04/05/26 20:39
>>149
がんばれ。
でも、何を話し合うのかよくわからないけど。
151:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/05/27 00:03
まだ出席って取ってる?
とりあえず3人目!(2人目?)
152:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/05/27 00:35
>>150
コダマ姉さんの可能性を探る、ってのが良いなぁ
髪型やらスタイルやら性格やら、年齢とか学校(勤務先?)とか
いろいろな小説の中で語られているものとか、こういうのはどうだろうかとか
153:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/05/27 03:33
LHSに限らず、このところLAS、LRS共にスレの伸びが恐ろしく鈍化してるなぁ。
エヴァFF知って2年だけど、もう潮時かな。
154:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/05/27 03:50
>>153
どっちも新作の供給が無いからね。
今、元気なのは最低FFやハーレム、黒エロなど。
普通な感じのカプ物や非カプな話は減ったよね。
155:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/05/28 00:01
>>152
コダマの他にノゾミを加えてみたらどう?
少しは話題の幅が広がるかもよ。
156:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/05/30 17:10
復活おめでとう
URLリンク(rinshan.hp.infoseek.co.jp)
とスレ違いsage
157:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/05/30 23:01
>>156
一部の短編はLHSっぽいね。
だから完全なスレ違いでもないと思うよ。
158:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/06 00:51
保守
人大杉のせいで、どのスレとも停滞気味だな
159:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/13 14:55
よくヒカリがアスカに劣等感を抱いてるってことにFFではなってるけど
そんな描写本編にあったっけ?
160:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/13 18:56
雀斑の女の子が容姿に劣等感を持ってるのはデフォです。
161:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/13 21:39
そばかすなんて気にしないわ
162:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/14 16:06
ゲンドウはシンジをネルフにつなぎとめる為に女をあてがう事にする。
年増の牛女よりはやっぱ同世代の女の子だろう。でもレイはやだ。
と言う訳で白羽の矢をたてたのは諜報部の洞木部長の娘達。
洞木家にシンジをあずけて三人の娘達にそれとなくシンジを持て成す事を命令する。
考えて見れば出世のチャンスと(総司令の息子が娘婿になる訳で)三姉妹にシンジを篭絡するように諭す洞木父。
163:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/14 16:32
しかし、シンジにはある秘密があった。
実は、水を被ると女の子になるのだ。
164:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/14 17:34
「アタシ、パス。年下はやだ。ヒカリとノゾミに任せるわ」
「私もまだ中学生だし……、ノゾミ、お願い」
「えー、あたしはまだ小学生だよ。それにあまりタイプじゃないし」
お父さん、こんな娘たちにご立腹。
「おまえら、何を言っとるんだ。ほら、シンジ君が困ってるだろ」
シンジは恐る恐る洞木父を見上げ、
「あのー、そのことだったら僕はいいです。父さんが無茶言っているだけですから。
僕も一人暮らしの方がいいし、……あの、ありがとうございました」
「待ちなさい。娘らは恥ずかしがってるだけだ。なんなら全員、シンジ君にくれてやってもいいぞ」
シンジは三人娘を盗み見るように見てから、
「でも……」
「ん、なんだね?」
「……ちょっと好みのコがいないし……、どうせなら綾波がいいかな」
と言った瞬間、シンジの頬が音を鳴らした。
そして、残ったのは大きく真っ赤なモミジ。
「私だって、アナタなんかタイプじゃないわよ!」
そう言い放って、ヒカリは自分の部屋に帰ってしまいました。
「今のはシンジ君が悪いよ」
と、お父さんもちょっと怒り気味。
165:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/14 18:00
その後、なんだかんだと説得されて同居することになったシンジ君。
翌日の朝食では、気まずい雰囲気が漂っているし、目が合うとヒカリちゃんは睨んでくるし。
でも、学校が同じだから、一緒に登校することになって、
「ちょっと、もう少し離れて歩いてよ」
「えっ、どうして?」
隣を歩くシンジ君は不思議そうな眼で彼女を見る。
「男の子と一緒にいるなんて、不潔に見られるでしょ」
「??? そうなのかなあ」
「そうなのよっ!」
と言って、ヒカリは眉を逆上げにする。
「あのさ、怒ってる?」
「……私が怒ってるですって?」
「う、うん。そうにしか見えないけど」
「怒ってるように見えるとしたら、碇君が悪いのよ」
と更にヒカリは目をつり上げたが、シンジは逆に笑みを浮かべた。
「やっと、名前を呼んでくれた」
「えっ?」
「僕は父さんのこととは別に君たちとは仲良くしたいんだ。
前のところではあまりいい思い出がなかったから、今度は……もう少し……」
言い淀んで俯いてしまったシンジを、ヒカリは暫く見ていたが、
「ほら、早くしないと遅刻しちゃう」
と、彼の右手を優しく握り、再び歩き出した。
166:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/14 18:21
>>163
よく使われるネタだが、LCLは水扱いで操縦中は女性化しているんだろうか?
シャムシエル戦、シンジの事が心配でついついシェルターの外に出てしまうヒカリ
お約束の展開で吹っ飛ばされた初号機の手の隙間にヒカリが。
「え?あなた誰?碇君じゃないの?」
そこにいたのはまるで綾波レイの髪と目を黒く染めたかのような美少女だった。
「黙って!(くっ…ヒカリ。何故こんなところに?)時間がありません!EVA初号機突貫しま~~すっ!!」
「ちょっとシン…じゃないシヲリちゃん待ちなさい!」
167:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/14 19:14
>アスカ来日
「あんた日本語で考えてるでしょっ!ちゃんとドイツ語で……ってあんた誰?」
アスカが振り返った先にいたのはあのへたれ少年では無い黒髪、黒瞳の美少女だった。
自分が貸した赤いプラグスーツがその肢体に映える。
(ママのアルバムに昔ママのとなりに写っていた人に似てる…ポッ…ってなに赤くなってるのよ、あたしは!?)
「ちょっとこのプラグスーツ、胸きついな」
(むかっ)
168:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/14 21:58
その辺のネタは倒錯シンジきゅんスレで語り尽くされてはいるよな
169:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/15 18:06
>>165
続ききぼんぬ
170:>>165
04/06/16 10:34
二人が手を繋ぎないで、傍目からは仲良く校門を通り抜けると、一人の少年が
腕を組んで待ちかまえていた。
「待っておったで、委員長。今日こそは鞄の中で弁当、ワシがいただく」
ヒカリはトウジの姿を見ると、ため息を吐いて、
「あんた、毎朝、こんな馬鹿なことして」
「馬鹿って、なんやねん。これは、ワイの命がかかって……んんん!!?」
トウジは目を大きく見開き、シンジを指差すと
「い、委員長。そいつ、誰や?」
「あ、えーと、碇君。今日から、転校することになったの」
「い、委員長の恋人か?」
「どうしてそうなるのよ!?」
「そやかて仲良う手なんか繋いでいるやん」
「えっ!!」
今さらながらそのことに気付き、顔を真っ赤にして手を放すヒカリ。
シンジは今ひとつ何が起こっているかよくわからないような眼をしている。
「あの、ヒカリちゃん。この人、だれ?」
「「ヒカリちゃん!!?」」
と、ヒカリとトウジがハモリって訊き返した。
「その呼び方は何なのよ?」
「だって、コダマさんやノゾミちゃんがいるのに、ヒカリちゃんが洞木さんじゃ困るでしょ」
「……そうだけど」
今まで男の子にそんな風な呼び方をされたことはなく、ヒカリは恥ずかしそうに頬を染めていた。
171:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/16 10:54
「ワイは鈴原トウジ。おまえ、誰や?」
「僕は碇シンジ。昨日からヒカリちゃんの家でお世話になっているんだ。よろしく」
「な、なにー!! 委員長と同棲しているんか?」
「ば、バカ。鈴原、そんなんじゃないわよ」
「委員長、コイツと結婚するんか?」
「なんでそうなるのよ!? この、馬鹿トウジ!」
と、ヒカリは怒鳴ったが、もはやトウジは聞いちゃいなかった。
まるで、これから起こる事態を表すかのように空は黒い雲に覆われていた。
「ぐぬぬ、転校生。委員長の弁当は渡さんで」
「えええ! どうしてそうなるの? 鈴原君、ちょっと落ち着こうよ」
「問答無用や。歯、食いしばれ」
そう言って、彼はシンジに殴りかかるが、するっとかわされてしまう。
「なんでよけるんや!?」
「そりゃあ、誰だってよけるよ。痛いもん」
「むっかー。なんやしらんがめっちゃムカつく」
トウジはシンジに躍りかかったが、その時、大粒の雨が降り注いできた。
その瞬間、シンジは眼の色を変え、一目散に校舎裏へ走っていった。
「あっ、碇君。どこ行くの?」
と、ヒカリは彼を追いかける。しかし、シンジの姿はどこにも見えない。雨の中、ヒカリは彼を捜す。
ふと、体育用具置き場のプレハブの前に制服が脱ぎ捨てられているのが見えた。シンジの物だ。
彼女は僅かに開いていたドアを開け、中を探るように見渡した。何か気配を感じる。
みゃあ
そこには、一匹の可愛らしい仔猫がいた。
172:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/16 11:23
ヒカリが仔猫を胸に抱きながらおろおろしていると、黒服の集団が周りを取り囲んでいた。
そして、いつの間にか車に乗らされて、ネルフ本部にご到着。
「結論から先に言うわ」
と、赤木リツコはヒカリに告げる。彼女の隣にはミサトと洞木父も同席していた。
重苦しい雰囲気。
しかし、仔猫はそんなことも気にしてないかのように、にゃあにゃあとヒカリの頬を舐めていた。
「やっぱり、私が彼を飼います」
「リツコ!!」
とミサトが声を荒げた。
「それは却下されたでしょ。アンタもいい加減、諦めなさい」
「だけど、ミサト……」
「ええーい、駄目なものは駄目。アンタもしつこい」
「ううー」
と、涙目になりながらリツコは仔猫を見つめる。
ミサトは疲れたように息を一つ吐いて、
「ヒカリさん。あなたはサードチルドレン’に選ばれたわ」
「えっ、何なんですか? それ」
「サードチルドレン’、人造人間エヴァンゲンリオンのパイロットよ」
「エヴァンゲリオン?」
「補助だけどね」
とボソッとミサトは言葉を吐いた。
173:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/16 11:40
「その仔猫わね。シンジ君なのよ」
「?? 冗談ですよね?」
「いいえ、本当」
「嘘です。わたし、騙されません」
「だから、本当なんだって」
と、エヴァ初号機ケイジの前でヒカリとミサトのそんなやり取りが続いていた。
「よく聞いて。シンジ君はエヴァの実験中に事故が起こって、水を被るとネコになってしまう
体質になっちゃったの。そして、エヴァはL.C.Lの……」
とエヴァの説明が続いて、
「要するに、エヴァを動かそうとすると、シンジ君はネコになっちゃうから困るのよね。あはは」
とミサトは声を上げた笑っていた。
「ネコの姿でもエヴァにシンクロはするのよ。それも、高いシンクロ率で。だけど、その、中身も
ネコそのもので、戦闘になんないのよね。すぐに、使徒とじゃれあおうとするし」
「は、はあ」
「で、ヒカリさんには、その仔猫、シンちゃんと一緒に初号機に乗ってもらいたいのよ」
「どういうことですか?」
「シンちゃんにはシンクロを担当してもらって、ヒカリさんには操縦をしてもらいたいの」
「どうして、私なんですか?」
「それは、アナタにしか出来ないからよ。MAGIがそう判断しました。これはアナタにしかできないの。
サードチルドレン・シンちゃんと一緒に戦うサードチルドレン・ダッシュがあなたなのよ」
と言いきった後、ミサトは口の中で呟く。
「なーんて、うそ。司令の命令であなたになっただけなんだけどね」
174:169
04/06/16 14:21
>>165
猫!!
漏れが猫好きなのを知ってたのか!
シンジきゅんの肉球ハァハァ
175:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/16 14:26
リツコにしてみれば、ネコとツバメがいっぺんに手に入るんだから、
引き取りたいのも山々々々々々々だろうな。
176:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/16 19:16 uAVKvcA2
LCLをお湯にしたら?
