そうね。確かに、そうだわ。では、今後、サードチルドレンをシンちゃん、ダッシュをヒカリちゃんと
呼称することにします』
『わかりました』
『ヒカリちゃん、エヴァとシンクロしている感じはどう?』
そのリツコの問いに、ヒカリは瞳孔を僅かに大きくさせて、
「にゃあ」
と答えた。