つうかラミエル戦、サンダルフォン戦でお湯になるか
エントリープラグの中でヒカリ、素っ裸のシンジと対面か
177:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/16 21:24
>>176
お湯にしたら、中の人はのぼせてしまいます
178:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/17 16:26
ヒカリたんがLCLに入る事によって温度が人の体温くらいになる。
そうすると、猫シンジきゅんはぬるま湯に浸かって中途半端に元に戻る。
結果:猫耳で裸のシンジきゅんが!!
179:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/17 18:53
>>165
続けたまえ
180:>>173
04/06/18 15:07
「私、無理です。そんな怪獣と戦うなんて」
「ごめんなさい。でも、あなたにしてもらうしかないの。人類の命運があなたにかかっているのよ」
「そんな……」
「ヒカリ、戦ってくれないか」
と、今まで口を閉ざしていた洞木父がすまなそうに声を掛けてきた。
「お父さん。私、運動も得意じゃないし、そうだ、お姉ちゃんは? お姉ちゃんなら、そのシンクロ
というのが出来るかもしれないし」
洞木父はさっとヒカリから顔を背ける。そして、
「コダマでは駄目なんだ。たぶん……」
「どうして?」
「そうね。実際に、体験してもらった方がいいわ」
と、ミサトが口を挟んだ。
「シンちゃんが人間に戻る方法には制限があるの」
「……?」
「ヒカリちゃん。その仔猫、シンちゃんにキスしてみて」
「キ、キスですか?」
ヒカリは目を大きく見開いて仔猫を見る。仔猫は、にーと鳴いて彼女を見返した。
「葛城さん。この仔猫、碇君なんですよね? ダメです。キ、キスなんて出来ません」
「あら、恥ずかしがらなくてもいいわよ」
ミサトはにっと笑う。
「だって、ネコなんだから」
181:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/18 15:20
「それにキスしないと、シンちゃん、元に戻れないし」
「だったら、葛城さんがすればいいじゃないですか」
「う~ん、それがアタシじゃ駄目なのよ。リツコでも駄目。ここにいる中ではヒカリじゃんだけなの」
「どういうことですか?」
「えーとね。つまり、清らかな少女がキスしないと駄目なの」
「……?」
「あっ、アタシが不潔とかいうんじゃなくて、そーね、この際、はっきり言うわ」
「……」
「処女のコがキスしないと駄目なのよ」
「ええっ!!」
ヒカリはもう顔を真っ赤にしてパニック寸前。
「お父さん……」
と、彼女は助けを求めるが、
「わかっただろ。コダマでは駄目なんだ。アイツには彼氏もいるみたいだからな」
「お、お父さん。なに言ってるのよ。不潔っ」
「洞木課長、ちょっとセクハラ発言ですよ」
「うっ、すまん」
ミサトはヒカリに向かって話し掛ける。
「まあ、そんなこともあってアナタが適任なのよ」
「で、でも……」
「?? まさか、ヒカリちゃん、経験済み?」
「違いますっ!!」
と、ヒカリは大声を上げたが、ミサトは笑って、
「なら、OKよね」
182:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/18 15:26
北ー!!
>キスなんて出来ません
猫シンジきゅんからはペロペロしてもらってるのにー
183:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/18 15:35
とその時、二人から離れたところで、白衣を着た女性がネコ大好きのカルカンを
持って腰を落としていた。そして、おもむろに缶切りでフタを開ける。
カルカンの微かな匂いがシンちゃんの鼻をくすぐった。
にーと鳴いて、シンちゃんはヒカリの腕から飛び降り、リツコの元へまっしぐら。
バシッ
とミサトはリツコの頭を叩く。
「リ~ツ~コ、アンタは!!」
「だって、だって、」
ミサトは深い溜息をつくと、携帯を取り出した。
そして、数十秒後、黒服の一団が現れ、リツコを取り押さえる。
「連れて行きなさい」
「ああ~、シンちゃ~ん」
と叫びながら、リツコ退場。
ミサトはシンちゃんを抱きかかえると、ヒカリに向かって口を開いた。
「ねっ、わかるでしょ。ここは危ないのよ。だから、お願い。チルドレンになって」
ヒカリは暫し考え込むように、床を見てから、
「わかりました。上手くできるかわからないけどやってみます」
「よかった。ありがとう。ヒカリちゃん」
「あ、あの、それでどうしてもキスしなくちゃダメなんですか?」
「そうよ」
と、すっごく軽い調子でミサトは答えた。
184:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/18 15:43
ノゾミたんでは駄目なのかっ!?(w
185:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/18 15:48
「でも、碇君なんですよね?」
「あー、そのこと。さっきも言ったでしょ。そのコはネコだって」
「でも……」
「大丈夫。シンジ君はネコになっている時のこと、覚えてないから」
「そうなんですか?」
「そうよ。第一、外見がネコなのに、中身が人間と同じなわけないじゃない」
「はあ~」
「そうゆうわけだから、ここはババーンとキスをかましちゃいなさい」
そう言って、ミサトは仔猫をヒカリの口元に近づける。
ヒカリは仔猫の瞳を覗き込み、
「私、ファーストキスなのに」
「心配ないって。ネコとキスしたって、そんなの数に入らないわよ」
「でも、碇君なんですよ」
「だけど、今はネコよ」
「そうですけど、」
「さっ、早く。ヒカリちゃん」
ミサトにせかされ、ヒカリは覚悟を決めたのか、ギュッと瞼を固く閉じた。
そして、ゆっくりと仔猫にくちびるを寄せ、触れた。
その瞬間、水蒸気のような白い煙が立ち上がり、何も見えなくなる。
暫くして、視界が戻ると、
「キャアー!!」
ヒカリの目の前に男の子がいた。それも素っ裸で。
「あわわ、ミサトさん!! ふ、服。タオルでもいいから何かください」
シンジが涙目になって股間を両手で隠しながら、必死にそう訴えていた。
186:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/18 23:26
>>184
いやだからノゾミちゃんは経験あるんだよ。
187:184
04/06/18 23:31
>>186
文中でコダマさんは言及されているけど、まさかノゾミちゃんまで……ウソダド(ry
188:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/18 23:50
『シンジ補完』、やはりLHSルートは無いみたいだ。
リツコやオペレータまでも可能なのになぜ彼女はトウジのみなんだろう。
URLリンク(www.gainax.co.jp)
189:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/18 23:53
>>188
セガに頼みませう。
2nd Impreでもヒカリの出演が多かったし、セガならやってくれるはず。
190:LHS中毒症
04/06/19 00:35
『鋼鉄のガールフレンド2nd』(林ふみの/角川書店)の2巻を買った。
読んだ。
ラブ真っ盛りのトウジの委員長の姿がLHS中毒症のおいらには死ぬほど痛かった。
カヲルとアスカが絡む作品を痛がるLAS厨の気持ちが少しだけ分かった。
皆も読んでくれ。共に痛がろうではないかw
191:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/19 03:04
イラネ
192:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/19 03:10
「ねえ、碇君」
とのヒカリの呼びかけに、シンジは雑巾を絞るのを止め、顔を上げた。
掃除の時間。そこに生まれた一瞬の空白。偶然が教室に二人だけの時間を与えた。
「碇君は好きな人いる?」
「えっ、好きな人って…」
ヒカリは頬を僅かに赤く染め、さらに言葉を続けた。
「アスカとは、どうなの?」
「……アスカ?」
「そっ、」
「別に、アスカとは何でもないよ」
「でも、一緒に住んでいるじゃない」
「そうだけど……、そんなんじゃないんだ。アスカは同じエヴァのパイロット仲間だよ」
「じゃあ、綾波さんは?」
「綾波とも、やっぱり仲間だと思う」
「そっか。アスカとも綾波さんとも何でもないんだ」
「うん。でも、どうしてそんなこと訊くの?」
「えっ、あ、」
ヒカリは一転して慌てると、
「えっと、友達に頼まれたのよ。ほら、バレンタインが近いでしょ」
「ああ。ということは、その、そうなんだ」
「そ、そう」
彼女の返事に、シンジは照れてしまい、窓を拭くからと言って離れてしまった。
そんな彼の後ろ背中を見ながら、
「そっかぁ。碇くん、誰もいないのか」
と言ったヒカリのくちびるは微熱を持っていた。
そして、再び訪れる喧噪。教室の中に人が溢れる。
ヒカリはいつもの委員長としての顔を作る。
けれど、微熱は彼女のくちびるから頬へと広がっていた。
193:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/22 03:59
sage
194:>>185
04/06/22 04:19
『LCL、気持ち悪いかもしれないけど我慢して』
と、モニターに映るリツコが言った。
初号機のエントリープラグの中、ネコ化しているシンジを膝に乗せたヒカリは
「はい」
と神妙な面持ちで答えた。
ちなみに彼女のプラグスーツはオレンジ色がベースである。
『第一次神経接続をクリア。絶対境界線を突破します』
エヴァ初号機とのシンクロが始まる。
と、その時、ヒカリの頭の中にイメージが流れ込んできた。
『シンクロ率42.6%、ハーモニクス全て正常値。問題ありません』
『サードチルドレンの方は大丈夫なようね。サードチルドレン・ダッシュの方は?』
『サードチルドレン・ダッシュとサードチルドレンのハーモニクスに多少のぶれが見られますが、
予測範囲内に収まっています。……あの~?』
『なに? マヤ』
『二人の名前が同じようで言いづらいんですが…』
『そうね。確かに、そうだわ。では、今後、サードチルドレンをシンちゃん、ダッシュをヒカリちゃんと
呼称することにします』
『わかりました』
『ヒカリちゃん、エヴァとシンクロしている感じはどう?』
そのリツコの問いに、ヒカリは瞳孔を僅かに大きくさせて、
「にゃあ」
と答えた。
195:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/24 07:16
ヒカリの世紀、アスカが出てくるまでは本当におもしろいな
196:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/24 07:27
>>195
確かに
いや、あの軍人口調のアスカもそれはそれでいいんだが。
ならばあのアスカとシンジの物語にすべきだった。
ヒカリ×シンジの話にするなら、エヴァンゲリオン SR@かつ丸
のようにいっそアスカを出演させないという手もあったと思うのだが。
あるいは男アスカにするとか。
どうもアスカが登場してから物語が停滞してしまったと思う。
197:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/24 11:27
>>196
「ヒカリの世紀」の場合
先に発表されている外伝の「光の去りし彼方」などで、アスカは来日することに
なっているんでアスカの登場はどうしようもないだろ。
198:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/24 13:10
>>197
おれは外伝的扱いだけど、バッドエンド扱いで、
必ずしも物語が繋げる必要はないじゃん
199:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/24 14:55
>>198
そんなこと俺に言われても知らねーよ。必要性ついては作者にでも聞いてくれ。
ただ,すでに発表されている複数の外伝で(「など」と書いているように
「光の去りし彼方」だけではないぞ)でアスカの登場について書いてある以上は
本編で出てこないのはまずいだろうが(今度は「外伝では出てくるのに本編で
出てこんのはどういうこっちゃ」となるぞ)。
要は出しちまったものはしょうがないということだろ。
200:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/26 10:43
>>192
>>194
続きキボン
201:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/26 19:45
ヒカリ×ゲンドウの可能性を考えてはいけませんか?
202:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/26 23:30
元ネタはこれなんだけど、
スレリンク(eva板:185番)
サードインパクトによりなぜか1992年にタイムスリップしてしまったヒカリ。
そこで苦労しながらも普通に生活し、京大の冬月研に入り、そこでユイと友達になる。
ゲンドウとはユイの彼氏として紹介される。で、セカンドインパクが起こってしまう。
ユイに誘われたことと、サードインパクト、セカンドインパクトの正体を知るためにゲヒルンへ入所。
だが、そこで長くゲンドウと接することにより、彼と恋に落ち不倫関係へ突入。
そして、エヴァ初号機の実験でヒカリは、エヴァの中に溶けてしまう。
ゲンドウはヒカリを失ったために変わってしまったという感じ。
ここまでが隠された過去で、物語は現代編からスタートみたいな。
ユイは生存。だが、彼女は人類補完計画を提唱し、エヴァの中で永遠に生きることを画策。
ゲンドウはヒカリを取り戻すために、ユイの計画に表向き協力。
長く生活する間に、ユイのトンデモ振りが明らかになり、ゲンドウはユイに愛想を尽かしている。
ユイは補完計画のために自分の遺伝子と使徒の遺伝子からレイを作る。
そして、エヴァ零号機へレイ@一人目をインストール。
ゆえにシンジと零号機はシンクロ可能。レイ@二人目もいるが、ユイのいいなり。
エヴァ初号機パイロットを選定する際、さまざまなテストを行い、そこでヒカリ@14歳が選ばれる。
ヒカリ@14歳があまりにも、昔のヒカリと似ていることにゲンドウ大いに苦労する。
だが、ここでのヒカリはシンジといい感じになっており、ゲンドウは息子に嫉妬。
まあ、こんな感じでユイやらゲンドウやらの心理戦みたいなのが描けないかなあと。
ごめん。スレ違いですね。
203:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/27 01:15
スマソ、ケチつけるわけではないんだが、
ゲンドウがセカンドインパクト後の時点で、ユイよりヒカリに惹かれるのか…
確かシンジはもうお腹にいる頃か、生まれた頃だな。
ゲンドウがはっきりとユイへの愛を自覚したのは、初号機に消えちゃった後だっけか?
それにしてもう~ん。
しかしどうでもいいが、諸剛毅…これ位一発で変換しやがれ、糞IME
204:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/27 01:54
ゲンドウ×コダマのがいい
205:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/27 13:49
ゲンドウとノゾミの交際に断固反対するヒカリ。
「だって! ノゾミが碇君のお義母さんになったら、私は碇君に伯母さんと呼ばれちゃうのよ!!」
206:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/28 01:57
>>200
ごめんなさい。もう厭きました。
これ以上続けても、蛇足でしかないような気もしますし。
もう一度、原点に戻って、洞木家居候物を考えてみます。
207:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/28 18:28
居候先ではシンデレラのごとくこき使われるんだろうか
そして夜はちょっと優しくしてもらえて、やっぱり良い人達なんだ…と。
208:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/28 18:47
洞木家に誘われるアイディア。
部屋の割り当てをシンジに伝える職員が洞木父で、ミサトみたいに決断。
「……となっているがシンジ君、家に来ないかね?と誘われるのも
すっきりしてていかなと思う。
209:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/30 12:13
今さらだけど、貞本版のトウジ死亡分岐物を考えてみたいなあと。
中川氏もF氏も憎悪から反転して愛情としているけど、別のパターンもあるんじゃないかな。
210:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/30 12:48
>>209
中川氏のってどんな内容だったっけ?
211:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/30 13:04
>>210
URLリンク(web.archive.org)
212:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/30 13:22
そういやこんな作品あったなあ。
ありがとう>>211
それでトウジ死亡の分岐物としては、この作品から憎悪を抜いて
「私を慰めて、彼を忘れさせて」なパターンもあるかもしれんがベタですなw
213:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/01 00:50
愛憎は紙一重
ベクトルが同じ方向向いているから話を作りやすいんだろうな
214:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/02 00:08
FFSもあと幾ばくかの命か。
大手が次々と消えていくのね。
215:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/02 00:34
FFSが何のことかわからなかったよ。
Fujiwara Funfiction Stationの雑記の事か。
216:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/02 05:24
本人は書かなくなってもサイトは残して欲しいな。
といっても、coolは年間6300円かかるみたいだね。きびしいか
217:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/02 22:15
中川氏のとこもずっと休業中だしなぁ・・・。
LHS系サイトは廃れる一方か。
218:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/03 17:07
FFSは投稿作品が多いから、閉鎖するにしても大変だろうなあ。
連絡の取れない作家さんもたくさんいそうだし。
219:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/05 06:51
赤い海からあれな能力を身に着けて断罪やる気満々なシンジ
「ふふふ、僕を相手にしなかった赤毛ザル、僕をこんな怪物にさせた綾波にも復讐してやるんだ」
お約束の駅前で待っていると…
「君がシンジ君ね…」
ふふふ…来たな牛チチめ。すぐには殺さぬ、せいぜい苦しめてから……って誰?
知らない女の人だった。
いやどっかで見たことあったかな…誰かに似てる?
「あ、あたし洞木コダマ。迎えにいくって写真も送っておいたでしょう?」
ポケットをまさぐってみるシンジ、例のお約束の「来い」の手紙とふざけたポーズを撮った女の写真……はない。
あったのは「逝け」の手紙とピシッと軍の礼服を身にまとってきちんと敬礼した女の人(目の前の人だ)の写真だった。
「お父さんからシンジ君をしばらくあずかってくれって言われてるわ。うちはお父さんとあたしの下に妹二人。
でもお父さんは司令の仕事で忙しいしめったに家には帰れないの。下の妹のノゾミは今はドイツだし、ヒカリは…ちょっとケガをしててね…しばらくはあたしと二人暮らしだけど我慢してね?」
220:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/05 06:59
ゲンドウ…ユイを失ったショックでゲヒルンをやめてシンジを連れて全世界武者修行中。昔の友人のマックス洞木にシンジを押し付けた。パンダか?
コダマ…作戦部長。常識的でオーソドックスな作戦家
ヒカリ…ファーストチルドレン
ノゾミ…セカンドチルドレン
221:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/05 12:15
公式設定では、ヒカリに両親はいないらしいことをどこかで読んだ。
でも、TV版もコミックス版もどちらも本編では触れていない部分だから、
どのように扱ってもいいんだろうけど。
個人的には、父の名前にハヤブサを推したい。
222:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/09 20:34
(´д`)
223:名無しさん@そうだ選挙に行こう
04/07/11 17:06
>>221
両親がいないとなると、なぜ第三にいるんだろうな。
家族がNERV勤務とかでないと、わざわざあんな危険な街に住む理由がないと
思うが。祖父母でもいるんだろうか。
224:名無しさん@そうだ選挙に行こう
04/07/11 18:03
コダマお姉ちゃんがNERVの職員というのはどうだろう?
発令所の下の段で働いているMAGIオペレーターなのです。
EOEの戦自の攻撃で撃たれちゃう~TT
225:名無しさん@そうだ選挙に行こう
04/07/11 18:04
>>223
お姉さんがネルフの整備員で働いてるFFがあった。
226:名無しさん@そうだ選挙に行こう
04/07/11 18:08
>>224-225
うん、その可能性はあると思う。
そうなると、PS2のエヴァ2での噂話(コダマ・ザ・ピラニアとかいうやつ)は、学生時代の
所業なんでしょうかね?
ま、エヴァ2に登場したネタをオフィシャルとみなすかどうかでも変わってきますし、
噂は噂ということでバッサリ無視も可ですが。
ケンスケパパみたいに実在が示されていればねぇ>洞木パパ
227:名無しさん@そうだ選挙に行こう
04/07/11 19:22
えーと、コダマが働いてるといことは、アスカのデート相手は
同僚の息子とか?
228:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/11 20:40
とりあえず>>221の情報の信憑性がどれぐらいかが問題だ。
俺の知ってる公式の範囲では聞いたことが無いし、
逆に2-Aの生徒は全員片親というのはスタッフのインタビューで
あったと思うんだけど
229:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/20 01:51
同窓会で
「久しぶりだね。委員長」
「そうね。碇君。でもね、私、今は委員長じゃないの」
「へー、そうなんだ。意外だな。なんか、ずっと委員長な感じがしてたよ」
「失礼ね。私だって、いつまでも委員長じゃないんだから」
「ごめん。じゃあ、今は何にもしてないんだ」
「ううん。してる。書記」
「へ?」
「生徒会の書記をしてるの」
「そうなんだ。へー、……、なんか微妙…」
230:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/20 22:51
map1144、完全消滅みたいだね。仕方ないか。
231:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/20 23:51
>230
俺は、これから移転するという意味合いの告知と判断したよ。
・・・そうであって欲しいんだけどなぁ。
232:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/21 00:10
別にサイトを持っているけど、そこはURLを公開しないって前に書いていたよ。
233:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/21 12:34
>>229
会計の方が似合うかも。
いや、それだと「家計」を連想してしまうか?
234:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/24 01:11
map1144、終わったね。
235:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/24 01:25
>>234
中川氏本人にメールを送ろうにもアドレスが分からないし・・・。
誰か事情を知らないのかな?
236:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/24 01:28
>>235
事情は、このスレの上を参照
237:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/24 01:31
>>235
イイペコ氏あたりに聞けば事情を知ってるだろう
238:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/24 09:32
(´・ω・`)ショボーン
239:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/27 08:00
>>13あたりから
240:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/31 15:08
結局LASになるのかなぁ>日常生活
241:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/08/04 00:24 l1QhSZT4
age
242:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/08/05 09:53
map1144の丸ごとアーカイブとかないのかな?
243:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/08/05 22:29
今見たらmap1144.com が名づけてネットとかになってるけど。
なにこれ?
244:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/08/05 22:34
名付けてねっとの鯖を使っていたんでしょ
245:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/08/05 22:45
房な質問してスマソ
246:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/08/10 11:43
hosyu
247:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/08/17 11:14
このごろネタないね・・・
保守
248:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/08/18 19:27
いい人を亡くしてしまったからね
249:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/08/29 21:23
solan氏がんがってくれ残る戦士は君だけだ
250:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/09/01 16:26
ありがとう
251:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/09/02 20:56
「ケンスケ。最近、トウジ、つきあいが悪いけど何かあったの? ……妹さんのこととか」
「そんなんじゃないよ。シンジ、知らないのか?」
「なにを?」
「何をって、トウジのやつが委員長に告白されたってことさ。
で、今、委員長と一緒にいることが多くなったってわけ」
「えっ…」
「委員長、ずっと片思いだったしな。正直、悔しいけど、ま、よかったよ」
「……う、うん。そうだね」
「ん? どうしたんだ。暗い顔して?」
「別に、なんでもない」
252:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/09/03 12:02
waiting for the light No.10b_β
いつのまにか更新してる!
253:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/09/09 22:09
F氏、生きていたみたい
254:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/09/10 23:35:54
板を活性化させるための餌さなんだYO、所詮。
255:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/09/16 21:59:41
waiting for the light No.10b
正式公開sage
256:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/09/21 01:07:37
256MB
257:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/09/25 23:24:55 DWNyYn2q
ひさびさにF氏が書かれた。
これから呼んでみるが、『趣味全開なヒカリとミサト』のお話らしい。
参考までに。
258:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/09/26 01:02:03
>>257
読んだ。
がんがれアスカ様。
漏れは応援してるぞ。
10分有れば既成事実を作るには十分だ。
259:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/16 18:22:18
260:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/22 23:27:58
保守
261:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/23 20:31:25
>>257-258
どこ?
262:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/23 20:49:51 D5gohcaX
>>261
トップから「雑記」へ行って、後はリンクを探すべし。
そこからしかリンクされてない。
263:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/23 21:00:23
ここ
URLリンク(ffs.cool.ne.jp)
264:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/27 17:24:36
サンクス
265:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/06 18:59:55 vXEMRe4N
URLリンク(www.saiin.net)
何も言わずに読みねぇ。
坊所作品だが黒くは無いぞ。
266:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/06 19:11:23
PDXらしい内容だったね
267:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/07 15:48:55
本人も意識していたみたいだけど「昔の」彼らしい内容というべきか。
268:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/09 18:30:47
ほしゅ
269:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/21 23:10:34
保守させて
270:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/25 22:06:08
姉妹スレ?
「碇君…私、委員長だよ?…でも…その前にね…」
スレリンク(eva板)
271:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/30 22:53:15
F氏のバトロワ、続きまだかな
272:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/01 21:08:19 EY/PKFrN
URLリンク(ffs.cool.ne.jp)
URLリンク(ffs.cool.ne.jp)
バトロワのかわりきたー?
……救急車??
273:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/01 22:14:32
少し強引な委員長
スレリンク(eva板)
274:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/01 22:27:01
>>273
ちょっとワロタ
275:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/16 17:00:30
保守しとくか
276:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/28 13:08:28
277:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/29 05:20:41
ヒカリの世紀が続いていたら、アスカ・ヒカリ・シンジの三角関係に
展開が進んでいたんだろうな。
ちょっち読みたかったかも。
278:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/02 21:09:57
ヒカリ「碇君!また掃除当番サボったわね!」
シンジ「………そんな顔をしたら魅力が曇ってしまうよ」
ヒカリ「なっ…!何言ってるの!?」
シンジ「怒った顔も素敵だ」
ヒカリ「バカ!」
シンジ「『馬鹿』なんて汚い言葉はこの唇には似合わないよ…」
ヒカリ「ちょっ…ん…ぁ……」
…加持サン orz
279:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/03 16:19:50
これに萌えた
「碇君…出しちゃったの?ぐすん、ひどいよ。出さないでって言ったのに…」
「ご、ごめん。気持ちよすぎてつい…」
「危ない日だったのに…責任取ってね(ニヤリ)」
「う、うん……」
280:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/03 21:13:22
よくある冴えないヒーローモノでなぜか女にもてる奴では一定の
法則がある。それは特定の女は主人公を好きだが周りの一般の
女のはまずもてない。それでもてまくりの不自然なマンセー主人公
ものでもかろうじてリアリティを保っている。
ヒカリはその意味でも普通の女の子。
281:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/04 16:32:22
FFのヒカリはかなりデフォルメされているよなあと思った。
潔癖性とかさ。
282:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/06 22:10:56
第六回 エヴァ小説2004年おすすめ作品投票
ヒカリの世紀@中川 健(仮名) に10票全部投票しますた
283:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/07 22:11:08
>>282
そこまでするなら、なんかコメントも付けてやれよ。
284:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/15 22:19:04 J+Hny9no
「flow」にて久しぶりなヒカシン短編公開。
でもやっぱり振られもの。
氏のべったべたなアツアツLHSカップル物を呼んでみたいのは漏れだけでせうか。
285:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/17 14:59:20
>>284
ほろ苦くてよかった。
バカシンジと一度言ってみたかったというのが切ねぇ。
286:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/19 21:44:34
今日の体育は、男女とも水泳の授業。
年に数回ぐらいしか重ならないので、男どもの目はもうエッチ。
「やーねえ。嫌らしい」
「見た? 鈴原の目。もうスケベったらありゃしない」
当然のようにヒカリちゃんの目尻はつり上がり、今にも爆発しそうな雰囲気。
と、そんな時、
「い~や~だ~、離して、離してよ、先生~」
「駄目だ。碇、おまえ、いったい何回、水泳の授業をサボる気だ」
「かぜ、風邪を引いているんですよ」
「アホか、3ヶ月ずっと風邪引きっぱなしなわけないだろ。OLの生理休暇じゃあるまいし」
と女性に非難されそうな台詞を言いながらシンジを抱る体育教師。
シンジ君、顔は涙でぐしゃぐしゃ、腕は大きく振り回すはで、もう大騒ぎ。
その様子を見ていられなくなったヒカリちゃん。
「先生、
287:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/20 20:01:21
今日はバレンタインデー。ここ、壱中でも女の子達はそのことで華を咲かしている。
でも、まだ中学生。恋人のいないコが大多数なので、女の子同士でチョコを食べ合っ
たりしているのが普通。片思いを告白するコなんて、ほとんど見られない。
だって、告白する勇気があるなら、この日を待たずにしているし。
と、関係無いことは置いておいて、もう放課後。誰もいない2-Aの教室に男の子と
女の子の二人組みが入ってきた。シンジとヒカリである。
クラス委員の二人は先生から雑務を頼まれて残っていたからだ。
ちょっと疲れたような顔してヒカリは鞄の中にノートなどを入れる。
何もこんな日に雑用を頼まなくてもと思い、そして、鞄の奥にある一つの小箱を見る。
きれいにラッピングされた包み。チョコレートである。
もしかしてトウジへ渡せるかもと一縷の希望を持っていたが、やはり奥手な彼女にそん
なことができるわけもなく、今になってしまったのだ。
せっかく評判のケーキ店で買ったけど、家で食べるのも寂しいし、どうしようと彼女は悩む。
そんな時、シンジの姿が彼女の目に留まった。
「ねえ、碇くん。アスカからチョコはもらった?」
「もらったよ。朝、寝起きで食べさせられてさ。ホワイトデーには10倍返しとか言われたけどね」
─ アスカったら、素直じゃないんだから
と、ヒカリは心の中で笑う。
でも、ちょっぴり彼女がうらやましかった。
「アスカからは毎年もらっているんでしょ?」
「そうだよ。確か、幼稚園の頃からだったかな」
「今年はアスカの他にはもらった?」
「母さんからかな。チョコレートケーキを作るって言ってたから。アスカも手伝うんだって」
「あー、それで急いで帰ったのね」
と言ってから、ヒカリは気付かれないように深呼吸をした後、
288:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/20 20:02:37
「ね、碇くん。鈴原は誰かからチョコをもらっていた?」
「トウジ? もらってないって。帰って、妹さんのチョコを食べるって言ってたよ」
「へー、そうなんだ。ふーん、」
ヒカリの頬が思いっきり緩む。それは、にぶいシンジにもわかるくらい。
「洞木さん、どうしたの?」
「えっ、あっ、ううん、何でもない」
彼女は首を大きく振る。でも、顔中がまっ赤だった。
それを誤魔化すように、また良いことを教えてもらったお礼にと、
「碇くん。これ?」
と、鞄からチョコを取り出して、シンジの前に手を伸ばした。
「えっ、これを僕に?」
「あ、これ、今日、余っちゃったの。そんなので悪いけど、碇くんにはクラス委員の仕事で
お世話になっているし、よかったらもらってくれないかな?」
「いいの? こんな高そうなものをもらっちゃって?」
「ううん。そんな高くないから」
シンジは少し考えるような素振りを見せた後、
「じゃあ、いただくよ。ありがとう。委員長」
「ふふっ、碇くん。ホワイトデーは10倍返しだよ」
「ええー」
「うそ、うそ。気にしないでいいから」
「あー、よかった。ちょっとビックリしちゃった。でも、何かお返しはするから」
「じゃあ、期待しているね」
二人はそんなことを言いながら笑い合っていた。
289:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/20 20:03:34
時間は過ぎて、シンジは自宅へと着いた。
ドアを開け、中に入ると、甘いチョコレートの匂いがする。
彼はキッチンへ顔を覗かせ、
「母さん、ただいま」
「おかえりなさい」
「シンジ、早かったわね」
と、口の周りにチョコの跡が見えるアスカが声を掛けた。
テーブルの上には、まだ作りかけのチョコレートケーキが置いてあった。
「アスカ、ただいま」
「ん、おかえんなさい。ところで、シンジ。あんた、今日、誰かからチョコをもらった?」
探るような目つきでアスカは聞く。
もう嫉妬がみえみえで、そんな彼女をユイは微笑ましく見つめていた。
「もらってないけど」
と彼が言うと、アスカは頬を崩して、
「まー、そんなことだろうと思ってたわよ。幼馴染みのアタシが毎年あげてんのを感謝しなさい」
「無理矢理にだろ」
「何よ! その言いぐさは? アタシがもてないアンタのために今もこうして」
「わかってるよ。ありがとう、アスカ」
290:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/20 20:04:17
シンジがそう言って笑顔を浮かべると、アスカは頬を桃色に染めて、
「わ、わかってればいいのよ」
と恥じらいながら呟いた。
一方、シンジはそれに気付くこともなく、突然思い出したように、
「あっ、そう言えば、委員長からもらったよ」
「ヒカリから?」
一瞬、アスカの眼光が鋭くなる。
しかし、
「義理だけどね」
とシンジが答えると、すぐに彼女の目は柔らかくなった。
「まあ、義理とはいえ、アタシ以外からもチョコをもらえてよかったじゃん」
「あはは、そうだね」
シンジは笑い声を軽く立てて、
「母さん、着替えてくるから」
と言い残し、自分の部屋に行った。
291:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/20 20:05:34
そして、彼は鞄を机の上に置く。
さっきのこともあり、シンジはさっそくヒカリからのチョコレートを見てみよう
かなと考え、鞄の中からそれを取り出した。
リボンを解き、ラッピングを上手にはがす。
「なんか、高そうだけど、もらっちゃっていいのかな?」
と、彼は独り言を吐いた。
そして、小箱のふたを開けると、一枚のメッセージカードが入っていた。
そのカードには手書きの文字で、
「あい、らぶ、ゆう?」
とシンジは声を出して読む。
「ん? アイ、ラヴ、ユー。I love you?」
刹那、彼の呼吸が止まった。
「ええーーっ!!!」
部屋中に彼の声は響いていた。
292:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/20 22:12:07
ヒカリンのドジが鈍感シンジの目を覚まさせる事期待w
293:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/20 22:20:58
誤解から始まる恋ですか
そして誤解で勝手に親友との修羅場に突入するアスカとかw
294:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/21 12:42:48
ヒカシンに限らず、LAS以外の学園設定カプ物はアスカの扱いに困ってしまいます。
どうしても修羅場になっちゃうし。
きゅ~
295:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/21 21:42:26
>>291
「おばさま、おじさま、おはようございます」
アスカはユイとゲンドウに朝の挨拶をすると、シンジの部屋に直行した。
毎度おなじみの光景。
彼女本人は嫌々しているのよと言っているが、そこはご愛敬。とっても楽しみにして
いる朝の儀式なのである。今もまた、彼女はドアに手を掛けて
「シンジ。朝よ。おき…」
と言葉が止まった。
ドアを開けると、シンジが既に着替えをすませていたのである。
「アンタ、どうしたのよ? 珍しく早起きなんかして」
「ん? ちょっとね」
と、シンジはぼうっとした眼で答える。
なにげに敏感なアスカは、
「シンジ、もしかして寝てないの?」
「うん。ちょっと考え事してたら寝れなくなっちゃって」
「ふ~ん、そう言えば、昨日、なんか様子がおかしかったわね。何よ? 考え事って」
「ア、アスカには関係無いことだよ」
あからさまにシンジはうろたえる。
どう見ても怪しい。
「関係無いって、なによ? アタシに言えないことなの!?」
「そうだよ。僕にだって、隠し事の一つや二つはあるんだ」
「アンタが隠し事って1000年早いのよ」
と言って、アスカはシンジの背後から腕を回して、彼の首を締め上げる。
296:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/21 21:43:36
「く、苦しい~」
「早く言いなさい」
「いやだー」
「言うまで止めないわよ」
「……わ、わかった。言うから、はずして」
その言葉でアスカは腕を放し、シンジはゼエゼエと息をする。
少し落ち着いてから、彼は顔を横に向けて、
「そのさ、言わなくてもわかるだろ」
「?? ぜんぜんわかんないわよ」
「だから、健全な中学生の男の子が考えることだよ」
「えっ、それって……」
「そうだよ。エッチなことだよ」
瞬時に、アスカは顔をまっ赤に染め上げると、
「バカ、スケベ、ヘンタイ!!」
と大声を上げて、逃げるように部屋を出て行った。
残ったシンジは疲れたように溜め息を吐き、
「なんとか誤魔化せたけど、ホント、どうしよう」
と呟いた。
そして、机の上にあるヒカリからのチョコを引き出しの奥にしまった。
297:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/22 19:42:13
場所は変わってここは壱中への通学路。
お下げ髪の少女が俯きながら歩いていた。
洞木ヒカリ、彼女である。
クラス委員長をしていて、かつ家の中でもお母さん的役割をしている彼女はしっかり者
のように思われているが、実はそそっかしいところがあった。
昨夜も就寝する寸前に、シンジへあげたチョコのことを思い出して、顔を真っ青にした。
お店でチョコを買う時に、店員さんに勧められたこともあってメッセージカードへ
『I LOVE YOU』と書いてしまったのである。そのことをすっかり忘れて彼へ渡してしまった。
─ どうしよう。本当のことなんて言えないし。
と、彼女も悩みまくり一睡もしていなかった。
それに自分はアスカの気持ちも知っている。もし、このことが彼女にバレてしまったらと
考えたら、背筋が急に寒くなった。
とにかく鈴原のことは隠しながら、シンジへ上手いこと言わなければならない。
歩きながらそのように考えをまとめ上げた時、
「ヒカリ、おはよう」
と後ろ背をアスカの声が叩いた。
一瞬、ヒカリはビクッと背中を震わせてから、ゆっくりと振り返った。
298:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/22 19:43:30
「アスカ、おはよう」
語尾を震わせながらヒカリは挨拶を返す。そして、目をアスカの後方へ移した。
瞬間、シンジと視線が合ってしまった。
彼は驚いたような顔をしたが、すぐに頬をまっ赤に染め上げる。
─ あっ、絶対に誤解しているよ。
ヒカリは彼の表情からそう覚った。
しばし、そのままの状態になっていた二人へアスカが怪訝な顔で、
「どうしたのよ? 二人とも見つめ合っちゃって」
「えっ、あっ、なんでもない。何でもないのよ、アスカ」
と慌てた口ぶりでヒカリは答える。
アスカは疑問符をいくつも並べたような顔していたが、
「おはよう、委員長」
とシンジが割って入ってきた。
未だ、彼の頬はピンクに染まっている。
アスカが変に勘ぐらないようにと、ヒカリはいつものように微笑みをたたえながら、
「碇くん、おはよう」
と挨拶をした。
299:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/22 19:44:48
だが、シンジの顔はますます赤くなり、見惚れるような目をヒカリへ送る。
反対に、ヒカリの顔は青ざめていき、彼が何か余計なことを言わないかと
ビクビクしていた。
アスカはそんな彼へ心配そうに、
「シンジ、熱でもあるの?」
と言って、彼のおでこに右手を当てた。
「だ、大丈夫だよ。アスカ」
「そうみたいね。熱は無いようだし」
「ちょっと眠いだけだから」
「ば、バカ。授業中、居眠りするんじゃないわよ」
アスカは彼の部屋でのことを思い出したのか、顔を赤くしてヒカリへ振り返った。
「行こう、ヒカリ。あんなバカ、放っといて」
「う、うん」
その後、ヒカリはアスカとおしゃべりをしながら学校へ向かった。
だが、いつシンジが何を言うかと気が気ではなく、教室へ着くなり彼女はぐった
りとしてしまった。
300:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/23 08:37:32
学校の教室に入ると、アスカとヒカリはホームルームまでの時間をおしゃべりに
興じていた。しかし、その間、アスカの視線は二つの机をしきりに行き来する。
一見、シンジに誤魔化されていたように見えるアスカだが、実際は何か感づいて
いた。野生の勘とでも言うべきか。そして、その疑惑の矛先は半年前に転校してき
た少女へと向けられている。そう、綾波レイへと。
転校してきてからというものシンジのどこが気に入ったのか、彼女はちょっかいを
かけ続けていた。そのことでアスカとは犬猿の仲となっている。
と言っても、シンジが絡む場合だけで、それ以外ではけっこう二人の仲がいい。
しかし、昨日のバレンタインデーにレイは学校を休んでいた。あの彼女がこの
一大イベントに何もしないことを不審に思い、また昨夜からのシンジの様子から
何かあったのではとアスカは考えている。
レイはまだ学校に来ていない。
今日も休むのだろうかとアスカはそわそわしているので、ヒカリの話を半分も聞い
ちゃいないかった。と、その時である。教室の後ろのドアが開いた。
入ってきたのは水色の髪の少女。綾波レイである。
彼女は自分の机へは行かず、シンジの元へすたすたと歩いていった。
「碇君、」
と、レイは声をかける。
それまでヒカリの方を見ていたシンジは今やっと気が付いたかのようにレイへ振り向いた。
「あ、おはよう。綾波」
「……ごめんなさい」
レイは哀しげに小さく頭を下げた。
「昨日、病院へ行かなくてはならなかったの」
「そうだったんだ。体、大丈夫なの?」
今一つ彼女の言わんとしているところがわからなかったが、シンジはそう返した。
301:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/23 08:39:54
「ええ、大丈夫よ。いつもの定期検診だから」
「そう、よかった」
「……それで、……だから、今、碇君に渡すわ」
と言い、レイは鞄を開けた。そして、中から高級そうなチョコの小箱を取り出す。
彼女はラッピングを丁寧に外し箱を開けると、親指くらいの大きさのチョコを一つ
右手に取った。
「碇君、受け取って」
レイはそう言うと、そのチョコを口に含む。
そして、イスに座って彼女を見ているシンジの頬を両手で包むと、くちびるを重ねた。
「「「ええーーー!!!」」」
教室中に悲鳴が上がった。
シンジはあまりのことに目を大きく見開き、息を止めていた。
一方、アスカはこの突然のキスに思考をパンクさせていたが、すぐに我を取り戻すと
「レイ! あんた、シンジに何してんのよ!「綾波さん、碇君から離れて!!」」
アスカとヒカリの声が重なっていた。
その後、ヒカリは席から立ち上がり、すぐさまシンジとレイの二人へ向かった。
アスカはその後を追うように駆け寄る。
「なに?」
と、レイはシンジから離れ、二人へ振り向く。
シンジは何か起こったのか把握できないのか、放心状態であった。でも、くちびるが
チョコの色に染まっている。
それを見て、アスカは更にヒートアップ。
302:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/23 08:41:55
「なにじゃないでしょ! レイ! アンタ、シンジに何てことしたのよ!!」
「そうよ。教室でそんなことするなんて、許されない」
ヒカリも激昂した様子でレイへ言う。
だが、レイは不思議そうに小首をかしげて、
「あなたたち、どうして怒っているの?」
「アンタ、バカ? アンタがシンジにキ、キスしたからに決まってるでしょ」
「それでどうして怒るのかしら? 私はただ碇君へバレンタインのチョコをあげただけ」
「ふ、ふざけんじゃないわよ。それがどうしてキスなのよ」
「赤木博士がそのようにして渡すのが普通だと言ったわ」
「少しも普通じゃない。間違ってるよ、それ」
とヒカリは言うが、レイは未だわかっていないようであった。
「でも、間違っていたとしても、どうしてアスカが怒るの? 碇君とはただの幼馴染みのはずでしょ」
「あ、アタシは……」
アスカは両手を震わせるだけで何も答えなかった。くちびるも噛みしめている。
そして、アスカはシンジの方へ視線を移した。
だが、シンジはまだ放心しているのか目が虚ろである。
アスカは更にくちびるを強く噛むと、
「バカ、」
と小さく呟いた。
そして、彼女の青い瞳からこぼれ落ちる一滴の涙。
「あっ、待って。アスカ」
とヒカリが言った時には、彼女はもう駆け出していた。
303:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/23 08:43:33
教室のドアが大きな音を立てた音、アスカの背中が廊下に消えていく。
しばし、誰もが呆然とそれを見送っていたが、
「碇君、アスカを早く追い掛けて」
とヒカリが声を出した。
それによって我に返ったシンジは立ち上がったが、
「えっ、」
と、レイへ顔を向けた。
シンジの右手首をレイが強く握っていたのである。
「行かないで…」
と、レイは静かに言う。
しかし、彼女の瞳は燃えるように紅く輝き、その意志を伝えていた。
「碇君、」
ヒカリは再び言うが、レイに気圧されたのか声の勢いは弱い。
教室中に緊張が走り、静寂が場を覆った。
だが、
「おっはよう。みんな、元気ー」
と、ミサトの声がそれを破った。
「ん? おろ? みんな、どうしたの?
間の抜けたようなミサトの声。
しかし、兎にも角にも始まったホームルームによりシンジは教室に残らざるを得なかった。
304:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/23 13:47:15
GJ。続きに期待。
305:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/23 19:42:03
>>303
昼休み、シンジは誰もいない屋上でひとり黄昏れていた。
鉄柵に胸を寄せかけて、遠い街の風景を見ている。
そんな彼の背中に声が掛かった。
「碇君、」
「……委員長、」
シンジは振り返ると、逆に背中を鉄柵へもたれさせる。
彼の前までヒカリは歩み寄り、
「教室で鈴原たちとお弁当たべないの?」
「さっき、ここで食べたよ」
と言い、シンジは少し離れたところにある白いビニール袋へ視線を送る。
そこにはジュースのパックやパンの包装などのゴミが入っていた。
「今、教室にいたくないんだ。わかるでしょ。委員長」
「あっ、うん」
と、ヒカリは小さく肯く。
午前中、今朝の出来事でシンジはみんなにからかわれ続けていた。レイは超然
として全く気にしていないようであったが、彼に耐えられるわけもなく、更に激しさが
増すのを避けるためにひとりで屋上へ逃げてきたのである。
シンジはまたヒカリへ背中を見せると、遠くの景色へ視線を戻した。
暫し、彼女はそんなシンジを見つめていたが、やがて彼の隣に行くと同じように
景色を眺め始めた。
何分か、何十分か、時が過ぎ、
「ねえ、碇君、」
と、ヒカリは小さく問いかけた。
306:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/23 19:43:56
「アスカはどうしているか知ってる?」
「……家に電話したら、いたよ。今日は休むって」
シンジは街並みへ視線を置いたまま答えた。
「そう…、大丈夫そうだった?」
「声に元気は無かったけど、でも、たぶん大丈夫だと思う」
「よかった」
「ねえ、委員長。……やっぱり、アスカは僕のことが好きなのかな?」
ぽつり呟くようにシンジは言った。
ヒカリはそれに驚くこともなく静かに、
「そうだと思うよ」
「……そう、」
「碇君はアスカのことをどう思っているの?」
しばし、シンジは考えるように目を閉じてから、
「正直、よくわかんないな。小さい時からずっと一緒にいたから、好きとか
嫌いとかそういうこととは別のところにいるんだと思う。アスカは」
「兄妹みたいな感じということ?」
「そうかもしれないし、違うかもしれない。やっぱりよくわかんないや」
ヒカリは彼の横顔へ目線を移し、
307:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/23 19:46:38
「綾波さんのことは? 碇君、キスされてもあまりうれしそうでなかった」
「……綾波には今まで振り回されっぱなしだったけど、嫌いじゃないよ。でも、
好きというのとは違うと思う」
「……」
「僕さ、あれがファーストキスだったんだ」
微かに愁いを含んだ彼の声だった。
「初めては好きな人と夢見ていたから、こんなに落ち込むなんて……」
「アスカだったらよかった?」
シンジは無言で首を小さく横に振る。
「たぶん、僕はまだ恋をしたことがないんだ」
「……」
ヒカリもただ黙って彼を見つめる。
その時、不意にシンジが彼女へ顔を向けた。
彼は真っ直ぐに視線を合わせてくる。そして、口元に微笑みを浮かべる。
瞬間、ヒカリの胸がドキッと大きく高鳴った。
「昨日もらったチョコ、本当は僕じゃない誰かにあげるつもりだったんでしょ?」
「えっ、あっ、うん」
シンジに見惚れていた彼女は慌てて返事をする。
「碇君、知っていたの?」
「うん、まあね。今日、ずっと委員長を見ていたから」
「……」
「どう見ても、好きな人にチョコをあげたような顔はしてなかった」
「ごめんなさい」
308:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/23 19:49:31
ヒカリは小さく頭を下げる。
しかし、全く気にしていないのかシンジは笑みを浮かべると、
「でも、今まで知らなかった委員長が見れてよかった」
「……?」
「これまでずっとアスカの友達としてか、クラスの委員長としてしか見てこなかったから。
委員長自身を僕は見ていなかったのかもしれない。ごめん」
「ううん、」
「けど、委員長って、可愛く笑うね」
「えっ!」
と、ヒカリは驚きで目を大きくさせた。
シンジも自分が言ったことに気付き、
「ごめん、」
「ううん、いい。でも、今まで男の子にそんなことを言われたことがなかったから、ちょっと
びっくりちゃった」
「そうなんだ。でも、みんな気付いていないだけだよ」
「……碇君、ごめんね」
「なんのこと?」
不思議そうな顔をするシンジへヒカリは、
「チョコのこと。他の人へのチョコなんて嫌だよね。ちゃんと碇君へ用意すればよかった」
「気にしなくていいよ」
「ううん、ごめんなさい」
「本当に、もういいんだ。だから、気にしないで」
309:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/23 19:52:08
と、彼は手を振りながら言った。
しかし、ヒカリはシンジの瞳をまっすぐに見つめると、
「一つだけお詫びをさせて」
「お詫び?」
「碇君におまじないをしてあげる。これから良いことが起きますようにって」
「う、うん、」
「じゃあ、少し目を閉じていて」
彼女に言われた通りシンジはまぶたを閉じる。
その直後、彼は自分のくちびるにやわらかい何かが触れるのを感じた。
驚いてまぶたを開けたら、眼前にヒカリの顔があった。
そして、自分が今、ヒカリとキスしていることに気付き、体を硬直させた
ほんの数秒間の触れ合い。
ゆっくりとヒカリの体が離れた。
「ど、どうして?」
言葉を震わせながらシンジは訊く。
ヒカリは頬を桜色に染めて、
「わたしのファーストキスよ」
「えっ、だって、委員長、好きな人がいるって」
「わたしとでは、嫌?」
「そ、そんなことないよ」
「だったら、いいじゃない」
と言って、ヒカリはにこっと笑った。
その笑みの眩しさにシンジは胸の鼓動を速める。
310:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/23 19:54:47
「で、でも……」
「碇君、感じない? わたしがただ思い込んでいるだけかもしれないけど、今、私たち心が
繋がったと思うの。うん、心が一つになったような気がする」
「……僕もそれは感じていた」
シンジはそう小さく答えた。
「よかった。わたしだけが思っていたんじゃなくて」
「でも、やっぱりよくわからないよ。……それに委員長、好きな人がいるって」
「わたしの初恋は小学校4年生の時。その恋が実ることはなかったけど、本気で好きだった」
「……」
「次が、あのチョコを贈ろうとした人。好きよ。大好きだった」
「えっ、『だった』って」
ヒカリは微笑みをシンジへ送ると、
「今は碇君、あなたが好き」
「……」
シンジは口を開けずに、ただ目を大きくさせた。
二人はずっと見つめ合う。
やがて、シンジの体が微かに動いた。
腰下にあった彼の両手がヒカリの方へ伸びていく。
だが、休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴った。
ヒカリは少し残念そうにまぶたを伏せた後、明るい声で、
「わたし、先生に授業の準備を頼まれているから、先に行くね」
と言った。
そして、駆けるようにして屋上の出入り口へ向かう。
シンジはぼんやりとした眼で彼女を見送っていたが、その頬は赤く染まっていた。
311:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/23 20:23:35
乙
312:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/23 21:10:09
いいよいいよ~
313:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/23 22:25:55
GJ
314:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/23 22:48:49
恋!
315:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/24 05:04:50
─ 今まで気付かなかったけど、委員長って、かわいいよね。
休み時間、自分の席で頬杖をしながらシンジは、離れたところにいるヒカリを見つめていた。
レイとのことを冷やかす雑音はいっさい無視して、昼休みの出来事について考える。
あの時、ヒカリから好きと言われたんだよね、と。
以前、レイから告白された時はうれしさよりもただ困惑するだけだった。
けれど、ヒカリにキスされ、好きと言われた時、自分はうれしかったような気がする。
しかし、でも……、とシンジは思う。そんな一瞬でヒトを好きになるのだろうかと。
また、
─ 委員長はどういうつもりなんだろう。
と、シンジは考えあぐねていた。
キスしたというのに、あれからシンジへ接する態度は前と変わらないのである。
─ 夢じゃないよね。
シンジは自分の頬を軽くつねった。
痛みは確かに感じる。
─ う~ん、もうわけわかんないよ。
と心の中で呟き、彼は机の上にうつぶした。
訳がわからないのはレイのことも同じである。
朝、チョコを口移しという大胆なことをしておいて、今は普段のクールな様子をしている。
あの後、自分へ何も言ってこなかった。
いろいろなことが頭の中を駆け巡り、今にもオーバーヒートしそうだと思いながら、午後
最後の授業を告げるチャイムにシンジは耳を傾けた。
316:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/24 05:07:03
ようやく、本当にやっと学校が終わった。
シンジはホッと安堵の息をつきながら帰りの支度をしていた。
そして、鞄を手に持ち、立ち上がった時、
「碇君、一緒に帰ろう」
と、ヒカリが声を掛けてきた。
自分へ微笑みを見せる彼女に暫し心を吸い込まれそうになったが、
「一緒に?」
「うん、アスカの様子が心配だから」
と、彼女が返してきた。
あまりのことに思考がストップし、彼は口をパクパクさせる。
そんな彼をヒカリは不思議そうに見つめていたが、やがて彼の手を取ると、
そのまま歩き出した。
帰り道、二人は並ぶようにして歩いていた。
アスカの家はシンジの隣であり、ヒカリと一緒に帰るのに不都合は無い。
でも、これはとてもまずい事態ではないかと彼は思っていた。
今、ヒカリは楽しそうに彼へ話し掛けている。
「でね、お姉ちゃんったら、辛さ50倍のカレーに挑戦したのよ」
「全部、食べられたの?」
「もちろん。でもね、そのあと大変だったんだから。お姉ちゃんの口が真っ赤に
腫れちゃって、家に帰ってからお水をたくさん飲んだり、氷で冷やしたり」
「へー、大変だったんだね」
「でも、ちょっと笑っちゃった。お姉ちゃんには悪いんだけどね」
と言って、ヒカリは舌をちらっと出した。
シンジも笑い声を小さく立てる。
317:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/24 05:10:02
実際、彼女とこうして話をしていて、シンジは楽しかった。
アスカと同じように自分を飾らないでいられたし、一緒にいて安らぐような感じもした。
しかし、その会話におかしなところがあるのにも気付いていた。
アスカのこと、レイのこと、そして、昼休みのことが全く出て来ないのである。
やはり、ヒカリも何か思い悩んでいるのかとも思い、また、彼女の真意を掴みかねていた。
彼を好きと言った彼女。
そして、彼のことを好きなアスカと親友でもある彼女。
今、彼女はアスカの家に向かっている。
これはどういうことなんだろう。アスカが心配ということはわからないでもないが、親友の
好きな人へ告白したのである。
まさか、ヒカリはそのことをアスカへ告げるのであろうか。
すーっと、シンジは背筋が寒くなった。
アスカの激しい気性を考えると、もしそんなことになったら修羅場は必死だ。
─ でも、僕も悪いんだよな。
と、シンジは思う。
自分へ答えを求めてこないレイに告白の返事を今までしてこなかったのがこうなった
原因の一つであり、うすうす気付いてたアスカの気持ちに何も答えなかったのも悪い。
ぬるま湯のような状態が居心地よく、何となくそのままにしていたが、今日、その歪みが
一斉に噴出したのだ。
─ 逃げたい。
とシンジは胸中で呟き、右の掌を何回も開けたり閉じたりする。
318:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/24 05:11:54
しかし、ここで逃げたら事態は悪化の一途をたどることも自覚していた。
いつかは決着を付けなければならないことであり、そのタイムリミットが来てしまった
だけなのである。
もし逃げるなら、その時はアスカともレイとも二度と会わないようにしなくてはならない。
と、不意に、シンジの脳裏にある光景が浮かんだ。
ヒカリと手に手を取りながら北へ駆け落ちをする自分が見える。
─ あっ、それでもいいかも。
シンジの口元に小さく笑みが浮かんだ。
そんな彼へヒカリが声を掛けた。
「碇君、どうしたの? ひとりで笑って」
「あっ、何でもない。何でもないんだ」
と慌てたように言って、シンジは大きく首を横に振った。
ヒカリはおかしそうに笑うと、
「ふふっ、変なの」
と言った。
シンジは自分の妄想を思い出し、顔を赤くする。
しばし、ヒカリは笑っていたが、
「碇君。わたし、今日のことをアスカに言おうと思う」
と告げて、真剣な眼差しに変えた。
シンジは足を止め、彼女へ体全体を向けた。
319:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/24 05:16:30
「昼休みのこと?」
「うん。このままアスカに隠しているのは卑怯なことだと思うから」
「でも…」
「わたし、かってよね。碇君の返事もまだ聞いていないのに」
「……」
「だけど、どうしたらいいのかわからないの。たぶん、アスカとは友達じゃなくなると思う。
碇君もわたしを嫌いになる。でも、胸が張り裂けそうなくらい苦しいの。黙っていることが」
「委員長……」
ヒカリは泣きそうな眼をしながら、微笑みを作った。
「ねえ、碇くん。一つだけお願いがあるの」
「なに?」
「一度だけ、一度だけでいいから、ヒカリって呼んでくれないかな。いつも委員長でしょ。
最後までそれでは、あんまりだから……」
シンジは俯き、拳を握りしめると、これまでの自分と今の気持ちを思い、心に決断を下した。
顔を上げ、彼はまっすぐな眼でヒカリを見つめる。
「委員…、ヒカリさん。僕も一緒にアスカのところへ行く。そして、アスカに言うよ」
「……なにを?」
「今の自分の気持ちを、」
シンジは言葉を止め、ヒカリは黙って彼を見る。
そして、数拍の後、彼は口を開いた。
「僕は、君が好きだ」
「……いかりくん、」
ヒカリは涙声で彼の名前を呟いた。瞳からも透明なしずくが頬を伝って落ちている。
けれど、彼女は笑みを浮かべていた。
うれしさと哀しさが混ざり合ったその笑みはシンジの心へ深く広く溶け込んでいった。
320:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/24 06:11:20
ネ申 降臨!!
今まで委員長には萌えなかったけど
ここの「ヒカリ委員長」には激しく萌えるぞぉ!!
321:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/24 07:15:14
作者を詮索しちゃいかんと思うけど、LHSでこれほどの良い話を書ける人と言うと
中川氏かFUJIWARA氏のどちらかかな?
・・・と思ってしまう。
322:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/24 08:56:33
solan氏だよ
323:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/24 13:29:36
>>321、322
詮索するなって
324:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/24 13:48:58
おもしろい。
そして個人的には、余りモノカプで逃げを打つのは止めて欲しいがどーなるだろか。
325:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/24 19:49:50
>>324
余りものカプは無いと思うよ
326:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/24 20:35:06
>>321
その中川氏の生存情報見つけたよ↓
URLリンク(bbs.infoseek.co.jp)
当人はまだまだヤル気があるような気がするけど、どうだろうね。
なんとかヒカリの世紀だけでも連載を再開して欲しいよ、ほんと。
327:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/24 23:51:03
>>326
その人、ヒカリの世紀のこれからのあらすじとか結末を聞いたのかのな。
羨まスイ。
328:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/25 06:37:18
>>326
イイペコタン、ガンガレ!!
ナカガワケンサンにサイト再開をして貰えるように説得してちょ。
329:ラブコメにするつもりが、どこで道を間違えたんだろう
05/01/25 23:38:05
>>319
「ヒカリ、来てくれたの」
ドアを開け現れたアスカの目元には泣いた跡が残っていた。
ヒカリはそれに気づき、思わず視線を彼女から外してしまう。
ドア横にいたシンジが顔を出し、
「アスカ、」
「シンジ!」
一瞬にしてアスカの表情が喜色に変わる。
その様子を見て、ヒカリはただ下唇を噛むしかなかった。
アスカの家にヒカリとシンジは上がり、3人はリビングルームに腰を下ろす。
テーブルの上にはオレンジジュースが入ったグラスが三つとクッキーがのった白い
陶器の皿があり、アスカはそれを摘みながら話し続けていた。
「レイには常識ってもんが欠けてるのよ。普通、みんなの前であんなことする?」
テーブルをはさんでアスカの向かい側に並んで座る二人は黙って聞いている。
だが、ヒカリの顔色は白さを増し、膝の上にある両手はきつく握られていた。
「シンジもいい加減、レイにはっきり言ってやんなさいよ。好きじゃないって」
「……ア、アスカ、」
ヒカリが弱々しく声を出す。
無意識に彼女の目線はアスカを避け、橙色に染まったグラスに向けられていた。
330:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/25 23:40:13
「ん?」
「わたし、アスカに言わなくてはならないことがある」
「今日の授業のこと? 宿題とかあった?」
「ううん、そうじゃなくて……、わたし、」
と、その時、テーブルの下にあるヒカリの手に重なるものがあった。
ヒカリは横にいるシンジを見る。
彼は彼女の手を強く握ることで答え、
「アスカ、僕も話があるんだ」
「あん? なによ? 今、ヒカリと話していたのに」
「今日のこととか、今までのこととか…」
「レイのこと? あれならもう気にしてないわよ。シンジも早く忘れなさい」
青い瞳に愁いを微かに滲ませて、アスカは言った。
シンジはその僅かな変化に気付いたのか、苦しそうに目をテーブルの上へ落としたが、
「僕は、前からアスカの気持ちを知っていたんだ。確信はなかったけど、なんとなく…」
「な、なに言ってんのよ! アタシはシンジなんか何とも思っちゃいないわよ」
アスカの顔がさっと赤く変化し、声もうわずっていた。
反対に、彼の表情は深刻さを増すが、今の彼女がそれに気付くはずもなかった。
シンジは今一度、ヒカリの手を握りしめ、
「アスカ、ごめん。僕はアスカの気持ちに応えられない」
「……」
331:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/25 23:42:15
アスカの全身から動きが消え、それが数秒間続いた後、
「えっ、」
と、彼女は一言だけ呟くように声を出した。
シンジは苦しげに言葉を続ける。
「今まで曖昧にしてきた僕はずるくて卑怯だった。本当に、ごめん」
「……」
「でも、僕は自分の気持ちに気付いたんだ」
と、その時、
「レイなの?」
アスカが低く地を這うような声を出した。
彼女の目は彼を睨むように細くなっていた。
「綾波は関係無い」
「関係無いって、何よ? レイが好きなの? どっちなのよ?」
「……綾波は好きだけど、友達として好きなんだ。それ以上の感情は無いよ」
「なら、アタシのことが嫌いなの?」
シンジは首を小さく振って否定した。
それを再度、確かめるようにアスカは訊く。
「嫌いじゃないのね?」
「うん、」
「だったら、いいわよ。今まで通り。これでいいじゃない」
「駄目なんだ。それじゃ」
「アンタ、何が言いたいの? アタシはいいって、言ってんのよ」
「好きな人がいるんだ」
332:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/25 23:44:05
瞬間、室内から音が消えた。
顔を俯かせたままのシンジをアスカは凝視し、ヒカリはその横顔を見つめる。
長く続いた沈黙は、乾いた唾を飲み込んだ彼の喉がゴクッと動いたことで終わった。
「誰よ? シンジ。アンタ、誰が好きなのよ?」
と、アスカは低い声で訊く。
シンジは顔を上げ、アスカを見つめると、
「ヒカ……」
と一度言いかけたが、言葉を直す。
「洞木さんが好きなんだ」
その瞬間、バンとテーブルを叩く大きな音がした。
アスカはテーブルに両手をつき、膝立ちになると、
「シンジ、ふざけんのもいい加減にしないと怒るわよ! アタシをからかっておもしろいの?」
「からかってなんかいない。本当なんだ」
「だけど、ヒカリには好きな人がいるよ。ヒカリ、シンジに言ってやんなさいよ」
と言って、アスカは視線をヒカリへ移す。
だが、ヒカリは目を伏せたまま口を閉ざし続けた。
アスカは状況に気付いたのかハッと息を呑んだ。
「う、うそ。ヒカリ、嘘よね?」
ヒカリは何も答えない。
333:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/25 23:46:20
「だって、ヒカリは鈴原が好きだって言ったじゃない」
トウジの名が出た瞬間、シンジは驚いたようにヒカリへ顔を向けた。
二人が注視する中、ヒカリは依然として黙ったままだった。
アスカは感情の高ぶりを押さえられないのか声を張り上げて、
「アタシに言ったことは嘘だっていうの!? 今まで、アタシを騙してたの!?」
「違う!」
訴えるようなヒカリの声だった。
いつの間にか手の位置が逆になり、ヒカリは彼の手を握りしめていた。
だが、ヒカリの手は細かく震え、それは彼女の心をダイレクトにシンジへ伝える。
「アスカに言ったことは嘘じゃない。わたしは鈴原が好きだった。でも、……でも今は、
碇くんが好きなの」
「なによ、それ! わけわかんないわよ。昨日だって、ヒカリは鈴原のためにチョコ
レートを用意していたじゃない。それがどうしてシンジなのよ!?」
「でも、好きなの。信じてもらえないかもしれないけど、わたしは碇くんが好きなの」
「ふざけんじゃないわよ! だったら、今日、シンジを好きになったっていうの?」
「そうよ」
はっきりとヒカリは答えた。
アスカに向けた目はそらすことなく真っ直ぐに見据えている。
二人の視線が交差し合うこと数秒間の後、アスカはシンジへ顔を向けた。
「シンジ! アンタはどうなのよ?」
「僕も今日、洞木さんを好きになったんだ」
「あ、アンタたち、何なの? アタシを馬鹿にしてんの?」
「そんなんじゃない。わたしは本当に碇くんが好き」
334:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/25 23:51:29
ヒカリの表情に偽りは欠片もなく、アスカはそれが真実と覚ったのか全身の力が
抜けたようにカーペットの上へ腰を落とした。
ヒカリは暫し迷ったが、今の自分を彼女へ伝えることに決めた。
「一瞬だった。本当に、一瞬で碇くんが好きになった。こんな気持ちになったのは初めて。
鈴原のことは好きだったけど、今、碇くんを好きな気持ちで私の心はあふれているの」
アスカは俯いたまま何も言わない。
だが、テーブルの上にある彼女の両手は血が滲みそうなくらい強く握りしめられていた。
と、その時、アスカの瞳からこぼれ落ちるものがあった。
それは彼女の両手の間に落ち、そして、はじけた。
「かえって。帰ってよ、もう」
涙声でアスカは呟いた。
「あ、アスカ」
と、思わずシンジは声を掛ける。しかし、アスカは顔を上げることなく、
「二人とも帰って。早く帰ってよ」
と言った。
彼女にかける言葉を持たない二人は、ただ立ち上がるしかなかった。
それでも、涙を次々と落とすアスカにヒカリは声を出さずにはいられず、
「アスカ、」
と言ったが、やはりそれ以上は言葉を続けることが出来なかった。
ごめんなさいとも許してとも言えない。自分はアスカの好きな人を奪ったのである。謝罪の
言葉は彼女を汚すだけのように思った。それに、彼を好きという自分の気持ちにも
自分は泣いてもいけない。そうヒカリは思った。
335:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/25 23:53:33
ヒカリは横にいるシンジへ目線を向ける。
彼はわかったと言うように顎を小さく引いて肯いた。
二人は微かに聞こえてくるアスカの嗚咽を背中に受けながら、その場を後にした。
隣にあるシンジの家。そのドアの前に、二人は向かい合って立っていた。
二人とも顔色は白く、生気が薄い。
だが、瞳に揺らぎはなかった。
しばし、見つめ合った後、シンジは口を開いた。
「洞木さん。明日から、いろいろ大変になると思う」
「……」
「でも…」
と言葉を止めた。
ヒカリはただ彼を待つ。
その後、シンジは何か言おうとくちびるを僅かに動かしたが、真一文字に結んだ。
彼の手がヒカリの両肩に触れる。
ヒカリはそっとまぶたを閉じ、そして、二人はくちづけを交わした。
触れ合うだけのキス。
しかし、それは壊れそうだった心を癒すように彼女は感じていた。
いつまでも触れていたい。
でも、終わりが来る時は必ずあり、気持ちを相手に残したまま二人の体は離れた。
再び二人は見つめ合い、
「碇くん、また明日ね」
「うん、また」
彼の別れの言葉を聞くと、ヒカリは歩き出した。
シンジは彼女がエレベーターの中に消えるまで見送っていた。
障害の大きさが二人の恋を燃え上がらせていたのも事実である。
だが、二人は確かに心を通い合わせていた。
336:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/25 23:55:28
シンジは家の中に入る。
今日はいろいろなことがあった。うれしかったことも哀しかったことも。
彼の14年の人生において最もハードな一日であったと言えよう。
それが今ようやく静けさを取り戻そうとしていた。
彼は玄関から廊下を歩き、ダイニングキッチンに入る。そこを通らないとリビングや
自室に行けないからだ。ユイが夕食の準備をしているのか包丁の叩く音が聞こえる。
シンジは疲れもあってろくに意識を向けずに、ダイニングを通り抜けようとした。
「ただいま~」
と、彼は習慣化された声を出す。
「おかえりなさい」
「碇君、お帰りなさい」
「……」
「……」
「……へっ?」
返ってきた声が二つだったことにシンジは気づき、足を止めた。
聞いたことのある声。自分はよくその声を知っている。
最悪の状況がまぶたの奥に浮かんだ。
シンジはギギギと油の切れたロボットのように首を後ろへ振り向かせる。
そこには紅茶を飲んでくつろいでいるレイがいた。
つづく、 かも
337:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/26 00:22:01
修羅場乙
338:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/27 23:08:26
アーカイブではヒカリの世紀の最終更新分まで見れないね
339:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/30 01:22:43
ヒカリといえばトウジのもの
そう思っていた時期が
俺にもありました。
340:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/03 05:07:38
お題:露天風呂で何か話はないですかね
341:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/03 21:56:37
お約束としての覗きとか?
実際の話中学生で覗きってほぼしないよね。
342:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/03 21:59:10
混浴露天風呂でおながいします
343:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/03 23:11:35 CxHb/tm4
漠然と混浴、言われてもなぁ。
大した気持ちを持ってない二人が偶然であって盛り上がって告白、とか
(得ろ込みネタで)ラブな二人が風呂ではじめてしまう、とか
もちっと(方向性を)細かく出来ないか?
344:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/03 23:23:05
俺はLHSの場合はLASとかと違ってくっついちゃうより
お互いの親友の彼氏、彼女という関係での会話とかの方が好きだな。
それをLHSと言っていいのかは微妙だが。
345:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/03 23:24:26
「アスカに比べて貧相でしょ?」
と言い、風呂から上がって裸をシンジに晒すヒカリ嬢
346:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/03 23:31:25
>>344
つまり、お互い相談し合っているうちにだんだんと心を通わせて、
不倫するわけですね。
347:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/13 21:59:43
>>346
いやいや、そうじゃないって。
俺的に、くっついちゃえば正直誰が相手でも同じなんだよ。
だから、どうせくっつけるならアスカが相手なのがシチュ的に一番良いわけよ。
ヒカリの場合は、くっつくんじゃなくて、お互いの親友の相手として、
くっついちゃいけない男女の関係がいいわけよ。
その関係で二人っきりで話しているときの緊張感というか、そういうものが良いんだよ。
348:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/13 22:22:52
要するに、
『不倫みたいに会う約束なんぞせず、道端でぱったり出会ったら、盛り上がっちゃって……』
って訳かい?
なんか「つまみ食い」しあってる関係みたいやな。
349:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/13 23:35:38
>>347
直前の書き込みに対して、そのレスに10日も要している辺りがいかにもこのスレらしいw
350:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/14 12:57:30
ヒカシン不倫ものなら、あや氏が書いているね
351:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/15 11:33:45
>>349
俺の中じゃ
LAS>LHS>>>>>>>>その他
だし。
352:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/15 12:02:22
>>351
君はこのスレにいるべきではないような気がする。
353:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/15 12:16:58
>>352
いやいや、LASに比べれば劣るけど、LHSも好きだよってことで。
354:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/15 17:37:09
>>353
うざいから帰れ
355:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/15 23:35:14
はぁ、LHS厨ってどうしてLASを引き合いに出されるとウザがるんだろう?
んじゃ帰るわ。ノシ
356:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/15 23:42:21
少なくとも、こっちにもそれなりの言い分はあるぞ。
なんでここでLASの話をせにゃならんのさ。
ここはLHSスレですぜ。
LASスレでLRSとかの話をするのと同じ、スレ違いなネタだと……。
まぁ、帰ったのならいいか。
357:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/15 23:43:03
はぁ、LAS厨ってどうして違うカプスレでLASを引き合いに出すんだろう
358:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/16 06:13:51
振った話題はやや特殊なシチュだがある種のLHSではある(不倫、NTR的だが)。
別に、LASの話をしようともしてない。
ただLHS一筋ではないって表明しただけやろ。
そんな過剰反応しなくても、と思うんだがナ。
・・・と、LASでもLHSでもない通りすがりの俺が言ってみる。上の投下FFおもしろいね。
359:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/16 07:37:57
今更マンガの方を読んだんだが、シンジを手当てするシーンと弁当をあげるシーンに萌えますた
LHSのかけらもないけども
360:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/16 11:20:04
>>359
>>347はそういう事を言いたかったんじゃない?
そういうシーンって二人が恋人同士だと普通のシーンだけど
ただの友だち同士であれば萌える、ってことで。
361:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/16 16:57:34
18日がヒカリちゃんの誕生日だけど、何もないんだろうなぁ
362:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/18 13:06:57
誕生日age
363:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/19 00:38:40
誕生日にageが一人だけとは、人気無いですね。
364:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/21 09:49:43
お義理のage沢山よりも、心のこもった1つのageの方がよい。
365:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/21 10:11:24
ならば俺はあえてsageよう
366:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/22 11:54:29
スレが伸びぬと ageるよりも
レスを信じて sageる方がいい
367:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/22 18:25:57
Fujiwara氏、音沙汰無いね。
連載物の続きはまだかな。
368:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/22 21:05:53
>>367
漏れは中川氏の復活の方が気になるよ。
イイペコ氏と接触したのは復帰への意思表示だと思ったんだが・・・。
369:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/22 21:29:49
もうオープンな場には出て来ないんじゃないかな。
閉鎖の捨て台詞でそう言っていたし。
もう一つ秘密のサイトがあるらしいけど、知る術は無し。
370:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/22 22:26:38
>>369
もうひとつの秘密のサイトか、気になるな。
・・・で、なんで君はその秘密のサイトが存在している事を知ってるんだ?
371:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/22 22:36:16
かなり前、自分で書いてた。
もう一つサイトを持ってるがEVAとは関係ないので……って感じで。
372:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/23 22:20:52
中川氏とFUJIWARA氏が潰れたことで
実質LHS小説界は壊滅・・・
373:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/23 23:06:41
FUJIWARA氏はまだまだ現役と主張してみる
374:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/23 23:18:59
もう一人いなかったっけ?
ここ見てる人で。
375:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/23 23:25:58
solan氏の事かい?
確かに希望の星なのだが、氏は最近ミサと&レイにはまってる気がするしなぁ……。
まぁ、火は消えてない(連載がまだ完結してないから)と思おう。
……でもあの連載ですら、Love、と言う意味でのLHSにならないかもしれないらしい……。
376:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/02 01:29:46 UIFio1Aq
>solan氏
最近『Laboratory』が空なのは何故でしょう?
377:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/16 00:11:21
案外、ガチでトウジとシンジで三角関係になる話は無いよね
378:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/16 00:37:27
ニー、ニー
学校からの帰り道、僕は一匹の仔猫を拾った。
青葉が茂る堤防を歩いていたら、僕の足下に顔を擦り付けていた。
漆黒の毛並みと瞳がきれいで、気が付いたら僕は仔猫を抱き上げていた。
一応、獣医さんに見てもらったら、どこも病気は無いとのこと。
たぶん、ミサトさんやアスカも仔猫を飼うことは許してくれるだろう。
そんなわけで、僕はコンフォート17マンションに仔猫を連れ帰った。
アスカやミサトさんはまだ帰ってきていない。
夕食を作る前に仔猫をきれいにしようと、バスルームに連れて行った。
仔猫にシャワーをかけようとすると、とても嫌がって逃げ回る。
その後は、部屋中を仔猫と追い駆けっこだった。
何とか捕まえて、再びバスルームに戻った。
そして、ぬるま湯に調整して、右手で押さえつけた仔猫にシャワーをかけた。
と、その途端、白い煙がもくもく。
僕の右手は柔らかい感触でぬくぬく。
「キャアー!!」
その瞬間、バスルームに女の子の悲鳴が響き渡った。
聞いたことのある声。
僕はびっくりして咄嗟に手を離して、尻餅をついてしまった。
やがて、湯気のような煙が消えると、シャワーの流れる音と泣き声だけが聞こえていた。
「も、もしかして、委員長?」
僕の目の前には裸で身体を丸めている女の子が一人。
自分に背中を向けていたが、お尻が見えていて、僕は思わず視線を外してしまった。
「わ、わたし、もうお嫁にいけない」
泣きながら、そう委員長が言っているのを耳に入った。
「ど、どうして、委員長がここに?
と僕は訊いたが、彼女は顔だけを向けると、
「碇君、責任を取ってね」
と涙目で言った。
僕はどうしていいのかわからず、とりあえず走ってバスルームを出た。
わけわかんないよ。きゅ~
379:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/16 18:14:36
水をかぶると猫になるヒカリ?w
リツコに見つかったら最後(ぉ
380:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/16 22:39:20
>>378
続きをキボン
381:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/16 22:57:25
ペソペソと交尾する猫いいんちょ
382:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/17 18:38:58
>>378
で、ゲンドウは水を被るとパンダになると、君は!
383:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/17 18:41:26
モエモエ研究所にそんなCGがあったな、たしかw>パンダゲンドウ
384:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/18 19:27:08
>>378
バスルームからシャワーの水が流れる音は聞こえ続け、僕は胸のドキドキを
保ちながら、そこへ再び戻ろうとした。
さっき裸の委員長がいたように感じたけど、たぶん錯覚だろう。
って、錯覚じゃないよなー。
まだ手には人肌の温かさと柔らかさが残っているし。
でも、どうして委員長がここにいるの?
それも裸で?
うっ、やっぱりどう考えても錯覚としか思えない。たぶん白昼夢でも見たんだ。
僕は恐る恐る顔だけをバスルームの入り口に出し、室内を窺った。
シャワーから流れるお湯によって、白い湯気が充満していた。
少し目をこらしてみる。
でも、中に人影は無かった。
と、その時、ニィー、ニィー、と仔猫の鳴き声が聞こえてきた。
足下に視線を移すと、仔猫が僕を見上げて鳴いている。
そう言えば、シャワーの途中だったんだよなあと思い出し、僕は仔猫を優しく
抱き上げた。
「ごめん。さっきは嫌がることをして。でも、ちゃんときれいにしないといけな
かったから」
そう話し掛けると、仔猫はにゃぁと声を上げた。
僕は知らぬ間に冷水に変わっていたシャワーを止め、バスルームを出ると、
濡れている仔猫をタオルで優しく拭いた。
その間、僕はさっき見たような気がする委員長のお尻を思い出し、ひとり顔を
赤くしていた。
その後、仔猫に食べ物を与えようとミルクを温めた。
で、リビングに戻ったんだけど、仔猫はペンペンに追い掛けられていました。
ペンペンのこと忘れていたよ。
385:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/04/05 21:52:26
久し振りに書き込みますた
つか、もうダメぽ
386:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/04/10 06:51:01 rnhdsMD9
>>385
職人さん
キテタ━━(゚∀゚)━━!!!!!!!
…
…
…(゚Д゚≡゚Д゚)アレ?…ダレモイナイ…(´・ω・`)ショボーン
387:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/04/10 10:49:18
漏れもいるが何か?
猫イインチョ!猫イインチョ!
シンジ、猫イインチョとじゃれたりできたりしてうらやましいヨ
388:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/04/10 22:02:05
F氏はいつ帰ってくるのかな
389:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/04/13 21:42:00
ヒカリの日常生活、更新されてた
これもあと少しで終わりか
390:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/04/16 15:07:05
「彼女は世界の端っこで」
一度読んでみれ
391:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/04/19 20:05:01 xoOPN7pa
age
392:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/04/24 15:32:24
セガの2nd impreのヒロインであるマユミって、ヒカリの声優である岩男潤子が
画デザインのモデルなんだってね
それとLHSルートがメインになっている1を考えると、当時のセガには
相当なヒカリファンの製作者がいたに違いない
393:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/05/02 01:08:42
そーゆーことか!
394:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/05/06 22:26:34
青いカーテンの隙間から朝の陽射しが入り込み、それはベッドの上を明るくしていた。
部屋の空気は冷たく、まるで冬が舞い戻ってきたようである。
それゆえだろう。
布団の主は頭まで中に潜り込んでいた。
・・・・・?
変。
布団の盛り上がりぐあいがやけに大きい。
ひとりで寝ているようには見えない。
しかし、ここは碇シンジの部屋だ。彼は中学2年生。もう母親に添い寝してもらう年齢ではない。
なら、いったいどうして?
と、その時、布団がもそもそと動いた。
そして、肩下まで流れる黒髪と薄い肌の上半身が宙に現れた。
小振りな胸。でも、少女から女性へと変化しつつある乳房。
彼女は寒そうに胸前を両手で抱き締めながら眠たげな目を開く。
まだ頭がボンヤリとしているのだろう。
右の人差し指で眼を擦ると、再びベッドの中にゆっくりと倒れ込んだ。
身体の落ち行く先は、少年の胸の上。
彼女は頬を彼の胸に押し当て、幸せそうにまた眠りにつこうとした。
が、パッと彼女は跳ね起きる。
ドン!
余りの勢いに、彼女は後頭部を壁にぶつけてしまった。
相当な痛さなのだろう。
両手で頭の後ろを押さえ、瞳からは一粒の涙がこぼれ落ちていた。
「いったーい」
と、彼女は小さく呟く。
しかし、すぐに目を見開いて、状況を確認し始めた。
395:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/05/06 22:50:50
首を回し、部屋の中を見回す。
すーっと彼女の顔色が青く変わり、血の気が引いていった。
そして、何かを祈るように瞼を閉じた後、視線をベッドの上に向けた。
そこにいるのはシンジ。しかも、裸。
腰から下は上手い具合に布団の中だったが、下着をはいているようには見えない。
一瞬の後、彼女は自身の身体へ恐る恐る目を移した。
はだけた胸。さらに、下着は何もつけていない。
ふらっと彼女の頭が揺れた。
彼女は気を失う一歩寸前で、再び後頭部を壁にぶつけた。
おかげで目はパッチリとなったが、顔色は白蝋のように生気がない。
「・・・どうして」
彼女の小さな声には戸惑いがありありと浮かんでいる。
気が動転しているのだろう。
その後も、おろおろと口の中で何かを呟いていた。
しばらくして、布団から完全に抜け出しすと、そっと目を瞑った。
そして、ゆっくりと布団をめくる。
シーツに残る赤い染み。
刹那、彼女の身体は固まったように動かなくなった。
心臓の音も止まってしまった。
どのくらい過ぎたであろう。
やがて、彼女は再起動を果たすと、自分の股間へ右手を伸ばした。
もぞもぞと指を動かしてから、目の前に手を挙げた。
痛みはなかったのか表情に変化はなかったが、指には赤いものがついている。
彼女は急いでそばにあったティッシュで指を拭いてから、胸に手を当てて深呼吸をした。
そして、再びシンジへ視線を向けると、
「何も覚えてない。いったい、何があったの?
396:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/05/06 23:12:50
と呟いてから、
「何があったかなんて、なにがあったに決まってるじゃない」
と続けて言った。
ふーっと長い溜息をつく。
しかし、ようやく混乱が収まってきたのか、彼女はシンジの顔をまじまじと眺め始めた。
さっきまでの青白い頬が急速に色を戻し、桃色に変わっていく。
ゆっくりと彼へ人差し指を伸ばす。
頬をツンツンとつくと、柔らかい弾力が返ってきた。
彼の頬に右手全体を当ててみると、体温が掌を伝わって身体に流れ込んでくる。
その感触をしばし堪能するようにしていてから、両手を戻し、自分の頬に当てた。
「私、碇くんと・・・」
と彼女が言った時、シンジの眼が開いた。
うーんと呟きながら、彼は眼を擦ったが、
「な、な、な、どうして委員長が!?」
と叫び、ベッドから跳ね起き、ヒカリから離れるように後ずさる。
しかし、ベッドは狭いわけで、シンジはドサッと床に尻餅をついてしまった。
彼は尻に手を当てながら、
「アイタタ・・・」
「碇くん、大丈夫?」
とヒカリは心配そうに声を掛けたが、一転して、
「キャッ!」
と叫び、顔を後ろに向ける。
397:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/05/08 23:05:52 QKs/2zGS
GJ!
398:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/05/09 11:14:56
うわぁGJ過ぎ(;´д`)ハァハァ
399:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/05/10 21:44:49
>>396
そして、ヒカリは毛布を身体に巻き付け、彼の眼から隠した。
一方、シンジは彼女の悲鳴によって自分が裸のことに気づき、急いで枕を取ると
それを股間の上に置いいた。
二人とも相手の顔を見られずに、俯いたまま。
嫌な沈黙がずっと続いたが、
「あ、あのさ、僕、全然おぼえていないんだけど、そ、そういうことなの?」
「えっ! 碇くんも何も覚えてないの!?」
と叫ぶように言うと、ヒカリは彼の方へ振り向いた。
シンジは下を向いたまま首を縦に振り、
「うん。……委員長、ごめん」
「……どうして謝るの?」
ヒカリは静かに、そして声を微かに震わせながら言った。
「だって、僕のせいで委員長を……」
「そ、そう。私とこんなふうになって、碇君は嫌なんだ?」
「全然、覚えて無くて……。だけど、たぶん僕が委員長をむ」
と、シンジが言い終える前にヒカリが口を挟んだ。
「そうなんだ。碇君は誰でもよかったんだ。私じゃなくてもよかったのね」
「……どういうこと?」
「碇君、今、覚えてないって言ったじゃない」
「そう言ったけど、誰でもいいなんて言ってないだろ?」
シンジは顔を上げ、声を荒げ気味に答えた。